JP4877845B2 - 燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主に車両用エンジンに用いられる燃料供給装置に関する。
燃料供給装置の従来例を述べる。なお、図14は従来例に係る燃料供給装置を示す構成図である。
図14に示すように、燃料供給装置200において、燃料タンク201内の燃料は、燃料ポンプ202によって吸入されて昇圧(加圧)された後、燃料フィルタ204、供給配管203を通って、各噴射弁205から内燃機関(エンジン)の燃焼室に向けて噴射される。また、コントロールユニット229からの制御信号で還流制御弁(いわゆる開閉弁)224が開閉されることにより、各噴射弁205に供給される燃料圧力(「燃圧」という。)が高圧、低圧の二段階で切替えられるようになっている。すなわち、エンジンの始動時等に還流制御弁224が開放されることで、圧力レギュレータ208の制御圧室208B内に燃料が導入され、該制御圧室208B内の燃圧が上昇される。これにともない、圧力レギュレータ208の調圧室208A内の燃圧が上昇され、調圧室208Aと連通する供給配管203内の燃圧が上昇される。これにより、各噴射弁205に供給される燃圧が高圧になることで、噴射燃料の微粒化が促進されてエンジンの始動性が向上される。また、エンジン始動後に還流制御弁224が閉鎖されることで、圧力レギュレータ208の制御圧室208B内への燃料の導入が遮断され、該制御圧室208B内の燃圧が低下される。これにともない、調圧室208A内の燃圧が低下され、供給配管203内の燃圧が低下される。これにより、各噴射弁205に供給される燃圧が低圧になることで、燃料ポンプ202等に係る負荷が低減される。なお、このような燃料供給装置は、例えば特許文献1に記載されている。
特開2001−90624号公報
しかしながら、前記従来例(図14参照。)の燃料供給装置200においては、供給配管203から分岐された燃料導入配管206が圧力レギュレータ208の調圧室208Aに接続され、該燃料導入配管206から分岐された上流側の導入管路222Aが還流制御弁224(詳しくは弁室)に接続されている。さらに、還流制御弁224(詳しくは弁室)が下流側の導入管路222Bを介して圧力レギュレータ208の制御圧室208Bに接続されている。そして、上流側の導入管路222Aや下流側の導入管路222Bは、圧力レギュレータ208の制御圧室208B及び還流制御弁224に対する制御圧用燃料通路を形成するものであり、ホース、パイプ等を用いた配管によって構成されていた。このため、制御圧用燃料通路に係る配管部品の部品点数及び組付工数の増加を余儀なくされ、配管が煩雑化するという問題点があった。なお、配管の複雑化は、圧力レギュレータ208及び還流制御弁224の組付性及びその組付けに係るシール性の低下を招くことからその改善が望まれる。
本発明が解決しようとする課題は、制御圧用燃料通路に係る配管を簡素化することのできる燃料供給装置を提供することにある。
前記した課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする燃料供給装置により解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に係る燃料供給装置によると、燃料タンク内の燃料は、燃料ポンプによって吸入されて昇圧(「加圧」ともいう。)された後、圧力レギュレータにより所定の燃圧に調整されてエンジンへ供給される。また、制御装置により切替弁が制御されて、圧力レギュレータの制御圧室内に対する燃料の導入状態と大気の導入状態とに選択的に切替えられることにより、エンジンへ供給される燃圧を変えることができる。
ところで、圧力レギュレータの制御圧室及び切替弁の弁室に燃料を流通させるための制御圧通路が1つの通路形成部材に形成されている。このため、圧力レギュレータの制御圧室及び切替弁に対する制御圧用燃料通路に係るホース、パイプ等の配管部品の部品点数及び組付工数を削減し、配管を簡素化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に係る燃料供給装置によると、通路形成部材が圧力レギュレータの制御圧室側の部分を支持する部材である。このため、圧力レギュレータの制御圧室側の部分を支持する部材と通路形成部材とを兼用することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に係る燃料供給装置によると、通路形成部材に圧力レギュレータと切替弁が同一方向から組付けられている。このため、通路形成部材に対する圧力レギュレータ及び切替弁の組付性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に係る燃料供給装置によると、通路形成部材の制御圧通路に、圧力レギュレータの制御圧室内の燃圧を設定圧に制御するリリーフ弁が設けられている。このため、圧力レギュレータの制御圧室内の燃圧をリリーフ弁により設定圧に制御することができる。また、通路形成部材の制御圧通路にリリーフ弁が設けられることにより、リリーフ弁に対する制御圧用燃料通路を形成するためのホース、パイプ等による配管を省略し、制御圧用燃料通路に係る配管を簡素化することができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に係る燃料供給装置によると、通路形成部材の制御圧通路にその上流側から下流側に向かって切替弁、圧力レギュレータ、リリーフ弁が順に配置されている。このため、通路形成部材の制御圧通路内を流れる燃料が、切替弁、圧力レギュレータ、リリーフ弁の順で流通した後、制御圧通路から流出されることになる。これにより、制御圧通路における燃料の滞留を防止あるいは低減することができる。
また、特許請求の範囲の請求項6に係る燃料供給装置によると、通路形成部材に圧力レギュレータと切替弁とリリーフ弁のうちの少なくとも2つが同一方向から組付けられている。このため、通路形成部材に対する圧力レギュレータと切替弁とリリーフ弁のうちの少なくとも2つの組付性を向上することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態について実施例を参照して説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例では、車両用エンジンに用いられる燃料供給装置について例示する。なお、図1は燃料供給装置を示す構成図、図2は同じく一部破断して示す正面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は図2のIV−IV線矢視断面図である。
図1に示すように、燃料供給装置10は、図示しない車両に搭載されており、燃料タンク12内の燃料をエンジン(詳しくはインジェクタ)へ供給するものである。燃料供給装置10は、燃料タンク12内に配置された燃料ポンプ14、燃料フィルタ16、制御圧調整ユニット18等を備えている。以下、順に説明する。なお、燃料タンク12の上板部12aに形成された開口孔12bは、セットプレート20により閉鎖されている。セットプレート20には、燃料タンク12内外を連通する燃料供給管21が設けられている。なお、燃料供給管21には、燃料タンク12外において、エンジン(詳しくは、インジェクタ)に連通する燃料供給通路22が接続されている。
燃料ポンプ14から説明する。なお、図5は燃料ポンプを示す断面図である。
図5に示すように、燃料ポンプ14は、電動式のモータ部24と、モータ部24の下端部に設けられたインペラ式のポンプ部25とを備えるモータ一体型のインタンク式燃料ポンプである。ポンプ部25の下面側には、燃料タンク12内の燃料を吸入する燃料吸入口26が設けられている。燃料吸入口26には、燃料タンク12(図1参照)内から燃料ポンプ14内に吸入される燃料を濾過する吸入フィルタ27が接続されている。また、モータ部24の上面側には、モータ部24内の燃料を吐出する燃料吐出口28が設けられている。なお、燃料ポンプ14の燃料吐出口28内には、燃料の逆流を阻止するチェック弁29が設けられている。
前記燃料ポンプ14において、モータ部24の駆動によりポンプ部25のインペラ30が回転されることにより、燃料タンク12内の燃料が吸入されかつ昇圧(加圧)されてモータ部24内に吐出される。ポンプ部25からモータ部24内に吐出された燃料は、モータ部24内を上方に向かって流れていく過程で、該モータ部24内を冷却するとともにモータ部24内の回転部位の潤滑及び洗浄を行った後、燃料吐出口28から吐出される。また、ポンプ部25の下面側には、昇圧途中の燃料に含まれるベーパ(燃料が気化することにより生じる気泡)をポンプ通路31から排出するためのベーパジェット32が設けられている。なお、ベーパジェット32は、本明細書でいう「ベーパを含む燃料(「ベーパ燃料」という)を排出するベーパ燃料排出孔」に相当する。
図2に示すように、前記吸入フィルタ27は、袋状をなす濾材34と、その濾材34の上面側に設けられた取付部材35とを備えている。取付部材35がポンプ部25の下面側に嵌合されることにより、濾材34内が燃料吸入口26内と連通されている。また、取付部材35には、燃料ポンプ14のベーパジェット32(図5参照)と連通しかつ前方に突出するホース接続口36が設けられている(図4参照)。なお、取付部材35は、フィルタケース38(後述する)の下側に対してスナップフィットにより装着されるようになっている。
次に、燃料フィルタ16を説明する。図2に示すように、燃料フィルタ16は、円筒型のフィルタケース38内に、該ケース38内を2室に仕切る円筒型のフィルタエレメント39が収容されてなる。フィルタケース38の上面開口はフィルタカバー40により閉鎖されている。図示しないが、フィルタケース38には、一方の室に連通する燃料流入口と、他方の室に連通する燃料流出口44(図2参照)が設けられている。フィルタケース38の中央部内に前記燃料ポンプ14が挿通された状態(図4参照)で支持されている。また、フィルタケース38の燃料流入口には、燃料ポンプ14の燃料吐出口28(図5参照)が連通されている。
前記フィルタケース38の下面側には、前記吸入フィルタ27の取付部材35がスナップフィットにより装着されている。なお、スナップフィットは、フィルタケース38の下面に突出する筒状部38aの外側面に設けられた係合突起46と、その筒状部38aに外嵌される取付部材35の適数本(図2では2本を示す。)の取付片35aに設けられかつ係合突起46にその取付片35aの弾性変形を利用して係合される係合孔47とにより構成されている。
図2に示すように、前記フィルタケース38の右側部には、その下部において燃料流出口44に連通しかつ上方へ立ち上がる燃料吐出通路49が形成されている。燃料吐出通路49の上端部と前記セットプレート20の燃料供給管21の下端部とは、燃料タンク12内において配管部材50を介して接続されている(図1参照)。
続いて、前記フィルタケース38の要部の構成について説明する。なお、図6はフィルタケースの要部を示す断面図である。
フィルタケース38の燃料流出口44と燃料吐出通路49との間には、下面を開口する有天円筒状のレギュレータ受入凹部52が形成されている。レギュレータ受入凹部52は、2段の段付円筒状に形成されている。レギュレータ受入凹部52を形成する上段側筒部52aの下端部の左右両側には、燃料流出口44及び燃料吐出通路49と連通する連通口53が形成されている。また、上段側筒部52aの上端部の前後両側には、径方向(図6において紙面表裏方向)に貫通する燃料放出口54が形成されている。
次に、制御圧調整ユニット18を説明する。なお、図7は制御圧調整ユニットを示す側断面図である。
図3に示すように、制御圧調整ユニット18(以下、「調圧ユニット」という。)は、ユニットケース56と圧力レギュレータ58と三方弁60とリリーフ弁62とを備えている。説明の都合上、圧力レギュレータ58、三方弁60、ユニットケース56、リリーフ弁62の順に説明する。
圧力レギュレータ58から説明する。なお、図8は圧力レギュレータを示す断面図である。
図8に示すように、圧力レギュレータ58は、ケーシング64、ダイアフラム65、弁体66等により構成されている。ケーシング64は、圧力レギュレータ58の外殻をなすもので、上面を開口する有底円筒状をなす制御圧室側(下側)のケース68と、下面を開口する有天円筒状の調圧室側(上側)のケース69とをかしめにより接合してなる。なお、両ケース68,69のかしめにより、ケーシング64の外周面に突出するフランジ部70が形成されている。
前記制御圧室側のケース68の底壁には連通孔72が開口されている。また、前記調圧室側のケース69は2段の段付円筒状に形成されている。そのケース69の小径筒部69aと大径筒部69bとをつなぐ段付壁には燃料導入孔74が開口されている。また、ケース69の小径筒部69aには、段付壁上に配置される環状のフィルタ部材76が嵌合されている。フィルタ部材76は、ケース69内から燃料導入孔74を介して流出する燃料を濾過するものである。また、ケース69の上端壁には、燃料排出孔78が開口されている。また、ケース69の小径筒部69a内には、中空円筒状のバルブシート80の上部が圧入により固定されている。
前記ダイアフラム65は、前記両ケース68,69の間に挟持されており、前記ケーシング64内を上側の調圧室82と下側の制御圧室(「背圧室」とも呼ばれる)83とに区画している。ダイアフラム65は、ゴム状弾性材により形成されており、可撓性を有している。なお、ダイアフラム65は、本明細書でいう「可動隔壁」に相当する。また、ダイアフラム65の中央部には、上側の保持部材85と下側のスプリング受座86とがかしめにより結合されている。
前記弁体66は、前記保持部材85上に揺動可能に支持されている。弁体66は、前記ダイアフラム65の撓み変形にともない軸方向(上下方向)に変位することにより、前記バルブシート80の下端面を開閉し、バルブシート80内と前記調圧室82内とを連通又は遮断する。また、前記制御圧室83内において、前記制御圧室側のケース68の底壁と前記スプリング受座86との間には、コイルスプリングからなるバルブスプリング87が介装されている。バルブスプリング87は、常に弁体66をバルブシート80に着座する方向いわゆる閉弁方向に付勢している。
前記制御圧室83内においてダイアフラム65を押圧する力すなわちバルブスプリング87の弾性力に比べて、前記調圧室82内においてダイアフラム65を押圧する燃圧が低いときは、バルブスプリング87の弾性力により弁体66が上動されてバルブシート80に着座される。また、調圧室82内の燃圧がバルブスプリング87の弾性力よりも高くなるときは、ダイアフラム65の撓み変形により弁体66が下動されてバルブシート80から離れる。これにより、調圧室82内の燃圧が設定値になるまで低下される。また、調圧室82内の燃圧が設定値になると、弁体66はバルブスプリング87の弾性力により閉じられる。
次に、三方弁60を説明する。なお、図9は三方弁を示す断面図である。
図9に示すように、三方弁60は、電磁駆動式の切替弁で、ソレノイド部89の駆動力でプランジャー90を軸方向(図9において上下方向)に移動させることにより、第1のポート91と第2のポート92と第3のポート93の連通状態及び遮断状態を切替える構成になっている。ソレノイド部89は、円筒状のバルブボデー95の上部に形成されたボビン部96にソレノイドコイル97が巻装されてなる。ボビン部96及びソレノイドコイル97は、樹脂部98によりモールドされている。樹脂部98には、ソレノイドコイル97に接続されたターミナル99を取り囲むソケット型のコネクタ部100が形成されている。コネクタ部100には、その上方からプラグ型の給電用コネクタ(図示しない)が接続されるようになっている。ソレノイドコイル97に対する通電及びその解除は、電子制御装置(「ECU」という。)102から出力される制御信号に基づいて制御されるようになっている。なお、三方弁60は、本明細書でいう「切替弁」に相当する。
前記バルブボデー95内には弁室104が形成されている。バルブボデー95の下端部には、弁室104に連通する第1のポート91及び第2のポート92が形成されている。第1のポート91はバルブボデー95を軸方向(図9において上下方向)に貫通しており、バルブボデー95の下端面及び弁室104に開口されている。第1のポート91の上端開口面の周囲に弁座95aが形成されている。また、第2のポート92は、バルブボデー95に縦穴状に形成されており、バルブボデー95の外側面及び弁室104に開口されている。
前記バルブボデー95のボビン部96の上部内には、円筒状の筒状部材106が装着されている。筒状部材106は、バルブボデー95の上端面に装着された磁性を有するプレート107によって抜け止めされている。筒状部材106内が軸方向(図9において上下方向)に貫通する第3のポート93となっている。また、筒状部材106の下端面には弁座106aが形成されている。なお、説明の都合上、弁座106aを「上側の弁座106a」といい、前記弁座95aを「下側の弁座95a」という。また、プレート107によって前記樹脂部98の外周面が覆われている。また、樹脂部98の下面側には、磁性を有しかつバルブボデー95に嵌合されたリング状部材129が装着されている。リング状部材129のフランジ状部がプレート107の下端部に溶接等により接合されている。
前記プランジャー90は、前記バルブボデー95の弁室104内に軸方向(図9において上下方向)に摺動可能に設けられている。また、バルブボデー95の弁室104の周壁面とプランジャー90の外周面との間には所定の隙間が設けられている。プランジャー90の上下動により、前記下側の弁座95aと前記上側の弁座106aとが選択的に開閉される。また、プランジャー90と筒状部材106との間には、コイルスプリングからなるバルブスプリング108が介装されている。バルブスプリング108は、常にプランジャー90を下方すなわち下側の弁座95aに着座する方向に付勢している。
前記三方弁60において、ソレノイドコイル97の非通電時(オフ(OFF)時)には、プランジャー90がバルブスプリング108の弾性力により押下げられる。これにより、プランジャー90が下側の弁座95aに着座されて第1のポート91が閉じられる(遮断される)。このとき、プランジャー90が上側の弁座106aから離れるため、第3のポート93が開かれることにより、バルブボデー95の弁室104の周壁面とプランジャー90の外周面との間の隙間を介して第2のポート92と第3のポート93が連通される。
また、ソレノイドコイル97の通電時(オン(ON)時)は、その通電により発生する磁力により、プランジャー90がバルブスプリング108の弾性力に抗して上動される。これにより、プランジャー90が上側の弁座106aに着座されて第3のポート93が閉じられる(遮断される)。このとき、プランジャー90が下側の弁座95aから離れるため、第1のポート91が開かれることにより、第1のポート91と第2のポート92が連通される。
前記ECU102は、マイクロコンピュータ等によって構成されたコントロールユニットである。ECU102の入力側には、例えばエンジンのイグニッションスイッチ又はスタートスイッチ等の始動スイッチ等の検出装置が接続されている。また、ECU102のの出力側には、前記三方弁60のソレノイドコイル97が接続されている。さらに、ECU102は、エンジンの運転状態に応じて、三方弁60のソレノイドコイル97のオン・オフ制御を行なうように設定されている。例えば、ECU102は、エンジンの始動開始(イグニッションスイッチ又はスタートスイッチ等の始動スイッチのON(オン))から始動完了後の所定時間経過後まではソレノイドコイル97をオン(ON)し、その所定時間経過後以降はそのソレノイドコイル97をオフ(OFF)するように設定されている。なお、ECU102は、本明細書でいう「制御装置」に相当する。
次に、ユニットケース56を説明する。なお、図10はユニットケースを示す断面図である。
図10に示すように、ユニットケース56には、レギュレータ支持部110と、そのレギュレータ支持部110の一側(例えば、前側(図10において右側))に設けられた三方弁支持部112と、レギュレータ支持部110の他側(例えば、後側(図10において左側))に設けられたリリーフ弁支持部114とが設けられている。各支持部110,112,114は、前後方向(図10において左右方向)に列状に設けられており、相互に近接する関係をなしている。また、ユニットケース56には、各支持部110,112,114を連通する制御圧通路116が形成されている。制御圧通路116の一端部(前端部)は、ユニットケース56の前側面(図10において右側面)に設けられたホース接続口118に開口されている。また、制御圧通路116の他端部は、リリーフ弁支持部114において上面に向けて開口されている。なお、ユニットケース56は、本明細書でいう「通路形成部材」に相当する。
前記レギュレータ支持部110には、上面に開口する有底円筒状のレギュレータ嵌合凹部120が形成されている。レギュレータ嵌合凹部120の底部を、前記制御圧通路116が前後方向(図10において左右方向)に横切っている。また、図7に示すように、レギュレータ嵌合凹部120内には、前記圧力レギュレータ58(図8参照)におけるケーシング64の制御圧室側のケース68がその上方から嵌合されている。これとともに、ケーシング64のフランジ部70が、レギュレータ支持部110の上端面上に支持されている。また、圧力レギュレータ58の連通孔72が制御圧通路116と連通されている。また、レギュレータ支持部110上には、前記フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52を形成する下段側筒部52bに外嵌する取付片121が突出されている(図2参照)。なお、レギュレータ嵌合凹部120の内周面と制御圧室側のケース68の外周面との間には、Oリング122、及び、Oリング122の上側に位置するリング状部材123が介在されている(図7参照)。なお、制御圧室側のケース68は、本明細書でいう「制御圧室側の部分」に相当する。
図10に示すように、前記三方弁支持部112には、上面に開口する有底円筒状の弁嵌合凹部125が形成されている。弁嵌合凹部125は段付円筒状に形成されており、その底部を前記制御圧通路116が前後方向(図10において左右方向)に横切っている。詳しくは、制御圧通路116のホース接続口118に連通する上流側通路部116aの下流端が弁嵌合凹部125の底面に同心状に開口されている。また、制御圧通路116のレギュレータ嵌合凹部120に連通する下流側通路部116bの上流端が弁嵌合凹部125の内側面に開口されている。
図7に示すように、前記弁嵌合凹部125内には、前記三方弁60(図9参照)におけるリング状部材129より下面側に突出するバルブボデー95の下部がその上方から嵌合されている。これとともに、リング状部材129が、前記三方弁支持部112の上端面上に支持されている。また、三方弁60の第1のポート91が制御圧通路116の上流側通路部116aと連通される。また、三方弁60の第2のポート92が制御圧通路116の下流側通路部116bと連通される。なお、弁嵌合凹部125の内周面とバルブボデー95の外周面との間には、上下2のOリング127,128、及び、前記リング状部材129のボス状部が介在されている。また、制御圧通路116の上流側通路部116aの途中には、その通路部116aの下流側部分を絞る絞り部131が形成されている。絞り部131は、制御圧通路116を介して前記圧力レギュレータ58の制御圧室83に導入される燃料量を所定量に制限する。
次に、リリーフ弁62を説明する。図10に示すように、前記ユニットケース56のリリーフ弁支持部114には、上面に開口する有底円筒状の弁室133が形成されている。弁室133の底面には、前記制御圧通路116のレギュレータ嵌合凹部120に連通する通路部116cの下流端が同心状に開口されている。その通路部116cの下流端には、上方に向かって大径となるテーパ状の弁座部134が形成されている。弁室133内には、その上方から球弁136と、コイルスプリングからなるスプリング137と、リング状のストッパ138が順に装入されている。球弁136は、その上下動により弁座部134を開閉可能である。また、スプリング137は、球弁136を閉じ方向(図10において下方)に付勢している。また、ストッパ138は、弁室133の上端開口部内にかしめにより固定されており、スプリング137を圧縮状態に支持している。
前記調圧ユニット18(図7参照)は、前記燃料フィルタ16のフィルタケース38(図6参照)に対して次のようにして組付けられている。すなわち、図2に示すように、調圧ユニット18のユニットケース56のレギュレータ支持部110が、フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52の下段側筒部52bに対してスナップフィットにより装着されている。なお、スナップフィットは、フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52の下段側筒部52bの外側面に設けられた係合突起140と、その下段側筒部52bに外嵌されるレギュレータ嵌合凹部120の取付片121に設けられかつ係合突起140にその取付片121の弾性変形を利用して係合される係合孔141とにより構成されている(図4参照)。
前記調圧ユニット18が前記フィルタケース38に組付けられるにともない、フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52内に前記圧力レギュレータ58の調圧室側のケース69が嵌合される。これにより、図3に示すように、フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52とレギュレータ支持部110のレギュレータ受入凹部52との間に圧力レギュレータ58のケーシング64が挟持されるとともに、レギュレータ受入凹部52の下段側筒部52bとレギュレータ支持部110との間にケーシング64のフランジ部70が挟持されている。また、圧力レギュレータ58の調圧室側のケース69の燃料導入孔74が、フィルタ部材76を介してフィルタケース38の連通口53に連通されている。また、調圧室側のケース69の燃料排出孔78が、レギュレータ受入凹部52の上段側筒部52a内に連通されている。
図4に示すように、前記吸入フィルタ27のホース接続口36と前記ユニットケース56のホース接続口118とが燃料導入ホース142を介して連通されている。なお、図3に示すように、レギュレータ受入凹部52の下段側筒部52bの内周面と調圧室側のケース69の大径筒部69bの外周面との間には、Oリング143、及び、Oリング143の下側に位置するリング状部材144が介在されている。また、レギュレータ受入凹部52の上段側筒部52aの内周面と調圧室側のケース69の小径側円筒部の外周面との間には、Oリング145が介在されている。なお、燃料供給装置10は、例えば前記セットプレート21に前記フィルタケース38が支持されることによって、前記燃料タンク12内に設置されている。
次に、前記燃料供給装置10の作動について説明する。図1において、エンジンが始動を開始すると、燃料ポンプ14が作動することにより、燃料タンク12内の燃料が吸入フィルタ27を介して吸入されかつ昇圧された後、燃料吐出口28(図5参照)から吐出される。その吐出された加圧燃料は、燃料フィルタ16のフィルタエレメント39(図2参照)により濾過された後、フィルタケース38の燃料流出口44(図2参照)からレギュレータ受入凹部52の連通口53を経た後、燃料吐出通路49、配管部材50、燃料供給管21(図1参照)、燃料供給通路22を介して、図示しないエンジンすなわちインジェクタに供給され、インジェクタからエンジンの燃焼室内に噴射される。これとともに、フィルタケース38の連通口53(図2参照)を通る燃料の一部が、圧力レギュレータ58のフィルタ部材76、燃料導入孔74を介して、調圧室82内へ導入される(図3参照)。
一方、エンジンの始動開始とともに、ECU102から出力される制御信号により、三方弁60のソレノイドコイル97がオンされると、第1のポート91と第2のポート92が連通されかつ第3のポート93が遮断される。この状態では、燃料ポンプ14のベーパジェット32(図5参照)から吐出された燃料(昇圧途中の燃料)が、吸入フィルタ27のホース接続口36(図4参照)から燃料導入ホース142を介して、ユニットケース56の制御圧通路116(図3参照)内に導入される。その制御圧通路116内に導入された燃料が、圧力レギュレータ58の制御圧室83内へ流入すると、該制御圧室83内の燃圧が上昇される。このとき、圧力レギュレータ58の弁体66がバルブシート80に着座しているため、調圧室82内の燃圧が一層上昇する。そして、圧力レギュレータ58の調圧室82内の燃圧が、制御圧室83の燃圧よりも大きくなると、ダイアフラム65が制御圧室83側へ撓み変形し、弁体66がバルブシート80から離れることにより、調圧室82内の燃料がバルブシート80内、調圧室側のケース69の小径筒部69a内、燃料排出孔78を通じて、フィルタケース38のレギュレータ受入凹部52の上段側筒部52a内へ排出される。さらに、その上段側筒部52a内に排出された燃料は、燃料放出口54を介して燃料タンク12内へ排出される。そして、調圧室82内の燃圧が低下すると、ダイアフラム65が調圧室82側へ撓み変形され、弁体66がバルブシート80に着座する。このようにして、調圧室82内の燃圧すなわちエンジンへ供給される燃圧が、定常圧値よりも高い高圧、例えば約600kPa程度に調整される。
上記したように、エンジンへ供給される燃圧が圧力レギュレータ58によって高燃圧に調整されることにより、インジェクタの噴射燃料の微粒化を促進し、エンジンの始動性を向上することができる。なお、三方弁60のオン状態は、エンジンの始動開始(イグニッションスイッチ又はスタートスイッチ等の始動スイッチのON(オン))から始動完了後の所定時間経過後までのエンジン始動時の間において継続されるものとする。
また、圧力レギュレータ58の制御圧室83に導入される燃圧は、リリーフ弁62によって設定圧に制御される。すなわち、制御圧室83内の燃圧がスプリング137の弾性力よりも高くなると、球弁136がスプリング137の弾性力に抗して開かれ、制御圧室83内の燃料が弁室133を通じて逃がされることにより、その制御圧室83内の燃圧が設定値になるまで低下される。制御圧室83内の燃圧が設定値になると、球弁136はスプリング137の弾性力により閉じられる。これにより、圧力レギュレータ58の制御圧室83内の燃圧が設定圧に制御される。
また、ECU102から出力される制御信号により、三方弁60のソレノイドコイル97がオフされると、三方弁60の第1のポート91が遮断されかつ第2のポート92と第3のポート93が連通される。この状態では、ユニットケース56の制御圧通路116の上流側通路部116a内の燃料が、下流側通路部116b内すなわち圧力レギュレータ58の制御圧室83へ導入することが制限される。これとともに、制御圧室83に大気が導入される。すなわち、制御圧室83が大気に開放される。このため、制御圧室83内でダイアフラム65に作用する圧力は、バルブスプリング87の弾性力のみとなる。したがって、圧力レギュレータ58の調圧室82内の燃圧すなわちエンジンへ供給される燃料の圧力が定常圧、例えば約400kPa程度に調整される。
上記したように、エンジンへ供給される燃圧が圧力レギュレータ58によって定常圧に調整されることにより、燃料ポンプ14等に係る負荷を低減することができる。なお、三方弁60のオン状態は本明細書でいう「高圧状態」に相当し、また、三方弁60のオフ状態は本明細書でいう「定常圧状態」に相当する。
前記した燃料供給装置10によると、燃料タンク12内の燃料は、燃料ポンプ14によって吸入されて昇圧された後、圧力レギュレータ58により所定の燃圧に調整されてエンジンへ供給される。また、ECU102により三方弁60が制御されて、圧力レギュレータ58の制御圧室83内に対する燃料の導入状態と大気の導入状態とに選択的に切替えられることにより、エンジンへ供給される燃圧を変えることができる。
ところで、圧力レギュレータ58の制御圧室83及び三方弁60の弁室104に燃料を流通させるための制御圧通路116が1つの通路形成部材であるユニットケース56に形成されている。このため、圧力レギュレータ58の制御圧室83及び三方弁60に対する制御圧用燃料通路に係るホース、パイプ等の配管部品の部品点数及び組付工数を削減し、配管を簡素化することができる。ひいては、ユニットケース56に対する圧力レギュレータ58及び三方弁60の組付性及びその組付けに係るシール性を向上することができる。
また、ホース、パイプ等の配管部品を用いる場合に比べて、圧力レギュレータ58の制御圧室83に対する制御圧が安定化されるため、圧力レギュレータ58の調圧性を向上することができる。また、圧力レギュレータ58、三方弁60、リリーフ弁62が前後方向(図3において左右方向)に列状に配置されているため、調圧ユニット18をコンパクト化し、ひいては燃料供給装置10をコンパクト化することができる。また、圧力レギュレータ58と三方弁60とを近接して配置することができるため、制御圧用燃料通路に係る容積を削減し、圧力応答性を向上することができる。
また、ユニットケース56が、圧力レギュレータ58のケーシング64の制御圧室側のケース68を支持する部材である。詳しくは、ユニットケース56が、圧力レギュレータ58のケーシング64の制御圧室側のケース68を支持するレギュレータ支持部110を有する部材である。このため、圧力レギュレータ58のケーシング64の制御圧室側のケース68を支持する部材とユニットケース56とを兼用することができる。
また、ユニットケース56に圧力レギュレータ58と三方弁60が同一方向(図3において上方)から組付けられている。このため、ユニットケース56に対する圧力レギュレータ58及び三方弁60の組付性を向上することができる。
また、ユニットケース56の制御圧通路116に、圧力レギュレータ58の制御圧室83内の燃圧を設定圧に制御するリリーフ弁62が設けられている(図3参照)。このため、圧力レギュレータ58の制御圧室83内の燃圧をリリーフ弁62により設定圧に制御することができる。また、ユニットケース56の制御圧通路116にリリーフ弁62が設けられることにより、リリーフ弁62に対する制御圧用燃料通路を形成するためのホース、パイプ等による配管を省略し、制御圧用燃料通路に係る配管を簡素化することができる。
また、ユニットケース56の制御圧通路116にその上流側から下流側に向かって三方弁60、圧力レギュレータ58、リリーフ弁62が順に配置されている(図3参照)。このため、ユニットケース56の制御圧通路116内を流れる燃料が、三方弁60、圧力レギュレータ58、リリーフ弁62の順で流通した後、制御圧通路116から流出されることになる。これにより、制御圧通路116における袋小路状の通路部をなくすことができる。したがって、制御圧通路116における燃料の淀みすなわち滞留を防止あるいは低減することができる。
また、ユニットケース56に圧力レギュレータ58と三方弁60とリリーフ弁62の計3つが同一方向(図3において上方)から組付けられている。このため、ユニットケース56に対する圧力レギュレータ58と三方弁60とリリーフ弁62の計3つの組付性を向上することができる。なお、ユニットケース56には、圧力レギュレータ58と三方弁60とリリーフ弁62のうちの少なくとも2つを同一方向から組付ける構成とすればよい。
[実施例2]
本発明の実施例2を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。なお、図11は燃料供給装置を一部破断して示す正面図である。
図11に示すように、本実施例は、前記実施例1(図1参照)の燃料導入ホース142の上流側端部を、吸入フィルタ27のホース接続口36に代えて、フィルタケース38の燃料流出口44と連通口53との間の通路壁に設けたホース接続孔147に接続したものである。すなわち、フィルタケース38の燃料流出口44から吐出された燃料(昇圧された燃料)の一部を、燃料導入ホース142を介して、ユニットケース56の制御圧通路116に導入する構成としたものである。
[実施例3]
本発明の実施例3を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。なお、図12は燃料供給装置を示す構成図である。
図12に示すように、本実施例は、前記実施例1(図1参照)の燃料導入ホース142の上流側端部を、吸入フィルタ27のホース接続口36に代えて、燃料ポンプ14の燃料吐出口28に接続したものである。すなわち、燃料ポンプ14の燃料吐出口28から吐出された燃料(昇圧された燃料)の一部を、燃料導入ホース142を介して、ユニットケース56の制御圧通路116に導入する構成としたものである。
[実施例4]
本発明の実施例4を説明する。本実施例は、前記実施例1の一部を変更したものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明を省略する。なお、図13は燃料供給装置を一部破断して示す正面図である。
図13に示すように、本実施例は、前記実施例1(図3参照)におけるレギュレータ受入凹部52を、フィルタケース38に代えて、セットプレート20に設けたものである。なお、セットプレート20の下面側において、燃料供給管21はL字管状に形成されている。燃料供給管21の横向きの先端部には、前記配管部材50が接続されている。また、セットプレート20の上面側において、燃料供給管21の上端部には、L字管状のフィードパイプ148がクリップ149により抜け止めされた状態で回転可能に接続されている。このフィードパイプ148に燃料供給通路22が接続されている。
前記燃料供給管21の一側部(図13において右側部)には、下面を開口する円筒状のレギュレータ受入凹部52が形成されている。レギュレータ受入凹部52における連通口53が燃料供給管21内と連通されている。また、レギュレータ受入凹部52における上段側筒部52aの上端部は逆U字状に形成されており、その下端部が燃料放出口54となっている。
また、前記調圧ユニット18のユニットケース56において、三方弁支持部112とリリーフ弁支持部114は、前記実施例1とは上下逆向きに形成されており、ユニットケース56に三方弁60及びリリーフ弁62の計2つが同一方向(図13において下方)から組付けられている。このため、ユニットケース56に対する三方弁60とリリーフ弁62の計2つの組付性を向上することができる。
本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、燃料導入ホース142の上流側端部を、燃料ポンプ14の燃料吐出口28と並列的に設けられた第2の燃料吐出口に接続することもできる。また、燃料導入ホース142の上流側端部を、燃料ポンプ14のベーパジェット32と並列的に設けられた第2のベーパジェットに接続することもできる。すなわち、圧力レギュレータ58の制御圧室83には、燃料ポンプ14により昇圧された又は昇圧途中の燃料(加圧燃料)の一部が導入されるものであれば、その燃料は燃料ポンプ14の任意の部位から導出することができる。
実施例1に係る燃料供給装置を示す構成図である。 燃料供給装置を一部破断して示す正面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 図2のIV−IV線矢視断面図である。 燃料ポンプを示す断面図である。 フィルタケースの要部を示す断面図である。 制御圧調整ユニットを示す側断面図である。 圧力レギュレータを示す断面図である。 三方弁を示す断面図である。 ユニットケースを示す断面図である。 実施例2に係る燃料供給装置を一部破断して示す正面図である。 実施例3に係る燃料供給装置を示す構成図である。 実施例4に係る燃料供給装置を一部破断して示す正面図である。 従来例に係る燃料供給装置を示す構成図である。
符号の説明
10 燃料供給装置
12 燃料タンク
14 燃料ポンプ
18 調圧ユニット(制御圧調整ユニット)
56 ユニットケース(通路形成部材)
58 圧力レギュレータ
60 三方弁(切替弁)
62 リリーフ弁
65 ダイアフラム(可動隔壁)
68 制御圧室側のケース(制御圧室側の部分)
82 調圧室
83 制御圧室
102 ECU(制御装置)
104 弁室
116 制御圧通路

Claims (6)

  1. 燃料タンク内の燃料をエンジンへ供給する燃料ポンプと、
    可動隔壁により画成された調圧室及び制御圧室を有し、前記燃料ポンプにより昇圧された燃料の一部が導入された調圧室内の燃圧を、前記燃料ポンプにより昇圧された又は昇圧途中の燃料の一部が導入された制御圧室内の圧力に応じて調整しかつ調圧室で余剰となった調圧用燃料を排出する圧力レギュレータと、
    制御装置による制御に基づいて前記圧力レギュレータの制御圧室内に対する燃料の導入状態と大気の導入状態とに選択的に切替える切替弁と
    を備えた燃料供給装置であって、
    前記圧力レギュレータの制御圧室及び前記切替弁の弁室に燃料を流通させるための制御圧通路が1つの通路形成部材に形成されていることを特徴とする燃料供給装置。
  2. 請求項1に記載の燃料供給装置であって、
    前記通路形成部材が前記圧力レギュレータの制御圧室側の部分を支持する部材であることを特徴とする燃料供給装置。
  3. 請求項1又は2に記載の燃料供給装置であって、
    前記通路形成部材に前記圧力レギュレータと前記切替弁が同一方向から組付けられていることを特徴とする燃料供給装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の燃料供給装置であって、
    前記通路形成部材の制御圧通路に、前記圧力レギュレータの制御圧室内の燃圧を設定圧に制御するリリーフ弁が設けられていることを特徴とする燃料供給装置。
  5. 請求項4に記載の燃料供給装置であって、
    前記通路形成部材の制御圧通路にその上流側から下流側に向かって前記切替弁、前記圧力レギュレータ、前記リリーフ弁が順に配置されていることを特徴とする燃料供給装置。
  6. 請求項4又は5に記載の燃料供給装置であって、
    前記通路形成部材に前記圧力レギュレータと前記切替弁と前記リリーフ弁のうちの少なくとも2つが同一方向から組付けられていることを特徴とする燃料供給装置。
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