JP2572834Y2 - 金属表面処理装置における液槽カバー機構 - Google Patents

金属表面処理装置における液槽カバー機構

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JP2572834Y2
JP2572834Y2 JP1992051107U JP5110792U JP2572834Y2 JP 2572834 Y2 JP2572834 Y2 JP 2572834Y2 JP 1992051107 U JP1992051107 U JP 1992051107U JP 5110792 U JP5110792 U JP 5110792U JP 2572834 Y2 JP2572834 Y2 JP 2572834Y2
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喜作 藤尾
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株式会社アルメックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複数の処理液槽を備
え、被処理材を順次前記処理液槽内に挿入して浸漬処理
を行う金属表面処理装置において、前記被処理材の処理
液槽挿入時、被処理材を吊下保持する搬送枠を蓋板でカ
バーするための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、アルミニウムサッシ用の長尺の
型材をアルマイト(登録商標)処理する場合において
は、被処理アルミニウム型材の多数本を搬送枠に吊下保
持させ、一連の処理液槽にわたって移動自在に設けたク
レーンによって搬送し、搬送枠ごとに昇降させるように
し、水洗槽を交互に挟んで配列した脱脂槽、エッチング
槽、中和槽、電解槽等の各処理液槽について、その処理
工程に従って順次入脱槽を繰り返すようにしている。こ
の表面処理工程において、例えば、図4に示す陽極酸化
処理液槽20のように、処理時間が比較的長いものにつ
いては、同一処理液槽中に複数の搬送枠21A,21
B,21Cによる複数列の被処理アルミニウム型材22
A,22B,22Cを順次入槽し、所定時間毎に順次脱
槽し、次工程に移動させるようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに、水洗槽を介在させることなく、複数の被処理アル
ミニウム型材22A,22B,22Cを処理液槽20に
入脱槽させる場合、脱槽した被処理アルミニウム型材2
2Aを図示しないクレーンで次工程に搬送する途中、こ
の被処理アルミニウム型材22Aの付着処理液が液滴2
3あるいは液流として進行方向前方に入槽されている被
処理アルミニウム型材22B,22Cの搬送枠21B,
21C上に滴下あるいは流下して濡らし、この搬送枠2
1B,21Cを腐食させるという問題があった。
【0004】このため、被処理アルミニウム型材22の
入槽中、その搬送枠21上を蓋板でカバーする試みもな
されている。この蓋板の開閉手段においては、処理槽上
に動力としてモータ又はエアシリンダを設置し、被処理
アルミニウム型材又は搬送枠の入脱槽をセンサで検知
し、その信号により開閉操作できるようにしている。し
かしながら、このような開閉手段では、各蓋板毎に、個
別に動力源及び検知信号回路を必要とし、また、電気的
な原因等による誤動作防止のため、例えばインターロッ
ク機構が必要になる等機構が複雑で高価なものになる、
という問題があった。
【0005】本考案は、上記の問題を考慮し、このよう
な動力やセンサ等を含む複雑で高価な手段を利用するこ
となく、簡単な設備で蓋板の開閉動作が確実に行える搬
送枠腐食防止のための金属表面処理液槽におけるカバー
機構の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案は、被処理金属材を吊下した搬送枠を、クレ
ーンに昇降可能に保持して搬送し、前記被処理金属材を
複数の処理液槽に亘って浸漬する金属表面処理装置にお
いて、前記処理液槽の上部に回動自在に支承される回動
支軸と、該回動支軸の端部に固定され、昇降する前記搬
送枠に当接係合して上下方向に回動するレバーと、前記
回動支軸の中央部に固定されて前記レバーと共に回動
し、前記搬送枠上で開閉操作する蓋板と、前記回動支軸
の端部に固定され、前記レバーと前記蓋板を、該蓋板の
開放方向に回動付勢するウェイトとから成る金属表面処
理装置における液槽カバー機構を提案するものである。
【0007】
【作用】処理液槽の入槽個所が空状態にあるとき、被処
理金属材を搬送枠と共に下降させると、下降する搬送枠
の端部部分がレバーに当接し、ウェイトの回動付勢力に
抗して係合状態でレバーを、回動支軸を支点にして下方
向に回動させる。このレバーの回動と共に蓋板もまた下
方に回動して閉動作し、所定位置で停止した搬送枠をカ
バーする。この状態で、上方を付着処理液を滴下乃至流
下させながら別の被処理金属材が通過しても、液滴ある
いは液流は前記蓋体上に落ちるので、搬送枠を濡らすこ
とがない。
【0008】また、被処理金属材が入槽浸漬状態にある
とき、搬送枠を上昇させると、レバーはウェイトにより
蓋板の開放方向に付勢されているので、レバーが上昇す
る搬送枠に追随して上方に回動し、同時に蓋体が上方に
開動作する。搬送枠とレバーとの係合が外れるとウェイ
トの付勢力で蓋体は十分な開放状態となり、被処理金属
材の脱槽及び新たな被処理金属材の入槽に支障のない状
態となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の液槽カバー機構の実施例につ
いて説明する。図1は本考案の液槽カバー機構を施した
金属表面処理液槽の正面断面図で、図2及び図3は、図
1の液槽カバー機構の作動状況を示す要部拡大側面断面
図である。
【0010】1はアルミニウム材陽極酸化処理用の処理
液槽であり、この処理液槽1内に酸性の電解処理液2を
収容し、処理液槽1上には架台3を介して陰極バー4を
配し、被処理アルミニウム材5を陽極として陽極酸化処
理を行えるようにしてあり、処理液槽1の上部には衝立
状の挿入ガイド6を1対に配し、また、搬送枠7用の受
台8を取り付けてある。このような処理液槽1は公知の
ものである。
【0011】本考案のカバー機構9は、回動支軸10
と、この回動支軸10に固定したレバー11とウェイト
12と蓋板13とにより構成され、蓋板13が前記挿入
ガイド6,6間開口14を開閉できるように取り付けら
れている。即ち、回動支軸10は、一方側の挿入ガイド
6に沿って、挿入ガイド6の中間レベル位置になるよう
に、その両端を架台に設置した図示しない軸受に支承さ
せ、回動自在にしてある。そして、前記挿入ガイド6の
位置を外れた回動支軸10の両端部部分には、回動支軸
10を挟んで略対称方向にレバー11とウェイト12を
取り付けてある。レバー11は、被処理アルミニウム材
5の下降入槽時、その搬送枠7が当接し得る十分な長さ
を有し、ウェイト12はアームの先端に取り付けてあ
り、レバー11を上方回動側に付勢するようにしてあ
る。
【0012】蓋板13は回動支軸10の中央部に、前記
レバー11とウェイト12の略中間位置に取り付けてあ
る。この蓋板13は少なくとも被処理アルミニウム材5
の取付け幅よりも広い幅に形成し、長さは挿入ガイド
6,6間開口14を概ね閉鎖できる程度としてある。ま
た、蓋板13は、この実施例では開口14の閉鎖位置で
略水平位置になるようにしているが、僅かに回動支軸1
0側と傾斜を有するように固定してもよい。
【0013】被処理アルミニウム材5を吊下した搬送枠
7は、図示しないクレーンに備えられた昇降装置の昇降
ワイヤ15によって上下動するようにした搬送枠支持ア
ーム16に支持させてあり、クレーンと共に走行移動す
るようにしてある。
【0014】このアルミニウム材表面処理装置にあって
は、被処理アルミニウム材5の入槽時は、搬送枠7がレ
バー11に当接する手前で下降速度を大きく減速させる
ようにしてあり、挿入ガイド6,6間を下降した搬送枠
7は、図2からわかるように、その端部下縁部がゆっく
りレバー11に当接し、レバー11はウェイト12の上
方回動付勢力に抗して押し下げられる形に下方に回動す
る。そして、回動支軸10の回動に伴い挿入ガイド6に
当接していた蓋板13もまた挿入ガイド6,6間開口1
4を閉鎖する側に回動し、搬送枠7がガイドロール17
間に入り、受台8上に停止する時点で、蓋板13は搬送
枠7上を十分にカバーするようになり、図3の状態とな
る。
【0015】この蓋板13の閉鎖状態において、処理液
槽1の上方を別の被処理アルミニウム材が付着処理液を
滴下乃至流下させながら通過しても、その液滴乃至液流
は、蓋板13上に落ちて周辺に流れ、また、蓋板13を
傾斜させた場合においてはその傾斜に従って挿入ガイド
6側に流れ、挿入ガイド6面に沿って処理液槽1内に流
れ落ちるので搬送枠7が処理液で濡れることがなくな
り、従って処理液によって腐食を生じることがなくな
る。
【0016】図3の状態で、所定処理時間を経過した
後、被処理アルミニウム材5は搬送枠7ごとにクレーン
によって引き上げられる。搬送枠7の上昇に伴い、ウェ
イト12の回動付勢力によりレバー11は上方に回動
し、蓋板13は上方向即ち開放方向に回動して搬送枠7
の上昇路を開く。さらに、レバー11と搬送枠7との係
合が外れ、蓋板13が挿入ガイド6に当接するまで回動
することにより、ガイド機構の動作は停止し、図2の状
態となる。なお、この搬送枠7の上昇時においても、少
なくともレバー11と搬送枠7との当接係合が外れるま
では、搬送枠7の上昇は下降時と同様に、大きい減速速
度で行われ、係合離脱がゆっくり滑らかに行われるよう
にしてある。
【0017】
【考案の効果】以上の説明から明らかなように、本考案
においては、被処理金属材を吊下する搬送枠の昇降に係
合して機械的に開閉作動する液槽カバー機構としたか
ら、動力を必要とせず、またセンサ等による複雑な信号
回路等の作動機構を不要とする簡単な設備で、しかも確
実な開閉動作を行う液槽カバー機構が得られ、経済的
に、且つ、着実に搬送枠の腐食防止を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の液槽カバー機構を施した金属表面処理
液槽の正面断面図である。
【図2】被処理金属材の上昇時又は下降時における図1
の金属表面処理液槽の要部拡大側面断面図である。
【図3】被処理金属材の下降停止時における図2相当の
要部拡大側面断面図である。
【図4】被処理金属材の搬送状況を示す従来の金属表面
処理液槽の側面断面図である。
【符号の説明】
1 処理液槽 5 被処理アルミニウム材 6 挿入ガイド 7 搬送枠 8 受台 9 カバー機構 10 回動支軸 11 レバー 12 ウェイト 13 蓋板

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理金属材を吊下した搬送枠を、クレ
    ーンに昇降可能に保持して搬送し、前記被処理金属材を
    複数の処理液槽に亘って浸漬する金属表面処理装置にお
    いて、前記処理液槽の上部に回動自在に支承される回動
    支軸と、該回動支軸の端部に固定され、昇降する前記搬
    送枠に当接係合して上下方向に回動するレバーと、前記
    回動支軸の中央部に固定されて前記レバーと共に回動
    し、前記搬送枠上で開閉操作する蓋板と、前記回動支軸
    の端部に固定され、前記レバーと前記蓋板を該蓋板の開
    放方向に回動付勢するウェイトとから成ることを特徴と
    する金属表面処理装置における液槽カバー機構。
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KR200482756Y1 (ko) * 2016-03-07 2017-03-02 김영태 도금탱크용 스크린도어

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