JP4904664B2 - 組立装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット(以下、IJと記す)ヘッドに代表される液滴吐出ヘッドの複数個と、これが搭載される単一のキャリッジおよびサブキャリッジとから成るヘッドユニットに関し、特に各液滴吐出ヘッドの位置決め基準となるヘッドユニットのアライメントマスクおよび補正用マスクとによって各液滴吐出ヘッドの位置決めが可能な複数IJヘッド搭載サブキャリッジ組立機、並びに上記組立機によって位置決めされたヘッドユニットを用いた液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法に関するものである。
従来のプリンタ等では、複数(多数)の液滴吐出ヘッドを必要とする場合、各液滴吐出ヘッドを個々にヘッド保持部材に保持し、更にこれを単一のキャリッジまたはサブキャリッジに搭載して、複数の液滴吐出ヘッドを、ヘッド保持部材、キャリッジおよびサブキャリッジと共にヘッドユニットとして扱うようにしている。この場合、ヘッド保持部材に取り付けられる液滴吐出ヘッドは、例えば顕微鏡等を用いて人的に位置決めされた後、ヘッド保持部材にねじ止め固定され、またサブキャリッジに取り付けられるヘッド保持部材は、例えばサブキャリッジに設けた位置決メピン等を介して装着された後、これにねじ止め固定されるようになっている。
また、特許文献1に記載のインクジェット描画装置では、カラーフィルターの形成途中に基材上のほぼ全面に設けられた位置合わせマークを画像認識装置で認識し、認識された位置合わせマークのパターンとあらかじめ記憶された位置合わせマークのパターンとを比較して基材の配置のずれを判断し、基材の配置のずれに基づいて、基材の配置を微調整している。画像認識装置は、ヘッド内に設けられた複数の光ファイバを束ねてなるイメージガイドによって伝達された光によって位置合わせマークのパターンを認識するようになっている。
また、特許文献2に記載のヘッドユニットの組立装置では、単一のキャリッジまたはサブキャリッジに複数の液滴吐出ヘッドを搭載したヘッドユニットのアライメントマスクにおいて、液滴吐出ヘッドのノズル形成面に平行な平面内における各液滴吐出ヘッドの基準位置およびキャリッジまたはサブキャリッジの基準位置をパターン形成したマスタプレートを備え、このマスタプレートを基準に液滴吐出ヘッドの位置決めをしている。
特開平8−86913号公報(第4〜5頁、第3図) 特開2003−127391号公報(第15〜19頁、第18〜36図)
ところで、この種の液滴吐出ヘッドは、そのノズル列から微少な液滴を精度良く且つ選択的に吐出することができるため、液晶表示装置や有機EL表示装置等のカラーフィルタの製造に応用可能であると共に、各種の電子デバイスや光デバイス等の製造装置への応用も期待されている。このような応用技術を考慮すると、液滴吐出ヘッド自体の性能に加え、平面内におけるノズル(ノズル列)位置精度や液滴吐出ヘッドが搭載されるキャリッジの位置精度なども問題となる。この点において、従来の液滴吐出ヘッド(ヘッドユニット)では、各部の精度の累積が全体の精度を決定してしまうため、高い精度を安定に維持することにおいて、単純にこれを適用することが困難であることが想定される。また、装置に搭載した状態における位置精度も問題となる。
特に、単一のキャリッジに複数の液滴吐出ヘッドをCCD(Charge Coupled Device)等によってマスタプレートに設けられているパターンを認識して精度良く位置決めする際に、CCD自体の熱およびCCDが使用しているハロゲンランプまたはLED(Light Emitting Diode)の発する熱によって液滴吐出ヘッドのノズル位置を検出するアライメント用カメラ(顕微鏡)の位置が経時的な位置ずれを起こし、単一のキャリッジに対する液滴吐出ヘッドの位置精度を低下させる問題があった。
本発明の目的は、単一のキャリッジまたはサブキャリッジに複数の液滴吐出ヘッドを、ばらつきの無い高い精度で搭載することを可能とする複数IJヘッド搭載サブキャリッジ組立機を提供することにある。また、この組立機を用いて製造する液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法を提供することにある。
本発明の組立装置は、液滴吐出ヘッドの基準位置を示すパターンが形成されたアライメントマスクに基づいて位置決めし、ヘッド保持部材に前記液滴吐出ヘッドを組み付ける組立装置において、前記基準位置を認識する認識手段と、前記認識手段の位置を補正する補正用マスクを有するサブキャリッジと、を有することを特徴とする。
本発明の組立装置は、前記補正用マスクは2つのマークを有し、2つの前記マークの間の距離は、液滴吐出ヘッドの基準のノズルの中心と副基準ノズルの中心との間の距離と等しいことを特徴とする。
本発明の組立装置は、前記サブキャリッジは2つの前記補正用マスクを有し、前記補正用マスクは、前記基準のノズルの中心と前記副基準ノズルの中心とを通る直線と略並行な、前記サブキャリッジの2辺に各1つ有ることを特徴とする。
上記課題を解決するため、本発明では、複数の液滴吐出ヘッドを搭載したサブキャリッジと、サブキャリッジ上で液滴吐出ヘッドが有するノズルの位置を画像認識する認識手段と、液滴吐出ヘッドを位置決めするための基準位置をそれぞれ示すパターンが形成されたアライメントマスクと、認識手段の経時的な位置の変化を読み取るパターンが形成された補正用マスクと、補正用マスクによって得られた認識手段の経時的な位置の変化量データに基づいて、アライメントマスクから得られた各液滴吐出ヘッドを位置決めするための基準位置データを補正する制御部とを備えたことを要旨とする。
この構成によれば、CCD(Charge Coupled Device)自体の熱およびCCDが使用しているハロゲンランプまたはLEDの発する熱によって液滴吐出ヘッドのノズル位置を検出するアライメント用カメラ(顕微鏡)の位置が経時的な位置ずれを起こしていた。このため、補正用マスクをサブキャリッジ上または補正用マスクを取り付けるための台に配設し、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ずれがどの程度かを変化量データとして計測し、先にアライメントマスクから得られた各液滴吐出ヘッドを位置決めするための基準位置データを、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ずれによる変化量データ分補正して、この補正された位置に液滴吐出ヘッドのノズルを位置決めする。このことにより、アライメント用カメラ(顕微鏡)の経時的な位置ずれに起因する誤差を排除することができ、単一のキャリッジまたはサブキャリッジに複数の液滴吐出ヘッドを、ばらつきの無い高い精度で搭載することが可能となった。
本発明では、認識手段の経時的な位置の変化量データの取得は、それぞれの液滴吐出ヘッドの位置決め毎に対して取得されることを要旨とする。
この構成によれば、CCD自体の熱およびCCDが使用しているハロゲンランプまたはLEDの発する熱によって、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置は経時的に変化しており、一つの液滴吐出ヘッドの位置決めを行っている間に、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置は変化している。このため、それぞれの液滴吐出ヘッドの位置決めを行う毎に、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ずれの量を変化量データとして取得することができる。このことにより、複数の液滴吐出ヘッドの位置決めに要する時間内での最初と最後での経時的な変化を排除することができ、複数の液滴吐出ヘッドを単一のキャリッジまたはサブキャリッジにばらつきの無い高い精度で搭載することが可能となった。
本発明では、補正用マスクが有するパターンは、液滴吐出ヘッドに作り込まれたノズル列における離間した2つのノズルの位置に対応していることを要旨とする。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドの位置決めを行う際には、液滴吐出ヘッドが有するノズル列の両端に位置するノズルを画像認識して、所定の位置に液滴吐出ヘッドを位置決めしている。このため、補正用マスクが有するパターンは、この液滴吐出ヘッドに作り込まれたノズル列における離間した2つのノズルに対応して形成され、2つのアライメント用カメラ(顕微鏡)の間隔を調整することなく、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ズレ量を計測することができ、この間隔のままで液滴吐出ヘッドの位置出しを行うことができる。したがって、複数の液滴吐出ヘッドを単一のキャリッジまたはサブキャリッジに素早く位置決めすることができる。
本発明では、サブキャリッジ上またはまたは補正用マスクを取り付けるための台に複数の補正用マスクを有することを要旨とする。
この構成によれば、単一のキャリッジまたはサブキャリッジに複数の液滴吐出ヘッドを位置決めする場合、キャリッジまたはサブキャリッジの略全域を使って位置決めをする。このため、キャリッジ、サブキャリッジ上または補正用マスクを取り付けるための台に複数の補正用マスクを配設し、アライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ズレ量を計測する場合は、最寄の補正用マスクを使用して計測することができる。したがって、アライメントする時間が短縮できる。
本発明では、補正用マスクは、石英ガラスで構成されていることを要旨とする。
この構成によれば、温度等の影響を受け難く、位置基準の原型として狂いのないものとすることができる。また、マーキングが容易であると共に、且つコントラストを考慮したマークの画像認識も容易となる。
本発明では、補正用マスク面と液滴吐出ヘッドのノズル面とが略同一平面内に位置することを要旨とする。
この構成によれば、アライメント用カメラ(顕微鏡)には、焦点を調節する機能を有している。それぞれの液滴吐出ヘッドの位置決めをする度に補正用マスクによるアライメント用カメラ(顕微鏡)の位置ずれを計測するため、補正用マスク面と液滴吐出ヘッドのノズル面とが略同一平面内に位置することによって、アライメント用カメラ(顕微鏡)の焦点を調節する必要がなくなる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、液滴吐出装置1の斜視図を示す。液滴吐出装置1は、液状材料11を保持するタンク12と、チューブ13と、チューブ13を介してタンク12から液状材料11が供給される吐出走査部2とを備える。吐出走査部2は、複数の液滴吐出ヘッド51(詳細は、図2に示す)を保持するサブキャリッジ50と、このサブキャリッジ50を保持するキャリッジ3と、キャリッジ3の位置を制御する第2位置制御装置4と、被吐出部21を有する基体10Aを保持するステージ5と、ステージ5の位置を制御する第1位置制御装置6と、液滴吐出装置制御部7と、メンテナンス装置8と、排液装置9とを備えている。タンク12とキャリッジ3における複数の液滴吐出ヘッド51とはチューブ13で連結されており、タンク12から複数の液滴吐出ヘッド51のそれぞれに液状材料11が供給される。液状材料11は、例えば、液状の導電性薄膜材料、液状の蛍光材料、液状の発光材料、および液状のカラーフィルタ材料等である。
基体10Aに被吐出部21を設ける方法は、基体10Aの一面に公知のスクリーン印刷技術またはパターニング技術を用いて、液状材料11が収まる複数の区画を製造する。基体10Aの材質はガラス、金属板、セラミックス、およびプラスチック等からなる。液状材料11を基体10Aに設けられている複数の区画に均一に塗布するには基体10Aの表面を親液化することが好ましい。このため、大気圧下の酸素プラズマ処理またはアルコール系の洗浄液等で処理する。基体10Aの表面は親液性を呈するようになる。また、基体10Aによっては、部分的に撥液性を持たせ液状材料11が付着することを防ぐために、例えば4フッ化メタンを処理ガスとするプラズマ処理等を施している。なお、本明細書では、被吐出部21を有する基体10Aを「受容基板」と表記することもある。
第2位置制御装置4は、液滴吐出装置制御部7からの信号に応じて、キャリッジ3をX軸方向、およびX軸方向に直交するZ軸方向に沿って相対位置を変更する。さらに、第2位置制御装置4は、Z軸に平行な軸の回りでキャリッジ3を回転する機能も有する。本実施例では、Z軸方向は、鉛直方向(つまり重力加速度の方向)にほぼ平行な方向である。第1位置制御装置6は、液滴吐出装置制御部7からの信号に応じて、X軸方向およびZ軸方向の双方に直交するY軸方向に沿ってステージ5の相対位置を変更する。さらに、第1位置制御装置6は、Z軸に平行な軸の回りでステージ5を回転する機能も有する。なお、本明細書では、第2位置制御装置4および第1位置制御装置6を「走査部」と表記することもある。
ステージ5は、X軸方向とY軸方向との双方に平行な平面を有する。また、ステージ5は、所定の液状材料11を塗布すべき被吐出部21を有する基体10Aをその平面上に着脱可能に載置、または保持できるように構成されている。
本明細書におけるX軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向は、キャリッジ3およびステージ5のどちらか一方が他方に対して相対位置を変更する方向に一致している。また、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向を規定するXYZ座標系の仮想的な原点は、液滴吐出装置1の基準部分に固定されている。本明細書において、X座標、Y座標、およびZ座標とは、このようなXYZ座標系における座標である。なお、上記の仮想的な原点は、ステージ5に固定されていてもよいし、キャリッジ3に固定されていてもよい。
キャリッジ3およびステージ5は上記以外の平行相対位置を変更したりおよび回転の自由度をさらに有している。ただし、本実施例では、上記自由度以外の自由度に関する記載は説明を平易にする目的で省略されている。
液滴吐出装置制御部7は、液状材料11を吐出すべき相対位置を表す吐出データを外部情報処理装置(図示せず)から受け取るように構成されている。
メンテナンス装置8において、いくつかの液滴吐出ヘッド51のメンテナンスを行うユニットが設けられ、液滴吐出装置制御部7の制御によりユニットが選択され、キャリッジ3に対応するためにY軸方向に相対位置を変更して停止する。液滴吐出ヘッド51のメンテナンスを実行する場合は、第2位置制御装置4によってキャリッジ3はX軸方向にメンテナンス装置8上に相対位置を変更し、所望のユニットがキャリッジ3の位置にくるようにメンテナンス装置8を移動して選択され、相対位置を変更されて成される。
排液装置9は、液滴吐出装置1の各ユニットで回収された液状材料11を回収するようになっている。
図2(a)は、液滴吐出ヘッド51の全体の断面斜視図、(b)は、吐出部の詳細断面図である。それぞれの液滴吐出ヘッド51は、インクジェット液滴吐出ヘッドである。それぞれの液滴吐出ヘッド51は、振動板126と、ノズルプレート128とを備えている。振動板126と、ノズルプレート128との間には、タンク12からチューブ13を介して、孔131から供給される液状材料11が常に充填される液タマリ129が位置している。
また、振動板126と、ノズルプレート128との間には、複数の隔壁122が位置している。そして、振動板126と、ノズルプレート128と、1対の隔壁122と、によって囲まれた部分がキャビティ120である。キャビティ120はノズル52に対応して設けられているため、キャビティ120の数とノズル52の数とは同じである。キャビティ120には、一対の隔壁122間に位置する供給口130を介して、液タマリ129から液状材料11が供給される。
図2(b)では、振動板126上には、それぞれのキャビティ120に対応して、振動子124が位置する。振動子124は、ピエゾ素子124cと、ピエゾ素子124cを挟む一対の電極124a,124bとを含む。この一対の電極124a,124bとの間に駆動電圧を与えることで、対応するノズル52から液状材料11が吐出される。なお、ノズル52からZ軸方向に液状材料11が吐出されるように、ノズル52の形状が調整されている。
ここで、本明細書において「液状材料」とは、ノズルから吐出可能な粘度を有する材料をいう。この場合、材料が水性であること油性であることを問わない。ノズルから吐出可能な流動性(粘度)を備えていれば十分で、固体物質が混入していても全体として流動体であればよい。
本明細書では、ひとつのノズル52と、ノズル52に対応するキャビティ120と、キャビティ120に対応する振動子124と、を含んだ部分を「吐出部127」と表記することもある。この表記によれば、1つの液滴吐出ヘッド51は、ノズル52の数と同じ数の吐出部127を有する。吐出部127は、ピエゾ素子の代わりに電気熱変換素子を有してもよい。つまり、吐出部127は、電気熱変換素子による材料の熱膨張を利用して材料を吐出する構成を有していてもよい。
図3は、液滴吐出ヘッド51が有する複数のノズル52の平面図を示す。液滴吐出ヘッド51は、X軸方向に並んだ複数のノズル52を有する。これら複数のノズル52は、液滴吐出ヘッド51のX軸方向のノズルピッチHXPが約70μmとなるように配置されている。ここで、「液滴吐出ヘッド51のX軸方向のノズルピッチHXP」は、液滴吐出ヘッド51におけるノズル52のすべてをY軸方向に沿ってX軸上に射像して得られた複数のノズル像間のピッチに相当する。
本実施例では、液滴吐出ヘッド51における複数のノズル52は、ともにX軸方向に延びるノズル列53と、ノズル列54とをなす。ノズル列53とノズル列54とはY軸方向に隣合っている。ノズル列53およびノズル列54のそれぞれにおいて、180個のノズル52が一定間隔でX軸方向に一列に並んでいる。本実施例では、この一定間隔は約140μmである。つまり、ノズル列53のX軸方向のノズルピッチLNPおよびノズル列54のX軸方向のノズルピッチLNPは、ともに約140μmである。
ノズル列53の位置は、ノズル列54の位置に対して、X軸方向のノズルピッチLNPの半分の長さ(約70μm)だけX軸方向の正の方向にずれている。このため、液滴吐出ヘッド51のX軸方向のノズルピッチHXPは、ノズル列53(またはノズル列54)のX軸方向のノズルピッチLNPの半分の長さ(約70μm)である。
したがって、液滴吐出ヘッド51のX軸方向のノズル線密度は、ノズル列53(またはノズル列54)のノズル線密度の2倍である。なお、本明細書において「X軸方向のノズル線密度」とは、複数のノズルをY軸方向に沿ってX軸上に射像して得られた複数のノズル像の単位長さ当たりの数に相当する。
もちろん、液滴吐出ヘッド51が含むノズル列の数は、2つだけに限定されない。液滴吐出ヘッド51はM個のノズル列を含んでもよい。ここで、Mは1以上の自然数である。この場合には、M個のノズル列のそれぞれにおいて複数のノズル52は、ノズルピッチHXPのM倍の長さのピッチで並ぶ。さらに、Mが2以上の自然数の場合には、M個のノズル列のうちの一つに対して、他の(M−1)個のノズル列は、ノズルピッチHXPのi倍の長さだけ重複無くX軸方向にずれている。ここで、iは1から(M−1)までの自然数である。また、ノズル列53とノズル列54との距離をノズル列間距離DAと表記する。また、複数の液滴吐出ヘッド51がX軸方向に並んだ場合に、各液滴吐出ヘッド51のノズル列の中心線をノズル列NLと表記することもある。
さて、ノズル列53およびノズル列54のそれぞれが180個のノズル52からなるため、ひとつの液滴吐出ヘッド51は360個のノズル52を有する。ただし、ノズル列53の両端のそれぞれ10個のノズルは「休止ノズル52b」として設定されている。同様に、ノズル列54の両端のそれぞれ10個のノズルも「休止ノズル52b」として設定されている。そして、これら40個の「休止ノズル52b」からは液状材料11が吐出されない。このため、液滴吐出ヘッド51における360個のノズル52のうち、320個のノズル52が液状材料11を吐出するノズルとして機能する。本明細書では、これら320個のノズル52を「吐出ノズル」と表記することもある。
本明細書では、液滴吐出ヘッド51同士の相対位置関係を説明する目的で、ノズル列53に含まれる180個のノズル52のうち、左から11番目のノズル52を液滴吐出ヘッド51の「基準ノズル52L」と表記する。つまり、ノズル列53における160個の吐出ノズルのうち、最も左側の吐出ノズルが液滴吐出ヘッド51の基準ノズル52Lである。また、ノズル列53に含まれる180個のノズル52のうち、右から11番目のノズル52を液滴吐出ヘッド51の「副基準ノズル52R」と表記する。なお、すべての液滴吐出ヘッド51に対して、基準ノズル52Lまたは副基準ノズル52Rの指定の仕方が同じであればよいので、基準ノズル52Lまたは副基準ノズル52Rの位置は、上記位置でなくてもよい。また、他の図中では、休止ノズル52bは省略してある。
図4は、サブキャリッジ50がセットテーブル110に載置されたサブキャリッジ組立機100の斜視図を示す。サブキャリッジ組立機100は、本体101、移動装置102、認識手段としての認識装置103、ヘッド補正装置104(図示せず)および接着剤塗布ユニット105(図示せず)を備えている。
本体101は、室温変化の影響を最小限にするために、主に石材からできている。移動装置102は、セットテーブル110がX軸方向、Y軸方向およびθ軸方向に移動する構造を有している。X軸方向に移動するX軸テーブル112は、一対のX軸エアースライダ113と、X軸リニアモータ(図示せず)と、X軸エアースライダ113に併設したX軸リニアスケール(図示せず)とで構成されている。Y軸テーブル115は、一対のY軸エアースライダ117と、Y軸リニアモータ(図示せず)と、Y軸エアースライダ117に併設したY軸リニアスケール(図示せず)とで構成されている。
Y軸テーブル115の上には、セットテーブル110が配設されている。セットテーブル110は、Y軸テーブル115に対して、セットテーブル110を微少回転(微少回動)させる回転作動部(図示せず)119を内蔵している。この回転作動部119は、Y軸テーブル115に対して正逆微少回転する(θ方向に正逆移動)。また、セットテーブル110には、サブキャリッジ50またはアライメントマスクとしてのマスタプレート201(図5に示す)が装着されたマスタホルダ200(図5に示す)を所定の位置に載置するための位置決メピン145,146が、サブキャリッジ50に配設されている基準孔55,57に対応して配設されている。
このような構造により、本体101の上でセットテーブル110はX軸方向、Y軸方向に移動し、すべての移動された所でθ軸方向に微少回動することができる。また、セットテーブル110に載置されるサブキャリッジに装着される液滴吐出ヘッド51のノズル52の面と、マスタホルダ200が有するマスタプレート201の表面にマークが形成されているマーク形成面203(図5に示す)とが略同一水平面内に位置するようになっている。
認識手段としての認識装置103は、セットテーブル110が移動する領域内の上方に配設され、2本の顕微鏡部140,141のそれぞれにハロゲンランプ143,144が装着され顕微鏡での視野内の照明を行っている。また、顕微鏡部140,141のそれぞれには、認識手段としてのCCD(Charge Coupled Device)カメラが同軸に配設され画像認識を行っている。
ヘッド補正装置104(図示せず)は、認識装置103である顕微鏡部140,141とそれぞれの顕微鏡に配設されているCCDカメラ148,149による液滴吐出ヘッド51の位置認識に基づき、ヘッド保持部材58(図6に示す)を介して液滴吐出ヘッド51をX軸、Y軸およびθ軸方向に微少移動させて、液滴吐出ヘッド51の位置決め(位置補正)を行うものである。具体的な位置補正方法は後述する。
接着剤塗布ユニット105は、ヘッド補正装置104で位置補正された液滴吐出ヘッド51に固定されているヘッド保持部材58の長孔63,64(図6に示す)に接着剤を流し込むユニットである。具体的な塗布方法は後述する。
図5(a)は、マスタプレート201を有するマスタホルダ200の平面図を示し、(b)は、マスタプレート201を有するマスタホルダ200の正面図を示す。マスタホルダ200は、アライメントマスクとしてのマスタプレート201を所定の平面的位置および断面的位置に保持するためのものである。具体的には、マスタプレート201より一回り大きく形成した略方形のマスタ支持プレート205と、マスタ支持プレート205の裏面から上方に高サL1の所にマスタプレート201のマーク形成面203が配設されるようになっている。
マスタ支持プレート205には、マスタ支持プレート205に対し高さ調節可能に取り付けられている8本の支持ピン207と4本のマスタ案内ピン208が配設されている。マスタプレート201のマーク形成面203を上面にして、マスタプレート201を8本の支持ピン207の上に置く。続いて、4本のマスタ案内ピン208に当接するまでマスタプレート201を支持ピン207上で移動する。
支持ピン207に対応する8個の押サエブロック210をマスタプレート201の上方から組み付ける。組み付けられた押サエブロック210はマスタ支持プレート205にそれぞれねじ止めされて、マスタプレート201がマスタ支持プレート205に固定される。すなわち、各支持ピン207は、アジャストボルトの構造を有しており、マスタプレート201の表面、すなわちマーク形成面203のレベルを調整できるようになっている。複数の押サエブロック210は、それぞれの支持ピン207に対応しており、支持ピン207との間にマスタプレート201を挟み込むようにして、これを押さえている。
このように構成されたアライメントマスクとしてのマスタホルダ200は、サブキャリッジ組立機100のセットテーブル110に固定される(図4参照)。このため、マスタ支持プレート205の一つの対辺には、一対の基準孔212,213が配設され、セットテーブル110に配設されている位置決メピン145,146に挿着されてねじ止めされて固定される。基準孔213は長孔となっおり、中心距離誤差を吸収している。
マスタホルダ200およびマスタプレート201について説明する。実施例のサブキャリッジ組立機100では、液滴吐出ヘッド51の組立個数に係わらず、常に一定レベルの組立精度を有する液滴吐出ヘッド51を供給する必要がある。そこで、サブキャリッジ50および12個の液滴吐出ヘッド51の基準位置をマークしたアライメントマスクとしてのマスタプレート201を用意している。すなわち、マスタプレート201を液滴吐出ヘッド51の位置の原型(原版)とし、この原型に基づいて液滴吐出ヘッド51の位置決めを行う。
12個の液滴吐出ヘッド51に対応する、各4つのヘッド基準マーク214,215,216,217は、液滴吐出ヘッド51におけるノズルプレート128の2列のノズル列53,54のそれぞれ最外端部に位置する基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rとの位置を表示している。また、この12組のヘッド基準マーク214〜217の外側には、サブキャリッジ50の基準位置を表す一対のサブキャリッジ基準マーク218,219が形成されている。それぞれのマークはサブキャリッジ基準マーク219に示すように、円形ラインの内部に中抜きの十字を描くと共に、十字を除く円形内に斜線を描いて形成されている。したがって、これをCCDカメラ148,149で画像認識(撮像)すると、暗色の円形部分の内部に、明色の十字部分が認識される。マスタプレート201は、原型として狂いが生じないように厚手の透明な石英ガラスで構成されている。
認識装置103によりマスタプレート201のサブキャリッジ基準マーク218,219を画像認識して、サブキャリッジ50および各液滴吐出ヘッド51のサブキャリッジ基準位置データとして記憶部としてのRAM(Random Access Memory)303(図10に示す)に記憶され、このサブキャリッジ基準位置データに基づいてサブキャリッジ50および各液滴吐出ヘッド51の位置補正が行われる。なお、マスタプレート201に形成されたパターンは、Cr等の金属に代表される不透明膜を一面形成し、その膜を半導体技術を用いてパターニングする等して形成される。補正に関するデータの詳細は後述する。
図6(a)は、サブキャリッジ50に対する液滴吐出ヘッド51の固定方法を説明するステージ5側から観察した平面図であり、(b)は、サブキャリッジ50に対する液滴吐出ヘッド51の位置決め方法を説明する断面図を示す。液滴吐出ヘッド51をサブキャリッジ50に対して位置決めする方法を説明する。ヘッド保持部材58をサブプレート59上に置き、サブプレート59の下方から液滴吐出ヘッド51をサブプレート59を挟むようにして、液滴吐出ヘッド51のヘッド部51aをヘッド保持部材58の孔58aに挿入する。
液滴吐出ヘッド51とヘッド保持部材58との相互位置を確保するために、治具(図示せず)を使って液滴吐出ヘッド51とヘッド保持部材58とを組み付ける。組み付けられた液滴吐出ヘッド51とヘッド保持部材58とはねじ(図示せず)止めされて固定される。この状態は、サブプレート59を挟んで液滴吐出ヘッド51とヘッド保持部材58が、液滴吐出ヘッド51とサブプレート59との隙間の分だけ、平面方向および断面方向に動かすことができる状態である。
次に、ネジ60,61とでヘッド保持部材58とサブプレート59とを「仮止め」する。ここで「仮止め」とは、適度な締付力でねじ締めをすることによって、ある程度の力が加えられると、加えられた部材が動くことができる程度の止め方をいう。この方法で複数の液滴吐出ヘッド51をサブプレート59にすべて組み付ける。すべての液滴吐出ヘッド51が仮止めされたサブプレート59は、サブキャリッジ50に案内ピンをガイドに挿着され、ねじ止めされる。
このサブキャリッジ50を前述したサブキャリッジ組立機100のセットテーブル110に載置される(図4参照)。載置されたサブキャリッジ50は、前述したマスタプレート201のマークを読み取って、制御部および記憶部としてのRAM303に記憶されているノズル基準位置データ303bを制御部としてのCPU(Central Processing Unit)300が読み出し、このノズル基準位置データ303bを機構駆動制御部310に送り、セットテーブル110を認識手段としての認識装置103の下方に移動する。
図6(a)の基準ノズル52Lは顕微鏡部140の視野に、また副基準ノズル52Rは顕微鏡部141の視野に入る。ここで顕微鏡部140,141の略中心部には、それぞれCCDカメラ148,149の中心があり、この二つのCCDカメラ148,149の中心距離は基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの中心距離になるように調整されている。
顕微鏡部140,141の近傍には、ヘッド補正装置104(図示せず)と接着剤塗布ユニット105(図示せず)が配設されている。ヘッド補正装置104には位置補正用ピン65,66が配設され、ヘッド保持部材58に配設されているピン孔67,68にばねまたは圧縮空気等により付勢され挿入される。また、位置補正用ピン65,66の先端部は、テーパー形状に形成されており、このテーパー部は、ヘッド保持部材58のピン孔67,68に対し基端側が太径に先端側が細径に形成されている。これにより、位置補正用ピン65,66はピン孔67,68に対してがたつきなく、係合するようになっている。したがって、認識装置103による液滴吐出ヘッド51の位置認識に基づき、ヘッド補正装置104はX軸、Y軸およびθ軸方向に微少移動させるようになっている。位置補正用ピン65,66はヘッド補正装置104の一部のため、ヘッド保持部材58に配設されているピン孔67,68に係合したままX軸、Y軸およびθ軸方向に微少移動する。この微少移動に連れてヘッド保持部材58が微少移動する。ヘッド保持部材58にねじ止めされて固定されている液滴吐出ヘッド51が微少移動する。液滴吐出ヘッド51が有しているノズルプレート128のノズル52が微少移動する。この微少移動の様子は、CCDカメラに連結しているモニタ314で見ることができる。この微少移動する移動量の決定方法は後述する。
ヘッド補正装置104によって位置補正された液滴吐出ヘッド51およびヘッド保持部材58は接着剤で仮固定される。接着剤が凝固するまで位置補正用ピン65,66の付勢力によりヘッド保持部材58をサブキャリッジ50に押し付けるよう機能する。接着剤は、接着剤塗布ユニット105に配設されている2本の接着剤吐出シリンダの先端に配設されている中空針70,71によって、ヘッド保持部材58に配設されている長孔63,64に流し込まれる。長孔63,64は空気抜キ孔63b,64bと連結部63a,64aにより連結されており、孔の内部の空気は接着剤によって押し出される。接着剤の注入が終了すると接着剤塗布ユニット105はZ軸方向に上昇する。そして、この液滴吐出ヘッド51の位置認識から接着までの工程を、液滴吐出ヘッド51の個数分繰り返えすようにし、全液滴吐出ヘッド51の仮固定が完了する。
仮固定が終了したサブキャリッジ50は、サブキャリッジ組立機100のセットテーブル110から取り外される。ヘッド保持部材58を「仮止め」していたすべてのネジ60,61を締め付けヘッド保持部材58とサブプレート59とを固定する。
サブキャリッジ50は、液滴吐出装置1のキャリッジ3に装着され稼動される。
図7は、補正用マスクとしてのミニガラスマスク250,251が装着されたサブキャリッジ50の平面図を示す。ここで本発明の課題について、詳しく説明する。上述したようにサブキャリッジ組立機100では、マスタプレート201のパターンを認識するためにCCDカメラ148,149が使用され、このCCDカメラ148,149の認識率を向上させるために照明としてハロゲンランプ143,144が装着されている。周知の通り、ハロゲンランプ143,144からは熱が発生する。この熱が認識装置103全体に伝導しCCDカメラ148,149自体の位置が、空気循環での冷却を実施しても3時間経過する間に50〜60μm経時的にずれてしまうことが判明した。しかし、サブキャリッジ組立機100としての最も重要なCCDカメラ148,149の位置が経時的にずれてしまえば、いくら精度の良い石英ガラス製のマスタプレート201を使用しても、そのパターンを読み込むCCDカメラの位置がずれてしまうため、取得した位置データはこのCCDカメラの位置ずれした量がすべて誤差となってしまい液滴吐出ヘッド51の位置精度を確保できなかった。
ここで、液滴吐出ヘッド51の位置について説明する。複数の液滴吐出ヘッド51の位置出しが終了したサブキャリッジ50は、液滴吐出装置1のキャリッジ3に装着され、、基体10Aに設けられている被吐出部21に所定の液状材料11の吐出を行う。液滴吐出装置1の機能として、液滴吐出装置1のキャリッジ3は基体10Aに対してX軸方向、Y軸方向またはθ軸方向に調整可能であり、サブキャリッジ50の液滴吐出ヘッド51の位置精度として求められるのは液滴吐出ヘッド51同士の相対位置精度である。したがって、CCDカメラ148,149の位置が経時的に変化するにも係らず、液滴吐出ヘッド51の相対位置精度を確保すればよいことになる。
また、一つの液滴吐出ヘッド51のノズルプレート128が有するノズル列53,54(図3参照)は、ノズルプレート128が製造された時点で相対位置が決定しているため、液滴吐出ヘッド51の相対位置としては、ノズル列53,54のどちらか一方に対して精度が確保されればよい。しかし、液滴吐出装置1としては、ノズルプレート128にも製造上でのばらつきがあり、各液滴吐出ヘッド51からの液状材料11の吐出タイミングを決定するために、ノズル列間距離DA(図3参照)のデータが必要となる。
そこで、本発明は、サブキャリッジ50のY軸方向に2個のミニガラスマスク250,251を配設し、この補正用マスクとしてのミニガラスマスク250,251のそれぞれに、ノズル列における離間した2つのノズルとしての基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの中心距離LN1と等しいミニガラスマーク250A,250Bおよびミニガラスマーク251A,251Bが配設されている。ミニガラスマスク250,251のパターンが形成されている上面の高さが、液滴吐出ヘッド51のノズルプレート128の高さと略同一に配設されている。また、ノズルプレート128のノズル列53,54とミニガラスマーク250A,250Bおよびミニガラスマーク251A,251Bとを結んだ仮想直線の方向が平行になるように成されている。本実施例では、1種類のパターンが形成されているが、一枚のミニガラスマスクに複数のパターンを形成してもよい。
先ず、サブキャリッジ組立機100のセットテーブル110に配設されている位置決メピン145,146にマスタホルダ200に配設されている基準孔212,213を合わせて挿入し、ねじ止めされて載置される。
この時点での、マスタホルダ200が備えているに形成されているサブキャリッジ基準マーク218,219、ヘッド基準マーク214〜217の各マークのサブキャリッジ組立機100のX軸またはY軸に対する平行が出ていない。いわゆる微少な傾きを持ってセットテーブル110に固定されている。
そこで、二つのサブキャリッジ基準マーク218,219を、CCDカメラ148,149のどちらか一方の下方に来るようにセットテーブル110をX−Y移動する。例えばサブキャリッジ基準マーク218がCCDカメラ148により認識され所定値とのずれ量がCPU300によって算出される。続いてサブキャリッジ基準マーク218,219の互いのX軸方向の長さおよびY軸方向の長さまたは、互いの距離および相対角度は、予め所定値として記憶部に記憶され、この所定値がCPU300によって読み出され、機構駆動制御部310に所定値が送られる。機構駆動制御部310はこの送られてきたデータに基づいてセットテーブル110を移動する。
サブキャリッジ基準マーク219がCCDカメラ148の視野に入り所定値とのずれ量がCPU300によって算出される。サブキャリッジ基準マーク218とサブキャリッジ基準マーク219のそれぞれから算出されたずれ量からセットテーブル110を微少回転する方向と量が算出される。
CPU300は、この微少回転する方向と量のデータを機構駆動制御部310に送り、セットテーブル110に内蔵されている回転作動部119を駆動して、微少回転させる。このことにより、サブキャリッジ組立機100とマスタプレート201との平行が確保された。この一連の平行を確保することを「通り出し」という。また、再度この通り出しを行い確認作業をすることもある。
通り出しが終了すると、12組のヘッド基準マーク214〜217の各マークの所定相対位置データを記憶部からCPU300が読み出し、このデータに基づいてセットテーブル110がX−Y移動して順次CCDカメラ148,149によって、12組のヘッド基準マーク214〜217の相対位置が座標データとして認識され、記憶部データとして記憶される。この時点で、各液滴吐出ヘッド51を合わせ込むための基準データが取得できたことになる。基準データが取得できたので、マスタホルダ200をサブキャリッジ組立機100から取り外す。
次に、12個の液滴吐出ヘッド51が「仮止め」されているサブキャリッジ50をサブキャリッジ組立機100のセットテーブル110に配設されている位置決メピン145,146と案内孔50a,50bとによって、所定の位置に載置する。サブキャリッジ50には、2本の円柱ピン220が挿着されていて、上部端面には、例えば直径0.3mm程度の孔状基準マーク56が配設され、この二つの孔状基準マーク56を使用して、マスタホルダ200と同様にサブキャリッジ50の「通り出し」を行う。
CPU300は、例えばミニガラスマスク250の位置データが記憶部に記憶されている所定のデータを読み出し、機構駆動制御部310に送り、このデータに基づいてX−Y移動されて、CCDカメラ148,149の略直下に移動する。
図8(a)は、CCDカメラ148がミニガラスマーク250Aを認識している模式図であり、(b)は、CCDカメラ149がミニガラスマーク250Bを認識している模式図である。ミニガラスマスク250のミニガラスマーク250AがCCDカメラ148に最初に認識された状態を認識位置250Aaとして表している。また、ミニガラスマスク250のミニガラスマーク250BがCCDカメラ149に最初に認識された状態を認識位置250Baとして表している。認識位置250Aaと認識位置250Baは位置を表す記号であり、ミニガラスマーク250A,250Bのマークは、マスタプレート201のマークと同様である。
この認識位置250Aaおよび認識位置250Baの位置データは、記憶部としてのRAM303に初期カメラ位置登録データとして初期カメラ位置登録データバッファ303cに記憶される(カメラ位置登録)。つまり、CCDカメラ148,149の原点のしての位置付けである。このとき、CCDカメラ148,149はハロゲンランプ143,144の熱によって移動するため、移動する方向または移動量は不定である。
第一番目の液滴吐出ヘッド51の位置出しのための位置データを、先にマスタプレート201から読み取ったデータの中から、第一番目の液滴吐出ヘッド51に相当するデータを、記憶部としてのRAM303からCPU300が読み出し、読み出したデータを機構駆動制御部310に送り、図6で説明した位置決め方法により液滴吐出ヘッド51の位置調整が行われる。ヘッド保持部材58に塗布された接着剤が充分に固化する時間を経た後にヘッド補正装置104の位置補正用ピン65,66はZ軸方向に移動し、ヘッド保持部材58から離脱する。
次に、CPU300は、セットテーブル110を、第二番目としてミニガラスマスク250のミニガラスマーク250A,250BをCCDカメラ148,149が認識する位置に移動する。この場合、前述したようにCCDカメラ148,149はハロゲンランプ143,144の熱によって移動するため、移動する方向または移動量は不定である。本実施例では、CCDカメラ148が認識したミニガラスマーク250Aは、認識位置250Abであり、CCDカメラ149が認識したミニガラスマーク250Bは、認識位置250Bbである。
CCDカメラ148は、認識位置250Aaから認識位置250Abに位置が変化したことが認識され、その変化量はX軸方向にΔxa、Y軸方向にΔya変化したことをCPU300によって算出される。また、CCDカメラ149は、CCDカメラ148と異なる方向に異なる移動量変化する。この変化量はX軸方向にΔxb、Y軸方向にΔyb変化したことをCPU300によって算出される。算出されたそれぞれの方向のそれぞれの変化量は、記憶部としてのRAM303に第一番目と第二番目の位置の変化量データとしてのオフセット量データ303eとして記憶される。
第一番目と同様に、CPU300の命令によりセットテーブル110の第二番目の液滴吐出ヘッド51の位置をCCDカメラ148,149の略直下に移動する。第一番目と同様にCPU300が第二番目の液滴吐出ヘッド51の位置出しのための位置データを、先にマスタプレート201から読み取ったデータの中から、第二番目の液滴吐出ヘッド51に相当するデータを、記憶部としてのRAM303からCPU300が読み出す。第一番目の場合は、読み出したデータをそのまま機構駆動制御部310に送ったが、第二番目の場合は、第一番目と比較してCCDカメラ148,149の位置がずれているため、先に記憶部に記憶されている第一番目と第二番目の位置の変化量データとしてのオフセット量データ303eをマスタプレート201から読み取ったデータに加味して新しい第二番目の液滴吐出ヘッド51用の位置のデータを算出し、ヘッド補正装置104は、この新しい位置のデータに基づいて、図6で説明した位置決め方法により第二番目の液滴吐出ヘッド51を位置調整する。
このように、次の液滴吐出ヘッド51の位置出しに入る前に、ミニガラスマスク250のミニガラスマーク250A,250BをCCDカメラ148,149で認識し、得られた位置のずれ量に基づいて、液滴吐出ヘッド51の位置調整のための座標を変更して位置調整がされる。
これまでの、位置調整によりサブキャリッジ50に対する液滴吐出ヘッド51の相対位置の調整は終了したが、ノズルプレート128には、別のノズル列53を備えていて前述したように、液滴吐出装置1としては、すべてのノズル列の位置データが必要である。先ず、ミニガラスマスク250を使用して、液滴吐出ヘッド51の相対位置調整に使用した12個のノズル列54の基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの位置データを、CCDカメラ148,149によって取得する。このデータを取得する間も経時的にCCDカメラ148,149の位置は変化しているため、相対位置調整を行ったときと同様に一つのデータを取得し終えたら、ミニガラスマスク250を使用して、データの補正を行う。
また、12個のノズル列54のデータ取得が終了したらミニガラスマスク251を使用して折り返しノズル列53の位置データを得る。この場合、ミニガラスマスク250を使用した場合に取得された初期カメラ位置登録データバッファ303cのデータはリセットされ、新たにミニガラスマスク251で取得されたCCDカメラ148,149の初期カメラ位置登録データを初期カメラ位置登録データバッファ303cに記憶する。以降、ミニガラスマスク250と同様にノズル列53の位置データを得る。二箇所に設けられたミニガラスマスク250,251とを有効に使用して、計測時間を短縮するとともに高精度なデータを得ることができる。
また、サブキャリッジ50を液滴吐出装置1のキャリッジ3に対して装着する場合に、ミニガラスマスク250,251はサブキャリッジを取り付ける台等に配設され、この挿着に邪魔にならない位置に配設されているため、ミニガラスマスク250,251を取り外すことなくサブキャリッジ50をキャリッジ3に装着することができる。
図9(a)は、サブキャリッジ50の通り出しを行う場合の円柱ピン220の左側面図、(b)は、円柱ピン220の正面図、(c)は、円柱ピン220の右側面図である。サブキャリッジ50はステンレススチール等の金属でできているため、CCDカメラ148,149で認識しやすいマークが必要となる。そこで、円柱ピン220の先端面の中央部に形成した凹状、具体的には孔状基準マーク56で対応している。キャリッジ3に圧入するための基部圧入部56aと、基部圧入部56aに連なる胴部56bと、胴部56bの先端に突出形成したマーク形成部56cとから成り、このマーク形成部56cの先端面56dに孔状基準マーク56が形成されている。
マーク形成部56cの先端面56dは鏡面加工されており、この先端面56dの中心位置に孔状基準マーク56となる小孔が穿孔されている。孔状基準マーク56は、例えば直径0.3mm程度のものであり、基部圧入部56aから胴部56bにかけてその軸心部分に形成した軸心孔56eに連通している。この場合、孔状基準マーク56は、穿孔した後、熱処理(イオン窒化)し、マーク形成部56cの先端面56dを、鏡面仕上げして、形成される。鏡面仕上げの例としては、研磨工具と先端面56dの間に微細な砥粒を介在させて磨くラップ仕上げであるが、これに限定されるものではない。
このように、簡単なプロセスによって先端面56dが白色で孔状基準マーク56が暗色に認識カメラで撮像することができるため、キャリッジ3のアライメント精度を向上させることができる。なお、孔状基準マーク56は、断面を円柱状として説明したが、楕円状でも、多角形状でも構わない。さらに、孔状基準マーク56も、小孔に限定されるものではなく、充分なコントラストが得られるような溝を持つ凹形状であればよく、その凹の平面形状も円形に限定されるものではない。
図10は、サブキャリッジ組立機100の電気的構成を示す電気ブロック図である。サブキャリッジ組立機100は、制御部400としてのCPU(Central Processing Unit)300と、ROM(Read Only Memory)301と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)302及びRAM(Random Access Memory)303とを備えている。また、例えばPC(Personal Computer)等の外部情報処理装置351との接続をするI/Oポート350と、ユーザインタフェイス(以降、ユーザI/Fという)340と、処理部330と、機構駆動制御部310とを有し、これらはデータバス304を介してそれぞれ互いに電気的に接続されている。
CPU300がROM301及びEEPROM302に記憶された制御プログラムや各種アプリケーションプログラムに基づいて各種動作を実行する。EEPROM302は、制御プログラムや各種データを電気的に内容を書き換えることができるROMである。RAM303は、処理中のデータやプログラムを格納しており、サブキャリッジ基準位置データバッファ303aと、液滴吐出ヘッドを位置決めするための基準位置としてのマスタプレートからのノズル基準位置データバッファ303bと、初期カメラ位置登録データバッファ303cと、今回カメラ位置データバッファ303dと、初期カメラ位置登録データ303cと変化量データである今回カメラ位置データ303dとの差としてのオフセット量データバッファ303eと、各ノズル列53,54の基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの全ノズル位置データバッファ303fとを備えている。サブキャリッジ組立機100の電源を切ると、RAM303のデータは、EEPROM302に自動的に保存され次回にサブキャリッジ組立機100を使用する際に読み出してデータを使うことができる。RAM303にあるメモリの内容は自動的に消去される。
例えばPC(Personal Computer)等の外部情報処理装置351との接続をするI/Oポート350によって、液滴吐出装置1が使用する各ノズル列53,54の基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの全ノズル位置データ303fは、このI/Oポート350を介してデータを送ることができる。また、逆に外部情報処理装置351から各種データを受けとることもできる。
ユーザI/F340によって、CCDカメラ148,149で認識されている画像を見ることができる。また、サブキャリッジ組立機100の状況を表示部342に表示し、操作部341によってその状況を変更する操作をすることができる。
処理部330は、主にCCDカメラ148,149での認識に係るデータを処理し、処理した結果としてのデータは、記憶部としてのRAM303に送られてデータとして各バッファに記憶される。
機構駆動制御部310は、CCDカメラ148,149、ハロゲンランプ143,144、X軸テーブル112、Y軸テーブル115、回転作動部119を内蔵するセットテーブル110、ヘッド補正装置104、接着剤塗布ユニット105およびタイマー316とを備えている。CPU300からの命令により、所望の駆動部を駆動制御する。タイマー316は、接着剤の固化時間が設定されヘッド補正装置104がヘッド保持部材58を付勢している時間を制御する。
図11は、液滴吐出ヘッド51をサブキャリッジ50に組み付けるフローチャートを示す。液滴吐出装置1のキャリッジ3から取り外されて、液滴吐出ヘッド51を交換する場合、または新規のサブキャリッジ50に液滴吐出ヘッド51を組み付けるときのフローである。
S100では、マスタホルダ200に固定されたマスタプレート201をセットテーブル110にセットする。
S101では、マスタプレート201のθ補正(通り出し)をセットテーブル110に内蔵されている回転作動部119によって行い、マスタプレート201をX軸またはY軸に平行にする。
S102では、マスタプレート201が備えている各液滴吐出ヘッド51の基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの位置を示す12組のヘッド基準マーク214〜217のノズル座標をデータとして取り込み、ノズル基準位置データバッファ303bに記憶される。
S103では、マスタホルダ200に固定されたマスタプレート201をセットテーブル110から外す。
S104では、サブキャリッジ50をセットテーブル110にセットする。
S105では、サブキャリッジ50のθ補正(通り出し)をセットテーブル110に内蔵されている回転作動部119によって行い、サブキャリッジ50をX軸またはY軸に平行にする。
S106では、ミニガラスマスク250またはミニガラスマスク251の座標を取り込み、カメラ位置登録として初期カメラ位置登録データバッファ303cに記憶される。
S107では、S102で取り込んだヘッド基準マーク214〜217のノズル基準位置データ303bは、S106で初期カメラ位置登録データ303cと今回カメラ位置データ303dとで算出されたオフセット量データ303eで補正され、この補正されたデータに基づいて液滴吐出ヘッド51のアライメントを行う。
S108では、液滴吐出ヘッド51を保持しているヘッド保持部材58に接着剤を塗布する。
S109では、接着剤が固化するまでヘッド保持部材58を付勢している。
S110では、他の液滴吐出ヘッド51のアライメントを行うか否かを判定する。行う場合は、S106へ進む。行わない場合は、S111へ進む。
S111では、ヘッド保持部材58とサブプレート59とをねじ止めする。
S112では、位置出しされた全液滴吐出ヘッド51の各ノズル列53,54の基準ノズル52Lと副基準ノズル52Rの全位置データを計測しデータを全ノズル位置データ303fとして記憶部に記憶する。
S113では、複数の液滴吐出ヘッド51が位置出しされているサブキャリッジ50をセットテーブル110から取り外す。
以下、本発明の実施例の効果を記載する。
サブキャリッジ組立機100でのノズルの位置を画像認識する認識手段としてのCCDカメラ148,149の位置が経時的に変化してしまうという重要な課題に対して、本発明は、CCDカメラ148,149がずれた量を補正用マスクとしてのミニガラスマスク250,251によって検知され、この検知されたずれた量を、アライメントマスクとしてのマスタプレート201から得たノズル基準位置データに反映して、CCDカメラ148,149自体の経時的な位置の変化を排除することができる。このため、液滴吐出装置1として最も重要な品質である「複数の液滴吐出ヘッド51の相対位置精度」を飛躍的に向上させることができ、この複数IJヘッド搭載サブキャリッジ組立機で位置決めされたサブキャリッジ50は、液晶表示装置の製造方法、有機EL装置の製造方法、電子放出装置の製造方法、PDP装置の製造方法、電気泳動表示装置の製造方法、カラーフィルタの製造方法、有機ELの製造方法、スペーサ形成方法、金属配線形成方法、レンズ形成方法、レジスト形成方法および光拡散体形成方法等に活用され、より高度な素子の製造ができることとなった。
以下、実施例における変形例を記載する。
(変形例1)サブキャリッジ50およびサブプレート59は単一としているが、複数に分割されていてもよい。
(変形例2)キャリッジ3は液滴吐出装置1に装着されているとしているが、キャリッジ3に直接複数の液滴吐出ヘッド51を装着して、液滴吐出ヘッド51の相対位置をサブキャリッジ組立機100のセットテーブル110上で行ってもよい。
(変形例3)ひとつのヘッド保持部材58がひとつの液滴吐出ヘッド51を保持するようにしているが、ひとつのヘッド保持部材58に複数の液滴吐出ヘッド51が保持されていてもよい。
(変形例4)ノズルプレート128には、ノズル列53,54の二列が配設されているとしているが、一列以上であればよい。
(変形例5)複数の液滴吐出ヘッド51がサブプレート59に配設されているとしているが、サブキャリッジ50に配設されていてもよい。
(変形例6)ヘッド保持部材58を接着剤で仮固定後に、ねじ止めするとしているが、接着剤の固定力が充分であればねじ止めはなくてもよい。
液滴吐出装置1の斜視図を示す。 (a)は、液滴吐出ヘッド51の全体の断面斜視図、(b)は、吐出部の詳細断面図である。 液滴吐出ヘッド51が有する複数のノズル52の平面図を示す。 サブキャリッジ50がセットテーブル110に載置されたサブキャリッジ組立機100の斜視図を示す。 (a)は、マスタプレート201を有するマスタホルダ200の平面図を示し、(b)は、マスタプレート201を有するマスタホルダ200の正面図を示す。 (a)は、サブキャリッジ50に対する液滴吐出ヘッド51の固定方法を説明するステージ5側から観察した平面図であり、(b)は、サブキャリッジ50に対する液滴吐出ヘッド51の位置決め方法を説明する断面図を示す。 補正用マスクとしてのミニガラスマスク250,251が装着されたサブキャリッジ50の平面図を示す。 (a)は、CCDカメラ148がミニガラスマーク250Aを認識している模式図であり、(b)は、CCDカメラ149がミニガラスマーク250Bを認識している模式図である。 (a)は、サブキャリッジ50の通り出しを行う場合の円柱ピン220の左側面図、(b)は、円柱ピン220の正面図、(c)は、円柱ピン220の右側面図である。 サブキャリッジ組立機100の電気的構成を示す電気ブロック図である。 液滴吐出ヘッド51をサブキャリッジ50に組み付けるフローチャートを示す。
符号の説明
1…液滴吐出装置、3…キャリッジ、5…ステージ、10A…基体、11…液状材料、12…タンク、13…チューブ、21…被吐出部、50…サブキャリッジ、50a,50b…案内孔、51…液滴吐出ヘッド、51a…ヘッド部、52…ノズル、52L…離間した2つのノズルとしての基準ノズル、52R…離間した2つのノズルとしての副基準ノズル、53…ノズル列、53,54…ノズル列、55,57…基準孔、56…孔状基準マーク、56c…マーク形成部、56d…先端面、58…ヘッド保持部材、58a…孔、59…サブプレート、60,61…ネジ、63,64…長孔、63a,64a…連結部、63b,64b…空気抜キ孔、65,66…位置補正用ピン、67,68…ピン孔、70,71…中空針、100…サブキャリッジ組立機、101…本体、102…移動装置、103…認識装置、104…ヘッド補正装置、105…接着剤塗布ユニット、110…セットテーブル、112…X軸テーブル、113…X軸エアースライダ、115…Y軸テーブル、117…Y軸エアースライダ、119…回転作動部、120…キャビティ、122…隔壁、124…振動子、124a,124b…電極、124c…ピエゾ素子、126…振動板、127…吐出部、128…ノズルプレート、129…液タマリ、130…供給口、131…孔、140,141…ノズルの位置を画像認識する認識手段としての顕微鏡部、143,144…ノズルの位置を画像認識する認識手段としてのハロゲンランプ、145,146…位置決メピン、148,149…ノズルの位置を画像認識する認識手段としてのCCDカメラ、200…アライメントマスクとしてのマスタホルダ、201…アライメントマスクとしてのマスタプレート、203…マーク形成面、205…マスタ支持プレート、207…支持ピン、208…マスタ案内ピン、210…押サエブロック、212,213…基準孔、214,215,216,217…位置決めするための基準位置をそれぞれ示すパターンとしてのヘッド基準マーク、218,219…位置決めするための基準位置をそれぞれ示すパターンとしてのサブキャリッジ基準マーク、220…円柱ピン、250,251…補正用マスクとしてのミニガラスマスク、250A,250B,251A,251B…ミニガラスマーク、250Aa,250Ab,250Ba,250Bb…認識位置、300…制御部としてのCPU、301…制御部としてのROM、302…制御部および記憶部としてのEEPROM、303…制御部および記憶部としてのRAM、303a…サブキャリッジ基準位置データ、303a…サブキャリッジ基準位置データバッファ、303b…ノズル基準位置データ、303b…ノズル基準位置データバッファ、303c…初期カメラ位置登録データ、303c…初期カメラ位置登録データバッファ、303d…今回カメラ位置データ、303d…今回カメラ位置データバッファ、303e…変化量データとしてのオフセット量データ、303e…変化量データとしてのオフセット量データバッファ、303f…全ノズル位置データ、303f…全ノズル位置データバッファ、304…データバス、310…機構駆動制御部、314…モニタ、316…タイマー、330…処理部、340…ユーザI/F、341…操作部、342…表示部、350…I/Oポート、351…外部情報処理装置、400…制御部、L1…高サ。

Claims (3)

  1. 液滴吐出ヘッドの基準位置を示すパターンが形成されたアライメントマスクに基づいて位置決めし、サブキャリッジにヘッド保持部材を介して前記液滴吐出ヘッドを組み付ける組立装置において、
    前記基準位置を認識する認識手段を有し、
    前記認識手段の位置は前記サブキャリッジに備わっている補正用マスクを用いて認識されることを特徴とする組立装置。
  2. 前記補正用マスクは2つのマークを有し、
    2つの前記マークの間の距離は、液滴吐出ヘッドの基準のノズルの中心と副基準ノズルの中心との間の距離と等しいことを特徴とする、
    請求項1に記載の組立装置。
  3. 前記サブキャリッジは2つの前記補正用マスクを有し、
    前記補正用マスクは、前記基準のノズルの中心と前記副基準ノズルの中心とを通る直線と略並行な、前記サブキャリッジの2辺に各1つ有ることを特徴とする、
    請求項2に記載の組立装置。
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