JP4986817B2 - 評価装置、評価方法、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、光の照射によって信号の読み出しが行われる光記録媒体からの読み出し信号について評価値を得るための評価装置とその方法に関する。また、本発明の評価装置、評価方法を実現するために信号処理装置において実行されるべきプログラムに関する。
従来、例えばCD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などといった光ディスク記録媒体(以下、単に光ディスクとする)の品質評価は、光ディスク上に形成されたピットのエッジ位置のばらつき具合を標準偏差値で表した、いわゆるジッタ(Jitter)という指標を用いて行われていた。具体的には、光ディスクからの読み出し信号のエッジ位置を複数検出した結果に基づき度数分布表を生成し、該度数分布表からエッジ位置についての標準偏差の値を計算するものである。このように計算されるジッタの値は、その値が大きいほどエッジ位置のばらつきが大きいことを表し、逆に値が小さければエッジ位置のばらつきが少ないことを表す。すなわち、ジッタの値が小さいほどエッジ位置のばらつきが少ない良好な光ディスクであると判断することができる。
なお、関連する従来技術については下記特許文献を挙げることができる。
特開2006−344338号公報
しかしながら、特にBDなどの近年の高密度光ディスクにおいては、製造工程のばらつき等により度数分布の歪みが生じ、また歪みの態様も異なるケースが生じることが明らかになってきた。
図19(a)(b)(c)は、その様子について説明するための図として、同一の測定機(評価装置)による、光ディスクごとの標準偏差測定結果をそれぞれ示している。なお、これらの各図では立ち上がり側のエッジ位置についての標準偏差測定結果(実線)と、立ち下がり側のエッジ位置についての標準偏差測定結果(破線)の双方を示している。
この図19に示されるように、光ディスクによっては、エッジ位置の度数分布がほぼ正規分布に近いかたちで得られるもの(図19(c))もあれば、歪んだ形状で得られるものもある(図19(a)、図19(b))。また、このように生じる歪みの方向としても、光ディスクごとに異なるものとなっていることが確認できる。
また、図20(a)(b)(c)は、同一の光ディスクに対する測定機ごとの標準偏差測定結果を示している。なお、この図20の各図においても立ち上がり側のエッジ位置についての標準偏差測定結果(実線)と、立ち下がり側のエッジ位置についての標準偏差測定結果(破線)の双方を示している。
この図20に示す結果より、同じ光ディスクについて測定しても、測定機が異なることによって度数分布の歪みの有無、また歪みの方向も異なる場合があることが理解できる。
このようにして光ディスクの特性の違いや測定機の特性の違いにより、エッジ位置の度数分布の歪みの態様が異なるといった現象が生じる。
度数分布の歪みが大きい場合、信号品質は低いものとなるが、従来の評価値としての標準偏差の値では、このような歪みを表現することはできないものとなる。このため、実際には歪みの大きさに差が生じている場合にも、標準偏差の値としては同値が得られるといったケースも生じ得るものとなっており、この点を考慮すると、標準偏差値を評価指標とする従来手法では、信号品質を適正に評価することができないということになる。
ここで、従来では、光ディスクごとや測定機ごとの特性の違いによる標準偏差値の差を補正するための手法として、測定された標準偏差の値に所要の校正係数を与えるということが行われている。具体的には、測定された標準偏差値をx、測定値に与えるべき校正係数の値をyとしたとき、「y=ax+b」という式を用いて校正係数を求めるものである。
しかしながら、この手法は、測定された標準偏差値にのみ注目した校正を行うものであり、上述したような度数分布の歪みを考慮した校正を行うことはできない。具体的には、歪み0の場合を基準として一方の極性(方向)側に歪んだ度数分布が得られる場合と、他方の極性側に歪んだ度数分布となっている場合には、校正係数に大きな差が発生するという現象を解決することができない。
また、一方で、統計学の分野では、度数分布の歪みを表す指標として、以下の式で求まる「歪度」(γ1)が知られている。なお、下記式においてxi:度数分布表における各階級の値、fi:各階級の度数、F:度数の合計、A:加重平均値である。

Figure 0004986817
この歪度γ1は、データが平均の周りに対象に分布していない度合いを示す尺度で、非対称度とも呼ばれ、度数分布の変形度合いを表現することができる。
しかしながら、この歪度γ1は、最終的に標準偏差の値で除算する形式が採られているため、偏差が小さい(良好な)ほど歪度の値が大きく(悪く)なってしまうという問題がある。この点で、歪度γ1は、度数分布の歪みを適正に表現しきれるものとはなっていない。
本発明は以上のような問題点に鑑み、エッジ位置の度数分布の歪みを信号品質評価指標として取り入れ、光記録媒体ごとや測定機ごとの特性の違いに起因して生じる度数分布の歪みをも考慮した適正な信号品質評価が可能となるようにすることを目的とするものである。
本発明の評価装置は、光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価装置であって、以下の各手段を備える。
すなわち、上記光記録媒体に記録された信号を読み出す読出手段と、上記読出手段によって得られる読み出し信号のエッジ位置を検出するエッジ位置検出手段とを備える。
また、上記エッジ位置検出手段により検出された上記読み出し信号の立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表をそれぞれ生成する度数分布表生成手段を備える。
また、上記度数分布表生成手段により生成された上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差と、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差とを計算する標準偏差計算手段を備える。
また、上記度数分布表生成手段により生成された度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

Figure 0004986817

で表されるT度としての値を上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置の双方について計算する第1の計算手段を備える
また、上記標準偏差計算手段により計算された上記立ち上がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手段により計算された上記立ち上がりエッジ位置についてのT度の値を乗算し、上記標準偏差計算手段により計算された上記立ち下がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手段により計算された上記立ち下がりエッジ位置についてのT度の値を乗算することで、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差をそれぞれ計算する共に、これら立ち上がりエッジ位置についてのT偏差の値と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の値との平均値を平均T偏差として計算する第2の計算手段を備える。
また、上記度数分布表生成手段により生成された上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf1i、度数の合計をF1とし、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf2i、度数の合計をF2、さらに任意係数kとしたとき、

Figure 0004986817

で表されるバランス度としての値を計算するバランス度計算手段を備える。
さらに、上記バランス度計算手段により計算された上記バランス度の値を、上記第2の計算手段によって計算された上記平均T偏差の値に対して乗算して、バランストT偏差としての値を計算する第3の計算手段を備えるものである。
また、本発明では、上記による第1の構成としての評価装置に加え、以下に示す第2の構成としての評価装置を提案する。
すなわち、本発明の第2の構成としての評価装置は、光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価装置であって、上記光記録媒体に記録された信号を読み出す読出手段と、上記読出手段によって得られる読み出し信号のエッジ位置を検出するエッジ位置検出手段とを備える。
また、上記エッジ位置検出手段により検出された上記エッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記エッジ位置についての度数分布表を生成する度数分布表生成手段を備える。
また、上記度数分布表生成手段により生成された上記度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

Figure 0004986817

で表されるT度としての値を計算する第1の計算手段を備える。
また、上記度数分布表生成手段により生成された上記度数分布表に基づき標準偏差の値を計算する標準偏差計算手段を備える。
さらに、上記第1の計算手段によって計算されたT度の値に基づき上記標準偏差の値を校正するための校正係数を求め、該校正係数を上記標準偏差の値に与えることで上記評価値としての値を計算する校正評価値計算手段を備えるものである。
ここで、上記T度によれば、(xi−A)の値を奇数乗しているので、度数分布(ヒストグラム)の歪みをその方向も併せて表現することができる。
そして、従来の歪度γ1のように、標準偏差の値を用いて除算するものではないことから、偏差が小さい場合にその値が大きくなるといった問題はなく、この点でより正確に度数分布の歪み度合いを表現することができる。
このように度数分布の歪み度合いを正確に表すことのできるT度の値に基づき信号品質評価を行う上記本発明によれば、エッジ位置の度数分布の歪みを適切に考慮した正確な信号品質評価を行うことができる。
本発明によれば、エッジ位置の度数分布の歪み方向や歪み度合いを正しく表現できるT度としての値を算出することで、光記録媒体ごとや測定機ごとの特性の違いに起因して生じるエッジ位置の度数分布の歪みを考慮した適正な信号品質評価を行うことができる。
以下、発明を実施するための最良の形態(以下実施の形態とする)について説明していく。
<第1の実施の形態>
[評価装置の全体構成]
図1は、本発明の実施の形態の評価装置としての、評価装置1の内部構成を示したブロック図である。
図1において、本実施の形態の評価装置1は、光の照射によって信号の読み出しが行われる光記録媒体として、例えばCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc:登録商標)などの光ディスク記録媒体(以下、単に光ディスクとする)についての信号読み出しが可能に構成される。評価装置1が対応する図中の光ディスクDとしては、例えばBDである場合を例示する。BDに対しては、レーザ光の波長λ=405nm、対物レンズの開口数NA=0.85により信号の読み出しが行われる。
図1において、光ディスクDは、評価装置1に装填されると図示しないターンテーブルに積載され、スピンドルモータ(SPM)2によって例えば一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして、このように回転駆動される光ディスクDに対し、光ピックアップ(OP)3による信号の読み出しが行われる。
図示は省略するが、光ピックアップ3内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が形成される。
また、光ピックアップ3内において、上記対物レンズは2軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。また光ピックアップ3はスレッド機構により光ディスクDの半径方向に移動可能とされている。
光ディスクDからの反射光情報は上記フォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当するRF信号(再生データ信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。また、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成することもできる。
図示は省略したが、上記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号は、図示されないサーボ回路に供給され、サーボ回路がこれらエラー信号などに基づき上述した光ピックアップ3内の2軸機構を駆動制御することで、フォーカスサーボ制御やトラッキングサーボ制御などの各種サーボ制御が実現される。
マトリクス回路4から出力される再生データ信号(RF信号)は波形等化回路5に供給されて所定の波形等化処理が施された後、2値化回路6、クロック生成回路7にそれぞれ供給される。
2値化回路6は、上記再生データ信号の2値化処理を行い、これにより得られる2値化信号をエッジ位置検出回路8に対して供給する。
また、上記クロック生成回路7は、PLL(Phase Locked Loop)処理を行って再生クロックを生成し、該再生クロックをエッジ位置検出回路8に供給する。
エッジ位置検出回路8は、上記2値化信号のエッジ位置を検出する。この場合、エッジ位置検出回路8では、2値化信号の立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置とを個別に検出する。検出した立ち上がりエッジ位置の情報、及び立ち下がりエッジ位置の情報は、それぞれ評価値演算部10に対して供給される。
なお、確認のために述べておくと、上記エッジ位置の情報は、再生クロックの1クロック区間内における2値化信号のエッジ位置を表す情報となる。
評価値演算部10は、後述する実施の形態としての演算動作を行って、光ディスクDからの読み出し信号についての品質評価指標となる評価値Evを算出する。この場合、評価値演算部10はDSP(Digital Signal Processor)で構成され、上記評価値Evを算出するための演算動作は、当該DSPに対するプログラミングによって実現される。
具体的に、本例の場合、DSPとしての評価値演算部10による演算動作は、当該評価値演算部10が、メモリ9内に格納された評価値演算プログラム9aに基づくデジタル信号処理を行うことで実現される。
[従来の評価値の問題点]
ここで、先にも述べたように、従来において光ディスクDからの読み出し信号の品質評価指標としては、信号エッジ位置の標準偏差(σ)を計算するようにされていた。
確認のために、標準偏差σは、度数分布表における各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、次の[式1]で求められるものである。なお、加重平均値Aは、階級ごとに階級の値xiと度数fiを乗算し、その結果を合算した値を度数の合計Fによって除算したものである。

Figure 0004986817
しかしながら、このような標準偏差σによっては、光ディスクDごとや各測定機ごと(各評価装置1ごと)の特性の違いによって生じる、エッジ位置の度数分布の歪みを表現することはできない。
そこで、第1の実施の形態では、このような度数分布の歪みを考慮したより適正な信号品質評価指標を得ることができるようにするために、従来にはない、新たな評価指標を提案する。
[第1の実施の形態の第1例]

第1の実施の形態では、このような新たな評価指標として、T偏差としての評価指標を提案する。
ここで、先にも説明したように、度数分布の歪みを表現するものとしては、統計学において歪度γ1なる指標が知られている。しかしながら、この歪度γ1は、最終的に標準偏差σの値を用いた除算が行われる関係から、偏差が小さいほど歪度の値が大きくなってしまうといった問題がある。
そこで本例では、歪み度合いを表現する新たな指標として、T度なる指標を提案する。本例において、このT度としては、次の[式2]で表されるT度τを計算する。

Figure 0004986817
このT度τによれば、(xi−A)の値を3乗(奇数乗)しているので、度数分布(ヒストグラム)の歪みをその方向も併せて表現することができる。
なお且つ、値を元のディメンジョンに戻すにあたっては、上述した歪度γ1のように3乗値を標準偏差σの3乗値で除算するものとはせず、3乗値を1/3乗するものとしているので、歪度γ1のように偏差が小さい場合にその値が大きくなるといったことはなく、この点でより正確に歪み度合いを表現できる評価指標を実現できる。
このT度τの値は、単体でも度数分布の歪み具合(ヒストグラムの倒れ具合)をその方向も含めて表現する評価指標として用いることができるが、この場合、エッジ位置についての評価指標としては、エッジ位置の分布具合も表現できるようにする。
このため本例では、T度τの値に対して、標準偏差σの値を乗算することで、度数分布の歪み具合(及び歪み方向)と共に、度数の分布具合も表現することのできる評価指標を実現する。すなわち、このような評価指標を、

T偏差 : τ×σ

として新たに提案する。
第1の実施の形態の第1例では、上記T偏差の値を光ディスクDからの読み出し信号品質を評価するための評価値Evとして計算する。
[T偏差計算のための構成]

図2は、上記T偏差の値を計算するための構成について説明するための図として、図1に示した評価値演算部10により実現される各機能動作をブロック化して示している。すなわち、図1に示した評価値演算プログラム9aに基づき、DSPとしての評価値演算部10が実行するデジタル信号処理により実現される各機能動作を、ブロック化して示すものである。
なお、以下では説明の便宜上、各機能ブロックをそれぞれの機能動作を実行するハードウエアとして扱う。また、図2においては、図1に示したエッジ位置検出回路8も併せて示している。
図2において、評価値演算部10には、立ち上がりエッジ度数分布表生成部11A、立ち下がりエッジ度数分布表生成部11B、立ち上がり側標準偏差計算部12A、立ち下がり側標準偏差計算部12B、立ち上がり側T度計算部13A、立ち下がり側T度計算部13B、立ち上がり側T偏差計算部14A、立ち下がり側T偏差計算部14B、及びT偏差平均値計算部15が備えられる。
ここで、実施の形態では、先の図1において説明したように、立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置とを個別に検出するものとしている。これに対応させて、最終的に評価値Evとして求めるT偏差については、立ち上がりエッジ側と立ち下がりエッジ側でそれぞれ独立して計算された値の絶対値の平均値を求める。
図2において、立ち上がりエッジ度数分布表生成部11Aは、図1にも示したエッジ位置検出回路8にて逐次検出され供給される2値化信号の立ち上がりエッジの情報を集積し、その集積結果に基づき立ち上がりエッジ位置についての度数分布表(階級ごとにその度数を表す)を生成する。
立ち上がり側標準偏差計算部12Aは、上記立ち上がりエッジ度数分布表生成部11Aにより生成された度数分布表に基づき先の[式1]による計算を行うことで、立ち上がりエッジ位置についての標準偏差σを計算する。なお、この立ち上がり側標準偏差計算部12Aにて計算される標準偏差σは、立ち下がり側標準偏差計算部12Bにて計算される標準偏差σの値と区別するために「σ1」と表記する。
立ち上がり側T度計算部13Aは、立ち上がりエッジ度数分布表生成部11Aにより生成された度数分布表に基づき先の[式2]による計算を行うことで、立ち上がりエッジ位置についてのT度τ(τ1と表記)を計算する。
立ち上がり側T偏差計算部14Aは、上記立ち上がり側T度計算部13Aによって計算された立ち上がりエッジ位置についてのT度τ1の値に対し、上述した立ち上がり側標準偏差計算部12Aによって計算された立ち上がりエッジ位置についての標準偏差σ1の値を乗算して、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差の値を計算する。
一方、立ち下がりエッジ側について、立ち下がりエッジ度数分布表生成部11Bは、上記エッジ位置検出回路8にて逐次検出され供給される2値化信号の立ち下がりエッジの情報を集積し、その集積結果に基づき立ち下がりエッジ位置についての度数分布表を生成する。
立ち下がり側標準偏差計算部12Bは、上記立ち下がりエッジ度数分布表生成部11Bにより生成された度数分布表に基づき先の[式1]による計算を行うことで、立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ(σ2と表記)を計算する。
また、立ち下がり側T度計算部13Bは、立ち下がりエッジ度数分布表生成部11Bにより生成された度数分布表に基づき先の[式2]による計算を行うことで、立ち下がりエッジ位置についてのT度τ(τ2と表記)を計算する。
立ち下がり側T偏差計算部14Bは、上記立ち下がり側T度計算部13Bによって計算された立ち下がりエッジ位置についてのT度τ2の値に対し、上述した立ち下がり側標準偏差計算部12Bによって計算された立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ2の値を乗算して、立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の値を計算する。
T偏差平均値計算部15は、立ち上がり側T偏差計算部14Aと立ち下がり側T偏差計算部14Bによってそれぞれ計算されたT偏差の絶対値を平均することで、平均T偏差の値を計算する。
この平均T偏差の値が、評価値Evとして出力される。
[第1の実施の形態の第2例]

上記により説明した第1の実施の形態の第1例では、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の絶対値の平均を評価値Evとして算出するものとしたが、さらに評価値としての感度を向上させるため、第1の実施の形態の第2例では、立ち上がりエッジ側と立ち下がりエッジ側のヒストグラム形状の同一性も含めた評価を行うことができるようにする。
このために、第2例では、先ずは次の[式3]により、このようなヒストグラム形状の同一性を評価するためのバランス度βを計算する。但し、[式3]において、f1i、F1は、それぞれ立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数、度数の合計を表し、f2i、F2は立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数、度数の合計を表す。また、kは任意係数である。

Figure 0004986817
このバランス度βによれば、立ち上がりエッジ位置についてのヒストグラムと立ち下がりエッジ位置についてのヒストグラムの形状について、それらが一致していないほど大きな値をとり、一致しているほど小さな値をとる評価指標を実現できる。すなわち、これによって各ヒストグラム形状の同一性について評価することができる。
そして、第2例では、このような各ヒストグラム形状の同一性も含めた信号品質の評価を行うことができるようにするために、バランス度βの値を、T偏差の値に対して乗算して、バランストT偏差なる評価値を計算する。すなわち、

バランストT偏差 :T偏差×β=σ×τ×β

である。
このようにT偏差の値に対してバランス度βを乗算すれば、T偏差の値に対し、各ヒストグラム形状にずれが生じるほどその値が大きくなる(悪化する)ように重み付けを行うことができる。すなわち、このようなバランストT偏差により、各ヒストグラム形状の同一性も含めたより適正な信号品質評価指標を得ることができる。
[バランストT偏差計算のための構成]

図3は、第1の実施の形態の第2例としての動作を実現するための構成について説明するための図として、第2例としての評価装置1が備える評価値演算部20(DSP)のデジタル信号処理によって実現される各機能動作を、先の図2の場合と同様にブロック化して示している。
なお、本例において、評価装置1の全体構成は先の図1に示したものと同様となるので改めての説明は省略する。この場合は、評価値演算部10に代えて評価値演算部20が備えられる。また、この場合はバランストT偏差の計算動作を評価値演算部20のデジタル信号処理によって実行させるため、メモリ9内には、先の第1例で説明した評価値演算プログラム9aに代えて評価値演算プログラム9bが格納される。
先ず、第2例の評価値演算部20において、T偏差を計算するための構成(T偏差平均値計算部15までの構成)は先の図2にて説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。
この場合は、立ち上がりエッジ度数分布表生成部11Aにて生成された立ち上がりエッジ位置についての度数分布表と、立ち下がりエッジ度数分布表生成部11Bにて生成された立ち下がりエッジ位置についての度数分布表とに基づいてバランス度βを計算する、バランス度計算部21が追加される。具体的に、このバランス度計算部21では、上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数f1i、度数の合計F1の情報と、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数f2i、度数F2の情報とに基づき、先の[式3]に示した計算を行ってバランス度βを算出する。
そして、このバランス度計算部21により計算されたバランス度βの値を、T偏差平均値計算部15で計算された平均T偏差の値に対して乗算してバランストT偏差としての値を計算するバランストT偏差計算部22が設けられる。第2例の場合、当該バランストT偏差計算部22にて計算されたバランストT偏差の値が、評価値Evとして出力される。
[実際の評価結果]

図4、図5は、第1の実施の形態の第1例、第2例の評価値を用いて実際に評価を行った結果について説明するための図である。図4(a)は、同一の光ディスクDを用いた各測定機(各評価装置1)の評価結果を示し、図5(a)は同一測定機による光ディスクDごとの評価結果を示している。これらの図において、(b)〜(e)図は、(a)図における丸印を打ったポイント(測定機または光ディスクD)での立ち上がりエッジ位置についての度数分布(実線)と立ち下がりエッジ位置についての度数分布(破線)を示す。
図4(a)においては、測定機(M01〜M20)ごとのT偏差(白抜き三角)、バランストT偏差(白抜き丸)、及びバランス度(白抜き四角)の計算結果を示し、図5(a)ではそれぞれ異なる光ディスクD(D01〜D07)についてのT偏差(白抜き三角)、バランストT偏差(白抜き丸)、及びバランス度(白抜き四角)の計算結果を示している。また、これらの図では比較のため、標準偏差の計算結果(黒丸)も併せて示している。
先ず、T偏差について着目してみると、図4(a)における測定機M08,測定機M09での測定結果では、標準偏差の値は大きく低下(良好)傾向となっているのに対し、T偏差の値としてはほぼ横ばいとなっていることが確認できる。また、図5(a)のディスクD06についての測定結果を見てみると、標準偏差の値は低下傾向となっているのに対し、T偏差の値は上昇傾向となっていることが確認できる。
実際に、図4の測定機M08、測定機M09で得られたヒストグラム形状(図4(b)、図4(c))を参照してみると、比較的大きな歪み(特に立ち下がりエッジ側)が生じていることが示されている。従って、このことからも、T偏差によっては、度数分布の歪みも考慮したより適正な信号品質評価を行うことができるということが理解できる。
また、バランストT偏差について注目してみると、図4の測定機M09と測定機M17では、標準偏差の値が低下傾向となっているのに対し、バランストT偏差の値は上昇傾向となっていることが確認できる。特に、測定機M09では、標準偏差の値と大きな差が生じている。この測定機M09で得られたヒストグラム形状を示す図4(c)を参照してみると、立ち上がりエッジ側と立ち下がりエッジ側とでヒストグラム形状に大きな差が生じていることが確認できる。
また、図5において、ディスクD01、ディスクD04についてみると、図5(b)、図5(d)に示されるように、これらの光ディスクDについては特に立ち下がりエッジ側のヒストグラム形状が潰れており、標準偏差の値が大きくなることが予想されるが、図5(a)を参照すると、これらディスクD01,D04については、標準偏差の値よりもバランストT偏差の値の方がより上昇傾向となっていることが確認できる。
これらの点から、バランストT偏差によれば、立ち上がりエッジ側と立ち下がりエッジ側のヒストグラム形状の同一性も含めたより適正な信号品質評価が可能な評価指標が実現されていることが理解できる。
また、図4(d)、図4(e)に示されるように度数分布の歪みが少なく且つ立ち上がり側と立ち下がり側のヒストグラム形状もほぼ一致している測定機M11、測定機M18でのバランストT偏差の値と、度数分布に大きな歪みが生じて立ち上がり側と立ち下がり側のヒストグラム形状に大きな差が生じている測定機M09でのバランストT偏差の値との差が、同じ比較での標準偏差の値の差に対して大きくなっている点や、図5において、図5(c)、図5(e)に示されるように度数分布の歪みが少なく且つ立ち上がり側と立ち下がり側のヒストグラム形状もほぼ一致しているディスクD02、ディスクD05でのバランストT偏差の値と、度数分布に大きな歪みが生じ立ち上がり側と立ち下がり側のヒストグラム形状に大きな差が生じているディスクD04でのバランストT偏差の値との差が同じ比較での標準偏差の値の差に対して大きくなっているという点からすると、バランストT偏差の値は、標準偏差の値よりも評価値としての感度が向上したものとなっていることが理解できる。
このように評価値としての感度の向上が図られることで、従来の標準偏差によって評価を行っていた場合よりもさらに厳密な評価を行うことができ、光ディスクDの品質管理の感度についても向上が図られる。
[評価値の用途]

ここで、第1の実施の形態の評価装置1で算出された評価値Evは、例えばスタンパ等を用いてピット形状を転写して生成される読み出し専用のROMディスクとしての光ディスクDの品質管理を行うための評価指標として用いることができる。すなわち、図5に示されるようにして測定機ごとにそれぞれ異なる光ディスクDについて評価値Evを算出し、該評価値Evが所定の閾値以下となるか否かを判定することで、基準となる品質を満たす光ディスクDであるか否かを判定するものである。
或いは、評価値Evは、基準となる測定機(基準機)に対する、他の個々の測定機のばらつき度合いを表す指標として用いることもできる。つまりその場合は、先の図4のように同一の光ディスクDを用いて、各測定機(評価装置1)で評価値Evを計算する。そして、基準機としての評価装置1で計算された評価値Evに対する、他の評価装置1で計算されたそれぞれの評価値Evの値のばらつきを調べるというものである。
これにより、測定機ごとの特性の違いに起因して生じる、各測定機ごとの基準機に対する評価値Evの計算誤差の値を把握することができ、その結果に応じて、各測定機での評価誤差を抑制するための対策を講じることができる。具体的には、評価値Evに対して校正値を与えるとした場合には、その校正値を決定することができる。また、校正そのものが必要であるか否かの判断も行うことができる。
或いは、評価値Evは、測定機ごとの特性のばらつきそのものを改善する用途にも用いることができる。例えば、同一ディスクについて計算される評価値Evの値がほぼ同値となる光学ユニット(例えば光ピックアップ3全体)を選別しておき、各測定機には、このように選別された光学ユニットを実装させる。
または、光学ユニットを構成する個々の部品を逐次交換しながらその都度評価値Evを計算させ、その結果から、測定機ごとのバラツキの原因となる部品を特定するといったこともできる。その原因部品について解析を行うことで、バラツキの要因を特定することができ、その結果に基づき改善した部品を実装させることで、各測定機のバラツキを防止し、計算誤差の防止を図ることができる。
<第2の実施の形態>

第2の実施の形態は、第1の実施の形態のように新たな評価指標を提案するといったものではなく、評価指標としては従来と同様の標準偏差σを用いるものとするが、この標準偏差σの値に対し、度数分布の歪みの影響を加味した校正係数を与えることで、より適正な評価が行われるように図るものである。
なお、第2の実施の形態において、評価装置1の全体構成は先の図1に示したものと同様となるので改めての説明は省略する。
また、確認のために述べておくと、このような第2の実施の形態としての標準偏差σを用いる評価手法では、立ち上がりエッジ側と立ち下がり側の評価をそれぞれ独立して行うものとなる。すなわち、評価値Evとしては立ち上がり側の評価値Ev(Ev-1とする)と、立ち下がり側の評価値Ev(Ev-2)とを個別に求める。
[第1例]

第2の実施の形態の第1例は、先の[式2]で計算されるT度τの符号に応じて、標準偏差σに与えるべき校正係数を切り替えるものである。
ここで、本出願人は、基準機と各測定機とでそれぞれ同じ光ディスクDについて計算される標準偏差、及びT度について実験を行った結果、これら標準偏差とT度とに次のような相関があることを突き止めるに至った。すなわち、同じ光ディスクDについて基準機と他の測定機とで標準偏差の値を計算した結果、測定機で計算された標準偏差の値が基準機で計算された標準偏差の値よりも小さい場合には、その光ディスクDについて計算されるT度の値の符号(極性)が概ね[−](マイナス)となり、逆に基準機よりも大きな標準偏差の値が得られる光ディスクDについては、T度の値の符号が概ね[+]になる、というものである。
図6は、このような標準偏差とT度との相関を表す実験結果を示す図として、それぞれ同じ光ディスクD(D01〜D27)について、基準機と他の測定機で計算された標準偏差σの計算結果を示している。図6において、太線による実線が基準機での計算結果を示し、他の測定機による計算結果はそれぞれ細線による実線で示している。
ここで、実施の形態におけるT度τは、度数分布表の各階級の値xiと加重平均値Aとの差の3乗(奇数乗)成分を含むため、符号を有するものとなる。図6では、視覚的にT度τと標準偏差σとの相関性が明示できるように、T度τの符号が[−]となる光ディスクDについての標準偏差σの計算結果を、図中の左側に寄せてグルーピングして示している。
この図6からも明らかなように、それぞれ同じ光ディスクDについて基準機と各測定機とで標準偏差σの計算を行った結果、基準機で計算される標準偏差σの値よりも小さな標準偏差σの値が得られる光ディスクDについては、T度τの符号は概ね[−]となり、逆に基準機で計算される標準偏差σの値よりも大きな標準偏差σの値が得られる光ディスクDについては、T度τの符号が概ね[+]となることがわかる。
これは、T度τを基準として考えた場合、計算されたT度τの符号が[−]であれば標準偏差σの値は基準機での標準偏差σの値よりも小さく、逆にT度τの符号が[+]であれば標準偏差σの値は基準機での標準偏差σの値よりも概ね大きくなる、ということを意味している。
ここで、先にも述べたように従来では、標準偏差値をx、校正係数をyとして、y=ax+bによる一次式で校正係数を求め、これを標準偏差値に与えることで校正を行っていたが、図6に示す結果は、このような標準偏差値xに応じた校正係数yを求める従来手法では適正な校正を行うことができないことを示唆している。すなわち、この従来手法では、歪みについては全く考慮が為されていないため、T度τの符号(つまり度数分布の歪み方向)が一方のときには比較的適正な校正が可能となるが、他方の符号の場合には、校正によってさらに差を広げてしまうものとなり、結果として、適正な校正を行うことができなくなってしまう。
そこで、第2の実施の形態の第1例では、次の図7に示されるようにして、計算されるT度τの極性に応じて、標準偏差σの値に与えるべき校正係数を切り替えるという手法を採る。
具体的には、図7中の実線で示すように、T度τの極性が[−]の場合には、校正係数としては1.0より大きな値(第1係数とする)を選択し、逆にT度τの極性が[+]である場合には、校正係数として1.0より小さな値(第2係数)を選択する。
なお、この図では確認のために、従来手法によって与えられる校正係数を一点鎖線により示している。
この図7に示す手法とすることで、基準機よりも小さな標準偏差σの値が得られると推測される場合には1.0より大きな校正係数を与えることができ、また基準機よりも大きな標準偏差σの値が得られると推測される場合には1.0より小さな校正係数を与えることができる。この結果、従来手法とする場合よりも適正な校正を行うことができる。すなわち、基準機に対する評価誤差を効果的に抑制し、複数の評価装置1を用いた光ディスクDの評価をより適正に行うことができる。
[T度の極性に応じた校正を行うための構成]

図8は、上記により説明したT度τの極性に応じた校正を行うための構成について説明するための図として、第2の実施の形態の第1例としての評価装置1が備える評価値演算部25(DSP)のデジタル信号処理によって実現される各機能動作を、先の図2の場合と同様にブロック化して示した図である。
なお、この場合、メモリ9内には、本例としての校正動作を実現するための評価値演算プログラム9cが格納され、評価値演算部25は、この評価値演算プログラム9cに基づくデジタル信号処理により図中の各機能ブロックにより示される機能動作を実現する。
この図8に示されるように、評価値演算部25において、T度τ(τ1・τ2の平均値)、及び標準偏差σ(σ1・σ2の平均値)の計算のための構成は、先の図2に示した評価値演算部10の場合と同様となる。
この場合は、T偏差計算のための構成(14A,14B,15)は省略され、立ち上がり側T度計算部13A、立ち下がり側T度計算部13Bにより計算されるT度τ1、τ2について、それぞれ極性判定を行う立ち上がり側極性判定部26A,立ち下がり側極性判定部26Bとしての機能ブロックが設けられる。また、上記立ち上がり側極性判定部26A,立ち下がり側極性判定部26Bによる極性判定結果に基づき、第1係数と第2係数を択一的に選択する立ち上がり側係数選択部27A,立ち下がり側係数選択部27Bと、立ち上がり側標準偏差計算部12A,立ち下がり側標準偏差計算部12Bにより計算された標準偏差σ1、σ2の値に対し、立ち上がり側、立ち上がり側ごとに校正係数を与える乗算部28A,乗算部28Bとしての機能ブロックが設けられる。
なお、図8において、立ち上がり側と立ち下がり側での処理内容は同様となるので、ここでは代表して立ち上がり側の各部の動作のみについて説明を行い、立ち下がり側の各部の動作については説明を省略する。立ち下がり側については、以下の説明における「立ち上がり」を「立ち下がり」に置き換えて考えればよい。
上記立ち上がり側極性判定部26Aは、上記立ち上がり側T度計算部13Aによって計算されたT度τ1の値の極性(符号)の別を判定する。
また、上記立ち上がり側係数選択部27Aは、上記立ち上がり側極性判定部26Aによる判定結果に基づき、校正係数として、第1係数と第2係数のうち何れかを選択する。具体的に、立ち上がり側極性判定部26Aの判定結果が極性[−]を表すものである場合は第1係数(1.0より大)を選択し、極性[+]を示すものである場合は第2係数(1.0より小)を選択する。
立ち上がり側乗算部28Aは、上記立ち上がり側係数選択部27Aによって選択された校正係数を立ち上がり側標準偏差計算部12Aによって計算された標準偏差σ1の値に対して乗算し、その結果を評価値Ev-1として出力する。
これによって、T度τの極性に応じて、標準偏差σの値を適正に校正した評価値Evを得ることができる。
[実験結果]

図9は、このような第2の実施の形態の第1例による校正結果として、T度の極性を利用した校正結果を示している。この図9では、それぞれ同じ光ディスクD(D01〜D27)について各測定機で得られる校正後の標準偏差σの値を示している(図中細線の実線)。なおこの場合、基準機(太線の実線)については校正が行われないことは言うまでもない。
また、この図においても先の図6と同様に、T度τの符号が[−]となる光ディスクDについての結果はグルーピングして示してある。
この図9に示す結果と、先の図6に示した結果とを比較してわかるように、本例の校正を行うことで、基準機で得られる評価値と各測定機で得られる評価値との差を適正に校正することができるものとなる。
なお、本例では、T度τの極性が[−]の場合には、校正係数として1.0より大きな値を選択し、極性が[+]である場合には校正係数として1.0より小さな値を選択するとしたが、基準機の選び方によっては、この逆の係数を選択する場合もあることは明らかである。また、極性により、選択する係数は、必ずしも1.0を境界にする必要はなく、選択する係数が1.2と1.1などのように、両方とも1.1より大きい場合や、逆に両方とも小さい場合もありえることも明らかである。
[第2例]

第2の実施の形態の第2例は、先の第1例のように2種の校正係数から1種を択一的に選択するものとはせず、σ×τで表されるT偏差と、校正係数との相関関係を表す関数を求め、該関数と、上記T偏差の値とによって一意に定まる校正係数を用いて、標準偏差σの値を校正するものである。
特に第2例においては、上記関数として、T偏差の値をx、校正係数をyとしたときに、「y=ax+b」で表される一次関数を用いて校正係数を求めるという手法を採る。
ここで、本出願人は、T偏差の値と標準偏差σの値とについて、それらの相関関係を調査するための実験を行った。その結果を次の図10に示す。
この図10では、横軸にT偏差、縦軸に標準偏差σをとり、各光ディスクDについて計算されたT偏差の値と標準偏差σの値との関係を、基準機(M01)、及びその他の各測定機(M02〜M16)についてそれぞれ示している。基準機、及び個々の測定機の別は、プロット点のマークの別により表している。
この図10に示す結果より、各測定機において、標準偏差σの値はT偏差の値に対し二次関数で近似できることが判明した。図10では一例として、基準機M01についての二次近似結果を実線により、また測定機M16についての二次近似結果を破線によりそれぞれ示している。
また、これら基準機M01、測定機M16の二次近似結果からも理解されるように、二次近似して得られる二次曲線は、各測定機ごとに異なることも判明した。
ここで、T偏差の値は、σ×τで表されることからも理解されるように、歪みに関するT度τの値と相関性を有するものとなる。また同時に、標準偏差σの値にも相関性を有するものとなる。
このように標準偏差σの値と相関性を有することから、上記のようにして測定機ごとにT偏差の値と標準偏差σの値との相関関係を二次近似して表すことができるという点については理解できる。
一方で、測定機ごとに二次曲線が一致しないのは、測定機ごとの特性の違いに由来して、測定機ごとに度数分布の歪み態様が異なる点に起因するものと考えられる。
但し、図10に示す実験結果を参照してみると、それぞれの二次曲線の形状は概ね相似なものとなっており、このことからも、それぞれの二次曲線は何らかの相関関係を有しているということが予測できる。具体的に、これらの二次曲線について、縦軸(標準偏差σ)の値の差(比)について注目してみると、T偏差の値に対し、標準偏差σの値の差(比)は何らかの相関性をもって変化していることが覗える。
この図10に示した結果を踏まえ本出願人は、基準機で計算される標準偏差σの値と測定機で計算される標準偏差σの値の比の値と、測定機にて計算されるT偏差の値との相関関係を表す関数の導出を試みるものとした。
ここで、確認のために述べておくと、基準機で計算される標準偏差σと測定機で計算される標準偏差σとの比(基準機/測定機)の値は、校正係数に相当するものである。従って、このような基準機の標準偏差σと測定機の標準偏差σの比率が、T偏差の値に対して相関性を以て変化するものであるとすれば、その相関関係を表す関数を求めることで、該関数とT偏差の値とを用いて適正な校正係数を求めることができることになる。
図11は、このようなT偏差の値と標準偏差の比率(標準偏差比)の値との相関関係を表す関数導出のために行った実験結果として、基準機の標準偏差σの値と各測定機の標準偏差σの値の比率(基準機M01/測定機)を、測定機のT偏差の値ごとに算出した結果を示している。
なお、この図11においても、基準機、及び個々の測定機の別はプロット点のマークの別により表している。なおこの場合、基準機についての結果は「1」で一定となることは言うまでもない(図中実線)。
この図11に破線で示すように、基準機と測定機の標準偏差比(つまり校正係数)の値は、測定機のT偏差の値に対して一次関数で近似できることが判明した。すなわち、このことから校正係数は、測定機のT偏差の値をx、校正係数をyとしたときに、「y=ax+b」で表される一次関数を用いて求めることができる。
図12は、このような一次関数を用いて校正係数を求める、第2の実施の形態の第2例としての校正動作について説明するための図である。
この図において、横軸(x)はT偏差、縦軸(y)は校正係数(標準偏差比)である。
また、この図12においても比較のため、従来の校正係数を一点鎖線により示している。
先ず、上記一次関数を求めるにあたっては、実測値として、最低2点の測定値が必要である。すなわち、上記一次関数における傾き値a(ゲインa)と、オフセットbとを求めるにあたって、2つの座標点となるべき2点の測定値が必要となる。
ここで、上記一次関数において、yの値は基準機と測定機の標準偏差比である。従って、上記2つの座標点を得るにあたっては、基準機側と測定機側の双方において、それぞれT偏差の値が異なる2つの光ディスクD(それぞれD-A,D-Bとする)について標準偏差σの値をそれぞれ計算しておく必要がある。
このとき、上記光ディスクD-A、光ディスクD-Bについては、予めエッジ位置についての度数分布の歪みが大きなものとなる光ディスクDを選定しておくものとする。具体的に、一方の光ディスクD-Aとしては、T偏差の値が[−]方向に大きな光ディスクDを選定しておき、光ディスクD-Bについては逆にT偏差の値が[+]方向に大きな光ディスクDを選定しておく。
なお、これら光ディスクD-A,D-Bは、校正を行うにあたっての関数導出用に用いられるものであることから、以下、校正用ディスクと呼ぶこととする。光ディスクD-Aについては−側校正用ディスク(又は単に校正用ディスクA)、光ディスクD-Bについては+側校正用ディスク(校正用ディスクB)とする。
基準機側では、これら校正用ディスクA、校正用ディスクBのそれぞれについて標準偏差σの値を計算する。このように基準機側で計算される、校正用ディスクAについての標準偏差σは標準偏差σ-Ar、校正用ディスクBについての標準偏差σは標準偏差σ-Brとする。
一方、個々の測定機側では、先ずは同じ校正用ディスクA,校正用ディスクBを用いて標準偏差σの値をそれぞれ計算する(σ-As,σ-Bsとする)。
また、各測定機では、校正用ディスクA、校正用ディスクBについて、T偏差の値も計算する。校正用ディスクAについて計算されたT偏差はT偏差T-As、校正用ディスクBについて計算されたT偏差はT偏差T-Bsとする。
その上で、上述のようにして基準機で校正用ディスクAについて計算された標準偏差σ-Arと、上記のように計算した標準偏差σ-Asとを用いて、標準偏差σ-Ar/標準偏差σ-Asを計算する。これにより、T偏差T-Asのときの標準偏差比(σ-Ar/σ-As)が求まる。すなわち、x座標=T-As、y座標=σ-Ar/σ-Asによる1点目の座標が求まる。
同様に、基準機で校正用ディスクBについて計算された標準偏差σ-Brと、校正用ディスクBについて計算した標準偏差σ-Bsとを用いて、標準偏差σ-Br/標準偏差σ-Bsを計算し、これによってx座標=T-Bs、y座標=σ-Br/σ-Bsによる2点目の座標を求める。
このようにして2つの座標点を求めた上で、それらを通る直線の式(一次関数)を求める。
すなわち、

σ-Ar/σ-As=a×T-As+b
σ-Br/σ-Bs=a×T-Bs+b

による連立方程式を解くことで、y=ax+bのゲインaとオフセットbを求める。
以上のような計算により、各測定機においてT偏差と校正係数との相関関係を表す一次関数を求める。その上で、各測定機では、実際の評価対象としての光ディスクDについて評価値Evの計算を行う。
具体的には、先ずは標準偏差σの値を計算する。また、これと共に、T偏差を計算し、該T偏差の値を一次関数におけるxの値として代入してこれを解くことで、yの値としての校正係数を求める。その上で、求められた校正係数を上記標準偏差σの値に乗算することで、最終的な評価値Evを計算する。
このような第2の実施の形態の第2例としての校正動作によれば、先の第1例の校正動作のように校正係数を2種で切り替えるとした場合と比較して、T偏差の値(度数分布の歪み方向・歪み具合)に応じてより詳細に校正係数を選択することができ、この点で、より適正な校正を行うことができる。
また、測定機ごとに一次関数を求めているので、測定機ごとに基準機との関係を表す適正な一次関数を求めることができ、この結果、校正をより適正に行うことができる。
[一次関数を用いた校正を行うための構成]

図13、図14は、上記により説明した第2例としての校正動作を実現するための構成について説明するための図として、第2の実施の形態の第2例としての評価装置1が備える評価値演算部30(DSP)のデジタル信号処理によって実現される各機能動作を、先の図2の場合と同様にブロック化して示した図である。
この場合、メモリ9内には、本例としての校正動作を実現するための評価値演算プログラム9dが格納され、評価値演算部30は、この評価値演算プログラム9dに基づくデジタル信号処理により各図中の機能ブロックにより示される各機能動作を実現する。
先ず、先の説明からも理解されるように、第2例の場合は、実際に評価対象とする光ディスクDについて評価値Evを計算するのに先立ち、一次関数を求めるための処理を行う必要がある。具体的にこの場合、一次関数を求めるにあたっては、各測定機では、少なくとも校正用ディスクA、校正用ディスクBについて標準偏差σ-As,σ-Bsの値と、T偏差T-As,T-Bsの値とを事前に計算しておく必要がある。
このことからすると、この場合の評価装置1では、上記標準偏差σ-As,σ-Bs、及びT偏差T-As,T-Bsを得るために、装填された光ディスクDについて標準偏差σ、T偏差のみを計算する動作モードと、装填された光ディスクDについて評価値Evを計算する動作モードとの切り替えが可能に構成されている必要がある。
本例の評価装置1では、図13、図14に示される準備モード設定信号、測定モード設定信号により、評価値演算部30に各モードの切替を指示するようにされる。図示は省略したが、これら各モード設定信号は、評価装置1の全体制御を行うコントローラから供給されることになる。
ここで、一例として、この場合の上記準備モードでは、標準偏差σ-As,σ-Bs、及び御T偏差T-As,T-Bsを計算してそれらをメモリ9に格納するまでの動作を行うものとする。
一方、上記測定モードでは、予めメモリ9に格納される基準機側で計算された標準偏差σ-Ar,σ-Br、及び上記のように格納された標準偏差σ-As,σ-BsとT偏差T-As,T-Bsの値に基づいて一次関数を計算する動作、及び装填された光ディスクDについて標準偏差σ、及びT偏差を計算し、これらの値と上記一次関数とに基づき評価値Evを計算する動作を行うものとする。
なお確認のために述べておくと、この場合、各測定機としての評価装置1には、基準機としての評価装置1にて校正用ディスクA,Bについてそれぞれ計算された標準偏差σ-Ar,σ-Brの値が入力され、これがメモリ9に格納される(図中符号9e)。ここでは一例として、このように基準機で校正用ディスクA,Bについて計算された値9eが格納された上で、準備モードとしての標準偏差σ-As,σ-Bs及びT偏差T-As,T-Bsの計算が行われる場合を説明するが、これら標準偏差σ-As,σ-Bs及びT偏差T-As,T-Bsの計算後に基準機からの値9eを入力・格納することも勿論可能である。
また、この場合としても、評価値Evについては、立ち上がり側(Ev-1)と立ち下がり側(Ev-2)とでそれぞれ独立して計算することになる。
図13、図14では図示の都合上、立ち上がり側の評価値Ev-1の計算のための機能ブロックのみを示しているが、実際には、立ち下がり側についても、各図に示す立ち上がり側の各機能ブロックによる機能動作と同様の機能動作が行われることになる。この場合も、立ち下がり側の機能動作については以下で説明する立ち上がり側についての機能動作と同様となることから、その説明は省略する。
また、立ち下がり側についての評価値Ev-2を計算するにあたっては、メモリ9内において、基準機において校正用ディスクA,Bの立ち下がりエッジ位置について計算された標準偏差σ-Ar,σ-Brの値も格納されることになる。ここでは基準機において校正用ディスクA,Bの立ち上がりエッジ位置について計算された標準偏差σ-Ar,σ-Brの値(図中9e)のみが格納されるものとして示しているが、実際には、このように立ち下がりエッジ位置について計算された標準偏差σ-Ar,σ-Brの値も格納され、該立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ-Ar,σ-Brの値を用いて、立ち下がり側の評価値Ev-2を計算するための関数の計算が行われることになる。
先ず、図13により、準備モード時に対応して行われる機能動作ついて説明する。
準備モード時の機能動作としては、先の図2に示した機能ブロックが表す機能動作のうち、T偏差の計算までに必要な機能動作のみが行われることなる。具体的には、立ち上がりエッジ度数分布表生成部11A、立ち上がり側標準偏差計算部12A、立ち上がり側T度計算部13A、及びT偏差平均値計算部14Aとしての機能動作が行われる。
準備モード時においては、これらの各機能動作によって、校正用ディスクA,校正用ディスクBについて、それぞれ標準偏差σの値、及びT偏差の値が計算される。
この場合の立ち上がり側標準偏差計算部12Aは、校正用ディスクAについて計算した標準偏差σの値(例えば準備モード設定後に最初に装填された光ディスクDについて計算した標準偏差σの値)を、標準偏差σ-Asとしてメモリ9に格納する。
また、校正用ディスクBについて計算した標準偏差σの値(例えば準備モード設定後に2番目に装填された光ディスクDについて計算した標準偏差σの値)を、標準偏差σ-Bsとしてメモリ9に格納する。
また、この場合の立ち上がり側T偏差計算部14Aは、校正用ディスクAについて計算したT偏差の値(例えば準備モード設定後に最初に装填された光ディスクDについて計算したT偏差の値)を、T偏差T-Asとしてメモリ9に格納する。
また、校正用ディスクBについて計算したT偏差の値(例えば準備モード設定後に2番目に装填された光ディスクDについて計算したT偏差の値)を、T偏差T-Bsとしてメモリ9に格納する。
なお確認のために述べておくと、実際には立ち下がり側についても、上記により説明した各機能動作と同様の機能動作が行われて、立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ-As,σ-Bs、及びT偏差T-As,T-Bsがメモリ9に格納されることになる。
続いて、図14により、測定モード時に対応して行われる機能動作について説明する。
先ず、測定モード時には、先の準備モード時の動作が実行されたことで、メモリ9内には標準偏差σ-As,σ-Bsの値(図中符号9g)、及びT偏差T-As,T-Bsの値(図中9f)が格納された状態にある。
図14において、測定モード時の機能動作としては、図2に示した各機能ブロックとしての機能動作のうち、T偏差の計算までに必要な機能動作が行われる(立ち上がり側度数分布表生成部11A〜立ち上がり側T偏差計算部14A)。その上で、基準機と自機の標準偏差比を計算するための立ち上がり側標準偏差比計算部31A、一次関数を計算により求める立ち上がり側関数計算部32A、T偏差と一次関数とに基づく校正係数の計算を行う立ち上がり側校正係数計算部33A、及び立ち上がり側乗算部28Aとしての機能動作が行われる。
立ち上がり側標準偏差比計算部31Aは、メモリ9内に格納される基準機で計算された標準偏差σ-Ar,σ-Br(9e)と、先の準備モードによって自機で計算した標準偏差σ-As,σ-Bs(9g)に基づき、σ-Ar/σ-As、σ-Br/σ-Bsで表される2つの標準偏差比の値を計算する(図中ではr/sA、r/sBと表記)。
立ち上がり側関数計算部32Aは、上記立ち上がり側標準偏差比計算部31Aで計算された標準偏差比σ-Ar/σ-As,σ-Ar/σ-Asと、メモリ9内に格納されるT偏差T-As,T-Bsに基づき、基準機と自機の標準偏差比(校正係数)とT偏差との相関関係を表す一次関数(ゲインa、オフセットb)を計算する。
すなわち、先に説明した、

σ-Ar/σ-As=a×T-As+b
σ-Br/σ-Bs=a×T-Bs+b

による連立方程式の解を求めることで、ゲインaとオフセットbを計算する。
立ち上がり側校正係数計算部33Aは、立ち上がり側T偏差計算部14Aにより計算されたT偏差の値と上記立ち上がり側関数計算部32Aによって計算されたゲインaとオフセットbの値とに基づき、校正係数を計算する。すなわち、一次関数「y=ax+b」について、xの値として上記T偏差の値を代入してyの値であるところの校正係数を計算により求める。
立ち上がり側乗算部28Aは、上記立ち上がり側校正係数計算部33Aにて計算された校正係数の値を、立ち上がり側標準偏差計算部12Aにて計算された標準偏差σの値に乗算する。そして、その乗算結果を、評価値Ev-1として出力する。
なお確認のために述べておくと、この場合、図示を省略した立ち下がり側についての標準偏差比計算部(31B)では、メモリ9内に格納される立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ-Ar,σ-Brと、先の準備モードによって自機で計算した立ち下がりエッジ位置についての標準偏差σ-As,σ-Bsの値に基づき、立ち下がり側の標準偏差比σ-Ar/σ-As,σ-Br/σ-Bsの値を計算する。また、立ち下がり側の関数計算部(32B)では、上記立ち下がり側の標準偏差比計算部で計算された標準偏差比σ-Ar/σ-As,σ-Ar/σ-Asと、メモリ9内に格納される立ち下がりエッジ位置についてのT偏差T-As,T-Bsに基づき、立ち下がりエッジ位置について基準機と自機の標準偏差比(校正係数)とT偏差との相関関係を表す一次関数を計算する。また、立ち下がり側の校正係数計算部(33B)では、立ち上がり側T偏差計算部14Bにて計算されたT偏差と上記立ち下がり側について計算された一次関数とを用いて、立ち上がり側についての校正係数を計算することになる。このように求められた校正係数が、立ち上がり側の乗算器(28B)によって立ち下がり側標準偏差計算部12Bで計算された標準偏差σの値に乗算されることで、図中の立ち下がり側の評価値Ev-2が得られる。
[第3例]

ここで、第2の実施の形態では、光ディスクDについて計算したT偏差の値を基準として、校正係数を求めるものとしているが、このT偏差の値は、その絶対値によって度数分布の歪み量を表すものである。但し、先の第1の実施の形態の説明によると、このT偏差は、その計算にあたって3乗根を使用しているため、実際の歪み量に対してその値がリニアには反応しないものとなる。具体的には、度数分布の歪みが0近傍となる領域では、歪み量が大きな領域と比較してT偏差の値が大きく変化する傾向となる。
このことによると、先の第2例の校正動作のように、1つの一次関数としてのリニアな特性に基づき校正係数を求めた場合には、特に歪み量が0付近の良好な光ディスクDについて、本来与えられるべき校正係数よりも大きな係数が与えられてしまう可能性があり、この結果、歪みの少ない光ディスクDについては正しく校正できる場合とそうでない場合とのバラツキを生じさせる傾向となってしまうことが懸念される。
そこで、この点について改善を図るとした場合には、次の図15に示されるようにして、T偏差=0近傍の領域に傾きを0(ゼロ)で固定とした不感帯を設けるものとする。
ここで、先に述べたようにしてT偏差の値は実際の度数分布の歪みが0近傍となる領域でその値が大きく変化する傾向となることを考慮すれば、T偏差=0近傍となる領域では、実際の度数分布の歪み量の変化はほぼ無いものとみなすことができる。第3例では、このようにT偏差=0近傍の領域では実際の歪み量がほぼ同程度であるとの前提に立ち、T偏差=0近傍の領域では傾きを0で一定とし、これによって実際の歪み量に応じたより適正な校正係数が得られるようにする。
なお、確認のために述べておくと、図15における横軸の値を実際の歪み量に置き換えた場合には、不感帯の幅は、図15に示されるものよりもはるかに狭いものとなり、その場合、校正係数との相関を表す関数は、不感帯がほぼ無い一次関数とみなすことができる。すなわち、実際の歪み量と校正係数との関係で捉えた場合、この図に示す関数は、一次関数に相当するものとなることに変わりはない。換言すれば、この第3例としても、先の第2例のように歪み量と校正係数との関係は一次関数で近似できるという前提に立つものであることに変わりはない。
図16は、図15に示される関数を求めるにあたって行われるべき動作について説明するための図である。なお、この図においても横軸(x)をT偏差、縦軸(y)を校正係数としてそれらの相関関係を表す関数を示している。
先ず、第3例の場合、予め不感帯としてのT偏差の範囲情報が設定される。すなわち、図中におけるx2、x3によるT偏差についての範囲情報が設定される。
また、この場合も関数を求めるにあたっては、2点の実測値が必要となる。具体的には、図中の座標(x4,y4)により示す校正用ディスクAについてのT偏差(T-As)及び標準偏差比(σ-Ar/σ-As)と、座標(x1,y1)により示す校正用ディスクBについてのT偏差(T-Bs)及び標準偏差比(σ-Br/σ-Bs)とが必要となる。
先の第2例の説明からも理解されるように、これらT偏差T-As、標準偏差比σ-Ar/σ-As、T偏差T-Bs、標準偏差比σ-Br/σ-Bsの値は、予め基準機、各測定機で計算するものとしているので、関数を求めるにあたっては既知の値となる。すなわち、座標(x4,y4)、(x1,y1)は既知の値となる。
また、上記不感帯を設定するためのx2、x3の値も既知となる。
ここで、上記もしているように第3例としても、先の第2例のように歪み量と校正係数との関係は一次関数で近似できるという前提に立つものであることから、図中の不感帯によって分断される2つの一次式「y=ax+b」「y=cx+d」については、それぞれの傾きa、cが一致することを条件とする。また、不感帯において、傾きは0で一定とすることから、y2=y3も条件となる。
これら2つの条件と、上述したそれぞれの既知の値が与えられることで、2つの一次式「y=ax+b」「y=cx+d」におけるa、b、c、dの値を求めることができる。
先ず、座標(x1,y1)と(x2,y2)を結ぶ直線y=ax+bの傾きaは、

a=(y1−y2)/(x1−x2)

で表すことができる。
また、座標(x3,y3)と(x4,y4)を結ぶ直線y=cx+dの傾きcは、

c=(y3−y4)/(x3−x4)

で表される。
ここで、a=c、y2=y3(=yrとする)の条件より、

yr=[y1(x3−x4)+y4(x1−x2)]/[(x3−x4)+(x1−x2)]

となる。つまりこれによりy2、y3の値が求まる。
このように求まったy2=y3=yrを用いて、a、b、c、dを求める。
すなわち、

a=(y1−yr)/(x1−x2)
b=(yr×x1−y1×x2)/(x1−x2)
c=(yr−y4)/(x3−x4)
d=(y4×x3−yr×x4)/(x3−x4)

を計算する。
この場合、関数を用いた校正係数の計算は、上記計算により求まった2つの一次関数、及びT偏差の値についての場合分けの条件に基づき行う。
すなわち、

x>x2のとき・・・・・・y=ax+b
x3≦x≦x2のとき・・・y=yr
x<x3のとき・・・・・・y=cx+d

により校正係数を求めるものである。
このような第3例としての校正動作によれば、T偏差=0近傍となる領域で与えられる校正係数を一定値とすることができるので、歪み量の少ない良好な光ディスクDについて、本来与えられるべき校正係数よりも大きな係数が与えられてしまうといった事態の発生を効果的に防止することができ、この結果、より良好な校正を行うことができる。
[不感帯を設けた校正動作を行うための構成]

図17は、上記により説明した第3例としての校正動作を実現するための構成について説明するための図として、第3の実施の形態の第3例としての評価装置1が備える評価値演算部35(DSP)のデジタル信号処理によって実現される各機能動作を、先の図2の場合と同様にブロック化して示した図である。
この場合、メモリ9内には、本例としての校正動作を実現するための評価値演算プログラム9hが格納され、評価値演算部35は、この評価値演算プログラム9hに基づくデジタル信号処理により第3例としての各機能動作を実現する。
なお、先の説明からも理解されるように、第3例の場合においても、準備モードとして、校正用ディスクA、校正用ディスクBについて標準偏差σ-As,σ-Bs、及びT偏差T-As,T-Bsの値を事前に計算しこれをメモリ9内に格納ておくようにされる(図中符号9g、9f)。このような準備モード時に対応して評価値演算部35にて行われるべき各機能動作については先の図13で説明したものと同様となるので改めての説明は省略する。
なお、この場合もメモリ9内には、予め基準機にて計算された標準偏差σ-Ar,σ-Brの値(9e)が格納されることは言うまでもない。
また、この場合も実際には立ち下がり側についての評価値Ev-2が計算されるので、測定モード時には、メモリ9内に立ち下がりエッジ位置について求められた標準偏差σ-As,σ-Bs、T偏差T-As,T-Bs、及び標準偏差σ-Ar,σ-Brの値が格納された状態にあるようにする。
さらにこの場合、メモリ9内には予め不感帯を設定するための情報(例えば2つのT偏差の値)が、図中の不感帯設定値9iとして格納される。
図17に示されるように、第3例としての評価値演算部35が測定モード時に対応して行う機能動作としては、先の図14にて説明したものとほぼ同様となる。但しこの場合、先の図14に示した立ち上がり側関数計算部32A、立ち上がり側校正係数計算部33Aとしての機能動作に代えて、以下で説明する立ち上がり側関数計算部36A、立ち上がり側校正係数計算部37Aとしての機能動作が行われる。
なお、この場合も機能動作は立ち上がり側についてのみ図示による説明を行い、立ち下がり側については立ち上がり側と同様の機能動作が行われればよいことから図示及び説明は省略する。
立ち上がり側関数計算部36Aでは、標準偏差比計算部31で計算された標準偏差比σ-Ar/σ-As、及び標準偏差比σ-Br/σ-Bsの値と、メモリ9に格納されたT偏差T-As,T-Bsの値(つまり先に説明した座標(x1,y1)と(x4,y4)に相当する値)、及び不感帯設定値9iとしての2つのT偏差の値(x2とx3に相当)とに基づき、先に説明した手順により2つの二次関数(a、b、c、d)とy2=y3=yrの値を計算する。
そして、立ち上がり側校正係数計算部37Aでは、上記立ち上がり側関数計算部36Aにより求められた2つの二次関数及びyrの値と、メモリ9に格納された不感帯設定値9iとに基づき、立ち上がり側T偏差計算部14Aにて計算されたT偏差の値に応じた校正係数の値を計算する。
すなわち、立ち上がり側T偏差計算部14Aにて計算されるT偏差の値をx、校正係数の値をyとし、且つ不感帯設定値9iとして[+]極性の値をx2、[−]極性の値をx3としたとき、
x>x2のとき・・・・・・y=ax+b
x3≦x≦x2のとき・・・y=yr
x<x3のとき・・・・・・y=cx+d
により校正係数を求める。
このようにして求まった校正係数は、立ち上がり側乗算部28Aによって、立ち上がり側標準偏差計算部12Aにて計算された標準偏差σの値に対して乗算され、該乗算結果が評価値Ev-1として出力される。
[第2例、第3例の変形例]

続いて、第2の実施の形態の第2例、第3例の変形例について、次の図18を参照して説明する。なお、図18では一例として、第2例に対して当該変形例を適用した場合について示している。
ここで説明する変形例は、T偏差の値(絶対値)が所定の閾値より大となる領域では、校正係数の値にリミットをかけるというものである。具体的にこの場合は、T偏差の値から校正係数を求めるにあたって、計算されたT偏差の値が校正用ディスクAについて計算されたT偏差T-Asよりも大となる場合、またT偏差の値が校正用ディスクBについて計算されたT偏差T-Bsの値よりも小となる場合に、校正係数として所定の一定値を選択するものとしている。
ここで、先に説明したように実施の形態では、校正用ディスクA,Bについて、予めT偏差の値が比較的大きなものを選定しておくことを前提としている。例えば実際には、評価対象としての光ディスクDで想定され得る最大付近の歪み量を有するものを選定しておくようにされる。
このことを踏まえると、上記T偏差T-As,T-Bsを超える領域においても一次関数に基づく校正係数を求めることとした場合には、その領域で求まる校正係数の値は相当に大きな値となることが理解できる。このように校正係数が大きくなるということは、実際の計算値からかけ離れた値が評価値Evとして算出されてしまうことを意味し、従ってその場合の評価値Evとしては、異常値が計算されてしまう虞がある。
そこで、このような過剰な校正が行われてしまうことの防止を図るために、T偏差の値が所定値を超える場合には、所定の一定値による校正係数を選択する。これにより、評価値Evとしてあまりにも異常な値が計算されてしまうことを防止することができる。
なお、確認のための述べておくと、このような変形例としての動作を実現するとした場合には、立ち上がり側、立ち下がり側の双方において、第2例の校正係数計算部33、第3例の校正係数計算部37が、T偏差計算部14にて計算されたT偏差の値がT偏差T-Asより大となる、またはT偏差T-Bsよりも小となる場合に、予め設定された所定値による校正係数を選択するものとすればよい。
<変形例>

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明としてはこれまでに説明した具体例に限定されるべきものではない。
例えばこれまでの説明では、各実施例における評価値演算部(10,20,25,30,35)としての動作がDSPによるデジタル信号処理によって実現される場合を例示したが、各評価値演算部としての動作がアナログ回路によって実現されるように構成することもできる。
また、これまでの説明では、T度τとして、(xi−A)の値を3乗する場合を例示したが、少なくとも計算結果が符号付きとなるようにすべく、(xi−A)の値は奇数乗されればよい。すなわち、2m+1乗(mは0以外の自然数)であればよい。
また、第2の実施の形態では、校正係数を用いた標準偏差値の校正を1度のみ行うものとしたが、校正後の値を用いて、例えば最小二乗法などにより基準機の標準偏差値と自機の標準偏差値との相関を表す関数を求めた上で、該関数によって再度校正係数を計算し、標準偏差値に再度校正をかけるといったこともできる。これにより、校正の精度のさらなる向上を図ることができる。
また、これまでの説明では、読み出し信号の立ち上がりエッジと立ち下がりエッジの双方を検出する場合を例示したが、何れか一方のエッジについてのみエッジ位置検出・評価値計算を行うようにすることもできる。
また、第1の実施の形態において、立ち上がり側と立ち下がり側について計算したそれぞれのT偏差の値を平均化せずに、それぞれを立ち上がり側の評価値Ev-1、立ち下がり側の評価値Ev-2として出力するように構成することもできる。
また、第2の実施の形態の第3例では、不感帯において傾きを無くすものとしたが、不感帯に所要の傾きを与えるようにすることもできる。
また、これまでの説明では、本発明による評価手法を、ROMディスクの品質管理にあたっての評価値を計算する用途に用いる場合を例示したが、本発明としては、光の照射によって信号読み出しが行われる光記録媒体について、その読み出し信号の品質を評価する用途全般に広く好適に適用することができるものである。
実施の形態としての評価装置の内部構成について示したブロック図である。 第1の実施の形態の第1例としての動作を実現するための構成について説明するための図である。 第1の実施の形態の第2例としての動作を実現するための構成について説明するための図である。 第1の実施の形態の第1例、第2例の評価値を用いて実際に評価を行った結果について説明するための図として、同一ディスクを用いた各測定機の評価結果について主に示した図である。 第1の実施の形態の第1例、第2例の評価値を用いて実際に評価を行った結果について説明するための図として、同一測定機によるディスクごとの評価結果について主に示した図である。 標準偏差とT度との相関を表す実験結果を示す図として、それぞれ同じディスクについて、基準機と他の測定機で計算された標準偏差の計算結果を示した図である。 第2の実施の形態の第1例としての動作について説明するための図である。 第2の実施の形態の第1例としての動作を実現するための構成について説明するための図である。 第2の実施の形態の第1例としての校正動作による校正結果を示した図である。 標準偏差とT偏差との相関関係について説明するための図である。 基準機の標準偏差と各測定機の標準偏差との比率の値と、T偏差の値との相関関係について説明するための図である。 第2の実施の形態の第2例としての動作について説明するための図である。 第2の実施の形態の第2例としての動作として、準備モード時に対応して行われるべき動作を実現するための構成について説明するための図である。 第2の実施の形態の第2例としての動作として、測定モード時に対応して行われるべき動作を実現するための構成について説明するための図である。 第2の実施の形態の第3例としての動作によって求まる関数について例示した図である。 図15に示される関数を求めるにあたって行われるべき動作について説明するための図である。 第2の実施の形態の第3例としての動作を実現するための構成について説明するための図である。 第2の実施の形態の第2例、第3例の変形例について説明するための図である。 読み出し信号のエッジ位置についての度数分布の態様について説明するための図として、同一測定機によるディスクごとの標準偏差測定結果を示した図である。 読み出し信号のエッジ位置についての度数分布の態様について説明するための図として、同一ディスクに対する測定機ごとの標準偏差測定結果を示した図である。
符号の説明
1 評価装置、2 スピンドルモータ(SPM)、3 光ピックアップ(OP)、4 マトリクス回路、5 波形等化回路、6 2値化回路、7 クロック生成回路、8 エッジ位置検出回路、9 メモリ、9a,9b,9c,9d,9h 評価値演算プログラム、10,20,25,30,35 評価値演算部、11A 立ち上がりエッジ度数分布表生成部、11B 立ち下がりエッジ度数分布表生成部、12A 立ち上がり側標準偏差計算部、12B 立ち下がり側標準偏差計算部、13A 立ち上がり側T度計算部、13B 立ち下がり側T度計算部、14 標準偏差平均値計算部、15 T度平均値計算部、16 T偏差計算部、21 バランス度計算部、22 バランストT偏差計算部、26 極性判定部、27 係数選択部、28 乗算部、31 標準偏差比計算部、32,36 関数計算部、33,37 校正係数計算部

Claims (14)

  1. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価装置であって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出す読出手段と、
    上記読出手段によって得られる読み出し信号のエッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、
    上記エッジ位置検出手段により検出された上記読み出し信号の立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表をそれぞれ生成する度数分布表生成手段と、
    上記度数分布表生成手段により生成された上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差と、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差とを計算する標準偏差計算手段と、
    上記度数分布表生成手段により生成された上記度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置の双方について計算する第1の計算手段と、
    上記標準偏差計算手段により計算された上記立ち上がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手段により計算された上記立ち上がりエッジ位置についてのT度の値を乗算し、上記標準偏差計算手段により計算された上記立ち下がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手段により計算された上記立ち下がりエッジ位置についてのT度の値を乗算することで、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差をそれぞれ計算する共に、これら立ち上がりエッジ位置についてのT偏差の値と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の値との平均値を平均T偏差として計算する第2の計算手段と、
    上記度数分布表生成手段により生成された上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf1i、度数の合計をF1とし、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf2i、度数の合計をF2、さらに任意係数kとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるバランス度としての値を計算するバランス度計算手段と、
    上記バランス度計算手段により計算された上記バランス度の値を、上記第2の計算手段によって計算された上記平均T偏差の値に対して乗算して、バランストT偏差としての値を計算する第3の計算手段と
    を備える評価装置。
  2. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価装置であって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出す読出手段と、
    上記読出手段によって得られる読み出し信号のエッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、
    上記エッジ位置検出手段により検出された上記エッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記エッジ位置についての度数分布表を生成する度数分布表生成手段と、
    上記度数分布表生成手段により生成された上記度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を計算する第1の計算手段と、
    上記度数分布表生成手段により生成された上記度数分布表に基づき標準偏差の値を計算する標準偏差計算手段と、
    上記第1の計算手段によって計算されたT度の値に基づき上記標準偏差の値を校正するための校正係数を求め、該校正係数を上記標準偏差の値に与えることで上記評価値としての値を計算する校正評価値計算手段
    を備える評価装置。
  3. 上記校正評価値計算手段は、
    上記T度の値の極性に応じて選択した上記校正係数を、上記標準偏差の値に乗算す
    求項に記載の評価装置。
  4. 上記校正評価値計算手段は、
    予め定められた所定の2つの校正用光記録媒体について上記標準偏差計算手段によって計算された2つの上記標準偏差の値に対し、上記第1の計算手段によって上記2つの校正用光記録媒体について計算された2つの上記T度の値を上記校正用光記録媒体ごとに乗算することで、2つのT偏差の値を計算すると共に、
    上記2つのT偏差の値と、予め定められた基準機としての他の評価装置において上記2つの校正用光記録媒体についてそれぞれ計算された2つの標準偏差の値とに基づき求められる、上記T偏差と上記校正係数との相関関係を表す関数の情報に基づき、上記校正係数を計算により求め
    求項に記載の評価装置。
  5. 上記校正評価値計算手段は、
    上記関数を、一方の上記校正用光記録媒体について上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値と、他方の上記校正用光記録媒体について上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値と、さらに自機において各校正用光記録媒体について計算した2つのT偏差の値とを用いた計算を行って求め
    求項に記載の評価装置。
  6. 上記関数は、
    上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値をy軸、自機のT偏差の値をx軸においたとき、上記基準機と自機とで一方の上記校正用光記録媒体について計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値と、自機において上記一方の校正用光記録媒体について計算したT偏差の値とで定まる座標点と、上記基準機と自機とで他方の上記校正用光記録媒体について計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値と自機において上記他方の校正用光記録媒体について計算したT偏差の値とで定まる座標点とを通過する直線を表す一次関数として求められ
    求項に記載の評価装置。
  7. 上記関数は、傾きに段階的な変化が与えられている請求項に記載の評価装置。
  8. 上記関数は、
    上記T偏差の絶対値が所定値以下となる領域では傾きがゼロとなり、それ以外の領域では傾きが所定値で一定となる関数とされ
    求項に記載の評価装置。
  9. 上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率の値をy軸、自機のT偏差の値をx軸においたとき、上記傾きがゼロとなる領域でのy軸の値、及び上記傾きがゼロとなる領域以外の領域における傾きの値は、
    上記傾きをゼロとする領域を定義するために設定されたそれぞれのx軸の値のときのy軸の値が等しく、且つ上記傾きがゼロとなる領域以外の領域ではそれぞれの一次関数の傾きが等しくなるという条件をもとに、一方の上記校正用光記録媒体について上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率と、他方の上記校正用光記録媒体について上記基準機と自機とで計算されたそれぞれの標準偏差の値の比率と、自機において上記一方の校正用光記録媒体と上記他方の校正用光記録媒体についてそれぞれ計算した2つのT偏差の値と、上記傾きをゼロとする領域を定義するために設定された2つのT偏差の値とに基づく計算によって求められ
    求項に記載の評価装置。
  10. 上記関数は、
    上記T偏差の絶対値が所定値を超える領域では傾きがゼロとなる関数とされ
    求項に記載の評価装置。
  11. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価方法であって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出して得られる読み出し信号について検出された立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表をそれぞれ生成する度数分布表生成手順と、
    上記度数分布表生成手順により生成した上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差と、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差とを計算する標準偏差計算手順と、
    上記度数分布表生成手順により生成した上記度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置の双方について計算する第1の計算手順と、
    上記標準偏差計算手順により計算した上記立ち上がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手順により計算した上記立ち上がりエッジ位置についてのT度の値を乗算し、上記標準偏差計算手順により計算した上記立ち下がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算手順により計算した上記立ち下がりエッジ位置についてのT度の値を乗算することで、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差をそれぞれ計算する共に、これら立ち上がりエッジ位置についてのT偏差の値と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の値との平均値を平均T偏差として計算する第2の計算手順と、
    上記度数分布表生成手順により生成した上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf1i、度数の合計をF1とし、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf2i、度数の合計をF2、さらに任意係数kとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるバランス度としての値を計算するバランス度計算手順と、
    上記バランス度計算手順により計算した上記バランス度の値を、上記第2の計算手順によって計算した上記平均T偏差の値に対して乗算して、バランストT偏差としての値を計算する第3の計算手順と
    を有する評価方法。
  12. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るために信号処理装置において実行されるべきプログラムであって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出して得られる読み出し信号について検出された立ち上がりエッジ位置と立ち下がりエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表をそれぞれ生成する度数分布表生成処理と、
    上記度数分布表生成処理により生成した上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差と、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表に基づく標準偏差とを計算する標準偏差計算処理と、
    上記度数分布表生成処理により生成した上記度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を上記立ち上がりエッジ位置と上記立ち下がりエッジ位置の双方について計算する第1の計算処理と、
    上記標準偏差計算処理により計算した上記立ち上がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算処理により計算した上記立ち上がりエッジ位置についてのT度の値を乗算し、上記標準偏差計算処理により計算した上記立ち下がりエッジ位置についての標準偏差の値に対し上記第1の計算処理により計算した上記立ち下がりエッジ位置についてのT度の値を乗算することで、立ち上がりエッジ位置についてのT偏差と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差をそれぞれ計算する共に、これら立ち上がりエッジ位置についてのT偏差の値と立ち下がりエッジ位置についてのT偏差の値との平均値を平均T偏差として計算する第2の計算処理と、
    上記度数分布表生成処理により生成した上記立ち上がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf1i、度数の合計をF1とし、上記立ち下がりエッジ位置についての度数分布表における各階級の度数をf2i、度数の合計をF2、さらに任意係数kとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるバランス度としての値を計算するバランス度計算処理と、
    上記バランス度計算処理により計算した上記バランス度の値を、上記第2の計算処理によって計算した上記平均T偏差の値に対して乗算して、バランストT偏差としての値を計算する第3の計算処理と
    を上記信号処理装置に実行させるプログラム。
  13. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るための評価方法であって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出して得られる読み出し信号について検出されたエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記エッジ位置についての度数分布表を生成する度数分布表生成手順と、
    上記度数分布表生成手順により生成した度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を計算する第1の計算手順と、
    上記度数分布表生成手順により生成した上記度数分布表に基づき標準偏差の値を計算する標準偏差計算手順と、
    上記第1の計算手順によって計算したT度の値に基づき上記標準偏差の値を校正するための校正係数を求め、該校正係数を上記標準偏差の値に与えることで上記評価値としての値を計算する校正評価値計算手順と
    を有する評価方法。
  14. 光記録媒体からの読み出し信号についての評価値を得るために信号処理装置において実行されるべきプログラムであって、
    上記光記録媒体に記録された信号を読み出して得られる読み出し信号について検出されたエッジ位置の情報を集積した結果に基づき、上記エッジ位置についての度数分布表を生成する度数分布表生成処理と、
    上記度数分布表生成処理により生成した度数分布表について、各階級の値をxi、各階級の度数をfi、度数の合計をF、加重平均値をAとしたとき、

    Figure 0004986817

    で表されるT度としての値を計算する第1の計算処理と、
    上記度数分布表生成処理により生成した上記度数分布表に基づき標準偏差の値を計算する標準偏差計算処理と、
    上記第1の計算処理によって計算したT度の値に基づき上記標準偏差の値を校正するための校正係数を求め、該校正係数を上記標準偏差の値に与えることで上記評価値としての値を計算する校正評価値計算処理と
    を上記信号処理装置に実行させるプログラム。
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