JP4833508B2 - 高分子量アロファネートおよびそのプレポリマーの製造法、ならびに高分子量アロファネートおよびそのプレポリマー - Google Patents

高分子量アロファネートおよびそのプレポリマーの製造法、ならびに高分子量アロファネートおよびそのプレポリマー Download PDF

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Description

本発明は、新規の高い官能価のMDIに関する。よりいっそう詳述すれば、本発明は、アルコールまたはジオールを基礎とするアロファネート変性されたMDIに関し、この場合このMDIは、さらに高い官能価のアロファネート生成物に変換される。この高い官能価のアロファネート生成物は、本明細書中で高分子量アロファネートと呼称される。また、本発明は、前記の高分子量アロファネートのプレポリマー、高分子量アロファネートの製造法および使用方法、ならびに高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法および使用方法に関する。
一般に譲渡された、2001年12月13日出願の同時係属出願第10/0017060号には、高分子量MDIの酸性度を減少させ、次にp−MDIをアルコールでアロファネート触媒の存在で処理し、暗色に着色されたアロファネート変性された高分子量MDIを製造する方法が開示されている。しかし、この出願には、高い官能価を有する高分子量アロファネートは開示されていない。
アロファネート変性されたジフェニルメタンジイソシアネートおよびそのプレポリマーは、公知であり、例えば米国特許第5319053号明細書、米国特許第5319054号明細書、米国特許第5440003号明細書、米国特許第5663272号明細書および米国特許第5686042号明細書に記載されている。
米国特許第5319053号明細書には、安定した液体アロファネート変性されたMDIイソシアネートおよびこのアロファネート変性されたMDIイソシアネートのプレポリマーを製造する方法が開示されている。この方法は、特殊なMDI異性体組成物を1〜36個の炭素原子を有する脂肪族アルコールと反応させ、12〜32.5%のNCO基含量を有するアロファネート変性されたMDIを生じさせることよりなる。
国特許第5319054号明細書には、ジイソシアネート1当量と脂肪族アルコールまたは芳香族アルコール1当量との反応生成物であるジウレタンを、MDIの2,4−異性体2〜60質量%を含有する4,4′−MDIと反応させることによって、ジアロファネート変性されたMDIを製造する方法が記載されている。このジアロファネートは、12〜30%のNCO基含量を有している。
欧州特許第641812号明細書には、自動車用RIMおよび硬質フォームの用途におけるアロファネート変性されたMDIプレポリマーの使用が開示されている。この発明の明らかな特徴は、連鎖延長剤の組成または含量を変えることなく、RIM製品の曲げ弾性率を増加させることができることである。
安定した液体ジアロファネート変性されたジフェニルメタンジイソシアネートは、公知であり、例えば米国特許第5686042号明細書に記載されている。このジアロファネート変性されたジイソシアネートは、アルコールとジイソシアネートとのジウレタンおよびMDIから製造される。ジアロファネートまたはそのプレポリマーは、改善された曲げ弾性率を有するエラストマーを製造するために、RIM中に使用されることが開示されている。このジアロファネートは、改善された曲げ弾性率を有するエラストマーを形成するので、連鎖延長剤の低いレベルでの急速反応には、所定の剛性を達成させるために必要とされる。
ウレタンを含まないアロファネート変性されたジフェニルメタンジイソシアネートは、公知であり、例えば米国特許第5567793号明細書に開示されている。また、この米国特許明細書には、生じるエラストマーの曲げ弾性率を改善するために、RIM処理においてウレタンを含まないアロファネート変性されたイソシアネートの使用が開示されている。
米国特許第5663272号明細書には、生じるエラストマーの曲げ弾性率を改善するために、アロファネート変性されたMDIプレポリマーおよびそのRIM処理への使用が開示されている。このアロファネート変性されたMDIは、モノイソシアネートから少なくとも2個のOH基を有する有機化合物を用いて製造され、ウレタンが形成され、次にこのウレタンをMDIの異性体混合物との反応によってアロファネートに変換する。
アロファネート変性されたMDI、その種々のプレポリマーおよび他の変形は、種々の最終的な使用の用途、例えば米国特許第5663272号明細書、米国特許第5821275号明細書、米国特許第5874485号明細書および米国特許第6271279号明細書に記載されかつ公知であるような履き物および軟質フォームに使用されることができる。
2001年12月13日出願の同時係属出願第10/0017060号 米国特許第5319053号明細書 米国特許第5319054号明細書 米国特許第5440003号明細書 米国特許第5663272号明細書 米国特許第5686042号明細書 欧州特許第641812号明細書 米国特許第5567793号明細書 米国特許第5821275号明細書 米国特許第5874485号明細書 米国特許第6271279号明細書
本発明は、アルコールまたはジオールを基礎とするアロファネート変性された新規の高い官能価のMDIならびにさらに、このMDIを変換して高い官能価のアロファネート生成物およびそのプレポリマーを製造するという課題が課された。
本発明は、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする高い官能価のアロファネートである高分子量アロファネートに関する。殊に、本発明は、アルコールまたはジオールを基礎とするアロファネート変性されたMDIに関し、この場合このMDIは、さらに部分的または完全に、高い官能価のアロファネート生成物(即ち、高分子量アロファネート)に変換される。また、本発明は、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする前記高分子量アロファネートのプレポリマー、MDIを基礎とする高分子量アロファネートの製造法およびMDIを基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法に関する。
本発明の1つの実施態様は、MDIを基礎とする高分子量アロファネートに関し、この場合この高分子量アロファネートは、12〜30質量%のNCO基含量を有する。この高分子量アロファネートは、(A)20〜32質量%のNCO基含量を有する、MDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートを有し、(1)(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物からなる群から選択された1個以上のOH基含有化合物と(2)(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート0〜60質量%、(b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート6質量%未満および(c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートからなるジフェニルメタンジイソシアネート、この場合(2)(a)、(2)(b)および(2)(c)の質量%は、総和で(2)100質量%である、とを、(3)1つ以上のアロファネート触媒の存在で反応させた生成物からなり、この場合MDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートは、1時間ないし30日間(好ましくは、1日間ないし30日間)20〜70℃(好ましくは、20〜50℃、特に好ましくは30〜40℃)の温度で維持され、(B)12〜30質量%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートの高分子量アロファネートが形成される。
本発明の別の実施態様は、10〜28質量%のNCO基含量を有する上記の高分子量アロファネートのプレポリマーに関する。このプレポリマーは、(B)1時間ないし30日間(好ましくは、1日間ないし30日間)20〜70℃(好ましくは20〜50℃、特に好ましくは30〜40℃)の温度で維持され、引続き1つ以上の触媒停止剤が添加される、上記したように12〜30%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートと、(C)(1)1.5〜6個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000の分子量を有する1つ以上のポリエーテルポリオール、(2)76〜200の分子量を有する1つ以上の低分子量ジオール、(3)1.5〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000の分子量を有する1つ以上のポリエステルポリオールおよび(4)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物との反応生成物からなる。
12〜30質量%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートの製造法は、(I)(1)(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物からなる群から選択された1個以上のOH基含有化合物と(2)(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート0〜60質量%、(b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート6質量%未満および(c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートからなるジフェニルメタンジイソシアネート、この場合(2)(a)、(2)(b)および(2)(c)の質量%は、総和で(2)100質量%である、とを、(3)1つ以上のアロファネート触媒の存在で80〜110℃の温度で反応させ、(A)ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートを形成させ、(II)このジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートを1時間ないし30日間(好ましくは1日間ないし30日間)、20〜70℃(好ましくは20〜50℃、特に好ましくは30〜40℃)の温度に冷却し、場合によっては(III)(4)触媒停止剤を冷却工程の後に添加し、それによって(B)12〜30%のNCO基含量を有する、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートを形成させることによって特徴付けられている。
また、本発明は、上記したようなジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする、高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法に関し、この場合このプレポリマーは、10〜28質量%のNCO基含量を有する。この方法は、(I)(4)少なくとも1つの触媒停止剤を(B)上記したような12〜30質量%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートに添加し、(II)(I)からの触媒停止剤を含有する高分子量アロファネートを(C)(1)1.5〜6個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000の分子量を有する1つ以上のポリエーテルポリオール、(2)76〜200の分子量を有する1つ以上の低分子量ジオール、(3)1.5〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000の分子量を有する1つ以上のポリエステルポリオールおよび(4)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物と反応させることによって特徴付けられる。
本明細書中で使用されているように、高分子量アロファネートの用語は、
一般構造式:
Figure 0004833508
〔式中、
nは、1〜100、好ましくは1〜50、特に好ましくは1〜20の整数を表わし、
Rは、ジフェニルメタンを表わし、
xは、1または2の整数を表わし、
但し、
xが1である場合には、
は、1〜36個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基およびアリール基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基、例えばエーテル基およびハロゲンを含有していてもよく、
xが2である場合には、
は2〜16個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基およびアリールアルキル基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基、例えばエーテル基およびハロゲンを含有していてもよい〕に対応する。
一般に、xが1である場合の上記の高分子量アロファネート組成物(I)は、アルコールを基礎とし、一般構造式:
Figure 0004833508
〔式中、n、RおよびR′は、上記の構造式(I)の定義と同様である〕に対応する。
一般に、xが2である場合の上記の高分子量アロファネート組成物(I)は、ジオールを基礎とし、一般構造式:
Figure 0004833508
〔式中、n、RおよびR′は、上記の構造式(I)の定義と同様である〕に対応する。
ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする、本発明による高分子量アロファネートは、12〜30%、好ましくは18〜29%、特に好ましくは22〜28%のNCO基含量を有する。これらの高分子量アロファネートは、これらの高分子量アロファネートが29質量%以下のNCO基含量を有する場合には、室温で貯蔵安定した液体である。
本明細書中で使用されているように、”安定した”の表現は、25℃で3ヶ月間貯蔵した場合に、高分子量アロファネートがNCO基含量中での1%までの絶対的な変化および粘度における10%までの変化を有することを意味する。本明細書中で使用されているように、”液体”の用語は、25℃で3ヶ月間貯蔵した場合に、高分子量アロファネートが固体を沈殿させないことを意味する。
本発明において(1)として使用されるのに適したOH基含有化合物は、(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物を含む。本明細書中に参考のために記載されている米国特許第5319053号明細書には、本明細書中で(1)(a)脂肪族アルコールとして使用されるのに適した化合物が記載されている。本明細書中に参考のために記載されている米国特許第5440003号明細書には、本明細書中で(1)(b)芳香族アルコールとして使用されるのに適した化合物が記載されている。
よりいっそう詳細には、本発明において(1)(a)として使用されるのに適した脂肪族アルコールは、1〜36個、好ましくは4〜8個の炭素原子を有する脂肪族アルコールを含む。脂肪族アルコールの例証となるが、しかし、これに限定されるものではない例は、イソシアネートと反応しない基、例えばエーテル基およびハロゲン、例えばクロリドおよび臭素を含有する脂環式アルコール、脂肪族アルコールからなる群から選択されてよい。他の特殊ではあるが、しかし、これに限定されない例は、イソブチルアルコール、セチルアルコール、シクロヘキサノール、2−メトキシエタノールおよび2−ブロモエタノールを含む。
一般に、(1)(b)に適した芳香族アルコールは、6〜9個の炭素原子を含有しかつ芳香環に直接に結合した1個のヒドロキシル基を有する化合物を含む。適当な芳香族アルコールの例は、フェノール、クレゾール、キシレノールおよびトリメチルフェノールを含む。
本発明において(1)(c)として使用されるのに適した脂肪族ジオールは、例えば2〜16個の炭素原子を含有しかつ60〜200の分子量を有する脂肪族ジオールを含む。適当な脂肪族ジオールの例は、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,4−ビス−ヒドロキシメチルシクロヘキサン、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のような化合物を含む。
本発明の化合物(2)に適したジフェニルメタンジイソシアネートは、(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート0〜60質量%、有利に1〜40質量%、特に有利に1.5〜20質量%、(b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート6質量%未満、有利に3質量%未満、特に有利に1質量%および(c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートからなり、この場合(2)(a)、(2)(b)および(2)(c)の質量%は、総和で(2)100質量%である。
本発明の成分(3)に適したアロファネート触媒は、例えば亜鉛アセチルアセトネート、亜鉛2−エチルヘキサノエート、コバルト2−エチルヘキシロエート、コバルトネフテネート、酢酸銅一水和物および鉛リノレジネート(lead linoresinate)を含む。亜鉛アセチルアセトネートは、好ましいアロファネート触媒である。
本発明に使用される触媒停止剤(4)は、例えば酸性物質、例えば無水塩化水素酸、硫酸、ビス(2−エチルヘキシル)燐酸水素塩、塩化ベンゾイル、ルイス酸および類似物を含む。一般に、触媒停止剤は、停止剤(例えば、酸)少なくとも1当量(1)とアロファネート触媒、例えば亜鉛アセチルアセトネート各モルとの比を提供するのに十分な量で添加される。
ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーは、貯蔵安定した液体である。このプレポリマーは、10〜28%、好ましくは14〜25%、最も好ましくは17〜24%のNCO基含量を有する。
本明細書中で使用されているように、”安定した”の表現は、25℃で3ヶ月間貯蔵した場合に、プレポリマーがNCO基含量中での1%までの絶対的な変化および粘度における10%までの変化を有することを意味する。本明細書中で使用されているように、”液体”の用語は、25℃で3ヶ月間貯蔵した場合に、プレポリマーが固体を沈殿させないことを意味する。
高分子量アロファネートのプレポリマー中の(C)として使用されるのに適したOH基含有化合物は、(1)1.5〜6個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000の分子量を有する1つ以上のポリエーテルポリオール、(2)76〜200の分子量を有する1つ以上の低分子量ジオール、(3)1.5〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000の分子量を有する1つ以上のポリエステルポリオールおよび(4)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物を含む。
成分(C)(1)として使用されるのに適したポリエーテルポリオールの幾つかの例は、1.5〜6個、有利に1.8〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000、有利に400〜4800の分子量を有する化合物を含む。成分(C)(1)に適したポリエーテルポリオールは、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ソルビトールおよびスクロースを用いて開始されかつ適当な酸化アルキレン、例えば酸化エチレン、酸化プロピレン、酸化スチレン、テトラヒドロフラン等でアルコキシル化された化合物を含む。本発明において使用されるのに好ましいポリエーテルポリオールは、1500未満の等量を有する全ての酸化プロピレンポリエーテルおよび1500よりも大きい等量を有するポリエーテルを含み、酸化アルキレン100質量%に対して酸化エチレン少なくとも10質量%を含有する。
本発明のプレポリマー中で成分(C)(2)として使用されるのに適したジオールは、76〜200、好ましくは90〜192、最も好ましくは90〜150の分子量を有するジオールを含む。適当なジオールの幾つかの例は、例えば1,3−ブタンジオール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等を含む。好ましいジオールは、1,3−ブタンジオール、1,2−プロピレングリコール、ジプロピレングリコールおよびトリプロピレングリコールを含む。
本発明においてポリエステルポリオール、成分(C)(3)、として使用されるのに適した化合物は、例えば1.5〜3個のヒドロキシル基、好ましくは1.8〜2個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000、好ましくは500〜2000の分子量を有するポリエステルポリオールを含む。このポリエステルポリオールは、3価アルコールが添加されていてもよい多価アルコール、好ましくは2価アルコールと多塩基性カルボン酸、好ましくは二塩基性カルボン酸との反応生成物を含む。
勿論、上記したような(C)(1)ポリエーテルポリオール、上記したような(C)(2)低分子量ジオールおよび/または上記したような(C)(3)ポリエステルポリオールの1つ以上の混合物を使用することができ、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートの安定した液体プレポリマーを形成させることができる。
ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートを製造する方法において、上記したようなジフェニルメタンジイソシアネート成分(2)は、(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物1つ以上と反応され、ウレタンを形成し、このウレタンは、その後に(3)アロファネート触媒の存在で80〜100℃でMDIを基礎とする(A)アロファネート変性されたイソシアネートに変換される。次に、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする(A)アロファネート変性されたイソシアネートは、20〜70℃、好ましくは20〜50℃、特に好ましくは30〜40℃の温度で1時間〜30日間、好ましくは1日間〜30日間維持され、それによって12〜30質量%のNCO基含量を有する(B)高分子量アロファネートが形成される。
1つの選択的な実施態様において、(1)OH基含有化合物(即ち、脂肪族アルコール、芳香族アルコールまたは脂肪族ジオール)1つ以上および(2)ジフェニルメタンジイソシアネートは、1つの工程で(3)アロファネート触媒の存在で反応させることができ、(A)直接にMDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートが形成され、引続き20〜70℃(好ましくは、20〜50℃、特に好ましくは30〜40℃)で(B)12〜30%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートに変換される。
上記の実施態様によるMDIの高分子量アロファネートの形成において、(B)高分子量アロファネートへの(A)MDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートの変換の適当な量が、理論的なアロファネートNCO含量よりも少ないNCO基含量での滴下によって測定されるように達成された場合には、直ちに成分(4)触媒停止剤または適当な酸性物質、例えば塩化ベンゾイルは、典型的には反応混合物に添加され、アロファネート触媒を停止させるかまたは不活性化する。これは、一般に、MDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネートが適当に冷却され、十分に低い温度で維持され、MDIを基礎とする高分子量アロファネートの望ましい量が形成された後のことである。(B)高分子量アロファネートの形成速度は、より大量の(3)アロファネート触媒の使用によって増加させることができる。このより大量の触媒は、アロファネート反応の開始時に添加されてもよいし、アロファネート反応が完結された後に添加されてもよい。(B)ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする生じた高分子量アロファネート中でのアロファネート触媒(3)は、典型的には、(4)触媒停止剤の添加によって高分子量アロファネートのプレポリマーの製造前に中和される。例えば、本明細書中で有用なアロファネート触媒は、その後の反応に不利な影響を及ぼすので、中和されることができるかまたはさもなければ停止させることができるアロファネート触媒である。
高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法において、(4)触媒停止剤を含有する、12〜30%のNCO基含量を有するジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする成分(B)の高分子量アロファネートは、(1)ポリエーテルポリオール、(2)低分子量ジオール、(3)ポリエステルポリオールおよび(4)これらの混合物からなる群から選択されるOH基含有化合物と反応される。これらの成分は、通常、一緒になって60〜70℃で2時間攪拌される。
本発明の対象である高分子量アロファネートおよびこの高分子量アロファネートのプレポリマーは、85℃を上廻る温度では不安定である。本明細書中で使用されるような"安定した"という用語は、典型的には、熱安定性と呼称される。この安定性は、別の生成物、即ちMDIの標準アロファネートへの崩壊に抗する構造の安定性に関連する。85℃で数時間(通常は、数日間)に亘って、この高分子量アロファネートおよびそのプレポリマーは、参考のために本明細書中に記載された米国特許第5319053号明細書の記載と同様に標準アロファネートに復帰され、この復帰には、160℃で約10分間だけが必要とされる。しかし、この高分子量アロファネートおよびプレポリマーは、70℃未満の温度で安定しており、これらから製造された生じるポリウレタンポリマーは、米国特許第5319053号明細書の記載と同様にMDIの標準アロファネートから製造されたポリウレタンポリマーと同程度に安定している。従って、これらの高分子量アロファネートおよびプレポリマーを70℃未満、好ましくは20〜60℃、特に好ましくは25〜35℃の温度で貯蔵することは、有利である。
本明細書中で使用されているように、分子量の用語は、末端基分析によって測定されるような数平均分子量に帰因する。
更に、次の実施例は、本発明の組成物の製造および使用について詳説する。前記に開示されたような本発明は、この実施例による精神または範囲に限定されるものではない。当業者によれば、以下の調製方法の条件および工程の公知の変法が前記組成物の製造に使用されうることは、直ちに理解されるであろう。別記しない限り、温度は、摂氏温度であり、全ての部および百分率は、それぞれ質量部および質量%である。
本発明の高分子量アロファネートおよびそのプレポリマーの利点は、幅広い官能価範囲に亘って変動しうる独特の高い官能価の分子の創成を含む。この高分子量アロファネートおよびそのプレポリマーは、明るい色であり、低い酸性度であり、ポリマー中に使用される場合には、独特な硬化特性を有している。
実施例
次の物質は、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートの製造に使用された。
MDI−X:ジフェニルメタンジイソシアネートの2,2′−異性体6質量%未満を含有し、かつXがMDIの2,4′−異性体の質量%を表わし、この場合残余は、4,4′−異性体および2,2′−異性体であるようなジフェニルメタンジイソシアネート。
PG:1,2−プロピレングリコール
IBA:イソブチルアルコール
触媒A:亜鉛アセチルアセトネート
MDI−2 100部(PBW)およびイソブチルアルコール5.45部(IBA)を攪拌型反応器に装入し、60℃に加熱した。触媒A0.0075部を添加し、攪拌された反応混合物を90℃に加熱した。90℃で90分後、NCO含量は、26.0質量%(理論的なアロファネート)であり、MDIモノマー含量は、63質量%であった。反応混合物を35℃に冷却し、13日間維持し、次に塩化ベンゾイル0.015部を添加した。生じる透明な液体の高分子量アロファネートは、21.2%のNCO含量および8800mPa・sの25℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、44質量%であった。
MDI−2 100部およびIBA3.2部を攪拌型反応器に装入し、60℃に加熱した。触媒A0.0075部を添加し、攪拌された反応混合物を90℃に加熱した。90℃で90分後、NCO含量は、29.0質量%(理論的なアロファネート)であり、MDIモノマー含量は、77質量%であった。反応混合物を22℃に冷却し、5日間維持し、次に塩化ベンゾイル0.015部を添加した。生じる透明な液体の高分子量アロファネートは、26.2%のNCO含量および82mPa・sの25℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、69質量%であった。
MDI−2 100部およびIBA4.0部を攪拌型反応器に装入し、60℃に加熱した。触媒A0.015部を添加し、攪拌された反応混合物を90℃に加熱した。90℃で90分後、NCO含量は、27.9質量%であり、MDIモノマー含量は、73質量%であった。反応混合物を35℃に冷却し、15日間維持し、次に塩化ベンゾイル0.03部を添加した。生じる透明な液体の高分子量アロファネートは、25.0%のNCO含量および2800mPa・sの35℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、48.3質量%であった。
実施例3を繰り返したが、触媒Aを2倍の0.03部使用した。35℃で15日後、生じた透明な液体の高分子量アロファネートは、23.1%のNCO含量および23900mPa・sの35℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、42.7質量%であった。
MDI−2 100部およびPG1.8部を攪拌型反応器に装入し、60℃に加熱した。触媒A0.015部を添加し、攪拌された反応混合物を90℃に加熱した。90℃で90分後、NCO含量は、29.1質量%であり、モノマー含量は、74.5質量%であった。反応混合物を35℃に冷却し、15日間維持し、次に塩化ベンゾイル0.03部を添加した。生じる透明な液体の高分子量アロファネートは、27.2%のNCO含量および2330mPa・sの35℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、58.3質量%であった。
MDI−52 100部およびIBA3.2部を攪拌型反応器に装入し、60℃に加熱した。触媒A0.0075部を添加し、攪拌された反応混合物を90℃に加熱した。90℃で90分後、NCO含量は、29.0質量%であり、MDIモノマー含量は、77質量%であった。反応混合物を22℃に冷却し、5日間維持し、次に塩化ベンゾイル0.015部を添加した。生じる透明な液体の高分子量アロファネートは、26.1%のNCO含量および135mPa・sの25℃での粘度を有していた。MDIモノマー含量は、70.5質量%であった。
次の物質をジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーの製造に使用した。
ISO A:21.3%のNCO含量、8800mPa・sの25℃での粘度および44質量%のMDIモノマー含量によって特徴付けられた、実施例1の高分子量アロファネート。
ポリエーテルポリオールA:1000の分子量および2の官能価を有するプロピレングリコース/酸化プロピレン付加物
ポリエーテルポリオールB:2000の分子量および2の官能価を有するプロピレングリコース/酸化プロピレン付加物
ポリエーテルポリオールC:2000の分子量および2の官能価を有する、酸化エチレン50質量%で末端閉鎖されたプロピレングリコース/酸化プロピレン付加物
ポリエーテルポリオールD:4000の分子量および2の官能価を有する、酸化エチレン30質量%で末端閉鎖されたプロピレングリコース/酸化プロピレン/酸化エチレン付加物
ポリエーテルポリオールE:1500の分子量および3の官能価を有するグリセリン/酸化プロピレン付加物
ポリエーテルポリオールF:3000の分子量および3の官能価を有する、酸化エチレン17質量%で末端閉鎖されたグリセリン/酸化プロピレン/酸化エチレン付加物
IsoA 100部を撹拌機を備えた反応器に装入した。反応器の内容物を攪拌しながら60℃に加熱した。次に、ポリエーテルポリオールA27部を添加し、反応混合物を60℃で2時間維持し、次に25℃に冷却した。透明な液体のプレポリマーは、14.8%のNCO含量および63100mPa・sの25℃での粘度を有していた。
実施例7の上記の記載と同様の方法を使用することにより、IsoA100部およびポリエーテルポリオールC33部を反応させ、14.9%のNCO含量および19700mPa・sの25℃での粘度を有する透明な液体のプレポリマーを生じた。
実施例7の上記の記載と同様の方法を使用することにより、IsoA100部およびポリエーテルポリオールB20部を反応させ、17.1%のNCO含量および26000mPa・sの25℃での粘度を有する透明な液体のプレポリマーを生じた。
実施例7の上記の記載と同様の方法を使用することにより、IsoA100部およびポリエーテルポリオールD20部を反応させ、17.2%のNCO含量および22000mPa・sの25℃での粘度を有する透明な液体のプレポリマーを生じた。
実施例7の上記の記載と同様の方法を使用することにより、IsoA100部およびポリエーテルポリオールE27部を反応させ、14.3%のNCO含量および288000mPa・sの25℃での粘度を有する透明な液体のプレポリマーを生じた。
実施例7の上記の記載と同様の方法を使用することにより、IsoA100部およびポリエーテルポリオールF20部を反応させ、17.1%のNCO含量および31600mPa・sの25℃での粘度を有する透明な液体のプレポリマーを生じた。
本発明は、例証の目的のために前記に詳説されたが、しかし、このような詳細な記載により、特許請求の範囲に制限されていることを除いて、本発明の精神および範囲から逸脱することなく当業者であれば対象および変法を作成することができるものと理解されるべきである。

Claims (6)

  1. 般構造式:
    Figure 0004833508
    〔式中、
    nは、1〜50の整数を表わし、
    Rは、ジフェニルメタンを表わし、
    xは、1または2の整数を表わし、
    但し、
    xが1である場合には、
    は、1〜36個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基およびアリール基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基を含有していてもよく、
    xが2である場合には、
    は2〜16個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基およびアリールアルキル基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基を含有していてもよい〕に対応する、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする高分子量アロファネートの製造であって、
    (I)(1)(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物からなる群から選択された1個以上のOH基含有化合物と
    (2)(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート0〜60質量%、
    (b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート6質量%未満および
    (c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートからなるジフェニルメタンジイソシアネート、この場合(2)(a)、(2)(b)および(2)(c)の質量%は、総和で(2)100質量%である、とを、
    (3)1つ以上のアロファネート触媒の存在で80〜110℃の温度で反応させ、(A)アロファネート変性されたジフェニルメタンジイソシアネートを形成させ、
    (II)このアロファネート変性されたジフェニルメタンジイソシアネートを1時間ないし30日間、20〜70℃の温度に冷却し、それによって(B)12〜30質量%のNCO基含量を有する前記のジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートを形成させることを特徴とする、12〜30質量%のNCO基含量を有する高分子量アロファネートの製造法。
  2. (1)OH基含有化合物を(a)1〜36個の炭素原子を含有する脂肪族アルコール、(b)6〜9個の炭素原子を含有しかつ芳香環に直接結合された1個のヒドロキシル基を有する芳香族アルコール、(c)2〜16個の炭素原子を含有しかつ60〜200の分子量を有する脂肪族ジオールおよび(d)これらの混合物からなる群から選択する、請求項1記載の方法。
  3. (2)ジフェニルメタンジイソシアネートが(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート1〜40質量%、(b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート3質量%未満および(c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートを含有する、請求項1記載の方法。
  4. 般構造式:
    Figure 0004833508
    〔式中、
    nは、1〜50の整数を表わし、
    Rは、ジフェニルメタンを表わし、
    xは、1または2の整数を表わし、
    但し、
    xが1である場合には、
    は、1〜36個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリールアルキル基およびアリール基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基を含有していてもよく、
    xが2である場合には、
    は2〜16個の炭素原子を有する炭化水素基を表わし、この場合この炭化水素基は、アルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基およびアリールアルキル基からなる群から選択され、これらの基は、それぞれイソシアネート基と反応しない基を含有していてもよい〕に対応する、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする高分子量アロファネートであっ
    (A)ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とし、かつ、20〜32質量%のNCO基含量を有するアロファネート変性されたイソシアネートであって、
    (1)(a)脂肪族アルコール、(b)芳香族アルコール、(c)脂肪族ジオールおよび
    (d)これらの混合物からなる群から選択された1つ以上のOH基含有化合物と
    (2)(a)2,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート0〜60質量%、
    (b)2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート6質量%未満および
    (c)残余の4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネートからなるジフェニルメタンジイソシアネート(MDI、この場合(2)(a)、(2)(b)および(2)(c)の質量%は、総和で(2)100質量%である、とを、
    (3)1つ以上のアロファネート触媒の存在で反応させた生成物からなり、この場合(A)前記のMDIを基礎とするアロファネート変性されたイソシアネート、1時間ないし30日間20〜70℃の温度に維持されており、これにより形成された(B)前記のジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートが12〜30質量%のNCO基含量を有する、12〜30質量%のNCO基含量を有する高分子量アロファネート。
  5. フェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法であって、
    (I)(4)少なくとも1つの触媒停止剤を
    (B)ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする、請求項4記載の12〜30質量%のNCO基含量を有する高分子量アロファネートに添加し、
    (II)(I)からの触媒停止剤を含有する高分子量アロファネートを
    (C)(1)1.5〜6個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000の分子量を有する1つ以上のポリエーテルポリオール、
    (2)76〜200の分子量を有する1つ以上の低分子量ジオール、
    (3)1.5〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000の分子量を有する1つ以上のポリエステルポリオールおよび
    (4)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物と反応させる
    10〜28質量%のNCO基含量を有する、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーの製造法。
  6. ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマーであって、
    (B)ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を基礎とする、請求項4記載の12〜30質量%のNCO基含量を有する高分子量アロファネートと、
    (C)(1)1.5〜6個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜6000の分子量を有する1つ以上のポリエーテルポリオール、
    (2)76〜200の分子量を有する1つ以上の低分子量ジオール、
    (3)1.5〜3個のヒドロキシル基を含有しかつ300〜3000の分子量を有する1つ以上のポリエステルポリオールおよび
    (4)これらの混合物からなる群から選択されたOH基含有化合物との反応生成物を含有する
    10〜28質量%のNCO基含量を有する、ジフェニルメタンジイソシアネートを基礎とする高分子量アロファネートのプレポリマー。
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