JP4804491B2 - ブレーキ装置 - Google Patents
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Description
加えて、ハウジングにダンパやリザーバが設けられる場合、これらを近接させるほどハウジング全体の容積を小さくして小型化を図ることができるが、このようにダンパ・リザーバ・ポンプを近接させると、ダンパやリザーバに必要な容積を確保することや、前記固定ボルトの締結用のねじ穴を最適位置に設けることが難しいという問題があった。
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、モータの固定ボルトによる固定点を騒音・振動に対する最適位置に配置させることと、ハウジングの小型化を図ることの両立を第1の目的とし、さらに、ハウジングの小型化を図りながら、ダンパやリザーバの必要容積を確保するとともにモータ固定点を最適位置に設けることを第2の目的としている。
以上説明してきたように本実施例1のブレーキ装置は、ねじ穴を軸心方向に投影させたときにポンプ穴の軸心と重ならない範囲でポンプ穴に重なるかあるいは近接する位置に配置させた構成としたため、プランジャに作用する液圧の反力がモータに伝達されるのを高い剛性で支持することと、ハウジングの端面からポンプ穴までの肉厚を薄くしてハウジングの寸法を小さくし、装置のコンパクト化することの両立を図ることができるという効果が得られる。
また、固定用ボルトおよびねじ穴を、モータ回転軸の軸心を中心とする点対称位置に設けた構成としたため、モータ回転軸に液圧の反力が軸直交方向に入力されたときに、モータの固定点でモーメントが生じ難く、より高い支持剛性が得られるという効果を奏する。
また、固定用ボルトおよびねじ穴の軸心を結ぶ線と、ポンプ穴の軸心線とを20゜の角度を成すように配置させた構成としたため、上記と同様に、モータの固定点でモーメントが生じ難く、高い支持剛性が得られる。
実施例2では、2つのねじ穴の一方をポンプ穴と第2のダンパ穴との間の位置に形成し、このねじ穴を形成するスペースを確保するにあたり、第2のダンパ穴の軸方向寸法を短くすることで確保することでハウジングの小型化を図りながら、第2のダンパ穴に径方向の拡大部を設けて第1のダンパ穴と略同一容積に形成して、ダンパ性能の確保を行うことができるものであり、ダンパ性能を低下させることなく装置の小型化を図ることができるという効果が得られる。
2 ブレーキペダル
3 ブレーキ回路
4 ホイルシリンダ(制動作動部)
5 液圧制御弁
6 リザーバ
6a リザーバ穴
6b 軸心を結ぶ線
7 ドレーン回路
8 ポンプ
9 吸入回路
9a 吸入弁
10 吐出回路
10a 吐出弁
11 モータ
11a カバー
11b フランジ部
12 ダンパ
12a 軸心を結ぶ線
13 ゲート弁
21 ハウジング
22 ポンプ穴
22a ポンプ軸
23 シリンダ
24 キャップ
25 ナット
26 プランジャ
27 スプリング
28 カム面
29 圧力室
30 モータ回転軸
30a 回転軸心
31 駆動穴
32 固定用ボルト
33 ねじ穴
33a ねじ穴の軸心
34 マウントインシュレータ
61 第1リザーバ
62 第2リザーバ
121 第1ダンパ
121a ダンパ穴
122 第2ダンパ
122a ダンパ穴
122b 拡大部
Claims (13)
- 車輪においてブレーキ液圧により制動力を発生させる制動作動部と、
ハウジングに形成され、前記制動作動部に接続されるブレーキ回路と、
前記ハウジング内に設けられ、前記ブレーキ回路に液圧を供給するポンプと、
前記制動作動部に供給するブレーキ液圧を制御可能な液圧制御弁と、
前記ブレーキ回路上に設けられた容積室と、
前記ポンプを駆動するモータと、
前記ハウジング内に挿入され、外周にカム面が形成されたモータ回転軸と、
前記カム面に当接するプランジャを収納し、前記ハウジング内で前記モータ回転軸と直交する軸上に形成されたポンプ穴と、
前記ハウジング内に前記モータ回転軸と平行に形成され、前記ハウジングの端面に開口する2つのねじ穴と、
前記ねじ穴に締結されて前記モータを前記ハウジングの端面に固定する固定用ボルトと、を備え、
前記ねじ穴の軸方向での前記2つのねじ穴の投影が、前記容積室と重ならずかつ前記ポンプ穴の軸心と重ならない範囲で前記ポンプ穴に重なるか又は近接して前記ポンプ穴の軸心を挟んでいる
ことを特徴とするブレーキ装置。 - 前記容積室は、前記ハウジング内で前記ポンプ穴の軸及び前記モータ回転軸に直交する方向に延びる軸上に形成されることを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装置。
- 前記容積室は、前記ポンプの吸入側に接続されて前記制動作動部から排出されるブレーキ液を貯留するリザーバ、又は前記ポンプの吐出側に接続されて前記ポンプの吐出脈動を吸収するダンパであることを特徴とする請求項1又は2に記載のブレーキ装置。
- 前記ポンプ穴の軸方向から見て前記ねじ穴の軸方向での深さが前記ポンプ穴に達していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のブレーキ装置。
- 前記ねじ穴の軸方向で前記ねじ穴は前記ポンプ穴と重なる深さまで形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のブレーキ装置。
- 前記ポンプ穴の軸方向から見て前記ねじ穴の軸方向での深さが前記容積室に達していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のブレーキ装置。
- 前記容積室は、前記ポンプの吐出側に接続されて前記ポンプの吐出脈動を吸収するダンパであり、
前記プランジャ及びポンプ穴を2つずつ設け、
第1のプランジャに対応した第1のダンパ穴と、第2のプランジャに対応した第2のダンパ穴とを、これら両ダンパ穴の軸が前記ポンプ穴の軸及び前記モータ回転軸に直交するように前記ハウジングの同一面から穿設し、
前記ねじ穴の軸方向から見て、前記2つのねじ穴の一方を、前記ポンプ穴を挟んで第1のダンパ穴の反対側に配置するとともに、他方のねじ穴を前記ポンプ穴と第2のダンパ穴との間に配置し、
両ダンパ穴の開口径寸法を同一に形成し、第2のダンパ穴の軸方向寸法を第1のダンパ穴の軸方向寸法よりも短く形成し、
第2のダンパ穴の側面に径方向に容積を拡大する拡大部を設け、両ダンパ穴を同一容積に形成した
ことを特徴とする請求項6に記載のブレーキ装置。 - 前記ポンプ穴の軸心は、前記モータ回転軸方向での前記ハウジングの中心位置よりも前記モータ側にずれていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載のブレーキ装置。
- 前記ねじ穴が開口する前記ハウジングの端面において、前記2つのねじ穴は、前記モータ回転軸を中心とした点対称位置に設けられ、
前記2つのねじ穴の軸心を結ぶ線が、前記ポンプ穴の軸心に対して所定の角度を有していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載のブレーキ装置。 - 前記所定の角度が20゜以下であることを特徴とする請求項9に記載のブレーキ装置。
- 前記容積室は、前記ポンプの吸入側に接続されて前記制動作動部から排出されるブレーキ液を貯留するリザーバ、及び前記ポンプの吐出側に接続されて前記ポンプの吐出脈動を吸収するダンパであり、
前記モータが固定されている前記ハウジングの端面に直交し前記ポンプ穴の軸に平行な面に開口するリザーバ穴及びダンパ穴を設け、
前記リザーバ穴及びダンパ穴の軸を前記ポンプ穴の軸及び前記モータ回転軸に直交する方向に設け、
前記リザーバ穴の軸心と前記ダンパ穴の軸心とを、前記モータ回転軸方向及び前記ポンプ穴の軸方向でずらして配置させた
ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のブレーキ装置。 - ハウジングに形成され、車輪に設けられたホイルシリンダに接続されるブレーキ回路と、
前記ハウジング内に設けられ、前記ブレーキ回路に液圧を供給するポンプと、
前記ホイルシリンダに供給するブレーキ液圧を制御可能な液圧制御弁と、
前記ブレーキ回路上に設けられた容積室と、
前記ポンプを駆動するモータと、
前記ハウジング内に挿入され、外周にカム面が形成されたモータ回転軸と、
前記カム面に当接するプランジャを収納し、前記ハウジング内で前記モータ回転軸と直交する軸上に形成されたポンプ穴と、
前記ハウジング内に前記モータ回転軸と平行に形成され、前記ハウジングの端面に開口する2つのねじ穴と、
前記ねじ穴に締結されて前記モータを前記ハウジングの端面に固定する固定用ボルトと、を備え、
前記ねじ穴の軸方向での前記2つのねじ穴の投影が、前記容積室と重ならずかつ前記ポンプ穴の軸心と重ならない範囲で前記ポンプ穴に重なるか又は近接して前記ポンプ穴の軸心を挟んでいる
ことを特徴とするブレーキ装置。 - 運転者の制動操作によりブレーキ液圧を発生する液圧発生手段と、
ブレーキ回路を介して前記液圧発生手段に接続されて車輪において制動力を発生させる制動作動部と、
前記ブレーキ回路の途中に設けられて前記制動作動部におけるブレーキ液圧を減圧・保持・増圧可能な液圧制御手段と、
前記液圧制御手段による減圧時に排出されるブレーキ液を吸入して前記ブレーキ回路の液圧制御手段よりも液圧発生手段側に吐出するポンプと、
前記ポンプの駆動源であるモータと、
ハウジングに形成された駆動穴内に挿入されて、外周にカム面が形成されたモータ回転軸と、
前記ブレーキ回路の途中であって前記ハウジング内に設けられた容積室と、を備え、
前記ポンプは、前記モータ回転軸に直交する同一軸線上にカム面を挟んで対称配置されたポンプ穴と、先端が前記カム面に当接されて前記ポンプ穴に収納され前記モータ回転軸の回転に伴い往復運動を行うプランジャと、から構成され、
前記ハウジングに前記モータ回転軸と平行に形成された2つのねじ穴に固定用ボルトが締結することにより、前記モータが前記ハウジングの端面に固定されたブレーキ装置において、
前記ねじ穴の軸方向から見て前記2つのねじ穴が前記ポンプ穴の軸心を挟んで異なる側に配置されているとともに、
前記各ねじ穴の軸方向投影が前記容積室と重ならずかつ前記ポンプ穴の軸心と重ならない範囲で前記ポンプ穴に重なるか又は近接している
ことを特徴とするブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008036756A JP4804491B2 (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008036756A JP4804491B2 (ja) | 2008-02-19 | 2008-02-19 | ブレーキ装置 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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