JP4792983B2 - 換気システム - Google Patents

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Description

本発明は、厨房室の給排気を行う換気システムに関し、特に、排気捕集率の向上対策に係るものである。
従来より、厨房室(調理室)の調理機器から発生する蒸気・油分・臭気等の換気対象物を室外へ排出して厨房室の換気を行う換気システムが知られている。
例えば特許文献1には、室外空気を厨房室内へ供給し、換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する換気システムが開示されている。
この換気システムは、排気フードが調理機器の上方に配置される一方、吹出口が調理機器のコンロの後側と、左右両側との三方に設けられている。そして、各吹出口は空気を上方に吹き出すように構成され、上記排気フードは空気を上方に吸い上げるように構成されている。これにより、この換気システムでは、コンロの後方および両側方にエアカーテンを形成し、厨房室内への燃焼ガス等の拡散を抑制しようとしている。
特開平2−093230号公報
特許文献1の換気システムでは、各吹出口からの吹出空気が鉛直上方に流れて排気フード内へ吸い込まれる。このため、吹出空気が排気フードの内壁に衝突して排気フード内の空気を掻き乱し、排気フード内の空気が排気フードの外側に掻き出されてしまうことがあった。このように排気フード外に流出した空気は、燃焼ガス等を含んで比較的高温となっている。このため、この空気が厨房室の天井面に滞ってしまい、換気システムの排気捕集率(換気対象物の捕集率)が低下してしまう。特に、レストランやホテル等の厨房室に適用される業務用の換気システムでは、吹出口からの給気風量が比較的大風量となるので、このような問題が顕著となってしまう。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、その目的は、厨房室の給排気を行う換気システムにおいて、排気フード内で空気が掻き乱されることに起因して、排気捕集率が低下してしまうのを回避することである。
第1の発明は、空気の吹出口(15)及び排気フード(17)を有して調理機器(20)の発熱部(25)周囲の給排気を行う換気システムを前提とている。そして、この換気システムは、上記排気フード(17)が、調理機器(20)の発熱部(25)の上方に位置して空気を上方に吸い上げる一方、上記吹出口(15)は、調理機器(20)の発熱部(25)の両側方で且つ鉛直視において上記排気フード(17)の側壁よりも外側に位置し、吹出口(15)の内部には、該吹出口(15)から上記発熱部(25)へ向かう方向に複数の風向調整板(18a)が配列され、上記複数の風向調整板(18a)は、略鉛直な角度の風向調整板と、該鉛直な角度の風向調整板よりも発熱部寄りに配置され、内側に向かって斜めに傾く風向調整板とを含んでいることを特徴とするものである。
第1の発明では、調理機器(20)の上方に排気フード(17)が設けられる一方、調理機器(20)の発熱部(25)の両側に一対の吹出口(15)が設けられる。室外から取り込まれた空気は、吹出口(15)から厨房室内へ吹き出される一方、調理機器(20)の使用時に発生した換気対象物は、この空気とともに排気フード(17)内に吸い込まれ、室外へ排出される。
ここで、本発明では、上記各吹出口(15)から内側(発熱部(25)側)斜め上方に空気が吹き出される。このため、その後に換気対象物を含んだ吹出空気は、内側斜め上方の風向で排気フード(17)内に吸い込まれる。即ち、従来の換気システムでは、排気フード(17)内へ鉛直上方に空気が入り込むのに対し、本発明では、排気フード(17)内へ斜め方向に空気が入り込む。このため、本発明では、排気フード(17)内に入り込んだ空気の実質的な面風速が小さくなるので、排気フード(17)内の空気が掻き乱されてしまうのを回避できる。
の発明では、吹出口(15)からの空気が上方から内側に向かって扇状に拡がって拡散する。このため、排気フード(17)内に吸い込まれる空気の流速が低下するので、排気フード(17)内の空気が掻き乱されてしまうのを効果的に回避できる。
の発明は、第1の発明において、上記吹出口(15)が、上記調理機器(20)における調理者の立ち位置と反対側の後方寄りに位置していることを特徴とするものである。
の発明では、調理機器(20)の前側で調理を行う調理者に、吹出口(15)からの吹出空気が当たってしまうのを回避できる。
の発明は、第1又は第2の発明において、排気風量が給気風量よりも大きくなっていることを特徴とするものである。
の発明では、厨房室から室外へ排出される排気風量が、室外から厨房室内へ給気される給気風量よりも大きく設定される。つまり、この換気システムでは、厨房室内が負圧気味となるような換気動作が行われる。このような換気動作を行うと、仮に吹出口(15)から吹き出された空気が排気フード(17)の外側へ流出した場合にも、この空気を再び排気フード(17)内へ積極的に誘引することができる。
第1の発明では、吹出空気が内側斜め上方の風向で排気フード(17)内へ吸い込まれるように吹出口(15)を構成している。このため、本発明によれば、排気フード(17)内へ吸い込まれた空気の面風速を低下させることができるので、排気フード(17)内の空気が外側に掻き出されてしまうのを回避することができる。従って、この換気システムの排気捕集率の向上を図ることができる。
また、本発明によれば、吹出口(15)からの吹出空気が、発熱部(25)を両側から挟み込むように流れるので、発熱部(25)の近傍から発生する換気対象物を効果的に捕集することができる。
また、本発明では、吹出口(15)からの吹出空気を扇状に拡げるようにしている。このため、これらの発明によれば、排気フード(17)内に吸い込まれる空気の流速を低下させることができるので、この換気システムの排気捕集率を効果的に向上させることができる。
また、第の発明では、吹出口(15)を調理機器(20)の後側寄りに位置させている。このため、吹出口(15)からの吹出空気が調理者に直接当たってしまうことがなく、調理者に不快感を与えてしまうのを回避できる。また、吹出口(15)を調理機器(20)の後側寄りに位置させると、吹出口(15)からの吹出空気が調理機器(20)の発熱部(25)近傍を流れることも抑制できる。従って、調理機器(20)の発熱部(25)としてガスコンロ等を使用した場合に、調理火が吹出空気によって揺らいで不安定となるのも回避できる
の発明では、排気風量を給気風量よりも大きくして換気動作を行うようにしている。このため、本発明によれば、排気フード(17)の外側に流出しまった吹出空気を排気フード(17)内に誘引することができ、換気対象物を確実に室外に排出することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
《発明の実施形態1》
本実施形態1の換気システム(10)は、図1に示すように、レストランやホテルの厨房室の給排気を行うものである。つまり、この換気システム(10)は、室外より厨房室へ空気を供給し、厨房室の調理機器(20)の使用時に発生する二酸化炭素、水蒸気、臭気物質等の換気対象物を含んだ空気を室外へ排出する。なお、厨房室には、空調機(30)が設けられている。つまり、厨房室は、換気システム(10)による換気が行われる換気空間と、空調機(30)による空調が行われる空調空間とに概ね分かれる。
上記換気システム(10)は、給気ファン(11)および給気ダクト(12)と、排気ファン(13)および排気ダクト(14)とを備えている。
上記給気ダクト(12)および排気ダクト(14)は、何れも厨房室と室外とを繋ぐ空気通路を構成している。そして、上記給気ダクト(12)は、厨房室側の端部が調理機器(20)の吹出口(15)に接続されている。一方、上記排気ダクト(14)には、厨房室側の端部に排気フード(17)が設けられている。なお、吹出口(15)及び排気フード(17)の詳細は、後述するものとする。
上記給気ファン(11)は、給気ダクト(12)に設けられ、室外から空気を吸い込んで厨房室へ供給するためのものである。上記排気ファン(13)は、排気ダクト(14)に設けられ、厨房室から空気を吸い込んで室外へ排出するためのものである。
図2から図4に示すように、上記調理機器(20)は、その外形が略直方体状に形成されている。この調理機器(20)には、調理者の立ち位置となる前側(図2の下側)に前面パネル(21)が形成され、その上側(図3における上側)に上面パネル(22)が形成されている。また、上面パネル(22)には、2つのガスコンロ(25)が設けられている。ガスコンロ(25)は、調理機器(20)の左右方向(図2及び図3における左右方向)に並んで配置されている。これらのガスコンロ(25)は、調理機器(20)の発熱部を構成している。
上記排気フード(17)は、調理機器(20)の上方に配置されている。排気フード(17)は、調理機器(20)に向かって開口する箱状に形成され、その上面の中央に排気ダクト(14)の端部が接続されている。この排気フード(17)は、調理機器(20)の上方に吸い上げられた換気対象物を捕集し、排気ダクト(14)に導入するための空気の吸込口を構成している。
上記吹出口(15)は、調理機器(20)の上面パネル(22)に形成されている。具体的に、吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の左右両側で且つ上面パネル(22)の後側寄りに配置されている。更に、図3に示すように、各吹出口(15)は、排気フード(17)の左右側壁よりも左右外側に位置している。つまり、排気フード(17)は、調理機器(20)のガスコンロ(25)を覆うように開口している一方、その開口部は各吹出口(15)の内側に位置している。
図5に示すように、吹出口(15)の内部には、該吹出口(15)から給気される空気の風向を調整するための風向調整手段として、複数の左右風向調整板(18a)を備えている。各左右風向調整板(18a)は、前後方向に延びる板状に形成されており、左右方向に所定の間隔を介して配列されている。また、各左右風向調整板(18a)には、その前後方向の両端にそれぞれ枢支軸(18b)が設けられている。そして、各左右風向調整板(18a)は、一対の枢支軸(18b)によって吹出口(15)の内部に保持されている。
また、本発明の特徴として、これらの左右風向調整板(18a)は、調理機器(20)の左右方向における内側に近づくにつれて、その傾き角度が内側に傾斜するように配列されている。具体的に、各吹出口(15)においては、最も外側に位置する左右風向調整板(18a)は、ほぼ鉛直な角度で支持されているのに対し、この左右風向調整板(18a)よりも内側寄りの左右風向調整板(18a)は、内側に向かって所定角度斜めに傾いている。その結果、各吹出口(15)では、調理機器(20)のガスコンロ(25)、あるいは排気フード(17)の中央に近づくにつれて空気の吹出方向が斜め内側に傾いていく。従って、各吹出口(15)では、該吹出口(15)から給気される空気が上方から内側に亘って扇状に拡がることになる(図3参照)。
また、本実施形態の換気システム(10)では、排気ファン(13)によって厨房室から室外へ排出される空気の風量(排気風量)が、給気ファン(11)によって厨房室に給気される空気の風量(給気風量)よりも大きく設定されている。即ち、本実施形態では、排気フード(17)へ吸い込まれる吸込空気の風量に対して、両吹出口(15)からの吹出空気の合計風量が小さくなっている。具体的に、この換気システム(10)では、排気風量に対する給気風量の割合が約0.5から0.9の範囲に設定されている。
−換気動作−
次に、本実施形態の換気システム(10)の換気動作について説明する。この換気動作は、調理者が調理機器(20)のガスコンロ(25)を使用して調理を行う際に行われる。また、この際には、空調機(30)が例えば冷房運転を行っており、厨房室の冷房が行われる。
換気動作では、給気ファン(11)及び排気ファン(13)が同時に運転される。その結果、給気ファン(11)によって吸い込まれた室外空気は、給気ダクト(12)を流通して調理機器(20)側へ供給される。この空気は、調理機器(20)内で2手に分岐して両吹出口(15)から吹き出される。
両吹出口(15)では、図5に示すように、各左右風向調整板(18a)が扇状に配列されている。従って、図3に示すように、吹出空気は、上方から内側に亘って扇状に拡散するように各吹出口(15)から吹き出される。なお、この吹出空気の前後方向における風向は、図4に示すように、ほぼ鉛直上方となる。
以上のような風向の吹出空気は、ガスコンロ(25)を上側から覆うようにしながら排気フード(17)側へ流れる。このため、ガスコンロ(25)の使用時に生じる換気対象物は、吹出空気に内包されるような状態となる。つまり、吹出空気は、調理機器(20)の周囲の空間に対して換気対象物を遮断するエアカーテンとして機能する。また、両吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の両側方且つ後側寄りに形成されているので、この吹出空気によってガスコンロ(25)の調理火が揺らいで不安定となってしまうことも回避される。
ガスコンロ(25)の上方を流れる空気は、換気対象物を含んだ状態で排気フード(17)側へ流れる。ここで、両吹出口(15)は、排気フード(17)の左右側壁よりも左右外側に位置している。このため、各吹出口(15)から吹き出された空気は、その左右内側寄りの空気が排気フード(17)内へ直接入り込む一方、その左右外側寄りの空気は、一旦、排気フード(17)の外側を流れることになる。
各吹出口(15)から排気フード(17)内へ直接吸引された空気は、排気フード(17)を斜め上方に流れることになる。このため、排気フード(17)内の空気の実質的な面風速は、例えば吹出空気が排気フード(17)内へ鉛直上方に流れる場合と比較して小さくなる。更に、排気フード(17)内へは、扇状に拡散された空気が流入するため、空気の流速も小さくなる。従って、各吹出口(15)から排気フード(17)内へ吸い込まれた空気が、排気フード(17)の内壁に衝突しても、この排気フード(17)の内側の空気が排気フード(17)の外側に掻き出されることはない。
一方、両吹出口(15)から吹き出されて排気フード(17)の外側に流出した空気は、調理機器(20)の背面側に位置する厨房室の側壁に沿って上方へ流れる。ここで、この換気システム(10)では、給気風量よりも排気風量の方が小さく設定されている。つまり、この換気システム(10)の換気動作時には、厨房室が負圧気味となっている。このため、側壁に沿って上方に流れる空気は、更に天井をつたって排気フード(17)の前側に回り込み、その後に排気フード(17)内に吸引される。
以上のようにして排気フード(17)内へ入り込んだ空気は、排気ダクト(14)を流通して室外に排出され、厨房室の換気がなされる。
−実施形態1の効果−
上記実施形態では、ガスコンロ(25)の左右両側方に吹出口(15)をそれぞれ形成し、吹出口(15)からの吹出空気を内側斜め上方に吹き出すようにしている。このため、排気フード(17)内の空気の面風速を低下させることができ、排気フード(17)内の空気が外部に掻き出されてしまうことを回避できる。従って、この換気システム(10)の排気捕集率を向上できる。
更に、上記実施形態では、吹出口(15)から吹き出される空気が左右方向に扇状に拡がっている。このため、吹出空気の流速を低下させることができるので、排気フード(17)内の空気が外部に掻き出されてしまうことを確実に回避できる。
また、上記実施形態では、吹出口(15)を調理機器(20)の上面パネル(22)の後方寄りに配置している。このため、吹出口(15)から吹き出される空気が調理者に直接当たってしまうことを回避できる。従って、調理者に不快感を与えることなく、換気対象物を排気フード(17)内へ誘引させることができる。また、このようにすると、吹出口(15)から吹き出される空気によって、ガスコンロ(25)の調理火が揺らいでしまうことも防止できる。
更に、上記実施形態の換気システム(10)では、排気風量を給気風量よりも大きくしている。このため、厨房室を負圧気味として排気捕集率の向上を図ることができる。また、このようにすると、吹出口(15)から排気フード(17)の外側に吹き出された空気も、その後に排気フード(17)の前側に回り込んで排気フード(17)内に吸い込まれる。従って、換気対象物を含んだ空気を天井近くで循環させながら、この空気を確実に室外へ排出することができる。
−実施形態の変形例−
図8に示す実施形態の変形例の換気システムは、上記実施形態1と吹出口(15)の形成位置が異なるものである。具体的に、変形例の各吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の左右両側で且つ、上面パネル(22)における前後方向の中間部に形成されている。
この変形例では、各吹出口(15)がガスコンロ(25)を挟み込むように配置されているので、吹出空気によるエアカーテンの効果が向上し、換気対象物が調理機器(20)の近傍外へ流出してしまうのを確実に防止することができる。
−実施形態1の参考例−
<参考例1>
図6に示す参考例1の換気システムは、上記実施形態1の吹出口(15)の構成が異なるものである。具体的に、参考例1の各吹出口(15)には、その上側に風向調整手段としての吹出ノズル(16)がそれぞれ設けられている。この吹出ノズル(16)は、両端が開口する四角柱状に形成されている。そして、吹出ノズル(16)は、その下端が吹出口(15)と接続し、その上端の開口が内側(ガスコンロ(25)側)斜め上方を向くように臨んでいる。なお、参考例1の吹出口(15)には、上記実施形態1のような風向調整板(18a)が設けられていない。
この参考例1の吹出口(15)では、厨房室へ給気される空気の全てが内側斜め上方に直線的に吹き出される。その結果、この参考例1においても、吹出空気は排気フード(17)内を斜め上方に流れるので、この空気の実質的な面風速が低下する。従って、排気フード(17)内の空気が掻き出されるのを防止でき、この換気システムの排気捕集率を向上させることができる。
<参考例2>
図7に示す参考例2の換気システムは、上記実施形態1の吹出口(15)の構成が異なるものである。具体的に、参考例2の各吹出口(15)には、その上側における外側略半分に上記参考例1と異なる吹出ノズル(16)がそれぞれ設けられている。各吹出ノズル(16)は、2つの側面が開放された三角柱状に形成されている。そして、吹出ノズル(16)は、一方の開放部が吹出口(15)に接続し、その他方の開放部が内側水平方向を向くように臨んでいる。
この参考例2の吹出口(15)では、吹出口(15)から給気される空気のうち外側寄りの空気が上記吹出ノズル(16)の内壁に沿って内側斜め上方に吹き出される。一方、内側寄りの空気は吹出ノズル(16)によって規制されないため、吹出口(15)から上方に向かって吹き出される。以上のように、参考例2では、空気の一部が上方へ吹き出され、残りが内側斜め上方に吹き出されるので、吹出空気が略扇状に拡散する。このため、この参考例2の換気システムでは、上記実施形態1のような風向調整板(18a)を設けないでも、排気捕集率の向上を図ることができる。
<参考例3>
参考例3の換気システム(10)は、吹出口(15)の風向調整手段として、複数の左右風向調整板(18a)に加えて、複数の前後風向調整板(19a)を設けるようにしたものである。
具体的に、参考例3の吹出口(15)では、上記実施形態1と同様の複数の左右風向調整板(18a)の上側近傍に、複数の前後風向調整板(19a)が設けられている。各前後風向調整板(19a)は、左右方向に延びる板状に形成されており、前後方向に所定の間隔を介して配列されている。また、各前後風向調整板(19a)には、その左右方向の両端にそれぞれ枢支軸(19b)が設けられている。そして、各前後風向調整板(19a)は、一対の枢支軸(19b)によって吹出口(15)の内部に保持されている。
また、参考例3の特徴として、これらの前後風向調整板(19a)は、調理機器(20)の前側に近づくにつれて、その傾き角度が前側に傾斜するように配列されている。具体的に、各吹出口(15)においては、最も後側に位置する前後風向調整板(19a)は、ほぼ鉛直な角度で支持されているのに対し、この前後風向調整板(19a)よりも前側寄りの前後風向調整板(19a)は、前側に向かって所定角度斜めに傾いている。その結果、図10に示すように、各吹出口(15)では、前側に近づくにつれて空気の吹出方向が前側に傾いていく。
また、吹出口(15)には、上記実施形態1と同様にして左右風向調整板(18a)が設けられている。従って、図3に示すように、各吹出口(15)では、空気が上方から内側に亘って扇状に拡がることになる。つまり、参考例3の吹出口(15)では、吹出空気が上方から内側且つ上方から前側に亘って放射状に拡がって拡散する。従って、参考例3では、排気フード(17)に吸い込まれる空気の流速が上記実施形態1よりも小さくなるので、排気フード(17)内の空気が外部に掻き出されてしまうことを効果的に防止することができる。
ここで、各吹出口(15)は、ガスコンロ(25)の後側に位置しているので、吹出空気を前側に傾けて吹き出しても、この吹出空気によってガスコンロ(25)の火が不安定となるのを回避できる。
<参考例4>
図11に示す参考例4、各吹出口(15)の吹出ノズル(16)の開口部に、複数の前後風向調整板(19a)を設けるようにしたものである。なお、複数の前後風向調整板(19a)は、前側に近づくにつれて前側に傾いている。この参考例4では、左右方向においては吹出空気が内側斜め上方に吹き出され、前後方向においては吹出空気が上方から前側に亘って扇状に拡散する。この参考例4においても、排気フード(17)内の空気の面風速及び流速が小さくなるので、排気フード(17)内の空気が外部に掻き出されてしまうのを防止することができる。
《その他の実施形態》
上述した実施形態以外に、本発明の換気システムを以下のような構成としても良い
た、上記実施形態では、吹出空気を上方から内側、あるいは上方から前側の範囲で拡げるようにしている。しかしながら、例えば図13に示すように、この吹出空気を左右方向において外側から内側の所定範囲で扇状に拡げるように吹出しても良い。また、吹出空気を後側から前側の所定範囲で扇状に拡げるようにしても良い。更に、両者を組み合わせるようにして吹出空気を放射状としても良い。このような場合にも、排気フード(17)内に吸い込まれる空気の流速を低下させることができ、排気捕集率を向上させることができる。
更に、上記実施形態では、換気システムの排気風量を給気風量よりも大きくしている。しかしながら、排気風量と給気風量とを同じ風量としても良い。このようにすると、空調機(30)で冷房や暖房がなされた空調空間の空気が室外へ排出されてしまうのを回避でき、空調機(30)の空調負荷を低減できる。
また、排気風量を給気風量よりも大きくする一方、例えばガラリ等の給気口を調理機器(20)の近傍に設けても良い。この場合には、排気風量と給気風量の差分として給気口からの室外空気が排気フード(17)内へ吸い込まれる。従って、この場合にも、空調空間の空気が室外へ排出されてしまうのを防止でき、空調機(30)の空調負荷を低減できる。
また、上記実施形態のガスコンロ(25)に代わって電磁調理器、オーブン等の他の発熱部を有する調理機器において、本発明の換気システム(10)を適用するようにしても良い。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、厨房室の給排気を行う換気システムに関して有用である。
換気システムの全体を示す概略構成図である。 実施形態1に係る調理機器を上方から視た概略構成図である。 実施形態1に係る調理機器を前方から視た概略構成図である。 実施形態1に係る調理機器の右側から視た概略構成図である。 実施形態1に係る調理機器の吹出口の内部を示す断面図である。 参考例1の吹出口近傍の概略斜視図である。 参考例2の吹出口近傍の概略斜視図である。 実施形態の変形例の調理機器を上方から視た概略構成図である。 参考例3に係る調理機器の吹出口の内部を示す断面図である。 参考例3に係る調理機器を右側から視た概略構成図である。 参考例4の吹出口近傍の概略斜視図である。 その他の実施形態に係る調理機器を前方から視た概略構成図である。 その他の実施形態に係る調理機器を前方から視た概略構成図である。
10 換気システム
15 吹出口
17 排気フード
20 調理機器
25 ガスコンロ(発熱部)

Claims (3)

  1. 空気の吹出口(15)及び排気フード(17)を有して調理機器(20)の発熱部(25)周囲の給排気を行う換気システムであって、
    上記排気フード(17)は、調理機器(20)の発熱部(25)の上方に位置し、空気を上方に吸い上げる一方、
    上記吹出口(15)は、調理機器(20)の発熱部(25)の両側方で且つ鉛直視において上記排気フード(17)の側壁よりも外側に位置し、
    上記吹出口(15)の内部には、該吹出口(15)から上記発熱部(25)へ向かう方向に複数の風向調整板(18a)が配列され、
    上記複数の風向調整板(18a)は、略鉛直な角度の風向調整板と、該鉛直な角度の風向調整板よりも発熱部寄りに配置され、内側に向かって斜めに傾く風向調整板とを含んでいることを特徴とする換気システム。
  2. 請求項1において、
    上記吹出口(15)は、上記調理機器(20)における調理者の立ち位置と反対側の後方寄りに位置していることを特徴とする換気システム。
  3. 請求項1又は2において、
    排気風量が給気風量よりも大きくなっていることを特徴とする換気システム。
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