JP4976055B2 - フラットケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

フラットケーブルおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4976055B2
JP4976055B2 JP2006155379A JP2006155379A JP4976055B2 JP 4976055 B2 JP4976055 B2 JP 4976055B2 JP 2006155379 A JP2006155379 A JP 2006155379A JP 2006155379 A JP2006155379 A JP 2006155379A JP 4976055 B2 JP4976055 B2 JP 4976055B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat cable
conductor
flat
shape
strip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006155379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007324065A (ja
Inventor
諭 村尾
武広 細川
章生 川端
達郎 堺
宏樹 平井
徹児 田中
洋樹 下田
良尚 小林
繁樹 村山
憲治 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2006155379A priority Critical patent/JP4976055B2/ja
Publication of JP2007324065A publication Critical patent/JP2007324065A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4976055B2 publication Critical patent/JP4976055B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Description

本発明は、フラットケーブルおよびその製造方法に関し、詳しくは、車体等の固定部材とスライドドア等の可動部材との間に架け渡されるフラットケーブルを可動部材にスムーズに追従させるものである。
従来、ワンボックスカーなどの車両のサイドドアには、引き戸式のスライドドアが採用されており、また、近時は車両の前後方向に移動させる2枚のスライドドアを設け、ドア開放時には互いに離れる方向に移動されるスライドドアも提供されている。
このスライドドアには、パワーウインドウ駆動モータやリミットスイッチなどが設けられ、これらの機器に給電するために車体側からスライドドアへハーネスを配索する必要がある。
車体とスライドドアとの間に架け渡すハーネスとしてフラットケーブルを用いたものが特開2000−177392号公報(特許文献1)において提供されている。特許文献1で提供されているフラットケーブル1は、車体とスライドドア間にU字状に折り返すように配索して余長を持たせ、スライドドアの開閉に追従可能としている。詳細には、図6に示すように、帯状の導体2を絶縁樹脂材3で被覆したフラットケーブル1に帯状鋼板4を重ね合わせ、これらを熱収縮チューブ5内で保持している。
また、同様に車体とスライドドアとの間に配索するものとして、特開2004−147469号公報(特許文献2)には、図7に示すように、リンク部材7aが線状に連結されたキャタピラ状のケーブルガイド7内にフラットケーブル1が複数積層された状態で配置された配索構造が提案されている。
前記のように、帯状鋼板4をフラットケーブル1に沿わせたり、キャタピラ状のケーブルガイド7にフラットケーブル1を挿通させたりすることにより、U字状に折り返したフラットケーブル1の湾曲部分の形状を一定に維持し、フラットケーブル1が弛んで周囲の部材に緩衝して損傷したり、U字状に折り返した位置で座屈を起こしたりするのを防止することができる。
しかし、フラットケーブル1の弛みや座屈を防止してフラットケーブルをスライドドアにスムーズに追従させるには、フラットケーブル1以外に前記のような帯状鋼板4やケーブルガイド7といった補強部材が別途必要となり、部品点数が増加しコストも増大すると共に、ハーネス作製にかかる工数も増加するという問題がある。
特開2000−177392号公報 特開2004−147469号公報
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、車体とスライドドアからなる可動部材との間に架け渡されるものであって、帯状鋼板やケーブルガイドなどの補強部材を設けなくても、フラットケーブルの弛みや座屈を防止して可動部材の移動に確実に追従することのできるフラットケーブルおよびその製造方法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するために、第一の発明は、自動車の車体と、該車体に可動自在に連結したスライドドアとの間にU字状を呈するように架け渡されるフラットケーブルであり、 導電性金属箔あるいは偏平な矩形状の導電性金属材からなる導体と、該導体に被覆して一体化している絶縁材とで帯状に構成しており、該帯状に延在する長さ方向の全長において、該長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に成形され、一面側が凹面とされていると共に他面側が凸面とされ、前記U字状の湾曲部において前記凹面が外周側とされることを特徴とするフラットケーブルを提供している。
前記のように、本発明のフラットケーブルでは、前記の従来公報で提供されているフラットケーブルにおける補強部材を用いることなく、導体と絶縁材とからなる帯状のフラットケーブルを、その長さ方向と直交する垂直断面を円弧形状に成形して、一面側を凹面、他面側を凸面として成形している。このように、補強部材により賦形するのではなく、成形時に円弧状としていることで、フラットケーブルの外側への広がりを規制して直進性を高め、U字状に折り返される位置では座屈を防止しつつ湾曲部の曲率半径を小さくすることができる。
したがって、補強部材を別途設ける必要がない分、部品点数およびコストを低減し、ハーネスの総重量や配索面積も小さくできると共に、フラットケーブルの弛みや座屈を防止しながら可動部材の移動にフラットケーブルをスムーズに追従させることが可能となる。
前記フラットケーブルの長さ方向と直交する垂直断面における円弧形状の曲率半径は、前記フラットケーブルを車体からなる固定部材とスライドドアからなる可動部材にU字状に湾曲させて配索した状態で湾曲部の曲率半径の2倍程度とすることが好ましい。
前記構成により、フラットケーブルをU字状に湾曲させた場合でも座屈を生じさせることなくなめらかに湾曲し、可動部材にフラットケーブルをスムーズに追従させることができる。
また、前記のように、帯状のフラットケーブルは、導電性金属箔あるいは偏平な矩形状の導電性金属材からなる導体と、該導体に被覆して一体化している絶縁材とを備えたものであるので、絶縁性に優れ、かつ薄く柔軟に曲げ変形できるフラットケーブルを得ることができる。
さらに、前記フラットケーブルは、複数の前記導体が間隔をあけて平行配置された導体層を1層あるいは複数層備え、複数層の場合には導体層間に前記絶縁材を介在させていることが好ましい。即ち、前記導体は幅方向において複数個に分断して配置してもよいし、厚さ方向において前記絶縁材を介在させて積層してもよい。
前記導体としては、例えば、銅箔やステンレス、銅合金、りん青銅等を用いることができ、特に、スズメッキした銅箔を用いることが好ましい。
また、前記絶縁材としては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリウレタン等の絶縁樹脂材を用いることができる。
特に、前記絶縁樹脂材として、片側面にホットメルト接着剤層を設けた絶縁樹脂フィルムを用い、前記ホットメルト接着剤層を対向させた上下の絶縁樹脂フィルム間に前記導体を挟み込んで加熱圧着していることが好ましい。
前記絶縁樹脂フィルムに予め設けられるホットメルト接着剤としては、例えば、ポリエステル系等のホットメルト接着剤を用いることが好ましい。
本発明のフラットケーブルは、前記のように、自動車の車体と、該車体に可動自在に連結したスライドドアとの間に架け渡され、該架け渡される方向の垂直断面が円弧状とされる。
前記U字状を呈するように架け渡され、前記U字の湾曲部において前記フラットケーブルの前記凹面が外周側とされる。
前記のように、フラットケーブルの前記凹面を外周側として、前記スライドドアと車体との間にフラットケーブルを架け渡すことにより、フラットケーブルの直進性をさらに高めることが可能となり、フラットケーブルが弛むことなく、スライドドアの移動にフラットケーブルをスムーズに追従させることが可能となる。
また、前記のように凹面を外周側として、複数の前記フラットケーブルを束ねたものを車体とスライドドアとの間に架け渡すことも可能である。その場合には、複数のフラットケーブルを一端側で結束固定する一方、他端側ではそれぞれのフラットケーブルが摺動自在となるようにフリーな状態で束ねていることが好ましい
第二の発明は、前記フラットケーブルの製造方法であって、
前記導体を前記絶縁材で被覆した帯状のフラットケーブル素材を連続的に設け、
前記フラットケーブル素材を、軸線方向の中央部を拡径したローラと、軸線方向の中央部を縮径したローラとからなる上下一対の加熱ローラの間を通して円弧形状を賦形した後、冷却ローラを通過させて前記賦形状態で固化し、その後、所要長さに切断していることを特徴とするフラットケーブルの製造方法を提供している。
前記のように、連続的に設けたフラットケーブル素材を、軸線方向の中央部を拡径したローラと、軸線方向の中央部を縮径したローラとからなる上下一対の加熱ローラの間を通していくことにより、フラットケーブルの長さ方向と直交する垂直断面の形状を円弧形状に連続的に賦形していくことができ、さらに、該賦形状態で固化させることにより、フラットケーブルに賦形された円弧形状を長期にわたり保持させることができる。
具体的には、例えば、連続した帯状の導体を上下の帯状の絶縁樹脂フィルムで挟み込んで加熱圧着して得られた連続した平板状のフラットケーブル素材を、前記形状を有した一対の加熱ローラの間に供給して通過させることにより、前記フラットケーブル素材の長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に賦形される。引き続き、前記一対の加熱ローラと同形の上下一対の冷却ローラ間を通過させることにより、円弧形状に賦形した状態で冷却固化され、垂直断面の形状が円弧形状に固化された連続的なフラットケーブルが得られ、これを所要長さに切断していくことにより本発明のフラットケーブルを製造することができる。
なお、加熱ローラの温度はホットメルト接着剤の種類によっても異なるが、80℃〜150℃程度とすることが好ましい。一方、冷却ローラの温度は常温程度とすることが好ましい。
しかし、本発明のフラットケーブルの製造方法は前記方法に限定されるものではなく、例えば、平板状に形成され所要長さに切断されたフラットケーブル素材を、円筒状部材にそれぞれの長さ方向を一致させるようにして巻き付けて自己融着テープで固定し、これを80℃〜150℃程度で約1時間加熱した後、常温で約5分〜1時間冷却し、その後で前記自己融着テープを取り除くことによっても、フラットケーブルの長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に成形された本発明のフラットケーブルを製造することができる。
前述したように、本発明によれば、帯状のフラットケーブルの長さ方向と直交する垂直断面を円弧形状に成形して、一面側を凹面、他面側を凸面とすることにより、従来のような補強部材を別途設けなくても、フラットケーブルの外側への広がりを規制して直進性を高め、U字状に折り返される位置では座屈を防止しつつ湾曲部の曲率半径を小さくすることができる。
したがって、補強部材を別途設ける必要がない分、部品点数およびコストを低減し、ハーネスの総重量や配索面積も小さくできると共に、フラットケーブルの弛みや座屈を防止しながらスライドドアの移動にフラットケーブルをスムーズに追従させることが可能となる。
また、前記のように、フラットケーブルの前記凹面を外周側として、スライドドアと車体との間にフラットケーブルを架け渡すことにより、フラットケーブルの直進性をさらに高めることが可能となり、フラットケーブルが弛むことなく、スライドドアの移動にフラットケーブルをスムーズに追従させることが可能となる。
また、本発明のフラットケーブルの製造方法によれば、連続的に設けたフラットケーブル素材を、軸線方向の中央部を拡径したローラと、軸線方向の中央部を縮径したローラとからなる上下一対の加熱ローラの間を通していくため、フラットケーブルの長さ方向と直交する垂直断面の形状を円弧形状に連続的に賦形していくことができ、さらに、該賦形状態で固化させることで、フラットケーブルに賦形された円弧形状を長期にわたり保持させることができる。前記製造方法によれば、本発明の帯状のフラットケーブルを極めて容易に製造することができる。
本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図3は本発明の第1実施形態を示し、フラットケーブル10は、複数(本実施形態においては3枚)の帯状のフレキシブルな導電性金属箔からなる導体11に、絶縁材12、13を被覆させ一体化させている。この帯状に延在するフラットケーブル10の長さ方向の全長において、該長さ方向と直交する垂直断面を円弧形状に成形し、一面側10aを凹面、他面側10bを凸面としている。なお、円弧形状の曲率半径は、フラットケーブル10をU字状に湾曲させて自動車の車体20とスライドドア21との間に配索した場合の湾曲部17の曲率半径rの2倍程度としている。
図1(A)に示す本実施形態のフラットケーブル10は、幅方向に間隔をあけて平行配置した帯状の3枚の導体11を上下の絶縁材12、13で挟み込んでラミネートした平板状のフラットケーブル素材10x[図1(C)に図示]を、垂直断面が前記円弧形状となるように賦形して得られるものである。
なお、導体11としては、導電性の高いスズメッキの銅箔を用い、絶縁材12、13としては、ポリエステル系ホットメルト接着剤12a、13aを内面側に塗布したポリエチレンテレフタレートフィルム(以下、PETフィルムという)12b、13bを用いている。
以下、本実施形態のフラットケーブル10の製造方法を説明する。
まず、3本の帯状の導体11は、図2に示すように、導体ロール(図示せず)から引き出され熱圧着ローラ14に供給される。また、ポリエステル系ホットメルト接着剤12a、13aが内面側に塗布されたPETフィルム12b、13bは、上下のフィルムロール(図示せず)からそれぞれ引き出されて熱圧着ローラ14に供給される。このとき、3枚の帯状の導体11は所定の間隔をあけて平行配置された状態で、熱圧着ローラ14に供給されるPETフィルム12b、13bの間に挟み込まれるようにして供給される。
このように、帯状の導体11および上下のPETフィルム12b、13bを、熱圧着ローラ14の間に通すことにより、PETフィルム12b、13bの内面側に塗布されていたポリエステル系ホットメルト接着剤12a、13aが溶融して、導体11がPETフィルム12b、13bで被覆され一体化された状態となり、これを常温で冷却することにより、連続した平板状のフラットケーブル素材10xが得られる。
引き続き、連続した平板状のフラットケーブル10xを上下一対の加熱ローラ15a、15bに供給する。図2(B)に示すように、上下一対の加熱ローラ15a、15bのうち、下側の加熱ローラ15aは軸線L1方向の中央部を拡径した形状を有している一方、上側の加熱ローラ15bは軸線L2方向の中央部を縮径した形状を有しており、加熱ローラ15a、15bの温度は、140℃に保たれている。
さらに、加熱ローラ15a、15bの後段には、円弧形状に賦形した状態で冷却固化させるために、加熱ローラ15a、15bと同形の上下一対の冷却ローラ16a、16bが設けられており、冷却ローラ16a、16bの温度は、30℃に保たれている。
連続した平板状のフラットケーブル素材10xを、加熱ローラ15a、15b間に通すことにより、長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に賦形される。引き続き、これを冷却ローラ16a、16b間に通して冷却固化させることにより、垂直断面の形状が円弧形状に固化された連続的なフラットケーブル10が得られ、これを所要長さに切断することで本実施形態のフラットケーブル10が製造される。
前記フラットケーブル10は、図3に示すように、自動車の車体20とスライドドア21との間に平面視でU字状に配索している。具体的には、図3(C)に示すようにフラットケーブル10の凹面10aを外周側とした姿勢で、フラットケーブル10を水平方向に延在させて配索し、U字状に折り返して湾曲部17を設けて、車体20とスライドドア21との間で余長を持たせている。さらに、フラットケーブル10の車体側の所要箇所を車体パネルにクリップ等で固定して端末に接続したコネクタ(図示せず)を車体20に配索したワイヤハーネス端末のコネクタに接続する一方、フラットケーブル10のスライドドア側も所要箇所をドアパネルにクリップ等で固定して端末のコネクタ(図示せず)をスライドドア21内に配索したドアハーネス端末のコネクタに接続している。
図3(A)はスライドドア21の全閉状態を示し、図3(B)に示すように、スライドドア21を矢印方向にスライドさせて全閉状態から開放すると、フラットケーブル10のスライドドア側がスライドドア21の動きに追従すると共に湾曲部17もスライドドア開方向に移動する。
前記構成によれば、帯状のフラットケーブル10の長さ方向と直交する垂直断面を円弧形状に成形して、一面側を凹面10a、他面側を凸面10bとすることにより、従来のような補強部材を別途設けなくても、フラットケーブル10の外側への広がりを規制して直進性を高め、U字状に折り返される位置では座屈を防止しつつ湾曲部17の曲率半径を小さくすることができる。
したがって、補強部材を別途設ける必要がない分、部品点数およびコストを低減し、ハーネスの総重量や配索面積も小さくできると共に、フラットケーブル10の弛みや座屈を防止しながらスライドドア21の移動にフラットケーブル10をスムーズに追従させることが可能となる。
また、前記のように、フラットケーブル10の凹面10aを外周側として、スライドドア21と車体20との間にフラットケーブル10を架け渡すことにより、フラットケーブル10の直進性をさらに高めることが可能となり、フラットケーブル10が弛むことなく、スライドドア21の移動にフラットケーブル10をスムーズに追従させることが可能となる。
さらに、前記のようなフラットケーブル10の製造方法によれば、連続的に設けた平板状のフラットケーブル素材10xを、軸線L1方向の中央部を拡径したローラ15aと、軸線L2方向の中央部を縮径したローラ15bとからなる上下一対の加熱ローラ15a、15b間を通していくため、垂直断面の形状を円弧形状に連続的に賦形していくことができ、さらに、該賦形状態で固化させることで、賦形された円弧形状を長期にわたり保持させることができる。前記製造方法によれば、本実施形態のフラットケーブル10を非常に容易に製造することができる。
図4は本発明の第2実施形態を示す。図4(B)に示す本実施形態のフラットケーブル30は、第1実施形態と同様にして得られた連続した平板状のフラットケーブル素材10xを所定長さに切断し、これを図4(A)に示すような円筒状部材18に長さ方向が一致するようにして巻き付けて、垂直断面の形状を円弧形状に賦形している。具体的には、切断したフラットケーブル素材10xを前記円筒形部材18に巻き付けた後、さらに自己融着テープ19を巻き付けて固定し、これを120℃の恒温槽内(図示せず)に約1時間保持して円弧形状を賦形し、次いで常温(23℃)にて1時間冷却した後に自己融着テープ19を取り外すことにより、本実施形態のフラットケーブル30を得ている。なお、円弧形状の曲率半径は、第1実施形態と同様、フラットケーブル30をU字状に湾曲させて配索した場合の湾曲部の曲率半径rの2倍程度としており、その他も第1実施形態と同様としている。
前記方法により製造されたフラットケーブル30においても、長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に成形されるため、フラットケーブル30の外側への広がりを規制して直進性を高め、U字状に折り返される位置では座屈を防止しつつ湾曲部の曲率半径を小さくすることができる。
第3実施形態では、第1実施形態で製造された複数枚(本実施形態においては5枚)のフラットケーブル10を、凹面10aが外周側になるようにして束ねて自動車の車体20とスライドドア21との間にU字状に配索している点以外は第1実施形態と同様としている。その際、複数枚のフラットケーブルを一端側で結束固定する一方、他端側ではそれぞれのフラットケーブル10が摺動自在となるようにフリーな状態で束ねている。
前記構成によれば、それぞれのフラットケーブル10の凹面10aが外周側になるように配索されているので、フラットケーブル10の直進性をさらに高めることが可能となり、フラットケーブル10の弛みが防止できる。また、それぞれのフラットケーブル10の一端側が摺動自在にフリーな状態で束ねられているので、スライドドア21の移動にそれぞれのフラットケーブル10をスムーズに追従させることが可能となる。
第4実施形態のフラットケーブル40は、図5に示すように、2層の導体11、22を設けた点以外は第1実施形態と同様にフラットケーブルを製造し、車体とスライドドアとの間に配索する。
フラットケーブル40の構成は、図5(B)に示すように、ポリエステル系ホットメルト接着剤12a、13aを内面側に塗布した上下のPETフィルム12b、13bの間に、ポリエステル系ホットメルト接着剤23a、23bを両面に塗布したPETフィルム23cを絶縁材23として設け、PETフィルム12bと23cとの間に幅広の1枚の導体22を挟みこむと共に、PETフィルム23cと13bとの間に平行配置された3枚の導体11を挟みこんでラミネートしている。
前記のようにして得られた図5(C)の連続的な平板状のフラットケーブル素材40xを第1実施形態と同様の方法で垂直断面に円弧形状を賦形し、図5(A)に示すような本実施形態のフラットケーブル40を得ている。
前記構成のフラットケーブル40においても、長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に成形されるため、フラットケーブル40の外側への広がりを規制して直進性を高め、U字状に折り返される位置では座屈を防止しつつ湾曲部の曲率半径を小さくすることができる。
(A)は第1実施形態に係るフラットケーブルの概略斜視図であり、(B)はフラットケーブル素材の構成を示す図面、(C)はフラットケーブル素材の概略斜視図である。 (A)は第1実施形態に係るフラットケーブルの製造工程を示す図面であり、(B)は上下1対の加熱ローラの概略斜視図である。 車体とスライドドアとの間にフラットケーブルを架け渡した状態を示し、(A)はスライドドアの全閉状態を示す平面概略図、(B)はスライドドアを開方向へスライドさせた状態を示す平面概略図、(C)は架け渡されている状態のフラットケーブルの概略斜視図である。 (A)第2実施形態において平板状のフラットケーブル素材に円弧形状を賦形している状態を示す図面であり、(B)は第2実施形態に係るフラットケーブルの概略斜視図である。 (A)は第4実施形態に係るフラットケーブルの概略斜視図であり、(B)はフラットケーブル素材の構成を示す図面、(C)はフラットケーブル素材の概略斜視図である。 従来例を示す図面である。 従来例を示す図面である。
符号の説明
10、30 40 フラットケーブル
10x、40x フラットケーブル素材
10a 凹面
10b 凸面
11、22 導体
12、13、23 絶縁材
12a、13a 23a、23b ホットメルト接着剤
12b、13b 23c PETフィルム
14 熱圧着ローラ
15a、15b 加熱ローラ
16a、16b 冷却ローラ
17 湾曲部
18 円筒状部材
19 自己融着テープ
20 車体
21 スライドドア

Claims (3)

  1. 自動車の車体と、該車体に可動自在に連結したスライドドアとの間にU字状を呈するように架け渡されるフラットケーブルであり、
    電性金属箔あるいは偏平な矩形状の導電性金属材からなる導体と、該導体に被覆して一体化している絶縁材とで帯状に構成しており、該帯状に延在する長さ方向の全長において、該長さ方向と直交する垂直断面が円弧形状に成形され、一面側が凹面とされていると共に他面側が凸面とされ、前記U字状の湾曲部において前記凹面が外周側とされることを特徴とするフラットケーブル。
  2. 複数の前記導体が間隔をあけて平行配置された導体層を1層あるいは複数層備え、複数層の場合には導体層間に前記絶縁材を介在させている請求項1に記載のフラットケーブル。
  3. 請求項1または請求項2に記載のフラットケーブルの製造方法であって、
    前記導体を前記絶縁材で被覆した帯状のフラットケーブル素材を連続的に設け、
    前記フラットケーブル素材を、軸線方向の中央部を拡径したローラと、軸線方向の中央部を縮径したローラとからなる上下一対の加熱ローラの間を通して円弧形状を賦形した後、冷却ローラを通過させて前記賦形状態で固化し、その後、所要長さに切断していることを特徴とするフラットケーブルの製造方法
JP2006155379A 2006-06-02 2006-06-02 フラットケーブルおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP4976055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155379A JP4976055B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 フラットケーブルおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006155379A JP4976055B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 フラットケーブルおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007324065A JP2007324065A (ja) 2007-12-13
JP4976055B2 true JP4976055B2 (ja) 2012-07-18

Family

ID=38856672

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006155379A Expired - Fee Related JP4976055B2 (ja) 2006-06-02 2006-06-02 フラットケーブルおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4976055B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110494934A (zh) * 2017-04-11 2019-11-22 特斯拉公司 结构电缆
US11479189B2 (en) 2018-02-12 2022-10-25 Tesla, Inc. High-speed-wiring-system architecture
US12036932B2 (en) 2018-01-18 2024-07-16 Tesla, Inc. Wiring system architecture

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100960262B1 (ko) * 2008-08-14 2010-06-07 한전케이피에스 주식회사 촬상소자를 이용한 형상 연성회로 박막형 내시경장치
JP5535027B2 (ja) * 2010-10-13 2014-07-02 古河電気工業株式会社 積層フラットハーネス
JP4964999B1 (ja) * 2011-12-12 2012-07-04 Fcm株式会社 フラットケーブルの製造方法
WO2016020512A1 (de) * 2014-08-07 2016-02-11 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Fahrzeug mit einer mittels eines ladekabels und einer externen stromversorgung wieder aufladbaren speichereinrichtung

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63194412U (ja) * 1987-05-30 1988-12-14
JPH0410919U (ja) * 1990-05-18 1992-01-29
JP3484991B2 (ja) * 1998-09-09 2004-01-06 トヨタ車体株式会社 固定部材と可動部材間のケーブル配線構造
JP3999006B2 (ja) * 2002-03-12 2007-10-31 三ツ星ベルト株式会社 ハーネス用ガイド部材
JP2006306267A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Furukawa Electric Co Ltd:The スライドドア給電装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110494934A (zh) * 2017-04-11 2019-11-22 特斯拉公司 结构电缆
US12036932B2 (en) 2018-01-18 2024-07-16 Tesla, Inc. Wiring system architecture
US11479189B2 (en) 2018-02-12 2022-10-25 Tesla, Inc. High-speed-wiring-system architecture
US11932184B2 (en) 2018-02-12 2024-03-19 Tesla, Inc. High-speed-wiring-system architecture

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007324065A (ja) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4976055B2 (ja) フラットケーブルおよびその製造方法
JP3435688B2 (ja) フレキシブル・フラット・ケーブルの保護構造
WO2009096324A1 (ja) 自動車用ワイヤハーネス
EP2711937B1 (en) Shielding wire
JP2838008B2 (ja) 遮音用管状カバー及びその製造方法
EP1953768A2 (en) Electronic device and harness for wiring electronic device
CN109313965B (zh) 线束
CN104009424A (zh) 线束以及线束的制造方法
US11170914B2 (en) Fixing member-attached wire harness
JP5679553B2 (ja) ワイヤハーネス
KR20130072118A (ko) 와이어 하네스
US20160064906A1 (en) Wire harness electrical line exterior structure
WO2012070266A1 (ja) ワイヤーハーネス及び線状部材付保護筒部
JP2010538594A (ja) 導線、ホース等を案内する装置
JP4984626B2 (ja) 電気ケーブル
JP2007110819A (ja) フラットケーブル
JP2010126648A (ja) ワイヤハーネス結束用テープ
WO2010098189A1 (ja) ワイヤハーネスの配索構造
JP2006306267A (ja) スライドドア給電装置
JP2008195254A (ja) ドア用ワイヤハーネスの配索構造
WO2021010146A1 (ja) ワイヤーハーネス
JP6313550B2 (ja) ワイヤハーネス保護構造
JP2017204931A (ja) 電線束用外装シート、電線束用保護筒体およびワイヤハーネス
JP2007124721A (ja) プロテクタ
JPH11329096A (ja) 鎧装ケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110517

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120410

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees