JP4940681B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スリープモード時に電源回路からマイコンへの電源電圧供給を停止するようになっている電子制御装置に関するものである。
従来より、例えば自動車用電子制御装置では、電子機器等を制御するための各種処理を行うマイコンと、電源回路とが備えられ、電源回路が、電子制御装置の外部電源としてのバッテリから供給される電圧(バッテリ電圧)を所定の一定電圧に降圧して、その降圧した一定電圧をマイコンへ電源電圧(即ち、マイコンの動作電圧)として供給するようになっている。そして、この種の電子制御装置では、マイコンが動作しなくても良いスリープモードの場合に、電源回路からマイコンへの電源電圧の供給を停止させることにより、その電子制御装置での消費電流を低減することが考えられている。
また、近年では、高性能化の観点等から、電子制御装置に複数のマイコンが備えられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような場合にも、前述のように、スリープモード時にマイコンへの電源電圧の供給を停止させることにより、その電子制御装置での消費電流を低減させることが望ましい。
特開平11−250029号公報
ところで、上記のように、複数のマイコンが備えられた電子制御装置において、マイコンへの電源電圧の供給を停止させることとした場合、以下のような問題が生じることが考えられる。
例えば、電源電圧の供給が停止されて動作を停止したマイコンに対し、動作を停止していないマイコンからハイレベルの信号が出力されると、動作を停止したマイコン内部において、通常は電流が流れない経路に電流が流れ、待機電流が増加したり回路の素子等が故障したりしてしまうというような問題である。つまり、マイコンにおいて、信号を入力する部分には、素子の保護用のダイオード等が設けられているが、そのダイオード等に電流が流れてしまうおそれがある。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、スリープモード時にマイコンへの電源電圧の供給を停止するようになっている電子制御装置において、マイコンの故障を防止することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の電子制御装置では、信号線を介して互いに接続される主制御マイコン及び副制御マイコンと、主制御マイコンへ、該主制御マイコンが動作するための第1電源電圧を供給すると共に、副制御マイコンへ、該副制御マイコンが動作するための第2電源電圧を供給する電源供給手段と、を備えており、電源供給手段は、第2電源電圧の供給の停止を指示する遮断信号を受けると、第2電源電圧の供給を停止するようになっている。
そして、副制御マイコンは、電子制御装置の外部に設けられた電気負荷を制御するとともに、主制御マイコンが遮断信号を出力することを許可する遮断許可信号を、電気負荷の通電をオフしてから、主制御マイコンに出力するようになっており、主制御マイコンは、副制御マイコンより遮断許可信号が入力されると、遮断条件が成立したと判断し、主制御マイコンから副制御マイコンへ信号線を介してハイレベルの信号が出力されないようにする出力信号抑制処理を実行すると共に、ソフトウエアによる該出力信号抑制処理を行った後に、遮断信号を電源供給手段に出力する処理を実行するようになっている。
このような請求項1に記載の電子制御装置によれば、副制御マイコンが動作しなくてもよい場合(例えば、スリープモード時の場合)には、第2電源電圧の供給を停止させ、副制御マイコンの動作を停止させるようにすることができる。このため、電子制御装置全体として消費電流を抑えることができ、有利である。例えば、電子制御装置が搭載される車両では、スリープモード時は、電子制御装置が動作するための電源電圧は車載バッテリから供給されることとなるが、電子制御装置の消費電流を抑えることで、車載バッテリがあがってしまうことを防止することができる。
また、請求項1の電子制御装置では、第2電源電圧の供給が停止されて副制御マイコンが動作を停止しても、主制御マイコンは電源供給手段から第1電源電圧を受けて動作するようにできる。このため、スリープモード時に最低限実行されるべき処理(例えば、スリープモードから通常モードに復帰させる指令が入力されたか否かを監視する処理等)が主制御マイコンにおいて実行されるようにすることができる。したがって、この電子制御装置によれば、前述のように消費電流を抑えることができるとともに、最低限必要な機能の維持を図ることもできる。
ところで、スリープモード時に副制御マイコンへの第2電源電圧の供給を停止することとした場合、主制御マイコンから副制御マイコンへ電源電圧の回り込みが生じるおそれがある。つまり、主制御マイコンから副制御マイコンへ信号線を介してハイレベルの信号が出力されるおそれがある。
これに対し、本請求項1の電子制御装置では、主制御マイコンは、第2電源電圧の供給を停止させるための遮断信号を電源供給手段に出力する前に、主制御マイコンから副制御マイコンへハイレベルの信号が出力されないようにする出力信号抑制処理を実行するようになっている。そして、この出力信号抑制処理の実行が終了すると、遮断信号を出力するようになっている。このため、副制御マイコンの動作が停止されても、主制御マイコンからその副制御マイコンへハイレベルの信号が出力されることを防止することができる。したがって、副制御マイコンに電流が流れて、待機電流が増加したり副制御マイコン内部の素子等が故障したりしてしまうことを防止することができる。
さらに、請求項1の電子制御装置では、副制御マイコンが第2電源電圧の供給の停止を許可すると、主制御マイコンが遮断信号を出力して、さらに、電源供給手段が第2電源電圧の供給を停止する。このため、副制御マイコンが動作中(例えば、プログラムの実行中)であるにもかかわらず、第2電源電圧の供給が停止されるというような問題が生じることを確実に防止することができる。
尚、電気負荷としては、モータやリレー等が考えられる。そして例えば、リレーについて、リレーをオンした直後に、第2電源電圧の供給が停止されて副制御マイコンが動作を停止した場合、リレーに瞬間的に電流が流れることとなる。そうすると、リレーの接点に過電流が流れ、その接点が溶着することも考えられる。このため、リレーをオフさせてから(電気負荷の通電をオフしてから)、遮断許可信号を出力するようにしている。
そして、主制御マイコンは、出力信号抑制処理として、請求項2に記載のような処理を実行すればよい。つまり、請求項2の電子制御装置では、主制御マイコンは、主制御マイコンから副制御マイコンへ信号線を介して出力される信号のレベルをローレベルにする処理を実行する。
また、請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、主制御マイコンが、信号線に接続されるポートとして、出力ポート或いは入力ポートの何れかに切り換え設定して使用することが可能な入出力切換可能ポートを備えている場合には、請求項3に記載の如く構成すればよい。つまり、主制御マイコンは、出力信号抑制処理として、入出力切換可能ポートの設定を入力ポートに切り換え設定する処理を実行する。
また、請求項に記載の電子制御装置では、請求項1から3のいずれか1項に記載の電子制御装置において、副制御マイコンは、外部の機器と通信をするように構成されている。そして、その副制御マイコンは、外部の機器からの通信が終了して所定時間経過すると、遮断許可信号を出力するようになっている。
つまり、この請求項の電子制御装置では、副制御マイコンは、通信が終了してから所定時間経過した場合には、通信はされないと判断し、この場合には、第2電源電圧の供給の停止を許可する(遮断許可信号を出力する)。このため、第2電源電圧の供給の停止を効率良く行うことができる。また、逆に言えば、外部の機器との通信が終了しても所定時間が経過するまでは、通信再開の可能性を考慮し、遮断許可信号を出力しない。このため、通信信号の受信漏れを低減させることもできる。尚、通信が終了する場合としては、送受信すべき通信信号が全て送受信されて正常に終了する場合や、機器等の異常や故障等で異常終了する場合がある。
また特に、外部の機器が複数ある場合には、請求項に記載の如く、副制御マイコンは、外部の機器全てからの通信が終了して所定時間経過すると、遮断許可信号を出力するように構成すればよい。この場合でも、請求項と同じ効果を得ることができる。
ところで、請求項又は請求項に記載の電子制御装置において、通信の手順としては、外部の機器が通信の遮断を要求する通信遮断信号を副制御マイコンに送信するとともに副制御マイコンより通信の遮断が許可されると、外部の機器が副制御マイコンとの通信を終了させることが考えられる。そこで、請求項の電子制御装置では、副制御マイコンは、通信遮断信号を受信してから予め定められた許容時間を経過すると、遮断許可信号を出力するようになっている。
これはつまり、副制御マイコンは、外部の機器から通信遮断信号が送信されてから許容時間経過した場合には、通信が終了しているか否かにかかわらず、遮断許可信号を出力するということである。このように構成されている理由は、例えば、外部の機器に異常が生じていたり、副制御マイコンによりそもそも通信の終了が許可されないような場合には、通信が終了しないことが考えられ、このような場合に遮断許可信号が出力されないこととなると、副制御マイコンが動作を継続して消費電流の低減が図れないためである。つまり、請求項の電子制御装置では、異常等により副制御マイコンと外部の機器との通信が終了しないような場合でも、副制御マイコンへの電源電圧の供給を停止させ、消費電流の低減を図ることができる。
また、請求項に記載の電子制御装置では、請求項1から6のいずれか1項に記載の電子制御装置において、副制御マイコンは、データを記憶する揮発性のメモリを備えている。そして、該揮発性のメモリに記憶されたデータをその揮発性のメモリ以外の記憶手段に退避させてから、遮断許可信号を出力するようになっている。
このような請求項の電子制御装置によれば、副制御マイコンの揮発性のメモリに記憶されたデータが消失してしまうことを確実に防止することができる。尚、記憶手段は、副制御マイコンの外部にあってもよいし、内部にあってもよい。そして、外部に設けられる記憶手段としては、外部の機器が備える記憶部でもよい。また、フラッシュメモリ、CD−ROM/RAM等の記憶媒体でもよい。この場合は、記憶媒体にデータを記憶させるための記憶装置を介して、データが記憶されるようにすればよい。
また、内部の記憶手段としては、請求項に記載の如く、不揮発性のメモリがある。具体的には、フラッシュROM等が考えられる。
ところで、上述したような電子制御装置においては、主制御マイコンの誤動作で遮断信号が出力されたり、或いは電源供給手段において、ノイズ信号が主制御マイコンからの遮断信号であると誤検出されたりするようなことが考えられる。
そこで、請求項に記載の電子制御装置では、請求項1から8のいずれか1項に記載の電子制御装置において、副制御マイコンは、遮断許可信号を出力した場合には、遮断信号を電源供給手段に出力するようになっており、電源供給手段は、主制御マイコンからの遮断信号と、副制御マイコンからの遮断信号との両方が入力された場合に、第2電源電圧の供給を停止するようになっている。
このような請求項の電子制御装置によれば、前述のような誤動作等により、誤って第2電源電圧の供給が停止されてしまうということを確実に防止することができる。つまり、主制御マイコン或いは副制御マイコンの一方から正規のものでない遮断信号が出力されたとしても、他方から遮断信号が出力されない限り、第2電源電圧の供給は停止されないようになる。
一方、主制御マイコン或いは副制御マイコンに異常等が生じると、その主制御マイコン或いは副制御マイコンから遮断信号が正常に出力されなくなることが考えられる。
そこで、請求項10に記載の電子制御装置では、請求項に記載の電子制御装置において、電源供給手段は、主制御マイコンと副制御マイコンとの少なくとも何れか一方から遮断信号が入力されてから、予め定められた規定時間を経過したと判断すると、第2電源電圧の供給を停止するようになっている。
この請求項10の電子制御装置によれば、主制御マイコンと副制御マイコンとの何れか一方に異常等が生じて遮断信号が出力されないような場合でも、他方から遮断信号が出力されて規定時間経過すれば、第2電源電圧の供給を停止させて副制御マイコンの動作を正常に停止させることができる。
また、請求項11に記載の電子制御装置では、請求項1から10のいずれか1項に記載の電子制御装置において、主制御マイコンは、副制御マイコンから入力される信号に基づき、副制御マイコンが正常か否かを監視する監視手段を備えていると共に、遮断信号を電源供給手段に出力すると、監視手段の機能を停止させるようになっている。
この請求項11の電子制御装置によれば、副制御マイコンが正常か否かが監視されるため、信頼性の高い電子制御装置を提供することができる。また、副制御マイコンの動作が停止された場合には、監視手段の機能も停止されるため、無駄な動作がされなくなり有利である。
また、請求項12に記載の電子制御装置は、請求項11に記載の電子制御装置において、主制御マイコンは、監視手段により副制御マイコンの異常が検出された場合に、副制御マイコンを初期化させるローアクティブの初期化信号を、信号線を介して副制御マイコンに出力するようになっている。またさらに、主制御マイコンは、遮断信号を電源供給手段に出力すると、初期化信号の出力レベルをローレベルにするようになっている。
この請求項12の電子制御装置によれば、副制御マイコンに異常が生じた場合は、その副制御マイコンを初期化させる初期化信号が出力されて副制御マイコンの復帰が試みられる。よって、信頼性の高い電子制御装置を提供することができる。また、遮断信号が出力された場合には、初期化信号の出力レベルがローレベルにされる。この場合特に、ローレベルに固定されるようにすれば、初期化信号の信号線を介して主制御マイコンから副制御マイコンへ電源電圧が回り込んでしまうことを防止することができる。尚、ローアクティブの初期化信号を出力した後、さらに、その出力レベルをローレベルに固定してもよい。つまり、副制御マイコンを初期化させる場合においても、本発明の効果を得ることができる。
また、請求項11又は請求項12に記載の電子制御装置においては、請求項13に記載の如く、監視手段は、当該監視手段が動作するための電源電圧がこの監視手段に供給されることにより動作する回路から構成されていてもよい。そして、このような場合には、主制御マイコンは、監視手段の機能を停止させる際には、監視手段への電源電圧の供給を停止させるようにするとよい。
また、請求項11から13のいずれか1項に記載の電子制御装置においては、請求項14に記載の如く、監視手段は、副制御マイコンから特定の信号が一定時間毎に出力されているか否かと、副制御マイコンから出力される信号が正常か否かとの少なくとも何れかを監視するように構成してもよい。
またさらに、請求項11から14のいずれか1項に記載の電子制御装置においては、請求項15に記載の如く、監視手段は、副制御マイコンに供給される第2電源電圧が正常か否かを監視するように構成してもよい。
以下に、本発明が適用された実施形態の電子制御装置について説明する。
[実施形態1]
図1に示すように、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUという)1は、自動車用のECUであり、他のECU2と通信によりデータを共有しつつ、自動車に搭載されている機器(例えばエンジンやトランスミッションを制御するものである。
そして、このECU1は、制御対象を制御するための各種処理を行う主制御マイコン(マイクロコンピュータ)20及び副制御マイコン30と、主制御マイコン20及び副制御マイコン30が動作するに必要な一定の電源電圧を出力する電源回路10と、このECU1の外部のリレー5を副制御マイコン30からの指令により駆動させるドライバ回路40と、を備えている。
電源回路10は、外部電源としての車載バッテリ3から供給されるバッテリ電圧V1を降圧して、主制御マイコン20への電源電圧V2及び副制御マイコン30への電源電圧V3を生成するためのレギュレータ12と、電源電圧V3の電源ラインに接続され、主制御マイコン20からの信号V6に基づきオンオフされるスイッチ13と、を備えている。スイッチ13は、信号V6がハイレベルであればオンの状態であり、信号V6がローレベルであれば、オフの状態である。尚、電源電圧V2,V3の電圧値は同じである。
また、主制御マイコン20は、電源回路10からの電源電圧V2及び、自動車のイグニションスイッチ(以下、IGSWという)4からの信号SW1を監視すると共に、信号V6を出力する電源監視回路22と、副制御マイコン30から出力されるウォッチドッグクリア信号WDCに基づき、その副制御マイコン30の動作を監視する動作監視回路23と、副制御マイコン30との間で信号V7a,V7bにより通信を行うとともに、ECU2と通信線6a,6bを介して通信するための通信回路24と、副制御マイコン30との間で信号V4a,V4b,V4cを入出力するための入出力回路25とを備えている。この入出力回路25は、図示はしないが、副制御マイコン30側へ信号を出力するための出力ポートと、副制御マイコン30側から信号が入力されるための入力ポートと、出力ポート及び入力ポートの両方に設定変更が可能な入出力切換可能ポートと、を有している。そして、信号V4aの信号線は出力ポートに接続され、信号V4bの信号線は入出力切換可能ポートに接続されており、その入出力切換可能ポートは、主制御マイコン20の通常動作時には、出力ポートに設定されている。また、信号V4cの信号線は入力ポートに接続されている。尚、ここでは、信号V7aは主制御マイコン20から副制御マイコン30に出力されるものであり、信号V7bは、副制御マイコン30から主制御マイコン20に出力されるものであるとする。
また、この主制御マイコン20は、プログラムを実行するための演算ユニットやレジスタ等からなる周知のマイコンコア(図示せず)を備えている。また、前述の電源監視回路22、動作監視回路23及び通信回路24の機能は、ソフトウエアにより実現されるようにしてもよい。
次に、副制御マイコン30は、ドライバ回路40を介してリレー5の駆動を制御するリレー制御部32と、ウォッチドッグクリア信号WDCを定期的に出力するWDC出力部33と、主制御マイコン20の動作監視回路23よりハイレベルの信号V5が入力されると共に、その信号V5がハイレベルから一定時間ローレベルになると、この副制御マイコン30をリセットして初期化させるRESET部34と、通信回路24と信号V7a,V7bにより通信を行うと共に、通信線6a,6bを介して、その通信回路24及びECU2と通信を行う通信回路35と、入力バッファ38,39と、を備えている。入力バッファ38は、信号V4bの信号線に接続され、入力バッファ39は、信号V4aの信号線に接続されている。尚、図1において、ダイオードDu1,Dd1,Du2,Dd2は、入力保護用のダイオードである。また、この副制御マイコン30は、主制御マイコン20と同様に、プログラムを実行するための演算ユニットやレジスタ等からなる周知のマイコンコア(図示せず)を備えている。そして、リレー制御部32及びRESET部34の機能は、ソフトウエアにより実現される。また、通信回路35の機能がソフトウエアにより実現されるようにしてもよい。
このようなECU1において、主制御マイコン20では、電源監視回路22により、信号SW1がハイレベルからローレベルになったこと(つまり、IGSW4がオフされたこと)が検出されると共に、所定の条件が成立すると、電源監視回路22からの信号V6がローレベルにされる。尚、所定の条件が成立する場合としては、詳しくは後述するが、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給を停止してもよいと判断された場合である。
また、動作監視回路23は、具体的に、図示しないタイマを備えており、副制御マイコン30から定期的に送信されるウォッチドッグクリア信号WDCが入力されると、そのタイマのカウント値がリセットされるようになっている。そして、タイマのカウント値がリセットされず、予め定められた所定値に達したならば、主制御マイコン20のマイコンコアにより、副制御マイコン30からウォッチドッグクリア信号WDCが出力されていない、つまり、副制御マイコン30に異常が生じていると判定される。この場合、前述のように信号V5が一定時間ローレベルにされ、副制御マイコン30にリセットが指示される。また、通信回路24は、通信回路35からの信号V7bの異常の有無を監視する。
次に、主制御マイコン20及び副制御マイコン30において実施される処理について、図2〜図9を用いて説明する。
図2〜図6は、副制御マイコン30のマイコンコアが実施する処理である。
まず、図2の待機モード処理は、IGSW4がオンの状態の時に定期的に実行される処理であり、最初に、S110にて、IGSW4がオフされたか否かを、主制御マイコン20からの信号V7aに基づき判定する。信号V7aについて、具体的には、IGSW4からの信号SW1がハイレベルであるかローレベルであるかが電源監視回路22により検出されると共に、その情報が通信回路24を介して通信回路35に信号V7aとして出力されるようになっている。
そして、S110で、IGSW4がオフされていないと判定すると(S110:NO)、再びS110の判定処理を実行し、逆に、IGSW4がオフされたと判定すると(S110:YES)、S120の待機モード移行処理に進む。
待機モード移行処理は、ECU1の消費電力を抑えるための動作モードである待機モードに移行するための処理である。尚、待機モードでは、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給は停止されることとなる。そして、待機モード移行処理(S120)は、3つの異なる処理から構成される。図3に示す通信終了確認処理と、図4に示すリレーオフ確認処理と、図6に示すデータ退避処理である。そして、これらの処理は並列して実行され、各処理が終了すると、S130へ進み、後述する遮断許可信号を出力する。以下、それぞれの処理について説明する。尚、3つの処理のうち、何れか1つ或いは何れか2つの処理が実行されるようにしてもよい。
図3の通信終了確認処理では、まず、S210にて、ECU2を始めとする外部の電子機器から、通信の終了を要求する遮断要求が送信されてきたか否かを判定する。この遮断要求は、例えばECU2においてIGSW4がオフされたと判断されると、ECU2では消費電力を抑えるために通信機能等の各種機能が停止されることとなるが、その通信機能等の停止に際してECU2より送信されるものである。そして、副制御マイコン30は、通信の終了を許可する場合には、ECU2にその旨を返信する。するとその後、通信が終了される。
そして、S210において遮断要求が送信されていないと判定すると(S210:NO)、再びS210の処理を繰り返し、逆に、遮断要求が送信されたと判定すると(S210:YES)、S220へ進み、タイマ1をスタートさせる。このタイマ1は、図示はしていないが、副制御マイコン30が有するものである。また、副制御マイコン30は、後述するタイマ2,3も有している。
次に、S230では、外部の電子機器(例えば、ECU2)からの通信が終了したか否かを判定し、電子機器全てからの通信が終了したと判定すると(S230:YES)、S240へ進む。そして、S240でタイマ2をスタートさせると、次にS250へ進む。
S250では、タイマ2のカウント時間が規定時間T2を経過したか否かを判定し、規定時間T2を経過していないと判定すると(S250:NO)、再びこのS250の処理を繰り返す。これは、S230で通信が終了した後に再び通信がされる場合も考えられ、規定時間T2が経過するまでは待機することとしているものである。
そして、S250で規定時間T2経過したと判定すると(S250:YES)、S260へ進み、この副制御マイコン30への電源電圧V3の供給停止(つまり、信号V6をローレベルとすること)を許可する遮断許可情報を生成する。この遮断許可情報は、マイコンコアが備える特定のレジスタに記憶される。そしてその後、当該処理を終了する。
また、S230にて、電子機器全てからの通信が終了していないと判定すると(S230:NO)、S270へ移行し、タイマ1のカウント時間が規定時間T1を経過したか否かを判定する。そして、タイマ1のカウント時間が規定時間T1を経過していないと判定すると(S270:NO)、再びS230へ戻る。
一方、タイマ1のカウント時間が規定時間T1を経過したと判定すると(S270:YES)、S260へ移行して遮断許可情報を生成する。これは、例えば外部の電子機器に故障が生じたこと等が原因で通信が終了しないような場合、電源電圧V3の供給停止が許可されず副制御マイコン30が通常通り動作することとなると、車載バッテリ3があがってしまうおそれがあるため、通信が終了していなくても規定時間T1が経過すれば、遮断許可情報を生成するようにしているのである。
次に、図4のリレーオフ確認処理では、まず、S310にて、前述した遮断要求が送信されたか否かを判定し、送信されていないと判定すると(S310:NO)、再びこのS310の処理を繰り返し、逆に、送信されたと判定すると(S310:YES)、S320へ進む。
S320では、リレー5がオフされているか否かを判定する。
ここで、主制御マイコン20では、図4の処理とは別に、図5の確認処理が実行される。図5の確認処理では、まずS410にて、リレーがオフされているか否かを判定し、オフされていれば(S410:YES)、S460にて、リレーがオフされている旨の情報をメモリ等に記憶させる。S410でリレーがオフされていないと判定すると(S410:NO)、S420へ進み、リレーをオフしてもよいか否かを、例えばリレーを制御するプログラムに基づき判定する。リレーのオフが不可であると判定すると(S420:NO)、再びS410に戻り、リレーをオフしてもよいと判定すると(S420:YES)、S430に進み、リレーをオフさせる。そして、S440に進み、タイマ3をスタートさせると共に、続くS450では、S440でタイマ3をスタートさせてから規定時間T3を経過したか否かを判定する。S450で、規定時間T3を経過するまで、そのS450の判定処理を繰り返し、規定時間T3を経過したと判定すると(S450:YES)、S460へ進む。そしてその後、当該処理を終了する。
そして、図4のS320では、S460で記憶された情報に基づきリレーがオフされているか否かを判定し、リレーがオフされていると判定すると(S320:YES)、S330へ進み、前述の遮断許可情報を生成すると共に、その遮断許可情報を前述のS260の場合とは異なるレジスタに記憶させる。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図6のデータ退避処理では、まず、S510にて、前述の遮断要求が送信されたか否かを判定し、送信されていないと判定すると(S510:NO)、再びこのS510の処理を繰り返し、逆に、送信されたと判定すると(S510:YES)、次にS520へ進む。
S520では、揮発性のメモリに記憶されているデータを、不揮発性のメモリ等に記憶させる。つまり、電源電圧V3の供給が停止されてこの副制御マイコン30が動作を停止しても、揮発性のメモリに記憶されている保持すべきデータが消失しないように、その保持すべきデータを、不揮発性のメモリに退避させる。揮発性のメモリとしては、RAMや、或いはデータを継続して記憶しておくためにRAMとは別に設けられるスタンバイRAM等がある。また、不揮発性のメモリとしては、フラッシュROM等がある。
そして、次にS530へ進み、遮断許可情報を生成してレジスタに記憶させる。尚、このレジスタは、前述のS260及びS330の場合とは異なるレジスタである。そしてその後、当該処理を終了する。
このように、図2において、S120の待機モード移行処理(図3〜図6)が終了すると、S130へ進み、主制御マイコン20に対して電源電圧V3の供給停止を許可する遮断許可信号を出力する。この遮断許可信号は、言い換えると、信号V6の出力をローレベルにすることを許可する信号である。そして、遮断許可信号は、信号V7bの信号線を介して主制御マイコン20の通信回路24に入力される。尚、S130では、S260、S330、S530の各処理にて各レジスタに記憶された遮断許可情報を念のため参照する。
次に、主制御マイコン20のマイコンコアが実行する処理について、図7〜図9を用いて説明する。
図7の待機モード処理は、IGSW4がオンされている状態で、一定周期毎に実行される処理であり、まず、S610にて、IGSW4がオフされたか否かを、信号SW1に基づき判定する。IGSW4がオフされた(つまり、信号SW1がハイレベルからローレベルになった)と判定すると(S610:YES)、S620に進み、消費電力を抑える動作モードである待機モードへの移行の可否を判定する。具体的には、例えば副制御マイコン30から前述の遮断許可信号が出力されていないと判断すれば、移行不可と判定する。
また、主制御マイコン20が他の電子機器(例えばECU2)と通信をしていたり、或いは制御対象を制御する処理を実行しているような場合には、移行不可と判定する。さらに、IGSW4が再びオンされた(つまり、信号SW1がローレベルからハイレベルになった)場合も、移行不可と判定する。
尚、主制御マイコン20のマイコンコアは、IGSW4がオフされた状態で、IGSW4がオンされたか否かを監視するための監視処理(図8)を定期的に実行している。ここで、図8の監視処理について説明する。まず、S710にて、信号SW1に基づき、IGSW4がオンされたか否かを判定する。オンされたと判定すると(S710:YES)、次に、S720へ進み、IGSW4がオンされている時の動作状態に復帰するための復帰処理を実施する。例えば、IGSW4がオフされたことにより停止された機能があれば、その機能を復帰させる。また、信号V6がローレベルであってスイッチ13がオフされている場合には、信号V6をハイレベルにしてスイッチ13をオンさせる。
一方、図7のS620において、副制御マイコン30から遮断許可情報が出力されており、主制御マイコン20が他の電子機器と通信をしたり制御対象を制御する必要がなく、IGSW4がオフの状態である場合には、待機モードへの移行可と判定する。また、ここでは、副制御マイコン30から遮断許可情報が出力されれば、直ちに、待機モードへの移行可と判定するように構成してもよい。
待機モードへ移行可と判定した場合には(S620:YES)、S630へ進み、待機モードへ移行するための待機モード移行処理を実行する。以下、主制御マイコン20において実行される待機モード移行処理について、図9を用いて説明する。
図9の待機モード移行処理では、まず、S810にて、入出力回路25の出力ポート、或いは入出力切換可能ポートの設定を変更するポート処理を実行する。具体的には、出力ポートの出力信号について、出力レベルをローレベルにする。また、入出力切換可能ポートのうち、設定が出力ポートになっている入出力切換可能ポートの設定を、入力ポートに変更する。これにより、入出力回路25から副制御マイコン30側へハイレベルの信号が出力されないようにするのである。
ここで、入出力回路25から副制御マイコン30側へハイレベルの信号が出力されてしまうと、次のような問題が考えられる。つまり、副制御マイコン30において、信号V4a或いは信号V4bが接続される部分には、図1に示したように、入力保護用のダイオードDu1,Dd1,Du2,Dd2が設けられているが、入出力回路25から副制御マイコン30へハイレベルの信号が入力されると、その信号を電源として、ダイオードDu1,Du2に電流が流れるおそれがある。また、ダイオードDu1,Du2を介して副制御マイコン30の内部に電流が流れるおそれがある。このような電流は、通常では流れないものであるため、ダイオードDu1,Du2等が故障してしまうおそれがある。また、ダイオードDu1,Du2が故障すると、入力バッファ38,39も故障してしまうおそれがある。このため、S810のようなポート処理を実行し、副制御マイコン30へハイレベルの信号が入力されないようにするのである。
そして、S810から進むS820では、電源電圧V3の供給を停止させる。具体的に、信号V6をローレベルにして、スイッチ13をオフさせる。
次に、S830へ進み、副制御マイコン30を監視するための監視機能を停止させる。具体的には、動作監視回路23や通信回路24の機能を停止させる。また、電源監視回路22の電源電圧V2を監視する機能を停止させる。特に、動作監視回路23、通信回路24、及び電源監視回路22にはそれぞれ、動作するための電圧が供給されているが、その電圧の供給を停止させる。尚、電源監視回路22において、電源電圧V2を監視する機能と信号SW1を監視する機能とは別回路で構成されていると共に、各回路に別々に電圧が供給されるようになっており、S830では、前者の機能を実現する回路への電圧の供給が停止され、後者の機能を実現する回路への電圧の供給は停止されないようになっている。そしてその後、当該処理を終了する。
このように、本実施形態において、ECU1が待機モードの状態では、副制御マイコン30に電源電圧V3が供給されなくなり消費電力が抑えられるようになるが、電源電圧V3の供給が停止される前に、前述のポート処理(S810)が実行されるようにして、主制御マイコン20から副制御マイコン30への電源電圧の回り込みが防止されるようになっている。また、主制御マイコン20では、副制御マイコン30を監視するための監視機能が停止され(S830)、必要ない動作がされなくなって、消費電力が抑えられる。
次に、以上のようなECU1の作用について、図10のタイムチャートを用いて説明する。
まず、時刻t1に示すように、ECU1に車載バッテリ3が接続されてバッテリ電圧V1が供給されると、レギュレータ12からの電源電圧V2がハイレベルになり、主制御マイコン20が起動する。この状態では、スイッチ13はオフの状態であり、副制御マイコン30は動作を停止した状態である。
その後、時刻t2に示すように、IGSW4オンされて信号SW1がハイレベルになると(S710)、信号V6がハイレベルとなってスイッチ13がオンされ、電源電圧V3が副制御マイコン30に供給される(S720)。
そして、副制御マイコン30が起動すると、時刻t3に示すように、入出力回路25の出力ポートからの信号V4aの出力が開始される(信号V4aがハイレベルとなる)。尚、図示はしないが、信号V4bの信号線についても、信号レベルがハイレベルとなる。また、信号V7a,V7bによる通信が開始される。さらに、信号V5がハイレベルとなり、動作監視回路23による副制御マイコン30の動作の監視が開始される。
その後、時刻t4において、IGSW4がオフされると(S110:YES)、副制御マイコン30は、待機モード移行処理(S120)の実行を開始する。そして、待機モード移行処理が終了すると、時刻t5では、副制御マイコン30から主制御マイコン20に遮断許可信号が出力される(S130)。
一方、主制御マイコン20は、時刻t5で、遮断許可信号が入力されると共に、待機モードへ移行可と判断すれば(S620:YES)、待機モード移行処理(S630)の実行を開始する。そして、ポート処理(S810)により、信号V4aがローレベルにされる(時刻t6)。また、時刻t7では、電源電圧V3の供給が停止される(S820)。さらに、主制御マイコン20の監視機能が停止されて信号V5がローレベルになる(S830)。
そして、時刻t7以降は、副制御マイコン30は動作を停止した状態であり、主制御マイコン20は、消費電力が抑えられた待機モードの状態である。
このように、IGSW4がオフされると、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給が停止されて電力の消費がより抑えられると共に、電源電圧V3の供給が停止される前に、主制御マイコン20は、信号V4aのレベルをローレベルにし、また信号V4bの信号線が接続される入出力切換可能ポートの設定を入力ポートに切り換えて、主制御マイコン20から副制御マイコン30への電源電圧の回り込みを防止するようにしている。また、主制御マイコン20の副制御マイコン30に対する監視機能も停止される。
尚、本実施形態においては、車載バッテリ3及び電源回路10が電源供給手段に相当し、電源電圧V2が第1電源電圧に相当し、電源電圧V3が第2電源電圧に相当し、ローレベルの信号V6が遮断信号に相当し、S810の処理が出力信号抑制処理に相当し、電源監視回路22、動作監視回路23及び通信回路24が監視手段に相当している。
以上のように、本実施形態においては、IGSW4がオフされて待機モードに移行すると、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給が停止される。また、主制御マイコン20は動作を継続する一方、副制御マイコン30を監視するための機能は停止させる。このため、待機モードにおける消費電流を抑えることができるし、最低限必要な機能は維持されるようにすることができる。
また、本実施形態においては、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給が停止される前に、主制御マイコン20では、ポート処理(S810)が実行される。このため、電源電圧V3の供給が停止された後に、主制御マイコン20から副制御マイコン30へハイレベルの信号が出力されることを防止することができる。したがって、副制御マイコン30に電流が流れて、待機電流が増加したり副制御マイコン30内部の素子(例えば、ダイオードDu1,Du2等)が故障したりしてしまうことを防止することができる。
[実施形態2]
次に、第2実施形態の電子制御装置について、図11を用いて説明する。
図11に示すように、第2実施形態のECU1では、第1実施形態のECU1と比較して、副制御マイコン30が電源監視回路31を備えている点と、電源回路10が信号監視回路14を備えている点とが異なっている。
電源監視回路31は、IGSW4からの信号SW1を監視するものである。つまり、本第2実施形態では、主制御マイコン20と副制御マイコン30とはそれぞれ別に、信号SW1を監視している。
また、電源監視回路22は、スイッチ13をオフするための信号V8を信号監視回路14に入力し、電源監視回路31は、同じくスイッチ13をオフするための信号V9を信号監視回路14に入力する。
そして、信号監視回路14は、信号V8,V9を監視すると共にスイッチ13をオンオフするための信号V10を出力するようになっており、所定の条件が成立すると、スイッチ13への信号V10のレベルをローレベルにしてスイッチ13をオフさせ、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給を停止する。
以下、具体的に説明する。
まず、主制御マイコン20及び副制御マイコン30が実行する処理について説明する。
本第2実施形態において、主制御マイコン20及び副制御マイコン30は、図12の待機モード処理を実行する。図12の待機モード移行処理において、S610〜S630の処理は、基本的には図7のS610〜S630と同じであるが、主制御マイコン20と副制御マイコン30とはそれぞれ、下記の点で異なる。
まず、主制御マイコン20は、図12におけるS630の待機モード移行処理として、図9のS820を除いた処理を実行する。つまり、S810の処理の後、S830の処理を実行する。
一方、副制御マイコン30は、図12のS630の待機モード移行処理として、図3の通信終了確認処理と、図4のリレーオフ確認処理と、図6のデータ退避処理とを実行する。また、図5の確認処理も実行される。尚、通信終了確認処理(図3)、リレーオフ確認処理(図4)及びデータ退避処理(図6)の3つの処理のうち、何れか1つ或いは何れか2つの処理が実行されるようにしてもよい。
そして、S630の処理の後、S640へ進み、電源電圧V3の供給を停止させるための遮断信号を出力する。つまり、S640において、主制御マイコン20は、信号V8を出力し、副制御マイコン30は、信号V9を出力する。
また、主制御マイコン20及び副制御マイコン30は、図8の監視処理も実行する。
次に、電源回路10の動作について、図13を用いて説明する。図13では、電源回路10の動作をフローチャートで表しているが、この処理は、電源回路10が備える信号監視回路14のハード構成により実現される処理である。尚、電源回路10にマイコン等を設け、ソフトウエアにより図13の処理が実行されるようにしてもよい。
図13の電源回路処理では、まず、S910にて、主制御マイコン20或いは副制御マイコン30から、信号V8或いは信号V9が入力されたか否かを判定する。そして、信号V8或いは信号V9が入力されていないと判定すると(S910:NO)、再びS910の処理を繰り返し、逆に、信号V8或いは信号V9が入力されたと判定すると(S910:YES)、S920へ進む。ここで、S910において、主制御マイコン20から信号V8が入力されたものとして、以下説明する。
S910から進んだS920では、信号監視回路14が備える図示しないタイマをスタートさせる。そして、続くS930では、副制御マイコン30から信号V9が入力されたか否かを判定し、信号V9が入力されたと判定すると(S930:YES)、信号V8及び信号V9の何れもが入力されたと判断して、S940へ進む。
そして、S940では、信号V10をローレベルにして、スイッチ13をオフさせる。つまり、電源電圧V3の供給を停止させる。
一方、S930にて、副制御マイコン30から信号V9が入力されていないと判定すると(S930:NO)、S950へ移行し、S920でスタートさせたタイマのカウント時間が、規定時間T5を経過したか否かを判定する。そして、規定時間T5を経過していないと判定すると(S950:NO)、再びS930へ戻り、逆に、規定時間T5経過したと判定すると(S950:YES)、S940へ移行する。ここで、タイマのカウント時間が規定時間T5経過した場合も、S940へ移行する(スイッチ13をオフさせる)理由は、例えば副制御マイコン30に異常が生じて信号V9が出力されないような場合に、電源電圧V3の供給が停止されずに副制御マイコン30が通常通り動作することにより、車載バッテリ3があがってしまうことを防止するためである。
また、S910にて副制御マイコン30から信号V9が入力されたと判定した場合、S920に進んでタイマをスタートさせ、続くS930では、主制御マイコン20から信号V8が入力されたか否かを判定する。そして、S930で信号V8が入力されたと判定すると、940へ進み、逆に、S930で信号V8が入力されていないと判定すると、S950へ移行する。そして、S950で、タイマのカウント時間が規定時間T5を経過していないと判定すれば、再びS930へ戻り、タイマのカウント時間が規定時間T5を経過したと判定すると、S940へ移行する。
以上のように、本第2実施形態においては、主制御マイコン20からの信号V8と、副制御マイコン30からの信号V9の両方が入力されると、副制御マイコン30への電源電圧V3の供給が停止される。これにより、誤って電源電圧V3の供給が停止されてしまうということを確実に防止することができる。つまり、例えば主制御マイコン20の誤動作により、正規のものでない信号V8が出力されてしまったり、或いは、信号監視回路14において、ノイズ信号が信号V8であると誤検出されてしまったりしたような場合でも、副制御マイコン30からの信号V9が入力されない限り、電源電圧V3の供給は停止されない。
一方、本第2実施形態では、主制御マイコン20と副制御マイコン30との少なくとも何れか一方から信号V8或いは信号V9が入力されてから、規定時間T5を経過すると、電源電圧V3の供給が停止されるようになっている。このため、主制御マイコン20と副制御マイコン30との何れか一方に異常等が生じて信号V8或いは信号V9が出力されないような場合でも、その信号V8或いは信号V9の何れかが出力されれば、規定時間T5の経過後は、正常に電源電圧V3の供給を停止させることができる。これにより、消費電流の低減を図ることができる。また、電源電圧V3の供給が停止される前に、主制御マイコン20は、第1実施形態と同じポート処理(S810)を実行するため、電源電圧の回り込みを防止して、副制御マイコン30内部のダイオードDu1,Du2等が故障してしまうことを防止することができる。
参考の実施形態]
次に、参考の実施形態の電子制御装置について、図14を用いて説明する。
図14に示すように、参考の実施形態のECU1では、第1実施形態と比較して、主制御マイコン20は、ウォッチドッグパルスを定期的に出力するWDP出力部28と、主制御マイコン20内の何れかの回路における電圧が低下した場合に、その異常を検出すると共に、その異常を表す電圧異常信号を出力する低電圧検出回路27と、ウォッチドッグパルス及び電圧異常信号に基づき、異常を検出した場合に、主制御マイコン20をリセットして初期化させるRESET部26と、を備えている点、及び通信回路24を備えていない点が異なっている。
RESET部26は、具体的に、WDP出力部28からのウォッチドッグパルスが所定のタイミングで出力されていないと判定すれば、異常が生じたと判定して、主制御マイコン20をリセットさせる。また、低電圧検出回路27より電圧異常信号が入力されたと判定すれば、主制御マイコン20をリセットさせる。尚、RESET部26の機能は、ソフトウエアにより実現される。
また、副制御マイコン30は、第1実施形態と比較して、通信回路35を備えていない点が異なっている。
そして、本実施形態では、信号V4aの信号線L4に、一端がグランドに接続された抵抗29の他端が接続されている。また、本第3実施形態のECU1は、他のECUと通信はしないように構成されている。尚、他のECUと通信がなされるように構成してもよいことは勿論である。
本実施形態の副制御マイコン30は、図2〜図6の処理を実行する。また、主制御マイコン20は、図7〜図9の処理を実行すると共に、図15の異常監視処理及び図16の異常検出処理を実行する。
図15の異常監視処理は、副制御マイコン30の異常の有無を監視して、異常があれば副制御マイコン30を初期化させる処理であり、まず、S1010にて、ウォッチドッグクリア信号WDCに基づき、副制御マイコン30に異常が生じたか否かを判定し、異常が生じていないと判定すると(S1010:NO)、再びこのS1010の処理を繰り返し、逆に、異常が生じたと判定すると(S1010:YES)、S1020へ進む。
S1020では、信号V5を一定時間ローレベルにして、副制御マイコン30へリセットを指示する。また、このS1020では、副制御マイコン30へリセットを指示した後は、その信号V5の出力レベルをローレベルに固定する。これにより、主制御マイコン20から副制御マイコン30への電源電圧の回り込みを防止するのである。
その後、S1030にて、副制御マイコン30に異常が生じているか否かを再び判定し、異常が生じていると判定すると(S1030:YES)、S1040へ進み、待機モード移行処理を実行する。この待機モード移行処理は、S630の待機モード移行処理と同じである。つまり、S1040では、図9の処理を実行する。
そして、図9のS820の処理により電源電圧V3の供給が停止されて副制御マイコン30の動作が停止されるが、電源電圧V3の供給が停止される前に、S810のポート処理が実行されるため、主制御マイコン20から副制御マイコン30への電源電圧の回り込みを防止することができる。このように、副制御マイコン30に異常が生じてその動作を停止させる場合にも、本発明を適用することができる。またさらに、本実施形態においては、信号V4aの信号線L4に抵抗29が接続されているため、より確実に電源電圧の回り込みを防止することができる。以下、具体的に説明する。
副制御マイコン30において、ダイオードDu1,Du2のカソードは、副制御マイコン30内の電源ラインに接続されており、その電源ラインは、副制御マイコン30内の各回路を介してグランドラインに接続されている。そして、抵抗29のインピーダンスは、副制御マイコン30内の回路のインピーダンスと比較して、小さい値となっている。そうすると、副制御マイコン30が動作を停止した状態において、主制御マイコン20からの電流は、インピーダンスの小さい抵抗29側へ流れることとなる。このため、主制御マイコン20からハイレベルの信号が出力されても、副制御マイコン30への電源電圧の回り込みは防止されることとなる。
一方、S1030にて副制御マイコン30に異常が生じていないと判定すると(S1030:NO)、S1050へ移行し、通常の動作に復帰する。具体的に、例えば、S1020で信号V5の出力レベルをローレベルに固定したが、その固定をリセットする。
図16の異常検出処理では、まず、S1110にて、主制御マイコン20自身に異常が生じたか否かを判定する。具体的に、RESET部26により、リセットを指示するリセット信号が動作監視回路23に入力されたか否かを判断し、入力されたと判断すれば、異常が生じたと判定することとなる。一方、リセット信号が入力されていないと判断すれば、異常が生じていないと判定する。
そして、S1110にて異常が生じていないと判定すると(S1110:NO)、再びこのS1110の処理を繰り返し、逆に、異常が生じたと判定すると(S1110:YES)、S1120へ進む。
S1120では、信号V6をローレベルにしてスイッチ13をオフさせ、電源電圧V3の供給を停止させる。これは、副制御マイコン30の動作を監視する主制御マイコン20に異常が生じており、副制御マイコン30の動作の監視が正常でない場合も考えられるため、副制御マイコン30を停止させることが好ましいためである。
そして次に、S1130では、主制御マイコン20自身をリセットして初期化させる。具体的には、マイコンコアのプログラムの実行アドレスをスタートアドレスにジャンプさせる。
そして、このような場合においても、前述したように、信号線L4に設けられた抵抗29により、信号線L4からの電源電圧の回り込みは防止されるようになっている。
以上のように、本実施形態の電子制御装置によれば、主制御マイコン20に異常が生じた場合には、その主制御マイコン20がリセットされると共に、電源電圧V3の供給が停止されるため、他の電子機器等に影響を及ぼすことがない。また、信頼性の高いECU1を提供することができる。しかも、信号線L4に設けられた抵抗29により、電源電圧の回り込みが防止され、主制御マイコン20内部の入力保護用のダイオードや、副制御マイコン30内部の入力保護用のダイオードDu1,Du2等が故障してしまうことを防止することができる
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態において、主制御マイコン20を副制御マイコンとし、副制御マイコン30を主制御マイコンとしても、本発明を適用することができる。
また、上記参考の実施形態の図16において、主制御マイコンに異常が生じた場合に(S1110:YES)、S1120で信号V6(ローレベル)が出力されるようになっているが、S1120において、ローアクティブの信号V5を出力されるようにしてもよい。つまり、副制御マイコン30を初期化させるようにしてもよい。またさらに、主制御マイコン20に異常が生じた場合に(S1110:YES)、信号V6が出力されないようにしてもよいし、或いは信号V5が出力されないようにしてもよい。この場合は、副制御マイコン30の動作を継続させることができる。
また、図15,16の処理が、第1及び第2実施形態においても実行されるようにしてもよい。この場合、図16の処理が第1及び第2実施形態において実行されるようにするためには、第1及び第2実施形態において、参考の実施形態のRESET部26、低電圧検出回路27及びWDP出力部28を設けるようにすればよい。
また、上記実施形態において、リレー5に限らず、モータ等の電気負荷が設けられている場合でも、本発明を適用することができる。
実施形態のECUの構成を表すブロック図である。 副制御マイコンにおいて実行される待機モード処理の流れを表すフローチャートである。 副制御マイコンにおいて実行される通信終了確認処理の流れを表すフローチャートである。 副制御マイコンにおいて実行されるリレーオフ確認処理の流れを表すフローチャートである。 副制御マイコンにおいて実行される確認処理の流れを表すフローチャートである。 副制御マイコンにおいて実行されるデータ退避処理の流れを表すフローチャートである。 主制御マイコンにおいて実行される待機モード移行処理の流れを表すフローチャートである。 主制御マイコンにおいて実行される監視処理の流れを表すフローチャートである。 主制御マイコンにおいて実行される待機モード移行処理の流れを表すフローチャートである。 実施形態の作用を表すタイムチャートである。 第2実施形態のECUの構成を表すブロック図である。 第2実施形態の主制御マイコン及び副制御マイコンにおいて実行される待機モード処理の流れを表すフローチャートである。 第2実施形態の電源回路において実行される電源回路処理の流れを表すフローチャートである。 参考の実施形態のECUの構成を表すブロック図である。 参考の実施形態の主制御マイコンにおいて実行される異常監視処理の流れを表すフローチャートである。 参考の実施形態の主制御マイコンにおいて実行される異常検出処理の流れを表すフローチャートである。
符号の説明
1,2…ECU、3…車載バッテリ、4…イグニションスイッチ、5…リレー、6a,6b…通信線、10…電源回路、12…レギュレータ、13…スイッチ、14…信号監視回路、20…主制御マイコン、22…電源監視回路、23…動作監視回路、24…通信回路、25…入出力回路、26…RESET部、27…低電圧検出回路、28…WDP出力部、29…抵抗、30…副制御マイコン、31…電源監視回路、32…リレー制御部、33…WDC出力部、34…RESET部、35…通信回路、38,39…入力バッファ、40…ドライバ回路、L4…信号線。

Claims (15)

  1. 信号線を介して互いに接続される主制御マイコン及び副制御マイコンと、
    前記主制御マイコンへ、該主制御マイコンが動作するための第1電源電圧を供給すると共に、前記副制御マイコンへ、該副制御マイコンが動作するための第2電源電圧を供給する電源供給手段と、を備えた電子制御装置であって、
    前記電源供給手段は、前記第2電源電圧の供給の停止を指示する遮断信号を受けると、前記第2電源電圧の供給を停止するようになっており、
    前記副制御マイコンは、電子制御装置の外部に設けられた電気負荷を制御するとともに、前記主制御マイコンが前記遮断信号を出力することを許可する遮断許可信号を、前記電気負荷の通電をオフしてから、前記主制御マイコンに出力するようになっており、
    前記主制御マイコンは、前記副制御マイコンより前記遮断許可信号が入力されると、前記遮断条件が成立したと判断し、当該主制御マイコンから前記副制御マイコンへ前記信号線を介してハイレベルの信号が出力されないようにする出力信号抑制処理を実行すると共に、ソフトウエアによる該出力信号抑制処理を行った後に、前記遮断信号を前記電源供給手段に出力する処理を実行すること、を特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記主制御マイコンが実行する出力信号抑制処理は、前記主制御マイコンから前記副制御マイコンへ前記信号線を介して出力される信号のレベルをローレベルにする処理であることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記主制御マイコンは、前記信号線に接続されるポートとして、出力ポート或いは入力ポートの何れかに切り換え設定して使用することが可能な入出力切換可能ポートを備えていると共に、前記出力信号抑制処理では、前記入出力切換可能ポートの設定を入力ポートに切り換え設定するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記副制御マイコンは、外部の機器と通信をするように構成されており、外部の機器からの通信が終了して所定時間経過すると、前記遮断許可信号を出力するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項に記載の電子制御装置において、
    前記外部の機器は複数あり、前記副制御マイコンは、前記外部の機器全てからの通信が終了して前記所定時間経過すると、前記遮断許可信号を出力するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項又は請求項に記載の電子制御装置において、
    前記外部の機器は、通信の遮断を要求する通信遮断信号を前記副制御マイコンに送信し、該副制御マイコンより通信の遮断が許可されると、通信を終了させるようになっており、
    前記副制御マイコンは、前記通信遮断信号を受信してから予め定められた許容時間を経過すると、前記遮断許可信号を出力するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記副制御マイコンは、データを記憶する揮発性のメモリを備えており、該揮発性のメモリに記憶されたデータをその揮発性のメモリ以外の記憶手段に退避させてから、前記遮断許可信号を出力するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項に記載の電子制御装置において、
    前記記憶手段は、不揮発性のメモリであることを特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記副制御マイコンは、前記遮断許可信号を出力した場合には、前記遮断信号を前記電源供給手段に出力するようになっており、
    前記電源供給手段は、前記主制御マイコンからの遮断信号と、前記副制御マイコンからの遮断信号との両方が入力された場合に、前記第2電源電圧の供給を停止するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項に記載の電子制御装置において、
    前記電源供給手段は、前記主制御マイコンと前記副制御マイコンとの少なくとも何れか一方から前記遮断信号が入力されてから、予め定められた規定時間を経過したと判断すると、前記第2電源電圧の供給を停止するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記主制御マイコンは、前記副制御マイコンから入力される信号に基づき、前記副制御マイコンが正常か否かを監視する監視手段を備えていると共に、前記遮断信号を前記電源供給手段に出力すると、前記監視手段の機能を停止させるようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  12. 請求項11に記載の電子制御装置において、
    前記主制御マイコンは、前記監視手段により前記副制御マイコンの異常が検出された場合に、前記副制御マイコンを初期化させるローアクティブの初期化信号を、前記信号線を介して前記副制御マイコンに出力するようになっており、
    さらに、前記主制御マイコンは、前記遮断信号を前記電源供給手段に出力すると、前記初期化信号の出力レベルをローレベルにするようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  13. 請求項11又は請求項12に記載の電子制御装置において、
    前記監視手段は、当該監視手段が動作するための電源電圧がこの監視手段に供給されることにより動作する回路から構成されていると共に、
    前記主制御マイコンは、前記監視手段の機能を停止させる際には、前記監視手段への電源電圧の供給を停止させるようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記監視手段は、前記副制御マイコンから特定の信号が一定時間毎に出力されているか否かと、前記副制御マイコンから出力される信号が正常か否かとの少なくとも何れか一つを監視するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
  15. 請求項11から14のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記監視手段は、さらに、前記副制御マイコンに供給される第2電源電圧が正常か否かを監視するようになっていることを特徴とする電子制御装置。
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