JP4792492B2 - 金型装置 - Google Patents

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本発明は、例えば、射出成型用金型、ダイキャスト金型、プレス金型等に空気増圧装置を組み込んだ金型装置に関する。
射出成型用金型、ダイキャスト金型、プレス金型等に組み込まれる空気増圧装置は、本出願人が特許文献1として出願している。この特許文献1は、固定側金型と可動側金型等の開閉装置に装着して外部からの押圧力でピストンを押し込むことにより、開閉装置の開閉に連動して1サイクル毎にエアーを供給(放出)することができる。また、金型の開閉の1回毎に圧縮されたエアーは、その都度、必要量消費され、余剰エアーは第1の室に戻される。そして、第1の室内に残留した余剰エアーは元の圧力に膨張し、新しく供給されるエアーの量がその分減じられるだけで、再度圧縮される。供給されるエアー圧と吐出量は任意な値に初期設定され、一定に持続されるため、空圧機器の機能及び確実な作動を得るために圧力値、圧力の精度の要求に対応できる。
従って、一般に工場等に設置されているエアータンク等のエアー供給装置からのエアーあるいは大気を設定圧に圧縮して高品質のエアーを供給することができる。しかも、金型等の開閉装置に装着することにより、駆動源を必要とすることなく、開閉に連動してエアーを増圧して目的部位へ安全に供給できる。
特開2001−59476号公報
前記特許文献1は、金型の外部に空気増圧装置を設けているために、金型装置が大型化し、エアー配管も複雑化するという問題がある。
本発明は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、金型装置に一体的に組み込むことができ、小型化を図ることができ、しかも固定側金型と可動側金型との位置決めが確実に行なえる金型装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、固定側金型13と、この固定側金型13から突設された少なくとも複数本のガイドピン16と、これらガイドピン16に案内され、前記固定側金型13に対して進退可能な可動側金型15と、前記ガイドピン16の少なくとも2本のガイドピン16に代って組み込まれた空気増圧装置18とからなる金型装置であって、
前記空気増圧装置18は、前記固定側金型13もしくは可動側金型15のいずれか一方に設けられ、先端部にテーパガイド部65を有するシリンダ31と、前記固定側金型13もしくは可動側金型15の他方に設けられ、金型の型締め時に前記テーパガイド部65と嵌合して前記固定側金型13と可動側金型15とを位置決めするテーパガイド受け部66を有するブッシュ19と、前記シリンダ31に設けられ、給気通路35及び吐出通路40に連通する第1の室36と、前記シリンダ31の内部に設けられ軸方向に進退自在な第2の室61を有するピストン32と、前記ピストン32の内部に設けられ軸方向に進退自在で、前進時に前記ピストン32と一体的に移動し、後退時に第1の室36にこれと区画された第3の室67を形成するフリーピストン52と、前記フリーピストン52を前進方向に付勢する付勢手段62と、前記第2の室61と前記吐出通路40とを連通する連通路48とを具備し、前記給気通路38からエアーが第1の室36に給気されたとき、ピストン32が後退して第1の室36が拡大するとともに、エアーが前記吐出通路40及び連通路48を介して第2の室61に充填され、前記ピストン32が前記固定側金型13、可動側金型15の型締め手段によってシリンダ31内に押し込まれたとき、第1の室36のエアーが圧縮されるとともに、前記フリーピストン52が付勢手段62に打ち勝って後退してエアー圧が増圧された第3の室67を形成し、この増圧されたエアーを前記吐出通路40から放出するようにしたことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の前記シリンダ31の吐出通路40から放出されるエアーは、方向制御バルブ71を介してゲートバルブ用駆動機構25に供給され、ゲートバルブ用駆動機構25を駆動することを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記シリンダ31の吐出通路40から放出されるエアーは、方向制御バルブ72を介してアンダーカット用エアーシリンダ29に供給され、アンダーカット用エアーシリンダ29を駆動することを特徴とする。
本発明によれば、ガイドピンに代って固定側金型、可動側金型のいずれか一方に空気増圧装置を組み込むことにより、テーパガイド部とブッシュのテーパガイド受け部が嵌合し、固体側金型に対して可動側金型が位置決めされるという効果がある。さらに、固体側金型と可動側金型との型締めを利用して空気増圧装置によって増圧されたエアーによってゲートバルブ用駆動機構やアンダーカット用エアーシリンダを駆動できるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は第1の実施形態を示し、(a)は金型装置としての射出成形金型の側面図、(b)はA−A線に沿う断面図、図2は金型装置の縦断側面図である。図1に示すように、金型装置11は固定側プラテン12に設けられた固定側金型13と、可動側プラテン14に設けられた可動側金型15とから構成されている。固定側金型13の四隅のうち、対角位置の2箇所にはガイドピン16が可動側金型15方向に突設され、可動側金型15にはガイドピン16が嵌合されるガイド孔17が対向して設けられている。可動側金型15で、残りの対角位置の2箇所には後述する空気増圧装置18が設けられ、固定側金型13には空気増圧装置18と対向するブッシュ19が設けられている。
図2に示すように、固定側金型13にはキャビティ20が設けられ、可動側金型15にはコア21が設けられ、キャビティ20とコア21との間には成形品を成形するための加熱溶融樹脂が充填される空間部22が設けられている。固定側金型13にはホットランナーブロック23及び空間部22に連通するゲート24が設けられている。このゲート24はゲートバルブ用駆動機構25によって進退するゲートバルブピン26によって開閉されるようになっている。
さらに、キャビティ20の隣側における固定側金型13には成形品のアンダーカット部27に対して進退自在な進退部材28が設けられ、この進退部材28はアンダーカット用エアーシリンダ29のロッド30に連結されている。そして、アンダーカット用エアーシリンダ29の駆動により進退部材28が空間部22に対して進退するようになっている。
次に、空気増圧装置18について図3〜図5に基づいて説明する。空気増圧装置18は円筒状のシリンダ31を備えており、このシリンダ31の一端部には閉塞部31aが設けられ、他端部には開口部31bが設けられている。シリンダ31にはその開口部31b側から円筒状のピストン32が軸方向に進退自在に挿入されている。シリンダ31の閉塞部31aには給気バルブ33と吐出バルブ34が設けられている。
給気バルブ33は給気通路35を介してシリンダ31の第1の室36に連通している。給気通路35にはボール37とばね38とからなる逆止弁39が設けられ、第1の室36へのエアー給気のみを許容している。逆止弁39の上流側は大気に開口した給気口金39aが設けられている。吐出バルブ34は吐出通路40を介してシリンダ31の第1の室36に連通している。吐出通路40にはボール41とばね42とからなる逆止弁43が設けられ、第1の室36からのエアー吐出のみを許容している。逆止弁43の下流側には吐出口金43aが設けられている。
また、シリンダ31の閉塞部31aの軸心部には取付け孔44が設けられ、この取付け孔44にはシリンダ31の軸心を通って開口部31b方向に向かって突出するセンターチューブ45が設けられている。このセンターチューブ45は基端部がOリング46を介して取付け孔44にシールされ、固定部材47によって閉塞部31aにねじ込み固定されている。さらに、センターチューブ45には先端側が開口する連通路48が設けられ、この連通路48は基端部に設けられた連通孔49及び閉塞部31aに設けられた迂回路49aを介して逆止弁43の下流側の吐出口金43aと連通している。
前記ピストン32はシリンダ31の開口部31bに設けられたシールパッキン50によってシールされているとともに、ピストン32の外周部に設けられたパッキン51によってシリンダ31の内周面とシールされている。ピストン32の内方端部にはピストン32に対して軸方向に移動自在なフリーピストン52が嵌入され、このフリーピストン52はその外周部に設けられた鍔部53とピストン32の内周部に設けられた環状突部54との当接によってピストン32の基端側へのストロークが規制されている。
フリーピストン52の軸心にはセンターチューブ45と嵌合する貫通孔55及びこの貫通孔55より大径の座ぐり孔56が設けられている。貫通孔55の内周面にはシールパッキン57が設けられ、センターチューブ45とシールされている。センターチューブ45の先端部にはねじ部45aが形成され、このねじ部45aには座ぐり孔56の内部においてダブルナット58が螺合され、センターチューブ45に対してフリーピストン52が連結されている。さらに、ダブルナット58と座ぐり孔56の底面との間にはストッパラバー59が介在され、ダブルナット58によってフリーピストン52がピストン32の先端側へのストロークが規制されている。なお、60はフリーピストン52とピストン32の内周面との間をシールするパッキンである。
前述したように、ピストン32の内方端部にフリーピストン52を設けることにより、ピストン32の内部に密閉された第2の室61が形成されている。第2の室61はセンターチューブ45の連通路48を介して連通孔49に連通している。第2の室61の内部にはフリーピストン52をピストン32の基端側に向かって付勢する付勢手段としてのコイルスプリング62が設けられ、このコイルスプリング62はピストン32にねじ込まれたピストンキャップ63によって保持されている。ピストンキャップ63には合成樹脂材料等の緩衝材によって形成された保護キャップ64が固定されている。
さらに、シリンダ31の開口部31b側の先端部の外周面には先端側に向かって先細のテーパガイド部65が設けられている。このテーパガイド部65は前述した固定側金型13に設けられたブッシュ19と対向しており、ブッシュ19の先端部の内周面にはテーパガイド部65と嵌合可能なテーパガイド受け部66が設けられている。そして、固体側金型13と可動側金型15との型締め時にテーパガイド部65とテーパガイド受け部66が嵌合し、固体側金型13に対して可動側金型15が位置決めされるようになっている。さらに、ブッシュ19の内部にはストッパーピン68が設けられ、このストッパーピン68は固定側金型13に設けられた固定ピン68aに対して連結されている。また、ストッパーピン68と固定ピン68aとの間には衝撃を緩和する緩衝材69が介在されている。
さらに、空気増圧装置18の吐出口金43aは配管70を介して例えば電磁バルブからなる第1の方向制御バルブ71と第2の方向制御バルブ72に接続されている。第1及び第2の方向制御バルブ71には第1の吐出口73、第2の吐出口74及び排気口75が設けられている。第1の方向制御バルブ71の第1の吐出口73及び第2の吐出口74は配管76a,76bを介して前記ゲートバルブ用駆動機構25に連通可能であり、第2の方向制御バルブ72の第1の吐出口73及び第2の吐出口74は配管77a,77bを介して前記アンダーカット用エアーシリンダ29に連通可能である。
ゲートバルブ用駆動機構25は、固定側金型13に設けられたシリンダ部78と、このシリンダ部78の内部に設けられたピストン部79とからなり、このピストン部79にはゲートバルブピン26の基端部が固定されている。シリンダ部78はピストン部79によって前側室78aと後側室78bとに区画され、前側室78aは配管76aと接続され、後側室78bは配管76bと接続されている。
アンダーカット用エアーシリンダ29は、固定側金型13に設けられたシリンダ部80と、このシリンダ部80の内部に設けられたピストン部81とからなり、このピストン部81にはロッド30の基端部が固定されている。シリンダ部80はピストン部81によって前側室80aと後側室80bとに区画され、前側室80aは配管77aと接続され、後側室80bは配管77bと接続されている。
次に、空気増圧装置18によってゲートバルブ用駆動機構25及びアンダーカット用エアーシリンダ29を駆動する場合について説明する。
固定側金型13と可動側金型15とが開いている状態においては、空気増圧装置18は図3(a)に示す状態にあり、給気バルブ33の逆止弁39は開放し、エアーは給気通路35を介してシリンダ31の第1の室36に供給される。このとき、フリーピストン52はコイルスプリング62によってピストン32の基端側に付勢されているため、フリーピストン52の鍔部53はピストン32の環状突部54と当接し、ピストン32と一体的となり、第1の室36のエアー圧によってピストン32は押圧されて第1の室36は徐々に拡大する。
一方、シリンダ31の第1の室36のエアー圧力によって吐出バルブ34の逆止弁43が開放し、第1の室36のエアーは迂回路49a、連通孔49及びセンターチューブ45の連通路48を介してピストン32の第2の室61に供給される。
この状態で、可動側プラテン14によって可動側金型15を閉じる方向に移動させると、ストッパーピン68が空気増圧装置18のピストン32の保護キャップ64に当接する。可動側金型15がさらに閉じる方向に移動すると、ピストン32はシリンダ31に押し込まれ、第1の室36のエアーは徐々に圧縮され、逆止弁43が開放されると、第1の室36のエアーは吐出通路40、迂回路49a、連通孔49及びセンターチューブ45の連通路48を介してピストン32の第2の室61に供給される。
このとき、シリンダ31のテーパガイド部65とブッシュ19のテーパガイド受け部66が嵌合し、固体側金型13に対して可動側金型15が位置決めされる。ピストン32はシリンダ31に押し込まれ、第1の室36のエアーは徐々に圧縮されることによって逆止弁43が開放されると、エアーは吐出口金43aから配管70を介して第1の方向制御バルブ71と第2の方向制御バルブ72に供給される。第1の方向制御バルブ71及び第2の方向制御バルブ72の第1の吐出口73は配管76b、77bを介してゲートバルブ駆動機構25及びアンダーカット用エアーシリンダ29の後部室78b,80bに連通しているため、ピストン部79,81が前進している。従って、ゲートバルブピン26が前進してゲート24を閉塞し、進退部材28は空間部22内に突出している。
可動側金型15がさらに閉じる方向に移動すると、固定側金型13に可動側金型15が当接して型締め状態となり、図3(b)に示すように、ピストン32がシリンダ31の閉塞部31aに当接すると、第1の室36の圧縮されたエアーがコイルスプリング62の付勢力に抗してフリーピストン52をピストン32の先端側へ押圧する。従って、ピストン32の基端部に、その内周壁で囲まれる第3の室67が形成され、この第3の室67に増圧されたエアーが滞留し、フリーピストン52がコイルスプリング62を圧縮する。
この状態で、第1の方向制御バルブ71を切換え、配管70が第2の吐出口74と連通すると、増圧されたエアーは配管76aを介してゲートバルブ用駆動機構25のシリンダ部78の前部室78aに供給され、後部室78bは第1の方向制御バルブ71の排気口75に連通する。従って、ピストン部79はシリンダ部78に内部で後退し、ゲートバルブピン26が後退してゲート24が開放される。従って、加熱溶融樹脂はゲート24を介して空間部22に充填され、空間部22の形状に倣った成形品が得られる。
空間部22に対する溶融樹脂の充填が完了すると、第1の方向制御バルブ71を切換え、配管70が第1の吐出口73と連通すると、増圧されたエアーは配管76bを介してゲートバルブ用駆動機構25の後部室78bに供給され、前部室78aは第1の方向制御バルブ71の排気口75に連通する。従って、ゲートバルブピン26が前進してゲート24が閉塞される。
空間部22内の溶融樹脂が冷却固化されたのち、固定側金型13と可動側金型15とを型開きする前に、第2の方向制御バルブ72を切換え、配管70が第2の吐出口74と連通すると、増圧されたエアーは配管77aを介してアンダーカット用エアーシリンダ29のシリンダ部80の前部室80aに供給され、後部室80bは第1の方向制御バルブ71の排気口75に連通する。従って、ピストン部81はシリンダ部80に内部で後退し、進退部材28が後退してアンダーカット部27から抜ける。
固定側金型13と可動側金型15とを型開きすると、給気口金39aから大気が給気され、給気バルブ33の逆止弁39はエアー圧力によって開放し、エアーは給気通路35を介してシリンダ31の第1の室36に供給される。このとき、フリーピストン52はコイルスプリング62によってピストン32の基端側へ付勢されているため、フリーピストン52はピストン32と一体的となり、第1の室36のエアー圧によってピストン32は押圧されて第1の室36は徐々に拡大する。また、第3の室67に残留したエアーは第1の室36に戻される。
前記第1の実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(a)ガイドピン16に代って設けた空気増圧装置18のシリンダ31のテーパガイド部65とブッシュ19のテーパガイド受け部66が嵌合し、固体側金型13に対して可動側金型15が位置決めされるという効果がある。
(b)金型装置の開閉に連動して1サイクル毎にエアーを供給(吐出)することができる。
(c)金型装置の開閉の1回毎に圧縮されたエアーは、ゲートバルブの開閉やアンダーカット部の部材の進退駆動として必要量消費され、余剰エアーは第1の室36に戻される。そして、第1の室36内に残留した余剰エアーは元の圧力に膨張し、新しく供給されるエアーの量がその分減じられるだけで、再度圧縮される。従って、余剰エアーが蓄積されることなく安全である。
(d)1サイクル毎にエアーは清算され、蓄積されないので、供給エアーをより高圧にできる。すなわち、金型に内蔵及び付設される空圧機器の高速作動、小型化やノズルのエアー噴射効果を高めることができる。
(e)供給されるエアー圧と吐出量は任意な値に初期設定され、一定に持続される。すなわち、空圧機器の機能及び確実な作動を得るために圧力値、圧力の精度の要求に対応できる。
(f)シリンダとピストンに不必要な過大荷重がかからない。また、エアー圧が過剰に高められることがない。
なお、前記第1の実施形態においては、空気増圧装置18を可動側金型15に設け、ブッシュ19を固定側金型13に設けたが、逆に空気増圧装置18を固定側金型13に設け、ブッシュ19を可動側金型15に設けてもよく、空気増圧装置18も2個に限定されるものではない。
図6は本発明の第2の実施形態を示す射出成形金型の縦断側面図であり、図2の第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明する。
金型装置11は固定側プラテン12に設けられた固定側金型13と、可動側プラテン(図示しない)に設けられた可動側金型15とから構成されている。固定側金型13にはキャビティ20に加熱溶融樹脂を充填するためのゲート24が設けられ、ゲート24はゲートバルブ用駆動機構25によって進退する。
キャビティ20はカップ型の成形品Aの底部に対向する固定キャビティプレート20a、成形品Aの外周部に対向する可動キャビティプレート20b及び成形品Aの内周部に対向するコアプレート20cとから構成されている。成形品Aの底部には固定キャビティプレート20a側に突出する複数(1個のみ図示)の脚部A1が設けられ、開口縁には鍔部A2が設けられている。さらに、可動キャビティプレート20bには成形品Aの脚部A1と嵌合する穴部及び成形品Aの底部の外周縁部と係合する第1の係合部20dと鍔部A2と係合する第2の係合部20eが設けられている。したがって、可動キャビティプレート20bが型開き方向(図6において下方)に移動したとき、第1の係合部20dと第2の係合部20eが成形品Aの係合して成形品Aを固定キャビティプレート20aから引き離し、脚部A1を固定キャビティプレート20aから抜き取る方向に作用するようになっている。
このように構成された金型装置11の固定側金型13の四隅のうち、対角位置の2箇所には空気増圧装置18が設けられている。空気増圧装置18は第1の実施形態と基本的には同一構造であるため説明を省略するが、異なる部分について説明すると、固定側金型13に設けられたシリンダ90を備えており、このシリンダ90にはピストン91が軸方向に進退自在に挿入されている。シリンダ90には給気ポート92と排気ポート93が設けられている。給気ポート92及び排気ポート93は第1の実施形態と同様にシリンダ90に連通している。
ピストン91にはピストンロッド94が固定され、このピストンロッド94は固定側金型13に設けられたブッシュ95にガイドされて軸方向に進退自在である。ピストンロッド94の先端部は固定側金型13から可動側金型15方向に突出しており、この突出部にはストリッパープレート96がボルト97によって固定されている。ストリッパープレート96は前記可動キャビティプレート20bの段差部98と係合しており、ストリッパープレート96の移動が可動キャビティプレート20bに伝達されて一緒に可動するように構成されている。
前記構成によれば、成形品Aを成形するキャビティ20内の溶融樹脂が冷却固化された後、固定側金型13と可動側金型15とを型開きする前に、離型補助として空気増圧装置18の給気ポート92からエアー給気を行なうと、シリンダ90内のピストン91が前進してピストンロッド94が矢印a方向に移動する。従って、ストリッパープレート96も同方向に移動し、固定側金型13とストリッパープレート96とが矢印b方向に型開きする。
ストリッパープレート96が移動すると、このストリッパープレート96と係合する可動キャビティプレート20bも同方向に移動するため、第1の係合部20dが成形品Aを固定キャビティプレート20aから引き離す方向に移動する。したがって、脚部A1は固定キャビティプレート20aの穴部から抜けるとともに、成形品Aの底部が固定キャビティプレート20aから離間する。
空気増圧装置18のシリンダ90内のピストン91が最大ストロークに到達すると、ピストンロッド94も停止し、ストリッパープレート96及びこのストリッパープレート96と係合する可動キャビティプレート20bも停止する。
空気増圧装置18の駆動が停止すると、第1の実施形態と同様に、固定側金型13と可動側金型15との型開きが行なわれるが、予め空気増圧装置18によってストリッパープレート96及び可動キャビティプレート20bを移動して成形品Aの脚部A1を穴部から抜き取るため、成形品Aの離型が容易に行なえることになる。
なお、前記実施形態においては、金型装置として射出成形金型について説明したが、射出成形金型に限定されず、プレス金型、ダイキャスト金型にも適用できる。
この発明の射出成形金型の第1の実施形態を示し、(a)は側面図、(b)はA−A線に沿う断面図。 同実施形態の射出成形金型の縦断側面図。 同実施形態の空気増圧装置を示す縦断側面図。閉塞部の横断面図。 同実施形態のシリンダの閉塞部の横断面図。 同実施形態を示し、図2のB部を拡大して縦断側面図。 この発明の第2の実施形態を示す射出成形金型の縦断側面図。
符号の説明
13…固体側金型、15…可動側金型、16…ガイドピン、18…空気増圧装置、19…ブッシュ、31…シリンダ、32…ピストン、35…給気通路、36…第1の室、40…吐出通路、48…連通路、52…フリーピストン、61…第2の室、62…コイルスプリング(付勢手段)、65…テーパガイド部、66…テーパガイド受け部、67…第3の室

Claims (3)

  1. 固定側金型と、この固定側金型から突設された少なくとも複数本のガイドピンと、これらガイドピンに案内され、前記固定側金型に対して進退可能な可動側金型と、前記ガイドピンの少なくとも2本のガイドピンに代って組み込まれた空気増圧装置とからなる金型装置であって、
    前記空気増圧装置は、前記固定側金型もしくは可動側金型のいずれか一方に設けられ、先端部にテーパガイド部を有するシリンダと、
    前記固定側金型もしくは可動側金型の他方に設けられ、金型の型締め時に前記テーパガイド部と嵌合して前記固定側金型と可動側金型とを位置決めするテーパガイド受け部を有するブッシュと、
    前記シリンダに設けられ、給気通路及び吐出通路に連通する第1の室と、
    前記シリンダの内部に設けられ軸方向に進退自在な第2の室を有するピストンと、
    前記ピストンの内部に設けられ軸方向に進退自在で、前進時に前記ピストンと一体的に移動し、後退時に第1の室にこれと区画された第3の室を形成するフリーピストンと、
    前記フリーピストンを前進方向に付勢する付勢手段と、
    前記第2の室と前記吐出通路とを連通する連通路とを具備し、
    前記給気通路からエアーが第1の室に給気されたとき、ピストンが後退して第1の室が拡大するとともに、エアーが前記吐出通路及び連通路を介して第2の室に充填され、
    前記ピストンが前記固定側金型、可動側金型の型締め手段によってシリンダ内に押し込まれたとき、第1の室のエアーが圧縮されるとともに、前記フリーピストンが付勢手段に打ち勝って後退してエアー圧が増圧された第3の室を形成し、この増圧されたエアーを前記吐出通路から放出するようにしたことを特徴とする金型装置。
  2. 前記シリンダの吐出通路から放出されるエアーは、方向制御バルブを介してゲートバルブ用駆動機構に供給され、ゲートバルブ用駆動機構を駆動することを特徴とする請求項1記載の金型装置。
  3. 前記シリンダの吐出通路から放出されるエアーは、方向制御バルブを介してアンダーカット用エアーシリンダに供給され、アンダーカット用エアーシリンダを駆動することを特徴とする請求項1記載の金型装置。
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