JP4800009B2 - メッキ装置 - Google Patents

メッキ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4800009B2
JP4800009B2 JP2005330197A JP2005330197A JP4800009B2 JP 4800009 B2 JP4800009 B2 JP 4800009B2 JP 2005330197 A JP2005330197 A JP 2005330197A JP 2005330197 A JP2005330197 A JP 2005330197A JP 4800009 B2 JP4800009 B2 JP 4800009B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating
jig
tank
tray
plating jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005330197A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007138194A (ja
Inventor
綱芳 青木
健一郎 春木
博康 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2005330197A priority Critical patent/JP4800009B2/ja
Publication of JP2007138194A publication Critical patent/JP2007138194A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4800009B2 publication Critical patent/JP4800009B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

この発明は、メッキ装置に関し、特にシリコンウェハ等の電子回路基板を保持するメッキ治具をメッキ槽内へ投入及び引き上げる時に前記メッキ治具から垂れ落ちるメッキ液がメッキ槽の電極や配線などの給電部へ液垂れすることを防止するメッキ装置に関する。
従来では、例えば電子回路基板をメッキ装置でメッキするために、単一の電子回路基板をクランプしてメッキ装置のメッキ槽内へ投入し、かつ搬送する電子回路基板の搬送装置が設けられている。
例えば、特許文献1に示されているように、プリント配線基板のスルーホールメッキ装置において、電子回路基板としてのプリント配線基板の上端をクランパによりクランプし、ほぼ垂直の姿勢でプリント配線基板の平面と同方向に連続して移送する連続式の搬送装置が設けられている。この場合では、プリント配線基板がメッキされる前に、プリント配線基板のスルーホール内の気泡を除去する必要があるので、メッキ槽上にプリント配線基板の平面と垂直方向の振動を発生する振動装置が設けられ、この振動装置の振動をクランパに伝達する振動伝達部の先端が前記クランパの通過位置あるいは通過位置の近接位置に位置するように設けられている。
したがって、前記クランパで把持されたプリント配線基板がメッキ槽内で搬送されて前記振動伝達部を通過するときに、クランパ自体が振動装置により振動が与えられてプリント配線基板の平面と垂直方向の振動が与えられることにより、プリント配線基板のスルーホール内の気泡が除去される。
なお、上記のクランパはメッキ槽上に設けたレールを上下左右から挟むローラーにより走行するように設けられている。さらに、前記クランパはレールと平行に設けた駆動用チェーンから突設される連結桿に従動係合桿の従動係合部を介して係合しており、駆動用チェーンの移動に従動して移動するように設けられている。
複数の各クランパがそれぞれ単一のプリント配線基板をつかんで上記のレールを連続して走行して搬送しながら各プリント配線基板がメッキ槽内でメッキ処理される。
特開2004−281444号公報
ところで、従来のメッキ装置においては、電子回路基板がメッキ装置でメッキされた後に、搬送装置で次工程へ搬送される際に、電子回路基板にはメッキ液が付着しているために、メッキ液が電子回路基板から垂れ落ちながら搬送されることになる。このとき、メッキ槽や他の処理槽には給電するための電極や導電線などの給電部や他の機器があるので、電子回路基板から垂れ落ちるメッキ液が上記の給電部や他の機器へかかるという問題点があった。メッキ液が上記の給電部や他の機器へかかると、給電部や他の機器が腐食し、そのために給電不良が生じたり、腐食物がメッキ液中に入ってしまったりするという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明のメッキ装置は、電子回路基板をメッキするメッキ装置であって、少なくとも1つのメッキ槽と、前記メッキ槽の一方の側方に設けられるガイドレールの上を移動して、前記電子回路基板を保持するメッキ治具を前記メッキ槽へ搬送するメッキ治具搬送装置と、前記ガイドレールと前記メッキ槽との間に設けられる隔壁と、を備え、前記メッキ治具搬送装置は、前記ガイドレールの上を移動するベース部と、前記ベース部に立設される支柱部と、前記支柱部に沿って上下方向に延びるように設けられ、前記メッキ治具を前記メッキ槽内へ投入及び引き上げるための治具上下動装置と、前記治具上下動装置で上下方向に駆動されると共に、前記隔壁の上方を通って前記メッキ槽へ延びるように設けられるキャリア部と、前記キャリア部に設けられ、前記メッキ治具をクランプするクランプ装置と、を含み、前記隔壁の上方を通って前記メッキ槽へ延びるように設けられ、前記キャリア部の長手方向に沿って箱形状に形成され、前記メッキ治具から落ちるメッキ液を収容するメッキ液受け皿と、前記支柱部に前記ガイドレールと略平行に設けられ、前記メッキ液受け皿をガイドする受け皿用ガイドと、前記受け皿用ガイドの上を移動可能に設けられ、前記メッキ液受け皿の長手方向の一端側を支持する支持部材と、前記受け皿用ガイドに設けられ、前記支持部材を前記受け皿用ガイドに沿って移動させる駆動部と、を有し、前記隔壁の上端は、前記受け皿用ガイドが設けられる位置より高く形成され、前記メッキ液受け皿は、前記メッキ槽から前記メッキ治具が引き上げられた時には、引き上げられたメッキ治具の下方位置に移動し、前記メッキ治具が前記メッキ槽内へ投入及び引き上げられる時には、前記下方位置から外れた待機位置に移動し、前記メッキ治具が搬出される時には、前記メッキ治具の下方位置に位置して追従可能に構成されることを特徴とするものである。
また、この発明のメッキ装置は、前記メッキ装置において、前記隔壁の端側が断面L字状に形成され、前記断面L字状の内側が前記メッキ槽に向いていることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、メッキ液受け皿はメッキ治具がメッキ槽内へ投入及び引き上げられる時には待機位置で待機しており、前記メッキ治具がメッキ槽から引き上げられた後に、メッキ液受け皿が待機位置から前記メッキ治具の下方位置に移動するので、メッキ治具から垂れ落ちるメッキ液がメッキ液受け皿に収容されることとなる。その後、メッキ治具搬送装置が移動してメッキ治具がメッキ槽から搬出される時は、メッキ液受け皿がメッキ治具の下方位置に位置した状態で追従するので、メッキ液の液垂れがメッキ槽の給電シャフトなどの給電部や他の機器に垂れ落ちることがない。したがって、給電シャフトあるいはスプリングや導電線などの給電部や他の機器を腐食させたり、給電不良を生じさせたりすることを回避できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図6(A),(B)を参照するに、この実施の形態に係るメッキ装置1は、例えばセミアディティブ法により、半導体ウェハ(以下、単に「シリコンウェハ」という)やプリント配線基板等の電子回路基板の表面に配線パターンを形成する際に用いられるものである。
一般的に、セミアディティブ法は、例えば、Siなどのベース基板の表面に銅などの導電性物質でなるシード層が形成され、このシード層にレジスト層が塗布された後、このレジスト層を露光及び現像して配線パターンのレジスト溝を形成する。次いで、電気メッキなどのメッキ装置により、前記レジスト溝内には、銅などの導電性物質が析出される。その後、レジスト層が除去され、かつ、配線パターンに無関係なシード層の部分がエッチングされて、微細な配線パターンを有した電子回路基板が製造される。
この実施の形態のメッキ装置1は、メッキすべき電子回路基板としての例えばシリコンウェハを銅メッキする装置であり、図6(A),(B)において右端から左側へ順に、第1シャワー水洗槽3、酸洗槽5、2つの第1水洗槽7、5つの銅メッキ槽9、3つの第2水洗槽11、第2シャワー水洗槽13、アンローダエリア15、ローダエリア17が備えられ、ほぼ一直線上に配置されている。さらに、このメッキ装置1には、上記の各処理槽のラインにほぼ平行に配置したLMガイドレール19上を走行移動して前記シリコンウェハを前記各処理槽へ搬送するためのメッキ治具搬送装置21が備えられている。また、上記の各処理槽のラインとメッキ治具搬送装置21との間には、前記各処理槽の高さ程度の隔壁Pが設けられている。
なお、メッキ治具搬送装置21についての詳細な説明は後述するが、メッキ治具搬送装置21には、銅メッキすべきシリコンウェハを保持するメッキ治具をクランプ・アンクランプするクランプ装置と、このクランプ装置でクランプしたメッキ治具を上記の各処理槽内へ投入するために下降させ、かつ、処理後のメッキ治具を各処理槽から引き上げるための治具上下動装置が備えられている。
上記の図6(A),(B)のメッキ装置1における動作の概略を説明すると、上記のローダエリア17には、予めシリコンウェハを保持したメッキ治具が幾つも収容されており、この中の所望のメッキ治具がメッキ治具搬送装置21のクランプ装置でクランプされ、次いで治具上下動装置により引き上げられてから、図6(B)の矢印で示されているように右端の第1シャワー水洗槽3へ搬送される。
メッキ治具が第1シャワー水洗槽3内へ投入され、メッキ治具内のシリコンウェハがシャワー水洗される。その後、酸洗槽5へ搬送され、この酸洗槽5内で銅メッキの前処理工程として前記ウェハの表面が酸洗いされる。次いで、第1水洗槽7へ搬送され、この第1水洗槽7で水洗されることにより前記シリコンウェハの表面に付着した酸が除去される。
前記第1水洗槽7が2つあるのはカスケード水洗のためである。これは下流の槽で一度水洗してから上流へ投入する。これにより粗水洗と仕上げ水洗を行う。
上記のように水洗されたメッキ治具は、5つの銅メッキ槽9のうちの1番目の銅メッキ槽9へ搬送され、この1番目の銅メッキ槽9で銅メッキされる。この銅メッキ処理には例えば約23分程度かかる。したがって、メッキ治具搬送装置21は前記銅メッキ槽9内に投入してメッキ液へ浸漬されたメッキ治具をアンクランプして、ローダエリア17へ移動する。
そして、メッキ治具搬送装置21は、ローダエリア17の中の次に処理される2番目のシリコンウェハを保持したメッキ治具をクランプ装置でクランプし、この2番目のメッキ治具を第1シャワー水洗槽3へ搬送する。前述した1番目のメッキ治具と同様に、第1シャワー水洗槽3にてシャワー水洗され、次いで酸洗槽5で酸洗いされてから、第1水洗槽7にて水洗し、次いで2番目の銅メッキ槽9へ搬送されて銅メッキされる。
メッキ治具搬送装置21は、1番目の銅メッキ槽9の場合と同様に、2番目の銅メッキ槽9内へ投入されたメッキ治具をアンクランプして、ローダエリア17へ移動し、3番目のメッキ治具をクランプしてから、1番目と2番目のメッキ治具と同様に各処理槽で処理してから3番目の銅メッキ槽9に搬送して銅メッキする。4番目、5番目のメッキ治具も同様に行われる。
なお、この実施の形態では、一つのメッキ治具が第1シャワー水洗槽3から第1水洗槽7までの処理にかかる時間は、例えば約1分30秒程度であるので、5番目のメッキ治具が銅メッキ槽9に搬送されて銅メッキが開始される頃には、1番目のメッキ治具内のシリコンウェハが25分ほど経過することになる。
したがって、この実施の形態では、5番目のメッキ治具内のシリコンウェハが銅メッキ槽9投入後、1番目の銅メッキ槽9内のメッキ治具がメッキ治具搬送装置21のクランプ装置で再びクランプされ、次いで治具上下動装置により引き上げられてから、図6(B)の矢印で示されているように第2水洗槽11へ搬送される。
1番目のメッキ治具が第2水洗槽11内へ投入され、メッキ治具内のウェハが水洗されることにより前記シリコンウェハの表面に付着したメッキ液が除去される。
上記のように水洗された1番目のメッキ治具は、第2シャワー水洗槽13へ搬送され、この第2シャワー水洗槽13内でメッキ治具内のシリコンウェハがシャワー水洗されるので確実に清浄される。その後、1番目のメッキ治具はアンローダエリア15の水槽内へ投入され、メッキ治具搬送装置21のクランプ装置からアンクランプされる。なお、銅メッキを完了したシリコンウェハを保持したメッキ治具がアンローダエリア15の水槽内に投入されるのは、シリコンウェハの表面の銅メッキが酸化するのを防止するためである。
以上のように、2番目、3番目及びそれ以降のメッキ治具は、上記の1番目のメッキ治具と同様に処理される。
次に、上記のメッキ治具搬送装置21について詳しく説明する。
図1及び図2を参照するに、メッキ治具搬送装置21は、上記のLMガイドレール19の上を走行移動するベース部23と、このベース部23に立設された支柱部25と、この支柱部25に沿って上下方向に延びるように配置した治具上下動装置としての例えばLMガイドアクチュエータ27と、このLMガイドアクチュエータ27で上下方向に駆動され、かつ、前記各処理槽のライン側へ延びるように配置されたキャリア部29と、このキャリア部29に設けられて、銅メッキすべき電子回路基板としての例えばシリコンウェハ31を保持するメッキ治具33をクランプ・アンクランプするクランプ装置35と、から構成されている。
なお、LMガイドアクチュエータ27は、クランプ装置35でクランプしたメッキ治具33を上記の各処理槽内へ投入するために下降させ、かつ、処理後のメッキ治具33を各処理槽から引き上げるための治具上下動装置である。
また、上記の支柱部25の下部とキャリア部29との間にはメッキ治具搬送装置21を作動せしめる電流を供給するための電線のケーブルベア37が設けられている。
なお、メッキ治具33は、図1及び図2に示されているように、内部にシリコンウェハ31を保持するための矩形の平板状で、塩化ビニル製からなり、上部にはクランプ用穴部39が設けられている。さらに、クランプ用穴部39より下側には内部のシリコンウェハ31に通電するための4つの電極ピン41が露出されている。図2ではメッキ治具33の内部を視ている図であり、メッキ治具33の内部には前記各電極ピン41と内部のシリコンウェハ31に導通するための導電線43が配線されている。なお、シリコンウェハ31は、各処理槽で満遍なく処理できるように外部に開放された状態でメッキ治具33の内部に保持されている。
図3(A)、(B)を併せて参照するに、上記のクランプ装置35は、2本のクランプ軸部45がキャリア部29の図3(A)において左右に、キャリア部29の長手方向と同方向に向けて配置されており、各クランプ軸部45の両端部が図2において左右の軸受部47に軸承されている。前記2本のクランプ軸部45には断面L字形状をなすクランプアーム49が例えばボルトBTで固定されており、前記2本のクランプ軸部45が回転すると、2つのクランプアーム49がメッキ治具33の両側から挟み込んだり、開放したりする動作をするように構成されている。また、一方のクランプアーム49の下部には、メッキ治具33のクランプ用穴部39に挿入して掛止するための2つの掛止部51が突出されており、他方のクランプアーム49の下部には、前記掛止部51が挿入する掛止用穴部53が設けられている。
また、前記2本のクランプ軸部45の図2において左側の端部には歯車55が固定されており、前記歯車55に噛合するラック57がキャリア部29の上部に設けたクランプ用シリンダ59のシリンダシャフト61に設けられている。なお、クランプ用シリンダ59のストロークSTは図3(B)に示されている程度である。
上記構成により、クランプ用シリンダ59のシリンダシャフト61が上記のストロークST分だけ下降すると、図3(A)に示されているようにラック57が下降し、図3(A)の左側の歯車55が時計回り方向に回転すると共に図3(A)の右側の歯車55が反時計回り方向に回転するので、2つのクランプアーム49がメッキ治具33をアンクランプする方向に回動することになる。
一方、クランプ用シリンダ59のシリンダシャフト61が上記のストロークST分だけ上昇すると、図3(B)に示されているようにラック57が上昇し、図3(B)の左側の歯車55が反時計回り方向に回転すると共に図3(B)の右側の歯車55が時計回り方向に回転するので、2つのクランプアーム49がメッキ治具33をクランプする方向に回動することになり、一方のクランプアーム49の2つの掛止部51が、メッキ治具33のクランプ用穴部39に挿通してから他方のクランプアーム49の2つの掛止用穴部53へ挿入される。
また、キャリア部29の上部には、図2に示されているように、弱電供給ピン63がその先端をメッキ治具33の上端に突き当てる位置で上下方向に移動可能に支持されており、かつ、スプリング65を介して常時下方へ突出する方向へ付勢されている。したがって、クランプ装置35でメッキ治具33をクランプするために、キャリア部29が下降するときに弱電供給ピン63の先端がメッキ治具33の上端に突き当てられ、さらにスプリング65の付勢力に抗してキャリア部29が下降する。次いで、メッキ治具33が2つのクランプアーム49でクランプされることになる。
次に、前述した銅メッキ槽9について図面を参照して詳しく説明する。
図4を参照するに、銅メッキ槽9の内部にはメッキ治具33を挿入するためのメッキ治具挿入部67があり、メッキ治具33の幅方向の両側をガイドして前記メッキ治具挿入部67へ挿入するための治具挿入ガイド部69がレール状に設けられている。さらに、銅メッキ槽9の図4及び図5において左側の側壁71には、メッキ治具33の5つの電極ピン41と同じ間隔で配置された5本の給電シャフト73が前記側壁71に設けた給電シャフト用穴部75に挿通されて銅メッキ槽9の内部へ突出しており、この5本のうちの両サイドを除いた3本の給電シャフト73はメッキ治具挿入部67に挿入されたメッキ治具33の3つの電極ピン41に突き当てる方向に進退移動自在に設けられている。
銅メッキ槽9の図4及び図5において左側の外側には、5本の給電シャフト73を進退移動するための給電シャフト駆動部としてのエアシリンダ77が載置台79の上に載置されており、エアシリンダ77のシリンダシャフト81の先端には5本の給電シャフト73を保持するための支持ブラケット83が固定されている。前記支持ブラケット83は、図5において前後の支持片85A,85Bで断面y字形状をなしており、5本の給電シャフト73がメッキ治具33の5つの電極ピン41と同じ間隔で支持ブラケット83の前後の支持片85A,85Bで前後方向に移動自在に支持されている。
上記の各給電シャフト73は、長手方向の中間の位置に外周方向に突出するフランジ部87が設けられており、前記フランジ部87と支持ブラケット83の後の支持片85Bとの間に設けたスプリング89を介して常時前方へ付勢されており、前記フランジ部87が支持ブラケット83の前の支持片85Aに当接している。なお、5本の給電シャフト73はそれぞれ導電線91で給電される構成である。また、上記のエアシリンダ77及び5本の給電シャフト73は、全体が給電シャフトカバー93により覆われている。
上記構成により、メッキ治具33が銅メッキ槽9の内部のメッキ治具挿入部67へ挿入されると、エアシリンダ77のシリンダシャフト81が図5において右方向の矢印へ移動することにより、支持ブラケット83が右方向へ移動するので、図6に示されているように、前記3本の給電シャフト73が同時に前記側壁71に設けた各給電シャフト用穴部75を通過して前進し、各給電シャフト73の先端が対応する各電極ピン41に突き当てられる。エアシリンダ77のシリンダシャフト81がさらに僅かに前進しても、スプリング89の付勢力に抗して前進可能であり、各給電シャフト73の先端はスプリング89の付勢力により確実に対応する各電極ピン41に突き当てられた状態となる。このようにして、メッキ治具33内のシリコンウェハ31が銅メッキ槽9で銅メッキされる。
次に、この発明の実施の形態の主要部を構成するメッキ液受け皿95について説明する。
再び図1及び図2を参照するに、この実施の形態では、メッキ液受け皿95は、前記各処理槽のうちの特に銅メッキ槽9から引き上げられたメッキ治具33から垂れ落ちるメッキ液を収容するものであり、前述したメッキ治具搬送装置21に備えられている。
すなわち、メッキ液受け皿95としては、銅メッキ槽9から引き上げられたメッキ治具33の下方に位置するように、メッキ治具33の幅方向と同方向(すなわち、キャリア部29の長手方向と同方向)に長い箱形形状に形成されており、メッキ液受け皿95の図2において左側の下部が支持部材97により支持されている。また、前記支持部材97は、メッキ治具搬送装置21の支柱部25の図2において右側(各処理槽側)に各処理槽のラインにほぼ平行に配置して固定された受け皿用LMガイド99の上を移動するように設けられている。
また、受け皿用LMガイド99の図1において右側の上部には受け皿駆動部としての例えばエアシリンダ101が設けられており、このエアシリンダ101で前記支持部材97の部分を図1の左右方向へ移動せしめるように構成されている。
したがって、メッキ液受け皿95は図1において矢印の左右方向に移動可能に設けられている。なお、前記メッキ液受け皿95には、このメッキ液受け皿95に収容されたメッキ液を排出するための図示しないドレイン管が設けられている。
また、上記のメッキ液受け皿95は、メッキ治具33を銅メッキ槽9内へ投入及び引き上げ時にこの位置から外れた位置に待機する待機位置と前記銅メッキ槽9から引き上げられたメッキ治具33の下方位置とを移動するように制御される。
上記構成により、メッキ液受け皿95は、前記メッキ治具33が銅メッキ槽9内へ投入及び引き上げられる時には図1の実線の待機位置で待機しており、前記メッキ治具33が銅メッキ槽9から引き上げられた後に、前記メッキ治具33の点線の下方位置に移動するので、メッキ治具33から垂れ落ちるメッキ液がメッキ液受け皿95に収容されることとなる。その後、メッキ治具搬送装置21が移動して、前記メッキ治具33が銅メッキ槽9から次工程へ搬出される時は、メッキ液受け皿95が前記メッキ治具33の下方位置に位置した状態で移動するので、必然的にメッキ液受け皿95が前記メッキ治具33の下方位置を自動的に追従する形態になる。
したがって、メッキ治具33が搬送される際に、メッキ治具33から垂れ落ちるメッキ液が確実にメッキ液受け皿95で収容されるので、メッキ液の液垂れが銅メッキ槽9の給電シャフト73などの給電部に垂れ落ちることがない。しかも、この実施の形態では5つの銅メッキ槽9が配列されているので、メッキ治具33がメッキ処理後に他の銅メッキ槽9の上方を通過して次工程の第2水洗槽11へ搬送されても、メッキ液の液垂れが全くなくなる。
ちなみに、銅メッキ槽9の給電シャフト73にメッキ液がかかった場合は、給電シャフト73が腐食することになり、さらには、メッキ処理後に給電シャフト73が銅メッキ槽9の図4及び図5において左側の側壁71の外側へ後退すると、給電シャフト73に付着したメッキ液がスプリング89や導電線91へ伝わって腐食させる事態が生じ、そのために給電不良を生じさせることがある。しかし、この実施の形態では上記のような事態を回避できる。
なお、この実施の形態では、メッキ液受け皿95はメッキ治具搬送装置21に備えられているが、他の実施の形態としては、上記のメッキ液受け皿95が各銅メッキ槽9に独立して備えられても良い。例えば、受け皿用LMガイド99が各銅メッキ槽9に設けられ、メッキ液受け皿95が受け皿用LMガイド99の上を移動可能に設けられる。このとき、各メッキ液受け皿95は、少なくとも該当する銅メッキ槽9の範囲において、メッキ治具33がメッキ治具搬送装置21により搬出される時に前記メッキ治具33の下方位置を追従可能に設けられる必要がある。
この発明の実施の形態のメッキ装置の主要部を構成するメッキ治具搬送装置とメッキ液受け皿を含む概略的な斜視図である。 図1の左側からみた側面図である。 (A),(B)は、図2の矢視III−III線の概略的な断面図である。 この発明の実施の形態における要部断面を含むメッキ槽の正面図である。 (A),(B)は、図4のV部の動作状態を示す拡大図である。 この発明の実施の形態のメッキ装置の全体的なレイアウトを示すもので、(A)は平面図であり、(B)は正面図である。
符号の説明
1 メッキ装置
9 銅メッキ槽(メッキ槽)
15 アンローダエリア
17 ローダエリア
19 LMガイドレール
21 メッキ治具搬送装置
27 LMガイドアクチュエータ(治具上下動装置)
29 キャリア部
31 シリコンウェハ(半導体ウェハ;電子回路基板)
33 メッキ治具
35 クランプ装置
39 クランプ用穴部
41 電極ピン
43 導電線
45 クランプ軸部
49 クランプアーム
51 掛止部
53 掛止用穴部
67 メッキ治具挿入部
69 治具挿入ガイド部
71 側壁
73 給電シャフト(給電部)
77 エアシリンダ(給電シャフト駆動部)
89 スプリング
91 導電線
95 メッキ液受け皿
97 支持部材
99 受け皿用LMガイド
101 エアシリンダ(受け皿駆動部)

Claims (2)

  1. 電子回路基板をメッキするメッキ装置であって、
    少なくとも1つのメッキ槽と、前記メッキ槽の一方の側方に設けられるガイドレールの上を移動して、前記電子回路基板を保持するメッキ治具を前記メッキ槽へ搬送するメッキ治具搬送装置と、前記ガイドレールと前記メッキ槽との間に設けられる隔壁と、を備え、
    前記メッキ治具搬送装置は、前記ガイドレールの上を移動するベース部と、前記ベース部に立設される支柱部と、前記支柱部に沿って上下方向に延びるように設けられ、前記メッキ治具を前記メッキ槽内へ投入及び引き上げるための治具上下動装置と、前記治具上下動装置で上下方向に駆動されると共に、前記隔壁の上方を通って前記メッキ槽へ延びるように設けられるキャリア部と、前記キャリア部に設けられ、前記メッキ治具をクランプするクランプ装置と、を含み、
    前記隔壁の上方を通って前記メッキ槽へ延びるように設けられ、前記キャリア部の長手方向に沿って箱形状に形成され、前記メッキ治具から落ちるメッキ液を収容するメッキ液受け皿と、前記支柱部に前記ガイドレールと略平行に設けられ、前記メッキ液受け皿をガイドする受け皿用ガイドと、前記受け皿用ガイドの上を移動可能に設けられ、前記メッキ液受け皿の長手方向の一端側を支持する支持部材と、前記受け皿用ガイドに設けられ、前記支持部材を前記受け皿用ガイドに沿って移動させる駆動部と、を有し、
    前記隔壁の上端は、前記受け皿用ガイドが設けられる位置より高く形成され、
    前記メッキ液受け皿は、前記メッキ槽から前記メッキ治具が引き上げられた時には、引き上げられたメッキ治具の下方位置に移動し、前記メッキ治具が前記メッキ槽内へ投入及び引き上げられる時には、前記下方位置から外れた待機位置に移動し、前記メッキ治具が搬出される時には、前記メッキ治具の下方位置に位置して追従可能に構成されることを特徴とするメッキ装置。
  2. 請求項1に記載のメッキ装置であって、
    前記隔壁の端側が断面L字状に形成され、前記断面L字状の内側が前記メッキ槽に向いていることを特徴とするメッキ装置。
JP2005330197A 2005-11-15 2005-11-15 メッキ装置 Expired - Fee Related JP4800009B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330197A JP4800009B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 メッキ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005330197A JP4800009B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 メッキ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007138194A JP2007138194A (ja) 2007-06-07
JP4800009B2 true JP4800009B2 (ja) 2011-10-26

Family

ID=38201433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005330197A Expired - Fee Related JP4800009B2 (ja) 2005-11-15 2005-11-15 メッキ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4800009B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6116317B2 (ja) * 2013-03-28 2017-04-19 株式会社荏原製作所 めっき装置およびめっき方法
US9388504B2 (en) 2013-03-26 2016-07-12 Ebara Corporation Plating apparatus and plating method
JP6346509B2 (ja) * 2014-07-07 2018-06-20 株式会社荏原製作所 基板処理装置及び基板搬送方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03219099A (ja) * 1990-01-23 1991-09-26 Fujitsu Ltd 化学処理工程用搬送キャリアの液受け装置
JP2572834Y2 (ja) * 1992-07-21 1998-05-25 株式会社アルメックス 金属表面処理装置における液槽カバー機構
JPH072488A (ja) * 1993-06-15 1995-01-06 Katsukawa Kogyo Kk 自動搬送装置
JP3002631B2 (ja) * 1995-04-26 2000-01-24 鵜殿設備サービス株式会社 搬送装置
JP2004281444A (ja) * 2003-03-12 2004-10-07 Chuo Seisakusho Ltd プリント配線板のスルーホールめっき装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007138194A (ja) 2007-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160265135A1 (en) Method of cleaning substrate holder
JP3753953B2 (ja) 電気めっき装置
JP4942580B2 (ja) アノードホルダ用通電ベルトおよびアノードホルダ
JP2008045179A (ja) めっき装置及びめっき方法
JP6596372B2 (ja) 基板ホルダ及びめっき装置
JP6448494B2 (ja) サクションめっき装置
US20150013905A1 (en) Wet processing apparatus and plating apparatus
JP2012062555A (ja) 表面処理装置
JP4813935B2 (ja) 搬送用ハンガー
JP4800009B2 (ja) メッキ装置
JP2003277995A (ja) 基板ホルダ及びめっき装置
EP1438446B1 (en) System and method for electrolytic plating
KR101057335B1 (ko) 인쇄회로기판 자동 랙킹장치
JP4568675B2 (ja) メッキ装置
JP5400408B2 (ja) アノードホルダ用通電部材およびアノードホルダ
JP2015018894A (ja) めっき装置
KR101251562B1 (ko) 칩 트레이 공급장치
JP2007291463A (ja) 電子回路基板のメッキ方法及びメッキシステム
JP4111846B2 (ja) めっき装置
JP2006117966A (ja) めっき装置及びめっき方法
JP3754262B2 (ja) 表面処理装置
JP4721861B2 (ja) 搬送用ハンガーおよびその搬送方法
CN111211068A (zh) 使基板保持器保持基板的方法
JP2005350703A (ja) 袋状ワークの電解めっき方法、電解めっき用袋状ワーク保持治具及び袋状ワークの電解めっき装置
KR20050116692A (ko) 구리 도금장치와 구리 도금방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080528

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090709

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100615

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100804

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110726

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees