JP5024799B2 - 防舷材 - Google Patents

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Description

本発明は、船舶等を係留するための桟橋に設けられる防舷材に関し、その取付構造の技術分野に属する。
従来より、船舶等を係留するための桟橋には、船舶が接触した場合の衝撃を吸収するために防舷材が設けられている。一般的に、この防舷材は、ゴムなどの弾性部材によって構成されているとともに、その内部に空洞が設けられていて、これにより、船舶との接触の際には容易に変形して、その衝撃を吸収できるようになっている。
上記防舷材は、例えば浮き桟橋などの桟橋本体に取り付けられている。その具体的な取付構造は、例えば図5に示すように、断面略D字状の防舷材101を桟橋のフレーム102に対してボルト103によって固定する構造や、例えば図6や特許文献1に示すように、桟橋のフレーム112に長手方向に延びる溝部112aを設け、防舷材111の嵌合部111aを該溝部112aの長手方向端部から挿入して該溝部112a内を長手方向へスライドさせることにより係合させる構造などが知られている。なお、上記図5において、符号104は、上記防舷材101に対してボルト103を挿通させるための穴を塞ぐカバー部材である。
特開平7−292620号公報
ところで、上記前者の構成のように、防舷材をボルトによって桟橋のフレームに取り付ける構成の場合には、該防舷材を取り付ける際にボルト締めの作業が必要になるため、取付作業時の作業性があまり良くないだけでなく、防舷材が劣化すると、ボルトによって固定されている部分の周辺から亀裂が発生する可能性がある。また、上記防舷材における船舶の接触側に、ボルトが露出したりカバー部材との継ぎ目が見えたりするため、該防舷材を取り付けた後の桟橋の外観を損ねることになる。
また、上記後者の構成のように、防舷材を桟橋のフレームに設けられた溝部に対してスライド移動させる構成の場合には、該防舷材をフレームに対して確実に嵌合させようとすると、該防舷材とフレームとの間の滑りが悪くなり、該防舷材の取付作業性が悪化する一方、上記防舷材とフレームとの間の滑りを良くすると、該防舷材とフレームとの嵌合が緩くなってしまう。さらに、上記防舷材を部分的に取り替える必要がある場合には、取り替える部分以外の防舷材も一緒にスライド移動させて、一旦、取り外す必要があるため、メンテナンス作業時の作業性も悪いという問題が生じる。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、桟橋本体の側面に取り付けられる防舷材において、取付構造に起因する防舷材の損傷の発生を防止することができ、且つ、外観を損ねることなく、取付作業性及びメンテナンス作業性の向上を図れるような構成を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る防舷材では、内部に空洞を有する本体部に突設され、桟橋本体の側面に形成された開口部の周縁部分に係合する複数の突出部同士の間に、肉盗み部を設けて、該突出部同士が近づくような変形を容易にすることで、上記桟橋本体に対して防舷材を容易に取り付けられるようにした。
具体的には、請求項1の発明では、桟橋本体の側面に取り付けられる防舷材を対象とする。そして、内部に空洞を有し、接触する船舶の衝撃を吸収する本体部と、上記本体部における船舶の接触側とは反対側に突設され、上記桟橋本体に形成された開口部の周縁部分に対して係合される複数の突出部を有する嵌合部と、を備え、上記嵌合部における突出部同士の間には、該突出部が互いに近づくように弾性変形可能な肉盗み部が形成されているものとする。
この構成により、内部に空洞を有していて剛性の低い本体部に嵌合部が設けられている構成でも、該嵌合部を桟橋本体の側面に容易に取り付けることができる。すなわち、上記桟橋本体に形成された開口部の周縁部分に対して係合する上記嵌合部の複数の突出部は、該突出部同士の間に形成された肉盗み部によって、互いに近づくように変形可能なため、上記開口部内に嵌合部の突出部を容易に挿入することができる。そして、上記突出部を開口部内に挿入した後は、該突出部は開口部の周縁部分に係合し、防舷材が桟橋本体に取り付け固定される。
以上のように、上記桟橋本体の開口部に対して、嵌合部の突出部を容易に挿入できるような構成にすることで、従来のように防舷材をボルト固定する構成や防舷材を溝内でスライド移動させる構成などに比べて、取付作業が容易になり、作業性の向上を図れる。
また、上述のような構成にすることで、防舷材をボルトによって固定する場合のように、ボルト周辺から防舷材に亀裂が生じることもなく、防舷材の耐久性の向上を図れる。
さらに、防舷材の一部を取り替える場合にも、該当箇所以外の防舷材をスライド移動させる必要がなくなるため、メンテナンス作業寺の作業性の向上を図れる。
上述の構成において、上記突出部は、上記本体部と一体形成されていて、上記肉盗み部は、上記本体部における船舶の接触側とは反対側の外表面に形成されているものとする(第2の発明)。
これにより、内部に空洞を有していて柔らかい本体部に一体形成された複数の突出部を、肉盗み部によって互いに近づくように容易に変形させることができ、該突出部を桟橋本体の開口部内に容易に挿入することができる。したがって、上記第1の発明の構成を簡単な構成によって実現できる。
また、上記本体部の内部には、船舶の接触方向に延びて該本体部の内部の空洞を複数に分割する仕切壁が設けられており、上記嵌合部は、船舶の接触側から見て、上記仕切壁と重ならない位置に設けられているのが好ましい(第3の発明)。
本体部の内部に、船舶の接触方向に延びるように仕切壁が設けられた部分は、他の部分に比べて船舶の接触方向の剛性が高い。そのため、その剛性の高い部分に嵌合部が設けられていれば、桟橋本体の開口部内に該嵌合部の突出部を係合させるのもそれほど難しくはないが、上述のように、船舶の接触側から見て上記仕切壁と重ならない位置に嵌合部が設けられている構成では、剛性の低い本体部に形成された嵌合部を開口部に嵌合させるのは非常に難しい。したがって、上述のような構成の場合には、上記第1、2の発明の構成にすることで、防舷材の嵌合部を開口部に容易に嵌合させることができ、該防舷材を桟橋本体に取り付ける際の作業性の向上を確実に図れる。
また、上記肉盗み部は、上記突出部と突出部との中間の位置に形成されているのが好ましい(第4の発明)。これにより、複数の突出部を互いに近づくようにより容易に変形させることが可能となるため、桟橋本体の開口部への該突出部の挿入がより容易になって、防舷材の桟橋本体への取付作業性の向上を図れる。
第1の発明によれば、内部に空洞を有する本体部に突設され、桟橋本体の側面に形成された開口部の周縁部分に対して係合される複数の突出部同士の間に、該突出部が互いに近づくように変形可能な肉盗み部を設けたため、上記突出部の桟橋本体への取付作業性の向上を図れる。また、従来のボルト固定の構造に比べて耐久性の向上を図れるとともに、防舷材を取付部材に対してスライド移動させる構造に比べてメンテナンス作業時の作業性の向上を図れる。
また、第2の発明によれば、上記突出部は本体部と一体形成されていて、上記肉盗み部は、上記本体部の船舶の接触側とは反対側の外表面に形成されているため、簡単な構成で上記第1の発明の構成を実現できる。
また、第3の発明によれば、上記本体部には、船舶の接触方向に延びて該本体部の内部の空洞を複数に分割する仕切壁が設けられていて、上記嵌合部は、船舶の接触側から見て上記仕切壁と重ならない位置に設けられているため、このように剛性の低い部分に嵌合部が設けられている構成に対し、上記第1、2の発明の構成を適用すれば、より効果的である。
さらに、第4の発明によれば、上記肉盗み部は、突出部と突出部との中間位置に設けられているため、該突出部同士をより容易に近づけることができ、防舷材の取付部材への取付作業性をより向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−浮き桟橋の構成−
図1は、本発明の実施形態に係る防舷材20を適用した浮き桟橋1の概略構成を示す。この浮き桟橋1は、例えば小型の船舶を係留するための係留施設として用いられるものであり、人の通路や船舶の係留部分などを構成する桟橋本体部2(桟橋本体)と、該桟橋本体部2を水上に浮かせるためのフロート部3とを備えている。
上記桟橋本体部2は、その上面に人が通行可能な通路を構成するように形成されている。具体的には、上記桟橋本体部2は、金属製の筒状部材を組み合わせてなるフレーム11と、該フレーム11によって支持されるデッキ12と、を備えている。このフレーム11は、平行に配置された2本の角筒部材13,13間に、複数の梁部材14,14,…を配置してなるもので、上記デッキ12及び該デッキ12上の通路を移動する人や物の重量を支持可能な強度を有するように構成されている。
また、上記フレーム11は、梁部材14上に上記デッキ12を配置できるように、該梁部材14が角筒部材13の上面に対してデッキ12の厚み分だけ下方位置で該角筒部材13に接続されている。これにより、上記フレーム11の上面と上記デッキ12の上面とを、ほぼ面一にすることができ、浮き桟橋1の外観の向上を図れる。
さらに、詳しくは後述するが、上記フレーム11における上記桟橋本体部2の幅方向外方側の側面には、係留時や係留中などに船舶が桟橋本体部2に衝突したときの衝撃を吸収するための防舷材20が設けられている。この防舷材20を設けることで、船舶が衝突したときのエネルギーを該防舷材20によって吸収することができ、上記桟橋本体部2が損傷を受けるのを防止できる。
上記デッキ12は、人が通行可能な上記通路を構成するものであり、木製の複数の平板部材15,15,…と、該平板部材15の下側に配設され、上記角筒部材13に平行に延びる複数の補強部材16,16,…と、を備えている。すなわち、上記平板部材15は、その短手方向に複数、並べられた状態で上記補強部材16に取り付け固定されていて、該補強部材16が上記フレーム11の梁部材14上に載置されることで、該フレーム11上に敷設される。
なお、上記フレーム11の角筒部材13の側面に対し、別のフレーム17の端部を接続して、該フレーム17に別のデッキ18を配設すれば、上記図1に示すように、T字状の通路を有する浮き桟橋を構成することができる。
上記フロート部3は、内部に気体を貯留可能なように袋状に形成されていて、上記桟橋本体部2のフレーム11の下側に取り付けられている。上記フロート部3を上記桟橋本体部2の下側に配置することで、該桟橋本体部2を確実に水面上に浮かせることができ、該桟橋本体部2に船舶を係留させることができる。
−防舷材−
上記浮き桟橋1の桟橋本体部2を構成する角筒部材13の側面のうち、該桟橋本体部2の幅方向両端側の側面には、長手方向に延びる溝13a(開口部)が形成されていて、該溝13aに対して防舷材20が嵌合されている。
詳しくは、図2に示すように、上記角筒部材13の側面の上方側には、該角筒部材13の長手方向に延びるように溝13aが設けられていて、該溝13aの内周縁部(周縁部分)に対して、防舷材20の嵌合部22が嵌合している。
より詳しくは、上記防舷材20は、ゴムや高分子エラストマー(例えばポリ塩化ビニルやポリウレタン、ポリオレフィン等)などの弾性材料(例えば、ゴム硬度ショアAで約30〜95のもの)からなるもので、断面略D字状の本体部21と、該本体部21の平面側から突出するように該本体部21に一体形成された2つの突条部23,23(突出部)を有する嵌合部22とからなる。
上記防舷材20の本体部21は、断面略D字状になるように内部に空洞が形成されているとともに、該空洞を2つに区画するように内部に仕切壁21bが一体形成されている。そして、上記防舷材20は、本体部21の曲面側が、船舶との接触側になるように、該本体部21の平面側に設けられた嵌合部22を介して上記角筒部材13に取り付けられている。すなわち、上記仕切壁21bは、上記本体部21内に、船舶の接触によって衝撃の伝わる方向(以下、接触方向ともいう)に延びるように設けられていて、該本体部21内の空洞は、上記仕切壁21bによって上下の空洞21a,21aに区画されている。
上記嵌合部22は、上記防舷材20の本体部21の平面側の上部に、船舶の接触側から見て上記仕切壁21bと重ならないような位置に設けられている。船舶の接触側から見て上記仕切壁21bと重ならない位置は、該仕切壁21bと重なる位置に比べて船舶の接触方向の剛性が低いため、そのような位置に嵌合部22が設けられている構成では、本体部21を押しても該嵌合部22が角筒部材13の溝13aに嵌合しにくい。そのため、詳しくは後述するように、本発明では、上記嵌合部22が溝13aに嵌合しやすいように、該嵌合部22に工夫が施されている。
また、上記嵌合部22は、突出端に向かうほど互いに離間するように形成された、2つの突条部23,23を備えている。このように、突条部23,23を、先端に向かうほど互いに離間するように形成することで、該突条部23,23を上記角筒部材13の溝13a内に挿入した状態で、該突条部23,23の弾性復元力によって該溝13aの内周縁部(周縁部分)に突条部23,23を係合させることができる。また、上記各突条部23の先端側には、他方の突条部23とは反対側に膨出する鈎部23aが形成されている。これにより、上記突条部23は、上記角筒部材13の溝13aに対し、上記鈎部23aによってより確実に係合する。
上記嵌合部22において、上記突条部23,23間の本体部21の平面側(角筒部材13に対する取付側)の外表面には、上記防舷材20の長手方向(図2の紙面方向)に延びる溝状の肉盗み部22aが設けられている。この肉盗み部22aは、上記2つの突条部23,23の中間に設けられていて、上記本体部21の肉厚の略半分の深さを有している。これにより、上記突条部23,23は、互いに近づく方向に弾性変形を生じやすくなるため、該突条部23,23を上記角筒部材13の溝13a内に挿入する際に該突条部23,23を容易に変形させて互いに近づけることができ、該溝13a内への突条部23,23の挿入作業が容易になる。したがって、上述のような肉盗み部22aを設けることで、上記角筒部材13の溝13aに突条部23,23を取り付ける際の作業性の向上を図れる。
また、上記肉盗み部22aは、断面視で底部が概略円形状になるように形成されている。これにより、上記肉盗み部22aで変形が生じたときに、該肉盗み部22aの底部で応力集中が生じ、該応力集中によって防舷材20が損傷を受けるのを防止できる。
−実施形態の効果−
以上より、この実施形態によれば、浮き桟橋1のフレーム11を構成する角筒部材13に取り付けられる防舷材20において、該角筒部材13の溝13aに係合される嵌合部22の突条部23,23の中間で且つ断面略D字状の本体部21の平面側(取付側)の表面(外表面)に、上記防舷材20の長手方向の延びる溝状の肉盗み部22aを設けたため、上記突条部23,23を溝13a内に挿入する際に、突条部23,23が互いに近づくように該突条部23,23を容易に変形させることができ、該突条部23,23の溝13aへの挿入作業を容易に行うことができる。したがって、上記フレーム11に対する上記防舷材20の取付作業性の向上を図れる。
特に、上記実施形態のように、船舶の接触側から見て本体部21の仕切壁21bと重ならない位置に嵌合部22が設けられている構成では、該嵌合部22に対応する本体部21の船舶の接触方向の剛性が低いため、該係合部22を角筒部材13の溝13aに係合させる際に本体部21を押しても、係合部分に力が伝わりにくく、上記係合部22を溝13aに係合させるのは非常に難しいが、上述のような肉盗み部22aを設けることで、上記係合部22を溝13aに容易に係合させることができる。さらに、上記本体部21が、弾性変形時に大きなバネ力を生じる樹脂成形品などに比べて軟質の材料(例えばゴムやエラストマーなどの弾性材料)からなり且つ肉厚の場合には、上記係合部22を溝13aに係合させるのはさらに困難となるが、上述のような構成にすることで、該係合部22を溝13aに容易に係合させることができる。すなわち、軟質且つ肉厚の本体部21の場合には、上述のような構成がより有効である。
しかも、上述のような構成にすることで、従来のように、防舷材をスライドさせて取り付けることなく、浮き桟橋1のフレーム11に対して正面から防舷材20を取り付けることが可能となるため、該防舷材20を取り替える際に、取り替え部分のみを取り外して新しい防舷材20を取り付けることができ、メンテナンス作業時の作業性の向上を図れる。
また、上記肉盗み部22aの底部を断面視で概略円形状にすることで、上述のように上記突条部23,23を互いに近づけるように変形させる場合に、上記肉盗み部22aで生じる変形によって、該肉盗み部22aの底部で応力集中が生じるのを防止でき、該応力集中によって防舷材20が損傷を受けるのを防止できる。
−実施形態の変形例1−
この変形例1は、図3に示すように、防舷材30の本体部31内に仕切壁が設けられていない点が上記実施形態とは異なる。
具体的には、上記図3に示す防舷材30は、断面略D字状の本体部31内に上記実施形態のような仕切壁が設けられておらず、内部には1つの空洞31aのみを有している。嵌合部32の構成は、上記実施形態と同様なので説明を省略する。
このように、本体部31内に1つの空洞31aのみが形成されている防舷材30は、比較的、サイズが小さいため、上記実施形態の場合よりも船舶との接触時の衝撃が小さい部分などに設けられる。
上述のような小型の防舷材30でも、上記実施形態と同様、突条部33,33間に肉盗み部32aを形成することで、該突条部33,33をフレーム11の角筒部材13に形成された溝13a内に容易に挿入することができ、上記防舷材30の取付作業性の向上を図れる。
−実施形態の変形例2−
この変形例2は、図4に示すように、防舷材40の本体部41内に2つの仕切壁41b,41bが設けられていて、該本体部41の内部の空洞が3つに区画されている点や、嵌合部42,42が2つ設けられている点が上記実施形態とは異なる。
具体的には、上記図4に示す防舷材40は、断面略D字状の本体部41内に、空洞を3つに区画するように2つの仕切壁41b,41bが設けられている。これにより、上記防舷材40の本体部41の内部は、上下方向に3つの空洞41a,41a,41aに区画される。嵌合部42の構成は、上記実施形態と同様なので説明を省略する。
このように、本体部41内に3つの空洞41a,41a,41aが形成されている防舷材40は、比較的、サイズが大きいため、上記実施形態の場合よりも船舶との接触時の衝撃が大きい部分などに設けられる。
また、上記防舷材40には、上下方向に並んで嵌合部42,42が2つ設けられている。これらの嵌合部42,42は、それぞれが浮き桟橋のフレームの角筒部材53に形成された溝部53a,53aに嵌合するように構成されている。なお、上記嵌合部42の構成は、上記実施形態と同様なので、詳しい説明は省略する。
上述のような大型の防舷材40でも、上記実施形態と同様、突条部43,43間に肉盗み部42aを形成することで、該突条部43,43を浮き桟橋のフレームの角筒部材53に形成された溝53a内に容易に挿入することができ、上記防舷材40の取付作業性の向上を図れる。
なお、上記仕切壁41b、41bは、3つ以上設けてもよい。この場合にも、船舶の接触側から見て、仕切壁と重ならないような位置に、嵌合部42が設けられる構成の場合に、上記実施形態のような肉盗み部42aを設ければより効果的である。
(その他の実施形態)
本発明の構成は、上記実施形態に限定されるものではなく、それ以外の種々の構成を包含するものである。すなわち、上記実施形態では、防舷材20,30,40の本体部21,31,41を断面略D字状としているが、この限りではなく、断面矩形状など、船舶の衝突時の衝撃を吸収できるような形状であれば、どのような断面形状であってもよい。
また、上記実施形態では、フレーム11に取付用の溝13a,53aを形成して、該溝13a,53aに防舷材20,30,40を係合させるようにしているが、この限りではなく、上記フレーム11に取付部材を設け、該取付部材を介して上記防舷材20,30,40を取り付けるようにしてもよい。なお、この場合には、取付部材も本発明に係る桟橋本体に含まれる。
また、上記実施形態では、防舷材20,30,40を取り付けるために、フレーム11に溝13a,53aを形成しているが、この限りではなく、単なる穴部であってもよい。この場合には、該穴部に対応するように、上記防舷材20,30,40も突条部23,33,43ではなく、突部にする必要がある。
また、上記実施形態では、肉盗み部22a,32a,42aを突条部23,33,43同士の中間位置に本体部21,31,41の肉厚の略半分の深さまで形成しているが、この限りではなく、該突条部23,33,43を互いに近づけるような弾性変形を生じやすく且つ該23,33,43を弾性復元力によってフレーム11の溝13a,53aに確実に係合できるような位置や形状であれば、どのような位置・形状でもよい。
また、上記実施形態では、断面略D字状の本体部21の平面側の外表面に、肉盗み部22aを設けているが、この限りではなく、該本体部21の平面側の内表面に肉盗み部を設けてもよい。このように本体部21の内表面に肉盗み部を設けた場合には、該肉盗み部が拡大するように変形させることで、突条部23,23同士を近づけることができる。なお、肉盗み部22aを閉じるように変形させる上記実施形態の構成(本体部21の外表面側に肉盗み部22aを設ける構成)の方が、変形時に作用する応力が小さくなるため、耐久性が高い。
さらに、上記実施形態では、フレーム11の角筒部材13,53を図2から図4のような断面形状としているが、この限りではなく、浮き桟橋を構成することができ、防舷材20,30,40を取り付けられるような構成であれば、どのような断面形状であってもよい。
本発明は、浮き桟橋に取り付けられる防舷材において、該浮き桟橋のフレームの角筒部材に形成された溝に係合する突出部を容易に変形させられるように本体部に肉盗み部を設けたため、浮き桟橋に対する防舷材の取付構造に特に有用である。
本発明の実施形態に係る防舷材が取り付けられた浮き桟橋の概略構成を示す斜視図である。 図1におけるII-II線断面図である。 変形例1に係る防舷材を示す図2相当図である。 変形例2に係る防舷材を示す図2相当図である。 防舷材をボルトで固定する従来構成を示す図2相当図である。 防舷材をスライドさせて取り付ける従来構成を示す図2相当図である。
符号の説明
1 浮き桟橋
2 桟橋本体部(桟橋本体)
11 フレーム
13,53 角筒部材
13a,53a 溝(開口部)
20,30,40 防舷材
21,31,41 本体部
21a,31a,41a 空洞
21b,41b 仕切壁
22,32,42 嵌合部
22a,32a,42a 肉盗み部
23,33,43 突条部(突出部)

Claims (4)

  1. 桟橋本体の側面に取り付けられる防舷材であって、
    内部に空洞を有し、接触する船舶の衝撃を吸収する本体部と、
    上記本体部における船舶の接触側とは反対側に突設され、上記桟橋本体に形成された開口部の周縁部分に対して係合される複数の突出部を有する嵌合部と、を備え、
    上記嵌合部における突出部同士の間には、該突出部が互いに近づくように弾性変形可能な肉盗み部が形成されていることを特徴とする防舷材。
  2. 請求項1において、
    上記突出部は、上記本体部と一体形成されていて、
    上記肉盗み部は、上記本体部における船舶の接触側とは反対側の外表面に形成されていることを特徴とする防舷材。
  3. 請求項1または2において、
    上記本体部の内部には、船舶の接触方向に延びて該本体部の内部の空洞を複数に分割する仕切壁が設けられており、
    上記嵌合部は、船舶の接触側から見て、上記仕切壁と重ならない位置に設けられていることを特徴とする防舷材。
  4. 請求項1から3のいずれか一つにおいて、
    上記肉盗み部は、上記突出部と突出部との中間位置に設けられていることを特徴とする防舷材。
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