JP4976069B2 - タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 - Google Patents
タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4976069B2 JP4976069B2 JP2006189505A JP2006189505A JP4976069B2 JP 4976069 B2 JP4976069 B2 JP 4976069B2 JP 2006189505 A JP2006189505 A JP 2006189505A JP 2006189505 A JP2006189505 A JP 2006189505A JP 4976069 B2 JP4976069 B2 JP 4976069B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- model
- tire
- pattern
- vehicle
- created
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
図1に示すように、本実施の形態のタイヤ性能シミュレーション装置は、コンピュータと、タイヤやサスペンションの数値計算モデル及びタイヤ性能解析プログラムから構成されたタイヤ性能シミュレーションプログラムが記録された記録媒体としてのフレキシブルディスクFDとから構成されている。このコンピュータは、データ等を入力するためのキーボード10、内部に設けられた記録媒体に予め記憶されたプログラムに従ってタイヤ性能をシミュレートするコンピュータ本体12、及びコンピュータ本体12のシミュレート結果等を表示するCRT等の表示装置14から構成されている。
本実施形態は、ハイドロプレーニング現象をシミュレーションするときに本発明が有効に機能することを説明するものである。本実施形態では、ハイドロプレーニング現象をシミュレーションするために、路面モデルを解析対象モデルに含めている。なお、本実施形態は、上記実施形態と略同様の構成のため、同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態は、ハイドロプレーニング現象をシミュレーションする他の例としてコーナリング性能を評価する場合に本発明を適用したものである。なお、本実施形態は、上記実施形態と略同様の構成のため、同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態は、所謂悪路の非平坦路面における振動現象をシミュレーションするときに本発明が有効に機能することを説明するものである。本実施形態では、振動現象をシミュレーションするために、路面モデルを解析対象モデルに含めている。なお、本実施形態は、上記実施形態と略同様の構成のため、同一部分については同一符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施例は、上記実施形態のシミュレーションが有効に機能することを説明することを実証するものである。上述のように、解析対象モデルを陽解法の有限要素法を用いて解析することが好ましいが、この場合、クーラン条件を満たす時間刻み(△t)は下記になる。
△t<要素サイズ/要素内音速
但し、要素内音速と、(E/ρ)の平方根が比例関係にある。また、解析対象モデル全体でこの条件を満たす必要があるので、解析モデル全要素中最小の△tが問題になる。また解析時間は要素総数が多くなると長くなる。従って解析時間を短くするためには、△tを大きく、要素総数を少なくすることが必要である。標準的な4輪の車両と、タイヤをもとにして、パターン付きタイヤモデル20に加えて、パターン無しタイヤモデル21としてパターンを周方向の溝だけにしたタイヤモデルにて上記△tと要素数とを求めた結果の一例を表1に示す。
本実施例は、コーナーリング状態でのハイドロプレーニング性能評価をしたものである。
本実施例は、具体的に、6.5JJx15のホイールモデルに、タイヤモデルPSR205/55R16を作成し組み合わせた組立体を、前ストラットで後ろトーションビームFFセダンの車両に取り付けた場合を想定し、実測値とシミュレーション結果について比較したものである。
本実施例は、図18に示すパターンを採用して、そのタイヤを車両に装着して計測した実測値と、パターン付きタイヤモデル20の設定を、4輪全て、前2輪のみ、後2輪のみ、右前1輪のみ、0輪に設定しかつ残りのタイヤモデルを周方向4本溝のみのパターン無しタイヤモデル21に設定してハイドロプレーニング現象をシミュレーションして結果を求めたものである。
12 コンピュータ本体
14 表示装置
20…パターン付きタイヤモデル
21…パターン無しタイヤモデル
22…タイヤ本体モデル
24…トレッドパターンモデル
25…トレッドパターンモデル
Claims (8)
- 複数の陸部からなるパターンを備えたパターン付きタイヤを複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせてパターン付きタイヤモデルを作成すると共に、前記パターン付きタイヤについてパターンを除いて複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせてパターン無しタイヤモデルを作成し、
車両に装備されたサスペンションを多数要素に分割したサスペンションモデルを作成し、
車両に装備された前記パターン付きタイヤについて全数未満の少なくとも1つをパターン付きタイヤモデルに設定し、それ以外をパターン無しタイヤモデルに設定し、
前記パターン付きタイヤモデル及びパターン無しタイヤモデルを含む第1の数値計算モデルとサスペンションモデルを含む第2の数値計算モデルとを1つの数値計算モデルとしてタイヤの性能を使用状態で解析する、
タイヤ性能シミュレーション方法。 - 前記パターン付きタイヤモデルは、車両から力が伝達される伝達輪の少なくとも1つに設定することを特徴とする請求項1に記載のタイヤ性能シミュレーション方法。
- 前記タイヤに近接する路面を複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせて作成された路面モデルをさらに作成し、
前記路面モデルを含む第3の数値計算モデルと、前記第1の数値計算モデル及び前記第2の数値計算モデルと、を1つの数値計算モデルとしてタイヤの性能を使用状態で解析することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタイヤ性能シミュレーション方法。 - 前記パターン付きタイヤモデルを車両の前側片輪に設定し、設定された前側片輪のパターン付きタイヤモデルに近接する路面に流体を備えるように路面モデルを作成することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ性能シミュレーション方法。
- 前記路面モデルを曲線路として作成しかつ該曲線路の少なくとも一部に流体を備えるように路面モデルを作成し、前記パターン付きタイヤモデルを車両の前側輪に設定することを特徴とする請求項3に記載のタイヤ性能シミュレーション方法。
- 前記路面モデルを非平坦路面として作成し、前記数値計算モデルの振動解析をすることを特徴とする請求項3に記載のタイヤ性能シミュレーション方法。
- 複数の陸部からなるパターンを備えたパターン付きタイヤを複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせて作成したパターン付きタイヤモデルと、前記パターン付きタイヤについてパターンを除いて複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせて作成したパターン無しタイヤモデルを含む第1の数値計算モデル、及び車両に装備されたサスペンションを多数要素に分割したサスペンションモデルを含む第2の数値計算モデルを記憶した第1の記憶手段と、
タイヤの性能を使用状態で解析するためのプログラムを記憶した第2の記憶手段と、
車両に装備された前記パターン付きタイヤについて全数未満の少なくとも1つをパターン付きタイヤモデルに設定し、それ以外をパターン無しタイヤモデルに設定する設定手段と、
前記設定手段で設定されたパターン付きタイヤモデル及びパターン無しタイヤモデルに対応して前記記憶手段に記憶された第1の数値計算モデル及び第2の数値モデルを1つの数値計算モデルとして、前記プログラムに応じてタイヤの性能を使用状態で解析する解析手段と、
を含むタイヤ性能シミュレーション装置。 - 複数の陸部からなるパターンを備えたパターン付きタイヤを複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせて作成したパターン付きタイヤモデルと、前記パターン付きタイヤについてパターンを除いて複数の部品に分割し、各々の部品を多数要素に分割して形成した複数の部品モデルを組み合わせて作成したパターン無しタイヤモデルを含む第1の数値計算モデルと、
車両に装備されたサスペンションを多数要素に分割したサスペンションモデルを含む第2の数値計算モデルと、
車両に装備された前記パターン付きタイヤについて全数未満の少なくとも1つをパターン付きタイヤモデルに、それ以外をパターン無しタイヤモデルに設定されたパターン付きタイヤモデル及びパターン無しタイヤモデルに対応して第1の数値計算モデル及び第2の数値モデルを1つの数値計算モデルとして、タイヤの性能を使用状態で解析するプログラムと、
を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006189505A JP4976069B2 (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006189505A JP4976069B2 (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008018741A JP2008018741A (ja) | 2008-01-31 |
JP4976069B2 true JP4976069B2 (ja) | 2012-07-18 |
Family
ID=39075058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006189505A Active JP4976069B2 (ja) | 2006-07-10 | 2006-07-10 | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4976069B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5541045B2 (ja) * | 2010-02-24 | 2014-07-09 | 横浜ゴム株式会社 | タイヤの解析方法及びタイヤの解析用コンピュータプログラム、並びに解析装置 |
JP5529626B2 (ja) * | 2010-05-20 | 2014-06-25 | 株式会社ブリヂストン | シミュレーション方法、及びシミュレーション装置 |
JP5539058B2 (ja) * | 2010-06-21 | 2014-07-02 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ性能シミュレーション方法及びタイヤ性能シミュレーションプログラム |
JP5782684B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2015-09-24 | 横浜ゴム株式会社 | シミュレーションモデル作成方法、シミュレーション方法、シミュレーションモデル作成装置及びシミュレーション装置 |
JP5672797B2 (ja) * | 2010-06-25 | 2015-02-18 | 横浜ゴム株式会社 | シミュレーションモデル作成方法、シミュレーション方法、シミュレーションモデル作成装置、及びシミュレーション装置 |
JP6025304B2 (ja) * | 2011-03-17 | 2016-11-16 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ性能シミュレーション方法、タイヤ性能シミュレーション装置、及びタイヤ性能シミュレーションプログラム |
JP5811625B2 (ja) * | 2011-06-22 | 2015-11-11 | 横浜ゴム株式会社 | シミュレーション方法及びシミュレーション装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005263222A (ja) * | 2000-04-12 | 2005-09-29 | Bridgestone Corp | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
JP2001356080A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-12-26 | Bridgestone Corp | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
JP2004224245A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-12 | Bridgestone Corp | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 |
-
2006
- 2006-07-10 JP JP2006189505A patent/JP4976069B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008018741A (ja) | 2008-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1262886B1 (en) | Method and apparatus for estimating tire/wheel performance by simulation | |
JP4976069B2 (ja) | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 | |
JP4792049B2 (ja) | タイヤのノイズ性能のシミュレーション方法及びタイヤの製造方法 | |
US6725168B2 (en) | Vehicle/tire performance simulating method | |
JP4782392B2 (ja) | タイヤ摩耗のシミュレーション方法、装置、プログラム及び媒体 | |
JP5430198B2 (ja) | タイヤ摩耗のシミュレーション方法、装置、及びプログラム | |
JP3253952B1 (ja) | 車両・タイヤ性能のシミュレーション方法 | |
JP5064669B2 (ja) | タイヤとホイールの組立体の挙動シミュレーション方法及びタイヤの挙動シミュレーション方法 | |
JP4814751B2 (ja) | タイヤモデルの作成方法、装置、及びプログラム | |
JP5284686B2 (ja) | タイヤモデル作成方法、タイヤモデル作成装置、及びタイヤモデル作成プログラム | |
JPH11153520A (ja) | タイヤ性能のシミュレーション方法及びその装置 | |
JPH11201874A (ja) | タイヤ性能のシミュレーション方法 | |
JP2003330997A (ja) | 車両のシミュレーション方法 | |
JP3314082B2 (ja) | タイヤ有限要素モデルの作成方法 | |
JP4658580B2 (ja) | タイヤ挙動解析方法 | |
JP2005263222A (ja) | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 | |
JP2004224245A (ja) | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 | |
JP2006076404A (ja) | タイヤモデル、タイヤの挙動シミュレーション方法、プログラム及び記録媒体 | |
JP2002103930A (ja) | 車両・タイヤ性能のシミュレーション方法 | |
JP4444342B2 (ja) | タイヤ空気圧低下検出方法における警報閾値の設定方法 | |
JP2001356080A (ja) | タイヤ性能シミュレーション方法、装置、及び記録媒体 | |
JP4557640B2 (ja) | タイヤの解析方法、タイヤのビード部分の解析方法、タイヤの挙動シミュレーション方法、タイヤの挙動解析プログラム及びタイヤの挙動解析プログラムを記録した記録媒体 | |
Hatekar et al. | Silent block bush design and optimization for pick-up truck leaf spring | |
JP4800581B2 (ja) | タイヤの設計方法 | |
CN113408043A (zh) | 一种整车轮胎匹配方法及装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090707 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111101 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120410 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120412 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4976069 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |