JPH05240628A - パターン検査装置 - Google Patents

パターン検査装置

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Publication number
JPH05240628A
JPH05240628A JP4044208A JP4420892A JPH05240628A JP H05240628 A JPH05240628 A JP H05240628A JP 4044208 A JP4044208 A JP 4044208A JP 4420892 A JP4420892 A JP 4420892A JP H05240628 A JPH05240628 A JP H05240628A
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JP
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pattern
microscope
mirror
illumination
inspection
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JP4044208A
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English (en)
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Yoshihiko Takahashi
良彦 高橋
Toru Tojo
徹 東條
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1の発明の目的は、短い検査時間で処理でき
る高解像力のパターン検査装置を提供することであり、
第2の本発明の目的は、参照鏡のキャリブレーションを
容易に自動で行い、さらには参照鏡を移動させることで
2次元の画像を再現するパターン検査装置を提供するこ
とである。 【構成】干渉計と顕微鏡とから構成されるパターン観察
用干渉顕微鏡装置を備えたパターン検査装置において、
第1の発明では、パターン観察用干渉顕微鏡装置の照明
光32として複数の異なる波長の単色光を用いたことを
特徴とするものであり、また第2の発明では、パターン
観察用干渉顕微鏡装置の参照鏡35を少なくとも光軸方
向に移動させるかあるいは光軸に対して傾ける駆動機構
41を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超LSI等の半導体デ
バイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいはレチ
クル上の微細パターンの検査を行なうためのパターン検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1)超LSI等の半導体デバイス製造・検査等
に利用される微細パターン検査装置の検出方法には、大
きく別けて次の4つの方法がある。
【0003】まず第1の方法としては、EB(エレクト
ロン・ビーム)を用いたものがあげられる。EB方式は
高い解像力を有しているが、試料を真空環境に置く必要
があり、観察に時間がかかり、さらには装置の操作に熟
練が必要になるという欠点を有する。
【0004】第2の方法として、通常の光(白色光)を
照明光源として用いた顕微鏡による検査があげられる。
しかし、近年、パターンの微細化は激しく、白色光の顕
微鏡では検査が困難になってきているという欠点を有す
る。
【0005】これら欠点を克服する方法として、第3の
方法たる共焦点(コンフォーカル)顕微鏡(河田、南、
光学、18巻、8号、380 頁、1989) 、そして第4の方法
たるコヒーレント・プローブ顕微鏡(M. Davidson et a
l., SPIE Vol.775, p.233, 1987)が提案されている。
【0006】第3の方法の共焦点顕微鏡は図8に示す構
成からなる。レーザ光100をピンホール101で絞り
込み、対物レンズ103で試料104に結像させ、その
反射光をハーフミラー105で取り込む。その際に、対
物レンズに関して試料と共役の位置にピンホール106
を置き検出器107に取り込む。
【0007】この様な構成にすると、図8(a)のフォ
ーカスが合った状態では、照明光のほとんどの光を検出
できるが、図8(b)のフォーカスがズレた状態では、
ピンホール106を通過できる照明光は少なくなる。つ
まり、フォーカスを合わせた位置の像は明るく、そして
フォーカスがズレた位置の像は暗くなり、見たいフォー
カス位置の像のみのコントラストを向上させることがで
きる。
【0008】通常の顕微鏡では、見たいフォーカス位置
だけではなく、その前後のフォーカス位置の像も重なっ
て見えてしまう。しかし、共焦点顕微鏡は、試料あるい
はビームをスキャンして2次元の画像を再生するため、
光学系が複雑になる、あるいは画像の再生に時間がかか
る等の欠点を有する。第4の方法のコヒーレント・プロ
ーブ顕微鏡は、図9に示す構成からなる。
【0009】基本的には、照明光(光源)200に白色
光を用いたマイケルソン干渉計に顕微鏡を組み込んだ構
成となっている。この構成で検査対象物体201をZ方
向に移動させていくと、ビームスプリッタ202と参照
鏡203との距離L1 、ビームスプリッタ202と検査
対象物体201との距離L2 が一致した時に、コヒーレ
ンスが良くなり強い干渉をおこし、ズレていくとコヒー
レンスが悪くなり干渉をおこさなくなっていく。
【0010】つまり、フォーカスが合う位置とコヒーレ
ンスが良くなる位置とを精度良く合わせておくと、Z方
向に検査対象201を移動させコヒーレンスを測定する
ことで、2次元の画像をコントラスト良く再現できる。
【0011】しかし、本方法では、550nm 程度と中心波
長が長い白色光を用いており、(波長/NA)で決まる横
方向の解像力を得るのには限界があると言う欠点を有
し、さらには白色光の場合、波長が広帯域に広がってお
り、単色光に比べ対物レンズの収差補正が困難であり、
その影響でも横方向の解像力を得るのには限界があると
言う欠点を有している。 (従来例2)また、上記の第4の方法たるコヒーレント
ローブ顕微鏡は、次のような問題点も有している。
【0012】つまり、本方法では、図9に示すように参
照鏡203が固定されており、実際にウエハ面あるいは
レチクル面を検査する際には、その都度、微妙なキャリ
ブレーションが必要となる欠点があった。
【0013】また、参照鏡203のキャリブレーション
する場合、まず最初、検査対象物体201が検査対象物
体201側の対物レンズでキチンと見える様にフォーカ
スを合わせる必要がある。しかし、現状では検査対象物
体201と参照鏡203とが同時に観測されて干渉現象
が生じてしまい、精度良くフォーカスが合わせい、つま
り、調整が困難であると言う欠点があった。
【0014】さらに、Z方向に検査対象物体201を移
動させコヒーレンスを測定することで、3次元の画像を
再現する場合でも、参照鏡203が固定されているため
に、検査対象物体201を移動させなければならないと
言う欠点があった。 (従来例3)
【0015】また、超LSI等の半導体デバイス製造・
検査等に利用される微細パターン検査装置に使用されて
いる顕微鏡に、明視野照明と暗視野照明を複合させた明
・暗視野複合照明を用いるものがある。
【0016】明視野照明のみの場合、パターンに垂直に
上方から照明するため、パターンのエッジ部分で照明光
が横方向に反射して顕微鏡まで照明光が戻ってこなくな
り、エッジ部分が暗くなる。そのため、例えば、凸パタ
ーンの場合、実際よりも細く観察される。
【0017】一方、暗視野照明のみの場合、パターンに
対して斜め方向から照明するために、今度は、エッジ部
分のみで照明光が戻り、エッジ部分のみが明るく観察さ
れる。しかし、パターンの平坦部分では、照明光が戻っ
てこないため、暗く観察される。明・暗視野複合照明の
場合は、パターンの平坦部分のみならずエッジ部分から
も照明光が戻ってくるため、より実際に近い状態で観察
される。例えば、凸パターンの場合でも、より実際に近
い幅で観察される。
【0018】図10に明・暗視野複合照明の従来例(原
他、“LSIウエハアルミ配線パターン検査自動化の
研究“、電子通信学会論文誌、1986/4、Vol.J69-C No.
4、p.385)を示す。対物レンズ300を用いて試料30
1を拡大し、CCDカメラ302で観察する。明視野照
明は、光路にハーフミラー303を入れ、照明光304
を導き行う。図10に示す従来例3では、次に説明する
暗視野照明を組み込むために、全反射ミラー305を光
路に入れ、光路を90度折り曲げている。暗視野照明
は、対物レンズ300の上方に光源306と凹面鏡30
7を置いて、平行光線308を作り、その平行光線30
8を円錐状ミラー309で折り曲げて観察領域に集光さ
せる。
【0019】しかし、本方法では、光路を折り曲げてい
るために、通常の顕微鏡をそのまま使用することが出来
ないと言う、そして、さらには光路に入れている全反射
ミラー305の面精度の影響で解像力が低下すると言う
欠点があった。
【0020】また、他の例として、図11に示す光ファ
イバーを用いた暗視野照明の例(山中他、“薄膜多層配
線パターン検査装置の開発”、精密工学会春季講演会、
j06、p355)も発表されている。しかし、この方式は次
に説明する2つの欠点を有する。対物レンズ400と観
察試料401の間に光ファイバー402を挿入してい
る。そのため、使用できる対物レンズはワーキング・デ
ィスタンスLw403が非常に長いものとなり、高NA
・高倍率の対物レンズは使用できなくなるという欠点を
有する。さらには、光ファイバーからの照明光はある角
度で広がる光404であるため、観察すべき微小な領域
のみを照明できない。そのため、光をかなりの量ロスし
てしまい、極端に明るい照明光源が必要となるという欠
点を有する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来例
1の第1の方法たるEB方式は高い解像力を有している
が、試料を真空環境に置く必要があり、観察に時間がか
かり、さらには装置の操作に熟練が必要になるという欠
点を有する。また、第2の方法たる通常の光(白色光)
を照明光源として用いた顕微鏡では解像力が足りないと
いう欠点を有する。
【0022】また、第3の方法たる共焦点顕微鏡は、試
料あるいはビームをスキャンして2次元の画像を再生す
るため、光学系が複雑になる、あるいは画像の再生に時
間がかかる等の欠点を有する。そして、第4の方法たる
コヒーレント・プローブ顕微鏡は横方向の解像力を得る
のには限界があるという欠点を有する。
【0023】また、上述のように、従来例2で記載した
干渉顕微鏡装置では、参照鏡が固定されており、実際に
ウエハ面あるいはレチクル面を検査する際には、その都
度、微妙なキャリブレーションが必要となる欠点を有す
る。また、その際に参照鏡側の光軸を閉じるシャッタが
なく、調整が困難であると言う欠点を有する。さらに、
Z方向に検査対象を移動させコヒーレンスを測定するこ
とで、2次元の画像を再現する場合でも、参照鏡が固定
されているために、検査対象を移動させなければならな
いと言う欠点があった。
【0024】またさらに、上述のように、従来例3の明
・暗視野複合照明方法では、光路を折り曲げているため
に、通常の顕微鏡をそのまま使用することが出来ない、
そして、さらには光路に入れている全反射ミラーの面精
度の影響で解像力が低下すると言う欠点を有する。ま
た、高NA・高倍率の対物レンズは使用できなくなり、
そして極端に明るい照明光源が必要となるという欠点を
有する。以上の従来例1乃至3の問題点に鑑みて本発明
は成されたものである。第1の本発明は、従来例1の事
情を考慮して成されたもので、短い検査時間で処理でき
る高解像力のパターン検査装置を提供することを目的と
している。
【0025】第2の本発明は、従来例2の事情を考慮し
てなされたもので、参照鏡のキャリブレーションを容易
に自動で行い、さらには参照鏡を移動させることで2次
元の画像を再現するパターン検査装置を提供することを
目的としている。
【0026】第3の本発明は、従来例3の事情を考慮し
てなされたもので、光路を折り曲げないで明・暗視野複
合照明ができ、つまり通常の顕微鏡をそのまま使用する
ことが出来る方法を提供することを目的としている。本
方法では、もちろんのこと、光路に全反射ミラーを入れ
ていないので、その全反射ミラーの面精度の影響で解像
力が低下することがないと言う利点を有する。また、高
NA・高倍率の対物レンズは使用でき、また極端に明る
い照明光源を必要としないという利点を有する。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に次の3つの発明を提供する。
【0028】第1の発明(請求項1に対応)にあって
は、干渉計と顕微鏡を組み合わせたパターン観察用干渉
顕微鏡装置を備えたパターン検査装置において、前記パ
ターン観察用干渉顕微鏡装置の照明光として複数の異な
る波長の単色光を用いたことを特徴としている。
【0029】第2の発明(請求項2に対応)にあって
は、干渉計と顕微鏡を組み合わせたパターン観察用干渉
顕微鏡装置を備えたパターン検査装置において、前記パ
ターン観察用干渉顕微鏡装置の参照鏡を光軸方向に移動
させる駆動機構あるいは光軸に対して傾ける駆動機構の
少なくとも一方を設けたことを特徴としている。
【0030】第3の発明(請求項3に対応)にあって
は、明視野照明と暗視野照明を複合させたパターン観察
用顕微鏡装置を備えたパターン検査装置において、照明
光を被検査物体近傍まで導く光ファイバー手段と、この
光ファィバー手段からの光を前記被検査物体に集光させ
る集光手段とを具備することを特徴としている。
【0031】
【作用】第1の発明においては、複数あるいは2つの異
なる波長の単色光を照明光として用いるため、Z方向に
検査対象を移動させることで、1つの波長を用いた場合
に得られる正弦波状の干渉信号をうねらせる(ビートを
おこさせる)事ができる。そのため、フォーカスが合っ
た位置で、あたかも白色光の場合と同様な干渉縞を作る
ことができ、従来例(コヒーレント・プローブ顕微鏡,
M. Davidson et al., SPIE Vol.775, p.233, 1987)と同
様にパターンを再現できる。さらには、単色光を照明光
として用いているために、白色光を用いた場合に比較
し、高いNAの対物レンズの設計製作が容易となり、短
い波長の短色光を用いることで従来例では実現不可能だ
った高い解像力の微細パターン観察用干渉顕微鏡装置を
容易に実現できる。また、光による検査のため、短い検
査時間を容易に実現できる。
【0032】第2の発明においては、参照鏡を移動可能
なように駆動機構を設けたため、ウエハ面あるいはレチ
クル面を検査する際に必要な参照鏡の微妙なキャリブレ
ーションを自動で容易に実現できる。さらには、観察対
象を移動させなくとも、参照鏡を移動させることで2次
元の画像の再現を容易に実現できる。
【0033】第3の発明のように、明視野照明と暗視野
照明を複合させた微細パターン観察用顕微鏡装置を用い
ると、通常の顕微鏡をそのまま使用して、容易に明・暗
視野複合照明が出来る。本構成では、光路に全反射ミラ
ーを入れていないので、その全反射ミラーの面精度の影
響で解像力が低下することがない。また、光ファイバー
を対物レンズと観察試料の間に挿入していないので、高
NA・高倍率の対物レンズを使用できる。さらには、凹
面鏡により各光ファィバーの拡散光を微小領域に集光で
きる。
【0034】
【実施例】
(第1の発明)以下、第1の発明の一実施例について、
図1乃至図3を参照しながら説明する。
【0035】第1の発明は、一般的なパターン検査装置
に関するものであり、以下に説明する超LSI等の半導
体デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいは
レチクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパ
ターン検査装置への適用に限定されるものではないが、
説明を理解し易くするために、この発明の主たる構成の
パターン観察用干渉顕微鏡を有した超LSI等の半導体
デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいはレ
チクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパタ
ーン検査装置を例にあげて説明する。図1は、第1の発
明の主たる構成のパターン観察用干渉顕微鏡を備えた微
細パターン検査装置の一実施例の概略構成を示す図であ
る。この実施例では、複数の異なる波長の単色光を照明
光とする光源1として、2つの波長の光を用いた例を説
明する。
【0036】光源1から照射された2つの波長の照明光
2をビームスプリッタ3に導き、検査対象物体4の側と
参照平面鏡5の側とに分割する。それぞれの光は対物レ
ンズ6,7を通り、検査対象物体4と参照平面鏡5に照
射されて反射し、再度ビームスプリッタ3に戻り、合成
され、ITVカメラ8で観察される。この際に、検査対
象物体4の側の対物レンズ6で検査対象物体4がキチン
と見える様にフォーカスを合わせた時に、図中のL1
2 の距離が一致する様に調整する。
【0037】この状態で、検査対象物体4を中Z方向に
移動させると、図2と図3の様な信号が得られる。図2
は検査対象物体4としてシリコンウエハ10を用いた場
合である。本実施例のように2つの波長を用いているた
め、干渉信号20がビートをおこしている。ここで、検
査対象物体4の側の対物レンズ6で検査対象物体4がキ
チンと見える様にフォーカスを合わせた時に、図中のL
1 とL2 が一致する様に調整されているため、図2に示
す様に、干渉信号20のピークとジャストフォーカスの
位置が一致している。
【0038】一方、図3は検査対象物体4にレジスト付
きシリコンウエハ11を用いた場合である。空気−レジ
スト−シリコンの系で薄膜干渉がおきているため、干渉
信号21の強度は、図2のシリコンウエハ10の場合に
比べて低下している。さらには、レジストで位相がズレ
るため、干渉信号21のピークの位置がジャストフォー
カスの位置からΔZだけズレている。
【0039】シリコンウエハ上にレジストがパターンニ
ングされた場合、図2と図3の現象が同一のウエハ上で
発生する。このシリコンウエハからの干渉信号を一次元
あるいは二次元のセンサ(またはITVカメラ)で検出
すると、次の2つの作用・効果が得られる。
【0040】第一に、シリコン面にフォーカスを合わせ
た時、シリコン面を観察しているセンサのピクセル(一
画素)が検出している強度Ia に比べて、レジスト面を
観察しているセンサのピクセル(一画素)が検出してい
る強度Ib が小さいことである(Ib <Ia )。これに
より、干渉計を組み込まない顕微鏡よりもコントラスト
を向上させて観察することができる。また、第二に、レ
ジストで位相がズレ、干渉信号のピークの位置がズレる
ことを利用すれば、逆に図3に示したΔZからレジスト
の厚さが求められる。
【0041】検査装置への応用としては、例えば、シリ
コン面にジャストフォーカスを合わせ、そのままフォー
カス(Z方向位置)を固定し、一次元センサで検出する
と、従来装置に比較して高いコントラスト、つまり高い
検出精度で検査が行える。
【0042】また、一次元あるいは二次元のセンサで同
時にシリコン面とレジスト面を観察した状態で、フォー
カス(Z方向位置)を移動し、各フォーカス(Z方向位
置)での強度を各ピクセルで検出すると、図2と図3の
信号を同時にコンピュータのメモリに取り込むことがで
き、各ピクセルでの干渉縞の強度のピークのズレ(Δ
Z)から、2次元のパターンを再現できる。つまり、パ
ターンを3次元で再現できる。もちろん、各プロセス工
程の重ね合わせ(アライメント)誤差も、同様に高い精
度で検出できる。
【0043】以上第1の発明の実施例においては、超L
SI等の半導体デバイスの製造・検査等に利用されるウ
エハあるいはレチクル上の微細パターンの検査を行なわ
せるためのパターン検査装置を例にとって、説明を行っ
たが、これら装置の構成は一例であって上記説明に限定
されるものではない。 (第2の発明)以下、第2の発明の一実施例について図
4乃至図5を参照しながら説明する。
【0044】第2の発明は、一般的なパターン検査装置
に関するものであり、以下に説明する超LSI等の半導
体デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいは
レチクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパ
ターン検査装置への適用に限定されるものではないが、
説明を理解し易くするために、この発明の主たる構成の
パターン観察用干渉顕微鏡を有した超LSI等の半導体
デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいはレ
チクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパタ
ーン検査装置を例にあげて説明する。図4は、第1の発
明の主たる構成のパターン観察用干渉顕微鏡を備えた微
細パターン検査装置の一実施例の概略構成を示す図であ
る。ここでは、光源31として、白色光を用いた一例を
説明するが、複数の波長の単色光を用いた場合も同様に
適用できる。
【0045】この発明の特徴は、参照平面鏡35を光軸
方向および光軸に対して傾けるための駆動機構41を設
け、また、ビームスプリッタ33と参照平面鏡35との
間にシャッタ40を設けたことを特徴としている。
【0046】光源31からの照明光32をビームスプリ
ッタ33に導き、検査対象物体34の側と参照平面鏡3
5の側とに分割する。それぞれの光は対物レンズ36,
37を通り、検査対象物体34と参照平面鏡35に照射
されて反射し、再度ビームスプリッタ33に戻り、合成
され、ITVカメラ38で観察される。この際に、検査
対象物体34の側の対物レンズ36で検査対象物体34
がキチンと見える様にフォーカスを合わせた時に、図中
のL1 とL2 を一致させ、さらには後述するOne color
と呼ばれる状態にする必要がある。
【0047】検査対象物体34の測定面が平面であると
仮定すると、検査対象物体34の測定面と参照平面鏡3
5の面とが光学的に平行でない場合、干渉縞が観察され
る。One color 状態とは、検査対象物体34の測定面と
参照平面鏡35の面とを光学的に平行にし、観察される
干渉縞を一本にした状態をいう。つまり、画面全体が一
様に明るくなるか、真っ暗となる。One color 状態にす
ることで、検査対象物体34あるいは参照平面鏡35を
光軸方向に移動させて、3次元画像の再現ができる。3
次元画像の再現はITVカメラ38の各ピクセル(画
素)毎にコヒーレンスを測定し、行う。
【0048】One color 状態にするためには、次の様な
シーケンスが必要となる。まず、対物レンズ37の前段
に配置されたシャッタ40を閉じ、ITVカメラ38で
検査対象物体34の像がキチンと見える様にフォーカス
を合わせる。その際に、検査対象物体34の面を光軸に
垂直にする必要があり、そのためには、検査対象物体3
4を光軸とは垂直なXY(水平)方向に移動させてもフ
ォーカスが合う様に、検査対象物体34の傾きも合わせ
る。続いて、シャッタ40を開け、干渉縞をITVカメ
ラ38で観察し、One color 状態かつ光強度が一番強く
なるように、参照平面鏡35を光軸方向に移動させた
り、傾きを変えて調整する。
【0049】参照平面鏡35の光軸方向の移動、そして
傾き方向の移動は図5に一例を示すような機構で行う。
参照平面鏡35を移動機構本体45に取り付ける。移動
機構本体45は直進移動機構本体46とは一体構成され
ていて、切り欠き47による弾性支持構造となってい
る。直進移動機構本体46は板バネ48a,48bで弾
性支持されている。参照平面鏡35の光軸方向の移動は
直進駆動モータ49で押し行う。参照平面鏡35の傾き
方向の移動は、コイルバネ50で与圧をかけ、直進駆動
モータ51で押して行う。この傾き方向の移動は光軸と
は垂直な平面内で90度押す方向をズラし2軸行う。以
上の機構の説明は、直進駆動モータで行ったが、直進駆
動モータに限定されるものではなく、例えばピエゾ素子
等も使用できる。
【0050】以上第2の発明の実施例においては、超L
SI等の半導体デバイスの製造・検査等に利用されるウ
エハあるいはレチクル上の微細パターンの検査を行なわ
せるためのパターン検査装置を例にとって、説明を行っ
たが、これら装置の構成は一例であって上記説明に限定
されるものではない。 (第3の発明)以下、第3の発明の一実施例について図
6乃至図7を参照しながら説明する。
【0051】第3の発明は、一般的なパターン検査装置
に関するものであり、以下に説明する超LSI等の半導
体デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいは
レチクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパ
ターン検査装置への適用に限定されるものではないが、
説明を理解し易くするために、この発明の主たる構成の
パターン観察用干渉顕微鏡を有した超LSI等の半導体
デバイスの製造・検査等に利用されるウエハあるいはレ
チクル上の微細パターンの検査を行なわせるためのパタ
ーン検査装置を例にあげて説明する。図6は、第1の発
明の主たる構成のパターン観察用干渉顕微鏡を備えた微
細パターン検査装置の一実施例の概略構成を示す図であ
る。
【0052】観察系は通常の顕微鏡の構成であり、観察
対象物体61を対物レンズ62で拡大し、CCDカメラ
63で観察する。明視野照明は、ハーフミラー64を用
いて光源74からの光65を光路に導き行う。
【0053】暗視野照明は次のような構成で行う。ま
ず、図6に示される光源66の光を、凹面鏡67と凹レ
ンズ73を用いて平行光線にし、光ファィバー71に導
く。この際に、コールドミラー68を途中に入れ、不要
な熱線69(波長が800nm 以上の光)が光ファィバー6
1に入らないようにする。またフィルター70を入れ
て、使用波長領域を選択する。光ファィバー61は、図
7に示すように、リング状に組み合わせた構成とする。
このリング状の光ファィバー71を対物レンズ62の周
囲に配置させ、凹面鏡72により照明光を観察領域に集
光させる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
に記載の効果を得ることができる。
【0055】第1の発明によれば検査対象物体(ウエハ
あるいはレチクル等)上のパターンの高いコントラスト
検出、検査対象物体上のパターンの3次元観察、検査対
象物体上のレジスト等薄膜の厚さの検出、高速な検査処
理速度、重ね合わせ(アライメント)誤差の高精度検出
等が達成される。第2の発明によれば、参照鏡の容易な
自動調整、参照鏡の移動による2次元画像の再現等が達
成される。
【0056】第3の発明によれば通常の顕微鏡を用いた
容易な明・暗視野複合照明、解像力を低下させない明・
暗視野複合照明、高NA・高倍率の対物レンズを使用し
た明・暗視野複合照明、低光量の照明光源を使用した明
・暗視野複合照明等が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のパターン検査装置の一実施例の概
略構成を示す図。
【図2】第1の発明のパターン検査装置でシリコンウエ
ハを観察した際の干渉縞の一実施例を示す図。
【図3】第1の発明のパターン検査装置でレジスト付き
シリコンウエハを観察した際の干渉縞の一実施例を示す
図。
【図4】第2の発明のパターン検査装置の一実施例の概
略構成を示す図。
【図5】第2の発明のパターン検査装置の参照平面鏡を
駆動する機構の一実施例を示す図。
【図6】第3の発明のパターン検査装置の明・暗視野複
合照明の一実施例の概略構成を示す図。
【図7】第3の発明のパターン検査装置の明・暗視野複
合照明の光ファイバーの構成を示す図。
【図8】従来例の共焦点顕微鏡を説明するための概略構
成図。
【図9】従来例のコヒーレント・プローブ顕微鏡を説明
するための概略構成図。
【図10】従来の明・暗視野複合照明の一例の概略構成
を示す図。
【図11】従来の光ファイバーを明・暗視野複合照明の
一例の概略構成を示す図。
【符号の説明】
1,31 光源 2 複数あるいは2つの波長の単色照明光 3,33 ビームスプリッタ 4,34 検査対象物体 5,35 参照鏡 6,7,36,37 対物レンズ 8,38 ITVカメラ 10 シリコンウエハ 11 レジスト付きシリコンウエハ 20,21 干渉信号 40 シャッタ 41 参照鏡駆動機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】干渉計と顕微鏡とから構成されるパターン
    観察用干渉顕微鏡装置を備えたパターン検査装置におい
    て、前記パターン観察用干渉顕微鏡装置の照明光として
    複数の異なる波長の単色光を用いたことを特徴とするパ
    ターン検査装置。
  2. 【請求項2】干渉計と顕微鏡とから構成されるパターン
    観察用干渉顕微鏡装置を備えたパターン検査装置におい
    て、前記パターン観察用干渉顕微鏡装置の参照鏡を光軸
    方向に移動させる駆動機構あるいは光軸に対して傾ける
    駆動機構の少なくとも一方を設けたことを特徴とするパ
    ターン検査装置。
  3. 【請求項3】明視野照明と暗視野照明を複合させたパタ
    ーン観察用顕微鏡装置を備えたパターン検査装置におい
    て、照明光を被検査物体近傍まで導く光ファイバー手段
    と、この光ファィバー手段からの光を前記被検査物体に
    集光させる集光手段とを具備することを特徴とするパタ
    ーン検査装置。
  4. 【請求項4】前記顕微鏡装置のビームスプリッタと参照
    鏡との間にシャッタを設けたことを特徴とする請求項2
    に記載のパターン検査装置。
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