JP5038176B2 - 光学機器 - Google Patents

光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5038176B2
JP5038176B2 JP2008028261A JP2008028261A JP5038176B2 JP 5038176 B2 JP5038176 B2 JP 5038176B2 JP 2008028261 A JP2008028261 A JP 2008028261A JP 2008028261 A JP2008028261 A JP 2008028261A JP 5038176 B2 JP5038176 B2 JP 5038176B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
position information
zoom
change
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008028261A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009186858A (ja
JP2009186858A5 (ja
Inventor
実 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008028261A priority Critical patent/JP5038176B2/ja
Publication of JP2009186858A publication Critical patent/JP2009186858A/ja
Publication of JP2009186858A5 publication Critical patent/JP2009186858A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5038176B2 publication Critical patent/JP5038176B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、操作部材の操作に応じて出力される信号に基づいて、ズームやフォーカス等の制御対象動作を制御するレンズ装置や撮像装置等の光学機器に関する。
レンズ装置や撮像装置には、ズーム、フォーカス及び絞り等の光学調節動作を、操作部材の操作に応じて電気的に制御できるものがある。この場合、操作部材の操作方向や操作量は、MR(磁気抵抗)素子等のセンサからの出力信号を用いて生成された操作部材の位置を示す信号(位置信号)の変化に基づいて検出される。
MR(磁気抵抗)素子は、操作部材の操作位置の変化に応じて、それぞれ周期的に変化する互いに位相が異なる複数相の正弦波状の信号を出力する。そして、これら各相の信号からリニアに変化する部分を取り出して内挿演算を行い、1つのリニアに変化する位置信号を作り出すことで、操作部材の位置を求めることができる。
このとき、複数相の信号の振幅や基準位置をゲイン調整やオフセット調整によって揃えることで、内挿演算により作り出される位置信号のつなぎ目の不連続性や、該位置信号の変化のリニアリティーを改善する方法が知られている(特許文献1参照)。
ただし、このようにMR素子等のセンサを用いて操作部材の位置(操作方向や操作量)を検出する場合に、該光学機器を使用する温度の変化によってセンサ出力が変動するおそれがある。この場合、操作部材が操作されていなくても複数相の信号から作り出された位置信号の値が変化し、光学調節動作が行われてしまう。
これに対し、特許文献1にて開示されているように、ゲインオフセット補正を行ったり、検出された2つの相対位置データの平均をとったりすることで、温度変化に起因した光学調節動作が行われてしまうことを回避することも可能である。
ただし、操作部材が内挿時の位置信号のつなぎ目付近で停止している状態で温度変化が生じ、これに伴うセンサ出力の変動によって内挿の切り替わりが発生した場合、特許文献1にて開示された方法を用いても、位置信号に大きな変化が発生する可能性がある。この結果、操作部材が操作されていなくても光学調節動作が行われてしまう。
このような問題を解消するためには、一般に、温度変化に伴うセンサ出力の変動(位置信号の変動)を十分カバーできる大きさの閾値を設定しておく。そして、前回検出した位置信号と比較してその閾値を超えて位置信号が変化した場合に限り、操作部材が操作されたものと判断して、光学調節動作を行わせる(前回と今回の位置信号の差分を操作量とする)ようにしている。
特開2004−61459号公報
しかしながら、上記のような閾値を設定すると、たとえ操作部材が操作されることによって位置信号が変化した場合でも、その変化量が該閾値を超えない限り光学調節動作が行われない。このことは、光学調節動作の高分解能化を妨げる。
一方、閾値を小さくすると、上述したように操作部材が操作されていないにもかかわらず操作されたと判断してしまうことを繰り返すことになる。この結果、微小な光学調節動作が頻繁に行われ、見苦しい画像が撮影されてしまう。
本発明は、センサ出力(つまりは位置信号)の変化量に対する閾値を大きく設定することなく、温度変化に伴う内挿値の変動により制御対象が動作してしまうことを回避でき、かつ制御対象の動作を高分解能で制御できる光学機器を提供する。
本発明の一側面としての光学機器は、操作が可能な操作手段と、該操作手段の操作位置の変化に応じて、それぞれ周期的に変化する互いに位相が異なる複数相の信号を出力する信号出力手段と、前記複数相の信号を内挿して前記操作手段の操作位置に対応する位置情報を算出する位置検出手段と、前記位置情報を所定周期で取得し、該位置情報の変化に基づいて制御対象を動作させる制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記位置情報が所定回数以上連続して同じ方向に変化することを条件として前記制御対象を動作させ、前記所定周期は、前記制御手段が前記制御対象の動作を制御する制御周期よりも2倍以上速いことを特徴とする。
本発明によれば、位置情報が所定回数以上連続して同じ方向に変化することを条件として制御対象を動作させるので、位置情報の変化量に対する閾値を大きくしなくても、温度変化に伴う位置情報の変動によって制御対象が動作してしまうことを回避できる。しかも、操作手段の操作を通じて制御対象の動作を高分解能で制御することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例である光学機器(撮像装置)としてのレンズ一体型ビデオカメラ(以下、単にビデオカメラという)の構成を示している。
ビデオカメラは、いわゆるリアフォーカス式の撮像光学系を有する。被写体からの光は、固定レンズ102、光軸方向に移動可能な変倍レンズ(以下、ズームレンズ)103、光量調節動作を行うアイリス(絞り)104、固定レンズ105及び光軸方向に移動可能なフォーカスレンズ106を通って撮像素子107上に被写体像を形成する。撮像素子107は、CCDセンサやCMOSセンサ等の光電変換素子であり、被写体像を電気信号に変換する。ズームレンズ103、アイリス104及びフォーカスレンズ106は、撮像光学系に含まれる光学調節部材である。
撮像素子107からの電気信号(撮像信号)は、カメラ信号処理部108にて信号増幅等の処理を受けて、映像信号処理部109に入力される。映像信号処理部109は、入力された撮像信号に対して色補正、ホワイトバランス等の処理を行って映像信号を生成する。映像信号は、不図示のディスプレイに表示されたり、磁気テープ、半導体メモリ、光ディスク等の記録媒体に記録されたり、外部に出力されたりする。
リアフォーカス式の撮像光学系では、ズームレンズ103を光軸方向に移動させて変倍を行いながら、該変動に伴う像面変動を補正するためにフォーカスレンズ106を移動させる必要がある。本実施例のビデオカメラでは、図3に示すズームカムデータに従って、ズームレンズ103とフォーカスレンズ106の位置関係を被写体距離に応じてマイクロコンピュータ(制御手段)112が制御することで行われる。
具体的には、マイクロコンピュータ112は、ズームレンズ位置検出部113とフォーカスレンズ位置検出部114とを用いて、ズームレンズ103及びフォーカスレンズ106の位置をそれぞれ検出する。そして、ユーザにより連続的に回転操作が可能なズーム操作リング(操作手段)117が操作されることに応じて、図3のズームカムデータに従う位置関係を維持しながらズームレンズ103とフォーカスレンズ106を移動させる。なお、ズームレンズ103とフォーカスレンズ106はそれぞれ、マイクロコンピュータ112からの駆動信号(制御信号)を受けたズームレンズ駆動部115とフォーカスレンズ駆動部116が動作することによって移動する。このズーム動作は、コンピュータズームとも呼ばれる。
また、ビデオカメラには、ズーム操作リング117の操作(操作方向及び操作量)を検出するために、操作量検出部(位置検出手段)118が設けられている。
図4には、図1に示したズーム操作リング117の断面を示している。ズーム操作リング117は、上記撮像光学系を収納した不図示のレンズ鏡筒の外周に回転可能に取り付けられた操作部401を有する。
ユーザがズーム操作リング117の操作部401を図中の時計回り方向に回転させると、該操作部401の内周に形成されたギヤ部402に噛み合っているギヤ403は、操作部401とは反対方向に回転する。ギヤ403は、操作部401の操作量に対してギヤ部402とギヤ403のギヤ比に応じた量だけ回転する。
図5には、操作量検出部118に含まれる信号出力手段としてのMRセンサ部201の具体的な構成例を示している。この図において、ギヤ403が回転すると、ギヤ403を固定している軸504も回転し、回転型MRセンサ505に回転が入力される。
回転型MRセンサ505は、図示はしないが、周方向においてSとNに交互に着磁され、軸504の回転に連動して回転する磁石ドラムと、該磁石ドラムに対してある距離だけ離れて配置された磁気抵抗とを有する。磁気抵抗に所定の電圧を与えた状態で磁石ドラムが回転することにより、すなわちズーム操作リング117の操作位置の変化に応じて、回転型MRセンサ505から、それぞれ周期的に変化する互いに位相が異なる複数相の信号(検出信号)が出力される。本実施例では、2相の検出信号が出力される場合について場合する。ただし、検出信号は3相や4相等、複数相であればよい。
なお、ここでは、回転型MRセンサ505を用いる場合について説明するが、ズーム操作リング117の内周にSとNが交互に着磁された磁石を取り付け、該磁石からある距離だけ離れた位置に磁気抵抗を配置しても同様に、複数相の検出信号を得ることができる。
図8に示すように、回転型MRセンサ505からの2相の検出信号(S相信号及びC相信号)はそれぞれ、ズーム操作リング117の操作位置(回転量)の変化によって正弦波のように変化する。このときのS相信号とC相信号の位相差は、磁石ドラムでの着磁ピッチと該磁石ドラムに対する磁気抵抗の距離とによって決まる。本実施例では、S相信号とC相信号とが90°の位相差を有する。S相信号はsin波形を有する信号の意味であり、C相信号はcos波形を有する信号の意味である。
図2には、操作量検出部118の構成を示している。操作量検出部118は、S相信号とC相信号を内挿し、ズーム操作リング117の操作位置に対応する位置情報を生成する。以下、操作量検出部118の構成及び動作をより具体的に説明する。
MRセンサ201の出力信号(S相信号とC相信号)は、アンプ202によって適度な大きさの電気信号に増幅される。これら増幅されたS相信号とC相信号は、サンプルホールド回路203及びADC204によって所定のサンプリングタイミングごとにアナログ信号からデジタル信号に変換される。そして、該デジタル信号は、ゲインオフセット調整部205にて適切なゲイン及びオフセットを有するように調整され、位相ずれ・反転信号生成部206に入力される。
位相ずれ・反転信号生成部206は、入力されたS相信号とC相信号から、該S相信号とC相信号に対して位相がずれた信号と反転した信号を含む8つの信号を生成する。該8つの信号は、副位置演算部208に送られる。
副位置演算部208は、入力信号に基づいて8つの信号の位相を判断し(プラスマイナスで判断)、大まかな位置(領域)としての副位置を算出する。
また、位相ずれ・反転信号生成部206の出力は、主位置演算部207にも送られる。主位置演算部207は、該8つの信号における直線性を有する部分の中から、位相の判断結果に基づいて適切な信号を選び、その値を主位置として算出する。
そして、主位置演算部207で求められた主位置と、副位置演算部208によって算出された副位置とを合成位置演算部209により合成することで、ズーム操作リング117の操作位置に対応する位置情報が算出される。
このようにして算出されたズーム操作リング117の位置情報は、制御手段としてのマイクロコンピュータ112に送られる。マイクロコンピュータ112は、所定周期で位置情報をサンプリング(検出)し、前回のサンプリングタイミングで検出した位置情報の値と今回のサンプリングタイミングで検出した位置情報の値とを比較する。今回の位置情報の値が前回の位置情報の値に対して増加したか減少したかを判別することで、ズーム操作リング117の操作方向を判定することができる。また、前回の位置情報の値に対する今回の位置情報の値の差分を算出することで、ズーム操作リング117の操作量を求めることができる。
なお、本実施例では、マイクロコンピュータ112とは別に操作量検出部118を設けた場合について説明したが、操作量検出部118のうちMRセンサ201を除いた構成(又は機能)をマイクロコンピュータ112に持たせてもよい。この場合、マイクロコンピュータ112は、位置検出手段及び制御手段として機能し、図6のフローチャートに示す手順によりズーム操作リング117の操作位置に対応する位置情報(合成位置)を生成する。この動作は、マイクロコンピュータ112の内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
S(ステップ)601では、マイクロコンピュータ112は、MRセンサ201からの出力信号であるS相信号とC相信号のデジタル信号を取り込む。そして、マイクロコンピュータ112は、S603にて、S相信号(図6にはSと記す)とC相信号(図6にはCと記す)に対して適切なゲイン調整及びオフセット調整を行い、規格化する。
次に、S604では、マイクロコンピュータ112は、S相信号に対する45°の位相進み信号HSとC相信号に対する45°の位相遅れ信号HCを算出する。さらに、S606では、S相信号、C相信号、位相進み信号HS及び位相送れ信号HCの反転信号を算出する。これにより上述した8つの信号が生成される。
次に、S607では、マイクロコンピュータ112は、該8つの信号の位相を判断し、該判断結果に基づいて、ズーム操作リング117の大まかな副位置を計算する。さらに、S609では、位相の判断結果に基づいて、該8つの信号から適切な信号を選択し、その値をズーム操作リング117の主位置として算出する。
続いてS610では、マイクロコンピュータ112は、算出した主位置及び副位置を合成することで、最終的にズーム操作リング117の操作位置に対応する位置情報(合成位置)を求める。
そして、S611では、マイクロコンピュータ112は、S601に戻る。以上の処理を前述した所定周期で繰り返すことで、マイクロコンピュータ112は、該所定周期でズーム操作リング117の位置情報を検出(更新)する。
ズーム操作リング117が操作されたときの理想的な、すなわちビデオカメラの使用環境温度や内部温度の変化に起因したMRセンサ201からの出力の変動がない場合の位置情報(合成位置)の変化を図9に示す。ズーム操作リング117の位置情報の算出に用いられる信号は、ズーム操作リング117の操作量が変化するに従って合成位置演算部209(又はS610)での処理によって内挿信号A→B→Cと切り換えられる。理想的な状態では、内挿信号A,B,Cは互いにずれることなく、つなぎ合わされる。
しかしながら、ビデオカメラの使用環境温度や内部温度の変化によってMRセンサ201からの出力が変動することにより、例えば図10に示すように、内挿信号A,Bのつなぎ目にずれ(ギャップ)が生じる場合がある。この場合に、ズーム操作リング117の操作位置がたまたま内挿信号A,Bのつなぎ目付近にあると、MRセンサ201からの出力の変動によって位置情報が内挿信号Aに基づいて算出されたり、内挿信号Bに基づいて算出されたりして、位置情報が急激に変化する。このため、マイクロコンピュータ112は、ズーム操作リング117が操作されたと誤認識してしまう。
ここで、このような内挿信号のつなぎ目のずれ(内挿の切り替えによるずれ)に起因した位置情報の変化は、基本的に、同じ方向に連続して2回発生することはなく、増減方向のうち一方向に変化した後の次の変化は逆方向に発生する。本実施例では、この特性を利用して、ズーム操作リング117が操作されたとの誤認識を回避している。
図7のフローチャートには、ズーム操作リング117が操作されたとの誤認識を回避するためのマイクロコンピュータ112の動作を示す。この動作は、マイクロコンピュータ112の内部メモリに格納されたコンピュータプログラムに従って実行される。
S701で処理を開始すると、S702にて、マイクロコンピュータ112は、前述したズーム操作リング117の位置情報(合成位置)を算出する。これにより、ズーム操作リング117の現在の位置を取得する。
次に、S703では、マイクロコンピュータ112は、ズーム操作リング117の現在の位置と前回取得した位置との差分を算出し、該差分が規定値(閾値)よりも大きいか否かを判定する。規定値よりも大きい場合はS705に進み、規定値よりも小さい場合はS704に進む。
S704では、マイクロコンピュータ112は、動作フラグをFalseに設定する。そして、次のS710で、現在の位置情報を前回の位置情報に更新する。これにより、ズーム操作リング117は前回から操作されていないものとして扱われることになる。S710からはS711,S701を介してS702に戻り、位置情報が規定値を超えて変化するまでS704,S710を繰り返す。
一方、S705では、マイクロコンピュータ112は、前回の位置情報がそれよりも1回前の位置情報に対して規定値を超えて変化したか否かを確認するために、動作フラグがTrueに設定されているか否かを判定する。動作フラグがTrueに設定されていない場合は、S706に進み、今回の位置情報が前回の位置情報に対して変化した方向(今回変化方向)を記憶する。そして、動作フラグにTrueを設定して、S710に進む。
また、動作フラグがTrueに設定されている場合は、S707に進み、マイクロコンピュータ112は、今回変化方向が、前回の位置情報がそれよりも1回前の位置情報に対して変化した方向(前回変化方向)と同じか否かを判定する。今回変化方向が前回変化方向と異なる場合は、S708に進み、今回変化方向を記憶して、動作フラグをTrueにし、S710に進む。このように、位置情報が1回のみ規定値を超えて変化しただけでは、ズーム操作リング117が操作されたものとしては扱わず、制御対象であるズームレンズ103及びフォーカスレンズ106の動作を禁止する。
一方、今回変化方向が前回変化方向と同じである場合、すなわち位置情報が所定回数(本実施例では2回)以上連続して同じ方向に変化した場合は、S709に進む。S709では、マイクロコンピュータ112は、ズームレンズ駆動部115及びフォーカスレンズ駆動部116に対し、ズーム操作リング117の操作方向及び操作量に応じて駆動信号を出力する。すなわち、制御対象であるズームレンズ103及びフォーカスレンズ106を動作させる。
このように、位置情報が所定回数以上連続して同じ方向に変化することを条件として、今回の位置情報の変化が温度変化に起因したMRセンサ201からの出力の変動によるものではなく、ズーム操作リング117が操作されたことによるものとみなす。これにより、S703で用いる規定値を大きくすることなく、ズーム操作リング117が操作されたとの誤認識を回避することができ、ユーザの意図しないズーム動作(光学調節動作)が行われてしまうことを防止できる。規定値を許される範囲で小さく設定することで、S709でズーム操作リング117の操作が有効と扱われる操作量を小さくすることができ、ズーム動作制御の分解能を高めることができる。
なお、S709からはS712に進み、マイクロコンピュータ112は、今回変化方向を記憶して、動作フラグをTrueにし、S710に進む。
本実施例において、マイクロコンピュータ112によるズーム操作リング117の位置情報の検出周期(所定周期)は、例えば1KHzに設定される。これに対し、ズーム操作リング117の操作(位置情報の変化)に応じてズーム動作を制御する周期(制御周期)は、例えば60Hzに設定される。このように、位置情報の検出周期を位置情報に基づく制御周期の少なくとも2倍以上速くすることで、S707にて説明した条件でズーム動作を実行することとしても、ズーム操作リング117の操作に対するズーム動作遅れはほとんど生じない。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
例えば、上記実施例ではレンズ一体型ビデオカメラについて説明したが、本発明は、交換レンズ等の他の光学機器にも適用することができる。また、本発明は、これらの撮像を行うための光学機器だけでなく、操作部材の操作をセンサからの複数相の信号を内挿して検出することで制御対象の動作を制御する各種光学機器にも適用することができる。
また、位置情報が所定回数以上連続して同じ方向に変化するとの条件における「所定回数」は2回に限らず、3回以上としてもよい。さらに、該所定回数をユーザが任意に変更可能とするための回数変更部(回数変更手段)を設けてもよい。
また、上記実施例では、ズーム操作リングの操作に応じてズームレンズ及びフォーカスレンズの動作(ズーム動作)が行われる場合について説明したが、本発明は、絞り操作部材の操作に応じて絞り(アイリス)の動作が行われる場合にも適用することができる。
さらに、本発明は、光学調節手段を有する撮像装置や交換レンズといった光学機器に限らず、各種光学機器において制御対象の動作を操作部材の操作に応じて制御する場合に広く適用することができる。
本発明の実施例であるビデオカメラの構成を示すブロック図。 実施例における操作量検出部の構成を示すブロック図。 ズーム動作におけるズームレンズとフォーカスレンズの位置関係(カムデータ)を示す図。 実施例におけるズーム操作リングの断面図。 実施例におけるMRセンサを示す図。 実施例における動作を示すフローチャート。 実施例における動作を示すフローチャート。 MRセンサから出力されるS相信号及びC相信号を示す図。 理想的な位置情報の変化を示す図。 温度変化によりMRセンサからの出力が変動した場合の位置情報の変化を示す図。
符号の説明
103 ズームレンズ
105 フォーカスレンズ
107 撮像素子
112 マイクロコンピュータ
118 操作量検出部
201 MRセンサ

Claims (5)

  1. 操作が可能な操作手段と、
    該操作手段の操作位置の変化に応じて、それぞれ周期的に変化する互いに位相が異なる複数相の信号を出力する信号出力手段と、
    前記複数相の信号を内挿して前記操作手段の操作位置に対応する位置情報を算出する位置検出手段と、
    前記位置情報を所定周期で取得し、該位置情報の変化に基づいて制御対象を動作させる制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記位置情報が所定回数以上連続して同じ方向に変化することを条件として前記制御対象を動作させ
    前記所定周期は、前記制御手段が前記制御対象の動作を制御する制御周期よりも2倍以上速いことを特徴とする光学機器。
  2. 前記制御対象は、該光学機器の光学系に含まれる光学調節部材であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記操作手段は、回転操作によりズームレンズ及びフォーカスレンズを駆動させるためのズーム操作リングであり、
    前記制御対象は、ズームレンズ及びフォーカスレンズであることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  4. 前記操作手段は、回転操作により絞りを駆動させるための絞り操作部材であり、
    前記制御対象は、絞りであることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  5. 前記所定回数を変更可能な回数変更手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光学機器。
JP2008028261A 2008-02-08 2008-02-08 光学機器 Expired - Fee Related JP5038176B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028261A JP5038176B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008028261A JP5038176B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 光学機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009186858A JP2009186858A (ja) 2009-08-20
JP2009186858A5 JP2009186858A5 (ja) 2011-02-10
JP5038176B2 true JP5038176B2 (ja) 2012-10-03

Family

ID=41070144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008028261A Expired - Fee Related JP5038176B2 (ja) 2008-02-08 2008-02-08 光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5038176B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5506489B2 (ja) * 2010-03-26 2014-05-28 キヤノン株式会社 撮像レンズ、撮像装置、及びレンズ制御方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06230265A (ja) * 1993-02-05 1994-08-19 Minolta Camera Co Ltd ズームレンズ鏡胴
JPH1039192A (ja) * 1996-07-24 1998-02-13 Canon Inc 撮像方法及び装置並びに記憶媒体
JP2003202610A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Canon Inc 防振制御装置
JP4329649B2 (ja) * 2004-08-30 2009-09-09 ソニー株式会社 撮像装置及び光学系の駆動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009186858A (ja) 2009-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6212135B2 (ja) カメラモジュールの調整方法及びレンズ位置制御装置並びに線形運動デバイスの制御装置及びその制御方法
JP6335058B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP4804166B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
US9307164B2 (en) Imaging lens barrel and method for controlling operation of the same
US9749538B2 (en) Imaging apparatus
JP6571005B2 (ja) 医療機器用の操作装置
JP2005062372A (ja) 位置検出装置、光学装置、撮像システム、位置検出方法およびプログラム
JPWO2015015877A1 (ja) 撮像装置
US8942553B2 (en) Lens device and position detection method of movable optical element
US9372324B2 (en) Imaging lens barrel and method for controlling operation of the same
JP5506489B2 (ja) 撮像レンズ、撮像装置、及びレンズ制御方法
JP5038176B2 (ja) 光学機器
JP2004061459A (ja) 位置検出装置、これを備えたレンズおよび位置検出方法
JP5797044B2 (ja) 駆動装置および光学機器
JP6053985B2 (ja) レンズ装置、撮像装置、可動レンズの位置検出方法
US10620400B2 (en) Position detection device for movable lens, lens device, imaging device, position detection method for movable lens, and non-transitory computer readable medium storing a position detection program for movable lens
JP6368605B2 (ja) 位置検出装置及びそれを備えた駆動装置
JP2005003559A (ja) 位置検出装置、光学装置および位置検出方法
JP2006053309A (ja) 位置検出装置
JP4632423B2 (ja) 位置制御装置、位置制御方法及び光学装置
JP4653043B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5793130B2 (ja) 線形運動デバイスの制御装置及びその制御方法
JP2016136837A (ja) 線形運動デバイスの制御装置及びその制御方法
JP6472166B2 (ja) 位置制御装置および方法
JP6031415B2 (ja) レンズ装置及び可動光学素子の位置検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111027

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120705

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5038176

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees