JP4939622B2 - ピーニング工具および加工方法 - Google Patents
ピーニング工具および加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4939622B2 JP4939622B2 JP2010067253A JP2010067253A JP4939622B2 JP 4939622 B2 JP4939622 B2 JP 4939622B2 JP 2010067253 A JP2010067253 A JP 2010067253A JP 2010067253 A JP2010067253 A JP 2010067253A JP 4939622 B2 JP4939622 B2 JP 4939622B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mandrel
- tool
- retainer
- pressing body
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
- Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
Description
また、ワークが回転する場合に、前記リテーナが回転すると、ワークにおける押圧体による周方向での加工位置は、ワークおよび作用部(すなわちマンドレル)の回転速度に加えて、リテーナの回転速度の影響を受けるため、ワークおよび作用部の回転速度に基づいて設定される特定部位を集中的にピーニング加工することは困難である。
そして、本発明は、さらに、押圧体による加工部位のピーニング加工時の加工部位からの反力によるマンドレルの作用部の振れを抑制することを目的とし、さらに、該作用部の振れを抑制するための振れ抑制体によるワークの表面の変形を抑制することを目的とする。
さらに、作用部を有するマンドレルは、支持部材が有する本体の支持部に回転可能に支持される一方、リテーナは、本体から軸線方向に延出していると共に、支持部から軸線方向で離隔した位置で押圧体を保持する。この結果、支持部と押圧体とが軸線方向で同じ位置に配置される場合に比べて、押圧体を回転中心線に近づけて配置することができるので、押圧体を保持するリテーナを径方向で小型化できる。このため、例えば、ワークの小径の穴にリテーナを挿入することが可能になって、該穴の壁面であるワークの内周面のピーニング加工ができる。
これによれば、マンドレルを回転可能に支持する支持部を有する支持部材の本体は、マンドレルにおいて回転力が入力される入力部と作用部との間において、回転防止部が固定される工具固定部材に固定状態で支持されるので、マンドレルの振れ、ひいてはピーニング工具の振れが工具固定部材により抑制されて、加工精度の向上が可能になる。
これによれば、回転中心線に対する径方向での位置に関して、振れ抑制体の最大離隔位置が押圧体の最大離隔位置よりも回転中心線に近い分、ワークの表面に対する振れ抑制体の押込み量を該表面に対する押圧体の押込み量よりも小さくできるので、振れ抑制体によるワークの表面の変形を抑制できる。
これによれば、回転中心線に対する径方向での位置に関して、振れ抑制体の最大離隔位置を押圧体の最大離隔位置よりもワークの中心軸線に近づけることができる分だけ、ワークの表面に対する振れ抑制体の押込み量の減少が可能になるので、振れ抑制体によるワークの表面の変形を抑制できる。
これによれば、作用部の振れを抑制する振れ抑制体は、押圧体によるマンドレル側加工用当接範囲を含むと共に該マンドレル側加工用当接範囲よりも広いマンドレル側抑制用当接範囲で作用部に当接する。この結果、ワークの加工部位からの反力が押圧体を通じて加えられる作用部に対する振れ抑制体による支持範囲を大きくできるので、振れ抑制体による作用部の振れの抑制効果が高められて、加工精度の向上が可能になる。しかも、作用部の振れを抑制するために作用部の外径を大きくして剛性を高める場合に比べて、作用部を径方向で小型化でき、マンドレルを軽量化できる。
これによれば、振れ抑制体は、押圧体によるワーク側加工用当接範囲よりも広いワーク側抑制用当接範囲でワークの表面における加工部位以外の部位に当接することから、ワーク側加工用当接範囲とワーク側抑制用当接範囲とが同じ場合に比べて、振れ抑制体によるワークの表面の変形を抑制できる。
これによれば、作用部が、リテーナに対する軸線方向での位置に応じて径方向での押圧体との当接位置を変更する可変径部で構成されることから、同種の複数のワークが加工される場合において、ワークに対して加工上最適な加工時ツール径に設定された軸線方向位置で、ストッパが支持側当接部またはマンドレル側当接部に当接するように位置調整されて固定されることにより、1つのワークに対する加工終了後に、マンドレルを軸線方向に移動させてツール径を前記加工時ツール径から変更する必要があるときに、次のワークに対しては、ストッパが支持側当接部またはマンドレル側当接部に当接する位置までマンドレルを移動させればよいので、前記加工時ツール径の設定が容易になり、加工作業の効率が向上する。
これによれば、リテーナ固定工程において押圧体を保持するリテーナが固定されるので、ワークの内周面における加工部位をピーニング工具により集中的に、かつ精度よく加工することができる。
そして、本発明によれば、さらに、押圧体による加工部位のピーニング加工時の加工部位からの反力によるマンドレルの作用部の振れを抑制することができ、さらに、該作用部の振れを抑制するための振れ抑制体によるワークの表面の変形を抑制することができる。
図1〜図6は、本発明の第1実施形態を説明する図である。
図1を参照すると、本発明の第1実施形態であるピーニング工具1は、加工機2に装着されて使用される工具である。ここで、加工機2は、例えばマシニングセンタやボール盤を利用したものでもよいし、ピーニング工具1のための専用機であってもよい。
マンドレル10は、該マンドレル10を回転させる回転力が駆動源2aから入力される入力部であると共に加工機2に装着されるシャンク11と、ボール7および後記ローラ27を径方向に移動させる作用部13と、軸線方向でマンドレル10の両端部であるシャンク11および作用部13の間に位置してシャンク11に入力された回転力を作用部13に伝達する中間部12とを有する。
なお、軸線方向のうち、シャンク11から作用部13に向かう方向を前進方向とし、前進方向とは反対方向を後退方向という。そして、前進方向および後退方向の一方を軸線方向での一方向とするとき、前進方向および後退方向の他方は軸線方向での他方向である。
第1被支持部12eは、第2被支持部12fの外径よりも大きな外径を有する大径部から構成されるので、マンドレル10の剛性が高められて、マンドレル10の振れ、ひいては作用部13の振れが抑制される。第2被支持部12fは、作用部13の最大外径以上の外径の、ここでは該最大外径に等しく、かつ軸線方向に一定の外径の軸部から構成される。
また、支持部材20に対してマンドレル10が前進方向に移動するにつれて、第2支持部32と第2被支持部12fとの軸線方向での摺接範囲が大きくなって、第2支持部32による第2被支持部12fの支持範囲が大きくなるので、第2支持部32による作用部13の振れの抑制効果が高められる。
そして、作用部13の外周面13aの横断面形状は、多角形状、この実施形態では六角形状である。ここで、このように多角形部で構成される作用部13の前記多角形状とは、突出部14および非突出部15が周方向に交互に配置されて形成される形状を意味し、多角形を形成する各辺がすべて直線である必要はないものとする。
この実施形態では、外周面13aは、その径が前進方向に向かうにつれて減少し、ここでは一定の割合で減少する面として、テーパ面である突出面14aおよび傾斜平面である非突出面15aを有する。したがって、作用部13は、先端(または前進方向)に向かって先細となる。
そして、軸線方向での作用部13の形成範囲は、ツール径調整機構50により少なくとも後記ツール径の調整が行われる範囲である。
第1支持部31は、第1被支持部12eが軸線方向に移動可能に収容される横断面形状が円形の空間33を形成し、第1被支持部12eを有するマンドレル10を回転中心線Lmと同心状態で軸線方向に移動可能に案内する案内部を構成する。
空間33に連なると共に軸線方向に平行に直線状に延びている挿通穴34は、横断面形状が円形の円穴であり、第1被支持部12eが軸線方向に移動可能に配置される空間33よりも小径である。
径方向で突出部14に対向可能な位置に配置された収容空間41,42は、ボール7が収容される1以上の第1収容空間41と、ローラ27が収容される複数としての2つの第2収容空間42とから構成される。各収容空間41,42は、リテーナ40を径方向に貫通する空間であり挿通穴34に開口している。
ワーク3の内周面4は、回転中心線Lmに平行な中心軸線Lwを有すると共に該中心軸線Lwに直交する平面での断面形状が円である。
治具60は、載置台65が固定される基台61と、フランジ30が載置される工具支持部としての支持プレート62と、基台61に対して支持プレート62を支持する中間支持部としての複数の脚部63とを有する。
載置台65は、治具60に対して、軸線方向、径方向および周方向でのワーク3の位置を調整可能とするワーク位置調整部(図示されず)を有する。該ワーク位置調整部は、例えば位置調整用のネジ構造を有する。そして、該ワーク位置調整部による位置調整で、治具60に固定された状態のピーニング工具1に対して、ワーク3の開口縁4aの位置決めを行うことができる。
したがって、ストッパ51は、軸線方向での位置が調整可能であると共に、ステム24との当接状態において軸線方向での位置が固定可能である。
なお、ピーニング工具1が複数の押圧体を備える場合、該複数の押圧体は、複数の押圧体に作用する反力(つまり、作用部13に作用する反力)が釣り合わない形態で配置されているか、または、反力が作用部13の振れを発生させる形態で配置されている。そして、このような形態の配置として、例えば複数の押圧体が周方向で不等間隔に配置されている場合がある。
そして、ボール7およびローラ27は、突出部14において外周面13a上で同一の内接円Ciに内接し、各ローラ27に外接する外接円Co2は、ボール7に外接する外接円Co1よりも小さい。
図6を併せて参照すると、ボール7は、非突出部15に当接している状態では、周方向で突出部14に近づくとき次第に大きくなる押圧力で開口縁4aを押圧し、突出部14に当接している状態で最大の押圧力で開口縁4aを押圧する。同様に、各ローラ27は、非突出部15に当接している状態では、周方向で突出部14に近づくとき次第に大きくなる押圧力で、内周面4における開口縁4a以外の部位である非加工部位を押圧し、突出部14に当接している状態で最大の押圧力で前記非加工部位を押圧する。
また、図5に示されるように、ローラ27は、ボール7と開口縁4aとの軸線方向での当接範囲であるワーク側加工用当接範囲Sw1よりも広い軸線方向での当接範囲であるワーク側抑制用当接範囲Sw2で前記非加工部位に当接する。
先ず、準備工程において、加工機2(図1参照)に装着されたマンドレル10は第1被支持部12eがステム24に当接するまで後退方向に移動させられて、ステム24とストッパ51のマンドレル側当接部52との軸線方向での間隔Aが最大になり、マンドレル10および該マンドレル10と一体の作用部13が支持部材20に対して最大後退位置を占める。このため、ツール径は最小ツール径になる。
続く位置決め工程において、フランジ30が支持プレート62に当接した状態で、軸線方向および周方向で、ボール7が内周面4の開口縁4aと同じ位置に位置決めされるように、載置台65の前記ワーク位置調整部によるワーク3の位置調整が行われる。この位置決め工程により、回転中心線Lm(したがって、軸線方向)が上下方向に平行になり、回転中心線Lmと中心軸線Lwとが一致する。
このとき、ツール径は、開口縁4aをピーニング加工するための最適な加工用ツール径に設定される。
なお、ストッパ51の別の使用方法として、この状態で、止めネジ56(図2参照)が緩められて、マンドレル側当接部52をステム24に当接させるために、ストッパ51が軸線方向に移動するように、マンドレル10に対して固定解除され、ステム24に当接したとき止めネジ56を締め付けることでマンドレル10に固定されてもよい。
次いで、同種のワーク3を加工する場合には、前記ツール径調整工程において、ストッパ51をステム24に当接する位置までマンドレル10を移動させることで、前記加工用ツール径が得られる。その後、リテーナ固定工程を経て、ピーニング加工工程で該ワーク3が加工される。
回転する作用部13により径方向に駆動されたボール7が内周面4の開口縁4aをピーニング加工するピーニング工具1において、支持部材20は、マンドレル10を回転可能に支持する第1,第2支持部31,32を有する本体21と、マンドレル10の回転時にリテーナ40および本体21の回転を防止すべく治具60の支持プレート62に固定される回転防止部36とを備え、リテーナ40は、本体21から軸線方向に延出していると共に、ボール7を軸線方向で第1,第2支持部31,32から離隔した位置で保持する。
この構造により、マンドレル10の作用部13により駆動されてワーク3の開口縁4aをピーニング加工するボール7を保持するリテーナ40は、治具60に固定される回転防止部36により、マンドレル10の回転時に回転しない状態に維持される。この結果、ワーク3が固定されている場合、その内周面4における周方向での特定の加工部位である開口縁4aを集中的にピーニング加工することができる。
さらに、作用部13を有するマンドレル10は、支持部材20が有する本体21の第1,第2支持部31,32に回転可能に支持される一方、リテーナ40は、本体21から軸線方向に延出していると共に、第1,第2支持部31,32から軸線方向で離隔した位置でボール7を保持する。この結果、作用部の支持部と押圧体(ボール7に相当)とが軸線方向で同じ位置に配置される場合に比べて、ボール7を回転中心線Lmに近づけて配置することができるので、ボール7を保持するリテーナ40を径方向で小型化できる。このため、穴5の径が小さい場合にも、内周面4でのピーニング加工が可能になる。
この構造により、回転中心線Lmに対する径方向での位置に関して、ローラ27の最大離隔位置がボール7の最大離隔位置よりも回転中心線Lmに近い分、ワーク3の内周面4に対するローラ27の押込み量を該内周面4に対するボール7の押込み量よりも小さくできるので、ローラ27によるワーク3の表面の変形を抑制できる。
これにより、ワーク3の開口縁4aからの反力が加えられる作用部13に対するローラ27による支持範囲を大きくできるので、ローラ27による作用部13の振れの抑制効果が高められて、加工精度の向上が可能になる。
この構造により、作用部13が、リテーナ40に対する軸線方向での位置に応じて径方向でのボール7との当接位置を変更する可変径部で構成されることから、同種の複数のワーク3が加工される場合において、ワーク3の加工上最適な加工時ツール径に設定された軸線方向位置で、ストッパ51がステム24に当接するように位置調整されて固定されることにより、1つのワーク3に対する加工終了後に、マンドレル10を軸線方向に移動させてツール径を前記加工時ツール径から変更する必要があるときに、次のワーク3に対しては、ストッパ51がステム24に当接する位置までマンドレル10を移動させればよいので、前記加工時ツール径の設定が容易になり、加工作業の効率が向上する。
図4に示されるように、基準直交平面P上でボール7およびローラ27が共通の外接円を有していてもよい。この場合、基準直交平面P近傍で、ボール7の径とローラ27の径とはほぼ等しい。そして、前記リテーナ固定工程において、穴5内に挿入されたリテーナ40は、回転防止部36により、回転中心線Lmが中心軸線Lwに対して開口縁4a寄りに所定量だけオフセットした位置を占めるように位置決めされる。そして、前記所定量は、開口縁4aでの所要の加工量が得られるように設定される。
この第2実施形態によれば、前記相違点による作用効果を除いて、第1実施形態と同様の作用効果が奏されるほか、次の作用効果が奏される。
リテーナ40は、回転防止部36により、回転中心線Lmが穴5の中心軸線Lwに対して開口縁4a寄りにオフセットした位置を占めるように位置決めされることにより、回転中心線Lmに対する径方向での位置に関して、ローラ27の最大離隔位置をボール7の最大離隔位置よりも中心軸線Lwに近づけることができる分だけ、ワーク3の内周面4に対するローラ27の押込み量の減少が可能になるので、ローラ27によるワーク3の内周面4の変形を抑制できる。
ピーニング工具1は、バリ取り以外に、例えば、ワーク3の表面の加工部位において、表面硬度の増大や圧縮残留応力による疲労強度の向上のために使用されてもよい。ワーク3は熱交換器などの管状部材であってもよい。
ステム24は、軸線方向での位置が調整可能に第1支持部31に結合されていてもよく、これにより、ステム24とストッパ51との軸線方向間隔Aを調整できる。
押圧体はローラであってもよい。また、1つの第2収容空間42に、振れ抑制体として、ボールおよびローラの少なくとも一方から構成される転動体が複数個収容されてもよい。
ツール径調整機構50において、ステム24が、ストッパ51と同様のストッパとして、支持部材20に軸線方向での位置が調整可能に設けられてもよい。この場合、該ストッパは、マンドレル10に設けられたマンドレル側当接部52に当接することにより、リテーナ40に対する作用部13の軸線方向移動量を規定し、マンドレル側当接部52との当接状態において軸線方向での位置が固定可能である。
押圧体および振れ抑制体は、ボール7やローラ27など作用部13の外周面13aに沿って転動可能な転動体以外の部材、径方向に沿う軸線を有する柱状体(例えば、径方向での両端部(それぞれワーク3および作用部13との当接部となる部分。)が球面状の円柱)などであってもよい。
回転中心線Lmを中心にワーク3が回転してもよい。この場合にも、リテーナ40が回転しないため、リテーナ40が回転する場合に比べて、マンドレル10およびワーク3の回転速度の設定により、ワーク3の表面における周方向での特定の加工部位を精度よくピーニング加工することができる。
作用部13は、進出方向に向かって拡径する形状であってもよい。
回転防止部36は、フレーム23またはリテーナ40に設けられてもよい。
軸線方向におけるワークに対するピーニング工具の位置決めを調整可能とするために、治具60が、基台61に対する軸線方向での支持プレート62の位置を調整可能とする治具位置調整部(図示されず)を有していてもよい。例えば位置調整用のネジ構造を有する前記治具位置調整部は、各脚部63に、または支持プレート62と各脚部63との間に設けられる。そして、ピーニング工具1による加工工程のうちの位置決め工程において、軸線方向でボール7が開口縁4aと同じ位置に位置決めされるように、前記治具用位置調整部により、軸線方向での支持プレート62の位置調整、したがってピーニング工具1の位置調整が行われてもよい。
作用部の径方向内方にリテーナ、押圧体および振れ抑制体が配置され、リテーナ、押圧体および振れ抑制体の径方向内方にワークの表面(例えば外周面)が配置されてもよい。
3 ワーク
4 内周面(表面)
4a 開口縁(加工部位)
5 穴
6 横穴
7 ボール(押圧体)
10 マンドレル
13 作用部
20 支持部材
21 本体、
27 ローラ(振れ抑制体)
31,32 支持部
36 回転防止部
40 リテーナ
50 ツール径調整機構
51 ストッパ
52 マンドレル側当接部
60 治具(工具固定部材)
Lm 回転中心線
Lw 中心軸線、
Ci 内接円
Co1,Co2 外接円
Sm1,Sm2 マンドレル側当接範囲
Sw1,Sw2 ワーク側当接範囲
Claims (8)
- ワークの表面における加工部位に当接する押圧体と、前記押圧体を径方向に駆動する作用部を有すると共に駆動源により回転駆動されて回転中心線を中心に回転するマンドレルと、前記押圧体を径方向に移動可能に保持するリテーナを有する支持部材とを備え、回転する前記作用部により径方向に駆動された前記押圧体が前記加工部位を間欠的に押圧加工するピーニング工具において、
前記支持部材は、前記マンドレルを回転可能に支持する支持部を有する本体と、前記マンドレルの回転時に前記リテーナおよび前記本体の回転を防止すべく工具固定部材に固定される回転防止部とを備え、
前記リテーナは、前記本体から軸線方向に延出していると共に、前記押圧体を軸線方向で前記支持部から離隔した位置で保持することを特徴とするピーニング工具。 - 請求項1記載のピーニング工具であって、
前記マンドレルは、前記駆動源からの回転力が入力される入力部を有し、
前記支持部は、軸線方向で前記作用部と前記入力部との間において前記マンドレルを支持することを特徴とするピーニング工具。 - 請求項1または2記載のピーニング工具であって、
前記支持部材は、前記押圧体を通じて作用する前記加工部位からの反力による前記作用部の振れを抑制する振れ抑制体を備え、
前記作用部は、前記押圧体および前記振れ抑制体に対して径方向内方に配置され、
前記押圧体および前記振れ抑制体は、前記回転中心線を中心とした同一の内接円に内接する状態で前記作用部に当接し、
前記振れ抑制体に外接する前記回転中心線を中心とした外接円は、前記押圧体に外接する前記回転中心線を中心とした外接円よりも小さいことを特徴とするピーニング工具。 - 請求項1または2記載のピーニング工具であって、
前記支持部材は、前記押圧体を通じて作用する前記加工部位からの反力による前記作用部の振れを抑制する振れ抑制体を備え、
前記表面は、前記回転中心線に平行な中心軸線を有すると共に前記中心軸線に直交する平面での断面形状が円である内周面であり、
前記リテーナは、前記回転防止部により、前記回転中心線が前記中心軸線に対して前記加工部位寄りにオフセットした位置を占めるように位置決めされることを特徴とするピーニング工具。 - 請求項1または2記載のピーニング工具であって、
前記押圧体は、前記押圧体を通じて作用する前記加工部位からの反力による前記作用部の振れを発生させる形態で配置され、
前記支持部材は、前記押圧体を通じて作用する前記加工部位からの反力による前記作用部の振れを抑制する振れ抑制体を備え、
前記振れ抑制体は、前記加工部位を押圧加工している前記押圧体が当接している前記作用部に、前記押圧体と前記作用部との軸線方向での当接範囲であるマンドレル側加工用当接範囲を含むと共に前記マンドレル側加工用当接範囲よりも広い軸線方向での当接範囲であるマンドレル側抑制用当接範囲で当接することを特徴とするピーニング工具。 - 請求項5記載のピーニング工具であって、
前記振れ抑制体は、前記押圧体と前記加工部位との軸線方向での当接範囲であるワーク側加工用当接範囲よりも広い軸線方向での当接範囲であるワーク側抑制用当接範囲で前記加工部位以外の部位で前記表面に当接することを特徴とするピーニング工具。 - ツール径を調整するツール径調整機構を備える請求項1から6のいずれか1項記載のピーニング工具であって、
前記作用部は、径方向での前記押圧体との当接位置が、軸線方向での前記リテーナに対する前記作用部の位置に応じて変化する可変径部から構成され、
前記ツール径調整機構は、前記支持部材に設けられた支持側当接部または前記マンドレルに設けられたマンドレル側当接部に当接することにより、前記リテーナに対する前記作用部の軸線方向移動量を規定するストッパを有し、
前記ストッパは、軸線方向での位置が調整可能であると共に、前記支持側当接部または前記マンドレル側当接部との当接状態において軸線方向での位置が固定可能であることを特徴とするピーニング工具。 - ツール径を調整するツール径調整機構を備える請求項1記載のピーニング工具による加工方法であって、
前記リテーナが、前記ワークに設けられると共に前記表面である内周面を壁面としている穴に挿入される挿入工程と、
前記押圧体が、前記穴内において径方向で前記加工部位と対向する位置に位置決めされる位置決め工程と、
前記位置決め工程で位置決めされた前記押圧体が前記加工部位に当接するように、前記ツール径調整機構によりツール径が調整されるツール径調整工程と、
前記リテーナおよび前記本体が前記回転防止部により前記工具固定部材に回転不能に固定されるリテーナ固定工程と、
前記リテーナ固定工程で前記リテーナが固定され、かつ前記ツール径調整工程によりツール径が調整された状態で、前記マンドレルが回転駆動されることにより、前記作用部により駆動される前記押圧体が前記加工部位を間欠的に押圧加工するピーニング加工工程とを含むことを特徴とする加工方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010067253A JP4939622B2 (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | ピーニング工具および加工方法 |
CN 201110026185 CN102198631B (zh) | 2010-03-24 | 2011-01-24 | 锤击工具和加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010067253A JP4939622B2 (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | ピーニング工具および加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011194551A JP2011194551A (ja) | 2011-10-06 |
JP4939622B2 true JP4939622B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=44659759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010067253A Active JP4939622B2 (ja) | 2010-03-24 | 2010-03-24 | ピーニング工具および加工方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4939622B2 (ja) |
CN (1) | CN102198631B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015189460A1 (en) | 2014-06-13 | 2015-12-17 | Wärtsilä Finland Oy | A method of and a tool for peening a surface of a bore |
JP7004839B2 (ja) * | 2018-10-05 | 2022-01-21 | 三菱電機株式会社 | 加工工具およびバニシング加工装置 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3324494C1 (de) * | 1983-07-07 | 1984-10-25 | Wilhelm Hegenscheidt Gmbh, 5140 Erkelenz | Walzwerkzeug |
JPS62193769A (ja) * | 1986-02-19 | 1987-08-25 | Ckd Corp | バニシング加工工具 |
JPS62246470A (ja) * | 1986-04-17 | 1987-10-27 | Kawasaki Steel Corp | 溶接管の内面ビ−ド除去装置 |
EP0503109B1 (de) * | 1991-03-13 | 1995-01-25 | Wilhelm Hegenscheidt Gesellschaft mbH | Werkzeug mit Glattwalzkopf |
JP2003159648A (ja) * | 2001-11-22 | 2003-06-03 | Sugino Mach Ltd | バニシングツール |
JP4051053B2 (ja) * | 2004-07-12 | 2008-02-20 | 株式会社スギノマシン | ローラバニシング工具 |
JP4051054B2 (ja) * | 2004-07-16 | 2008-02-20 | 株式会社スギノマシン | コーナr面加工用のローラバニシングツール |
JP4262188B2 (ja) * | 2004-11-04 | 2009-05-13 | 株式会社スギノマシン | ツール径可変型ローラバニシングツール |
JP4575899B2 (ja) * | 2006-05-09 | 2010-11-04 | 株式会社スギノマシン | ディンプル形成バニシング工具および加工方法 |
-
2010
- 2010-03-24 JP JP2010067253A patent/JP4939622B2/ja active Active
-
2011
- 2011-01-24 CN CN 201110026185 patent/CN102198631B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN102198631A (zh) | 2011-09-28 |
CN102198631B (zh) | 2013-10-16 |
JP2011194551A (ja) | 2011-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5602218B2 (ja) | 中ぐり工具および工作機械 | |
JP6833710B2 (ja) | 工作機械及び工作機械による加工方法 | |
JP2008006528A (ja) | ワーク保持装置及びワーク加工方法 | |
JP4939622B2 (ja) | ピーニング工具および加工方法 | |
JP5493167B2 (ja) | 主軸装置及びそれを備えた工作機械 | |
WO2016088614A1 (ja) | 複合加工工具及びこれを用いた加工方法 | |
JP2014505599A (ja) | シャンク取り付け調整リングを有する切削工具 | |
JP5262576B2 (ja) | ねじ溝研削装置用レスト装置及びねじ溝研削装置 | |
JP5208669B2 (ja) | 中ぐり加工装置および穴加工方法 | |
JP5261135B2 (ja) | ディンプル形成バニシング工具及びディンプル形成方法 | |
JP2009024708A (ja) | 転がり軸受用軌道輪の製造方法 | |
JP5378748B2 (ja) | 中ぐり加工工具および中ぐり加工方法 | |
JP6188609B2 (ja) | 工作機械の保持装置 | |
JP5289135B2 (ja) | 内径研削工具 | |
CN101870010B (zh) | 连接刀具轮与刀具固定装置的装置 | |
JP2009034804A (ja) | 作業機械 | |
JP6426387B2 (ja) | 管体チャック装置及び工作機械 | |
RU85848U1 (ru) | Шариковая раскатка | |
JP2023086148A (ja) | ワーク変形矯正装置及び工作機械 | |
JP2018118371A (ja) | 切削加工方法及び切削加工装置 | |
JP2008194791A (ja) | バニシング方法およびローラバニシング工具 | |
RU2405667C1 (ru) | Комбинированный инструмент для обработки отверстий | |
RU2368464C2 (ru) | Роторная режущая головка | |
JP4581843B2 (ja) | 転がり軸受用軌道輪の製造方法 | |
JP5251063B2 (ja) | 切削工具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120120 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120207 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120224 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150302 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4939622 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |