JP4792920B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させることにより被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくは、キャリッジの搬送系の異常を判定可能な画像形成装置に関する。
従来より、被記録媒体を副走査方向に移動させる動作と、記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイド部に沿って主走査方向に移動させる動作とにより、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置が知られている。
この種の画像形成装置では、画像の形成中に、キャリッジが移動するガイド部に異物が混入したり、キャリッジの駆動モータが故障したりする等の種々の原因により、キャリッジの搬送系に異常が生じ、その結果、歪んだ画像が形成されたり、被記録媒体が搬送されなくなる等、装置が正常に動作できなくなることがある。そして、このように装置が異常な状態にある場合には、装置の動作を停止させる、また、装置の動作が異常であることを使用者に報知する等の対策をとらなければならならず、装置の異常を即座に検出する必要があった。
そこで、ガイド部上のキャリッジの位置を検出し、検出した位置情報に基づいて、キャリッジの搬送系が正常であるか否かを判定することで、装置の異常を検出する画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2002−127569号公報
しかしながら、上記提案の画像形成装置においては、主走査方向のキャリッジの位置情報に基づいてキャリッジの搬送系が正常であるか否かを判定しているので、キャリッジの停止、または、キャリッジの移動速度の低下を検出することはできるものの、例えば、ガイド部の局所的な変形や、ガイド部上に発生した障害物によるキャリッジの姿勢変化を検出することはできなかった。このため、キャリッジの姿勢変化による、画像の歪み、また、ガイド部への負荷の発生等の装置の異常を検出することはできなかった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、記録ヘッドを搭載したキャリッジを主走査方向に移動させることにより被記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、キャリッジの姿勢変化による、キャリッジの搬送系の異常を判定できるようにすることを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、被記録媒体を副走査方向に移動させる動作と、記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイド部に沿って主走査方向に移動させる動作とにより、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記キャリッジの所定軸周りの角速度を検出する角速度検出手段と、前記キャリッジを移動させる駆動手段と、前記キャリッジの移動時に前記角速度検出手段により検出された角速度が、少なくとも第1異常判定値と、該第1異常判定値よりも絶対値の大きい第2異常判定値とからなる異常判定値の夫々の値を超えたか否かにより、前記キャリッジを移動させる搬送系の異常を判定する第1異常判定手段と、前記第1異常判定手段により前記角速度が前記第2異常判定値を超えたと判定された場合には、前記駆動手段の駆動力を抑制して画像の形成を継続し、前記第1異常判定手段により前記角速度が、前記第1異常判定値は超え、前記第2異常判定値は超えていないと判定された場合には、前記駆動力を抑制せずに画像の形成を継続させる異常時制御手段とを備えたことを特徴とする。
このように、本発明の画像形成装置においては、角速度検出手段が、キャリッジの所定軸周りの角速度を検出し、第1異常判定手段が、キャリッジの移動時に角速度検出手段により検出された角速度が、予め設定された異常判定値を超えたか否かにより、キャリッジを移動させる搬送系の異常を判定する。
よって、本発明の画像形成装置によれば、キャリッジがガイド部上を移動中に、例えば、キャリッジの移動経路に存在する障害物やキャリッジのガイド部材の変形によりキャリッジの搬送系に異常が生じたときに、キャリッジの所定軸周りの角速度の変化、つまり、キャリッジの姿勢変化、からその旨を速やかに判定することができる。
ところで、第1異常判定手段により、キャリッジの搬送系の異常が判定されたときは、即座にキャリッジを停止させるようにしてもよいが、この場合、画像の形成が途中で終了してしまい、不便である。
そこで請求項に記載ように、第1異常判定手段により角速度が第2異常判定値を超えたと判定された場合には、駆動手段の駆動力を抑制して画像の形成を継続し、第1異常判定手段により角速度が、第1異常判定値は超え、第2異常判定値は超えていないと判定された場合には、駆動力を抑制せずに画像の形成を継続させる異常時制御手段を設けるようにするとよい。
そして、このようにすれば、キャリッジがガイド部上を移動中にキャリッジの搬送系に異常が生じた場合にキャリッジを移動させ続けるので、画像の形成が継続して実行される。このため、使用者は最後まで画像が形成された被記録媒体を得ることができ、都合がよい。
さらに、請求項1に記載の画像形成装置は、前記異常時制御手段は、前記第1異常判定手段により、前記角度検出手段により検出された角速度が、前記第1異常判定値は超え、前記第2異常判定値は超えていないと判定された場合には、前記キャリッジを移動させる搬送系に関する駆動手段のフィードバック制御に必要な制御ゲインを下げるように制御方法を切り換えるとよい。
ところで、キャリッジの搬送系に異常がある場合に、キャリッジを停止させることなく画像の形成を継続した場合には、画像の形成が終了した後で、異常を判定した箇所を探すことは困難である。
そこで、本発明の画像形成装置には、請求項に記載のように、キャリッジのガイド部上における位置を検出する位置検出手段を設け、位置情報格納手段が、第1異常判定手段によりキャリッジの動作が異常であると判定されたときに、位置検出手段により検出されたキャリッジの位置情報を取り込んで記憶手段に格納するように構成してもよい。
そして、このようにすれば、記憶手段に記憶された情報に基づいて、搬送系の異常を判定したときの、キャリッジのガイド部上の位置を正確に把握することができる。このため、より容易に異常の原因を調査することができ、装置の修理を行う際にも都合がよい。
また、本発明の画像形成装置には、請求項に記載のように、キャリッジの移動時に位置検出手段により検出されたキャリッジの位置情報に基づいて、キャリッジの搬送系の異常を判定する第2異常判定手段を設けるようにしてもよい。
そして、このようにすれば、例えば、位置検出手段により検出されたキャリッジの位置情報に基づいてキャリッジの速度変化を算出し、この速度変化から、キャリッジの停止やキャリッジの速度低下等の異常を判定することができ、より確実にキャリッジの搬送系の異常を判定することができる。
次に、上述した本発明の画像形成装置のように、角速度検出手段にて、キャリッジの所定軸周りの角速度を検出するように構成する場合、この角速度検出手段としては、周知のジャイロセンサを用いることができるが、ジャイロセンサは、通常半導体製造技術を用いて製造される。一方、画像形成装置において、記録ヘッドも、半導体製造技術を用いて製造されることが多い。
このため、本発明の画像形成装置を実現する際には、請求項に記載のように、角速度検出手段を、ジャイロセンサにて構成して、このジャイロセンサを、半導体製造技術を利用して記録ヘッドと一体化するとよく、このようにすれば、画像形成装置の製造コストを低減し、また、記録ヘッドを含むキャリッジの小型化を図ることができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の多機能装置(MFD:Multi Function Device)1の斜視図であり、図2は、その側断面図である。
この多機能装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を有するものであり、図1及び図2に示すように、合成樹脂製のハウジング2の上部に、原稿の読み取りに用いられる画像読取装置12が設けられている。
画像読取装置12は、その左端部に設けられた図示しない枢軸を中心にハウジング2に対して上下開閉回動可能に構成されており、さらに、この画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13が、その後端部に設けられた枢軸12a(図2参照)を中心に画像読取装置12に対して上下開閉回動可能に装着されている。
そして、図2に示すように、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて読み取り用の原稿を載置するための載置用ガラス板16が設けられ、その下側には、原稿読み取り用の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)17が図2の紙面と直交する方向(主走査方向、左右方向)に延びるガイドシャフト44に沿って往復移動可能に設けられている。
また、図1及び図2に示すように、画像読取装置12の前方には、入力操作を行うための操作ボタン群14aや各種情報を表示するための液晶表示部(LCD)14bを備えた操作パネル14が設けられている。
一方、ハウジング2の底部には、被記録媒体(搬送対象物)としての記録用紙Pを給紙するための給紙部11が設けられている。この給紙部11には、記録用紙Pを積載(堆積)した状態で収容する給紙カセット3が、ハウジング2の前側に形成された開口部2aを介して、ハウジング2に対し前後方向に着脱可能に設けられている。本実施形態において、給紙カセット3は、A4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等の記録用紙Pをその短辺(幅)が給紙方向(副走査方向、前後方向、矢印A方向)と直交する方向(主走査方向、左右方向)に延びる向きで複数枚積載(堆積)して収納可能に構成されている。
そして、図2に示すように、給紙カセット3の奥側(後端部側)には、記録用紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。この傾斜分離板8は、記録用紙Pの幅方向(左右方向)中央部において突出し、記録用紙Pの幅方向左右両端部側へ向かうに従って後退するように平面視で凸湾曲状に形成されており、記録用紙Pの幅方向中央部には、記録用紙Pの先端縁に当接して分離を促進するための鋸歯状の弾性分離パッドが設けられている。
また、給紙部11において、ハウジング2側には、給紙カセット3から記録用紙Pを給紙するための給紙アーム6aの基端部が上下方向に回動可能に装着され、この給紙アーム6aの先端部に設けられた給紙ローラ6bには、給紙アーム6a内に設けられた歯車伝達機構6cにより、LF(搬送)モータ54(図4参照)からの回転駆動力が伝達される。
そして、この給紙ローラ6bと上述した傾斜分離板8の弾性分離パッドとにより、給紙カセット3に堆積された記録用紙Pを1枚ずつ分離搬送する。
こうして給紙方向(矢印A方向)に沿って進むように分離された記録用紙Pは、第1搬送路体53と第2搬送路体52との間隙に形成された横向きU字形状のパスを含む給送路9を介して、給紙カセット3の上方(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。なお、この記録部7は、所謂プリンタ(本発明の画像形成装置)として機能する。
図3は、この記録部7の構成を表す説明図である。
図3に示すように、記録部7は、上向き開放の箱状に形成されたメインフレーム21と、その左右一対の側板21aによって支持され左右方向(主走査方向)に延びる横長の板状の第1ガイド部材22及び第2ガイド部材23との間に設けられており、下面からインクを吐出することで記録用紙Pに画像を記録するインクジェット式の記録ヘッド4(図2参照)と、この記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5とを備えている。
キャリッジ5は、排紙方向(矢印B方向)上流側の第1ガイド部材22及び下流側の第2ガイド部材23にまたがって摺動自在に支持されており、左右方向に往復移動可能となっている。そして、排紙方向(矢印B方向)下流側に配置された第2ガイド部材23の上面には、キャリッジ5を往復移動させるために、主走査方向(左右方向)に延びるようにタイミングベルト24が巻回されており、このタイミングベルト24を駆動するCR(キャリッジ)モータ25が、第2ガイド部材23の下面に固定されている。
また、記録部7において、第2ガイド部材23には、主走査方向に沿って一定間隔(例えば、1/150inch=約0.17mm)ごとに一定幅のスリットを形成したタイミングスリット78aが設置されている。また、キャリッジ5のガイド部材23側の下部には、タイミングスリット78aが主走査方向(左右方向)に通過し得る下方開放状のガイド溝が形成されており、そのガイド溝に隣接した位置には、タイミングスリット78aを挟んで互いに対面する1つの発光素子と2つの受光素子とを有するフォトインタラプタ(図示せず)からなる検出部を備えている。そして、キャリッジ5が主走査方向に移動し、これらの1つの発光素子と2つの受光素子との間をタイミングスリット78a上のスリットが通過するごとに、2相(A相、B相)のパルス信号を出力するようにされている。なお、このフォトインタラプタからなる検出部は、上述のタイミングスリット78aと共に、リニアエンコーダ78を構成している。
また、キャリッジ5には、記録ヘッド4の製造時に記録ヘッド4と同じ半導体製造プロセスで同時に形成され、キャリッジ5の移動経路にて形成される面に対して垂直な軸、つまり、画像が形成される記録用紙Pに対して垂直な軸(図3参照:以下、C軸ともいう)周りの角速度を検出するためのジャイロセンサ70も組み込まれている(図3、図4参照)。
一方、記録部7において、キャリッジ5における記録ヘッド4の下面には、記録ヘッド4と対向して左右方向に延びる扁平状のプラテン26が、上記両ガイド部材22,23の間にて、メインフレーム21に固定されている。
そして、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)上流側には、記録用紙Pを記録ヘッド4の下面に搬送するための搬送ローラ50と、これに対向して搬送ローラ50側に付勢されたニップローラ51(図2参照)とが設けられている。また、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)下流側には、記録部7を通過した記録用紙Pを排紙方向(矢印B方向)に沿って排紙部10に搬送するように駆動される排紙ローラ28と、これに対向して排紙ローラ28側に付勢された拍車ローラ(図示せず)とが配置されている。
また、メインフレーム21内には、LFモータ54(図4参照)が固定されており、排紙方向(矢印B方向)に向かって左側の側板21aの外側には、このLFモータ54の回転軸が突出している。そして、このLFモータ54の回転軸には、LFモータ54から、搬送ローラ50、排紙ローラ28、及び、給紙ローラ6b(詳しくは給紙アーム6a内に設けられた歯車伝達機構6c)に動力を伝達するための駆動ギヤ(図示せず)が固定されている。
また、この駆動ギヤが設けられた側板21aの外側には、搬送ローラ50、排紙ローラ28、及び、歯車伝達機構6cの回転軸も突出されており、これら各回転軸には、駆動ギヤに直接又は他のギヤを介して間接的に連結されて、LFモータ54から動力を受けるための従動ギヤ62、64、66が固定されている。
さらに、搬送ローラ50には、複数のスリットが外周縁に沿って等間隔に形成された円盤状のスリット板56aが取り付けられており、搬送ローラ50に連動してスリット板56aが回転するように構成されている。そして、側板21aには、スリット板56aを挟んで互いに対面する1つの発光素子と2つの受光素子とを備えたフォトインタラプタ56bが設置されており、これら1つの発光素子と2つの受光素子との間をスリット板56a上のスリットが通過するごとに、2相(A相、B相)のパルス信号を出力するようにされている。ただし、フォトインタラプタ56bの1つの発光素子及び2つの受光素子は、A相信号とB相信号とが互いにπ/2の位相差を有するように配置されている。そして、このスリット板56aとフォトインタラプタ56bとによってロータリエンコーダ56が構成されている。
また次に、図2に示すように、記録部7にて記録された記録用紙Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙部11の上方に配置され、排紙口10aがハウジング2の前面の開口部2aと共通にして開口されている。そして、排紙部10から排紙方
向(矢印B方向)に従って排出された記録用紙Pは、開口部2aの内部側に位置する排紙トレイ10b上に堆積収容される。
なお、画像読取装置12によって覆われたハウジング2の前部右端位置には、図示しないインク貯蔵部が設けられている。このインク貯蔵部には、フルカラー記録のための4色(ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクをそれぞれ収容した4つのインクカートリッジが、画像読取装置12を上方に開いた状態で着脱可能となるように装着されている。
そして、各色のインクカートリッジと上述した記録ヘッド4とは、可撓性を有する4本のインク供給管で連結されており、各インクカートリッジに収容されたインクは、各インク供給管を介して記録ヘッド4へ供給される。
次に、図4は、多機能装置1の制御系全体の構成を表すブロック図である。
図4に示す如く、多機能装置1の制御系は、CPU、ROM、RAM等からなり当該装置1全体を総合的に制御するマイクロコンピュータ(以下、単にCPUという)100と、このCPU100からの指令に従い上記各部(LFモータ54、CRモータ25、記録ヘッド4、CIS17等)を駆動制御するためのASIC(Application Specific Integrated Circuit)200とを中心に構成されている。
そして、ASIC200には、CIS17が接続されると共に、記録ヘッド4、CRモータ25、及び、LFモータ54の駆動回路72、74、76が接続され、更に、搬送ローラ50の回転角度や回転速度等を検出するためのロータリエンコーダ56と、CRモータ25の回転により主走査方向に移動されるキャリッジ5の移動速度や位置等を検出するためのリニアエンコーダ78と、C軸周りのキャリッジ5の角速度ωを検出するジャイロセンサ70とが接続されている。
また、ASIC200には、操作パネル14の操作ボタン群14aを介して入力される使用者からの情報を取り込みCPU100に入力したり、CPU100からの表示指令に従い操作パネル14の液晶表示部14bに各種メッセージ等を表示したりするためのパネルインタフェース(パネルI/F)82、パーソナルコンピュータなどの外部機器とパラレルケーブル若しくはUSBケーブルを介して通信を行うためのパラレルインタフェース(パラレルI/F)84及びUSBインタフェース(USBI/F)86、PSTN(公衆交換電話網)を介して通信を行うためのNCU(Network Control Unit)88等が接続されており、更に、このNCU88には、PSTNからNCU88に入力された通信信号を復調するとともに、NCU88からファクシミリ送信等で外部へ送信するデータを通信信号に変調するためのモデム(MODEM)89が接続されている。
一方、CPU100には、EEPROM等の書き換え可能なメモリからなるメモリ90が接続されており、メモリ90は、CPU100の処理により、書き換え可能に構成されている。
つまり、本実施形態の多機能装置1においては、CPU100及びASIC200の動作によって、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能が実現される。
そして、例えば、プリンタ機能、コピー機能及びファクシミリ機能において、記録用紙Pに画像を記録する場合には、CPU100は、まず、ASIC200を介して、LFモータ54を予め設定された方向に回転駆動することにより給紙ローラ6bを給紙方向に回転させて、給紙カセット3から搬送ローラ50に向けて記録用紙Pを給紙させる。
その後、LFモータ54を逆方向に所定量ずつ回転駆動することにより、搬送ローラ50及び排紙ローラ28を記録用紙Pの送り方向へと所定量ずつ回転させて、記録用紙Pを
プラテン26上で段階的に移動させる。
また、CPU100は、記録用紙Pを段階的に移動させることにより、記録用紙Pがプラテン26上で一時的に停止した際には、ASIC200を介してCRモータ25を駆動してキャリッジ5を主走査方向に移動させつつ、記録データに基づいて記録ヘッド4からインクを吐出させる。
この結果、記録用紙Pには、1走査分の画像が形成されることになる。そして、CPU100は、こうしたLFモータ54の駆動(記録用紙Pの移動)、CRモータ25の駆動(キャリッジ5の移動)及び記録ヘッド4の駆動、といった一連の制御を、ASIC200を介して繰り返し実行することにより、記録用紙Pの全域に画像を形成させる。
なお、LFモータ54は、ロータリエンコーダ56にて検出された信号から演算される搬送ローラ50の回転角度や回転速度等に基づいてASIC200により駆動制御され、また、CRモータ25は、リニアエンコーダ78にて検出された信号から演算されるキャリッジ5の移動速度や位置等に基づいてASIC200により駆動制御される。
また、CPU100は、操作パネル14の操作ボタン群14aを介して、使用者から入力された情報に基づいて、適宜処理を実行する。例えば、操作パネル14から、各種設定値と、設定指令が入力されると、入力された値をメモリ90に格納する。
ところで、このように構成された多機能装置1においては、キャリッジ5が支持されるガイド部材22,23への異物の混入、また、多機能装置1に外力が加えられたりすることによる、ガイド部材22,23の変形等、キャリッジ5を移動させる搬送系に異常が生じるおそれがある。そして、キャリッジ5の搬送系に異常が発生した状態でキャリッジ5がガイド部材22,23上を移動し、画像の形成を継続した場合には、形成される画像が歪んだり、キャリッジ5及びガイド部材22,23に対して負荷がかかり、装置自体が故障してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態の多機能装置1では、キャリッジ5の移動時(つまり、CRモータ25が駆動されている間)に、キャリッジ5に内蔵されたジャイロセンサ70により検出される検出信号(つまり、キャリッジ5のC軸周りの角速度ω)が、予め設定された異常判定値を超えているか否かに基づいて、キャリッジ5の搬送系の異常を判定し、異常を判定した場合に、所定の処理を実行するように構成されている。
以下、キャリッジ5の搬送系の異常の判定と、異常を判定した場合に実行する処理について説明する(以下、異常の判定と、異常を判定した場合に行う処理とを合わせてキャリッジ異常処理という)。
図5は、ASIC200の構成を示すブロック図である。ただし、本ブロック図では、キャリッジ5の駆動と、この駆動の異常判定を行うキャリッジ5の駆動系のみを示し、他の部分については省略する。
ASIC200は、CPU100からの指令を受けてCRモータ25を駆動制御するためのキャリッジ制御回路210と、リニアエンコーダ78からの信号に基づきキャリッジ5の位置を検出するためのキャリッジ測位部260と、CPU100からの表示指令を受けて操作パネル14に表示させる各種メッセージ等を選択し、パネルI/F82への出力等を行うためのパネル制御部270と、ジャイロセンサ70から入力された信号を処理(ノイズ除去、A/D変換等)してCPU100に出力する信号処理部250と、を備えている。
キャリッジ制御回路210は、CPU100からの指令を受けて、CRモータ25の回転速度や回転方向等を制御するための駆動用の信号を生成して、駆動回路74に出力することにより、駆動回路74を介してCRモータ25を駆動し、ひいては、タイミングベルト24を介して、キャリッジ5を主走査方向へ往復移動させる。
このため、キャリッジ制御回路210には、CPU100によってCRモータ25の制御に必要な各種パラメータが格納されるレジスタ群220、レジスタ群220に設定されたパラメータに基づきCRモータ25の操作量を演算するための駆動制御部230、制御部230にて演算された操作量に応じてCRモータ25をデューティ駆動するためのPWM信号を生成し、駆動回路74に出力する駆動用信号生成部240、等が備えられている。
ここで、CPU100からレジスタ群220に設定されるパラメータは、CRモータ25を起動するための起動設定レジスタ、CRモータ25の駆動に用いるPWM信号のデューティ比の上限(最大PWMデューティ)を設定するための最大PWMデューティ設定レジスタ、CRモータ25の目標駆動速度を設定するための目標速度設定レジスタ、CRモータ25のフィードバック制御に必要な制御ゲインや制御定数等を設定するための制御器パラメータ設定レジスタ及びフィードバックパラメータ設定レジスタ、キャリッジ5の目標停止位置を設定するための目標停止位置設定レジスタ、CRモータ25の操作量(即ち駆動力としてのPWMデューティ比)を演算するための演算タイミングを設定するための演算タイミング設定レジスタ、等であり、駆動制御部230は、これらのパラメータに基づきCRモータ25を駆動するための指令信号を生成し、駆動用信号生成部240は、駆動制御部230からの指令信号に応じてPWM信号を生成する。
キャリッジ測位部260は、リニアエンコーダ78から出力される検出信号からCRモータ25の回転方向を検出する。また、キャリッジ測位部260は、カウンタを備えており、検出したCRモータ25の回転方向(つまり、キャリッジ5の移動方向)が、順方向のときは検出信号に従ってこのカウンタをカウントアップし、逆方向のときは検出信号に従ってカウントダウンすることにより、キャリッジ5がホームポジション(図3に示すキャリッジ5の位置)から何番目のスリットに位置しているのかを検出し、検出したキャリッジ5の位置(カウント値)を、CPU100及び駆動制御部230に出力する。
また、メモリ90には、CPU100がキャリッジ5の搬送系の異常を判定するために角測度ωの値を判断する際のしきい値として、3段階の異常判定値A〜C(図6参照)が予め記憶されている。なお、図6は、ジャイロセンサ70にて検出された角速度ωを示す参考図である。ここで、横軸が時間t、縦軸が角速度ωを表しており、Y軸上のA〜Cは、異常判定値を示している。
図7は、CPU100にて実行されるキャリッジ異常処理を示すフローチャートである。
キャリッジ異常処理は、CPU100が、レジスタ群220に設定された起動設定レジスタにCRモータ25の駆動制御を開始する起動指令を入力してから、ASIC200の動作にて、CRモータ25が駆動され、1ジョブ分の画像形成が終了されるまで、CPU100にて繰り返し実行される処理である。
処理が開始されると、まず、S510にて、信号処理部250から入力された角速度ωが予め設定された異常判定値A(例えばA=10°/s)以上か否かを判断し、この角速度ωが、異常判定値Aより小さいと判断した場合には(S510:NO)、S510の判断を繰り返し実行する。
一方、読み取った角速度ωが、異常判定値A以上である場合には(S510:YES)、キャリッジ5の搬送系に異常があると判定し、S520に移行して、角速度ωが、予め設定された異常判定値B(例えばB=20°/s)以上か否かを判断する。そして、角速度ωが、異常判定値B以上であると判断した場合には(S520:YES)、S530に移行して、角速度ωが、異常判定値C(例えばC=30°/s)以上か否かを判定し、角速度ωが異常判定値C以上である場合には(S530:YES)、S540に移行して、ASIC200を介して、キャリッジ5を停止させる。
次に、S550にて、メモリ90に角速度ωが異常判定値C以上となったときのキャリッジ5の位置を表す位置情報が記憶されているか否かを判断し、この位置情報が記憶されていない場合には(S550:NO)、続くS560にて、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取り、このカウント値を角速度ωが異常判定値C以上となったときの位置情報として、メモリ90に格納し、S570に移行する。そしてS570では、ASIC200のパネル制御部270に表示指令を入力し、パネルI/F82を介して、操作パネル14の液晶表示部14bに、例えば、ジャム紙の除去を促す内容のメッセージを表示させ、S600に移行する。
そして、S600にて、操作パネル14の操作ボタン群14aを介して、所定の操作ボタンが押下されたか否かを判断し、操作ボタンが押下されていない場合には(S600:NO)、操作ボタンが押下されるまでS600の処理を繰り返し実行する。一方、操作ボタンが押下された場合には(S600:YES)、S610に移行して、キャリッジ5をホームポジションに戻す等の初期化処理を実行し、初期化処理が終了すると、本処理を終了する。
一方、S550にて、メモリ90に角速度ωが異常判定値C以上となったときの位置情報が記憶されている場合には(S550:YES)、S580に移行し、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取り、このカウント値を角速度ωが異常判定値C以上となったときの位置情報として、再度メモリ90に格納し、続くS590では、ASIC200のパネル制御部270に表示指令を入力し、パネルI/F82を介して、操作パネル14の液晶表示部14bに、例えば、使用者にサービスセンターへの連絡を促す内容のメッセージを表示させ、S600に移行する。
また、S520にて、角速度ωが、異常判定値Bより小さいと判断した場合には(S520:NO)、S620に移行して、メモリ90に角速度ωが異常判定値A以上となったときのキャリッジ5の位置を表す位置情報が記憶されているか否かを判断し、この位置情報が記憶されていない場合には(S620:NO)、S630に移行し、角速度ωが異常判定値Bより小さいと判断したときに、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取り、このカウント値をキャリッジ5の角速度ωが異常判定値A以上となったときのキャリッジ5の位置を表す位置情報として、メモリ90に格納する。
続くS640では、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値に基づいて、キャリッジ5がレジスタ群220に設定された目標停止位置に停止したか否かを判断することにより、キャリッジ5が1走査終了したか否かを判断し、キャリッジ5が1走査終了していない場合には(S640:NO)、S640の処理を繰り返し実行する。一方、キャリッジ5が1走査終了すると(S640:YES)、S650に移行し、レジスタ群220の制御器パラメータ設定レジスタに設定された制御ゲインを下げ、S510に移行し、S510からの処理を繰り返し実行する。なお、S650の処理は、制御ゲインを下げることによりASIC200に組み込まれたキャリッジ制御回路210の感度を落とし、キャリッジ5の姿勢変化に基づくキャリッジ5の移動速度の変動が、CRモータ25の駆動制御に影響を及ぼすことを防止するための処理であり、この結果、キャリッジ5の走査、つまり、画像の形成が継続される。
一方、S620にて、メモリ90に角速度ωが異常判定値A以上となったときの位置情報が記憶されているか否かを判断し、この位置情報が記憶されている場合には(S620:YES)、既に制御ゲインは下げられていると判断し、S530に移行する。
また、S530にて、角速度ωが、異常判定値Cより小さいと判断した場合には(S530:NO)、S660に移行して、メモリ90に角速度ωが異常判定値B以上となったときのキャリッジ5の位置を表す位置情報が記憶されているか否かを判断し、この位置情報が記憶されていない場合には(S660:NO)、S670に移行し、角速度ωが異常判定値Cより小さいと判断したときに、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取り、このカウント値をキャリッジ5の角速度ωが異常判定値B以上となったときのキャリッジ5の位置を表す位置情報として、メモリ90に格納する。
続くS680では、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値に基づいて、キャリッジ5がレジスタ群220に設定された目標停止位置に停止したか否かを判断することにより、キャリッジ5が1走査終了したか否かを判断し、キャリッジ5が1走査終了していない場合には(S680:NO)、S680の処理を繰り返し実行する。一方、キャリッジ5が1走査終了すると(S680:YES)、S690に移行し、レジスタ群220の目標速度設定レジスタに設定されたCRモータ25の目標駆動速度を下げ、S510に移行し、S510からの処理を繰り返し実行する。なお、S690の処理は、CRモータ25の目標駆動速度を下げることにより、ジャイロセンサ70で検出される角速度ωの値を小さくするための処理である。そして、目標駆動速度を下げることにより角速度ωの値が小さくなった場合には、画像形成に要する時間は長くなるものの、画像の形成は継続される。
一方、S660にて、メモリ90に角速度ωが異常判定値B以上となったときの位置情報が記憶されているか否かを判断し、この位置情報が記憶されている場合には(S660:YES)、既に目標駆動速度は下げられており、キャリッジ5が低速で移動しているにも関わらず、角速度ωが異常判定値B以上であると判断し、S540に移行する。そして、S540にてキャリッジ5を停止させ、S550からの処理を実行する。
なお、本キャリッジ異常処理にて設定値が変更される制御器パラメータ設定レジスタ及び目標速度設定レジスタは、次のジョブが入力され、CRモータ25が駆動を開始する際に、予め設定された初期値(通常の動作時の移動速度及び制御ゲイン)に書き換えられるため、本キャリッジ異常処理が開始される際には、各レジスタには常に初期値が設定されている。
以上、説明したように、本実施形態の多機能装置1においては、キャリッジ5に内蔵されたジャイロセンサ70を用いて、キャリッジ5のC軸周りの角速度ωを検出し、キャリッジ5の移動時に検出された角速度ωが、予め設定された異常判定値A〜Cを超えたか否かにより、キャリッジ5を移動させる搬送系の異常を判定している。
よって、本発明の多機能装置1によれば、例えば、ガイド部材22,23上への異物の混入、キャリッジのガイド部材22,23の変形等、キャリッジ5の搬送系に異常が発生している場合に、キャリッジ5がガイド部材22,23上を移動中に検出されたキャリッジ5のC軸周りの角速度ωの変化、つまり、キャリッジの姿勢変化からその旨を速やかに判定することができる。
また、本実施形態の多機能装置1においては、ジャイロセンサ70により検出された角速度ωが、図6に示すように、異常判定値Aと、異常判定値Aより大きい値である異常判定値B、さらに異常判定値Bより大きい値である異常判定値Cからなる3段階に設定された異常判定値の夫々の値を超えたか否かにより、キャリッジ5の搬送系の異常を判定し、角速度ωが、異常判定値A以上で異常判定値Bより小さい場合(図6のA−B領域)には、CRモータ25によりキャリッジ5の移動を制御する際の制御ゲインを下げ、異常判定値B以上で異常判定値Cより小さい場合(図6のB−C領域)には、CRモータ25の目標駆動速度を下げ、また、異常判定値C以上である場合(図6のC領域)には、CRモータ25を停止させるといったように、異常判定値が大きくなるのに伴い、駆動力の抑制量が大きくなるようにCRモータ25の制御方法を切り換えている。
このため、小さい異常判定値(本実施形態では異常判定値A,B)により異常が判定された場合(つまり、キャリッジ5の搬送系の異常の度合いが小さい場合:図6のC領域以外)には、キャリッジ5がすぐに停止されることはなく、画像の形成が引き続き行われるので、使用者は最後まで印刷された画像を得ることができ、都合がよい。
また、キャリッジ5の搬送系の異常を判定した場合、つまり、C軸周りのキャリッジ5の角速度ωが異常判定値A〜C以上である場合には、その角速度ωが検出されたときに、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取り、このカウント値をキャリッジ5の位置情報として、メモリ90に格納するので、メモリ90に記憶された位置情報に基づいて、キャリッジ5の搬送系の異常を判定したときの、キャリッジ5のガイド部材22,23上の位置を正確に把握することができる。このため、より容易に異常の原因を調査することができ、多機能装置1の修理を行う際にも都合がよい。
また、ジャイロセンサ70が、記録ヘッド4と同じ半導体製造プロセスで、記録ヘッド4と同時に形成され、キャリッジ5に組み込まれているので、キャリッジ5の製造コスト、ひいては、多機能装置1の製造コストが低減され、また、キャリッジ5の小型化が実現されている。
なお、本実施形態においては、ジャイロセンサ70が、本発明の角速度検出手段に相当し、リニアエンコーダ78及びキャリッジ測位部260が、本発明の位置検出手段に相当し、メモリ90が、本発明の記憶手段に相当し、キャリッジ異常処理のS510〜S530が、本発明の第1異常判定手段に相当し、キャリッジ異常処理のS650、S690が、本発明の異常時制御手段に相当し、キャリッジ異常処理のS560、S580、S630、S660が、本発明の位置情報格納手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、角速度ωが異常判定値A〜C以上であるか否かをCPU100による処理にて判断したが、ASIC200にロジック回路からなる姿勢異常判定部を設け、異常判定部により判定するようにしてもよい。
また、CRモータ25に、搬送ローラ50に取り付けられたロータリエンコーダ56と同じ構成のロータリエンコーダ92を取り付け、このロータリエンコーダ92及びリニアエンコーダ78にて検出される信号に基づいて、キャリッジ5が所定の位置に存在しているか否かを判断する位置異常判定部を設け、さらに、キャリッジ5の位置情報からキャリッジ5の搬送系の異常を判定するようにしてもよい。
以下、上記実施形態の変形例の多機能装置1として、上記姿勢異常判定部及び位置異常判定部を設けた場合について説明する。
図8は、変形例の多機能装置1に設けられたASIC200の構成を示すブロック図であり、上記実施形態のASIC200のブロック図から、信号処理部250を削除し、姿勢異常判定部280及び位置異常判定部290を追加したものであり、他の部分は上記実施形態のASIC200と同様である。以下、追加した部分についてのみ説明する。なお、姿勢異常判定部280及び位置異常判定部290は、CPU100が、レジスタ群220に設定された起動設定レジスタにCRモータ25の駆動制御を開始する起動指令を入力してから、ASIC200の動作にて、CRモータ25が駆動され、1ジョブ分の画像形成が終了されるまで、所定のタイミングで繰り返し動作する。
姿勢異常判定部280は、所定のタイミングでジャイロセンサ70から出力された角速度ωを取り込む。そして、取り込んだ角速度ωが予め設定された異常判定値A(例えばA=10°/s)以上か否かを判定し、入力された角速度ωが、異常判定値Aより小さいと判定すると、動作を終了する。一方、角速度ωが異常判定値A以上であると判定すると、キャリッジ5の搬送系に異常があると判定し、角速度ωが予め設定された異常判定値B(例えばB=20°/s)以上か否かを判定する。
そして、角速度ωが、異常判定値Bより小さいと判定すると、姿勢異常信号AをCPU100に出力し、動作を終了する。また、角速度ωが異常判定値B以上であると判定すると、角速度ωが、異常判定値C(例えばC=30°/s)以上か否かを判定する。
そして、角速度ωが異常判定値Cより小さいと判定すると、姿勢異常信号BをCPU100に出力し、動作を終了する。一方、角速度ωが、異常判定値C以上であると判定すると、姿勢異常信号CをCPU100に出力し、動作を終了する。
位置異常判定部290は、CPU100が、キャリッジ5を移動させようとした距離(以下、指示距離という)と、実際にキャリッジ5が移動した距離(以下、実距離という)とが一致するか否かを所定のタイミングで判定し、一致しない場合に、キャリッジ5の搬送系に異常があると判定し、位置異常信号をCPU100に出力し、動作を終了する。ここで、指示距離は、CRモータ25に取り付けられたロータリエンコーダ92から出力されるパルス信号をカウントすることにより検出し、一方、実距離は、キャリッジ5に取り付けられたリニアエンコーダ78から出力されたパルス信号に基づいて、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値を読み取ることにより検出する。
図9は、変形例の多機能装置1に設けられたCPU100にて実行されるキャリッジ異常処理を示すフローチャートであり、上記実施形態のフローチャート(図7)のS510からS530の処理をS710からS720の処理に変更したものであり、他の処理については図7と同じであるため、S710からS720の処理についてのみ説明する。
変形例のキャリッジ異常処理は、姿勢異常判定部280または位置異常判定部290から姿勢異常信号A〜Cまたは位置異常信号が入力されることにより開始される処理であり、処理が開始されると、まずS710にて、入力された信号が姿勢異常信号Aであるか否かを判断する。
そして、入力された信号が姿勢異常信号Aである場合には(S710:YES)、S620に移行して、S620からの処理を実行する。一方、入力された信号が姿勢異常信号Aでない場合には(S710:NO)、S720に移行して、入力された信号が姿勢異常信号Bであるか否かを判断する。ここで、入力された信号が姿勢異常信号Bである場合には(S720:YES)、S660に移行して、S660からの処理を実行する。
一方、入力された信号が姿勢異常信号Bでない場合には(S720:NO)、入力された信号は姿勢異常信号Cまたは位置異常信号であるとして、S540に移行し、キャリッジ5を停止させ、S550からの処理を実行する。
以上、説明したように、本変形例の多機能装置1においては、上記実施形態においてCPU100にて実行していた、キャリッジ5の移動時に検出された角速度ωが予め設定された異常判定値A〜Cを超えたか否かの判断、つまり、キャリッジ5の搬送系に異常が発生したか否かの判定を、CPU100の代わりに姿勢異常判定部280にて判定するように構成されている。
このため、本変形例の多機能装置1においても、上記実施形態により得られる効果と同様の効果を得ることができる。
さらに、本変形例の多機能装置1おいては、位置異常判定部290が、キャリッジ5の移動時にロータリエンコーダ92にから出力されるパルス信号をカウントすることによりキャリッジ5の指示位置を検出すると共に、キャリッジ測位部260から入力されたカウント値からキャリッジ5の実位置を検出し、検出した指示位置と実位置が一致するか否かによりキャリッジ5の搬送系の異常を判定し、異常を判定すると、位置異常信号をCPU100に出力するので、より確実にキャリッジ5の搬送系の異常を判定することができる。
なお、本変形例においては、姿勢異常判定部280が、本発明の第1異常判定手段に相当し、位置異常判定部290が、本発明の第2異常判定手段に相当する。
また、上記実施形態及び変形例の多機能装置1においては、キャリッジ5のC軸周りの角速度ωをジャイロセンサにて検出したが、1軸の角速度を検出可能なジャイロセンサを3つ使用するか、または、3軸の角速度を検出可能なジャイロセンサを用いることにより、キャリッジ5の3軸周りの角速度を検出するように構成してもよい。
このようにすると、3軸周りのキャリッジ5の姿勢変化を検出することが可能となるので、キャリッジ5の搬送系の異常をより確実に判定することができるようになる。
また、上記実施形態及び変形例の多機能装置1においては、キャリッジ5の搬送系の異常の判定及び判定後の処理の少なくとも一部をCPU100にて実行するように構成したが、全てASIC200に組み込まれるロジック回路の動作にて実行するように構成することも可能である。
実施形態の多機能装置の斜視図である。 実施形態の多機能装置の側断面図である。 実施形態の多機能装置の記録部の構成を表す説明図である。 実施形態の多機能装置の制御系全体の構成を表すブロック図である。 実施形態の多機能装置のASICの構成を表すブロック図である。 ジャイロセンサ70にて検出された角速度ωを示す参考図である。 実施形態のキャリッジ異常処理を示すフローチャートである。 変形例の多機能装置のASICの構成を表すブロック図である。 変形例のキャリッジ異常処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1…多機能装置、2…ハウジング、3…給紙カセット、4…記録ヘッド、5…キャリッジ、6a…給紙アーム、6b…給紙ローラ、6c…歯車伝達機構、7…記録部、8…傾斜分離板、9…給送路、10…排紙部、11…給紙部、12…画像読取装置、13…原稿カバー体、14…操作パネル、14a…操作ボタン群、14b…液晶表示部、16…載置用ガラス板、21…メインフレーム、21a…側板、22…(第1)ガイド部材、23…(第2)ガイド部材、24…タイミングベルト、25…CRモータ、26…プラテン、28…排紙ローラ、44…ガイドシャフト、50…搬送ローラ、51…ニップローラ、52…第2搬送路体、53…第1搬送路体、54…LFモータ、56…ロータリエンコーダ、56a…スリット板、56b…フォトインタラプタ、62,64,66…従動ギヤ、
70…ジャイロセンサ、72,74,76…駆動回路、78…リニアエンコーダ、78a…タイミングスリット、78b…フォトインタラプタ、82…パネルインタフェース、84…パラレルインタフェース、86…USBインタフェース、88…NCU、89…モデム、90…メモリ、92…ロータリエンコーダ、100…CPU200…ASIC210…キャリッジ制御回路、220…レジスタ群、230…駆動制御部、240…駆動用信号生成部、250…信号処理部、260…キャリッジ測位部、270…パネル制御部、280…姿勢異常判定部、290…位置異常判定部

Claims (4)

  1. 被記録媒体を副走査方向に移動させる動作と、記録ヘッドを搭載したキャリッジをガイド部に沿って主走査方向に移動させる動作とにより、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記キャリッジの所定軸周りの角速度を検出する角速度検出手段と、
    前記キャリッジを移動させる駆動手段と、
    前記キャリッジの移動時に前記角速度検出手段により検出された角速度が、少なくとも第1異常判定値と、該第1異常判定値よりも絶対値の大きい第2異常判定値とからなる異常判定値の夫々の値を超えたか否かにより、前記キャリッジを移動させる搬送系の異常を判定する第1異常判定手段と、
    前記第1異常判定手段により前記角速度が前記第2異常判定値を超えたと判定された場合には、前記駆動手段の駆動力を抑制して画像の形成を継続し、前記第1異常判定手段により前記角速度が、前記第1異常判定値は超え、前記第2異常判定値は超えていないと判定された場合には、前記駆動力を抑制せずに画像の形成を継続させる異常時制御手段とを備え
    前記異常時制御手段は、前記第1異常判定手段により、前記角度検出手段により検出された角速度が、前記第1異常判定値は超え、前記第2異常判定値は超えていないと判定された場合には、前記キャリッジを移動させる前記駆動手段のフィードバック制御に必要な制御ゲインを下げることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記キャリッジの前記ガイド部上における位置を検出する位置検出手段と、
    前記第1異常判定手段により前記キャリッジの動作が異常であると判定されたときに、前記位置検出手段により検出されたキャリッジの位置情報を取り込んで記憶手段に格納する位置情報格納手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記キャリッジの移動時に前記位置検出手段により検出されたキャリッジの位置情報に基づいて、前記キャリッジの搬送系の異常を判定する第2異常判定手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記角速度検出手段は、前記キャリッジに搭載される記録ヘッドと一体形成され、所定軸周りの角速度を検出するジャイロセンサからなることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の画像形成装置。
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