JP5020007B2 - 車両用内装材 - Google Patents

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Description

この発明は、車体のピラー部に装着されるピラーガーニッシュ等の車両用内装部材に関するものである。
車両の衝突時に、車体側壁と乗員の間にエアバッグを展開させるカーテンエアバッグ装置が開発されている。
このカーテンエアバッグ装置は、エアバッグが折り畳まれた状態でフロントピラー部からルーフサイドレール部、さらにリヤピラー部に亙って収容され、衝撃の入力時に、インフレータから高圧ガスが吹き出してエアバッグが展開するようになっている。また、折り畳まれた状態のエアバッグは、車室内側をピラーガーニッシュとルーフライニングによって覆われており、衝撃の入力時には、高圧ガスによる推力によってピラーガーニッシュとルーフライングの一部を押し開くようになっている。
ところで、カーテンエアバッグ装置のエアバッグは、通常、ルーフサイドレール部の全域と、フロントピラー部やリヤピラー部の各一部に跨がる範囲に配置されるため、各ピラー部においては、ピラーガーニッシュの延出方向の一部が部分的に押し開かれることになる。このため、エアバッグがピラー部で展開するときには、展開しようとするエアバッグがピラーガーニッシュによって大きな抵抗を受け、エアバッグの展開姿勢制御が難しくなる。
このため、これに対処し得るピラーガーニッシュの構造として、ピラーガーニッシュに肉厚の薄い破断誘導部を形成し、エアバッグの展開時に、ピラーガーニッシュを破断誘導部で破断させるようにしたものが案出されている(特許文献1参照)。
特開2000−335358号公報
このピラーガーニッシュの構造は、ピラーガーニッシュに予め肉厚の薄い破断誘導部を形成しておくことによってエアバッグの不要な展開抵抗の増加を抑制するものであるが、ピラーガーニッシュの製造が難しく製造コストの高騰に繋がることが懸念される。
このため、現在、ピラーガーニッシュ等の内装部材を、端縁同士を突き合わせた複数部材によって構成し、エアバッグの展開時等には、一方の部材の端縁が境界部付近から開かれるようにすることを検討している。
しかし、複数の内装部材を端縁で相互に付き合わせた構造を採用すると、内装部材同士の建て付け精度を高めることが難しく、一方の内装部材の端縁の全域を他方の内装部材の端縁に挟持固定した場合には、建て付け精度は出し易くなるものの、エアバッグの展開時等に所望通りに開き、組み付け時等には容易に外れない挟持固定の設定が難しくなる。
そこで、この発明は、煩雑な設定を要することなく、建て付け精度の向上を図ることのできる車両用内装部材を提供しようとするものである。
上記の課題を解決する請求項1に記載の発明は、切欠き部(例えば、後述の実施形態における切欠き部6)を有する内装材本体(例えば、後述の実施形態におけるガーニッシュ本体7)と、前記切欠き部を閉塞する補助内装材(例えば、後述の実施形態におけるガーニッシュリッド8)と、前記内装材本体と補助内装材を結合する結合部材(例えば、後述の実施形態におけるガーニッシュフレーム9)と、を備えた車両用内装材であって、前記結合部材は、前記内装材本体に取り付けられ、前記補助内装材と内装材本体の境界部(例えば、後述の実施形態における下部側境界部a)の近傍において、前記内装材本体の端縁との間で前記補助内装材の端縁を挟持する挟持結合部(例えば、後述の実施形態における係止フランジ37)と、この挟持結合部よりも前記境界部に対して離間した位置に配置されて、前記補助内装材と内装材本体を結合する補助結合部(例えば、後述の実施形態における補助挟持片38およびビス)を備えることを特徴とする。
これにより、補助内装材の境界部の近傍が内装材本体の端縁と挟持結合部によって挟持されるとともに、補助内装材のうちの、挟持結合部よりも境界部から離間した部位が、補助結合部によって内装材本体に結合される。この場合、挟持結合部と補助結合部は境界部に対して離間距離が異なるため、外力の入力に対する補助内装材の拘束解除特性(分離特性)は挟持結合部と補助結合部で異なることになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用内装材において、前記挟持結合部は、補助内装材に所定荷重が作用したときに、前記補助内装材と内装材本体が前記境界部の近傍で分離可能とされていることを特徴とする。
これにより、挟持結合部に所定荷重が入力されると、補助内装材が内装材本体に対して境界部の近傍で分離され、それ以上の荷重の入力によって補助内装材が安定的に解除され易くなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用内装材において、前記補助結合部は、前記補助内装材に前記所定荷重よりも大きな第2の所定荷重が作用したときにのみ、前記補助内装材と内装材本体が分離可能とされていることを特徴とする。
これにより、例えば、第2の所定荷重を、組み付け時や、組み付け前の搬送時に作用する荷重よりも大きく設定しておくことにより、組み付け時や搬送時における補助内装材と内装材本体の分離を回避することが可能になる。
請求項1に記載の発明によれば、挟持結合部と補助結合部の境界部に対する離間距離が異なるため、挟持結合部によって補助内装材と内装材本体との建て付け精度を確保しつつも、外力の入力に対する補助内装材の拘束解除特性を複数段に容易に設定することができる。
請求項2に記載の発明によれば、補助内装材に所定荷重が作用したときに、補助内装材と内装材本体が境界部の近傍で分離可能となるように挟持結合部が設定されていることから、補助内装材に所定荷重以上の荷重が作用したときにおける補助内装材の解除を安定させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、補助内装材に所定荷重よりも大きな第2の所定荷重が作用したときにのみ、補助内装材と内装材本体が分離可能となるように補助結合部が設定されていることから、例えば、組み付け時や搬送時における補助内装材と内装材本体の分離を回避しつつ、エアバッグの展開時には確実に補助内装材が開く、2段階の拘束解除特性を確実に得ることができる。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、特別に断らない限り、上下、左右、前後等の方向については車両を基準として言うものとする。
図1は、クーペタイプの車両の側面図であり、同図中1は、車両のルーフ部2と車体後方側の側面を連結するリヤピラー(ピラー部)である。この車両はクーペタイプの車両であるため、リヤピラー1はルーフ部2から車体の後方側に向かって緩やかに下方傾斜している。
リヤピラー1とルーフ部2の各車内側には、内装材であるピラーガーニッシュ3とルーフライニング4とが夫々取り付けられている。ルーフ部2の側端部(ルーフサイドレール部)からリヤピラー1の一部にかけては、カーテンエアバッグ装置のエアバッグ5(図7の断面図参照)が折り畳まれた状態で取り付けられ、そのエアバッグ5の収納部がルーフライニング4とピラーガーニッシュ3によって車室内側から覆い隠されている。
図2,図5は、ピラーガーニッシュ3を車室の外側方向から見た斜視図と分解斜視図であり、図3,図4は、ルーフライニング4の後部側の下縁領域とピラーガーニッシュ3の連接部を車室の内側方向から見た斜視図と分解斜視図である。
これらの図に示すように、ピラーガーニッシュ3は、前部側上縁領域に略L字状の切欠き部6を有するガーニッシュ本体7(内装材本体)と、この切欠き部6を閉塞する略長方形状のガーニッシュリッド8(補助内装材)と、ガーニッシュリッド8の裏面側に配置されてガーニッシュリッド8を補強するとともにガーニッシュリッド8とガーニッシュ本体を結合する略U字状のガーニッシュフレーム9(結合部材)と、を備えている。ルーフライニング4の後部側の下縁領域は、ガーニッシュリッド8の前端部に接合され、ガーニッシュリッド8とともにガーニッシュ本体7の切欠き部6内に配置されている。ルーフライニング4とガーニッシュリッド8の下縁はエアバッグ5の収納部の下方に位置され、エアバッグ5の展開時にエアバッグ5の推力によって押し開かれる(エアバッグ5の展開口を開く。)ようになっている。なお、ルーフライニング4とガーニッシュリッド8は、いずれも比較的軟質で変形容易な発泡樹脂材料を主体として形成されている。また、ガーニッシュ本体7は、クリップ10や係止爪11等によってリヤピラー1や車内側の図示しないトリム部材等に係止固定されるようになっている。
ガーニッシュフレーム9は、ガーニッシュリッド8の上部領域(この例の場合、上下方向の中央位置よりも若干上方に偏寄した車内側に膨出する領域)を同リッド8の長手方向にほぼ沿って支持する上部支持フレーム部材9A(上部支持部)と、ガーニッシュリッド8とガーニッシュ本体7の間の下部側境界部aに沿うようにしてガーニッシュ本体7の切欠き部6の下端に臨んで取り付けられガーニッシュリッド8の下縁部を係止する下部係止フレーム部材9B(境界支持部)と、から成り、これらがビス止め等によって一体に結合されている。これらのフレーム部材9A,9Bは硬質樹脂材料によって形成されている。
上部支持フレーム部材9Aは、ガーニッシュリッド8の前端側の近傍から後端部にかけて長手方向に沿ってほぼストレートに延出する長手延出部12と、この長手延出部12の後端からガーニッシュリッド8とガーニッシュ本体7の間の後部側境界部bに沿って湾曲する湾曲延出部13を備え、湾曲延出部13の下端が下部係止フレーム部材9Bの後端部に結合されている。
ところで、ガーニッシュリッド8の後端部には、切欠き部6を超えてガーニッシュ本体7の裏面側に回り込む略矩形状の舌片部14が一体に形成されており、この舌片部14の上縁側の前後2個所がビス15によってガーニッシュ本体7と上部支持フレーム部材9Aの湾曲延出部13に対して一体に結合されている。このビス15による固定個所は、ガーニッシュ本体7、ガーニッシュリッド8およびガーニッシュフレーム9を相互に離間不能に固定する固定部を構成している。また、ガーニッシュ本体7の裏面側のこの固定部の近傍位置には車体固定用のボス部17が突設され、そのボス部17がクリップ10によってリヤピラー1に固定されるようになっている。したがって、ガーニッシュリッド8の上部領域の後端側はビス15とクリップ10を介してリヤピラー1に固定され、これらのビス15とクリップ10がガーニッシュリッド8の上部領域の後端側の車体固定部を構成している。
舌片部14の下縁(ガーニッシュ本体7の下部側境界部aの延出方向に沿う端末のコーナー領域)には、下部側境界部aの延出方向に沿う長孔18が形成されており、ガーニッシュフレーム9側の湾曲延出部13の下縁は、この長孔18を貫通するボルト19によってガーニッシュ本体7の裏面に結合されている。そして、舌片部14の下縁は、ガーニッシュフレーム9とガーニッシュ本体7のボルト19による締結部間に配置され、長孔18部分がボルト19に対してスライドすることにより、ガーニッシュ本体7に対する下部側境界部aに沿う相対変位が許容されている。したがって、舌片部14の下縁は、ガーニッシュ本体7に対し、ボルト19と長孔18によって下部側境界部aに沿う方向の相対変位を許容され、かつ、その他の方向の相対変位を規制されている。このボルト19と長孔18による結合部は、ガーニッシュリッド8の下部領域の本体結合部を構成している。
また、ガーニッシュリッド8の上部領域のうちの前端側近傍部には略長方形状の取付孔20が形成されている。そして、ガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aには、ガーニッシュリッド8の取付孔20の形成位置に対応して、略長方形状の貫通孔21が形成されている。これらの取付孔20と貫通孔21には、係止部材である共通のクリップ22が車内側から連続して嵌入され、それによってガーニッシュリッド8の上部領域が上部支持フレーム部材9Aに重合状態で結合されている。このクリップ22による結合部は、ガーニッシュリッド8の上部領域の前端側の車体固定部を構成している。
クリップ22は、図4に示すように、金属製のクリップ本体23と、このクリップ本体23に車内側から取り付けられる樹脂製のクリップキャップ24(本体支持部材)とから成り、クリップ本体23が主にガーニッシュリッド8とガーニッシュフレーム9をリヤピラー1側の固定ブラケット25(車体側の固定部材)に結合するとともに、クリップキャップ24が最終的にクリップ本体23を車内側から覆い隠すようになっている。
ところで、ルーフライニング4の後部側の下縁領域には、図3,図4に示すようにガーニッシュリッド8の前端部の裏面側に回り込むように延出する略矩形状の接続フランジ26が延設され、その接続フランジ26に略長方形状の貫通孔27が形成されている。また、この接続フランジ26の裏面には、ルーフライニング4の裏面とリヤピラー1の間に介在されてルーフライニング4の車室内側からの干渉衝撃を緩和する衝撃吸収部材28がビス29(図4参照)によって取付けられている。この衝撃吸収部材28は、比較的硬質の非発泡樹脂材料によって形成され、接続フランジ26の貫通孔27に対応する位置には同様の貫通孔30が形成されている。
クリップ本体23は、ガーニッシュリッド8の取付孔20の車内側の開口縁に重合される上部フランジ31aと下部フランジ31bを有するとともに、両フランジ31a,31bの付根部から挿入軸方向に断面略U字状に延出する脚部32を有し、図8の断面図に示すように、この脚部32がガーニッシュリッド8の取付孔20とガーニッシュフレーム9の貫通孔21に嵌入された後に車体側の固定ブラケット25の係止孔33に係止されるようになっている。このとき、接続フランジ26と衝撃吸収部材28は、貫通孔27,30を上部支持フレーム部材9Aの貫通孔21に位置合わせして上部支持フレーム9Aの裏面に重合され、クリップ本体23の脚部32が固定ブラケット25に係止されることによって上部支持フレーム部材9Aと固定ブラケット25の間に挟持固定される。なお、クリップキャップ24は、クリップ本体23の上部フランジ31aと下部フランジ31bを車内側から覆う平板状のカバーフランジ34と、カバーフランジ34の中心に延設されて最終域にクリップ本体23の脚部32の内側に圧入固定される支持軸35とを備えている。なお、クリップ本体23の脚部32は、略同幅の一対の対向壁32a,32aが軸方向に平行に延出する構造であるため、これらの対向壁32aの外側面と側面とが略長方形状の取付孔20や貫通孔21,27,30の内面に当接する支持面として機能する。
また、ガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bは、図2に示すように長手方向に離間した複数箇所がビス36によってガーニッシュ本体7の裏面側のうちの、切欠き部6の下端に沿った位置に結合されているが、下部係止フレーム部材9Bの上縁部には、図6,図7の断面図に示すように、ガーニッシュ本体7の端縁との間でガーニッシュリッド8の下縁(下部側境界部aの近傍)を挟持する、先端が略コ字状に屈曲した係止フランジ37(挟持結合部)が形成されている。ガーニッシュリッド8の下端は、長手方向のほぼ全域に亙ってガーニッシュ本体7の切欠き部6に臨む端縁の裏側に差し込まれ、その端縁と下部係止フレーム部材9Bの係止フランジ37によって挟持固定される。
図9は、ガーニッシュ本体7とガーニッシュリッド8の下端側の係合部を車室の内側方向から見た分解斜視図である。
ガーニッシュリッド8の下縁のうちの前端部に近接した部位には、図9と、図5および図7に示すように、下端方向に向かって延出する補助挟持片38(補助結合部)が延設されている。この補助挟持片38には、先端側に向かって開口する略U字状のスリット39が形成されている。また、ガーニッシュ本体7の裏面側の縁部には、切欠き部6(下部側境界部a)から幅方向(下方側)に離間した位置にボス部40が突設されており、下部係止フレーム部材9Bのこのボス部40に対応する部位には、ボス部40の先端部が嵌入される貫通孔41が形成されている。そして、ガーニッシュリッド8の下縁が係止フランジ37とガーニッシュ本体7の端縁の間に挿入状態で係止される際には、補助挟持片38のスリット39がボス部40の外周に係合されるとともに、下部係止フレーム部材9Bの貫通孔41を貫通したボス部40にビス42(補助結合部)が結合される。補助挟持片38は、これにより下部係止フレーム部材9Bとガーニッシュ本体7の間に挟持固定される。
ここで、ガーニッシュフレーム9は、以上のようにガーニッシュリッド8の上部領域を上部支持フレーム部材9Aで補強するとともに、ガーニッシュリッド8の下縁を、下部境界部aの近傍部分と、下部境界部aから離間した補助挟持片38部分で2段で挟持するようになっているが、上部支持フレーム部材9Aと下部係止フレーム部材9Bに囲まれた略U字状の空間部の上方側位置には、図7に示すように折り畳まれたエアバッグ5が配置される。そして、エアバッグ5の展開時には、下方に飛び出そうとするエアバッグ5の推力によってガーニッシュ本体7と下部係止フレーム部材9Bによるガーニッシュリッド8の下縁の2段の挟持が外れ、ガーニッシュリッド8の下縁が図7中の鎖線で示すように車内側に押し開かれるようになる。なお、ガーニッシュリッド8の補助挟持片38に対する係止荷重は、係止フランジ37での係止荷重に比較して大きく設定されている。具体的には、係止フランジ37での係止荷重は、ガーニッシュリッド8を車体に組み付けるときや組み付け前の搬送時に作用する程度の荷重、若しくは、それよりも小さい荷重に設定され、補助係止片38に対する係止荷重は、係止フランジ37での係止荷重よりも大きく、かつエアバッグ5の展開時に作用する荷重よりも小さい荷重に設定されている。
以上説明したピラーガーニッシュ3は、ガーニッシュ本体7、ガーニッシュリッド8、ガーニッシュフレーム9が夫々別部材として構成されているが、車体に組付ける前段階ではこれらの三者が予め組み付けられる。そして、こうして予め組み付けられたピラーガーニッシュ3は車体組み付け位置にそのまま搬送され、ルーフライニング4等の他の内装部材とともにクリップ等によって車体に組み付けられる。
そして、エアバッグ5の実際の展開時に、エアバッグ5がガーニッシュリッド8の下縁を内側から押圧すると、ガーニッシュリッド8の下縁がガーニッシュ本体7と下部係止フレーム部材9Bによる挟持部から外れ、その下縁がクリップ22による結合部とボルト19による結合部を結ぶヒンジ支点I(図3参照)を中心として車内側に押し開かれるとともに、ガーニッシュリッド8の後端部側では、舌片部14が長孔18部分でボルト19に対して相対変位し、下部側境界部aに沿うようにして車内側に大きく引き出されるようになる。このため、ガーニッシュリッド8は、後端部側において大きな拘束力を受けることなく、エアバッグ5の展開口をスムーズにかつ大きく開口するようになる。
このピラーガーニッシュ3においては、ガーニッシュリッド8の裏面側に略U字状のガーニッシュフレーム9が配置され、ガーニッシュリッド8の上部領域がガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aを介してクリップ10,22でリヤピラー1に固定されるとともに、ガーニッシュリッド8の下縁部がガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bを介してガーニッシュ本体7に係止され、さらにガーニッシュリッド8の後端の舌片部14の下端が、ガーニッシュ本体7に対して、長孔18とボルト19によって下部側境界部aの延出方向に沿って相対変位可能に結合されているため、車体に組み付ける際や搬送時には一体組み付け状態を確実に維持することができ、取り扱い性の低下を来たすこともない。
また、このピラーガーニッシュ3にあっては、ガーニッシュリッド8の上部領域がガーニッシュフレーム9の上部支持フレーム部材9Aによって補強されるとともに、ガーニッシュ本体7に固定されたガーニッシュフレーム9の下部係止フレーム部材9Bによってガーニッシュリッド8の下縁が挟持固定されるため、ガーニッシュリッド8の上部領域の剛性を高め、かつ下部領域を張りを持たせて保持することができるとともに、ガーニッシュリッド8の下部領域とガーニッシュ本体7の間の建て付け精度を高めることができる。
そして、このピラーガーニッシュ3において、ガーニッシュリッド8の下縁が、下部側境界部aの近傍を係止する係止フランジ37と、下部側境界部aから離間した位置にある補助挟持片38を挟持する挟持部で2段で挟持するようになっているため、ガーニッシュ本体7に対するガーニッシュリッド8の下縁の建て付け精度が高まり、かつ、エアバッグ5の展開時には、ガーニッシュリッド8の下縁が確実に開くように容易に設定することができる。
特に、この実施形態においては、係止フランジ37での係止荷重が、組み付け時や搬送時に作用する程度の荷重、若しくは、それよりも小さい荷重に設定され、ガーニッシュリッド8の補助挟持片38に対する係止荷重が係止フランジ37での係止荷重よりも大きく設定されているため、ガーニッシュリッド8の組み付け時や搬送時には、ガーニッシュリッド8の下縁が完全に分離するのを阻止し、エアバッグ5の展開時にはガーニッシュリッド8の下縁を確実に開かせることができる。組み付け時や搬送時ににガーニッシュリッド8の下縁が係止フランジ37から外れることがあっても、このとき、補助挟持片38がビス42によって下部係止フレーム部材9Bとガーニッシュ本体7の間に固定されているため、その後にガーニッシュリッド8の下縁を容易にもとの挟持状態に戻すことができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
この発明の一実施形態を示す車両の側面図。 同実施形態を示すものであり、図1のH部に配置される内装材を車外側から見た背面図。 同実施形態を示す内装材を車内側から見た正面図。 同実施形態を示す内装材を車内側から見た分解斜視図。 同実施形態を示す内装材を車外側から見た分解斜視図。 同実施形態を示す図2のA−A断面に対応する断面図。 同実施形態を示す図2のB−B断面に対応する断面図。 同実施形態を示す図2のC−C断面に対応する断面図。 同実施形態を示す内装材を車内側から見た分解斜視図。
符号の説明
6…切欠き部
7…ガーニッシュ本体(内装材本体)
8…ガーニッシュリッド(補助内装材)
9…ガーニッシュフレーム(結合部材)
37…係止フランジ(挟持結合部)
38…補助挟持片(補助結合部)
a…下部側境界部

Claims (3)

  1. 切欠き部を有する内装材本体と、
    前記切欠き部を閉塞する補助内装材と、
    前記内装材本体と補助内装材を結合する結合部材と、を備えた車両用内装材であって、
    前記結合部材は、
    前記内装材本体に取り付けられ、前記補助内装材と内装材本体の境界部の近傍において、前記内装材本体の端縁との間で前記補助内装材の端縁を挟持する挟持結合部と、
    この挟持結合部よりも前記境界部に対して離間した位置に配置されて、前記補助内装材と内装材本体を結合する補助結合部を備えることを特徴とする車両用内装材。
  2. 前記挟持結合部は、前記補助内装材に所定荷重が作用したときに、前記補助内装材と内装材本体が前記境界部の近傍で分離可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。
  3. 前記補助結合部は、前記補助内装材に前記所定荷重よりも大きな第2の所定荷重が作用したときにのみ、前記補助内装材と内装材本体が分離可能とされていることを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
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