JP4367325B2 - 排出装置及びインクジェットプリンタ - Google Patents

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Description

本発明は、被搬送媒体を載置可能な媒体載置部へその被搬送媒体を排出する排出装置、及び、こうした排出装置を備えたインクジェットプリンタに関するものである。
従来、被搬送媒体を載置可能な媒体載置部へその被搬送媒体を排出する排出装置が知られている。
例えばインクジェットプリンタやレーザプリンタ等の記録装置は、被搬送媒体としての記録紙が積載(堆積)された給紙トレイから記録紙を1枚ずつ記録部へ給紙する給紙動作と、記録部において記録紙に画像を記録する記録動作と、記録紙を載置可能な記録紙載置部を形成する排紙トレイへ、記録部において画像の記録された記録紙を排出する排出動作とを行うように構成されている。
ここで、排紙トレイとしては、大きなサイズの記録紙が排出された場合にも安定して載置可能とするために、記録紙載置部を拡張できるように構成されたものがある。
例えば、特許文献1には、排出された記録紙を載置する排紙トレイの一部に凹部を形成し、この凹部に収納可能な補助トレイを回転移動可能に設けることにより、補助トレイを排紙トレイの凹部に収納した状態と、補助トレイを排紙トレイから張り出させた状態とに切り替え可能とした構成が開示されている。
また、例えば特許文献2には、排出された記録紙を載置する排紙トレイの一部に凹部を形成し、排紙トレイに対して回転移動可能な拡張トレイと、この拡張トレイに対して更に回転移動可能な補助トレイとを上記凹部に収納可能に設けることにより、排紙トレイに対して拡張トレイを開き、更に拡張トレイに対して補助トレイを開くことにより、記録紙載置部を大幅に拡張できるようにした構成が開示されている。
特開平10−167547号公報 特開2003−201054号公報
ところで、記録紙を排紙トレイへ排出する際の記録紙の搬送速度(排出速度)は、高速であるほど記録紙の排出動作に要する時間を短縮することができ、ひいては記録紙への画像の記録処理(給紙動作、記録動作及び排出動作)に要する時間を短縮することができる。このため、記録紙への画像の記録処理に要する時間を短縮するという面では、記録紙の排出速度をできるだけ高速にすることが好ましい。
しかしながら、記録紙の排出速度を高速にするほど、排紙トレイに排出された記録紙の整列性が悪くなる傾向にあり、排紙トレイから記録紙が落下する要因となる。特に、例えばファクシミリ機能を有したものでは、記録紙が排紙トレイから落下すると記録紙の紛失によるトラブルを招くおそれがある。こうした記録紙の落下の問題は、大型の排紙トレイを用いることにより回避することが可能であるが、排紙トレイを大型化することは装置自体の大型化につながるという面で好ましくない。
一方、上述のように排紙トレイにより形成される記録紙載置部を拡張可能な構成とすれば、装置自体の大型化を防止することが可能となるが、このような構成では、記録紙載置部を拡張している状態を基準にして記録紙の排出速度を設定すると、記録紙載置部を拡張していない状態において記録紙が落下するという問題が生じ得る。このため、記録紙載置部を拡張していない状態を基準にして記録紙の排出速度を低速に設定せざるを得ず、記録紙の排出動作に要する時間を十分に短縮することができなかった。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、被搬送媒体の排出に要する時間を短縮することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の排出装置は、被搬送媒体を載置可能な媒体載置部へその被搬送媒体を排出する排出手段と、媒体載置部を形成するとともに、その媒体載置部の状態を、基準状態とこの基準状態に比べ被搬送媒体の排出方向へ拡張された拡張状態とに変更可能に構成された媒体載置手段とを備えている。なお、媒体載置手段としては、例えば、媒体載置部を主として形成する部材とその媒体載置部を拡張するための部材との位置関係を変化させることにより媒体載置部の状態を変更可能にする構成や、伸縮可能な構造により媒体載置部の状態を変更可能にする構成等が考えられる。
さらに、本排出装置は、排出速度制御手段を備えており、この排出速度制御手段が、媒体載置部の状態を判断し、その状態が拡張状態である場合には、基準状態である場合に比べ、排出手段による被搬送媒体の排出速度を速くする。
つまり、本排出装置は、媒体載置手段により形成される媒体載置部へ被搬送媒体を排出するものであり、媒体載置部の状態が拡張状態である場合には、基準状態である場合よりも高速で被搬送媒体を排出するように構成されている。
したがって、本発明の排出装置によれば、被搬送媒体が媒体載置部から落下することを防止しつつ、被搬送媒体の排出に要する時間を短縮することができる。すなわち、媒体載置部の状態に関係なく一定の排出速度で被搬送媒体を排出する構成では、媒体載置部の状態が拡張状態である場合を基準にして排出速度を設定すると、媒体載置部の状態が基準状態である場合に被搬送媒体が落下するという問題が生じ得るため、媒体載置部の状態が基準状態である場合を基準にして排出速度を設定する必要がある。これに対し、本発明の排出装置では、媒体載置部の状態が拡張状態である場合には排出速度を速くすることができる分、被搬送媒体の排出に要する時間を短縮することができるのである。
しかも、媒体載置部の拡張状態は、基準状態に比べ、媒体載置部が被搬送媒体の排出方向へ延長された状態であるため、被搬送媒体が媒体載置部から落下することを最も効果的に防止することができる。
また、請求項2に記載の排出装置では、上記請求項1に記載の排出装置において、媒体載置手段が、排出トレイと、排出トレイに対する位置を変更可能な補助トレイとを備え、補助トレイを所定の収納位置とすることで媒体載置部が排出トレイのみにより形成される基準状態となり、補助トレイを収納位置よりも被搬送媒体の排出方向側の拡張位置とすることで媒体載置部が排出トレイ及び補助トレイにより形成される拡張状態となるように構成されている。そして、補助トレイは、拡張位置において被搬送媒体の排出方向の下流側がその上流側よりも高くなる傾斜状態となる。
ところで、媒体載置部の状態は、例えば請求項3や請求項4のように判断することができる。
すなわち、請求項3に記載の排出装置は、上記請求項1又は2の排出装置において、媒体載置部の状態を検知する検知手段を備えており、排出速度制御手段は、検知手段による検知結果に基づき媒体載置部の状態を判断する。この構成によれば、媒体載置部の状態を正確に判断することができる。なお、検知手段としては、周知のセンサ類を用いることができる。
また、請求項4に記載の排出装置は、上記請求項1又は2の排出装置において、媒体載置部の状態に関する情報が入力される入力手段を備えており、排出速度制御手段は、入力手段に入力された情報に基づき媒体載置部の状態を判断する。この構成によれば、媒体載置部の状態を検知するセンサ等を設けることなく媒体載置部の状態を判断することができる。なお、入力手段は、例えば、使用者からの入力操作に基づく情報が入力されるように構成することができる。
一方、請求項5に記載の排出装置では、上記請求項1〜4のいずれかの排出装置において、媒体載置手段が、媒体載置部の状態を、基準状態に対する拡張度合いが異なる複数段階の拡張状態に変更可能に構成されており、排出速度制御手段は、媒体載置部の拡張度合いが大きいほど、排出手段による被搬送媒体の排出速度を速くする。この構成によれば、媒体載置部の状態に応じて被搬送媒体の排出に要する時間を効率よく短縮することができる。なお、ここでいう「基準状態に対する拡張度合いが異なる複数段階の拡張状態に変更可能」な構成とは、3段階、4段階等の段階に限らず、拡張度合いを連続的に変化可能な構成であってもよい。
ところで、本発明の排出装置は、被搬送媒体を排出する様々な用途(例えば、インクジェットプリンタ、レーザプリンタ等の記録装置)に利用可能であるが、特に、請求項6のように構成すると効果的である。
すなわち、請求項6に記載のインクジェットプリンタは、上記請求項1〜請求項5のいずれかの排出装置を備え、被搬送媒体として、画像を記録した被記録媒体を排出するように構成されている。なお、ここでいう被記録媒体とは、インクの吐出により画像(文字や記号等も含む。)の記録が可能な媒体を意味しており、例えば、記録紙等のシート体が挙げられる。
一般に、インクジェットプリンタは、被記録媒体への画像の記録動作が完了した時点で被記録媒体の排出動作を行うように構成されており、被記録媒体に記録する画像の割合が低いほど、画像の記録動作に要する時間が短くなる。このため、インクジェットプリンタは、被記録媒体に記録する画像の割合に関係なく画像の記録動作に一定の時間を要するレーザプリンタに比べ、被搬送媒体の排出動作に要する時間を短縮することによる効果(被記録媒体への画像の記録処理に要する時間を短縮する効果)が高い。したがって、本発明のインクジェットプリンタによれば、被記録媒体への画像の記録処理に要する時間を効果的に短縮することができる。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態の多機能装置(MFD:Multi Function Device)1の斜視図であり、図2は、その側断面図である。
この多機能装置1は、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能を有したものであり、図1及び図2に示すように、合成樹脂製のハウジング2の上部に、原稿の読み取りに用いられる画像読取装置12が設けられている。
画像読取装置12は、その左端部に設けられた図示しない枢軸を中心にハウジング2に対して上下開閉回動可能に構成されており、さらに、この画像読取装置12の上面を覆う原稿カバー体13が、その後端部に設けられた枢軸12a(図2参照)を中心に画像読取装置12に対して上下開閉回動可能に装着されている。
そして、図2に示すように、画像読取装置12の上面には、原稿カバー体13を上側に開けて読み取り用の原稿を載置するための載置用ガラス板16が設けられ、その下側には、原稿読み取り用の密着型イメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)17が図2の紙面と直交する方向(主走査方向、左右方向)に延びるガイドシャフト44に沿って往復移動可能に設けられている。
また、図1及び図2に示すように、画像読取装置12の前方には、入力操作を行うための操作ボタン群14aや各種情報を表示するための液晶表示部(LCD)14bを備えた操作パネル部14が設けられている。
一方、ハウジング2の底部には、被記録媒体(被搬送媒体)としての記録紙Pを給紙するための給紙部11が設けられている。この給紙部11には、記録紙Pを積載(堆積)した状態で収容する給紙カセット3が、ハウジング2の前側に形成された開口部2aを介して、ハウジング2に対し前後方向に着脱可能に設けられている。本実施形態において、給紙カセット3は、A4サイズ、レターサイズ、リーガルサイズ、はがきサイズ等の記録紙Pをその短辺(幅)が給紙方向(副走査方向、前後方向、矢印A方向)と直交する方向(主走査方向、左右方向)に延びる向きで複数枚積載(堆積)して収納可能に構成されている。
そして、図2に示すように、給紙カセット3の奥側(後端部側)には、記録紙分離用の傾斜分離板8が配置されている。この傾斜分離板8は、記録紙Pの幅方向(左右方向)中央部において突出し、記録紙Pの幅方向左右両端部側へ向かうに従って後退するように平面視で凸湾曲状に形成されており、記録紙Pの幅方向中央部には、記録紙Pの先端縁に当接して分離を促進するための鋸歯状の弾性分離パッド8a(図5〜図7参照)が設けられている。
また、給紙部11において、ハウジング2側には、給紙カセット3から記録紙Pを給紙するための給紙アーム6aの基端部が上下方向に回動可能に装着され、この給紙アーム6aの先端部に設けられた給紙ローラ6bには、給紙アーム6a内に設けられた歯車伝達機構6cにより、LF(搬送)モータ132(図9参照)からの回転駆動力が伝達される。そして、この給紙ローラ6bと上述した傾斜分離板8の弾性分離パッド8aとにより、給紙カセット3に堆積された記録紙Pを1枚ずつ分離搬送する。こうして給紙方向(矢印A方向)に沿って進むように分離された記録紙Pは、第1搬送路体60と第2搬送路体52との間隙に形成された横向きU字形状のパスを含む給送路9を介して、給紙カセット3の上方(高い位置)に設けられた記録部7に給送される。
図3は、画像読取装置12を除いた状態での多機能装置1の部分平面図である。
同図に示すように、記録部7は、上向き開放の箱状に形成されたメインフレーム21と、その左右一対の側板21aによって支持され左右方向(主走査方向)に延びる横長の板状の第1ガイド部材22及び第2ガイド部材23との間に設けられており、下面からインクを吐出することで記録紙Pに画像を記録するインクジェット式の記録ヘッド4(図2参照)と、この記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5とを備えている。
キャリッジ5は、排紙方向(矢印B方向)上流側の第1ガイド部材22及び下流側の第2ガイド部材23にまたがって摺動自在に支持されており、左右方向に往復移動可能となっている。そして、排紙方向(矢印B方向)下流側に配置された第2ガイド部材23の上面には、キャリッジ5を往復移動させるために、主走査方向(左右方向)に延びるようにタイミングベルト24が巻回されており、このタイミングベルト24を駆動するCR(キャリッジ)モータ131(図9参照)が、第2ガイド部材23の下面に固定されている。
一方、記録部7において、キャリッジ5における記録ヘッド4の下面には、記録ヘッド4と対向して左右方向に延びる扁平状のプラテン26が、上記両ガイド部材22,23の間にて、メインフレーム21に固定されている。
そして、図2に示すように、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)上流側には、記録紙Pを記録ヘッド4の下面に搬送するための搬送(レジスト)ローラとして、駆動ローラ50と、この駆動ローラ50に対向する下方にニップローラ51とが配置されている。また、プラテン26の排紙方向(矢印B方向)下流側には、記録部7を経た記録紙Pを排紙方向(矢印B方向)に沿って排紙部10に搬送するように駆動される排紙ローラ28と、これに対向して排紙ローラ28側に付勢された拍車ローラ(図示せず)とが配置されている。
記録部7にて記録された記録紙Pがその記録面を上向きにして排出される排紙部10は、給紙部11の上方に配置され、排紙口10aがハウジング2の前面の開口部2aと共通にして開口されている。そして、排紙部10から排紙方向(矢印B方向)に従って排出された記録紙Pは、開口部2aの内部側に位置する排紙トレイ10b上に堆積収容される。
なお、画像読取装置12によって覆われたハウジング2の前部右端位置には、図示しないインク貯蔵部が設けられている。このインク貯蔵部には、フルカラー記録のための4色(ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y))のインクをそれぞれ収容した4つのインクカートリッジが、画像読取装置12を上方に開いた状態で着脱可能となるように装着されている。そして、各色のインクカートリッジと上述した記録ヘッド4とは、可撓性を有する4本のインク供給管で連結されており、各インクカートリッジに収容されたインクは、各インク供給管を介して記録ヘッド4へ供給される。
次に給紙カセット3について詳細に説明する。
図4は、給紙カセット3の斜視図であり、図5は、その平面図であり、図6は、後述する補助支持部材33が引き出された状態での給紙カセット3の斜視図であり、図7は、給紙カセット3の側断面図である。なお、図7(a)は、図6(a)のC−C断面図である。
図4〜図7に示すように、給紙カセット3には、記録紙Pを載置する底板31が設けられ、この底板31における給紙方向(矢印A方向)上流側には、給紙方向に沿う両側部に側板32,32が立設されている。そして、記録部7から排出された記録紙Pを載置可能な記録紙載置部(媒体載置部に相当)を形成するための排紙トレイ10bが、底板31に載置された記録紙Pの給紙方向(矢印A方向)上流側の一部を覆うように、両側板32、32にまたがって着脱可能に取り付けられている。この排紙トレイ10bの排紙方向(矢印B方向)の下流側端部には、底板31上へ記録紙Pを補給しやすくするために、幅方向の中央部に、平面視略コ字状の切欠部43が形成されている。
また、底板31における給紙方向(矢印A方向)下流側には、記録紙Pを給紙カセット3の幅方向の中心に対して左右対称にセットするための記録紙幅ガイド45が左右方向(幅方向)に伸縮するように移動可能に設けられている。
さらに、底板31の給紙方向(矢印A方向)上流側端部における幅方向の中央部には、この上流側端部から更に外方(排紙方向の更に下流側)へスライド可能に、略長方形板状の補助支持部材33が設けられている。そして、底板31には、補助支持部材33の給紙方向(矢印A方向)に沿った両側部をスライド可能に挟持するとともに、補助支持部材33を収納可能な第1収納部39が形成されている(図5及び図6参照)。
また、補助支持部材33には、これをスライド移動させる際にユーザが把持しやすいように、把持用開口部42が給紙方向(矢印A方向)上流側端部に板面を貫通して形成されている。
さらに、この補助支持部材33には、排紙補助トレイ35が取り付けられている。この排紙補助トレイ35は、排紙トレイ10bにより形成される記録紙載置部を記録紙Pの排出方向(矢印B方向)へ拡張(延長)するためのものである(図2参照)。
すなわち、補助支持部材33の上面には、排紙補助トレイ35を収納するための凹部として、第2収納部34が形成されている。そして、排紙補助トレイ35は、第2収納部34に収納される収納位置(図4、図6(b)及び図7(b)参照)と、底板31の給紙方向(矢印A方向)上流側端部よりも排紙方向(矢印B方向)へ延びる拡張位置(図2、図5、図6(a)及び図7(a)参照)との間で回転移動可能に構成されており、拡張位置にあるときに、外方へ突出した記録紙Pを支持する。つまり、排紙補助トレイ35を収納位置とすることで、記録紙載置部が排紙トレイ10bのみにより形成される基準状態となり、排紙補助トレイ35を拡張位置とすることで、記録紙載置部が排紙トレイ10bと排紙補助トレイ35とにより形成される拡張状態となる。このように、排紙補助トレイ35の位置を変えることにより、記録紙載置部の状態を変更可能に構成されている。
また、第2収納部34の底面には、わずかに上方へ突出したリブ36,36が形成されており(図5及び図6(a)参照)、排紙補助トレイ35が収納された状態でその排紙補助トレイ35の下面に当接することで、第2収納部34の両側端部に設けられたリブ40,40と、排紙補助トレイ35の両側端に設けられたリブ47,47とが、面一となるように構成されている(図6(b)参照)。
一方、排紙補助トレイ35は、その拡張位置では、補助支持部材33の把持用開口部42における給紙方向(矢印A方向)上流側の内側部に当接することで、排紙方向(矢印B方向)の下流側が上流側より高くなる傾斜状態が維持される(図2、図6(a)及び図7(a)参照)。この傾斜状態により、上方に位置する排紙トレイ10bから突出した記録紙Pの端部を受け止めやすくなっている。しかも、把持用開口部42の内側部が、排紙補助トレイ35の傾斜状態の保持に利用されるので、上記傾斜状態を保持するための特別な構造の付加が不要となる。なお、排紙補助トレイ35の回転軸となる枢軸38(図5、図7参照)から遠い側の端部には、排紙補助トレイ35を回動させる際に、これをつまみやすくするために、回動用切欠部46が設けられている(図5及び図6参照)。
また、本実施形態の多機能装置1は、排紙補助トレイ35の位置を検知可能に構成されている。
図8は、排紙補助トレイ35の位置を検知する構成を説明するための説明図である。具体的には、(a)は、補助支持部材33及び排紙補助トレイ35が収納された状態での給紙カセット3の模式的な断面図であり、(b)は、(a)の状態から補助支持部材33が引き出された状態での給紙カセット3の模式的な断面図であり、(c)は、(b)の状態から排紙補助トレイ35が拡張位置へ回転移動された状態での給紙カセット3の模式的な断面図である。
同図に示すように、給紙カセット3の下部には、排紙補助トレイ35の位置を検知するための補助トレイセンサ(スイッチ)112が設けられている。この補助トレイセンサ112は、主走査方向に延びる回転軸112bを中心に揺動可能な板状の突出片112aを備えており、この突出片112aが補助トレイセンサ112本体側(図8でいう下側)に押し込まれている状態でオンし、突出片112aが押し込まれていない状態でオフする構成のものである。
一方、給紙カセット3の底板31には長孔状の貫通孔31aが設けられており、また、補助支持部材33には本補助支持部材33の引き出し方向に沿った直線状の貫通孔37(図5、図6(a)参照)が設けられており、底板31の貫通孔31aと補助支持部材33の貫通孔37とは、補助支持部材33の引き出し位置に関係なく連通するように構成されている。そして、補助トレイセンサ112の突出片112aは、貫通孔31a及び貫通孔37を貫通した状態で、排紙補助トレイ35に直接接触するようになっている。このような構成により、排紙補助トレイ35が収納位置の状態では(図8(a),(b))、排紙補助トレイ35により突出片112aが補助トレイセンサ112本体側に押し込まれ、補助トレイセンサ112がオン状態となる。一方、排紙補助トレイ35が拡張位置の状態では(図8(c))、排紙補助トレイ35により突出片112aが押し込まれないため、補助トレイセンサ112がオフ状態となる。このため、本多機能装置1では、補助トレイセンサ112による検知結果に基づき、排紙補助トレイ35の位置(換言すれば、記録紙載置部の状態)を判断することができる。
なお、突出片112aは、補助トレイセンサ112本体側に押し込まれることによりその補助トレイセンサ112本体内に完全に収納される位置まで移動可能に構成されている。このため、給紙カセット3の着脱時には、突出片112aが補助トレイセンサ112本体内に押し込まれて収納されることとなり、着脱が阻害されない。
次に、本実施形態の多機能装置1の制御系の構成について説明する。
図9は、多機能装置1の制御系の構成を表すブロック図である。
同図に示すように、この制御系は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104、及び、これらを接続するバス105からなるマイクロコンピュータを中心に構成されている。また、バス105には、各種センサからの情報を取り込み、そのデータを高速に処理するとともに、各種アクチュエータを駆動制御するためのASIC(Application Specific Integrated Circuit)110が接続されている。
そして、ASIC110には、給紙された記録紙Pの位置を検知するためのレジセンサ111、排紙補助トレイ35の位置を検知するための補助トレイセンサ112、駆動ローラ50の回転量を検知するためのロータリエンコーダ113、キャリッジ5の移動量を検知するためのリニアエンコーダ114が接続されている。
また、ASIC110には、記録ヘッド4から所定のタイミングでインクを記録紙Pに対して選択的に吐出させるための駆動回路121と、CRモータ131を駆動することにより、記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5を主走査方向(左右方向)に移動させるための駆動回路122と、上述した給紙ローラ6b、駆動ローラ50及び排紙ローラ28を回転駆動する駆動源となるLFモータ132を駆動することにより、記録紙Pを搬送するための駆動回路123とが接続されている。
ここで、給紙ローラ6b、駆動ローラ50及び排紙ローラ28は、LFモータ132からの回転駆動力が伝達されることにより一斉に回転するが、給紙ローラ6bが給紙カセット3から記録紙Pを給紙する方向に回転している状態では、駆動ローラ50及び排紙ローラ28は、記録紙Pを排紙側へ搬送する方向(以下「搬送回転方向」という。)とは逆方向に回転するように構成されており、LFモータ132の回転方向を逆転することにより、駆動ローラ50及び排紙ローラ28が搬送回転方向に回転するように構成されている。つまり、給紙ローラ6bの回転によって給紙カセット3から記録紙Pが給紙される状態においては、駆動ローラ50が搬送回転方向とは逆方向に回転しており、これにより給紙カセット3から給紙された記録紙Pの先端が駆動ローラ50及びニップローラ51からなる搬送(レジスト)ローラに当接してその斜行が矯正されることとなる。さらに、LFモータ132から給紙ローラ6bへの回転駆動力伝達経路は、回転駆動力を伝達する伝達状態と、回転駆動力を伝達しない非伝達状態とに切り替え可能に構成されており、LFモータ132から給紙ローラ6bへは、記録紙Pの給紙動作を行う場合にのみ回転駆動力が伝達される。
一方、ASIC110には、上述した密着型イメージセンサ(CIS)17が接続されており、密着型イメージセンサ17により読み取られた原稿の画像データが入力される。
さらに、ASIC110には、操作パネル部14の操作ボタン群14aでの入力操作により入力される使用者からの情報をASIC110へ入力し、ASIC110からの表示指令に従い操作パネル部14の液晶表示部14bに各種メッセージ等を表示するためのパネルインターフェイス(パネルI/F)124が接続されている。
加えて、ASIC110には、図示しないパーソナルコンピュータなどの外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介して通信を行うためのパラレルインターフェイス(パラレルI/F)125やUSBインターフェイス(USBI/F)126、PSTN(公衆交換電話網)を介して通信を行うためのNCU(Network Control Unit)127等も接続されている。また、NCU127には、PSTNからNCU127に入力された通信信号を復調するとともに、NCU127からファクシミリ送信等で外部へ送信するデータを通信信号に変調するためのモデム128が接続されている。
このように構成された本実施形態の多機能装置1においては、CPU101及びASIC110の動作によって、プリンタ機能、コピー機能、スキャナ機能及びファクシミリ機能が実現される。
例えば、プリンタ機能、コピー機能及びファクシミリ機能において、記録紙Pに画像を記録する場合には、まず、LFモータ132を駆動することにより給紙ローラ6bを回転させ、給紙カセット3から記録紙Pを給紙する。このとき、駆動ローラ50及び排紙ローラ28は搬送回転方向とは逆方向に回転しており、給紙ローラ6bによって搬送された記録紙Pの先端が駆動ローラ50及びニップローラ51からなる搬送(レジスト)ローラに当接してその斜行が矯正される。続いて、LFモータ132から給紙ローラ6bへの回転駆動力伝達経路を非伝達状態として給紙ローラ6bの回転を停止させ、更にLFモータ132の回転を逆方向に切り替えて駆動ローラ50及び排紙ローラ28を搬送回転方向に回転させることによって、記録紙Pを記録部7へ給紙する。こうして記録部7へ給紙された記録紙Pに対し、記録ヘッド4が搭載されたキャリッジ5を主走査方向(左右方向)に移動させつつ記録ヘッド4からインクを吐出する動作と、その記録紙Pを所定量搬送する動作とを交互に繰り返すことにより、画像データの表す画像を記録する。そして、記録紙Pへの画像の記録が完了すると、排紙ローラ28の回転により記録紙Pを排紙トレイ10bへ排出する。
ところで、記録紙Pを排紙ローラ28により排紙トレイ10bへ排出する際の記録紙Pの搬送速度(排出速度)は、記録紙Pへの画像の記録処理に要する時間を短縮するという面では、できるだけ高速にすることが好ましいが、記録紙Pの排出速度を高速にするほど排紙トレイ10bに排出された記録紙Pの整列性が悪くなる傾向にあり、排紙トレイ10bから記録紙Pが落下するという問題が生じ得るため、従来のこの種のプリンタでは、排紙補助トレイ35が収納位置の状態を基準にして記録紙Pの排出速度が低めに設定されていた。しかしながら、排紙補助トレイ35が拡張位置の状態においてまで低い排出速度で記録紙Pを排出することは、記録紙Pへの画像の記録処理に要する時間が長くなる要因となる。
そこで、本実施形態の多機能装置1では、排紙補助トレイ35の位置に応じて記録紙Pの排出速度を変えることにより、記録紙Pが排紙トレイ10bから落下することを防止しつつ、記録紙Pへの画像の記録処理に要する時間の短縮を図るようにしている。
以下、このような制御を実現するために多機能装置1のCPU101が行うプリント処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
このプリント処理が開始されると、まずS101で、初期化処理が行われ、排紙ローラ28による記録紙Pの排出速度が、第1の排出速度に設定される。ここで、第1の排出速度とは、排紙補助トレイ35が収納位置の場合(記録紙載置部が基準状態である場合)を基準に設定された排出速度である。
続いて、S102では、記録紙Pへの画像の記録処理を開始するための記録指示がされたか否かが判定される。なお、この記録指示は、例えば、パーソナルコンピュータでの記録開始操作、操作パネル部14における原稿コピーの開始操作、ファクシミリデータの受信等により入力される。
続いて、S103では、補助トレイセンサ112による検知結果に基づき、記録紙載置部が基準状態であるか否かが判定される。
このS103で、記録紙載置部が基準状態でない(拡張状態である)と判定された場合には、S104へ移行され、排紙ローラ28による記録紙Pの排出速度が、第2の排出速度に設定された後、S105へ移行される。ここで、第2の排出速度とは、排紙補助トレイ35が拡張位置の場合(記録紙載置部が拡張状態である場合)を基準に設定された排出速度であり、第1の排出速度よりも速い速度である。
一方、S103で、記録紙載置部が基準状態であると判定された場合には、そのままS105へ移行される。つまり、排出速度が第1の排出速度に設定されたままとなる。
S105では、記録紙Pの給紙動作及び記録紙Pへの画像の記録動作が行われる。
最後に、S106で、設定されている排出速度により記録紙Pの排出動作が行われた後、本プリント処理が終了される。つまり、排紙補助トレイ35が収納位置の場合(記録紙載置部が基準状態である場合)には、第1の排出速度で記録紙Pの排紙が行われ、排紙補助トレイ35が拡張位置の場合(記録紙載置部が拡張状態である場合)には、第1の排出速度よりも高速な第2の排出速度で記録紙Pの排紙が行われる。
以上説明したように、本実施形態の多機能装置1では、記録紙載置部が拡張状態である場合には、基準状態である場合に比べ、記録紙Pの排出速度を速くする。このため、本多機能装置1によれば、記録紙Pが排紙トレイ10bから落下することを防止しつつ、記録紙Pの排出動作に要する時間を短縮することができる。また、本多機能装置1では、排紙トレイ10bにより形成される記録紙載置部が、排紙補助トレイ35により記録紙Pの排出方向(矢印B方向)へ拡張(延長)されるため、記録紙Pが排紙トレイ10bから落下することを効果的に防止することができる。特に、本多機能装置1のように、ファクシミリ機能を有したものでは、記録紙Pが排紙トレイ10bから落下することは記録紙Pの紛失によるトラブルを招くおそれがあるため、記録紙Pの落下を防止することによる効果が高い。
また、本多機能装置1では、排紙補助トレイ35が拡張位置であるか否かを、補助トレイセンサ112による検知結果に基づき判定するようにしているため、例えば使用者からの入力操作により入力された情報に基づき判定する構成に比べ、排紙補助トレイ35の状態を正確に判定することができる。
さらに、本多機能装置1は、プリンタ機能がインクジェット式のものである(つまり、本多機能装置1はインクジェットプリンタでもある)ため、記録紙Pの排出動作に要する時間を短縮することにより、記録紙Pへの画像の記録処理に要する時間を効果的に短縮することができる。このため、大量の記録紙Pに画像の記録を行うような環境(例えばビジネス環境)において特に効果が高い。
加えて、本多機能装置1では、給紙ローラ6bが給紙カセット3から記録紙Pを給紙する方向に回転している状態では、その構造上、排紙ローラ28は搬送回転方向とは逆方向に回転する。このため、排出速度が十分でないと、排出したはずの記録紙Pの後端が排紙ローラ28に接触したままの状態となり、排出動作後の記録紙Pの給紙動作において排紙ローラ28が搬送回転方向とは逆方向に回転することにより記録紙Pが排紙ローラ28によって引き込まれてしまい(逆搬送)、紙詰まりが発生するという問題が生じ得るが、本多機能装置1では、このような問題を生じにくくすることができる。
なお、上記実施形態の多機能装置1では、排紙ローラ28が、本発明の排出手段に相当し、排紙トレイ10b及び排紙補助トレイ35が、本発明の媒体載置手段に相当し、補助トレイセンサ112が、本発明の検知手段に相当し、プリント処理(図10)におけるS103及びS104の処理が、本発明の排出速度制御手段に相当する。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態の多機能装置1では、排紙補助トレイ35が拡張位置であるか否かの判定を、排紙補助トレイ35との接触状態に基づきその位置を検知する構成の補助トレイセンサ112の検知結果に基づき行うようにしているが、これに限定されるものではなく、排紙補助トレイ35の位置を非接触で検知する光学的なセンサ等、周知のセンサ類を用いることができる。
また、排紙補助トレイ35が拡張位置であるか否かの判定は、こうしたセンサ類を用いずに行うようにすることも可能である。例えば、排紙補助トレイ35を拡張位置で使用しているか否かを、操作パネル部14の操作ボタン群14a(入力手段に相当)での入力操作により使用者自身が入力する構成とする。このようにすれば、プリント処理(図10)におけるS103で、補助トレイセンサ112による検知結果に基づき排紙補助トレイ35が拡張位置であるか否かを判定する処理に代えて、使用者からの入力操作により入力された記録紙載置部の状態に関する情報に基づき排紙補助トレイ35が拡張位置であるか否かを判定する処理を行うことで、センサを用いない構成であっても上記実施形態の多機能装置1と同様の効果を得ることができる。なお、使用者からの入力操作は、操作パネル部14の操作ボタン群14aで行うことに限ったものではなく、例えばパーソナルコンピュータで行うようにしてもよい。
一方、上記実施形態の多機能装置1では、排紙補助トレイ35が収納位置と拡張位置との間で回転移動する構成としているが、これに限ったものではなく、例えばスライド移動する構成としてもよい。また、上記実施形態の多機能装置1では、排紙補助トレイ35が給紙カセット3の補助支持部材33に設けられており、排紙トレイ10bと互いに接触しない位置関係となっているが、これに限ったものではなく、例えば、排紙補助トレイと排紙トレイとが一体で構成されており、排紙補助トレイを排紙トレイから引き出す等により記録紙載置部を拡張する構成であってもよい。
さらに、上記実施形態の多機能装置1では、排紙補助トレイ35を収納位置及び拡張位置のうちのいずれか一方に位置させることで、記録紙載置部を基準状態と拡張状態とに変更可能に構成されているが、これに限ったものではなく、基準状態に対する拡張度合いが異なる複数段階の拡張状態に変更可能な構成としてもよい。例えば、図11に示すように、排紙補助トレイ35を記録紙Pの排出方向へ更に延長可能な補助部材41を設けることにより、記録紙載置部の拡張状態を、第1拡張状態(図11(a))と、この第1拡張状態よりも拡張された第2拡張状態(図11(b))とに変更することが可能となる。
ここで、このような構成において好適なプリント処理の一例について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、記録紙載置部の状態を使用者からの入力操作により入力された情報に基づき判定する処理を例示するが、記録紙載置部の状態をセンサ等による検知結果に基づき判定する処理とすることも可能である。
このプリント処理が開始されると、まずS201で、初期化処理が行われ、排紙ローラ28による記録紙Pの排出速度が、第1の排出速度に設定される。ここで、第1の排出速度とは、記録紙載置部が基準状態である場合を基準に設定された排出速度である。
続いて、S202では、記録紙Pへの画像の記録処理を開始するための記録指示がされたか否かが判定される。なお、この記録指示は、例えば、パーソナルコンピュータでの記録開始操作、操作パネル部14における原稿コピーの開始操作、ファクシミリデータの受信等により入力される。
続いて、S203では、使用者からの入力操作により入力された記録紙載置部の状態に関する情報に基づき、記録紙載置部が基準状態であるか否かが判定される。
このS203で、記録紙載置部が基準状態でないと判定された場合には、S204へ移行され、記録紙載置部の拡張状態が第1拡張状態であるか第2拡張状態であるかが判定される。そして、S205において、排紙ローラ28による記録紙Pの排出速度が、S204で判定された記録紙載置部の拡張状態に応じた排出速度に設定された後、S206へ移行される。具体的には、記録紙載置部の拡張状態が第1拡張状態であれば、第1の排出速度よりも高速の第2の排出速度に設定され、第2拡張状態であれば、第2の排出速度よりも更に高速の第3の排出速度に設定される。
一方、S203で、記録紙載置部が基準状態であると判定された場合には、そのままS206へ移行される。つまり、排出速度が第1の排出速度に設定されたままとなる。
S206では、記録紙Pの給紙動作及び記録紙Pへの画像の記録動作が行われる。
最後に、S207で、設定されている排出速度により記録紙Pの排出動作が行われた後、本プリント処理が終了される。つまり、記録紙載置部の拡張度合いが大きいほど、速い排出速度で記録紙Pの排紙が行われる。このようにすることで、記録紙Pの排出動作に要する時間(ひいては、記録紙Pへの画像の記録処理に要する時間)を効率よく短縮することができる。
一方、上記実施形態では、排紙トレイ10bが給紙カセット3に設けられた構成の多機能装置1を例示しているが、本発明は、給紙カセット(給紙トレイ)と排紙トレイとが別々の位置に設けられた構成にも適用できることは言うまでもない。
実施形態の多機能装置の斜視図である。 実施形態の多機能装置の側断面図である。 画像読取装置を除いた状態での多機能装置の部分平面図である。 給紙カセットの斜視図である。 給紙カセットの平面図である。 補助支持部材が引き出された状態での給紙カセットの斜視図である。 給紙カセットの側断面図である。 排紙補助トレイの位置を検知する構成を説明するための説明図である。 多機能装置の制御系の構成を表すブロック図である。 実施形態のプリント処理のフローチャートである。 記録紙載置部を複数段階の拡張状態に変更可能な構成とした変形例の説明図である。 変形例のプリント処理のフローチャートである。
符号の説明
1…多機能装置、3…給紙カセット、4…記録ヘッド、5…キャリッジ、6b…給紙ローラ、7…記録部、10b…排紙トレイ、14…操作パネル部、14a…操作ボタン群、14b…液晶表示部、28…排紙ローラ、31…底板、31a…貫通孔、32…側板、33…補助支持部材、34…第2収納部、35…排紙補助トレイ、37…貫通孔、38…枢軸、39…第1収納部、50…駆動ローラ、51…ニップローラ、101…CPU、102…ROM、103…RAM、110…ASIC、112…補助トレイセンサ、112a…突出片、132…LFモータ、309…ロータリエンコーダ、P…記録紙

Claims (6)

  1. 被搬送媒体を載置可能な媒体載置部へその被搬送媒体を排出する排出手段と、
    前記媒体載置部を形成するとともに、その媒体載置部の状態を、基準状態とこの基準状態に比べ被搬送媒体の排出方向へ拡張された拡張状態とに変更可能に構成された媒体載置手段と、
    前記媒体載置部の状態を判断し、前記媒体載置部の状態が前記拡張状態である場合には、前記基準状態である場合に比べ、前記排出手段による被搬送媒体の排出速度を速くする排出速度制御手段と、
    を備えたことを特徴とする排出装置。
  2. 請求項1に記載の排出装置において、
    前記媒体載置手段は、排出トレイと、前記排出トレイに対する位置を変更可能な補助トレイとを備え、前記補助トレイを所定の収納位置とすることで前記媒体載置部が前記排出トレイのみにより形成される基準状態となり、前記補助トレイを前記収納位置よりも被搬送媒体の排出方向側の拡張位置とすることで前記媒体載置部が前記排出トレイ及び前記補助トレイにより形成される拡張状態となるように構成されており、
    前記補助トレイは、前記拡張位置において被搬送媒体の排出方向の下流側がその上流側よりも高くなる傾斜状態となること
    を特徴とする排出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排出装置において、
    前記媒体載置部の状態を検知する検知手段を備え、
    前記排出速度制御手段は、前記検知手段による検知結果に基づき前記媒体載置部の状態を判断すること
    を特徴とする排出装置。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の排出装置において、
    前記媒体載置部の状態に関する情報が入力される入力手段を備え、
    前記排出速度制御手段は、前記入力手段に入力された情報に基づき前記媒体載置部の状態を判断すること
    を特徴とする排出装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の排出装置において、
    前記媒体載置手段は、前記媒体載置部の状態を、前記基準状態に対する拡張度合いが異なる複数段階の拡張状態に変更可能に構成されており、
    前記排出速度制御手段は、前記媒体載置部の拡張度合いが大きいほど、前記排出手段による被搬送媒体の排出速度を速くすること
    を特徴とする排出装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の排出装置を備え、
    前記被搬送媒体として、画像を記録した被記録媒体を排出するように構成されていること
    を特徴とするインクジェットプリンタ。

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