JP2007255378A - 燃料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料供給装置としての諸性能を犠牲にすることなく、異音発生を抑止できるような燃料供給装置を提供する。
【解決手段】フューエルポンプ2、フューエルフィルタ3、プレッシャレギュレータ4等がリザーバカップ6内に収容され、フューエルポンプ2の吸入部2bがリザーバカップ6内にあり、プレッシャレギュレータ4からの余剰燃料によりジェットポンプ10を作動させて燃料タンク100内の燃料をリザーバカップ6内へ汲み上げるフューエルポンプモジュール1において、フューエルフィルタ3とプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の形状を、その通路長さLおよび通路断面積と等しい面積を有する円の直径Dの関係を、L/D≧3と設定した。
【選択図】図2
【解決手段】フューエルポンプ2、フューエルフィルタ3、プレッシャレギュレータ4等がリザーバカップ6内に収容され、フューエルポンプ2の吸入部2bがリザーバカップ6内にあり、プレッシャレギュレータ4からの余剰燃料によりジェットポンプ10を作動させて燃料タンク100内の燃料をリザーバカップ6内へ汲み上げるフューエルポンプモジュール1において、フューエルフィルタ3とプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の形状を、その通路長さLおよび通路断面積と等しい面積を有する円の直径Dの関係を、L/D≧3と設定した。
【選択図】図2
Description
本発明は、燃料ポンプおよびその関連部品等を一体的にモジュール化して、燃料タンク内に組み込まれている燃料供給装置に関するもので、特に車両に用いて好適である。
燃料供給装置としては、たとえば、燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタと、燃料フィルタから流出した燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁とを一つのモジュールにまとめたものがある(特許文献1参照)。
特開2005−83303
燃料ポンプから吐出された燃料を燃料タンク外へ送出する燃料通路途中には、燃料ポンプから送出された燃料の一部を燃料タンク内に戻すリターン通路が分岐している。燃料圧力調整弁燃料圧力調整弁は、この燃料通路とリターン通路の分岐点に設けられている。燃料圧力調整弁は、リターン通路の入口を覆うように配置された弁体と、弁体をリターン通路の入口を塞ぐ方向に付勢する付勢部材とを備えている。燃料ポンプから吐出されて燃料圧力調整弁に流入した燃料の流体力は、弁体を付勢力に打ち勝って押し開く方向に作用する。この構成によれば、燃料ポンプの吐出量が少なく燃料の流体力が小さいときは、弁体のリフト量は0、あるいは極わずか(すなわち、リターン通路へ流出する燃料流量は0あるいは極わずか)である。一方、燃料ポンプの吐出量が十分多く燃料の流体力が大きいときは、弁体のリフト量は増大し、リターン通路へ流出する燃料流量も増加する。これにより、燃料タンク外へ送出される燃料圧力が所定値に維持される。
燃料ポンプの駆動源としてはモータが用いられ、一般に直流モータ、詳しくはスロット付き整流子式直流モータが用いられている。このタイプの直流モータは、電源電圧により回転数が決まる。また、スロットを有するためトルク変動が生じる。このトルク変動により燃料ポンプからの吐出燃料圧力は規則的に変動し、いわゆる圧力脈動が生じる。
燃料ポンプの吸入口は、常に燃料で満たされたリザーバカップ内にあり、燃料タンク内の残存燃料量が少ないときでも、燃料ポンプが確実に燃料を吸入しエンジンに供給することを可能としている。
燃料ポンプ吐出量が少ないとき、たとえば、エンジン始動時においてスタータモータに大電流が流れ燃料ポンプへの印加電圧が低下しているとき、においては、燃料圧力調整弁は閉じているが、上述した圧力脈動による力が弁体に作用すると弁体が開弁方向に移動する。これにより、弁体および付勢部材からなる振動系に振動が励起され、その系の固有振動数で振動する。また、燃料ポンプ作動中は燃料圧力調整弁部には絶えず圧力脈動が伝播され、その力が弁体に作用する。したがって、弁体は、リターン通路入口の弁座に衝突・離間を繰り返し共振状態となり、これにより、異音が発生して運転者に違和感を抱かせる可能性がある。
一方、エンジンが始動してスタータモータが停止すると、燃料ポンプへの印加電圧が回復し燃料ポンプの吐出量が増加する。すると、燃料圧力調整弁の弁体は常に弁座から離れた状態となり、弁座との距離、つまりリフト量が変動して燃料圧力を調整する。このとき、燃料の圧力脈動は依然としてあるが、弁体が弁座に衝突しないので異音は発生しない。
ところで、燃料タンク内の燃料が少ないときでも燃料ポンプが燃料を確実に吸入できるように、燃料ポンプを桶状のリザーバカップ内に収容するとともに、燃料ポンプの吸入口をリザーバカップの底部に配置したものがある。この場合、上述のリターン通路先端にジェットポンプを装着して、リターン通路から流出する燃料の流体エネルギを利用して、燃料タンク内の燃料をリザーバカップ内に供給している。
このような構成の燃料供給装置においては、燃料圧力調整弁の背圧が高くなり、上述した、圧力脈動に起因する異音発生現象がより顕著に発生する。
さらに、リターン通路内の燃料圧力を調整するために、リターン通路途中にリリーフ弁を備えた燃料供給装置がある。このような構成の燃料供給装置においては、燃料ポンプ吐出量が少ないときは、リターン通路内の燃料圧力がリリーフ弁開弁圧力より低いためリリーフ弁は着座したままである。上述したような燃料圧力調整弁の弁体の共振挙動が発生すると、それに連動してリターン通路内にも燃料圧力の脈動が伝播され、その作用により、今度はリリーフ弁がその弁体および付勢部材からなる振動系に振動が励起され、その系の固有振動数で振動してリリーフ弁の弁座に衝突・離間を繰り返し、異音が発生する。
すなわち、リターン通路途中にリリーフ弁を備えた燃料供給装置においては、燃料ポンプ吐出流量が少ないときには、燃料圧力調整弁の振動に追従してリリーフ弁も振動する。このため、やはり異音が発生して運転者に違和感を抱かせる可能性がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、燃料供給装置としての性能を維持しつつ、異音発生を抑止できるような燃料供給装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の燃料供給装置は、燃料タンク内に設置されて前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、燃料ポンプの吐出口と燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、燃料通路の長さLと前記燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係を、L/D≧3としたことを特徴としている。
一般に、流体中を伝播する圧力脈動は、通路断面積が急激に変化したりすると減衰するが、通路を伝播中においても減衰する。
上述の構成によれば、燃料通路の長さを規定することによって、燃料圧力調整弁部における燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
これにより、燃料圧力調整弁の弁体が弁座に衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
ところで、燃料ポンプの吐出口と燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路の断面形状が、たとえば直径1cmの円形である場合、L/D≧3なる関係を成立させるためには、通路長さLは3cm以上とする必要がある。この長さは、燃料供給装置の体格内に十分収容可能であり、この燃料通路が燃料供給装置の体格を増大させることはない。
また、本発明の請求項1に記載の燃料供給装置においては、燃料ポンプの吐出口と燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路の通路長さLと、燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係を規定するのみであり、特に絞り等を設けていないので、燃料ポンプの吐出側の流路抵抗はほとんど増加しない。
この場合、本発明の請求項2に記載の燃料供給装置のように、燃料ポンプの吐出口と燃料圧力調整弁との間に燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタを設け、燃料通路は略U字状に形成されフィルタの外側に配設された構成とすれば、燃料通路を燃料フィルタの外周面に沿わせることにより、体格増大を抑制しつつ燃料通路の必要長さを確保することができる。
本発明の請求項3に記載の燃料供給装置は、燃料タンク内に設置されて燃料タンク内の燃料を燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタと、燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、燃料フィルタの出口と燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、燃料通路は略U字状に形成されフィルタの外側に配設されたことを特徴としている。
上述の構成によれば、燃料通路は略U字状に形成されるため、その長さは燃料フィルタの出口と燃料圧力調整弁との最短距離に比べてかなり長くなる。したがって、燃料圧力調整弁部における燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
これにより、燃料圧力調整弁の弁体が弁座に衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
本発明の請求項4に記載の燃料供給装置は、燃料タンク内に設置されて燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、燃料ポンプの吐出口と燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、燃料通路に流路抵抗部を設けたことを特徴としている。
流路抵抗部とは、燃料の流れを妨げるように作用するものであり、たとえば流路断面積を絞るオリフィス等のことである。
燃料通路を流れる燃料は、流路抵抗部を通過することで圧力が低下する。したがって、燃料圧力調整弁部に伝達される燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
これにより、燃料圧力調整弁の弁体が弁座に衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
本発明の請求項5に記載の燃料供給装置は、請求項1または請求項4に記載の燃料供給装置において、燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタと、燃料ポンプ、燃料フィルタおよび圧力調整弁を収容するとともに燃料を貯留する略有底状のリザーバカップと、燃料圧力調整弁により所定圧力に調整された燃料のうち余剰燃料を燃料タンク内にもどすリターン通路と、リターン通路の先端に装着されて余剰燃料流を利用して燃料タンク内の燃料をリザーバカップ内に導入するジェットポンプとを備えたことを特徴としている。
一般に、リターン通路先端にジェットポンプを備えると、リターン通路内の燃料圧力、つまり燃料圧力調整弁の背圧が上昇し、燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動により誘起される異音発生現象がより顕著なものとなる傾向がある。このような燃料供給装置に本発明の請求項1または請求項4に記載の構成を適用すれば、燃料圧力調整弁部に伝達される燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
これにより、燃料圧力調整弁の弁体が弁座に衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
この場合、本発明の請求項7に記載の燃料供給装置のように、リターン通路途中にリターン通路内の燃料圧力を調整するリリーフ弁を備える構成としてもよい。
リリーフ弁は、リターン通路内の燃料圧力、すなわち燃料圧力調整弁の下流側の燃料圧力を所定値以下に維持し、それにより、燃料圧力調整弁の作動を確実なものとして、送出通路を経て燃料供給装置から送出される燃料圧力を高精度で所定圧力に調整できるようにするためのものである。
一方、リリーフ弁は、燃料圧力調整弁と同様な構造であるため、従来の燃料供給装置においては、燃料ポンプ吐出流量が少ないときには、燃料圧力調整弁の振動に追従してリリーフ弁も振動して、異音を発生する。このような燃料供給装置に本発明の請求項1または請求項4に記載の構成を適用すれば、燃料圧力調整弁部に伝達される燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
本発明の請求項6に記載の燃料供給装置は、請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置において、燃料ポンプ、燃料フィルタおよび圧力調整弁を収容するとともに燃料を貯留する略有底状のリザーバカップと、燃料圧力調整弁により所定圧力に調整された燃料のうち余剰燃料を燃料タンク内にもどすリターン通路と、リターン通路の先端に装着されて余剰燃料流を利用して燃料タンク内の燃料をリザーバカップ内に導入するジェットポンプとを備えたことを特徴としている。
一般に、リターン通路先端にジェットポンプを備えると、リターン通路内の燃料圧力、つまり燃料圧力調整弁の背圧が上昇し、燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動により誘起される異音発生現象がより顕著なものとなる傾向がある。このような燃料供給装置に本発明の請求項2または請求項3に記載の構成を適用すれば、燃料圧力調整弁部に伝達される燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
これにより、燃料圧力調整弁の弁体が弁座に衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
この場合、本発明の請求項7に記載の燃料供給装置のように、リターン通路途中にリターン通路内の燃料圧力を調整するリリーフ弁を備える構成としてもよい。
リリーフ弁は、リターン通路内の燃料圧力、すなわち燃料圧力調整弁の下流側の燃料圧力を所定値以下に維持し、それにより、燃料圧力調整弁の作動を確実なものとして、送出通路を経て燃料供給装置から送出される燃料圧力を高精度で所定圧力に調整できるようにするためのものである。
一方、リリーフ弁は、燃料圧力調整弁と同様な構造であるため、従来の燃料供給装置においては、燃料ポンプ吐出流量が少ないときには、燃料圧力調整弁の振動に追従してリリーフ弁も振動して、異音を発生する。このような燃料供給装置に本発明の請求項2または請求項3に記載の構成を適用すれば、燃料圧力調整弁部に伝達される燃料ポンプ駆動用モータのトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、燃料圧力調整弁の開弁圧力より低くなるように減衰させることができる。
以下、本発明による燃料供給装置を自動車の燃料タンクに装着されたフューエルポンプモジュールに適用した場合を例に図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を示す模式図である。
図1は、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を示す模式図である。
図2は、図1中のII部拡大図である。図2において、プレッシャレギュレータ4およびリリーフバルブ11は、いずれも閉弁状態で示されている。
フューエルポンプモジュール1は、燃料タンク100内に設置され、燃料タンク100内の燃料を吸い上げて燃料タンク100外、つまりエンジン(エンジン)に向けて送出する。また、フューエルポンプモジュール1は、燃料タンク100外に送出される燃料の圧力を所定圧力に調圧している。この所定の圧力に調圧された燃料は、燃料レール(図示せず)に供給され、そこからエンジンの各シリンダの燃焼室に搭載される燃料噴射弁(図示せず)に供給される。
フューエルポンプモジュール1は、図1に示すように、フューエルポンプ2と、フューエルポンプ2から吐出される燃料に含まれている可能性のある異物を除去するフューエルフィルタ3と、フューエルポンプ2から吐出される燃料の圧力を調整する燃料圧力制御弁であるプレッシャレギュレータ4と、フューエルポンプ2の吸入口に装着されて燃料中の比較的大きな異物を除去するためのサクションフィルタ5と、以上述べた構成品である燃料ポンプ2、フューエルフィルタ3、プレッシャレギュレータ4およびサクションフィルタ5を収容するとともにその中に燃料を貯留するリザーバカップ6と、プレッシャレギュレータ4で調圧された燃料を燃料タンク100の外へ供給するための燃料供給通路7と、プレッシャレギュレータ4の調圧作動により余剰となった燃料、すなわちエンジン(図示せず)へ供給されない燃料を燃料タンク100内へ戻すリターン通路8と、リターン通路8の先端に装着されリターン燃料の運動エネルギを利用して燃料タンク100内の燃料をリザーバカップ6内に導入するジェットポンプ9と、リターン通路8のプレッシャレギュレータ4側端部近傍に配置されたリリーフ弁であるリリーフバルブ10とから構成されている。上述の各構成部品は、互いに固定されて一つの部品であるフューエルポンプモジュール1を形成している。
フューエルポンプモジュール1は、図1に示すように、フランジ11を備えている。フランジ11は、燃料タンク100の開口部101を塞ぐように取り付けられている。フランジ11は、上述した構造部材の一部として形成されている。フューエルポンプモジュール1の図1中においてフランジ11より下方の部分は、開口部101を介して燃料タンク100内に挿入される。そして、フランジ11を燃料タンク100に固定することによって、フューエルポンプモジュール1が燃料タンク100に固定される。
なお、フューエルポンプモジュール1には、上述した各構成部品のほかに、燃料の液面位置を検出するフューエルセンダ(図示せず)も一体的に組み込まれている。
フューエルポンプ2は、図1に示すように、略円柱状に形成されたポンプ本体部2aと、ポンプ本体部2aの一端側(図1の下端側)に設けられ、サクションフィルタ5が装着された吸入部2bと、ポンプ本体部2aの他端側(図1の上端側)に設けられた吐出部2cとから構成される周知の燃料ポンプである。なお、ポンプ本体部2aには、フューエルポンプ2のモータ(図示せず)へ給電するためのリード線(図示せず)等が設けられている。
フューエルポンプ2は、図1に示すように、後述するフューエルフィルタ3内に嵌合固定され、吐出部2cはフューエルフィルタ3の入口ギャラリ3bに連通している。
フューエルフィルタ3は、樹脂材料からなるハウジング3a内に、燃料を濾過し燃料中の異物を捕集するフィルタエレメント3bと、フィルタエレメント3bへの燃料入口である入口ギャラリ3cと、フィルタエレメント3bからの燃料出口である出口ギャラリ3dとを備えている。
フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dよりも下流側には、図1に示すように、燃料通路7を介して、燃料圧力調整弁であるプレッシャレギュレータ4が設置されている。プレッシャレギュレータ4は、フューエルフィルタ3から流出した燃料の圧力を所定圧力に調整するためのものである。プレッシャレギュレータ4により所定圧力に調整された燃料は、送出通路8を経て燃料タンク100の外へ、つまりエンジンへ供給される。
すなわち、フューエルポンプ2から吐出された燃料は、フューエルフィルタ3で濾過された後、燃料通路7、プレッシャレギュレータ4、送出通路8を通ってフューエルポンプモジュール1から送出される。
ここで、フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dとプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7は、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、一本の直線状且つ断面が円形の通路として形成されている。具体的には、燃料通路7は、断面形状が直径1cmの円形且つその長さLは3.5cmとなっている。すなわち、燃料通路7の長さLと燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係が、L/D=3.5≧3であるように設定されている。
一方、プレッシャレギュレータ4における圧力調整作動により余剰となった燃料は、図1に示すように、リターン通路9を経て後述するジェットポンプ10へ供給される。
リターン通路9の途中には、詳しくは、プレッシャレギュレータ4の近くには、図1に示すように、リリーフ弁であるリリーフバルブ11が配置されている。リリーフ弁11は、リターン通路9内の燃料圧力を調整するためのものである。
上述した、燃料通路7、送出通路8、プレッシャレギュレータ4取り付け部およびリリーフバルブ11の一部分は、図2に示すように、フューエルフィルタ3のハウジング3aと一体的に樹脂成形により形成されている。
以上説明した、フューエルポンプ2、フューエルフィルタ3、サクションフィルタ5、燃料通路7、プレッシャレギュレータ4、送出通路8およびリリーフバルブ11は、図1に示すように、燃料を貯留するリザーバカップ6内に収容されている。リザーバカップ6は、樹脂材料から略有底容器状に形成され、その底部6aを燃料タンク100の底部側として配置されている。すなわち、フューエルポンプ2は、リザーバカップ6内の燃料を吸入部2bから吸い込んでいる。
リザーバカップ6の底部6a近傍には、図1に示すように、ジェットポンプ10が取り付けられるとともに、ジェットポンプ10には、図1に示すように、前述のリターン通路9の先端が接続されている。ジェットポンプ10は、リターン通路9から供給される燃料流、すなわちプレッシャレギュレータ4から排出された余剰燃料流のエネルギを用いて、リザーバカップ6の外側にある燃料をリザーバカップ6内に汲み上げるものである。
リザーバカップ6を設けることにより、特に燃料タンク100内の燃料量が少ないときにおいて、自動車の走行中に燃料液面が揺動してもフューエルポンプ2の吸入部2bは常に燃料中にあるので、確実に燃料をエンジンに供給することができる。
さらに、ジェットポンプ10を用いることにより、燃料タンク100内の燃料量が減少し、空に近い状態、すなわち燃料タンク100内の液面位置がリザーバカップ6の上端よりも低い状態においても、燃料タンク内100の燃料を安定してエンジンに供給することができる。
ここで、プレッシャレギュレータ4およびリリーフバルブ11の構造および作動について簡単に説明する。
先ず、プレッシャレギュレータ4の構成について説明する。
プレッシャレギュレータ4は、図2に示すように、ケーシング4a内に、バルブ4d、バルブシート4e、スプリング4f等を収容保持して形成されている。ケーシング4aは、たとえば金属板にプレス加工を施して図2に示すような形状に形成されている。ケーシング4aは、図2に示すように、貫通孔である燃料入口4bおよび燃料出口4cを備えている。ケーシング4a内には、図2に示すように、円筒状のバルブシート4eがケーシング4aに圧入固定されるとともに、バルブ4dが、バルブシート4eに密着可能に配置されている。さらに、バルブ4dと直列にスプリング4fがスプリングシート4gを介して装着されている。スプリング4fはコイルスプリングが用いられ圧縮状態で取り付けられている。したがって、スプリング4fの弾性力は、バルブ4dをバルブシート4eに密着させる方向に、言い換えるとプレッシャレギュレータ4を閉弁させる方向に作用する。バルブ4dおよびスプリングシート4g間にはダイヤフラム4hが挿入されて、このダイヤフラム4hにより、バルブ4dのバルブシート4e側空間とバルブ4dのスプリング4f側空間とは気密的に分離されている。なお、ダイヤフラム4hは柔軟性を有し且つ耐燃料腐食性に優れる材質、たとえば樹脂材料の薄幕から形成され、バルブ4dの図2中の上下方向における移動に対してはほとんど抵抗とならない。プレッシャレギュレータ4は、図2に示すように、ハウジング3aに、O―リング13、O−リング14およびバックアップリング15を介して、圧入固定されている。このとき、ケーシング4aの燃料入口4bが燃料通路7に連通し且つ燃料出口4cが送出通路8に連通するように取り付けられる。
次に、プレッシャレギュレータ4の作動について説明する。
フューエルフィルタ3から流出した燃料が燃料通路7を通って燃料入口4bからプレッシャレギュレータ4内に流入する。この燃料はバルブ4dに衝突するとともにバルブシート4eの外周を流れて、燃料出口4cを介してプレッシャレギュレータ4の外部へ流出、つまり送出通路8に流入する。
このとき、バルブ4dには、燃料圧力により図2において下向きの力が作用する。この燃料圧力によりバルブ4dに作用する力の大きさと、スプリング4fによる付勢力の大きさとの関係でバルブ4dの位置が決まる。
フューエルポンプ2の吐出量が少ない場合は、燃料圧力によりバルブ4dに作用する力がスプリング4fによる付勢力より小さいため、バルブ4dは動かず閉弁状態を維持する。
フューエルポンプ2の吐出量が少し増大し、燃料圧力によりバルブ4dに作用する力がスプリング4fによる付勢力を上回ると、バルブ4dは図2の下方にわずかに移動する。これにより、燃料の一部はバルブシート4eの中央孔4jを通ってリターン通路9へ流入する。この場合、バルブ4dの移動量、すなわちリフト量は小さく、リターン通路9へ流入する燃料流量も少ない。
フューエルポンプ2の吐出量がさらに増大し、燃料圧力によりバルブ4dに作用する力がスプリング4fによる付勢力をさらに上回ると、バルブ4dのリフト量も増大し、リターン通路9へ流入する燃料流量も増加する。
このように、プレッシャレギュレータ4は、フューエルポンプ2の吐出量に応じてバルブ4dのリフト量が変わり、言い換えるとリターン通路9へ流入する燃料流量が変わり、それによって、送出通路8へ流出する燃料圧力が所定圧力に保たれる。
次に、リリーフバルブ11の構成について説明する。
リリーフバルブ11は、図2に示すように、フューエルフィルタ3のハウジング3aと一体的に型成形により形成された円筒状のバルブハウジング3e内に、バルブ11a、スプリング11cを収容し、バルブハウジング3eのバルブ11aと反対側にプラグ11dを圧入した後、バルブハウジング3eの外周部分を熱かしめしてプラグ11dを固定している。プラグ11dには、リリーフバルブ11内部空間とリリーフバルブ11外部とを連通するリリーフ通路11eが設けられている。スプリング11cは圧縮状態で装着されているので、その弾性力により、バルブ11aはバルブハウジング3eのリターン通路9側端面であるバルブシート11bに押し付けられて密着している。バルブシート11bの中央部には、図2に示すように、リリーフバルブ11をリターン通路9に連通させるバルブ孔11fが設けられている。バルブ11aの直径はバルブハウジング3eの内径よりも小さく設定されており、バルブ11aの外周とバルブハウジング3eとの間には隙間がある。
次に、リリーフバルブ11の作動について説明する。
フューエルフィルタ3から流出してプレッシャレギュレータ4内に流入した燃料は、プレッシャレギュレータ3により圧力を調整されて、その一部は送出通路8へ流出し、一部はリターン通路9へ流出する。リターン通路9へ流入した燃料は、バルブ孔11fを介してリリーフバルブ11へ流入する。すると、バルブ11aには、燃料圧力により図2において左向きの力が作用する。一方、バルブ11aには、スプリング11cの付勢力により、図2において右向きの力が作用している。
このため、フューエルポンプ2の吐出量が少なく、プレッシャレギュレータ3からリターン通路9に流入した燃料の圧力が低いときは、バルブ11aは動かず閉弁したままとなっている。
フューエルポンプ2の吐出量が少し増大し、リターン通路9内の燃料圧力が所定値を越えると、バルブ11aの左向きに作用する燃料圧力による力がバルブ11aの右向きに作用するスプリング11cによる付勢力を上回り、バルブ11aが図2において左側に移動する。すると、リターン通路9内の燃料の一部はバルブ孔11fを介してリリーフバルブ11内に流入し、バルブ11aとバルブハウジング3eとの隙間およびプラグ11dのリリーフ通路11eを通って、リリーフバルブ11の外側、つまり燃料タンク100内に流出する。これにより、リターン通路9内の燃料圧力が所定値以内に維持される。
リリーフバルブ11により、リターン通路9内の燃料圧力、すなわちプレッシャレギュレータ3の下流側の燃料圧力を所定値以下に維持することにより、プレッシャレギュレータ3の作動を確実なものとして、送出通路8を経てフューエルポンプモジュール1から送出される燃料圧力を高精度で所定圧力に調整することができる。
次に、以上説明したように構成されたフューエルポンプモジュール1の特徴、すなわちフューエルフィルタ3とプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の形状を、その通路長さLおよび通路断面積と等しい面積を有する円の直径Dの関係を、L/D≧3と設定したこと、の作用効果について説明する。
従来の燃料供給装置においては、燃料ポンプ吐出量が少ないとき、たとえば、エンジン始動時においてスタータモータに大電流が流れ燃料ポンプへの印加電圧が低下しているとき、においては、燃料圧力調整弁は閉じているが、上述した圧力脈動による力が弁体に作用すると弁体が開弁方向に移動する。これにより、弁体および付勢部材からなる振動系に振動が励起され、その系の固有振動数で振動する。また、燃料ポンプ作動中は燃料圧力調整弁部には絶えず圧力脈動が伝播され、その力が弁体に作用する。したがって、弁体は、リターン通路入口の弁座に衝突・離間を繰り返し共振状態となり、これにより、異音が発生して運転者に違和感を抱かせる可能性がある。さらに、リターン通路内の燃料圧力を調整するために、リターン通路途中にリリーフ弁を備えた燃料供給装置においては、燃料圧力調整弁の弁体の共振挙動が発生すると、それに連動してリターン通路内にも燃料圧力の脈動が伝播され、その作用により、今度はリリーフ弁がその弁体および付勢部材からなる振動系に振動が励起され、その系の固有振動数で振動してリリーフ弁の弁座に衝突・離間を繰り返し、異音が発生する。
一方、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、フューエルフィルタ3とプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の通路長さLを3.5cm、断面形状を直径1cmの円形としている。すなわち、燃料通路7の長さLと燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係を、L/D=3.5≧3と設定している。
これにより、プレッシャレギュレータ4に伝播されるフューエルポンプ2のトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、プレッシャレギュレータ4を開弁させない程度までに減衰させることができる。したがって、プレッシャレギュレータ4のバルブ4dがバルブシート4eに衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
同時に、プレッシャレギュレータ4が閉じたままに維持され、リターン通路9内へ燃料中の圧力脈動が伝播しないので、リリーフバルブ11のバルブ11aにそれを振動させるような力も作用しない。したがって、プレッシャレギュレータ4のバルブ4dの共振に連動してリリーフバルブ11のバルブ11aがバルブシート11bに衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
ところで、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1では、燃料通路7の長さLを3.5cm、断面形状を直径1cmの円形としたのみであり、他に燃料流路の抵抗となるような手段、たとえば絞り等は一切設けていない。したがって、フューエルポンプモジュール1としての諸性能、すなわち、燃料圧力設定可能範囲、あるいはエンジンに供給する燃料流量範囲はなんら影響を受けない。
したがって、フューエルポンプモジュール1としての諸性能を犠牲にすることなく、異音発生を抑止できるようなフューエルポンプモジュール1を提供することができる。
なお、以上説明した本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、燃料通路7の長さを3.5cm且つ断面形状を直径1cmの円形としているが、これに限る必要はなく、燃料通路7の長さLと燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係がL/D≧3であるような範囲において、各寸法および断面形状は自由に設定してよい。
また、以上説明した本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、燃料通路7を単一直線状としているが、単一直線状に限る必要は無く、他の形状、たとえば折れ曲がって曲折部を有する形状であってもよい。たとえば、く字状であってもよい。その場合は、く字状の燃料通路7のうち、プレッシャレギュレータ4直前の直線部分に対して、その通路長さLと通路断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係が、L/D≧3となるように設定すれば、上述した実施形態と同様の効果が得られる。
(第2実施形態)
図3に、本発明の第2実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を説明する模式図を示す。
図3に、本発明の第2実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を説明する模式図を示す。
本発明の第2実施形態によるフューエルポンプモジュール1では、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1に対して、フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dとプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の形状を変更している。第2実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、図3に示すように、略U字状に形成するとともに、フューエルフィルタ3の外周側面に沿わせて配置している。
この場合、燃料通路7の長さを比較的長く設定できるので、フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dにおける圧力脈動を、燃料通路7内をプレッシャレギュレータ4へ向かって伝播中に大幅に減衰させることができる。
これにより、プレッシャレギュレータ4に伝播されるフューエルポンプ2のトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、プレッシャレギュレータ4を開弁させない程度までに減衰させて、プレッシャレギュレータ4のバルブ4dがバルブシート4eに衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
(第3実施形態)
図4に本発明の第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を説明する模式図を示す。
図4に本発明の第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1の構成を説明する模式図を示す。
本発明の第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1では、本発明の第1実施形態によるフューエルポンプモジュール1に対して、フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dとプレッシャレギュレータ4とを連通する燃料通路7の形状を変更している。すなわち、図4に示すように、燃料通路7の途中に、流路抵抗部としてのオリフィス16を設けている。
第3実施形態においては、フューエルフィルタ3の出口ギャラリ3dにおける圧力脈動を、燃料通路7内をプレッシャレギュレータ4へ向かって伝播中、オリフィス16を通過する際に大幅に減衰させることができる。
これにより、プレッシャレギュレータ4に伝播されるフューエルポンプ2のトルク変動に起因する圧力脈動の大きさを、プレッシャレギュレータ4を開弁させない程度までに減衰させて、プレッシャレギュレータ4のバルブ4dがバルブシート4eに衝突・離間を繰り返して異音が発生することを防止できる。
なお、以上説明した、本発明の第1〜第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、リザーバカップ6、リターン通路9の先端に装着されたジェットポンプ10を備えているが、これらを備えていない構成であってもよい。
また、以上説明した、本発明の第1〜第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、フューエルポンプ2の吸入部2bにサクションフィルタ5を設けているが、サクションフィルタ5の無い構成であってもよい。
また、以上説明した、本発明の第1〜第3実施形態によるフューエルポンプモジュール1においては、リターン通路9にリリーフバルブ11を備えているが、リリーフバルブ11の無い構成としてもよい。
1 フューエルポンプモジュール(燃料供給装置)
2 フューエルポンプ(燃料ポンプ)
2a 本体部
2b 吸入部
2c 吐出部
3 フューエルフィルタ(燃料フィルタ)
3a ハウジング
3b フィルタエレメント
3c 入口ギャラリ
3d 出口ギャラリ
3e バルブハウジング
4 プレシャレギュレータ(燃料圧力制御弁)
4a ケーシング
4b 入口
4c 出口
4d バルブ
4e バルブシート
4f スプリング
4g スプリングシート
4h ダイヤフラム
4j 中央孔
5 サクションフィルタ
6 リザーバカップ
6a 底部
7 燃料通路
8 送出通路
9 リターン通路
10 ジェットポンプ
11 リリーフバルブ(リリーフ弁)
11a バルブ
11b バルブシート
11c スプリング
11d プラグ
11e リリーフ通路
11f バルブ孔
12 フランジ
13 O−リング
14 O−リング
15 バックアップリング
16 オリフィス(流路抵抗部)
100 燃料タンク
101 開口部
D 直径
L 長さ
2 フューエルポンプ(燃料ポンプ)
2a 本体部
2b 吸入部
2c 吐出部
3 フューエルフィルタ(燃料フィルタ)
3a ハウジング
3b フィルタエレメント
3c 入口ギャラリ
3d 出口ギャラリ
3e バルブハウジング
4 プレシャレギュレータ(燃料圧力制御弁)
4a ケーシング
4b 入口
4c 出口
4d バルブ
4e バルブシート
4f スプリング
4g スプリングシート
4h ダイヤフラム
4j 中央孔
5 サクションフィルタ
6 リザーバカップ
6a 底部
7 燃料通路
8 送出通路
9 リターン通路
10 ジェットポンプ
11 リリーフバルブ(リリーフ弁)
11a バルブ
11b バルブシート
11c スプリング
11d プラグ
11e リリーフ通路
11f バルブ孔
12 フランジ
13 O−リング
14 O−リング
15 バックアップリング
16 オリフィス(流路抵抗部)
100 燃料タンク
101 開口部
D 直径
L 長さ
Claims (7)
- 燃料タンク内に設置されて前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、
燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、
前記燃料ポンプの吐出口と前記燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、
前記燃料通路の長さLと前記燃料通路の断面積と等しい面積を有する円の直径Dとの関係を、L/D≧3としたことを特徴とする燃料供給装置。 - 前記燃料ポンプの吐出口と前記燃料圧力調整弁との間に前記燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタを設け、
前記燃料通路は略U字状に形成され前記フィルタの外側に配設されたことを特徴とする請求項1に記載の燃料供給装置。 - 燃料タンク内に設置されて前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、
燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタと、
前記燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、
前記燃料フィルタの出口と前記燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、
前記燃料通路は略U字状に形成され前記フィルタの外側に配設されたことを特徴とする燃料供給装置。 - 燃料タンク内に設置されて前記燃料タンク内の燃料を前記燃料タンク外へ供給する燃料供給装置であって、
燃料を吸入し吐出する燃料ポンプと、
前記燃料ポンプから吐出された燃料の圧力を調整する燃料圧力調整弁と、
前記燃料ポンプの吐出口と前記燃料圧力調整弁とを連通する燃料通路とを備え、
前記燃料通路に流路抵抗部を設けたことを特徴とする燃料供給装置。 - 前記燃料ポンプから吐出される燃料中の異物を除去する燃料フィルタと、
前記燃料ポンプ、前記燃料フィルタおよび前記圧力調整弁を収容するとともに燃料を貯留する略有底状のリザーバカップと、
前記燃料圧力調整弁により所定圧力に調整された燃料のうち余剰燃料を前記燃料タンク内にもどすリターン通路と、
前記リターン通路の先端に装着されて前記余剰燃料流を利用して前記燃料タンク内の燃料を前記リザーバカップ内に導入するジェットポンプとを備えたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の燃料供給装置。 - 前記燃料ポンプ、前記燃料フィルタおよび前記圧力調整弁を収容するとともに燃料を貯留する略有底状のリザーバカップと、
前記燃料圧力調整弁により所定圧力に調整された燃料のうち余剰燃料を前記燃料タンク内にもどすリターン通路と、
前記リターン通路の先端に装着されて前記余剰燃料流を利用して前記燃料タンク内の燃料を前記リザーバカップ内に導入するジェットポンプとを備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の燃料供給装置。 - 前記リターン通路の途中に前記リターン通路内の燃料圧力を調整するリリーフ弁を備えることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の燃料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006083566A JP2007255378A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 燃料供給装置 |
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---|---|---|---|
JP2006083566A JP2007255378A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 燃料供給装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007255378A true JP2007255378A (ja) | 2007-10-04 |
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JP2006083566A Pending JP2007255378A (ja) | 2006-03-24 | 2006-03-24 | 燃料供給装置 |
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2006
- 2006-03-24 JP JP2006083566A patent/JP2007255378A/ja active Pending
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