JP4958378B2 - 投写型映像装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投写型映像装置に関し、特に、投写型映像装置において用いられる冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パーソナルコンピュータに代表されるデジタル機器の普及に伴い、そのようなデジタル機器によって生成される映像をスクリーン上に投写することができる投写型映像装置が、プレゼンテーション等の目的のために市場に投入されている。投写型映像装置では、デジタル機器によって生成された映像を表示する映像表示素子によって光源からの光が変調され、その変調された光が投写光学系によって拡大され、投写される。
【0003】
デジタル機器が高性能化し、それに伴ってデジタル機器によって生成される映像も高い解像度を有するようになってきているので、投写型映像装置には、より高い解像度を有する映像表示素子が必要とされてきている。また、明るい投影画面を実現するために、投写型映像装置の光源の高輝度化が求められている。
【0004】
投写型映像装置の映像表示素子は、光源からの光によって照らされる。従って、光源を高輝度化すると、映像表示素子は、より強い光によって照らされるようになる。透過型の映像表示素子は強い光によって照らされた場合の温度の上昇が著しいので、高輝度な投写型映像装置には、反射型の映像表示素子が用いられる。反射型の映像表示素子でも、強い光によって照らされた場合には、光の吸収によって温度が上昇する。従って、映像表示素子を強制的に冷却する構造を設けることが必要になる。
【0005】
さらに、映像表示素子の解像度を高くすると、映像表示素子の自体の発熱量も大きくなる。従って、投写型映像装置を高解像度化し、高輝度化するために、映像表示素子を効率的に冷却する構造が必要になる。
【0006】
光源からの光は、プリズムを通って反射型の映像表示素子に入射し、反射型の映像表示素子の表示面で反射された光は、再度プリズムに入射する。従って、投写型映像装置を高輝度にすると、プリズムの温度も上昇する。従って、投写型映像装置を高輝度化するために、プリズムを効率的に冷却する構造が必要になる。
【0007】
図17は、従来技術における投写型映像装置の映像表示素子909を冷却する構造を示す。なお、図17には、光源からの光の3つの原色成分のうちの1つに着目して、その原色成分に関連する映像表示素子909のみが示されている。映像表示素子909は、マイクロミラー型の反射型映像表示素子である。映像表示素子909の表示面には、複数のマイクロミラーが配列されている。複数のマイクロミラーのそれぞれが所定の映像を示す制御信号に応じて角度を変えることにより、映像表示素子909の表示面に映像が表示される。
【0008】
映像表示素子909には、電子冷却素子912がホルダ913を介して接合されている。電子冷却素子912は、例えば、半導体で構成されている。
【0009】
電子冷却素子912には、ヒートシンク914と、ヒートシンク914を冷却する冷却ファン915とが接合されている。
【0010】
光源(図示せず)からの光は、TIRプリズム903と、色分離・色合成プリズム906とを通って映像表示素子909に入射する。映像表示素子909によって反射された光は、マイクロミラーの角度に対応して、矢印910aまたは矢印910bによって示される方向へ向かう。矢印910aの方向へ向かう光(光910a)は、映像表示素子909の表示面に表示される映像の情報を担持する。光910aは、色分離・色合成プリズム906と、TIRプリズム903とを透過した後、図示しない投影光学系によって、スクリーンに投写される。
【0011】
映像表示素子909は、ホルダ913、電子冷却素子912、ヒートシンク914および冷却ファン915により冷却される。
【0012】
矢印910bの方向へ向かう光は、スクリーンに投写されるために使用されない光であり、本明細書中で、不要光とよぶ。不要光910bは、TIRプリズム903に入射しないように色分離・色合成プリズム906によって導かれ、色分離・色合成プリズム906から出射する。不要光910bがTIRプリズム903に入射すると、スクリーンに投影される映像のコントラストが低下し、画質が劣化する。不要光910bは、不要光910bが照射する部位(図示せず)において吸収される。
【0013】
反射型の映像表示素子の冷却構造の他の例が、特開平10−319853号公報に示される。特開平10−319853号公報に示される例では、映像表示素子に熱伝導性の高い金属板を接合することによって、映像表示素子の放熱面の面積を増加させる。金属板は、自然対流によって冷却される。
【0014】
反射型の映像表示素子の冷却構造のさらに他の例が、特開平10−319379号公報に示される。特開平10−319379号公報に示される例では、冷却ファンが、映像表示素子の前面および後面に冷却のための空気対流を発生させるために設けられる。特開平10−319379号公報には、さらに、映像表示素子の熱をヒートパイプによって放熱フィンまで伝導させ、その放熱フィンが冷却ファンによって示される構成が開示されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図17に示される従来の構成では、冷却ファン915が映像表示素子909に設けられている。映像表示素子909の冷却効率を高めようとすると、冷却ファン915の回転数を高くするか、冷却ファン915を大型化することによって、冷却ファン915が発生する風量を増加させなければならない。しかし、図17に示される構成によれば、風量を増加することによって必然的に増加する冷却ファン915の振動が、映像表示素子909に含まれるマイクロミラーに直接的に伝達され、映像表示素子909に表示される映像の画質を劣化させる。その結果、スクリーンに投影される映像の画質が劣化する。特に、高解像度の映像表示素子909を用いた場合には、このような画質の劣化が顕著になる。また、冷却ファン915に発生する振動は、映像表示素子909の色分離・色合成プリズム906に対する位置決めの精度を低下させ、スクリーンに投影される映像の画質が劣化する。
【0016】
従って、図17に示される従来の構成によれば、映像表示素子909を効果的に冷却することができない。
【0017】
さらに、図17に示される構成では、色分離・色合成プリズム906は、不要光910bをTIRプリズム903に入射しないように導く機能を担っている。このために、色分離・色合成プリズム906を小型化することができない。
【0018】
特開平10−319853号公報に開示される冷却構造では、映像表示素子を冷却するための冷却ファンが用いられないので、上述した振動による画質の劣化の問題は生じない。しかし、自然対流による冷却では、映像表示素子の冷却が不十分であり、投写型映像装置の高輝度化には対処することができない。
【0019】
特開平10−319379号公報に開示される冷却構造では、映像表示素子が、空気によって冷却される。空気の熱伝導率は低いので、効率的な冷却ができない。また、映像表示素子の熱をヒートパイプによって放熱フィンまで伝導させる構成では、ヒートパイプの高い剛性および重い重量によって、映像表示素子のプリズムに対する位置の調整が困難になり、位置決めの精度が低下しやすい。また、ヒートパイプの剛性および重量を小さくするためには、ヒートパイプを細くしなければならない。ヒートパイプを細くすると、単位時間にヒートパイプを伝熱する熱が少くなり、映像表示素子の効率的な冷却ができなくなる。
【0020】
さらに、上述したいずれの従来技術においても、プリズム(例えば、図17に示される色分離・色合成プリズム906)の冷却については言及されていない。プリズムの温度が高くなると、熱膨張によってプリズムの寸法が変化し、光学系の精度が低下してスクリーンに投影される映像の画質が劣化するという問題がある。
【0021】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、プリズムを小型化することが可能な投写型映像装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、反射型の映像表示素子を効果的に冷却することが可能な投写型映像装置を提供することである。本発明のさらに他の目的は、プリズムを効果的に冷却することが可能な投写型映像装置を提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の投写型映像装置は、ソース光を発する光源光学系と、複数のマイクロミラーが配置された表示面を有し、所定の映像を示す制御信号に応じて前記複数のマイクロミラーを駆動することにより、前記表示面に入射する前記ソース光を第1の方向および前記第1の方向とは異なる第2の方向に反射してそれぞれ第1の光および第2の光を得る、映像表示素子と、前記第1の光と前記第2の光とを透過するプリズムと、前記プリズムを透過した前記第1の光を投写する投写光学系と、前記プリズムを透過した前記第2の光を吸収する吸収部と、前記吸収部を液体冷媒により冷却する冷却部とを備え、前記第1の光は前記所定の映像の情報を担持し、前記吸収部は、前記液体冷媒に接する表面を有し、前記液体冷媒に接する前記表面にはフィンが形成されており、前記液体冷媒は、前記プリズムに光学的にカップリングされており、前記第2の光は、前記液体冷媒を通じて前記吸収部に到達し、これにより、上記目的が達成される。
【0023】
前記投写型映像装置は、複数の原色成分のそれぞれに対応する複数の映像表示素子を備え、前記プリズムは、前記ソース光を前記複数の原色成分に分離し、前記原色成分のそれぞれについての前記第1の光を合成してもよい。
【0024】
前記冷却部は、前記液体冷媒の熱を前記投写型映像装置の周囲の空気中に放散させる放熱器を含んでもよい。
【0025】
前記冷却部は、前記液体冷媒を前記吸収部と前記放熱器とを通じて循環させるためのポンプと、前記液体冷媒の循環経路を構成する配管とをさらに含んでもよい。
【0026】
前記放熱器の前記投写型映像装置の周囲の空気に接する表面には、フィンが形成されており、前記冷却部は、前記放熱器の周囲の空気を攪拌することにより、放熱の効率を高める冷却ファンをさらに含んでもよい。
【0027】
前記液体冷媒の循環流量は、前記投写型映像装置の周囲の温度に応じて可変に制御されてもよい。
【0028】
前記液体冷媒は、透明ガラスと透明接着剤とを介して前記プリズムに光学的にカップリングされていてもよい。
【0029】
前記吸収部は、金属材料から形成されてもよい。
【0030】
前記吸収部は、前記第2の光を吸収する表面を有し、前記第2の光を吸収する前記表面は、黒色であってもよい。
【0032】
前記液体冷媒の屈折率は、前記プリズムの屈折率と実質的に等しくてもよい。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。なお、本明細書中で、同一の構成要素には同一の参照番号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0050】
図1は、本発明の実施の形態の投写型映像装置1000の光学系を示す。投写型映像装置1000は、光源光学系121と、映像表示素子7a〜7cと、TIR(Total Inner Reflecting)プリズム3と、色分離・色合成プリズム6(プリズム)と、投写レンズユニット(投写光学系)8とを含む。
【0051】
なお、図1には、投写型映像装置1000において、色分離・色合成プリズム6を冷却するための構造と、映像表示素子7a〜7cを冷却するための構造とは示されていない。これらの冷却構造は、図2を参照して後述される。
【0052】
光源光学系121は、ソース光122を発する。本明細書中で、「ソース光」とは、映像表示素子によって変調されていない(映像表示素子に表示される映像の情報を担持していない)光をいう。
【0053】
光源光学系121は、光源ランプユニット1と、光源ランプユニット1からの光(ソース光)を集光するためのリレーレンズユニット2と、リレーレンズユニット2によって集光された光をTIRプリズム3へ入射させるための光導入ミラー4とを含む。光源ランプユニット1は、ランプ101と、ランプ101が発する光を効率よく集光するための凹面鏡102とを含む。高輝度の投写型映像装置1000においては、ランプ101として、例えば、キセノンランプが用いられる。
【0054】
なお、説明のために、図1では、光学系は実際の幾何学的関係から変更して示されている。例えば、実際の投写型映像装置1000の光学系では、ソース光122は、紙面の奥からTIRプリズム3に入射する。
【0055】
TIRプリズム3は、2つのプリズムにより構成される。2つのプリズムの境界面には、非常に薄い空気層(図示せず)が形成されている。TIRプリズム3に入射したソース光122は、プリズム境界面に臨界角よりも大きな角度で入射するので、全反射して色分離・色合成プリズム6に導かれる。
【0056】
色分離・色合成プリズム6のプリズム端面には、ダイクロイック膜が形成されている。ソース光122は、例えば、白色光である。ソース光122は、色分離・色合成プリズム6によって、3つの原色成分(例えば、赤、青および緑の原色成分)に色分離される。それぞれの原色成分は、対応する映像表示素子7a〜7cの表示面で反射する。表示面で反射した光は、映像表示素子7a〜7cのそれぞれの表示面に表示される映像によって変調されている。すなわち、映像の情報を担持する情報光(第1の光)である。
【0057】
各原色成分のそれぞれについての情報光は、色分離・色合成プリズム6によって合成される。合成された情報光は、色分離・色合成プリズム6を透過した後、TIRプリズム3を透過し、投写光学系8によって拡大され、スクリーン110に投写される。
【0058】
映像表示素子7a〜7cのそれぞれは、反射型の映像表示素子である。映像表示素子7a〜7cのそれぞれは、例えば、反射型液晶映像表示素子であり得る。あるいは、映像表示素子7a〜7cのそれぞれは、マイクロミラー型映像表示素子であり得る。反射型液晶映像表示素子およびマイクロミラー型映像表示素子は、いずれも、反射型の映像表示素子の一例である。
【0059】
図2は、本発明の実施の形態の投写型映像装置1000の冷却構造1010を示す。図2には、図1に示される矢印Aの方向から見たTIRプリズム3と、色分離・色合成プリズム6とが示されている。図2における紙面の上側は、図1における紙面の手前に相当する。図2には、図1に示される映像表示素子7a〜7cのうち、映像表示素子7aと映像表示素子7cとは省略されている。また、映像表示素子7aおよび映像表示素子7cに関連する光路も省略されている。色分離・色合成プリズム6によって、ソース光122の映像表示素子7a〜7cのそれぞれに対応する原色成分への分解、および映像表示素子7a〜7cのそれぞれによって得られた情報光の合成が行われるが、そのような分解、合成の様子は図2には示されていない。
【0060】
この例では、映像表示素子7a〜7cのそれぞれは、マイクロミラー型映像表示素子であるものとする。以下の映像表示素子7bに関する説明は、映像表示素子7aおよび映像表示素子7cにも当てはまる。
【0061】
映像表示素子7bは、取り付け板18に取り付けられている。取り付け板18は、色分離・色合成プリズム6に接合された調整軸ホルダ16と、調整軸ホルダ16に設けられた調整軸17とにより色分離・色合成プリズム6に固定されている。取り付け板18と映像表示素子7bとは、それらの相対的な位置を正確に合わせた後、接着剤で固定されている。この位置合わせは、図示されない専用の装置を用いて行われる。
【0062】
ソース光122からの光は、TIRプリズム3と、色分離・色合成プリズム6とを通って映像表示素子7bに入射する。
【0063】
図3Aは、映像表示素子7bの表示面127を示す。表示面127には、複数のマイクロミラー301が配置されている。マイクロミラー301は、映像表示素子7bに入力される制御信号に応じて駆動される。この制御信号は、所定の映像(スクリーン110に投影することが意図される映像のうち、映像表示素子7bに対応する原色成分の映像)を示す。
【0064】
図3Aに示されるマイクロミラー型映像表示素子としては、例えば、DMD(Digital Mirror Device)素子やTMA(Thin film Micromirror Array)素子が商品化または公表されている。
【0065】
図3Bは、映像表示素子7b(図3A)の表示面127において、ソース光122が反射される様子を示す。図3Bに示される例では、映像表示素子7bは、DMD素子であるものとする。DMD素子では、マイクロミラー301(画素)のそれぞれが、制御信号に応じてその角度が+10度または−10度に駆動される。なお、+10度および−10度は、表示面127に対する個々のマイクロミラー301の角度である。
【0066】
−10度を“ON”、+10度を“OFF”と表した場合、“ON”に対応するマイクロミラー301によって反射された光が情報光10bを構成する。“OFF”に対応するマイクロミラー301によって反射された光が不要光10aを構成する。このように、映像表示素子7bは、TIRプリズム3(図2)と色分解・色合成プリズム6とを通って表示面127に入射するソース光122を第1の方向10bおよび第1の方向10bとは異なる第2の方向10aに反射して、それぞれ第1の光(情報光)および第2の光(不要光)を得る。情報光10bは、映像表示素子7bによって変調されている。すなわち、映像表示素子7bに入力される制御信号によって示される所定の映像の情報を担持している。
【0067】
なお、DMD素子を映像表示素子として使用する投写型映像機器の例としては、DLP(Digital Light Processing)システムが商品化されている。
【0068】
再び図2を参照して、本発明の実施の形態の冷却構造1010を説明する。
【0069】
色分離・色合成プリズム6は、情報光10bおよび不要光10aを透過する。色分離・色合成プリズム6を透過した情報光10bは、TIRプリズム3をさらに透過し、投写光学系8(図1)によってスクリーン110に投写される。
【0070】
色分離・色合成プリズム6の上面には、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20により冷却するプリズム冷却装置19が接着剤等によって固定されている。なお、色分離・色合成プリズム6の上面とは、色分離・色合成プリズム6の面のうち、図2において最も上方向にある面をいう。
【0071】
映像表示素子7bの表示面127と反対側の面(背面)には、その面を液体冷媒20により冷却する第1の素子冷却装置21が接着剤またはネジ等によって固定されている。また、映像表示素子7bの表示面127の周囲には、表示面127の周囲を液体冷媒20により冷却する第2の素子冷却装置26が接着剤により映像表示素子7bと密着するように固定されている。
【0072】
液体冷媒20は、ポンプ22により、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26を通じて循環される。液体冷媒20の循環経路は、配管チューブ23(配管)によって構成される。液体冷媒20の循環流量は、色分離・色合成プリズム6および映像素子7bの冷却条件に応じて適切に定められる。
【0073】
プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26を通過した液体冷媒20は、放熱器24に導かれて空気との熱交換を行う。このようにして、液体冷媒20の熱は、周囲の空気中に放散される。
【0074】
放熱器24の周囲の空気に接する表面には、フィンが形成されていてもよい。さらに、投写型映像装置には、放熱器24を強制空冷するために、冷却ファン25が省略可能に設けられる。冷却ファン25は、放熱器24の周囲の空気を攪拌することにより、放熱の効率を高める。
【0075】
このように、プリズム冷却装置19、ポンプ22、配管チューブ23および放熱器24は、全体として、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20により冷却するための冷却部として機能する。また、第1の素子冷却装置21、ポンプ22、配管チューブ23および放熱器24は、全体として、映像表示素子7bの表示面127とは反対側の面を液体冷媒20により冷却するための冷却部として機能する。
【0076】
液体冷媒20は、プリズム冷却装置19において、色分離・色合成プリズム6とは直接的に接触している。液体冷媒20は、透明であり、色分離・色合成プリズム6からの不要光10aは、液体冷媒20を透過する。液体冷媒20は、色分離・色合成プリズム6と光学的にカップリングされている。なお、「媒質Aと媒質Bとが光学的にカップリングされている」という用語は、本明細書中において、媒質Aと媒質Bとの間に空気層を介在させずに、媒質Aから媒質Bへ、あるいはその逆に光が透過し得る態様で、媒質Aと媒質Bとが配置されていることをいう。
【0077】
不要光10aは、プリズム冷却装置19の内壁に当たって吸収される。従って、プリズム冷却装置19は、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20により冷却する冷却部として機能すると同時に、不要光10aを吸収する吸収部としても機能する。液体冷媒20が不要光10aを吸収部まで導く機能を有するので、不要光10aを吸収部まで導くための色分離・色合成プリズム6の構成が必要でなくなり、色分離・色合成プリズム6を小型化することが可能になる。この特徴は、図17に示される従来技術における色分離・色合成プリズム906と、図2に示される本発明の投写型映像装置1000の色分離・色合成プリズム6とを比較することにより明らかになる。色分離・色合成プリズム6の高さ(図2において、紙面の上下方向の長さ)は、従来技術における色分離・色合成プリズム906の高さ(図17において、紙面の上下方向の長さ)に比較して1/2程度にすることができる。色分離・色合成プリズム6は非常に精度の高い光学部品であり、高価である。従って、色分離・色合成プリズム6を小型化することにより、投写型映像装置1000の製造コストを低減することが可能になる。
【0078】
プリズム冷却装置19が不要光10aを吸収する吸収部として機能する場合には、ポンプ22、配管チューブ23および放熱器24が、その吸収部を液体冷媒20により冷却するための冷却部として機能する。
【0079】
液体冷媒20の屈折率は、色分離・色合成プリズム6の屈折率(n=1.5近傍)と実質的に等しいことが望ましい。色分離・色合成プリズム6と液体冷媒20とは光学的にカップリングされているので、液体冷媒20の屈折率が色分離・色合成プリズム6の屈折率と等しい場合には、色分離・色合成プリズム6と液体冷媒20の界面において全反射は起こらない。そのため、不要光10aはプリズム冷却装置19の内部の液体冷媒20に入射し、プリズム冷却装置19の内壁に当たって吸収される。その結果、不要光10aが色分離・色合成プリズム6と液体冷媒20の界面において反射し、色分離・色合成プリズム6を透過してTIRプリズム3に入射することがない。従って、そのような不要光10aがスクリーン110(図1)に投影される映像のコントラストを低下させることがない。
【0080】
色分離・色合成プリズム6のガラス材料としてBK7を使用した場合、色分離・色合成プリズム6の屈折率は1.5である。この場合には、液体冷媒20として、エチレングリコール55%、ジエチレングリコール30%、グリセリン15%の混合液が好適に用いられ得る。この混合液の屈折率は1.44であり、色分離・色合成プリズム6の屈折率と実質的に等しい。この例では、色分離・色合成プリズム6と液体冷媒20との界面での全反射角度は70度以上となり、スクリーン110(図1)に投影される映像のコントラストの低下は知覚できない程度であるので実用上問題がない。
【0081】
なお、色分離・色合成プリズム6の屈折率と液体冷媒20の屈折率とが実質的に等しいとは、それらの屈折率が全く等しいか、あるいは若干の差があるものの、その差に起因して色分離・色合成プリズム6と液体冷媒20との界面において反射する不要光10aがわずかであり、スクリーン110(図1)に投影される映像のコントラストの低下が知覚できない程度であることをいう。
【0082】
図4は、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26がそれぞれ、色分離・色合成プリズム6の上面、映像表示素子7bの背面および映像表示素子7bの表示面の周囲に取り付けられる様子を示す分解斜視図である。図4においても、図1に示される映像表示素子7aおよび映像表示素子7cは省略されている。しかし、映像表示素子7aおよび映像表示素子7cのそれぞれの表示面の周囲および背面に、図4に示される第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26が、映像表示素子7bに対して取りつけられるのと同様の態様で取りつけられ得ることが理解されるべきである。
【0083】
図5は、プリズム冷却装置19が色分離・色合成プリズム6の上面に配置された状態を示す。図5は、図4の矢印Aに示される方向からプリズム冷却装置19および色分離・色合成プリズム6を見た図である。
【0084】
映像表示素子7aおよび映像表示素子7cからの不要光も、図2を参照して上述した映像表示素子7bからの不要光10aと同様に、色分離・色合成プリズム6の上面から、図5において紙面の手前方向に出射する。プリズム冷却装置19は、映像表示素子7a〜7cのそれぞれからの不要光を吸収するために、3個のプリズム6a〜6cを含む色分離・色合成プリズム6の上面のほぼ全体をカバーするように設けられる。
【0085】
プリズム冷却装置19には、液体冷媒20を循環させるための冷媒入口27と冷媒出口28とが設けられる。冷媒入口27と冷媒出口28とは、配管チューブ23(図2)に接続される。図5に示される例では、プリズム冷却装置19には、冷媒入口27と冷媒出口28とがそれぞれ1つずつ設けられているが、冷媒入口27の数および冷媒出口28の数は1つに限定されない。
【0086】
図6Aは、プリズム冷却装置19の底面を示す。図6Aは、プリズム冷却装置19を図4に示される矢印Bの方向から見た図である。
【0087】
プリズム冷却装置19は、例えば、熱伝導率の優れたアルミニウムや銅の金属材料から形成され、箱状の空洞構造を有する。上述したように、プリズム冷却装置19の空洞部と色分離・色合成プリズム6の間には透明な液体冷媒20が封入されている。
【0088】
プリズム冷却装置19は、不要光10a(図2)を吸収する吸収部としての機能を有するので、プリズム冷却装置19の内壁は、光を吸収するために黒色であることが望ましい。また、プリズム冷却装置19がアルミニウムで製作される場合には、液体冷媒20による腐食を防止するために、黒色アルマイト処理等の黒色酸化膜を形成することが望ましい。
【0089】
プリズム冷却装置19の内壁は、不要光10aを吸収することによって温度が上昇する。プリズム冷却装置19の内壁と液体冷媒20との間で熱交換を行うことによって、プリズム冷却装置19の内壁が冷却される。プリズム冷却装置19においては、不要光10aを吸収する面が、直接、液体冷媒20に接するので、効率的な熱交換が行われる。
【0090】
熱交換効率は、一般に、冷媒の流速と熱交換表面積に依存する。従って、熱交換効率を高めるためには、プリズム冷却装置19の内壁は、できるだけ広い面積で液体冷媒20に接することが好ましい。そのために、図6Aに示される例では、プリズム冷却装置19の内壁には、ヒートシンクリブ29(フィン)が形成されている。ヒートシンクリブ29は、冷媒入口27から冷媒出口28まで液体冷媒20を効率的に流すために、互い違いに形成されている。
【0091】
図6Bは、図6Aに示されるプリズム冷却装置19のA−B断面図である。
【0092】
好適な実施形態において、プリズム冷却装置19の高さ(図6Bにおいて、紙面の上下方向の寸法)は約5mmであり、ヒートシンクリブ29の厚みは0.5mm〜1mmである。液体冷媒20はエチレングリコールまたはプロピレングリコール等が用いられ得る。プリズム冷却装置19における放熱量が30W程度である場合には、液体冷媒20の流量は、50cc/min程度で十分な冷却効果を実現することができる。
【0093】
図7Aは、映像表示素子7bの背面128に第1の素子冷却装置21が取りつけられる様子を示す分解斜視図である。
【0094】
図7Bは、第1の素子冷却装置21の断面図である。第1の素子冷却装置21はケース30と蓋31とを含む。ケース30と蓋31とは、接着剤等により接合され、密封されている。ケース30と蓋31とは、例えば、熱伝導性のよいアルミニウムまたは銅等の金属材料から形成され、箱状の空洞構造を有する。
【0095】
ケース30には、液体冷媒20を循環させるために、冷媒入口32と冷媒出口33とが設けられる。第1の素子冷却装置21と映像表示素子7bとの間で熱が伝導する必要があるので、第1の素子冷却装置21は映像表示素子7bに密着して設けられる。ケース30には、第1の素子冷却装置21は映像表示素子7bに密着して固定するためのネジ等が貫通する固定用穴34が設けられる。ただし、第1の素子冷却装置21が映像表示素子7bに接着剤で固定される場合には、固定用穴34は省略され得る。
【0096】
図8Aは、映像表示素子7bの背面に第1の素子冷却装置21aが取りつけられる様子を示す分解斜視図である。第1の素子冷却装置21aは、図7Aおよび図7Bを参照して説明した第1の素子冷却装置21に代えて用いられ得る。
【0097】
図8Bは、第1の素子冷却装置21aの断面図である。第1の素子冷却装置21aはケース30aと蓋31aとを含む。ケース30aと蓋31aとは、接着剤等により接合され、密封されている。ケース30aと蓋31aとは、例えば、熱伝導性のよいアルミニウムまたは銅等の金属材料から形成され、箱状の空洞構造を有する。ケース30には、液体冷媒20を循環させるために、冷媒入口32と冷媒出口33とが設けられる。ケース30aには、さらに、映像表示素子7b(例えば、DMD素子)との熱伝導を行う熱伝導部35が一体的に形成される。
【0098】
蓋31aには、液体冷媒20に接する面に冷却用リブ36(フィン)が形成されている。これにより、液体冷媒20と第1の素子冷却装置21との間の熱交換を効率的にすることができる。
【0099】
図8Cは、第1の素子冷却装置21bの断面図である。第1の素子冷却装置21bは、図7Aおよび図7Bを参照して説明した第1の素子冷却装置21に代えて用いられ得る。第1の素子冷却装置21bは、ケース30bと蓋31bとを含む。
【0100】
ケース30bには、液体冷媒20に接する面に冷却用リブ36b(フィン)が形成されている。これにより、液体冷媒20と第1の素子冷却装置21bとの間の熱交換を効率的にすることができる。
【0101】
蓋31bには、周囲の空気に接する面に空冷用リブ37(フィン)が形成されている。これにより、空気と第1の素子冷却装置21bとの熱交換を効率的にすることができる。
【0102】
図9Aは、映像表示素子7bの表示面127の周囲に第2の素子冷却装置26が取り付けられる様子を示す分解斜視図である。
【0103】
第2の素子冷却装置26は、例えば、熱伝導率の優れたアルミニウムや銅等の金属材料から構成される。
【0104】
図9Bは、第2の素子冷却装置26の断面図である。なお、図9Bには、映像表示素子7bと、第1の素子冷却装置21a(図8Aおよび図8B)とが、第2の素子冷却装置26とともに示されている。
【0105】
第2の素子冷却装置26の内部には空洞部40が枠状に形成されている。空洞部40には、液体冷媒20が封入されている。第2の素子冷却装置26には、冷媒入口38と冷媒出口39とが設けられる。冷媒入口38と冷媒出口39とは、それぞれ、配管チューブ23(図2)に接続される。
【0106】
第2の素子冷却装置26は、映像表示素子7bに接着剤等によって密着的に接着されている。これにより、映像表示素子7bから第2の素子冷却装置26へ熱が伝導しやすくなる。なお、図9Bには、説明のために、第2の素子冷却装置26を映像表示素子7bから分離して示している。
【0107】
映像表示素子7bからの熱は、第2の素子冷却装置26に熱伝導され、その熱は液体冷媒20に伝達(熱交換)される。その結果、映像表示素子7bの表示面127の周囲が冷却される。
【0108】
映像表示素子7bに入射するソース光122(図2)は、理想的には(光学系の精度が十分に高い場合には)、映像表示素子7bの表示面127のみを照射する。しかし、投写型映像装置の光学系の精度がそれほど高くない場合には、ソース光122は映像表示素子7bの表示面127の周囲にはみ出す。これにより、映像表示素子7bの表示面127の周囲の温度が上昇し得る。
【0109】
本発明の本発明の実施の形態の投写型映像装置1000(図1)では、第2の素子冷却装置26を用いることにより、表示面127の周囲の温度の上昇を抑制することが可能になる。従って、光学系(例えば、光源光学系121、図1)にそれほど高い精度が要求されなくなり、投写型映像装置1000の全体の製造コストを低減することができる。
【0110】
色分離・色合成プリズム6の表面および/または映像表示素子7bの表示面127に空気中の塵埃が付着すると、その塵埃の像が拡大されてスクリーン110に投影されるので、映像の画質が極めて劣化する。本発明の実施の形態の投写型映像装置1000では、第2の素子冷却装置26を用いて表示面127の周囲を冷却することにより、表示面127の周囲に空冷のための空気対流を発生させる必要がない。また、図2から分かるように、映像表示素子7bと色分離・色合成プリズム6との間の空間は、第2の素子冷却装置26によって密閉されている。従って、色分離・色合成プリズム6の表面および/または映像表示素子7bの表示面127に空気中の塵埃が付着することが防止され、スクリーン110に投影される映像の画質の劣化が防止される。
【0111】
図10は、第2の素子冷却装置26aの断面図である。ただし、図10には、色分離・色合成プリズム6、映像表示素子7bおよび第1の素子冷却装置21がともに示されている。第2の素子冷却装置26aは、図9Aおよび図9Bに示される第2の素子冷却装置26に代えて用いられ得る。
【0112】
第2の素子冷却装置26aは、上述した第2の素子冷却装置26と同様に映像表示素子7bに接合される。第2の素子冷却装置26aは、色分離・色合成プリズム6と映像表示素子7bの表示面127との間に、液体冷媒20を満たす構成を有する。
【0113】
第2の素子冷却装置26aの材料として、熱伝導性のよいアルミニウム等が用いられ得る。あるいは、第2の素子冷却装置26aは、色分離・色合成プリズム6に接する部位41が弾力性を有する材料(例えば、弾性ゴム)から形成されていてもよい。これにより、色分離・色合成プリズム6と映像表示素子7bとの間の位置関係の調整を可能にしつつ、液体冷媒20の漏れを防止することができる。第2の素子冷却装置26aはまた、映像表示素子7bの表示面127に接する部位(または、映像表示素子7bの表示面127の周囲に接する部位)が弾力性を有する材料から形成されていてもよい。
【0114】
第2の素子冷却装置26aは、映像表示素子7bの表示面127を液体冷媒20によって冷却すると同時に、色分離・色合成プリズム6を冷却する機能をも有する。
【0115】
液体冷媒20は、表示面127および色分離・色合成プリズム6に光学的にカップリングされる。液体冷媒20の屈折率は、色分離・色合成プリズム6の屈折率(n=1.5程度)に実質的に等しいことが好ましい。液体冷媒20の屈折率を色分離・色合成プリズム6の屈折率に実質的に等しくすることにより、図10に示される液体冷媒20と色分離・色合成プリズム6との界面での反射を防止することができ、光学的なコントラストを向上することができる。これにより、スクリーン110に投影される映像の画質を向上することができる。
【0116】
液体冷媒20には、上述したように、エチレングリコール55%、ジエチレングリコール30%、グリセリン15%の混合液が好適に用いられ得る。
【0117】
図10に示される第2の素子冷却装置26aによれば、映像表示素子7bと色分離・色合成プリズム6との間の空間には、液体冷媒20が満たされている。従って、色分離・色合成プリズム6の表面および/または映像表示素子7bの表示面127に空気中の塵埃が付着し、スクリーン110に投影される映像の画質が劣化することがない。
【0118】
このように、図2に示される本発明の実施の形態の冷却構造1010によれば、映像表示素子7bは、第1の素子冷却装置21と第2の素子冷却装置26との両方により、液体冷媒を用いて冷却される。液体冷媒20の熱伝導率は、空気の熱伝導率に比べ格段に高いので、映像表示素子7bを効果的に冷却することができる。
【0119】
また、映像表示素子7bに冷却ファンの振動が伝わることがなく、スクリーン110に投影される映像の画質が劣化することがない。
【0120】
映像表示素子7bの不要光10aは、プリズム冷却装置19(吸収部)に吸収される。プリズム冷却装置19は液体冷媒20によって効果的に冷却され得る。
【0121】
また、プリズム冷却装置19は、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20によって効果的に冷却する冷却部としても機能する。
【0122】
上述した効果は、もちろん、映像表示素子7aおよび映像表示素子7c(図1)についても当てはまる。
【0123】
なお、図2には、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26が共通の1系統の循環経路によって接続されている例が示されている。しかし、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26のそれぞれについて、独立した系統の循環経路が設けられてもよい。
【0124】
その場合には、第1の素子冷却装置21についての循環経路および第2の素子冷却装置26についての循環経路に用いられる液体冷媒は、必ずしも透明でなくてもよい。これらの循環経路に用いられる液体冷媒は、色分離・色合成プリズム6または映像表示素子7bの表示面127に光学的にカップリングされる必要はないからである。
【0125】
さらに、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26のすべてが投写型映像装置1000に設けられることは必須ではない。プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26のいずれか1つのみが用いられてもよい。例えば、本発明の実施の形態のプリズム冷却装置19と、従来技術による映像表示素子7bの冷却構造とを組み合わさせて用てもよい。
【0126】
映像表示素子7bは、必ずしもマイクロミラー型の映像表示素子でなくてもよい。映像表示素子7bとしては、任意の反射型の映像表示素子が用いられ得る。ただし、映像表示素子7bがマイクロミラー型の映像表示素子ではない場合には、プリズム冷却装置19は、不要光10aを吸収する吸収部として機能しない。なぜなら、そのような場合には不要光10aが発生しないからである。プリズム冷却装置19が不要光10aを吸収する吸収部として機能しない場合であっても、プリズム冷却装置19は、プリズム(色分離・色合成プリズム6)を液体冷媒20によって冷却する冷却部としては機能し得る。なお、この場合には、液体冷媒20は、必ずしも透明でなくてもよい。
【0127】
本発明者らは、図2に示される本発明の実施の形態の冷却構造1010の冷却効果を検証するために、冷却性能データ(温度データ)を測定する実験を行った。
【0128】
図11は、本発明の実施の形態の冷却構造1010(図2)の冷却性能データを示す。図11において、横軸は、実験開始からの経過時間を示し、縦軸は、映像表示素子7a〜7c(図1)のうちの1つの背面側の温度(細線、参照番号1101)と、映像表示素子の表示面側の温度(太線、参照番号1102)とを示す。参考のために、図11には、実験が行われた環境における室温(細線、参照番号1103)が示されている。
【0129】
実験では、ポンプ22(図2)により、プリズム冷却装置19と、第1の素子冷却装置21と、第2の素子冷却装置26とを通じて液体冷媒20を循環させ、放熱器24により、周囲の空気への放熱が行われた。実験の条件は、以下のとおりである。
【0130】
・液体冷媒20:エチレングリコールの水溶液
・循環流量:40〜60cc/min
・光源ランプユニット1(図1)の光出力:6000ANSIルーメン時
実験は、以下のように液体冷媒20の循環を制御することによって行われた。
【0131】
期間1104では、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26の液体冷媒20の循環が行われた。
【0132】
時点1105で、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26の液体冷媒20の循環が停止された。
【0133】
時点1106で、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26の液体冷媒20の循環が再開された。
【0134】
時点1107で、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26の液体冷媒20の循環が停止された。
【0135】
時点1108で、第1の素子冷却装置21の液体冷媒20の循環が再開された。
【0136】
時点1109で、第1の素子冷却装置21の液体冷媒20の循環が停止された。
【0137】
時点1110で、第2の素子冷却装置26の液体冷媒20の循環が再開された。
【0138】
図11から分かるように、液体冷媒20の循環によって冷却効果が高まる。また、第1の素子冷却装置21と第2の素子冷却装置26との両方に液体冷媒20を循環させることによって映像表示素子の温度が安定化することが分かる。
【0139】
なお、時点1105〜時点1106の間の映像表示素子の表示面側の温度1102と、時点1108〜時点1109の間の映像表示素子の表示面側の温度1102とを比較すると、第1の素子冷却装置21の液体冷媒20を循環させるだけでも、映像表示素子の表示面側の温度を効果的に抑制することが可能であることが分かる。同様に、時点1105〜時点1106の間の映像表示素子の背面側の温度1101と、時点1110以降の映像表示素子の背面側の温度1101とを比較すると、第2の素子冷却装置26の液体冷媒20を循環させるだけでも、映像表示素子の背面側の温度を効果的に抑制することが可能であることが分かる。
【0140】
このように、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26の一方のみが用いられた場合でも、映像表示素子を効果的に冷却することができる。
【0141】
第1の素子冷却装置21と第2の素子冷却装置26との両方に液体冷媒20を循環させた場合には、映像表示素子の背面側および表示面側の温度を映像表示素子の許容温度よりも十分低く抑制することが可能であることが見出された。従って、光源ランプユニット1(図1)の光出力をさらに高くしても差し支えない。
【0142】
図12は、本発明の実施の形態のバリエーションの冷却構造1020を示す。冷却構造1020は、冷却構造1010(図2)に代えて、本発明の投写型映像装置1000(図1)において用いられ得る。
【0143】
冷却構造1020は、冷却構造1010に比較して、プリズム冷却装置19と色分離・色合成プリズム6の間に、透明ガラス42が設けられている点と、配管チューブ23に接続されたエアチャンバー43が設けられている点とが異なる。
【0144】
透明ガラス42は、色分離・色合成プリズム6の上面に透明接着剤1201によって接合されている。図5を参照して説明したように、色分離・色合成プリズム6は、3つのプリズム6a〜6cを含む。従って、色分離・色合成プリズム6の上面は、3つのプリズム6a〜6cの間の微小な段差が存在し得る。透明ガラス42を色分離・色合成プリズム6の上面に設けることにより、このような段差がある場合であっても、プリズム冷却装置19と色分離・色合成プリズム6とを接合することが容易になる。
【0145】
冷却構造1020では、液体冷媒20は、透明ガラス42と透明接着剤1201とを介して、色分離・色合成プリズム6に光学的にカップリングされている。このため、不要光10aを液体冷媒20を通じてプリズム冷却装置19(吸収部)に導くことができる。
【0146】
エアチャンバー43は、液体冷媒20の循環経路に混入したエア(気泡)を捕捉し、溜めておくための装置である。循環経路にエアが混入すると、液体冷媒20の流れが悪くなったり、熱交換の効率が低下したりする。
【0147】
なお、エアチャンバー43は、液体冷媒20を交換あるいは補充する際に使用される液回収部として設けられてもよい。
【0148】
図13Aは、エアチャンバー43の構成の一例を示す断面図である。エアチャンバー43は、箱状の形状を有する液体容器である。液体冷媒20は冷媒入口44から注入され、エアチャンバー43の容器に溜められ、冷媒出口45から放熱器24(図12)に導かれる。図13Aは、投写型映像装置1000(図1)が水平な平面上に配置された場合の液体冷媒20の様子を示している。
【0149】
液体冷媒20がエア46を含んでいる場合に、エア46は浮力によりエアチャンバー43の上部に溜まる。冷媒出口45はエアチャンバー43の高さ方向(図13Aにおける上下方向)の約半分の位置に配置されているため、冷媒出口45からエア46は出ない(すなわち、液体冷媒20の循環経路にエア46が入らない)。エアチャンバー43が図13Aに示される状態と上下が逆に設置されても、同様の効果が得られることは明らかである。
【0150】
図13Bは、エアチャンバー43が斜めに配置された状態における液体冷媒20の様子を示す。このような状態は、例えば、投写型映像装置1000が傾いた平面上に配置された場合に起こり得る。図13Bに示される状態においても、エア46はエアチャンバー43の上(重力が作用する向きと逆の向き)の部分に溜まる。
【0151】
このように、エアチャンバー43を設けることによって、投写型映像装置1000の設置方向に関わらず、液体冷媒20の循環経路にエア46が入ることが防止され得る。その結果、液体冷媒20の良好な流れを確保し、熱交換の効率が減少することを防止できる。
【0152】
図14Aは、エアチャンバー43aの構成の一例を示す断面図である。エアチャンバー43aは、図13Aおよび図13Bに示されるエアチャンバー43に代えて、冷却構造1020(図12)において用いられ得る。
【0153】
エアチャンバー43aは、円管状の形状を有する。エアチャンバー43aの内部には、エアストッパー48が図示されない支持部材によって固定されている。図14Aにおいて、液体冷媒20は矢印に示されるように冷媒入口44から流入する。液体冷媒20にエア46が混入している場合、エア46はエアストッパー48にぶつかり、浮力によりエアチャンバー47の上部に溜まる。従って、冷媒出口45からエア46は出ない(すなわち、液体冷媒20の循環経路にエア46が入らない)。
【0154】
図14Bは、図14Aに示される状態とは異なる状態でエアチャンバー43aが配置されている様子を示す。図14Bにおける下側が、図14Aにおける左側に対応している。
【0155】
図14Bにおいて、液体冷媒20は矢印に示されるように冷媒入口44から流入する。液体冷媒20にエア46が混入している場合、エア46はエアストッパー48にぶつかり、浮力によりエアチャンバー47の突起部49に溜まる。従って、冷媒出口45からエア46は出ない(すなわち、液体冷媒20の循環経路にエア46が入らない)。
【0156】
エアチャンバー43aによれば、投写型映像装置1000の設置方向に関わらず、液体冷媒20の循環経路にエア46が入ることが防止され得る。その結果、液体冷媒20の良好な流れを確保し、熱交換の効率が減少することを防止できる。
【0157】
なお、図12において、エアチャンバー43は、放熱器24とポンプ22の間に設けられてもよい。エアチャンバー43は、ポンプ22の手前(上流側)に設けられることが好ましい。
【0158】
図15は、本発明の実施の形態のバリエーションの冷却構造1030を示す。冷却構造1030は、冷却構造1010(図2)に代えて、本発明の投写型映像装置1000(図1)において用いられ得る。
【0159】
冷却構造1030は、冷却構造1010に比較して、プリズム冷却装置の液体冷媒が循環しない点と、映像表示素子7bの近傍の温度に応じて、冷却ファン25が制御される点とが異なる。
【0160】
冷却構造1030では、冷却構造1010のプリズム冷却装置19に代えて、プリズム冷却装置19aが設けられる。プリズム冷却装置19aの内部には、液体冷媒20aが満たされている。プリズム冷却装置19aは、配管チューブ23に接続されていないので、液体冷媒20aは循環しない。
【0161】
プリズム冷却装置19aの上面には、液体冷媒20aの熱を周囲の空気中に放散させる放熱器として、プリズム用ヒートシンク50(フィン)が形成されている。さらに、プリズム用ヒートシンク50の上部には、ヒートシンクファン51が配置されている。ヒートシンクファン51は、プリズム用ヒートシンク50の周囲の空気を攪拌することにより、放熱の効率を高める機能を有する。
【0162】
液体冷媒20aは、透明であり、色分離・色合成プリズム6に光学的にカップリングされている。従って、プリズム冷却装置19aは、不要光10aを吸収する吸収部として機能し得る。プリズム冷却装置19aはまた、その吸収部を液体冷媒20aによって冷却する冷却部として機能し、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20aによって冷却する冷却部としても機能する。
【0163】
もちろん、映像表示素子7bがマイクロミラー方式の映像表示素子ではない場合には不要光10aが発生しないので、プリズム冷却装置19aは、不要光10aを吸収する吸収部としては機能しない。この場合でも、プリズム冷却装置19aは、色分離・色合成プリズム6を液体冷媒20aによって冷却する冷却部として機能する。
【0164】
屈折率がガラスの屈折率に全く同一な液体冷媒は、通常、粘度が高ので、循環させるためには高性能なポンプが必要となる。しかし、冷却構造1030では、液体冷媒20aは循環させる必要がない。従って、冷却構造1030では、高粘度の液体冷媒を循環させるためにポンプ22の性能を高くする必要なしに、屈折率がガラスの屈折率に全く同一な液体冷媒20aを使用することが可能になる。
【0165】
温度検出器52および温度検出器56は、それぞれ、映像表示素子7bの近傍の温度および投写型映像装置1000の周囲の温度を検出する。温度検出器52および温度検出器56の出力は、制御回路53に入力される。
【0166】
制御回路53は、映像表示素子7bの近傍の温度と投写型映像装置1000の周囲の温度とに基づいて、適切な液体冷媒20の流量を示す信号および冷却ファン25を動作させるか否かを示す信号を駆動回路54に指示する。
【0167】
駆動回路54は、これらの信号に基づいて、ポンプ22を駆動する。
【0168】
放熱器24において、液体冷媒20と、液体冷媒20が接触する面(例えば、放熱器24の内部の面)との間で交換される熱量(SI単位系)は、(式1)により与えられる。
【0169】
Q=V*ρ*Cp*ΔT (式1)
ここで、
Q:交換される熱量[W]
V:液体冷媒20の流量[m/s]
ρ:液体冷媒20の密度[Kg/m
Cp:液体冷媒20の比熱[KJ/Kg・℃]
ΔT:温度差(℃)
である。
【0170】
なお、液体冷媒20が水である場合には、Cp=4.18である。
【0171】
このように、交換される熱量は、液体冷媒20の流量Vに依存する。
【0172】
冷却構造1030では、周囲の温度に応じて液体冷媒20の循環流量が可変に制御される。例えば、液体冷媒20の循環流量は、周囲の温度が低い場合には循環流量が少くなり、周囲の温度が高い場合には循環流量が多くなるように制御される。これにより、反射型映像表示素子7および/または色分離・色合成プリズム6の温度を最適に制御することが可能になる。
【0173】
また、周囲の温度に応じて、冷却ファン25を動作させるか停止させるかを制御するようにしてもよい。周囲の温度が低い時には、冷却ファン25およびポンプ22の回転数を下げることができ、投写型映像機器1000を低騒音化することが可能になる。
【0174】
本発明者らは、図15に示される本発明の実施の形態の冷却構造1030のプリズム用ヒートシンク50と、ヒートシンク用ファン51との有効性を検証するために、冷却性能データ(温度データ)を測定する実験を行った。
【0175】
図16は、プリズム用ヒートシンク50(図15)およびヒートシンク用ファン51(図15)の冷却性能データを示す。この実験は、図12に示される冷却構造1020において、プリズム冷却装置19の上にプリズム用ヒートシンク50およびヒートシンク用ファン51を配置することによって行われた。図16において、横軸は、経過時間を示し、縦軸は、色分離・色合成プリズム6の上部の温度(細線、参照番号1610)と、プリズム冷却装置19の上部の温度(太線、参照番号1611)とを示す。実験の条件は、以下のとおりである。
【0176】
・液体冷媒20:エチレングリコールの水溶液
・循環流量:約100cc/min
・光源ランプユニット1(図1)の光出力:3000ANSIルーメン時
最初は、プリズム冷却装置19の上にプリズム用ヒートシンク50と、ヒートシンク用ファン51とを配置せず、液体冷媒20を循環させない状態で、キセノンランプ101(図1)が点灯された(時点1601)。この状態では、色分離・色合成プリズム6の上部の温度1610と、プリズム冷却装置19の上部の温度1611とは、急激に上昇する(期間1602)。時点1603において、投写型映像装置の破損を防止するために、一旦、キセノンランプ101が消灯され、投写型映像装置を自然冷却させた。
【0177】
時点1604において、キセノンランプ101を点灯し、プリズム冷却装置19の上部にプリズム用ヒートシンク50と、ヒートシンク用ファン51とを配置し、ヒートシンク用ファン51を動作させた。この時点で、液体冷媒20は循環していない。
【0178】
時点1605において、ヒートシンク用ファン51の動作を停止させた。
【0179】
時点1606において、ヒートシンク用ファン51を動作させた。ヒートシンク用ファン51の動作により、色分離・色合成プリズム6の上部の温度1610と、プリズム冷却装置19の上部の温度1611とが急激に低下することが分かる。
【0180】
時点1607において、液体冷媒20を循環させた。
【0181】
図16から、ヒートシンク用ファン51を動作させることによって、色分離・色合成プリズム6およびプリズム冷却装置19を効果的に冷却できることが分かる。また、図12に示される冷却構造1020において、液体冷媒20を循環させることにより色分離・色合成プリズム6およびプリズム冷却装置19をさらに効果的に冷却できることが分かる。
【0182】
図11および図16から、本発明によれば、映像表示素子7a〜7cおよび色分離・色合成プリズム6を効果的に冷却することができ、さらに光源ランプユニット1の光出力を高くしても差し支えないことが分かる。
【0183】
上述した実施の形態およびそのバリエーションにおいて、異なる図面に示されている構成要素を適宜組み合わせて投影型映像装置の冷却構造を構成し得ることは言うまでもない。例えば、図12に示されるエアチャンバー43を冷却構造1010(図2)または冷却構造1030(図15)に設けることや、図15に示される温度検出器52、温度検出器56、制御回路53および駆動回路54を図2に示される冷却構造1010(図2)または冷却構造1020(図12)に設けることは、本発明の範囲内である。
【0184】
【発明の効果】
以上に詳述したように、本発明の投写型映像装置は、マイクロミラー方式の映像表示素子の表示面で反射し、プリズムを透過した不要光(第2の光)を吸収する吸収部を備える。この吸収部は、液体冷媒により冷却される。液体冷媒は、空気に比較して冷却効率が高いので、吸収部を効果的に冷却することが可能になる。
【0185】
さらに、不要光は、プリズムと光学的にカップリングされた液体冷媒を通じて吸収部に到達する。このため、不要光を吸収部まで導くためのプリズムの構成が必要でなくなり、プリズムを小型化することが可能になる。
【0186】
また、本発明の投写型映像装置は、反射型の映像表示素子の表示面で反射した情報光が透過するプリズムを液体冷媒により冷却する冷却部を備える。液体冷媒は、空気に比較して冷却効率が高いので、プリズムを効果的に冷却することが可能になる。
【0187】
また、本発明の投写型映像装置は、反射型の映像表示素子の表示面の反対側の面を液体冷媒により冷却する冷却部を備える。液体冷媒は、空気に比較して冷却効率が高いので、映像表示素子を効果的に冷却することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態の投写型映像装置1000の光学系を示す図である。
【図2】 図2は、本発明の実施の形態の投写型映像装置1000の冷却構造1010を示す図である。
【図3A】 図3Aは、映像表示素子7bの表示面127を示す図である。
【図3B】 図3Bは、映像表示素子7b(図3A)の表示面127において、ソース光122が反射される様子を示す図である。
【図4】 図4は、プリズム冷却装置19、第1の素子冷却装置21および第2の素子冷却装置26がそれぞれ、色分離・色合成プリズム6の上面、映像表示素子7bの背面および映像表示素子7bの表示面の周囲に取り付けられる様子を示す分解斜視図である。
【図5】 図5は、プリズム冷却装置19が色分離・色合成プリズム6の上面に配置された状態を示す図である。
【図6A】 図6Aは、プリズム冷却装置19の底面を示す図である。
【図6B】 図6Bは、図6Aに示されるプリズム冷却装置19のA−B断面図である。
【図7A】 図7Aは、映像表示素子7bの背面128に第1の素子冷却装置21が取りつけられる様子を示す分解斜視図である。
【図7B】 図7Bは、第1の素子冷却装置21の断面図である。
【図8A】 図8Aは、映像表示素子7bの背面に第1の素子冷却装置21aが取りつけられる様子を示す分解斜視図である。
【図8B】 図8Bは、第1の素子冷却装置21aの断面図である。
【図8C】 図8Cは、第1の素子冷却装置21bの断面図である。
【図9A】 図9Aは、映像表示素子7bの表示面127の周囲に第2の素子冷却装置26が取り付けられる様子を示す分解斜視図である。
【図9B】 図9Bは、第2の素子冷却装置26の断面図である。
【図10】 図10は、第2の素子冷却装置26aの断面図である。
【図11】 図11は、本発明の実施の形態の冷却構造1010(図2)の冷却性能データを示す図である。
【図12】 図12は、本発明の実施の形態のバリエーションの冷却構造1020を示す図である。
【図13A】 図13Aは、エアチャンバー43の構成の一例を示す断面図である。
【図13B】 図13Bは、エアチャンバー43が斜めに配置された状態における液体冷媒20の様子を示す図である。
【図14A】 図14Aは、エアチャンバー43aの構成の一例を示す断面図である。
【図14B】 図14Bは、図14Aに示される状態とは異なる状態でエアチャンバー43aが配置されている様子を示す図である。
【図15】 図15は、本発明の実施の形態のバリエーションの冷却構造1030を示す図である。
【図16】 図16は、プリズム用ヒートシンク50(図15)およびヒートシンク用ファン51(図15)の冷却性能データを示す図である。
【図17】 図17は、従来技術における投写型映像装置の映像表示素子909を冷却する構造を示す図である。
【符号の説明】
3 TIRプリズム
6 色分離・色合成プリズム
7a、7b、7c 映像表示素子
10a 不要光
10b 情報光
16 調整軸ホルダ
17 調整軸
18 取り付け板
19 プリズム冷却装置
20 液体冷媒
21 第1の素子冷却装置
22 ポンプ
23 配管チューブ
24 放熱器
25 冷却ファン
26 第2の素子冷却装置
122 ソース光
127 表示面
1010 冷却構造

Claims (10)

  1. ソース光を発する光源光学系と、
    複数のマイクロミラーが配置された表示面を有し、所定の映像を示す制御信号に応じて前記複数のマイクロミラーを駆動することにより、前記表示面に入射する前記ソース光を第1の方向および前記第1の方向とは異なる第2の方向に反射してそれぞれ第1の光および第2の光を得る、映像表示素子と、
    前記第1の光と前記第2の光とを透過するプリズムと、
    前記プリズムを透過した前記第1の光を投写する投写光学系と、
    前記プリズムを透過した前記第2の光を吸収する吸収部と、
    前記吸収部を液体冷媒により冷却する冷却部と
    を備え、
    前記第1の光は前記所定の映像の情報を担持し、
    前記吸収部は、前記液体冷媒に接する表面を有し、前記液体冷媒に接する前記表面にはフィンが形成されており、
    前記液体冷媒は、前記プリズムに光学的にカップリングされており、前記第2の光は、前記液体冷媒を通じて前記吸収部に到達する、投写型映像装置。
  2. 前記投写型映像装置は、複数の原色成分のそれぞれに対応する複数の映像表示素子を備え、
    前記プリズムは、前記ソース光を前記複数の原色成分に分離し、前記原色成分のそれぞれについての前記第1の光を合成する、請求項1に記載の投写型映像装置。
  3. 前記冷却部は、前記液体冷媒の熱を前記投写型映像装置の周囲の空気中に放散させる放熱器を含む、請求項1に記載の投写型映像装置。
  4. 前記冷却部は、前記液体冷媒を前記吸収部と前記放熱器とを通じて循環させるためのポンプと、前記液体冷媒の循環経路を構成する配管とをさらに含む、請求項3に記載の投写型映像装置。
  5. 前記放熱器の前記投写型映像装置の周囲の空気に接する表面には、フィンが形成されており、前記冷却部は、前記放熱器の周囲の空気を攪拌することにより、放熱の効率を高める冷却ファンをさらに含む、請求項3に記載の投写型映像装置。
  6. 前記液体冷媒の循環流量は、前記投写型映像装置の周囲の温度に応じて可変に制御される、請求項4に記載の投写型映像装置。
  7. 前記液体冷媒は、透明ガラスと透明接着剤とを介して前記プリズムに光学的にカップリングされている、請求項1に記載の投写型映像装置。
  8. 前記吸収部は、金属材料から形成される、請求項1に記載の投写型映像装置。
  9. 前記吸収部は、前記第2の光を吸収する表面を有し、前記第2の光を吸収する前記表面は、黒色である、請求項1に記載の投写型映像装置。
  10. 前記液体冷媒の屈折率は、前記プリズムの屈折率と実質的に等しい、請求項1に記載の投写型映像装置。
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