JP4895353B2 - 干渉計、及び形状の測定方法 - Google Patents

干渉計、及び形状の測定方法 Download PDF

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Description

本発明は干渉計、及び形状の測定方法に関し、特に詳しくは、照明光を分岐して試料、及び参照用ミラーにそれぞれ入射させる干渉計、及び測定方法に関する。
ナノメータ、サブナノメータオーダの高さ方向分解能を持つ位相シフト干渉計が開示されている(特許文献1、及び特許文献2)。これらの位相シフト干渉計では、マイケルソン型干渉計を利用している。例えば、特許文献2の位相シフト干渉計では、レーザ光をビームスプリッタで分岐して、一方を試料に入射させ、他方を集光して参照用のミラーに入射させている。そして、試料、及び参照用ミラーでの反射光をビームスプリッタで合成して、1/4波長板に入射させている。そして、1/4波長板を通過した光を3つに分岐して、3つのカメラで撮像している。従って、試料に対する測定光路と参照用ミラーに対する参照光路との間に位相差に応じて、干渉縞が生じる。ここで、3つのカメラの前には、偏光角が0、π/4、π/2の偏光板がそれぞれ挿入されている。従って、3つのカメラからの信号には、光路差に応じた干渉縞が発生する。すなわち、3つのカメラで撮影された干渉縞パターンの明部と暗部とが光路差に応じて変化する。従来の位相シフト干渉計では、この干渉縞のパターンによって、試料表面の形状を測定している。
特開2000−329535号公報 特開平7−198319号公報
しかしながら、上述の干渉計では、試料が変わると、正確に表面形状を測定できない場合があるという問題点がある。すなわち、試料に応じて反射率が変化してしまうため、干渉縞のパターンのコントラストが低くなってしまう。例えば、試料の反射率と参照用ミラーの反射率が大きく異なる場合、干渉縞パターンの明部と暗部との差が小さくなってしまう。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、様々な試料の形状を簡便に測定することができる干渉計及び測定方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる干渉計は、試料で反射された測定光と、参照用ミラーで反射された参照光とを合成した合成光を受光センサで受光し、前記測定光と前記参照光との位相差に基づいて前記試料の形状を測定する干渉計であって、照明光を出射するレーザ光源(例えば、本発明の実施の形態にかかる光源11)と、前記レーザ光源から出射された照明光を偏向させて第1の方向に走査する第1のスキャナ(例えば、本発明の実施の形態にかかるXスキャナ16)と、前記照明光の光路中に回転可能に設けられた1/2波長板(例えば、本発明の実施の形態にかかる1/2波長板20)と、前記1/2波長板を通過した照明光と前記試料との相対位置を変化させて第2の方向に走査する第2のスキャナ(例えば、本発明の実施の形態にかかるYスキャナ23)と、前記1/2波長板を通過した照明光を偏光状態に応じて2本の光ビームに分岐する偏光ビームスプリッター(例えば、本発明の実施の形態にかかるPBS26)と、前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち一方を集光して試料に入射させるとともに、前記試料で反射した測定光が入射する試料用対物レンズ(例えば、本発明の実施の形態にかかる試料用対物レンズ27)と、前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち他方を集光する参照用対物レンズ(例えば、本発明の実施の形態にかかる参照用対物レンズ30)と、前記参照用対物レンズで集光された前記他方の光ビームを反射して、前記参照用対物レンズに参照光として入射させる参照用ミラー(例えば、本発明の実施の形態にかかる参照用ミラー31)と、前記偏光ビームスプリッタによって生成された前記測定光と前記参照光との合成光を、前記1/2波長板を通過した前記照明光から分岐する第1の無偏光ビームスプリッタ(例えば、本発明の実施の形態にかかる第1の無偏光ビームスプリッタ22)と、前記第1の無偏光ビームスプリッタで前記照明光から分岐された合成光の光路中に設けられた1/4波長板(例えば、本発明の実施の形態にかかる1/4波長板42)と、前記1/4波長板を通過した合成光の光路中に設けられた偏光板(例えば、本発明の実施の形態にかかる第1偏光板51)と、前記第1の方向に対応した方向に配列された画素を有する受光センサであって、前記試料と共役な位置に配置され、前記偏光板を通過した合成光を受光する受光センサ(例えば、本発明の実施の形態にかかる第1ラインセンサ52)と、前記受光センサからの検出信号に基づいて、前記試料の形状を算出する処理装置(例えば、本発明の実施の形態にかかる処理装置60)とを備えたものである。
本発明の第2の態様にかかる干渉計は、上述の干渉計において、前記第1の無偏光ビームスプリッタで分岐された合成光を3つに分岐する第2の無偏光ビームスプリッタ(例えば、本発明の実施の形態にかかる第2の無偏光ビームスプリッタ50)、及び第3の無偏光ビームスプリッタ(例えば、本発明の実施の形態にかかる第3の無偏光ビームスプリッタ54)をさらに備え、前記第2の無偏光ビームスプリッタ、及び第3の無偏光ビームスプリッタで3つに分岐された合成光のそれぞれの光路中に前記偏光板(例えば、本発明の実施の形態にかかる第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57)、及び前記受光センサ(例えば、本発明の実施の形態にかかる第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58)が設けられ、前記3つに分岐された合成光の光路に設けられた偏光板の偏光軸の角度がそれぞれ異なっているものである。
本発明の第3の態様にかかる干渉計は、上述の干渉計において、前記第2のスキャナが前記照明光を偏向させて第2の方向に走査する振動ミラーであり、前記第1の無偏光ビームスプリッタが前記第1のスキャナと、前記第2のスキャナとの間に配置されているものである。
本発明の第4の態様にかかる測定方法は、試料で反射された測定光と、参照用ミラーで反射された参照光とを合成した合成光を受光センサで受光し、前記測定光と前記参照光との位相差に基づいて前記試料の形状を測定する測定方法であって、レーザ光を照明光として出射し、前記照明光を偏向させて第1の方向に走査し、前記第1の方向に走査された照明光を1/2波長板に入射させ、前記1/2波長板を通過した照明光と前記試料との相対位置を変化させて第2の方向に走査し、前記1/2波長板を通過した照明光を偏光状態に応じて2本の光ビームに分岐し、前記分岐された2本の光ビームのうち一方を集光して試料に入射させ、前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち他方を集光して、参照用ミラーに入射させ、前記試料で反射した測定光と、前記参照用ミラーで反射した参照光とを合成して、合成光を生成し、前記測定光と前記参照光との合成光を、前記1/2波長板を通過した前記照明光から分岐し、前記照明光から分岐された合成光を1/4波長板に入射させ、前記1/4波長板を通過した合成光を偏光板に入射させ、前記偏光板を通過した合成光を、前記試料と共役な位置に配置され、前記第1の方向に沿って画素が設けられている受光センサで受光し、前記受光センサからの検出信号に基づいて、前記試料の形状を算出するものである。
本発明の第5の態様にかかる測定方法は、上述の測定方法において、前記1/4波長板を通過した合成光を3つに分岐して、前記3つに分岐された合成光を前記偏光板を介して、3つの前記受光センサで同時に受光するものである。
なお、上述の測定方法において、指定のない限りそれぞれのステップは記述された順番で処理されなくてもよい。また、上述の干渉計に備えられた各手段は物理的に1つの部材でなくてもよい。
本発明によれば、様々な試料の形状を簡便に測定することができる干渉計及び測定装置を提供することができる。
本発明の実施例ついて以下に図面を参照して説明する。以下の説明は、本発明の好適な実施例を示すものであって、本発明の範囲が以下の実施例に限定されるものではない。以下の説明において、同一の符号が付されたものを実質的に同様の内容を示している。
発明の実施の形態1.
本発明にかかる干渉計について図1を用いて説明する。図1は干渉計の全体構成を模式的に示す図である。図1において、100は測定装置、11は光源、12はミラー型プリズム、13はミラー型プリズム、14はビームエキスパンダ、15はXビームエキスパンダ、16はXスキャナ、17はXビームコンパンダ、18はフォーカシングレンズ、19はミラー型プリズム、20は1/2波長板、21はフォーカシングレンズ、22は第1の無偏光ビームスプリッタ、23はYスキャナ、24は結像レンズ、25はリレーレンズ、26は偏光ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter 以下、PBS)、27は試料用対物レンズ、28は試料、30は参照用対物レンズ、31は参照用ミラー、32は焦点調整機構、33は角度調整機構、41はフォーカシングレンズ、42は1/4波長板、50は第2の無偏光ビームスプリッタ、51は第1偏光板、52は第1ラインセンサ、54は第3の無偏光ビームスプリッタ、55は第2偏光板、56は第2ラインセンサ、57は第3偏光板、58は第3ラインセンサ、60は処理装置、61はXスキャナ駆動部、62は1/2波長板回転機構、63はYスキャナ駆動部である。
本実施の形態にかかる測定装置100は干渉計を利用して試料28の形状を測定するものである。測定装置100はコンフォーカル光学系を構成している。さらに、コンフォーカル光学系の中に、マイケルソン型干渉計を挿入している。そして、試料28で反射した光と、参照面となる参照用ミラー31で反射された光と、合成して受光している。
光源11は、例えば、He−Neレーザなどの連続発振型レーザ光源であり、照明光となるレーザ光を出射する。光源11は波長632.8nmで可干渉性のレーザ光を出射する。光源11は、点光源であり、直線偏光を出射する。もちろん、光源11は、He−Neレーザに限られるものではない。なお、光源11としては、消光比が100:1以上のものを用いることが好ましい。本実施の形態にかかる測定装置100では、光源11からのレーザ光をPBS26で分岐して、試料28、及び参照用ミラー31にそれぞれ照射する。そして、試料で反射された測定光と、参照用ミラーで反射された参照光とはPBS26で合成される。測定光と参照光との合成光を第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58で受光する。そして、測定光と参照光との位相差に基づいて試料28の表面形状を測定する。
まず、光源11からのレーザ光によって試料28、及び参照用ミラー31を照明するための照明光学系について説明する。光源11からの出射したレーザ光は、ミラー型プリズム12、及びミラー型プリズム13の表面で反射される。ミラー型プリズム13で反射されたレーザ光は、ビームエキスパンダ14に入射する。ビームエキスパンダ14は一対のレンズを備えており、入射した光ビームのビーム径を拡大する。このビームエキスパンダ14によって、例えば、照明光のビーム径が4mmに拡大される。ここで、レーザ光の伝播方向をZ方向として、Z方向に垂直な平面において直交する方向をX方向とY方向とする。
ビームエキスパンダ14から出射されたレーザ光は、Xビームエキスパンダ15に入射する。Xビームエキスパンダ15はX方向にビーム径を拡大する。これにより、ビームスポットが円形から楕円形に変換される。Xビームエキスパンダ15は、例えば、一対のアナモフィックプリズムから構成される。あるいは、Xビームエキスパンダ15をシリンドリカルレンズによって構成してもよい。Xビームエキスパンダ15は、例えば、X方向のビーム径を3〜5倍に拡大する。例えば、Xビームエキスパンダ15がビーム径を3倍に拡大する場合、X方向において4mmであったビーム径が12mmに拡大される。
Xスキャナ16は、例えば、音響光学偏向器(AOD:Acoustic−Optics Deflector)であり、X方向にレーザ光を走査する。具体的には、Xスキャナ16は、例えば、二酸化テルルなどの音響光学結晶と、音響光学結晶に接合された圧電素子等のトランスジューサを有している。Xスキャナ駆動部61は、オシレータなどを備えており、超音波周波数の電気信号をXスキャナ16のトランスジューサに印加する。従って、AODに設けられたトランスジューサにより超音波が発生する。超音波周波数の圧力波を加えることにより、音響光学結晶内で入射光の偏光面が周期的に変化するような格子が形成される。これを異方ブラッグ回折と呼ぶが、この異方ブラッグ回折により、1次回折光に出射光の約70%が集中する。これにより、効率のよい偏光器を構成することができる。超音波周波数を変調することにより、レーザ光を角度変調することができる。この1次回折光を取り出すことによって、レーザ光をX方向に偏向させることができる。
Xスキャナ16は、XY平面において、X方向が長手方向になっており、Y方向が短手方向となっている。これにより、X方向にビーム径が拡大された楕円形のビームスポットを有するレーザ光を走査することができる。ここで、レーザ光の直線偏光の偏光面は、超音波によって90°回転する。Xスキャナ16の偏向角は、例えば1°程度である。また、レーザ光が赤色である場合、超音波周波数を75〜90MHzとすることができる。なお、レーザ光を青色とした場合は、超音波周波数を90〜110MHzとすることができる。また、Xスキャナ16は、レーザ光を15kHz程度で走査する。このように、Xスキャナ16はレーザ光を高速で走査する。ここで、Xスキャナ16の走査周期は、後述するラインセンサの露光時間よりも十分短いものとなっている。Xスキャナ16で高速で走査しているため、照明光は実質的にライン状の光に変換される。
Xスキャナ16から出射したレーザ光は、Xビームコンパンダ17に入射する。Xビームコンパンダ17は、X方向にビーム径を縮小する。これにより、Xビームエキスパンダ15によって楕円形となったビーム径が円形に変換される。Xビームコンパンダ17も、例えば、1対のアノモフィックプリズムにより構成される。また、Xビームコンパンダ17もシリンドリカルレンズによって構成してもよい。Xビームコンパンダ17を通過することによって、ビーム径が元に戻る。さらに、Xビームコンパンダ17を用いることによって、ビームの偏向角度を広くすることができる。例えば、Xビームコンパンダ17によってビームを1/3に縮小した場合、Xスキャナ16による偏向角が3倍になる。これにより、1°であったXスキャナ16の偏向角を3°に広くすることができる。このように、Xビームコンパンダ17を用いることによって、Xスキャナ16の角度倍率を大きくすることができる。従って、レーザ光を3°の偏向角で走査することができる。
Xビームコンパンダ17を通過したレーザ光は、フォーカシングレンズ18に入射する。フォーカシングレンズ18はレーザ光を屈折して、ミラー型プリズム19の方向に出射する。フォーカシングレンズ18から出射したレーザ光は、ミラー型プリズム19に焦点を結ぶ。Xスキャナ16では高速に走査しているため、ミラー型プリズム19の反射面には、実質的にライン状の光が入射する。ミラー型プリズム19で反射されたレーザ光は、1/2波長板20に入射する。1/2波長板20は、遅相軸と進相軸との位相を1/2波長分ずらす。1/2波長板20には、1/2波長板回転機構62が取り付けられている。1/2波長板回転機構62は、1/2波長板20を回転させるためのサーボモータ等を備えている。1/2波長板回転機構62によって、1/2波長板20の光学軸を任意の角度に回転することができる。ここで、1/2波長板20の光学軸と、レーザ光の偏光面との成す角度をφ(鋭角)とすると、レーザ光が1/2波長板20を通過することにより、レーザ光の偏光面が2φ回転する。1/2波長板20を回転させることで、レーザ光の偏光面の角度を調整することができる。これにより、直線偏光の偏光面を任意の角度に制御することができる。
1/2波長板20によって偏光面が回転したレーザ光は、フォーカシングレンズ21に入射する。フォーカシングレンズ21は、フォーカシングレンズ18とともに、Xスキャナ16のスキャン中心を、後述するYスキャナ23に投影する。フォーカシングレンズ21で屈折されたレーザ光は、第1の無偏光ビームスプリッタ22に入射する。第1の無偏光ビームスプリッタ22は、反射光と透過光との光量の比が略1:1になるようレーザ光を分岐する。従って、レーザ光の略半分が第1の無偏光ビームスプリッタ22を透過する。ここで、第1の無偏光ビームスプリッタ22は、入射レーザ光の偏光状態に依存せずに、光を透過する。すなわち、P偏光でもS偏光でも、同様の割合で光を透過する。従って、偏光面の角度によらず、レーザ光の略半分が透過する。すなわち、1/2波長板20を回転させた場合でも、第1の無偏光ビームスプリッタ22を通過するレーザ光の光量は変化しない。
第1の無偏光ビームスプリッタ22を透過した光ビームは、Yスキャナ23に入射する。Yスキャナ23は、ガルバノミラーなどの振動ミラーであり、レーザ光をY方向に走査する。すなわち、Yスキャナ駆動部63からの制御信号によってミラーの回転角度が変化する。Yスキャナ駆動部63の制御信号に基づいてレーザ光がY方向に偏向する。これにより、レーザ光をY方向に走査することができる。すなわち、Yスキャナ23はXスキャナ16の走査方向と垂直な方向に走査する。これにより、2次元走査をすることができ、試料28の所定の領域を照明することができる。Yスキャナ23は20〜30Hzでレーザ光をY方向に走査する。すなわち、Yスキャナ23はXスキャナよりも低速で走査する。なお、フォーカシングレンズ18、及びフォーカシングレンズ21は、Yスキャナ23である振動ミラーの反射面に、Xスキャナ16のスキャン中心を投影している。Xスキャナ16、及びYスキャナ23によって、レーザ光をラスタ走査することができる。
Yスキャナ23で走査されたレーザ光は、結像レンズ24、及びリレーレンズ25に入射する。結像レンズ24、リレーレンズ25は、Yスキャナ23のミラー表面を後述する対物レンズの後側焦点に投影する。ここで、結像レンズ24とリレーレンズ25との間が1次結像面Aとなる。すなわち、結像レンズ24とリレーレンズ25との間の1次結像面Aに1次像が結像される。1次結像面Aにおいて、レーザ光による2次元の走査領域が形成される。この2次元の走査領域が試料用対物レンズ27によって試料28上に縮小投影され、参照用対物レンズ30によって、参照用ミラー31に縮小投影される。これにより、光ビームをラスタ走査することができる。
リレーレンズ25を通過したレーザ光は、PBS26に入射する。PBS26は、S偏光成分を反射して、P偏光成分を透過する。従って、PBS26によって、1/2波長板20を通過したレーザ光が2本の光ビームに分岐される。PBS26の反射面は光軸に対して45°傾いている。レーザ光を照明光として用いているため、照明光は、PBS26によって可干渉性の高い光ビームに分岐される。PBS26と透過した光ビームは、下方に設けられた試料用対物レンズ27に入射する。すなわち、PBS26で分岐された2本の光ビームのうち、一方の光ビームは試料用対物レンズ27に入射する。試料用対物レンズ27は、P偏光の光ビームを集光して、試料28に入射させる。従って、試料28がレーザ光によって照明される。なお、試料28は図示しないステージ上に載置されている。
PBS26で反射したS偏光の光ビームは、側方に設けられた参照用対物レンズ30に入射する。すなわち、参照用対物レンズ30は、PBS26で分岐された2本の光ビームのうち、他方の光ビームを集光して、参照用ミラー31に入射させる。これによって、参照用ミラー31が照明される。参照用ミラー31は、例えば、平坦で、反射率が略100%の平面鏡である。従って、参照用ミラー31は入射光のほとんど全てを正反射する。このようにPBS26によって分岐された光ビームのうちの一本が試料28を照明する照明光となり、他方が参照用ミラー31を照明する照明光となる。なお、試料28を照明する照明光と、参照用ミラー31を照明する照明光は、Xスキャナ16、及びYスキャナ23によって同様の方向に走査されている。従って、参照用ミラー31と試料28とで照明される領域は略同じとなる。また、参照用対物レンズ30と、試料用対物レンズ27は、例えば、同じタイプに対物レンズであり、焦点距離や、光路長のみならず、波面収差特性等の収差特性までも等しくなっている。
参照用ミラー31の裏面側には、焦点調整機構32と角度調整機構33とが取り付けられている。焦点調整機構32は、焦点を調整するためのネジなどを備えている。このネジを回転させることによって、参照用ミラー31が参照用対物レンズ30の光軸に沿って、平行移動する。これにより、参照用対物レンズ30の焦点を参照用ミラー31の表面に合わせることができる。すなわち、参照用ミラー31を参照用対物レンズ30の合焦点位置に配置することができる。焦点調整機構32により、焦点位置合わせが行なわれる。角度調整機構33は、参照用ミラー31の角度を調整するため、例えば、参照用ミラー31の対角に設けられたネジを備えている。このネジを回転させることによって、参照用ミラー31の反射面の角度を変化させることができる。これにより、干渉縞パターンの粗密を変化させることができる。すなわち、参照用対物レンズ30の光軸に対して傾斜させると、照明位置に応じて光路差が生じる。ここで、傾斜角を大きくすると光路長の変化が大きくなり、干渉縞パターンの密度が高くなる。このように、角度調整機構33を設けることによって、干渉縞パターンの明部と暗部のピッチを調整することができる。なお、後述するように本実施の形態ではコンフォーカル光学系を構成しているため、参照用ミラー31の角度は、参照用対物レンズ30の合焦点位置から外れない程度に傾けることができる。
次に、試料28で反射した光と、参照用ミラー31で反射した光を検出するための検出光学系について説明する。本実施の形態では、共焦点光学系(コンフォーカル光学系)を介して、光を検出している。さらに、共焦点光学系の中に、マイケルソン型干渉計を挿入している。さらに、マイケルソン型干渉計には、試料用対物レンズ27と参照用対物レンズ30が配設されている。ここで、試料28で反射した光を測定光とし、参照用ミラーで反射した光を参照光とする。このとき、試料28で反射した測定光は試料用対物レンズ27に入射する。そして、測定光は試料用対物レンズ27を介して、PBS26に入射する。ここで、測定光は、P偏光であるため、PBS26を透過する。参照用ミラー31で反射した参照光は、参照用対物レンズ30に入射する。すなわち、参照用ミラー31は、参照用対物レンズ30で集光された光ビームを反射して、参照用対物レンズ30に参照光として入射させる。そして、参照光は、参照用対物レンズ30を介してPBS26に入射する。ここで、参照光は、S偏光であるためPBS26で反射される。従って、PBS26によって、測定光と参照光とが合成され、1本の光ビームとなる。ここで、PBS26によって合成された1本の光ビームを合成光とする。すなわち、測定光と参照光とがPBS26によって合成されることによって、合成光が生成される。このように、マイケルソン型干渉計では、照明光がPBS26で分岐されるとともに、試料28で反射した測定光と、参照用ミラー31で反射された参照光とがPBS26で1本の光ビームに合成される。
PBS26から出射した合成光は、リレーレンズ25に入射する。ここで、測定光、及び参照光は、1次結像面Aで拡大結像される。そして、リレーレンズ25で屈折された合成光は結像レンズ24に入射する。結像レンズ24は合成光を平行ビームにして、出射する。結像レンズ24からの合成光はYスキャナ23で反射される。ここで、Yスキャナ23に入射した合成光は、デスキャンされる。すなわち、Yスキャナ23に再度入射することによって、Y方向の偏向が相殺される。
Yスキャナ23でデスキャンされた合成光は、第1の無偏光ビームスプリッタ22に入射する。第1の無偏光ビームスプリッタ22は、上述の通り、偏光状態によらず、入射光を略1:1に分岐する。従って、第1の無偏光ビームスプリッタ22に入射した合成光のうち、略半分が反射する。すなわち、第1の無偏光ビームスプリッタ22に入射した測定光の略半分と、参照光の略半分とが、第1の無偏光ビームスプリッタ22によって反射される。この第1の無偏光ビームスプリッタ22によって、合成光を1/2波長板20を通過した照明光から分岐することができる。すなわち、照明光の光路から合成光が分離される。照明光から分岐された合成光は、1/4波長板42に入射する。1/4波長板42は、遅相軸と進相軸の位相を1/4波長分ずらす。1/4波長板42を通過した合成光は、フォーカシングレンズ41に入射する。フォーカシングレンズ41は、入射光を屈折させる。
1/4波長板42は、互いに垂直な方向に振動する直線偏光が通過したときに、これらの間に1/4波長の光路差を与える。従って、円偏光が1/4波長板42に入射すると、光は直線偏光となって出射する。また。1/4波長板42の光学軸と同じ方向の直線偏光が入射すると、光はそのまま出射する。1/4波長板42を出射した合成光は、フォーカシングレンズ41を介して第2の無偏光ビームスプリッタ50に入射する。第2の無偏光ビームスプリッタ50は、偏光状態によらず、入射した合成光を反射又は透過する。これにより、第2の無偏光ビームスプリッタ50は合成光を2本の光ビームに分岐する。ここで、第2の無偏光ビームスプリッタ50で反射した光ビームは第1偏光板51を介して第1ラインセンサ52に入射する。
また、第2の無偏光ビームスプリッタ50を透過した合成光は、第3の無偏光ビームスプリッタ54に入射する。第3の無偏光ビームスプリッタ54は、偏光状態によらず、入射光を反射又は透過する。これにより、第3の無偏光ビームスプリッタ54は第2の無偏光ビームスプリッタ50を透過した合成光を2本の光ビームに分岐する。これにより、第1の無偏光ビームスプリッタ22で反射された合成光が、3本の光ビームに分岐される。第3の無偏光ビームスプリッタ54で反射された合成光は、第2偏光板55を介して第2ラインセンサ56に入射する。また、第3の無偏光ビームスプリッタ54を透過した合成光は、第3偏光板57を介して第3ラインセンサ58に入射する。
ここで、第2の無偏光ビームスプリッタ50と第3の無偏光ビームスプリッタ54は、合成光を略3等分する。すなわち、第2の無偏光ビームスプリッタ50の透過率は略67%であり、反射率は略33%である。さらに、第3の無偏光ビームスプリッタ54の透過率は略50%であり、反射率は略50%である。これにより、第1の無偏光ビームスプリッタ22で反射された合成光を1/3ずつの光ビームに分割することができる。従って、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57に入射する合成光の光量を略等しくすることができる。
ここで、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57は、偏光軸がそれぞれ異なる角度で配置されている。従って、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57を通過する合成光の輝度はそれぞれ異なるものとなる。第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58で受光される合成光の光量はそれぞれ異なるものとなる。これについては後述する。
第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58は同じ構成の光検出器である。第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58は、例えば、1次元CCDセンサであり、検出画素となる受光素子が一列に配列されている。ここで、検出画素は、X方向に沿って配列されている。すなわち、受光素子は、Xスキャナ16の走査方向に対応する方向に配列されている。第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58では、露光時間において受光した光量に応じた信号電荷が画素毎に蓄積される。ここで、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58の露光時間は、Xスキャナ16の走査周期に比べて十分長くなっている。従って、Xスキャナ16で走査されたライン状の光が、ラインセンサの1回の露光時間で検出される。すなわち、X方向の1ライン分の照明領域から反射した合成光が、1回の電荷転送で検出される。ラインセンサの1回の露光時間では、Xスキャナ16での1ライン分の走査領域からの合成光が受光される。そして、Yスキャナ23で順次Y方向に照明光を走査して、ラインセンサで合成光を受光していく。これにより、2次元の走査領域からの合成光がラインセンサによって受光される。そして、ラインセンサの全検出画素からの検出信号をメモリ等に記憶して、データをつなぎ合わせる。これにより、2次元の走査領域の形状を測定することができる。このようにして、2次元の走査領域における干渉縞パターンを撮影することができる。
第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58は入射した光の強度に応じた検出信号を処理装置60に出力する。フォーカシングレンズ41は、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58の受光面にそれぞれ合成光を結像している。すなわち、フォーカシングレンズ41からの距離が、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58とで等しくなっている。
なお、レーザコンフォーカル光学系を構成するため、光源11と試料28とが、互いに共役な結像関係となるよう配置される。また、光源11と参照用ミラー31とが、互いに共役な結像関係となるよう配置される。さらに、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58のそれぞれは、試料28と互いに共役な結像関係となるよう配置される。すなわち、点光源である光源11からの照明光は試料28上に集光され、かつ、試料28で反射した測定光は第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、又は第3ラインセンサ58の検出画素上に集光される。さらに、点光源である光源11からの照明光は参照用ミラー31の反射面に集光され、かつ、参照用ミラー31の反射面で反射した参照光は第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、又は第3ラインセンサ58の検出画素上に集光される。従って、合焦点位置以外からの測定光、及び参照光は、検出画素から外れて消失する。すなわち、試料28、及び参照用ミラー31が合焦点位置である場合、測定光、及び参照光の光量が高くなる。このようにコンフォーカル光学系を介して合成光を受光することによって、Z方向の分解能を向上することができ、精度の高い測定を行うことができる。
第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58はそれぞれの検出画素毎に受光した光の光量に応じた検出信号を出力する。第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58からの検出信号は、処理装置60に入力される。処理装置60に入力された検出信号の強度が反射光の位相差に応じた干渉光強度に基づくものとなる。処理装置60は、例えば、検出信号をA/D変換して、メモリ等に記憶させる。処理装置60は、例えば、パーソナルコンピュータ等の演算処理装置を有している。処理装置60によって、画素毎の検出信号に対応する干渉光強度の二次元分布を得ることができる。干渉光強度に応じて、測定光と参照光との光路長の差を算出する。この光路長の差に応じて試料の表面形状を測定する。この処理装置60での処理については後述する。さらに、処理装置60は、Xスキャナ駆動部61、1/2波長板回転機構62、及びYスキャナ駆動部63を制御する。なお、処理装置60は物理的に単一な装置にかぎるものではない。
次に、レーザ光の偏光状態について図2、及び図3を用いて説明する。図2は、PBS26から試料28までの構成、及びPBS26から参照用ミラー31までの構成を模式的に示す斜視図である。図3はPBS26から試料28までの構成、及びPBS26から参照用ミラー31までの構成を模式的に示す上面図である。すなわち、図2、及び図3は、コンフォーカル光学系に挿入されたマイケルソン型干渉計の一部の構成を示す図である。なお、図2、及び図3において、光路中に描かれた線分は、直線偏光の偏光面を仮想的に示している。
PBS26は入射したレーザ光のP偏光成分を透過して、S偏光成分を反射する。ここで、PBS26に入射するレーザ光は直線偏光となっている。そして、直線偏光の偏光面は、図1で示した1/2波長板20の回転角度に応じた角度となっている。従って、1/2波長板20を回転させることにより、P偏光成分とS偏光成分の割合を変化させることができる。すなわち、1/2波長板20を回転させることによって、PBS26を透過する光量と、反射する光量との割合が変化する。従って、照明光のP偏光成分をS偏光成分よりも多くすることができる。PBS26は照明光を偏光状態に応じて2本の可干渉ビームに分岐する。
ここで、レーザ光のP偏光成分は、PBS26を通過して、試料用対物レンズ27に入射する。そして、試料用対物レンズ27は、P偏光成分を集光して、試料28に入射させる。そして、試料28で反射した測定光は、試料用対物レンズ27を介してPBS26に入射する。一方、レーザ光のS偏光成分は、PBS26で反射して参照用対物レンズ30に入射する。そして、参照用対物レンズ30は、S偏光成分を集光して、参照用ミラー31に入射させる。参照用ミラー31で反射した参照光は、参照用対物レンズ30を介してPBS26に入射する。
ここで、参照用ミラー31は、反射率が略100%である。一方、試料28の反射率は、試料28の材質や、状態に応じて変化する。従って、試料28での反射率は、通常、参照用ミラー31よりも低くなる。ここで、1/2波長板20の回転角度を調整する。これにより、試料28で反射してPBS26を透過する測定光と、参照用ミラー31で反射してPBS26を反射する参照光の光量を略等しくすることができる。すなわち、合成光における測定光と参照光の割合を略等しくすることができる。これにより、測定光と参照光の割合を略等しいと、後述するように、例えば、位相差が±90°のとき、合成光が円偏光となる。しかしながら、測定光と参照光との強度が異なると、位相差が±90°であっても、合成光が円偏光とならない。すなわち、参照光と測定光との強度が異なると、強度比に応じて偏光状態が変わってしまう。本実施の形態では、1/2波長板20を用いて参照光と測定光の割合を略等しくしているため、偏光状態が位相差のみに応じて変化する。これにより、正確に測定することができる。さらに、干渉縞パターンのコントラストを高くすることができ、正確に測定することができる。具体的には、S偏光成分とレーザ光の偏光面との成す角度をθ(鋭角)とすると、θは1/2波長板20の回転角度によって変化する。例えば、θを大きくするよう、1/2波長板20を回転させると、P偏光成分が多くなる。反対にθを小さくするよう、1/2波長板20を回転させるとS偏光成分が多くなる。このようにして、合成光のうちの測定光と参照光の割合を調整できる。
例えば、試料28が液体中のたんぱく質であるとする。この場合、液体とたんぱく質の屈折率の差は小さいため、試料28の表面での反射率は約0.5%になってしまうことがある。ここで、θを90°に近づけると、照明光のP偏光成分がS偏光成分よりも大きくなる。従って、試料28での反射率が参照用ミラー31の反射率に比べて極端に低い場合でも、合成光のうちの測定光と参照光との割合を略等しくすることができる。これにより、合成光の偏光状態が、位相差のみに応じて変化する。さらに、干渉縞パターンのコントラストを高くすることができる。従って、試料28の材質等が変わった場合でも、精度よく測定することができる。試料28の反射率に応じて、1/2波長板20の回転角度を調整することによって、反射率が大きく異なる試料28でも、簡便に測定することができる。従って、様々な試料28の測定を容易に行うことができる。
次に、合成光によって撮像される干渉縞パターンについて説明する。例えば、試料用対物レンズ27と参照用対物レンズ30とを同じタイプのものとする。すなわち、試料用対物レンズ27と参照用対物レンズ30の、焦点距離や光路長を等しくする。そして、試料用対物レンズ27から試料28までの距離を、参照用対物レンズ30から参照用ミラー31までの距離と略等しくする。参照用ミラー31の表面は平坦であるため、参照用ミラー31までの光路長は、角度調整機構33で調整した角度に応じたものとなる。従って、試料28の表面形状に応じて、測定光と参照光との光路長に差が生じる。例えば、試料28の突出している箇所では、測定光の光路長が短くなる。従って、測定光(P偏光)の位相が参照光(S偏光)の位相よりも進んだ状態となる。一方、試料28が窪んでいる箇所では、測定光の光路長が長くなる。従って、測定光(P偏光)の位相が参照光(S偏光)の位相よりも遅れた状態となる。
参照光と測定光との光路長が等しい場合、参照光と測定光との位相が等しくなる。この場合、合成光は直線偏光となる。参照光と測定光との光路長が異なる場合、参照光(S偏光)と測定光(P偏光)との間に位相差が生じる。従って、位相差に応じて、合成光の偏光状態が変化する。ラインセンサで撮像される干渉縞のパターンは、合成光の偏光状態に応じて変化する。すなわち、ラインセンサの前には、1/4波長板42、及び1枚の偏光板が挿入されている。そして、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58の手前に設けられている第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57の偏光軸が異なっている。従って、測定光と参照光との間の特定の位相差が生じているときに、偏光板を通過する合成光の光量が最大となる。そして、この特定の位相差が、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57によって異なっている。換言すると、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57を透過する合成光の光量は、偏光状態に応じて変化する。第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58の撮像される干渉縞パターンがそれぞれ異なるものとなる。
ここで、PBS26で合成された合成光の偏光状態、及び合成光が1/4波長板42を通過したときの偏光状態を位相差に応じて図4に示す。図4(a)〜図4(d)の左側にはそれぞれ、PBS26で合成された時点での偏光状態が示され、図4(a)〜図4(d)の右側にはそれぞれ、合成光が1/4波長板42を通過した時点での偏光状態を示している。図4では、4通りの位相差が生じた場合の偏光状態を代表して示している。具体的には、図4(a)は、光路長が等しく、位相差がない時の偏光状態を示している。図4(b)は測定光の位相が90°進んでいるときの偏光状態を示している。すなわち、図4(b)は試料用対物レンズ27から試料28までの距離が、参照用対物レンズ30から参照用ミラー31までの距離よりも、λ/8(往復でλ/4)だけ短い場合を示している。図4(c)は、測定光の位相が180°進んでいるときの偏光状態を示している。図4(c)は試料用対物レンズ27から試料28までの距離が、参照用対物レンズ30から参照用ミラー31までの距離よりも、λ/4(往復でλ/2)だけ短い場合を示している。図4(d)は、測定光の位相が90°遅れているときの偏光状態を示している。図4(d)は試料用対物レンズ27から試料28までの距離が、参照用対物レンズ30から参照用ミラー31までの距離よりも、λ/8(往復でλ/4)だけ長い場合を示している。
測定光と参照光との光路長が等しいとき、S偏光成分とP偏光成分との位相が等しくなる。さらに、測定光と参照光との強度が略等しくなっているため、P偏光成分とS偏光成分とが略等しくなっている。従って、PBS26で合成された合成光は、図4(a)に示すように45°の直線偏光となる。測定光が参照光に対して90°進んでいるとき、合成光は図4(b)に示すように左回転円偏光となる。測定光が参照光に対して180°進んでいるとき、合成光は図4(c)に示すように−45°の直線偏光となる。測定光が参照光に対して90°遅れているとき、合成光は、図4(d)に示すように右回転円偏光となる。すなわち、位相差が0°の時と、位相差が180°の時では、直線偏光の偏光面が90°異なる。また、位相差が+90°の時と−90°の時では、円偏光の向きが反対になる。また、位相差が上記の値以外のとき、合成光は楕円偏光となる。なお、位相差が360°以上ある場合は、360×i(iは整数)を減算して、−180°〜180°の範囲の位相差に着目すればよい。このように、測定光と参照光の光路長に基づき生じる位相差に応じて、合成光の偏光状態が変化する。
ここで、合成光の光路中には、1/4波長板42が挿入されている。1/4波長板42の光学軸は、45°傾斜している。そして、1/4波長板42は入射光の偏光状態に応じて、出射光の偏光状態を制御する。具体的には、1/4波長板42の光学軸は、図4(a)に示す直線偏光の偏光面と一致している。従って、図4(a)に示す45°の直線偏光が1/4波長板42を通過しても、合成光は45°の直線偏光のままである。また、図4(b)に示す左回転円偏光が1/4波長板42を通過すると、合成光は90°の直線偏光となる。図4(c)に示す−45°の直線偏光が1/4波長板42を通過すると、−45°の直線偏光のままである。図4(d)に示す右回転円偏光が1/4波長板42を通過すると、合成光は0°の直線偏光となる。すなわち、1/4波長板42の遅相軸、又は進相軸と、直線偏光の偏光面が一致している場合、1/4波長板42を通過しても合成光の偏光状態が変化しない。一方、円偏光の場合、1/4波長板42を通過すると直線偏光となる。
1/4波長板42を通過した合成光の一部は、第2の無偏光ビームスプリッタ50で反射され第1偏光板51に入射する。また、1/4波長板42を通過した合成光の一部は、第2の無偏光ビームスプリッタ50を透過して、第3の無偏光ビームスプリッタ54に入射する。そして、合成光の一部は第3の無偏光ビームスプリッタ54を介して、第2偏光板55又は、第3偏光板57に入射する。すなわち、第2の無偏光ビームスプリッタ50を通過した合成光の一部は、第3の無偏光ビームスプリッタ54で反射され、第2偏光板55に入射する。また、1/4波長板42を通過した合成光の一部は、第3の無偏光ビームスプリッタ54を透過して、第3偏光板57に入射する。このとき、偏光状態によらず、光を分岐する無偏光ビームスプリッタで合成光を3本の光ビームに分割している。そのため、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57に入射する合成光の偏光状態は、変化していない。従って、図4(a)〜図4(d)の右側に示したどの偏光状態の合成光であっても、第1偏光板51、第2偏光板55、及び第3偏光板57に1/3ずつ、入射する。
ここで、第1偏光板51の偏光軸は0°となっている。すなわち、図4(d)の右側に示す直線偏光の偏光面と第1偏光板51の偏光軸とが一致している。従って、測定光が参照光に対して90°遅れている部分では、合成光が第1偏光板51を通過する。反対に、測定光が参照光に対して90°進んでいる部分では、偏光面と偏光軸が直交しているため、合成光が第1偏光板51で遮光される。第1ラインセンサ52では、測定光が参照光に対して90°遅れている部分を明部とし、90°進んでいる部分を暗部とする干渉縞パターンが得られる。第2偏光板55の偏光軸は、45°となっている。すなわち、図4(a)の右側に示す直線偏光の偏光面と第2偏光板55の偏光軸とが、一致している。従って、測定光と参照光とが同位相の部分では、合成光が第2偏光板55を通過する。反対に、測定光が参照光に対して180°進んでいる部分では、偏光面と偏光軸が直交しているため、合成光が第2偏光板55で遮光される。第2ラインセンサ56では、測定光と参照光とが同位相の部分を明部とし、180°進んでいる部分を暗部とする干渉縞パターンが得られる。
第3偏光板57の偏光軸は、90°となっている。すなわち、図4(b)の右側に示す直線偏光の偏光面と第3偏光板57の偏光軸とが、一致している。従って、測定光が参照光に対して90°進んでいる部分では、合成光が第3偏光板57を通過する。反対に、測定光が参照光に対して90°遅れている部分では、偏光面と偏光軸が直交しているため、合成光が第3偏光板57で遮光される。第3ラインセンサ58では、測定光が参照光に対して90°進んでいる部分を明部とし、90°遅れている部分を暗部とする干渉縞パターンが得られる。このように、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58では、測定光と参照光との位相差、すなわち光路長に応じた干渉縞パターンが現れる。そして、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58で撮影される干渉縞パターンは、明部と暗部の位置が異なる。従って、位相差、及び光源11の波長に基づいて、試料28の表面形状を測定することができる。すなわち、検出画素毎に、合成光の位相差を算出することによって、試料28の表面形状を測定することができる。
位相差に基づいて、試料28の形状を測定するための演算処理は、例えば、処理装置60で行なわれる。ここで、第1ラインセンサ52、第2ラインセンサ56、及び第3ラインセンサ58の検出光強度をそれぞれI(0°)、I(45°)、及びI(90°)とすると、干渉縞パターンの位相差αは以下の式で求めることができる。
tanα={I(0°)−I(45°)}/{I(45°)−I(90°)}
例えば、処理装置60にarctanのテーブルを予め記憶させておく。そして、処理装置60に記憶されたarctanのテーブルを参照して、位相差αを算出する。走査領域に対して得られた全画素に対して、合成光の位相差αを算出する。すなわち、合成光の位相差αの分布を算出する。そして、この位相差αの分布とレーザ波長とに基づいて試料28の参照用ミラーに対する高さを画素毎に算出する。これにより、Z方向における試料28の表面の位置が検出される。この結果、試料上のナノメートルオーダの段差を精度良く測定することができる。さらに、画素の高さをつなぎ合わせることによって、試料28のプロファイルを表示することができる。この測定結果は、処理装置60の表示モニタ上に表示される。このようにして、試料の形状を可視化、測定することができる。なお、試料28の形状の算出は、上述の方法に限らず、既知の算出方法を用いることができる。
このように、本実施の形態にかかる測定装置100では、コンフォーカル光学系を用いて測定を行っているため、Z方向の分解能を向上することができる。さらに、本実施の形態にかかる測定装置100では、Xスキャナ16で照明光をX方向に走査している。そして、X方向に沿って設けられた検出画素を有する1次元の受光センサで合成光を受光している。そのため、測定時間を短縮することができる。さらに、本実施の形態にかかる測定装置100では、照明光を試料28、及び参照用ミラー31に対してスポット状に集光している。そのため、可干渉性の高い光ビームを合成することができる。
さらに、照明光から合成光を分岐する第1の無偏光ビームスプリッタ22を、Xスキャナ16とYスキャナ23との間に配置している。これにより、合成光がY方向にデスキャンされる。すなわち、Yスキャナ23でY方向にデスキャンされた後の、ライン状の合成光を取り出すことができる。これにより、ライン状の光で照明するスリットコンフォーカル光学系を簡便に構成することができる。そして、第1の無偏光ビームスプリッタ22とXスキャナ16との間に測定光と参照光の割合を調整するための1/2波長板20を挿入している。これにより、測定光と参照光との割合を略等しくすることができる。よって、位相差に応じた偏光状態が図4に示すようになる。すなわち、位相差が±90°のとき、円偏光状態となる。また、位相差が0°のとき、+45°の直線偏光状態となる。このように、測定光と参照光との割合を略等しくしているため、位相差の違いによって偏光状態が一義的に決まる。換言すると、測定光と参照光との割合の違いによる偏光状態の乱れを防ぐことができる。従って、上記の演算を行なうことにより、位相計算を正確に行なうことができる。よって、位相差に応じた形状測定を正確に行うことができる。さらに、干渉縞パターンのコントラストを向上することができる。このように、測定装置100では、1/2波長板20の回転角度を変化させることにより、測定光と、参照光との光量を調整している。これにより、簡便な構成で干渉縞パターンのコントラストを高くすることができ、正確に測定することができる。さらに、光路差が生じるフィルターなどを片側の光路のみに挿入する必要がないため、正確な測定を行うことができる。
なお、Yスキャナ23は、ガルバノミラーなどの振動ミラーに限られるものではなく、1/2波長板20を通過した照明光と試料28との相対位置を変化させて、Y方向に走査を行うものであればよい。例えば、Y方向に走査するYスキャナ23は、振動ミラーではなく、ステージであってもよい。すなわち、ステージをXYステージなどの駆動ステージとする。そして、駆動ステージをXスキャナ16の走査方向と垂直な方向に駆動して、Y方向に走査する。これにより、2次元領域を照明することができる。この場合、1/2波長板20は、PBS26とXスキャナ16との間に挿入されていればよい。このような構成であっても、2次元走査することができる。
なお、本実施の形態にかかる測定装置100では、第1の無偏光ビームスプリッタ22からの合成光を第2の無偏光ビームスプリッタ50、及び第3の無偏光ビームスプリッタ54で3本の光ビームに分岐している。そして、第2の無偏光ビームスプリッタ50、及び第3の無偏光ビームスプリッタ54で分岐された3本の光ビームの光路のそれぞれに、偏光板、及びラインセンサを配置している。これにより、3つの異なる干渉縞パターンを同時に撮像することができる。従って、単純な演算処理で位相を試料28の形状に対応する位相を測定することができる。これにより、リアルタイムで、試料28の形状を測定することができる。なお、受光センサの数は3に限られるものではない。例えば、第1の無偏光ビームスプリッタ22で分岐された合成光を1つのラインセンサで受光してもよい。このとき、ラインセンサの前には、偏光板を回転可能に設ける。そして、偏光板の回転角度を変化させ、合成光をラインセンサで受光すればよい。
また、ラインセンサは、1次元CCDセンサに限られるものではない。すなわち、Xスキャナ16の走査方向に対応する方向に沿って検出画素が設けられている受光センサであればよい。また、受光センサを所定の露光時間で信号電荷が蓄積される電荷蓄積方式のセンサとし、受光センサの露光時間をXスキャナ16の走査周期より短くすることが好ましい。これにより、1ライン分の検出信号が1回の電荷転送で出力されるため、測定時間を短縮することができる。例えば、CCDセンサの他、CMOSセンサ等を用いることができる。
本発明の実施の形態にかかる測定装置の構成を示す図である。 本発明の実施の形態にかかる測定装置のPBS26周辺の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にかかる測定装置のPBS26周辺の構成を示す上面図である。 本発明の実施の形態にかかる測定装置における偏光状態を模式的に示す図である。
符号の説明
11 光源、12 ミラー型プリズム、13 ミラー型プリズム、
14 ビームエキスパンダ、15 Xビームエキスパンダ、16 Xスキャナ、
17 Xビームコンパンダ、18はフォーカシングレンズ、19 ミラー型プリズム、
20 1/2波長板、21 フォーカシングレンズ、
22 第1の無偏光ビームスプリッタ、23 Yスキャナ、24 結像レンズ、
25 リレーレンズ、26 偏光ビームスプリッタ(PBS)、
27 試料用対物レンズ、28 試料、30 参照用対物レンズ、
31 参照用ミラー、32 焦点調整機構、33 角度調整機構、
41 フォーカシングレンズ、42 1/4波長板、
50 第2の無偏光ビームスプリッタ、51 第1偏光板、52 第1ラインセンサ、
54 第3の無偏光ビームスプリッタ、55 第2偏光板、56 第2ラインセンサ、
57 第3偏光板、58 第3ラインセンサ、60 処理装置、
61 Xスキャナ駆動部、62 1/2波長板回転機構、63 Yスキャナ駆動部、

Claims (5)

  1. 試料で反射された測定光と、参照用ミラーで反射された参照光とを合成した合成光を受光センサで受光し、前記測定光と前記参照光との位相差に基づいて前記試料の形状を測定する干渉計であって、
    照明光を出射するレーザ光源と、
    前記レーザ光源から出射された照明光を偏向させて第1の方向に走査する第1のスキャナと、
    前記照明光の光路中に回転可能に設けられた1/2波長板と、
    前記1/2波長板を通過した照明光と前記試料との相対位置を変化させて第2の方向に走査する第2のスキャナと、
    前記1/2波長板を通過した照明光を偏光状態に応じて2本の光ビームに分岐する偏光ビームスプリッタと、
    前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち一方を集光して試料に入射させるとともに、前記試料で反射した測定光が入射する試料用対物レンズと、
    前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち他方を集光する参照用対物レンズと、
    前記参照用対物レンズで集光された前記他方の光ビームを反射して、前記参照用対物レンズに参照光として入射させる参照用ミラーと、
    前記偏光ビームスプリッタによって生成された前記測定光と前記参照光との合成光を、前記第1のスキャナで第1の方向に走査され、かつ、前記1/2波長板を通過した前記照明光から分岐する第1の無偏光ビームスプリッタと、
    前記第1の無偏光ビームスプリッタで前記照明光から分岐された合成光の光路中に設けられた1/4波長板と、
    前記1/4波長板を通過した合成光の光路中に設けられた偏光板と、
    前記第1の方向に対応した方向に配列された画素を有する受光センサであって、前記試料と共役な位置に配置され、前記偏光板を通過した合成光を受光する受光センサと、
    前記受光センサからの検出信号に基づいて、前記試料の形状を算出する処理装置とを備えた干渉計。
  2. 前記第1の無偏光ビームスプリッタで分岐された合成光を3つに分岐する第2の無偏光ビームスプリッタ、及び第3の無偏光ビームスプリッタをさらに備え、
    前記第2の無偏光ビームスプリッタ、及び第3の無偏光ビームスプリッタで3つに分岐された合成光のそれぞれの光路中に前記偏光板、及び前記受光センサが設けられ、
    前記3つに分岐された合成光の光路に設けられた偏光板の偏光軸の角度がそれぞれ異なっている請求項1に記載の干渉計。
  3. 前記第2のスキャナが前記照明光を偏向させて第2の方向に走査する振動ミラーであり、
    前記第1の無偏光ビームスプリッタが前記第1のスキャナと、前記第2のスキャナとの間に配置されている請求項1又は2に記載の干渉計。
  4. 試料で反射された測定光と、参照用ミラーで反射された参照光とを合成した合成光を受光センサで受光し、前記測定光と前記参照光との位相差に基づいて前記試料の形状を測定する測定方法であって、
    レーザ光を照明光として出射し、
    前記照明光を偏向させて第1の方向に走査し、
    前記第1の方向に走査された照明光を1/2波長板に入射させ、
    前記1/2波長板を通過した照明光と前記試料との相対位置を変化させて第2の方向に走査し、
    前記1/2波長板を通過した照明光を偏光状態に応じて2本の光ビームに分岐し、
    前記分岐された2本の光ビームのうち一方を集光して試料に入射させ、
    前記偏光ビームスプリッタで分岐された2本の光ビームのうち他方を集光して、参照用ミラーに入射させ、
    前記試料で反射した測定光と、前記参照用ミラーで反射した参照光とを合成して、合成光を生成し、
    前記測定光と前記参照光との合成光を、前記第1の方向に走査され、かつ、前記1/2波長板を通過した前記照明光から分岐し、
    前記照明光から分岐された合成光を1/4波長板に入射させ、
    前記1/4波長板を通過した合成光を偏光板に入射させ、
    前記偏光板を通過した合成光を、前記試料と共役な位置に配置され、前記第1の方向に沿って画素が設けられている受光センサで受光し、
    前記受光センサからの検出信号に基づいて、前記試料の形状を算出する測定方法。
  5. 前記1/4波長板を通過した合成光を3つに分岐して、
    前記3つに分岐された合成光を、前記偏光板を介して、3つの前記受光センサで同時に受光する請求項4に記載の測定方法。
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