JP4338954B2 - カメラ - Google Patents

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の繰出位置と、所定の沈胴位置との間で繰出、沈胴自在なレンズ鏡胴を備え、前記繰出位置に繰り出した状態の撮影レンズを経由して入射した被写体光を捉えることにより撮影を行なうカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、内部に複数のレンズ群からなる撮影レンズを内蔵し、所定の繰出位置と、所定の沈胴位置との間で繰出、沈胴自在なレンズ鏡胴を備え、前記繰出位置に繰り出した状態の撮影レンズを経由して入射した被写体光を捉えることにより撮影を行なうカメラが知られている。
【0003】
このようなカメラには、レンズ鏡胴が所定の沈胴位置にあるときには閉鎖状態で、レンズ鏡胴が所定の繰出位置まで繰り出された時には開放状態となるレンズバリアを備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
また、繰出および沈胴が行なわれるレンズ鏡胴には、撮影の精度向上のための、ガタ取り機構が備えられている。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−49515号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、レンズ鏡胴に、上記の、レンズバリア開閉機構やガタ取り機構を備えると、レンズ鏡胴内にはその他の様々な部品も備えられていることから、レンズ鏡胴が大型化しがちであり、カメラにも求められているコンパクト化の妨げになりかねないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、繰出、沈胴自在のレンズ鏡胴のガタ取り機構およびレンズバリア開閉機構の配備にコンパクト化のための工夫がなされたカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明のカメラは、
内部に複数のレンズ群からなる撮影レンズを内蔵し、所定の繰出位置と、所定の沈胴位置との間で繰出、沈胴自在なレンズ鏡胴を備え、上記繰出位置に繰り出した状態の撮影レンズを経由して入射した被写体光を捉えることにより撮影を行なうカメラにおいて、
上記レンズ鏡胴が、
上記複数のレンズ群のうち最前に配備された第1レンズ群を保持する第1レンズ群保持部と、
上記第1レンズ群の後方に隣接する第2レンズ群を保持する第2レンズ群保持部とを備え、
上記第1レンズ群保持部は、上記第1レンズ群を保持すると共に、この第1レンズ群の前面を開閉自在に覆う、閉方向に付勢されたレンズバリアを保持し、さらに、後方に付勢されたときに上記レンズバリアを開くと共にこの付勢の解除により上記レンズバリアの閉方向への移動を許容するレンズバリア開放部材を備えたものであって、
さらに、このレンズ鏡胴が、上記第2レンズ群保持部と、上記第1レンズ群保持部の上記レンズバリア開放部材との間をつなぐ、繰出位置への移動に伴って上記レンズバリア開放部材をこの第2レンズ保持部材側に付勢し上記沈胴位置への移動に伴ってこの付勢を解除する弾性部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
本発明のカメラでは、レンズバリアの開放と、第1レンズ群保持部と第2レンズ群保持部の間のガタ取りとが相互に作用し合って行なわれている。したがって、本発明のカメラによれば、レンズバリアの開放のための機構、およびガタ取りのための機構をそれぞれ独立に設ける場合と比べ、機構の一部を互いに兼用できるために、これらの機構を簡略化しコンパクト化に寄与することができる。
【0010】
ここで、上記第2レンズ群保持部は、上記沈胴位置への移動時に上記レンズバリア開放部材に接してこのレンズバリア開放部材を前方に押す押接突起を備え、上記レンズバリア開放部材は、上記押接突起に押されて上記レンズバリアの閉方向への移動を許容するものであってもよい。
【0011】
このようにすると、レンズバリアの閉鎖を簡単な機構で制御することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0013】
図1、図2は、本発明のカメラの一実施形態の外観斜視図である。
【0014】
図1には、本実施形態のカメラ1の、ズームレンズを内蔵するレンズ鏡胴100の沈胴状態が示されており、図2には、カメラ1のレンズ鏡胴100の、レンズバリアの開放が行なわれた繰り出し状態が示されている。
【0015】
図1、図2に示すカメラ1のレンズ鏡胴100は、カメラの最前側に位置する第1レンズ群と、その第1レンズ群の隣接した後方に位置する第2レンズ群と、カメラ背面側の第3レンズ群とを内蔵している。
【0016】
図1および図2に示すカメラ1の正面上部には、フラッシュ発光窓12およびファインダ対物窓13が配置されている。また、このカメラ1の上面には、シャッタボタン14が配置されている。
【0017】
図1および図2に示すカメラ1の左側面には、電源スイッチ15が備えられており、電源スイッチ15が上方に押し上げられることで電源がオンされると共に、レンズ鏡胴100は、図1に示される沈胴状態から図2に示されるレンズバリア開放状態にまで繰り出される。また、このカメラ1の図示しない背面には、ズーム操作スイッチが配備されており、このズーム操作スイッチの一方を押すと、押し続けている間、図2に示す状態からレンズ鏡胴100が望遠側(カメラ前方)に繰り出し、ズーム操作スイッチの他方を押すと、押し続けている間、図2に示す状態を限度にレンズ鏡胴100が広角側(カメラ後方)に移動する。したがって、図2に示す状態は、ズームが最も広角側に設定されている場合である。この電源スイッチ15が下方に押下されることで、繰り出されていたレンズ鏡胴は図1に示す沈胴状態にされると共に電源オフされる。
【0018】
また、このカメラ1には、第3レンズ群のさらに後方に固体撮像素子400が備えられており、このカメラ1では、撮影レンズを通過した被写体光がこの固体撮像素子上に被写体像として結像され、シャッタボタン14のオンのタイミングで固体撮像素子上に結像されている被写体像をあらわす画像データが記録されて撮影が行なわれる。
【0019】
図3は、カメラのレンズ鏡胴の、沈胴状態における光軸に沿う断面図、図4は、レンズ鏡胴の、最大繰出状態における光軸に沿う断面図である。
【0020】
このレンズ鏡胴100には、第1レンズ群210と第2レンズ群220と第3レンズ群230とからなる撮影レンズ200が備えられており、図3に示す沈胴状態と図4に示す最大繰出し状態との間で、沈胴、繰出し自在となっている。
【0021】
前述したように、このレンズ鏡胴100は、図2に示すレンズバリアが開放されるカメラ前方方向に多少繰り出した最小繰出状態と、図4に示す最大繰出状態との間で移動することにより、そのレンズ鏡胴100に備えられた撮像レンズ200を構成する各レンズ群210、220、230が全体として焦点距離が変化するように光軸方向に移動する。またピント調整は、撮像レンズ200のうちの第3レンズ群230のみが光軸方向に移動することにより行なわれる。
【0022】
また、このレンズ鏡胴100には、第1レンズ群210と第2レンズ群220との間にレンズシャッタ300が配備されている。。
【0023】
さらに、図3および図4には、撮影レンズ200の後部に、カメラボディに固定された固定枠101にさらに固定されたCCD撮像素子400が備えられている様子が示されている。
【0024】
ここで、レンズ鏡胴100の、図1および図3に示す沈胴状態と図4に示す最大繰出状態との間での動作について説明する。
【0025】
このレンズ鏡胴100には、カメラボディに固定された固定枠101と、その固定枠に対し回転自在な駆動筒102が備えられている。この駆動筒102は、固定枠101に対し回転自在ではあるが、円周方向に設けられた突条102aが、固定枠101の、円周方向に延びる溝に嵌入しており、固定枠101に対し光軸方向への移動は禁止されている。この駆動筒102には、その外周面にギア102bが設けられていると共に、このギア102bには図示しない駆動ギアが噛合しており、図示しないモータからの駆動力がギア102bを介して伝達されて駆動筒102が回転する。
【0026】
この駆動筒102には、さらに、光軸方向に延びるキー溝102cが設けられており、このキー溝102cには、回転移動筒103に固設されたカムピン104が、固定枠101に設けられたカム溝を貫通して入り込んでいる。したがって、駆動筒102が回転すると、カムピン104がキー溝102cに入り込んでいるため、駆動筒102と一緒に回転移動筒103も回転し、さらに、カムピン104は、固定枠101のカム溝を貫通しているため、駆動筒102の回転に伴って回転しながらそのカム溝の形状に従って光軸方向に移動する。
【0027】
また、回転移動筒103の内側には、直進移動枠105が設けられている。
【0028】
直進移動枠105は、回転移動筒103に対し相対的な回転が自在にその回転移動筒103に係合するとともに、固定枠101のキー溝101aに嵌入することにより回転が禁止されている。したがって、この直進移動枠105は、駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、光軸方向の移動については回転移動筒103の移動に伴って一緒に移動する。ただし、この直進移動枠105は、固定枠101のキー溝101aへの嵌入により回転は禁止されており、回転移動筒103の移動に伴って光軸方向に直進的に移動する。
【0029】
また、第2レンズ群220は、第2レンズ群保持枠222に保持されており、この第2レンズ群保持枠222は、その第2レンズ群保持枠222に固定されたカムピン226が回転移動筒103のカム溝に入り込んでいるとともに、直進移動枠105の光軸方向に伸びるキー溝105aにも入り込んでおり、したがって駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、第2レンズ群保持枠222、およびその第2レンズ群保持枠222に保持されている第2レンズ群220が、カムピン226が嵌入している、回転移動筒103のカム溝の形状に応じて光軸方向に直進移動する。
【0030】
また、レンズシャッタ300は、第2レンズ群保持枠222に対し、図示しないコイルバネで前方に付勢された状態に取り付けられており、そのため、そのレンズシャッタ300もその第2レンズ群220とともに光軸方向に移動する。
【0031】
さらに、このレンズ鏡胴100には、第1レンズ群210を保持する直進移動筒106が備えられている。この直進移動筒106は、その直進移動筒106に固設されたカムピン107が回転移動筒103のカム溝に入り込んでいるとともに、直進移動枠105の、光軸方向に延びるキー溝105aに入り込んでおり、したがって駆動筒102の回転に伴って回転移動筒103が回転しながら光軸方向に移動すると、カムピン107が嵌入している、回転移動筒103のカム溝の形状に沿って光軸方向に直進移動する。
【0032】
レンズ鏡動100では、上述のようにして繰り出しが行なわれ、また、駆動筒102が逆方向に回転することにより沈胴が行なわれる。
【0033】
撮影レンズ200のうちの第3レンズ群230は、図示しない駆動源によりリードスクリュ234が回転し、第3レンズ群230を保持している第3レンズ群保持枠232に一体的に保持されたナット233がリードスクリュ234に螺合していることから、そのリードスクリュ234の回転に伴って光軸方向に移動しピント調整が行なわれる。
【0034】
ここで、直進移動筒106に固設された第1レンズ保持部材212には、詳しくは後述する、レンズバリア2121、リング2122、およびリング回動レバー2123が備えられている。
【0035】
また、第2レンズ群保持部材222には、突起2221が備えられており、この突起2221は、第1レンズ群保持部材212に備えられたリング回動レバー2123に対しバネ500によって連結されている。
【0036】
レンズバリア2121は、2枚の略L字型のプレート片からなり、図3および図4における上側および下側からそれぞれ中央に進出して第1レンズ群を保護し、上側および下側にそれぞれが退避することで第1レンズ群の露呈を行なう。
【0037】
ここで、レンズバリアの開閉動作について図5を参照しながら説明する。
【0038】
図5は、レンズ鏡胴に設けられたレンズバリアの開閉機構の概略構成図である。
【0039】
図5には、上段から順に、2枚のプレート片2121aおよびこれらに対し閉方向の付勢をあたえるねじりバネ2121eからなるレンズバリア2121、プレート片の一部が挿通されるリング2122、リングを回動するためのリング回動レバー2123、バネ500、および第2レンズ群保持枠222に立設された突起2221が示されている。
【0040】
レンズバリア2121は、上述したように2枚のプレート片が互いに矢印B方向にせりだして、重なり合うことでレンズを保護し、中央で重なり合った状態から2枚のプレートが矢印A方向に退避することでレンズが露呈される。
【0041】
プレート片2121aには、第1レンズ群保持部材212の一部に軸支された回転軸2121b、リング2122に設けられた案内孔2122aに挿通される案内突起2121d、および、このプレート片が矢印B方向へ移動するための付勢をねじりバネ2121eから受けるためのバネ受け突起2121cが設けられている。つまり、レンズバリア2121には、ねじりバネ2121eからの、閉方向に移動させようとする付勢が与えられている。
【0042】
リング2122には、上述したように、レンズバリア2121を構成する2つのプレート2121aそれぞれに設けられた案内突起2121dが挿通されている2つの案内孔2122aが設けられていると共に、L字型のリング回動レバー2123の端部2123aが挿通されているレバー孔2122bが設けられている。
【0043】
リング回動レバー2123は、リング回動レバー2123の端部2123aがレバー孔2122bに挿通されているため、第2レンズ群保持枠222に連結されたバネ500による第2レンズ群保持枠方向への付勢を受けると、第1レンズ群保持枠212の一部に軸支された回転軸2123cを中心に矢印C方向に回動し、リング2122は矢印E方向に回動される。このようにリング2122がE方向に回動すると、リングの案内孔2122aに挿通されている案内突起2121dもリングと一緒に移動するために、2つのプレート片はそれぞれA方向に回動される、すなわち、レンズバリアが開放される。
【0044】
このとき、第1レンズ群保持枠212に備えられたリング回動レバー2123と第2レンズ群保持枠とをつなぐバネ500の付勢力により、第1レンズ群保持枠212が固設された直進移動筒106のカムピン107と、第2レンズ群保持枠222に固設されたカムピン226とは互いに引き付けあう状態となっており、これらカムピンは、これらがそれぞれ嵌合される溝の中で片寄せが行われる、すなわち、ガタ取りが行なわれる。尚、リング回動レバー2123は、端部2123aが光軸方向を指すまでの回動が許されている。
【0045】
一方、レンズ鏡胴100が、図2に示すレンズバリア開放位置を越えて図1に示す沈胴位置に近づくと、第1レンズ群保持枠212が第2レンズ群保持枠222に接近し、第2レンズ群保持枠に立設されている突起2221が、リング回動レバー2123のもう一方の端部2123bを押圧することとなり、リング回動レバー2123は、矢印D方向に回動することとなる。これに伴って、リングは矢印F方向に回動するため、レンズバリアは閉鎖される方向に移動する。
【0046】
図6は、リングが、リング回動レバーにより回動される様子を示す図である。
【0047】
図6(a)には、レンズ鏡胴100が、レンズバリアが開放される繰り出し位置に繰り出された場合の、リング2122とリング回動レバー2123との位置関係が示されており、リング2122は、レバー孔2122bに挿通されたリング回動レバーの端部2123aが図5に示す矢印C方向に移動したことに伴って、矢印E方向に回動した状態となっている。この状態においては、案内孔2122aに挿通されている案内突起2121cは、ねじりバネ2121eからの付勢に逆らってリング2122によって矢印E方向に移動させられている。これが、レンズバリアの開放状態である。
【0048】
図6(b)には、レンズ鏡胴100が、レンズバリアが閉鎖される沈胴位置にまで沈胴された場合の、リング2122とリング回動レバー2123との位置関係が示されており、リング2122は、レバー孔2122bに挿通されたリング回動レバーの端部2123aが図5に示す矢印D方向に移動したことに伴って、矢印F方向に回動した状態となっている。この状態においては、案内孔2122aに挿通されている案内突起2121cは、まず点線の丸印で示されるところまでリングによって戻され、その後は、図5に示すねじりバネ2121eの付勢力によって、実線の丸印で示される位置まで戻されてレンズバリアは完全に閉鎖される。このようにすることで、リングによって直接レンズバリアの完全閉鎖を行なう場合と比べ、レンズバリアに対し誤差などに起因する無理な力をかけずに済ますことができる。
【0049】
図7は、上述したレンズバリアの開閉機構を含む動作概念図である。
【0050】
図7には、本実施形態であるカメラ1におけるレンズバリアの開閉機構とは実際は異なるが、概念的には同じである機構が示されており、上段には第1レンズ群保持枠212をあらわす模擬図、下段には第2レンズ群保持枠222を表す模擬図が示されている。尚、図7に示されるレンズバリアの開閉機構を構成する部材のうち、図5に示される部材と同じ機能を有する部材には、図5において付されている符号と同じ符号が付されている。
【0051】
図7(a)には、図1に示すような、レンズ鏡胴が沈胴されている場合のレンズバリア開閉機構の状態が示され、図7(b)には、図2に示すような、レンズ鏡胴がレンズバリアを開放する位置に繰り出されている場合のレンズバリア開閉機構の状態が示され、図7(c)には、図4に示すような、レンズ鏡胴が最も繰り出されている場合のレンズバリア開閉機構の状態が示されている。
【0052】
図7(a)に示す沈胴状態では、第2レンズ群保持部材222に立設された突起2221の押圧により、バリア回動レバー2123が、軸2123cを中心にレンズバリア2121aを開放する方向への力が弱まる方向に回動されているため、レンズバリアに連結された閉鎖バネ2121eの、レンズバリアを閉方向に移動させようとする付勢力が勝っている。
【0053】
図7(a)に示す状態から図7(b)に示すような、沈動位置から多少カメラ前方の位置までレンズ鏡胴が繰り出されると、バリア回動レバー2123は、突起2221による押圧から開放され、軸2123bを中心に回動してレンズバリアを開放状態にする。これは、バネ500による、リング回動レバー2123を第2レンズ群保持部材側に付勢する力が、閉鎖バネ2121eの付勢力に勝っているためである。
【0054】
図7(b)に示す状態から図7(c)に示すような、レンズ鏡胴が最も繰り出された状態にある場合も、バネ500による、レンズ回動レバー2123を第2レンズ群保持部材側に付勢する力が、閉鎖バネ2121eの付勢力に勝っている状態が維持されている。
【0055】
以上説明したように、本実施形態では、レンズバリアの開閉機構と、第1レンズ群保持枠と第2レンズ群保持枠のとの間のガタ取り機構とが兼用の機構で行なわれているため、それぞれの機構を独立して備える場合と比べて機構の簡略化が図られている。したがって、本発明のカメラによれば、カメラのコンパクト化に寄与することができる。
【0056】
尚、本実施形態では、レンズバリアを押す押接突起を備えた場合を例に挙げたが、本発明はこれに限るものではない。
【0057】
また、本実施形態では、3群構成の撮影レンズについて説明したが、本発明は3群構成以外の、例えば2群構成、あるいは4群以上の構成の撮影レンズにも適用することができる。
【0058】
さらに、本実施形態では、撮影レンズとしてズームレンズを備えた例について説明したが、本発明は、撮影レンズがズームレンズであることは必ずしも必要ではなく、沈胴、繰出自在であって、繰出し時に例えば固定焦点距離を維持するカメラ等にも適用可能であり、本実施形態では、弾性部材としてバネを採用した場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るものではない。
【0059】
また、本実施形態では、レンズシャッタに関し、シャッタ羽根と絞りとの関係については言及しなかったが、このレンズシャッタは、シャッタ羽根と絞り羽根とが兼用のレンズシャッタであってもよく、シャッタ羽根とは別に絞りを備えたレンズシャッタであってもよい。
【0060】
さらに、本実施形態では、CCD撮像素子を備えた電子カメラを例に挙げて説明したが、本発明は、電子カメラにのみ適用可能なものではなく、例えば遮光性のあるレンズバリアや前カバー等を備えることにより、銀塩フィルム上に写真撮影を行なうタイプのカメラにも適用することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカメラによれば、繰出、沈胴自在のレンズ鏡胴のガタ取り機構およびレンズバリア開閉機構をコンパクト化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの一実施形態の外観斜視図である。
【図2】本発明のカメラの一実施形態の外観斜視図である。
【図3】カメラのレンズ鏡胴の、沈胴状態における光軸に沿う断面図である。
【図4】レンズ鏡胴の、最大繰出状態における光軸に沿う断面図である。
【図5】レンズ鏡胴に設けられたレンズバリアの開閉機構の概略構成図である。
【図6】リングが、リング回動レバーにより回動される様子を示す図である。
【図7】レンズバリアの開閉機構を含む動作概念図である。
【符号の説明】
1 カメラ
12 フラッシュ発光窓
13 ファインダ対物窓
100 レンズ鏡胴
101 固定枠
101a、102c、105a キー溝
102 駆動筒
102a 突条
102b ギア
103 回転移動筒
104、107、226 カムピン
105 直進移動枠
106 直進移動筒
210 第1レンズ群
212 第1レンズ群保持枠
2121 レンズバリア
2121a プレート片
2121b 回転軸
2121c バネ受け突起
2121d 案内突起
2121e ねじりバネ
2122 リング
2122a 案内孔
2122b レバー孔
2123 リング回転レバー
220 第2レンズ群
222 第2レンズ群保持枠
2221 突起
230 第3レンズ群
232 第3レンズ群保持枠

Claims (1)

  1. 内部に複数のレンズ群からなる撮影レンズを内蔵し、所定の繰出位置と、所定の沈胴位置との間で繰出、沈胴自在なレンズ鏡胴を備え、前記繰出位置に繰り出した状態の撮影レンズを経由して入射した被写体光を捉えることにより撮影を行なうカメラにおいて、
    前記レンズ鏡胴が、
    前記複数のレンズ群のうち最前に配備された第1レンズ群を保持する第1レンズ群保持部と、該第1レンズ群の後方に隣接する第2レンズ群を保持する第2レンズ群保持部とを備えたものであり、
    前記第1レンズ群保持部は、前記第1レンズ群を保持すると共に、該第1レンズ群の前面を開閉自在に覆う、閉方向に付勢されたレンズバリア該レンズバリアを開閉させリング、および該リングを回動させるリング回動レバーを有するものであって、
    前記リングは、前記レンズバリアに作用する第1の孔と、前記リング回動レバーからの作用を受ける第2の孔と有し、第1の向きおよび該第1の向きとは逆向きの第2の向きに回動自在であり、
    前記レンズバリアは、前記リングに設けられた第1の孔に挿通され該リングの前記第1の向きへの回動を受けて該レンズバリアを開放させ該リングの前記第2の方向への回動に伴って該レンズバリアを閉鎖させる突起を有し、
    前記リング回動レバーは、前記リングに設けられた第2の孔に挿通された第1の端部ともう一方の第2の端部を有すると共に中央部分が前記第1レンズ群保持部に軸支され、該第2の端部と前記第2レンズ群保持部に係止されたばね部材により、該第1の端部が、前記リングを前記第1の向きに回動させる方向に、前記レンズバリアの閉方向への付勢力に打ち勝つ付勢力で付勢されたものであり、
    前記第2レンズ群保持部が、前記繰出位置から前記沈胴位置に向けて移動してきた前記リング回動レバーの前記第2の端部を押圧して、前記第1の端部が前記リングを前記第2の向きに回動させる方向に移動する向きに、該リング回動レバーを回動させる突起を有するものであることを特徴とするカメラ。
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