JP4922815B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話やノートパソコンやデジタルカメラ等の電気機器や電子機器に使用されるコネクタに関するもので、特に前記コネクタを基板に半田付けした際に、フラックスが前記コネクタと前記接続対象物(フレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)やフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という)等)の接触部には上がらない構造に関するものである。
コネクタは、少なくとも複数のコンタクトと該コンタクトが保持・配列されるハウジングを備えている。前記コンタクトは接続対象物と接触する接触部と基板に接続する接続部を有している。前記ハウジングには、コンタクトが挿入される所要数の挿入孔が設けられるとともに接続対象物(FPCやFFC等)が挿入される嵌合口が設けられている。
前記コネクタは、基板に一般的にリフロー等の半田付けによって接続されている。半田付けの際には、前記コンタクトの接続部から半田やフラックスが前記接触部方向へ上がる。半田やフラックスが前記接触部まで上がってしまうと、接続不良に繋がってしまう。
下記に半田上がり防止構造の特許文献1(特開平08−213070号)、特許文献2(特開平10−247535号)と特許文献3(特願2005−241086)を示す。特許文献1〜3のように、半田上がりを防止するには、接触部と接続部との間に、半田が上がらない酸化膜等を設けて行うことが多い。
特開平08−213070号の要約によると、回路基板3に半田5で固定する場合に端子部23の半田上がりを停止でき、半田上がりによる機能や性能を損なうことのない電子部品の提供を目的とし、電子部品端子の端子部23の表面局部に酸化皮膜231を設けることにより達成でき、ここで、表面局部とは、電子部品端子の端子部23で、基板3までの一部分又は全部をいい、その部分の端子部23全周をいう記載された電子部品が開示されている。 ちなみに、特開平08−213070号の特許請求の範囲には、請求項1として、複数の電子部品端子と、この電子部品端子を収容し固定する絶縁体とからなる電子部品端子の半田上がり防止構造において、前記電子部品端子の端子部の表面局部に酸化皮膜を設けたことを特徴とする電子部品端子の半田上がり防止構造。請求項2として、基板挿入部から絶縁体圧入部までの間の電子部品端子部の端子部側の一部分に端子部全周に酸化皮膜を設けた請求項1記載の電子部品端子の半田上がり防止構造。 特開平10−247535号の要約によると、電子部品、とくに超小形、すなわち全体長5mm程度、めっき阻止層の阻止長0.2〜1mm程度の電気コネクタのコンタクトなどにおいて、半田めっきが施されるなどした部分の当該半田が、表面実装工程などの際、他の部分に濡れ上がりすることなどを防止するようにした電子部品の提供を目的とし、超小形電気コネクタのようなコンタクト1などを有する電子部品において、半田めっき部分に当接される端子部2と、これと連続して延設された接触部3との間にアルカリ性の液を主とした水溶液を用いた陽極酸化により、厚さ50〜5000Å程度の酸化ニッケル層部4を設け、この酸化ニッケル層部4に熔融半田の移動阻止機能を持たせる電子部品が開示されている。 ちなみに、特開平10−247535号の特許請求の範囲には、請求項1として、実装工程などの際、半田付を施すための構成部分と、この構成部分に連続して延設された他の構成部分の間に、アルカリ性の液を主とした水溶液による陽極酸化による酸化ニッケル層部を設けた部材を有することを特徴とする電子部品。請求項2として、実装工程などの際、半田付を施すための構成部分と、この構成部分に連続して延設された他の構成部分の間に、アルカリ性の液を主とした水溶液による陽極酸化により、厚さ50〜5000Å程度、幅0.3〜2.8mm程度の酸化ニッケル層部を設けた部材を有することを特徴とする電子部品。請求項3として、前記アルカリ性の液を主とした水溶液による陽極酸化は、溶液を次の群中の1とし、メタケイ酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、フッ化ナトリウム、かつ、次の条件、(1)〜(3)(1) 電流密度 -----1.0〜10.0A/dm2(2) 処理時間 -----2〜30秒(3) 液温 ---------30〜60℃の範囲である請求項1または2記載の電子部品。請求項4として、前記延設された他の構成部分は電気接触用めっきが施されている請求項1または2記載の電子部品。請求項5として、半田材料に当接され、半田付けに必要なめっきが施された端子部と、これと連続して延設され電気接触用めっきの施された接触部との間に酸化ニッケル層部を設けたコンタクトを有することを特徴とする請求項1,2,3または4記載の電子部品。請求項6として、前記酸化ニッケル層部のコンタクトの長さ方向の幅が0.2 mm以上、とくに0.3〜2.8mmであることを特徴とする請求項4記載の電子部品。請求項7として、前記請求項1ないし6に記載の電子部品を用いた回路装置。 国際公開第2007/024005号の要約によると、端子部を基板に半田接合する際に、半田上がりを所定位置で停止できる酸化露出表面を、コンタクトの中間部内に簡便かつ精度よく形成することができる超小形コンタクトおよびその製造方法並びに電子部品を提供することを目的とし、本発明のコンタクトは、導電性素地材料と、その上に形成した下地表面処理層および上側表面処理層とで構成され、接触部2と端子部3と中間部4とからなり、中間部4内に、その全周にわたって下地表面処理層の酸化露出表面5を形成したものであり、前記酸化露出表面5は、コンタクト1の表裏面1a,1bに対しそれぞれ所定の傾斜角度θa,θbでレーザー光を照射して、上側表面処理層の除去と、この除去により露出した狭幅の下地表面処理層の酸化を同時に行うことにより形成することを特徴とする、全長10mm以下の超小形コンタクトが開示されている。 ちなみに、国際公開第2007/024005号の特許請求の範囲には、請求項1として、導電性素地材料と、その上に形成した下地表面処理層および上側表面処理層とで構成され、相手コネクタと電気接触する接触部と、他の基板に半田接合によって電気接続される端子部と、これら接触部と端子部の間を連結する中間部とからなり、中間部内に、その全周にわたって下地表面処理層の酸化露出表面を形成してなるコンタクトにおいて、前記酸化露出表面は、コンタクト表裏面に対しそれぞれ所定の傾斜角度でレーザー光を照射して、上側表面処理層の除去と、この除去により露出した狭幅の下地表面処理層の酸化を同時に行うことにより形成することを特徴とする超小形コンタクト。請求項2として、前記中間部の幅が5mm以下である請求項1記載の超小形コンタクト。請求項3として、前記中間部内の酸化露出表面の幅は、0.1〜1.0mmの範囲である請求項1または2記載の超小形コンタクト。請求項4として、下地表面処理層はニッケルめっき層であり、上側表面処理層は、接触部及び中間部がいずれも金めっき層であり、端子部が半田めっき層若しくは金めっき層である請求項1、2または3記載の超小形コンタクト。請求項5として、前記所定の傾斜角度は、端子の側面と表面の二面を同時にレーザ照射できる範囲である請求項1、2、3または4記載の超小形コンタクト。請求項6として、前記レーザー光の照射は、コンタクトの表裏面側にそれぞれ離隔配置した対をなすレーザー装置により行い、一方のレーザー装置からのレーザー光が、コンタクトの表面および一の幅端面に照射され、他方のレーザー装置からのレーザー光が、コンタクトの裏面および他の幅端面に照射されるように配置する請求項1〜5のいずれか1項記載の超小形コンタクト。請求項7として、前記請求項1〜6のいずれか1項記載のコンタクトの複数本と、該コンタクトを所定の間隔で配列したハウジングとを具える電子部品。請求項8として、前記請求項1〜7のいずれか1項記載のコンタクトを製造する方法であって、導電性素地材料の表面に下地表面処理層と上側表面処理層を順次形成する表面被覆工程と、中間部の表裏面に対しそれぞれ所定の傾斜角度でレーザー光を照射することにより、上層を除去するとともに、この除去により露出した狭幅の下地表面処理層を同時に酸化させて酸化露出表面を形成する工程とを具えることを特徴とする超小形コンタクトの製造方法。
上述したように、コネクタを基板に半田付けする際に、半田やフラックスがコンタクトの接触部まで上がってしまうと、接続不良に繋がってしまう。半田上がりの防止は、特許文献1〜3に挙げたように、接触部と接続部との間に、半田が上がらない酸化膜等を設けて行っている。
しかし、特許文献1〜3の方法では、フラックス上がりを防止することはできない。
フラックス上がり防止は、一般的にフラックス防止液を塗布することが考えられる。しかし、この方法では完全にフラックス上がりを防止することは出来ない。また、フラックス上がり防止には、前記接続部近傍に孔や溝等のフラックス溜まりを設けることも考えられる。近年、電気機器や電子機器の小型化に伴い、コネクタの小型化要求も強まり、コネクタも小型化・低背位化されてきており、コネクタに使用されるコンタクトも小型化・低背位化されている。このような状況では、前記コンタクトの接続部近傍に、孔や溝等のフラックス溜まりを設けることは困難であり、フラックス溜まりがなければフラックスが接触部まで上がってしまうことになる。
また、半田付けが完了するまでに、たとえフラックスが上がったとしても、前記接触部までフラックスが達しなければ接続不良には繋がらない。しかし、前記コネクタ(前記コンタクト)の小型化が進み、前記コンタクトの接触部と接続部との間が短くなり、半田付けの間に、フラックスが接触部まで達してしまい、接続不良に繋がってしまう。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、コネクタの小型化や狭ピッチ化や低背化が図れ、フラックスが接触部まで達することがなく、接続不良に繋がらないコネクタを提供せんとするものである。
本目的は、接続対象物と接触する接触部22と基板に接続する接続部24を有するコンタクトと、該コンタクトが挿入されるとともに配列・保持される挿入孔38と前記接続対象物が挿入される嵌合口18を有するハウジング12とを備えるコネクタ10において、前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えるとともに前記第二片21の一端を延設する延設部を設け、前記ハウジング12の挿入孔38は、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にし、前記コンタクトの接続部24を基板に半田付けする際にフラックスが毛細管現象により前記延設部方向のみに上がるようにすることにより達成できる。下記に示す表3のように、フラックス上がりと0.3mmの狭ピッチ化を考慮すると、前記コンタクトの第一片19は、片側0.04〜0.06mmが望ましい。前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスが片側0.04mm以下ではフラックスが接触部22方向に上がってしまい、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスが片側0.06mm以上ではコンタクトのピッチが大きくなり、コネクタ10の小型化に逆行することになる。前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスが 0.03mm以上では毛細管現象が働かなく、フラックスが延設部44方向に行かなくなる。
請求項2記載のコネクタ10は、前記コンタクトの接触部22と連結部31と接続部24の配列を、略クランク形状又は略倒U字形状にし、どちらか一方のみの前記コンタクトを前記ハウジング12に装着するか、略クランク形状に配列した前記コンタクトと略倒U字形状に配列した前記コンタクトを交互でかつ千鳥に前記ハウジング12に装着することを特徴とする請求項1記載のコネクタ10である。
さらに、請求項3記載のコネクタ10は、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16を前記ハウジング12に装着し、前記コンタクト14には、前記第一片19の他端から前記接触部22の反対方向に延設した押受部20を設け、前記回動部材16は、回動させるための操作部37と長手方向に連設した押圧部36と前記押受部20が挿入できる別個独立の係止孔30とを備え、前記押圧部36が前記コンタクト14の押受部20と接続部24若しくは延設部44若しくは前記ハウジング12との間で回動するとともに前記押圧部36が回動する時は回転軸50が移動してコンパクトな回転をすることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ10である。
また、請求項4記載のコネクタ10は、前記接続対象物を前記コネクタ10に接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態では前記押圧部36の下端54側が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に位置し、第に前記操作部37を回動させると前記押圧部36が嵌合口18と反対方向に移動し下端54が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に挟持され、第三に前記操作部37をさらに回動させると第の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動し、第四に前記操作部37をさらに回動させると第三の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動し前記押圧部36が前記押受部20と前記接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間でほぼ垂直になり回転軸50が前記突出部26に接した上端52側に移動し、最後に前記操作部37をさらに回動させると第四の位置で前記押圧部36が前記突出部26に接した上端52側を中心に回動し前記押圧部36を前記突出部26に係合させることを特徴とする請求項3記載のコネクタ10である。
以上の説明から明らかなように、本発明のコネクタ10によると、次のような優れた効果が得られる。
(1)接続対象物と接触する接触部22と基板に接続する接続部24を有するコンタクトと、該コンタクトが挿入されるとともに配列・保持される挿入孔38と前記接続対象物が挿入される嵌合口18を有するハウジング12とを備えるコネクタ10において、前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えるとともに前記第二片21の一端を延設する延設部44を設け、前記ハウジング12の挿入孔38は、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にし、前記コンタクトの接続部24を基板に半田付けする際にフラックスが毛細管現象により前記延設部44方向のみに上がるようにしているので、コネクタ10の小型化や低背化ができ、フラックスが接触部22まで達することがなく、接続不良に繋がらない。
請求項2記載のコネクタ10は、前記コンタクトの接触部22と連結部31と接続部24の配列を、略クランク形状又は略倒U字形状にし、どちらか一方のみの前記コンタクトを前記ハウジング12に装着するか、略クランク形状に配列した前記コンタクトと略倒U字形状に配列した前記コンタクトを交互でかつ千鳥に前記ハウジング12に装着することを特徴とする請求項1記載のコネクタ10にしているので、コネクタ10の小型化や狭ピッチ化や低背化が図れ、フラックスが接触部22まで達することがなく、接続不良に繋がらない。
請求項3記載のコネクタ10は、前記コンタクト14を弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材16を前記ハウジング12に装着し、前記コンタクト14には、前記第一片19の他端から前記接触部22の反対方向に延設した押受部20を設け、前記回動部材16は、回動させるための操作部37と長手方向に連設した押圧部36と前記押受部20が挿入できる別個独立の係止孔30とを備え、前記押圧部36が前記コンタクト14の押受部20と接続部24若しくは延設部44若しくは前記ハウジング12との間で回動するとともに前記押圧部36が回動する時は回転軸50が移動してコンパクトな回転をすることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ10にしているので、コネクタ10の小型化や低背化ができ、簡単な操作や低い操作力で安定した接続が得られ、回動する軸が都度移動し、コンパクトな回動が可能で、バネのヘタリや高ロック力を防止することができ、より一層の狭ピッチ化が図れる。
請求項4記載のコネクタ10は、前記接続対象物を前記コネクタ10に接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態では前記押圧部36の下端54側が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に位置し、第に前記操作部37を回動させると前記押圧部36が嵌合口18と反対方向に移動し下端54が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に挟持され、第三に前記操作部37をさらに回動させると第の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動し、第四に前記操作部37をさらに回動させると第三の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動し前記押圧部36が前記押受部20と前記接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間でほぼ垂直になり回転軸50が前記突出部26に接した上端52側に移動し、最後に前記操作部37をさらに回動させると第四の位置で前記押圧部36が前記突出部26に接した上端52側を中心に回動し前記押圧部36を前記突出部26に係合させることを特徴とする請求項3記載のコネクタ10にしているので、回転する支点が一点でなく、その都度支点が移動するため省スペースでのコンパクトな回動が可能で、バネのヘタリや高ロック力を防止することができ、押受部20と接続部24と突出部26の3点で押圧部36を固定しているためる確実にモーメントを付勢することができる。
本発明の特徴は、FPCやFFC等の接続対象物との接触部22分であるコンタクトの接触部22まで、フラックスが達しないように、フラックスの流れ方向を制御するものである。つまり、毛細管現象を利用して、コンタクトとコンタクトが挿入される挿入孔38とのクリアランスを制限することで、フラックスの流れ方向を制御し、接触部22方向にフラックスが上がらないようにしている。すなわち、前記コンタクトは、少なくとも一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えるとともに前記第二片21の一端を延設する延設部44を設け、前記コンタクトが挿入される前記ハウジング12の挿入孔38は、前記コンタクトの第一片19が入る側を広くし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側を狭くしている。前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にしている。
図1から図8に基づいて、本発明のコネクタ10の一実施例について説明する。
図1(A)は回動部材が開いた状態の嵌合口側からみた本発明のコネクタの斜視図であり、(B)は回動部材が開いた状態の接続部側からみた本発明のコネクタの斜視図である。図2(A)は回動部材が開いた状態の図5(A)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図であり、(B)は回動部材が閉じた状態の図5(A)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。図3(A)は回動部材が開いた状態の図5(B)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図であり、(B)は回動部材が閉じた状態の図5(B)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。図4は回動部材の斜視図である。図5(A)はコンタクトの斜視図であり、(B)は(A)は別のコンタクトの斜視図である。図6(A)は図5(A)のコンタクトが挿入された状態の接続部付近の断面図であり、(B)は図5(A)のコンタクトが挿入された状態の連結部付近の断面図であり、(C)は図5(A)のコンタクトが挿入された状態の接触部付近の断面図である。図7(A)は図5(B)のコンタクトが挿入された状態の接続部付近の断面図であり、(B)は図5(B)のコンタクトが挿入された状態の連結部付近の断面図であり、(C)は図5(B)のコンタクトが挿入された状態の接触部付近の断面図である。図8(A)〜(E)は回動部材が回動する場合の押圧部と回転軸の移動を説明する説明図である。
本発明のコネクタ10は、主にハウジング12と回動部材16と2種類のコンタクトとを備えている。
図に基づいて本発明のコネクタ10の構成部品について説明する。
まず、コンタクトについて説明する。2種類のコンタクトともに金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作されている。2種類の前記コンタクトの材質としては、バネ性や導電性などが要求されるので、黄銅やベリリウム銅やリン青銅等を挙げることができる。本実施例では、2種類のコンタクトが嵌合長手方向に、千鳥で交互に、図1のように配置されている。
前記コンタクト14は、少なくとも一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えている。前記連結部31は本実施例では支点部32と弾性部34に分けることができる。つまり、前記コンタクト14は、図5(A)のように略逆H字形状をしており、一端側に前記接続対象物と接触する接触部22と他端側に前記回動部材16により押圧される押受部20と該押受部20の先端に内側に突出した突出部26と有する第一片19と、一端側に支点部32から第一片19の接触部22に対向するように延設された延設部44と他端側に基板と接続する接続部24とを有する第片と、前記第一片19と前記第片の前記支点部32とを連結する弾性部34と、前記接続部24の近傍に固定部42とを備えている。前記第一片19の前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略クランク形状に配置されている。
前記接触部22は、FPC又はFFC等の接続対象物と接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部24は本実施例では図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20とは、前記FPC又はFFC等の接続対象物が挿入された際に、次のような作用を果たすための部分である。前記FPC又はFFC等の接続対象物が前記ハウジング12の嵌合口18内に挿入された後に、前記回動部材16の押圧部36が前記コンタクトの接続部24と押受部20との間で回動すると、前記押受部20が押圧部36によって押し上げられることで前記コンタクトの支点部32を支点にし、前記コンタクトの弾性部34が前記接触部22側に傾くことによって、前記接触部22が前記FPC又はFFC等の接続対象物側に押圧される。前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、前記コンタクト14の押受部20の先端に突出部26を設け、回動部材16の押圧部36をコンタクト14の押受部20と接続部24との間で回動させるときは回動部材16の回動に対する反発力が強い為に、回動部材16の中央部が図1(B)の矢印「ロ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにしている。前記突出部26の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材16の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
さらに、前記突出部26の役割としては、前記回動部材16の回動が終了し、接続対象物と前記コンタクト14が接触している際に、前記回動部材16の押圧部36が倒れないように保持することも兼ねている。
前記延設部44は、毛細管現象を利用した前記コンタクト14が挿入される挿入孔38との関係にすることで、フラックスが前記延設部44方向に流れ、前記接触部22方向には上がらないようにしている。前記延設部44の長さは、このような役割が満足するように適宜設計しているが、1.0mm程度延設すれば十分である。
図5(B)に基づいて、別のコンタクト15について説明する。別の前記コンタクト15も金属製であり、公知技術のプレス加工によって製作され、材質は前記コンタクトと同様である。
前記コンタクト15は、少なくとも一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えている。前記連結部31は本実施例では支点部32と弾性部34に分けることができる。つまり、別の前記コンタクト15は、図5(B)のように略逆H字形状をしており、一端側に前記接続対象物と接触する接触部22と他端側に前記回動部材16により押圧される押受部20と該押受部20の先端に内側に突出した突出部26とを有する第一片19と、一端側に基板と接続する接続部24と他端側に支点部32から第一片19の押受部20に対向するように延設された延設部44とを有する第片と、前記第一片19と前記第片の前記支点部32とを連結する弾性部34と、前記接続部24の近傍に固定部42とを備えている。前記第一片19の前記接触部22と前記弾性部34と前記支点部32と前記接続部24とを略コ字形状に配置されている。
別の前記コンタクト15も上述した前記コンタクト14と同様に前記接触部22は、FPC又はFFC等の接続対象物と接触し易いように凸部形状にしており、前記接続部24は本実施例でも図1のように表面実装タイプ(SMT)にしているが、ディップタイプでも良い。
前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20とは、前記コンタクト14と同様に、前記FPC又はFFC等の接続対象物が挿入された際に、前記回動部材16の押圧部36が前記コンタクト15の押受部20と前記ハウジング12との間(前記延設部44の長さによって)若しくは押受部20と延設部44との間で回動すると、前記押受部20が押圧部36によって押し上げられることで前記コンタクト15の支点部32を支点にし、前記コンタクト15の弾性部34が前記接触部22側に傾くことによって、前記接触部22が前記FPC又はFFC等の接続対象物側に押圧される。前記支点部32と前記弾性部34と前記押受部20の大きさや形状は、このような作用を果たすために、適宜設計されている。
また、別の前記コンタクト15の押受部20の先端に突出部26を設け、回動部材16の押圧部36をコンタクト15の押受部20と接続部24との間で回動させるときは回動部材16の回動に対する反発力が強い為に、回動部材16の中央部が図1(B)の矢印「ロ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにしているが、ピッチの狭小化による前記回動部材16の強度を考慮すると、2種類あるコンタクトの内、一方の前記コンタクト14に設けておけば、十分である。前記突出部26の大きさは、このような役割を果たすことが出来れば如何なる大きさでもよく、前記回動部材16の押圧部36が引っ掛かる程度に適宜設計する。
さらに、前記突出部26の役割としては、前記回動部材16の回動が終了し、接続対象物と前記コンタクト15が接触している際に、前記回動部材16の押圧部36が倒れないように保持することも兼ねている。
前記延設部44は、毛細管現象を利用した前記コンタクト15が挿入される挿入孔38との関係にすることで、にフラックスが前記延設部44方向に流れ、前記接触部22方向には上がらないようにしている。前記延設部44の長さは、このような役割が満足するように適宜設計しているが、1.0mm程度延設すれば十分である。
次に、回動部材16について説明する。この回動部材16は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。前記回動部材16は主に操作部37とハウジング12に回動可能に装着される軸28部分と前記コンタクトの押受部20を押圧する押圧部36と前記コンタクトの突出部26が係合する係止孔30とを備えている。前記軸28は、回動部材16を回動するための支点であり、ハウジング12の長手方向両側に回動部材16が回動可能に適宜装着されている。また、長手方向両側には、前記コンタクトの押受部20を押圧した際に回動部材16が高さ(図面の上)方向に持ち上がらないようにするためにハウジング12と係合するロック部が設けられている。ロック部の形状や大きさ等は、ハウジング12に係合できれば如何なるものでもよく、上述の役割やコネクタ10の大きさや強度等を考慮して適宜設計する。
前記押圧部36は、前記コンタクトの押受部20に押し付ける部分であり、その形状としては細長形状にすることが望ましく、本実施例では楕円形状をしている。このように楕円形状にすることによって、図1(A)のように回動部材16を矢印「イ」方向に回動させ、コンタクトの押受部20と接続部24との間で回転させることで、押圧部36の大きさの変化によりコンタクトの押受部20が持ち上げられ、FPC又はFFC等の接続対象物をコンタクトの接触部22側に押し付けている。押圧部36の形状としては、コンタクトの押受部20と接続部24との間で回転でき、長軸と短軸といった大きさの違いによりコンタクトの押受部20を押し上げられれば、如何なるものでもよい。
また、前記回動部材16を回動した際に、回動部材16の回動に対する反発力が強く、回動部材16の中央部が図1(B)の矢印「ロ」方向に膨れてしまうことを防ぐようにする為に、前記コンタクトの突出部26が係合する係止孔30が別個独立に設けられている。前記係止孔30を別個独立に設けることで、回動部材16の強度アップや回動時の変形を防止している。
最後に、ハウジング12について説明する。このハウジング12は電気絶縁性のプラスチックであり、公知技術の射出成形によって製作され、この材質としては寸法安定性や加工性やコスト等を考慮して適宜選択するが、一般的にはポリブチレンテレフタレート(PBT)やポリアミド(66PA、46PA)や液晶ポリマー(LCP)やポリカーボネート(PC)やこれらの合成材料を挙げることができる。
前記ハウジング12には、所要数のコンタクトが装着される挿入孔38が設けられており、圧入や引っ掛け(ランス)や溶着等によって固定されている。前記挿入孔38は断面略凸形状をしている。つまり、前記ハウジング12の挿入孔38は、前記コンタクトの第一片19が入る側を広くし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側を狭くしている。本実施例では、下記のデータ(表3)より、フラックス上がりだけを考慮すると、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にしている。つまり、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38を、前記接触部22を含んだ前記第一片19より広く(大きく)し、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38を、前記延設部44を含んだ前記第二片21より狭く(小さく)したことになる。さらに、コネクタ10の狭ピッチ化(ピッチ0.3mmの場合)を考慮すると、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04〜0.06mmにすることが望ましい。前記コンタクトの第一片19と該第一片19が入る挿入孔38との関係及び前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21と該第二片21が入る挿入孔38との関係を、上記のようにすることで、前記コンタクトの接続部24を基板に半田付けする際にフラックスが毛細管現象により前記延設部44方向のみに上がるようになり、前記コンタクトの接触部22にはフラックスが上がらないようになる。前記挿入孔38の大きさは、このような役割を考慮して適宜設計すればよい。
Figure 0004922815
長手方向両側には、前記回動部材16の軸が回動可能に装着される軸受部が設けられている。この軸受部の形状や大きさは、回動部材16の軸が回動できるように装着されていれば如何なるものでもよく、この役割やハウジング12の強度や大きさ等を考慮して適宜設計する。なお、長手方向両側には、前記回動部材16のロック部に対応した位置に係止部が設けられている。
前記ハウジング12は、前記コンタクトの第一片19の接触部22を被覆する天井部23を備え、少なくとも両端側には前記接続対象物が上方向にコジられた際の前記天井部23の浮き上がりを防止する防止壁17が形成されている。該防止壁17とは嵌合口18の先端部分をテーパー形状にすることなく、エッジ形状にしたもののことである。本実施例では、嵌合口18の両端側のみに防止壁17を形成した。前記防止壁17を形成することによりFPC等の接続対象物をガイドする作用・効果は果たさなくなっている。
前記FPC等の接続対象物を前記嵌合口18内へ導く方法としては、図1(A)の嵌合口18の前記ハウジング12の下側面に前記FPCをぶつけるように挿入する。このように挿入することで、容易に嵌合口18内に導くことができる。
前記コネクタ10にFPCを挿入した状態で、前記FPCをコネクタ10に対して、垂直に前記FPCを引張試験機で引張った。(使用状態で上方向にコジられた場合と同様の状態になる。)その結果を、下記の表1及びグラフ1に示す。表1及びグラフ1に示す保持力の現す意味は、垂直方向に前記FPCを引っ張った場合の前記コンタクトと前記FPCとの接触が遮断したときの力である。
ここでいう従来品とは防止壁17を設けないで、嵌合口18の天井部23の全てをテーパー形状にしたものであり、改良品1(両端のみ)とは天井部23の嵌合口18の両側に防止壁17を設けたもの(即ち、両側部分だけテーパー形状になっていないもの)であり、改良品2(全体)とは天井部23全てに防止壁17を設けたものである。
Figure 0004922815
Figure 0004922815
グラフ1
表1及びグラフ1(表2)から、平均でみると、18芯では改良品1(両端のみ)で8.4N、改良品2(全体)で8.9N、27芯では改良品1で8.9N、改良品2で9.0N程度保持力(接触が遮断するまでの力)がアップし、保持力が従来に比べ改良品1及び改良品2でも約2倍になった。この結果からも防止壁17を嵌合口18の両端部分だけ及び全体にに設けるとこのような保持力(接触が遮断するまでの力)のアップに繋がることがはっきりした。即ち、前記防止壁17を嵌合口18の両端部分だけ及び全体に設けることで、コジられた場合の接触安定性を意味する保持力が約2倍に上昇した。これは、コジリに対する接触安定性が増したことを意味している。また、前記防止壁17を両端部分にだけ設けたものと全体に設けた場合の保持力(接触が遮断するまでの力)を比較するとあまり大差がないことも判る。改善比率では18芯で220.3%、27芯で197.2%と良くなっている。改善比率とは、改良品を従来品で割った値である。前記防止壁17を設ける数及び位置としては、少なくとも嵌合口18の天井部23の両端側のみに防止壁17を形成した場合と天井部23の全体に防止壁17を形成した場合との保持力(接触が遮断するまでの力)が大差ないことやコジられた場合のFPC等の接続対象物の傷つき防止(破損)を考慮すると、できる限り少ない箇所がよい。本実施例では、両端部分にのみ設けたが、バランスを考えると両端と中央の3箇所に形成することが望ましい。コジられた場合のFPC等の接続対象物の傷つき防止(破損)をするためには、コジられた際に接続対象物と接しないように適宜設計するば良く、テーパーやC面取りやR形状や一段凹部にすること等が考えられるが、コネクタのデザイン性や材料費等を考慮するとテーパー形状がよい。
嵌合口18内への誘い込みについては、上述及び下述するような方法をとれば、嵌合口18の天井部23をテーパー形状にしなくても十分に誘い込みが可能である。
ここで、図8に基づいて、前記回動部材16の押圧部36の移動及び回動の仕方について説明する。ここでは、別のコンタクトで回動する場合を例にとった図面である。
図8(A)は前記接続対象物と前記コネクタ10との接続前の状態で、前記押圧部36の下端54側が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に位置する。
図8(B)のように、前記操作部37を回動(図面の時計回り方向)させると前記押圧部36が嵌合口18と反対方向に移動し、前記押圧部36の下端54が前記押受部20の突出部26と接続部24、ハウジング12若しくは延設部44との間に挟持される。
図8(C)のように、前記操作部37をさらに回動させると(B)の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動する。
図8(D)のように、前記操作部37をさらに回動させると(C)の位置で前記押圧部36が押圧部36の中心を回転軸50として回動し、前記押圧部36が前記押受部20と前記接続部24、前記ハウジング12若しくは前記延設部44との間でほぼ垂直になり回転軸50が前記突出部26に接した上端52側に移動する。
図8(E)のように、前記操作部37をさらに回動させると(D)の位置で前記押圧部36が前記突出部26に接した上端52側を中心に回動し、前記押圧部36を前記突出部26に引っ掛かった状態に係合させる。
即ち、前記押圧部36は最初は移動し、その後回動し、さらに回動を続けると回転軸50が変化して、省スペース間でコンパクトな回動(回転)を行なうものである。
つまり、本発明のコネクタ10では、前記FPC等の接続対象物を嵌合口18内に挿入する際に挿入力の掛からない(所謂、ゼロ・インサーション・フォース(ZIF))構造で、前記回動部材16の押圧部36をより前記コンタクトの突出部26側で回動させる(より突出部26側で前記コンタクトの押受部20を押し上げる)ことで小さな力で前記回動部材16をロックできる構造で、かつ、前記回動部材16の押圧部36でより前記コンタクトの突出部26側の押受部20を押し上げることで高い接触力を得られる構造になっている。
本実施例では、回動部材16を用いた所謂バックロックタイプのFPC用コネクタについて説明したが、前記コンタクトを、少なくとも一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部22を有する第一片19と、他端側に前記基板に接続する前記接続部24を有する第二片21と、前記第一片19の他端と前記第二片21の一端を連結する連結部31とを備えるとともに前記第二片21の一端を延設する延設部44を設ける構成にし、前記コンタクトが挿入される前記ハウジング12の挿入孔38を、前記コンタクトの第一片19が入る側を広くし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側を狭くする構成にし、FPCやFFC等の接続対象物との接触部22分であるコンタクトの接触部22まで、フラックスが達しないように、フラックスの流れ方向を制御できればよい。つまり、毛細管現象を利用して、前記コンタクトの第一片19と該第一片19が入る挿入孔38との関係及び前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21と該第二片21が入る挿入孔38との関係を、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38と前記延設部44を含んだ前記第二片21とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にしている。つまり、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38を、前記接触部22を含んだ前記第一片19より広く(大きく)し、前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21が入る側の前記挿入孔38を、前記延設部44を含んだ前記第二片21より狭く(小さく)したことになり、さらに、コネクタ10の狭ピッチ化(ピッチ0.3mmの場合)を考慮すると、前記コンタクトの第一片19が入る側の前記挿入孔38と前記接触部22を含んだ前記第一片19とのクリアランスを理想的には片側0.04〜0.06mmにすることが望ましい。このように、コンタクトの構成、前記コンタクトの第一片19と該第一片19が入る挿入孔38との関係及び前記延設部44を含んだ前記コンタクトの第二片21と該第二片21が入る挿入孔38との関係や前記ハウジング12の挿入孔38の強度等を考慮すれば、如何なるコネクタにも使用できることは言うまでもない。
本発明の活用例としては、携帯電話やノートパソコンやデジタルカメラ等に使用されるコネクタ10に活用され、特に前記コネクタ10を基板に半田付けした際に、フラックスが前記コネクタ10と前記接続対象物(フレキシブルプリント基板(以下「FPC」という)やフレキシブルフラットケーブル(以下「FFC」という)等)の接触部22には上がらない構造に関するものである。
(A) 回動部材が開いた状態の嵌合口側からみた本発明のコネクタの斜視図である。(B) 回動部材が開いた状態の接続部側からみた本発明のコネクタの斜視図である。 (A) 回動部材が開いた状態の図5(A)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。(B) 回動部材が閉じた状態の図5(A)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。 (A) 回動部材が開いた状態の図5(B)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。(B) 回動部材が閉じた状態の図5(B)のコンタクト部分で切断した本発明のコネクタの斜視図である。 回動部材の斜視図である。 (A) コンタクトの斜視図である。(B) (A)は別のコンタクトの斜視図である。 (A) 図5(A)のコンタクトが挿入された状態の接続部付近の断面図である。(B) 図5(A)のコンタクトが挿入された状態の連結部付近の断面図である。(C) 図5(A)のコンタクトが挿入された状態の接触部付近の断面図である。 (A) 図5(B)のコンタクトが挿入された状態の押受部付近の断面図である。(B) 図5(B)のコンタクトが挿入された状態の連結部付近の断面図である。(C) 図5(B)のコンタクトが挿入された状態の接触部付近の断面図である。 回動部材が回動する場合の押圧部と回転軸の移動を説明する説明図である。
符号の説明
10 コネクタ
12 ハウジング
14、15 コンタクト
16 回動部材
17 防止壁
18 嵌合口
19 第一片
20 押受部
21 第二片
22 接触部
23 天井部
24 接続部
26 突出部
28 軸
30 係止孔
31 連結部
32 支点部
34 弾性部
36 押圧部
37 操作部
38 挿入孔
42 固定部
44 延設部
50 回転軸
52 上端
54 下端

Claims (4)

  1. 接続対象物と接触する接触部と基板に接続する接続部を有するコンタクトと、該コンタクトが挿入されるとともに配列・保持される挿入孔と前記接続対象物が挿入される嵌合口を有するハウジングとを備えるコネクタにおいて、
    前記コンタクトは、一端側に前記接続対象物と接触する前記接触部を有する第一片と、他端側に前記基板に接続する前記接続部を有する第二片と、前記第一片の他端と前記第二片の一端を連結する連結部とを備えるとともに前記第二片の一端を延設する延設部を設け、
    前記ハウジングの挿入孔は、前記コンタクトの第一片が入る側の前記挿入孔と前記接触部を含んだ前記第一片とのクリアランスを片側0.04mm以上にし、前記延設部を含んだ前記コンタクトの第二片が入る側の前記挿入孔と前記延設部を含んだ前記第二片とのどちらか一方のクリアランスを0.02mm以下にし、
    前記コンタクトの接続部を基板に半田付けする際にフラックスが毛細管現象により前記延設部方向のみに上がるようにすることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記コンタクトの接触部と連結部と接続部の配列を、略クランク形状又は略倒U字形状にし、どちらか一方のみの前記コンタクトを前記ハウジングに装着するか、略クランク形状に配列した前記コンタクトと略倒U字形状に配列した前記コンタクトを交互でかつ千鳥に前記ハウジングに装着することを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記コンタクトを弾性変形させて前記接続対象物に押圧する回動部材を前記ハウジングに装着し、
    前記コンタクトには、前記第一片の他端から前記接触部の反対方向に延設した押受部を設け、
    前記回動部材は、回動させるための操作部と長手方向に連設した押圧部と前記押受部が挿入できる別個独立の係止孔とを備え、前記押圧部が前記コンタクトの押受部と接続部若しくは延設部若しくは前記ハウジングとの間で回動するとともに前記押圧部が回動する時は回転軸が移動してコンパクトな回転をすることを特徴とする請求項1または2記載のコネクタ。
  4. 前記接続対象物を前記コネクタに接続する場合に、前記接続対象物と前記コネクタとの接続前の状態では前記押圧部の下端側が前記押受部の突出部と接続部、ハウジング若しくは延設部との間に位置し、第に前記操作部を回動させると前記押圧部が嵌合口と反対方向に移動し下端が前記押受部の突出部と接続部、ハウジング若しくは延設部との間に挟持され、第三に前記操作部をさらに回動させると第の位置で前記押圧部が押圧部の中心を回転軸として回動し、第四に前記操作部をさらに回動させると第三の位置で前記押圧部が押圧部の中心を回転軸として回動し前記押圧部が前記押受部と前記接続部、ハウジング若しくは延設部との間でほぼ垂直になり回転軸が前記突出部に接した上端側に移動し、最後に前記操作部をさらに回動させると第四の位置で前記押圧部が前記突出部に接した上端側を中心に回動し前記押圧部を前記突出部に係合させることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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