JP4944319B2 - カメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンズ前面を覆うことによりレンズを保護するレンズバリア機構を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光学機器、特に携帯されて使用される銀縁カメラやデジタルカメラ等においては、非撮影時(電源OFF状態のとき等)に撮影レンズが汚れたり傷付いたりするのを防止するために、レンズ鏡筒先端にレンズバリア機構が備え付けられている。
【0003】
近年ではカメラの小型化が要求されており、この要求に対応すべくカメラ本体の小型化に加えて撮影レンズを保持するレンズ鏡筒の小型化が行われている。これに伴い、レンズ鏡筒内部に備えられるレンズバリア機構も小型化を図ることが必要とされる。
【0004】
また、製品競争力の優位性に立つためには、カメラの小型化要求と同時に製造コストの低減が要求されており、レンズ鏡筒に備えられるレンズバリア機構についても小型化に加えて低コスト化が求められる。このため、上述した要求に答えるべく様々な技術が開発されている。
【0005】
本出願人においても、特開平7−5545号公報に、横長画面に好適なカメラのレンズバリア機構を提案している。このレンズバリア機構は、横方向に長い開口を有し、バリア全閉時にはレンズ光軸を中心として90度回転される回転バリア板と、バリア全開時には回転バリア板の開口の上縁よりも上方の空間と開口の下縁よりも下方の空間とにそれぞれ退避する上下一対の昇降式バリア羽根とを有している。
【0006】
また、特開平9−211536号公報に、バリア装置本体の光軸方向における厚さが増加するのを防止してコンパクト化を図ることができるバリア装置を提案している。このバリア装置は、閉じた状態で撮影レンズの前面を覆うバリア部材と、このバリア部材を開閉駆動する駆動部材と、バリ部材に対する駆動部材の逃げ移動を吸収する弾性部材とを有しており、この弾性部材をバリア部材の内側に組み込んでいる。上述した提案により、コンパクトなレンズバリア装置を提供している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平7−5545号公報で提案されているレンズバリア機構では、このレンズバリア機構を駆動するための部品点数が多くなるため、カメラのコストアップにつながってしまうという問題点がある。
【0008】
また、特開平9−211536号公報で提案されているバリア装置では、装置を構成する部品の点数が少なく、且つ装置本体の光軸方向における厚みが薄くなるが、部品形状(例えば、同公報中の主バリア1と副バリア2の形状)が各々異なっているため、部品製造時において金型を多く用意する必要があり、金型金額と部品金額が多く掛かることになる。その結果、バリア装置の製造コストが高くなってしまうという問題点がある。
【0009】
そして、同公報にて開示されているバリア装置では、2つのバリア(同公報中の主バリア1及び副バリア2)の回転軸が近くに配置されているため、バリアを採光穴から退避させるときの退避スペースを大きくとらなければならず、バリア装置が径方向において大型になってしまうという問題点がある。
【0010】
そこで本発明は、上述した問題点を解決し、小型化を図りつつコストダウンが可能なカメラを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、レンズ鏡筒の先端に配置され、撮影レンズ前面を保護するためのレンズバリア機構を有するカメラにおいて、前記レンズバリア機構は、前記レンズ鏡筒に形成された軸部に穴部が嵌め込まれており、撮影光束を通過させるための略長方形状の開口領域を開閉するバリア部材と、略リング状に形成されて、前記レンズ鏡筒に形成された摺動部に当該レンズ鏡筒に対して摺動可能に嵌め込まれており、前記バリア部材を光軸回りでの回転により開閉動作させるバリア駆動部材とを備えており、前記バリア部材の開き状態において、前記開口領域の長辺部は、前記摺動部が形成された前記レンズ鏡筒を構成する部材により形成され、前記開口領域の短辺部および角部周辺部が前記バリア駆動部材により形成されることを特徴とする。
【0012】
このように開口領域の短辺部および角部周辺部をバリア駆動部材により形成することにより、従来、全体が開口領域外周よりも外側に配置されていたバリア駆動部材をより光軸に近づけることができる。したがって、これに伴いバリア駆動部材の外径を小さくすることができる。
【0013】
ここで、バリア部材を閉じ方向に付勢するための付勢バネを、バリア部材の開閉移動領域外に配置することができる。これにより、付勢バネをレンズバリア機構内に、バリア部材の移動を妨げることなく効率よく配置することができる。
【0014】
また、付勢バネをバリア部材およびバリア駆動部材の光軸方向厚み内に配置することができる。これにより、レンズバリア機構を光軸方向において薄型にすることができる。
【0015】
さらに、同一形状に形成された2つのバリア部材を用いて、これらのバリア部材を光軸が対称軸となるように配置することができる。このように2つのバリア部材を同一形状とすることにより、バリア部材を製造する際の金型を少なくすることができ、その結果カメラのコストダウンを図ることができる。
【0016】
ここで、回動により開閉動作する2つのバリア部材において、これらのバリア部材の基端部に設けられた回転軸を開口領域の短辺部の側方に配置し、2つのバリア部材が開口領域の2つの短辺部を横切って閉じるようにすることができる。
【0017】
これにより、2つのバリア部材が開口領域の2つの長辺部を横切って閉じる場合に比べてバリア部材の幅を小さくすることができるとともに、回転軸を開口領域の短辺部の側方に配置することで、この回転軸を開口領域の長辺部近傍に配置する場合に比べて開き状態におけるバリア部材を開口領域の外周に効率よく配置させることができる。
【0018】
このため、開き状態におけるバリア部材の退避スペースを小さくすることができ、バリア駆動部材の外径を小さくすることと相俟ってレンズバリア機構を径方向において小型化することができる。これに伴い、レンズバリア機構を径方向において小型化されたレンズ鏡筒に備え付けることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態であるレンズバリア機構を備えたカメラについて説明する。図1は本実施形態のカメラにおけるレンズ鏡筒の展開斜視図である。
【0020】
1は撮影レンズ(不図示)を保持するレンズ鏡筒、2はレンズ鏡筒1を光軸方向にのみ移動させるための直進規制部材、3は外部からのゴミ等がレンズ鏡筒1内部に進入することを防止するシートである。
【0021】
4は後述するバリア羽根を駆動するためのバリア駆動リング(本願請求項に記載のバリア駆動部材)である。5は第1のバリア羽根、6は第2のバリア羽根(本願請求項に記載のバリア部材)であり、それぞれの基端部に形成された穴部5a、6aをレンズ鏡筒1に形成された軸部1dにはめ込むことにより、バリア羽根5、6はこの軸部1dを中心に回動可能となる。
【0022】
ここで、後述するようにバリア駆動リング4が光軸周りに回転することにより、第1のバリア羽根5及び第2のバリア羽根6が開いたり閉じたりする。また、第1のバリア羽根5および第2のバリア羽根6は同一形状に形成され、光軸が対称軸となるように配置されている。
【0023】
7は開きバネで、コイル状の部分がレンズ鏡筒1に形成された突部1bにはめ込まれ、一端部がレンズ鏡筒1の当接面1cに当接するとともに、他端部がバリア駆動リング4の当接面4dに当接する。これにより、開きバネ7は、後述するようにバリア羽根5、6が開く方向(図1中のレンズ鏡筒正面に対して時計方向)にバリア駆動リング4を付勢する。
【0024】
本実施形態では2つの開きバネ7が用いられており、これらの開きバネ7は撮影光軸が対称軸となるように配置されている。なお、本実施形態では開きバネ7を2つ用いているが、1つだけ用いるようにしてもよい。
【0025】
8は付勢バネであり、リング状の一端がバリア駆動リング4に形成された凸部4eに嵌合し、L字状の他端がバリア羽根5、6の基端部に形成された穴部5b、6bに係合する。これらの付勢バネ8は、撮影光軸が対称軸となるように配置されている。
【0026】
9はレンズ鏡筒の外観を構成するカバーであり、バリア羽根5、6をレンズ鏡筒1側に押さえ付ける。
【0027】
レンズ鏡筒の駆動方式やレンズ鏡筒が備え付けられたカメラの動作については公知の技術であるので、ここでは詳しい説明は省略し、レンズバリア機構の動作についてのみ説明する。
【0028】
はじめにレンズバリア機構におけるバリア羽根5、6の閉じ動作について説明する。
【0029】
図1において、バリア駆動リング4は、レンズ鏡筒1に形成された摺動部1aにはめ込まれる。ここで、バリア駆動リング4の内周面4aは、摺動部1aの外周面に対して摺動可能となっているため、バリア駆動リング4はレンズ鏡筒1に対してスムーズに回転することができる。
【0030】
図2において、バリア駆動リング4には、レンズ鏡筒の繰り出し繰り込み動作をバリア駆動リング4の回転動作に変換するためのカム部4bを備えている。また、直進規制部材2にも、バリア駆動リング4のカム部4bと当接する当接部2aが備えられている。
【0031】
本実施形態におけるレンズ鏡筒を備えたカメラ本体の電源をOFFにすると、レンズ鏡筒1が所定の位置まで繰り込み始めることにより、直進規制部材2とバリア駆動リング4との相対距離が短くなる。そして、バリア駆動リング4のカム部4bが直進規制部材2の当接部2aに当接すると、バリア駆動リング4が図2に示す矢印A方向に回転する。
【0032】
図3に示すように、バリア駆動リング4が矢印A方向に回転する際には、バリア駆動リング4に当接した開きバネ7をチャージしながら回転する。
【0033】
バリア羽根5、6は、付勢バネ8を介してバリア駆動リング4と連結されているため、バリア駆動リング4の矢印A方向への回転に伴って、穴部5a、6aと嵌合する軸部1dを中心として矢印B方向に回動する。
【0034】
そして、バリア駆動リング4が所定の位置まで回転すると、第1のバリア羽根5及び第2のバリア羽根6が接触する。これにより、バリア羽根5、6がレンズ鏡筒1の前面を覆い、レンズ鏡筒1内に配置された撮影レンズを保護する。
【0035】
次に、バリア羽根5、6の閉じ動作中にバリア羽根5、6の回動が何らかの影響、例えばユーザーがバリア羽根5、6の移動領域内に指を入れてしまったとき等によって規制された時について図4を用いて説明する。
【0036】
バリア羽根5、6が上述したように閉じ動作中に移動規制されてしまった場合、バリア駆動リング4は、レンズ鏡筒1の繰り込み動作に従って矢印A方向に回転を続けて所定の位置で停止する。一方、バリア羽根5、6は閉じ動作を規制されているため、矢印B方向に回動せずに動作規制された位置にとどまったままとなる。このような状態にあるとき、付勢バネ8が伸びることによりこのバネ全長Lが長くなり、バリア羽根5、6には付勢バネ8による矢印B方向への付勢力がかけられる。
【0037】
バリア羽根5、6の動作規制が解除されると、バリア羽根5、6にかけられた付勢バネ8による付勢力によってバリア羽根5、6が矢印B方向に回動する。ここで、バリア駆動リング4は所定の位置で停止しているため、バリア羽根5、6は接触することによりレンズ鏡筒1の前面を覆う。
【0038】
次に、バリア羽根5、6の開き動作について説明する。
【0039】
カメラ本体の電源をOFFからONに切り換えると、レンズ鏡筒1が光軸方向に繰り出すことにより、直進規制部材2とバリア駆動リング4の相対距離が長くなる。すなわち、図2において、バリア駆動リング4のカム部4bが直進規制部材2の当接部2aから遠ざかる方向へ移動する。
【0040】
ここで、レンズ鏡筒1が光軸方向に繰り出し始める前には、図5に示すように、バリア駆動リング4は開きバネ7により矢印C方向へ付勢されている。そして、レンズ鏡筒1が繰り出すことにより、直進規制部材2とバリア駆動リング4の相対距離が長くなると、バリア駆動リング4は、開きバネ7による付勢力を受けて矢印C方向に回転する。
【0041】
バリア駆動リング4には付勢バネ8を介してバリア羽根5、6が連結されており、バリア駆動リング4が矢印C方向に回転すると、付勢バネ8のL字状の端部がバリア羽根5、6の穴部5b、6bを矢印C方向押し込むことにより、バリア駆動リング4と当接状態を保つので、バリア駆動リング4が回転するとバリア羽根5、6は軸部1dを中心として矢印D方向へ回動する。
【0042】
バリア駆動リング4が矢印C方向に回転して、レンズ鏡筒1に備えられた不図示の回転ストッパー位置(図6に示す位置)にまでくると、バリア羽根5、6は図6の斜線に示す開口領域Eから十分に退避した位置で停止する。この開口領域Eは、撮影時に撮影光束が通過する領域となる。
【0043】
上述した動作によりバリア羽根5、6が開き、撮影を行うことが可能となる。
【0044】
次に、バリアバネ5、6が閉じている状態において、外部からの作用によりバリア羽根5、6が開かれたとき、例えばユーザが無理にバリア羽根5、6を開いたときの動作について図7を用いて説明する。
【0045】
バリア羽根5、6が閉じているときには、バリア駆動リング4は回転せずに所定の位置に停止している。この状態において、外部作用によりバリア羽根5、6が開かれると、バリア羽根5、6に連結されている付勢バネ8が伸びながらバリア羽根5、6が矢印D方向へ回動する。このとき、バリア羽根5、6には付勢バネ8により矢印B方向への付勢力がかけられる。
【0046】
この時、バリア駆動リング4のバリア羽根5、6の当接部4cはバリア羽根5、6の回転によって回転することがない。そして、バリア羽根5、6の開きが止められると、付勢バネ8の付勢力によってバリア羽根5、6が矢印B方向に回動し、元の状態(閉じ状態)に戻る。
【0047】
次に本発明の特徴について図8を用いて説明する。従来、図8(a)の斜線に示す撮影光束を通過させるための開口領域Eは、レンズ鏡筒内に配置された部材(レンズバリア機構を除く)、具体的にはレンズ鏡筒1内に設けられた開口部1eのみによって形成されている。このため、レンズバリア機構はこの開口領域Eの外側に配置しなければならない。すなわち、バリア駆動リング4を用いてバリア羽根5、6を開閉動作させるには、図8(a)の10に示す一点鎖線よりも外側にバリア駆動リング4を配置しなければならない。
【0048】
このようにレンズバリア機構を配置すると、バリア駆動リングの外径が大きくなり、レンズバリア機構の大型化につながってしまう。
【0049】
そこで、本実施形態では、図8(b)に示すように撮影光束を通過させるための開口領域Eをレンズ鏡筒1内に設けられた開口部1eとバリア駆動リング4により形成している。すなわち、開口領域Eのうち丸2に示す長辺部が開口部1eの上下端面により形成され、開口領域Eのうち丸1に示す角部周辺部及び短辺部がバリア駆動部材4の内周端面における一部領域により形成されている。
【0050】
このように、開口領域Eの短辺部及び角部周辺部をバリア駆動リング4により形成することにより、バリア駆動リングを開口領域Eの外側に配置した場合に比べてバリア駆動リング4を光軸に近づけることができる。そして、光軸に近づけた分だけ、バリア駆動リング4の外径を小さくすることができる。その結果、レンズバリア機構の径方向の小型化を図ることも可能になる。
【0051】
本実施形態では、図8(b)に示すようにバリア羽根5、6の回転軸が撮影光軸に対して直交する線L1上に配置され、図9に示すように閉じた状態においてバリア羽根5、6が開口部1eの短辺部(図中点線で示すように開口領域Eが形成されているときの短辺部)を横切っている。
【0052】
ここで、特開平9−211536号公報の図11〜図13に示すレンズバリア機構では、バリア羽根(同公報中バリア101、102)の回転軸が開口領域(同公報中採光穴103a)の長辺部に対して上下方向に配置され、閉じ状態においてバリア羽根101、102が開口領域103aの長辺部を横切っている。
【0053】
このレンズバリア機構では、バリア羽根101、102が、閉じ状態において開口領域103aの長辺部を横切るような形状に形成されているため、本実施形態のように閉じ状態において開口領域Eの短辺部を横切るような形状に形成されているバリア羽根5、6に比べてバリア羽根の羽根幅が広くなる。このため、バリア羽根101、102を開口領域103aから退避させるためのスペースを広く設けておく必要があり、その結果レンズバリア機構が径方向において大型化してしまう。
【0054】
また、同公報のレンズバリア機構では、バリア羽根101、102の回転軸を開口領域103aの長辺部に対して上下方向に配置しており、開き状態におけるバリア羽根101、102の先端が開口領域103aの短辺部位置よりも長手方向外側に大きくはみ出してしまうため、レンズバリア機構が径方向において大型化してしまう。
【0055】
そこで、本実施形態では、バリア羽根5、6の回転軸の配置箇所及びこの羽根形状を上述した構成とすることにより、バリア羽根の羽根幅を小さくすることができるとともに、開き状態におけるバリア羽根5、6を開口領域Eの外周に効率よく配置させることができ、バリア羽根5、6の先端が開口領域の短辺部位置よりも外側に大きくはみ出すことを防止することができる。このため、バリア羽根5、6が開口領域から退避したときの退避スペースを小さくすることができ、上述したバリア駆動リング4の径方向の小型化と相俟ってレンズバリア機構の径方向の大きさを抑えることができる。そして、このようにレンズバリア機構を径方向において小型化することにより、径方向において小型化されたレンズ鏡筒に備え付けることができる。
【0056】
また、本実施形態では、バリア羽根5、6が開閉動作する際の移動領域外、すなわち、図9に示すようにバリア羽根5、6の先端における移動軌跡5c、6cよりも外側であって、且つレンズ鏡筒1の外周よりも内側に付勢バネ8を配置している。これにより、付勢バネ8をレンズ鏡筒内にバリア羽根5、6の移動を妨げることなく効率よく配置することができる。
【0057】
さらに、付勢バネ8は、図10に示すようにバリア駆動リング4とバリア羽根5、6との光軸方向の厚み内に配置されている。このように付勢バネ8を配置することにより、バリア駆動リング4やバリア羽根5、6に対して付勢バネ8を配置するための光軸方向の別スペースが不要になり、レンズバリア機構を薄型にすることができる。
【0058】
本実施形態におけるレンズバリア機構は、バリア羽根5、6、付勢バネ8及び開きバネ7として同一形状の部材を用いているため、異なる形状の部材を用いる場合に比べて部品製造上の金型費用等を安く抑えることができ、カメラのコストダウンを図ることができる。
【0059】
上述したように本実施形態により、レンズバリア機構を径方向及び厚み方向において小型化することができるとともに、カメラのコストダウンを図ることができる。
【0060】
なお、本実施形態におけるレンズバリア機構でも、従来におけるレンズバリア機構と同様の効果を得ることができる。すなわち、バリア羽根5、6の回動により開口領域を開いたり閉じたりすることができるとともに、閉じた状態のバリア羽根5、6が外部作用により開かれた場合でも、自然に元の閉じ状態に戻ることができ、レンズバリア機構の小型化によりレンズバリアとしての機能が損なわれることはない。
【0061】
【発明の効果】
本発明によれば、開口領域の短辺部および角部周辺部をバリア駆動部材により形成することにより、開口領域外周よりも外側にバリア駆動部材を配置する場合に比べてバリア駆動部材の外径を小さくすることができる。そして、バリア駆動部材を径方向において小型化することにより、レンズバリア機構の小型化を図ることも可能になる。
【0062】
ここで、バリア部材を閉じ方向に付勢するための付勢バネを、バリア部材の開閉移動領域外に配置することにより、付勢バネをレンズバリア機構内に、バリア部材の移動を妨げることなく効率よく配置することができる。
【0063】
また、付勢バネをバリア部材およびバリア駆動部材の光軸方向厚み内に配置することにより、レンズバリア機構を光軸方向において薄型にすることができる。さらに、同一形状に形成された2つのバリア部材を用いることにより、バリア部材を製造する際の金型を少なくすることができ、その結果カメラのコストダウンを図ることができる。
【0064】
そして、回動により開閉動作する2つのバリア部材において、2つのバリア部材が開口領域の2つの短辺部を横切って閉じるようにすることで2つのバリア部材が開口領域の2つの長辺部を横切って閉じる場合に比べてバリア部材の幅を小さくすることができるとともに、これらのバリア部材の基端部に設けられた回転軸を開口領域の短辺部側方に配置することでこの回転軸を長辺部近傍に配置する場合に比べて開き状態におけるバリア部材を開口領域の外周に効率よく配置させることができる。
【0065】
このため、開き状態におけるバリア部材の退避スペースを小さくすることができ、バリア駆動部材の外径を小さくすることと相俟ってレンズバリア機構を径方向において小型化することができる。これに伴い、レンズバリア機構を径方向において小型化されたレンズ鏡筒に備え付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズバリア機構を備えたレンズ鏡筒の展開斜視図。
【図2】バリア駆動リングと直進規制部材の展開斜視図。
【図3】バリア羽根閉じ動作図。
【図4】バリア羽根閉じ動作図(バリア羽根規制あり)。
【図5】バリア羽根開き動作図。
【図6】バリア羽根開き動作図(バリア羽根開き完了)。
【図7】バリア羽根開き動作図(バリア羽根規制あり)。
【図8】従来技術(a)と本実施形態(b)の説明図。
【図9】付勢バネ配置図(レンズバリア機構の正面)。
【図10】付勢バネ配置図(レンズバリア機構の側面)。
【符号の説明】
1:レンズ鏡筒
1a:摺動部
2:直進規制部材
2a:当接部
3:シート
4:バリア駆動リング
4a:内周面
4b:カム部
4c:当接部
5:第1のバリア羽根
5a:穴部
6:第2のバリア羽根
6a:穴部
7:開きバネ
8:付勢バネ
9:カバー
10:開口領域Eの対角領域線

Claims (5)

  1. レンズ鏡筒の先端に配置され、撮影レンズ前面を保護するためのレンズバリア機構を有するカメラにおいて、
    前記レンズバリア機構は、
    前記レンズ鏡筒に形成された軸部に穴部が嵌め込まれており、撮影光束を通過させるための略長方形状の開口領域を開閉するバリア部材と、
    略リング状に形成されて、前記レンズ鏡筒に形成された摺動部に当該レンズ鏡筒に対して摺動可能に嵌め込まれており、前記バリア部材を光軸回りでの回転により開閉動作させるバリア駆動部材とを備えており、
    前記バリア部材の開き状態において、前記開口領域の長辺部は、前記摺動部が形成された前記レンズ鏡筒を構成する部材により形成され、前記開口領域の短辺部および角部周辺部が前記バリア駆動部材により形成されることを特徴とするカメラ。
  2. 前記バリア部材を閉じ方向に付勢するための付勢バネが、前記バリア部材の開閉移動領域外に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 前記付勢バネが、前記バリア部材および前記バリア駆動部材の光軸方向厚み内に配置されていることを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
  4. 前記バリア部材が同一形状に形成された2つの部材からなり、これらのバリア部材が光軸を対称軸として配置されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のカメラ。
  5. 前記2つのバリア部材が回動により開閉動作し、これらバリア部材の基端部に設けられた回動軸が前記開口領域の短辺部の側方に配置されており、
    前記2つのバリア部材が前記開口領域の2つの短辺部を横切るように閉じることを特徴とする請求項4に記載のカメラ。
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