JP2005067645A - 食品収容用簡易容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 合成樹脂シートの離型性の向上を図ることにより食品収容用簡易容器の生産性低下を防止すること、加えて、合成樹脂シートに印刷模様を施して食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることを目的とする
【解決手段】表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シート20を積層し、積層された合成樹脂シート20を一体として加熱押圧成型することにより、食品収容用簡易容器10を所定形状に形成する。また、合成樹脂シートは、2枚の透明合成樹脂フイルムを重合接着して形成され、2枚の透明合成樹脂フイルムの間に印刷模様を施すようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シート20を積層し、積層された合成樹脂シート20を一体として加熱押圧成型することにより、食品収容用簡易容器10を所定形状に形成する。また、合成樹脂シートは、2枚の透明合成樹脂フイルムを重合接着して形成され、2枚の透明合成樹脂フイルムの間に印刷模様を施すようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、積層された合成樹脂シートを一体として加熱押圧成型して得られる食品収容用簡易容器に関し、特に生産性低下の防止並びに装飾性の向上を目的とした食品収容用簡易容器に関する。
従来から、弁当や仕出しなどの調理済み食品において食品を小分けして収容する容器として、アルミ箔を任意の形状に成形した食品収容用簡易容器が広く使用されている。
しかし、近年コンビニエンスストアなどで販売される弁当などでは、電子レンジを使用した調理済み食品が多くなっている。電子レンジを使用して加熱調理する場合、アルミ箔などの金属材料からなる容器を使用することができないため、電子レンジによる加熱調理に対応したプラスチックフイルム製の食品収容用簡易容器が使用されるようになってきた。
このようなプラスチックフイルム製の食品収容用簡易容器は、複数枚のプラスチックフイルムを積層した後、積層されたプラスチックフイルムを一体として加熱押圧成型することにより所定形状に形成される。このとき、加熱押圧によって積層された状態で成型されたプラスチックフイルム製の食品収容用簡易容器は、互いに密着した状態となるため、成型工程の後、個々の容器が容易に剥れななくなるという問題があった。そのため、作業者は、食品を収容する際に、容器を一個ずつ剥がすのに相当の手間がかかるので、生産性(作業効率)が低下するばかりでなく、無理に剥離させようとすると、容器が破損する場合がある。
上記課題を解決することを目的として、特開平6−328552号公報に記載された発明「熱成型方法および成型容器」が存在する(特許文献1)。この発明の構成概要は、「両面がコロナ処理されたOPPフイルムが複数枚積層されたものが、所定形状に打抜かれる。打抜かれた積層状態のOPPフイルムは、一体として加熱条件下で金型成型され、所望のフイルムケースが複数枚同時に形成される」というものである。これにより、積層された状態で加熱成型されたフイルムケースを容易に剥すことができる生産性の高い熱成型方法と、重ね合わせた場合の取り扱いが容易な成型容器を提供することが可能になる。
一方、重合接着された2枚の合成樹脂フイルムの間に模様印刷をが介在したシートに関し、実開昭62−146710号公報に記載された考案「食品収容用簡易容器」が存在する(特許文献2)。この考案の構成概要は、「透明な合成樹脂フイルムと透明あるいは不透明の合成樹脂フイルム間に模様印刷が施され、重合接着された模様入りフイルムシートを押圧成形した」というものである。これにより、容器の装飾性が向上するとともに、2枚の合成樹脂フイルム間に模様印刷が存在しているため、食品物を収容した際には食品物は直接印刷インキと接触しないため衛生的な食品収容用簡易容器を提供することが可能になる。
本発明は、電子レンジによる加熱調理に対応した合成樹脂シートからなる食品収容用簡易容器を積層状態で成型した際に、食品収容用簡易容器が互いに密着し容易に剥がれなくなるという問題を解決することを主たる目的とする。
具体的には、本発明は、合成樹脂シートの離型性の向上を図ることにより食品収容用簡易容器の生産性低下を防止すること、加えて、合成樹脂シートに印刷模様を施して食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることを目的とするものである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一方の表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シートを積層し、前記積層された合成樹脂シートを一体として加熱押圧成型することにより所定形状に形成した構成を採用したのである。
これにより、合成樹脂シートの離型性の向上を図ることにより、食品を収容するとき、密着した状態の食品収容用簡易容器を一個ずつ剥がす際の作業者の手間を省くことができ、生産性(作業効率)の低下を防止することができるばかりでなく、容器の破損を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記離型性塗膜は一種又は二種以上混合したシリコーンオイルを含む離型材を塗布又は散布させて付着せしめた薄膜により構成されることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の前記合成樹脂シートは2枚の透明合成樹脂フイルムを重合接着して形成され、前記2枚の透明合成樹脂フイルムの間に印刷模様が施されていることを特徴とする。
これにより、食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることができる。また、透明合成樹脂フイルムは、印刷インキが食品と直接接触するのを阻止するため、衛生的であるとともに酸による印刷くずれを防止することができる。
以上のように、請求項1又は2にかかる発明によれば、少なくとも一方の表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シートを積層し、前記積層された合成樹脂シートを一体として加熱押圧成型することにより所定形状に形成した構成を採用したので、合成樹脂シートの離型性の向上を図ることにより食品収容用簡易容器の生産性低下を防止することができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、請求項1に記載の合成樹脂シートは2枚の透明合成樹脂フイルムを重合接着して形成され、前記2枚の透明合成樹脂フイルムの間に印刷模様が施されているので、食品収容用簡易容器の生産性低下を防止するとともに、食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。
図1は、複数枚の積層された合成樹脂シートを成型し得られた食品収容用簡易容器を示す斜視図である。
図1に示すように、食品収容用簡易容器10は、複数枚の合成樹脂シート20が積層された状態で一体として加熱押圧成型して得られる。そのため、食品収容用簡易容器10を構成する合成樹脂シート20は、互いに密着した状態となるので、合成樹脂シート20の離型性の向上を図ることにより食品収容用簡易容器10の生産性低下を防止するため、本願発明では、以下に示すような合成樹脂シートを採用する。
図2は、片側表面に離型性塗膜が設けられた合成樹脂シートを示す断面図である。図2に示すように、合成樹脂シート20には、合成樹脂フイルム21の片側表面に離型性塗膜22が設けられている。このため、食品収容用簡易容器の生産性低下を防止することができる。
本願発明に適用される合成樹脂フイルム21としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレンなどが挙げられる。
離型性塗膜22は、離型性に優れた効果を有するシリコーンオイルを含む離型材を合成樹脂フイルム21の片側表面に塗布又は散布させて付着せしめた薄膜により構成される。本願発明に適用されるシリコーンオイルとしては、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、トリフルオロプロピルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどが挙げられる。また、これらのシリコーンオイルは一種又は二種以上混合して使用することができる。
図3は、両側表面に離型性塗膜が設けられた合成樹脂シートを示す断面図である。図3に示すように、合成樹脂シート20には、合成樹脂フイルム21の両側表面に離型性塗膜22が設けられている。このため、食品収容用簡易容器の生産性低下を防止することができる。
本実施例の場合、離型性塗膜22は、上記と同様に離型性に優れた効果を有するシリコーンオイルを含む離型材を合成樹脂フイルム21の両側表面に塗布又は散布させて付着せしめた薄膜により構成される。したがって、両側表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シートを積層した場合、離型性塗膜22の面同士が対向して接触するようになるので、離型性が向上する。
図4は、片側表面に離型性塗膜が設けら、かつ、合成樹脂フイルムの間に印刷模様が施された合成樹脂シートを示す断面図である。図4に示すように、合成樹脂シート20には、透明な合成樹脂フイルム21の片側表面に上記と同様に離型性に優れた効果を有するシリコーンオイルを含む離型材を塗布又は散布させて付着せしめた離型性塗膜22が設けられ、2枚の透明な合成樹脂フイルム21の間に印刷模様23が施されている。このため、食品収容用簡易容器の生産性低下を防止するとともに、食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることができる。
2枚の透明な合成樹脂フイルム21の間に印刷模様23を施した合成樹脂シート20は、一方の合成樹脂フイルム21の片面に印刷模様23を施した後に、他方の合成樹脂フイルム21を印刷模様23の側に重合し、これらを接着することにより形成される。
印刷模様23としては、季節の代表的な草花、魚や動物、人気キャラクター、その他任意の模様を適宜選択することができる。また、印刷模様23により表わされる模様は、食品収容用簡易容器10の底面や周壁の所定位置に配置されるように設定されており、食品収容用簡易容器10を製造する際には、合成樹脂シート20を積層し、模様の位置を合わせてこれを所望形状に打ち抜き、この打ち抜かれて積層された状態で食品収容用簡易容器10が加熱押圧成型される。
図5は、両側表面に離型性塗膜が設けら、かつ、合成樹脂フイルムの間に印刷模様が施された合成樹脂シートを示す断面図である。図4に示すように、合成樹脂シート20には、透明な合成樹脂フイルム21の両側表面に上記と同様に離型性に優れた効果を有するシリコーンオイルを含む離型材を塗布又は散布させて付着せしめた離型性塗膜22が設けられ、2枚の透明な合成樹脂フイルム21の間に印刷模様が施されている。このため、食品収容用簡易容器の生産性低下を防止するとともに、食品収容用簡易容器の装飾性の向上を図ることができる。
10 食品収容用簡易容器
20 合成樹脂シート
21 合成樹脂フイルム
22 離型性塗膜
23 印刷模様
20 合成樹脂シート
21 合成樹脂フイルム
22 離型性塗膜
23 印刷模様
Claims (3)
- 少なくとも一方の表面に離型性塗膜が設けられた複数枚の合成樹脂シートを積層し、前記積層された合成樹脂シートを一体として加熱押圧成型することにより所定形状に形成された食品収容用簡易容器。
- 前記離型性塗膜は、一種又は二種以上混合したシリコーンオイルを含む離型材を塗布又は散布させて付着せしめた薄膜により構成されることを特徴とする請求項1に記載の食品収容用簡易容器。
- 前記合成樹脂シートは、2枚の透明合成樹脂フイルムを重合接着して形成され、前記2枚の透明合成樹脂フイルムの間に印刷模様が施されていることを特徴とする請求項1に記載の食品収容用簡易容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003298331A JP2005067645A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | 食品収容用簡易容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003298331A JP2005067645A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | 食品収容用簡易容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005067645A true JP2005067645A (ja) | 2005-03-17 |
Family
ID=34403857
Family Applications (1)
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JP2003298331A Pending JP2005067645A (ja) | 2003-08-22 | 2003-08-22 | 食品収容用簡易容器 |
Country Status (1)
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007061593A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-03-15 | Hasegawa Kk | 竹刀用又は木刀用の鍔 |
JP2008265809A (ja) * | 2007-04-20 | 2008-11-06 | Toyo Aluminum Ekco Products Kk | 打抜きシート及びこれを用いた成形容器 |
JP2010111423A (ja) * | 2008-11-07 | 2010-05-20 | Toyo Aluminum Ekco Products Kk | フィルム成形容器 |
JP2015019954A (ja) * | 2013-07-22 | 2015-02-02 | 株式会社丸善 | 粘着性食品の電子レンジ加熱用樹脂シート及び容器 |
WO2019237325A1 (zh) * | 2018-06-15 | 2019-12-19 | 黄千钟 | 环保餐具结构 |
-
2003
- 2003-08-22 JP JP2003298331A patent/JP2005067645A/ja active Pending
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