JP4955761B2 - 交換レンズおよびそれを用いたカメラシステム - Google Patents

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に交換レンズ式のデジタルカメラシステムに関する。
近年、被写体の光学的な像を電気的な画像信号に変換して出力可能な一眼レフデジタルカメラが、急速に普及している。この一眼レフデジタルカメラでは、レンズが取り外しできる交換レンズ式が一般的である。
特許文献1に、通常の一眼レフ用の交換レンズに関する構成が開示されている。この交換レンズに用いられている光学系のフォーカスレンズ群は、交換レンズ特有のカム溝に規制されて光軸に平行な方向に駆動させる方式である。
特許文献2には、新しいアクチュエータの構成として、高トルク、高速駆動、静音化を達成できる超音波アクチュエータを用いて、レンズ鏡筒内のレンズ群を駆動する方式が開示されている。
特開2006−113289号公報 特開2006−330077号公報
ところで、多くの一眼レフカメラでは、フォーカスの方式として位相差検出方式が採用されている。これに替わりコントラスト検出方式を用いることにより、高精度での合焦判定が可能な新しいフォーカスシステムを実現することができる。このコントラスト方式においては、例えば、撮像素子により生成された画像データに基づいて算出されるオートフォーカス用の評価値をフォーカスレンズ群を動かしながら求め、該評価値が一旦ピークを超えるまでフォーカスレンズ群を移動させ、その後に、評価値がピークとなった位置まで戻すことで被写体像を合焦させる。このように、コントラスト方式によるオートフォーカスにおいては、フォーカスレンズ群を光軸に平行な方向に往復移動させる必要がある。
また、動画撮影などのように、動く被写体に対してピントを合わせる必要がある場合にも、フォーカスレンズ群を被写体の動きに合わせて往復移動させる必要がある。
ところが、フォーカスレンズ群をカム機構にて駆動させる構成においては、カム機構特有のガタツキ等のために、フォーカスレンズ群の移動方向を高速に反転させることが困難である。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、フォーカスレンズ群を高速且つ円滑に動作させることを目的とする。
本発明の交換レンズは、被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群と被写体像の倍率を変化させるためのズームレンズ群とを含む撮像光学系と、使用者により操作されるズーム操作部と、前記ズーム操作部の動作を前記ズームレンズ群に機械的に伝え、前記ズームレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるカム機構と、前記フォーカスレンズ群を光軸方向に進退させると共に、それ自体も前記カム機構により光軸と平行な方向に移動するフォーカスユニットとを備え、前記フォーカスユニットは、前記フォーカスレンズ群を光軸方向に移動可能に支持していると共に、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるリニアアクチュエータを有するものとする。
また、本発明のカメラシステムは、カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能な交換レンズとを備え、被写体を撮影するものである。そして、前記カメラ本体に設けられ、被写体を撮像する撮像素子と、前記交換レンズに設けられ、前記撮像素子への被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群と被写体像の倍率を変化させるためのズームレンズ群とを含む撮像光学系と、前記交換レンズに設けられ、使用者により操作されるズーム操作部と、前記交換レンズに設けられ、前記ズーム操作部の動作を前記ズームレンズ群に機械的に伝え、前記ズームレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるカム機構と、前記交換レンズに設けられ、前記フォーカスレンズ群を光軸方向に進退させると共に、それ自体も前記カム機構により光軸と平行な方向に移動するフォーカスユニットと、前記カメラ本体に設けられ、前記フォーカスユニットを制御する制御部とを備え、前記フォーカスユニットは、前記フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に摺動可能に支持していると共に、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるリニアアクチュエータを有し、前記制御部は、前記リニアアクチュエータを制御して、前記撮像素子に出力に基づいてコントラスト検出方式によってオートフォーカス動作を行うものとする。
本発明によれば、カム機構とリニアアクチュエータとにより、フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向にリニア駆動することによって、フォーカスレンズ群を高速且つ円滑に動作させることができ、フォーカスレンズ群の応答性を向上させることができる。
図1は、本実施の形態に係るカメラシステムの構成を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態に係るカメラ本体の構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態に係るカメラシステムの外観斜視図である。 図4は、本実施の形態に係るカメラ本体の概略構成を示す図である。 図5は、本実施の形態に係る交換レンズの広角端における断面図である。 図6は、本実施の形態に係る交換レンズの望遠端における断面図である。 図7は、本実施の形態に係るフォーカルレンズユニットの構成を示す分解斜視図である。 図8は、本実施の形態に係るフォーカスレンズユニットの構成を示す組立斜視図である。 図9は、本実施の形態に係る超音波アクチュエータユニットの要部斜視図である。 図10は、本実施の形態に係る超音波アクチュエータユニットの概略図である。 図11は、本実施の形態に係るフォーカスレンズユニットの第2の形態における組立斜視図である。 図12は、本実施の形態に係るフォーカスレンズユニットの第3の形態における組立斜視図である。 図13は、本実施の形態に係る超音波アクチュエータユニットの圧電素子の屈曲振動の2次モードの変位図である。 図14は、本実施の形態に係る超音波アクチュエータユニットの圧電素子の伸縮振動の変位図である。 図15の(a)〜(d)は、本実施の形態に係る超音波アクチュエータユニットの圧電素子の動作を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して、詳細に説明する。
<1:カメラシステムの構成>
図1に示すように、カメラシステム1は、交換レンズ式の一眼レフデジタルカメラのシステムであり、主に、カメラシステム1の主要な機能を有するカメラ本体3と、カメラ本体3に取り外し可能に装着された交換レンズ2とから構成されている。交換レンズ2は、最後部に設けられたレンズマウント71を介して、カメラ本体3の前面に設けられたボディーマウント4に装着されている。尚、以下の説明において、「前」とは、被写体側を、「後」とは、撮影者側を意味する。また、撮影者とは、カメラシステム1の使用者を意味する。
(1.1 交換レンズ)
図5から図10を用いて、交換レンズ2の概略構造を最初に説明する。図示したように、交換レンズ2の光軸AZをZ軸(物体側を正、像面側を負とする)とするXYZ3次元直交座標系を設定する。
交換レンズ2は、カメラシステム1内の後述する撮像センサ(撮像素子)11に被写体像を結ぶための撮像光学系Lと、フォーカシングを行うフォーカスレンズ駆動制御部41と、絞りまたは開放を調節する絞り部43と、絞り部43を駆動制御する絞り駆動制御部42と、交換レンズ2の動作を制御するレンズ制御部としてのレンズマイコン40とを有している。
フォーカスレンズ駆動制御部41は、主にフォーカスを調節するフォーカスレンズ群(2群レンズL2)を駆動制御する。
レンズマイコン40は、交換レンズ2の中枢を司る制御装置であり、交換レンズ2に搭載された各部に接続されている。具体的には、レンズマイコン40には、CPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、様々な機能を実現することができる。また、レンズマウント71に設けられた電気切片(図示せず)を介してボディーマイコン10およびレンズマイコン40は電気的に接続されており、互いに情報の送受信が可能となっている。
また、レンズマイコン40内のメモリ部(図示省略)には、交換レンズ2に関する各種情報(レンズ情報)が格納されている。
交換レンズ2の撮像光学系Lは、4群ズーム光学系を用いたものであって、1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3及び4群レンズL4を有している。1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3及び4群レンズL4は光軸AZ上を移動して被写体像の倍率の変化(以下、変倍動作ともいう)を行うレンズ群であり、2群レンズL2は合焦のために光軸AZ上を移動するレンズ群、即ち、フォーカスレンズ群である。
また、交換レンズ2は、固定枠50と、1−2群直進枠52と、1−2群回転枠53と、1群ホルダー54と、3−4群回転枠55と、1群レンズ保持枠57と、2群レンズ保持枠58と、3群レンズ保持枠59と、4群レンズ保持枠60と、2群ホルダー61と、フィルターマウント62と、ズームリングユニット63と、フォーカスリングユニット66と、レンズマウント71とを備えている。
固定枠50には、1−2群直進枠52を光軸AZと平行な方向に移動させるための光軸AZと平行な方向に貫通直進溝50aが3本形成されている。また、固定枠50には、貫通直進溝50aと干渉しない部分に、3−4群回転枠55を光軸AZと平行な方向に移動させるための貫通カム溝50bが、光軸AZに対して斜めに且つそれぞれ円周方向に略120゜間隔にて3本形成されている。
1−2群直進枠52は、円筒形状のカム環であって、固定枠50の外周側に同軸に配置されている。この1−2群直進枠52は、詳しくは後述するが、固定枠50、3−4群回転枠55、3群レンズ保持枠59に支持されている。1−2群直進枠52には、光軸AZと平行に延びる貫通直進溝52bがそれぞれ周方向に間隔を開けて3本形成されている。また、1−2群直進枠52には、貫通直進溝52bと干渉しない位置に、光軸AZと平行に延びる貫通直進溝52cがそれぞれ周方向に間隔を開けて3本形成されている。さらには、1−2群直進枠52の最後端部には、貫通穴52dが設けられている。
このように構成された1−2群直進枠52は、詳しくは後述するが、固定枠50により光軸AZ中心の回転方向の動きが規制されると共に、1−2群回転枠53が光軸AZ中心方向に回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。
1−2群回転枠53は、円筒形状のカム環であって、1−2群直進枠52の外周側に同軸に配置されている。この1−2群回転枠53は、光軸AZ(Z軸方向)中心に相対回転可能に支持されている。
1−2群回転枠53には、光軸AZ方向に対して斜めの貫通カム溝53aが3本形成されている。また、1−2群回転枠53には、カム溝53aと干渉しない位置に、光軸AZ方向に対して斜めの貫通カム溝53bが3本形成されている。さらには、1−2群回転枠53の最後端部には、光軸AZと平行に延びて1−2群回転枠53の最後端縁に開口する長穴部53cが形成されている。
1群ホルダー54は、1−2群直進枠52と1−2群回転枠53の外側に同軸に支持されている。この1群ホルダー54の前端には、1群レンズ保持枠57が設けられている。この1群レンズ保持枠57は、1群レンズL1を保持している。また、1群ホルダー54の前端には、1群レンズ保持枠57を外周から囲むようにして、フィルターマウント62が設けられている。このフィルターマウント62は、円筒形状であり、光軸AZの正方向(被写体側)に、偏光フィルタや保護フィルタ等の光学フィルタ及びコンバージョンレンズを取り付けるための雌ねじが形成されている。フィルターマウント62は、光軸AZの被写体側の方向(Z軸の正の方向)から3本の取り付けネジ等により、1群ホルダー54に固定される。
また、1群ホルダー54の後端部には、その3箇所(例えば120゜間隔)にカムピン54aを外周側から取り付けるための貫通穴54bが形成されている。該貫通穴54bには、カムピン54aが1群ホルダー54の内周側に突出するように取り付けられている。カムピン54aは、1−2群回転枠53の貫通カム溝53aを貫通して、1−2群直進枠52の貫通直進溝52bに嵌っている。
すなわち、カムピン54aは、固定枠50により光軸AZ中心の回転方向の動きが規制された1−2群直進枠52の貫通直進溝52bに嵌っているため、光軸AZ回りの回転が規制される。この状態で、1−2群回転枠53が光軸AZ回りに回転すると、カムピン54aは、貫通直進溝52bにより光軸AZ回りの回転が規制されているため、1−2群回転枠53の貫通カム溝53a内を相対移動することになり、結果として、貫通直進溝52bに沿って光軸AZと平行な方向に移動することになる。つまり、1群ホルダー54は、1−2群回転枠53が光軸AZを中心に回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。
3−4群回転枠55は、固定枠50の内周側に同軸に配置され、固定枠50に支持されている。この3−4群回転枠55には、光軸AZ方向に対して斜めの貫通カム溝55cが、それぞれ円周方向に略120゜間隔にて3本形成されている。さらに、3−4群回転枠55には、光軸AZ方向に対して斜めの貫通カム溝55dが、それぞれ円周方向に略120゜間隔にて3本形成されている。
また、3−4群回転枠55の外周面には、カムピン55aを取り付けるための穴部55bが3箇所設けられている。この穴部55bには、カムピン55aが3−4群回転枠55の外周側に突出するように固定されている。このカムピン55aは、固定枠50の貫通カム溝50bに嵌っている。ここで、3本のカムピン55aのうち1本は、他の2本に比べて長くなっている。そして、カムピン55aのうちの長いもの1本のみが、固定枠50の貫通カム溝50bを貫通して、1−2群回転枠53の長穴部53cに嵌っている。
このように、カムピン55aの1本が1−2群回転枠53の長穴部53cに嵌っているため、1−2群回転枠53が光軸AZ回りに回転すると、3−4群回転枠55も1−2群回転枠53と一体となって光軸AZ回りに回転する。このとき、カムピン55aは固定枠50の貫通カム溝50bに嵌っているため、3−4群回転枠55は、固定枠50の貫通カム溝50bに案内されながら光軸AZ回りに回転し、その結果、光軸AZと平行な方向に移動する。つまり、3−4群回転枠55は、1−2群回転枠53が光軸AZを中心に回転すると、光軸AZ回りに回転しながら、光軸AZと平行な方向に移動する。
2群ホルダー61は、1−2群直進枠52の内側に同軸に支持されている。また、2群ホルダー61の外周には、その3箇所(例えば120゜間隔)にカムピン61aを外周側から取り付けるための穴61bが形成されている。該穴61bには、カムピン61aが2群ホルダー61の外周側に突出するように取り付けられている。このカムピン61aは、1−2群直進枠52の貫通直進溝52cを貫通して、1−2群回転枠53の貫通カム溝53bに嵌っている。
すなわち、カムピン61aは、固定枠50により光軸AZ中心の回転方向の動きが規制された1−2群直進枠52の貫通直進溝52bに嵌っているため、光軸AZ回りの回転が規制される。この状態で、1−2群回転枠53が光軸AZ回りに回転すると、カムピン61aは光軸AZ回りの回転が規制されているため、1−2群回転枠53の貫通カム溝53a内を相対移動することになり、結果として、貫通直進溝52bに沿って光軸AZと平行な方向に移動することになる。つまり、2群ホルダー61は、1−2群回転枠53が光軸AZを中心に回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。
2群レンズ保持枠58は、光軸AZと平行な方向に直進可能な状態で2群ホルダー61に支持されている。この2群レンズ保持枠58は、2群レンズL2を保持している。2群レンズ保持枠58には、後述する超音波アクチュエータユニット80が設けられている。
3群レンズ保持枠59は、3−4群回転枠55の内側に同軸に配置されている。この3群レンズ保持枠59は、3群レンズL3を保持している。この3群レンズ保持枠59には、光軸AZと平行な方向に後側へ延びるガイド部59cが設けられている。
また、3群レンズ保持枠59の外周には、その3箇所(例えば120゜間隔)にカムピン59aを取り付けるための穴部59bが形成されている。この穴部59bには、カムピン59aが3群レンズ保持枠59の外周側に突出する状態で圧入固定されている。このカムピン59aは、3−4群回転枠55の貫通カム溝55cと固定枠50の貫通直進溝50aとを貫通して、1−2群直進枠52の貫通穴52dに嵌っている。
すなわち、カムピン59aは、固定枠50の貫通直進溝50aに嵌っているため、光軸AZ回りの回転が規制される。この状態で、1−2群回転枠53の回転に伴って3−4群回転枠55が光軸AZ回りに回転すると、カムピン59aは、光軸AZ回りの回転が規制されているため、3−4群回転枠55の貫通カム溝55c内を相対移動することになり、結果として、貫通直進溝50aに沿って光軸AZと平行な方向に移動することになる。つまり、3群レンズ保持枠59は、1−2群回転枠53が回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。
このとき、カムピン59aが1−2群直進枠52の貫通穴52dにも嵌っているため、1−2群直進枠52はカムピン59aと一体となって移動する。つまり、1−2群直進枠52は、1−2群回転枠53が回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。換言すれば、1−2群直進枠52は、その貫通穴52dに、光軸AZ回りの回転が固定枠50の貫通直進溝50aにより規制されたカムピン59aが嵌っていることによって、光軸AZ中心の回転方向の動きが規制されている。
4群レンズ保持枠60は、3−4群回転枠55の内側に同軸に配置されている。この4群レンズ保持枠60は、4群レンズL4を保持している。また、4群レンズ保持枠60の外周には、その3箇所(例えば120゜間隔)にカムピン60aを取り付けるための穴部60bが形成されている。この穴部60bには、カムピン60aが4群レンズ保持枠60の外周に突出する状態で圧入固定されている。カムピン60aは、3−4群回転枠55の貫通カム溝55dに嵌っている。さらに、4群レンズ保持枠60には、ガイド穴60cが形成されている。このガイド穴60cに、3群レンズ保持枠59のガイド部59cが嵌合している。
すなわち、4群レンズ保持枠60は、光軸AZ回りの回転が規制された3群レンズ保持枠59のガイド部59cがガイド穴60cに嵌合しているため、光軸AZ回りの回転が規制される。この状態で、1−2群回転枠53の回転に伴って3−4群回転枠55が光軸AZ回りに回転すると、カムピン60aは、光軸AZ回りの回転が規制された状態で、3−4群回転枠55の貫通カム溝55d内を相対移動することになり、結果として、ガイド穴60c及びガイド部59cの延設方向に沿って光軸AZと平行な方向に移動することになる。つまり、4群レンズ保持枠60は、1−2群回転枠53が回転すると、光軸AZと平行な方向に直進状態で移動する。
リングユニット72は、ズームリングユニット63と、フォーカスリングユニット66と、リングベース69と、マウントベース70とを含む。
ズームリングユニット63は、ズームリング64とズームリング64の回転角度を検出するズームリング角度検出部65とを有する。ズームリング64は円筒形状であり、固定枠50に固定されたリングベース69に対して、光軸AZと平行な方向は規制されたまま、光軸AZ周りに回転自在に保持される。また、ズームリング64の内周部には、図示せぬ光軸AZ周りのみ規制され、光軸AZと平行な方向には規制されない凹部(図示せず)を有し、1−2群回転枠53の外周に設けられた凸部(図示せず)に係合する。よって、撮影者等が、ズームリング64を回転させると、1−2群回転枠53が回転する。また、ズームリング角度検出部65は、撮影者等によるズームリング64の回転角度および回転方向を検出することにより、焦点距離情報をレンズマイコン40に伝達する。また、ズームリング64の外周面には、撮像光学系の焦点距離が表示されている。なお、各レンズ群L1〜L4の絶対位置については、ズームリング64の回転角度と連動する図示せぬ検出センサにより検出可能である。ズームリング64は、撮影者により操作されるズーム操作部の一例である。ズーム操作部は、可動式のレバー等であってもよい。また、1−2群直進枠52、1−2群回転枠53、1群ホルダー54、2群レンズ保持枠58等は、ズーム操作部の操作を変倍を行うレンズ群に機械的に伝え、変倍を行うレンズ群を光軸方向に移動させるズーム機構の一例である。
フォーカスリングユニット66は、フォーカスリング67とフォーカスリング67の回転角度を検出するフォーカスリング角度検出部68とを有する。フォーカスリング67は円筒形状であり、固定枠50に固定されたリングベース69に対して、光軸AZと平行な方向は規制されたまま、光軸AZ周りに制限無く回転自在に保持される。また、フォーカスリング67の回転角度、および回転方向については、フォーカスリング角度検出部68により検出可能である。このフォーカスリング角度検出部68は、例えば、フォーカスリング67の全周に一定間隔にて光軸AZに平行な方向に形成された突起が、図示せぬ2つのフォトセンサの構成部分である発光部と受光部の間を通過することにより、その通過の有無を検出し、フォーカスリング67の回転角度および回転方向を検出する。フォーカスリング角度検出部68は、撮影者等によるフォーカスリング67の回転角度および回転方向を検出することにより、物点距離情報をレンズマイコン40に伝達する。フォーカスリング67は、撮影者により操作されるフォーカス操作部の一例である。フォーカス操作部は、可動式のレバー等であってもよい。
レンズマウント71は、図示せぬレンズマウント接点を有し、ボディーマウント4の図示せぬレンズマウント接点を介して、レンズマイコン40とボディーマイコン10との信号の伝達を行う。また、レンズマウント71は、固定枠50及びマウントベース70を介して固定されている。
また、交換レンズ2は、フォーカス動作に伴い、光軸AZと平行な方向に移動可能なフォーカスレンズユニット78を備えている。このフォーカスレンズユニット78は、2群レンズL2、2群レンズ保持枠58、2群ホルダー61、ガイドポール74a、74b、2群固定枠75、超音波アクチュエータユニット80、磁気スケール76及び磁気センサ77を有している。このフォーカスレンズユニット78がフォーカスユニットを構成する。
2群ホルダー61及び2群固定枠75は、それぞれ環状に形成されていて、互いの軸心が一致する状態で相対向して配置されている。
ガイドポール74a,74bは、光軸AZと平行な状態で、2群ホルダー61と2群固定枠75との間に配置され、両端がそれぞれ2群ホルダー61及び2群固定枠75に支持されている。
2群固定枠75は、環状体の2箇所に、光軸AZと平行な方向に陥没した凹部75a,75bが形成された形状をしている。2群固定枠75は、この2つの凹部75a,75bにおいて、ガイドポール74a,47bそれぞれの一端部を支持する。
2群レンズ保持枠58は、2群レンズL2(フォーカスレンズ群)を保持すると共に、光軸AZと平行な方向に配設され、両端を2群ホルダー61と2群固定枠75の間に固定されたガイドポール74a、74bに沿って光軸AZと平行な方向に摺動自在に構成されている。詳しくは、2群レンズ保持枠58は、2群レンズL2を保持する環状の保持部本体58dと、保持部本体58dに設けられてガイドポール74bが挿通される廻り止め部58a(図11参照)と、保持部本体58dにおいて光軸AZを挟んで回り止め部58aの反対側に設けられて、超音波アクチュエータユニット80を取り付けるための固定部58bとを有している。廻り止め部58aは、保持部本体58dから径方向外方に突出するように設けられていると共に、ガイドポール74bが挿通される貫通孔が形成されている。固定部58bは、保持部本体58dから光軸AZと平行な方向に突出するように設けられた平板状の部材である。固定部58bには、光軸AZと平行な方向に等間隔にて着磁された磁気スケール76が取り付けられている。
また、磁気センサ77は、磁気スケール76の信号を検出するMRセンサなどで構成されている。この磁気センサ77は、磁気スケール76と対向し且つ磁気スケール76と所定間隔を保った状態で、2群固定枠75に固定されている。
これら磁気スケール76と磁気センサ77とで位置検出手段が構成されている。
超音波アクチュエータユニット80は、可動部分80aと固定部分80bとにより構成され、2群レンズ保持枠58を光軸AZと平行な方向に駆動させる。超音波アクチュエータユニット80の可動部分80aは、2群レンズ保持枠58に設けられた固定部58bにネジ止め等にて取り付けられる。よって、詳しくは後述するが、超音波アクチュエータユニット80に所定の電流を流すことにより超音波アクチュエータユニット80の可動部分80aが光軸AZと平行な方向に移動するのに伴い、2群レンズ保持枠58が光軸AZと平行な方向に駆動する仕組みになっている。
次に、超音波アクチュエータユニット80について、図7から図10を用いて説明する。
超音波アクチュエータユニット80は、圧電素子81、駆動子82、内ケース84、外ケース90、ガイドボール91、リテーナー92及び外ケース蓋93などからなる可動部分80aと、摺動板83及びガイドポール74aとから固定部分80bとにより構成される。
圧電素子81は、PZT、水晶等の圧電材料からなる。この圧電素子81の表面の2箇所に略球形状の駆動子82が設けられている。この2箇所とは圧電素子81の屈曲振動の腹の略中心に該当する箇所であり、この箇所に駆動子82を設けることで圧電素子81の振動をより有効に活用することができる。
駆動子82の材料としては、例えば、ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、炭化ケイ素、タングステンカーバイド等が挙げられる。また、駆動子82の形状は略球状であるが、略球形状とすることにより、圧電素子81の長さ方向との接触面積を小さくでき、これにより圧電素子81の屈曲振動を阻害しにくくなり、その結果、超音波アクチュエータとしての効率を向上させることができる。
圧電素子81の前面には4分割された給電電極88が設けられ、この給電電極88に、はんだ86にてワイヤー89が接続されており、ワイヤー89は内ケース84に設けられた貫通孔(図示せず)から外部へ導出されている。このワイヤー89を通じて圧電素子81の給電電極88に電圧が印加されることにより圧電素子81が印加電圧の周波数に応じて振動する。本実施形態では、圧電素子81の特定の給電電極に特定の周波数の交流電圧を印加することにより、圧電素子81に図13に示す屈曲振動の2次モード、および図14に示す伸縮振動の1次モードが誘起させている。屈曲振動の共振周波数、および伸縮振動の共振周波数は、それぞれ圧電素子の材料、形状等により決定されるが、この2つの周波数を略一致させ、その近傍の周波数の電圧を印加させることにより、圧電素子81には、屈曲2次モードと伸縮1次モードが調和的に誘起される。このとき、対角線方向に配置された2つの給電電極88,88を1組として、前記周波数の2系統の印加電圧を電圧値を等しくして且つ互いの位相が90°異なる状態で2組の給電電極88,88にそれぞれ印加することによって、圧電素子81に長手方向(Z軸方向)への伸縮1次モードと短手方向(Y軸方向)への屈曲2次モードとを誘起させ、図15(a)〜(d)に示す形状の変化を順番に起こさせている。
こうして、圧電素子81が振動する結果、圧電素子81に設けられた駆動子82が紙面方向から見て略楕円運動(即ち、周回運動)を起こす。すなわち、圧電素子81の屈曲振動と伸縮振動の合成により駆動子82が楕円運動を起こす。
尚、上記はんだ86が形成されている圧電素子81の部位は、伸縮振動および屈曲振動のノード部周辺であり、ワイヤー89を接続する部位としてこのノード部を使用することにより圧電素子81の振動におよぼす悪影響、すなわち、はんだ86形成による圧電素子81への不要な負荷をできるだけ抑制しようとするものである。
この圧電素子81は、内ケース84に収容されている。このとき、駆動子82,82は、内ケース84から外部に突出している。
また、圧電素子81は、内ケース84内に設けた支持体85により支持されている。支持体85は、例えば導電性シリコンゴムなどにて構成される。
詳しくは、内ケース84の内壁面のうち、圧電素子81の長手方向を向く側面と対向する内壁面に壁面支持体85a、85cを設けられ、圧電素子81に側圧(長手方向の圧力)がかかる構成となっている。また、内ケース84の内壁面のうち、圧電素子81の短手方向を向く側面であって駆動子82が設けられていない方の面と対向する内壁面(内底面)にも裏面支持体85bが設けられ、圧電素子81を支持し、圧電素子81に与圧がかかる構成となっている。裏面支持体85bは、2個の駆動子82が略同一圧力にて、詳しくは後述する摺動板83に当接するように設けられており、これにより安定した動作を行うことができる。
また、内ケース84は、外ケース90内に固定される。外ケース90の光軸AZと平行な方向における両端側には、ガイドポール74aを支持する軸受け部90a,90bが構成され、外ケース90は、ガイドポール74aに対して摺動可能な構成となる。内ケース84は、駆動子82,82とガイドポール74aとの間に摺動板83が配置されるようにして外ケース90に固定される。さらにガイドポール74aの上側(摺動板83と反対側)にリテーナー92にて保持された2個のガイドボール91が配置される。そして、外ケース蓋93が、ガイドボール91に対してガイドポール74a側へ与圧をかけるようにして、外ケース90に固定される。こうすることで、ガイドポール74aと摺動板83とは所定の圧力にて圧接固定されることになる。尚、摺動板83はガイドポール74aに接着されていてもよい。
摺動板83の材料としてはアルミナが挙げられ、駆動子82にアルミナを用いる場合磨耗の観点から、摺動板83のアルミナは駆動子82のアルミナよりも柔らかいものを用いることが望ましい。
すなわち、圧電素子81の伸縮振動の振動方向がガイドポール74aの軸方向と同方向(光軸AZと平行な方向)になり、屈曲振動の振動方向がガイドポール74aの軸方向と垂直となるように圧電素子81が配置される。
前記外ケース90が、2群レンズ保持枠58の固定部58bに取り付けられている。
ここで、圧電素子81、駆動子82、支持体85及び内ケース84等が超音波アクチュエータを構成し、外ケース90、さらには、該外ケース90と一体的に構成された、外ケース蓋93、2群レンズ保持枠58及び2群レンズL2が可動体を構成し、摺動板83及びガイドポール74aが固定体を構成する。つまり、圧電素子81等で構成される超音波アクチュエータは、可動体である外ケース90に取り付けられており、固定体である摺動板83やガイドポール74aに対して外ケース90等と共に相対的に移動することができるように構成されている。
次に、上記構成の超音波アクチュエータユニット80の動作について説明する。圧電素子81の特定の給電電極に、特定の周波数の交流電圧を印加することにより圧電素子81は、屈曲振動の2次モードおよび、伸縮振動の1次モードが誘起される。その結果、圧電素子81に設けられた駆動子82が紙面方向から見て略楕円運動を起こす。
こうして周回運動を行う駆動子82は、一部の区間では摺動板83との間の摩擦力を増大させながら周回運動を行い、別の区間では摺動板83との間の摩擦力を減少させながら周回運動を行う。その結果、摺動板83との間の摩擦力が増大したときには、駆動子82が設けられている圧電素子81が、固定体である摺動板83やガイドポール74aに対して相対移動する。その結果、圧電素子81を収容する内ケース84、さらには、内ケース84が取り付けられた外ケース90、ひいては、2群レンズL2が、ガイドポール74aに沿って光軸AZと平行な方向に移動する。
すなわち、駆動子82の楕円運動により、摺動板83及びガイドポール74aに対して、圧電素子81、駆動子82、外ケース90等により構成されている可動部分80aが、光軸AZと平行な方向に移動する。ここで、可動部分80aには、2群レンズ保持枠58の固定部58bが取り付けられているため、可動部分80aと一体的に2群レンズ保持枠58も光軸AZと平行な方向に移動する。すなわち、超音波アクチュエータユニット80は、フォーカスレンズ群と一体となって光軸AZと平行な方向に往復自在に移動する自走式の構成となる超音波アクチュエータとしての役割をなしている。
このとき、前記磁気センサ77を使用して位置検出を行い、フィードバック制御を行うことにより、高速応答性に加え、高分解能、高精度、低騒音、高トルクなリニアアクチュエータを構成することが可能となり、(後述するカメラシステム1として)優れたフォーカス特性を得ることができる。なお、2群レンズL2、つまり2群レンズ保持枠58の原点位置は、図示せぬフォトセンサ等により検出することができる。また、原点位置からの相対位置については、磁気センサ77からの出力値をカウントすることにより、2群レンズL2がどの位置にいるかどうかを常に検出することができる。
また、フォーカスレンズユニットは、図11、図12に示すように別の構成も考えられる。
図11に示すフォーカスレンズユニット78の構成は、2群レンズ保持枠58を光軸AZと平行な方向に支持するガイドポール74として、超音波アクチュエータユニット80を支持するガイドポール74aに替わりに、新たにガイドポール74cを設けたものである。ガイドポール74cの両端は、2群レンズ保持枠58に設けた2つの軸受け部58cに支持されることにより、廻り止め部58aとの3点により、光軸AZと垂直な平面が一意的に決定する。よって、超音波アクチュエータユニット80の2群レンズ保持枠58への取付けばらつき等によるガイドポール74aの光軸AZに対する傾きの影響を受けないので、より正確に、2群レンズL2は光軸AZと平行な方向に支持することが可能となる。なお、この構成においては、超音波アクチュエータユニット80用のガイドポール74aの両端については、その光軸AZと平行な方向のみ板バネ等により付勢し、その他の方向については自由度を持たせることにより、ガイドポール74b、74cにて決定する位置精度に対しては、悪影響を及ぼさない構成となっている。
さらに、図12に示すフォーカスレンズユニット78の構成は、図11に示す構成に対し、超音波アクチュエータユニット80をさらに1つ追加したものである。2群レンズ保持枠58を2つの超音波アクチュエータユニット80にて駆動することにより、例えば、高倍率レンズなどのフォーカスレンズ群の重量が大きい光学系に対しても、余裕を持って駆動することが可能となる。
尚、超音波アクチュエータユニット80に替わり、2群レンズL2を光軸AZと平行な方向に往復自在に移動させるアクチュエータとして、電磁式のリニアアクチュエータ、あるいはステッピングモータを用いてもよい。
電磁式のリニアアクチュエータについては、2群レンズL2が搭載される可動部側にコイルを、固定部側にマグネットとヨークとを配設し、コイルに電流を流すことにより、2群レンズL2を光軸AZと平行な方向にリニア駆動することができる。尚、固定部側にコイルを、可動部側にマグネットとヨークとを配設してもよい。
ステッピングモータについては、2群レンズL2が搭載される可動部側に係合部を、固定部側に該係合部と係合するリードスクリューを設けて、ステッピングモータを構成する。このステッピングモータは、リードスクリューを回転させ、係合部により回転運動を直線運動に変換することにより、2群レンズL2を光軸AZと平行な方向にリニア駆動することができる。
(1.2:カメラ本体)
図4において、カメラ本体3の筐体3aは、被写体を撮影する際に撮影者等によって支持される。筐体3aの前面には、ボディーマウント4が設けられている。筐体3aの背面には、表示部20と電源スイッチ25と撮影/再生モード切換操作部26と十字操作キー27とMENU設定操作部28とSET操作部29が設けられている。筐体3aの上面には、シャッター操作部30が設けられる。
ボディーマウント4は、交換レンズ2のレンズマウント71と機械的及び電気的に接続可能である。ボディーマウント4は、レンズマウント71を介して、交換レンズ2との間で、データを送受信可能である。ボディーマウント4は、後述するボディーマイコン10から受信した露光同期信号をレンズマウント71を介してレンズマイコン40に送信する。また、ボディーマイコン10から受信したその他の制御信号をレンズマウント71を介してレンズマイコン40に送信する。また、ボディーマウント4は、レンズマウント71を介してレンズマイコン40から受信した信号をボディーマイコン10に送信する。また、ボディーマウント4は、電源部(図示せず)から受けた電力をレンズマウント71を介して交換レンズ2全体に供給する。
電源スイッチ25は、カメラシステム1あるいはカメラ本体3の電源の入切を行うための操作部材である。電源スイッチ25により電源がON状態になると、カメラ本体3および交換レンズ2の各部に電源が供給される。
撮影/再生モード切換操作部26は、撮影モード又は再生モードに切換えるための操作部材であり、撮影者等はレバーを回動させて切換えることができる。
十字操作キー27は、撮影者等が上下左右の部位を押圧して、表示部20に表示された各種メニュー画面から所望のメニューを選択するための操作部材である。
MENU設定操作部28は、カメラシステム1の各種動作を設定するための操作部材である。
SET操作部29は、各種メニューの実行を確定するための操作部材である。
シャッター操作部30は、撮影の際に撮影者等によって操作される、例えばレリーズボタンである。シャッター操作部30が操作されると、タイミング信号がボディーマイコン10に出力される。シャッター操作部30は、半押し操作と全押し操作が可能な二段式の押下スイッチであり、撮影者等が半押し操作すると測光処理及び測距処理を開始する。続いて撮影者等が全押し操作するとタイミング信号が出力される。
カメラ本体3は主に、被写体を撮像する撮像部35と、撮像部35などの各部の動作を制御する本体制御部としてのボディーマイコン10と、撮影された画像や各種情報を表示する画像表示部36と、被写体像を視認するファインダ部38とから構成されている。
撮像部35は主に、光電変換を行うCCD(Charge Coupled Device)などの撮像センサ11と、撮像センサ11の露光状態を調節するシャッターユニット33と、ボディーマイコン10からの制御信号に基づいてシャッターユニット33の駆動を制御するシャッター制御部31と、撮像センサ11の動作を制御する撮像センサ駆動制御部12とから構成されている。本実施の形態における合焦方法については、撮像センサ11で生成された画像データに基づいて、コントラスト方式のオートフォーカスを用いる。よって、コントラスト方式を用いることにより、カメラシステムとして、精度の良いフォーカス動作を実現することができる。
撮像センサ11は、撮像光学系Lにより形成される光学的な像を電気的な信号に変換する、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサである。撮像センサ11は、撮像センサ駆動制御部12により発生されるタイミング信号により駆動制御される。なお、撮像センサ11はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサでもよい。
シャッター制御部31は、タイミング信号を受信したボディーマイコン10から出力される制御信号にしたがって、シャッター駆動アクチュエータ(シャッター駆動モータ)32を駆動し、シャッターユニット33を動作させる。
ボディーマイコン10は、カメラ本体3の中枢を司る制御装置であり、各種シーケンスをコントロールする。具体的には、ボディーマイコン10にはCPU、ROM、RAMが搭載されており、ROMに格納されたプログラムがCPUに読み込まれることで、ボディーマイコン10は様々な機能を実現することができる。例えば、ボディーマイコン10は、交換レンズ2がカメラ本体3に装着されたことを検知する機能、あるいは交換レンズ2から焦点距離情報など、カメラシステム1を制御する上で不可欠な情報を取得し、制御する機能を有している。
ボディーマイコン10は、電源スイッチ25、シャッター操作部30、撮影/再生モード切換操作部26、十字操作キー27、MENU設定操作部28及びSET操作部29の信号を、それぞれ受信可能である。また、ボディーマイコン10内のメモリ部10aには、カメラ本体3に関する各種情報が格納されている。ボディーマイコン10は本発明の制御部の一例である。
ボディーマイコン10は、シャッター操作部30等の操作部材からの指示に応じて、撮像センサ11等のカメラシステム全体を制御する。
また、ボディーマイコン10は、垂直同期信号を定期的に生成する。また、ボディーマイコン10は、これと並行して、垂直同期信号に基づいて、露光同期信号を生成する。これは、ボディーマイコン10が垂直同期信号を基準にして、露光開始タイミングと露光終了タイミングとを予め把握しているために、露光同期信号を生成できるのである。ボディーマイコン10は、垂直同期信号をタイミング発生器(図示省略)に出力し、露光同期信号をボディーマウント4およびレンズマウント71を介してレンズマイコン40に周期的に繰り返して出力する。レンズマイコン40は、露光同期信号に同期して、2群レンズL2の位置情報を取得する。
撮像センサ駆動制御部12は、垂直同期信号に基づいて、撮像センサ11の読み出し信号と電子シャッター駆動信号とを定期的に生成する。撮像センサ駆動制御部12は、読み出し信号及び電子シャッター駆動信号に基づいて、撮像センサ11を駆動する。すなわち、撮像センサ11は、読み出し信号に応じて、撮像センサ11内に多数存在する光電変換素子(図示省略)で生成された画素データを垂直転送部(図示省略)に読み出す。
また、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40を介してフォーカスレンズ群を制御する制御部を構成する。
撮像センサ11から出力された画像信号は、アナログ信号処理部13から、A/D変換部14、デジタル信号処理部15、バッファメモリ16、画像圧縮部17へと、順次送られて処理される。アナログ信号処理部13は、撮像センサ11から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部14は、アナログ信号処理部13から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部15は、A/D変換部14によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ16は、RAM(Random Access Memory)であり、画像信号を一旦記憶する。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像圧縮部17から画像読み出し/記録部18へと、順次送られて処理される。バッファメモリ16に記憶された画像信号は、画像記録制御部19の指令により読み出されて、画像圧縮部17に送信される。画像圧縮部17に送信された画像信号のデータは、画像記録制御部19の指令に従って画像信号に圧縮処理される。画像信号は、この圧縮処理により、元のデータより小さなデータサイズになる。かかる圧縮方法として、例えば1フレームの画像信号ごとに圧縮するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式が用いられる。その後、圧縮された画像信号は、画像記録制御部19により画像読み出し/記録部18に記録される。ここで、動画像の記録の場合、複数の画像信号をそれぞれ1フレームの画像信号ごとに圧縮するJPEG方式を用いることもでき、また、複数のフレームの画像信号をまとめて圧縮するH.264/AVC方式を用いることもできる。
画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部19の指令に基づいて、画像信号と記録すべき所定の情報とを関連付けて静止画ファイル又は動画ファイルを作成する。そして、画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部19の指令に基づいて、静止画ファイル又は動画ファイルを記録する。画像読み出し/記録部18は、例えば内部メモリ及び/又は着脱可能なリムーバブルメモリである。なお、画像信号とともに記録すべき所定の情報には、画像を撮影した際の日時と、焦点距離情報と、シャッタースピード情報と、絞り値情報と、撮影モード情報とが含まれる。静止画ファイルは、例えばExif(登録商標)形式やExif(登録商標)形式に類する形式である。また、動画ファイルは、例えばH.264/AVC形式やH.264/AVC形式に類する形式である。
画像表示部36は、例えば液晶モニタで構成された表示部20を有している。表示部20は、画像表示制御部21からの指令に基づいて、画像読み出し/記録部18あるいはバッファメモリ16に記録された画像信号を可視画像として表示する。ここで表示部20の表示形態としては、画像信号のみを可視画像として表示する表示形態と、画像信号と撮影時の情報とを可視画像として表示する表示形態とがある。
ファインダ部38は、撮像センサ11を介して取得された画像信号を表示する液晶ファインダ8と、筐体3aの背面に設けられたファインダ接眼窓9とを有している。撮影者は、ファインダ接眼窓9を覗くことで液晶ファインダ8に表示された画像信号を視認することができる。
<2:カメラシステムの動作>
図1〜図6を用いてカメラシステム1の動作について説明する。
(2.1:撮像前の動作)
このカメラシステム1は、2つの撮影モードを有する。1つ目は、撮影者等がファインダ接眼窓9を観察しながら撮影するファインダ撮影モードである。ファインダ撮影モードにおいては、画像表示制御部21が、例えば液晶ファインダ8を駆動することにより実行される。液晶ファインダ8には、撮像センサ11を介して被写体の画像、いわゆるスルー画像が表示される。一方、2つ目のモニタ撮影モードにおいては、画像表示制御部21が、例えば表示部20を駆動することにより実行される。表示部20には、いわゆるスルー画像が表示される。なお、この2つの撮影モードの切り替えは、撮影モード切り替えボタン34にて行うことができる。
(2.2:静止画像の撮影時の動作)
−ズーム動作−
次に、撮影者等が、ズーム操作を行う際の交換レンズ2の動作を説明する。
撮影者等によりズームリング64が回転操作されると、ズームリング64に連結された1−2群回転枠53にその回転運動が伝達される。1−2群回転枠53が光軸AZ周りに回転すると、1−2群回転枠53は固定枠50のカム溝50bに案内され、1−2群回転枠53は、光軸AZ回りに回転しながら、光軸AZに平行な方向に移動する。また、1−2群直進枠52は、1−2群回転枠53と一体にて、光軸AZと平行な方向に直進移動する。
1−2群回転枠53が光軸AZ周りに回転すると、カムピン54aがカム溝53aに案内され、1群ホルダー54と、1群ホルダー54に固定された1群レンズ保持枠57が光軸AZと平行な方向に直進移動する。また、1−2群回転枠53が光軸AZ方向周りに回転すると、カムピン61aがカム溝53bに案内され、2群ホルダー61、2群レンズ保持枠58とが一体となり、光軸AZに平行な方向に直進移動する。つまり、フォーカスレンズユニット78が、光軸AZと平行な方向に移動する。
1−2群回転枠53が光軸AZ周りに回転すると、カムピン55aがカム溝50bに案内され、3−4群回転枠55が光軸AZ周りに回転すると共に、光軸AZと平行な方向に移動する。
3−4群回転枠55が光軸AZ周りに回転すると、カムピン59aが貫通直進溝50aに案内され、3群レンズ保持枠59が光軸AZに平行な方向に移動する。また、3−4群回転枠55が光軸AZ周りに回転すると、カムピン60aがカム溝55dに案内され、4群レンズ保持枠60が光軸AZと平行な方向に移動する。
よって、ズームリング64を回転させることにより、交換レンズ2は、図5に示す広角端の状態から、図6に示す望遠端の状態へと、各レンズ群L1〜L4が光軸AZと平行な方向に移動し、所定のズーム位置にて撮影することが可能となる。
このとき、フォーカスレンズユニット78は、ズームリング64の回転操作により、1−2群回転枠53と1−2群直進枠52の移動に伴い、光軸AZと平行な方向に機械的に移動する。ここで、2群レンズL2のみは、最適な合焦状態となるように、予め交換レンズ2内に記憶されたトラッキング情報(後述のトラッキングテーブル)に基づき、超音波アクチュエータユニット80によりフォーカスレンズユニット78の中にて電気的に駆動制御される。例えば、2群レンズL2は、トラッキング情報に基づいて、超音波アクチュエータユニット80の駆動により、無限遠にて合焦した状態で、広角端から望遠端、あるいはその逆の望遠端から広角端に移動した場合も、無限遠にて合焦した状態を維持する。
詳しくは、ズームリング64が回転操作されると、1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3及び4群レンズL4が光軸AZに沿って移動する。これにより、撮像光学系Lは、被写体像の倍率を変化させる。このとき、当然ながら、2群レンズL2も2群レンズ保持枠58を介して2群ホルダー61に支持された状態で光軸AZに沿って移動する。ここで、1群レンズL1、2群レンズL2、3群レンズL3及び4群レンズL4の相対的な位置関係が変化すると、撮像センサ11上に結像する被写体像のフォーカス状態も変化する。つまり、撮像センサ11上に焦点を結んでいる被写体の物点距離(以下、被写体距離ともいう)が変化する。
そこで、超音波アクチュエータユニット80を駆動することで、2群レンズL2を保持する2群レンズ保持枠58を、カム機構によって移動する2群ホルダー61に対して、相対移動させる。つまり、2群レンズL2を2群ホルダー61駆動用のカム機構とは独立して移動させる。具体的には、変倍動作に伴って被写体距離が実質的に一定となるように2群レンズL2を光軸AZに沿って移動させる。尚、被写体距離が実質的に一定とは、被写体距離が所定の被写界深度内に収まる程度のものを含む概念である。
ここで、変倍動作を伴っても被写体距離が実質的に一定となる2群レンズL2の光軸AZ方向の位置をトラッキングテーブルという。言い換えると、トラッキングテーブルとは、被写体距離ごとに定められた焦点距離と2群レンズL2の光軸AZ方向の位置との関係である。尚、焦点距離は、ズームリング64の回転位置と言い換えることもでき、1群レンズL1、3群レンズL3又は4群レンズL4の光軸AZ方向の位置と言い換えることもでき、ズームリング角度検出部65の検出結果と言い換えることもできる。また、2群レンズL2の光軸AZ方向の位置とは、2群ホルダー61に対する2群レンズL2の位置と言い換えることができ、交換レンズ2内における2群レンズL2の光軸AZ方向の位置と言い換えることができる。本実施形態で用いるトラッキングテーブルは、前述の言い換えで表されるいずれの関係をも用いることができる。
トラッキングテーブルは、交換レンズ2内のメモリに格納されている。具体的には、ズームリング64の回転位置情報と2群レンズL2の交換レンズ2内における光軸AZ方向の位置情報の関係が、被写体距離(例えば、0.5m、1.0m、2.0m、∞等)ごとにテーブル情報としてメモリに格納されている。
まず、レンズマイコン40は、被写体距離に対応する2群レンズL2の位置に関する情報、例えば、2群レンズL2の交換レンズ2内における光軸AZ方向の位置情報を取得すると共に、焦点距離に対応する2群レンズL2の位置に関する情報、例えば、ズームリング64の回転位置情報を取得する。そして、レンズマイコン40は、取得した、被写体距離に対応する2群レンズL2の位置に関する情報に基づいて、該被写体距離に対応するトラッキングテーブルを選択する。
次に、レンズマイコン40は、焦点距離に対応する2群レンズL2の位置に関する情報、例えば、ズームリング64の回転位置情報を再度、取得する。そして、レンズマイコン40は、焦点距離の変化速度、即ち、ズームリング64の回転速度を求める。
続いて、レンズマイコン40は、ズームリング64の現在の回転位置とズームリング64の回転速度とから所定時間経過後のズームリング64の回転位置を予測し、先に選択しておいたトラッキングテーブルに基づいて、該ズームリング64の回転位置における2群レンズL2の光軸AZ方向位置を求める。
そして、レンズマイコン40は、取得した光軸AZ方向位置を目標位置として、所定時間経過後に2群レンズL2が該目標位置に位置するように、超音波アクチュエータユニット80を駆動して2群レンズL2を移動させる。
このように電子トラッキング動作においては、レンズマイコン40は、変倍動作に伴う焦点距離を予測して、予測された焦点距離に対応した、2群レンズL2の目標位置をトラッキングテーブルから取得し、撮像光学系Lの変倍動作と並行して、超音波アクチュエータユニット80により2群レンズL2を該目標位置へ移動させる。この動作を所定の時間間隔で実行する。こうすることで、ズームリング64が回転操作されて撮像光学系Lの焦点距離が変化しても、2群レンズL2がトラッキングテーブルに基づいて焦点距離に応じた光軸AZ方向位置に移動し、被写体距離が実質的に一定に保たれる。尚、これらの制御は、レンズマイコン40ではなく、ボディーマイコン10が行ってもよい。
同様に、例えば1mなどの近距離にて合焦した状態で、広角端から望遠端、あるいはその逆の望遠端から広角端に移動した場合も、超音波アクチュエータユニット80の駆動により、近距離にて合焦した状態を維持するので、スムーズなズーム動作を行うことが可能となる。
−フォーカス動作−
次に、デジタルカメラ1のフォーカス動作について説明する。デジタルカメラ1は、オートフォーカス撮影モードと、マニュアルフォーカス撮影モードとの2つのフォーカスモードを有する。デジタルカメラ1の操作を行う撮影者等は、デジタルカメラ本体1に設けられたオートフォーカス撮影モード、マニュアルフォーカス撮影モード設定ボタンにより、所定の撮影モードを設定する。
オートフォーカス撮影モード時においては、コントラスト方式を用いたオートフォーカス動作が行われる。
コントラスト方式のオートフォーカス動作を行う際には、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40に対して、コントラストAF用データを要求する。コントラストAF用データは、コントラスト方式のオートフォーカス動作の際に必要なデータであり、例えば、フォーカス駆動速度、フォーカスシフト量、像倍率、コントラストAF可否情報などが含まれる。
ボディーマイコン10は、シャッター操作部30が半押しされるかどうかを監視する。シャッター操作部30が半押しされた場合、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40に対して、オートフォーカス開始コマンドを発信する。オートフォーカス開始コマンドは、コントラスト方式のオートフォーカス動作を開始する旨を示すコマンドである。これを受けて、レンズマイコン40は、フォーカス用のアクチュエータである超音波アクチュエータユニット80を駆動制御する。詳しくは、レンズマイコン40は、フォーカスレンズ駆動制御部41へ制御信号を送信し、超音波アクチュエータユニット80を駆動して、2群レンズL2を微動させる。
ボディーマイコン10は、受信した画像データに基づいて、オートフォーカス動作用の評価値(以下、AF評価値という)を算出する。具体的には、ボディーマイコン10は、デジタル信号処理部15へ指令を送信する。デジタル信号処理部15は、受信した指令に基づいて所定のタイミングで画像信号をボディーマイコン10へ送信する。ボディーマイコン10は、撮像センサ11で生成された画像データから輝度信号を求め、輝度信号の画面内における高周波成分を積算して、AF評価値を求める(この方法は知られている)。この算出したAF評価値は、露光同期信号と関連付けた状態でDRAM(図示せず)に保存される。そして、レンズマイコン40から取得したレンズ位置情報も露光同期信号と関連付けられている。そのため、ボディーマイコン10は、AF評価値をレンズ位置情報と関連付けて保存することができる。
次に、ボディーマイコン10は、DRAMに保存されたAF評価値に基づいて、コントラストピークを求め、合焦点を抽出できたかどうかを監視する。具体的には、AF評価値が極大値となる2群レンズL2の位置を合焦点として抽出する。
このレンズ駆動の方式としては、一般的には山登り方式が知られている。詳しくは、ボディーマイコン10は、レンズマイコン40を介して超音波アクチュエータユニット80を駆動することで、AF評価値が増大する方向へフォーカスレンズ群を動かし、そのレンズ位置ごとのAF評価値を求める。この動作を、AF評価値のピークが検出されるまで、すなわち、AF評価値が増大して一旦ピークに達してから減少し始めるまで続ける。
そして、ボディーマイコン10は、抽出した合焦点に対応する位置に2群レンズL2が位置するように、レンズマイコン40を介して制御信号をフォーカスレンズ駆動制御部41へ送信する。フォーカスレンズ駆動制御部41は、ボディーマイコン10(又は、レンズマイコン40)からの制御信号に基づいて、超音波アクチュエータユニット80を駆動するための駆動信号を生成する。超音波アクチュエータユニット80は、駆動信号に基づいて駆動される。超音波アクチュエータユニット80の駆動により、2群レンズL2が自動で光軸AZと平行な方向へ抽出した合焦点に対応する位置まで移動する。
以上のようにして、デジタルカメラ1のオートフォーカス撮影モードによるフォーカシングが行われる。以上の動作は、撮影者等のシャッター操作部30の半押し動作実行後、瞬時に実行される。
また、この状態では、カメラシステム1は、撮像センサ11で生成した画像データが示す画像をスルー画像として表示部20に表示する制御モードで動作し得る。この制御モードをライブビューモードという。ライブビューモードでは、スルー画像が動画で表示部20に表示されるので、使用者は、表示部20を見ながら静止画像、あるいは動画像を撮像するための構図を決めることができる。表示部20を用いてライブビューモードの他に、使用者が選択できる制御モードとしては、交換レンズ2からの被写体像を液晶ビューファインダー(ファインダ部38)に導く第2のライブビューモードもある。
このように、表示部20を用いたライブビューモード(スルー画像モード)におけるオートフォーカス動作の方式としては、コントラスト方式が適している。ライブビューモードでは、定常的に、撮像センサ11で画像データを生成しているので、その画像データを用いたコントラスト方式のオートフォーカス動作をするのが容易だからである。
次に、マニュアルフォーカス撮影モードについて説明する。
撮影者等によりフォーカスリング67が回転操作されると、フォーカスリング角度検出部68は回転角度を検出し、その回転角度に応じた信号を出力する。フォーカスレンズ駆動制御部41は、フォーカスリング角度検出部68から信号を受信可能であり、超音波アクチュエータユニット80へ信号を送信可能である。フォーカスレンズ駆動制御部41は、判断した結果をレンズマイコン40へ送信する。フォーカスレンズ駆動制御部41は、レンズマイコン40からの制御信号に基づいて超音波アクチュエータユニット80を駆動する。詳しくは、レンズマイコン40は、フォーカスリング回転角度信号に基づいて、超音波アクチュエータユニット80を駆動する駆動信号を生成する。駆動信号により超音波アクチュエータユニット80が光軸AZと平行な方向に移動すると、超音波アクチュエータユニット80に固定された2群レンズ保持枠58も、光軸AZと平行な方向に移動する。図5に示す広角端の状態では、2群レンズL2は、被写体までの距離は無限の位置であるが、被写体までの距離が近くなるに従い、2群レンズL2は、Z軸の正の方向へ移動する。同様に、図6に示す望遠端の状態では、2群レンズL2は、被写体までの距離は無限の位置であるが、被写体までの距離が近くになるに従い、2群レンズL2は、Z軸の正の方向に移動し、広角端の場合に比べ、その移動量は多くなる。
以上のようにして、デジタルカメラ1のマニュアルフォーカス撮影モードによるフォーカシングが行われる。撮影者等は、表示部20において被写体を確認しながらフォーカスリング67を回転してフォーカシングを行うことができる。マニュアルフォーカシングモードにおいて、撮影者等がシャッター操作部30を全押し操作すると、その状態のまま撮影が行われる。
−撮影動作−
撮影者によりシャッター操作部30が全押しされると、測光センサ(図示せず)からの出力に基づいて計算された絞り値にするようボディーマイコン10からレンズマイコン40へ命令が送信される。そして、レンズマイコン40により絞り駆動制御部42がコントロールされ、指示された絞り値まで絞りを絞り込む。絞り値の指示と同時に、撮像センサ駆動制御部12から撮像センサ11の駆動命令が出力され、シャッターユニット33の動作が指示される。撮像センサ駆動制御部12は、測光センサ(図示せず)からの出力に基づいて計算されたシャッタースピードの時間だけ、撮像センサ11を露光する。
ボディーマイコン10は、撮影処理を実行し、撮影が終了すると、画像記録制御部19に制御信号を送信する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部19の指令に基づいて、画像信号を内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。画像読み出し/記録部18は、画像記録制御部19の指令に基づいて、画像信号とともに撮影モードの情報(オートフォーカス撮影モードかマニュアルフォーカス撮影モードか)を、内部メモリ及び/又はリムーバブルメモリに記録する。
さらに、露光完了後、撮像センサ駆動制御部12は、撮像センサ11から画像データを読み出し、所定の画像処理後、ボディーマイコン10を介して画像表示制御部21へ画像データが出力される。これにより、表示部20へ撮影画像が表示される。
また、露光終了後、ボディーマイコン10により、シャッターユニット33が初期位置にリセットされる。また、ボディーマイコン10からレンズマイコン40へ絞りを開放位置にリセットするよう絞り駆動制御部42に命令が下され、レンズマイコン40から各ユニットへリセット命令が下される。リセット完了後、レンズマイコン40は、ボディーマイコン10にリセット完了を伝える。ボディーマイコン10は、レンズマイコン40からのリセット完了情報と露光後の一連処理の完了を待ち、その後、シャッター操作部30の状態が、押し込みされていないことを確認し、撮影シーケンスを終了する。
(2.3:動画像の撮影時の動作)
カメラシステム1は、動画像を撮影する機能も有している。動画像の撮影時には、定常的に撮像センサ11で画像データを生成している。ボディーマイコン10は、動画像の撮影時に画像データに基づいて2群レンズL2を制御して、オートフォーカス動作を継続して行う制御モード(以下、常時AFモードともいう)を有している。具体的には、ボディーマイコン10がレンズマイコン40を制御することで常時AFモードを実行する。ここで、動画像の撮影とは、動画像を画像記録制御部19により画像読み出し/記録部18に記録しながら撮影を行う動画記録撮影と、動画像を画像記録制御部19により画像読み出し/記録部18に記録せずに撮影を行う上述のライブビューモードとを含む概念である。
−常時AFモード−
以下、常時AFモードの動作について説明する。
まず、前述の電子トラッキングの開始時と同様の手順で、レンズマイコン40は、被写体距離に対応するトラッキングテーブルを選択すると共に、現在の焦点距離及び焦点距離の変化速度(即ち、ズームリング64の回転位置及び回転速度)を求める。
そして、レンズマイコン40は、ウォブリング(微小往復振動)を実行する。
詳しくは、レンズマイコン40は、現在の焦点距離及び焦点距離の変化速度に基づいて、現在の時間を基準に所定の第1時間後の焦点距離、所定の第2時間後の焦点距離及び所定の第3時間後の焦点距離を求める。次に、レンズマイコン40は、選択したトラッキングテーブルを参照して、第1時間後及び第2時間後の焦点距離に対応する2群レンズL2の光軸AZ方向位置を求める。ここで、レンズマイコン40は、トラッキングテーブルに基づいて求められる、第1時間後の焦点距離に対応する2群レンズL2の光軸AZ方向位置よりも被写体距離が所定量だけ長くなる光軸AZ方向位置を第1目標位置に設定する。また、レンズマイコン40は、トラッキングテーブルに基づいて求められる、第2時間後の焦点距離に対応する2群レンズL2の光軸AZ方向位置よりも被写体距離が所定量だけ短く光軸AZ方向位置を第2目標位置に設定する。
続いて、レンズマイコン40は、2群レンズL2が第1時間後に第1目標位置に、第2時間後に第2目標位置に位置するように、超音波アクチュエータユニット80を駆動する。このとき、ボディーマイコン10は、2群レンズL2が第1目標位置に位置するときを含む期間に撮像センサ11から出力される画像データに基づいて、AF評価値を算出する。このときのAF評価値を第1AF評価値とする。また、ボディーマイコン10は、2群レンズL2が第2目標位置に位置するときを含む期間に撮像センサ11から出力される画像データに基づいて、AF評価値を算出する。このときのAF評価値を第2AF評価値とする。
そして、ボディーマイコン10は、第1AF評価値と第2AF評価値とを比較する。その結果、第1AF評価値の方が第2AF評価値よりも大きいときには、ボディーマイコン10は、現在設定されているトラッキングテーブルに対応する被写体距離よりも長い被写体距離に対応するトラッキングテーブルを選択し直す。一方、第2AF評価値の方が第1AF評価値よりも大きいときには、ボディーマイコン10は、現在設定されているトラッキングテーブルに対応する被写体距離よりも短い被写体距離に対応するトラッキングテーブルを選択し直す。
次に、レンズマイコン40は、選択し直したトラッキングテーブルに基づいて前記第3時間後の焦点距離に対応する2群レンズL2の光軸AZ方向位置を求めて、該光軸AZ方向位置を第3目標位置に設定し、2群レンズL2が第3時間後に第3目標位置に位置するように、超音波アクチュエータユニット80を駆動する。
尚、ズームリング64が回転操作されていないときには、第1時間後、第2時間後及び第3時間後の焦点距離は同じであり、第1目標位置及び第2目標位置は、現在の2群レンズL2の位置から光軸AZ方向に前後した位置になる。
常時AFモード中は、この動作を繰り返す。
こうすることで、ズームリング64が回転操作されて撮像光学系Lの焦点距離が変化しても、2群レンズL2がトラッキングテーブルに基づいて焦点距離に応じた光軸AZ方向位置に移動し、被写体距離が実質的に一定に保たれる。これに加えて、トラッキングテーブルが適切に選択されていなかった場合や、被写体とカメラシステム1との光軸AZ方向の距離が変化することでトラッキングテーブルが適切でなくなった場合であっても、画像のAF評価値に基づいて適切なトラッキングテーブルが選択し直されるため、良好な合焦状態を保つことができる。
ただし、2群レンズL2の移動速度にも上限があるため、撮影者によるズームリング64の回転操作が高速過ぎて、所定時間経過後の予測焦点距離に対応する光軸AZ方向位置まで2群レンズL2を移動させることが困難なときには、レンズマイコン40はウォブリングを行わず、前述の電子トラッキングと同様の制御を行う。
常時AFモードによれば、動画記録撮影時に、良好な合焦状態を保った動画像の記録が可能となる。また、常時AFモードによれば、良好な合焦状態を保ったライブビューモードが可能となる。ここで、ライブビューモードにおいて良好な合焦状態を保つことにより、例えば、レリーズタイムラグを短くすることができるといった効果や、被写体距離に応じて各種制御モードを切り替えることができるといった効果を得ることができる。
<本実施形態の効果>
以上、本実施形態によれば、リニアアクチュエータを用いてフォーカスレンズ群を駆動することによって、カムを用いてフォーカスレンズ群を駆動する場合に比べて、フォーカスレンズ群の移動における反転動作を円滑且つ高速に行うことができる。そして、上述の山登り方式のオートフォーカスを円滑且つ高速に行うことができる。また、上述のウォブリングを円滑且つ高速に行うことができる。
また、リニアアクチュエータを含むフォーカスユニット自体をズームレンズ群と共にカム機構により駆動するようにしているため、使用者によりズーム操作部が高速に操作された場合でも、フォーカスレンズ群をカム機構により高速に移動させることができる。したがって、変倍動作の前後で被写体距離を実質的に一定に保ちたい場合に、リニアアクチュエータは、フォーカスレンズの移動すべき量からフォーカスレンズがカム機構により移動する分を差し引いた量だけフォーカスレンズを移動すればよく、使用者によるズーム操作部の高速操作への対応が容易となる。
尚、フォーカスユニットを駆動するカム機構のガタを小さくすれば、円滑且つ高速に行うことができるため、好ましい。この場合、カム機構の動作により大きな動力が必要となるが、例えば、フォーカスレンズの変倍動作を使用者の操作のみで行うようにすれば、即ち、電動での変倍操作を行わないようにすれば可能である。使用者の操作による動力は、一般に、電動での動力発生源による動力よりも大きいからである。また、例えば、カム機構の動作の動力発生源として、ガタを小さくした分、より大きな動力を発生するものを用いることもできる。この場合、より大きな動力を発生する分、動力発生源が大型化し、また、消費電力が増加するため、上述のように変倍動作を手動専用とすることが好ましい。
また、リニアアクチュエータとして超音波アクチュエータを採用することによって、ギア列を用いたDCモータなどのような駆動時のギア音の発生を防止することができるため、フォーカス時の駆動音が記録されてしまうことを防止することができる。すなわち、フォーカスレンズ群を、高分解能、高性能、低騒音にて駆動することができる。その結果、静止画撮影のみならず、従来の一眼レフでは実現できなかった動画撮影が可能となる。
また、通常、被写体に近いほどレンズの有効径が大きくなる。したがって、被写体側に近いほど、レンズの直径が大きくなる。本実施形態に係るフォーカルレンズ群は、被写体側から2番目に配置されたレンズ群であるため、レンズの直径は大きく、重量も大きい。したがって、フォーカスレンズ群をリニアアクチュエータだけで移動する場合、使用者によるズーム操作部の高速操作に対応して重いフォーカスレンズ群を高速に移動させる必要がある。そのため、より大きいリニアアクチュエータを設ける必要がある。しかし、本実施形態では、上述のように、使用者によりズーム操作部が高速に操作された場合でも、フォーカスレンズ群が変倍動作に伴ってカム機構により光軸AZ方向に移動するため、リニアアクチュエータは、フォーカスレンズ群の移動すべき量からフォーカスレンズがカム機構により移動する分を差し引いた量だけフォーカスレンズ群を移動すればよい。つまり、変倍動作時のフォーカスにおいて、被写体像を合焦させるために必要なフォーカスレンズ群の移動距離のうちの一部についてはカム機構を用いてフォーカスレンズ群を移動させ、残りの部分についてはリニアアクチュエータを用いてフォーカスレンズ群を移動させるように構成することで、リニアアクチュエータによる移動量を抑えることができ、結果として、リニアアクチュエータを大型化を防止することができる。さらには、変倍動作時のフォーカスにおいて、フォーカスレンズ群をカム機構を用いて、被写体像を合焦させるために必要な移動距離だけ粗く移動させた後、リニアアクチュエータによってフォーカスレンズ群の位置を調整して被写体像を合焦させるように構成することもできる。このように、本実施形態によれば、リニアアクチュエータを大型化することなく、フォーカスレンズ群を被写体側から2番目に配置することができ、レンズ設計の自由度を高めることができる。
また、カメラ本体に設けた撮像素子にて、コントラスト検出によるAF動作を行うことにより、従来の反射ミラーを用いた位相差検出方式を用いることがないので、反射ミラーユニットを除去したシステムを構築できるので、カメラ本体の小型化を図ることができる。
また、反射ミラーユニットの除去により、レンズバックを短くできるため、交換レンズの小型化を図ることが可能となる。
つまり、一般に、一眼レフカメラは、その内部に反射ミラーを用いる方式であるため、撮像センサの前に反射ミラーを配置する必要があり、カメラ本体の薄型化を達成することが困難である。さらには、レンズバックを長くする必要があるため、例えばレンジファインダー方式の光学系に比べて大きくなるという欠点がある。本実施形態は、これらの欠点を解消することができる。
さらには、超音波アクチュエータにより、フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向にリニア駆動することにより、高速応答性に加え、高分解能、高性能、低騒音にて駆動することができるので、静止画撮影のみならず、従来の一眼レフでは実現できなかった動画撮影が可能となる。また、超音波アクチュエータを用いることにより、通常の電磁式のリニアアクチュエータとは異なり、無通電時レンズ群の自己保持を行うことができるため、電力の削減、あるいは不意に2群レンズL2が移動し、その他の部分に衝突して発生する衝撃音の発生をなくすことができる。
《その他の実施形態》
本実施の形態においては、超音波アクチュエータユニットについて、駆動子が可動部となる自走式の構成について説明したが、駆動子が固定部となる逆の構成であってもよい。また、超音波アクチュエータユニットの構成については、伸縮振動と屈曲振動を用いる方式に限らず、その他の方式を用いたものであってもよい。
また、本実施の形態においては、フォーカスレンズ群を2群レンズL2としたが、それに限らず、3群レンズL3、あるいは4群レンズL4などの他のレンズ群であってもよい。また、フォーカスレンズ群として2群レンズL2が一つの場合について説明したが、複数のレンズ群を協調させてフォーカスを行うような光学系であっても適用可能である。また、2群レンズL2を2つに分離し、一方が2群レンズ保持枠58に保持され、他方が2群ホルダー61に保持されるように構成してもよい。
また、本実施の形態においては、像ブレ補正ユニットを、交換レンズ/カメラ本体内のいずれか、あるいはその両方に設けて、いずれかを選択できるようなカメラシステムであってもよい。
また、本実施の形態の交換レンズは、反射ミラーユニットを備えた従来方式の一眼レフカメラ本体にも取り付け可能である。その場合には、反射ミラーを光路から退避させ、撮像センサにてコントラスト検出を行うことにより、本実施の形態とほぼ同等の使い方ができる。また、この超音波アクチュエータユニットを用いたフォーカス駆動の交換レンズが取り付けられた時には、その情報をカメラ本体が検出し、カメラ本体のフォーカス検出方式が、従来の位相差検出方式に替わり、自動的にコントラスト検出方式に変更できるようなシステムであってもよい。
また、本実施の形態においては、ズームレンズについて説明したが、単焦点の交換レンズであってもよい。
また、本実施の形態においては、レンズ交換可能な一眼レフシステムに適用する場合についてのみ説明したが、カメラ本体とレンズ鏡筒とが一体となったシステムにも適用し、コントラスト検出を行うことは可能である。
また、本実施の形態においては、焦点距離変更については、手動のズームリング操作により行ったが、それに限らず、電動ズーム方式を備えてもよい。
また、本実施の形態では、シャッターを動作させることにより撮像センサへの露光時間を制御したが、これに限らず、電子シャッター等により撮像センサの露光時間を制御してもよい。
また、本実施形態に係る交換レンズは、換言すれば、光軸方向に進退することにより、被写体像のフォーカス状態を変化させ、カメラボディーに設けられた撮像素子により生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出するためのフォーカスレンズ群と、前記フォーカスレンズ群を駆動する超音波アクチュエータと、前記フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に摺動可能に支持し、かつズーム操作により、前記フォーカスレンズ群と前記超音波アクチュエータとを光軸と平行な方向に移動可能なフォーカスユニットと、前記オートフォーカス用の評価値に基づき、前記超音波アクチュエータを駆動制御するフォーカス駆動制御手段とを備えている。
また、本実施形態に係るカメラシステムは、換言すれば、被写体を撮影するカメラシステムであって、前記被写体を撮像する撮像素子と、前記カメラボディーを制御するボディー制御手段と、光軸方向に進退することにより、前記被写体像のフォーカス状態を変化させるフォーカスレンズ群と、前記フォーカスレンズ群の駆動により、前記撮像素子により生成された画像データに基づいて、オートフォーカス用の評価値を算出する評価値算出手段と、前記フォーカスレンズ群を駆動する超音波アクチュエータと、前記フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に摺動可能に支持し、かつズーム操作により、前記フォーカスレンズ群と前記超音波アクチュエータとを光軸と平行な方向に移動可能なフォーカスユニットと、前記超音波アクチュエータを駆動制御するフォーカス駆動制御手段とを備えている。そして、前記ボディー制御手段は、前記評価値算出手段で算出された評価値に基づいて、カメラシステムのオートフォーカス動作を制御する。
尚、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本発明に係る交換レンズおよびそれを用いたカメラシステムは、良好な画質の画像が要望されるデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラ、カメラ部を備えた携帯電話、PDA等に好適である。
1 カメラシステム
2 交換レンズ
3 カメラ本体
3a 筐体
4 ボディーマウント
10 ボディーマイコン
11 撮像センサ
12 撮像センサ駆動制御部
20 表示部
21 画像表示制御部
25 電源スイッチ
26 撮影/再生モード切換操作部
27 十字操作キー
28 MENU設定操作部
29 SET操作部
30 シャッター操作部
31 シャッター制御部
33 シャッターユニット
34 撮影モード切り替えボタン
40 レンズマイコン
41 フォーカスレンズ駆動制御部
50 固定枠
52 1−2群回転枠
53 1−2群直進枠
54 1群ホルダー
55 3−4群回転枠
57 1群レンズ保持枠
58 2群レンズ保持枠
59 3群レンズ保持枠
60 4群レンズ保持枠
61 2群ホルダー
62 フィルターマウント
63 ズームリングユニット
64 ズームリング
66 フォーカスリングユニット
67 フォーカスリング
71 レンズマウント
74a,74b,74c ガイドポール
75 2群固定枠
76 磁気スケール
77 磁気センサ
78 フォーカスレンズユニット
80 超音波アクチュエータユニット
80a 可動部
80b 固定部
81 圧電素子
82 駆動子
83 摺動板
84 内ケース
88 給電電極
90 外ケース
L 撮像光学系
L1 1群レンズ
L2 2群レンズ(フォーカスレンズ群)
L3 3群レンズ
L4 4群レンズ

Claims (8)

  1. 被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群と被写体像の倍率を変化させるためのズームレンズ群とを含む撮像光学系と、
    使用者により操作されるズーム操作部と、
    前記ズーム操作部の動作を前記ズームレンズ群に機械的に伝え、前記ズームレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるカム機構と、
    前記フォーカスレンズ群を含んで構成され、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に進退させると共に、前記ズームレンズ群が光軸と平行な方向に移動する際にそれ自体も前記カム機構により光軸と平行な方向に移動するフォーカスユニットとを備え、
    前記フォーカスユニットは、前記フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に移動可能に支持していると共に、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるリニアアクチュエータを有する交換レンズ。
  2. 請求項1に記載の交換レンズにおいて、
    前記リニアアクチュエータは、超音波アクチュエータ、電磁式のリニアアクチュエータ又はステッピングモータである交換レンズ。
  3. 請求項に記載の交換レンズにおいて、
    前記リニアアクチュエータは、超音波アクチュエータであって、
    前記フォーカスユニットは、固定体と、少なくともフォーカスレンズ群を含み該固定体に対して移動可能に構成された可動体とを有し、
    前記超音波アクチュエータは、前記固定体及び可動体の一方に固定されると共に、前記固定体及び可動体の他方に摺接するように配設され、摩擦力によって該可動体を該固定体に対して移動させるように構成されており、該可動体を移動させないときも前記固定体及び可動体の他方に摺接している交換レンズ。
  4. 請求項1乃至3の何れか1つに記載の交換レンズにおいて、
    前記フォーカスユニットは、
    前記フォーカスレンズ群を保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠を光軸と平行な方向へ案内するガイドと、
    前記ガイドを支持し、前記ズームレンズ群と連動して光軸と平行な方向に移動する支持部材とをさらに有し、
    前記リニアアクチュエータ、前記レンズ枠及び前記ガイドは、前記支持部材と共に光軸と平行な方向に移動する交換レンズ。
  5. カメラ本体と、該カメラ本体に対して着脱可能な交換レンズとを備え、被写体を撮影するカメラシステムであって、
    前記カメラ本体に設けられ、被写体を撮像する撮像素子と、
    前記交換レンズに設けられ、前記撮像素子への被写体像のフォーカス状態を変化させるためのフォーカスレンズ群と被写体像の倍率を変化させるためのズームレンズ群とを含む撮像光学系と、
    前記交換レンズに設けられ、使用者により操作されるズーム操作部と、
    前記交換レンズに設けられ、前記ズーム操作部の動作を前記ズームレンズ群に機械的に伝え、前記ズームレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるカム機構と、
    前記交換レンズに設けられ、前記フォーカスレンズ群を含んで構成され、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に進退させると共に、前記ズームレンズ群が光軸と平行な方向に移動する際にそれ自体も前記カム機構により光軸と平行な方向に移動するフォーカスユニットと、
    前記カメラ本体に設けられ、前記フォーカスユニットを制御する制御部とを備え、
    前記フォーカスユニットは、前記フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に摺動可能に支持していると共に、該フォーカスレンズ群を光軸と平行な方向に移動させるリニアアクチュエータを有し、
    前記制御部は、前記リニアアクチュエータを制御して、前記撮像素子に出力に基づいてコントラスト検出方式によってオートフォーカス動作を行うカメラシステム。
  6. 請求項5に記載のカメラシステムにおいて、
    前記リニアアクチュエータは、超音波アクチュエータ、電磁式のリニアアクチュエータ又はステッピングモータであるカメラシステム。
  7. 請求項に記載のカメラシステムにおいて、
    前記リニアアクチュエータは、超音波アクチュエータであって、
    前記フォーカスユニットは、固定体と、少なくともフォーカスレンズ群を含み該固定体に対して移動可能に構成された可動体とを有し、
    前記超音波アクチュエータは、前記固定体及び可動体の一方に固定されると共に、前記固定体及び可動体の他方に摺接するように配設され、摩擦力によって該可動体を該固定体に対して移動させるように構成されており、該可動体を移動させないときも前記固定体及び可動体の他方に摺接しているカメラシステム。
  8. 請求項5乃至7の何れか1つに記載のカメラシステムにおいて、
    前記フォーカスユニットは、
    前記フォーカスレンズ群を保持するレンズ枠と、
    前記レンズ枠を光軸と平行な方向へ案内するガイドと、
    前記ガイドを支持し、前記ズームレンズ群と連動して光軸と平行な方向に移動する支持部材とをさらに有し、
    前記リニアアクチュエータ、前記レンズ枠及び前記ガイドは、前記支持部材と共に光軸と平行な方向に移動するカメラシステム。
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