JP4916458B2 - ギヤードモータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータおよび歯車が支持体上に搭載されたギヤードモータに関するものである。
モータと輪列とを支持体上に構成したギヤードモータは、モータを支持体上に固定する必要がある。そこで、モータケースの出力側端面に出力軸と同軸状に突出部分を形成しておき、かかる突出部分を支持体の開口部に嵌め込んだ構成が開示されている(特許文献1参照)。
特開2003−343701号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成では、ロータが回転するとモータが傾斜してガタつきが発生することがある。ガタつきが発生するとモータの出力軸に取り付けられているピニオンと輪列の一番歯車との間に噛み合いが不良になり、ロックなどの不具合が発生してしまうという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、モータが傾いてガタつきなどが発生することを防止可能なギヤードモータを提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、モータと、前記モータの出力を伝達する複数の歯車と、該複数の歯車および前記モータが搭載された支持体とを有するギヤードモータにおいて、前記支持体は、前記モータの出力軸および前記歯車の回転中心軸線が平行となるように前記モータおよび前記歯車を両側から支持する第1支持部材と第2支持部材とを備え、前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に形成されたモータ搭載部には、前記第1支持部材側で前記モータケースの外周側面に対して弾性をもって当接する第1弾性支持部と、前記第2支持部材側で前記モータケースの外周側面に対して弾性をもって当接して当該モータケースの外周側面を前記第1弾性支持部に押し付ける第2弾性支持部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、モータはモータケースが第1弾性支持部および第2弾性支持部に弾性をもって支持されているため、ロータが傾くことを防止することができる。従って、モータピニオンと伝達用の歯車とが好適に噛合した状態を維持することができるので、ロックなどの不具合の発生を防止することができる。また、モータが作動中、モータはモータケースが第1弾性支持部および第2弾性支持部に弾性をもって支持されているため、ガタつくことがないので、振動音の発生などを防止することもできる。
本発明において、前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部とは、前記モータの中心軸線を挟む反対箇所に複数ずつ形成されていることが好ましい。
本発明において、前記複数の弾性支持部は、前記モータの中心軸線と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起であることが好ましい。このように構成すると、弾性支持部の周方向の幅寸法が短いので、複数の弾性支持部は、モータケースの周方向の最適な箇所に確実に当接する。従って、複数の弾性支持部がモータケースに弾性をもって当接する構成を採用した場合でも、モータケースに加わる力のバランスを最適化することができるので、モータケースが傾くことを確実に防止することができる。また、このように構成すると、前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記モータの軸線方向で互いに重ねられた状態で結合されている構成を採用することができる。すなわち、複数の弾性支持部が、モータの軸線と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起であれば、第1支持部材の側にモータを搭載した状態で第2支持部材をモータ軸線の側から被せても、第2弾性支持部がモータケースに引っ掛かることがなく、第1支持部材と第2支持部材とをスムーズに重ね合わせることができる。
本発明において、前記第1支持部材は、前記モータ搭載部の底面を規定して前記モータケースの反出力側端面に当接する底壁と、該底壁の一部に対向して前記モータケースの出力側端面に当接する対向壁とを備え、前記モータ搭載部では、前記第1弾性支持部が形成されている側とは反対側で前記モータの中心軸線に対して直交する方向に向けてモータ挿入口が開口し、当該モータ挿入口は、前記第2支持部材において前記第2弾性支持部が形成されている部分で塞がれている構成を採用することができる。このように構成すると、モータ挿入口からモータケースを挿入するだけで、モータケースの反出力側端面に底壁が当接し、モータケースの出力側端面に対向壁が当接するので、モータは1つに支持部材(第1支持部材)で軸線方向に高い位置精度をもって保持される。
この場合、前記対向壁において、前記底壁と対向する面とは反対側の面には、前記複数の歯車のうち、前記出力軸に構成されたモータピニオンと噛合する歯車が支持されている構成を採用することができる。このように構成すると、対向壁を利用して、モータの軸線方向の保持、および歯車の双方を行なうことができるので、モータピニオンと伝達用の歯車とを好適に噛合させることができ、かつ、かかる好適な噛合状態を維持することができる、また、モータピニオンと噛合する歯車を支持する部分を別途、設ける必要がないという利点もある。
本発明のギヤードモータによれば、モータはモータケースが第1弾性支持部および第2弾性支持部に弾性をもって支持されているため、ロータが傾くことを防止することができる。従って、モータピニオンと伝達用の歯車とが好適に噛合した状態を維持することができるので、ロックなどの不具合の発生を防止することができる。また、モータが作動中、モータはモータケースが第1弾性支持部および第2弾性支持部に弾性をもって支持されているため、ガタつくことがないので、振動音の発生などを防止することもできる。
以下に、図面を参照して本発明を適用したギヤードモータの実施の形態を説明する。以下の説明は、互い直交するX方向、Y方向、Z方向のうち、X方向を左右方向とし、Y方向を上下方向とし、Z方向を前後方向として説明する。また、以下の説明では、X方向のうち、+X方向を右側とし、−X方向を左側とし、Y方向のうち、+Y方向を上側とし、−Y方向を下側とし、Z方向のうち、+Z方向を前側とし、−Z方向を後側とする。
(全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータの斜視図、および正面図である。図2(a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータを分解した様子を示す斜視図、およびその正面図である。図3(a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータに用いた下ケースを斜め上方からみた斜視図、および下ケースを斜め右からみた斜視図である。図4は、本発明を適用したギヤードモータに用いた上ケースを斜め下方からみた斜視図である。
図1および図2に示すように、本形態のギヤードモータ1は、被駆動部材9に搭載された赤外線センサ95を左右両方向に所定の角度範囲にわたって走査させる監視装置であり、ステッピングモータからなるモータ5と、モータ5の出力を被駆動部材9に伝達する輪列6と、輪列6およびモータ5が搭載されたケース2(支持体)とを有している。モータ5は、扁平な円筒状のモータケース51を備えており、かかるモータケース51はステータコアとしての機能も担っている。また、モータケース51の側面から突出する端子台にはコネクタ11が接続されている。モータケース51の出力側端面からは中空の出力軸52が突出しており、その出力軸52の端面にはモータピニオン58が取り付けられている。また、出力軸52の中空部分には、モータ5を支持するための支持軸53が挿入されており、この支持軸53には板ばね59が装着されている。
輪列6は、モータ5の出力軸52に取り付けられたモータピニオン58に大径歯車が噛合する複合歯車からなる伝達歯車61と、この伝達歯車61の小径歯車に大径歯車621が噛合する複合歯車からなる駆動歯車62と、この駆動歯車62の小径歯車622に噛合する平歯車からなる従動歯車63とを備えている。従動歯車63には、その回転中心から外れた位置に円柱状の小さなストッパ635が形成されており、かかるストッパ635は、後述する上ケース4と干渉して従動歯車63の回転範囲を規制する。本形態において、モータ軸線L0、伝達歯車61の回転中心軸線L10、駆動歯車62の回転中心軸線L1、従動歯車63の回転中心軸線L2はいずれも、上下方向に延びており、互いに平行である。
従動歯車63と被駆動部材9とは、回転中心軸線L2方向で従動歯車63の一方側に被駆動部材9が連結されて一体回転可能な回転体90を構成している。回転体90において、回転中心軸線L2の一方側(下側/被駆動部材9の側)からは軸部91が下方に突出している一方、回転中心軸線L2の他方側(上側/従動歯車63の側)からは軸部92が上方に突出している。
本形態において、回転体90は、軸部91、92を回転中心軸にして回転中心軸線L2周りに回転し、被駆動部材9に搭載された赤外線センサ95を左右両方向に所定の角度範囲にわたって回転する。
図1、図2、図3および図4に示すように、ギヤードモータ1において、ケース2は、横長の樹脂成形品からなる下ケース3(第1支持部材)と、横長の樹脂成形品からなる上ケース4(第2支持部材)とを備えており、下ケース3に対して、上ケース4を上方向から被せるようになっている。ここで、下ケース3の左右両側面には、係合突起30a、30bが形成されている一方、上ケース4の左右両側面からは下方にフック40a、40bが延びており、下ケース3に上ケース4を上方向から被せると、フック40a、40bが係合突起30a、30bに自動的に係合し、下ケース3と上ケース4とが結合される。
(下ケース3の概略構成)
図1、図2および図3に示すように、下ケース3は、モータ搭載部50として利用される右半部31と、駆動歯車62および回転体90が配置される矩形枠状の左半部とから構成されている。右半部31は、モータ2が載置される底板部311(底壁)と、底板部311の右端部分から上方に立ち上がる右壁部315と、底板部311の後端部分から上方に立ち上がる後壁部317とを備えている。
下ケース3の左半部には、底板部311の左端部から立ち上がる中板部32と、この中板部32の下端側から左方向に延びた下板部34(第1支持板部)と、下板部34の左端部から立ち上がる左板部33と、この左板部33の上端側から右方向に延びて中板部32の上端部に繋がる上枠部35とを備えており、上枠部35は、回転体90と軸線方向で重なる部分が大きく切り欠かれた形状になっている。上枠部35と中板部32とが繋がる部分は支持板部37(第2支持板部)になっており、かかる支持板部37は、中板部32から回転体90の配置位置に向かう途中位置まで短い寸法で延びている。支持板部37の下面側には、所定の幅寸法をもって前後方向に延びた板状リブ38が形成されており、板状リブ38の後端部、支持板部37および中板部32で囲まれた部分には、連結板部381で繋がった構造になっている。
下板部34の左右方向の中央部分には、前方に張り出した幅広部分343が形成されており、かかる幅広部分343には、回転体90の軸部91が嵌る軸穴34aが形成されている。また、支持板部37の上方からは、駆動歯車62の中央穴より小さな軸部371が形成されている。
また、中板部32と後壁部317との接続部分付近には、底板部311の一部と重なるように張り出した対向板部36(対向壁)が形成されており、かかる対向板部36の上面には、伝達歯車61の中央穴に嵌って円筒状突起361を回転可能に支持する円筒状突起361が形成されている。
(上ケース4の概略構成)
図1、図2および図4に示すように、上ケース4は、右側部分に形成されたカバー部分41と、カバー部分41から左側に延在する第1水平板部42と、第1水平板部第42からさらに左側に連続して延在する第2水平板部43とを備えている。カバー部分41は、上壁部411と、上壁部411から前方に傾斜する傾斜壁部412と、傾斜壁部412の下端部から下方に延びた前面壁414とを備えている。このため、上ケース4を下ケース3に被せると、カバー部分41は下ケース3の右半部31に上方から被さった状態となる。ここで、上壁部411の下面には、モータ5の出力軸52の中空部分に挿入されている支持軸53が嵌る軸穴411cが形成されている。上ケース4を下ケース3に被せると、支持軸53が軸穴411cに嵌った状態で、上壁部411は、支持軸53に装着されている板ばね59に当接し、モータ2を反出力側に付勢する。また、上壁部411の下面には、上ケース4を下ケース3に被せたときにモータケース51の出力側端面と当接してモータ2を反出力側に押し付ける段部412aが形成されている。傾斜壁部412における段部412aの前端面と対応する位置には、段部412aの前端面と平行なスリット状の開口部412bが形成されている。
上ケース4において、上壁部411の下面には、下方に突出して下ケース3の円筒状突起361の内側に嵌る段付きの軸部411aが形成されており、円筒状突起361および軸部411aは、伝達歯車61に対する回転中心軸として機能する。
第1水平板部42の下面には、下方に突出して下ケース3の軸部371が内側に嵌る円筒状突起421が形成されており、かかる円筒状突起421は、駆動歯車62の中央穴に嵌って駆動歯車62を回転可能に支持する。従って、軸部371および円筒状突起421は、駆動歯車62に対する回転中心軸として機能する。
第2水平板部43の下面には、下方に突出して、回転体90から上側に突出する軸部92が嵌る円筒状突起431が形成されている。円筒状突起431からは、互いに90°を成す方向にリブ状突起432、433が延びており、かかるリブ状突起432、433は、従動歯車63のストッパ635と干渉して従動歯車63、被駆動部材9、および回転体90の回転範囲を規制する。
(モータ5の搭載構造)
このように構成した下ケース3および上ケース4は、図1〜図4を参照して以下に詳述するように、モータ5を保持する。
下ケース3の右半部31において、右壁部315の内面および後壁部317の内面は、モータケース51の外周側面形状に対応する円弧状の円周壁面になっており、かかる円周壁面で囲まれた領域がモータ搭載部50として利用される。ここで、下ケース3では、底板部311の一部と重なるように対向板部36が張り出しているが、下ケース3の前面側は開放状態にあり、かかる前面側は、モータケース51をモータ軸線L0に直交する方向からモータ搭載部50に挿入する際、モータ挿入口310として利用される。
このように構成したモータ搭載部50において、後壁部317の右端寄りの部分の内側には、底板部311から上方に向けて、モータ軸線L0と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起318(第1弾性支持部)が形成されている。ここで、舌片状突起318と後壁部317との間には隙間318aが形成され、かつ、舌片状突起318は上端側が自由端になっている。このため、舌片状突起318の上端側は、後方に押圧された際、後方に弾性変形可能である。
また、後壁部317の左端寄りの部分の内側には、底板部311から上方に向けて、モータ軸線L0と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起319(第1弾性支持部)が形成されている。ここで、舌片状突起319と後壁部317との間には隙間319aが形成され、かつ、舌片状突起319は上端側が自由端になっている。このため、舌片状突起319の上端側は、後方に押圧された際、後方に弾性変形可能である。なお、舌片状突起319の起立位置の上方には対向板部36が形成されているが、対向板部36において舌片状突起319と重なる部分は開口部36aになっている。このため、下ケース3に舌片状突起319を付加した場合でも、下ケース3に金型成形する際、金型内から下ケース3から抜くことができるので、舌片状突起319を備えた下ケース3を金型成形により製作することができる。
これに対して、上ケース4では、カバー部分41の下面にモータピニオン58の配置位置を確保するための凹部44が形成されており、かかる凹部44は、上ケース4の後方に向かって開放状態にある。
ここで、凹部44の右端寄りの部分では、上壁部411から下方に向けて、モータ軸線L0と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起418(第2弾性支持部)が形成されている。ここで、舌片状突起418と凹部44の周壁45との間には隙間418aが形成され、かつ、舌片状突起418は下端側が自由端になっている。このため、舌片状突起418の下端側は、前方に押圧された際、前方に弾性変形可能である。
また、凹部44の左端寄りの部分では、上壁部411から下方に向けて、モータ軸線L0と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起419(第2弾性支持部)が形成されている。ここで、舌片状突起419と凹部44の周壁45との間には隙間419aが形成され、かつ、舌片状突起419は下端側が自由端になっている。このため、舌片状突起419の下端側は、前方に押圧された際、前方に弾性変形可能である。
(モータ搭載構造および歯車の支持構造)
このような構成のギヤードモータ1を組み立てるには、まず、結合する前の下ケース3に対して、前面で開口するモータ挿入口310からモータケース51を挿入する。
次に、下ケース3に対してモータ5を覆うように上ケース4を被せると、フック40a、40bが係合突起30a、30bに自動的に係合し、下ケース3と上ケース4とが結合される。その際、上ケース4の段部412aはモータケース51の出力側端面と当接するとともに、モータケース51を下ケース3に向けて押圧する。その結果、下ケース3の底板部311がモータケース51の反出力側端面に当接し、モータ5は、モータ軸線方向の位置が規定される。また、モータケース51の外周側面の前面側は、上ケース4の舌片状突起418、419によって後方に弾性をもって押圧される。その結果、モータケース51の外周側面は、下ケース3の舌片状突起318、319に押し付けられ、モータ5が固定される。なお、モータ挿入口310は、上ケース4において、舌片状突起318、319が形成されている部分により塞がれる。
かかる組み立てを行なう際、駆動歯車62は、軸部371および円筒状突起421を駆動側回転中心軸として下ケース3と上ケース4との間に支持される。また、回転体90は、軸部91、92を従動側回転中心軸として下ケース3と上ケース4との間に支持される。この状態で、下ケース3の支持板部37と上ケース4の第1水平板部42とは、駆動歯車62の厚さ寸法よりわずかに広い隙間を隔てて対向する状態にある。
(歯車の支持構造に関する主な効果)
このような構造では、下ケース3において、軸部371が形成された支持板部37は、駆動側回転中心軸の一方端を支持する第1支持部71として機能し、下板部34に形成された軸穴34aは、従動側回転中心軸の一方端を支持する第2支持部72として機能する。また、上ケース4において、円筒状突起421が形成された第1水平板部42は、駆動側回転中心軸の他方端を支持する第3支持部73として機能し、円筒状突起431が形成された第2水平板部43は、従動側回転中心軸の他方端を支持する第4支持部74として機能する。
ここで、第1支持部71と第3支持部73との離間距離は、第2支持部72と第4支持部74との離間距離よりかなり短い。このため、駆動歯車62を両側で支持する第1支持部71と第3支持部73とが近接しているため、第1支持部71および第3支持部73が各々、別の支持部材(下ケース3および上ケース4)に構成されている場合でも、駆動歯車62の位置精度、および下ケース3と上ケース4との位置精度が高い。従って、従動歯車63と被駆動部材9とが、従動歯車63の一方側に被駆動部材9が連結されて一体回転可能な回転体90を構成していることに起因して、回転体90を両側で支持する第2支持部72と第4支持部74が大きく離間し、かつ、回転体90を両側で支持する第2支持部72および第4支持部74が各々、別の支持部材(下ケース3および上ケース4)に構成されている場合でも、従動歯車63の位置精度が高い。それ故、駆動歯車62と従動歯車63とは好適な状態で噛合するので、被駆動部材9をスムーズに駆動することができ、モータ5から被駆動部材9までの伝達損失を低く抑えることができる。
また、駆動側回転中心軸は、軸部371が円筒状突起421に嵌った構造になっているので、下ケース3および上ケース4の一方を基準に他方が位置決めされる。従って、下ケース3と上ケース4とを高い精度で位置決めすることができるので、駆動歯車62と従動歯車63とを好適な状態で噛合させることができる。
しかも、伝達歯車61も、駆動歯車62と同様な構造になっているので、上記の効果がさらに顕著である。
さらに、第3支持部73および第4支持部74は、上ケース4において回転体90の回転中心軸線L2と直交する方向に連続して延びた板部(第1水平板部42および第2水平板部43)に形成されているため、第3支持部73と第4支持部74の位置関係に高い精度を得ることができる。
さらにまた、第2支持部72は、下ケース3において回転体90の回転中心軸線L2と直交する方向に延びた下板部34(第1支持板部)に形成され、第1支持部71は、下ケース3において駆動歯車62の配置位置に対して回転体90の配置位置とは反対側位置から回転体90の配置位置に向かう途中位置まで下板部34に平行に延びた支持板部37(第2支持板部)に形成されているため、駆動歯車62と下板部34との間に広いスペースを確保することができる。それ故、被駆動部材9の幅寸法が従動歯車63の径より大きい場合でも、被駆動部材9を回転させるスペースを確保することができる。
(モータ5の搭載構造に関する主な効果)
また、本形態では、モータケース51の外周側面を上ケース4の舌片状突起418、419と、下ケース3の舌片状突起318、319とによって弾性をもって挟持された構造を採用している。しかも、舌片状突起418、419と舌片状突起318、319とは、モータ軸線L0を挟む反対箇所に形成されている。このため、モータ5が傾くことを防止することができる。従って、モータピニオン58と伝達歯車61とが好適に噛合した状態を維持することができるので、ロックなどの不具合の発生を防止することができる。また、モータ5が作動中、モータ5のモータケース51が舌片状突起318、319、418、419によって弾性をもって支持されているため、ガタつくことがないので、振動音の発生などを防止することもできる。
また、舌片状突起318、319、418、419は、モータ軸線L0と平行な方向に長手方向を向けて延びており、周方向の幅寸法が短い。このため、舌片状突起318、319、418、419は、モータケース51の周方向の最適な箇所に確実に当接する。従って、複数の舌片状突起318、319、418、419がモータケース51に弾性をもって当接する構成を採用した場合でも、モータケース51に加わる力のバランスを最適化することができるので、モータケース51が傾くことを確実に防止することができる。また、このように構成すると、下ケース3と上ケース4がモータ軸線L0方向で互いに重ねられた状態で結合されている構成を採用することができる。すなわち、舌片状突起318、319、418、419がモータ軸線L0と平行な方向に長手方向に向けて延びていると、下ケース3にモータ5を搭載した状態で上ケース4をモータ軸線L0の側から被せても、舌片状突起418、419がモータケース51に引っ掛かることがなく、下ケース3と上ケース4とをスムーズに重ね合わせることができる。
さらに、上ケース4の段部412aがモータケース51の出力側端面に当接し、モータケース51を下ケース3の底板部311に向けて押圧すると、下ケース3において、下ケース3の底板部311は、モータケース51の反出力側端面に当接する。このようにして、モータ5は、モータ軸線方向の位置が規定される。このため、モータは1つに支持部材(下ケース3)で軸線方向に高い位置精度をもって保持される。このように構成した場合でも、下ケース3では、モータ軸線L0に対して直交する方向に向けてモータ挿入口310が開口しているので、モータ5の挿入に支障がない。また、モータ挿入口310については、上ケース4を被せた際、舌片状突起418、419が形成されている部分で塞がれるので、モータ5の脱落やガタつきが発生することもない。しかも、下ケース3の対向板部36で伝達歯車61を支持する構成を採用したので、対向板部36を利用して、モータ5の軸線方向の保持、および伝達歯車61の双方を行なうことができるので、モータピニオン57と伝達歯車61とを好適に噛合させることができ、かつ、かかる好適な噛合状態を維持することができる。また、伝達歯車61の支持部を別途、設ける必要がないという利点もある。
(a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータの斜視図、および正面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータを分解した様子を示す斜視図、およびその正面図である。 (a)、(b)は各々、本発明を適用したギヤードモータに用いた下ケースを斜め上方からみた斜視図、および下ケースを斜め右からみた斜視図である。 本発明を適用したギヤードモータに用いた上ケースを斜め下方からみた斜視図である。
符号の説明
1 ギヤードモータ
2 ケース(支持体)
3 下ケース(第1支持部材)
4 上ケース(第2支持部材)
5 モータ
6 輪列
9 被駆動部材
50 モータ搭載部
51 モータケース
61 伝達歯車
62 駆動歯車
63 従動歯車
71 第1支持部
72 第2支持部
73 第3支持部
74 第4支持部
90 回転体
310 モータ挿入口
318、319 舌片状突起(第1弾性支持部)
418、419 舌片状突起(第2弾性支持部)

Claims (6)

  1. モータと、前記モータの出力を伝達する複数の歯車と、該複数の歯車および前記モータが搭載された支持体とを有するギヤードモータにおいて、
    前記支持体は、前記モータの出力軸および前記歯車の回転中心軸線が平行となるように前記モータおよび前記歯車を両側から支持する第1支持部材と第2支持部材とを備え、
    前記第1支持部材と前記第2支持部材との間に形成されたモータ搭載部には、前記第1支持部材側で前記モータケースの外周側面に対して弾性をもって当接する第1弾性支持部と、前記第2支持部材側で前記モータケースの外周側面に対して弾性をもって当接して当該モータケースの外周側面を前記第1弾性支持部に押し付ける第2弾性支持部とが形成されていることを特徴とするギヤードモータ。
  2. 前記第1弾性支持部と前記第2弾性支持部とは、前記モータの中心軸線を挟む反対箇所に複数ずつ形成されていることを特徴とする請求項1に記載のギヤードモータ。
  3. 前記複数の弾性支持部は、前記モータの中心軸線と平行な方向に長手方向を向けて延びた舌片状突起であることを特徴とする請求項1または2に記載のギヤードモータ。
  4. 前記第1支持部材と前記第2支持部材は、前記モータの軸線方向で互いに重ねられた状態で結合されていることを特徴とする請求項3に記載のギヤードモータ。
  5. 前記第1支持部材は、前記モータ搭載部の底面を規定して前記モータケースの反出力側端面に当接する底壁と、該底壁の一部に対向して前記モータケースの出力側端面に当接する対向壁とを備え、
    前記モータ搭載部では、前記第1弾性支持部が形成されている側とは反対側で前記モータの中心軸線に対して直交する方向に向けてモータ挿入口が開口し、
    当該モータ挿入口は、前記第2支持部材において前記第2弾性支持部が形成されている部分で塞がれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のギヤードモータ。
  6. 前記対向壁において、前記底壁と対向する面とは反対側の面には、前記複数の歯車のうち、前記出力軸に構成されたモータピニオンと噛合する歯車が支持されていることを特徴とする請求項5に記載のギヤードモータ。
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