JP4941483B2 - ダンパー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタ装置などの液体吐出装置において、液体の圧力変動を緩和すべく液体を貯留する貯留室を有するダンパー装置、及び該ダンパー装置の貯留室からエアを排気する方法に関する。
従来、液体吐出装置の一例であるインクジェット式のプリンタ装置では、ノズル孔を有する吐出ヘッドに、液体を小容量だけ貯留すると共にインクの圧力変動を緩和するダンパー装置を接続し、これらをケーシングに収容して成る液体供給ユニットを備えるものがある。この液体供給ユニットは、搬送される記録紙に対向配置され、記録紙の搬送方向に直交する方向へ往復移動しつつノズル孔から液体を吐出させることにより、記録紙に画像を形成する。また、このようなプリンタ装置では、液体供給ユニットとは独立した大容量のインクカートリッジを装置本体に備え、該インクカートリッジとダンパー装置とを可撓性のチューブで接続した構成(所謂、チューブ供給方式)を採用したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成により、インクの供給量を増大させつつも、液体供給ユニットの小型化が図られている。
この特許文献1では、各色(例えば、ブラック、シアン、マゼンダ、イエローの4色)に対応する4つのインク貯留室がダンパー装置に備えられ、各インク貯留室は、深さ寸法の小さい平坦形状を成し、平面視で互いに重複するように上下方向に重ねて設けられている。そして、各インク貯留室の上部及び下部のうち、何れか一方は樹脂製部材によって区画され、他方は可撓性フィルムによって区画されている。従って、インクに生じた圧力波をこの可撓性フィルムの変形によって緩衝し、インク吐出性能の安定化を図ることができるようになっている。
ところで、プリンタ装置の使用頻度が低い場合などには、インクカートリッジから吐出ヘッドへインクを導く流路中にエアが成長することが知られているが、このエアが吐出ヘッドへ侵入すると所望の吐出性能が得られない可能性がある。これに対し、液体供給ユニットが有する流路の途中に、エアをトラップするために所定容量を有するエア貯留空間を設けることで、吐出ヘッドへのエアの進入を防止することができる。しかし、より多くのエアをトラップすべく、この空間を大容量化すると、液体供給ユニットの小型化が困難になってしまう。そこで、特許文献1では、インク貯留室から吐出ヘッドへ至る途中に縦長のインク流出路を形成し、その上部開口を気液分離膜で覆うことにより、該気液分離膜を通じて外部へエアを排出する構成としている。
特開2008−246889号公報
しかしながら、近年では、ダンパー装置でのエア排出能力の更なる向上が要望されているが、特許文献1のような構成において、エア排出能力の向上のために気液分離膜が設けられたインク流出路の上部開口を大きくすると、ダンパー装置の小型化が困難になってしまう。また、ダンパー装置での圧力緩衝能力の向上も要望されているところ、特許文献1のような構成において圧力緩衝能力の向上を図ろうとすると、フィルムの大面積化のためにインク貯留室の平面視寸法を大きくせざるを得ず、やはりダンパー装置の小型化が困難になってしまう。なお、このような事態は、インクジェット式プリンタ装置に限らず、同様の構成を備える液体吐出装置の全般においても同様である。
そこで本発明は、大型化を抑制しつつエア排出能力の向上を図ることのできるダンパー装置を提供することを目的とし、また、大型化を抑制しつつ圧力緩衝能力の向上を図ることのできるダンパー装置を提供することを目的とする。更に、このようなダンパー装置による排気方法を提供することを目的とする。
本発明に係るダンパー装置は、液体吐出用のノズル孔を有する吐出ヘッドへ液体を供給する流路の途中に設けられ、液体の圧力変動を緩和すべく液体を貯留する貯留室を備えており、該貯留室は、基体から下方へ突出して対向配置された一対の支持体の夫々の外縁に対して下方から接着することにより、前記貯留室の下部から側部にわたる範囲を画定する可撓性のダンパーフィルムを有し、該貯留室は、前記支持体の対向方向に交差する方向である側方に複数並設され、前記基体の上面は、気液分離膜により覆われており、一方の前記支持体の上端と前記気液分離膜との間には前記貯留室へインクを流入させる流入口が形成され、他方の前記支持体には前記吐出ヘッドへインクを供給する供給口が形成されている。
このような構成とすることにより、下部のダンパーフィルムによって圧力波を緩衝しつつ、上部の気液分離膜を通じてエアを排出することができる。従って、貯留室を、圧力緩衝室として機能させると同時に、気液分離室としても機能させることができるため、ダンパー装置の大型化を抑制しつつ、エア排出能力の向上を図ることができる。
本発明によれば、大型化を抑制しつつエア排出能力を向上し、圧力緩衝能力を向上することのできるダンパー装置を提供することができ、また、このようなダンパー装置による排気方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るダンパー装置を備える液体吐出装置としてのプリンタ装置1の要部を示す模式的平面図である。 図1に示す液体供給ユニットの構成を示す分解斜視図である。 基板を上方から見たときの斜視図ある。 基板に各フィルム及び気液分離膜を溶着した状態のダンパーユニットを下方から見たときの斜視図である。 ダンパーユニットの側面断面図であり、インク流路及び排気流路を示している。 ダンパー装置の構成を説明するための図面であり、基板を下方から見たときの斜視図である。 各ダンパー装置を横断するように切断したときのダンパーユニットの断面図である。 ダンパー形成部に下方からフィルムを溶着し、上方から支持フレームに気液分離膜を溶着した状態のダンパーユニットを上方から見たときの構成を示す斜視図である。 排気方法を説明するための液体供給ユニットの側面断面図であり、(a)は被記録体に画像を形成する記録工程と排気工程とを同時に行う場合、(b)はノズル孔内の液体を廃棄するパージ工程と排気工程とを同時に行う場合を夫々示している。 正圧による排気方法を説明するための液体供給ユニットの側面断面図であり、(a)は被記録体に画像を形成する記録工程と排気工程とを同時に行う場合、(b)はノズル孔内の液体を廃棄するパージ工程と排気工程とを同時に行う場合を夫々示している。 他のダンパー装置の構成を示す模式的な側面断面図であり、(a)は負圧室を有する構成、(b)は負圧室を有しない構成を夫々示している。
以下、本発明の実施の形態に係るダンパー装置及びその排気方法について、吐出ヘッドを有するインクジェットプリンタ装置(以下、「プリンタ装置」と称する)に適用したときの構成を例にとって、図面を参照しつつ説明する。但し、本発明はプリンタ装置への適用に限定されるものではなく、インク以外の液体を吐出する液体吐出装置全般に対しても適用できることを付言しておく。また、以下の説明では吐出ヘッドからインクを吐出する方向を下方、その反対側を上方とし、吐出ヘッドの走査方向を左右方向と同義に用い、これらの上下方向及び左右方向の何れにも直交する方向を前後方向とする。
[プリンタ装置全体の概要]
図1は本発明の実施形態に係るダンパー装置を備える液体吐出装置としてのプリンタ装置1の要部を示す模式的平面図である。図1に示すように、プリンタ装置1は、左右方向へ延びる一対のガイドレール2,3が略平行に配設されており、このガイドレール2,3に液体供給ユニット4が走査方向にスライド可能に支持されている。ガイドレール3の左右の端部付近には一対のプーリ5,6が設けられ、液体供給ユニット4は、このプーリ5,6に巻き掛けられたタイミングベルト7に接続されている。一方のプーリ6には正逆回転駆動するモータ(図示せず)が設けられており、このプーリ6が正逆回転駆動することでタイミングベルト7が時計回り及び反時計回りに移動可能となっており、これに伴って液体供給ユニット4がガイドレール2,3に沿って左右方向へ往復走査される。
プリンタ装置1には、大容量を有する4つのインクカートリッジ8が、交換のために挿脱可能にして装着されている。そして、液体供給ユニット4には、これらのインクカートリッジ8から例えば4色のインク(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)を夫々供給すべく、可撓性を有する4本のインク供給チューブ9が接続されている。液体供給ユニット4の下部には吐出ヘッド15(図2も参照)が搭載されており、その下方で走査方向と直角する方向(紙送り方向)に搬送される被記録体(例えば、記録用紙)に向けて吐出ヘッド15からインク(液体)を吐出し、この被記録体に画像を形成することができるようになっている。
図2は、液体供給ユニット4の構成を示す分解斜視図である。この図2に示すように、液体供給ユニット4は、吐出ヘッド15を支持するキャリッジケース16と、吐出ヘッド15の上方にてキャリッジケース16に収容されるダンパーユニット20とから構成されている。キャリッジケース16は、平面視で前後方向に長寸の略長方形を成して上部に開口16aを有するボックス形状となっており、この開口16aを介してダンパーユニット20が収容される。
ダンパーユニット20は、樹脂製の成型品であって前後方向に長寸を成す基板21に、複数枚の矩形シート状のフィルム22〜24と気液分離膜28(図5参照)が熱溶着された構成となっており、基板21の後部には、上述したインク供給チューブ9と排気チューブ10(図1も参照)とが接続されるようになっている。また、ダンパーユニット20の前部には、インクの圧力変動を緩和するためのダンパー装置25が設けられており、更にその前方にはインクを一時的に貯留するサブタンク26が設けられている。そして、インク供給チューブ9を通じてダンパーユニット20に供給されたインクは、ダンパー装置25及びサブタンク26を経て、吐出ヘッド15へ供給されるようになっている。以下、このダンパーユニット20の構成について更に詳述する。
[ダンパーユニットの構成(インク流路)]
図3は、基板21を上方から見たときの斜視図であり、図4は、基板21に各フィルム22〜24及び気液分離膜28を溶着した状態のダンパーユニット20を下方から見たときの斜視図である。このうち図3に示すように、ダンパーユニット20が有する基板21は、後部に位置する流路形成部21aと、その前方に位置するダンパー形成部21bと、更にその前方に位置するタンク形成部21cとから構成されており、流路形成部21aは、ダンパー形成部21b及びタンク形成部21cよりも幅寸法(左右方向寸法)が小さくなっている。
流路形成部21aにおける後部の一側方寄りの部分には、上下方向へ貫通形成された4つの供給チューブ接続孔30a〜30dと1つの排気チューブ接続孔30eとが前後方向へ一列になるように近接して配されている。このうち供給チューブ接続孔30a〜30dは、この順に前から後へ配され、排気チューブ接続孔30eは、前から1つ目の供給チューブ接続孔30aと2つ目の供給チューブ接続孔30bとの間に設けられている。また、流路形成部21aの前端部には、4つの供給バイパス孔32a〜32dと2つの排気バイパス孔32e,32fとが上下方向へ貫通形成されており、このうち供給バイパス孔32a〜32dは左右方向へ一列に配され、排気バイパス孔32e,32fは、上記供給バイパス孔32a〜32dのうち両端に位置する供給バイパス孔32a,32dの前方に配されている。
そして、供給チューブ接続孔30a〜30dには、インクカートリッジ8から延設されたインク供給チューブ9が接続され、排気チューブ接続孔30eには、プリンタ装置1内に備えられたポンプPから延設された排気チューブ10が接続される(図1及び図2参照)。このように供給チューブ接続孔30a〜30dと排気チューブ接続孔30eとが近接配置されているため、基板21をコンパクト化することができる。また、これらに接続されるインク供給チューブ9及び排気チューブ10を束ねることができ、走査時に液体供給ユニット4に作用する負荷のバラツキを抑制することができる。
流路形成部21aの底面側には上方へ窪んだ凹状の溝が5本形成されており、図4の下方からの斜視図に示すように、流路形成部21aの底面がフィルム22で覆われることによって、供給チューブ接続孔30a〜30dから供給バイパス孔32a〜32dへ至る4本のインク導入路31a〜31dと、排気チューブ接続孔30eから排気バイパス孔32e,32fへ至る1本の排気導入路31eとが構成されている。このうちインク導入路31aは、最も前方に位置する供給チューブ接続孔30aから真っ直ぐ前方へ向かって延設されており、一側端に位置する供給バイパス孔32aに連通している。上記供給チューブ接続孔30aの後方に位置する供給チューブ接続孔30bからはインク導入路31bが延設されており、該インク導入路31bは、上述した供給チューブ接続孔30a及びインク導入路31aを迂回すべく、他側方へ延びた後に途中で屈曲して前方へ向かい、供給バイパス孔32aに隣接する供給バイパス孔32bに連通している。更に後方に位置する供給チューブ接続孔30c,30dからも夫々インク導入路31c,31dが延設されており、上述したのと同様に他側方へ延びた後に屈曲して前方へ向かい、供給バイパス孔32c,32dに連通している。
他方、排気チューブ接続孔30eからは排気導入路31eが延設されている。この排気導入路31eは、供給チューブ接続孔30a及びインク導入路31aを異なる側から迂回すべく、排気チューブ接続孔30eから一側方へ延びた後に途中で屈曲して前方へ向かい、更に供給バイパス孔32aより前方で屈曲して他側方へ延設されており、他側方へ向かう途中で1つ目の排気バイパス孔32eに連通し、終端で2つ目の排気バイパス孔32fに連通している。このように、各チューブ接続孔30a〜30eからバイパス孔32a〜32fへ至るインク導入路31a〜31d及び排気導入路31eは、お互いに経路が交差しないようにレイアウトされている。
図3に示すように、基板21のダンパー形成部21bの後部上面には、上記4つのバイパス孔32a〜32dに対して個別に連通する凹状の溝が形成されており、ダンパー形成部21b及びタンク形成部21cの上面が可撓性部材であるフィルム23(図4参照)で覆われることによって、前方へ延びるインク接続路33a〜33dが構成されている。そして、これらのインク接続路33a〜33dは、ダンパー形成部21bの前部に形成されて左右方向に並設された4つのインク貯留室35a〜35d(図4参照)の後部に夫々連通している。
また、隣接するインク接続路33a,33bの間には排気バイパス孔32fに連通する凹状の溝が形成され、インク接続路33c,33dの間には排気バイパス孔32eに連通する凹状の溝が形成されており、これらもフィルム23で覆われることによって、前方へ延びる排気接続路34,34を構成している。これらの排気接続路34,34は、4つのインク貯留室35a〜35dの上方に共通して形成された後述する負圧室27(図5参照)に連通している。
図4に示すように、インク貯留室35a〜35dの夫々は、下方からフィルム24で覆われ、更に上方から気液分離膜28(図7参照)で覆われることによって画定され、ダンパー装置25を形成するものである。また、インク貯留室35a〜35dの上方には負圧室27(図5参照)が設けられ、該負圧室27は、下面が気液分離膜28で画定されると共に上面がフィルム23で画定される。これらインク貯留室35a〜35d及び負圧室27については後に詳述するので、ここでは概略だけ説明しておくと、各インク貯留室35a〜35dは、下面及び左右の側面がフィルム24によって画定され、上面が気液分離膜28によって画定されている。そして、全体的には前後方向へ延びる略三角柱状となっており、ダンパー形成部21bの一側方から他側方へと順に並設されている(図7参照)。また、負圧室27は、高さ寸法の小さい平坦な直方体形状を成しており、インク貯留室35a〜35dの上方に、これらインク貯留室35a〜35dの全ての上方空間を連通するようにして設けられている(図7参照)。
図3に示すように、インク貯留室35a〜35dの前方には、タンク形成部21cに形成された4つのタンク室36a〜36dから成るサブタンク26が設けられている。タンク室36a〜36dは、タンク形成部21cの一側方から他側方へ順に一列に配設されており、インク貯留室35a〜35dと共に上部がフィルム23によって覆われている(図2参照)。そして、インク貯留室35a〜35dとこれに対応するタンク室36a〜36dとは、夫々の上部空間が互いに連通してインクが往来可能になっており、且つ、その空間の上部は、エアを一時的に蓄えるエア貯留部38(図5参照)を成している。また、図4に示すように、サブタンク26の下部には、タンク室36a〜36dに連通する4つの孔が形成されたシール部材37が取り付けられており、ダンパーユニット20がキャリッジケース16(図2参照)に装着されると、各シール部材37の下端が吐出ヘッド15に接続される。
図5は、ダンパーユニット20の側面断面図であり、インク流路及び排気流路を示している。図5にて実線矢印で示すように、上述したダンパーユニット20は、供給チューブ接続孔30a〜30dからシール部材37に至る液体供給流路を有している。この液体供給流路では、インク供給チューブ9からのインクが基板21の上面側から供給され、このインクは供給チューブ接続孔30a〜30dから基板21の下面側のインク導入路31a〜31dを経て供給バイパス孔32a〜32dへ導かれる。また、インクはこの供給バイパス孔32a〜32dを経て基板21の上面側のインク接続路33a〜33dを通り、ダンパー装置25の各インク貯留室35a〜35dへと注ぎ込まれる。更に、各インク貯留室35a〜35d内のインクは、上部で連通する各タンク室36a〜36dへと導かれ、その下部へ向かい、シール部材37を介して接続される吐出ヘッド15(図2参照)へと供給される。
そしてこの間、インクの圧力変動はダンパー装置25のインク貯留室35a〜35dにより緩和され、インク中のエアは負圧室27を通じて排気されるようになっている。即ち、液体供給ユニット4が走査されるなどしてインクの圧力が変動した場合、その圧力変動はダンパー装置25によって緩和され、特に、各インク貯留室35a〜35dが下面及び両側面をフィルム24によって画定されているため、高い圧力緩衝機能を発揮する。また、インク内で成長したエアは上記液体供給流路の途中にてインク貯留室35a〜35d及びタンク室36a〜36dの上部に形成されたエア貯留部38に蓄えられ、図5の破線矢印に示すように、ここから気液分離膜28を通じて負圧室27へ吸引され、更に排気接続路34及び排気導入路31eを経て排気チューブ接続孔30eから外部へと排出されるようになっている。
そこで次に、ダンパー装置25が有するインク貯留室35a〜35d及び負圧室27の構成について更に詳述する。
[インク貯留室及び負圧室]
図6は、ダンパー装置25の構成を説明するための図面であり、基板21を下方から見たときの斜視図である。なお、この図6では、基板21におけるダンパー形成部21b以外の構成は詳細を省略して輪郭のみを示している。また、図7は、各ダンパー装置25を横断するように切断したときのダンパーユニット20の断面図である。
図6に示すように、ダンパー形成部21bの下面には、略三角形状を成す4つの弾性壁40が突設されている。各弾性壁40は、法線方向が前後方向と一致するようにして左右方向へ一列に配設されており、各弾性壁40の前方には、同一距離だけ離隔して4つの支持縁部50が対向して設けられている。換言すると、ダンパー形成部21bの下面には、対を成す弾性壁40及び支持縁部50が前後に対向配置され、このような弾性壁40及び支持縁部50から成る対が側方に4つ並設されている。
各弾性壁40は何れも同一形状を成しており、基板21に繋がる基部41が底辺を形成し、基板21から最も離れた先端部(下端部)が頂部42を形成する二等辺三角形状を成して左右対称の形状になっている。また、この頂部42は、背面視して下方へ突出する円弧状を成すように丸められており、隣接する弾性壁40の基部41,41間には、上方へ窪む円弧状を成す凹状接続部43が形成されている。一方、支持縁部50は、上述した弾性壁40の周縁部40aと略同一輪郭形状を成しており、頂部42及び凹状接続部43と同様の頂部51及び凹状接続部52を有している。
一方、隣接する弾性壁40間の凹状接続部43と、これに対応する支持縁部50間の凹状接続部52との間には、前後方向へ延びる架橋リブ55が設けられており、左右の端に位置する弾性壁40の基部41の外側端部と、これに対応する支持縁部50の端部との間にも、同様の架橋リブ55(図6参照)が設けられている。従って、本実施の形態では、4つの弾性壁40と支持縁部50とが、合計5本の架橋リブ55によって連結されている。そして、弾性壁40、支持縁部50、及び架橋リブ55に対し、矩形シート状を成す可撓性のフィルム24が所定の手順で熱溶着される。
図4に示すように、このようにして形成されたダンパー装置25の各インク貯留室35a〜35dは、対を成す弾性壁40及び支持縁部50の配列方向である前後方向に延びる略三角柱状を成している。そして図7に示すように、その軸芯方向(即ち、対を成す弾性壁40及び支持縁部50の配列方向)に直交する断面形状は、該軸芯の何れの箇所においても、弾性壁40と同様の逆三角形状を成している。また、各インク貯留室35a〜35dは、フィルム24によって画定された周面が曲面形状を成す空間として形成されている。
具体的には、図4に示すように、弾性壁40及び支持縁部50の各頂部42,51を結ぶ部分にはフィルム24によって曲面形状に周面が画定された断面円弧状の稜部24aが形成され、各凹状接続部43,52を結ぶ部分にはフィルム24によって曲面形状に周面が画定された断面円弧状の谷部24bが形成される。このうち谷部24bは架橋リブ55に溶着されて固定され、隣接するインク貯留室35a〜35d間での混色が防止され、稜部24aは基板21等に溶着されずに可撓性を発揮できるようになっている。
従って、このようなダンパー装置25にて、インク貯留室35a〜35d内の圧力に変動が起きて負圧が発生すると、フィルム24における稜部24a及び谷部24b間の側壁面24c(図4参照)と稜部24aとが変形して内側に撓み、インク貯留室35a〜35dは三次元的にその容積が変化する。そして、フィルム24のこうした変形は、該フィルム24が可撓性部材から成るため圧力変動に対する応答性がよく、また、可動領域が稜部24a及び側壁面24cと広く確保されているため、高いダンパー性能を発揮することができる。更に、フィルム24の変形に伴い、弾性壁40も基部41に対して頂部42が内側に撓み、負圧が解消されると、弾性壁40が有する弾性力によってフィルム24を速やかに元の状態に復元させることができる。
次に、負圧室27について説明すると、図3に示すように、基板21のダンパー形成部21bの上部には、気液分離膜28が溶着される支持フレーム60が形成されており、該支持フレーム60の外周縁部から突出するようにして、フィルム23が溶着される矩形枠状の接続縁部61が形成されている。
このうち支持フレーム60は、インク貯留室35a〜35dの全てを平面視で内包するように取り囲む矩形枠状の外枠60aと、該外枠60a内を前後方向に架橋されて各インク貯留室35a〜35dの間を平面視で仕切るように設けられた3本の仕切枠60bとから構成されている。そのため、支持フレーム60は、インク貯留室35a〜35dの上方にてこれらと連通するように開口した4つのエア透過口60cを有している。該エア透過口60cは、前後方向寸法が左右方向寸法に比べて大きい平面視長方形状を成し、各インク貯留室35a〜35dを平面視したときの外周輪郭内に位置し、且つ、可及的に開口面積を大きく確保されている。このような支持フレーム60は、外枠60a及び仕切枠60bの上面が略同一平面内に位置するように平坦に形成されており、この上面に全てのエア透過口60cを塞ぐようにして1枚の気液分離膜28が熱溶着される。
図8は、ダンパー形成部21bに下方からフィルム24を溶着し、上方から支持フレーム60に気液分離膜28を溶着した状態のダンパーユニット20を上方から見たときの構成を示す斜視図である。上記のように気液分離膜28を熱溶着した結果、溶着された気液分離膜28によって、インク貯留室35a〜35dの上面が画定されると共に、負圧室27の下面が画定されている。そして、インク貯留室35a〜35dから負圧室27へは、エア透過口60cを塞ぐ気液分離膜28を通じてエアの通流が可能であると同時に、インクは通流できないようになっている。なお、外枠60aの左右両側部分の下部と各仕切枠60bの下部とには、既に説明した架橋リブ55が設けられている。
一方、接続縁部61は、上記外枠60aの外周縁部から所定の高さだけ突設されて矩形枠状を成しており、その上端にフィルム23が熱溶着される。そして、溶着されたフィルム23によって負圧室27の上面が画定されている。
なお、図8に示すように、この接続縁部61は、上述したダンパー形成部21b以外に、基板21の上面におけるインク接続路33a〜33d及び排気接続路34の周縁上面、及びタンク室36a〜36dを区画する壁部上面に沿っても形成されており、このような接続縁部61は全長にわたって略同一平面内に位置するように形成されている。従って、フィルム23を基板21の上面に溶着することにより、負圧室27に加えて、インク接続路33a〜33d、排気接続路34、及びタンク室36a〜36dの全てが同時に形成されるようになっている。また同様に、基板21の下面にも、インク導入路31a〜31d及び排気導入路31eの周縁上面に沿ってフィルム22との接続縁部(図示せず)が形成され、この接続縁部61も全長にわたって略同一平面内に位置するように形成されているため、フィルム22を基板21の下面に溶着することにより、インク導入路31a〜31d及び排気導入路31eが同時に形成されるようになっている。
このようにして形成された負圧室27は、図5及び図7に示すように、各インク貯留室35a〜35dの上部のエア貯留部38に対して気液分離膜28を介して上方に位置し、また、排気接続路34、排気導入路31e、排気チューブ接続孔30e、及び排気チューブ10を通じて、プリンタ装置1の本体内に設けられたポンプP1(図1参照)に接続されている。従って、ポンプP1の駆動により排気チューブ10を通じてエアが吸引されると、各エア貯留部38内のエアのみが気液分離膜28を介して負圧室27へ吸引され、更に、排気接続路34、排気導入路31e、排気チューブ接続孔30e、及び排気チューブ10を通じてポンプP1へと吸引されて、外部へ排出される。
以上に説明したように、本実施の形態に係るダンパー装置25の各インク貯留室35a〜35dは、その下部がフィルム24により画定されると共に上部が気液分離膜28により画定されているため、圧力緩衝機能を発揮しつつ、気液分離膜28を通じてインク内のエアを排出することも可能であり、ダンパー装置25の小型化に貢献している。また、インク貯留室35a〜35dは上下方向ではなく左右方向に並設されているため、各インク貯留室35a〜35dの深さ寸法を比較的大きく確保でき、且つインクの通流方向である前後方向寸法も大きく確保できている。そのため、インク貯留室35a〜35d内のインクに混入しているエアが浮力によって上昇する時間を長く確保できるため、エア貯留部38にてトラップしやすく、気液分離能力の向上が図られている。
更に、本実施の形態では、全てのエア透過口60cを塞ぐようにして1枚の気液分離膜28が溶着されているため、各エア透過口60cを個別の気液分離膜で塞ぐように溶着する場合に比べて製造工程が少なくて済み、また、溶着代(即ち、仕切枠60bの幅寸法)を小さくすることができることからダンパー装置25の小型化が可能になっている。
なお、本実施の形態ではエア透過口60cを可及的に大きくした構成を開示しているが、より小さい開口形状としてもよい。例えば、実質的に十分な気液分離機能を発揮できるのであれば、図3に示したエア透過口60cの前側半分又は後側半分程度の大きさとしてもよく、この場合は気液分離膜28を小寸法化することができる。また、負圧室27からエア貯留部38へのエアの浸入を防止するために、気液分離膜28の上面(負圧室27側の面)に所定の液体を塗布しておいてもよい。
[負圧による排気方法]
次に、本実施の形態に係るプリンタ装置1におけるダンパー装置25での排気方法について説明する。図9は、排気方法を説明するための液体供給ユニット4の側面断面図であり、キャリッジケース16は図示を省略している。また、図9(a)は被記録体に画像を形成する記録工程と排気工程とを同時に行う場合、図9(b)はノズル孔内の液体を廃棄するパージ工程と排気工程とを同時に行う場合を夫々示している。
図9(a)に示す方法について説明すると、被記録体に画像を形成する記録工程では、吐出ヘッド15の上面に接合された圧電素子から成るアクチュエータ17を駆動する。アクチュエータ17の駆動により、吐出ヘッド15内の流路中のインクに吐出圧力が付与され、ノズル孔15aから被記録体(例えば、記録用紙)へ向けてインクが吐出される。また、吐出後に吐出ヘッド15内のインクに生じる負圧により、インク貯留室35a〜35d内のインクが吐出ヘッド15へと供給される。
一方、このような記録工程と同時に排気工程が実行される。具体的には、図5を用いて説明したように、ポンプP1の駆動により負圧室27内の空間が負圧にされ、インク貯留室35a〜35dの上部のエア貯留部38内のエアが負圧室27へと気液分離膜28を通じて排出される。更にこのエアは、排気接続路34、排気導入路33e、及び排気チューブ10を通じてポンプP1へ吸引され、外部へと排出される。このように、記録工程の実行中に排気工程を実行することにより、排気だけを行う時間を別途設ける必要がない。
図9(b)に示す方法について説明すると、パージ工程では、液体供給ユニット4がプリンタ装置1内の所定位置に停止する。そして、全てのノズル孔15aを内包するようにして、吐出ヘッド15のノズル面15bが下方からキャップ70によって覆われる。この状態で、キャップ70の内部空間にチューブ71を介して接続されたポンプP2が駆動し、キャップ70内のエアを吸引する。これにより、吐出ヘッド15のノズル孔15a内のインクがキャップ70内へ廃棄され、パージ工程が完了する。なお、このパージ工程では、ポンプP2によってノズル孔15a内のインクを吸引廃棄する他、またはこれに加えて、アクチュエータ17を駆動してノズル孔15aからインクを吐出廃棄するようにしてもよい。
一方、このようなパージ工程と同時に排気工程が実行される。排気工程の内容は図9(a)を参照した説明と同じであるため省略するが、このようにパージ工程の実行中に排気工程を実行することにより、排気だけを行う時間を別途設ける必要がない。なお、図9を用いた説明では、記録工程又はパージ工程と同時に排気工程を実行する手順について説明したが、必ずしもこれらを同時に行う必要はなく、記録工程及びパージ工程とは別に排気工程を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
[正圧による排気方法]
上述した実施例では、排気用の専用ポンプP1を駆動して負圧室27を負圧にし、エア貯留部38内のエアを吸引排気する構成及び方法について説明した。これに対し、エア貯留部38内を正圧にすることによって、エア貯留部38内のエアを気液分離膜28を通じて外部へ排出することも可能である。以下、このような正圧による排気方法について説明する。
図10は、正圧による排気方法を説明するための液体供給ユニット4の側面断面図であり、キャリッジケース16は図示を省略している。また、図10(a)は被記録体に画像を形成する記録工程と排気工程とを同時に行う場合、図10(b)はノズル孔内の液体を廃棄するパージ工程と排気工程とを同時に行う場合を夫々示している。
図10(a)に示すように、供給チューブ接続孔30a〜30dとの間でインク供給チューブ9を介して連通する各インクカートリッジ8には、該インクカートリッジ8内のインクをインク貯留室35a〜35dへ供給するためのポンプP3が接続されている。また、ダンパーユニット20の基材21が有するダンパー形成部21bの前部はフィルム23により覆われておらず、気液分離膜28が外部へ露出した状態となっている。
このような液体供給ユニット4における記録工程は既に説明した動作と同様であり、アクチュエータ17が駆動すると、インク貯留室35a〜35d内のインクが吐出ヘッド15へ供給され、ノズル孔15aから被記録体へ向けて吐出され、被記録体に画像が形成される。一方、図10(a)に示す態様では、このような記録工程の最中にポンプP3を駆動し、インクカートリッジ8内のインクに正圧を付与することによって、インクカートリッジ8からインク貯留室35a〜35dへインクを供給する。そして、これと同時に、インクに付与される正圧によってインク貯留室35a〜35d内を正圧とし、この正圧を利用して、気液分離膜28を通じてエア貯留部38内のエアを外部へ排出する排気工程が実行される。
図10(b)に示す態様について説明すると、パージ工程では、既に説明した動作と同様に、液体供給ユニット4がプリンタ装置1内の所定位置に停止して、吐出ヘッド15のノズル面15bが下方からキャップ70によって覆われる。この状態で、キャップ70の内部空間にチューブ71を介して接続されたポンプP2が駆動し、キャップ70内のエアを吸引する。これにより、吐出ヘッド15のノズル孔15a内のインクがキャップ70内へ廃棄され、パージ工程が完了する。一方、図10(b)に示す態様では、このようなパージ工程の最中にポンプP3を駆動し、上述したのと同様にインクカートリッジ8からインク貯留室35a〜35dへインクを供給すると共に、インクに付与される正圧を利用して、気液分離膜28を通じてエア貯留部38内のエアを外部へ排出する排気工程が実行される。
このように、記録工程又はパージ工程の実行中に排気工程を実行することにより、排気だけを行う時間を別途設ける必要がない。また、インク貯留室35a〜35d内の正圧を利用してエアを排出するため、ポンプP1により吸引するための排気チューブ10が不要であり、気液分離膜28を通過したエアを即座に大気へと排出することができる。なお、図10を用いた説明では、記録工程又はパージ工程と同時に排気工程を実行する手順について説明したが、必ずしもこれらを同時に行う必要はなく、記録工程及びパージ工程とは別に排気工程を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。
[他のダンパー装置の構成]
上述した実施例では、インク貯留室35a〜35dの下面及び両側面がフィルム24で画定され、上面が気液分離膜28で画定された構成を開示しているが、本発明に係るダンパー装置はこのような構成に限って適用されるものではない。以下、他のダンパー装置の構成例について説明する。
図11は、他のダンパー装置の構成を示す模式的な側面断面図であり、(a)は負圧室を有する構成、(b)は負圧室を有しない構成を夫々示している。図11(a)に示すダンパー装置25aは平面視で矩形枠状を成す周壁部80を備え、その上端面にはフィルム23が溶着され、下端面にはフィルム24が溶着されている。また、周壁部80の上部内面から内方へ突出するようにして支持部81が周設されており、該支持部81の内方にはエア透過口82が形成されている。そして、エア透過口82を塞ぐようにして気液分離膜28が設けられ、気液分離膜28の外周縁部が支持部81の上面に溶着されている。
その結果、ダンパー装置25aは、気液分離膜28を挟んで下方に位置するインク貯留室83と上方に位置する負圧室84とに区分けされている。また、インク貯留室83は、その下面のみがフィルム24により画定されると共に上面は気液分離膜28により画定されており、負圧室84は、その下面が気液分離膜28により画定されると共に上面はフィルム23により画定されている。
このようなダンパー装置25aであっても、既に説明したのと同様にポンプP1等によって負圧室84に負圧を生じさせることにより、インク貯留室83の上部スペースにトラップされたエアを、気液分離膜28を通じて負圧室84へ導いて外部へ排出することができる。また、図9を用いて説明したような手順に従って、記録工程又はパージ工程と同時に排気工程を実行することができる。
図11(b)に示すダンパー装置25bは、上記ダンパー装置25aにおいて上部のフィルム23を除外した構成となっている。このような構成のダンパー装置25bでは、インク貯留室83内を正圧とすることによって、その上部スペースにトラップされたエアを、気液分離膜28を通じて外部へ排出することができる。また、図10を用いて説明したような手順に従って、記録工程又はパージ工程と同時に排気工程を実行することができる。
また、上記ダンパー装置25a,25bの何れの場合も、インク貯留室83を、圧力緩衝室として機能させると同時に、気液分離室としても機能させることができるため、ダンパー装置25a,25bの大型化を抑制しつつエア排出能力の向上を図ることができる。
本発明は、大型化を抑制しつつエア排出能力を向上し、また、圧力緩衝能力を向上することのできるダンパー装置及び該ダンパー装置による排気方法に適用することができる。
1 プリンタ装置
4 液体供給ユニット
15 吐出ヘッド
20 ダンパーユニット
21 基材
22〜24 フィルム
25,25a,25b ダンパー装置
27,84 負圧室
28 気液分離膜
35a〜35d,83 インク貯留室
38 エア貯留部
P1 ポンプ

Claims (3)

  1. 液体吐出用のノズル孔を有する吐出ヘッドへ液体を供給する流路の途中に設けられ、
    液体の圧力変動を緩和すべく液体を貯留する貯留室を備えており、
    該貯留室は、
    基体から下方へ突出して対向配置された一対の支持体の夫々の外縁に対して下方から接着することにより、前記貯留室の下部から側部にわたる範囲を画定する可撓性のダンパーフィルムを有し、
    該貯留室は、前記支持体の対向方向に交差する方向である側方に複数並設され、
    前記基体の上面は、気液分離膜により覆われており、
    一方の前記支持体の上端と前記気液分離膜との間には前記貯留室へインクを流入させる流入口が形成され、他方の前記支持体には前記吐出ヘッドへインクを供給する供給口が形成されている
    ことを特徴とするダンパー装置。
  2. 並設された複数の前記貯留室の上部が1枚の前記気液分離膜によって覆われていることを特徴とする請求項に記載のダンパー装置。
  3. 前記気液分離膜を挟んで前記貯留室の上方には、該気液分離膜に負圧を作用させる負圧室が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のダンパー装置。
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