JP4891164B2 - サーボディスクブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インナパッド押圧機構を内蔵したキャリパボディを介してインナパッドとアウタパッドによりブレーキロータを挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置に関する。
車両において使用されるディスクブレーキ装置にあって、インナパッド押圧機構を内蔵したキャリパボディを介してインナパッドとアウタパッドによりブレーキロータを挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置が知られている。そして、そのようなキャリパディスクブレーキ装置にあって、インナパッド押圧時にブレーキロータの接線方向に発生するブレーキトルクをブレーキロータの軸方向の押圧力に増幅変換するサーボ機構を備えたものも提案されている。例えば第1従来例として示す下記特許文献1に開示されたものがある。
特公昭38−19671号公報(公報特許請求の範囲参照) 特開2001−254769号公報(公報要約書参照)
特許文献1に開示された第1従来例のものを図4を用いて簡単に説明すると、固定支持体101に対してピボットピン125により揺動自在に可動部材102が軸支されており、可動部材102に設置された流体シリンダ109に圧力流体を導入してピストン110を進出させる、インナパッド105をブレーキロータ103に押し付けて摺接することで制動力が得られる。インナパッド105のブレーキロータ103への押付け力の反動は、可動部材102のピボットピン125の回りの揺動運動を生じさせて、アウタパッド106のブレーキロータ103への押付け力を発生させる。このブレーキ作動中に、インナパッド105側で発生するブレーキロータ103との間の接線方向のブレーキトルクは固定支持体101への当接で吸収されるが、アウタパッド106側で発生するブレーキトルクは固定支持体101と当接することなく、ピボットピン125の回りのモーメントとしてブレーキロータ103への押付け力として加算される。これによりサーボ機構が構成される。
ところが、この第1従来例のサーボ機構では、アウタパッド側のみを倍力するため、 アウタパッドとインナパッドの寿命に差を生じたり、ブレーキロータをアウタ側からインナ側に倒してしまう等の問題を生じた。そのようなことから、本件出願人は内外パッド間で同じ量のサーボ力が分配できるようにするとともに、アウタパッド側のみのサーボ力に比較して大きなサーボ力が得られるサーボ型キャリパディスクブレーキを提案した(上記特許文献2参照)。
第2従来例として示す前記特許文献2に開示されたサーボ型キャリパディスクブレーキは、本発明の前提技術となるものである。図5を用いて簡単に説明すると、ディスクブレーキにおいて、ブレーキ油圧がキャリパボディ210の液室212(図5(B))に導入されると、大小ピストンPA、PBは油圧を受けてコロ238、プラグ236を介してインナパッド216を進出させる。同時に、キャリパボディ210が後退してアウタパッド220の背面側に位置するキャリパボディ210の一部(図5(A))がアウタパッド220をブレーキロータ218側に押し付ける。かくして内外パッドによりブレーキロータ218を両面から挟圧してブレーキ動作を行う。
このブレーキ作動中に、図5(A)に示すように、インナパッド216に掛かるブレーキロータ218の接線方向に発生したブレーキトルクを利用し、ピストンPB先端に内蔵されたサーボ生成機構D(ピストンPB先端に形成された傾斜面とプラグ236に形成された傾斜面とで構成)とアジャスタ機構Cによりブレーキロータ218の軸方向に発生したサーボ力Fa、Fa’を、キャリパボディ210を介してインナパッド216側とアウタパッド220側に等しく分配できるように構成したものである。
本発明は、前記提案の第2従来例のものをさらに改良して、サーボ機構の倍力効率を向上させるとともに、サーボ機能のブレーキ液圧による影響を減少させることも可能にし、さらには、液圧と発生接線力との関係を一定にして内外パッドを同時に同量だけサーボできるサーボディスクブレーキ装置を提供することを目的とする。
このため、本発明が採用した技術手段は、インナパッド押圧機構を内蔵したキャリパボディを介してインナパッドとアウタパッドによりブレーキロータを挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置において、インナパッド押圧時にブレーキロータの接線方向に発生するブレーキトルクをブレーキロータの軸方向の押圧力に増幅変換するサーボ機構をインナパッド押圧機構に付設するとともに、該サーボ機構が、ブレーキロータの接線方向に相対移動する傾斜面を有する一対の部材とこれら傾斜面間に配置されたコロとの組合せから構成されるとともに前記サーボ機構が、インナパッドに対するロータ軸方向の長さを調整可能に構成されており、さらに前記サーボ機構を、電動あるいは機械的に作動するアクチュエータとブレーキロータの円周上に分離配設したことを特徴とするサーボディスクブレーキ装置。 また、前記サーボ機構において発生したブレーキトルクによりインナパッド押圧力を減殺するバランス機構を設けたことを特徴とするサーボディスクブレーキ装置である。
本発明によれば、インナパッド押圧機構を内蔵したキャリパボディを介してインナパッドとアウタパッドによりブレーキロータを挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置において、インナパッド押圧時にブレーキロータの接線方向に発生するブレーキトルクをブレーキロータの軸方向の押圧力に増幅変換するサーボ機構をインナパッド押圧機構に付設するとともに、該サーボ機構が、ブレーキロータの接線方向に相対移動する傾斜面を有する一対の部材とこれら傾斜面間に配置されたコロとの組合せから構成されたことにより、摩擦部が少なくてサーボ機構の寿命が延び、ブレーキトルクに基づいて損失少なく効率よく発生したサーボ力を内外のパッドに均等かつ均一に分配できて、内外でのパッドの摩耗の差をなくすことができる。
また、前記サーボ機構が、インナパッドに対するロータ軸方向の長さを調整可能に構成されている場合は、インナパッドが所定値より摩耗した場合でも発生するサーボ力を常時適正に維持することができる。さらに、前記サーボ機構を、流体圧で作動するアクチュエータとブレーキロータの円周上に分離配設した場合は、インナパッド押圧機構を構成するアクチュエータとサーボ機構とを組み合わせて構成する場合に比較して、サーボ機構が流体圧の影響を受けずに済むので、サーボ機構におけるサーボ効果のない入力範囲を少なくできて、サーボ機能の立上りが迅速になる。
さらにまた、前記サーボ機構を、電動あるいは機械的に作動するアクチュエータとブレーキロータの円周上に分離配設した場合は、前述同様に、サーボ効果のない入力範囲を少なくして、サーボ機能の立上りを迅速にするとともに、流体のための配管等を設置する必要がなくて設備が簡素化される。また、前記サーボ機構において発生したブレーキトルクによりインナパッド押圧力を減殺するバランス機構を設けた場合は、液圧と発生接線力との関係を一定にして内外パッドを同時に同量だけサーボできる。
以下本発明に係るサーボディスクブレーキ装置を実施するための好適な形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のサーボディスクブレーキ装置の第1実施例を示す断面図、図2は本発明のサーボディスクブレーキ装置の第2実施例を示す断面図、図3は本発明のサーボディスクブレーキ装置の第3実施例を示す断面図である。本発明のサーボディスクブレーキ装置の基本的な構成は、図1に示すように、インナパッド押圧機構8を内蔵したキャリパボディ1を介してインナパッド3とアウタパッド4によりブレーキロータ5を挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置において、インナパッド3押圧時にブレーキロータ5の接線方向に発生するブレーキトルクBをブレーキロータ5の軸方向の押圧力Cに増幅変換するサーボ機構7をインナパッド押圧機構8に付設するとともに、該サーボ機構7が、ブレーキロータ5の接線方向に相対移動する傾斜面9A、12Aを有する一対の部材9、12とこれら傾斜面9A、12A間に配置されたコロ10との組合せから構成されたことを特徴とする。
図1に示すように、車体の静止部等に固定されるサポート2に対してキャリパボディ1が摺動ピン6によって内外(図1の図面上では上下)にスライド自在に構成されている。つまり、サポート2に対してキャリパボディ1がフローティング状に設置されている。ブレーキロータ5の内外に位置して、それぞれインナパッド3とアウタパッド4が配置される。インナパッド3の背面側(図1の図面上では下側)である内側のキャリパボディ1内には、サーボ機構7とピストン−シリンダからなるインナパッド押圧機構であるアクチュエータ8が内蔵されている。アクチュエータ8は液圧室20への油圧等の流体圧を導入することで、図示省略のシリンダ内に収容されたピストンを進出させ、スラストベアリング18、インナパッド3に凹凸係合するスラストプレート17を介してブレーキロータ5に対して軸方向の押圧力Aを作用させてブレーキ動作を行う。その反動によりキャリパボディ1を介して外側のアウタパッド4が矢印Aの押圧力を得て、ブレーキロータ5を挟持し内外のパッド3、4にて均等のブレーキ力を作用させることができる。
本実施例では、図示にて明確なように、後述するサーボ機構7を、インナパッド押圧機構を構成するアクチュエータ8とブレーキロータ5の円周上に分離配設して構成している。つまり、図面上では並列に配置されている。円周上に分離配設されるサーボ機構7とアクチュエータ8とは、好適には同一円周上にて所定の間隔を置いて設置されるが、異なった円周上に分離配設されることを排除するものではない。アクチュエータ8に並列してキャリパボディ1内に配設されたサーボ機構7は、インナパッド3の内側(図面下側)に凹凸係合する傾斜面9Aを有するスローププレート9と、コロ10と、ブレーキロータ5の回転軸方向(以下軸方向)に移動自在な傾斜面12Aを有するスロープシリンダ12と、スロープシリンダ12を収容するホルダ13と、前記スロープシリンダ12内に配設されアジャスタスプリング15により外側へ付勢されたアジャスタスピンドル14とから構成される。アジャスタスピンドル14は内端が回動不能のナット16に螺合されており、インナパッド3の過摩耗時に前記アジャスタスプリング15により進出回動して摩耗隙間を自動的に詰めて隙間調整を行う。
前記アクチュエータ8のブレーキ動作によって、矢印R方向に回転するブレーキロータ5の内外両側がインナパッド3およびアウタパッド4によりブレーキ力A、Aにより挟圧されると、所定の摩擦力により接線方向のブレーキトルクBを得て、内外のパッド3、4はブレーキロータ5と連れ回る。アウタパッド4の回転先行側端部はサポート2に当接してブレーキトルクは吸収されるが、インナパッド3側では、ブレーキトルクBによりスローププレート9がブレーキロータ5の回転方向に移動してリターンスプリング21を圧縮する。同時に、スローププレート9における傾斜面9Aがコロ10の転動を介してスロープシリンダ12の傾斜面12Aを押圧する。
このとき、ブレーキロータ5の回転方向のブレーキトルクBは増幅されて直交するブレーキロータ5の軸方向の力Cに変換されてアジャスタスピンドル14に加えられる。この軸方向の力Cはスローププレート9を介してインナパッド3にもブレーキロータ5へのブレーキ力Cとして加算される。前記アジャスタスピンドル14に加えられた力Cはキャリパボディ1を介してアウタパッド4にもブレーキ力Cとして加えられる。なお、符号19はトルク受けプレートで、前記スラストベアリング18やスローププレート9が装着されている。インナパッド3とは僅かな隙間を保ち接触していない。また前記サーボ機構7におけるホルダ13内にプリセットされたスロープシリンダ12、アジャスタスプリング15、アジャスタスピンドル14等はパッド摩耗に追従させるためにトルク受けプレート19に2本のピン11、11にて位置決めされている。かくして、本実施例では、インナパッド押圧機構を構成するアクチュエータとサーボ機構とを組み合わせて構成する場合に比較して流体圧の影響を受けずに済むので、サーボ機構におけるサーボ効果のない入力範囲を少なくできてサーボ機能の立上りが迅速になる。
図2は本発明のサーボディスクブレーキ装置の第2実施例を示す断面図である。前記第1実施例のものが、サーボ機構に対して分離配設したアクチュエータとして流体圧で作動するものを用いたが、本実施例では、アクチュエータとして電動あるいは機械的に作動するものを用いたものである。本実施例では図1とはアクチュエータ8の構造が異なるのみなので詳細は前記図1の説明に譲る。本実施例では、インナパッド3に初動の制動力を付与するアクチュエータ8として、流体のための配管、管路、液圧室等を設置する必要のない、電動あるいは機械的に作動するアクチュエータ8を設置したものである。このように構成したことにより、前記第1実施例のものと同様の、サーボ機構が流体圧の影響を受けずに済むので、サーボ機構におけるサーボ効果のない入力範囲を少なくして、サーボ機能の立上りを迅速にできることはもとより、設備が簡素化される。
図3は本発明のサーボディスクブレーキ装置の第3実施例を示す断面図である。本実施例のものは前記2つの実施例のものとは異なり、サーボ機構とインナパッド押圧機構であるアクチュエータとを一体に組み込んでコンパクトに構成するとともに、サーボ機構において発生したブレーキトルクによりインナパッド押圧力を減殺するバランス機構を設けたものである。車体の静止部等に固定されるサポート2に対してキャリパボディ1が摺動ピン6によって内外にスライド自在に構成されている。ブレーキロータ5の内外に位置して、それぞれインナパッド3とアウタパッド4が配置され、インナパッド3の背面側である内側のキャリパボディ1内には、サーボ機構7とピストン−シリンダ(キャリパボディ1がシリンダを構成す)からなるインナパッド押圧機構であるアクチュエータ8が一体に組み込まれて内蔵されている。アクチュエータ8は液圧室20への油圧等の流体圧を導入することで、3つのピストン26、27、28を進出させ、トルク受けプレート19B、19Aを介してブレーキロータ5に対して軸方向の押圧力を作用させてブレーキ動作を行う。その反動によりキャリパボディ1を介して外側のアウタパッド4が押圧力を得て、ブレーキロータ5を挟持し内外のパッド3、4にて均等のブレーキ力を作用させることができる。
前記アクチュエータ8のブレーキ動作によって、矢印方向に(ブレーキロータ5の回転方向が前記第1、第2の実施例のものとは逆になっている)回転するブレーキロータ5の内外両側がインナパッド3およびアウタパッド4により所定の均等なブレーキ力により挟圧されると、所定の摩擦力により接線方向のブレーキトルクを得て、内外のパッド3、4はブレーキロータ5と連れ回る。アウタパッド4の回転先行側端部はサポート2に当接してブレーキトルクは吸収されるが、インナパッド3側では、ブレーキトルクにより第1ランププレート24がブレーキロータ5の回転方向に移動してリターンスプリング22を圧縮する。同時に、第1ランププレート24における傾斜面24Aがコロ10Aの転動を介して第2ランププレート25の傾斜面25Aを押圧する。
このとき、ブレーキロータ5の回転方向のブレーキトルクは増幅されて直交するブレーキロータ5の軸方向の力にサーボ力として変換されてアジャスタスピンドル14さらにはナット16を介してキャリパボディ1に加えられる。該サーボ力はキャリパボディ1を介してアウタパッド4にも伝達されてブレーキロータ5へのブレーキ力として加算される。また、前記サーボ力は第1ランププレート24を介してインナパッド3にもブレーキロータ5へのブレーキ力として加算される。なお、符号19はトルク受けプレートで、前記ランププレート24、25やコロ10A、後述するバランス機構等が装着されている。インナパッド3とは僅かな隙間を保ち接触していない。第1ランププレート24はコロ10B、10Bによりトルク受けプレートB上にセットスプリング21により、ブレーキロータ5の反回転方向に付勢されて転動自在に載置されている。
前記サーボ機構7の主要部を構成する第1および第2ランププレート24、25およびコロ10A、10Aを抱持する形態にて図3(B)に示すような門型形状のバランスレバー23が配設される。バランスレバー23は、図の紙面に直交する方向に延びる受圧部23Cと支軸23A、受圧部23Cの両端部から図面右方向に延びる一対のレバー部23B、23Bとから構成される。前記支軸23Aはトルク受けプレート19に支持される。このように構成されているので、発生したブレーキトルクによりインナパッド3とともに連れ回る第2ランププレート25によって、矢印のような力Dが受圧部23Cに作用すると、支軸23Aを中心として腕Lによるモーメントが発生する。該モーメントによりレバー部23Bの先端の押圧部23Dが前記3つのピストンの中の中間ピストン27を内側(図面下方)に戻す。この動作によりリテーナ29を介して外ピストン28を内側に戻す。
これによって、ブレーキトルクを発生させる基となっているブレーキ力を減少させることになり、ひいては第2ランププレート25がバランスレバー23に作用する力Dを減少させることになる。よって、インナパッド3が発生する接線力であるブレーキトルクは、常に中間ピストン27の力と釣り合うことになり、液圧によるブレーキ力と接線力であるブレーキトルクとの関係が一定を保つことができるので、内外パッドを同時に同量だけサーボ力を発生させることが可能であるばかりか、ブレーキロータ5や内外のパッド3、4との間の隙間異常等に起因して過大なブレーキトルクが発生しても、過大なサーボ力の発生を抑制することができる。しかも、ブレーキ作動時の消費液量は外ピストン28から内ピストン26の断面積を引いた分しか影響を受けないために小さく設定することができる。
自動隙間調整機構は、内ピストン26内に収容されたアジャスタスプリング15により外側(図面上方)へ付勢されたアジャスタスピンドル14と、アジャスタスピンドル14の内端を螺合して回動不能に設置されたナット16とにより構成されており、インナパッド3の過摩耗時に前記アジャスタスプリング15により進出回動して摩耗隙間を自動的に詰めて隙間調整を行う。
以上、本発明の実施例について説明してきたが、本発明の趣旨の範囲内で、インナパッド押圧機構であるアクチュエータの形状、形式(ピストン−シリンダから構成される油圧、空気圧等の流体圧により作動するもの、電動モータにより繰り出されるスピンドルにより作動するものあるいはカム機構やリンク機構等の機械的に作動するもの等適宜採用できる)、キャリパボディの形状(インナパッド押圧機構やサーボ機構が内蔵されるインナパッド側からアウタパッドの外側に延設される形状等)、形式およびそのサポートへの取付け摺動形態(摺動ピンの他、適宜の摺動部材が採用できる)、キャリパボディへのインナパッド押圧機構およびサーボ機構の内蔵設置形態)、制動時のブレーキトルクをブレーキロータの軸方向の押圧力に増幅変換するサーボ機構の形状、形式(傾斜面角度、傾斜面を有する部材の移動形態、コロとの関連構成等)、インナパッド押圧機構とサーボ機構との関連構成(同一円周上あるいは異なった円周上での並列分離形態、インナパッ押圧機構とサーボ機構との一体組合せ形態等)、サーボ機構における自動隙間調整部材の形状、形式および隙間調整形態、バランス機構の形状、形式およびその動作形態(実施例では複数のピストンの中間ピストンに作用させているが、外ピストンに作用させることもできる)等については適宜選定できる。実施例に記載の諸元はあらゆる点で単なる例示に過ぎず限定的に解釈してはならない。
本発明のサーボディスクブレーキ装置の第1実施例を示す断面図である。 本発明のサーボディスクブレーキ装置の第2実施例を示す断面図である。 本発明のサーボディスクブレーキ装置の第3実施例を示す断面図である。 第1従来例として示す円板ブレーキの説明図である。 第2従来例として示すサーボ型キャリパディスクブレーキの説明図である。
符号の説明
1 キャリパボディ
2 サポート
3 インナパッド
4 アウタパッド
5 ブレーキロータ
6 摺動ピン
7 サーボ機構
8 インナパッド押圧機構(アクチュエータ)
9 スローププレート
9A 傾斜面
10 コロ
12 スロープシリンダ
12A 傾斜面
13 ホルダ
14 アジャスタスピンドル
15 アジャスタスプリング
16 ナット
17 スラストプレート
19 トルク受けプレート
20 液圧室

Claims (2)

  1. インナパッド押圧機構を内蔵したキャリパボディを介してインナパッドとアウタパッドによりブレーキロータを挟圧してブレーキ動作を行うフローティングキャリパディスクブレーキ装置において、インナパッド押圧時にブレーキロータの接線方向に発生するブレーキトルクをブレーキロータの軸方向の押圧力に増幅変換するサーボ機構をインナパッド押圧機構に付設するとともに、該サーボ機構が、ブレーキロータの接線方向に相対移動する傾斜面を有する一対の部材とこれら傾斜面間に配置されたコロとの組合せから構成されるとともに前記サーボ機構が、インナパッドに対するロータ軸方向の長さを調整可能に構成されており、さらに前記サーボ機構を、電動あるいは機械的に作動するアクチュエータとブレーキロータの円周上に分離配設したことを特徴とするサーボディスクブレーキ装置。
  2. 前記サーボ機構において発生したブレーキトルクによりインナパッド押圧力を減殺するバランス機構を設けたことを特徴とする請求項1に記載のサーボディスクブレーキ装置。
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