JP4867508B2 - 液滴吐出装置及び液滴吐出プログラム - Google Patents

液滴吐出装置及び液滴吐出プログラム Download PDF

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Description

この発明は、液滴吐出装置及び液滴吐出プログラムに係り、特に、複数のノズルが2次元状に配置され、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各々吐出する複数の液滴吐出手段を備えた液滴吐出装置及び当該液滴吐出装置により実行される液滴吐出プログラムに関する。
従来、複数のノズルが配置された記録ヘッドを複数を備え、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各記録ヘッドの各ノズルより記録媒体に吐出させて画像を記録するインクジェットプリンタ等の液滴吐出装置が知られている。
この種の液滴吐出装置では、記録ヘッドに液滴を吐出できない不吐出ノズルや、適切な滴量の液滴を吐出できない不良ノズルが発生すると、記録された画像にスジや濃淡ムラが生じてしまい、画像品位が著しく低下する。なお、このようなスジや濃淡ムラは、一般的にバンディングやストリークス等と呼ばれている。
そこで、この不吐出ノズルや不良ノズルの発生による画像品位の低下を抑制するための技術として、特許文献1には、記録ヘッドの複数のノズルのうち吐出状態の劣化が判定された異常ノズルに対応する記録ドットおよび記録ドットの近傍に対して処理液を着弾させないことで、スジや濃淡ムラの近傍のインクドットを滲ませて、スジや濃淡ムラを目立ち難くする技術が開示されている。
ところで、この種の液滴吐出装置には、一例として、図8に示すように、ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズル40’が配列された複数のノズル列49’が、各ノズル列49’が隣接するノズル列49’と移動方向に対して重ならず、移動方向に対する直交方向に対して全ノズル40’が略等しい間隔となり、各ノズル列49’が移動方向に対して所定角度となるように設けられた記録ヘッド14’を備えているものがある。
特許第3472250号公報
しかしながら、この記録ヘッド14’では、製造誤差等に起因して各ノズル40’から吐出される液滴の滴量にバラツキが発生する場合があり、この場合、記録された画像に周期的なバンディングが発生する場合があった。
すなわち、各ノズル40’に対して同一の駆動信号を供給したとしても、製造誤差等に起因して、各ノズル列49’の一端部側のノズル40’から他端部側のノズル40’にかけて除々に吐出される液滴の滴量が少なくなった場合、一例として、図8に示されるように、各ノズル列49’内では、各ノズル40’から吐出される液滴の滴量が少しずつ変化するため、記録された画像の各ノズル列49’間の位置に対応する位置にバンディングが発生する。
このように、一例として図8に示すような、複数のノズル40’が記録用紙の相対的な移動方向及び移動方向に対する直交方向に2次元状に設けられた記録ヘッド14’では、ノズル40’の位置に応じて各ノズル40’から吐出される液滴の滴量にバラツキが発生した場合、記録される画像において、各ノズル列49’間の位置に対応する位置にバンディングが発生して画質が低下する、という問題点があった。
なお、特許文献1の技術は、記録ヘッドに不吐出ノズルや不良ノズルが発生した場合の画像品位の低下を低減させるための技術であり、ノズルが2次元状に設けられた記録ヘッドにおいて、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出される液滴の滴量にバラツキが発生した場合に対して無力である。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、ノズルが2次元状に設けられた液滴吐出手段において、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出されるインク液の滴量にバラツキが発生した場合であっても、記録される画像の画質の低下を抑制することができる液滴吐出装置及び液滴吐出プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と前記移動方向に対して重ならず、前記移動方向に対する直交方向に対して全ノズルが略等しい間隔となり、各ノズル列が前記移動方向に対して所定角度となるように設けられており、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより前記移動方向に相対的に移動する前記記録用紙に対して各々吐出する複数の液滴吐出手段と、前記インク液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が前記記録用紙に付着する領域に対して、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなるように制御すると共に、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域において、前記先頭のノズル及び前記末尾のノズルより吐出されたインク液が付着する位置から前記直交方向に対して離れるほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、前記他のノズルより吐出される処理液の滴量に近くなるように制御する制御手段と、を備えている。
請求項1記載の発明は、ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と移動方向に対して重ならず、全ノズルが移動方向に対する直交方向に対して略等しい間隔となり、各ノズル列が移動方向に対して所定角度となるように設けられており、各液滴吐出手段より有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより移動方向に相対的に移動する記録用紙に対して各々吐出されるものとされている。なお、ここでいう「略等しい間隔」とは、液滴吐出手段の製造上の誤差や環境条件の変化に起因する誤差等の各種誤差を含む範囲で等しい間隔であることを意味する。
そして、本発明では、制御手段により、インク液を吐出する液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が記録用紙に付着する領域に対して、処理液を吐出する液滴吐出手段に設けられた当該領域に処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなるように制御される。なお、上記所定距離内は、処理液を減少させてバンディングを目立たなくさせるためにインク液を滲ませる範囲を規定するものである。そして、上記所定距離内は、例えば、処理液を減少させる範囲を変えて記録された画像の画質の評価実験を行うことにより適切に定めることができる。
このように請求項1記載の発明によれば、有色のインク液を吐出する液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列において記録用紙の相対的な移動方向に対する直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が記録用紙に付着する領域に対して、インク液を凝集させる処理液を吐出する液滴吐出手段に設けられたノズルより吐出される処理液の滴量を、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくしているので、記録用紙の前記領域に付着したインク液がより滲んでバンディングを目立たなくなるため、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出されるインク液の滴量にバラツキが発生した場合であっても、記録される画像の画質の低下を抑制することができる。
また、本発明の制御手段は、請求項記載のように、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域に記録される画像の平均濃度がバンディングが目立ちやすい濃度領域ほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより当該領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくするように制御してもよい。
また、本発明の制御手段は、請求項記載のように、前記記録用紙に付着したインク液の当該記録用紙への浸透する度合いが小さいほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくするように制御してもよい。
さらに、本発明は、請求項記載のように、前記複数の液滴吐出手段の各ノズルより吐出させる駆動信号を生成する駆動信号生成手段をさらに備え、前記複数の液滴吐出手段は、前記インク液又は前記処理液を前記駆動信号生成手段より各ノズルに対応して供給される駆動信号に応じた滴量で各ノズルより記録用紙に対して各々吐出するものとし、前記制御手段は、前記駆動信号生成手段を制御することによって、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより吐出される処理液の滴量を制御してもよい。
一方、上記目的を達成するため、請求項記載の液滴吐出プログラムは、ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と前記移動方向に対して重ならず、前記移動方向に対する直交方向に対して全ノズルが略等しい間隔となり、各ノズル列が前記移動方向に対して所定角度となるように設けられており、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより前記移動方向に相対的に移動する記録用紙に対して各々吐出する複数の液滴吐出手段を備えた液滴吐出装置において実行される液滴吐出プログラムであって、前記インク液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が前記記録用紙に付着する領域に対して、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなるように制御すると共に、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域において、前記先頭のノズル及び前記末尾のノズルより吐出されたインク液が付着する位置から前記直交方向に対して離れるほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、前記他のノズルより吐出される処理液の滴量に近くなるように制御する制御ステップをコンピュータに実行させるためのものである。
従って、請求項6記載の液滴吐出プログラムによれば、コンピュータに対して請求項1記載の発明と同様に作用させることができるので、請求項1記載の発明と同様に、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出されるインク液の滴量にバラツキが発生した場合であっても、記録される画像の画質の低下を抑制することができる。
以上説明したように、本発明によれば、有色のインク液を吐出する液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列において記録用紙の相対的な移動方向に対する直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が記録用紙に付着する領域に対して、インク液を凝集させる処理液を吐出する液滴吐出手段に設けられたノズルより吐出される処理液の滴量を、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくしているので、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出されるインク液の滴量にバラツキが発生した場合であっても、記録される画像の画質の低下を抑制することができる、という優れた効果を有する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では、本発明をインクジェットプリンタに適用した場合について説明する。
図1には、本実施の形態に係るインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」という。)10の全体構成が示されている。
プリンタ10は、インク滴を吐出して画像を記録する記録ヘッドアレイ12を備えている。記録ヘッドアレイ12は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の各色のインク液及び後述する処理液(H)に対応して5つの記録ヘッド14C、14M、14Y、14K、14Hを備えている。なお、以下の説明では、インク液の各色及び処理液を区別する場合に符号に対応する頭文字を付加し、特に区別しない場合には各色に対応する頭文字を省略して説明する。
なお、処理液は、多価金属等を含む無色又は淡色のインク液であり、CMYK各色のインクの色素を凝集させてドットの滲みを少なくする作用を有する。この処理液を各色のインクに重ねて滴下することにより、ドットの滲みが少なくなり画質を向上させることができる。
各記録ヘッド14は、記録領域が記録用紙Pの幅以上ある長尺ヘッドとされ、記録用紙Pの幅方向に沿って多数のノズル40(図3参照。)が2次元状に配置されている。記録ヘッド14は、各ノズル40からインク滴を吐出することにより、記録用紙Pの全幅を一括して記録することができる。
プリンタ10は、それぞれCMYKの各インク液及び処理液を各々貯蔵したインクカートリッジ16C、16M、16Y、16K、16Hが装填されており、各インクカートリッジ16に貯蔵されたインク液及び処理液は、図示しない配管を通して対応する各記録ヘッド14に供給される。
記録ヘッドアレイ12の近傍には、各記録ヘッド14のインクの詰まりを防止するための清掃や、インクの詰まりが発生した際に吸引回復動作等を行うメンテナンスユニット15が、各記録ヘッド14に対応して設けられている。
メンテナンスユニット15は、画像記録時には、図1に示すように、記録ヘッドアレイ12の両側に位置し、メンテナンス時には、図2に示すように、記録ヘッドアレイ12の各ノズルに対向する位置に移動するように構成されている。なお、メンテナンスユニット15の構成はこれに限るものではなく、メンテナンス時に、記録ヘッドアレイ12の各ノズルに対向可能に配置できればよく、他の構成とすることもできる。
また、プリンタ10は、記録用紙Pを格納する給紙トレイ18を備えている。給紙トレイ18から供給された記録用紙Pは、複数のローラ対20によって搬送されて、記録ヘッドアレイ12へ供給される。
記録ヘッドアレイ12に対向する位置には、ローラ22A、22B及びテンションローラ23に巻き掛けられた無端状の搬送ベルト24が設けられている。搬送ベルト24は、表面が記録用紙Pの搬送方向に対する直交方向の幅より幅広とされ、テンションローラ23によって下方方向に引っ張られることにより一定のテンションが与えられている。搬送ベルト24は、ローラ22A、22B及びテンションローラ23の回転によって周回駆動する。
ローラ22Bに対向する位置には帯電ロール26が設けられており、当該帯電ロール26には所定の電圧が印加されている。複数のローラ対20によって搬送されてきた記録用紙Pは、帯電ロール26と搬送ベルト24とにより挟持されることにより帯電し、搬送ベルト24の表面に吸着され、搬送ベルト24の周回駆動に伴って記録ヘッドアレイ12と対向する画像記録領域を通過する。
プリンタ10は、記録用紙Pが画像記録領域を通過する際に、画像データに基づいて各記録ヘッド14の各ノズルよりインク滴及び処理液を吐出させることにより、記録用紙Pにフルカラー画像が記録される。
搬送ベルト24の記録用紙Pの搬送方向下流側には、複数の排出ローラ30が設けられている。記録ヘッドアレイ12によって画像が記録された記録用紙Pは、これら複数の排出ローラ30により搬送され、排紙トレイ32に排出される。
また、プリンタ10は、両面記録用の反転パス33を備えている。反転パス33は、複数のローラ対35で構成されており、記録ヘッドアレイ12により片面に画像が記録された記録用紙Pが、反転パス33で反転されて再び画像記録領域まで搬送される。これにより、記録用紙Pの両面に画像を記録することが可能とされている。
図3には本実施の形態に係る記録ヘッド14の詳細な平面図が示されている。
同図に示されるように、記録ヘッド14は、ノズル40と画像記録対象とする記録用紙Pとの相対的な移動方向(ここでは、搬送方向)に対して複数のノズル40が配列された複数のノズル列49が、各ノズル列49が隣接するノズル列49と移動方向に対して重ならず、移動方向に対する直交方向に対して全ノズル40が略等しい間隔となり、各ノズル列49が移動方向に対して所定角度となるように設けられており、直交方向に対するノズル40の間隔を実質的に狭めて高解像度化が図られている。なお、本実施の形態では、各ノズル列49は例えば32個のノズル40により構成されているものとする。
また、図4には、本実施の形態に係る記録ヘッド14に設けられた複数のノズル40のうちの1個のノズル部分の断面図が示されている。
同図に示されるように、記録ヘッド14は、ノズル40、インクタンク41、供給路44、圧力室46及び圧電素子48を備えている。
インクタンク41には、各々の記録ヘッド14が対応している色のインクカートリッジ16から滴量のインク液が供給され、一時的に蓄えられる。また、インクタンク41は、供給路44を介して圧力室46と連通されており、圧力室46はノズル40を介して外部と連通されている。
また、圧力室46の壁面の一部は、圧力調整板46Aにより構成されており、当該圧力調整板46Aには圧電素子48が取り付けられている。
圧電素子48は、後述するヘッド制御部64(図5参照。)より供給される駆動信号の駆動波形に応じて変形して圧力調整板46Aに対する押圧力を変化させることにより、圧力室46に体積変化(収縮又は膨張)を発生させる。すなわち、記録ヘッド14は、圧力室46の体積変化により発生するインク液の振動波(圧力波)によってインクタンク41内に蓄えられたインク液が供給路44及び圧力室46を介してノズル40から吐出されるものとされている。
記録ヘッド14は、例えば、大きな板状の圧電素子をダイシング法やブラスト法等の公知の加工方法により圧力室46の位置に対応させて加工し、加工後の板状の圧電素子を圧力室46の位置に対応させて接着させたり、あるいは、圧電素子を公知の成膜法(例えば気相成膜法など)により形成することにより作製することができる。
しかしながら、記録ヘッド14は、例えば、板状の圧電素子の加工誤差や、圧電素子を接着する際の接着位置の誤差、あるいは、圧電素子の成膜時の誤差などの製造誤差等によって、ノズル40の位置に応じて各ノズル40から吐出される液滴の滴量にバラツキが発生する場合がある。
一方、図5には、本実施の形態に係るプリンタ10の電気系の構成が示されている。
同図に示されるように、プリンタ10は、全体の動作を司るCPU(中央処理装置)50と、装置全体を制御する制御プログラムを含む各種プログラムや各種データ等が予め記憶されたROM52と、各種データ等を一時的に記憶するRAM54と、図示しないネットワークを介して外部端末と接続され、当該外部端末から記録用紙Pに記録する画像データを受信する通信インターフェース56と、受信した画像データをCMYK色の画像データに変換するデータ変換部58と、データ変換部58により変換されたCMYK色の画像データに対してハーフトーン処理等の画像処理を行って画素を構成するドット毎に所定の階調数のCMYK色毎のドットデータを作成する画像処理部60と、を備えている。
なお、データ変換部58には、色補正用のLUT(ルックアップテーブル)が記憶されており、画像データをCMYK色の画像データに変換すると共にインクの性質に応じた色補正や濃度補正などの色補正処理を行う。
また、画像処理部60は、例えば、ディザ法や誤差拡散法等のハーフトーン処理の手法を用いて、例えば、256階調等の比較的高階調の画像データから、記録ヘッド14で記録可能な階調数のドットデータを作成する。なお、一般的にインクジェットプリンタで記録可能な階調数は一般的に2〜8階調であるが、本実施形態では一例としてYMCKの各色共4階調(滴無し、小滴、中滴、及び大滴)の場合について説明する。
一方、プリンタ10は、画像処理部60により作成されたCMYK色毎のドットデータをそれぞれ後述するヘッド制御部64において解読可能なデータ構造に変換し、各記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kの各ノズル40の配列を考慮した記録順序(転送順序)にデータを並び替えたCMYK色毎の記録データを作成する記録データ作成部62と、作成された各記録データに基づいて各記録ヘッド14の駆動を制御するヘッド制御部64と、各ローラ対20や各排出ローラ30、ローラ22A、22B等を回転駆動させる図示しないモータを制御して記録用紙Pの搬送を制御する搬送制御部66と、をさらに備えている。
なお、記録データ作成部62は、CMYK色毎の記録データの作成に加え、CPU50からの制御により、記録ヘッド14Hの各ノズル40より処理液を吐出させるための処理液用(H)の記録データを作成する。
また、ヘッド制御部64は、各記録ヘッド14に設けられた各圧電素子48とそれぞれ配線によって個別に電気的に接続されており、それぞれの配線毎に通電のオン/オフを個別に制御するスイッチ回路を内蔵している。また、ヘッド制御部64は、ゲイン量を調整可能なアンプを内蔵しており、図示しない電源から供給される電圧をアンプによって増幅している。ヘッド制御部64は、アンプによって増幅された電圧を用いて、記録データに基づいてスイッチ回路により通電のオン/オフを制御することにより、記録するドットのサイズ(小滴、中滴、及び大滴)に応じて各々予め定められた駆動波形の駆動信号を生成して圧電素子48に供給しており、内蔵されたアンプのゲイン量が変更されることにより、供給する駆動信号の駆動波形の振幅を調整可能とされている。
これらCPU50、ROM52、RAM54、通信インターフェース56、データ変換部58、画像処理部60、記録データ作成部62、ヘッド制御部64、及び搬送制御部66、は、システムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU50は、ROM52及びRAM54へのアクセスと、通信インターフェース56を制御しての外部端末とのデータの送受信の制御と、データ変換部58、画像処理部60及び記録データ作成部62によるデータ処理の制御と、ヘッド制御部64に内蔵されたアンプのゲイン量を制御することにより駆動信号の駆動波形の振幅の制御と、搬送制御部66を制御しての記録用紙Pの搬送の制御と、を各々行うことができる。
ところで、記録ヘッド14は、上述したように製造誤差等によって、記録される画像の各ノズル列49間の位置に対応する位置にバンディングが発生する場合がある。
そこで、本実施の形態では、記録データにおいて各ノズル列49の先頭のノズル40A及び末尾のノズル40Bに対応するデータの位置を示す情報を、ノズル列49の位置を示すノズル列位置情報として上述したROM52に予め記憶している。
次に、図6を参照して、通信インターフェース56を介して図示しない外部端末から画像データを入力した際のプリンタ10の作用を説明する。なお、図6は、図示しない外部端末から画像データが入力された際にCPU50によって実行される画像記録処理プログラムの流れを示すフローチャートである。当該プログラムはROM52の所定の領域に予め記憶されている。
同図のステップ100では、通信インターフェース56を介して受信した画像データをRAM54に記憶させ、次のステップ102では、データ変換部58に対してデータの変換を指示する。
データ変換部58は、RAM54に記憶された画像データを読み込み、当該画像データをCMYK色の画像データに変換すると共に、色補正用のLUTを用いて各色のインクの性質に応じた色補正や濃度補正などの色補正処理を行う。そして、データ変換部58は、色補正処理後の画像データを、RAM54の通信インターフェース56を介して受信した画像データとは異なる記憶領域に記憶させる。
次のステップ104では、画像処理部60に対して画像処理の実行を指示する。
これに応じて画像処理部60は、RAM54からデータ変換部58による変換後の画像データを読み込み、当該画像データに基づいてハーフトーン処理を行い、各画素の階調値に応じて、各ドット毎に4階調のCMYK色毎のドットデータを作成する。そして、画像処理部60は、作成したCMYK色毎のドットデータをRAM54の所定記憶領域に記憶させる。
次のステップ106では、記録データ作成部62に対してCMYK色毎の記録データの作成を指示する。
これに応じて記録データ作成部62は、RAM54に記憶されているCMYK色毎のドットデータを読み込み、当該CMYK色毎のドットデータをヘッド制御部64において解読可能なデータ構造に変換し、各記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kの各ノズル40の配列を考慮した記録順序にデータを並び替えたCMYK色毎の記録データを作成する。そして、記録データ作成部62は、作成したCMYK色毎の記録データをRAM54の所定記憶領域に記憶させる。
次のステップ108では、ROM52に記憶されているノズル列位置情報を読み込み、記録データ作成部62に対してノズル列位置情報基づいて処理液用の記録データを作成を指示する。
これに応じて記録データ作成部62は、上記ステップ106で作成したCMYK色毎の記録データ及びノズル列位置情報基に基づき、記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kの各ノズル列49の先頭のノズル40A及び末尾のノズル40Bから所定距離内(例えば、2ノズルの範囲内)のノズルからの処理液量は、他のノズルからの処理液量より少なくなるように制御する。その方法は、CMYK色毎の記録データ及びノズル列位置情報に基づき、記録用紙PのCMYK各色のインク滴が付着する位置に対して標準量(ここでは、中滴)の処理液、記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kの各ノズル列49の先頭のノズル40A及び末尾のノズル40Bから直交方向に対して所定距離内(例えば、2ノズルの範囲内)のノズル40に対応する記録ヘッド14Hのノズル40から標準量より少ない滴量(ここでは、小滴)の処理液を吐出させる処理液用(H)の記録データを作成する。そして、記録データ作成部62は、作成した処理液用の記録データをCMYK色毎の記録データと共にRAM54の所定記憶領域に記憶させる。
次のステップ110では、搬送制御部66に対して記録用紙Pの搬送開始を指示し、記録用紙Pが記録ヘッドアレイ12と対向する画像記録領域に到達すると、次のステップ112へ移行する。
搬送制御部66は、図示しないモータを制御し、給紙トレイ18に格納された記録用紙Pの搬送を開始させる。記録用紙Pは、複数のローラ対20及び搬送ベルト24により搬送されて画像記録領域を通過する。
次のステップ112では、記録用紙Pが搬送される搬送方向に対する各記録ヘッド14の位置関係に応じて、RAM54の記憶領域に記憶されているYMCKHの1ライン分の各記録データを、ヘッド制御部64へ出力する。
ヘッド制御部64は、入力されたYMCKHの各記録データに基づいて、各記録ヘッド14の各ノズル40に対応した圧電素子48に対して駆動信号を順次供給する。これにより、各記録ヘッド14のノズル40より液滴が吐出されて記録用紙Pに1ライン分の画像が記録される。
次のステップ114では、記録データの全ラインの記録が終了した否かを判定し、否定判定となった場合はステップ112へ戻り次の1ライン分の画像の記録を継続して実行する一方、肯定判定となった場合は本画像記録処理プログラムの処理終了となる。
画像が記録された記録用紙Pは、複数の排出ローラ30により搬送され、排紙トレイ32に排出される。
ここで、図7(A)には、本実施の形態に係るプリンタ10によって全ての画素が同一階調の画像を記録用紙Pに記録した例が示されている。なお、記録ヘッド14は、各ノズル40に対して同一の駆動信号を供給したとしても、製造誤差等に起因して、各ノズル列49の一端部側のノズル40Aから他端部側のノズル40Bにかけて除々に吐出される液滴の滴量が少なくなるものとされている。なお、図7(A)では、ノズル40に各ノズル列49内でのノズル40を識別するノズル番号を付している。
また、図7(B)には、記録ヘッド14Hの各ノズル列49のノズル40から吐出される処理液の滴量がノズル番号別に示されている。
図7(A)に示されるように、記録用紙Pに記録された画像は、上記画像記録処理プログラムの処理により、記録ヘッド14のノズル列49間の位置に対応する位置に対して吐出される処理液の滴量が少なくなるため、当該位置の有色のインク滴により記録されるドットが滲み易くなり、バンディングが目立たなくなる。
以上のように本実施の形態によれば、複数の液滴吐出手段(ここでは、各記録ヘッド14)に、ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と移動方向に対して重ならず、全ノズルが移動方向に対する直交方向に対して略等しい間隔となり、各ノズル列が移動方向に対して所定角度となるように設けられており、各液滴吐出手段より有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより移動方向に相対的に移動する記録用紙に対して各々吐出するものとされており、制御手段(ここでは、CPU50)により、インク液を吐出する液滴吐出手段(ここでは、記録ヘッド14C、14M、14Y、14K)に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接する一対のノズル(ここでは、ノズル40A及びノズル40B)から前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が記録用紙に付着する領域に対して、処理液を吐出する液滴吐出手段(ここでは、記録ヘッド14H)に設けられたノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなる駆動信号を生成させるように駆動信号生成手段を制御しているので、ノズルの位置に応じて各ノズルから吐出されるインク液の滴量にバラツキが発生した場合であっても、記録される画像の画質の低下を抑制することができる。
なお、本実施の形態では、CPU50は、記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kに設けられたノズル40のうちノズル40A及びノズル40Bから直交方向に対して所定距離内に位置されるノズル40より吐出されるインク液が記録用紙Pに付着する領域において、ノズル40A及びノズル40Bの境界に対応する位置から直交方向に対して離れるほど処理液の滴量の減少量が小さくなり通常の滴量になるように制御する。その方法は、記録ヘッド14Hの前記他のノズル40より吐出される処理液の滴量に近くなる駆動信号を生成させるように、ヘッド制御部64に内蔵されたアンプのゲイン量を制御して駆動信号の駆動波形の振幅の制御してもよく、また、記録ヘッド14の記録可能な階調数が多い場合(例えば、8階調の場合)、処理液用の記録データの階調値を変えるように記録データ作成部62を制御してもよい。これにより、ノズル列49から離れるほどCMYK色のインク液の滲みが少なくなるため、滲みによる画像の低下を抑えることができる。
また、バンディングは中濃度の画像を記録した際に目立ちやすい。このため、CPU50は、画像データに基づいて記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kに設けられたノズル40のうちノズル40A及びノズル40Bから直交方向に対して所定距離内に位置されるノズル40より吐出されるインク液が記録用紙Pに付着する領域に記録される画像の平均濃度がバンディングが目立ちやすい濃度領域ほど(例えば、中濃度に近いほど)、記録ヘッド14Hに設けられたノズル40より当該記領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくするように制御する。その方法は、記録ヘッド14Hに設けられたノズル40より当該記領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくする駆動信号を生成させるように、ヘッド制御部64に内蔵されたアンプのゲイン量を制御して駆動信号の駆動波形の振幅の制御してもよく、また、記録ヘッド14の記録可能な階調数が多い場合、処理液用の記録データの階調値を変えるように記録データ作成部62を制御してもよい。これにより、当該領域に中濃度の画像を記録する場合に、CMYK色のインク液の滲みが大きくなるため、バンディングが目立ちにくくすることができる。
また、記録用紙への付着した液滴の浸透度合いが大きい場合、液滴が記録用紙に吸収される際の滲みが大きいため、バンディングが目立ちづらくなる。一方、記録用紙への付着した液滴の浸透度合いが小さい場合、液滴が記録用紙に吸収される際の滲みが小さいため、バンディングが目立ちやすい。例えば、液滴の浸透度合いは、光沢紙<コート紙<普通紙であるため、同じ液滴の滴量では光沢紙>コート紙>普通紙の順にバンディングが目立ちやすい。このため、本実施の形態では、例えば、給紙トレイ18に記録用紙Pの種類を検知する検知手段を設けたり、あるいは、コントロールパネル等から記録用紙Pの種類を入力させるものとし、CPU50が、記録用紙Pに付着したインク液の当該記録用紙Pへの浸透する度合いが小さいほど、記録ヘッド14C、14M、14Y、14Kのノズル40A及びノズル40Bから直交方向に対して所定距離内に位置されるノズル40より吐出されるインク液が記録用紙Pに付着する領域に対して、記録ヘッド14Hに設けられたノズル40より吐出される処理液の滴量の減少量を大きくさせるように制御してもよい。これにより、吐出される処理液の滴量が少なくなるため、バンディングが目立ちやすい記録用紙Pであってもバンディングを目立たなくすることができる。
また、本実施の形態では、ステップ108および記録データ作成部62における、処理液用の記録データを作成に際して、処理液の滴量を制御する方法を、滴種(大、中、小)を変えたり、駆動波形の振幅の制御して滴の大きさを変えるといったドット単位の制御を行う例で説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、単位面積あたりの滴量を変える方法でも良い。すなわち、通常の処理液がドット数がn×nドットの領域にmドット(m≦n×n)記録されるものであるとすると、その数をmよりも少なくすれば、処理液量を減らす制御となる。また、処理液の滴量は、CMYKのインク液の総量に関係して決定する方法を採用して良い。例えば、単位面積あたりのインク液の総滴量のA%(A≦100)が処理液の滴量と定められているプリンタにおいては、Aの値を小さくすれば処理液の滴量を減らす制御となる。
また、本実施の形態では、記録ヘッド14が圧電素子48を変形させて液体が収容された圧力室46に体積変化を発生させることにより、ノズル40から液滴を吐出させる圧電方式を採用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、発熱素子を発熱させて液体が収容された圧力室46内の液体に気泡を発生させることにより、ノズル40から液滴を吐出させるサーマル方式を採用してもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
また、本発明は、記録ヘッド14を記録用紙の幅より幅広とした長尺ヘッドとし、当該長尺ヘッドに対して記録用紙を移動させて画像を記録する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、記録用紙に対して記録ヘッド14を移動させるプリンタ10に適用してもよい、例えば、記録用紙に対して記録ヘッド14を主走査方向に往復移動させながら、記録用紙に画像を記録するプリンタ10に適用してもよい。この場合も、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
その他、本実施の形態で説明したプリンタ10の構成(図1、図2参照。)及び記録ヘッド14の構成(図3、図4参照。)、プリンタ10の電気系の構成(図5参照)は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施の形態で説明した画像記録処理プログラム(図6参照。)の処理の流れも一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態で説明したプリンタ10は、記録用紙上へ画像(文字を含む)を記録するものであったが、本発明のプリンタ10は、これに限定されるものではない。すなわち、記録用紙は記録用紙に限定されるものでなく、また、吐出する液体もインク液に限定されるものではない。例えば半導体や液晶表示器等のパターン形成のためにシート状の基板に液滴を吐出するパターン形成装置等の他の液滴吐出記録装置にも適用することができる。
実施の形態に係るプリンタの構成を示す構成図である。 実施の形態に係るプリンタのメンテナンス時の配置構成を示す構成図である。 実施の形態に係る記録ヘッドの詳細な構成を示す平面図である。 実施の形態に係る記録ヘッドの1個のノズル部分の詳細な構成を示す断面図である。 実施の形態に係るプリンタの電気系の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る画像記録処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 (A)は、実施の形態に係るプリンタにより記録された画像の一例を示す図であり、(B)は、ノズルと吐出される処理液の滴量の関係を示すグラフである。 従来のプリンタにより記録された画像の一例を示す図である。
符号の説明
10 プリンタ
14 記録ヘッド
40 ノズル
49 ノズル列
50 CPU
62 記録データ作成部
64 ヘッド制御部
P 記録用紙

Claims (5)

  1. ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と前記移動方向に対して重ならず、前記移動方向に対する直交方向に対して全ノズルが略等しい間隔となり、各ノズル列が前記移動方向に対して所定角度となるように設けられており、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより前記移動方向に相対的に移動する前記記録用紙に対して各々吐出する複数の液滴吐出手段と、
    前記インク液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が前記記録用紙に付着する領域に対して、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなるように制御すると共に、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域において、前記先頭のノズル及び前記末尾のノズルより吐出されたインク液が付着する位置から前記直交方向に対して離れるほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、前記他のノズルより吐出される処理液の滴量に近くなるように制御する制御手段と、
    を備えた液滴吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域に記録される画像の平均濃度がバンディングが目立ちやすい濃度領域ほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより当該領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくするように制御する
    請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記制御手段は、前記記録用紙に付着したインク液の当該記録用紙への浸透する度合いが小さいほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域に対して吐出される処理液の滴量の減少量を大きくするように制御する
    請求項1又は請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記複数の液滴吐出手段の各ノズルより吐出させる駆動信号を生成する駆動信号生成手段をさらに備え、
    前記複数の液滴吐出手段は、前記インク液又は前記処理液を前記駆動信号生成手段より各ノズルに対応して供給される駆動信号に応じた滴量で各ノズルより記録用紙に対して各々吐出するものとし、
    前記制御手段は、前記駆動信号生成手段を制御することによって、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルより吐出される処理液の滴量を制御する
    請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の液滴吐出装置。
  5. ノズルと画像記録対象とする記録用紙との相対的な移動方向に対して複数のノズルが配列された複数のノズル列が、各ノズル列が隣接するノズル列と前記移動方向に対して重ならず、前記移動方向に対する直交方向に対して全ノズルが略等しい間隔となり、各ノズル列が前記移動方向に対して所定角度となるように設けられており、有色のインク液又は当該インク液を凝集させる処理液を各ノズルより前記移動方向に相対的に移動する記録用紙に対して各々吐出する複数の液滴吐出手段を備えた液滴吐出装置において実行される液滴吐出プログラムであって、
    前記インク液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられたノズルのうち、互いに隣接するノズル列の前記直交方向に対して互いに隣接するノズル列の前記移動方向の先頭のノズル及び末尾のノズルから前記直交方向に対して所定距離内に位置されるノズルより吐出されるインク液が前記記録用紙に付着する領域に対して、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、当該液滴吐出手段の他のノズルより吐出される処理液の滴量よりも少なくなるように制御すると共に、前記インク液が前記記録用紙に付着する前記領域において、前記先頭のノズル及び前記末尾のノズルより吐出されたインク液が付着する位置から前記直交方向に対して離れるほど、前記処理液を吐出する前記液滴吐出手段に設けられた当該領域に前記処理液を吐出するノズルより吐出される処理液の滴量が、前記他のノズルより吐出される処理液の滴量に近くなるように制御する制御ステップ
    をコンピュータに実行させるための液滴吐出プログラム。
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