JP4938528B2 - 液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置およびアライメント調整方法 - Google Patents

液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置およびアライメント調整方法 Download PDF

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Description

この発明は、例えば、インクジェット方式によりカラーフィルタや有機EL等を製造するために用いられる液滴塗布装置における液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置およびアライメント調整方法に関する。
今日、文字または画像等を用紙等に印刷するプリンタとして、微細なインクの滴を用紙に吹き付けて印刷する方式を用いた、いわゆるインクジェットプリンタが広く利用されている。
また、従来はフォトリソグラフィ技術で加工されていた、液晶表示装置用カラーフィルタ等での微細パターンの形成や、プリント配線板での導体パターンの形成などに対しても、上記のようなインクジェット技術が応用されるようになっている。
そこで、このインクジェット技術を応用して、微小なインクドットを描画対象(例えば、液晶表示用カラーフィルタやプリント配線板等)に塗布し、微細パターンを高い精度で形成することができる液滴塗布装置の開発が活発となっている。
そして、このような液滴塗布装置に対しては、描画対象にインクを安定して吐出できるだけでなく、所望される位置にインクドットを着弾させることを可能にする高いヘッド位置調整技術が要求される。
また、近年は、複数のヘッドをオーバーラップさせて配置し、一度に広範囲な領域を塗布することにより、効率良くパターン形成することが可能となる技術が知られている。このような技術にとっても、高精度なヘッド位置調整技術が要求される。
従来のアライメント装置では、単一のキャリッジ(基台)に、複数の液滴吐出ヘッドを位置決めするための、基準位置を示すパターンが形成されたアライメントマスク(マスタープレート)とヘッドユニットとを移動テーブル上に交換セットして、移動テーブル上にセットされたアライメントマスクのパターンを画像認識するとともに、移動テーブル上にセットされたヘッドユニットにおける各液滴吐出ヘッドを画像認識している(特開2003−127391号公報:特許文献1参照)。
この構成によれば、マスタープレートに形成されたアライメントマークの位置座標と各液滴吐出ヘッドに形成されたアライメントマークの位置座標とを、画像認識により取得し、両者の位置座標の差分を比較することで、ヘッドの位置調整量を算出し、補正を行っている。
また、アライメントマスクに形成されている基準パターンは液滴吐出ヘッドに作りこまれたノズル列における最外端の2つのノズルに対応するパターンが形成されている。
特開2003−127391号公報
しかしながら、上記従来のアライメント装置では、マスタープレートに形成されたアライメントマークの位置座標と各液滴吐出ヘッドに形成されたアライメントマークの位置座標とを、画像認識により取得し、両者の位置座標の差分を比較することで、ヘッドの位置調整量を算出し、補正を行っていることから、高精度に位置座標を取得する必要が生じる。
通常は、位置座標を取得するために、ステージの走査軸に沿って配置された、スケールの読み値をエンコーダ信号としてカウントしており、高精度な位置座標を取得するには、相応のスケール及びエンコーダの仕様精度が要求される。また、ステージの読み値がいかに正確であっても、観察カメラと非観察対象との距離が離れるほど、ステージの角運動誤差成分(ヨーイング、ピッチング、ローリング)に起因して、ステージの読み値と、実際の位置座標との誤差が無視できなくなる。したがって、高精度な位置座標を取得するためには、ステージの動作精度も、高精度なものが要求される。
また、従来方法の場合は、アライメントマスクとヘッドユニットを移動テーブル上に交換セットすることから、移動テーブルに対して、アライメントマスクのパターン形成面と各液滴吐出ヘッドの位置認識面とが同一平面内に位置するように構成する必要がある。
さらに、アライメントマスクに形成されている基準パターンは液滴吐出ヘッドに作りこまれたノズル列における最外端の2つのノズルに対応するパターンであることから、キャリッジに対して、X軸方向およびY軸方向における位置および傾き角度(θ軸方向)を、すべて補正する必要があり、調整が困難なものとなる。
そこで、この発明の課題は、液滴吐出ヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドのアライメントを精度良く行い、かつ従来よりも簡単な装置構成で行うことを可能にしたアライメント装置およびアライメント調整方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のアライメント装置は、
複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置であって、
上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線が形成されたマスタープレートと、
上記各液滴吐出ヘッドの位置を調整する位置調整機構と、
回転ステージ上に離間して配設されると共に、上記マスタープレートの上記基準線と上記液滴吐出ヘッドとを選択的に撮像する2系統の光学カメラ部と
を備え、
上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部における上記回転ステージの回転平面に平行な平面での傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、
上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、
上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致されることを特徴としている。
この発明のアライメント装置によれば、上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致されるので、上記マスタープレートの上記基準線をリファレンスとして、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きとを一致させることから、移動テーブルの走査位置を読み取る必要がなく、精度良く、従来よりも簡易な装置構成にてアライメントが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、
上記回転ステージは、この回転ステージの回転平面に平行な平面に移動可能なXYステージ上に配置され、
上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージとともに、上記各液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動する。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージとともに、上記各液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動するので、上記各液滴吐出ヘッドの位置調整を順次行うことができて、装置の小型化を図れる。
また、上記各液滴吐出ヘッドを液滴吐出ヘッドユニットのキャリッジに仮装着する際に、位置決めピンへの当て決めによって位置ずれが生じた場合であっても、ずれ量に応じて上記2系統の光学カメラ部が微小移動し、上記各液滴吐出ヘッドのアライメントマークを補足することが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、
上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージの回転平面に平行な平面において同軸上に対向して配設され、
上記2系統の光学カメラ部の間の光軸上の中間位置に、上記2系統の光学カメラ部の視野方向を反射するミラーを有し、
上記ミラーによって反射した上記2系統の光学カメラ部の光軸間距離は、上記液滴吐出ヘッドに形成されている2つのアライメントマークの間の距離に略等しい。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記ミラーによって反射した上記2系統の光学カメラ部の光軸間距離は、上記液滴吐出ヘッドに形成されている2つのアライメントマークの間の距離に略等しいので、上記液滴吐出ヘッドに形成されている離間した上記2つのアライメントマークの間の距離が短く、上記アライメントマークを観察する上記2系統の光学カメラ部を並列配置することができない場合であっても、接近した上記2つのアライメントマークを観察することが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドにおけるアライメントマークが形成されたノズル面と平行に、上記2系統の光学カメラ部と上記液滴吐出ヘッドとの間に配設されている。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドのノズル面と平行に、上記2系統の光学カメラ部と上記液滴吐出ヘッドとの間に配設されているので、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドのノズル面からオフセットされた状態で配置されており、上記2系統の光学カメラ部の焦点を切替えることで、上記マスタープレートの上記基準線と上記液滴吐出ヘッドの上記ノズル面との両方を切替え観察することができる。
したがって、上記マスタープレートおよび上記液滴吐出ヘッドユニットを常時アライメント装置に搭載したままでよいため、従来構成のように、移動テーブルに対して、上記マスタープレートと上記液滴吐出ヘッドユニットを交換セットし、さらにアライメントマスクのパターン形成面と各液滴吐出ヘッドの位置認識面とが同一平面内に位置させる工程が不要となる。
また、ステージの角運動誤差成分(ヨーイング、ピッチング、ローリング)に起因して生じる、ステージの読み値と、実際の位置座標との誤差を小さくすることが可能となり、上記2系統の光学カメラ部を搭載するステージの動作精度が悪い場合でも、その影響を受けにくい。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートは、上記全ての液滴吐出ヘッドが配列される領域と同一以上の大きさを有する。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートは、上記全ての液滴吐出ヘッドが配列される領域と同一以上の大きさを有するので、上記全ての液滴吐出ヘッドの位置調整において、同一の上記マスタープレートの上記基準線をリファレンスとしてアライメントすることになるため、個別のマスタープレートを配置した場合に比べて、誤差成分が小さくなり、より精度の高いアライメントが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドユニットの主走査方向と平行な方向に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第1の基準線と、この第1の基準線に対して一定の角度を成すと共に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第2の基準線とである。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートの基準線は、上記第1の基準線と上記第2の基準線とであるので、傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によって、ノズル列方向に移動させることで、副走査方向の位置決めを行う。この際、上記マスタープレートに形成された主走査方向への平行基準線に対して、位置決めを行うことで、精度良く副走査方向への位置決めが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域には光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で形成される一方、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外には光学視野領域の大きさよりも広いピッチ間隔で形成される。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域には光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で形成される一方、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外には光学視野領域の大きさよりも広いピッチ間隔で形成されるので、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外において、上記2系統の光学カメラ部が搭載される回転ステージの回転により、上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートに形成された上記第2の基準線の傾きに一致させる際に、光学視野領域の大きさよりも十分に広いピッチ間隔であるため、上記2系統の光学カメラ部で観察する際に、別の平行基準線と混同することを防ぐことができる。
また、上記2系統の光学カメラ部の傾き調整を行った後に、上記2系統の光学カメラ部をアライメント対象となる上記液滴吐出ヘッドの直下に移動した際に、移動により発生する上記2系統の光学カメラ部の傾きのずれを補正する必要があるが、この際には上記液滴吐出ヘッドが存在する領域となるため、光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で、上記第1の基準線が形成されており、上記2系統の光学カメラ部の位置がいかなる位置座標にあったとしても、光学視野内に捕捉している平行基準線を基準に補正が可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートの基準線は、複数種類の線種からなる繰り返しパターンによって、形成されている。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートの基準線は、複数種類の線種からなる繰り返しパターンによって、形成されているので、上記2系統の光学カメラ部をアライメント対象となる上記液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動した際に、移動により発生する上記2系統の光学カメラ部の傾きのずれを補正する工程において、光学視野内に表示される複数の基準線を混同することなく、同一の基準線を元に傾き補正が可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドが取り付けられる基台と同一の線膨張係数からなる材料により構成されている。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドが取り付けられる基台と同一の線膨張係数からなる材料により構成されているので、上記マスタープレートは、温度等の影響を受けにくく、位置基準のリファレンスとして誤差のないものとすることができる。また、上記基準線の形成にあたり、フォトリソ手法を用いることで、精度の良い上記基準線を容易に形成することができる。
また、一実施形態のアライメント装置では、
上記マスタープレートを保持するプレートホルダーを有し、
このプレートホルダーは、上記回転ステージの回転平面に直交するZ軸方向への調整機構を有する。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記マスタープレートを保持するプレートホルダーは、Z軸方向への調整機構を有するので、上記マスタープレートをZ軸方向へ調整し、上記マスタープレートを上記液滴吐出ヘッドのノズル面に近接させることができる。つまり、上記液滴吐出ヘッドのノズル面と上記マスタープレートの上記基準線が近いほど、上記2系統の光学カメラ部の光軸ずれに起因する誤差成分が小さくなり、精度のよいアライメントが可能となる。また、上記マスタープレートを交換する際には、上記プレートホルダーを上記液滴吐出ヘッドのノズル面から遠ざけることで、上記液滴吐出ヘッドのノズル面に接触することなく、安全に交換作業を行うことが可能となる。
また、一実施形態のアライメント装置では、
上記位置調整機構は、
上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列の方向に沿って移動させる移動機構と、
上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列をなす複数のノズルのうちの一端のノズルを支点として回動させる回動機構と
を有している。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記位置調整機構は、上記移動機構と上記回動機構とを有しているので、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートの基準線の傾きとを一致させた後に、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によって回動することで、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させることが可能となる。
また、傾きを一致させた上記複数の液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によってノズル列方向に移動させることで、副走査方向の位置決めを行うことが可能となる。
これにより、上記液滴吐出ヘッドを、所望の傾き角度を保持し、かつ、副走査方向への位置決めを行うことができる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示する。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示するので、上記2系統の光学カメラ部が上記回転ステージにより回転することで、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートの基準線の傾きとを一致させる際に、左右並列に表示された各系統の光学カメラ部の視野像において、視野内の基準線の高さが同じになり一直線となるように傾き調整を行うことで、両者の傾きを一致させることができて、座標読み取りが不要で、かつ簡易で迅速なアライメントが可能となる。
また、上記液滴吐出ヘッドを上記位置調整機構によって移動させて、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きと一致させる際にも、同様に視野内に捕捉される上記液滴吐出ヘッドのアライメントマークを同じ高さに調整することで、両者の傾きを一致させることができる。
また、一実施形態のアライメント装置では、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、モニター上にて位置調整可能な直線線画を有する。
この実施形態のアライメント装置によれば、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、モニター上にて位置調整可能な直線線画を有するので、上記液滴吐出ヘッドのアライメントマークを左右に並列表示された各光学カメラ部の視野像において、同じ高さになるように調整した際に、基準マーカーとしての直線線画をリファレンスとして、アライメントマークが調整できているかを確認することができる。
また、この発明のアライメント調整方法は、
複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント調整方法であって、
2系統の光学カメラ部を同一平面内で回転して、この2系統の光学カメラ部の回転平面での傾きを、マスタープレートに形成されると共に上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致させる工程と、
上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、
上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程と
を備えることを特徴としている。
この発明のアライメント調整方法によれば、上記2系統の光学カメラ部の傾きを、上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致させる工程と、上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程とを備えるので、上記マスタープレートの基準線をリファレンスとして、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートのノズル列の傾きとを一致させることから、移動テーブルの走査位置を読み取る必要がなく、従来よりも簡易な装置構成にてアライメントが可能となる。
また、一実施形態のアライメント調整方法では、ノズル列の傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドのそれぞれを、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の方向に移動し、上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、上記マスタープレートの基準線の他部(第1の基準線)に一致させることで、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の副走査方向への位置決めを行う工程を備える。
この実施形態のアライメント調整方法によれば、ノズル列の傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の副走査方向への位置決めを行う工程を備えるので、上記全ての液滴吐出ヘッドの副走査方向の位置決めを精度よく行うことが可能となる。
また、一実施形態のアライメント調整方法では、
上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示し、
上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示される上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線)を、各画像において高さが一致するように調整する一方、
上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示されると共に上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、各画像において高さが一致するように調整する。
この実施形態のアライメント調整方法によれば、上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線)の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示される上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線)を、各画像において高さが一致するように調整する一方、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示されると共に上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、各画像において高さが一致するように調整するので、座標読み取りが不要で、かつ簡易で迅速なアライメントが可能となる。
この発明のアライメント装置によれば、上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致されるので、液滴吐出ヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドのアライメントを精度良く行い、かつ従来よりも簡単な装置構成で行うことを可能にした。
この発明のアライメント調整方法によれば、上記2系統の光学カメラ部の傾きを、上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部の傾きに一致させる工程と、上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程とを備えるので、液滴吐出ヘッドユニットの複数の液滴吐出ヘッドのアライメントを精度良く行い、かつ従来よりも簡単な装置構成で行うことを可能にした。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
まず、本発明のアライメント装置において調整対象となる液滴吐出ヘッドユニットの構造と、液滴吐出ヘッド毎に付属された位置調整機構ついて説明を行い、その後で本発明のアライメント装置およびアライメント調整方法について、説明を行う。
液滴吐出ヘッドユニットとしてのインクジェットヘッドユニット1は、図1に示すように、液晶ディスプレイにおけるカラーフィルタや有機ELのパターンを基板(塗布対象物)上に形成するためのパターン形成装置に配設されるものであり、R(赤)、G(緑)、B(青)の三色の色素を含有するインクをインクジェット方式で光透過性の基板上に吐出することができるように構成されている。
インクジェットヘッドユニット1は、ヘッド取り付け基台(キャリッジ)2と、ヘッドエレメント3とを備えている。上記ヘッド取り付け基台2は、その一面20に、上記ヘッドエレメント3を搭載することができるように構成されている。
以下、上記ヘッド取り付け基台2および上記ヘッドエレメント3の具体的な構成について、図2Aに基づいて説明する。
上記ヘッド取り付け基台2は、材料、大きさ共に、従来公知のものを採用することが可能であるが、後述するヘッドエレメント3の各構成の重量で変形しない剛性を有する材料から構成することが好ましい。
上記ヘッド取り付け基台2には、開口部21が設けられている。この開口部21に、吐出ヘッド(以下、ヘッドという)31を配設することによって、ヘッド31のノズル面を開口部21よりワーク(基板)側に突き出させることができる。
上記開口部21は、後述するヘッド位置調整を行った場合に、ヘッド31とヘッド取り付け基台2とが干渉しないだけの大きさであれば特に制限はない。さらに、上記ヘッド取り付け基台2は、その一面20に、第1ピン22a、第2ピン22bおよび第3ピン22cの3つのピンを有している。
上記第1ピン22aは、ヘッド取り付け基台2の一面20から垂直方向に突き出た円柱構造を有する固定ピンであり、ヘッド取り付け基台2の一面20において変位することはない。
一方、上記第2ピン22bおよび上記第3ピン22cは、偏芯シャフトである。ここで、偏芯シャフトとは、カム部と軸部とから構成されており、軸部がカム部に貫通した形状を有している。この偏芯シャフトは、軸部の中心軸を回転軸として回転させることができ、かつ、回転することによって、カム部の中心軸が変化するように構成されている。
3つの第1〜第3ピン22a〜22cは、ヘッド取り付け基台2の一面20の上において、一列に並んでいる。尚、これら3つの第1〜第3ピン22a〜22cの機能については後述する。
上記ヘッドエレメント3は、インクを吐出する構成となっており、既述のようにヘッド取り付け基台2に搭載されている。尚、本実施形態では、図1に示すように6つのヘッドエレメント3がヘッド取り付け基台2に搭載されているが、本発明はこの数に限定されるものではなく、ヘッドエレメント3同士が、後述する回転調整および/またはスライド調整時に、調整の妨げとならないように配設することができる限りにおいては、6つより多いヘッドエレメント3を配設することが可能である。
上記ヘッドエレメント3は、ヘッド31と、連結部としてのヘッド固定アングル32と、ヘッド固定冶具33とを有している。
上記ヘッド31は、図示しない基板に向けてインクを吐出するように構成されており、複数のノズルのノズル孔34が設けられている。ヘッド31は、ピエゾ方式、サーマル方式等、種々の方式のものを用いることができ、ピエゾの駆動や瞬間的な高熱の付与によりノズルから微小液滴を吐出する。
複数のノズル孔34は、一列に整列しており、そのピッチは、例えば100〜300dpi程度であることが好ましい。また、ノズル孔34の数は、100〜400個程度のものを用いることができる。本実施例では、ノズルピッチ200dpi、ノズル個数100個のヘッドを使用した。尚、本発明は、上記したノズルピッチ及び数に限定されるものではない。
上記ヘッド31の側面は、溶接などによって、ヘッド固定アングル32の側面に固定される。
上記ヘッド固定アングル32には、ノズル孔34の列方向に平行となるようにスライド溝(凹部)32aが形成されている。スライド溝32aは、ヘッド取り付け基台2に設けられた第1〜第3ピン22a〜22cを挿入できるように構成されており、後述するように第1ピン22a及び第3ピン22cがスライド溝32aの内部を長手方向にスライド(一軸方向移動)できるように構成されている。
上記スライド溝32aの幅は、第1ピン22aの径よりも僅かに大きな寸法で形成されていることが好ましい。その理由としては、後述するように、第1ピン22aを支点としてヘッド固定アングル32を回動させたときに、スライド溝32aの幅を第1ピン22aの径よりも僅かに大きな寸法で形成しておけば、支点の変位が少なく、高い精度で回動させることができるためである。
さらに、上記ヘッド固定アングル32には、連結部の穴部としての第1貫通穴32bおよび第2貫通穴32cが設けられている。
上記第1貫通穴32bは、ヘッド取り付け基台2の一面20の上において一列に並んだ第1ピン22aと第2、第3ピン22b、22cの該列の方向に沿って長辺を有した細長形状の貫通穴であり、第3ピン22cが貫通できるように構成されている。また、上記第3ピン22cは、該長辺に当接するように構成されている。
一方、上記第2貫通穴32cは、ヘッド取り付け基台2の一面20の上において一列に並んだ第1ピン22aと第2、第3ピン22b、22cの該列の方向に対して垂直な方向に沿って長辺を有した細長形状の貫通穴であり、第2ピン22bが貫通できるように構成されている。また、上記第2ピン22bは、該長辺に当接するように構成されている。尚、これら第1、第2貫通穴32b、32cの機能については後述する。
ヘッド固定アングル32は、上記スライド溝32aに第1〜第3ピン22a〜22cを挿入させたかたちで、ヘッド取り付け基台2の一面20上に載置することができ、ヘッド取り付け基台2の一面20と面接触する摺動面を有している。
すなわち、上記ヘッド固定アングル32は、後述する偏芯機構を利用して、ヘッド取り付け基台2の一面20上で、一軸方向移動及び回動することができる。具体的には、ヘッド固定アングル32は、ヘッド31をノズル孔34の列に沿って一軸方向に移動させるために、ヘッド取り付け基台2の一面20上を摺動しながら一軸方向移動することができるように構成されているとともに、一列に並んだノズル孔34のうちの一端のノズル孔34を支点として、その列を回動させるようにヘッド31を回動させるために、ヘッド取り付け基台2の一面20上を摺動しながら回動することができるように構成されている。
ここで、ヘッド固定アングル32とヘッド取り付け基台2との面接触に関して、ヘッド固定アングル32は、スライド溝32aによって開口した部分を有する面の一部がヘッド取り付け基台2と面接触すればよい。このような構成としては、図2Bに示すように、ヘッド固定アングル32におけるヘッド取り付け基台2の一面20に対向する面に、脚部36を設け、ヘッド取り付け基台2と面接触している。
尚、図2Aに示すスライド溝32aは、ヘッド固定アングル32の端部まで形成されているが、既述のように第1〜第3ピン22a〜22cを挿入でき、かつ、第1ピン22aおよび第3ピン22cをスライドさせることができれば、その構造は制限されない。
図2Aに示す上記ヘッド固定冶具33は、所定の位置に調整された後のヘッドが不都合な位置に移動してしまうことを回避するために、ヘッド固定アングル32をヘッド取り付け基台2に対して固定することができるように構成されている。
以下に、図3〜図6を用いて、図2Aに示す構成のインクジェットヘッドユニット1における位置決め調整方法について説明する。
図3は、インクジェットヘッドユニット1の位置決め調整機構を説明するためのインクジェットヘッドユニット1の上面図である。尚、図3では、説明の便宜上、ヘッド固定冶具33を省略している。図4は、図3に示すインクジェットヘッドユニット1を切断線A−A’にて切断した状態を示した矢視断面図である。図5は、図3に示すインクジェットヘッドユニット1を切断線B−B’にて切断した状態を示した矢視断面図である。図6は、図3に示すインクジェットヘッドユニット1を切断線C−C’にて切断した状態を示した矢視断面図である。
既述したように、ヘッド固定アングル32には、偏芯シャフトである第3ピン22cを挿入させることができる第1貫通穴32bが設けられている。また、偏芯シャフトは、既述したように、軸部の中心軸を回転軸として回転させることができ、且つ、回転することによって、カム部の外周位置が変化するように構成されている。
そこで、図3に示すように第3ピン22cを第1貫通穴32bに挿入し、第3ピン22cを図4の矢印Xの方向に回転させることによって、カム部の外周位置の変化に応じて、カム部に当接した第1貫通穴32bにおける長辺の壁が第1貫通穴32bの短辺方向(つまり、図4の矢印A方向)に押される。このとき、ヘッド固定アングル32は、ヘッド取り付け基台2の面上を摺動しながら、固定ピンである第1ピン22aを支点として回動するように変位し、よって、ヘッド固定アングル32の変位に応じて、ヘッド31のノズル孔34のノズル列の傾きが変動する。
第3ピン22cを図4の矢印Xの方向に回転させる方法としては、ヘッド固定アングル32におけるヘッド取り付け基台2対向側とは反対側から、軸部に接続してこれを回転させればよく、このように軸部を回転させることができる装置によって実行できる。
ここで、図4の矢印A方向への移動範囲は、第3ピン22cのカム部の中心軸K(図4)と、軸部の中心軸Oとの距離Pの2倍に相当する。したがって、距離Pの小さい偏芯シャフトを用いることによって、偏芯シャフトの回転量に対する、移動量を小さくすることができ、より高精度な角度分解能を得ることが可能となる。
また、ノズル列角度の調整範囲は、
±tan−1(P/R)
ここで、Pは、上記した距離であり、Rは、固定ピンである第1ピン22aの中心軸T(図5)と、第3ピン22cの軸部の中心軸Oとの間の距離に相当する。
したがって、図5に示す距離Rを大きくすることで、より高精度な角度調整分解能を得ることができる。
また、図3に示すヘッド固定アングル32に設けられた第2貫通穴32cは、上記スライド溝32aの長手方向に対して垂直な方向に沿って長辺を有する細長い形状を有しており、ヘッド取り付け基台2の第2ピン22bが貫通できるように構成されている。
第2ピン22bもまた第3ピン22cと同様に偏芯シャフトであるため、上部(つまり、ヘッド固定アングル32における、ヘッド取り付け基台2対向側とは反対側)から偏芯シャフトである第2ピン22bの軸部を図5の矢印Xの方向に回転させることによって、第2貫通穴32cの短辺方向(つまり、図5の矢印B方向)にヘッド固定アングル32を変位させることが可能となる。
この時、固定ピンである第1ピン22aと第3ピン22cとがガイドピンとして機能することによって、ヘッド固定アングル32のスライド溝32aがガイドピンと当接した状態で、ヘッド固定アングル32を、スライド溝32aの長手方向に(図6における紙面に対して垂直な方向)ヘッド取り付け基台2の面上をスライド(摺動)して変位させることができる。そのため、ヘッド固定アングル32の変位に応じて、ヘッド31のノズル孔34のノズル列は、ノズル列方向にスライド変動する。
ここで、図5の矢印B方向への移動範囲は、第2ピン22bのカム部の中心軸M(図5)と回転軸の中心軸Sとの距離Qの2倍に相当する。したがって、距離Qの小さい偏芯シャフトを用いることによって、偏芯シャフトの回転量に対する、移動量を小さくすることができ、より高精度な角度分解能を得ることが可能となる。
尚、第2、第3ピン22b、22cの軸部の回転は、手動にて行うことが可能である。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、モーター、アクチュエーターなどを一時的に接続して回転調整し、調整後に取り外すという手法を採用してもよい。
以上のようにして、ノズル列の、角度調整および/またはスライド溝32aの長手方向への一軸方向移動を行うことができ、ノズル列を所定の位置に位置決め調整した後は、上記ヘッド固定冶具33を用いて、ヘッド固定アングル32をヘッド取り付け基台2に対して固定する。
ここで、ヘッド固定冶具33について、図7に基づいて詳述する。
図7は、ヘッド固定冶具33の構成を説明するためのインクジェットヘッドユニット1の側面図であり、図6と同じ側を示している。尚、ヘッド固定冶具33の具体的な構成について説明するために、一部を透視図としている。
スライド調整時にスライド溝32aをガイドピン(第1ピン22aと第3ピン22c)に対して当接させるために、第1〜第3ピン22a〜22cの中心軸(例えば第3ピン22cの場合は図4に示した中心軸O)に対して垂直方向(図7の白ぬき矢印方向)に片側から押し圧を加える。これにより、ガイドピン(第1ピン22aと第3ピン22c)とスライド溝32a間のガタツキを防止し、高精度な位置決めが可能となる。ここで、押し圧を加えるためのスプリングプランジャ33aは、ヘッド固定冶具33に内蔵されている。
スプリングプランジャ33aの押し圧力は、ヘッド31とヘッド固定アングル32の合計重量をXkgとした場合、上記重量物に対する最大静止摩擦力を加算した、X’kgf以上にすることで、ガタツキを防止することができる。
このようなスプリングプランジャ33aは、インクジェットヘッドユニット1を組立てる前に、ヘッド31とヘッド固定アングル32の合計重量、及びスプリングプランジャ33aとヘッド固定アングル32との相対位置を算出し、所望の押し圧特性を満たすスプリングプランジャを選択すればよい。
位置調整後は、ヘッド固定冶具33の固定ねじ貫通穴33bより固定ねじ33cを挿入し、ヘッド固定アングル32を上部よりねじ締めすることによって、ヘッド取り付け基台2に対して固定する。上部方向からねじ締めを行うことにより、クランプを用いる方法に比べて省スペース化が図れる。
ヘッド固定冶具33は、ヘッド固定アングル32との間に板ばね33dを有している。この板ばね33dを介してねじ締めすることにより、位置決めしたヘッド位置が摺動することなく固定することが可能となる。
このように、本実施形態におけるインクジェットヘッドユニットによれば、ヘッド取り付け基台2の一面20と、ヘッド固定アングル32の摺動面が面接触した状態で、ヘッド固定アングル32が一軸方向移動する、及び/または回動することによって位置調整を行うことを特徴とする。
また、1つのインクジェットヘッドユニット1に設けるヘッドエレメント3の数は、限定されない。また、インク色についても限定されない。例えば、同一のインクジェットヘッドユニット1には同一色のインクを吐出する複数のヘッドエレメント3を設けるようにしてもよい。
また、1つのインクジェットヘッドユニット1に、R(赤)のヘッド(インクジェットヘッド)を備えるヘッドエレメント3、G(緑)のヘッドを備えるヘッドエレメント3、B(青)のヘッドを備えるヘッドエレメント3というように、3色のヘッドエレメント3を設けるようにしてもよい。
次に本発明のアライメント装置について説明する。
図8A、図8Bおよび図8Cは、本実施形態におけるアライメント装置の構成を示した三方平面図である。
最初に、本装置の基本構成を説明する。本装置は、アライメント対象となるヘッドユニットを搭載する搭載台40と、搭載台40を支持する筺体部41と、アライメントするための位置基準となる(図示しない)マスタープレートおよびこのマスタープレートを保持するプレートホルダー43と、ヘッドユニット1および(図示しない)マスタープレートを観察するための光学カメラ部45と、光学カメラ部45を搭載して走査する自動XY−θステージ46と、上記構成要素を支持する架台部47とを有する。
搭載台40は、開口部40aが設けられている。この開口部40aに、ヘッドのノズル面を観察側(光学カメラ部側)に突き出させることができる。搭載台40には、ヘッドユニット1を設置する際に位置決めするための位置決めピン40bが取り付けられている。また、搭載台40と筺体部41との接続部分には、搭載台40の平面度補正を行うための、マイクロメーター41aが3箇所設置されている。
搭載台40および筺体部41は、ヘッドユニット1を設置した際に、その重量に耐えうる剛性を有しており、さらにヘッドの位置調整を行った後に、ヘッド固定冶具33にてヘッドをヘッド取り付け基台2に固定する際にも、十分な剛性を保持できるだけの材料強度を有する。
また、光学カメラ部45を搭載して走査する自動XY−θステージ46は、自動Xステージ46a、自動Yステージ46b、および、回転ステージとしての自動θステージ46cの積層ステージで構成される。本実施例では積層ステージとしているが、これに限るものではなく、各軸の走査を同一平面内で行えるステージであってもよい。自動Xステージ46aおよび自動Yステージ46bは、ヘッドが配列する範囲の領域を、移動できるストロークをもち、移動分解能は1μm程度である。自動θステージ46cの詳細は後述する。
図9は、2系統の光学カメラ部45を示す。この2系統の光学カメラ部45は、Lカメラ45aと、Rカメラ45bと、ミラー45cと、ミラー設置台45dとを有する。2系統のLRカメラ45a、45bは、自動θステージ46c上に対向して配設されている。LRカメラ45a、45bは、手動Yステージ45eと、手動Zステージ45fと、自動Xステージ45gとの3つの積層ステージ上に固定されている。
手動Yステージ45eは、LRカメラ45a、45bの光軸調整を行う。手動Zステージ45fは、ミラー45cを介して反射したLRカメラ45a、45bの光軸間の距離Xを調節する。本発明では、光軸間の距離がヘッドノズル面に形成されたアライメントマーク(ノズル列の最端ノズル)の距離に等しくなるように調整している。
自動Xステージ45gは、LRカメラ45a、45bのフォーカス用ステージである。つまり、自動Xステージ45gは、焦点位置をマスタープレートのパターン形成面とヘッドのノズル面との間で切り替えるステージであり、光学カメラ部45を搭載するXY−θステージ46とともに計5軸のマイクロステップドライバーコントロール60によって制御される。
ミラー45cは、2系統のLRカメラ45a、45bの中間に位置するように設置される。LRカメラ45a、45bは、コンバーターレンズを付属しており、視野サイズは、例えば、100〜500μmであることが好ましい。本実施形態では、300μm角程度である。
また、自動θステージ46cは、Xステージ走査軸とヘッド配列とのなす傾き角度α°までの角度範囲で回転すればよく、回転角度が必要以上に大きくならないようリミッターセンサー46dが付属されている。これにより、カメラケーブルの巻きつき及び断線を防止する。また、自動θステージ46cの角度分解能は、0.01°以下であることが好ましい。本装置に使用の自動θステージ46cの角度分解能は、0.005°程度である。
図10は、マスタープレート50を示す。このマスタープレート50は、例えば、石英ガラスの材質のガラススケールである。マスタープレート50のパターンは、形成される箇所によって、A領域50aとB領域50bの2領域に分類され、ピッチ間隔が異なる。各領域のパターンの詳細は後述する。A領域50aは、ヘッドが配列される領域に形成され、B領域50bはヘッドが配列しない領域に形成される。パターンの材質はクロム2層膜であり、マスクパターニングを用いたフォトリソによって形成される。
図11は、A領域50aの拡大図を示す。このパターンは、マスタープレートの外形長辺に平行な基準線Qと、外形長辺に対して所望の角度を有する基準線Rから構成される。基準線Qと基準線Rのなす角度は、配列するヘッドの理想角度に相当する。
基準線Qは、ヘッドユニットの副走査方向への位置決めを行うための基準線である。各基準線Q、Rは、等間隔のピッチで配置されており、そのピッチは光学視野領域のサイズよりも小さな間隔であればよい。
本実施例では、ピッチは100μmであり、線幅は10μmとしている。また、基準線Q、Rの線種は、複数の種類からなり、繰り返しのパターンによって構成される。本実施例では、実線、点線、一点鎖線の繰り返しパターンで構成している。
ここで、拡大図は図示していないが、B領域50bは、基準線Rのみが形成されている。基準線Rは、配列するヘッド配列の理想とする傾き角度と同じ傾きをもつ。B領域50bにおける基準線Rのピッチ間隔は、LRカメラ45a、45bの視野領域サイズよりも十分に広い。本実施例では、ピッチ10mmであり、線幅は10μmとしている。また、B領域50bにおける基準線Rは、単一の線種であればよく、本実施例では、実線のみとしている。
図12は、マスタープレート50を設置するプレートホルダー43を示す。プレートホルダー43は、マスタープレート50よりもひと回り大きなサイズで掘り下げられており、マスタープレート50の二辺をガイド沿って当て決めする。プレートホルダー43には、マスタープレート50の位置ずれが生じないように、上部より押さえるための留め金43aを具備する。プレートホルダー43の底面は開口部43bを有し、下部より光学カメラ部によって、マスタープレートのパターン形成面を観察することができる。プレートホルダー全体は手動でZ軸方向に調整できる機構を具備する。
図13は、アライメント装置のシステム構成図を示す。XY−θステージ46(46a〜46c)、および、LRカメラ45a、45bのそれぞれのフォーカス用自動Xステージ45gの計5軸のステージは、マイクロステップドライバーコントロール60によって駆動される。
また、マイクロステップドライバーコントロール60は、RS−232Cを介して、制御PC61にて制御される。LRカメラ45a、45bからの映像信号は、画像入力ボードを介して、制御PC61に取り込まれ、モニター62上に画像として表示される。
図14は、画像表示部の表示イメージを示す。この表示部は、Lカメラ画像表示部55およびRカメラ画像表示部56により構成される。LRカメラ45a、45bにより取り込まれた画像は、モニター62上に左右並列に分割表示される。各画像表示部55、56は、スクロールバー57にて、画像の拡大縮小が行え、カメラの有効画素程度の部分のみを表示する。また、各画像表示部55、56に線画58を追加表示することが可能であり、線画58は、平行移動や、角度変更を自在に行える機能をもつ。
次に、本発明のアライメント調整方法について説明する。まず、全体の調整フローについて説明を行い、次に、各工程の内容を詳述する。
図15は、アライメント調整方法の全体フローを示す。つまり、ヘッドユニットを仮組みし(ステップS1)、このヘッドユニットをアライメント装置へ搭載し(ステップS2)、アライメント対象ヘッドの位置へ光学カメラ部を移動し(ステップS3)、LRカメラとマスタープレートの基準線との傾きを合わせ(ステップS4)、フォーカスをマスタープレートからノズル面に切り替え(ステップS5)、ヘッドノズル列とLRカメラとの傾きを合わせ(ステップS6)、ヘッドを副走査方向へ位置合わせ(ステップS7)、ヘッドを固定冶具により基台へ締結する(ステップS8)。
図15のステップS4では、図16Aと図16Bに示すように、自動θステージ46cを、図中X方向に回転することで、2系統の光学カメラ部45(LRカメラ45a、45b)の傾きとマスタープレートに形成された平行基準線Rの傾きとを一致させる。
図15のステップS5では、図17Aと図17Bに示すように、各光学カメラ(LRカメラ45a、45b)の焦点をマスタープレート50のパターン形成面からヘッド31のノズル形成面に切り替える。
図15のステップS6では、図18Aと図18Bに示すように、ヘッド31のノズル孔のうちの一端のノズル孔を支点として、ノズル列を図中Y方向に回動させる機構によって、ヘッド31の傾きをLRカメラ45a、45bの傾きと一致させて、複数のヘッド31の傾きを一致させる。
図15のステップS7では、傾きを一致させた複数の上記ヘッド31をヘッド毎にノズル列方向に移動させる機構によって、ヘッド31のノズル列方向にスライド調整し、マスタープレート50に形成された平行基準線Qを基準に副走査方向の位置決めを行う。
ここで、光学カメラ部45の傾きとマスタープレート50に形成された平行基準線Rとの傾きを一致させる工程(ステップS4)、および、ヘッド31毎に位置決め可能な調整機構によってヘッドの傾きと光学カメラ部45の傾きと一致させる工程(ステップS6)において、左右並列に分割表示した光学視野内にて、左右に表示されるアライメント対象となる基準線、および、ヘッド31のアライメントマーク(つまり、両端のノズル)を各視野内にて高さが一致するように調整することで、傾き調整を行う。
次に、各工程の詳細について説明する。まず、光学カメラ部45がマスタープレート50のB領域50b直下へと移動する。B領域50bには、光学視野領域よりも十分に広いピッチ間隔の平行基準線Rが存在する。LRカメラ45a、45bにて同一の基準線Rが各視野内に捕捉するように、回転ステージを回転する。この時、LRカメラ45a、45bに表示される基準線Rは図19Aに示すように、左右のレベルが異なるように表示されるはずである。この基準線のLR視野における高さが同一となるように、回転ステージを微小回転させる。そして、図19Bに示すように、LR視野における高さが同一となる時、これは、すなわちLRカメラ45a、45bの中心を結ぶ線と、基準線Rが平行になったことを意味する。
次に、カメラのフォーカスをマスタープレート50からノズル面へと切替えてから、XYステージ46a、46bを走査して、光学カメラ部45をアライメント対象となるヘッドの直下へと移動する。この時、θステージ46cは回転せずに、XYステージ46a、46bだけを走査する。そして、図20Aと図20Bに示すように、アライメントマーク(つまり、両端ノズル)が、LRカメラ45a、45bの両視野内に捕捉できるように、XYステージ46a、46bを微小走査する。LRカメラ45a、45b間の距離は、あらかじめ両端ノズルのピッチと同じ距離に合わせているので、もし、両端ノズルのいずれかが、LRカメラ45a、45bのどちらかに捕捉されているのに、対となる片端のノズルが捕捉されない場合は、ヘッドの傾き角度が、LRカメラ45a、45bの傾き角から大きくずれていることを意味する。すなわち、この場合はヘッドを回動させて、両端ノズルを両視野内に捕捉する。また、この段階では、視野内に両端ノズルが入っていればよく、視野内でノズルの高さが一致している必要はない。
次に、LRカメラ45a、45bのフォーカスをノズル面から、マスタープレート50のパターン形成面に切り替える。この時、カメラが観察するマスタープレート50のパターン形成面は、ヘッドが配列する領域の直下であるので、A領域50aのパターンが視野内に表示される。また、前工程にて、B領域50bの基準線Rの傾きにLRカメラ45a、45bの傾きを合わせており、光学カメラ部45の移動に際して、θステージ46cを動かさずに、XYステージ46a、46bのみを走査していることから、A領域50aの基準線とLRカメラ45a、45bの傾きとも、ほぼ一致しているはずである。この時、両者の傾き誤差の要因となるのは、XYステージ46a、46bのヨーイング成分に起因している。次に、LRカメラ45a、45bの傾きが、基準線と完全に一致するように補正を行う。図21Aと図21Bに示すとおり、θステージ46cを微小回転することで、同一種類の基準線同士が左右の視野内で同一高さとなるよう補正する。この工程にて、アライメント対象ヘッドの直下にて、光学カメラ部45のLRカメラ45a、45bの中心を結ぶ軸と、マスタープレート50の基準線Rが平行な位置関係になったことを意味する。
次に、LRカメラ45a、45bのフォーカスをマスタープレート50から、ノズル面へと切り替える。図22に示すとおり、前工程にて、LR視野内に両端ノズルを捕捉していることから、フォーカスを切り替えた際には、両視野内にノズルが捕捉される。また、この時点では、ヘッド31のノズル傾きは、基準線の傾き(つまり、LRカメラ45a、45bの傾き)と一致してないことから、LRカメラ45a、45b視野における、両端ノズルの高さはずれているはずである。
次に、図23に示すように、ヘッド31のノズル列の傾きをLRカメラ45a、45bの傾きを一致させる。ヘッド毎に位置決め可能な位置調整機構を用いて、ヘッド31を回動させることで、LRカメラ45a、45bの視野における、両端ノズルの高さが一致するように調整する。この時、図24に示すように、表示画面上に水平線を表示し、ノズル同士の高さを揃える際の指標とする。この工程にて、ノズル列の傾きと、マスタープレート50の基準線Rの傾きと、LRカメラ45a、45bの傾きがすべて一致することを意味する。
つまり、図25Aに示すように、A〜Dのヘッド31のノズル列の傾きθA〜θDが、全て相違していても、上述のようにして、図25Bに示すように、A〜Dのヘッド31のノズル列の傾きθA〜θDを、全て一致させる。
次に、図25Cに示すように、ヘッド31を副走査方向へ位置合わせを行う。副走査方向への位置合わせは、前工程にて基準傾きを合わせたヘッドをノズル列方向にスライドさせ、基準となるノズルをA領域50aの基準線Qに対して、アライメントすることで、位置合わせを行う。基準となるノズルは隣接するヘッドとの冗長ノズルに相当し、図25Cに示すように、両端ノズルに限定されるものではない。
この工程では、カメラはLRカメラ45a、45bのうち1台のみ使用して、アライメントすればよい。まず、カメラをノズル面からマスタープレート50のパターン形成面に切り替える。次に、図26Aと図26Bに示すように、アライメント基準となる基準線Qに対して、表示画面上にて線画を作成し、重複線Q’を表示させる。さらに、カメラのフォーカスをマスタープレート50からノズル面に切り替える。
この時、図27Aに示すように、基準線Qは画面表示から消えるが、線画の重複線Q’は、フォーカス切り替え後も表示されたままである。次に、図27Bに示すように、ヘッド毎に位置決め可能な調整機構によって、ヘッドをノズル列方向にスライド移動させる。この時、カメラ視野では、ノズル列は表示画面にて、左右方向に水平移動するはずである。重複線Q’に対して、基準ノズルが一致するようにノズル列をスライド調整する。
上記までの工程にて、ヘッドの傾きが理想とする角度に調整され、さらに副走査方向への位置決めが完了する。
次に、光学カメラ部45をX方向に走査し、隣接するアライメント対象ヘッドの直下へと移動する。この時、Xステージ46aの走査軸と、基準線Qは平行な位置関係にあるので、表示視野は、基準線Qに沿って移動するはずである。隣接ヘッドに対しても、アライメント対象となる冗長ノズルを基準線Qに対してアライメントすることで、副走査方向への位置合わせを行う。
これを搭載するすべてのヘッドに対して行うことで、傾き調整を行った全ヘッドを副走査方向へ位置決めし、アライメントを完了する。
アライメント後に、ヘッド固定冶具33にて各ヘッドをヘッド取り付け基台2に固定して、ヘッドユニット1の調整を完了し、アライメント装置からヘッドユニット1を取り外す。
要するに、本発明に係るアライメント装置は、以下の構成を特徴としていると換言することができる。
本発明のアライメント装置は、複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置であって、
上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線が形成されたマスタープレートと、
上記各液滴吐出ヘッドの位置を調整する位置調整機構(つまり、基台2、ヘッド固定アングル32およびヘッド固定治具33)と、
回転ステージ(つまり、回転ステージ46c)上に離間して配設されると共に、上記マスタープレートの上記基準線と上記液滴吐出ヘッドとを選択的に撮像する2系統の光学カメラ部と
を備え、
上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部における上記回転ステージの回転平面に平行な平面での傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、
上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、
上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致される。
したがって、上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致されるので、上記マスタープレートの上記基準線をリファレンスとして、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きとを一致させることから、移動テーブルの走査位置を読み取る必要がなく、精度良く、従来よりも簡易な装置構成にてアライメントが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、上記回転ステージは、この回転ステージの回転平面に平行な平面に移動可能なXYステージ(つまり、自動Xステージ46a、自動Yステージ46b)上に配置され、
上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージとともに、上記各液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動する。
したがって、上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージとともに、上記各液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動するので、上記各液滴吐出ヘッドの位置調整を順次行うことができて、装置の小型化を図れる。
また、上記各液滴吐出ヘッドを液滴吐出ヘッドユニットのキャリッジ(基台2)に仮装着する際に、位置決めピンへの当て決めによって位置ずれが生じた場合であっても、ずれ量に応じて上記2系統の光学カメラ部が微小移動し、上記各液滴吐出ヘッドのアライメントマークを補足することが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージの回転平面に平行な平面において同軸上に対向して配設され、
上記2系統の光学カメラ部の間の光軸上の中間位置に、上記2系統の光学カメラ部の視野方向を反射するミラーを有し、
上記ミラーによって反射した上記2系統の光学カメラ部の光軸間距離は、上記液滴吐出ヘッドに形成されている2つのアライメントマーク(つまり、ヘッド31の両端のノズル孔34)の間の距離に略等しい。
したがって、上記ミラーによって反射した上記2系統の光学カメラ部の光軸間距離は、上記液滴吐出ヘッドに形成されている2つのアライメントマークの間の距離に略等しいので、上記液滴吐出ヘッドに形成されている離間した上記2つのアライメントマークの間の距離が短く、上記アライメントマークを観察する上記2系統の光学カメラ部を並列配置することができない場合であっても、接近した上記2つのアライメントマークを観察することが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドにおけるアライメントマークが形成されたノズル面と平行に、上記2系統の光学カメラ部と上記液滴吐出ヘッドとの間に配設されている。
したがって、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドのノズル面と平行に、上記2系統の光学カメラ部と上記液滴吐出ヘッドとの間に配設されているので、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドのノズル面からオフセットされた状態で配置されており、上記2系統の光学カメラ部の焦点を切替えることで、上記マスタープレートの上記基準線と上記液滴吐出ヘッドの上記ノズル面との両方を切替え観察することができる。
つまり、上記マスタープレートおよび上記液滴吐出ヘッドユニットを常時アライメント装置に搭載したままでよいため、従来構成のように、移動テーブルに対して、上記マスタープレートと上記液滴吐出ヘッドユニットを交換セットし、さらにアライメントマスクのパターン形成面と各液滴吐出ヘッドの位置認識面とが同一平面内に位置させる工程が不要となる。
また、ステージの角運動誤差成分(ヨーイング、ピッチング、ローリング)に起因して生じる、ステージの読み値と、実際の位置座標との誤差を小さくすることが可能となり、上記2系統の光学カメラ部を搭載するステージの動作精度が悪い場合でも、その影響を受けにくい。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートは、上記全ての液滴吐出ヘッドが配列される領域と同一以上の大きさを有する。
したがって、上記マスタープレートは、上記全ての液滴吐出ヘッドが配列される領域と同一以上の大きさを有するので、上記全ての液滴吐出ヘッドの位置調整において、同一の上記マスタープレートの上記基準線をリファレンスとしてアライメントすることになるため、個別のマスタープレートを配置した場合に比べて、誤差成分が小さくなり、より精度の高いアライメントが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドユニットの主走査方向と平行な方向に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第1の基準線(基準線Q)と、この第1の基準線に対して一定の角度を成すと共に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第2の基準線(基準線R)とである。
したがって、上記マスタープレートの基準線は、上記第1の基準線と上記第2の基準線とであるので、傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によって、ノズル列方向に移動させることで、副走査方向の位置決めを行う。この際、上記マスタープレートに形成された主走査方向への平行基準線に対して、位置決めを行うことで、精度良く副走査方向への位置決めが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域には光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で形成される一方、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外には光学視野領域の大きさよりも広いピッチ間隔で形成される。
したがって、上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域には光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で形成される一方、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外には光学視野領域の大きさよりも広いピッチ間隔で形成されるので、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外において、上記2系統の光学カメラ部が搭載される回転ステージの回転により、上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートに形成された上記第2の基準線の傾きに一致させる際に、光学視野領域の大きさよりも十分に広いピッチ間隔であるため、上記2系統の光学カメラ部で観察する際に、別の平行基準線と混同することを防ぐことができる。
また、上記2系統の光学カメラ部の傾き調整を行った後に、上記2系統の光学カメラ部をアライメント対象となる上記液滴吐出ヘッドの直下に移動した際に、移動により発生する上記2系統の光学カメラ部の傾きのずれを補正する必要があるが、この際には上記液滴吐出ヘッドが存在する領域となるため、光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で、上記第1の基準線が形成されており、上記2系統の光学カメラ部の位置がいかなる位置座標にあったとしても、光学視野内に捕捉している平行基準線を基準に補正が可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートの基準線は、複数種類の線種からなる繰り返しパターン(つまり、一点鎖線、点線、実線)によって、形成されている。
したがって、上記マスタープレートの基準線は、複数種類の線種からなる繰り返しパターンによって、形成されているので、上記2系統の光学カメラ部をアライメント対象となる上記液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動した際に、移動により発生する上記2系統の光学カメラ部の傾きのずれを補正する工程において、光学視野内に表示される複数の基準線を混同することなく、同一の基準線を元に傾き補正が可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドが取り付けられる基台と同一の線膨張係数からなる材料により構成されている。
したがって、上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドが取り付けられる基台と同一の線膨張係数からなる材料により構成されているので、上記マスタープレートは、温度等の影響を受けにくく、位置基準のリファレンスとして誤差のないものとすることができる。また、上記基準線の形成にあたり、フォトリソ手法を用いることで、精度の良い上記基準線を容易に形成することができる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記マスタープレートを保持するプレートホルダーを有し、
このプレートホルダーは、上記回転ステージの回転平面に直交するZ軸方向への調整機構を有する。
したがって、上記マスタープレートを保持するプレートホルダーは、Z軸方向への調整機構を有するので、上記マスタープレートをZ軸方向へ調整し、上記マスタープレートを上記液滴吐出ヘッドのノズル面に近接させることができる。つまり、上記液滴吐出ヘッドのノズル面と上記マスタープレートの上記基準線が近いほど、上記2系統の光学カメラ部の光軸ずれに起因する誤差成分が小さくなり、精度のよいアライメントが可能となる。また、上記マスタープレートを交換する際には、上記プレートホルダーを上記液滴吐出ヘッドのノズル面から遠ざけることで、上記液滴吐出ヘッドのノズル面に接触することなく、安全に交換作業を行うことが可能となる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記位置調整機構は、
上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列の方向に沿って移動させる移動機構(つまり、第2ピン22b、第2貫通穴32c)と、
上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列をなす複数のノズルのうちの一端のノズルを支点として回動させる回動機構(つまり、第3ピン22c、第2貫通穴32b)と
を有している。
したがって、上記位置調整機構は、上記移動機構と上記回動機構とを有しているので、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートの基準線の傾きとを一致させた後に、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によって回動することで、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させることが可能となる。
また、傾きを一致させた上記複数の液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッド毎に上記位置調整機構によってノズル列方向に移動させることで、副走査方向の位置決めを行うことが可能となる。
これにより、上記液滴吐出ヘッドを、所望の傾き角度を保持し、かつ、副走査方向への位置決めを行うことができる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示する。
したがって、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示するので、上記2系統の光学カメラ部が上記回転ステージにより回転することで、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートの基準線の傾きとを一致させる際に、左右並列に表示された各系統の光学カメラ部の視野像において、視野内の基準線の高さが同じになり一直線となるように傾き調整を行うことで、両者の傾きを一致させることができて、座標読み取りが不要で、かつ簡易で迅速なアライメントが可能となる。
また、上記液滴吐出ヘッドを上記位置調整機構によって移動させて、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きと一致させる際にも、同様に視野内に捕捉される上記液滴吐出ヘッドのアライメントマークを同じ高さに調整することで、両者の傾きを一致させることができる。
また、本発明のアライメント装置では、
上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、モニター上にて位置調整可能な直線線画を有する。
したがって、上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、モニター上にて位置調整可能な直線線画を有するので、上記液滴吐出ヘッドのアライメントマークを左右に並列表示された各光学カメラ部の視野像において、同じ高さになるように調整した際に、基準マーカーとしての直線線画をリファレンスとして、アライメントマークが調整できているかを確認することができる。
また、本発明のアライメント調整方法は、
複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント調整方法であって、
2系統の光学カメラ部を同一平面内で回転して、この2系統の光学カメラ部の回転平面での傾きを、マスタープレートに形成されると共に上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致させる工程と、
上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、
上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程と
を備える。
したがって、上記2系統の光学カメラ部の傾きを、上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致させる工程と、上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程とを備えるので、上記マスタープレートの基準線をリファレンスとして、上記2系統の光学カメラ部の傾きと上記マスタープレートのノズル列の傾きとを一致させることから、移動テーブルの走査位置を読み取る必要がなく、従来よりも簡易な装置構成にてアライメントが可能となる。
また、本発明のアライメント調整方法では、
ノズル列の傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドのそれぞれを、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の方向に移動し、上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、上記マスタープレートの基準線の他部(第1の基準線(基準線Q))に一致させることで、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の副走査方向への位置決めを行う工程を備える。
したがって、ノズル列の傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドを、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の副走査方向への位置決めを行う工程を備えるので、上記全ての液滴吐出ヘッドの副走査方向の位置決めを精度よく行うことが可能となる。
また、本発明のアライメント調整方法では、
上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示し、
上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示される上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))を、各画像において高さが一致するように調整する一方、
上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示されると共に上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、各画像において高さが一致するように調整する。
したがって、上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示される上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部(第2の基準線(基準線R))を、各画像において高さが一致するように調整する一方、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示されると共に上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、各画像において高さが一致するように調整するので、座標読み取りが不要で、かつ簡易で迅速なアライメントが可能となる。
本発明のアライメント装置において調整対象となるインクジェットヘッドユニットの構成を示した斜視図である。 図1に示したインクジェットヘッドユニットに設けられたヘッドエレメントの詳細な構成について説明した図である。 ヘッドエレメントに設けられたヘッド固定アングルの一例を示した斜視図である。 図1に示したインクジェットヘッドユニットの位置決め調整機構を説明するためのインクジェットヘッドユニットの平面図である。 図3に示すインクジェットヘッドユニットを切断線A−A’にて切断した状態を示した矢視断面図である。 図3に示すインクジェットヘッドユニットを切断線B−B’にて切断した状態を示した矢視断面図である。 図3に示すインクジェットヘッドユニットを切断線C−C’にて切断した状態を示した矢視断面図である。 図3に示すインクジェットヘッドユニットに設けられたヘッド固定冶具の構成を説明するためのインクジェットヘッドユニットの側面図である。 本実施形態におけるアライメント装置の平面図である。 本実施形態におけるアライメント装置の正面図である。 本実施形態におけるアライメント装置の側面図である。 図8に示すアライメント装置の構成部である光学カメラ部である。 マスタープレートの平面図である。 図10に示すマスタープレートのA領域に形成されるパターンの拡大図である。 図10に示すマスタープレートを保持するマスタープレートホルダーの平面図である。 図12Aに示すマスタープレートホルダーの切断線A−Aにて切断した状態を示した矢視断面図である。 図8Aに示すアライメント装置のシステム構成図である。 図8Aに示すアライメント装置の表示部のイメージ図である。 本実施形態におけるアライメント装置の調整フロー図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の調整前を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の角度補正後を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法のノズル列方向調整後を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整前における形態を示す説明図である。 本実施形態におけるアライメント調整方法の一工程の調整後における形態を示す説明図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッドユニット
2 ヘッド取り付け基台(基台)
3 ヘッドエレメント
20 一面
21 開口部
22a 第1ピン
22b 第2ピン
22c 第3ピン
31 ヘッド(吐出ヘッド)
32 ヘッド固定アングル(連結部)
32a スライド溝(凹部)
32b 第1貫通穴(穴部)
32c 第2貫通穴(穴部)
33 ヘッド固定冶具
33a スプリングプランジャ
33b 固定ねじ貫通穴
33c 固定ねじ
33d 板ばね
34 ノズル孔
36 脚部
40 搭載台
40a 搭載台開口部
40b 位置決めピン
41 筺体部
41a マイクロメーター
43 マスタープレートホルダー
43a 止め具
43b ホルダー開口部
45 光学カメラ部
45a Lカメラ
45b Rカメラ
45c ミラー
45d ミラー設置台
45e 手動Yステージ
45f 手動Zステージ
45g 自動Xステージ
46 XY−θステージ
46a 自動Xステージ
46b 自動Yステージ
46c 自動θステージ(回転ステージ)
46d リミッターセンサー
47 架台
50 マスタープレート
50a A領域
50b B領域
55 Lカメラ画像表示部
56 Rカメラ画像表示部
57 スクロールバー
58 線画
60 マイクロステップドライバーコントロール
61 制御PC
62 モニター

Claims (16)

  1. 複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント装置であって、
    上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線が形成されたマスタープレートと、
    上記各液滴吐出ヘッドの位置を調整する位置調整機構と、
    回転ステージ上に離間して配設されると共に、上記マスタープレートの上記基準線と上記液滴吐出ヘッドとを選択的に撮像する2系統の光学カメラ部と
    を備え、
    上記2系統の光学カメラ部は、上記2系統の光学カメラ部における上記回転ステージの回転平面に平行な平面での傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致するように、上記回転ステージにより回転され、
    上記液滴吐出ヘッドは、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きが、上記マスタープレートの上記基準線の少なくとも一部の傾きに一致された上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致するように、上記位置調整機構により位置調整されて、
    上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きが、一致されることを特徴とするアライメント装置。
  2. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記回転ステージは、この回転ステージの回転平面に平行な平面に移動可能なXYステージ上に配置され、
    上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージとともに、上記各液滴吐出ヘッドの直下または直上に移動することを特徴とするアライメント装置。
  3. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記2系統の光学カメラ部は、上記回転ステージの回転平面に平行な平面において同軸上に対向して配設され、
    上記2系統の光学カメラ部の間の光軸上の中間位置に、上記2系統の光学カメラ部の視野方向を反射するミラーを有し、
    上記ミラーによって反射した上記2系統の光学カメラ部の光軸間距離は、上記液滴吐出ヘッドに形成されている2つのアライメントマークの間の距離に略等しいことを特徴とするアライメント装置。
  4. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドにおけるアライメントマークが形成されたノズル面と平行に、上記2系統の光学カメラ部と上記液滴吐出ヘッドとの間に配設されていることを特徴とするアライメント装置。
  5. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートは、上記全ての液滴吐出ヘッドが配列される領域と同一以上の大きさを有することを特徴とするアライメント装置。
  6. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドユニットの主走査方向と平行な方向に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第1の基準線と、この第1の基準線に対して一定の角度を成すと共に一定のピッチ間隔で互いに平行に形成された複数の第2の基準線とであることを特徴とするアライメント装置。
  7. 請求項6に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートの基準線は、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域には光学視野領域の大きさよりも狭いピッチ間隔で形成される一方、上記液滴吐出ヘッドが配列される直下の領域外には光学視野領域の大きさよりも広いピッチ間隔で形成されることを特徴とするアライメント装置。
  8. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートの基準線は、複数種類の線種からなる繰り返しパターンによって、形成されていることを特徴とするアライメント装置。
  9. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートは、上記液滴吐出ヘッドが取り付けられる基台と同一の線膨張係数からなる材料により構成されていることを特徴とするアライメント装置。
  10. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記マスタープレートを保持するプレートホルダーを有し、
    このプレートホルダーは、上記回転ステージの回転平面に直交するZ軸方向への調整機構を有することを特徴とするアライメント装置。
  11. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記位置調整機構は、
    上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列の方向に沿って移動させる移動機構と、
    上記液滴吐出ヘッドを、上記ノズル列をなす複数のノズルのうちの一端のノズルを支点として回動させる回動機構と
    を有していることを特徴とするアライメント装置。
  12. 請求項1に記載のアライメント装置において、
    上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示することを特徴とするアライメント装置。
  13. 請求項12に記載のアライメント装置において、
    上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、モニター上にて位置調整可能な直線線画を有することを特徴とするアライメント装置。
  14. 複数の液滴吐出ヘッドを搭載した液滴吐出ヘッドユニットのアライメント調整方法であって、
    2系統の光学カメラ部を同一平面内で回転して、この2系統の光学カメラ部の回転平面での傾きを、マスタープレートに形成されると共に上記液滴吐出ヘッドの位置決め基準となる基準線の少なくとも一部の傾きに一致させる工程と、
    上記2系統の光学カメラ部の焦点を、上記マスタープレートの基準線から上記液滴吐出ヘッドのノズル面に切り替える工程と、
    上記液滴吐出ヘッド毎に、上記液滴吐出ヘッドの一列に配列された複数のノズルにより形成されたノズル列の傾きを、上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させて、上記全ての液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを一致させる工程と
    を備えることを特徴とするアライメント調整方法。
  15. 請求項14に記載のアライメント調整方法において、
    ノズル列の傾きを一致させた上記全ての液滴吐出ヘッドのそれぞれを、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の方向に移動し、上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、上記マスタープレートの基準線の他部に一致させることで、上記液滴吐出ヘッドのノズル列の副走査方向への位置決めを行う工程を備えることを特徴とするアライメント調整方法。
  16. 請求項14に記載のアライメント調整方法において、
    上記2系統の光学カメラ部にて撮像した画像の表示部は、各系統の画像を左右並列に表示し、
    上記2系統の光学カメラ部の傾きを上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示される上記マスタープレートの基準線の少なくとも一部を、各画像において高さが一致するように調整する一方、
    上記液滴吐出ヘッドのノズル列の傾きを上記2系統の光学カメラ部の傾きに一致させる工程では、上記表示部に表示されると共に上記液滴吐出ヘッドのノズル面に形成されたアライメントマークを、各画像において高さが一致するように調整することを特徴とするアライメント調整方法。
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