JP4874093B2 - 二酸化窒素の分解方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス混合物、例えば内燃機関の排ガス混合物、中の二酸化窒素(NO)を一酸化窒素(NO)に分解する方法に関する。
内燃機関から出る排ガスは、一酸化炭素(CO)、未燃焼炭化水素(HC)、酸化窒素(NO)および粒子状物質(PM)を包含する汚染物の混合物を含んでなる。NO成分は、一酸化窒素(NO)および二酸化窒素(NO)を含んでなることができる。内燃機関から出る排ガス中のこれらの汚染物の、大気中に放出することができるレベルは、法律により規制されている。そのような法規制には、エンジン設計、エンジン管理および/または排ガス後処理、および典型的には3つの対策すべての組合せにより適合させることができる。
主としてディーゼル排気を処理するための先行技術の排気機構は、排ガス中のNOをNOに酸化するための酸化触媒、および下流にある、PMを捕獲するためのフィルターを備えてなる。この配置を使用するディーゼルPM処理方法は、どちらもここに参考として含めるヨーロッパ特許第0341382号明細書または米国特許第4,902,487号明細書に記載されている。この方法では、濾過されていないPMおよびNOを包含する排ガス、例えばディーゼル排ガス、を酸化触媒の上に通し、NOをNOに転化し、PMをフィルター上に集め、集めたPMをNOとの反応により燃焼させる。この技術は、Johnson MattheyのContinuously Regenerating TrapまたはCRT(商品名)として市販されている。NO中でPMを燃焼させることにより、COおよびNOが形成され、SAE890404に記載されているようにNOからNへの完全還元につながる副反応の可能性がある。
この方法の利点は、ディーゼルPMを400℃までの温度で燃焼させることができることであり、これに対して、酸素中でのPM燃焼は約500℃以上で起こる。これは、ディーゼル排ガスがガソリンエンジンから出る排ガスよりも一般的に低温であり、機構が、排ガス温度を増加するための追加手段、いわゆる「能動的」再生方式、を備えずに、酸素中でのPM燃焼にのみ依存する場合には、PMがフィルター上に蓄積し、機構中の背圧問題を引き起こすので、重大である。
ヨーロッパ特許第0341382号明細書に記載されている方法に関する問題は、その出願の公開以降、排気放出物規制が厳しくなるにつれて、立法府が、大気中に排出できるのNO量を制限することを議論し始めたことである。例えば、California Air Resources Board (CARB)は、関連する走行サイクルの排気管NOの最大20%をNOとして放出することを提案している(California's Diesel Risk Reduction Program, September 2000 and Title 13, California Code of Regulations, Chapter 14, section 2706参照)。NOは毒性であり、低濃度でも頭痛、めまい、および吐き気を引き起こすことがある。NOには不快臭もある。酸化触媒上で発生したNOと反応させるための、フィルター上にあるPMが不十分であるか、または排ガスの温度が、NO中でPMを燃焼させるのに好ましい範囲より低い場合、NOがフィルターをすり抜け、好ましくないことに大気中に排出されることがある。
この問題は、内燃機関が閉鎖された空間、例えば車両が鉱物を掘り出し、積載し、地表に輸送する鉱山、で使用される場合に特に深刻である。多くの鉱山操業で粒子状物質が発生するので、放出されるPMのレベルを下げるためのフィルターを備えてなる排気後処理機構が考えられている。さらに、岩石を***し、所望の鉱石を回収するための爆発物がNOを発生することがある。従って、閉鎖された環境で、PMおよびNOの両方を含む排ガスが大気中に放出されるのを抑制し、鉱山労働者の健康および安全性を向上させるのが有利である。事実、the US Mine Safety and Health Administrationは、NO放出を増加するディーゼル粒子フィルター機構を備えてなるディーゼルエンジン排気機構の使用を抑制している。
炭化水素(HC)による選択的触媒還元(SCR)では、HCが、OよりもNOと選択的に反応し、式(1)に従って窒素、COおよび水を形成する。
{HC}+NO→N+CO+HO (1)
酸素との非選択的競合反応は、式(2)により与えられる。
{HC}+O→CO+HO (2)
NOのHC−SCRに触媒作用させるための、所望の反応(1)を選択的に促進するHC−SCRの2種類の好ましい群(HC−SCR触媒は、「リーンNO触媒」(LNC)、「DeNO触媒」、「NO吸蔵触媒」、「NO還元触媒」および「非選択的触媒還元触媒」(これらの触媒は、非選択的反応、例えば式(2)にも触媒作用するので)と呼ばれる)。これらの2つの好ましい群は、アルミナ上の白金および銅置換されたゼオライト、例えばCu/ZSM−5、である。
Pt系触媒は、比較的低い温度(ピーク活性〜250℃)で作用する傾向があり、HC−SCR活性を与えるための比較的狭い温度範囲を有するのに対し、ゼオライト系HC−SCR触媒は、Pt系HC−SCR触媒よりも広い温度範囲を有し、より高い温度で作用する(ピーク活性〜400℃)。
この問題に対する一つの有力な解決策は、ヨーロッパ特許第0758713号明細書に記載されているが、その一実施態様では、排気機構が、所望により白金系酸化触媒およびディーゼル粒子フィルター(DPF)をCRT(商品名)配置で、およびDPFの下流にNO吸収材を備えてなる。このNO吸収材は、ラムダ>1排ガス組成物中でNOをNに酸化するための白金、ラムダ<1排ガス組成物中でNOをNに還元するためのロジウム、および少なくとも一種の、アルカリ金属、例えばカリウムおよびセシウム、アルカリ土類金属、例えばバリウムおよびカルシウム、および希土類金属、例えばランタン、から選択された、NOを吸収し、それを硝酸塩として貯蔵するための物質を含んでなることができる。白金、ロジウムおよびNO吸収材料を含んでなる触媒組成物は、典型的にはNOトラップと呼ばれる。
第二の実施態様では、NO還元触媒をフィルターの下流に配置し、ディーゼルHC燃料およびCOを使用してNOからNへの還元に触媒作用させる。NO還元触媒は、ゼオライト、例えば銅または鉄でイオン交換したZSM−5、または白金を担持するモルデナイトでよい。しかし、ヨーロッパ特許第0758713号明細書から、NOを還元するためのHC還元体が、追加の燃料を排気サイクル中に注入することにより、または排気通路中に直接注入することにより、排気機構中に導入されることは明らかである。どちらの場合も、注入は、常にCRT(商品名)酸化触媒の上流になされる。
我々の国際特許第WO03/037507号明細書で、我々は、排ガス組成がラムダ>1である時にNOをNOに酸化するための触媒、例えば白金系触媒、およびNO酸化触媒の下流に、すなわちCRT(商品名)構造で、配置したフィルターを備えてなる内燃機関用の排気機構を開示している。このフィルターは、酸化触媒、例えば白金および/またはパラジウム、ロジウムおよびNO吸収材料、例えば上記のヨーロッパ特許第0758713号明細書に記載されている材料のいずれか、を含んでなることができる。この配置のフィルター成分自体は、日本国特許第2722987号明細書に記載されている。
我々は、NOをNOに触媒作用により分解する方法を研究し、非常に驚くべきことに、比較的酸性の粒子状耐火性酸化物材料が、特に活性であることを見出した。我々は、転化率を最適化するには、比較的少量のHC還元体が望ましいことを見出した。理論に捕らわれたくはないが、我々は、HCが酸性材料上でコークスを形成し、これが、NOからNOへの分解を促進すると考えている。そのようなコークス形成を促進するために、ある種の金属を酸性材料中に包含することができ、それらの金属化された材料の幾つかは、公知のHC−SCR触媒である。無論、HC−SCRの目的は、NOをNに転化することであり、この目的には、C1HC:NOの比2〜6(我々の国際特許第WO98/40153号明細書参照)が上記の温度範囲内で好ましい。一方、我々の結果は、比較的少量のNへの還元が行われるが、HC−SCRに対するよりもはるかに低い温度およびC1HC:NO比で、非常に良好なNOからNOへの転化が達成できることを示している。
第一の態様では、本発明は、リーンバーン内燃機関の排ガス中にある二酸化窒素(NO)を一酸化窒素(NO)に分解する方法であって、排ガスのC1炭化水素:酸化窒素(C1HC:NO)比を0.1〜2に調節し、このガス混合物を、ゼオライト、タングステンドーピングしたチタニア、シリカ−チタニア、ジルコニア−チタニア、ガンマ−アルミナ、無定形シリカ−アルミナ、およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択された粒子状酸性耐火性酸化物と接触させ、流出ガスを大気中に放出することを含んでなる、方法を提供する。
ヨーロッパ特許第0888816号明細書は、3種類の金属、銅、プラセオジムおよびイットリウムを含み、炭化水素:酸化窒素のモル比が0.5〜30である、排気放出物を抑制する触媒を開示している。
ヨーロッパ特許第0541271号明細書は、リーンバーンガソリン燃料エンジンから出る排気中のNOを処理するための、遷移金属交換したゼオライト(すなわちCu−ZSM5)含む第一段階触媒、および第一段階触媒からの流出物を処理するための、三元触媒である第二段階触媒を含んでなる触媒系を開示している。エンジンは、排ガス中のNOとHCの比が1/3〜3/1(すなわち最小C250ppmとNO200〜400ppm)の範囲内になるように制御される。第二触媒の性能および第一および第二段階触媒の組合せだけが例で査定されている。
一実施態様では、粒子状耐火性酸化物が金属またはその化合物を担持し、その金属は、ロジウム、パラジウム、鉄、銅およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択される。
NOは、内燃機関の排ガス中の約50%までのNOxを構成することができる。従って、一実施態様では、HC:NO比は0.2から4に調節される。
我々は、規定されたHC:NO比に対して、NO転化率は低温では低下することを見出した。放出されるNOの最大20%という、提案されるCARB閾に適合させるには、一実施態様で、HC:NO比を調節する段階を、排ガス温度が250℃以上である時にのみ行うのが好ましい。NO転化は、類似の触媒に対してHC−SCRに必要な温度より、はるかに低い温度で可能である、すなわちFe−ベータゼオライト上でのHC−SCRには約400℃であるのに対して、NO転化には250℃強であることが分かる。
別の実施態様では、HC:NO比を調節する段階を、排気機構中でNOを増加するように予め決められた範囲内に排ガス温度がある時に行う。そのような温度範囲は、通常、エンジンの種類および車両の負荷によって異なる。代表的な実施態様には、重負荷ディーゼルを備えてなる市中心部のバス(250〜300℃)、市中心部以外を走るバス(400℃まで)、および重負荷ディーゼルトラック(500℃まで)が挙げられる。
潜在的に、本発明の第一態様による方法は、すべての化学的、例えば工業的、プロセスにより発生するNOを包含するガス混合物を処理するのに使用できる。しかし、本発明の目的には、本方法は、内燃機関における炭化水素燃料、例えばディーゼル燃料、ガソリン燃料、天然ガス(NG)または液体石油ガス(LPG)の燃焼から発生するガス混合物を処理するためにある。
第二の態様により、本発明は、内燃機関用の排気機構であって、好適な還元体で二酸化窒素(NO)を一酸化窒素(NO)に分解するための触媒、および使用中に、該触媒の上流にある排ガス中のC1炭化水素:酸化窒素(C1HC:NO)比を0.01〜2に調節するための手段を含んでなり、該触媒が、ゼオライト、タングステンドーピングしたチタニア、シリカ−チタニア、ジルコニア−チタニア、ガンマ−アルミナ、無定形シリカ−アルミナ、およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択された粒子状の酸性耐火性酸化物からなり、所望により金属またはその化合物を担持し、該金属が、ロジウム、パラジウム、鉄、銅およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択される、排気機構を提供する。
一実施態様では、調節手段が、排ガスのC1HC:NO比を0.05〜1に調節するように設計される。
別の実施態様では、調節手段が、使用中に、排ガス温度が250℃を超える時に作動するように制御される。
別の実施態様では、調節手段が、使用中に、排ガス温度が500℃未満である時に作動するように制御される。
調節手段の制御は、一実施態様で、所望によりエンジン管理装置(ECU)の一部を形成することもできるプロセッサーを備えてなる好適な手段により行うことができる。
C1HC:NO比を制御するには、機構が、機構中の下記の条件、すなわち排ガス温度、触媒床温度、排ガス物質流、排ガス中のNO(例えば好適なNOセンサーにより検出されるような)、マニホルド真空、点火タイミング、エンジン速度、スロットル位置、排ガス組成物のラムダ値、エンジン中に注入される燃料の量、排ガス循環バルブの位置、およびブースト圧、の一つ以上の状態を入力するための一個以上のセンサーを備えてなるのが好ましい。
無論、C1HC:NO比は、受け取った該または各入力により変化し得る。例えば、低い排ガス温度では、高い比が予め決められたNO転化率に望ましいのに対し、高温では低いC1HC:NO比を使用できる。
別の実施態様では、制御手段は、上記入力の少なくとも一つに応答して、貯蔵されたルック−アップテーブルまたはエンジンマップにより操作される。
C1HC:NO比を予め規定された範囲内に調節することは、HC量の増加により、またはNOの調節により、例えば排ガス再循環の量を調節することにより、行うことができる。機構中のHCを増加させる場合、これは、多くの方法により、例えば少なくとも一個のエンジンシリンダーの点火タイミングを調節することにより、少なくとも一個のエンジンシリンダーの燃料注入タイミングを調節することにより、あるいはエンジンの空燃比を調節することにより、行うことができる。
特別な実施態様では、これらの入力を、空気排ガス温度センサーおよび物質流センサーにより行う。排ガス温度は、エンジンから出るNOのレベルに適度に相関しており、排気機構、例えばCRT(商品名)、中の触媒上でNO酸化をモデル化できるので、排ガスNOを推定することができる。物質流量も既知である場合、触媒上でのNO分解に望ましいC1HC:NO比を得るのに、どの位多くのHC燃料、例えばディーゼルを注入するかを計算できる筈である。
別の実施態様では、NO分解触媒を、少なくとも一種のPGM、好ましくは白金およびパラジウムの少なくとも一種、を含んでなる酸化触媒の下流に配置する。ヨーロッパ特許第0341382号明細書または米国特許第4,902,487号明細書から、そのような触媒は、排ガス中のNOをNOに400℃までの温度で酸化でき(より高い温度では、正反応が熱力学的に制限される)、従って、触媒の意図する目的が、何か他の反応、例えばディーゼル粒子状物質、COまたはディーゼル炭化水素の可溶性有機画分または揮発性有機画分の酸化、に触媒作用させることであっても、その通りであることが公知である。しかし、NO分解触媒の上流で排気機構中に追加のHCを導入する場合、これは酸化触媒の下流で行うことが重要である。これは、ヨーロッパ特許第075813号明細書に開示されている配置との明らかな矛盾であり、我々は、その特許における発明者らは、酸化触媒の上流にHCを注入し、PGM酸化触媒の上でさらに還元させるという利点を得るか、またはディーゼル粒子状物質フィルターを再生するために、触媒上で発熱させることを意図したものと考えている。無論、NO分解触媒を酸化触媒の下流に配置し、その酸化触媒がNOを発生させて下流にあるフィルター上でPMを燃焼させるため、すなわちCRT(商品名)機構、である場合、NO分解触媒はフィルターの下流に配置する。
別の実施態様では、酸化触媒が、粒子状物質フィルター、例えばディーゼル粒子状物質フィルターまたはDPF、上にある。そのような配置は、「触媒作用を持たせた煤フィルター」またはCSFと呼ばれることがある。触媒は、フィルター上の煤および粒子状物質の燃焼を促進する、すなわち燃焼温度を下げることができる。しかし、フィルター上に酸化触媒が存在すると、フィルターのフィルター部分を離れるNOのレベルが、フィルターに入るNOの量よりも高くなることもある。
別の実施態様では、酸化触媒をNO吸収材料と関連させる。そのような一配置では、NO吸収材料、典型的にはアルカリ金属、例えばカリウムまたはセシウム、の少なくとも一種の化合物、アルカリ土類金属、例えばバリウム、ストロンチウムまたはカルシウム、の少なくとも一種の化合物、あるいは希土類金属、例えばランタンまたはイットリウム、の少なくとも一種の化合物、が酸化触媒と関連する。一般的に、これらの化合物は酸化物であるが、使用中、これらの化合物は、水酸化物、炭酸塩、またはNO吸収に続いて、(以下に説明するように)硝酸塩として存在することもできる。
この配置では、ラムダ>1条件中に酸化触媒上で発生したNOは、NO吸収材料中に吸収され、硝酸塩として貯蔵される。NO吸収材料は、NOを吸収する容量が限られているので、定期的に再生する、すなわち貯蔵されたNOを除去する必要がある。一般的にこれは、実際に、例えば追加のHC燃料を排ガス中に注入するか、または燃焼混合物中に入る空気を少なくすることにより、ラムダ組成を一時的に調節し、排ガスの酸素濃度を下げることにより行う。その結果、得られる排ガスは「リッチになる」が、ラムダ<1組成になる必要はない。アルカリ、アルカリ土類および希土類金属の硝酸塩形態は、リッチ排ガス中では不安定であることが分かっており、従って、少なくともNOとNOの混合物であると考えられるNOが放出される。
典型的には、NO吸収材料を含んでなる組成物は、還元体の存在下でNOをNに還元するためのロジウムも含んでなる。しかし、本発明のNOロジウム分解触媒は、一般的に酸化触媒として使用される他のPGM、例えば白金および/またはパラジウム、を含まない。一配置では、例えば、NO分解触媒は、フィルター下流の別のモノリス上にある。しかし、特別な実施態様では、NO分解触媒を、フィルターの下流末端に配置することができる。
フィルターは、セラミック材料、例えば炭化ケイ素またはコージーライト、のウォール−フロ−フィルターを包含する好適な基材でよい。あるいは、ヨーロッパ特許第1057519号明細書または国際特許第WO03/038248号明細書に記載されている装置でよい。
NO分解触媒に好適なゼオライト成分の例は、ZSM−5、β−ゼオライト、Y−ゼオライトまたはモルデナイトである。そのようなゼオライトに対する好適なシリカとアルミナのモル比は、25〜400、所望により30〜80である。
金属またはその化合物を担持するNO分解触媒は、公知の方法、例えば好適な金属塩を使用する少なくとも一種の担体材料の湿式含浸と、それに続くか焼、共沈殿またはイオン交換により、製造することができる。
シリカ−チタニア、ジルコニア−チタニアまたはタングステン−チタニアは、真の混合酸化物または複合材料酸化物の形態でよい。ここで定義する「複合材料酸化物」とは、少なくとも2種類の元素からなる真の混合酸化物ではなく、少なくとも2種類の元素の酸化物を含んでなる高度に無定形の酸化物材料を意味する。
一実施態様では、本発明の排気機構に使用する触媒は、粒子状耐火性酸化物の総重量に対して0.1〜5.0重量%のロジウム、例えば0.25〜2.5重量%のロジウムを含む。
特別な実施態様では、触媒は、ガンマ−アルミナ上の、実質的に0.5重量%のロジウムからなる。
別の実施態様では、NO分解触媒は、粒子状耐火性酸化物の総重量に対して1〜10重量%の銅、例えば2.5〜7.5重量%の銅を含む。粒子状耐火性酸化物がゼオライトである場合、銅は、耐火性酸化物上に含浸、イオン交換または共沈殿させることができる。
特別な実施態様では、触媒は、ゼオライトZSM−5および/またはβ−ゼオライト上の、実質的に5重量%の銅からなる。
別の実施態様では、触媒は、粒子状耐火性酸化物の総重量に対して1〜10重量%の鉄、例えば2.5〜7.5重量%の鉄を含む。粒子状耐火性酸化物がゼオライトである場合、鉄は、耐火性酸化物上に含浸、イオン交換または共沈殿させることができる。
特別な実施態様では、触媒は、実質的に5重量%の鉄からなり、少なくとも一種の担体はゼオライトZSM−5および/またはβ−ゼオライトである。
別の実施態様では、触媒は、粒子状耐火性酸化物の総重量に対して0.1〜5.0重量%のパラジウム、例えば0.25〜2.5重量%のパラジウムを含む。
特別な実施態様では、触媒は、タングステン−チタニア上の、実質的に2重量%のパラジウムからなる。
第三の態様により、本発明は、本発明の排気機構を備えてなる内燃機関を提供する。そのようなエンジンは、いずれかの好適な燃料、例えばディーゼル燃料、ガソリン燃料、天然ガス(NG)または液体石油ガス(LPG)、を燃料とすることができるが、好ましくはディーゼル燃料により動力を得る。
第四の態様で、本発明は、本発明の第三の態様によるエンジンを備えてなる車両、例えば鉱山車両、を提供する。
本明細書で記載するNO分解触媒は、NOの還元に触媒作用することに加えて、排ガス条件中でSOからSOへの還元にも触媒作用することができ、そのような反応が望ましい場合に使用し、例えばディーゼル走行サイクル中に観察されるSO由来の粒子状物質の量を低減させることができると考えられる。
本発明をより深く理解するために、添付の図面を参照しながら下記の例を例示のためにのみ記載する。
例1
一連の触媒を模擬触媒活性試験(SCAT)ガス装置で、NO200ppm、C1ディーゼル燃料(MK1)約120ppm、O12%、CO4.5%、HO4.5%およびSO20ppmを含み、残りがNである(C1HC:NO約0.6)模擬排ガス反応混合物中におけるNO分解能力を分析した。各触媒を反応混合物中、10℃/分の勾配で150℃から500℃に加熱した。供試触媒は、5重量%銅イオン交換したZSM5−30ゼオライト((担体の総重量に対して)5Cu/ZSM5−30)、ガンマ−アルミナ上0.5重量%ロジウム((粒子状担体の総重量に対して)0.5Rh/Al)および5重量%銅イオン交換したβ−ゼオライト−30((担体の総重量に対して)5Cu/ベータ−30)であった。
比較用として、メッシュを備えたブランク反応器上でNO分解を測定し、5Cu/β−ゼオライト−30を上記の混合物で、ただしディーゼル燃料の非存在下で試験した。別の試験として、5重量%銅イオン交換したZSM5−30ゼオライトを上記の排ガス反応混合物中で試験したが、その際、NO200ppmをNO100ppmおよびNO100ppm、すなわちNO:NO1:1で置き換えた。NO分解およびNOからのNO形成の結果を図1および2に示す。
ディーゼル燃料を加えることにより、NOからNOへの低温転化が改良されることが分かる。5Cu/β−ゼオライト−30触媒は、最も活性が高い触媒であり、約200〜約350℃でNOを100%除去した。
気体状NO組成を200ppmNOから100ppmNO/100ppmNOに変えても、低温性能にほとんど影響しないが、その活性は、NO/NO混合物を使用すると、高温で急速に低下した。これがNO抑制によるものか(この高温では恐らく起きない)、入口NO濃度を200から100ppmに下げたことと関連する速度論/反応次数効果によるものかは、まだ明らかではない。
温度300〜400℃におけるNO分解対NO形成に対する物質収支は相関していない。例えば、350℃で、NO除去は100%であるが、気相中には約150ppmのNOしか見られない(すべてのNOがNOに分解された場合に我々が予想する200ppmの代わりに)。従って、我々は、ここである程度のリーンNO還元が起きており、貯蔵されたHCおよび気相HCを使用してNOを除去すると考えているが、温度範囲はこの仮定に適合している。
例2
実験室で、試験台に取り付けた、ヨーロッパ特許第0341832号明細書に記載されているCRT(商品名)排ガス後処理機構、すなわちNOをNOに酸化するためのアルミニウム上白金を基剤とする酸化触媒、および下流にあるセラミックウォール−フロ−ディーゼル粒子状物質フィルター、を装備した重負荷エンジンを使用し、例1に示すNO分解触媒の原理を「現実世界」の条件で試験した。ディーゼル燃料注入装置をフィルターの下流に配置し、1平方インチあたり400セル(62セルcm−2)のセラミックモノリスを例1の5Cu/ベータ−ゼオライト−30触媒で被覆した。
NOおよびNOセンサーを使用して排気機構中の様々な地点におけるこれらのガスの量を検出し、検出したNO量を使用し、触媒上でのC1HC:NO比0.5および0.25を得るために注入すべきディーゼル燃料の量を計算した。約400℃まで、CRT(商品名)酸化触媒の下流にあるNOxの約50%がNOであるので、これらの値はそれぞれC1HC:NOx比約0.5および0.25に相関する。エンジン負荷を調節して排気機構中の温度を増加し、機構が定常状態条件で作動した後に測定を行った。
図3〜5は、C1HC:NO0.5に対する結果を示す。これらの記号一覧中、NO分解触媒は「クリーン−アップ」触媒と呼ばれる。良好なNO分解活性が観察されるが、NO分解%は、約300℃未満の温度で低下することが分かる。約325℃で、7%の少量のNO転化が観察される(結果は示していない)。使用した条件下で、NO/NOは、最も低い温度(250℃)を除いて、どの温度でも20%未満である。CRT(商品名)酸化触媒後のNO/NO比の低下は、NOよりNOを優先する熱力学的平衡のためである。無視できる程度のHCすり抜けが観察された(結果は示していない)。
C1HC:NO0.25では(結果を図6〜8に示す)、良好なNO分解がなお観察されるが、転化のピークは80%である。やはり、少量のNO転化が観察された(約325℃でピーク6.5%)。使用した条件下で、NO/NOは325℃を超える温度で20%未満である。無視できる程度のHCすり抜けが観察された。
例3
触媒エージングの影響を調査するために、5Cu/ベータ−30触媒を空気中500℃で、空気、HO10%およびSO50ppmのガス混合物中、400℃で63時間(リーン水熱硫黄エージングまたはLHSA)、および空気およびHO10%のガス混合物中、600℃で162時間(リーン水熱エージングまたはLHA)のエージングにかけた。これらの触媒は、SCATガス試験装置で、NO200ppm、C1ディーゼル燃料(MK1)100ppm、O12%、HO4.5%、CO4.5%、SO20ppmを含み、残りがNである模擬ガス反応混合物中、その他は例1で説明した様式で、それらのNO分解能力を試験した。結果を図9に示す。
リーン水熱エージングは、低温における%NO分解活性を実際に改善することが分かる。重大なのは、リーン水熱硫黄エージングが低温触媒活性をさらに高めることである。LHSAは、触媒成分を硫酸化すると予想されるので、この観察は、硫酸化が触媒の酸性度を増加するであろうから、触媒活性の機構に、触媒のコークス化が関与していることを示唆している。活性増加により、触媒上の、触媒と接触する炭化水素に由来するコークスが増加し得る。この理論を試験するために、別の一連の実験を行った。
例4
ゼオライト触媒の酸性度を増加させる一つの方法は、材料のシリカとアルミナのモル比を変えることである。触媒のNO分解活性が触媒酸性度と結びついているという理論を調査するために、シリカとアルミナのモル比が異なった一連のゼオライト触媒を試験した。具体的には、5Cu/ZSM−30(すなわち、シリカとアルミナのモル比が30であるZSM5ゼオライト)、5Cu/ZSM−300、5Cu/ベータ−30、5Cu/ベータ−300および金属化していないベータ−300を、SCATガス試験装置で、例1に記載されている手順に従い、例3のガス混合物で試験した。結果を図10および11に示す。
シリカとアルミナのモル比が低いゼオライト、すなわち酸性度がより高い材料、は、活性がより高いことが分かる。また、金属化されていないゼオライトはNO分解に活性であるが、金属化された触媒は活性がより高い。これは、金属がコークス化に一役買っていることを示唆している。β−ゼオライトでシリカとアルミナのモル比を増加しても、ZSM−5程には低温NO分解性能に影響しない。
NO分解活性に触媒のコークス化が関与していることを示すための試験をさらに行った。この実験では、5Cu/ベータ触媒を、コークス化の誘発を意図するガス混合物に300℃で10時間露出した。この混合物は、C1MK1ディーゼル燃料2000ppm、O12%、HO4.5%、CO4.5%、SO20ppmを含み、残りがNである。この触媒を、SCATガス試験装置で、例1に記載されている手順および例3のガス混合物を使用して試験した。結果を図12に示す。
「コークス化された」試料を試験し、次いで冷却し、同じ試料を再試験し、「ランプ1」および「ランプ2」を得た。コークスがNO分解反応に関与しているのであれば、ある程度のコークスがランプ1で消費されたであろうから、ランプ2はランプ1より低い活性を示すと予想され、これはこの実験により、低温活性における差で確認された。高温では、コークスは、触媒上での、供給ガス中のC1炭化水素の反応により補給されているであろう。
触媒上でのコークス形成は、コークス化された5Cu/β−ゼオライト−25試料(O11%、C1〜700ppm(MK1ディーゼル燃料)に300℃で16時間露出してコークス化)の温度プログラム化された酸化(TPO)分析によりさらに確認される。TPO分析は、温度プログラム化された脱着試験装置で、O5%、残りHe中で、昇温速度10℃/分で行った。COの放出を質量分光計により監視した。結果を図13に示す。
例5
下記の非ゼオライト触媒、すなわちガンマ−アルミナ上ロジウム0.5重量%(0.5Rh/Al)、タングステン−チタニア上パラジウム2重量%(2Pd/WO−TiO)、タングステン−チタニア自体、ガンマ−アルミナ上銅10重量%(10Cu/Al)およびタングステン−チタニア上銅5重量%(5Cu/WO−TiO)、を製造した。これらの触媒を例1に記載されている様式で、例3に記載されているガス混合物を使用して試験した。NO分解%と温度の関係の結果を図14および15に、5Cu/ゼオライト触媒と比較して示す。
図1は、ディーゼル燃料(約120ppmC1(MK1))を注入した場合と、注入しない場合の、NO分解触媒に対するNO転化率と温度(℃)の関係を、ブランク反応器と比較して示すグラフである。 図2は、ディーゼル燃料の存在下における、NOからのNO形成と温度の関係を、ブランク反応器と比較して示すグラフである。 図3は、HC:NO0.5における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO分解と温度の関係を示すグラフである。 図4は、HC:NO0.5における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO転化%と温度の関係を示すグラフである。 図5は、HC:NO0.5における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO/NO比(%)と温度の関係を示すグラフである。 図6は、HC:NO0.25における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO分解と温度の関係を示すグラフである。 図7は、HC:NO0.25における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO/NO比(%)と温度の関係を示すグラフである。 図8は、HC:NO0.25における、Cu/ベータ−30ゼオライト触媒上でのNO/NO比(%)と温度の関係を示すグラフである。 図9は、エージングした5Cu/ベータ−30ゼオライト触媒の活性を比較する、NO分解%と温度の関係を示すグラフである。 図10は、一連の5Cu/ゼオライト触媒の活性を比較する、NO分解%と温度の関係を示すグラフである。 図11は、シリカとアルミナのモル比が異なったゼオライトを有する2種類の5Cu/ZSM5触媒の活性を比較する、NO分解%と温度の関係を示すグラフである。 図12は、コークス化した、およびコークス化していない5Cu/ベータ−30触媒の活性を比較する、NO分解%と温度の関係を示すグラフである。 図13は、「コークス化した」5Cu/ベータ−25ゼオライト触媒の温度プログラム化された酸化(TPO)を示すグラフである。 図14は、5Cu/ZSM5−30と比較した、一連の非ゼオライト触媒の活性を比較する、NO%と温度の関係を示すグラフである。 図15は、5Cu/ベータ−25と比較した、一連の銅含有非ゼオライト触媒に対するNO分解%を示すグラフである。

Claims (18)

  1. ディーゼル内燃機関の排ガス中にある二酸化窒素(NO)を一酸化窒素(NO)に分解する方法であって、
    排ガスのC1炭化水素:酸化窒素(C1HC:NO)比を0.1〜2に調節し、
    前記ガス混合物を、ゼオライト、タングステンドーピングしたチタニア、シリカ−チタニア、ジルコニア−チタニア、無定形シリカ−アルミナ、およびこれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択された粒子状酸性耐火性酸化物と接触させ、及び
    流出ガスを大気中に放出することを含んでなる、方法。
  2. 前記粒子状耐火性酸化物が、金属または前記金属の化合物を担持してなり、
    前記金属が、ロジウム、パラジウム、鉄、銅およびこれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記C1HC:NO (x=2)比が、0.2から4に調節される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記C1HC:NO比を調節する段階が、250℃より上で行われ、必要に応じて500℃迄で行われる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. ディーゼル内燃機関用の排気機構であって、
    好適な還元体で二酸化窒素(NO)を一酸化窒素(NO)に分解するための触媒と、及び
    使用中に、前記触媒の上流にある排ガス中のC1炭化水素:酸化窒素(C1HC:NO)比を0.1〜2に調節するための手段とを備えてなり、
    前記触媒が、ゼオライト、タングステンドーピングしたチタニア、シリカ−チタニア、ジルコニア−チタニア、無定形シリカ−アルミナ、およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択された粒子状酸性耐火性酸化物からなり、所望により金属または前記金属の化合物を担持してなり、
    前記金属が、ロジウム、パラジウム、鉄、銅およびそれらのいずれか2種類以上の混合物からなる群から選択される、排気機構。
  6. 少なくとも一種のゼオライトが、ZSM−5、β−ゼオライト、Y−ゼオライトまたはモルデナイトである、請求項5に記載の排気機構。
  7. 前記調節する手段が、前記排ガス中のC1HC:NO比を0.2から4に調節するために採用されてなる、請求項5又6に記載の排気機構。
  8. 前記調節する手段が、使用中に、前記排気ガス温度が、250℃を超える時に、必要に応じて500℃迄の時に、作動するように制御されてなる、請求項5〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記調節手段が、プロセッサーと、必要に応じてエンジン管理装置(ECU)の一部であるプロセッサーとを含んでなる制御手段を備えてなる、請求項5〜8のいずれか一項に記載の排気機構。
  10. 前記制御手段が、下記の入力:
    排ガス温度、触媒床温度、排ガス物質流量、前記排ガス中のNO、マニホルド真空、点火タイミング、エンジン速度、スロットル位置、前記排ガス組成物のラムダ値、前記エンジン中に注入される燃料の量、排ガス循環バルブの位置、およびブースト圧、の一つ以上に応答して、前記C1HC:NO比を調節するものである、請求項9に記載の排気機構。
  11. 前記制御手段が、前記入力の少なくとも一つに応答して、貯蔵されたルック−アップテーブルまたはエンジンマップにより作動する、請求項10に記載の排気機構。
  12. 前記C1HC:NO比を調節する手段が、
    前記排ガス中に還元体を注入する手段、
    少なくとも一個のエンジンシリンダーの点火タイミングを調節する手段、
    少なくとも一個のエンジンシリンダーの燃料注入タイミングを調節する手段、
    エンジンの空燃比を調節する手段、および
    排ガス再循環速度の調節の少なくとも一つを備えてなる、請求項5〜11のいずれか一項に記載の排気機構。
  13. 前記NO分解触媒が、少なくとも一種のPGM、好ましくは白金およびパラジウムの少なくとも一種、を含んでなる酸化触媒の下流に配置されてなる、請求項5〜12のいずれか一項に記載の排気機構。
  14. 前記酸化触媒と前記NO分解触媒の間に粒子状物質フィルターを備えてなる、請求項13に記載の排気機構。
  15. 前記NO分解触媒が、前記粒子状物質フィルターの下流末端に配置されてなる、請求項14に記載の排気機構。
  16. 前記還元体注入手段が、前記NO分解触媒の上流、かつ、全てのPGM酸化触媒の下流において、前記排気機構中に前記還元体を注入するものである、請求項12又は請求項12に従属する請求項13〜15のいずれか一項に記載の排気機構。
  17. 請求項5〜16のいずれか一項に記載の排気機構を備えてなる、ディーゼル内燃機関。
  18. 請求項17に記載のエンジンを備えてなる車両、例えば鉱山車両。
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