JP4803108B2 - 高強度熱延鋼板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、高強度熱延鋼板及びその製造方法に関する。具体的には、本発明は、自動車や各種の産業機械に用いられる構造部材の素材、なかでも自動車の足廻り部品やバンパーの補強材等に代表される構造部材の素材、又はホイール用の素材として用いるのに好適な、延性ならびに靭性に優れた980MPa以上の引張強度を有する高強度熱延鋼板及びその製造方法に関する。
連続熱間圧延によって製造される、いわゆる熱延鋼板は、比較的安価な構造材料として、自動車を始めとする各種の産業機器に広く使用されている。特に自動車の燃費向上に大きく寄与することから、高強度熱延鋼板は、自動車の足廻り部品への適用が増加しつつある。
最近は環境問題へのさらなる意識の高まりに応じて部品重量の軽量化が指向される中、熱延鋼板に対する高強度化の要望はさらに高まり、超高強度である980MPa以上の引張強さを有する熱延鋼板が要望されている。
従来、自動車の足回り用の高強度部材は、含有するTiの析出強化を用いて高強度化を実現していた。例えば、特許文献1〜4にはTiの析出強化を主体に高強度化を行う発明が開示されている。
一方、高強度化を図る別の方法として、温度条件による変態強化を利用する方法がある。例えば、特許文献5には、低温巻取りにより変態強化を利用し、980Mpa以上の超高強度を実現する発明が開示されている。
特開平6−200351号公報 特開平6−228708号公報 特開平8−199298号公報 特開平11−193443号公報 特開2000−282175号公報
しかし、特許文献1〜4に記載された発明では、引張強さで980MPa以上の超高強度は得られていない。その理由は、Tiの含有量を多くすることにより980MPa以上の引張強さを得ようとすると、粗大なTi炭窒化物が析出し、これが破壊の起点になって強度及び靭性が低下し、製品価値が著しく低下するためである。
また、特許文献5に記載された発明では、靭性が不足するという課題があった。さらに、熱間圧延後の冷却過程で平坦度が不芳になるという課題もあった。
本発明の目的は、前述したような従来技術が有する課題を解決し、圧延直角方向の引張強さ980MPa以上を有し、かつ加工性ならびに靭性に優れた鋼板、例えば引張強度980MPa以上、伸び14.1%以上、−50℃でのシャルピー吸収エネルギー88J/cm以上、−50℃でのシャルピー脆性破面率0%の鋼板を、熱間圧延後の平坦度を確実に維持しながら、製造することである。
本発明者らは、かかる課題を解決するため鋭意実験の結果、以下の事項が有効であるとの知見1〜4を得た。
(知見1)
組成に関して、Tiの含有量よりもVの含有量を多くすることにより、靭性に優れた超高強度鋼板を得ることができる。
(知見2)
組織に関して、フェライトの面積率を60%以上とすることにより加工性(全伸び)を確保するとともに、フェライトの平均粒径を5μm以下とし、かつ、JIS G 0555による清浄度を0.05%以下、さらに、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度を300個/mm以下とすることにより靭性(低温靭性)を改善することができる。これにより、加工性と靭性を高レベルで両立することができる。
(知見3)
製造方法に関して、靭性を改善するためには、製鋼段階におけるアルミナ系介在物の混入を低減することが有効である。具体的には、アルミナ系介在物の混入を低減するために、溶鋼の液相線温度からの加熱温度を5℃以上高い温度とし、かつ、溶鋼鋳込み量を6トン/分以下とすることが有効である。これにより、鋳造時の溶鋼温度の低下や、溶鋼の流動が大きくなり過ぎることを抑制でき、アルミナ系介在物がスラブ内に補足されることを防止できる。そのため、この製法により、清浄度を0.05%以下に抑えることができる。
また、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度を300個/mm以下にするためには、中心偏析低減処理が有効である。この処理により、スラブ厚中心部にTiが濃化することを防止でき、粗大なTiNの析出を抑制できる。
また、フェライトの面積率60%以上でフェライトの平均粒径5μm以下を達成するには、スラブを加熱炉に装入して1200℃以上に加熱してから熱間圧延を開始し、Ar点以上で熱間仕上げ圧延を完了し、その後3秒間以内で平均冷却速度20℃/秒以上100℃/秒以下で冷却を開始し、その後、700℃以下500℃以上で1次冷却を終了することが有効である。
さらに、Ti、V系析出物が粗大化するのを防止するためには、スラブ加熱炉抽出から1次冷却終了までの時間を10分以内とすることが有効である。
すなわち、靭性に優れた高強度鋼板を製造するためには、まず連続鋳造中にスラブ内部へのアルミナ系介在物の混入を防止するとともにスラブ中心部に偏析するTiやVを、中心偏析低減処理を行うことにより抑制する。さらに、スラブ加熱炉抽出から1次冷却終了までの時間を短時間化することにより粗大なTi、V系析出物を発生しないこと、及び最適な金属組織の造り込みが有効である。
ここで、「中心偏析低減処理」とは、溶鋼が最終凝固する位置において、Fe以外の成分の濃化を減少させる処理を意味する。溶鋼が最終凝固する位置とは、溶鋼が徐々に冷やされて凝固する際に、液相状態から液相及び固相混合状態を経て、最終的に固相へと変化する時の最終凝固位置を意味する。具体的な中心偏析低減処理は、溶鋼が最終凝固する位置の近傍の未凝固部において、電磁攪拌及び/又は圧下を施すことを例示できる。
(知見4)
製造方法に関して、熱間圧延の巻き取り温度を350℃以上にすることにより鋼板の平坦不芳を防止することができる。これにより、強制的に平坦不芳を修正してから巻き取る必要がなくなり、製造コストの面で有利である。
本発明は、これらの知見に基づいてなされたものであり、引張強度980MPa以上の高強度鋼板を製造するものである。
本発明は、C:0.08%以上0.20%以下、Si:0.2%未満、Mn:1.0%超3.0%以下、P:0.05%以下、S:0.01%以下、Al:0.001%以上0.5%以下、N:0.01%以下、V:0.1%超0.5%以下、Ti:0.05%以上0.25%未満、Nb:0.005%以上0.10%以下、残部Fe及び不純物からなる鋼組成を有するとともに、フェライトの面積率が60%以上、マルテンサイトの面積率が5%以下の鋼組織を有し、フェライトの平均粒径が5μm以下、清浄度dが0.05%以下であり、かつ、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm以下であることを特徴とした引張強さ980MPa以上の強度を有する高強度熱延鋼板である。
ここで清浄度dは下記(1)式により算出される。
d=(n/(p×f))×100 ・・・・・・・(1)
(1)式において、pはJIS G 0555における視野内のガラス板上の総格子点数を示し、fはJIS G 0555における視野数を示し、nはJIS G 0555におけるf個の視野における全介在物によって占められる格子点中心の数を示す。ここで、全介在物とは、JIS G 0555におけるA系介在物、B系介在物及びC系介在物の全てを意味する。
この本発明に係る高強度熱延鋼板では、Feの一部に代えて、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下及びB:0.01%以下のうちの1種又は2種以上を含有することが望ましい。
これらの本発明に係る高強度熱延鋼板では、Feの一部に代えて、REM:0.1%以下、Mg:0.01%以下及びCa:0.01%以下のうちの1種又は2種以上を含有することが望ましい。
別の観点からは、本発明は、上述した鋼組成を有する溶鋼を、溶鋼の加熱温度を液相線温度から5℃以上高い温度とし、単位時間当たりの溶鋼鋳込み量を6トン/分以下とし、さらに溶鋼が完全凝固する前に中心偏析低減処理を施す連続鋳造法によりスラブとなし、このスラブを加熱炉に装入して1200℃以上の温度に加熱し、加熱炉から抽出したスラブにAr点以上の温度域で圧延を完了する熱間圧延を施して熱延鋼板となし、この熱延鋼板に、熱間圧延の完了後3秒以内に冷却を開始し、20℃/秒以上100℃/秒以下の平均冷却速度で700℃以下500℃以上の温度域まで冷却し、抽出から10分以内に冷却を完了する1次冷却を施し、ついで350℃以上の温度で巻き取ることを特徴とする高強度熱延鋼板の製造方法である。
本発明に係る高強度熱延鋼板は、高強度で優れた加工性を有し、さらに靭性に優れている。また、熱間圧延後の平坦度も優れており、安価に製造できる。そのため、自動車や各種の産業機械に用いられる構造部材の素材、特に自動車のメンバーや足廻り部品に代表される構造部材の素材として、最適である。
以下、本発明に係る高強度熱延鋼板及びその製造方法の実施の形態を、具体的に説明する。
(A)鋼組成
C:0.08%以上0.20%以下
Cは高強度化に有効な元素である。C含有量が0.08%未満ではその効果が小さく、一方0.20%を超えて含有すると熱間圧延後の冷却の際に平坦不良や特性バラツキ、さらに例えばパーライト、ベイナイト、マルテンサイト等の金属組織第2相の増加により加工性の低下が生じる。そこで、本発明ではC含有量を0.08%以上0.20%以下と限定する。同様の観点から、好ましい下限は0.10%であり、好ましい上限は0.16%である。
Si:0.2%未満
Siは高強度化に有効な元素である。しかしながら、過剰に含有すると化成処理性の低下や島状スケール疵と呼ばれる表面不良が著しくなる。そこで、Si含有量は0.2%未満と限定する。同様の観点から、好ましくは0.1%以下であり、さらに好ましくは0.05%以下である。
Mn:1.0%超3.0%以下
Mnは高強度化に有効な元素である。変態点を下げ、V析出物の析出状態を制御するのに寄与するとともに、変態強化によって高強度化にも寄与する。その効果は1.0%以下では得られない。一方、3.0%を超えて含有すると熱間圧延での冷却での平坦不良や特性バラツキを生じさせる。したがって、その含有量を1.0%超3.0%以下と限定する。同様の観点から好ましい下限は1.5%であり、好ましい上限は2.5%である。
P:0.05%以下
Pは靱性を劣化させる好ましくない元素であるので少ないほうが望ましいが、極端に低減するには相応のコストを伴う。したがって、P含有量は0.05%以下と限定する。好ましくは0.02%以下であり、さらに好ましくは0.015%以下である。
S:0.01%以下
SはMnS量を増加させ靭性を低下させる好ましくない元素である。したがってその含有量は0.01%以下と限定する。好ましくは0.008%以下であり、さらに好ましくは0.004%以下である。
Al:0.001%以上0.5%以下
Alは、脱酸のため含有する。その効果は0.001%未満では不十分であり、また0.5%を超えて含有すると溶接性が低下する。そこで、本発明ではAl現有量は0.001%以上0.5%以下と限定する。好ましい上限は0.1%である。
N:0.01%以下
Nは、Tiと結合して窒化物を形成する。N含有量が0.01%超であると粗大なTiNが析出して靭性が低下する。したがってN含有量は0.01%以下と限定する。好ましくは0.008%以下であり、さらに好ましくは0.005%以下である。下限は特に定めないが製鋼コストの兼ね合いから0.0005%以上であることが好ましい。
V:0.1%超0.5%以下
Vは本発明で最も重要な元素である。比較的低い温度で析出し、高強度化に大きく寄与する。その効果は0.1%以下では不十分である。また過剰に含有すると、化成処理性が劣化する、V含有量は0.1%超0.50%以下と限定する。好ましい下限は0.16%であり、好ましい上限は0.35%である。
Ti:0.05%以上0.25%未満
Tiは本発明では重要な元素である。析出強化により鋼板の高強度化に寄与するとともに、V析出物の析出核として働き、高強度化及び析出による高強度化の達成に大きく寄与する。その効果は0.05%未満では不十分であり、一方含有量が多すぎても効果が飽和するのに加えてTiの析出強化を主体に高強度化を行うと、粗大なTi炭窒化物などが析出し靭性を劣化させる。そこでTi含有量は0.05%以上0.25%未満と限定する。好ましい下限は0.08%であり、好ましい上限は0.20%である。
Nb:0.005%以上0.10%以下
Nbは、細粒化及び析出強化により鋼板の高強度化に寄与するが、過剰に含有すると効果が飽和するので、その含有量は0.10%以下と定めた。また、Nbの細粒化及び析出強化を得るには0.005%以上添加する必要がある。好ましくは0.01%以上含有させることが望ましい。
次に、任意添加元素について説明する。
Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下及びB:0.01%以下のうちの1種又は2種以上
Cr、Mo、Cu、Ni及びBは、いずれも、本発明では任意添加元素であって、固溶強化によって強度を高める元素である。これらの元素を含有することにより、強度を一層高める作用を有し、2種以上含有しても、それぞれの作用は失われない。その作用は、Cr:1.0%、Mo:1.0%、Cu:1.0%、Ni:1.0%およびB:0.01%をそれぞれ超えて含有させても飽和し、コストが嵩むばかりである。そのため、これらの元素を含有する場合には、含有量の上限をCr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下およびB:0.01%以下とすることが望ましい。さらに、その効果は、Cr:0.05%以上ならびにMo:0.05%以上、Cu:0.05%以上、Ni:0.05%以上およびB:0.0002%以上含有することにより顕著に発現するので、これらを下限とすることがより望ましい。
REM:0.1%以下、Mg:0.01%以下及びCa:0.01%以下のうちの1種又は2種以上
REM、Mg及びCaは、いずれも、本発明では任意添加元素であって、硫化物、酸化物等の介在物を球状化し無害化させることができる元素である。これらの元素を含有することにより、介在物を球状化し無害化する作用を有し、2種以上添加しても、それぞれの作用は失われない。その作用は、REM:0.1%、Mg:0.01%、Ca:0.01%をそれぞれ超えて含有させても飽和し、コストが嵩むばかりである。そのため、これらの元素を含有する場合には、含有量の上限をREM:0.1%以下、Mg:0.01%以下及びCa:0.01%以下とすることが望ましい。さらに、その効果は、REM:0.005%以上、Mg:0.0005%以上およびCa:0.0005%以上含有することにより顕著に発現するので、これらを下限とすることがより望ましい。
ここで、REMとは、Sc、Y及びランタノイドの合計17元素を指し、ランタノイドの場合、工業的にはミッシュメタルの形で添加される。なお、本発明では、REMの含有量はこれらの元素の合計含有量を指す。
上記以外の組成は、Fe及び不純物である。
(B)金属組織ならびに介在物
引張強度を980MPa以上を有し、かつ加工性及び靭性に優れた鋼板を得るためには、フェライトの面積率が60%以上でフェライトの平均粒径が5μm以下、マルテンサイト面積率が5%以下であって、980MPa以上の強度を有し、JIS G 0555による清浄度dが0.05%以下であり、かつ、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm以下であることが必要である。
ここで、清浄度dは下記(1)式により算出される。
d=(n/(p×f))×100 ・・・・・・・(1)
(1)式において、pはJIS G 0555における視野内のガラス板上の総格子点数を示し、fはJIS G 0555における視野数を示し、nはJIS G 0555におけるf個の視野における全介在物によって占められる格子点中心の数を示す。ここで、全介在物とは、JIS G 0555におけるA系介在物、B系介在物及びC系介在物の全てを意味する。
フェライト面積率が60%未満であると、所望とする加工性を得られない。また、そのフェライトの平均粒径が5μm超であると、靭性が劣化する。金属組織第2相は、パーライト、セメンタイト、ベイナイト、残留オーステナイト、マルテンサイトが例示できる。好ましい金属組織第2相は、パーライト又はセメンタイト、ベイナイト、残留オーステナイトである。マルテンサイトは、面積率で5%以下であることが望ましい。マルテンサイトの面積率が5%以下であることが望ましい理由は、加工性と靭性を確保するためには、硬くて脆いマルテンサイトの面積率を抑制する必要があるからである。マルテンサイトの面積率を5%以下にするための手段としては、巻き取り温度に制限を設け、350℃以上で巻き取ることにより過度の冷却を防止し、マルテンサイト組織の生成を抑制することが例示される。
さらに、引張り強度980MPa以上で所望の靭性を得るために、JIS G 0555による清浄度dが0.05%以下とする。清浄度dが0.05%超であると、母材と介在物、母材と析出物の界面から割れが発生しやすくなり、靭性が悪化する。さらに、JIS G 0555による清浄度dが0.05%以下であっても、その中に平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm超であると、満足する靭性は得られない。これは、同じ清浄度であっても靭性には、平均粒径5μm以上の大型介在物、析出物の影響が大きく、これらの大型介在物ならびに析出物が割れ等の起点となるため靭性低下を招く。
(C)製造条件
JIS G 0555による清浄度dが0.05%以下であり、かつ、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm以下とするには、溶鋼を連続鋳造する際、溶鋼の液相線温度からの溶鋼加熱温度を5℃以上とし、かつ単位時間当たりの溶鋼鋳込み量を6トン/分以下、かつスラブが完全凝固する前に中心偏析低減処理を施したスラブを用い、その後、熱間圧延前にスラブを1200℃以上で再加熱した後、加熱炉抽出から1次冷却終了までの時間を10分以内とすることが有効である。
溶鋼の液相線温度からの溶鋼加熱温度が5℃未満の場合の鋳造、又は単位時間当たりの溶鋼鋳込み量が6トン/分超の場合の鋳造では、鋳造時の溶鋼温度が低過ぎ、又は、溶鋼の流動が大きくなり過ぎ、アルミナ系介在物がスラブ内部に補足され、清浄度dが0.05%超になってしまう。また、スラブでの中心偏析低減処理を実施しない場合、スラブ厚中心部にTiが濃化し、粗大なTiNが多く析出するため、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm超になってしまう。
スラブ加熱温度は、1200℃以上にする必要がある。スラブ加熱温度が1200℃未満であると、鋳造中又はスラブ冷却中に析出したTi、V系析出物が、十分な量固溶せず、析出強化が不十分となり引張強度980MPa以上を確保することができない。また、粗大なTi、V系析出物が残存し、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm超になってしまうため靭性が劣化してしまう。加熱温度の上限は特に規定しないが、操業コストの面から1320℃以下にすることが望ましい。加熱時間は、30分以上にすることで、引張強度980MPaを安定して得ることができる。
さらに、スラブ加熱炉抽出から1次冷却終了までの時間が10分超になると、高温域での時間が長くTi、V系析出物が粗大化し、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm超になってしまい。靭性が劣化してしまう。
さらに、析出強化に寄与する微細なTi、V系析出物が、減少するため引張強度980MPa以上を確保することができない。
また、フェライトの面積率が60%以上でフェライトの平均粒径が5μm以下を得るには、Ar点温度以上で熱間仕上げ圧延を完了し、その後3秒以内で平均冷却速度20℃/秒以上100℃/秒以下で冷却を開始した後、700℃以下500℃以上で1次冷却を終了することが必要である。Ar点未満の圧延であるとフェライト域圧延のため、フェライトが異常粒成長を起こし、フェライトの平均粒径が5μm超になってしまう。仕上げ圧延後3秒以内で1次冷却を開始しない場合、フェライト粒が成長し過ぎ、フェライトの平均粒径が5μm超になってしまう。同様に1次冷却速度が20℃/秒未満であると、冷却速度が遅すぎるため、フェライト粒径が5μm超になってしまう。逆に冷却速度が100℃/秒超であると冷却速度が速すぎ、フェライト面積率が60%未満になってしまう。1次冷却終了温度は、700℃以下500℃以上でする必要がある。1次冷却停止温度が700℃超であるとフェライトが成長しすぎ、フェライトの平均粒径が5μm超になってしまう。逆に1次冷却停止温度が500℃未満であると1次冷却終了温度が低過ぎ、フェライト面積率60%以上を確保できない。
その後、350℃以上で巻取ることにより、金属組織第2相をパーライト又はセメンタイト、ベイナイト、残留オーステナイトとし、マルテンサイトの面積率を5%以下とすることができる。
このような製造方法によって冷却条件及び巻き取り条件を制御することで、鋼板の平坦不芳を防止することができる。そのため、従来のように発生した平坦不芳を強制的に修正する必要がなく、コスト的にもメリットがある。
また、鋼板特性の均一化をするために、熱延仕上げ圧延前に粗バーヒーターにて加熱してもよい。ここで、粗バーヒーターとは、粗圧延されたバーを加熱する装置を意味する。加熱方法は、一般に誘導加熱装置が用いられるが、均一にバーを加熱できる装置であるならばガスバーナーなどを用いてもよい。
このようにして、本実施の形態により、高強度で優れた加工性を有し、さらに靭性に優れ、熱間圧延後の平坦度も優れており、安価に製造できるために、自動車や各種の産業機械に用いられる構造部材の素材、特に自動車のメンバーや足廻り部品に代表される構造部材の素材として最適な高強度熱延鋼板が提供される。
さらに、本発明を、実施例を参照しながらさらに具体的に説明する。
表1に示す組成を有する鋼を、試験転炉を用いて溶製した後、試験連続鋳造機にてスラブとした。中心偏析低減処理としては、最終未凝固部の上下対のロール間を狭くし、圧下率1.0%で圧下を行った。そのスラブで試験熱間仕上圧延機を用い熱間圧延を行い、板厚2.3mmの熱延鋼板を製造した。
Figure 0004803108
次いで、得られた熱延鋼板について、試験用の酸洗設備にてスケール除去を行った。製造条件を表2に示す。
Figure 0004803108
そして、圧延直角方向にJIS5号引張試験片を採取して引張試験を行った。また、得られた鋼板からシャルピー試験片を切り出し、シャルピー衝撃試験を行った。試験片の形状は、JIS Z 2202に規定されるUノッチシャルピー試験片とした。試験方法は、JIS Z 2242に規定される方法に準じ、−50℃温度における吸収エネルギーを調査した。
また、鋼板の圧延方向に平行な断面について、切り出し、ナイタールエッチングを行った。そして、走査型電子顕微鏡を用いて、金属組織を観察した。
測定は、板厚表層部、(1/4)t部、(1/2)t部について、倍率1000倍で実施し、各供試材の各板厚位置について10視野ずつ測定した。得られた画像をもとに各組織の面積率、フェライトの結晶粒径を算術計算にて求めた。フェライトの平均結晶粒径は、JIS G 0552に準拠して測定した。
また、得られた鋼板を鏡面研磨し後、エッチングをせず、板厚表層部、板厚(1/4)t部、(1/2)t部について走査型電子顕微鏡を用い倍率2000倍で実施した。各供試材の各板厚位置について10視野ずつ測定し、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の個数をカウントし、面積率に換算した。
ここで、平均粒径の算出にあたっては、介在物と析出物を画像解析することでそれらの実面積を求め、この面積を円に置き換え、その円の直径を算出することにより平均粒径を求めた。
清浄度dは、JIS G 0555の方法に基づき、上述した(1)式により算出した。
結果を表3にまとめて示す。
Figure 0004803108
本発明鋼である試験No1〜15の場合は引張強度980MPa以上で、伸び(全伸び)が14.1%以上で加工性に優れていた。また、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーも88J/cm以上で、−50℃でのシャルピー脆性破面率も0%であり靱性が良好であった。さらに、鋼板の平坦度も良好であった。
比較例No16は、溶鋼を連続鋳造する際、溶鋼の液相線温度からの溶鋼加熱温度が5℃未満であった。したがって、清浄度が0.062%と悪化し、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが60J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が30%と靭性が劣化した。
比較例No17は、鋳造をする際、単位時間当たりの溶鋼鋳込み量が6トン/分超であった。したがって、清浄度が0.073%と悪化し、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが55J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が40%と靭性が劣化した。
比較例No18は、スラブが完全凝固する前に中心偏析低減処理を実施しなかった。したがって、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が320個/mmと300個/mm超になった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが50J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が45%と靭性が劣化した。
比較例No19は、スラブ加熱が1150℃と1200℃以下と低かった。そのため、析出強化の効果が少なく引張強度が950MPaであり980MPa以下であった。また、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度も330個/mmと300個/mm超になった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが58J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が30%と靭性が劣化した。
比較例No20は、仕上げ熱延温度が720℃とAr点温度未満であった。フェライト粒が異常粒成長し、フェライトの平均粒径が7.2μmとなった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが63J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が10%と靭性が劣化した。
比較例No21は、仕上げ圧延後の冷却開始時間が4秒であった。そのため、フェライト粒が成長し、フェライトの平均粒径が6.8μmとなった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが60J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が15%と靭性が劣化した。
比較例No22は、1次冷却速度が15℃/secであった。そのため、フェライト粒が成長し、フェライトの平均粒径が7.6μmとなった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが62J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が10%と靭性が劣化した。
比較例No23は、1次冷却速度が120℃/secであった。そのため、冷却速度が速すぎ、フェライト面積率が55%であった。伸びが8%と加工性が劣化した。
比較例No24は、1次冷却終了温度が720℃と高温であった。そのため、フェライト粒が成長し、フェライトの平均粒径が8.0μmとなった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが55J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が25%と靭性が劣化した。
比較例No25は、1次冷却終了温度が480℃と低温であった。フェライト生成不足で、フェライト面積率が30%であった。伸びが7.2%と加工性が劣化した。
比較例No26は、加熱炉抽出から1次冷却終了までの時間が12分となった。1次冷却終了までの時間が長く析出物が粗大化した。そのため、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が340個/mmと300個/mm超になった。そのため、−50℃でのシャルピー吸収エネルギーが52J/cm、−50℃でのシャルピー脆性破面率が35%と靭性が劣化した。また、微細なTi、V系析出物が減少したため強度が940MPaとなった。
比較例No27は、巻き取り温度が320℃であった。そのためマルテンサイト面積率が8%となり、鋼板の平坦が悪化した。

Claims (4)

  1. 質量%で、C:0.08%以上0.20%以下、Si:0.2%未満、Mn:1.0%超3.0%以下、P:0.05%以下、S:0.01%以下、Al:0.001%以上0.5%以下、N:0.01%以下、V:0.1%超0.5%以下、Ti:0.05%以上0.25%未満、Nb:0.005%以上0.10%以下、残部Fe及び不純物からなる鋼組成を有するとともに、フェライトの面積率が60%以上、マルテンサイトの面積率が5%以下の鋼組織を有し、前記フェライトの平均粒径が5μm以下、清浄度dが0.05%以下であり、かつ、平均粒径5μm以上の介在物ならびに析出物の合計の数密度が300個/mm以下であることを特徴とした引張強さ980MPa以上の強度を有する高強度熱延鋼板。
    ここで清浄度dは下記(1)式により算出される。
    d=(n/(p×f))×100 ・・・・・・・(1)
    (1)式において、pはJIS G 0555における視野内のガラス板上の総格子点数を示し、fはJIS G 0555における視野数を示し、nはJIS G 0555におけるf個の視野における全介在物によって占められる格子点中心の数を示す。ここで、全介在物とは、JIS G 0555におけるA系介在物、B系介在物及びC系介在物の全てを意味する。
  2. Feの一部に代えて、質量%で、Cr:1.0%以下、Mo:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Ni:1.0%以下及びB:0.01%以下のうちの1種又は2種以上を含有する請求項1に記載された高強度熱延鋼板。
  3. Feの一部に代えて、質量%で、REM:0.1%以下、Mg:0.01%以下及びCa:0.01%以下のうちの1種又は2種以上を含有する請求項1又は請求項2に記載された高強度熱延鋼板。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載された鋼組成を有する溶鋼を、溶鋼の加熱温度を液相線温度から5℃以上高い温度とし、単位時間当たりの溶鋼鋳込み量を6トン/分以下とし、さらに溶鋼が完全凝固する前に中心偏析低減処理を施す連続鋳造法によりスラブとなし、前記スラブを加熱炉に装入して1200℃以上の温度に加熱し、前記加熱炉から抽出した前記スラブにAr点以上の温度域で圧延を完了する熱間圧延を施して熱延鋼板となし、前記熱延鋼板に、前記熱間圧延の完了後3秒以内に冷却を開始し、20〜100℃/秒の平均冷却速度で700℃〜500℃の温度域まで冷却し、前記抽出から10分以内に冷却を完了する1次冷却を施し、ついで350℃以上の温度で巻き取ることを特徴とする高強度熱延鋼板の製造方法。
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