JP4891872B2 - 自動変速機のインヒビタスイッチ - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機の変速位置を検出するためのインヒビタスイッチに係り、特に、固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度を格段に向上することが可能な自動変速機のインヒビタスイッチに関する。
従来、セレクトレバー等のレンジセレクタのセレクト位置に応じてマニュアルバルブが作動することでレンジが切り換わる自動変速機において、レンジセレクタのセレクト位置を検出するためのインヒビタスイッチが提案されている(特許文献1)。
特許文献1のインヒビタスイッチ101は、図3に示すように、セレクトレバーのセレクト位置に従動する金属製のディテントプレート103と、絶縁性を有する樹脂製の固定極盤105とを、両者の共通軸であるマニュアルシャフト107を相対的な旋回中心として、相互に対面させて構成されている。
ディテントプレート103には、絶縁性を有する樹脂製の可動極盤109が取り付けられている。この可動極盤109には、複数の可動接点111が設けてある。ディテントプレート103に可動極盤109を取り付けるにあたっては、ディテントプレート103に開設された例えば4つの通孔113に、可動極盤109に立設された例えば4つの樹脂製のボス部115を嵌め込んで、熱加締め又は圧入等の結合手段によって取り付ける。
他方の一方の固定極盤105には、可動極盤109と対向する一側面に、複数の固定接点117が、例えばインサートモールド等によって設けられている。
かかる構成のインヒビタスイッチ101では、ディテントプレート103は、マニュアルシャフト107に固着締結される一方、固定極盤105は、ミッションケース等の車両本体側に固着締結されている。従って、マニュアルシャフト13の回動に従ってディテントプレート103が旋回移動すると、固定接点117に対して可動接点111が所定の接点圧をもって摺動し、このときの固定接点117に対する可動接点111の摺動位置に応じた電気的な接続パターンの変化を検出することを通じて、マニュアルシャフト13の回転位置等を検出するとともに、変速位置等を検出するように構成されている。
しかしながら、かかる従来のインヒビタスイッチ101では、固定極盤105に対する可動極盤109の相対位置精度を向上させることが難しかった。すなわち、従来のインヒビタスイッチ101では、ディテントプレート103に開設された例えば4つの通孔113に、可動極盤109に立設された例えば4つの樹脂製のボス部115を嵌め込み、熱加締め又は圧入等の結合手段を用いることで、ディテントプレート103と可動極盤109間におけるXYZ方向の位置決めを行いながら、ディテントプレート103に可動極盤109を取り付けるようにしている。ところが、固定極盤105に対する可動極盤109の相対的な位置ずれは、少なくとも、ディテントプレート103をマニュアルシャフト107に固着締結する際のずれ量と、可動極盤109をディテントプレート103に直接取り付ける際のずれ量とが累積して生じる。このため、かかる相対位置精度を向上させることが難しく、これによって、歩留まりの低下を招来するとともに、コスト面でも不利を強いられていた。
米国特許第5736701号公報(図3)
解決しようとする問題点は、固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度を向上させることが難しく、これによって、歩留まりの低下を招来するとともに、コスト面でも不利を強いられていた点である。
本発明は、固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度の向上に資することを目的として、絶縁性を有する樹脂製の固定極盤に対し、自動変速機のセレクトレバーのセレクト位置に従動する金属製のディテントプレートを、該両者共通の軸を相対的な旋回中心として相互に対面させて構成され、前記固定極盤には、金属製の固定接点が設けられる一方、前記ディテントプレートには、絶縁性を有する樹脂製の可動極盤が係合され、前記可動極盤には、前記固定接点と対向する位置に、当該固定接点に対して摺接する金属製の可動接点が設けられており、前記固定極盤はその軸支持部において前記軸を旋回可能に支持する一方、前記ディテントプレートは前記軸に固定されていて、前記軸の回動に従って前記ディテントプレートが旋回したときの、前記固定接点に対する前記可動接点の摺動位置に応じた電気的な接続パターンの変化を検出することを通じて、自動変速機の変速位置を検出するように構成されたインヒビタスイッチであって、前記可動極盤には、前記軸を支持するための軸支持部が設けられるとともに、前記ディテントプレートに向かって延びるボス部が設けられ、前記ディテントプレートには、前記ボス部が係合する貫通孔が設けられ、当該貫通孔は、前記軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、前記ボス部の外形寸法と同等の規制寸法に形成され、前記ディテントプレートに対する前記可動極盤の係合は、前記貫通孔に対して前記ボス部を係合させることで実現されることを最も主要な特徴とする。
従来技術では、軸周り方向における位置ずれとしては、少なくとも、ディテントプレートを軸に固着締結する際のずれ量と、可動極盤をディテントプレートに直接取り付ける際のずれ量とが累積して生じるために、相対位置精度を向上させることが難しく、これによって、歩留まりの低下を招来するとともに、コスト面でも不利を強いられていた。
これに対し、本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチでは、軸に固定されているディテントプレートには可動極盤が係合され、また、可動極盤には、軸を支持するための軸支持部が設けられるとともに、ディテントプレートに向かって延びるボス部が設けられ、さらに、ディテントプレートには、ボス部が係合する貫通孔が設けられ、当該貫通孔は、軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、ボス部の外形寸法と同等の規制寸法に形成され、そして、ディテントプレートに対する可動極盤の係合は、前記貫通孔に対して前記ボス部を係合させることで実現されるので、これによって、ディテントプレート、軸、及び可動極盤が一体的に協働動作するため、可動極盤における軸放射方向及び軸回り方向の位置ずれに係る累積誤差を抑制することが可能となる。
すなわち、本発明と従来技術とを、可動接点を有する可動極盤が同じ角度だけ周方向(軸周り方向)にずれて取り付けられた場合における周方向での固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度について対比してみると、本発明に係るインヒビタスイッチ(図1参照)の方が従来技術(図3参照)に比べ、相対位置精度が向上する。
これを詳説すると、一般的に、複数の可動極盤のボス部をディテントプレート(回転軸に取り付けられ回転する)の対応の貫通孔に挿入し熱加締め等により取り付ける場合、複数の可動極盤のボス部のうち一つのボス部を位置決め用のボス部とし、その他のボス部を固定用のボス部とする。
ここで、一つの位置決め用の可動極盤のボス部及び該ボス部が挿入される貫通孔の寸法公差は厳しくし、その他の固定用の可動極盤のボス部及び該ボス部が挿入される貫通孔の寸法公差は、上記寸法公差よりも緩めにする。
従来技術(図3参照)では、可動極盤109のボス部115がディテントプレート103の貫通孔113に挿入され熱加締め等により取り付けられているため、可動極盤109はディテントプレート103に対する一つの位置決め用の可動極盤のボス部を中心に固定用の可動極盤109のボス部の製造バラツキ分だけずれる。
これに対して、本発明に係るインヒビタスイッチ(図1参照)では、可動極盤59の軸支持部67は軸49に固定されているとともに可動極盤59のボス部61がディテントプレート17の貫通孔45に挿入され熱加締め等により取り付けられているため、可動極盤59は軸49を中心に従来技術と同様の固定用の可動極盤59のボス部の製造バラツキ分ずれる。この場合、軸49と、ディテントプレート17に対する固定用の可動極盤59のボス部との距離が、上記従来技術における位置決め用の可動極盤109のボス部と固定用の可動極盤109のボス部との距離よりも長いため、レバー比の関係で周方向での固定極盤15に対する可動極盤59のズレが従来技術に比べて小さくなるため、相対位置精度が向上する。
また、貫通孔は、軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、ボス部の外形寸法と同等の規制寸法に形成されているので、ディテントプレートに対して可動極盤を係合させる際において、前記長孔が軸放射方向の位置ずれを吸収する役割を果たすとともに、前記規制寸法がその軸周り方向における位置精度を向上させる役割を果たす。従って、固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度を向上させることができるとともに、歩留まりの向上並びにコスト面での優位性獲得を実現することができる。
固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度の向上に資するといった目的を、軸に固定されているディテントプレートに可動極盤を係合させ、この可動極盤に、固定極盤に対するディテントプレートの旋回中心となる軸を支持するための軸支持部を一体に形成するとともに、ディテントプレートに向かって延びるボス部を設け、さらに、ディテントプレートにボス部が係合する貫通孔を設け、当該貫通孔を、軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成するとともに、その軸周り方向における寸法を、ボス部の外形寸法と同等の規制寸法に形成し、そして、ディテントプレートに対する可動極盤の係合手段として、前記貫通孔に対して前記ボス部を係合させる手段を採用することで実現した。
以下、本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。
[自動変速機のインヒビタスイッチ周辺の概略構成]
図1は、本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチの概略構成を示す分解斜視図、図2は、自動変速機のインヒビタスイッチにおける要部断面図である。なお、図1ではマニュアルシャフトの図示を省略してある。
図1及び図2に示すように、インヒビタスイッチ11は、ミッションケース(不図示)内でマニュアルシャフト13(本発明の「軸」に相当する。)に結合されている。詳しく述べると、インヒビタスイッチ11は、絶縁性を有する樹脂製の固定極盤15に対し、自動変速機のセレクトレバーのセレクト位置に従動する金属製のディテントプレート17を、両者共通の軸であるマニュアルシャフト13を相対的な旋回中心として、相互に対面させて構成されている。
固定極盤15には、径方向に沿って略扇形状に整列させて複数形成された金属製の固定接点19が、インサート成形によって一体に設けられている。固定極盤15には、固定接点19と同様に、径方向に沿って略扇形状に整列させて形成された樹脂製のリブ21が複数立設されている。このリブ21は、後述する可動極盤59に設けられる可動接点62を、径方向に沿って案内するとともに、相互に隣接し合う固定接点19へのゴミ等の異物付着に伴う電気的短絡を防止する役割を果たす。固定極盤15には、外部との電気的接続のためのコネクタ23が設けられている。固定極盤15には、マニュアルシャフト13(後述の円筒形状部材を含む)を支持するための貫通孔25を有する軸支持部27が一体に形成されている。さらに、固定極盤15には、その外周における係合部29に、金属製のガイド部材33における挿入部31が差し込まれることで、ガイド部材33が取り付けられている。ガイド部材33は、マニュアルシャフト13の方向に折り返された折り返し部35を有し、その断面が略コ字形状に形成されている。折り返し部35は、その折り返し側端部のほぼ全面にわたり、樹脂製のカバー37で覆われている。そして、この樹脂製のカバー37が、ディテントプレート17の一側面を覆うように設けられている。
ディテントプレート17は、インヒビタスイッチ11の切換え操作時における手応え感触をユーザに伝える等の役割を果たす。このため、ディテントプレート17には、その外周に波形状部39が設けられている。この波形状部39を乗り越えつつローラスプリング(不図示)が弾性的に係合することで、切換え操作時における手応え感触をユーザに伝達し得るようになっている。また、ディテントプレート17には、その一端面から一部を略垂直に折り曲げることで、第1、第2の各規制部41、43が形成されている。第1、第2の各規制部41、43は、固定極盤15との衝突作用によって、固定極盤15に対するディテントプレート17の旋回を、固定接点19と後述の可動接点62間における電気的な接続パターンの検出領域内に規制する役割を果たす。さらに、ディテントプレート17には、後述する可動極盤59を係合させるための、例えば3つの貫通孔45が開設されている。なお、貫通孔45は、マニュアルシャフト13における軸放射方向に沿って延びた長孔として形成される一方、その軸周り方向における寸法は、後述するボス部61の外形寸法と同等に形成されている。そして、ディテントプレート17には、マニュアルシャフト13を加締め、溶着などの適宜の手段によって締結固定するための貫通孔47が開設されている。
ディテントプレート17を、マニュアルシャフト13に対して締結固定するために、マニュアルシャフト13には、同シャフト13を囲繞する、例えば樹脂又は金属製の円筒形状部材49(本発明の「軸」に相当する。)が係止されている。円筒形状部材49の側壁には、貫通孔51が開設されている。マニュアルシャフト13に対して、円筒形状部材49を係止させるにあたっては、円筒形状部材49の側壁に開設された貫通孔51と、マニュアルシャフト13の側壁に開設された貫通孔(不図示)とが相互に重なり合うように位置させた状態で、ピン53を貫通孔51に圧入するようにする。さらに、円筒形状部材49の側壁には、膨出部55が設けられている。この膨出部55に、ディテントプレート17に開設されている貫通孔47が圧入嵌合されることで、ディテントプレート17が円筒形状部材49に対して締結固定されている。そして、円筒形状部材49の側壁には、第1取付部57が設けられている。この第1取付部57に、次述する可動極盤59における貫通孔65が圧入嵌合されることで、可動極盤59が円筒形状部材49に対して締結固定されるように構成されている。
固定極盤15に対するディテントプレート17の旋回位置を検出するために、ディテントプレート17には、絶縁性を有する樹脂製の可動極盤59が係合するように設けられている。この係合は、可動極盤59に一体に立設された例えば3つのボス部61を、ディテントプレート17に開設されている貫通孔45に挿入乃至圧入することによって実現される。なお、貫通孔45は、マニュアルシャフト13における軸放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、後述するボス部61の外形寸法と同等の規制寸法に形成されているので、ディテントプレート17に対して可動極盤59を係合させる際において、前記長孔がマニュアルシャフト13における軸放射方向の位置ずれを吸収する役割を果たすとともに、前記規制寸法がその軸周り方向における位置精度を向上させる役割を果たす。可動極盤59には、複数の可動接点62を有する可動接点ユニット63が、その基部において、リベット留め、加締め、圧入、乃至はインサート成形等の適宜の手段によって取り付けられている。可動極盤59には、マニュアルシャフト13(円筒形状部材49)を支持するための貫通孔65を有する軸支持部67が一体に形成されている。そして、前述の第1取付部57に、可動極盤59における貫通孔65が圧入嵌合されることで、可動極盤59が円筒形状部材49に対して締結固定される。さらに、円筒形状部材49に対する可動極盤59の取付後において、軸支持部67における取付部68に対して、固定極盤15が、その軸支持部27に開設された貫通孔25を、取付部68における外側壁に内接させるようにして挿通されることで、固定極盤15を可動極盤59の軸支持部67における取付部68に対して旋回可能に取り付ける。
ところで、円筒形状部材49の素材として金属を採用した場合、金属製の円筒形状部材49に対して樹脂製の可動極盤59が、金属対樹脂間の係合状態を介して圧入固定されることになる。また、円筒形状部材49の素材として樹脂を採用した場合、樹脂製の円筒形状部材49に対して樹脂製の可動極盤59が、樹脂対樹脂間の係合状態を介して例えば圧入等によって締結固定されることになる。
そして、樹脂製の可動極盤59の軸支持部67における取付部68に対して、樹脂製の固定極盤15が、樹脂対樹脂間の係合状態を介して旋回可能に取り付けられることになる。ここで、樹脂対樹脂間の係合状態にあっては、例えば相互の樹脂素材が異なるものであったとしても、インヒビタスイッチ11の雰囲気温度変化に起因した各樹脂素材の線膨張係数は、金属対樹脂間の係合状態のケースと比較して、ほぼ同等として取り扱うことができる。従って、例えば、雰囲気温度が急激に変化した場合であっても、被取付部材である円筒形状部材49、可動極盤59、及び固定極盤15間の寸法誤差に起因するガタツキを可及的に抑制するとともに、固定極盤に対する可動極盤の軸放射方向及び軸周り方向における相対位置精度を格段に向上することができる。
しかも、円筒形状部材49に対する可動極盤59の締結固定を強固にするとともに、可動極盤59に対する固定極盤15の脱落を防止するために、円筒形状部材49に可動極盤59を圧入嵌合させ、さらに、円筒形状部材49に対する可動極盤59の取付後において、可動極盤59の取付部68に対して固定極盤15の貫通孔25を旋回可能に挿通させた後、円筒形状部材49における第2取付部69に、金属製のワッシャ71を介して留め輪73が取り付けられるように構成されている。
[自動変速機におけるインヒビタスイッチの動作説明]
上述のように構成されたインヒビタスイッチ11によれば、ユーザの変速操作によってマニュアルシャフト13及びディテントプレート17が回転すると、ディテントプレート17における波形状部39に対するローラスプリングの弾接位置が変わり、その位置でマニュアルシャフト13の回転位置を位置決めするとともに、自動変速機の変速位置を位置決めすることができる。
ユーザがシフトレバーを操作して変速操作を行うと、これに連動してディテントプレート17が駆動力を受け、ディテントプレート17とマニュアルシャフト13が一体的に回転し、マニュアルバルブを操作して自動変速機の変速を行うことができる。
シフトレバーの操作が完了して、マニュアルシャフト13及びディテントプレート17の回転が停止すると、固定接点19に対する可動接点62の摺動位置に応じた電気的な接続パターンの変化に基づきマニュアルシャフト13の回転位置を検出することを通じて、自動変速機の変速位置を検出することができる。
[実施例の効果]
ところで、従来技術では、軸周り方向における位置ずれとしては、少なくとも、ディテントプレートを軸に固着締結する際のずれ量と、可動極盤をディテントプレートに直接取り付ける際のずれ量とが累積して生じるために、相対位置精度を向上させることが難しく、これによって、歩留まりの低下を招来するとともに、コスト面でも不利を強いられていた。
これに対し、本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチでは、マニュアルシャフト13(円筒形状部材49を含む、以下において同じ。)に固着締結されているディテントプレート17には、可動極盤59が係合され、また、可動極盤59には、固定極盤15に対するディテントプレート17の旋回中心となるマニュアルシャフト13を支持するための軸支持部67が一体に形成されているので、これによって、ディテントプレート17、マニュアルシャフト13、及び可動極盤59が一体的に協働動作するため、可動極盤59における軸放射方向及び軸回り方向の位置ずれに係る累積誤差を抑制することが可能となる。
すなわち、本発明と従来技術とを、可動接点を有する可動極盤が同じ角度だけ周方向(軸周り方向)にずれて取り付けられた場合における周方向での固定極盤に対する可動極盤の相対位置精度について対比してみると、本発明に係るインヒビタスイッチ(図1参照)の方が従来技術(図3参照)に比べ、相対位置精度が向上する。
これを詳説すると、一般的に、複数の可動極盤のボス部をディテントプレート(回転軸に取り付けられ回転する)の対応の貫通孔に挿入し熱加締め等により取り付ける場合、複数の可動極盤のボス部のうち一つのボス部を位置決め用のボス部とし、その他のボス部を固定用のボス部とする。
ここで、一つの位置決め用の可動極盤のボス部及び該ボス部が挿入される貫通孔の寸法公差は厳しくし、その他の固定用の可動極盤のボス部及び該ボス部が挿入される貫通孔の寸法公差は、上記寸法公差よりも緩めにする。
従来技術(図3参照)では、可動極盤109のボス部115がディテントプレート103の貫通孔113に挿入され熱加締め等により取り付けられているため、可動極盤109はディテントプレート103に対する一つの位置決め用の可動極盤のボス部を中心に固定用の可動極盤109のボス部の製造バラツキ分だけずれる。
これに対して、本発明に係るインヒビタスイッチ(図1参照)では、可動極盤59の軸支持部67は軸49に固定されているとともに可動極盤59のボス部61がディテントプレート17の貫通孔45に挿入され熱加締め等により取り付けられているため、可動極盤59は軸49を中心に従来技術と同様の固定用の可動極盤59のボス部の製造バラツキ分ずれる。この場合、軸49と、ディテントプレート17に対する固定用の可動極盤59のボス部との距離が、上記従来技術における位置決め用の可動極盤109のボス部と固定用の可動極盤109のボス部との距離よりも長いため、レバー比の関係で周方向での固定極盤15に対する可動極盤59のズレが従来技術に比べて小さくなるため、相対位置精度が向上する。
しかも、貫通孔45は、軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、ボス部61の外形寸法と同等の規制寸法に形成されているので、ディテントプレート17に対して可動極盤59を係合させる際において、前記長孔が軸放射方向の位置ずれを吸収する役割を果たすとともに、前記規制寸法がその軸周り方向における位置精度を向上させる役割を果たす。従って、固定極盤15に対する可動極盤59の相対位置精度を格段に向上させることが可能になるとともに、歩留まりの向上、並びにコスト面での優位性獲得を実現することができる。
また、本発明に係るインヒビタスイッチ11では、その組付け状態下において、ディテントプレート17が過度に旋回しようとしたとき、ディテントプレート17に一体形成した第1、第2の各規制部41、43と、固定極盤15とが衝突することによって、固定極盤15に対するディテントプレート17の旋回を、固定接点19と可動接点62間における電気的な接続パターンの検出領域内に規制する役割を果たすように構成したので、別途のストッパなどの規制手段を設けることが不要となる結果として、部品点数の削減に寄与するとともに、コスト面での優位性をも併せて獲得することができる。
さらに、本発明に係るインヒビタスイッチ11では、固定極盤15の外周における係合部29を介してガイド部材33を取り付けて、このガイド部材33によって、ディテントプレート17の一側面を覆うように構成したので、ガイド部材33がディテントプレート17の軸方向における動きを規制することが可能となり、ディテントプレート17の軸方向におけるガタツキを一掃することができる。また、ガイド部材33として金属製のものを採用したので、樹脂製のものを採用した場合(従来技術)と比較して、本発明に係るインヒビタスイッチ11が高温雰囲気に曝されたとしてもほとんど変形しないため、高いガタツキ防止効果を期待することができる。さらに、ガイド部材33として、適宜の形状に切り出した1枚の金属製シートをコ字形状に折り曲げ加工したものを採用し、その一端を差し込み式に固定極盤15に対して簡易に取り付け可能に構成したので、その取付工数を削減することができる。しかも、ガイド部材33は、その折り返し側端部のほぼ全面にわたり、樹脂製のカバー37で覆われているので、ガイド部材33とディテントプレート17の接触状態が樹脂対金属とされる結果として、金属対金属の接触状態のケースと比較して、異音の発生や擦れによる傷つき等の不具合を未然に抑制することができる。
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う自動変速機のインヒビタスイッチもまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチの概略構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る自動変速機のインヒビタスイッチにおける要部断面図である。 従来例に係る自動変速機のインヒビタスイッチの概略構成を示す分解斜視図である。
符号の説明
11 インヒビタスイッチ
13 マニュアルシャフト(軸)
15 固定極盤
17 ディテントプレート
19 固定接点
33 ガイド部材
41 第1の規制部
43 第2の規制部
45 貫通孔(長孔、かつ、規制寸法に形成されている)
49 円筒形状部材(軸)
59 可動極盤
61 ボス部
62 可動接点

Claims (5)

  1. 絶縁性を有する樹脂製の固定極盤に対し、自動変速機のセレクトレバーのセレクト位置に従動する金属製のディテントプレートを、該両者共通の軸を相対的な旋回中心として相互に対面させて構成され、
    前記固定極盤には、金属製の固定接点が設けられる一方、
    前記ディテントプレートには、絶縁性を有する樹脂製の可動極盤が係合され、前記可動極盤には、前記固定接点と対向する位置に、当該固定接点に対して摺接する金属製の可動接点が設けられており、
    前記固定極盤はその軸支持部において前記軸を旋回可能に支持する一方、前記ディテントプレートは前記軸に固定されていて、前記軸の回動に従って前記ディテントプレートが旋回したときの、前記固定接点に対する前記可動接点の摺動位置に応じた電気的な接続パターンの変化を検出することを通じて、自動変速機の変速位置を検出するように構成されたインヒビタスイッチであって、
    前記可動極盤には、前記軸を支持するための軸支持部が設けられるとともに、前記ディテントプレートに向かって延びるボス部が設けられ、
    前記ディテントプレートには、前記ボス部が係合する貫通孔が設けられ、当該貫通孔は、前記軸の放射方向に沿って延びた長孔として形成されるとともに、その軸周り方向における寸法が、前記ボス部の外形寸法と同等の規制寸法に形成され、
    前記ディテントプレートに対する前記可動極盤の係合は、前記貫通孔に対して前記ボス部を係合させることで実現される
    ことを特徴とする自動変速機のインヒビタスイッチ。
  2. 請求項1記載の自動変速機のインヒビタスイッチであって、
    前記ディテントプレートには、前記固定極盤に対する当該ディテントプレートの旋回を規制するための規制部が設けられている
    ことを特徴とする自動変速機のインヒビタスイッチ。
  3. 請求項1記載の自動変速機のインヒビタスイッチであって、
    前記ディテントプレートには、前記固定極盤に対する当該ディテントプレートの旋回を、前記電気的な接続パターンの検出領域内に規制するための一対の規制部が一体に立設されている
    ことを特徴とする自動変速機のインヒビタスイッチ。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載の自動変速機のインヒビタスイッチであって、
    前記固定極盤には、その外周部に、前記軸の方向に折り返された折り返し部を有する断面略コ字形状のガイド部材が、前記ディテントプレートにおける前記可動極盤の係合側とは異なる側面を覆うように設けられている
    ことを特徴とする自動変速機のインヒビタスイッチ。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載の自動変速機のインヒビタスイッチであって、
    前記樹脂製の可動極盤における軸支持部に対して、前記樹脂製の固定極盤の軸支持部を、樹脂対樹脂の係合状態を介して旋回可能に取り付けた
    ことを特徴とする自動変速機のインヒビタスイッチ。
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