JP4850239B2 - 自動変速機 - Google Patents

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Description

本発明は、第1及び第2複式プラネタリギヤの各要素をクラッチを介して入力軸に連結可能とするとともに、ブレーキを介して固定可能とすることにより、入力軸の回転を複数段に変速して出力軸に伝達する自動変速機に関する。
特許文献1には、トランスミッションケース内に、入力軸、第1複式プラネタリギヤ、第2複式プラネタリギヤ及び出力軸が共通軸線上に配置され、第1及び第2複式プラネタリギヤの各要素がクラッチを介して選択的に入力軸に連結され、ブレーキを介して選択的に固定されることにより、入力軸の回転を前進8速、後退速に変速して出力軸に伝達する自動変速機が記載されている。そして、特許文献1の図4に示される自動変速機では、第1複式プラネタリギヤ60は、入力軸15に連結された共通サンギヤS1S2と、該共通サンギヤS1S2と噛合するロングピニオン63及びロングピニオン63と噛合するピニオン64を支承するとともに、第2ブレーキB-2を介して固定可能な共通キャリアC1C2と、ロングピニオン63と噛合するとともに、第1ブレーキB-1を介して固定可能な第1リングギヤR1と、ピニオン64と噛合するとともに、第3ブレーキB-3を介して固定可能な第2リングギヤR2とから構成されている。第2複式プラネタリギヤ17は、第1クラッチC-1を介して入力軸15に連結可能な直結された第3及び第4サンギヤS3,S4と、第3及び第4サンギヤS3,S4とピニオン33,34を介して噛合するとともに、第3及び第4ブレーキB-3,B-4を介して夫々固定可能な第3及び第4リングギヤR3,R4と、ピニオン33を支承するとともに、第2クラッチC-2を介して入力軸15に連結可能な第3キャリアC-3と、ピニオン34を支承し出力軸18に連結された第4キャリアC-4とから構成されている。
特開2002−213545号公報(第8頁、図4)
特許文献1の図4では、第1及び第2クラッチが、第1複式プラネタリギヤの共通リングギヤR2と第2複式プラネタリギヤの第3リングギヤR3との連結部分の内側に配置されているが、回転する部材の内側に2個のクラッチを設けることは、構造が複雑になり、大型化する問題がある。
また、特許文献1の段落〔0040〕〔0041〕には、前進第1変速段で第1複式プラネタリギヤのリングギヤとサンギヤとの間に大きな相対回転差が生じ、その結果、両者に噛合するピニオンが高速で自転するので、この高速の自転を防止するために、共通サンギヤと入力軸との間に新たなクラッチを介在させて、選択的に連結可能とすることもできると記載されている。しかしながら、特許文献1の図4において共通サンギヤと入力軸との間に新たなクラッチを介在させると自動変速機の径方向寸法が極めて大きくなる。
本発明は、入力軸を第1及び第2複式プラネタリギヤに選択的に連結する第1乃至第3クラッチを、第1複式プラネタリギヤの前方に配置することにより、コンパクトで第1複式プラネタリギヤのサンギヤとリングギヤとの相対回転を小さく抑えることができる前進8速の自動変速機を提供することである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、入力軸と、出力軸と、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3及び第4要素を有する第1複式プラネタリギヤと、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する第2複式プラネタリギヤとを備え、前記第1要素は、第3クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、共通キャリアに回転可能に支承され互いに噛合するロングピニオン及びピニオンを介して共通リングギヤと噛合する第2サンギヤであり、前記第2要素は、前記第5要素と直結されるとともに、前記ロングピニオン及びピニオンの一方と噛合する共通リングギヤであり、前記第3要素は、第1ブレーキを介して固定可能である前記共通キャリアであり、前記第4要素は、第3ブレーキを介して固定可能であるとともに、前記ロングピニオン及びピニオンの他方と噛合する第1サンギヤであり、前記第5要素は、第2ブレーキを介して固定可能であり、前記第6要素は、第2クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、第4ブレーキを介して固定可能であり、前記第7要素は、前記出力軸に直結され、前記第8要素は、第1クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、前記第1乃至第3クラッチと、前記第1複式プラネタリギヤと、前記第2複式プラネタリギヤは、軸方向において第1乃至第3クラッチ、第1複式プラネタリギヤ、第2複式プラネタリギヤの順に配置され、前記第3ブレーキ及び前記第1サンギヤは、前記第1乃至第3クラッチ側に配置されることである。
請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、入力軸と、出力軸と、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3及び第4要素を有する第1複式プラネタリギヤと、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する第2複式プラネタリギヤとを備え、前記第1要素は、第3クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、共通キャリアに回転可能に支承され互いに噛合するロングピニオン及びピニオンを介して第1、第2リングギヤと噛合する共通サンギヤであり、前記第2要素は、前記第5要素と直結されるとともに、前記ピニオンと噛合する第2リングギヤであり、前記第3要素は、第1ブレーキを介して固定可能である前記共通キャリアであり、前記第4要素は、第3ブレーキを介して固定可能であるとともに、前記ロングピニオンと噛合する第1リングギヤであり、前記第5要素は、第2ブレーキを介して固定可能であり、前記第6要素は、第2クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、第4ブレーキを介して固定可能であり、前記第7要素は、前記出力軸に直結され、前記第8要素は、第1クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、前記第1乃至第3クラッチと、前記第1複式プラネタリギヤと、前記第2複式プラネタリギヤは、軸方向において第1乃至第3クラッチ、第1複式プラネタリギヤ、第2複式プラネタリギヤの順に配置され、前記第1ブレーキは、前記第1乃至第3クラッチ側に配置されることである。
請求項3に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1又は2において、前記第2クラッチ及び第3クラッチのクラッチドラムが共用化された共用クラッチドラムであることである。
請求項4に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3において、前記第1クラッチが、前記第2及び第3クラッチの内側に配置されていることである。
請求項5に記載の発明の構成上の特徴は、請求項3又は4において、前記第2及び第3クラッチの油圧サーボ部が、前記共用クラッチドラムに該共用クラッチドラムの底壁の後面側及び前面側において夫々設けられていることである。
請求項6に記載の発明の構成上の特徴は、請求項5において、前記第2クラッチの油圧サーボ部のサーボ室が、前記共用クラッチドラムの底壁の後面側において、該共用クラッチドラムの基端部の後方部と、前記底壁の屈曲部の内周面とに摺動可能に嵌合するピストンとにより画成され、前記第3クラッチの油圧サーボ部のサーボ室が、前記底壁の前面側において、前記基端部の前方部と、前記屈曲部の外周面とに摺動可能に嵌合するピストンとにより画成され、前記各サーボ室に開口する油路が前記基端部に設けられていることである。
請求項7に記載の発明の構成上の特徴は、請求項6において、前記共用クラッチドラムの基端部が、前記トランスミッションケースの前方端面に固定されたフロント壁部材の後方に突設されたボス部に回転可能に支承され、前記各サーボ室に開口する油路が、前記ボス部に設けられた各油路とディストリビュータを介して夫々連通されていることである。
請求項8に記載の発明の構成上の特徴は、請求項1乃至7のいずれか1項において、前記第2複式プラネタリギヤは、前記第5要素が、第3リングギヤであり、前記第6要素が、第3ピニオンを支承する第3キャリア及び該第3キャリアと直結された第4リングギヤR4であり、前記第7要素が第4ピニオンを支承する第4キャリアであり、前記第8要素が、前記第3リングギヤと前記第3ピニオンを介して噛合する第3サンギヤ及び該第3サンギヤと直結され前記第4ピニオンを介して前記第4リングギアヤと噛合する第4サンギヤであることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、第1複式プラネタリギヤの第1要素は、第3クラッチを介して入力軸に連結可能であるので、第1速において第3クラッチを切ることにより、第1複式プラネタリギヤの第4要素が逆回転して第1要素との間で大きな相対回転が生じることを防ぐことができる。さらに、入力軸を第1複式プラネタリギヤの第1要素、及び第2複式プラネタリギヤの第2、第4要素に夫々連結可能とする第1乃至第3クラッチが、第1複式プラネタリギヤの前方に纏めて配置されているので、前進8速の自動変速機を極めてコンパクトに構成し、軽量、低コスト化することができる。
そして、第1複式プラネタリギヤは、第1要素としての第2サンギヤ、共通キャリアに回転可能に支承され互いに噛合するロングピニオン及びピニオンを介して第2サンギヤと噛合する第2要素としての共通リングギヤ、第3要素としての共通キャリア、共通リングギヤとロングピニオン又はピニオンを介して噛合する第4要素としての第1サンギヤで構成されているので、簡素な構成でコンパクトな前進8速の自動変速機を提供することができる。
さらに、前方に纏めて配置された第1乃至第3クラッチと、第1複式プラネタリギヤと、第2複式プラネタリギヤは、軸方向においてこの順に配置され、第3ブレーキ及び第1サンギヤは、第1乃至第3クラッチ側に配置されるので、第1複式プラネタリギヤの第4要素である第1サンギヤを固定可能とする第3ブレーキを、第1乃至第3クラッチと、第1複式プラネタリギヤとの間にコンパクトに配置することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、第1複式プラネタリギヤの第1要素は、第3クラッチを介して入力軸に連結可能であるので、第1速において第3クラッチを切ることにより、第1複式プラネタリギヤの第4要素が逆回転して第1要素との間で大きな相対回転が生じることを防ぐことができる。さらに、入力軸を第1複式プラネタリギヤの第1要素、及び第2複式プラネタリギヤの第2、第4要素に夫々連結可能とする第1乃至第3クラッチが、第1複式プラネタリギヤの前方に纏めて配置されているので、前進8速の自動変速機を極めてコンパクトに構成し、軽量、低コスト化することができる。
そして、第1複式プラネタリギヤは、第1要素としての共通サンギヤ、共通キャリアに回転可能に支承されたロングピニオンとピニオンを介して噛合する第2要素としての第2リングギヤ、第3要素としての共通キャリア、ロングピニオンを介して共通サンギヤと噛合する第4要素としての第1リングギヤで構成されているので、簡素な構成でコンパクトな前進8速の自動変速機を提供することができる。
さらに、前方に纏めて配置された第1乃至第3クラッチと、第1複式プラネタリギヤと、第2複式プラネタリギヤは、軸方向においてこの順に配置され、第1ブレーキは、第1乃至第3クラッチ側に配置されるので、第1複式プラネタリギヤの第3要素である共通キャリアを固定可能とする第1ブレーキを、第1乃至第3クラッチと、第1複式プラネタリギヤとの間にコンパクトに配置することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、共用クラッチドラムが第2クラッチ及び第3クラッチで共用されているので、第2クラッチ及び第3クラッチの摩擦係合部及び油圧サーボ部の構成を簡素にし、コンパクト化することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、第1クラッチが、第2及び第3クラッチの内側に配置されているので、第1乃至第3クラッチを小スペースに配置することができ、前進8速の自動変速機を小型、軽量、低コスト化することができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、第2及び第3クラッチの油圧サーボ部が、共用クラッチドラムにその底壁の後面側及び前面側に夫々設けられているので、第2及び第3クラッチの油圧サーボ部を小スペースに配置することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、第2、第3クラッチの油圧サーボ部のサーボ室が、共用クラッチドラムの底壁の後面側及び前面側において該共用クラッチドラムの基端部の後方部及び前方部と、底壁の屈曲部の内周面及び外周面に夫々摺動可能に嵌合するピストンとにより画成され、各サーボ室に開口する油路が基端部に設けられている。これにより、第2及び第3クラッチの油圧サーボ部を簡素でコンパクトな構成とすることができるとともに、各サーボ室に油圧を給排する油路を容易に設けることができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、共用クラッチドラムの基端部が、トランスミッションケースに固定されたフロント壁部材のボス部に回転可能に支承され、第2、第3クラッチのサーボ室に開口する油路が、ボス部に設けられた各油路とディストリビュータを介して夫々連通されている。これにより、第2、第3クラッチの構成を簡素にし、各サーボ室に油圧を給排する油路を容易に設けることができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、第2複式プラネタリギヤは、直結された第3及び第4サンギヤと、第3及び第4ピニオンを夫々回転可能に支承する第3及び第4キャリアと、第3サンギヤと第3ピニオンを介して噛合する第3リングギヤと、第4サンギヤと第4ピニオンを介して噛合するとともに、第3サンギヤと直結された第4リングギヤとで構成されている。これにより、前進8速、少なくとも後退1速のギヤ比を有する簡素な構成の自動変速機を提供することができる。
本発明に係る自動変速機の第1の実施形態を示すスケルトン図。 第1の実施形態の各変速段におけるブレーキ及びクラッチの作動表を示す図。 第1の実施形態の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転比を示す速度線図。 制御装置を示すブロック図。 自動変速機の具体的な全体構成を示す断面図。 図5の第1乃至第3クラッチ部分を示す拡大断面図。 図5の第1、第2複式プラネタリギヤ部分を示す拡大断面図。 第2の実施形態を示すスケルトン図。 第2の実施形態の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転比を示す速度線図。 第3の実施形態を示すスケルトン図。 第3の実施形態の各変速段におけるプラネタリギヤの各要素の回転比を示す速度線図。
符号の説明
10…自動変速装置、11…流体トルクコンバータ、12…トランスミッションケース、13…共通軸線、14…入力軸、15…第1複式プラネタリギヤ、16…第2複式プラネタリギヤ、17…出力軸、18…ロングピニオン、19…ピニオン、20…第3ピニオン、21…第4ピニオン、26…シングルピニオンプラネタリギヤ、27…ダブルピニオンプラネタリギヤ、30…制御装置、36〜42…油圧サーボ部、43…フロント壁部材、43a…ボス部、45…オイルポンプ、50…ステータシャフト、53…軸承穴、54…中間軸、56…支承穴、65…共用クラッチドラム、65a…基端部、65b…底壁、68…第2ハブ部材、69…第3ハブ部材、70,71,82…摩擦係合部、72,73,83…セパレータプレート、74,75,84…摩擦板、77…連結軸、79…連結部材、80…第1クラッチドラム、81…第1ハブ部材、86,93,100…油圧サーボ部、89,96,103…サーボ室、109,110,112〜116…油路、111…ディストリビュータ、119…共通スプライン、120,130…ハブ部材、121,131,150,158…摩擦係合部、122,133,151,159…油圧サーボ部、127,137,155,162…サーボ室、140…連結部材。
以下、図面に基づいて本発明に係る自動変速機の第1の実施形態について説明する。図1において、10は本発明に係る自動変速機で、例えば自動車のエンジンにより回転駆動される流体トルクコンバータ11の出力回転を変速して駆動輪に伝達するために使用される。自動変速機10は、車体に取り付けられたトランスミッションケース12内に共通軸線13上に順次支承された入力軸14、第1複式プラネタリギヤ15、第2複式プラネタリギヤ16、出力軸17、第1、第2、第3クラッチC-1,C-2,C-3及び第1、第2、第3、第4ブレーキB-1,B-2, B-3,B-4、及びワンウェイクラッチF-1等で構成されている。
第1複式プラネタリギヤ15は、共通軸線13上に夫々回転可能に支承された第1及び第2サンギヤS1,S2と、互いに噛合するロングピニオン18及びピニオン19を回転可能に支承する共通キャリアC1C2と、ロングピニオン18を介して第1サンギヤS1と噛合し、ロングピニオン18及びピニオン19を介して第2サンギヤS2と噛合する共通リングギヤR1R2とにより構成されている。
第2複式プラネタリギヤ16は、共通軸線13上に回転可能に支承され直結された第3、第4サンギヤS3,S4と、第3、第4ピニオン20,21を支承する共通キャリアC3C4と、第3、第4サンギヤS3,S4と第3、第4ピニオン20,21を介して夫々噛合される第3、第4リングギヤR3,R4とにより構成されている。直結とは、クラッチを介さずに直接連結されていることである。
第1複式プラネタリギヤ15は、第1サンギヤS1が、第3ブレーキB-3を介して固定可能とされ、第2サンギヤS2が、第3クラッチC-3を介して入力軸14に連結可能とされ、共通キャリアC1C2が、第1ブレーキB-1を介して固定可能とされ、共通リングギヤR1R2が、第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3と直結されている。
第2複式プラネタリギヤ16は、直結された第3、第4サンギヤS3,S4が、第1クラッチC-1を介して入力軸14に連結可能とされ、直結された第3キャリアC3と第4リングギヤR4が、第2クラッチC-2を介して入力軸14に連結可能とされ、且つ第4ブレーキB-4を介して固定可能とされるとともに、第4ブレーキB-4と並列に配置されたワンウェイクラッチF-1を介してケース12に連結されて逆転を阻止され、第3リングギヤR3が、第2ブレーキB-2を介して固定可能とされ、第4キャリアC-4が、出力軸17に直結されている。
なお、流体トルクコンバータ11のポンプインペラ22は図略のエンジンによって回転駆動されてオイルを送り出し、ステータ23がオイルの反力を受け止めてトルクをタービン24に発生するようになっている。入力軸14はタービン24に直結されている。25はポンプインペラ22とタービン24とを連結可能とするロックアップクラッチである。
以上のように構成された自動変速機10は、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3を選択的に係合し、第1乃至第4ブレーキB-1〜B-4を選択的に係合し、入力軸14、出力軸17、第1複式プラネタリギヤ15及び第2複式プラネタリギヤ16の各要素を選択的に連結、或いは固定することにより、前進8速、後退2速の変速段を成立することができる。図2の作動表において、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1乃至第4ブレーキB-1〜B-4及びワンウェイクラッチF-1の各変速段に対応する欄に白丸が付されている場合、クラッチであれば係合して連結状態、ブレーキであれば係合して固定状態にあることを示す。黒丸が付されている場合、変速が円滑に行われるように変速時に備えて油圧サーボに油圧は供給されているが、クラッチではトルク伝達、ブレーキでは反力支持がなされていない状態を示す。
第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16のシングルピニオンプラネタリギヤ26においては、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとシングルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(1)で示され、ダブルピニオンプラネタリギヤ27においては、サンギヤの回転数Ns、キャリアの回転数Nc、リングギヤの回転数Nrとダブルピニオンプラネタリギヤのギヤ比λとの関係は、式(2)で示され、各変速段におけるギヤ比は、式(1)、(2)に基づいて算出される。第1乃至第4サンギヤS1,S2,S3,S4の歯数をZs1,Zs2,Zs3,Zs4、共通リングギヤR1R2及び第3及び第4リングギヤR3,R4の歯数をZr12,Zr3,Zr4とすると、シングルピニオンプラネタリギヤ26、ダブルピニオンプラネタリギヤ27、のギヤ比はλ1=Zs1/Zr12,λ2=Zs2/Zr12,λ3=Zs3/Zr3, λ4=Zs4/Zr4である。
Nr=(1+λ)Nc−λNs・・・(1)
Nr=(1−λ)Nc+λNs・・・(2)
第1乃至第3クラッチC-1〜C-3を選択的に係合し、第1乃至第4ブレーキB-1〜B-4を選択的に係合したとき、第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16の各要素の速度比は、図3に示す速度線図のようになる。速度線図は、プラネタリギヤのサンギヤ、キャリア、リングギヤからなる各要素を横軸方向にギヤ比に対応させた間隔で配置し、縦軸方向に各要素に対応してその速度比を取ったものである。図3には、第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16の速度線図が左右に並べて記載されている。第1複式プラネタリギヤ15では、シングルピニオンプラネタリギヤ26及びダブルピニオンプラネタリギヤ27の第1キャリアC1及び第2キャリアC2、第1リングギヤR1及び第2リングギヤR2が夫々共用されているので、C1,C2及びR1,R2が夫々付された各1本の縦線上に共通キャリアC1C2、共通リングギヤR1R2の速度比を表している。第2複式プラネタリギヤ16では、シングルピニオンプラネタリギヤ26の第3及び第4サンギヤS3,S4が直結され、第3キャリアC3と第4リングギヤR4が直結されているので、S1,S2及びC3,R4が夫々付された各1本の縦線上に第3及び第4サンギヤS3,S4、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4の速度比を表している。
第1複式プラネタリギヤ15のシングルピニオンプラネタリギヤ26については、共通キャリアC1C2の縦線と第1サンギヤS1の縦線との間隔を1とみなし、共通リングギヤR1R2の縦線が共通キャリアC1C2の縦線からサンギヤS1の縦線の反対側に間隔λ1だけ離して配置されている。ダブルピニオンプラネタリギヤ27については、共通キャリアC1C2の縦線と第2サンギヤS2の縦線との間隔を1とみなし、共通リングギヤR1R2の縦線を共通キャリアC1C2の縦線から第2サンギヤS2の縦線と同じ側にギヤ比λ2だけ離して配置されている。第2複式プラネタリギヤ16のシングルピニオンプラネタリギヤ26については、第3及び第4キャリアC3,C4の縦線と第3及び第4サンギヤS3,S4の縦線との各間隔を1とみなし、第3及び第4リングギヤR3,R4の縦線が第3及び第4キャリアC3,C4の縦線から夫々第3及び第4サンギヤS3,S4の縦線の反対側に間隔λ3,λ4だけ離して配置されている。速度線図には、第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1乃至第4ブレーキB-1〜B-4及びワンウェイクラッチF-1が選択的に作動された点にC-1〜C-3、B-1〜B-4、F-1が記入されている。
このように作成された第1複式プラネタリギヤ15の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素が、縦線の右から並び順に第1、第2、第3、第4要素であり、第2複式プラネタリギヤ16の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素が、縦線の左から並び順に第5、第6、第7、第8要素である。第1の実施形態の場合、第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2が第1要素、共通リングギヤR1R2が第2要素、共通キャリアC1C2が第3要素、第1サンギヤS1が第4要素であり、第2複式プラネタリギヤ15の第3リングギヤR3が第5要素、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第6要素、第4キャリアC4が第7要素、第3及び第4サンギヤS3,S4が第8要素である。
自動変速機10の制御装置を図4に示すブロック図に基づいて説明する。CPUを内蔵した制御装置30は、エンジンの回転が伝達されるトルクコンバータ11のエンジン側回転数Neを検出するエンジン回転数センサ31、入力軸14の回転数Niを検出する入力回転数センサ32、出力軸17の回転数Nvを検出する出力回転数センサ33、シフトレバーがドライブレンジD、ニュートラルレンジN、リバースレンジRにシフトされているとき、検出信号D,N,Rを送出するレンジ位置センサ34、アクセルの踏み込み量Ssを検出するスロットル開度センサ35等から各検出信号が入力され、これら検出信号に基づいて最適な変速段を選択し、制御電流を各クラッチ、ブレーキを作動させる各油圧サーボ部86,93,100,122,133,151,159に出力して第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1乃至第4ブレーキB-1〜B-4を図2の作動表に示すように選択的に係合して前進8速、後退2速を達成する。
第1速(1st)は、制御装置30による第1クラッチC-1の係合とワンウェイクラッチF-1の自動係合により達成される。入力軸14の回転が第2複式プラネタリギヤ16の第3及び第4サンギヤS3,S4に第1クラッチC-1を介して入力され、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4がワンウェイクラッチF-1により逆転を阻止されて反力を受けるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第1速のギヤ比で減速して正回転される。
下り坂道でエンジンブレーキをかける場合、駆動輪により第4キャリアC4を介して第3キャリアC3及び第4リングギヤR4に伝達される回転数が、エンジン側から伝達される回転数より大きくなり、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4に作用する反力の方向が逆転する。このために、エンジンブレーキをかけるときは、図2において(○)で示すように第3キャリアC3及び第4リングギヤR4は第4ブレーキB-4の係合により固定される。
第2速(2nd)は、第1クラッチC-1と第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が第2複式プラネタリギヤ16の第3及び第4サンギヤS3,S4に第1クラッチC-1を介して入力され、第3リングギヤR3が第2ブレーキB-2により固定されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第2速のギヤ比で減速して正回転される。
第3速(3rd)は、第1、第3クラッチC-1,C-3及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、共通キャリアC1C2が第1ブレーキB-1を介して固定されることにより入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、入力軸14の回転が複式プラネタリギヤ16の第3及び第4サンギヤS3,S4に第1クラッチC-1を介して入力されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第3速のギヤ比で減速して正回転される。
第4速(4th)は、第1、第3クラッチC-1,C-3及び第3ブレーキB-3の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、第1サンギヤS1が第3ブレーキB-3を介して固定されることにより入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、入力軸14の回転が複式プラネタリギヤ16の第3及び第4サンギヤS3,S4に第1クラッチC-1を介して入力されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第4速のギヤ比で減速して正回転される。
第5速(5th)は、第1及び第2クラッチC-1,C-2の係合により達成される。入力軸14回転が第1及び第2クラッチC-1,C-2を介して第2複式プラネタリギヤ16の直結された第3及び第4サンギヤS3,S4と直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4とに入力され、第2複式プラネタリギヤ16が一体回転され、第4キャリアC4延いては出力軸17は第5速のギヤ比で入力軸14と同一回転数で正回転される。
第6速(6th)は、第2、第3クラッチC-2,C-3及び第3ブレーキB-3の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、第1サンギヤS1が第3ブレーキB-3を介して固定されることにより、入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第2クラッチC-2を介して入力軸14に連結されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第6速のギヤ比で増速して正回転される。
第7速(7th)は、第2、第3クラッチC-2,C-3及び第1ブレーキB-1の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、共有キャリアC1C2が第1ブレーキB-1を介して固定されることにより、入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第2クラッチC-2を介して入力軸14に連結されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第7速のギヤ比で増速して正回転される。
第8速(8th)は、第2クラッチC-2及び第2ブレーキB-2の係合により達成される。入力軸14の回転が第2複式プラネタリギヤ16の直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4に第2クラッチC-2を介して入力され、第3リングギヤR3が第2ブレーキB-2により固定されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は第8速のギヤ比で増速して正回転される。
後退第1速(Rev1)は、第3クラッチC-3及び第1、第4ブレーキB-1,B-4の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、共有キャリアC1C2が第1ブレーキB-1を介して固定されることにより、入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第4ブレーキB-4を介して固定されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は後退1速のギヤ比で減速して逆回転される。
後退第2速(Rev2)は、第3クラッチC-3及び第3、第4ブレーキB-1,B-4の係合により達成される。入力軸14の回転が第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2に第3クラッチC-3を介して入力され、共有キャリアC1C2が第3ブレーキB-1を介して固定されることにより、入力軸14の回転を減速した共通リングギヤR1R2の回転が、共通リングギヤR1R2に直結された第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3に伝達され、直結された第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第4ブレーキB-4を介して固定されるので、第4キャリアC4延いては出力軸17は後退2速のギヤ比で減速して逆回転される。
第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16のシングルピニオンプラネタリギヤ26、及びダブルピニオンプラネタリギヤ27の各ギヤ比λ1,λ2,λ3,λ4(サンギヤの歯数/リングギヤの歯数)を、例えば0.520,0.440,0.394,0.394に設定し、各変速段におけるギヤ比を、式(1)、(2)に基づいて算出すると、各変速段における入力軸14と出力軸17との回転比すなわちギヤ比は、第1速で3.538、第2速で2.060、第3速で1.405、第4速で1.185、第5速で1.000、第6速で0.821、第7速で0.713、第8速で0.582、後退第1速で3.168、後退第2速で2.001と適切な値となる。そして、各ギヤ比間のステップは、第1,2速間で1.717、第2,3速間で1.467、第3,4速間で1.186、第4,5速間で1.185、第5,6速間で1.218、第6,7速間で1.151、第7,8速間で1.225となり、ギヤ比は、各変速段で適当な割合で減少し、本実施形態に係る自動変速機によれば適切に離間した前進8速、後退2速のギヤ比を得ることができる。
以下、図4乃至6に沿って、第1の実施形態の具体的な構成について説明する。トランスミッションケース12は、有底円筒状のトランスミッションケース本体12aと、その底部にボルト44で固定されたリアケース12bとを備え、トランスミッションケース本体12aの前方端面には、フロント壁部材43がボルト44によって固定されている。フロント壁部材43の前端面には、オイルポンプ45を収容するオイルポンプボディ46がボルト47により固定され、オイルポンプ45の後側はフロント壁部材43により閉塞されている。フロント壁部材43は、その内周部から後方に延びるボス部43aを有し、該ボス部43aの内周面にステータシャフト50が圧入固定され、該ステータシャフト50に入力軸14がニードル軸受51及びメタル軸受52により共通軸線13を中心に回転可能に軸承されている。
入力軸14の後方端部には軸承穴53が設けられ、軸承穴53に中間軸54の先端部がメタル軸受55により同軸に相対回転可能に軸承されている。中間軸54の後方端部は、出力軸17の前方端部に設けられた支承穴56にメタル軸受57により回転可能に軸承されている。出力軸17は、トランスミッションケース本体12aの底壁12bとリアケース12bにニードル軸受58、ボールベアリング59、スラスト軸受60により回転可能に軸承されている。
オイルポンプボディ46には、図略のエンジン出力軸に連結され流体トルクコンバータ11のポンプインペラ22が内側に設けられた中空のロータ61がメタル軸受62により回転可能に支承されている。ポンプインペラ22と対向するタービン32は入力軸14の先端部に相対回転を規制して嵌合されている。ロータ61とタービン32との間には、スプリングダンパ63を介して両者を機械的に連結するロックアップクラッチ25が設けられている。ステータシャフト50には、ステータ23がワンウェイクラッチ64を介して支承されている。ここで、自動変速機10において、流体トルクコンバータ11側を前方、出力軸17側を後方という。
トランスミッションケース12の前方部分には、第1乃至第3クラッチC-1,C-2,C-3が第1複式プラネタリギヤ15の前方にまとめて配置されている。フロント壁部材43のボス部43aには、第2、第3クラッチC-2,C-3で共用される共用クラッチドラム65の基端部65aがニードル軸受66及びスラスト軸受67により回転可能に支承されている。共用クラッチドラム65は、基端部65aの後方に突出する基端円筒部内周面で入力軸14の外周面とスプライン嵌合し、入力軸14と回転連結されている。共用クラッチドラム65は、基端部65aから底壁65bが半径方向に張り出し、底壁65bの外周から円筒部65cが後方に延在している。円筒部65c内周には、第2及び第3ハブ部材68,69が前方から順次配置され、共用クラッチドラム65の円筒部65c内周面と、第2及び第3ハブ部材68,69の円筒部68a,69a外周面には、第2、第3クラッチC-2,C-3の摩擦係合部70,71を構成する複数のセパレータプレート72,73と複数の摩擦板74,75が交互にスプライン係合されている。第2ハブ部材68は後方で半径方向に屈曲され、中間軸54にメタル軸受76によって支承された円筒状の連結軸77の前端に形成されたフランジ部に溶接等で固定されている。連結軸77は後方端で第2複式プラネタリギヤ16の第3キャリアC3とスプライン嵌合している。第3ハブ部材69は後方で半径方向に屈曲され、連結部材79の半径方向延在部に溶接等で固定されている。連結部材79はその後方に延在する円筒部で、第1複式プラネタリギヤ15の第1サンギヤS1の前方に延在する円筒部の内周面にメタル軸受78により支承されるとともに、第2サンギヤS2の前方に延在する円筒部の外周面とスプライン嵌合している。
第2及び第3クラッチC-2,C-3の内側に第1クラッチC-1が配置されている。第2ハブ部材68の内周に、第1クラッチC-1の第1クラッチドラム80が配置され、該第1クラッチドラム80は円筒部80aが前方に延在した後に半径方向に屈曲し入力軸14に溶接等で固定されている。円筒部80a内周には、第1ハブ部材81が配置され、円筒部80a内周面と、第1ハブ部材81の円筒部81a外周面には、第1クラッチC-1の摩擦係合部82を構成する複数のセパレータプレート83と複数の摩擦板84が交互にスプライン係合されている。第1ハブ部材81は後方で半径方向に屈曲され、中間軸54にスプライン嵌合されている。第1ハブ部材81の前端面と入力軸14の後端面との間にはスラスト軸受85が介在されている。
第2クラッチC-2の油圧サーボ部86は、共用クラッチドラム65の基端部65aの後方に突出する基端円筒部と底壁65bの屈曲部内周面とによって形成されるシリンダ87にピストン88が摺動可能に嵌合され、シリンダ87とピストン88との間にサーボ室89が油密状に画成されている。基端部65aの後方に突出する基端円筒部にキャンセルプレート90がスナップリングにより後方移動を規制して嵌合されている。キャンセルプレート90とピストン88の後面との間には、セパレータプレート72及び摩擦板74を非連結方向に付勢する圧縮スプリング91が介在されるとともに、サーボ室89内に発生する遠心油圧をキャンセルするキャンセル室92が設けられている。ピストン88から外側後方に突出する当接部が第2クラッチC-2の最前端のセパレータプレート72と対向している。
共用クラッチドラム65の基端部65aにはサーボ室89に開口する油路109が穿設され、該油路109には、フロント壁部材43のボス部43aに軸線方向に穿設された油路110が、ボス部43aの外周面と基端部65aの外周面との間に介在されたディストリビュータ111を介して連通され、油路110が図略の油圧サーボ弁を介してボス部43aに穿設された油路112を通ってオイルポンプ45の吐出ポートに連通されている。サーボ室89内に油圧が供給されてピストン88が後方に移動されると、ピストン88の当接部がセパレータプレート72を押圧し、セパレータプレート72と摩擦板74とを圧接させて第2クラッチC-2を係合させる。
第3クラッチC-3の油圧サーボ部93は、共用クラッチドラム65の基端部65aの前方部外周面と底壁65bの屈曲部外周面とにピストン95が摺動可能に嵌合され、基端部65aの外周面と、底壁65bの屈曲部外周面と、ピストン95とによってサーボ室96が油密状に画成されている。基端部65aの前端部にキャンセルプレート97がスナップリングにより前方移動を規制されて嵌合されている。キャンセルプレート97とピストン95との間には、セパレータプレート73及び摩擦板75を非連結方向に付勢する圧縮スプリング98が介在されるとともに、サーボ室96内に発生する遠心油圧をキャンセルするキャンセル室99が設けられている。ピストン95の後端部外周に溶接等で固定され共用クラッチドラム65の円筒部65c外側を後方に延在する作動部材107の後端にスナップリングにより後方移動を規制して嵌合された当接部材108が第3クラッチC-3の最後端のセパレータプレート73と対向している。
共用クラッチドラム65の基端部65aにはサーボ室96に開口する油路113が穿設され、該油路113には、フロント壁部材43のボス部43aに軸線方向に穿設された油路114が、ディストリビュータ111を介して連通され、油路114が図略の油圧サーボ弁を介して油路112を通ってオイルポンプ45の吐出ポートに連通されている。サーボ室96内に油圧が供給されてピストン95が前方に移動されると、ピストン95に連結された当接部材108がセパレータプレート73を押圧し、セパレータプレート73と摩擦板75とを圧接させて第3クラッチC-3を係合させる。
このように、第2及び第3クラッチC-2,C-3の油圧サーボ部86,93が、共用クラッチドラム65に底壁65bの前面側及び後面側において夫々設けられているので、第2及び第3クラッチC-2,C-3の油圧サーボ部86,93を小スペースに配置することができる。即ち、第2クラッチC-2の油圧サーボ部86のサーボ室89は、共用クラッチドラム65の底壁65bの後面側において、共用クラッチドラム65の基端部65aの後方部と、クラッチドラム65の底壁65bの屈曲部の内周面とに摺動可能に嵌合するピストン88とにより画成され、第3クラッチC-3の油圧サーボ部93のサーボ室96は、共用クラッチドラム65の底壁65bの前面側において、共用クラッチドラム65の基端部65aの前方部と、クラッチドラム65の底壁65bの屈曲部の外周面とに摺動可能に嵌合するピストン95とにより画成され、サーボ室89,96に開口する油路109,113が基端部65aに設けられている。これにより、第2及び第3クラッチC-2,C-3の油圧サーボ部86,93を簡素でコンパクトな構成とすることができるとともに、各サーボ室89,96に油圧を給排する油路を容易に設けることができる。また、サーボ室89,96に開口する油路109,113を図略のサーボ弁を介してオイルポンプ45に連通するために、油路110,114がフロント壁部材43のボス部43aに設けられ、油路109,113と油路110,114とがディストリビュータ111で連通されているので、第2及び第3クラッチC-2,C-3のサーボ室89,96に油圧を給排する油路を容易に設けることができる。
第1クラッチC-1の油圧サーボ部100は、第1クラッチドラム80の底部と入力軸14の外周面とによって形成されるシリンダ101にピストン102が摺動可能に嵌合され、シリンダ101とピストン102との間にサーボ室103が油密状に形成されている。入力軸14の後端部にキャンセルプレート104がスナップリングにより軸方向移動を規制されて嵌合されている。キャンセルプレート104とピストン102との間には、セパレータプレート83及び摩擦板84を非連結方向に付勢する圧縮スプリング105が介在されるとともに、サーボ室103内に発生する遠心油圧をキャンセルするキャンセル室106が設けられている。ピストン102から後方に突出する当接部が第1クラッチC-1の最前端のセパレータプレート83と対向している。
入力軸14の後端部にはサーボ室103に開口する油路115が穿設され、該油路115には、フロント壁部材43のボス部43aに軸線方向に穿設された油路116が、入力軸14の外周面とボス部43aの内周面との間に形成されたディストリビュータ117を介して連通され、油路116が図略の油圧サーボ弁を介して油路112を通ってオイルポンプ45の吐出ポートに連通されている。サーボ室103内に油圧が供給されてピストン102が後方に移動されると、ピストン102の当接部がセパレータプレート83を押圧し、セパレータプレート83と摩擦板84とを圧接させて第1クラッチC-1を係合させる。
第1複式プラネタリギヤ15は、第1クラッチC-1の後方に共通軸線13上に配置され、第2サンギヤS2が連結軸77の外周にメタル軸受により回転可能に支承され、前方端で連結部材79の円筒部内周面とスプライン係合している。第2サンギヤS2の前方に延在する円筒部と連結部材79の円筒部に跨って第1サンギヤS1がメタル軸受により回転可能に支承されている。第1サンギヤS1の前方に延在する円筒部に共通キャリアC1C2がメタル軸受により回転可能に支承されている。共通キャリアC1C2には、第1サンギヤS1と噛合するロングピニオン18を回転可能に支承するピニオン軸117と、第2サンギヤS2とロングピニオン18とに噛合するピニオン19を回転可能に支承するピニオン軸118とが両端支持されている。ロングピニオン18と噛合する共通リングギヤR1R2は、第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3と直結されている。即ち、共通リングギヤR1R2の後方に延在する円筒部に、第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3の前方に形成されたフランジ部がスナップリングにより後方移動を規制して嵌合され、共通リングギヤR1R2の円筒部に形成された係合溝に、第3リングギヤR3のフランジ部から半径方向外方に突設された突起が係入して相対回転を規制されている。
第1サンギヤS1の前方に延在する円筒部の外方に第3ブレーキB-3が配置されている。トランスミッションケース本体12aの軸線方向中央部分の内周面に共通スプライン119が軸線方向に刻設され、該共通スプライン119とハブ部材120の外周面に形成されたスプラインに第3ブレーキB-3の摩擦係合部121を構成する複数のセパレータプレートと複数の摩擦板が交互にスプライン係合されている。ハブ部材120の前端から径方向内側に屈曲された屈曲部は、第1サンギヤS1の前端に形成されたフランジ部に溶接等で固定されている。第3ブレーキB-3の油圧サーボ部122は、シリンダ部材123が共通スプライン119にスナップリング124により前方への移動を規制されてスプライン嵌合され、シリンダ部材123に形成されたシリンダ125にピストン126が摺動可能に嵌合され、シリンダ125とピストン126との間にサーボ室127が油密状に形成されている。ピストン126から前方に突出する当接部が第3ブレーキB-3の最後端のセパレータプレートと対向している。ピストン126は圧縮スプリング128のばね力によりセパレータプレート及び摩擦板を分離する方向に付勢されている。シリンダ部材125にはサーボ室127に油圧を給排するポート129が開口されている。サーボ室127内に油圧が供給されてピストン126が前方に移動されると、ピストン126の当接部がセパレータプレートを押圧し、セパレータプレートと摩擦板とを圧接させて第1ブレーキB-3を係合させる。シリンダ部材123は共通スプライン119の後端部に形成された段部とスナップリング124との間に挟持され軸線方向の移動を規制されている。
第1複式プラネタリギヤ15の外方に第1ブレーキB-1が配置されている。トランスミッションケース本体20aの内周に共通スプライン119に続いて後方に形成されたスプラインとハブ部材130の外周面に形成されたスプラインに第1ブレーキB-1の摩擦係合部131を構成する複数のセパレータプレートと複数の摩擦板が交互にスプライン係合されている。ハブ部材130の前方に延在して半径方向に屈曲する屈曲部は、共通キャリアC1C2にボルト132により固定されている。第1ブレーキB-1の油圧サーボ部133は、シリンダ部材134がトランスミッションケース本体12aに設けられた段付き穴に嵌合され、シリンダ部材134に形成されたシリンダ135にピストン136が摺動可能に嵌合され、シリンダ135とピストン136との間にサーボ室137が油密状に形成されている。ピストン136から前方に突出する当接部が第1ブレーキB-1の最後端のセパレータプレートと対向している。ピストン136は圧縮スプリング138のばね力によりセパレータプレート及び摩擦板を分離する方向に付勢されている。シリンダ部材134にはサーボ室137に油圧を給排するポート139が開口されている。サーボ室137内に油圧が供給されてピストン136が前方に移動されると、ピストン136の当接部がセパレータプレートを押圧し、セパレータプレートと摩擦板とを圧接させて第1ブレーキB-1を係合させる。
第2複式プラネタリギヤ16は、第1複式プラネタリギヤ15の後方に共通軸線13上に配置されている。第2複式プラネタリギヤ16の第3サンギヤS3が中間軸54に嵌着され、第3キャリアC3が連結軸77の後端部外周に形成されたスプラインとスプライン嵌合するとともに、中間軸54にニードル軸受により回転可能に支承された連結部材140の前方に延在する円筒部に回転可能に支承されている。第3キャリアC3には、第3サンギヤS3と第3リングギヤR3とに噛合する第3ピニオン20を回転可能に支承するピニオン軸141が両端支持されている。第3リングギヤR3のフランジ部内周面には支持体142がスプライン嵌合され、支持体142は第3キャリアC3の前方に突設された円筒部にメタル軸受により回転可能に支承されている。
連結部材140の外周には、ワンウェイクラッチF-1のインナレース146がスプライン嵌合され、ワンウェイクラッチF-1のアウタレース147がトランスミッションケース本体12aの後方に形成された段付き穴に回り止めして嵌合され、スナップリング148と段付き穴の段差部とによって軸線方向の移動を規制されている。
第2複式プラネタリギヤ16の第4サンギヤS4は中間軸54に形成され、第4キャリアC4が出力軸17の先端に形成されたフランジ部に結合されている。第4キャリアC4には、第4サンギヤS4と第4リングギヤR4とに噛合する第4ピニオン21を回転可能に支承するピニオン軸149が両端支持されている。第4リングギヤR4は、連結部材140の後端から径方向外側に延在する支持部と前方円筒部でスプライン嵌合して支持されるとともに、スナップリングにより後方移動を規制されている。
第3リングギヤR3の外方に第2ブレーキB-2が配置されている。トランスミッションケース本体12aの内周面に形成されたスプラインと第3リングR3の外周面に形成されたスプラインに第2ブレーキB-2の摩擦係合部150を構成する複数のセパレータプレートと複数の摩擦板が交互にスプライン係合されている。第2ブレーキB-2の油圧サーボ部151は、シリンダ部材152がアウターレース147に当接して後方への移動を規制されトランスミッションケース本体12aに形成されたスプラインの内周面に回り止めして嵌合され、シリンダ部材152に形成されたシリンダ153にピストン154が摺動可能に嵌合され、シリンダ153とピストン154との間にサーボ室155が油密状に形成されている。ピストン154がその前端に当接されたばね受け156を介して第2ブレーキB-2の最後端のセパレータプレートと対向している。ピストン154はばね受け156に作用する圧縮スプリング157のばね力によりセパレータプレート及び摩擦板を分離する方向に付勢されている。シリンダ部材152にはサーボ室155に油圧を給排するポート166が開口されている。サーボ室155内に油圧が供給されてピストン154が前方に移動されると、ピストン154がばね受け156を介して最後端のセパレータプレートを押圧し、セパレータプレートと摩擦板とを圧接させて第2ブレーキB-2を係合させる。
第4リングギヤR4の外方に第4ブレーキB-4が配置されている。トランスミッションケース本体12aの後端部内周面に形成されたスプラインと第4リングギヤR4の外周面に形成されたスプラインに第4ブレーキB-4の摩擦係合部158を構成する複数のセパレータプレートと複数の摩擦板が交互にスプライン係合されている。第4ブレーキB-4の油圧サーボ部159は、トランスミッションケース本体12aの底壁12bに形成されたシリンダ160にピストン161が摺動可能に嵌合され、シリンダ160とピストン161との間にサーボ室162が油密状に形成されている。ピストン161がその前端に当接された押圧部材163を介して第4ブレーキB-4の最後端のセパレータプレートと対向している。ピストン161は圧縮スプリング164のばね力によりセパレータプレート及び摩擦板を分離する方向に付勢されている。底壁12bにはサーボ室162に油圧を給排する油路165が開口されている。サーボ室162内に油圧が供給されてピストン161が前方に移動されると、ピストン161が押圧部材163を介して最後端のセパレータプレートを押圧し、セパレータプレートと摩擦板とを圧接させて第4ブレーキB-4を係合させる。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は第1の実施形態と第1複式プラネタリギヤ15が異なるので、この相違部分について説明し、他の部分については同一要素に同一参照番号を付して説明を省略する。図8に示すように、第2の実施形態における第1複式プラネタリギヤ15は、共通軸線13上に回転可能に支承された共通サンギヤS1S2と、共通サンギヤS1S2に噛合するロングピニオン18と、ロングピニオン18に直接噛合する第1リングギヤR1と、ロングピニオン18にピニオン19を介して噛合する第2リングギヤR2とにより構成されている。第1複式プラネタリギヤ15の共通サンギヤS1S2は、第3クラッチC-3を介して入力軸14に連結可能とされ、第2リングギヤR2は、第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3と直結されており、共通キャリアC1C2は、第1ブレーキB-1を介して固定可能とされ、第1リングギヤR1は、第3ブレーキB-3を介して固定可能とされている。各変速段における第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及びワンウェイクラッチF-1の係合状態は、図2の第1実施形態の場合と同じである。
第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16のシングルピニオンプラネタリギヤ26、及びダブルピニオンプラネタリギヤ27の各ギヤ比λ1,λ2,λ3,λ4を、例えば0.458,0.440,0.394,0.394に設定すると、各変速段におけるギヤ比は、第1速で3.538、第2速で2.060、第3速で1.405、第4速で1.246、第5速で1.000、第6速で0.784、第7速で0.713、第8速で0.582、後退第1速で3.168、後退第2速で2.263と適切な値となる。そして、各ギヤ比間のステップは、第1,2速間で1.717、第2,3速間で1.467、第3,4速間で1.127、第4,5速間で1.246、第5,6速間で1.275、第6,7速間で1.099、第7,8速間で1.225となり、ギヤ比は、各変速段で適当な割合で減少し、本実施形態に係る自動変速機によれば適切に離間した前進8速、後退2速のギヤ比を得ることができる。
第2の実施形態では、図9に示すように、第1複式プラネタリギヤ15の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素を、縦線の左から並び順に第1、第2、第3、第4要素とし、第2複式プラネタリギヤ16の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素を、縦線の左から並び順に第5、第6、第7、第8要素とする。第2の実施形態の場合、第1複式プラネタリギヤ15の共通サンギヤS1S2が第1要素、第2リングギヤR2が第2要素、共通キャリアC1C2が第3要素、第1リングギヤR1が第4要素であり、第2複式プラネタリギヤ15の第3リングギヤR3が第5要素、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第6要素、第4キャリアC4が第7要素、第3及び第4サンギヤS3,S4が第8要素である。
第2の実施形態では、第1の実施形態の具体的な構成を示す図4において、第3ブレーキB-3を第1ブレーキB-1として機能させ、第1ブレーキB-1を第3ブレーキB-3として機能させる。そして、第1ブレーキB-1を構成するハブ部材120(第1の実施形態では第3ブレーキB-3を構成するハブ部材120)の前端から径方向内側に屈曲された屈曲部を共通キャリアC1C2にボルトにより固定する。第1リングギヤR1の外方に配置される第3ブレーキB-1のハブ部材130(第1の実施形態では第1ブレーキB-1を構成するハブ部材120)の半径方向に屈曲する屈曲部は、第1リングギヤR1の前端に溶接等で固定する。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態も第1の実施形態と第1複式プラネタリギヤ15が異なるので、この相違部分について説明し、他の部分については同一要素に同一参照番号を付して説明を省略する。図10に示すように、第3の実施形態における第1複式プラネタリギヤ15は、共通軸線13上に回転可能に支承された第1、第2サンギヤS1,S2と、第2サンギヤS2に噛合するロングピニオン18と、ロングピニオン18にピニオン19を介して噛合する共通リングギヤR3R4とにより構成されている。第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2は、第3クラッチC-3を介して入力軸14に連結可能とされ、共通リングギヤR1R2は、第2複式プラネタリギヤ16の第3リングギヤR3と直結されており、共通キャリアC1C2は、第1ブレーキB-1を介して固定可能とされ、第1サンギヤS1は、第3ブレーキB-3を介して固定可能とされている。各変速段における第1乃至第3クラッチC-1〜C-3、第1乃至第4クラッチC-1〜C-4及びワンウェイクラッチF-1の係合状態は、図2の第1実施形態の場合と同じである。
第1及び第2複式プラネタリギヤ15,16のシングルピニオンプラネタリギヤ26、及びダブルピニオンプラネタリギヤ27の各ギヤ比λ1,λ2,λ3,λ4を、例えば0.440,0.480,0.394,0.394に設定すると、各変速段におけるギヤ比は、第1速で3.538、第2速で2.060、第3速で1.365、第4速で1.147、第5速で1.000、第6速で0.849、第7速で0.728、第8速で0.582、後退第1速で2.904、後退第2速で1.855と適切な値となる。そして、各ギヤ比間のステップは、第1,2速間で1.717、第2,3速間で1.509、第3,4速間で1.191、第4,5速間で1.147、第5,6速間で1.178、第6,7速間で1.165、第7,8速間で1.251となり、ギヤ比は、各変速段で適当な割合で減少し、本実施形態に係る自動変速機によれば適切に離間した前進8速、後退2速のギヤ比を得ることができる。
第3の実施形態では、図11に示すように、第1複式プラネタリギヤ15の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素を、縦線の左から並び順に第1、第2、第3、第4要素とし、第2複式プラネタリギヤ16の速度線図において、4本の各縦線に対応する要素を、縦線の左から並び順に第5、第6、第7、第8要素とする。第2の実施形態の場合、第1複式プラネタリギヤ15の第2サンギヤS2が第1要素、共通リングギヤR1R2が第2要素、共通キャリアC1C2が第3要素、第1サンギヤS1が第4要素であり、第2複式プラネタリギヤ15の第3リングギヤR3が第5要素、第3キャリアC3及び第4リングギヤR4が第6要素、第4キャリアC4が第7要素、第3及び第4サンギヤS3,S4が第8要素である。
自動変速機の前方に纏めて設けられた第1乃至第3クラッチと、単式ダブルピニオンプラネタリギヤと、2個のシングルピニオンプラネタリギヤからなる複式プラネタリギヤが、軸方向においてこの順に配置され、単式ダブルピニオンプラネタリギヤ及び複式プラネタリギヤの各要素を選択的に固定する第1乃至第4ブレーキを備えて構成され、第1乃至第3クラッチ、及び第1乃至第4ブレーキを選択的に係合して前進6速、後進1速を達成する自動変速機が特開2001−263438号公報に記載されている。
第1及び第2の実施形態に係る自動変速機10は、現在実施されている特開2001−263438号公報に記載の自動変速機において、単式ダブルピニオンプラネタリギヤをラビニョタイプの複式プラネタリギヤに変更するだけで、前進6速を前進8速にすることができ、本実施の形態に係る前進8速段、後進2速段の自動変速機のそれ以外の構成部品を実施中の自動変速機の構成部品と共用することができる。
第2の実施形態に係る自動変速機10も、特開2001−263438号公報に記載の自動変速機において、単式ダブルピニオンプラネタリギヤをラビニョタイプの複式プラネタリギヤに変更し、第3ブレーキを第1ブレーキとして機能させ、第1ブレーキを第3ブレーキとして機能させるだけで、前進6速を前進8速にすることができ、第2の実施形態に係る前進8速段、後進2速段の自動変速機のそれ以外の構成部品を実施中の自動変速機の構成部品と共用することができる。
本発明に係る自動変速機は、クラッチとブレーキからなる複数の摩擦係合要素の係脱によって、自動車のエンジンの回転を複数段に変速して出力する自動変速機に用いるのに適している。

Claims (8)

  1. 入力軸と、出力軸と、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3及び第4要素を有する第1複式プラネタリギヤと、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する第2複式プラネタリギヤとを備え、
    前記第1要素は、第3クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、共通キャリアに回転可能に支承され互いに噛合するロングピニオン及びピニオンを介して共通リングギヤと噛合する第2サンギヤであり、
    前記第2要素は、前記第5要素と直結されるとともに、前記ロングピニオン及びピニオンの一方と噛合する共通リングギヤであり、
    前記第3要素は、第1ブレーキを介して固定可能である前記共通キャリアであり、
    前記第4要素は、第3ブレーキを介して固定可能であるとともに、前記ロングピニオン及びピニオンの他方と噛合する第1サンギヤであり、
    前記第5要素は、第2ブレーキを介して固定可能であり、
    前記第6要素は、第2クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、第4ブレーキを介して固定可能であり、
    前記第7要素は、前記出力軸に直結され、
    前記第8要素は、第1クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、
    前記第1乃至第3クラッチと、前記第1複式プラネタリギヤと、前記第2複式プラネタリギヤは、軸方向において第1乃至第3クラッチ、第1複式プラネタリギヤ、第2複式プラネタリギヤの順に配置され、前記第3ブレーキ及び前記第1サンギヤは、前記第1乃至第3クラッチ側に配置されることを特徴とする自動変速機。
  2. 入力軸と、出力軸と、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第1、第2、第3及び第4要素を有する第1複式プラネタリギヤと、速度線図においてギヤ比に対応した間隔で順次並べられた4個の要素に並び順にそれぞれ対応する第5、第6、第7及び第8要素を有する第2複式プラネタリギヤとを備え、
    前記第1要素は、第3クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、共通キャリアに回転可能に支承され互いに噛合するロングピニオン及びピニオンを介して第1、第2リングギヤと噛合する共通サンギヤであり、
    前記第2要素は、前記第5要素と直結されるとともに、前記ピニオンと噛合する第2リングギヤであり、
    前記第3要素は、第1ブレーキを介して固定可能である前記共通キャリアであり、
    前記第4要素は、第3ブレーキを介して固定可能であるとともに、前記ロングピニオンと噛合する第1リングギヤであり、
    前記第5要素は、第2ブレーキを介して固定可能であり、
    前記第6要素は、第2クラッチを介して前記入力軸に連結可能であるとともに、第4ブレーキを介して固定可能であり、
    前記第7要素は、前記出力軸に直結され、
    前記第8要素は、第1クラッチを介して前記入力軸に連結可能であり、
    前記第1乃至第3クラッチと、前記第1複式プラネタリギヤと、前記第2複式プラネタリギヤは、軸方向において第1乃至第3クラッチ、第1複式プラネタリギヤ、第2複式プラネタリギヤの順に配置され、前記第1ブレーキは、前記第1乃至第3クラッチ側に配置されることを特徴とする自動変速機。
  3. 請求項1又は2において、前記第2クラッチ及び第3クラッチのクラッチドラムが共用化された共用クラッチドラムであることを特徴とする自動変速機。
  4. 請求項3において、前記第1クラッチが、前記第2及び第3クラッチの内側に配置されていることを特徴とする自動変速機。
  5. 請求項3又は4において、前記第2及び第3クラッチの油圧サーボ部が、前記共用クラッチドラムに該共用クラッチドラムの底壁の後面側及び前面側において夫々設けられていることを特徴とする自動変速機。
  6. 請求項5において、前記第2クラッチの油圧サーボ部のサーボ室が、前記共用クラッチドラムの底壁の後面側において、該共用クラッチドラムの基端部の後方部と、前記底壁の屈曲部の内周面とに摺動可能に嵌合するピストンとにより画成され、前記第3クラッチの油圧サーボ部のサーボ室が、前記底壁の前面側において、前記基端部の前方部と、前記屈曲部の外周面とに摺動可能に嵌合するピストンとにより画成され、前記各サーボ室に開口する油路が前記基端部に設けられていることを特徴とする自動変速機。
  7. 請求項6において、前記共用クラッチドラムの基端部が、前記トランスミッションケースの前方端面に固定されたフロント壁部材の後方に突設されたボス部に回転可能に支承され、前記各サーボ室に開口する油路が、前記ボス部に設けられた各油路とディストリビュータを介して夫々連通されていることを特徴とする自動変速機。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項において、前記第2複式プラネタリギヤは、
    前記第5要素が、第3リングギヤであり、
    前記第6要素が、第3ピニオンを支承する第3キャリア及び該第3キャリアと直結された第4リングギヤであり、
    前記第7要素が第4ピニオンを支承する第4キャリアであり、
    前記第8要素が、前記第3リングギヤと前記第3ピニオンを介して噛合する第3サンギヤ及び該第3サンギヤと直結され前記第4ピニオンを介して前記第4リングギヤと噛合する第4サンギヤであることを特徴とする自動変速機。
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