JP5051987B2 - 化粧料およびその製造方法 - Google Patents
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Description
機能性油性基剤の場合には、機能性油性基剤の所要HLB値や穎粒表面の性質に応じて界面活性剤を選択し、多種類の界面活性剤を使用して、乳化および分散を行っていた。また、乳化分散剤として用いられる界面活性剤の所要HLB値は、水中油滴型(O/W型)エマルションを作る場合と油中水滴型(W/O型)エマルションを作る場合とのそれぞれに応じて使い分ける必要があり、しかも、熱安定性や経時安定性が十分でないため、多種多様な界面活性剤を混合して用いていた(例えば、非特許文献1〜4参照。)。
しかし、界面活性剤は、生分解性が低く、泡立ちの原因となるので、環境汚染などの問題があり、その使用の削減が必要となっている。
また、油性基剤を水に対して大量に混入すると、エマルジョンの「型」の転相が生じ、界面活性剤を使用する場合は、油性基剤相と水相が分離する場合もあった。
なお、上記多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類(A)を単独で使用する。
本発明において、油性基剤の主剤として、特定の高級アルコールを使用するが、主剤以外の他の油性基剤をも配合することが出来る。その際、配合した高級アルコールを含む全ての油性基剤の混合物の融点が40℃〜90℃の範囲であると、良好な乳化状態と、肌に対して滑らかな感触を有する化粧料を得ることができる。融点が40℃以下であると、良好な乳化安定が得られず、90℃以上であると良好な感触が得られない。
乳化成分と、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類の化粧料の全量に対して0.01〜1重量%を70℃以上の水および/または親水性溶媒に溶解させた後、上記多糖類を溶解させた70℃以上の水および/または親水性溶媒に、少なくとも炭素数14〜22の高級アルコールを、化粧料の全量に対して1〜50重量%単独で添加し、あるいは上記高級アルコールと高級アルコール以外の油性成分との混合物を添加し70℃以上で実質的に界面活性能を有する物質を含まないで上記多糖類と上記高級アルコールとの作用によって発現される乳化作用により上記高級アルコールを乳化させ、更に、乳化攪拌したまま常温まで冷却させる、ことを特徴とする化粧料の製造方法である。
更に、乳化攪拌したまま常温まで冷却させたため、肌になじみのよい乳化状態の化粧料を得ることができる。この乳化攪拌したまま常温まで冷却するときは、そのまま同じ攪拌装置を使用することができる。
請求項5の発明では、配合した高級アルコールと他の油性成分との混合物の融点が40℃〜90℃の範囲であると良好な乳化状態と、肌に対して滑らかな感触を有する化粧料を得ることができる。融点が40℃以下であると、良好な乳化安定が得られず、90℃以上であると良好な感触が得られない。
請求項6の本発明では、上記多糖類と特定の高級アルコールを使用すると、安定した粒子構造を形成し、被乳化成分を包み、安定した乳化状態を有する化粧料を製造することができる。
また、本発明の特定の多糖類と特定の高級アルコールを使用すると、他の油性基剤も配合することが可能となることから、化粧料に多種類含まれる被乳化油性基剤の所要HLB値に関係なく、油脂成分を乳化させることが可能となるので、炭化水素系油性基剤やシリコーン系油性基剤の乳化も可能となる。このため、化粧料の製造において、多種類の被乳化成分に適合する乳化分散剤を選択する煩わしさや労力を最小限にすることが可能となる。更に、界面活性剤を添加しなくても肌なじみが良い化粧料を製造することができる。
本発明の化粧料は、通常の化粧料が有する機能性油性基剤または機能性穎粒の被乳化成分を含むとともに、以下の特定の多糖類を化粧料の全量に対して0.01〜1重量%含有し、さらに、少なくとも炭素数14〜22の高級アルコールを化粧料の全量に対して1〜50重量%含むものである。
この特定の多糖類及び、少なくとも炭素数14〜22の高級アルコールの詳細については後述する。
無機性値が200以上であるとともに有機性値が300以上である界面活性剤が化粧料に含まれていないため、安定した乳化状態と、肌に滑らかな感触を有するとともに、肌刺激性が少なく、環境汚染等を生じない化粧料を得ることができる。
化粧料の製造方法は、まず、70℃以上の、水単独、親水性溶媒単独、または水と親水性溶媒の混合物に、被乳化成分と、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類(A)単独を全量に対して0.01〜1重量%を溶解させる。
その後、少なくとも炭素数14〜22の高級アルコールを、化粧料の全量に対して1〜50重量%単独あるいは上記被乳化成分との混合物を添加し70℃以上で乳化させ、更に、乳化攪拌したまま常温まで冷却させるものである。
従来の油性基剤にナノ粒子あるいは本発明多糖類等を表面に付着させた乳化系は、そのナノ粒子等は油性基剤の表面にファンデルスワールス力と表面張力のバランスの上で存在している。しかし化粧品等で使用する場合は、図1に示すように、その製剤を皮膚の上で塗り強く擦りなじませようとするため、この乳化系に大きな外圧がかかり油性基剤が変形あるいは強制合一することにより、ファンデルスワールス力と表面張力のバランスが崩れ、ナノ粒子等は油性基剤の表面から脱離する。そのため、油性基剤はそのまま肌に触れる。肌の表面は極性があることから油性基剤とはなじまず、感触が悪くなる。
BP−08582)又はSPH−012(FERM BP−08579)を使用しても、本発明の多糖類を得ることができる。それ以外に、主鎖がグルクロン酸、グルコース、ラムノースで、側鎖がラムノースである、ウエランガム(CPケルコ社製)、ダイユータンガム(CPケルコ社製)等がある。
カルボン、シクロペンタデカノン、ダマスコン、メチルイオノン、イロン、イソイースーパー、アセチルセドレン、ムスコンなどのケトン類、ベンジルアセテート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルジャスモネート、リナリルアセテート、ベンジルベンゾエートなどのエステル類、γ−ウンデカラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリッド、エチレンブラシレートなどのラクトン類、ガラクソリッド、アンブロキサン、ローズオキサイドなどのオキサイド類、オイゲノールなどのフェノール類、インドールなどの含窒素化合物、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタールなどのアセタール類、オーランチオールなどのシッフ塩基類などである。香料は一般的に一種類単独で使用することは少なく、目的に応じて複数種を組み合わせた調合香料として用いられる。
1.多糖類(A−1):アルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(粗製品)
グルコース〔和光純薬工業(株)製、試薬〕40.0g、リン酸水素二カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕4.0g、リン酸二水素カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕2.0g、塩化ナトリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕0.1g、硫酸マグネシウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕0.2g、硝酸カリウム〔和光純薬工業(株)製、試薬〕1.0g、イーストエキストラクト〔オキソイド(OXOID)社製〕1.5gをイオン交換水に溶解し、水酸化ナトリウムあるいは硫酸を用いpH6.5に調整し、全量を1リットルとした。この水溶液150mLを500mLの三角フラスコに取り、オートクレーブにより加熱滅菌(121℃、15分間)した後、室温まで戻し、アルカリゲネスレータスB−16株(FERM BP−2015号)を1白金耳接種し、30℃にて6日間振とう培養(180rpm)した。培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合し、析出した凝集物を濾過、回収、減圧下にて乾燥してアルカリゲネス レータスB−16株細菌の産出多糖類(A−1)を得た。この多糖類は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他フコースとマンノースをモル比1:1で構成される多糖類を含み、その存在比は7:1(重量比)である。尚、構成単糖類は、多糖類を硫酸で加水分解した後高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
上記多糖類(A−1)の0.5重量%水溶液を調製し、水酸化ナトリウム水溶液でpHを12とした。この水溶液をイオン交換樹脂「ダイヤイオンHPA−75(OH−)(商品名)」(日本錬水(株)製)のカラムを用いて8Ru以下で処理し、さらに濾過助剤「ラジオライトRL700」と5μmメンブランフイルターで濾過し、タンパク質、核酸、微生物類を除去した。濾液を希塩酸にてpHが7にしてから減圧濃縮し、アセトンを投入して多糖類を沈澱させ、さらに10倍量のアセトンで洗浄し、フコース:グルコース:グルクロン酸:ラムノース=1:2:1:1で構成され、分子量が5,000万の多糖類(A−2)を得た。
下記組成の培地50Lを、マルビシエンジニアリング社製の90Lの発酵槽に入れ、滅菌後、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011(FERM BP−08582)又はSPH−012(FERM BP−08579)をそれぞれ摂取し、培養を行った。
発酵槽の攪拌羽にはタービン攪拌羽根を用いて、700rpm〜800rpmの範囲で撹拌し、通気量は1vvm〜2vvmの範囲とした。pHは、6.5±0.4の範囲となるようにNaOHの1N水溶液を使用してコントロールした。また、培養温度は、30℃±0.2でコントロールを行った。培養は6日間行った。培養終了後、培養物に約3倍容量のイソプロピルアルコールを加えて攪拌混合し、析出した凝集物を濾過、回収、減圧下にて乾燥してスフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011細菌の産出多糖類(A−4)およびSPH−012細菌の産出多糖類(A−5)を得た。多糖類(A−4)は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他ラムノースをマンノースをモル比2:1で構成される多糖類を含む。また多糖類(A−5)は、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースをモル比1:2:1:1で構成される多糖類を主成分とし、この他フコースとマンノースをモル比1:1で構成される多糖類を含む多糖類である。尚、構成単糖類は、多糖類を硫酸で加水分解した後高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により分析した。
グルコース 〔和光純薬工業(株)製〕4.00g
リン酸水素二カリウム〔和光純薬工業(株)製〕0.40g
リン酸二水素カリウム〔和光純薬工業(株)製〕0.20g
塩化ナトリウム 〔和光純薬工業(株)製〕0.01g
硫酸マグネシウム 〔和光純薬工業(株)製〕0.02g
硝酸カリウム 〔和光純薬工業(株)製〕0.10g
イーストエキストラクト Hy−Yeast 412 〔シグマ社製〕0.15g
多糖類(A−4)および多糖類(A−5)の0.5重量%水溶液に、それぞれ0.02重量%濃度になるように水酸化ナトリウムを添加し、一晩撹拌を行い多糖類を分散させた。更に、121℃、10分間の条件で加熱して溶解させた。次に、遠心分離(40,000G, 40分)にて除菌を行った。菌体除去の確認は、上清の透明度で判断した。次に、前記メンブレンフィルターシステムにて濾過を行い濾過残渣を得た。この濾過残渣に再度、体積として約100倍量純水を足し撹拌した後、再濾過をおこなう。この操作を5回繰り返し水不溶成分の脱塩を行なった。メンブレンフィルターシステムによりある程度脱水したゲル状の水不溶成分をそのまま常温減圧乾燥し、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−011株細菌の産出多糖類(A−6)(精製品)を得た。同様に、スフィンゴモナス・トゥルーペリSPH−012株細菌の産出多糖類製(A−7)を得た。
・ミリスチルアルコール(B−1)(カルコール4098;花王社製)
・セチルアルコール(B−2)(カルコール6098;花王社製)
・ステアリルアルコール(B−3)(カルコール8098;花王社製)
・ベヘニルアルコール(B−4)(カルコール220−80;花王社製)
・セトステアリルアルコール(B−5)(カルコール6850;花王社製)
・イソステアリルアルコール(B−6)(リソノール18sp;高級アルコール工業)
・バチルアルコール(B−7)(NIKKOL バチルアルコール100;日光ケミカルズ社製)
・キミルアルコール(B−8)(NIKKOL キミルアルコール100;日光ケミカルズ社製)
・ココナットアルコール(B−9)(炭素数16〜18の高級アルコール)(カルコール68;花王社製)
・ホホバアルコール(B−10)(炭素数20〜22の高級アルコール組成物;香栄興業社製)
・カルナバロウ(B−11)(炭素数28〜34の高級アルコールを含有する組成物;東亜化成社製)
・ジメチルポリシロキサン(C−1)(粘度50mPa・s、25℃)〔信越化学工業(株)製〕
・植物性スクワラン(C−2)(NIKKOL 精製オリーブスクワラン; 日光ケミカルズ社製)
・オリブ油(C−3)(クロピュアOL;クローダジャパン社製)
・ホホバオイル(C−4)(ホホバオイル; ビーアンドオー研究所社製)
・ミネラルオイル(C−5)(ミネラルオイル;ビーアンドオー研究所社製)
・スクワラン(C−6)(クラレスクワランN;クラレ社製)
・ヒドロキシステアリン酸コレステリル(C−7)(サラコスHS;日清製油社製)
・ラウリルアルコール(C−8)(カルコール20;花王社製)
80℃の温水139.9gに多糖類(A−3)を0.1g加え、ホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで回転させながら、20分間、攪拌して、多糖類(A−1)を溶解した。次にホモミキサー(IKA社製)を16,000rpmで攪拌しながら80℃に加熱した高級アルコール(B−1)を60g加え、5分間、攪拌して乳化させ、次いで攪拌速度を13,000rpmに減速させ、冷水にて10分間かけて40℃まで冷却し、さらに氷冷水にて5分かけて25℃まで冷却して、実施例1の高級アルコール乳化物を得た。
さらに表1に示すように多糖類:A−3を多糖類:A−1〜A−7、高級アルコール:B−1を高級アルコール:B−2〜B−11に置き換えて、表1に示すように、実施例1と同様にして実施例2〜21および比較例1,2の高級アルコール乳化物を得た。
得られた高級アルコール乳化物を皮膚に塗布して皮膚感触の官能試験を行い、「○:なじみが良い感触」「×:なじみが良くなく、はじく感触がある。」とした。さらに高級アルコール乳化物50gをガラス容器に入れ、密栓して、30℃、50℃の恒温槽に入れ、その安定性を「○:乳化状態が保たれている」「△:表面に少し油分が浮く」「×:水相と油相の分離が見られる」として、目視評価を行った。その結果を表1にまとめた。
実施例1に準じて、多糖類(A−3)を0.05g〜0.8g、温水99.8g〜189.9g、高級アルコール(B−2)を10g〜100gと変化させて、実施例22〜31の高級アルコール乳化物を得た。実施例1〜21と同様にして、得られた高級アルコール乳化物を皮膚に塗布して皮膚感触の官能評価、高級アルコール乳化物の安定性の目視評価を行った。その結果を表2にまとめた。
実施例1に準じて、高級アルコール:B−4を20g〜40g、油性基材:C−1〜C−8を10g〜40gとしてその合計60gと、多糖類A−3を0.1g、水139.9gを用いて、実施例32〜42の高級アルコール乳化物を得た。実施例1〜21と同様にして、得られた高級アルコール乳化物を皮膚に塗布して皮膚に塗布して皮膚感触の官能評価、高級アルコール乳化物の安定性の目視評価を行った。その結果を表3にまとめた。
本発明の乳化方法を使用すると、高級アルコール以外の油剤も多くの種類を幅広い添加割合で適用でき、界面活性剤を使用しなくても、安定した乳化状態が得られるだけでなく、肌なじみの良い乳化が得られる。
乳液1の組成を表4に示す。
区分cの多糖類(A−3)を室温にて予めディスパーを用いて水に前分散させた。区分a、cの各成分を計量し、均一混合し、加温溶解した。区分bの各成分を計量し、加温溶解させた後、区分aと区分cの混合液をホモジナイザー(あるいはホモミキサー)を8000回転させながら、区分bの溶液を徐々に添加しエマルションを調製した。添加後、更に10分間攪拌を行い、冷却を開始した。室温まで冷却し乳液1(実施例43)とした。
実施例43の成分セチルアルコールB−2の代わりに同量のココナットアルコール(B−9)に置き換えて調製し、乳液2(実施例44)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のバチルアルコール(B−7)に置き換えて調製し、乳液3(実施例45)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のミリスチルアルコール(B−1)に置き換えて調製し、乳液4(実施例46)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のステアリルアルコール(B−3)に置き換えて調製し、乳液5(実施例47)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のベヘニルアルコール(B−4)に置き換えて調製し、乳液6(実施例48)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のホホバアルコール(B−10)に置き換えて調製し、乳液7(実施例49)とした。
実施例43の成分セチルアルコール(B−2)の代わりに同量のカルバナロウ(B−11)に置き換えて調製し、乳液8(実施例50)とした。
乳液9の組成を表5に示す。実施例43:乳液1と同様にして調製し、乳液9(実施例51)とした。
実施例51の成分bの植物性スクワラン(C−2)を同量のジメチルポリシロキサン(C−1)に置き換えて調製し、乳液10(実施例52)とした。
実施例51の成分植物性スクワラン(C−2)を同量のホホバオイル(C−4)に置き換えて調製し、乳液11(実施例53)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−1)に置き換えて調製し、乳液12(実施例54)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−2)に置き換えて調製し、乳液13(実施例55)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−4)に置き換えて調製し、乳液14(実施例56)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−5)に置き換えて調製し、乳液15(実施例57)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−6)に置き換えて調製し、乳液16(実施例58)とした。
実施例43の多糖類(A−3)を同量の多糖類(A−7)に置き換えて調製し、乳液17(実施例59)とした。
実施例43のセチルアルコール(B−2)の代わりに同量のラウリルアルコール(C−8)に置き換えて調製し、乳液18(比較例3)とした。
乳液19の組成を表6に示す。実施例43:乳液1と同様にして調製し、乳液19(実施例60)とした。
乳液20の組成を表7に示す。
区分cの多糖類(A−3)を室温にて予めディスパーを用いて水に前分散させた。区分a、cの各成分を計量し、均一混合し、加温溶解した。区分bの各成分を計量し、加温溶解させた後、区分aと区分cの混合液をホモジナイザー(あるいはホモミキサー)を8000回転させながら、区分bの溶液を徐々に添加しエマルションを調製した。添加後、更に10分間攪拌を行い、冷却を開始し室温まで冷却した。次に区分dの精製水にハイビスワコー105(商品名、和光純薬工業(株)製))をディスパーザーで分散させた溶液を加えて均一にした。さらに区分eのL−アルギニン溶液を加え、中和した後、攪拌冷却して乳液20(実施例61)とした。
乳液21の組成を表8に示す。実施例61(乳液20)と同様に調製し、乳液21(実施例62)とした。
実施例62のバチルアルコール(B−7)を同量のジメチルポリシロキサン(C−1)に置き換えて調製し、乳液22(比較例4)とした。
クリーム1の組成を表9に示す。区分bの多糖類(A−3)を室温にて予めディスパーを用いて水に前分散させた。区分a、区分bの各成分を計量し、均一混合し、加温溶解した。区分cの各成分を計量し加温溶解させた後、区分a、区分bの混合液をホモジナイザー(あるいはホモミキサー)で8000rpで回転させながら、区分bの溶液を徐々に添加しエマルションを調製した。添加後、更に10分間攪拌を行い、冷却を開始し室温まで冷却した。次に区分dの精製水にハイビスワコー104及び区分eの精製水にハイビスワコー105(商品名、和光純薬工業(株)製))をディスパーザーで分散させた溶液を加えて均一にした。さらに区分fのL−アルギニン溶液を加え、中和した後、攪拌冷却して、クリーム1(実施例63)とした。
実施例63のベヘニルアルコール(B−4)を同量のココナットアルコール(B−9)に置き換えて調製し、クリーム2(実施例64)とした。
クリーム3の組成を表10に示す。実施例61(乳液20)と同様に調製し、クリーム3(実施例65)とした。
クリーム4の組成を表11に示す。実施例61(乳液20)と同様に調製し、クリーム4(実施例66)とした。
実施例63のベへニルアルコール(B−4)を同量のオリーブ油(C−3)に置き換えて調製し、クリーム5(比較例5)とした。
サンスクリーン1の組成を表12に示す。実施例51(乳液9)と同様に調製し、サンスクリーン1(実施例67)とした。
実施例68のベヘニルアルコール(B−4)を同量のジメチルポリシロキサン(C−1)に置き換えて調製し、サンスクリーン2(比較例6)とした。
実施例43〜68、比較例3〜6における、化粧料組成物を100ml共栓付メスシリンダーに100ml取り、栓をして45℃の恒温器内に静置した。12週間後に100ml共栓付メスシリンダー内の化粧料組成物の分離を目視にて測った。以下の評価基準に従い、結果を表13に示した。すべての実施例で良好な結果を示している。
(安定性の評価基準)
○:目視により、分離・沈澱が認められない。
×:目視により、分離・沈澱が認められる。
〔使用感の評価〕
実施例43〜68、比較例3〜6における調製直後の化粧料組成物及び45℃の恒温器内に12週間連続で静置した 実施例43〜68、比較例3〜6の化粧料組成物を10組の外観の同じ容器に小分けし、両者の区別が付かないようにした。次いで、10才代から50才代までの各年代から2人ずつ、合計10人のパネラーを選び、化粧料を各自、適量の(A)の化粧料組成物を両手の甲に着けて伸ばし、「なめらかさ」の官能評価を行なった。「なめらかさ」の評価基準は、以下のようにした。結果を表13に示した。すべての実施例で良好な結果を示している。
(「なめらかさ」の評価基準)
○:10名中8名以上が、なめらかな感触があると評価
△:10名中5〜7名が、なめらかな感触があると評価。
×:10名中4名以下が、なめらかな感触があると評価。
Claims (6)
- フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類を化粧料の全量に対して0.01〜1重量%含有し、該多糖類を溶解した水および/または親水性溶媒と、少なくとも炭素数14〜22の高級アルコールを、上記化粧料の全量に対して1〜50重量%含有し、実質的な界面活性能を有する物質を含まないで上記多糖類を溶解した水および/または親水性溶媒と上記高級アルコールとの作用によって発現される乳化作用により上記高級アルコールを乳化状態としたことを特徴とする化粧料。
- 上記化粧料は、上記高級アルコールと上記高級アルコール以外の油性成分の混合状態における融点が40℃〜90℃の範囲である請求項1に記載の化粧料。
- 上記多糖類は、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている請求項1又は請求項2に記載の化粧料。
- 被乳化成分を含有する化粧料の製造方法において、
上記被乳化成分と、フコース、グルコース、グルクロン酸、ラムノースの内少なくとも1種類を構成単糖とし、フコースおよび/又はラムノースを側鎖に含む多糖類の化粧料の全量に対して0.01〜1重量%を上記70℃以上の水および/または親水性溶媒に溶解させた後、上記多糖類を溶解させた70℃以上の水および/または親水性溶媒に、少なくとも炭素数14〜34の高級アルコールを、上記化粧料の全量に対して1〜50重量%を単独で添加し、あるいは上記高級アルコールと上記高級アルコール以外の油性成分との混合物を添加し、70℃以上で実質的に界面活性能を有する物質を含まないで上記多糖類と上記高級アルコールとの作用によって発現される乳化作用により上記高級アルコールを乳化させ、更に、乳化攪拌したまま常温まで冷却させる、ことを特徴とする化粧料の製造方法。 - 上記高級アルコールと上記高級アルコール以外の油性成分の混合状態における融点が40℃〜90℃の範囲である請求項4記載の化粧料の製造方法。
- 上記多糖類は、少なくとも下記の一般式(化1)で表される多糖が含まれている請求項4又は請求項5に記載の化粧料の製造方法。
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