JP3969399B2 - 記録方法及び記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は,記録媒体上に物理的性質が他の部分とは異なる記録マークを形成し,情報を記録する光ディスクへの情報の記録方法及び記録装置に関する。
書き換え型の相変化光記録材料を用いたDVD-RAM,DVD-RW等光ディスク媒体は広く一般に普及しており,今般のネット社会の成長や扱う情報量の増大などの社会的需要を考えると,繰り返し書換え可能回数をさらに向上させることが必要である。特に,ディレクトリ情報や欠陥管理を行う管理領域では,同一場所に何度も書き換えが発生するため,劣化が生じやすい。劣化の原因は種々ある。そのうちの1つである混ざり込み現象について説明する。相変化光記録材料にマークを形成するために一旦溶融すると,記録膜と隣接する保護膜材料との間で物質の拡散が発生する。これを混ざり込み現象と呼ぶ。混ざり込み現象によって,記録膜の屈折率が変化すると再生信号の強度変化となって,再生信号の品質を低下させる。光ディスク媒体の管理領域では,情報の更新がブロックの一部であることが多く,ほぼ同一の情報で書換えが発生する。記録する情報が同じ場合には,光ディスク媒体上のマークとスペースの位置は回転むら等の誤差範囲で一定となる。このとき混ざり込み現象によって,マーク部のみ反射率が低下するような場合に,データ品質の劣化が極端に大きくなる。
繰り返し書換え回数を向上させるため,例えば特開2002−197662ではDVD−RAMでの極性反転等の技術,即ち書換え毎に,マークとスペースをランダムに反転させることにより,混ざり込み現象による影響をできるだけ均一化する技術について示されている。DVDに用いられるRLL(2,10)変調(8−16変調)はユーザデータをエッジ位置に変換するものである。従って,エッジ記録方式であるから,ディスク上に記録されたパターンはマーク(アモルファス)であってもスペース(結晶)であっても,エッジ情報に変化はない。DVD−RAMでは8−16変調の性質と,データ領域がセクタごとに分離されていることを利用して,セクタごとに先頭パターンがマークかスペースかをランダムにすることにより,特定の位置にマークだけ(あるいはスペースだけ)が記録されることを防ぎ,書換え寿命を10万回以上に向上させている。これは,極性反転方式と呼ばれる。
特開2002−197662号
上に述べたように,混ざり込み現象を均一化させるには,極性反転技術が有効である。一方,技術の進展に伴って,青色レーザを光源とする次世代の大容量光ディスクの開発が,主にハイビジョンの録画用途を目指して進んでいる。これは,Optical Data Storage 2003 (SPIE Volume 5069) 90ページから97ページ「Inorganic Write-Once Disc with Quadruple Recording Layers」に示されているように,RLL(1,7)変調(17PP変調)を用いたものであり,DVD−RAMのようにセクタごとに領域が不連続になってはいない。かつてCDが音楽用途からCD−ROMやCD−Rとしてデータ用途に発展したのと同様に,青色レーザを光源とする次世代の大容量光ディスクにおいても,録画用途からデータ用途に発展していくことは明らかである。この場合には,前述のように,特に管理領域における書換え回数の向上が必須の要件になる。ところが,青色レーザを光源とする次世代の大容量光ディスクにおいて,前述の極性反転技術のような,書換え回数の向上技術が提案されていなかった。
本発明が解決しようとする課題は,特に次世代大容量光ディスク向けに書換え回数を向上する技術を提案することである。
光ディスク媒体に記録された信号を再生する場合には,再生信号におけるマークおよびスペースのエッジ部の電圧レベルを安定させることが望ましい。そこで,光ヘッドから出力された再生信号にハイパス・フィルターやASC(Automatic Slice Control)回路を使って,エッジ部の電圧レベルの変動を実質的に抑圧している。こうした方法が良好に動作するためには,再生信号に含まれるマークとスペースのそれぞれの長さの合計がほぼ同じである必要がある。マークとスペースの長さの合計値の差はDSV(Digital Sum Value)と呼ばれる。従って,光ディスクのフォーマットでは,高品質のデータ再生を実現するためには,光ディスク媒体にデータを記録する祭に,マークとスペースのそれぞれの長さの合計ができるだけ同じになるように,なんらかの工夫が施されている。これらの方式はDSV制御または,DCC(DC Control)と呼ばれる。
例えば,DVDでは,記録するデータ列を周期的なフレームに分割し,各フレームの先頭に同期用のシンクパターンを配置しており,このシンクパターンが複数用意されており,DSV値ができるだけゼロに近づくように,エンコーダがシンクパターンの選択を行っている。
次世代の大容量光ディスクにおいては,記録するユーザデータにスクランブル処理及びエラー訂正符号(Error Correction Code:ECC)を付加した後,データを周期的に分割し,DCCビット(DSV制御ビット)を付加し,DSV値がゼロに近づくように,DCCビットの値を“0”か“1”かの選択を行う。記録するユーザデータが同じ場合には,光ディスク媒体に記録される信号は同じものになる。
さて,DSV値がゼロに近づくような選択をする場合,例えば,DCCビットが“0”の場合と“1”の場合で,DSV値の絶対値が同じになるケースが発生する。この場合,論理的にはどちらを選択しても,DSV値が変わらないので,エンコーダの動作としては,どちらか一方,(“0”にするのが自然である)を選択することになる。前述のように,書換え回数を向上するためには,同じユーザデータを記録する場合にも,異なる信号を光ディスク媒体に記録することが望ましい。17PP変調符号の場合にも,DVDと同じように情報はエッジ位置にあるため,記録された信号が極性反転技術を使うことができる。また,17PP符号では,変調前のデータのエッジ数と変調後のデータのエッジ数が同じになるという特徴がある。これは,DSV制御を良好に行うために好適な特性である。
以上の前提に基づいて,前述の課題を解決するための記録方法を以下にまとめる。
(1)DCCビットが“0”の場合と“1”の場合とで,DSV値の絶対値が等しい場合に,DCCビットの選択をランダムに行う。これによって,17PP符号の特徴により,光ディスク媒体に記録するデータ列のエッジの数を1つ変化させることができるため,当該DCCビット以降のデータ列の極性を反転させることが可能になる。
(2)上のケースを拡張し,DSVによる再生信号の劣化が十分に小さい上限の条件をあらかじめ定量化し,DSV値の絶対値がこの上限値(以下|DSV|閾値と呼ぶ)以下の範囲で,DCCビットの選択をランダムに行う。これにより,DCCビットをランダムに選択する機会が増加するため,極性反転を,さらに小さな単位で実施することが可能になる。
(3)上の2つのケースに加えて,記録の先頭がマークなのか,スペースなのかをランダムに選択する。これによって,DCCビットのランダム選択機会が少ない場合に対しても,光ディスク上に記録するデータ全体の極性をランダム化することが可能になり,さらに書換え可能回数を向上することができる。
図2は,|DSV|閾値と,DCCビットの優先選択の条件を変化させて,DCCビットの違い,光ディスク媒体に記録するデータ及びエッジ位置の違いを算出した結果を示している。ここでは,DCCビットの間隔を46ビットとし,これをDCCユニットと呼ぶと,13888のDCCユニットからなるデータ列について計算した。ここでは先頭データはスペースから開始するものとしている。図中のケースNo.1は上に示した従来ケースを示し,No.2からNo.8が本発明の(1)(2)のケースを示している。図中の「データ列の違い」は光ディスク媒体に記録するデータ列をマークの場合が“1”としスペースの場合を“0”として,ケースNo.1とのビットの違いがデータ列全体に占める割合を%で示したものである。また,「エッジ位置の違い」は同様に,ケースNo.1とのマークとスペースのエッジ位置の違いの割合を示している。
ケース2は本発明の(1)についての場合である。|DSV|閾値がゼロでDCCビットの優先選択が”1”とした場合なので,DCCビットの違い27%は,DSV値の絶対値が等しくなる確率が27%あることを示している。このとき,DCCユニットごとに,エッジの数が1つ増減するので,極性反転を発生させることができ,結果として「データ列の違い」を約50%にすることができる。このとき,「エッジ位置の違い」は0.7%であり,ほぼ純粋に極性反転のみが発生していることが判る。この選択をDCCビットごとにランダムに行うことによって,同じユーザデータに対して,毎回違う信号を光ディスク媒体に記録することが可能となり,書換え回数を向上することができる。
ケース3から8は本発明の(2)についての場合である。|DSV|閾値を10,20,50と増加させた場合,DCCビットの違いは約50%まで増加して飽和する。「データ列の違い」は約50%で一定である。「エッジ位置の違い」はわずかに増加して最大1.5%になるが,主として極性反転が発生していることに変わりはない。こうすることによって,上の場合よりも,DCCビットの違いが増加するので,選択をランダムにした場合の自由度が増加して,上の場合に比較して,同じユーザデータに対して,より毎回違う信号を光ディスク媒体に記録することが可能になる。
さて,本発明の(3)について説明する。図において,ここでは先頭データはスペースから開始するものと固定している。ケースNo.1において,先頭データをマークから開始するものとすると,DCCビット及びエッジ位置は全く変化しないが,データは完全に反転するので,「データ列の違い」は100%となる。本発明の(1)(2)の場合にも,DCCビットの違いは最大50%であって,全てのDCCビットがランダムに選択可能なわけではない,そこで,先頭データがマークかスペースかをランダムに選択することを補助手段として,追加することによって,実効的に全てのDCCビットをランダムに選択した場合に近い効果を得ることが可能になる。
本発明の記録装置は,光ディスク装置であって,ユーザデータを光ディスク媒体に記録するデータ列に変換する機能を有するエンコーダLSIに,上の(1)から(3)に示した機能を付加したものである。
本発明の理解のために,DCCビットの配置とDSV値の算出領域等について、図10を用いて説明する。図において、ユーザデータはnバイトのストリームであって、その値は全て “00h”である。このようなデータストリームを直接変調するとディスク上に記録されるデータが同じパターンの繰り返しになって、HPF(High Pass Filter)などでDC成分を抑圧しにくく、再生エラーが発生しやすいので、適当な規則によってスクランブル処理をする。図では、バイト位置の値を加える最も簡単な処理を示している。こうしたスクランブル処理は、再生時に逆変換を実施して元のデータを復元する。これをデスクランブル処理と呼ぶ。スクランブルされたデータストリームに、エラーチェックのためのmバイトのEDC(Error Detection Code)、及びエラー訂正のためのkバイトのECC(Error Correcting Code)を加える。
これらは、リード・ソロモン・コードとしてよく知られたものであり、バイト単位でデータを扱うため、バイト内のバーストエラーに強いという特長がある。一般に、mはnに比べて1/100以下であり、kはnに比べて1/10〜1/20程度の大きさであることが多い。次に、ECCデータストリームを(M−1)ビット間隔に分割し、間にDCCビットを1ビットずつ挿入する。ここでは、データをビット単位に扱うことに注意されたい。こうしてDCCビットを挿入したMビットのデータ列をDCCユニットと呼ぶ。図の例ではDCCユニットの総数はjである。これを17pp変調規則に基づいて変調すると総ビット数は3/2倍になる。これが光ディスク上に記録されるデータストリームとなる。
図11により、DSV算出方法とDCCビットの選択方法を示す。この例では、先頭のDCCユニットにSYNCデータを付加してあり、より実際の光ディスク信号に近いものにしている。1つのDCCビットが変調データに及ぼす影響は、次のDCCビットまでである。DCCユニットゼロのDCCビットを定めるためには、次のDCCユニットまで変調し、それぞれのDSV値を算出して、絶対値が小さい方を選択する。これを逐次繰り返すことによって、全てのDCCビットの値を定めることができる。
ここで,具体的に|DSV|閾値の値と再生信号の品質の関係を測定するため,試作したディスクにデータを記録して,再生ジッターを測定した。使用したヘッドは波長405nm,対物レンズの開口数0.85のもので,ディスクのカバー層の厚さは100ミクロンとし,GeSbTe合金膜を記録膜として用いた。記録するデータ列の生成条件として,DCCビットの選択にM系列の乱数を利用し,記録データの先頭はスペースに固定した。記録条件として,検出窓幅は80nmとし,ディスクを線速度5.28m/sで回転させた。再生信号の品質の評価はジッター値で行い,カットオフ周波数20kHzのハイパス・フィルターを通過させた後,リミットイコライザで等化処理を行い,データとクロックのエッジのジッターをジッター・アナライザで測定した。図5は|DSV|閾値とジッターの関係を示す実験結果である。図に見られるように,|DSV|閾値がゼロの場合には,ジッター値が4.6%であるのに対して,|DSV|閾値を大きくするとジッター値が増加し,|DSV|閾値が50以上の場合に飽和してジッター5.5%と約1%増加することがわかった。ジッター値が10%以下であれば,基本的に再生ビットエラーは発生しないのが一般である。ここでは,再生信号の品質の基準としてジッターの増加を0.3%以内という条件を課すと,|DSV|閾値の上限は20であることがわかった。この範囲であれば,再生信号の品質は全く劣化していないと言える。
ここで、ジッターの増加の条件0.3%以内の根拠を示す。図9は市販のBlu-rayディスクの周方向測定位置によるジッター値のばらつきを示したものである。記録膜の厚みむらやディスクのチルトなどの原因で周内でのジッター値の変動が起こるが,その量は0.3%程度であり、これはドライブ装置として許容すべき量である。このことから、|DSV|閾値の上限はジッター値の増加0.3%以内とした。
図6は,試作したディスクの書換え寿命を測定した結果である。試作ディスクの同じ位置を先頭として,同じユーザデータを記録し続けて,再生信号のジッターを測定したものである。図中,「従来」と示してあるのは,図2におけるケースNo.1の条件であり,すなわち,毎回同じデータ列をディスク上に記録し続けた場合を示している。また「本発明」と示した結果は,図2におけるケースNo.2に対応したものであり,|DSV|閾値は20であり,先頭部のマークかスペースかの選択と,DCCビットの選択に乱数を用いた場合を示している。ジッター値が10%以下の条件で,良好な信号の記録再生が実施できると仮定すると,従来の方法では約5000回,本発明の方法では,約5万回の書換え可能回数ということになり,本発明によって,書換え回数が大幅に改善されたことがわかる。
次に、簡素な構成のコンテンツの保護情報の記録方法について説明する。これにはDCCビットの一部を利用する。上の例で、DCCビットの数を10%減らしても、|DSV|閾値20を満たすことが可能である。そこで、予め定めた位置のDCCビットに、コンテンツ保護情報を記録することができる。このときDSV値はほとんど悪化しない。
本発明が提供する記録方法と記録装置を用いることによって,ジッター低減と書換え可能回数の向上の効果を得ることが可能となる。
以下本発明の詳細を,実施例を用いて説明する。
実施例1は、本発明の記録方法についての例である。図1に、本発明の記録方法の流れ図を示す。初めに初期化処理として,DCCビット“0”とDCCビット“1”に対応するデータ列およびDSV値の初期化を行う。次に,ユーザデータの読み込みを行う。続いて,スクランブル処理とECC符号の付加処理を行い,準備が完了する。
DCCユニットごとにそれぞれのデータ列のDSV値を算出して,所定の方法によって,DCCビットが“0”か“1”かの選択を行うループを実行する。最初にDCCビットが“0”の場合と“1”の場合のそれぞれにおいて,エンコード処理を実施する。次に,各データ列についてDSV値を算出し,それぞれDSV0,DSV1の値を得る。DSV0とDSV1の絶対値が等しい場合には,ここでは整数乱数Rを発生し,Rが偶数の場合には,DCCビット“0”を選択し,Rが奇数の場合には,DCCビット“1”を選択する。DSV0とDSV1の絶対値が異なる場合には,DSVの絶対値が小さくなる方のDCCビットを選択する。こうして,1つのDCCユニットにおいて,DCCビットの選択が完了する。次のDCCユニットの処理の準備として,DSV値を同じ値にする。例えばDCCビット“0”を選択した場合には,DSV1の値にDSV0の値をコピーする。
こうした処理を全てのDCCユニットに対して,継続的に実施することにより,全てのDCCビットの選択が実施されるとともに,1つのブロック分の記録データ列が完成する。最後に光ディスク媒体にデータを記録して,処理終了となる。
図3は本発明の記録方法の流れ図を示す別の実施例である。初期化処理からDSV値の算出までの処理は,図1と同じである。
DCCビットの選択は、略ランダムに行い、初めに整数乱数Rを発生し,これが偶数の場合には初期のDCCビットの選択を“0”とし,奇数の場合には初期のDCCビットの選択を“1”にする。ここで選択した側のDSV値が予め定められた|DSV|閾値以下の場合には,初期のDCCビットの選択をそのまま活かし,そうでない場合には,初期のDCCビットの選択と逆側のDCCビットを選択する。
これによって,予め再生信号の品質に影響しない範囲で定めた|DSV|閾値を用いて,図2に示したように,DCCビットの選択の自由度が増すため,毎回違うデータ列を光ディスクに記録することができ,書換え回数を向上することができる。具体的な|DSV|閾値の値としては,図5で説明したように20以下にすることが好適である。
図4は本発明の記録方法の流れ図を示す別の実施例である。初期化処理からECC符号付加処理までは,前述と同じである。DCCビットの選択処理としては,図1及び図3に示した方法に従うが,重複するので説明はしない。上の実施例で詳細には述べなかったが,17PP符号はエッジ記録であるため,DCCビットの選択処理で生成されたデータ列は,エッジ部のみ“1”でそれ以外が“0”になる形式になる「エッジデータ」である。実際に光ディスク媒体に情報を記録するには,これをマーク部で“1”,スペース部で“0”となる「マーク・スペースデータ」に変換する必要がある。このとき,前述のように,先頭をマークにするかスペースにするかの自由度がある。そこで,整数乱数Rを発生し,これが偶数の場合に先頭をスペースに,奇数の場合に先頭をマークになるように略ランダムに選択する。先頭の選択と上で得られた「エッジデータ」を使って,容易に一意的に「マーク・スペースデータ」を得ることができる。これにより,ブロック全体のマーク・スペース極性をランダムに反転することができ,上の実施例の補助手段として使えば,さらに書換え回数を向上することが可能になる。
以上の説明において,簡略化のために,乱数は整数であり,それが偶数と奇数の場合に分けて,各選択を実施するように述べてきた。実際には,乱数の発生にはいろいろな方法があり,例えば1ビット乱数を使ってもよいし,スクランブル処理で用いられるような,クロック信号と出力をフィードバックする形式のシフトレジスタ回路を用いても同様の効果を得ることができる。本発明の骨子は,DCCビットの選択及び先頭部がマークかスペースかの選択を略ランダムに実施することであって,上のような手法を用いることも本発明の範囲内である。
図12はDCCビットに付加情報を記録する方法の実施例を示す。この実施例では、より実際の光ディスクの信号に近く、ユーザデータの他にアドレスデータを同時に記録し、されに、DCCユニットはj個単位にSYNCパターンを埋め込むようにしてある。データストリームの全体構成は、j列のDCCユニットがi行ある行列型となっている。ユーザデータの処理の流れについては前述のとおりである。アドレスデータについては、ユーザデータと同様にECC情報を付加した後に、ユーザデータストリームに周期的に挿入する。コンテンツ保護情報に代表される付加情報は、最後の列のDCCビットに格納する。他のデータ列と同様にECC処理を施した後にDCCビットに格納するとよい。例えば、ブロックデータが64kB、DCCユニット数列数28、DCC行数496の場合、496/8=62バイトの情報を記録できる。高度な暗号キーデータでも8バイトで十分格納可能なので、信頼性も含めて、30バイトのデータに32バイトのECCデータを付加することで、例えユーザデータがECC訂正不能の場合でも、付加情報はECC訂正可能な確率が高くできる。
以下実施例を用いて,本発明の記録装置について説明する。
図7に本発明の記録装置の特徴であるエンコーダの回路ブロックを示す。データの記録に必要な構成要素は,CPU151,エンコーダ172,レーザドライバ171,光ヘッド130である。本発明の特徴はエンコーダ172にある。エンコーダはCPU151を介して,インターフェースから送られたデータを受け取り,DCCビットの選択処理の前に,順にスクランブル処能,ECC付加処理,SYNC付加処理を行う。実施例1では,SYNC情報については説明しなかったが,複数のDCCユニットのまとまりに対して,先頭部にその位置情報を表すためにSYNCビット列を付加することが必要である。DCCビットの選択処理は,DCCビット“0”と“1”の場合についてそれぞれ17PP変調処理,DSV算出処理をした後,DCCビット選択部では,実施例1に示した方法に従って選択処理を行う。DCCビットの選択のランダム化の機能は,ここで実施される。その後,「エッジデータ」を「マーク・スペースデータ」に変換し,光パルスの条件と共に,レーザドライバに送信する。レーザドライバ171は光ヘッド130の青色半導体レーザに流す電流を制御して,所定のパワーとパルス条件にて,光ディスク媒体上にデータの記録を行う。図4に示した,先頭データのランダム化は,「マーク・スペースデータ」に変換する際に行う。
図8は本発明の記録装置の構成の一例を示すものである。光ディスク媒体100はモータ162により回転される。光ヘッド130は光発生手段131,集光手段132,光検出手段133から構成され,サーボメカ制御手段160内の自動位置制御手段161によって光ディスク媒体100の半径方向の任意の位置決めされる。光強度制御手段171は中央制御手段151から指令された光強度になるように光発生手段131を制御して光121を発生させる。光122は集光手段132によって集光され光スポット101を光ディスク媒体100上に形成する。集光手段132は自動位置制御手段161によってフォーカス動作とトラッキング動作を行う。光スポット101からの反射光123は光検出手段133で電気信号に変換され,再生手段190に送られる。再生手段190は光ディスク媒体上に記録されたコード情報やアドレス情報などを再生する。上に示したデータを記録するために必要な構成要素は、中央制御手段151,光ビームの条件を制御するエンコード手段172,光強度制御手段171,及び光ヘッド130内の光源である光発生手段131である。エンコード手段172の構成の詳細と動作の説明は図7を用いて示したとおりである。
本発明の記録装置を用いれば、光ディスク上に記録する信号を毎回変えることができるため、図6に示したように、書換え回数を顕著に向上することができる。
また、DCCビットに付加情報を追加する機能、及び光ディスク媒体に記録された信号から付加情報を再生する機能についても、前述の方法を回路に実装すれば、容易に実現できる。これらの機能は再生手段190に内蔵すればよい。
本発明は、相変化材料を用いた大容量光ディスク装置に用いられる。
本発明の記録方法を示す実施例。 |DSV|閾値と,DCCビットの優先選択の条件を変化させた結果。 本発明の記録方法を示す実施例。 本発明の記録方法を示す実施例。 |DSV|閾値とジッターの関係を示す実験結果である。 試作したディスクの書換え寿命を測定した結果である。 本発明のエンコーダの構成を示す実施例。 本発明の記録装置の構成を示す実施例。 ディスクの周方向のジッタ値の分布を示す実測結果。 DCCビットの配置を表す摸式図。 DSV算出領域とDCCビットの選択方法を示す摸式図。 DCCビットに付加情報を記録する方法の実施例。
符号の説明
100 光ディスク媒体
101 光スポット
122 光
123 反射光
130 光ヘッド
131 光発生手段
132 集光手段
151 中央制御手段
160 サーボメカ制御手段
161 自動位置制御手段
162 モータ光ディスク媒体
171 光強度制御手段
172 エンコード手段
190 再生手段。

Claims (14)

  1. 光ディスクに、所定の符号化規則を用いて、情報の記録を行う情報記録方法であって,
    記録データ中に、DSVを制御するのためのDSV制御ビットが周期的に挿入されたデータ列を生成し、
    前記DSV制御ビットが”0“の場合と”1“の場合とについて,それぞれ前記所定の符号化規則を用いて、前記データ列を変調し,それぞれ第1と第2のデータ列を生成するステップと、
    前記第1と第2のデータ列のDSV値を比較して、前記第1と第2のデータ列のDSV値の絶対値が等しいときに,前記第1と第2のデータ列を略ランダムに選択するステップと、
    選択された前記第1または第2のデータ列について、前記光ディスクに記録するステップとを有することを特徴とする記録方法。
  2. 前記記録データは、ユーザデータをスクランブルした後、エラー訂正コードを付加したものであることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  3. 前記所定の符号化規則は、RLL(1,7)符号規則であることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  4. 前記DSV値の比較は、次の前記DSV制御ビットが現れるまでの間隔毎に行われることを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  5. 前記光ディスクに記録するデータ列の先頭を、マークとスペースのどちらかで略ランダムに選択することを特徴とする請求項1記載の記録方法。
  6. 光ディスクに、所定の符号化規則を用いて、情報の記録を行う情報記録方法であって,
    記録データ中に、DSVを制御するのためのDSV制御ビットが周期的に挿入されたデータ列を生成し、
    前記DSV制御ビットが”0“の場合と”1“の場合とについて,それぞれ前記所定の符号化規則を用いて、前記データ列を変調し,それぞれ第1と第2のデータ列を生成するステップと、
    前記第1と第2のデータ列を、略ランダムに選択するステップと、
    前記選択された一方のデータ列のDSVの絶対値が、所定のDSV絶対値以下のときに、前記選択された一方のデータ列について、前記光ディスクに記録するステップとを有することを特徴とする記録方法。
  7. 前記選択された一方のデータ列のDSVの絶対値が、所定のDSV絶対値より大きいときには、選択されなかった他方のデータ列について、前記光ディスクに記録することを特徴とする請求項記載の記録方法。
  8. 前記所定のDSV絶対値は、50以下であることを特徴とする請求項記載の記録方法。
  9. 前記所定のDSV絶対値は、20以下であることを特徴とする請求項記載の記録方法。
  10. 前記光ディスクに記録するデータ列の先頭を、マークとスペースのどちらかで略ランダムに選択することを特徴とする請求項6記載の記録方法。
  11. 光ディスク媒体に光ビームを照射するための光源と、
    前記光ビームの条件を制御するエンコーダとを有し、
    前記エンコーダは、DSV制御のためのDSV制御ビットが周期的に挿入された記録データ列について、所定の符号化規則に基づいて、DSV制御ビットが”0“の場合の第1のデータ列を生成する手段と、DSV制御ビットが”1“の場合の第2のデータ列を生成する手段と、前記第1のデータ列の第1のDSV値を算出する手段と、前記第2のデータ列の第2のDSV値を算出する手段と、少なくとも前記第1と第2のDSV値の何れかに基づいて、前記第1と第2のデータ列のどちらかを一方を選択する選択手段とを有し、
    前記選択手段は、前記第1と第2のDSV値の絶対値が等しいときに、前記第1と第2のデータ列を略ランダムに選択する手段であることを特徴とする記録装置。
  12. 前記選択手段は、略ランダムに前記第1、第2のデータ列を初期選択する初期選択手段と、前記初期選択された一方のデータ列のDSV絶対値と所定のDSV絶対値とを比較する比較手段と、前記初期選択された一方のデータ列のDSV絶対値が、所定のDSV絶対値以下のときに、前記初期選択された一方のデータ列を選択する手段とを有することを特徴とする請求項11記載の記録装置。
  13. 前記選択手段は、前記初期選択された一方のデータ列のDSVの絶対値が、所定のDSV絶対値より大きいときに、初期選択されなかった他方のデータ列を選択する手段を有することを特徴とする請求項11記載の記録装置。
  14. 前記エンコーダは,更に、前記光ディスクに記録するデータ列の先頭を、マークとスペースのどちらかで略ランダムに選択する手段を有することを特徴とする請求項11記載の記録装置。
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