JP2018069704A - 装置 - Google Patents

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Makoto Suzuki
鈴木  誠
潤 中島
Jun Nakajima
潤 中島
陽介 荻野
Yosuke OGINO
陽介 荻野
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Abstract

【課題】設置自由度の高い装置を提供すること。【解決手段】分割構造の型22、26を相互に当接させる型締めにより樹脂成形品5を成形すると共に、型22、26を離間させる型開きにより樹脂成形品5を取り出し可能な射出成形機1であって、射出成形を実行する際の型締めあるいは型開きに際して動作する可動プラテン21の動きを流体に作用して正圧の圧力を生成する圧縮機構と、この圧縮機構が生成した正圧を利用し、型締めする際に型の位置を規制する位置決めピン150を突出させる位置決め機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、製品あるいは部品を取り扱うための装置に関する。
従来より、製品あるいは部品を取り扱うための装置として、部品を加工する装置や、製品を搬送する装置など様々な装置が活用されている。このような装置の中には、正圧あるいは負圧を利用して作動する機構を備える装置がある。例えば下記の特許文献1は、樹脂ボトルを把持するグリッパホイールの高さ位置をボトル形状に応じて変化させる機能を有する樹脂ボトルの搬送装置に関する文献であり、そこには、圧縮空気を動力源としてグリッパホイールの位置を変化させる構成が記載されている。
特開2016−064840号公報
しかしながら、前記従来の装置では、次のような問題がある。すなわち、圧縮空気を供給するために施設内に敷設された配管等に接続して運用されるため、配管等の敷設経路に沿って装置を設置する必要がある等、設置自由度が十分でないという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、圧力を利用して作動する機構を備えた装置であって、設置自由度を高めた装置を提供しようとするものである。
本発明は、動力を受けて動作する可動部を備える装置であって、
前記可動部の動きを流体に作用して正圧あるいは負圧の圧力を生成する第1の機構と、この流体の圧力を利用して作動する第2の機構と、を備えたことを特徴とする装置にある(請求項1)。
本発明の装置では、可動部の動きを利用して前記第1の機構が生成した圧力により前記第2の機構が作動する。この装置では、この第2の機構を作動させるための動力として、圧縮空気等の流体の圧力を外部から供給する必要がない。外部から作動流体を供給する必要がない装置であれば、作動流体を供給する経路等の制約を受けることなく自由度高く設置できる。
射出成形機(型開き時)の構成を示す説明図。 射出成形機(型締め時)の構成を示す説明図。 反転盤の正面図(A−A線矢視図)。 タンクの内圧を高めるためのウォームアップの説明図。 射出成形の流れを示す説明図。 その他の射出成形機の構成を示す説明図。
本発明における第1の機構は、製品や部品の作製あるいは取扱いのために動作する可動部の動きを利用して圧力を生成する機構であり、前記第2の機構は、製品や部品の作製あるいは取扱いのための機構であると良い(請求項2)。
製品の作製等のための可動部の動きにより生成された圧力を利用し、製品の作製等のための機構である前記第2の機構を作動させれば、製品の作製等に要するエネルギーを抑制できる。これにより省エネ効果が生じ、製品あるいは部品の製造コストを低減できる。
なお、製品や部品の取扱いとしては、搬送、保管、試験、梱包など、製品や部品を対象として実施される様々な工程が考えられる。また、製品等の作製のための可動部あるいは機構は、製品等を加工する可動部や加工する機構に限定されない。加工する可動部や加工する機構による製品等の加工を可能とするよう、その可動部や機構を移動させたり、支持したり、調整するなど間接的に製品等の作製に関与する可動部や機構であっても良い。この点、製品等の取扱いのための可動部や機構についても同様である。
本発明の装置は、分割構造の型を相互に当接させる型締めにより成形品を作製すると共に、型を離間させる型開きにより成形品を取り出し可能な装置であって、前記第1の機構は、前記型締めあるいは前記型開きに付随して動作する可動部の動きを流体に作用すると良い(請求項3)。
この場合には、成形に必要な型締めあるいは型開きに応じて圧力を生成できる。
さらに、第2の機構は、型の位置を規制する位置決め用の部材を所定の係合位置に変位させることで、型締めを行う型同士の相対的な位置精度を確保する位置決め機構であると良い(請求項4)。
この場合には、型締めあるいは型開きに由来する圧力を利用して前記位置決め用の部材を変位でき、これにより型締めの際の位置精度を確保できる。前記位置決め用の部材を変位させるための動力源等を別途設ける必要がなくなり、前記装置の構成をシンプルにできる。
前記第1の機構が利用する可動部は、製品や部品を搬送するための可動部であり、前記第2の機構は、前記流体の圧力を利用して搬送対象の製品や部品を保持するための機構であっても良い(請求項5)。
製品等を搬送する際には、製品等を保持する必要がある。前記流体の圧力を利用して保持する機構を実現すれば、搬送対象の製品等を保持するための動力源等を別途設ける必要がなくなり、前記装置をシンプルに構成できる。この場合の第2の機構としては、例えば、正圧により動作するアクチュエータ等を利用して製品等を機械的に把持するチャック機構であっても良く、負圧により製品等を吸着保持するバキューム機構であっても良い。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
樹脂材料の射出成形を行う射出成形機1を装置の一例として例示し、図1〜図6を用いて説明する。
図1及び図2に例示の射出成形機1は、分割構造の金型(型)22、26を型締めして形成されるキャビティ(空間)に樹脂材料を射出し、所定形状の製品や部品を成形する機械装置である。この射出成形機1は、金型22の反転盤23を備える回転式の多色成形機である。反転盤23の180度回転により2つの金型22を反転させ、型締めする相手方の金型26(261、262)を切り替えて射出工程を2度繰り返すことで2種類の樹脂材料による多色成形が可能となっている。
まず、射出成形機1の構成について簡単に説明する。射出成形機1は、上記の反転盤23を介在して可動側の金型22を保持する可動プラテン21と、固定側の金型26を保持する固定プラテン25と、を備えている。可動プラテン21を固定プラテン25に向けて前進させることで可動側の金型22を固定側の金型26に当接させて型締めできる。また、固定プラテン25から離れる側に可動プラテン21を後退させれば金型22、26を離間して型開きでき、樹脂成形品5の取り出しや、反転盤23の回転が可能になる。
固定プラテン25は、射出成形機1の骨格構造をなす図示しないフレーム(枠体)に固定され、可動プラテン21に対面する側の表面に2種類の金型261、262を保持している。可動側の2つの金型22が同じ仕様である一方、固定側の金型26である2種類の金型261、262は、型締め時のキャビティの大きさが相違している。図1及び図2中において上側に位置する小キャビティの金型261は、中間成形品51を成形するための第1の射出工程用の金型26である。下側に位置する大キャビティの金型262は、最終加工品としての樹脂成形品5を成形するための第2の射出工程用の金型26である。
また、固定プラテン25には、2基の射出ユニット31、32が取り付けられている。射出ユニット31、32が射出する樹脂材料は、固定プラテン25及び金型26を貫通する射出孔を経由して型締めされた金型22、26のキャビティに供給される。図1及び図2中、上側に位置する第1の射出ユニット31は、ポリプロピレンを射出するユニットであり、下側に位置する第2の射出ユニット32は、エラストマーを射出するユニットである。
射出ユニット31、32は、粒状の原材料を保持するホッパー310、320と、樹脂材料を射出するノズルを先端側に設けたシリンダ315、325と、を備えている。円筒状のシリンダ315、325には、樹脂材料を先端のノズルに向けて送り出す棒状の回転スクリュ317、327が内挿配置されていると共に、面ヒータ318、328が外周に配設されている。ホッパー310、320からシリンダ315、325に供給された原材料は、面ヒータ318、328の熱で溶融し、回転スクリュ317、327により混錬されてノズルに向けて送出される。
可動プラテン21は、可動側の金型22を保持する反転盤23を回転可能に軸支している。この可動プラテン21は、第1の駆動モータ181の出力軸がギア係合するボールネジを含む進退機構(図示略)を介して射出成形機1のフレーム(図示略)に支持されている。可動プラテン21は、この進退機構による進退駆動により固定プラテン25との間隙を拡縮でき、これにより型締め、型開きが実現される。
第1の駆動モータ181は、可動プラテン21を進退駆動するための動力を発生する動力源である。例えばステッピングモータである本例の第1の駆動モータ181は、制御ユニット180が出力する制御信号(パルス信号)に応じて1ステップずつ回転し、可動プラテン21の進退位置を高精度に制御可能である。
反転盤23は、固定プラテン25に対面するよう、可動プラテン21により回転可能に軸支されている。固定プラテン25側の反転盤23の表面には、回転中心を介して対向配置された2箇所に同じ仕様の金型22が取り付けられている。反転盤23の各金型22は、反転盤23の180度回転に応じて、固定側の2種類の金型261、262のうち型締めする相手方の金型26が交互に入れ替わる。
反転盤23の外周には、図3のごとく、全周に渡ってギア歯239が設けられている。このギア歯239には、第2の駆動モータ182により回転駆動される駆動ギア281が外接してギア係合している。また、反転盤23の外周面には、周方向において180度離隔する2箇所に、位置決め用のピン孔230が穿設されている。
反転盤23にギア係合する第2の駆動モータ182は、ステップ単位で回転制御可能なステッピングモータであり、制御ユニット180が制御信号(パルス信号)を出力する毎に1ステップずつ回転する。制御ユニット180側では、第2の駆動モータ182に対する制御信号の入力数をカウントすることで、反転盤23の回転位置を制御可能である。
位置決め用のピン孔230には、可動プラテン21側に固定されたピンシリンダ15に収容された位置決めピン150が嵌入する。位置決めピン150が反転盤23のピン孔230に嵌入することで、可動プラテン21に対する反転盤23の回転方向の位置を精度高く規制でき、高精度な型締めが可能となる。
つまり、本例の構成では、位置決め用の部材の一例をなす位置決めピン150、この位置決めピン150を進退可能に収容するピンシリンダ15、反転盤23の外周に穿設されたピン孔230等を利用し、型締めを行う金型同士の相対的な位置精度を確保する位置決め機構(第2の機構の一例。)が構成されている。そして、位置決めピン150がピン孔230に嵌入する位置が所定の係合位置となっており、位置決めピン150がこの係合位置に変位したときに、型締めする金型22、26同士の位置精度を確保できる。
本例の射出成形機1の技術的特徴のひとつは、位置決めピン150を進退させるための動力源にある。射出成形機1は、型開きを行う可動プラテン(可動部の一例)21の後退に応じて空気を圧縮する圧縮機構(第1の機構の一例。)を有し、位置決めピン150は、この圧縮機構が生成した圧縮空気により突出変位する。なお、ピンシリンダ15と位置決めピン150との間には、位置決めピン150をピンシリンダ15に押し込む方向に付勢する図示しない付勢手段が介設されている。ピンシリンダ15に圧縮空気が供給されていない場合には、この付勢手段により付勢されて位置決めピン150が後退する。
圧縮機構(第1の機構の一例。)は、円柱状の中空部を有するシリンダ11と、シリンダ11に内挿収容されて進退するピストン110と、を利用して構成されている。シリンダ11は、上記のごとく射出成形機1の図示しない枠体(フレーム)に固定されている一方、ピストン110は、可動プラテン21の進退に応じてシリンダ11内を往復する。ピストン110は、型締めを行う可動プラテン21の前進動作に応じてシリンダ11の中空部に空気(流体)を吸入し、型開きを行う可動プラテン21の後退動作に応じて空気を圧縮する。
シリンダ11の中空部は、逆止弁121A・Bを介して大気あるいはタンク100に連通している。逆止弁121Aは、大気から空気を吸入するためのチェックバルブであり、シリンダ11側から大気への圧縮空気の逆流を防止する。逆止弁121Bは、シリンダ11で圧縮した空気をタンク100に供給するためのチェックバルブであり、タンク100からシリンダ11への圧縮空気の逆流を防止する。
タンク100は、シリンダ11で圧縮した正圧の空気を貯える圧力容器である。上記の位置決め機構を構成するピンシリンダ15とタンク100との間の圧力経路には、圧力スイッチ131、リリーフバルブ132、レギュレータ133、ソレノイドバルブ136等が配置されている。圧力スイッチ131は、タンク100内の圧力が所定値(例えば0.9MPa)以上になったときにSW状態が切り替わるスイッチである。リリーフバルブ132は、規定の最大圧を超えたときに大気開放してタンク100の内圧を最大圧以下に抑えるためのバルブである。レギュレータ133は、タンク100の圧力を減圧し、位置決めピン150を突出させるのに適した駆動圧(例えば0.5MPa)をピンシリンダ15に作用する空圧機器である。ソレノイドバルブ136は、制御ユニット180の制御により開弁し、ピンシリンダ15に駆動圧力を作用する。
次に、上記の射出成形機1のウォームアップ、及び樹脂成形品5の連続成形の内容について説明する。
(ウォームアップ)
射出成形機1は、電源投入直後のコールド状態のとき、樹脂材料を溶融させて射出可能にすると共に、タンク100の内圧を上昇させるためのウォームアップを実施する必要がある。
射出ユニット31、32の回転スクリュ317、327を回転させて樹脂材料(原材料)を混錬しながら、シリンダ315、325の外周に配設された面ヒータ318、328に通電すると、シリンダ315、325内の樹脂材料を一様に加熱でき溶融状態にできる。
また、図4のように、可動プラテン21の進退動作の繰り返しにより上記の圧縮機構を構成するピストン110を往復させると、シリンダ11の内部で圧縮された空気をタンク100に送り込み内圧を上昇できる。なお、樹脂成形を行わないウォームアップ中は型締めの必要がないことから、型締めに対応する位置まで可動プラテン21を前進させず型締めの手前の位置(図4中の下図の位置。)を可動プラテン21のストローク端に設定すると良い。この場合には、型開き状態を維持しながら可動プラテン21を進退させて、タンク100の内圧を高くできる。型締めを行わなければ、金型22、26を傷めることがないので比較的高速に可動プラテン21を進退駆動でき、タンク100の内圧を速やかに昇圧できる。
射出ユニット31、32の樹脂材料が溶融状態となると共に、タンク100の内圧が所定値(0.9MPa)以上になればウォームアップを終了でき、樹脂成形を実施可能な状態となる。なお、制御ユニット180は、タンク100の内圧が所定値に到達したことを圧力スイッチ131のスイッチ状態により検知し、樹脂材料が溶融状態になったことを図示しない温度センサの出力信号により検知する。
(連続成形)
制御ユニット180による制御動作を主体として、樹脂成形を連続的に実施する手順を説明する。
図5(a)の型開きの状態から第1回目の射出成形を実行するに当たり、制御ユニット180は、まず、ソレノイドバルブ136(図1)を制御してピンシリンダ15に駆動圧を供給し、これにより位置決めピン150を突出変位させる。
ここで、図5(a)の状態では、反転盤23のピン孔230が位置決めピン150に一致するよう、駆動モータ182の制御により反転盤23の回転位置が制御されている。それ故、上記のように位置決めピン150を突出変位させれば、反転盤23のピン孔230に位置決めピン150を挿入できる。そして、ピン孔230の奥まで位置決めピン150が前進する嵌入の過程においては、位置決めピン150に対するピン孔230の位置合わせに応じて、反転盤23を回転方向に微調整でき回転位置の精度を高くできる。このように反転盤23の位置精度を高く確保した状態であれば、固定側の金型26と、反転盤23に保持された金型22と、の型締めを安全性高く実行できる(同図(b)参照。)。
制御ユニット180は、図5(b)のように型締めした状態で、第1の射出ユニット31から樹脂材料を射出させ、同図(c)のように金型261のキャビティ内に樹脂材料を充填する第1の射出工程を実行する。そして、樹脂材料の硬化時間が経過した後、同図(d)のように可動プラテン21を後退させて型開きを実行する。そうすると上側の金型261、22の組み合わせにより、第1の射出工程による中間成形品51を成形できる。なお、樹脂成形の開始後、1回目の型締め時には、第2の射出ユニット32の射出による第2の射出工程は実行されず、中間成形品51を成形する第1の射出工程のみが実行される。
上記の第1の射出工程を実行した後、第2の射出工程を実行するに当たっては、位置決めピン150を反転盤23から引き抜いて反転盤23を回転させる必要がある。制御ユニット180は、ソレノイドバルブ136(図1)を制御してピンシリンダ15の内圧を大気開放させることで位置決めピン150を後退変位させる。これにより位置決めピン150が反転盤23から引き抜かれ、反転盤23の回転が可能な状態になる。
制御ユニット180は、反転盤23を180度回転させて中間成形品51を保持する金型22を回動させ、図5中の下側の第2の射出工程用の金型262との型締めが可能な位置に移動させる(図5(e))。
続いて制御ユニット180は、図5(f)のように、位置決めピン150をピン孔230に嵌入できるように制御した後、可動プラテン21を固定プラテン25側に前進させて型締めを行う。そして、図中の上側の金型261、22で上記と同様の第1の射出工程を実行すると共に、この第1の射出工程と並行して、図中の下側の金型262、22のキャビティに第2の射出ユニット32から樹脂材料を射出する第2の射出工程を実行する。
可動プラテン21の後退による型開きの後(図1に例示の状態)、上側の金型261、22の中間成形品51はそのままにして、下側の金型262、22から樹脂成形品5を取り出せば、図5(d)の状態に戻る。その後、制御ユニット180は、反転盤23の180度回転(同図(e))→型締め(同図(f))→第1及び第2の射出工程の同時実行(同図(f))→樹脂成形品5の取り出し(同図(d))、等の手順を繰り返し実行する。このような手順を繰り返せば、樹脂成形品5を連続的に作製できる。
なお、上記のように樹脂成形品5を連続的に作製する際には、可動プラテン21の進退に応じてシリンダ11内でピストン110が往復して圧縮空気を生成できる。生成された圧縮空気はタンク100に貯えられるため、射出成形機1の運転中ではタンク100内の内圧を高く維持できる。したがって、樹脂成形品5を連続的に作製する射出成形機1の運転中では、タンク100の圧縮空気を利用して位置決めピン150の駆動を確実性高く実行できる。
以上のように構成された本例の射出成形機1では、可動プラテン21の進退により生成された圧縮空気(正圧)を利用して位置決めピン150を駆動できる。それ故、位置決めピン150を駆動するための電磁ソレノイド等のアクチュエータを設ける必要がなく、これらの機構を動作させるための電力等を供給する必要がない。それ故、射出成形機1は、シンプルな構成により位置決めピン150を駆動できると共に、消費電力を抑えた省エネ効果の高い優れた特性の装置となっている。
さらに、この射出成形機1では、位置決めピン150の駆動に要する圧力を射出成形機1の内部で生成するため、位置決めピン150の作動流体を外部から供給する必要がない。射出成形機1は、圧縮空気などの作動流体を供給するエアホース等を接続する必要がないため、工場等の施設内で圧縮空気を供給する配管等に沿って設置する必要がなく、設置自由度が高くなっている。
なお、型締め時の可動プラテン21の前進動作によりピストン110を押し込んで空気を圧縮する構成を採用することも可能であるが、本例の射出成形機1では、型開き時の可動プラテン21の後退動作によりシリンダ11内の空気を圧縮する構成を採用している。一般的に、金型を相手方に押し付ける型締めの際は、型を傷めないように押し付け力を精度高く制御する必要がある。型締め時の押し付け力を利用して空気を圧縮する場合には、押し付け力の制御性に影響を与えるおそれがある。一方、型開き時に空気を圧縮する本例の構成であれば、型締め時に空気を圧縮する必要がないため、型締めの際の押し付け力の制御性に影響を与えるおそれが少ない。
本例の構成に代えて、型締め時の可動プラテン21の前進に応じてタンク内の空気をシリンダ内に吸い込み、型開き時の可動プラテン21の後退に応じてシリンダ内の空気を排気することで、タンク内に負圧を生成することも良い。例えば、樹脂成形品5を保持して所定の場所に移動させる搬送アーム(図示略)を設ける場合であれば、タンク内の負圧を利用して樹脂成形品5を保持する吸着機構を搬送アームに設けると良い。負圧吸着によるシンプルな構造により樹脂成形品5を効率良く搬送できるようになる。
さらに、図6のように、2つのシリンダ11、61を並列配置し、一方のシリンダ61がタンク600に負圧を生成し、他方のシリンダ11がタンク100に正圧を生成するように構成しても良い。正圧を利用して位置決めピン150を駆動し、負圧を利用して樹脂成形品5を吸着保持することも良い。なお、同図では、負圧を生成するシリンダ61について、型開き時の可動プラテン21に応じてピストン610が引き抜かれ、型締めに応じてピストン610が押し込まれる。このような構成では、負圧を生成するための吸引が型開き時の可動プラテン21の動作に応じて行われることから、型締め時の金型の押し付け力の制御性に影響を与えるおそれが少ない。
本例では、装置の一例として多色成形向けの射出成形機1を例示したが、多色ではない通常の射出成形機であっても良い。また、金属材料から所定形状を打ち抜いたり、金属材料を所定形状に塑性変形させるプレス加工に用いられるプレス成形機等の装置であっても良い。
タンク100の圧縮空気を利用して作動する第2の機構は、本例の反転盤23の位置決め機構に限定されない。第2の機構としては、例えば、金型に貫通配置されたエジェクタピンを圧縮空気を利用してキャビティ側に突出させ、これにより金型から成形品を取り外す機構であっても良い。
装置は射出成形機1に限らず、搬送装置などの装置であっても良い。搬送装置の場合であれば、製品等を把持して進退する可動部である搬送アーム等の進退動作を利用してピストンを進退させて正圧や負圧を生成できる。搬送対象の製品や部品を保持する必要がある搬送装置の場合には、製品等を機械的に挟んで把持するためのチャック機構の動力源として圧縮空気を利用することも良い。あるいは、製品等を負圧により吸着保持することも良い。また、例えば上記の特許文献1に記載された樹脂ボトルを把持するチャック機構(グリッパホイール)を備える装置であれば、ボトル形状の違いに応じてチャック機構の高さを変更する昇降機構の動力源として、内部で生成した正圧あるいは負圧を利用することも良い。
本例では、進退する可動プラテン21を可動部の一例として例示し、可動プラテン21によりピストン110を進退させて圧縮空気を生成する圧縮機構を説明している。これに代えて、可動プラテン21を駆動するための駆動モータの回転運動をロータリー式のポンプに入力して正圧や負圧を生成することもできる。さらには、クランク等を利用して駆動モータの回転運動をピストン110の直線的な往復運動に変換しても良い。反転盤23に歯車を外接させて回転運動を取り出し、この回転運動をポンプやピストンに入力して正圧あるいは負圧を生成することも良い。
コールド状態からの起動時にタンク100の内圧を上昇させるためのウォームアップを例示したが、このウォームアップについては、タンク100の気密性を高めることで頻度を低減できる。タンク100の気密性を高めれば、例えば稼動日の翌日や土日休み明けの月曜日の朝まで、タンク100の内圧を維持できる可能性がある。タンク100の内圧を維持できていれば、上記のウォームアップを実行する必要性を解消できる。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 射出成形機(装置)
100 タンク
11 シリンダ
110 ピストン
131 圧力スイッチ
132 リリーフバルブ
133 レギュレータ
15 ピンシリンダ
150 位置決めピン
180 制御ユニット
181、182 駆動モータ
21 可動プラテン(可動部)
22 金型(型)
23 反転盤
230 ピン孔
25 固定プラテン
26、261、262 金型(型)
31、32 射出ユニット
5 樹脂成形品
51 中間成形品

Claims (5)

  1. 動力を受けて動作する可動部を備える装置であって、
    前記可動部の動きを流体に作用して正圧あるいは負圧の圧力を生成する第1の機構と、この流体の圧力を利用して作動する第2の機構と、を備えたことを特徴とする装置。
  2. 請求項1において、前記第1の機構は、製品や部品の作製あるいは取扱いのために動作する可動部の動きを利用して圧力を生成する機構であり、前記第2の機構は、製品や部品の作製あるいは取扱いのための機構であることを特徴とする装置。
  3. 請求項1又は2において、分割構造の型を相互に当接させる型締めにより成形品を作製すると共に、型を離間させる型開きにより成形品を取り出し可能な装置であって、前記第1の機構は、前記型締めあるいは前記型開きに付随して動作する可動部の動きを流体に作用することを特徴とする装置。
  4. 請求項3において、前記第2の機構は、型の位置を規制する位置決め用の部材を所定の係合位置に変位させることで、型締めを行う型同士の相対的な位置精度を確保する位置決め機構であることを特徴とする装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、前記第1の機構が利用する可動部は、製品や部品を搬送するための可動部であり、前記第2の機構は、前記流体の圧力を利用して搬送対象の製品や部品を保持するための機構であることを特徴とする装置。
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