図1は実施例1におけるシステム全体の構成を示す図である。200は複写機装置本体、1は複写機装置本体200背面に連結し、用紙の端面折り、ジャバラ状に折る紙折り装置を装着した例である。紙折り装置1は、本体との連結部2、用紙の耳を折る耳折り部3、用紙を搬送方向にジャバラ状に折るジャバラ折り部4、搬送方向を90°変更する搬送切換装置5、クロス折り装置6、表裏を反転させる反転装置7、用紙を90°回転させ、例えばA4横をA4縦に替える回転装置8、及び折られた用紙を排出しスタックするトレイ9からなっている。
複写機装置本体200には画像読取装置205が配置されていると共に、その下部に手差し給紙台208が配置されている。この手差し給紙台208に用紙をセットしこの用紙は、レジストロール207により一次停止され、タイミングをとって作像ユニット206に供給される。作像ユニット206は、図示しない感光体に画像データに対応した潜像が形成され、この潜像がトナーにより現像され、このトナーが用紙に転写され、定着装置210により定着されるようにしてある。定着装置210でトナーが定着された記録済用紙は記録済用紙排出ロール211により、紙折りを行う場合は紙折り装置1へ排出される。また、紙折りを行わない場合は、図示されていない切換爪により上排紙ローラ209により本体胴内へ排出される。
用紙を折る場合は記録済用紙排出ロール211より用紙は紙折り装置1に送られ、耳折りする場合は耳折り部3で用紙の角部が折られる。耳折り部3で用紙の角部が折られた後、用紙はジャバラ折り部4でジャバラ状に折られ、搬送切換装置5に送られる。搬送切換装置5では、搬送方向が変更され、クロス折り装置6(図2)でジャバラ折りされた用紙の短手方向が折られ、反転装置7で表裏を反転され、さらに用紙方向を回転装置8で回転させてトレイ9上にスタックされる。
図2は、本発明の実施形態に係る用紙処理部FRの概略構成を説明する正面図(図1で見ると背面から見た図)である。図2の用紙後処理部FRの上流には、図1に示すように紙折り装置1が配置され、そこからジャバラ折りされた画像形成済の用紙が矢印B方向(図1−矢印A方向)から順次搬送される。搬送されてくる用紙は、入口搬送ローラ20によって搬送切換装置5内に搬入され、搬送切換装置5内で搬送方向が90°変更され、矢印C方向に搬送される。
入口搬送ローラ20の用紙搬送方向上流側には図3の平面図に示すように入口センサ21aと耳折り用入口センサ21bが設けられ、前者は耳折りされていない前端を検知し、後者は耳折りされた残りの部分P1の前端を検知する。耳折り自体は、図3に示すように用紙の左下の角部を折り込んだものである。
搬送切換装置5はジョガーフェンス22a,22b、複数の戻しコロ23、複数の横搬送ローラ24、横穴パンチユニット10、縦穴パンチユニット11を備えている。ジョガーフェンス22a,22bは入口搬送ローラ20から放出された用紙の搬送方向、搬送方向が変更される用紙に対しては搬送方向に直交する方向を整合するためのもので、図3において用紙Pの進入方向に進出、後退動作を行う。本実施形態に係る紙折り装置1では、用紙が入口搬送ローラ20によって放出されることから落下位置は一定ではなく、また、当然、用紙の搬送方向に対する傾き(スキュー)が生じる。そこで、図3及び図4に示すようにジョガーフェンス(前)22aによって入口搬送ローラ20から放出された用紙の搬送方向を整合する。この整合方向は、搬送方向が変更される用紙に対しては搬送方向に直交する方向となる。
その際、耳折りされていると、図3に示すように耳折りされていない部分P1が耳折りされた部分P2に対して用紙Pの前端P3から突出していることから、装置に対して後側のジョガーフェンス(後)22b(用紙放出方向に対して下流側に位置するジョガーフェンス)を用紙に対して進出させると用紙は傾いてしまう。そこで、本実施形態では、戻しコロ23によって前側のジョガーフェンス(前)22a(用紙放出方向に対して上流側に位置するジョガーフェンス)に用紙を戻し、用紙の用紙放出方向に対して上流側の縁部をジョガーフェンス(前)22aで整合する。
図9は戻しコロ23の駆動機構を示す図である。戻しコロ23の駆動機構は戻しコロ23の回転駆動部と揺動機構部とからなる。用紙の下面側に駆動側の戻しコロ(駆動)23bが、上面側に従動加圧側の戻しコロ(従動)23aがそれぞれ設けられ、対となって用紙の戻し動作を行う。戻しコロ(駆動)23bには、縦搬送モータ30の駆動力が駆動ベルト31、プーリ32、駆動ベルト35及びプーリ34を介して伝達され、用紙を戻す方向に戻しコロ(駆動)23bは回転する。
戻しコロ(従動)23aは、支点26aに一端が支持された縦搬送アーム26の他端(自由端)の軸23cに加圧スプリング46によって加圧された状態で回転自在に支持されている。縦搬送アーム26の前記一端はソレノイド49の駆動軸が継ぎ手47を介して連結され、前記駆動軸は戻しスプリング48によって前記戻しコロ(従動)23aを戻しコロ(駆動)23bから離間する方向に常時弾性付勢されている。これにより、ソレノイド49に通電されたときのみ戻しコロ(従動)23aが戻しコロ(駆動)23bに直接的あるいは間接的に当接し、用紙に対して戻しコロ(駆動)23bの駆動力を伝達することができる。
図10は、搬送切換装置5内に搬入されるジャバラ折りされた用紙の整合動作及び搬送動作を示すフローチャートである。 図3ないし図8に示した動作説明図を参照して用紙の整合動作及び搬送動作の手順について説明する。
図3に示すように入口搬送ローラ20の用紙搬送方向上流側に用紙先端が位置していた用紙が図4に示すように入口搬送ローラ20のニップに噛み込まれ、ジャバラ折りユニット4から搬送切換部5に進入すると(ステップS001)、図4に示すようにジョガーフェンス(前)22aが用紙長さ(搬送方向の長さ)+Ammまで内側に移動する(閉じる)(ステップS002)。前記用紙長さは前記入口センサ21aあるいは21bを使用して計測される。なお、用紙が搬送切換部5に放出され、進入する際は、図4に示すように押さえガイド26が用紙の先端側に斜めに位置し、用紙先端が当接して搬送切換部5への着地位置の安定化を図っている。当然この状態では、図9に示すソレノイド49はオフの状態であり、戻しコロ(従動)23aは戻しコロ(駆動)23bから離間している。なお、本実施形態では、用紙は中央基準で搬送されることから、前記用紙長さ+Ammの位置は用紙のサイズに応じて中央基準で設定される。
ステップS002でジョガーフェンス(前)22aが前記用紙長さ+Ammの位置に達すると、図6に示すようにソレノイド49がオンして戻しコロ(従動)23a及び押さえガイド26が下がり、同時に縦搬送駆動モータ30が駆動され、戻しコロ(駆動)23bが図6矢印方向に回転し、用紙後端をジョガーフェンス(前)22bに突き当てる(ステップS003)。これにより用紙がジョガーフェンス(前)22aによって整合され、用紙のスキューが補正される。その際、図5において黒く塗りつぶして示すように戻しコロ(従動)23aは全て加圧され、用紙に当接する戻しコロ(駆動)23bの駆動力が全て用紙に伝達される。また、押さえガイド26は用紙上面を規制し、用紙戻し時の座屈を抑制している。
用紙のスキューが補正されると、図8に示すようにソレノイド49がオフされて戻しコロ(従動)23aが上昇し、横搬送ローラ(従動)24aが下降し、用紙を横搬送ローラ(駆動)24b側に加圧する。図7において、加圧された横搬送ローラ(従動)24aは黒く塗りつぶされている。次いで、横搬送ローラ(駆動)24bは矢印方向に回転し、図7に示すように用紙をクロス折り部6方向に搬送する(ステップS004)。用紙がクロス折り部6側に搬出されると、横搬送ローラ(従動)24bは上昇し、ジョガーフェンス(前)22aがホームポジションに戻り、次の用紙の搬入を待つ(ステップS005)。
クロス折り部6以降の用紙の処理は前述の通りである。
この時点で用紙は中央基準でクロス折り部6に搬出されるので、その後の反転装置7及び回転装置8による処理時に中央基準で処理されることになる。なお、前記搬送切換装置5では、複写装置本体200側からの指示により必要があれば横穴、あるいは縦穴が明けられる。
なお、複写装置200は、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置を想定しているが、記録シートに画像を形成可能なインクジェット方式を含む公知の画像形成装置であれば、全てに適用できる。
以上のように本実施形態によれば、
1)耳折りがされた用紙を整合する際、搬送切換装置5に搬送されてくる用紙先端の形状はジョガーフェンス(後)22bに突き当たる面が極端に少なくなっているため、2つのジョガーフェンスで同時に用紙を挟んでも姿勢補正が確実に行われないが、用紙が耳折りされていない用紙後端を戻しコロ23によりジョガーフェンス(前)22aに突き当てて用紙の整合を行うので、確実に用紙の整合を行うことができる。
2)また、ジョガーフェンス(前)22aの整合位置を搬送切換装置5で切り換えられる搬送方向に対して用紙の中央を基準に設定するので、用紙サイズが変化しても用紙の搬送中心は一定であり、後段での用紙回転などの処理を容易に行うことができる。
3)戻しコロ23や横搬送ローラ24は使用しない場合は従動側が動作位置から退避しているので、用紙の搬送の障害になることなく、スムーズな搬送動作が可能となる。
等の効果を奏する。
実施例2におけるシステム全体の構成も図1に示した実施例1と同一であり、用紙処理武FRも図2に示した実施例1と同一なので、重複する説明は省略する。図11ないし図16は実施例2に係る搬送切換装置によるA1縦サイズ紙のスキュー補正動作を示す平面図および側面図、図17及び図18はA2横サイズ紙の穿孔動作を示す図、図19ないし図21はA1縦サイズ紙の穿孔動作を示す図、図22はA1縦サイズ紙の折り状態を示す図、図23及び図24は本実施例2に係る搬送切換装置によるA4横サイズ紙のスキュー補正動作を示す平面図および側面図、図25はジョガーフェンス駆動構成および入口搬送ローラ、戻しコロ駆動構成を示す図、図26は横搬送ローラ駆動構成を示す図、図27は横搬送ローラ加圧揺動機構図、図28はパンチ機構の概略構成を示す図、図29は本実施例の電気的構成を示すブロック図、図30ないし図37は本実施例の処理手順を示すフローチャートである。
用紙を折る場合は記録済用紙排出ロール211より用紙は紙折り装置1に送られ、耳折り(端面折り)する場合は耳折り部3で用紙の角部が折られる。耳折り部3で用紙の角部が折られた後、用紙はジャバラ折り部4でジャバラ状に折られ、搬送切換装置5に送られる。搬送切換装置5では、搬送方向が変更され、クロス折り装置6(図2)でジャバラ折りされた用紙の短手方向が折られ、反転装置7で表裏を反転され、さらに用紙方向を回転装置8で回転させてトレイ9上にスタックされる。
図2は、本発明の実施形態に係る用紙処理部FRの概略構成を説明する正面図(図1で見ると背面から見た図)である。図2の用紙後処理部FRの上流には、図1に示すように紙折り装置1が配置され、そこからジャバラ折りされた画像形成済の用紙が矢印B方向(図1−矢印A方向)から順次搬送される。搬送されてくる用紙は、入口搬送ローラ20によって搬送切換装置5内に搬入され、搬送切換装置5内で搬送方向が90°変更され、矢印C方向に搬送される。
次に本実施例のスキュー補正機構を搭載した装置ついて説明する。図2の搬送切換部5を上方向から見た上面図が図11である。さらに図1の搬送切換部5の装置を拡大したのが図4である。図1の耳折り3にて端面を折られジャバラ折り部4で用紙を搬送方向にジャバラ状に折られた用紙が図12の用紙Pである。この用紙Pを入口搬送ローラ20が矢印方向に回転することで用紙先端が落下ガイド板29に当接し、ジョガーフェンス22a,22b内に搬送され、落し込まれる。このとき図12に示すように上流側のジョガーフェンス22aは入口搬送ローラ20の下側に隠れる位置で待機する構成となっている。また、ジョガーフェンス22a,22bは図25に示すジョガーモータ39がCW方向に回転すると、ジョガーモータプーリ39a、駆動ベルト40、プーリ38,36を介して、ジョガーフェンス22a,22bそれぞれに固定された駆動ベルト37を矢印方向に回転させ、ジョガーフェンス22a,22bを閉じる。
このとき、ジョガーフェンス22aに固定されたジョガーフェンスホームポジション遮光板22eが待機位置ではジョガーフェンスホームポジションセンサ28を遮光してONし、ジョガーフェンス22a,22bが移動するとジョガーフェンスホームポジションセンサ28がOFFし、そこからのジョガーモータ39の駆動タイミングでジョガーフェンス22a,22bの移動量が決まる。ここで、ジョガーモータ39が回転した分、ジョガーフェンス22a,22bの移動量は等しく移動する。つまり、下流側のクロス折り部6、回転部8の搬送センタとジョガーフェンス22a,22bそれぞれとの距離を等しく設定することにより、用紙Pの幅にかかわらず用紙Pのセンタは一定になる。
さらに、図21のように下流側のジョガーフェンス22bは回転中心22cを中心に回転自在に取り付けられ、ジョガーフェンス22bの長孔22dとジョガーフェンス揺動ソレノイド27が連結され、ジョガーフェンス揺動ソレノイド27がONするとジョガーフェンス22bは回転中心22cを中心に回転し、用紙搬送路から外れる位置に回避する。また、ジョガーフェンス22a,22b内に搬送された用紙は戻しコロ23a,23bにより縦方向に上流側、下流側とも搬送可能になっている。この戻しコロ23は図19の用紙Pや図23の用紙Pのようにサイズ、折り種類が異なっても搬送可能なように複数個設けられている。さらに、図20のように横穴パンチユニット10の穿孔部(穴位置)に対向する位置に戻しコロ23を配置している。
なお、本実施例では戻しコロ23a,23bは上流側のジョガーフェンス22aの近傍に配置されている。図25のように同軸上に固定されたプーリ34が駆動ベルト35、プーリ32、駆動ベルト31、縦搬送モータプーリ30aに連結されており、縦搬送モータ30が図25の矢印方向であるCCW方向に回転すると図12に示した駆動戻しコロ23bは下流側のジョガーフェンス22bに当接する方向である矢印方向に回転する。また、縦搬送モータ30が図25の矢印方向とは反対側のCW方向に回転すると、駆動戻しコロ23bは上流側ジョガーフェンス22aに接する方向に回転する。
同様に図25の入口搬送ローラ20も同軸上に固定されたプーリ33が駆動ベルト35、プーリ32、駆動ベルト31、縦搬送モータプーリ30aに連結されており、縦搬送モータ30が図25の矢印方向であるCCW方向に回転すると、用紙をジョガーフェンス22内に搬送し落し込む矢印方向に回転する。従動加圧戻しコロ23aは図12に示すように入口搬送ローラ20が用紙Pをジョガーフェンス22内に搬送し落し込む時、駆動戻しコロ23bとは離間し用紙Pと接触しない位置に待避した位置で待機している。
しかし、縦搬送モータ30が回転し、駆動戻しコロ23bが用紙Pを搬送するときは図9のようにソレノイド49がONし、縦搬送揺動レバー47を吸引すると縦搬送アーム26の支点26aを中心に破線位置から実線位置に回転し、縦搬送アーム26に加圧スプリング46を介して取り付けられた従動加圧戻しコロが23a駆動戻しコロ23bと当接加圧する。逆にソレノイド49がOFFし、縦搬送揺動レバー47を開放すると縦搬送アーム26の支点26aを中心に実線位置から破線位置に回転し、縦搬送アーム26に取り付けられた従動加圧戻しコロ23aが駆動戻しコロ23bと離間する。さらに、図12及び図14に示すように従動加圧戻しコロ23aの回転支点軸23cと同軸上に回転自在に取り付けられた押さえガイド25を備えている。従って、図14のように従動加圧戻しコロ23aが用紙Pと当接すると押さえガイド25が用紙上面を押さえる構成になっている。
図11及び図12に示すようにジョガーフェンス22a、22b内に搬送された用紙Pは横搬送ローラ24により下流側のクロス折り部6へ搬送可能になっている。図26のように横搬送駆動ローラ24bと同軸上に固定されたプーリ41は駆動ベルト42、プーリ43、駆動ベルト44、横搬送モータプーリ45aと連結されている。したがって、横搬送モータ45が矢印方向のCCW方向に回転すると横搬送駆動ローラ24bはクロス折り部5へ搬送する矢印方向に回転駆動される。
従動加圧横搬送ローラ24aは図27に示すように従動加圧横搬送ローラ24aの軸24c、スプリング51を介して横搬送揺動加圧ブラケット50に接続されている。複数の従動加圧横搬送ローラ24a列を支持する横搬送揺動加圧ブラケット50は回転中心50aを中心に待機位置である2点破線位置と実線位置を回転揺動する。また、横搬送揺動加圧ブラケット50は横搬送揺動加圧アーム連結支点50bで横搬送揺動加圧アーム53と回転自在に連結され、さらに横搬送揺動加圧アーム53はプーリ55に固定された横搬送揺動レバー54と横搬送揺動加圧レバー連結支点53aで回転自在に連結されている。プーリ55はベルト56を介して横搬送揺動加圧モータ57のプーリと連結されている。
従って、図27で横搬送揺動加圧モータ57がCW方向に回転すると従動加圧横搬送ローラ24aは横搬送駆動ローラ24bと当接している実線位置から離間し待機位置である2点破線位置に移動し、CCW方向に回転すると従動加圧横搬送ローラ24aは待機位置である2点破線位置から横搬送駆動ローラ24bと当接する実線位置に移動する構成になっている。また、横搬送揺動加圧アーム53にはホームポジション検知遮光板50cを有し、従動加圧横搬送ローラ24aの待機位置である2点破線位置でホームポジションセンサ52により位置検出を行う。
図11に示すように下流側のジョガーフェンス22bの右下流側には横穴パンチユニット10が並列に設けられ、横搬送方向と直交して縦穴パンチユニット11が設けられている。まず、横穴パンチユニット10は図28に示すようにパンチを上下動作させ穿孔を行う横穴パンチ駆動軸10aと同軸上に横穴パンチ用クラッチ60が設けられ、さらに同軸上に横穴パンチ用ホームポジション遮光板62が固定されている。横穴パンチ用クラッチ60は横穴パンチ用モータ63と連結され、横穴パンチ用ホームポジション遮光板62は待機位置で横穴パンチ用ホームポジションセンサ61を遮光しON状態にある。
この状態で横穴パンチ用モータ63が回転を開始し、横穴パンチ用クラッチ60がONし、横穴パンチ駆動軸10aが回転するとパンチが上下動作し穿孔を行い、横穴パンチ駆動軸10aが1回転し、再び横穴パンチ用ホームポジション遮光板62が横穴パンチ用ホームポジションセンサ61を遮光してONし、横穴パンチ用クラッチ60がOFFし、待機位置で停止させる。また、横穴パンチユニット10の入り口直前に横穴パンチ用紙先端検知センサ12を配置し、用紙Pを横穴パンチユニット10内に搬送停止させるタイミングを検出する。
同様に、縦穴パンチユニット11は図28のようにパンチを上下動作させて穿孔を行う縦穴パンチ駆動軸11aと同軸上に縦穴パンチ用クラッチ64が設けられ、さらに同軸上に縦穴パンチ用ホームポジション遮光板66が固定されている。縦穴パンチ用クラッチ64は縦穴パンチ用モータ67と連結され、縦穴パンチ用ホームポジション遮光板66は待機位置で縦穴パンチ用ホームポジションセンサ65を遮光しON状態にある。
この状態で縦穴パンチ用モータ67が回転を開始し、縦穴パンチ用クラッチ64がONし、縦穴パンチ駆動軸11aが回転するとパンチが上下動作し穿孔を行い、縦穴パンチ駆動軸11aが1回転し、再び縦穴パンチ用ホームポジション遮光板66が縦穴パンチ用ホームポジションセンサ65を遮光しONし、縦穴パンチ用クラッチ64がOFFし、待機位置で停止させる。また、縦穴パンチユニット11の入り口直前に縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を配置し、用紙を縦穴パンチユニット11内に搬送停止させるタイミングを検出する。
また、縦穴パンチユニット11は図18のように傾けて取り付けられ、穿孔によって発生したパンチ屑が縦穴パンチ屑受け11cに落ち回収できる構造になっている。さらに、駆動構成は図29の搬送切替パンチコントローラ100により各モータを制御している。また、本体の操作部201より折り種類、サイズ等の入力信号を本体制御基板202が受け、クロス制御基板に情報が送られ、各センサ情報を元に、各モータを制御し用紙を搬送及びパンチすることができる。
図29は本実施例に係る紙折り装置1と複写機本体200とからなるシステムの電気的構成を示すブロック図である。複写機本体200側には、操作部201と本体制御基板202とが設けられている。紙折り装置1側では、搬送切替パンチコントローラ100に、横穴パンチ用紙先端検知センサ12、縦穴パンチ用紙先端検知センサ13、入口センサ21a、入口センサ(耳折り)21b、ホームポジションセンサ61、縦穴パンチ用ホームポジションセンサ65、ジョガーフェンスホームポジションセンサ28、縦搬送モータ30、ジョガーモータ39、横搬送モータ45、横搬送揺動加圧モータ57、横穴パンチ用モータ63、縦穴パンチ用モータ67、搬送切替爪ソレノイド15、ジョガーフェンス揺動ソレノイド27、ソレノイド49、横穴パンチ用クラッチ60及び縦穴パンチ用クラッチ64等が接続され、搬送切替パンチコントローラ100は、各センサからの検知出力に基づいて、各駆動要素を制御する。この制御は、搬送切替パンチコントローラ100内の図示しないCPUが図示しないRAMに格納されたプログラムにしたがって図示しないROMをワークエリアとして使用しながら実行する。
図30ないし図37はこのように構成された紙折り装置の搬送切替パンチコントローラ100による制御手順を示すフローチャートである。
まず、図1の耳折り部(端面折り部)3にて端面を折られ、ジャバラ折り部4で用紙を搬送方向にジャバラ状に折られた用紙Pのスキュー補正を行う動作について図11ないし図16を参照して説明する。
図30(a)において、図25の縦搬送モータ30をCCW方向に回転させ、図11及び図12の用紙Pを矢印方向に搬送し、用紙Pを図12のガイド板29に沿って搬送し、ジョガーフェンス22内に落し込む(ステップS1)。このとき用紙Pの長さを検出するため、耳折りが有るか無いかを判断し(ステップS2)、図31の用紙搬送長さ計測処理手順を実行する(ステップS3,S4)。図31のフローチャートでは、耳折りが有る場合は耳折り用入口センサ21bにて用紙先端検知を行い、耳折りが無い場合は入口センサ21aにて用紙先端検知を行う。まず、ジャバラ折り部4から用紙Pが搬送され入口センサ21aもしくは21bがONすると(ステップS101)、図29の搬送切替パンチコントローラ100により、用紙搬送長さαがカウントされ(ステップS102)、入口センサ21aもしくは21bがOFFすると(ステップS103)用紙搬送長さ計測が完了する。
用紙Pを矢印方向に搬送し、ジョガーフェンス22内に搬送し落し込んでから一定時間後、縦搬送モータ30を停止させる(ステップS5)。次に図29の搬送切替パンチコントローラ100により、ジョガーフェンス移動距離βが算出される。図12のジョガーフェンス移動距離βはパンチ位置調整が無い場合は図11の上流側のジョガーフェンス22aのジョガーフェンスホームポジション遮光板22eがジョガーフェンスホームポジションセンサ28を遮光している待機位置からジョガーフェンス22間距離用紙搬送長さαと図12のジョガーフェンス22との隙間Aを合わせた距離との差分移動する(ステップS6)。
ジョガーフェンス移動距離βはパンチ位置調整が有る場合は同様に用紙搬送長さαと図12のジョガーフェンス22との隙間Aを合わせた距離との差分とさらに図17の縦穴パンチ位置補正値Lの合計分移動する(ステップS6)。すなわち、図12のジョガーフェンス移動距離βはステップS402あるいはステップS403に示した二通りである(ステップS6)。図34はジョガー移動距離β算出処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理では縦穴パンチがあると(ステップS401)、ジョガーHP位置でのジョガーフェンス間距離−(用紙搬送長さα+隙間A)をジョガー移動距離βとし(ステップS402)、縦穴パンチがなければ、ジョガーHP位置でのジョガーフェンス間距離−(用紙搬送長さα+隙間A)+縦穴パンチ位置補正値Lをジョガー移動距離βとする(ステップS403)。ここで、図12のジョガーフェンス22との隙間Aは上流側のジョガーフェンス22aと下流側のジョガーフェンス22bと用紙との隙間の合計である。本実施例の場合、用紙Pを図12のガイド板29に沿って搬送し、ジョガーフェンス22内に落し込むとき、ガイド板29の角度や高さ、入口搬送ローラ20の用紙Pを排出するときの速度により上流側のジョガーフェンス22aに近い位置に落下搬送するよう設定されている。つまり、図12の上流側のジョガーフェンス22aと用紙との隙間Aは0になるよう設定されている。
次いで、図25のジョガーモータ39をCW方向に回転し(ステップS7)、ジョガーフェンス22をステップS6でのジョガーフェンス移動距離β分移動し(ステップS8)、図12の隙間A分空けてジョガーモータ39を停止させる(ステップS9)。
次に図2の下流側のクロス折り部6で折らない用紙、本実施例では図11の用紙PがA4縦もしくはA4横もしくはA3縦の場合、横搬送動作(ステップS15)以降に入る。図2の下流側のクロス折り部6で折る用紙は図14の戻しコロ23によるジョガーフェンス22への突き当てスキュー補正動作に入る。本実施例では図11の用紙PがA4縦もしくはA4横もしくはA3縦の判断を行う(ステップS10)。
図11の用紙PがA4縦もしくはA4横で無い場合もしくはA3縦ではない場合、図9のようにソレノイド49がONし、縦搬送揺動レバー47を吸引すると縦搬送アーム26の支点26aを中心に破線位置から実線位置に回転し、縦搬送アーム26に加圧スプリング46を介して取り付けられた従動加圧戻しコロが23a駆動戻しコロ23bと当接加圧する(ステップS11)。この状態が図14で、この時従動加圧戻しコロ23aの回転支点軸23cと同軸上に回転自在に取り付けられた押さえガイド25が用紙上面を押さえる。次に一定時間後、図25の縦搬送モータ30が図中矢印と反対方向のCW方向に回転すると、図14の駆動戻しコロ23bは上流側のジョガーフェンス22aに向けて用紙Pを搬送する(ステップS12)。
図14の用紙Pが実線位置から上流側のジョガーフェンス22aに突き当たった破線位置に達し一定時間後縦搬送モータ30を停止させる(ステップS13)。続いて図9のようにソレノイド49がOFFし、従動加圧戻しコロが23a駆動戻しコロ23bと離間し実線位置から破線位置に回転し、待機位置に戻る(ステップS14)。
次に図27で横搬送揺動加圧モータ57がCCW方向に回転し、従動加圧横搬送ローラ24aは横搬送駆動ローラ24bと離間し待機位置である2点破線位置から当接する実線位置に移動する(ステップS15)。
図16のように一定時間後、従動加圧横搬送ローラ24aが用紙Pを押さえ横搬送駆動ローラ24bと挟んだ状態で、横搬送揺動加圧モータ57を停止させる(ステップS16)。図26の横搬送モータ45が矢印方向のCCW方向に回転すると横搬送駆動ローラ24bは矢印方向に回転駆動し、図24のように従動加圧横搬送ローラ24aが用紙Pを押さえ横搬送駆動ローラ24bと挟んだ状態で矢印方向に回転し、図23の用紙Pのようにクロス折り部5へ横方向に搬送する(ステップS17)。このとき、図17で横搬送ローラ24を戻しコロ23に遠い側とし、横搬送ローラ24’を戻しコロ23に近い側とした場合、横搬送ローラ24’の搬送力>横搬送ローラ24の搬送力としている。これは横搬送ローラ24で用紙Pを搬送するとき、図16のように用紙Pの下面が駆動戻しコロ23bと接触し、負荷となり、その分横搬送ローラ24’の搬送力の搬送力を大きくし、横搬送ローラ24の搬送バランスを均等にしている。
次にパンチが有るか無いかの判断を行い(ステップS18)、パンチが有る場合、縦穴パンチか横穴パンチかの判断を行う(ステップS19)。そこで、縦穴パンチの場合は縦穴パンチ位置用紙移動処理(ステップS20)を行い、横穴パンチの場合は横穴パンチ位置用紙移動処理(ステップS21)を行う。次に、パンチがない場合あるいはは縦穴パンチ位置用紙移動処理(ステップS20)後、図15のように用紙Pがクロス折り部5へ横方向に搬送され、用紙Pが破線位置のように先端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過し(ステップS22)、さらに用紙Pの後端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過する(ステップS23)。すると、図26の横搬送モータ45を停止させ(ステップS24)、ジョガーフェンスホームポジション位置移動処理と横搬送揺動加圧ホームポジション位置移動処理を行い(ステップS25)、処理を終える。
図32のジョガーフェンスホームポジション位置移動処理はジョガーフェンス22の待機位置つまり、図11でジョガーフェンスホームポジション遮光板22eがジョガーフェンスホームポジションセンサ28を遮光しONしている位置に戻す処理である。
つまり、図25のジョガーモータ39をCCW方向に回転し(ステップS201)ジョガーフェンス22は、ジョガーフェンス22a,22bを開く方向に移動させ、ジョガーフェンスホームポジション遮光板22eがジョガーフェンスホームポジションセンサ28を遮光してONし(ステップS202)、ジョガーモータ39を停止させ(ステップS203)ジョガーフェンスホームポジション位置移動処理を終了する。
図33の横搬送揺動加圧ホームポジション位置移動処理は図27で横搬送揺動加圧モータ57がCW方向に回転し(ステップS301)、従動加圧横搬送ローラ24aは横搬送駆動ローラ24bと当接する実線位置から離間し待機位置である2点破線位置に移動し(ステップS301)、横搬送揺動加圧アーム53のホームポジション検知遮光板50cがホームポジションセンサ52をONし(ステップS302)、待機位置検出し、横搬送揺動加圧モータ57を停止させ(ステップS303)、横搬送揺動加圧ホームポジション位置移動処理を終了する。
ステップS20の縦穴パンチ位置用紙移動処理の詳細を図35のフローチャートに示す。この処理手順では、まず、図17の搬送切換爪ソレノイド15がONし、図18のパンチ搬送切換爪14を破線位置から実線位置に移動し、用紙搬送路を縦穴パンチユニット11に向ける(ステップS501)。この状態で用紙Pが送られると、図17のように用紙Pの先端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過、ON信号を検出し(ステップS502)、所定の時間(ステップS503)で図26の横搬送モータ45を停止させる(ステップS505)。この場合の所定の時間は穴を空けるべき位置に送るための時間に図17の縦穴位置調整値lを加算した値である。また、縦穴位置調整値lが0の場合、用紙先端は縦穴パンチ突き当て面11bに当接する。この状態で縦穴パンチ実行処理を行い、穿孔する(ステップS506)。
次に図26の横搬送モータ45が矢印方向とは逆のCW方向に回転すると横搬送駆動ローラ24bは逆転駆動し、図18の破線矢印方向に用紙をスイッチバック搬送する(ステップS507)。そこで、用紙先端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過し(ステップS508)、横搬送モータ45を停止させ、さらに図17の搬送切換爪ソレノイド15がOFFしスイッチバック搬送を停止する(ステップS509)。再度図26の横搬送モータ45が矢印方向のCCW方向に回転すると横搬送駆動ローラ24bは矢印方向に回転駆動し、図24のように従動加圧横搬送ローラ24aが用紙Pを押さえ横搬送駆動ローラ24bと挟んだ状態で矢印方向に回転し、図23の用紙Pのようにクロス折り部5へ横方向に搬送し(ステップS510)、縦穴パンチ位置用紙移動処理を終了する。
ステップS21の横穴パンチ位置用紙移動処理の詳細を図26のフローチャートに示す。この処理手順では、まず、図19で用紙が横方向に搬送され用紙Pの先端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過すると、ON信号を検出し(ステップS601)、所定の時間(ステップS602)で図26の横搬送モータ45を停止させる(ステップS603)。この場合の所定の時間は穴を空けるべき位置に送るための時間に図20の横穴位置調整値Lの合計である。ここで横搬送から縦搬送に切り換えるため、横搬送揺動加圧ホームポジション位置移動処理を行なう(ステップS604)。
次に図20のようにジョガーフェンス揺動ソレノイド27がONし、ジョガーフェンス22bは回転中心22cを中心に回転し、用紙搬送路から外れる破線位置から実線位置に回避する(ステップS605)。さらに図9のソレノイド49がONし、破線位置から実線位置に回転し、従動加圧戻しコロが23a駆動戻しコロ23bと当接加圧し、図20の状態になる(ステップS606)。一定時間後、図25の縦搬送モータ30をCCW方向に回転させ、図20のように駆動戻しコロ23bが実線矢印方向に回転し、用紙Pを実線矢印方向に搬送し(ステップS607)、用紙Pの先端が横穴パンチ用紙先端検知センサ12を通過、(ステップS608)、図25の縦搬送モータ30を停止させる(ステップS609)。この場合の所定の時間は穴を空けるべき位置に送るための時間に図20の横穴位置調整値lの合計である。また、縦穴位置調整値lが0の場合、用紙先端は横穴パンチ突き当て面10bに当接する。
ここで図20において横穴パンチユニット10は図22の用紙Pの綴じ代長さhの部分が図20の用紙Pの破線位置のように横穴パンチユニット10に挿入できるだけの幅Wを有している。さらに、図20の横穴パンチユニット10の穿孔部(穴位置)に対向する位置に戻しコロ23を配置している。この状態で横穴パンチ実行処理を行い、穿孔する(ステップS610)。次に図25の縦搬送モータ30が図中矢印と反対方向のCW方向に回転すると、図21の駆動戻しコロ23bは破線矢印方向に回転し、上流側のジョガーフェンス22aに向けて用紙Pを破線矢印方向にスイッチバック搬送する(ステップS611)。一定時間後、用紙Pを上流側のジョガーフェンス22aに突き当てて、縦搬送モータ30を停止する(ステップS612)。
次に、図9のようにソレノイド49がOFFし、従動加圧戻しコロが23a駆動戻しコロ23bと離間し実線位置から破線位置に回転し、待機位置に戻る(ステップS613)。そして、図20のようにジョガーフェンス揺動ソレノイド27がOFFし、ジョガーフェンス22bは回転中心22cを中心に回転し、用紙Pをガイドする実線位置からに破線位置に移動する(ステップS614)。その後、図27で横搬送揺動加圧モータ57がCCW方向に回転し、従動加圧横搬送ローラ24aは横搬送駆動ローラ24bと離間し待機位置である2点破線位置から当接する実線位置に移動する(ステップS615)。図20のように一定時間後、従動加圧横搬送ローラ24aが破線位置に移動し、横搬送駆動ローラ24bと用紙Pを挟んだ状態で、横搬送揺動加圧モータ57を停止させる(ステップS616)。
再度図26の横搬送モータ45が矢印方向のCCW方向に回転すると、図20の用紙Pはクロス折り部5へ矢印方向に搬送される(ステップS617)。この状態で、用紙Pの先端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13上にあることを確認し(ステップS618)、さらに用紙Pの後端が縦穴パンチ用紙先端検知センサ13を通過する(ステップS619)。すると、図26の横搬送モータ45を停止させ(ステップS620)、ジョガーフェンスホームポジション位置移動処理と横搬送揺動加圧ホームポジション位置移動処理を行い(ステップS621)、処理を終える。
ステップS506,S610の縦穴(横穴)パンチ位置用紙移動処理の詳細を図37のフローチャートに示す。基本的に縦穴パンチ11と横穴パンチ10は構成が同じなので、縦穴パンチ11にて説明する。
まず、図28にて縦穴パンチ用モータ67を指定の方向に回転させる(ステップS701)。次に縦穴パンチ用クラッチ64をONする(ステップS702)。このとき同時に縦穴パンチ用ホームポジションセンサ65がON状態の待機状態にあることを確認する。すると縦穴パンチ用モータ67の回転駆動が縦穴パンチ用クラッチ64を介して、縦穴パンチ駆動軸11aに伝達させ、図示されていないパンチ移動機構により穿孔される。この状態で縦穴パンチ用ホームポジションセンサ65がONからOFF状態に切り替わり、穿孔後再びON状態の待機状態になる(ステップS704)。この瞬間、縦穴パンチ用クラッチ64をOFFし(ステップS705)、所定の時間で縦穴パンチ用モータ67を停止させ(ステップS706)縦穴パンチ位置用紙移動処理を終了する。
横穴パンチ位置用紙移動処理の一連の動作についても同様である。
以上のように、本実施例によれば、下記のような効果を奏する。
1)前記用紙の綴じ代を有する側と反対側の端面を突き当てスキュー補正し、前記第2折り部へ送り出すことにより、綴じ代や耳折りの座屈を防止し、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に折り畳む第2折り部に真っ直ぐ搬送することが可能となり、第1折りに対し第2折り直角に安定して折ることができる。
2)前記第1折り部から排出された用紙の方向転換が行われる用紙方向転換部の上流側に前記用紙の綴じ代を有する側と反対側の端面を突き当てスキュー補正する突き当て部材を設けたので、下流側で突き当てを行う事よりコストダウンが可能となる。
3)第1折り部から排出された用紙の方向転換が行われる用紙方向転換部の前記突き当て部材の近傍に前記用紙端面を突き当てる搬送ローラを配置したので、座屈するスペースが短くなり、座屈の発生を防止することができる。
4)第1折り部から排出された用紙の排出する速度を落とし、用紙の方向転換が行われる用紙方向転換部にある上流側突き当て部材手前に落下させることにより、用紙端面がスキュー補正手段と当接するとき、綴じ代を有する側と反対側の端面が先にスキュー補正手段と当接するため、綴じ代部分の座屈を防止し、綴じ代や耳折りの座屈の防止し、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に折り畳む第2折り部に真っ直ぐ搬送することが可能となり、第1折りに対し第2折り直角に安定して折ることができる。
5)第1折り部から排出された用紙の方向転換が行われる用紙方向転換部が有するガイド板により上流側突き当て部材手前に落下させることにより、用紙端面がスキュー補正手段と当接するとき、綴じ代を有する側と反対側の端面が先にスキュー補正手段と当接するため、綴じ代や耳折りの座屈を防止し、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に折り畳む第2折り部に真っ直ぐ搬送することが可能となり、第1折りに対し第2折り直角に安定して折ることができる。
6)スキュー補正を行うスキュー補正手段が前記用紙に対し移動して当接することによりスキュー補正を行い、前記第2折り部へ送り出すことにより、第2折り部以降の工程で搬送方向に対し垂直方向の用紙位置を任意に設定できるため、紙折り装置から排出された用紙の位置を変えることにより、排出トレイが移動しなくても用紙位置が変わるため、用紙のスライドソートが可能となる。
7)スキュー補正を行うスキュー補正手段が前記用紙に対し移動して当接しスキュー補正を行ったとき、用紙の折り種に関わらず、用紙が第2折り部に搬送される際に搬送方向に対し直交する用紙幅の中心が常に一定となるため、第2折り部以降の工程で用紙を回転する回転部を有する場合、用紙の回転中心を用紙幅の中心に設定でき、これにより回転部を最小限の大きさにすることが可能となり、省スペース化を図ることができる。
8)用紙の折り種に応じて、スキュー補正手段を変更することによって、用紙の折り種に応じた最適なスキュー補正動作を行うので、用紙が排出トレイに排出されるまでの時間を最小限にすることができると共に第2折り部での折り畳みは第1折り部での第1の方向に対して直交させ精度良く折ることができる。
9)第2折り部で折り処理をしない用紙は処理速度の速いスキュー補正手段を選択してスキュー補正を行うので、用紙が排出トレイに排出されるまでの時間を最小限にすることができる。
10)A4サイズ縦方向並びにA4サイズ横方向とA3サイズ縦方向時はジョギングによるスキュー補正処理のみを行うことによって、用紙が排出トレイに排出されるまでの時間を最小限にすることができる。
11)第2折り部で折り処理を行う用紙は、スキュー補正精度の高い手段を選択しスキュー補正を行うことによって、第2折り部での折り畳みは第1折り部での第1の方向に対して直交させ精度良く折ることができる。
12)前記用紙の綴じ代を有する側と反対側の端面を突き当てスキュー補正し、前記第2折り部へ送り出すことにより、綴じ代や耳折りの座掘を防止し、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に折り畳む第2折り部に真っ直ぐ搬送することが可能となる。これにより、第1折りに対し第2折り直角に安定して折ることができる。
13)用紙方向転換部に用紙突き当て部材と用紙押し付け部材を備えることにより、第1折り部から排出され用紙方向転換部に至るまでに生じた用紙のスキューを補正することができ、前記第1の方向に対して直交する第2の方向に折り畳む第2折り部に真っ直ぐ搬送することが可能となる。これにより第1折りに対し第2折り直角に安定して折ることができる。
14)突き当て部材をジョガーフェンスとしたので、用紙突き当て後の用紙センタは用紙幅にかかわらず一定とすることができる。
15)押し付け部材をコロにしたので、搬送ベルト等の用紙搬送手段と比較し、安価な構成とすることができる。
16)従動加圧戻しコロの回転支点軸と同軸上に回転自在に取り付けられた押さえガイドを備えているので、第1折り部で折られた用紙の厚みにかかわらず、従動加圧戻しコロが用紙と当接すると押さえガイドが用紙上面を押さえることができる。
17)押し付け部材のコロは従動側を加圧側にすることにより、駆動側を加圧側にすることに比べ構成を簡略化することができコスト抑制が可能となる。
18)横搬送ローラで用紙を搬送するとき、用紙の下面が駆動戻しコロと接触し負荷となるが、その分接触側の横搬送ローラの搬送力の搬送力を大きくし、搬送バランスを均等にしている。これにより横搬送ローラで用紙を搬送するときの用紙のスキューを防ぐことができる。
19)上流側のジョガーフェンスは入口搬送ローラの下側に隠れる位置で待機する構成となっているので、用紙の後端残りが発生することなく確実に用紙をジョガーフェンス上に落とし込むことができる。