JP5022396B2 - 半導体複合装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、第1の基板の表面に形成した窒化物単結晶半導体層を第2の基板の表面に接合した半導体複合装置の製造方法に関する。
異種材料のLEDや異種機能の半導体デバイスを集積化することを目的として、従来より、母材基板の表面に結晶成長した半導体デバイスを形成する半導体層を、母材基板から剥離し、別の基板の表面に接合する形態が知られている。
例えば、特許文献1に開示された製造方法によれば、母材基板であるサファイア基板の裏面からレーザ光を照射し半導体エピタキシャル層をサファイア基板から剥離する、レーザリフトオフ法が提案されている。これはサファイア基板の裏面から照射したレーザ光によって、母材基板と窒化物半導体エピタキシャル層の界面でGaNがGaとNに分解し、Gaの融点が室温近傍であることによって、窒化物半導体エピタキシャル層をサファイア基板から剥離する技術である。
特開2006−135311号公報
しかしながら、このレーザリフトオフ法による窒化物半導体エピタキシャル層をサファイア基板から剥離して、異種基板(第2の基板)の表面に接合する方法では、剥離した窒化物半導体エピタキシャル層の表面でナノメータオーダの平坦性が得られず、実用上十分な接合力が得られなくなってしまうという課題があった。このため、剥離後にさらに剥離表面の平坦性を向上するための表面処理を行う必要があった。
本発明は、前記の課題を解決し、平坦性のよい高品質な窒化物単結晶半導体層を第2の
基板の表面に接合した半導体複合装置の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の半導体複合装置の製造方法は、第1の基板(例えば、母材基板)の表面に窒化インジウム(InN)層を含む第1の窒化物単結晶半導体層を形成する第1工程と、前記第1の窒化物単結晶半導体層の表面に第2の窒化物単結晶半導体層を形成する第2工程と、前記第2の窒化物単結晶半導体層をパターン形成する第3工程と、前記第3工程でパターン形成された前記第2の窒化物単結晶半導体層を被覆する保護膜を形成する第4工程と、前記第4工程の後に、前記第1の窒化物単結晶半導体層を活性水素に曝露して前記窒化インジウム(InN)層を金属インジウム(In)層に改質させる第5工程と、前記金属インジウム(In)層をエッチングして、前記第2の窒化物単結晶半導体層を前記第1の基板から剥離する第6工程と、前記剥離した第2の窒化物単結晶半導体層を第2の基板の表面に接合する第7工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、平坦性のよい高品質な窒化物単結晶半導体層を第2の基板の表面に接合した半導体複合装置の製造方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態の窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハの構造(a)及び製造工程(b)を説明するための斜視図である。 第1の実施形態のパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハの構造及び製造工程を説明するための断面図(その1)である。 第1の実施形態のパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハの構造及び製造工程を説明するための断面図(a)(その2)及び断面図(b)(その3)である。 第1の実施形態の第1の窒化物単結晶半導体層である窒化インジウム(InN)層を改質させる工程を説明するための斜視図である。図において、(a)は、改質前を示し、(b)は、改質後を示す。 第1の実施形態のパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層を母材基板から剥離する工程を説明するための斜視図であり、(a)は、剥離前を示し、(b)及び(c)は、金属インジウム層が選択的にエッチングされて行く様子を示し、(d)は、剥離が完了した状態を示す。 第1の実施形態において、剥離したパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層を第2の基板の表面に接合する工程を説明するための斜視図であり、(a)は、第2の基板構造を示し、(b)は、接合工程を示し、(c)は、接合工程が完了した状態を示す。 第1の実施形態における半導体複合装置の主な製造工程のフローチャートを示す図である。 本発明の第2の実施形態を説明するための窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハの構造及び製造工程を説明するための断面図であり、(a)は、断面構造を示し、(b)は第1の窒化物単結晶半導体層の構造を示す。
本発明の半導体複合装置の製造方法の実施形態を、図1乃至図7を参照して順追って説明する。なお、これらの図面は、本実施形態の要点が明確になるように概略的に示したもので、各構成部分の形状や寸法の関係等は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
本発明の半導体複合装置の製造方法の第1の実施形態を、図1乃至図6を参照して順追って説明する。
図1(a)の斜視図において、母材基板101は、その表面に窒化物単結晶半導体層110を結晶成長するための第1の基板である。そして、窒化物単結晶半導体層110は、母材基板101の表面に結晶成長させた窒化物単結晶半導体層である。窒化物単結晶半導体層110は、例えば、有機金属化学気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法により結晶成長させて形成される。窒化物単結晶半導体層110は、窒化物半導体で構成される第1の窒化物単結晶半導体層102と第2の窒化物単結晶半導体層103とを順次結晶成長させて形成する。
第1の窒化物単結晶半導体層102は、インジウム(In)及びガリウム(Ga)から選択される材料の少なくとも1つを含む窒化物半導体材料から構成される。第2の窒化物半導単結晶半導体層103は、In、Ga、及び、アルミニウム(Al)から選択される材料を少なくとも1つを含む窒化物半導体材料から構成される。これら、第1及び第2の窒化物単結晶半導体層102及び103は、それぞれ単層でも異種材料を積層した構造であってもよい。結晶成長方法としては、MOCVD法の他、分子線エピタキシ(Molecular Beam Epitaxy:MBE)法を採用することもできる。
母材基板101は、単結晶基板であることが望ましく、例えば、酸化物基板、窒化物基板、及び、炭化物基板から選択される基板を使用することができる。酸化物基板としては、例えば、サファイア基板や、Zn1−xMgO(1≧x>0)基板等が使用され、窒化物基板としては、例えば、GaN基板、InGa1−xN(1≧x≧0)基板やInAl1−yN基板(1≧y≧0)等が使用される。そして、炭化物基板としては、SiC基板等の基板を用いることができる。
そして、第1の窒化物単結晶半導体層102を構成する材料は、熱又は活性化された原子、分子、あるいはイオンとの相互作用によって、化学的に変化する窒化物単結晶半導体材料である。例えば、窒化インジウム(InN)である。そして、この第1の窒化物単結晶半導体層102は、少なくとも2分子層の厚さを備えていることが望ましい。
第2の窒化物単結晶半導体層103は、例えば、トランジスタ、センサ等の電子素子を構成する窒化物単結晶半導体層である。また、この第2の窒化物単結晶半導体層103は、例えば、LED、レーザ等の発光素子を構成する窒化物単結晶半導体層である。さらにまた、この第2の窒化物単結晶半導体層103は、電子素子と発光素子とを含む複合素子を構成する窒化物単結晶半導体層である。
そして、第2の窒化物単結晶半導体層103は、前記素子構造を作製する前に母材基板101から剥離し第2の基板の表面に接合することができる。また、前記素子構造を形成してから母材基板101から剥離し、第2の基板の表面に接合することも可能である。
次に、図1(b)の斜視図で示すように、前記構成の母材基板101の表面に窒化物単結晶半導体層110を結晶成長した窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150を、少なくとも第1の窒化物単結晶半導体層102の一部が露出するように、第2の窒化物単結晶半導体層103をパターン形成してパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113とする。この第2の窒化物単結晶半導体層113のパターンとするパターン形成は、例えば、塩素(Cl)系のエッチングガスを用いたドライエッチングによる周知の異方性エッチング方法によって行うのが好適である。
次に、図2の断面図で示すように、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を被覆する保護膜250をパターン形成する。保護膜250は、例えば、周知のプラズマCVD法により形成したSiN、SiO、又は、スパッタ法により形成したAl等の無機絶縁膜を使用することができる。
また、前記第1の窒化物単結晶半導体層102の一部を露出させる工程では、断面図で示した図3(a)に示すように、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の直下の第1の窒化物単結晶半導体層102のみを残して、パターン化された第1の窒化物単結晶半導体層102aとしてもよい。あるいは、断面図で示した図3(b)に示すように、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の直下以外の領域の母材基板101の一部101aをエッチングしてもよい。この場合、保護層250は、パターン化された第1の窒化物単結晶半導体層102aの側面の一部が露出するように形成される。そして、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113は保護層250によって完全に被覆されていることが好適である。
次に、図4(a)乃至図4(b)の斜視図を参照して、図1(b)で示したパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150(図1(b))の第1の窒化物単結晶半導体層102である窒化インジウム(InN)層を改質する工程を説明する。なお、図4(a)乃至図4(b)においては、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を被覆する保護膜250の図示を省略している。
まず、図4(a)に示すように、窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150を水素プラズマ350中に配置し、第1の窒化物単結晶半導体層102である窒化インジウム(InN)層を活性状態の原子状水素に曝露させる。このとき、窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150を加熱してもよい。その結果、図4(b)に示すように、窒化インジウム(InN)層であった第1の窒化物単結晶半導体層102は、改質されて、改質された第1の窒化物単結晶半導体層202、すなわち、金属インジウム(In)層となる(以後、金属インジウム層202と称する)。
窒化インジウム(InN)層の改質のメカニズムを説明するために、例えば、インジウム(In)と窒素(N)との結合状態を、In−Nと表記する。InN層は、活性状態の原子状水素に曝されると、原子状水素Hにより結合力の弱いIn−Nの結合が切断され、Nを奪われIn−となる。一方、奪われたNは原子状水素Hと結合して、H−Nの結合が形成される。その結果、In−同士が結合してIn−Inの結合が形成されることにより、金属インジウム(In)層となる。
この第1の窒化物単結晶半導体層102を金属インジウム層202に改質する工程が本発明の主要構成要件である。
次に、図5(a)乃至図5(d)の斜視図を参照して、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を母材基板101から剥離する工程を順追って説明する。
図5(a)は、前記プラズマ処理により改質された金属インジウム層202を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150を示す。この図は、図1(b)で示したパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150において、第1の窒化物単結晶半導体層102が金属インジウム層202に改質された状態を示している。
次に、金属インジウム層202を、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113及び母材基板101に対して、選択的に除去するためのエッチング処理を行う。エッチング液として、例えば、塩酸を使用して、金属インジウム層202を有する窒化物単結晶半導体エピタキシャルウエハ150を浸漬する。図5(b)及び図5(c)は、この工程おいて、金属インジウム層202が選択的にエッチングされていく様子を模式的に示した図である。
金属インジウムの塩酸によるエッチング速度は速く、前記したように2分子層程度の厚さを有する第1の窒化物単結晶半導体層102が改質した金属インジウム層202の厚さを考慮すると、金属インジウム層202の塩酸によるエッチングは、等方的に進む。したがって、母材基板101とパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113との間の金属インジウム202も、その他の領域の金属インジウム層202と同様な速度でエッチングされることになる。
そして、図5(d)に示すように、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113は、母材基板101から剥離される。すなわち、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離された剥離面Aが、次の接合工程における接合面となる。なお、図5を参照した説明では、図示しないが、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を母材基板101から剥離する際には、剥離後のパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を支持するための支持体を使用する。なお、剥離工程後の母材基板101は、再利用することが可能である。
次に、図6(a)乃至図6(c)の斜視図を参照して、前記工程により剥離したパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を第2の基板201の表面に接合する工程を説明する。母材基板101から剥離した、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を第2の基板201の表面に接合する際には、図5(d)で示したパターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離面Aと第2の基板201の表面との間の分子間力を使った接合を使うことができる。
また、図6(a)及び図6(b)に示すように、第2の基板201の表面に別の材料層210を設けて、この材料層210の表面に、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離面Aを接合する(接合B)こともできる。ここで、第2の基板201は、例えば、CuやAl等の金属基板、SiC基板、ダイヤモンド基板、Si基板、AlN基板、等の高熱伝導材料基板であることが望ましい。また、材料層210としては、誘電体層又は導電体層を使うことができる。誘電体層としては、例えば、有機物層を使用することができ、また、導電体層としては、例えば、金属層や透明導電体層を使用することができる。
そして、図6(c)に示すように、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離面Aと第2の基板201の表面の材料層210との接合表面を活性化した後に、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113を、材料層210の表面の所定の位置に加圧・密着させることにより、両者を分子間力により接合する。
接合形態としては、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離面Aと、第2の基板201の表面形成された材料層210の表面との分子間力による前記接合形態の他、両者の表面分子間の共有結合、あるいは、パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層113の剥離面Aを構成する分子と材料層210を構成する分子との間の化合物の形成を使う接合形態も可能である。
なお、図7に、本発明の第1の実施形態における半導体複合装置の主な製造工程のフローチャートを示す。主な製造工程は、母材基板の表面に第1及び第2の窒化物単結晶半導体層を結晶成長する(ステップS1)、第2の窒化物単結晶半導体層をパターニングして、保護膜を被覆する(ステップS2)、水素プラズマ中にて、第1の窒化物単結晶半導体層を金属インジウム層に改質する(ステップS3)、金属インジウム層をエッチングして、第2の窒化物単結晶半導体層を母体基板から剥離する(ステップS4)、そして、第2の窒化物単結晶半導体層を第2の基板と接合する(ステップS5)、である。
本発明の第1の実施形態では、母材基板101上に第1の窒化物単結晶半導体層102と第2の窒化物単結晶半導体層103とを形成し、第1の窒化物単結晶半導体層102を活性水素(原子状水素)中で改質して金属インジウム層202とするので、この金属インジウム層202となった第1の窒化物単結晶半導体層102をエッチング除去することにより、容易に第2の窒化物単結晶半導体層103を母材基板から剥離することができる。
そして、この改質された金属インジウム層202をエッチングする際には、金属インジウム層は、大きなエッチングレートでエッチングされるため、第2の窒化物単結晶半導体層103及び母材基板101との選択エッチングが可能となる。したがって、ナノメータオーダの平坦性を備えた第2の窒化物単結晶半導体層103の剥離面を得ることができる。
したがって、第2の窒化物単結晶半導体層103と第2の基板201との接合工程をより確実なものとすることができる。
また、第2の窒化物単結晶半導体層103を剥離した後の母材基板101は、次の結晶成長用の母材基板として再利用することができる。
(第2の実施形態)
図8(a)及び図8(b)の断面図を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の窒化物単結晶半導体層102を積層構造とした第1の窒化物単結晶半導体層302を用いたことであり、それ以外の実施形態の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明は省略し、この第1の窒化物単結晶半導体層302を用いた実施形態について説明する。
本実施形態では、図8(a)に示すように、母材基板101の表面に、積層構造からなる第1の窒化物単結晶半導体層302と第2の窒化物単結晶半導体層103とを順次結晶成長させる。
そして、この第1の窒化物単結晶半導体層302は、図8(b)に示すように、窒化物半導体単結晶層310と窒化物半導体単結晶層320との2層構造対層を多層構造に構成してある。
例えば、窒化物半導体単結晶層310は、窒化インジウム(InN)層であり、窒化物半導体単結晶層320は、窒化ガリウム(GaN)層である。窒化物半導体単結晶層310は、少なくとも2分子層の厚さを備えている。そして、窒化物半導体単結晶層320は、少なくとも1分子層の厚さである。そして、第1の窒化物単結晶半導体層302の全体構成として、平均組成がInGa1−xN(1≧x>0)の組成となるように、窒化物半導体単結晶層310の窒化インジウム(InN)層及び窒化物半導体単結晶層320の窒化ガリウム(GaN)層の厚さを決める。
ここで、窒化物半導体単結晶層320は、InGa1−yN(1>y>0)、InAl1−zN(1>z≧0)、及び、AlGa1−sN(1>s>0)から選択される1つの窒化物単結晶半導体層とすることもできる。
以下、第1の実施形態と同様であるので、説明の記載は省略する。
本発明の第2の実施形態によれば、第1の窒化物単結晶半導体層を、InN層を含む積層構造としたので、第1の実施形態における効果に加えて、第1実施形態の第1の窒化物単結晶半導体層と比べて、平均的な組成がInN層のみのIn組成よりも減少するため、第1の窒化物単結晶半導体層全体から見た熱的安定性が向上し、その上に形成する第2の窒化物単結晶半導体層の高品質化を実現する効果を奏する。
以上説明したように、本発明の半導体複合装置の製造方法によれば、平坦性のよい高品質な窒化物単結晶半導体層を、その母材基板とは異なる第2の基板の表面に接合した半導体複合装置を具現することができる。
101 母材基板(第1の基板)
101a エッチングされた母材基板の部分
102、302 第1の窒化物単結晶半導体層
102a パターン化された第1の窒化物単結晶半導体層
103 第2の窒化物単結晶半導体層
110、310、320 窒化物単結晶半導体層
113 パターン化された第2の窒化物単結晶半導体層
201 第2の基板
202 改質された第1の窒化物単結晶半導体層(金属インジウム層)
210 材料層
250 保護膜
300 活性状態の原子状水素
350 水素プラズマ
A 剥離面
B 接合

Claims (5)

  1. 第1の基板の表面に窒化インジウム層を含む第1の窒化物単結晶半導体層を形成する第1工程と、
    前記第1の窒化物単結晶半導体層の表面に第2の窒化物単結晶半導体層を形成する第2工程と、
    前記第2の窒化物単結晶半導体層をパターン形成する第3工程と、
    前記第3工程でパターン形成された前記第2の窒化物単結晶半導体層を被覆する保護膜を形成する第4工程と、
    前記第4工程の後に、前記第1の窒化物単結晶半導体層を活性水素に曝露して前記窒化インジウム層を金属インジウム層に改質させる第5工程と、
    前記金属インジウム層をエッチングして、前記第2の窒化物単結晶半導体層を前記第1の基板から剥離する第6工程と、
    前記剥離した第2の窒化物単結晶半導体層を第2の基板の表面に接合する第7工程と
    を含むことを特徴とする半導体複合装置の製造方法。
  2. 前記第1の窒化物単結晶半導体層は、窒化インジウム層のみであることを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置の製造方法。
  3. 前記第1の窒化物単結晶半導体層は、窒化インジウム層と、
    InGa1−yN(1>y≧0)、InAl1−zN(1>z≧0)、及び、AlGa1−sN(1>s>0)から選択される1つの半導体層との積層構造から構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置の製造方法。
  4. 前記第1の基板は、サファイア基板、窒化ガリウム(GaN)基板、InGa1−xN(x≧0)基板、InAl1−yN(y≧0)基板、及び、SiC基板から選択される1つの基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置の製造方法。
  5. 前記第2の基板は、金属基板、SiC基板、Si基板、及び、ダイヤモンド基板から選択される1つの基板である
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体複合装置の製造方法。
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