JP4842741B2 - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗型車両、特に、電子的に制御されたベルト式無段変速装置を備えた鞍乗型車両に関する。
スクータ型の自動二輪車等の鞍乗型車両には広くVベルト式無段変速機が使われている。このVベルト式無段変速機は、エンジン等の動力源の出力が入力されるプライマリ軸と、駆動輪への出力を取り出すセカンダリ軸とにそれぞれ配された溝幅可変の一対のプライマリシーブ及びセカンダリシーブで構成され、両シーブにVベルトを巻掛し、溝幅調節機構により各シーブの溝幅を変えることで、Vベルトの各シーブに対する巻掛け径を調節し、それにより両シーブ間での変速比を無段階的に調節するというものである。
通常、前記プライマリシーブ及びセカンダリシーブは、相互間にV溝を形成する固定フランジ及び可動フランジとから構成され、各可動フランジがプライマリ軸又はセカンダリ軸の軸線方向に移動自在に設けられている。そして、溝幅調節機構により可動フランジを移動することによって、変速比を無段階に調節できるようになっている。
従来、この種のVベルト式無段変速機として、溝幅調節のためのプライマリシーブの可動フランジの移動を電動モータで行うようにしたものがある。電動モータの出力(移動推力)により、プライマリシーブの溝幅を狭める方向(Top側)、及び溝幅を広げる方向(Low側)のいずれの方向にも可動フランジを移動することができるので、溝幅を自由に調節することができる(例えば、特許文献1等参照)。また、電動モータの出力は、制御装置から出力される供給電力によって制御されており、この供給電力は、目標となる可動フランジ位置と実際の可動フランジ位置との偏差に基づいて決定される。また、供給電力をパルス幅変調(PWM)方式の出力信号によって制御したものもある(例えば、特許文献3参照)。
特許第3043061号公報 特公平7-86383号公報 特許第3399727号公報
本願発明者は、変速比を電子的に制御する電子式のベルト式無段変速装置の開発に取り組んできたところ、車両をLow状態から発進する際に、プライマリシーブの可動フランジの移動に応答遅れが発生し、応答遅れが生じる場合があることが分かった。このLow発進時の応答遅れは、電動モータの出力が不足することによって、可動フランジの移動に必要な推力が十分得られないことに起因しており、この問題を解消するには、Low発進時の応答遅れを許容すべく電動モータの出力を大きくすればよいはずである。
しかしながら、Low発進時に合わせて電動モータの出力を大きくすると、Top側へシフトした時及びダウンシフト時に、目標可動フランジ位置に対するオーバーシュート現象が発生するという別の問題が生じた。
図8を参照しながら、電動モータの出力を大きくした場合に発生するオーバーシュートの問題について説明する。図8は、Low発進時に合わせて電動モータの出力を調整したときの可動フランジ位置などの変動を模式的に示した図である。ライン90は設定された目標可動フランジ位置、ライン92は実際の可動フランジ位置を、ライン94はエンジン回転数をそれぞれ示している。同図中の横軸は時間を表す。ここでは、ライン90とライン92とが一致するほど、可動フランジは目標可動フランジ位置にスムーズに到達できることを意味する。
アップシフト時のLow側では、ライン90とライン92とはよく一致し、つまり、Low発進時の可動フランジの応答遅れは改善されていることが分かる。しかしながら、Top側へシフトした領域では、ライン92は上下動を繰り返し、可動フランジが行き過ぎてから戻って目標可動フランジ位置に到達する、所謂オーバーシュート現象が発生している。また、ダウンシフト時では、ほぼ全領域にわたってオーバーシュートが発生しており、ライン92の上下動の繰り返しの度合いも大きく、全く安定しない。
このようなオーバーシュート現象が発生すると、ライン94が示すように、エンジンの回転数が安定せずに上下動を繰り返す、所謂ハンチング現象を引き起こすので、ライダーの乗り心地が非常に悪くなってしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、応答遅れやオーバーシュートによるハンチングを抑制することができる無段変速装置を提供することにある。
本発明の無段変速装置は、制御装置によって電子的に制御される無段変速装置であって、前記無段変速装置は、プライマリシーブ及びセカンダリシーブのV溝にベルトが巻掛けられ、前記各シーブの溝幅を変えることによって、変速比を無段階に制御するベルト式無段変速装置であり、前記プライマリシーブ及び前記セカンダリシーブは、それぞれ回転軸に取り付けられた固定フランジ及び可動フランジから構成されており、前記プライマリシーブの溝幅は、当該プライマリシーブの可動フランジをアクチュエータで移動制御することによって調整されるとともに、前記セカンダリシーブの可動フランジは、溝幅調節機構によって溝幅を狭める方向に付勢されており、前記アクチュエータは、前記制御装置に接続されており、前記制御装置は、前記無段変速装置のアップシフト時とダウンシフト時とで前記アクチュエータの出力を可変として、前記アクチュエータの出力を制御することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記アクチュエータの出力は、ダウンシフト時よりもアップシフト時の方が大きいことを特徴とする。
本発明の無段変速装置は、制御装置によって電子的に制御される無段変速装置であって、 前記無段変速装置は、プライマリシーブ及びセカンダリシーブのV溝にベルトが巻掛けられ、前記各シーブの溝幅を変えることによって、変速比を無段階に制御するベルト式無段変速装置であり、前記プライマリシーブ及び前記セカンダリシーブは、それぞれ回転軸に取り付けられた固定フランジ及び可動フランジから構成されており、前記プライマリシーブの溝幅は、当該プライマリシーブの可動フランジをアクチュエータで移動制御することによって調整されるとともに、前記セカンダリシーブの可動フランジは、溝幅を狭める方向に付勢されており、前記アクチュエータは、前記制御装置に接続されており、前記制御装置には、前記プライマリシーブの可動フランジの位置を検出するシーブ位置検出装置が接続されており、前記制御装置は、前記シーブ位置検出装置が検出する可動フランジ位置に応じて前記アクチュエータの出力を可変として、前記アクチュエータの出力を制御することを特徴とする。
ある好適な実施形態において、前記アクチュエータの出力は、Top側よりもLow側の方が大きいことを特徴とする。
ある好適な実施形態では、前記制御装置には、記憶装置が接続されており、前記記憶装置には、前記プライマリシーブの可動フランジ位置に応じた所定の相対係数が格納されており、前記アクチュエータの出力は、前記アクチュエータに対する指令値に前記所定の相対係数を乗じて算出されたアクチュエータ操作量によって制御される。
ある好適な実施形態において、前記アクチュエータは、電動モータであり、前記電動モータの出力は、前記電動モータへの供給電力によって制御される。
ある好適な実施形態では、前記電動モータへの供給電力は、前記制御装置が出力するパルス信号のDuty比によって制御される。
本発明の鞍乗型車両は、前記無段変速装置を搭載している。
本発明の無段変速装置によれば、プライマリシーブの可動フランジを移動するためのアクチュエータに接続された制御装置が、無段変速装置のアップシフト時とダウンシフト時とでアクチュエータの出力を可変として、アクチュエータの出力を制御するので、アクチュエータの出力を適当な大きさに調整することができ、それゆえ、可動フランジを適当な動力で移動させることができる。その結果、応答遅れやオーバーシュートによるハンチングを抑制することができる。
また、本発明の無段変速装置によれば、プライマリシーブの可動フランジを移動するためのアクチュエータに接続された制御装置が、シーブ位置検出装置が検出する可動フランジ位置に応じてアクチュエータの出力を可変として、アクチュエータの出力を制御するので、アクチュエータの出力を適当な大きさに調整することができ、それゆえ、可動フランジを適当な動力で移動させることができる。その結果、応答遅れやオーバーシュートによるハンチングを抑制することができる。
本願発明者は、電子的に制御するベルト式無段変速装置の開発に取り組んできたところ、プライマリシーブの可動フランジの移動に応答遅れが生じたり、オーバーシュートが発生する現象を観測した。このような応答遅れやオーバーシュートが発生するのは、可動フランジを移動させる電動モータの出力が過不足となることが一因として考えられるが、電動モータの出力が過不足となってしまう原因については不明であった。
そこで、本願発明者は、電動モータの出力が過不足となる原因について鋭意検討を行い、応答遅れやオーバーシュートを抑制することができる機構を見出し、本発明に想到した。
以下、図面を参照しながら、本発明による実施の形態を説明する。以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、本発明は以下の実施形態に限定されない。
まず、図1を参照しながら、本発明の実施形態の無段変速装置100の構成について説明する。図1は、無段変速装置100の構成を示すブロック図である。
本実施形態の無段変速装置100は、制御装置10によって電子的に制御される無段変速装置100である。そして、プライマリシーブ20及びセカンダリシーブ30のV溝にベルト40が巻掛けられ、各シーブの溝幅を変えることによって、変速比を無段階に制御している。
また、プライマリシーブ20及びセカンダリシーブ30は、それぞれ回転軸(25,35)に取り付けられた固定フランジ(22,32)及び可動フランジ(24,34)から構成されている。両可動フランジ(24、34)は、それぞれ回転軸(25、35)方向に移動自在に設けられている。なお、固定フランジは、固定シーブと称することもあり、可動フランジは、可動シーブと称することもある。
セカンダリシーブ30の可動フランジ34は、溝幅調整機構によって溝幅を狭める方向に付勢されている。本実施形態の溝幅調整機構は、可動フランジ34に取り付けられたスプリング(図示せず)と可動フランジ34の部位に設けられたトルクカム(図示せず)である。
一方、プライマリシーブ20の溝幅は、プライマリシーブ20の可動フランジ24をアクチュエータ60で移動制御(回転軸25方向に摺動)することによって調整されている。アクチュエータ60の出力により、プライマリシーブ20の溝幅を狭める方向(Top側)、及び溝幅を広げる方向(Low側)のいずれの方向にも可動フランジ24を移動させることができるので、溝幅を自由に調節することができる。
なお、本実施形態のアクチュエータ60は、電動モータである。この電動モータ60の出力は、電動モータ60への供給電力によって制御される。つまり、電動モータ60は、入力された供給電力の電気エネルギーを機械エネルギーに変換して、可動フランジ24に出力し、可動フランジ24を移動させている。
また、電動モータ60への供給電力は、PWM(Pulse Wide Modulation)方式で制御されている。このPWM方式では、供給電力の電圧を一定として電動モータ60のON/OFFの時間比(Duty比)を変えることによって、電動モータ60の出力を制御している。
なお、本実施形態では、PWM方式で電動モータ60の出力を制御しているが、電動モータ60の出力を適当に制御できるのであれば、PWM方式による制御だけには限らず、例えば、供給電力の電圧をアナログ的に可変として、電動モータ60の出力を制御することもできる。また、アクチュエータ60としては、電動モータ以外にもステッピングモータ、リニアモータ、ソレノイド、油圧システム、空気圧システムを使用することもできる。
プライマリシーブ20の溝幅を調整するアクチュエータ60は、制御装置(変速制御装置)10に電気的に接続されている。この制御装置10は、電子制御装置(ECU;Electronic Control Unit)から構成されている。電子制御装置(ECU)は、例えば、マイクロコンピュータ(MPU)からなる。
この制御装置10は、アップシフト時とダウンシフト時とでアクチュエータ60の出力を可変として、アクチュエータ60の出力を制御することができるように構成されている。つまり、制御装置10は、アップシフト時とダウンシフト時とでシーブ摺動抵抗が異なる場合には、異なるシーブ摺動抵抗に応じてアクチュエータ60の出力を調整できるように、アクチュエータ60の出力を制御している。なお、「シーブ摺動抵抗」とは、プライマリシーブ20の可動フランジ24を移動する際にかかる負荷抵抗のことである。
ここで、アップシフト時とダウンシフト時とでシーブ摺動抵抗が異なる点について説明する。本願発明者は、アクチュエータ60の出力が過不足となる原因について検討している際に、シーブ摺動抵抗が可動フランジ24の移動に影響を及ぼしていることを見出した。すなわち、プライマリシーブ20の可動フランジ24の移動時間を測定したところ、図2(a)および(b)に示すように、アップシフト時とダウンシフト時とでは、可動フランジ24の移動時間が顕著に相違することがわかった。なお、測定時のアクチュエータ60の出力及び可動フランジ24の移動量はともに一定としている。
図2(a)はアップシフト時、図2(b)はダウンシフト時の測定結果を示しており、同図中の縦軸は移動時間、横軸はエンジン回転数を表している。ここでは、エンジン回転数が同じであれば、可動フランジ24の移動時間が長くなるほど、可動フランジ24の移動速度は遅くなり、それゆえ、シーブ摺動抵抗が大きいことを意味する。
図2(a)と(b)との比較からわかるように、ダウンシフト時の方がアップシフト時よりも全体的に移動時間が短くなっており、それゆえ、ダウンシフト時のシーブ摺動抵抗は、アップシフト時よりもずっと小さくなっている。つまり、アップシフト時の方が、ダウンシフト時よりも、シーブ摺動抵抗が大きい。
本実施形態の制御装置10は、例えば図2(a)および(b)に示したようなシーブ摺動抵抗の差異に対応して、つまり、それぞれのシーブ摺動抵抗に応じてアクチュエータ60の出力を調整する。詳述すると、図2に示した例では、ダウンシフト時よりもアップシフト時の方がシーブ摺動抵抗は大きくなるので、アクチュエータ60の出力は、ダウンシフト時よりもアップシフト時の方が大きくなるように制御装置10によって調整される。
本実施形態の無段変速装置100によれば、制御装置10は、アップシフト時とダウンシフト時とでアクチュエータ60の出力を可変として、アクチュエータ60の出力を制御することができる。換言すると、制御装置10の制御により、アップシフト時及びダウンシフト時のシーブ摺動抵抗に応じて、アクチュエータ60の出力を調整することができる。この制御により、アクチュエータ60の出力を適当な大きさに調整することができるので、プライマリシーブ20の可動フランジ24を適当な動力で動かすことができ、それゆえ、応答遅れ及びオーバーシュートによるハンチングを抑制することができる。
典型的な無段変速装置では、アクチュエータ60の出力は、目標可動フランジ位置と実際の可動フランジ位置との偏差(可動フランジ24の移動量)に基づいて決定され、可動フランジ24の移動量が同じときには、アップシフト時であろうとダウンシフト時であろうと、アクチュエータ60の出力は一定であり、それゆえ、シーブ摺動抵抗の相違によってアクチュエータ60の出力が過不足となる場合があった。
しかしながら、本実施形態の無段変速装置100では、シーブ摺動抵抗に応じてアクチュエータ60の出力を調整できるので、アクチュエータ60の出力が過不足となることはなく、それゆえ、可動フランジ24に適当な動力を付与することができる。
なお、プライマリシーブ20の可動フランジ24は、アップシフト時とダウンシフト時とでは逆方向(プライマリシーブ20の溝幅を狭める方向と広げる方向)に移動されるが、ここでいうアクチュエータ60の出力とは、可動フランジ24の移動方向の正負にかかわらず、絶対値をとった大きさのことである。
また、制御装置10は、上述したようにアップシフト時とダウンシフト時とのシーブ摺動抵抗の差異に応じて、アクチュエータ60の出力を調整しているが、Low〜Top間での可動フランジ位置によってもシーブ摺動抵抗が異なる場合には、Low〜Top間での可動フランジ位置に応じてアクチュエータ60の出力を調整することもできる。
Low〜Top間での可動フランジ位置によってシーブ摺動抵抗が異なる場合について、具体的に説明する。図3は、Low〜Top間で可動フランジ位置を変えたときの相対比率(相対係数)の変化を示している。同図中の横軸は可動フランジ位置、縦軸は相対比率を表す。この相対比率は、可動フランジ24の移動時間を相対的に表したものである。したがって、相対比率が大きくなるほど、可動フランジ24の移動時間は長く、それゆえ、シーブ摺動抵抗が大きいことを意味する。
アップシフト時では、Low側の方が、Top側よりも相対比率が大きく、つまり、Low側の方が、Top側よりもシーブ摺動抵抗が大きい。
一方、ダウンシフト時では、Low〜Top間で相対比率はほとんど変わらなく、可動フランジ位置によってシーブ摺動抵抗はあまり変化しない。
本実施形態の制御装置10は、例えば図3に示したようなシーブ摺動抵抗の差異に対応して、つまり、可動フランジ位置でのシーブ摺動抵抗に応じてアクチュエータ60の出力を調整する。詳述すると、アップシフト時には、Low側の方が、Top側よりもシーブ摺動抵抗が大きいので、アクチュエータ60の出力は、Low側の方が、Top側よりも大きくなるように調整される。
このように、可動フランジ位置に応じてアクチュエータ60の出力を調整することにより、アクチュエータの出力をさらに適当な大きさに調整できるので、応答遅れ及びオーバーシュートによるハンチングを一層抑制することができる。
本実施形態では、アップシフト時のLow側、アップシフト時のTop側、ダウンシフト時のLow側、ダウンシフト時のTop側の順番で相対比率は大きくなる。したがって、可動フランジ24のシーブ摺動抵抗もこの順番で大きく、それゆえ、制御装置10は、アクチュエータ60の出力を上記順番で大きくなるように制御している。
なお、ダウンシフト時では、可動フランジ位置が変動しても相対比率は変わらず、シーブ摺動抵抗に差異はあまり生じない。このような場合には、可動フランジ位置によってアクチュエータ60の出力を変える必要はなく、アクチュエータ60の出力を一定とすることもできる。
また、本実施形態の制御装置10は、変速がアップシフトかダウンシフトかの情報、及び、Low〜Top間での可動フランジ位置の情報に基づいてアクチュエータ60の出力を可変としているが、いずれか一方のみの情報に応じてアクチュエータ60の出力を可変としてもよい。例えば、Low〜Top間での可動フランジ位置の情報だけに基づいてアクチュエータ60の出力を可変とすることもできる。
なお、図3に示した相対比率は、図2(a)及び(b)に示した可動フランジ24の移動時間から算出したものである。具体的には、各可動フランジ位置におけるエンジン回転数ごとの移動時間を平均化し、そのうち最も長い移動時間を基準(100)として算出している。図2に示した例では、(a)アップシフト時のLow側の平均移動時間が最も長く、この可動フランジ位置を基準として相対比率を求めている。
また、シーブ摺動抵抗の大きさは、無段変速装置の摺動機構特性に依存している。具体的には、セカンダリシーブ30の溝幅調整機構がベルト40を押し付ける力(セカンダリシーブ推力)や可動フランジ24がベルト40を押し付けた際のベルト40の反力などによって変化する。したがって、アップシフト時及びダウンシフト時のうち、いずれのアクチュエータ60の出力を大きくするかは、シーブ摺動抵抗の大きさに合わせて適宜変えてやればよい。同様に、可動フランジ位置に応じてアクチュエータ60の出力を変える場合も、アクチュエータ60の出力は、シーブ摺動抵抗の大きさに合わせて適宜変えてやればよい。
次に、図1に戻って、本実施形態の制御装置10の構成について詳述する。制御装置10には、プライマリシーブ20の可動フランジ24のフランジ位置を検出するシーブ位置検出装置27が接続されている。シーブ位置検出装置27は、可動フランジ位置の情報(可動フランジ位置信号)を制御装置10に出力することができる。また、制御装置10は、そのフランジ位置(可動フランジ位置信号)の情報に基づいて電動モータ60を制御している。
また、制御装置10には、後輪72の回転速度を検出する後輪回転速度センサ73が電気的に接続されており、この後輪回転速度センサ73は後輪72の近傍に配置され、後輪回転数信号を制御装置10へと出力する。この後輪回転数信号から車速が求まる。
その他、制御装置10には、エンジン70の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ18及びセカンダリシーブ30の回転速度を検出するセカンダリシーブ回転速度センサ37が電気的に接続されており、それぞれエンジン回転速度信号及びセカンダリシーブ回転速度信号を制御装置10へと出力する。なお、制御装置10には、スロットル開度信号、ハンドルスイッチ信号等も入力され得る。
さらに、制御装置10には、プライマリシーブ20の可動フランジ位置に応じた所定の相対係数が格納された記憶装置13が接続されている。この所定の相対係数は、可動フランジ位置に応じて予め作成された係数マップ形式で記憶されていてもよく、あるいは、可動フランジ位置に応じた相対係数を算出する数式として記憶されていてもよい。また、本実施形態の構成においては、制御装置10内に記憶装置13が内蔵されている。記憶装置13は、例えば、半導体メモリ(RAM、フラッシュメモリなど)またはハードディスクから構成することができる。
制御装置10は、目標変速比となるように電動モータ60を駆動してプライマリシーブ20の可動フランジ24の位置を制御する、いわゆる通常変速制御を実行することにより、車両の実際の変速比を制御している。
ここで通常変速制御とは、車両の走行条件(車速やスロットル開度など)に応じた変速比を、予め登録されているマップ(MAP)から算出し、その変速比を実現するための変速指令を無段変速装置100に与えて、最終的にその変速比を実現させる制御である。通常変速制御では、車速やスロットル開度が大きくなるほど変速比を小さくし(Top側に制御)、車速やスロットル開度が小さくなるほど変速比を大きく(Low側に制御)する
ことにより、スムーズな加速や減速を実現するように構成されている。
次に、図4も加えて、制御装置10の制御方法について説明する。図4は、制御装置10の制御方法を示すブロック図である。
制御装置10は、上述した各種信号を基にエンジン70や無段変速装置100の全般の制御を行うものである。具体的には、スロットル開度信号、セカンダリシーブ回転数信号、後輪回転数信号、シーブ位置信号等を基に車速や加速度を演算しつつ目標変速比を求める。そして、目標変速比となるようなプライマリシーブ20の可動フランジ24の位置(目標フランジ位置)を演算する(S70)。
次に、制御装置10は、シーブ位置検出装置27により実際の可動フランジ位置(実フランジ位置)を検出し(S78)、この実フランジ位置と目標フランジ位置との偏差から電動モータ60に対する指令値を演算する(S71)。なお、電動モータ60に対する「指令値」とは、目標フランジ位置と実フランジ位置との偏差に基づいて決定された電動モータ60のモータ制御量のことである。また、本実施形態では、電動モータ60に対する指令値は、プライマリシーブ20の溝幅を狭める方向、つまり、アップシフト時に可動フランジ24を動かす方向をプラスとし、プライマリシーブ20の溝幅を広げる方向、つまり、ダウンシフト時に可動フランジ24を動かす方向をマイナスとしている。
続いて、制御装置10は、シーブ位置検出装置27で検出した実フランジ位置に応じた相対係数を、記憶装置に格納された係数マップから読み取り(S72)、電動モータ60に対する指令値に相対係数を乗じてアクチュエータ操作量を算出する(S73)。なお、アクチュエータ操作量は、電動モータ60に対する指令値を、実フランジ位置でのシーブ摺動抵抗の大きさを考慮して加工処理(変換処理)したものである。
次に、相対係数を乗じて加工(変換)されたアクチュエータ操作量は、電動モータ60への供給電力へと変換される(S74)。本実施形態では、供給電力は、PWM方式で制御されており、それゆえ、アクチュエータ操作量は、PWM出力のDuty電圧へと変換される。その後、変換されたDuty電圧は電動モータ60へと出力される(S75)。
電動モータ60は、入力されたDuty電圧の電気エネルギーを機械エネルギーへと変換し(S76)、その機械エネルギーを可動フランジ24に付与し、可動フランジ24を目標フランジ位置まで移動させる(S77)。
なお、本実施形態では、S72において、シーブ位置検出装置27で検出した実フランジ位置の情報から相対係数を読み取っているが、相対係数を読み取るための情報は実フランジ位置だけには限らず、例えば、S70で算出された目標フランジ位置の情報からも相対係数を読み取ることができる。
また、本実施形態では、記憶装置13に格納された係数マップの相対係数は、図3に示した可動フランジ24の移動時間の相対比率である。目標フランジ位置と実フランジ位置との偏差から決定された指令値に対して、この相対係数を乗じたものを最終的なアクチュエータ操作量とすることにより、電動モータ60の出力を調整している。
また、本実施形態の相対係数は、図3に示した実機の測定結果を考慮して設定されているが、例えば、シミュレーション結果などを考慮して設定することもできる。
なお、図3に示した例では、各可動フランジ位置における平均移動時間のうち、最も長い移動時間を基準(100)として相対係数を算出しているが、相対係数は、移動時間(及びシーブ摺動抵抗)の相対的な大きさを示すものであり、それゆえ、Low〜Top間のうち、どの可動フランジ位置を基準として相対係数を算出するかは任意である。例えば、最も移動時間が短い可動フランジ位置(図3では、ダウンシフト時のTop側)を基準として相対係数を算出してもよい。
本実施形態の相対係数は、マップ形式で記憶装置13に格納されている。具体的には、記憶装置13には、アップシフト用係数マップ及びダウンシフト用係数マップの2つの係数マップが予め登録されており、各マップには、例えば図3に示した可動フランジ位置に応じた相対係数が記述されている。マップ形式で相対係数を予め登録しておくことにより、制御装置10は、実フランジ位置に応じた相対係数を各係数マップから読み取るだけでよく、迅速な処理を実現することができる。
なお、本実施形態では、相対係数をマップ形式で格納しているが、マップ形式以外の他の形式で記憶装置13に格納されていてもよく、例えば、数式という形で記憶することも可能である。数式で記憶する場合には、実フランジ位置の情報を数式に代入してやれば、その位置での相対係数を算出することができる。相対係数を算出する数式は、例えば図3に示した可動フランジ位置を変えたときの相対係数変化のグラフから得ることができる。一例を挙げれば、アップシフト時の数式を、一次式(y=ax+b:aはグラフの傾き)を用いて表すことができる。
図5には、本実施形態の無段変速装置100が搭載された車両の一例を示してある。車両1000は、駆動源70と、その駆動源70に接続された無段変速装置100と、その無段変速装置100を電子的に制御する制御装置10とから構成されている。この例では、車両1000は、鞍乗型車両であり、スクータ型の自動二輪車である。また、本実施形態の駆動源70はエンジンであり、このエンジン70の出力は、ライダーが操作するアクセル操作子に応じて調整される。車両がスクータ型の場合には、アクセル操作子は、ハンドルに取り付けられたスロットルグリップである。
無段変速装置100内部のプライマリシーブ20はエンジン70と連結されており、セカンダリシーブ30は、最終減速機構74を介して後輪72と接続している。スロットル操作に応じて出力されたエンジン70の駆動力は、プライマリシーブ20によってベルト40の回転力に変換され、そしてベルト40の回転力がセカンダリシーブ30を介して後輪72に伝達され、後輪72を駆動する。
なお、本実施形態では、鞍乗型車両の例を専ら示したが、無段変速装置100が搭載された車両であれば、応答遅れやオーバーシュートを抑制することができ、それゆえに、無段変速装置100が搭載され得る車両は、鞍乗型の車両だけに限定されない。例えば、二人乗り用の座席を持つSSV(サイドバイサイドビークル)などの車両にも無段変速装置100を搭載することができる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、制御装置10の制御フローを説明する。まず、ステップS101では、制御装置10は、現時点の車両の車速、エンジン回転数、アクセル開度などを基に目標変速比を求め、目標変速比となるようなプライマリシーブ20の可動フランジ24の位置(目標フランジ位置)を演算し、電動モータ60に対する指令値を算出する。この目標変速比は、現時点での変速比から一定量変化した固定のものであってもよいし、各時点における車速、エンジン回転数、アクセル開度に応じて漸次変化していくものであってもよい。
次に、制御装置10は、目標変速比への変速がアップシフトか否かを判断する(ステップS102)。変速がアップシフトか否かは、電動モータ60に対する指令値がプラスかあるいはマイナスかによって判断される。変速がアップシフト(指令値がプラス)の場合には、制御装置10は、シーブ位置検出装置27で検出した実フランジ位置の情報と、記憶装置に格納されたアップシフト用係数マップとから、実フランジ位置に応じた相対係数を読み取る(ステップS103)。なお、記憶装置に相対係数が数式で格納されている場合には、制御装置10は、実フランジ位置に応じた相対係数を演算する。
一方、変速がダウンシフト(指令値がマイナス)の場合には、制御装置10は、実フランジ位置の情報と、記憶装置に格納されたダウンシフト用係数マップとから、実フランジ位置に応じた相対係数を読み取る(ステップS104)。なお、記憶装置に相対係数が数式で格納されている場合には、制御装置10は、実フランジ位置に応じた相対係数を算出する。
最後に、制御装置10は、ステップS101で算出した電動モータ60に対する指令値に、実フランジ位置に応じた相対係数を乗算して、アクチュエータ操作量を算出する(ステップS105)。
図7は、本実施形態の無段変速装置100を用いたときの可動フランジ位置などの変動を模式的に示す図である。ライン80は設定された目標フランジ位置、ライン82は実フランジ位置を、ライン84はエンジン回転数を表している。同図中の横軸は時間を表す。ここでは、ライン80とライン82とが一致するほど、可動フランジは目標フランジ位置にスムーズに到達できることを意味する。
本実施形態の無段変速装置100では、ライン80とライン82とは非常によく一致し、特に、アップシフト時のTop側及びダウンシフト時では、図8で観測されたような上下動を繰り返すラインの乱れは解消される。つまり、図8では、Low発進時に合わせて電動モータの出力を調整すると、ライン92の実フランジ位置は、ダウンシフト時には安定せず上下動を繰り返すが、図7に示すライン82の実フランジ位置は、アップシフト時及びダウンシフト時のいずれも安定して推移する。この2つのライン(82,92)の軌跡の差が示すように、無段変速装置100では、オーバーシュートを回避することができる。また、図8では、ライン94のエンジンの回転数も大きく乱れて上下動を繰り返す、所謂ハンチングが生じるが、図7の本実施形態では、ライン84のようにエンジンの回転数は常時安定した状態で変動する。2つのライン(84,94)の軌跡の差から分かるように、無段変速装置100では、エンジンのハンチングを回避することも可能である。
以上、本発明を好適な実施形態により説明してきたが、こうした記述は限定事項ではなく、勿論、種々の改変が可能である。
本発明によれば、応答遅れやオーバーシュートによるハンチングを抑制することができる無段変速装置を提供することができる。
無段変速装置100の構成を示すブロック図。 (a)アップシフト時、及び、(b)ダウンシフト時における可動フランジ24の移動時間の測定結果を示す図。 Low〜Top間で可動フランジ位置を変えたときの相対比率の変化を示す図。 制御装置10の制御方法を示すブロック図。 無段変速装置100が搭載された車両の外観側面図。 制御装置10の制御フローを説明するためのフローチャート。 無段変速装置100を用いたときの可動フランジ位置などの変動を模式的に示す図。 Low発進時に合わせて電動モータの出力を調整したときの可動フランジ位置などの変動を模式的に示す図。
符号の説明
10 制御装置
13 記憶装置
18 エンジン回転速度センサ
20 プライマリシーブ
22 固定フランジ
24 可動フランジ
25 回転軸
27 シーブ位置検出装置
30 セカンダリシーブ
32 固定フランジ
34 可動フランジ
35 回転軸
37 セカンダリシーブ回転速度センサ
40 ベルト
60 アクチュエータ(電動モータ)
70 駆動源(エンジン)
72 後輪
73 後輪回転速度センサ
74 最終減速機構
100 無段変速装置
1000 車両

Claims (8)

  1. 制御装置によって電子的に制御される無段変速装置であって、
    前記無段変速装置は、プライマリシーブ及びセカンダリシーブのV溝にベルトが巻掛けられ、前記各シーブの溝幅を変えることによって、変速比を無段階に制御するベルト式無段変速装置であり、
    前記プライマリシーブ及び前記セカンダリシーブは、それぞれ回転軸に取り付けられた固定フランジ及び可動フランジから構成されており、
    前記プライマリシーブの溝幅は、当該プライマリシーブの可動フランジをアクチュエータで移動制御することによって調整されるとともに、前記セカンダリシーブの可動フランジは、溝幅を狭める方向に付勢されており、
    前記アクチュエータは、前記制御装置に接続されており、
    前記制御装置は、前記無段変速装置のアップシフト時とダウンシフト時とでのそれぞれのシーブ摺動抵抗に応じて、前記アクチュエータの出力を可変として、前記アクチュエータの出力を制御することを特徴とする、無段変速装置。

  2. 前記アクチュエータの出力は、ダウンシフト時よりもアップシフト時の方が大きいことを特徴とする、請求項1に記載の無段変速装置。
  3. 制御装置によって電子的に制御される無段変速装置であって、
    前記無段変速装置は、プライマリシーブ及びセカンダリシーブのV溝にベルトが巻掛けられ、前記各シーブの溝幅を変えることによって、変速比を無段階に制御するベルト式無段変速装置であり、
    前記プライマリシーブ及び前記セカンダリシーブは、それぞれ回転軸に取り付けられた固定フランジ及び可動フランジから構成されており、
    前記プライマリシーブの溝幅は、当該プライマリシーブの可動フランジをアクチュエータで移動制御することによって調整されるとともに、前記セカンダリシーブの可動フランジは、溝幅を狭める方向に付勢されており、
    前記アクチュエータは、前記制御装置に接続されており、
    前記制御装置には、前記プライマリシーブの可動フランジの位置を検出するシーブ位置検出装置が接続されており、
    前記制御装置は、前記シーブ位置検出装置が検出する可動フランジ位置でのシーブ摺動抵抗に応じて前記アクチュエータの出力を可変として、前記アクチュエータの出力を制御することを特徴とする、無段変速装置。
  4. 前記アクチュエータの出力は、Top側よりもLow側の方が大きいことを特徴とする、請求項3に記載の無段変速装置。
  5. 前記制御装置には、記憶装置が接続されており、
    前記記憶装置には、前記プライマリシーブの可動フランジ位置に応じた所定の相対係数が格納されており、
    前記アクチュエータの出力は、前記アクチュエータに対する指令値に前記所定の相対係数を乗じて算出されたアクチュエータ操作量によって制御される、請求項1から4のいずれか一つに記載の無段変速装置。
  6. 前記アクチュエータは、電動モータであり、
    前記電動モータの出力は、前記電動モータへの供給電力によって制御される、請求項1から4のいずれか一つに記載の無段変速装置。
  7. 前記電動モータへの供給電力は、前記制御装置が出力するパルス信号のDuty比によって制御される、請求項6に記載の無段変速装置。
  8. 請求項1から4のいずれか一つに記載された無段変速装置を搭載した、鞍乗型車両。
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