JP2008196549A - 取付構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価に製造でき、形状の自由度と意匠性とに優れる取付構造体を提供する。
【解決手段】挿入部材1に、弾性材料からなる変形部10と、変形部10の一端側に形成されている挿入側第1係合部11と、変形部10の他端側に形成されている挿入側第2係合部12と、を設ける。支持部材2の固定部4に、固定側第1係合部41と、固定側第2係合部42と、を設ける。挿入部材1と支持部材2とは、変形部10が弾性的にねじれ変形し、固定側第1係合部41と挿入側第1係合部11とが係合し、固定側第2係合部42と挿入側第2係合部12とが係合して取り付けられる。このとき固定側第1係合部41は、ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第1係合部11の回転に干渉する。固定側第2係合部42は、ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第2係合部12の回転に干渉する。
【選択図】図2

Description

本発明は、支持部材と、支持部材に取り付けられている挿入部材と、を持つ取付構造体に関する。本発明の取付構造体は、例えば、車両用のエンジンカバー等として使用できる。
支持部材と、支持部材に取り付けられている挿入部材と、を持つ取付構造体において、支持部材は、挿入部材と係合する固定部を持つ。図8に示すように、一般的な取付構造体における支持部材200は、基体300と、基体300から延びる固定部400と、を持つ。挿入部材100は、弾性材料からなり、軸方向の略中央部が縮径している。固定部400は、側方に開口する断面C字の枠状をなし、基体300と一体成形されてなる。固定部400のなかで基体300とは逆側の端部には、上底壁401が形成されている。上底壁401は、基体300を成形する一般成形型(図略)の型開き方向(A、B)と交差する方向に延びる。上底壁401には、挿入部材100の縮径した部分がスライド係合するスライド溝402が形成されている。挿入部材100を固定部400に挿入する方向は図8中矢印C方向である。
図8に示す従来の取付構造体において、固定部400には上底壁401が形成されている。そして、上底壁401は一般成形型の型開き方向A、Bと交差する方向に延びる。このため固定部400の内部は、一般成形型の型開き方向A、Bに対してアンダーカット形状となる。したがって、図8に示す従来の取付構造体を成形するための成形型には、固定部400の内部を成形するスライドコア(図略)が必要である。よって、図8に示す取付構造体を成形するための成形型は構造が複雑になり、図8に示す取付構造体は安価に製造できない問題があった。
また、このスライドコアは、図8中矢印D方向に型開きする。このため、図8に示す取付構造体における、スライドコアの移動領域(図8中二点差線Eで示す領域)は、スライドコアに干渉しない形状にする必要がある。よって、図8に示す従来の取付構造体は、支持部材の形状の自由度に劣る問題もあった。
さらに、一般成形型とスライドコアとの境界部分には段差が生じるため、基体300の表面(固定部400とは逆側の面)にヒケが生じる。このため、意匠性に優れた支持部材200を得難い問題もあった。
特許文献1に紹介されている取付構造体における支持部材は、一対の帯条板と、各帯条板の長手方向の2端部に形成されている脚状のサポートリブと、からなる固定部を持つ。各サポートリブは基体(樹脂芯材または積層体)に一体化されている。帯条板と基体の表面との間には隙間が形成されている。また、この取付構造体における挿入部材(スペーサパッド)は、対向する2側面の下端部に、それぞれ、爪状の係合部(アンダーカット部)を持つ。この取付構造体における挿入部材は、一対の帯条板に挟持され、かつ、アンダーカット部が帯条板と基体との隙間に入り込んで帯条板の下面と係合して、支持部材に取り付けられる。
特許文献1に紹介されている取付構造体によると、一般成形型の型開き方向に対する固定部のアンダーカット形状(以下、単に固定部のアンダーカット形状と呼ぶ)を小さくできる。このため、上述したスライドコアの移動領域が小さくなり、形状の自由度が比較的大きな取付構造体を得ることができると考えられる。しかし、特許文献1に紹介されている取付構造体においても、固定部のアンダーカット形状は依然として存在する。このため、特許文献1に紹介されている技術では、上述したように取付構造体を安価に製造できない問題や、意匠性に優れた支持部財を得難い問題を解決できなかった。
特開平10−44775号公報
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、安価に製造でき、形状の自由度と意匠性とに優れる取付構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の取付構造体は、基体と、基体から延び基体の逆方向に開口する中空の固定部と、が一体成形されてなる樹脂製の支持部材と、少なくとも一部が固定部の内部に挿入されている挿入部材と、を持ち、固定部は、基体側の内部に形成されている固定側第1係合部と、開口側の内部に形成されている固定側第2係合部と、を持ち、挿入部材は、弾性材料からなる変形部と、変形部の一端側に形成されている挿入側第1係合部と、変形部の他端側に形成されている挿入側第2係合部と、を持ち、支持部材と挿入部材とは、変形部が弾性的にねじれ変形し、固定側第1係合部と挿入側第1係合部とが係合して、固定側第1係合部が変形部におけるねじれ変形の中心軸を中心とする挿入側第1係合部の回転に干渉し、固定側第2係合部と挿入側第2係合部とが係合して、固定側第2係合部が変形部におけるねじれ変形の中心軸を中心とする挿入側第2係合部の回転に干渉している状態で取り付けられていることを特徴とする。
本発明の取付構造体は、下記の(1)〜(2)の少なくとも一つを備えるのが好ましい。
(1)上記変形部は、上記挿入側第1係合部および上記挿入側第2係合部よりも小径である。
(2)上記固定部は角筒状をなし、上記挿入側第1係合部および上記挿入側第2係合部は角柱状をなす。
本発明の取付構造体における支持部材を成形するための成形型には、スライドコアが不要になる。これは、以下の理由による。
支持部材(固定部)に取り付けられた挿入部材において、変形部は弾性的にねじれ変形した状態にある。このため挿入側第1係合部は、変形部の弾性力によって、変形部におけるねじれ変形の中心軸(以下、ねじれ中心軸と呼ぶ)を中心として固定側第1係合部に対して回転しようとする。また、挿入側第2係合部はねじれ中心軸を中心として固定側第1係合部に対して回転しようとする。
しかし、このとき固定側第1係合部が挿入側第1係合部と係合して、挿入側第1係合部の回転に干渉する。また、固定側第2係合部が挿入側第2係合部と係合して、挿入側第2係合部の回転に干渉する。換言すると、変形部の弾性によって、挿入側第1係合部は固定側第1係合部に押し付けられ、挿入側第2係合部は固定側第2係合部に押し付けられる。このため挿入部材は、挿入側第1係合部の固定側第1係合部に対する面圧と、挿入側第2係合部の固定側第2係合部に対する面圧と、によって固定部に固定される。したがって、本発明の取付構造体によると、固定部にアンダーカット形状を設けなくても、支持部材から挿入部材が脱離し難くなる。すなわち本発明の取付構造体は、固定部のアンダーカット形状によって挿入部材の脱離を防止するのではなく、挿入部材の固定部に対する面圧によって挿入部材の脱離を防止する。このため、スライドコアのない成形型で支持部材を成形できる。よって、本発明の取付構造体は安価に製造でき、かつ、形状の自由度と意匠性とに優れる。
上記(1)を備える本発明の取付構造体は、変形部が挿入側第1係合部および挿入側第2係合部よりも小径である。このため、変形部がねじれ変形し易くなり、挿入部材を支持部材に取り付ける作業が容易になる。また、挿入側第1係合部および挿入側第2係合部が変形部よりも大径であるため、挿入側第1係合部が固定側第1係合部と強固に係合できる程度に変形し難く、挿入側第2係合部が固定側第2係合部と強固に係合できる程度に変形し難くなる。このため挿入部材は、より一層、支持部材から脱離し難くなる。
上記(2)を備える本発明の取付構造体は、より一層安価に製造できる。上記(2)を備える本発明の取付構造体は固定部を単純な形状にできることから、支持部材を成形し易くなるためである。
以下、本発明の取付構造体を図面を基に説明する。
(実施例1)
実施例1の取付構造体は、上記(1)および(2)を備える。実施例1の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図を図1〜2に示す。なお、図1は一体化する前の挿入部材および支持部材を表し、図2は一体化した後の挿入部材および支持部材を表す。以下本実施例において上下とは、図1に示す上下を指す。
実施例1の取付構造体は、挿入部材1と支持部材2とを持つ。実施例1の取付構造体はエンジンカバーであり、支持部材2はエンジンカバー本体である。挿入部材1はエンジンの一部を構成するシリンダヘッドカバー(図略)に支持部材2(エンジンカバー本体)を取り付けるためのグロメットである。
挿入部材1は、図1に示すように、変形部10と、挿入側第1係合部11と、挿入側第2係合部12と、ピン係合部13と、からなる。実施例1の取付構造体における挿入部材1は、全体が弾性材料の一種であるゴムからなる。
変形部10は略円柱状をなす。挿入側第1係合部11は略角柱状をなし、変形部10の軸方向の一端側に形成されている。挿入側第2係合部12は挿入側第1係合部11よりも軸方向長さが短い略角柱状をなし、変形部10の軸方向の他端側に形成されている。挿入側第1係合部11と挿入側第2係合部12とは、互いに、変形部10の軸方向に離間し、変形部10の中心軸を中心として所定角度回転した位置で変形部10に一体化されている。変形部10は、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12よりも小径である。ピン係合部13は、略円柱状をなす。ピン係合部13は、挿入側第2係合部12を挟んだ変形部10の逆側(図1における挿入側第2係合部12の上側)に形成されている。ピン係合部13には、シリンダヘッドカバーに一体形成されている取付ピン(図略)と係合する孔状のピン保持孔130が形成されている。
支持部材2は、樹脂材料の一種であるナイロンからなる。図1に示すように、支持部材2は、基体3と、基体に一体成形されている固定部4と、を持つ。基体3は略板状をなす。固定部4は角筒状をなし、軸方向の一端側が基体3に一体化されている。また、固定部4の軸方向の他端側は開口している。固定部4の内径は一定である。固定部4の肉厚は基体3側が厚く、開口40側が薄くなっている。実施例1の取付構造体においては、固定部4の内周面のなかで基体3側の部分が固定側第1係合部41となる。また、固定部4の内周面のなかで開口40側の部分が固定側第2係合部42となる。
実施例1の取付構造体における挿入部材1を、支持部材2に取り付ける手順は以下のとおりである。
先ず、挿入部材1の挿入側第1係合部11を固定部4の開口40に対面させて、図1中矢印aに示すように、挿入側第1係合部11および変形部10を固定部4に挿入する。このとき、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とは、軸方向の一部で係合する。詳しくは、挿入側第1係合部11のなかで図1中下側の部分と、固定側第1係合部41のなかで図1中上側の部分とが係合する。次いで、図1中矢印bに示すように、挿入側第2係合部12を変形部10の中心軸を中心として回転させる。このとき、挿入側第1係合部11は固定側第1係合部41と係合しているため、挿入側第2係合部12を回転させると、変形部10が弾性的にねじれ変形する。なお、実施例1の取付構造体においては、変形部10のねじれ中心軸Lは、変形部10の中心軸と一致している。
この状態で、挿入部材1をさらに固定部4に挿入すると、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とが軸方向の全体で係合する(図2)。このとき挿入側第2係合部12は、固定部4の内部に収容され、固定側第2係合部42と係合する。ピン係合部13は固定部4の外部に配される。
ところで、図2に示す状態において、変形部10は、弾性的にねじれ変形したままであるため、もとの形状に戻ろうとする。したがって、この変形部10の弾力によって、挿入側第1係合部11と挿入側第2係合部12とは、ねじれ中心軸Lを中心として、互いに逆方向に回転しようとする。すなわち、挿入側第1係合部11はねじれ中心軸Lを中心に図2中c方向に回転しようとする。挿入側第2係合部12は、ねじれ中心軸Lを中心に図2中d方向に回転しようとする。
しかし、固定側第1係合部41は、挿入側第1係合部11と係合して、ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第1係合部11の回転に干渉する。また、固定側第2係合部42は、挿入側第2係合部12と係合して、ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第2係合部12の回転に干渉する。
すなわち、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12の径方向断面(外周側)は、それぞれ、「ねじれ中心軸Lを中心とする正円」以外の形状である。固定側第1係合部41および固定側第2係合部42の径方向断面(内周側)もまた、「ねじれ中心軸Lを中心とする正円」以外の形状である。このため、ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第1係合部11の回転は、固定側第1係合部41によって干渉される。ねじれ中心軸Lを中心とする挿入側第2係合部12の回転は、固定側第2係合部42によって干渉される。
このため、挿入側第1係合部11は固定側第1係合部41に押し付けられ、挿入側第2係合部12は固定側第2係合部42に押し付けられる。したがって挿入部材1は、挿入側第1係合部11の固定側第1係合部41に対する面圧と、挿入側第2係合部12の固定側第2係合部42に対する面圧と、によって固定部4に固定される。したがって、挿入部材1の脱離方向(図1中上下方向)の動きが規制される。よって、実施例1の取付構造体における挿入部材1は、支持部材2から脱離し難い。
実施例1の取付構造体によると、固定側第1係合部41は挿入側第1係合部11のねじれ中心軸Lを中心とする回転に干渉すればよく、固定側第2係合部42は挿入側第2係合部12のねじれ中心軸Lを中心とする回転に干渉すればよい。このため、実施例1の取付構造体では、固定部4のアンダーカット形状が不要になる。よって、基体3と固定部4とを持つ支持部材2を、スライドコアのない成形型で一体成形できる。よって、実施例1の取付構造体は安価に製造できる。
また、スライドコアのない成形型で基体3と固定部4とを一体成形することで、支持部材2にスライドコアの移動領域を設ける必要がなくなる。よって実施例1の取付構造体は、支持部材2の形状の自由度に優れる。
さらに、スライドコアのない成形型で基体3と固定部4とを一体成形することで、一般成形型とスライドコアとの境界部分がなくなる。このため、従来の取付構造体においてこの境界部分に生じていた段差がなくなる。よって、実施例1の取付構造体は、支持部材2のヒケがなくなり、意匠性に優れる。
また、実施例1の取付構造体においては、変形部10は挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12よりも小径であり、ねじれ変形し易い。このため、実施例1の取付構造体によると、挿入部材1を支持部材2に取り付ける作業が容易になる。また、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12は変形部10よりも大径であり、変形部10に比べて変形し難い。このため、実施例1の取付構造体によると、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とを強固に係合させることができ、かつ、挿入側第2係合部12と固定側第2係合部42とを強固に係合させることができる。
さらに、実施例1の取付構造体における支持部材2は、固定部4が単純な形状(角筒状)をなすために容易かつ安価に製造できる。
ところで、本発明の取付構造体からなるエンジンカバーをエンジンに取り付ける際には、図略の取付ピンを挿入部材1のピン係合部13に差し込む。図8に示す従来のエンジンカバーにおいては、ピン係合部13が固定部4の内部に配されるため、ピン係合部13に差し込まれた取付ピン(図略)もまた、固定部4の内部に配される。このため、図8に示す従来のエンジンカバーによると、エンジンの振動が取付ピンを介して支持部材2に伝達し易い。支持部材2は樹脂製であり、比較的硬質であるために、エンジンの振動が支持部材2に伝達すると、異音が発生する場合がある。一方、実施例1の取付構造体では、ピン係合部13は固定部4の外部に配され、ピン係合部13に差し込まれた取付ピンもまた固定部4の外部(すなわち、固定部4と軸方向に離間した位置)に配される。このため、実施例1の取付構造体によると、エンジンの振動が支持部材2に伝わり難く、異音が発生し難い利点もある。
実施例1の取付構造体における支持部材2はナイロンからなるが、本発明の取付構造体における支持部材の材料としては、PP(ポリプロピレン)等の他の樹脂材料を選択しても良い。
(実施例2)
実施例2の取付構造体は、挿入側第1係合部の形状と固定側第1係合部の形状以外は実施例1の取付構造体と同じである。実施例2の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図を図3〜5に示す。なお、図3は一体化する前の挿入部材および支持部材を表し、図5は一体化した後の挿入部材および支持部材を表す。図4は一体化している途中の挿入部材および支持部材を表す。
図3に示すように、実施例2の取付構造体における固定部4は、角筒状の外枠部45と、外枠部45の内部に形成されている断面略十字状のリブ46と、からなる。実施例2の取付構造体における固定側第1係合部41は、このリブ46からなる。外枠部45は、実施例1の取付構造体における固定部4と同形状である。固定側第2係合部42は、外枠部45の内周面のなかで開口40側の部分からなる。
実施例2の取付構造体における挿入部材1は、実施例1の取付構造体と略同形のピン係合部13と挿入側第2係合部12とをもつ。挿入部材1のなかで、挿入側第2係合部12を挟んでピン係合部13と逆側の部分は、略円柱状に延びている。この略円柱状の部分のなかで、挿入側第2係合部12と逆側の端部には、断面略十字状のスリット16が形成されている。実施例2の取付構造体における挿入側第1係合部11は、このスリット16からなる。また、実施例2の取付構造体における変形部10は、この略円柱状の部分のなかで、挿入側第1係合部11よりも挿入側第2係合部12側の部分からなる。実施例2の取付構造体において、挿入側第1係合部11は凹状をなし、固定側第1係合部41は凸状をなす。
実施例2の取付構造体における挿入部材1を、支持部材2に取り付ける手順は以下のとおりである。
先ず、図3に示すように、挿入部材1の挿入側第1係合部11を固定部4の開口40に対面させて、挿入側第1係合部11および変形部10を外枠部45に挿入する。このとき、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とは、軸方向の一部で係合する(図4)。
次いで、挿入側第2係合部12を変形部10の中心軸を中心として回転させ、変形部10を弾性的にねじれ変形させる。そして、挿入部材1をさらに外枠部45に挿入する。すると、挿入側第1係合部11が固定側第1係合部41とが軸方向の全体で係合し、挿入側第2係合部12が固定側第2係合部42と係合して、挿入部材1が固定部4に取り付けられる(図5)。
このとき、変形部10はねじれ変形したままであるため、変形部10の弾力によって、挿入側第1係合部11は固定側第1係合部41に押し付けられ、挿入側第2係合部12は固定側第2係合部42に押し付けられる。よって、挿入部材1は、挿入側第1係合部11の固定側第1係合部41に対する面圧と、挿入側第2係合部12の固定側第2係合部42に対する面圧と、によって固定部4に固定される。よって、挿入部材1の脱離方向の動きが規制される。よって、実施例2の取付構造体における挿入部材1は、支持部材2から脱離し難い。
実施例2の取付構造体は、実施例1の取付構造体と同様に、固定部4のアンダーカット形状が不要になることから、スライドコアのない成形型で支持部材2を成形できる。すなわち、実施例2の取付構造体もまた、安価に製造でき、かつ、形状の自由度と意匠性とに優れる。
なお、実施例2の取付構造体における固定側第1係合部41(すなわちリブ46)と挿入側第2係合部12(すなわちスリット16)とはともに断面略十字状をなすが、上述したように「ねじれ中心軸を中心とする正円」以外の形状であればよく、例えば、断面略一文字状などの他の形状であっても良い。
(実施例3)
実施例3の取付構造体は、挿入部材および固定部の形状以外は実施例1の取付構造体と同じである。実施例3の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図を図6〜7に示す。なお、図6は一体化する前の挿入部材および支持部材を表し、図7は一体化した後の挿入部材および支持部材を表す。
実施例3の取付構造体における挿入部材1は、図6に示すように、角柱を軸方向にねじった形状をなす。挿入側第1係合部11は、挿入部材1の軸方向の一端部からなる。ピン係合部13は、挿入部材1の軸方向の他端部からなる。挿入側第2係合部12は、挿入部材1のなかでピン係合部13に隣接する部分からなる。変形部10は、挿入部材1のなかで挿入側第1係合部11に隣接する部分からなる。固定部4は角筒状をなす。固定部4の軸方向の一端側は基体3に一体化されている。固定部4の軸方向の他端側は開口している。固定部4の内径は一定である。また、固定部4の肉厚は基体3側が厚く、開口40側が薄い。実施例3の取付構造体においては、固定部4の内周面のなかで基体3側の部分が固定側第1係合部41となる。また、固定部4の内周面のなかで開口40側の部分が固定側第2係合部42となる。
実施例3の取付構造体における挿入部材1を支持部材2に取り付ける手順は、以下の通りである。
先ず、挿入側第1係合部11および変形部10を固定部4に挿入して、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とを軸方向の一部で係合させる。次いで、挿入側第2係合部12を、変形部10の中心軸を中心として回転させつつ、挿入部材1をさらに固定部4に挿入する。すると、挿入側第1係合部11と固定側第1係合部41とが軸方向の全体で係合し、挿入側第2係合部12が固定側第2係合部42と係合して、挿入部材1が固定部4に取り付けられる(図7)。挿入部材1を固定部4に取り付けると、変形部10の弾力によって、挿入側第1係合部11は固定側第1係合部41に押し付けられ、挿入側第2係合部12は固定側第2係合部42に押し付けられる。よって、挿入部材1は固定部4に固定される。
実施例3の取付構造体は、実施例1の取付構造体と同様に、固定部4のアンダーカット形状が不要になることから、スライドコアのない成形型で支持部材2を成形できる。すなわち、実施例3の取付構造体もまた、安価に製造でき、かつ、形状の自由度と意匠性とに優れる。
実施例1〜3の取付構造体における固定部4または外枠部45は筒状をなすが、本発明の取付構造体における固定部4または外枠部45の形状は筒状に限定されない。例えば固定部4または外枠部45を、径方向断面がコ字状やC字状や二字状となる立壁状にしても良い。
実施例1〜3の取付構造体における挿入部材1はピン係合部13を持つが、本発明の取付構造体の用途によってはピン係合部13を設けなくても良い。
実施例1〜3の取付構造体における挿入部材1は、挿入側第1係合部11と変形部10と挿入側第2係合部12とが同軸的に一体化された形状をなすが、本発明の取付構造体における挿入部材1の形状はこれに限定されない。例えば、挿入側第1係合部11の中心軸と、変形部10の中心軸と、挿入側第2係合部12の中心軸とは、一致していなくても良い。挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12の径方向断面は「ねじれ中心軸Lを中心とする正円」以外であればよい。また、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12は、径方向断面が高さ方向に一定であるか、または挿入側第1係合部11側から挿入側第2係合部12側に向けて径方向断面が大きくなる形状であればよい。挿入部材1がこれらの形状であれば、固定部4をアンダーカット形状のない形状にできる。
実施例1〜3の取付構造体において、ねじれ中心軸Lは変形部10の中心軸と一致しているが、挿入側第1係合部11の中心軸と変形部10の中心軸と挿入側第2係合部12の中心軸とが一致していない場合などには、両者は一致しない。しかしこの場合にも、挿入部材1を固定部4に取り付けたときに、固定側第1係合部41が挿入側第1係合部11のねじれ中心軸Lを中心とした回転に干渉し、固定側第2係合部42が挿入側第2係合部12のねじれ中心軸Lを中心とした回転に干渉すれば、実施例1〜3の取付構造体と同様に、挿入部材1の脱離方向の動きを固定部4によって抑制できる。よってこの場合にも、実施例1〜3の取付構造体と同様に、挿入部材1を固定部4に強固に取り付けることができる。
実施例1〜3の取付構造体における挿入部材1は、全体が弾性材料からなるが、本発明の取付構造体における取付部材は、変形部10が弾性材料からなれば良く、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部11は弾性材料以外の材料で形成しても良い。例えば、挿入側第1係合部11および挿入側第2係合部12を樹脂材料で形成して、変形部10と一体化しても良い。
実施例1の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例1の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例2の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例2の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例2の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例3の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 実施例3の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。 従来の取付構造体を模式的に表す要部拡大斜視図である。
符号の説明
1:挿入部材 2:支持部材 3:基体
4:固定部 10:変形部 11:挿入側第1係合部
12:挿入側第2係合部 13:ピン係合部 40:開口
41:固定側第1係合部 42:固定側第2係合部 L:ねじれ中心軸

Claims (3)

  1. 基体と、該基体から延び該基体の逆方向に開口する中空の固定部と、が一体成形されてなる樹脂製の支持部材と、
    少なくとも一部が該固定部の内部に挿入されている挿入部材と、を持ち、
    該固定部は、該基体側の内部に形成されている固定側第1係合部と、該開口側の内部に形成されている固定側第2係合部と、を持ち、
    該挿入部材は、弾性材料からなる変形部と、該変形部の一端側に形成されている挿入側第1係合部と、該変形部の他端側に形成されている挿入側第2係合部と、を持ち、
    該支持部材と該挿入部材とは、
    該変形部が弾性的にねじれ変形し、
    該固定側第1係合部と該挿入側第1係合部とが係合して、該固定側第1係合部が該変形部におけるねじれ変形の中心軸を中心とする該挿入側第1係合部の回転に干渉し、
    該固定側第2係合部と該挿入側第2係合部とが係合して、該固定側第2係合部が該変形部におけるねじれ変形の中心軸を中心とする該挿入側第2係合部の回転に干渉している状態で取り付けられていることを特徴とする取付構造体。
  2. 前記変形部は、前記挿入側第1係合部および前記挿入側第2係合部よりも小径である請求項1記載の取付構造体。
  3. 前記固定部は角筒状をなし、
    前記挿入側第1係合部および前記挿入側第2係合部は角柱状をなす請求項1に記載の取付構造体。
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JP2020186018A (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 Lal−Lal株式会社 二軸ねじれ構造体
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