JP4791793B2 - ズームレンズ、撮像装置および撮影装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ズームレンズ、撮像装置および撮影装置に関する。
物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、1以上のレンズ群からなり全体として正の屈折力を有する後続レンズ群を配してなり、第2レンズ群と後続レンズ群との間に絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と後続レンズ群との間隔が減少するズームレンズは「小型化・高変倍化」に適しており、ビデオカメラ用、デジタルカメラ用として広く実施されている。このような構成のズームレンズは、10倍以上の変倍比を当然とするビデオカメラ用としては元より、4倍を超えるような変倍比の「デジタルカメラ用のズームレンズ」としても最も一般的なタイプである。このタイプのズームレンズでは収差補正の必要性から「開口絞りよりも物体側に位置する第1レンズ群・第2レンズ群」に、合わせて6枚以上のレンズが使用されることが多い。
太陽等の強い光源が撮影画面内もしくは撮影画面近傍に存在する所謂「逆光状態」での撮影の場合、2つのレンズ面の間を反射で往復した光が像面に達して形成する「ゴースト像」は、レンズの構成に依存して発生するが、ズームレンズは一般に構成レンズ枚数が多いため、ゴースト像に対する対策が重要な技術課題となる。
特に「絞りよりも物体側のレンズ面同士での反射」は像面に到達してゴースト像となりやすく、第1レンズ群・第2レンズ群の構成枚数が比較的多くなる上記タイプのズームレンズではゴースト像対策が極めて重要である。近年、撮影レンズの広画角化を望むユーザも多く、上記構成のズームレンズには、広角端の半画角を38度以上としたものも提案されつつあり、画角が広いだけ「ゴースト像の原因となる光源」が画面内に存在し易くなる。
また、上記タイプのズームレンズを広画角化すると、第1レンズ群・第2レンズ群の径が大きくなり易く、「ゴースト像の原因となる光源」が撮影画面外に存在する場合にも「第1レンズ群・第2レンズ群のレンズ面同士の反射に起因するゴースト像」が生じる確率が高い。強い光源が撮影画面内に存在する場合のゴースト像は、撮影画面内にある強い光源の像に比して目立ち難いので許容されやすいが、光源が撮影画面外にある場合のゴースト像は目立ちやすく許容され難い。
ズームレンズにおいて、ゴースト像に対する対策を講じたものとして、特許文献1、2が知られている。
特許文献1記載のズームレンズは上記タイプのズームレンズが、第1レンズ群内に接合面を含み、この接合面における反射を抑制することによってゴースト像の低減を図るものであるが、実施例として具体的に記載されているのは、「広角端における半画角が34度より小さいもの」であり、これを38度以上にした場合のゴースト像の抑制は不明である。
特許文献2には、ゴースト像の原因となる2面以上の反射境界面に「互いに相補する関係の反射特性」を有する反射防止コートを施して、広波長域でゴースト像防止を行うことが記載されているが、特許文献2には、ズームレンズそのものの具体的なデータは記載されず、変倍比や広角端での半画角に関しては不明である。
特開2001−324676号公報 特許第2991554号公報
この発明は上述した事情に鑑み、上記タイプのズームレンズにおいて、開口絞りよりも物体側にある第1レンズ群・第2レンズ群でのレンズ面同士の反射に起因するゴースト像を有効に抑制することを課題とする。
この発明のズームレンズは「物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を配し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に開口絞りを有して」なる構成であり、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と第3レンズ群との間隔が減少する。
請求項1記載のズームレンズは、以下の如き特徴を有する。
即ち、第1レンズ群と第2レンズ群をなすレンズ構成において、物体側から数えて第i番目のレンズ面の曲率半径をr、第i+1番目のレンズ面の曲率半径をri+1とするとき、条件:
(1) 1.0<r/ri+1<5.0
となるレンズ面:SおよびSi+1を有し、条件(1)を満たすレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面に「ゴースト像の強度を低減するための反射率低減処理」が施されている。
また、広角端から望遠端への変倍に際する第1レンズ群の総移動量:X1、望遠端における全系の焦点距離:fTが、条件:
(3) 0.30<X1/fT<0.85
を満足し且つ、
望遠端における第4レンズ群の結像倍率:m4T、広角端における第4レンズ群の結像倍率:m4Wが、条件:
(9) 0.60<m4T<0.85
(10) 1.0<m4T/m4W<1.3
を満足する。
反射率低減処理は、条件(1)を満足する全てのレンズ面対のうちの1以上をなすレンズ面に施すことができるが、条件(1)を満足する全てのレンズ面対をなすレンズ面に施すことができる(請求項2)。
請求項1または2記載のズームレンズにおいて「レンズ面に施すべき反射率低減処理」は、波長:450〜650nmの範囲における垂直入射光束の反射率(単位:%):R200が、条件:
(2) R200<0.7
となるような処理であることができる(請求項3)。条件(2)は、反射率:R200が、波長:450〜650nmの範囲において0.7%を超えないことを意味する。以下の説明においても同様である。
請求項1または2または3記載のズームレンズにおいては、条件(1)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nmの範囲で、垂直入射光束に対し、反射率:0.3%以下となる波長領域と、反射率が0.3%より大きい領域とを有し、波長:450〜650nmの範囲にわたって、これらレンズ面の一方もしくは双方の反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることができる(請求項4)。
即ち、これらのレンズ面の分光反射率を「1対のレンズ面の分光反射率」として見ると、450〜650nmの波長領域内の「任意の波長」において、一方もしくは双方のレンズ面の反射率が0.3%以下である。
請求項1または2記載のズームレンズにおいては、条件(1)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nm内の所望の連続波長範囲で、垂直入射光束に対し、反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることができる(請求項5)。
各レンズ面における「所望の連続波長範囲」は、波長:450〜650nm内の一部をなす連続波長領域であり、レンズ相互において同一であってもよいし、例えば80%以上で重なり合っていても良い。各レンズ面における所望の連続波長領域での分光反射率は0.3%以下であることを条件として、互いに同一でも良いし異なっていても良い。
請求項6記載のズームレンズは、以下の点を特徴とする。
即ち、請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズにおいて、上記条件(1)のパラメータ:r/ri+1が、条件:
(1A) 2.0<r/ri+1<5.0
を満たすレンズ面:SiおよびSi+1を有し、条件(1A)を満たすレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面に「ゴースト像の強度を低減するための反射率低減処理」が施されている。
反射率低減処理は、条件(1A)を満足する全てのレンズ面対のうちの1以上をなすレンズ面に施すことができるが、条件(1A)を満足する全てのレンズ面対をなすレンズ面に施すことができる
請求項6記載のズームレンズにおいて「レンズ面に施すべき反射率低減処理」は、波長:450〜650nmの範囲における垂直入射光束の反射率(単位:%):R200が、条件:
(2) R200<0.7
となるような処理であることができる
請求項6記載のズームレンズにおいては、条件(1A)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nmの範囲で、垂直入射光束に対し、反射率:0.3%以下となる波長領域と、反射率が0.3%より大きい領域とを有し、波長:450〜650nmの範囲にわたって、これらレンズ面の一方もしくは双方の反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることができる
即ち、これらのレンズ面の分光反射率を「1対のレンズ面の分光反射率」として見ると、450〜650nmの波長領域内の「任意の波長」において、一方もしくは双方のレンズ面の反射率が0.3%以下である。
請求項6記載のズームレンズにおいては、条件(1A)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nm内の所望の連続波長範囲で、垂直入射光束に対し、反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることができる
各レンズ面における「所望の連続波長範囲」は、波長:450〜650nm内の一部をなす連続波長領域であり、レンズ相互において同一であってもよいし、例えば80%以上で重なり合っていても良い。各レンズ面における所望の連続波長領域での分光反射率は0.3%以下であることを条件として、互いに同一でも良いし異なっていても良い。
請求項1(6)において、条件(1)、((1A))を満足するレンズ面:S、Si+1は、それぞれが1以上ある。
上記請求項1〜6の任意の1に記載のズームレンズにおいて「レンズ面に施される反射率低減処理」は、単に反射率を低減させるためのものではなく「ゴースト像の強度を、許容できる程度にまで低減する」ための処理であり、具体的には、「レンズ面に積層形成されて反射率を低減させる機能を有する多層膜(低屈折率の薄層と高屈折率の薄層とを交互に積層したもの、所謂マルチコート)」および/または「レンズ面の表面形状として形成されて反射率を低減させるサブ波長構造」であることができる請求項7)。
「サブ波長構造」は、レンズ面の表面形状として形成される「波長以下のピッチを持つ微細凹凸構造」であり、周知の如く、凹凸構造のピッチやフィルファクタ、アスペクト比等を調整して反射膜や反射防止膜等の光学機能を実現できる。このようなサブ波長構造により、上記の「反射率低減処理」を実現できる。
1対のレンズ面:SおよびSi+1のうち、レンズ面:Sに対しては多層膜により反射率低減処理を施し、レンズ面:Si+1に対してはサブ波長構造で反射率低下処理を施してもよい。
レンズ面対について簡単に補足すると、第1レンズ群・第2レンズ群中において、例えば、レンズ面:S、S、S、Sを考えたとき、レンズ面:Sとレンズ面:Sとが条件(1)または(1A)を満足し、レンズ面:Sとレンズ面:Sとが条件(1)または(1A)を満足し、レンズ面:Sとレンズ面:Sとが条件(1)または(1A)を満足するのであれば「条件(1)または(1A)を満足するレンズ面対は3対」、即ち、レンズ面:S、Sの対、レンズ面:S、Sの対、レンズ面:S、Sの対があることになる。即ち、1つのレンズ面が2対のレンズ面対における「一方のレンズ面」となることもできる。
上記請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズは、第1レンズ群が、物体側から順に「像側に曲率の大きな面を向けた負レンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、物体側に凸面を向けた正レンズL3による3枚」で構成され、正メニスカスレンズL2の像側面がレンズ面:S、正レンズL3の物体側面がレンズ面:Si+1として、条件(1)または(1A)を満足する構成とすることができる(請求項8)。
請求項1〜8の任意の1に記載のズームレンズは、第1レンズ群の最も像側の面が凹面で、第2レンズ群の最も物体側の面が凸面であり、第1レンズ群の最も像側の面がレンズ面:S、第2レンズ群の最も物体側の面がレンズ面:Si+1として、条件(1)または(1A)を満足する構成とすることができる(請求項9)。
請求項1〜9の任意の1に記載のズームレンズにおいて「絞りの像側に配される後続レンズ群」は、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を有し、広角端から望遠端への変倍に際して第1レンズ群および第3レンズ群が物体側へ移動する構成とすることができる(請求項10)。
請求項10記載のズームレンズは、広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量:X3、望遠端における全系の焦点距離:fTが、条件:
(4) 0.15<X3/fT<0.50
を満足することが好ましい(請求項11)。この場合、広角端における全系の焦点距離:fW、最大像高:Y’maxが、条件:
(5) 0.70<Y’ max /f <1.00
を満足することが好ましい(請求項12)。
「最大像高」は要求される光学性能を実現できる最大の像高をいう。
請求項1〜12の任意の1に記載のズームレンズは、変倍比がおよそ4.5倍以上で、広角端における半画角が38度以上であることができる(請求項13)。
この発明の撮像装置は、エリア型の受光素子と、撮影対象物の像を上記受光素子上に形成する撮影用光学系とを有する撮像装置において、撮影用光学系として請求項1〜13の任意の1に記載のズームレンズを用いたことを特徴とする(請求項14)。
この発明の撮影装置は、請求項14記載の撮像装置を有する撮影装置であり(請求項15)、カメラまたは携帯情報端末装置として構成することができる(請求項16)。
説明を補足すると、発明者は、新たに以下の事実を見出した。
即ち、この発明のズームレンズのように「物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群と、1以上のレンズ群からなり全体として正の屈折力を有する後続レンズ群とを配し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に開口絞りを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔が増大し、第2レンズ群と後続レンズ群との間隔が減少する」構成においては、開口絞りよりも物体側に位置する第1レンズ群・第2レンズ群に起因するゴースト像が発生しやすい。
任意の2面間の往復反射光が像面に達すればゴースト像となり得るが、集光率が高い場合はゴースト像が「非常に明るく目立つ」ようになる。
条件(1)、(1A)が満足される場合、レンズ面:S、Si+1の「面の曲がり方の向き」が、光軸方向において同じ向きであり、レンズ面:Si+1で反射された光がレンズ面:Sで更に反射されると、この反射光は「本来的にレンズ面:Si+1に入射する光の方向と近い方向」へ進みやすく、変倍範囲の広角端あるいは「その近傍」において「集光率の高いゴースト像」を生じやすい。
換言すれば、条件(1)、(1A)を満足するレンズ面対のレンズ面:Si+1で反射され、レンズ面:Sでさらに反射された光線は「高い集光率で像面に到達して明るいゴースト像を形成」しやすい。しかも、このゴースト像は「光源そのものの像」よりも光軸に近い側に形成されるため、光源そのものの像は撮影画面外にあるような場合でも、ゴースト像が撮影画面内に残ってしまうことが多い。そこで、条件(1)、(1A)を満足するようなレンズ面に対して反射率低減処理を施すことにより、ゴースト像を低減する。
条件(1)の範囲のうち、
1.0<r/ri+1<2.0
の範囲では、ゴースト像は「光源そのものの像のごく近傍」に形成される。前述の如く「強い光源が画面内に存在する場合のゴースト像」は許容されやすいので、このような場合には実質的に問題とならない場合も多い。従って、請求項6におけるように、条件(1A)を満足するレンズ面に対して反射率低減処理を施すようにすれば「実質的にゴースト像が問題とならない可能性が高いレンズ面」に「反射率低減処理による無駄なコスト」をかけることなく、より効率的にゴースト像の低減が可能となる。
請求項4のズームレンズの場合、例えば、レンズ面:Sには波長:450nmから550nmの範囲において反射率:0.3%以下となるような反射率低減処理(マルチコートやサブ波長構造)を施し、レンズ面:Si+1には波長:550nmから650nmの範囲において反射率:0.3%以下となるような反射率低減処理を施すことにより、レンズ面:S、Si+1の反射率の積として、波長:450nmから650nmの範囲における反射率を十分に低減できる。
ゴースト像の「許容されやすさ」はまた、ゴースト像の色にもよる。例えば、短波長側の青色のゴースト像や黄色のゴースト像は比較的に目立ち難いので、許容されやすいが、赤色のゴースト像は目立ちやすいため許容されにくい。
請求項5や6のズームレンズの場合、例えば、波長:550〜650nmの波長領域を「所望の連続波長範囲」とし、この波長範囲において、垂直入射光束に対し、反射率が0.3%以下となるように「レンズ面対の各レンズ面」に反射率低減処理を施せば、「赤色のゴースト像」を有効に抑制して、ゴースト像を全体として許容できるレベルに低減させることができる。この場合、レンズ面対の各レンズ面が条件(2)を満足するようにすれば「総合的な反射率」はさらに低減され、ゴースト像発生抑制効果をより大きくできる。
この発明のレンズ構成においては、第1レンズ群を物体側から順に、像側に曲率の大きな面を向けた負レンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、物体側に凸面を向けた正レンズL3の3枚で構成することが収差補正上適している。このとき、正メニスカスレンズL2の像側面がレンズ面:S、正レンズL3の物体側面がレンズ面:Si+1にそれぞれ相当すると考えると、これらレンズ面が条件(1)あるいは(1A)を満足するレンズ面対となる可能性が高い。
また、この発明のレンズ構成においては、第1レンズ群の最も像側の面を凹面とし、第2レンズ群の最も物体側の面を凸面とすることが収差補正上適している.このとき、第1レンズ群の最も像側の面がレンズ面:S、第2レンズ群の最も物体側の面がレンズ面:Si+1にそれぞれ相当すると考えると、これらのレンズ面が条件(1)あるいは(1A)を満足するレンズ面対となる可能性が高いので、請求項8、9記載のズームレンズでは、これらのレンズ面に反射率低減処理を施す。
請求項10記載のズームレンズでは、第1レンズ群・第2レンズ群に後続する後続レンズ群が「正の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを有する構成」であり、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群および第3レンズ群が物体側へ移動する。
この発明のズームレンズのように「正・負・正のレンズ群構成を有するズームレンズ」では一般に、第2レンズ群が主要な変倍作用を負担する所謂バリエータとして構成されるが、第3レンズ群以降の後続レンズ群にも変倍作用を分担させ、第2レンズ群の負担を軽くすると「広角化・高変倍化に伴って困難になる収差補正」の自由度を確保でき、また、広角端から望遠端への変倍に際して「第1レンズ群を大きく物体側へ移動させる」ことにより、広角端において「第1レンズ群を通過する光線高さ」を低くして、広角化に伴う第1レンズ群の大型化を抑制するとともに、望遠端では第1レンズ群と第2レンズ群の間隔を大きく確保して長焦点化を達成することが可能となる。
後続レンズ群が「正の第3レンズ群、正の第4レンズ群」を有する請求項14のズームレンズの場合、さらに、広角化・長焦点化のために重要な第1レンズ群の移動量に関連して条件(3)を満足することにより十分な収差補正が可能となる。
条件(3)のパラメータ:X1/fTが0.30を越えて小さくなると、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなって第3レンズ群の負担が増加するか、第1レンズ群・第2レンズ群の屈折力を強めなければならなくなり、いずれにせよ各種収差の悪化を招く。また、広角端におけるレンズ全長が長くなって第1レンズ群を通過する光線高さが増加し、第1群の大型化を招く。一方、パラメータ:X1/fTが0.85を超えて大きくなると、広角端での全長が短くなりすぎるか、望遠端での全長が長くなりすぎる。
「広角端での全長が短くなりすぎる」と第3レンズ群の移動スペースが限定され、第3レンズ群の変倍への寄与が小さくなって全体の収差補正が困難となる。また「望遠端での全長が長くなりすぎる」と全長方向の小型化の妨げになるのみならず、望遠端での周辺光量確保のために径方向が大型化したり、鏡胴の倒れ等の製作誤差による像性能の劣化も招きやすくなる。
上記条件(3)のパラメータ:X1/fTは、より好ましくは、条件:
(3A) 0.40<X1/fT<0.75
を満足するのがよい。
第3レンズ群の移動量:X3に関する条件(4)において、パラメータ:X3/fTが0.15を越えて小さくなると、第3レンズ群の変倍への寄与が小さくなって第2レンズ群の負担が増加するか、第3レンズ群自体の屈折力を強めなければならなくなり、いずれにせよ各種収差の悪化を招く。一方、パラメータ:X3/fTが0.50を超えて大きくなると、広角端におけるレンズ全長が長くなって第1レンズ群を通過する光線高さが増加し、第1群の大型化を招く。
上記条件(4)のパラメータ:X3/fTは、より好ましくは、条件:
(4A) 0.20<X3/fT<0.45
を満足するのがよい。
条件(5)のパラメータ:Y’max/fが0.70を越えて小さくなると、撮影装置に使用した場合「広角端における歪曲収差をある程度以上に補正した状態」では十分な広画角化が図れなくなる。Y’max/fが1.00を超えて大きくなると、周辺部の像性能の確保が困難となったりレンズが大型化したりして好ましくない。
請求項10、11記載のズームレンズは、その収差補正に関して、さらに以下の条件を満足することが好ましい。
(6) 0.6<|f2|/f3<1.0
(7) 6.0<f1/fW<12.0
ここに、「f1」は第1レンズ群の焦点距離、「f2」は第2レンズ群の焦点距離、「f3」は第3レンズ群の焦点距離、「fW」は「広角端における全系の焦点距離」を表す。
条件(6)におけるパラメータ:|f2|/f3が0.6を越えて小さくなると、第2レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、逆に1.0を超えて大きくなると、第3レンズ群の屈折力が強くなりすぎ、いずれにしろ変倍に際する収差変動が大きくなりやすくなる。
条件(7)におけるパラメータ:f1/fWが6.0を越えて小さくなると、第2レンズ群の結像倍率が等倍に近付いて変倍効率が上がり「高変倍化には有利」であるが第1レンズ群の各レンズに大きな屈折力が必要となり「特に、望遠端での色収差が悪化」する等の弊害があり、また、第1レンズ群の各レンズが厚肉化・大口径化し、「収納状態での小型化」に不利となる。
条件(7)のパラメータ:f1/fWが12.0を超えて大きくなると、第2レンズ群の変倍への寄与が小さくなり、高変倍化が難しくなる.
この発明のズームレンズにおいて第2レンズ群と第3レンズ群との間に配置される開口絞りは「隣接するレンズ群とは独立に移動させる」ことができる。このような構成により4.5倍以上という大きな変倍領域のどのポジションにおいても「より最適な光線経路」の選択が可能となるため、特にコマ収差や像面湾曲等の補正の自由度が向上し、軸外性能の向上を達成することができる。
開口絞りと第3レンズ群との間隔は「広角端において望遠端よりも広くなる」ことが好ましい。開口絞りと第3レンズ群との間隔を広角端で広くすることにより、広角端において開口絞りを第1レンズ群に近づけ「第1レンズ群を通過する光線高さ」をより低くすることが可能となって第1群のさらなる小型化を達成できる。
この場合、開口絞りの位置に関して以下の条件:
(8) 0.08<dsw/fT<0.20
を満足することが望ましい。
ここに、「dsw」は、広角端における開口絞りと第3レンズ群の最も物体側の面との軸上間隔を表す。
条件(8)のパラメータ:dsw/fTが0.08を越えて小さくなると、広角端において第1レンズ群を通過する光線高さが大きくなりすぎて第1レンズ群の大型化を招来し、変倍領域における収差のバランスが取りにくくなり軸外性能の確保に関して不利となる。
パラメータ:dsw/fTが0.20を超えて大きくなると、広角端において第3レンズ群を通過する光線高さが大きくなりすぎて像面がオーバーに倒れたり、樽型の歪曲収差が大きくなったりし、特に広角域における性能確保が難しくなる。
開口絞りと第3レンズ群との間隔は「広角端において最も広く、望遠端において最も狭くなる」ことが好ましい。開口絞りと第3レンズ群との間隔が広角端以外で最も広くなるようにすると、第3レンズ群を通過する光線高さがそのポジションで最も大きくなり「変倍領域全体における軸外収差のバランス」を取りにくくなる。また、開口絞りと第3レンズ群との間隔が望遠端以外で最も狭くなるようにすると、望遠端において第2レンズ群と第3レンズ群の間隔を十分に小さくすることができず「第3レンズ群の変倍への寄与」が小さくなって全体の収差補正が難しくなる。
第4レンズ群は「望遠端で広角端よりも像側に位置する」ように移動させることができ、このような移動により「広角端よりも望遠端で、光束が第4群の周辺部を通過する」ようになり、広角端と望遠端とで非球面の効果をある程度異ならせることにより新たな設計の自由度を得ることができる。加えて、広角端から望遠端への変倍に際して「第4レンズ群の倍率も増加する方向」となり変倍作用を負担することができるため、限られたスペースの中で有効に変倍が行えるようになる。
さらに、以下の条件(9)を満足することにより「狙いの広角化と高変倍化を達成した上で、より十分な収差補正」が可能となる。
(9) 0.60<m4T<0.85
ここに「m4T」は望遠端における第4レンズ群の結像倍率を表す。
m4Tが0.60を越えて小さくなると、第3レンズ群を射出する光束がアフォーカルに近付き、第3群レンズ群が有効に変倍を行うことができなくなり、結果として第2レンズ群の変倍負担が増加して「広角化に伴って増大する像面湾曲や非点収差」を補正することが難しくなる。逆に、m4Tが0.85を超えて大きくなると、第4レンズ群が像面に近付きすぎて必要なバックフォーカスが確保できなくなるか、もしくは第4レンズ群の屈折力が小さくなりすぎてしまう。第4レンズ群の屈折力が小さくなりすぎると射出瞳が像面に近づき、像周辺部への光線入射角が大きくなって周辺部の光量不足を招きやすくなる。
「m4T」は、より好ましくは以下の条件(11A)を満足するのが良い。
(9A) 0.65<m4T<0.80 。
さらに、広角端から望遠端への変倍に際する第4レンズ群の倍率変化に関し、以下の条件(10)を満足することが好ましい。
(10) 1.0<m4T/m4W<1.3
「m4W」は広角端における第4レンズ群の結像倍率を表す。
条件(10)のパラメータ:m4T/m4Wが1.0を越えて小さくなると、第4レンズ群が変倍に寄与しなくなり、第2レンズ群・第3レンズ群の変倍負担が増加して変倍に際する像面のバランスを取ることが難しくなる。逆に、パラメータ:m4T/m4Wが1.3を超えて大きくなると、第4レンズ群の変倍負担が大きくなりすぎて第4レンズ群を正レンズ1枚という簡単な構成とした場合、収差補正が困難となる。
パラメータ:m4T/m4Wは、より好ましくは、以下の条件(10A)を満足するのが良い。
(10A) 1.05<m4T/m4W<1.2 。
請求項10記載のズームレンズにおいて、第4レンズ群を正レンズ1枚で構成する場合、そのアッベ数:ν4は、条件:
(11) 50<ν4<75
を満足することが望ましい。
νが50を越えて小さくなると、第4レンズ群で発生する色収差が大きくなりすぎて「ズーム全域にわたって軸上色収差と倍率色収差のバランスを取る」ことが難しくなる。また第4レンズ群を移動させて有限距離の被写体へのフォーカシングを行う場合には「フォーカシングによる色収差の変動」が大きくなってしまう。νが75を超えて大きくなると、色収差補正の点では有利であるが材料が高価であったり、非球面への加工が困難であったりする不具合がある。上記アッベ数:νは、より好ましくは、条件:
(11A) 50<ν<65
を満足するのがよい。
第4レンズ群を構成する正レンズはプラスチック製とすることができる。上記のアッベ数に関する条件を満足するプラスチック材料としては日本ゼオン株式会社のゼオネックス(商品名)に代表されるようなポリオレフィン系樹脂がある。
以下、小型化を妨げない範囲でより良好な収差補正を行うための条件を述べる。
第2レンズ群は、後述する実施例のように、物体側から順に、像側に曲率の大きな面を向けた負レンズ、像側に曲率の大きな面を向けた正レンズ、物体側に曲率の大きな面を向けた負レンズの3枚からなることが望ましい。
負の屈折力を有する変倍群は、これを3枚で構成する場合、物体側から順に、負レンズ、負レンズ、正レンズという配置のものが良く知られているが、この構成に比べて上記の構成は「広角化に伴う倍率色収差の補正能力」に優れている。物体側から2番目のレンズと3番目のレンズは適宜接合しても良い。
第2レンズ群を上記のごとく、負・負・正の3枚のレンズで構成する場合、各レンズは以下の条件を満足することが好ましい。
1.75<N21<1.90,35<ν21<50
1.65<N22<1.90,20<ν22<35
1.75<N23<1.90,35<ν23<50
ここに、N2i(i=1〜3)は第2レンズ群中、物体側から数えて第i番目のレンズの屈折率,ν2i(i=1〜3)は第2レンズ群中、物体側から数えて第i番目のレンズのアッベ数を表す。
このような硝種を選択することにより色収差のより良好な補正が可能となる。
第1レンズ群は物体側より、少なくとも1枚の負レンズと、少なくとも1枚の正レンズを有する構成であることが好ましい。より具体的には、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの2枚で構成するか、または、後述の実施例の如く、物体側から順に、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズ、物体側に強い凸面を向けた正レンズの3枚で構成するのが良い。
第3レンズ群は、後述の実施例に示すように、物体側から順に、正レンズ、正レンズ、負レンズの3枚で構成することが好ましい。物体側から2番目のレンズと3番目のレンズは適宜接合しても良い。
有限距離へのフォーカシングの際には、第4レンズ群のみを移動させる方法が、移動させるべき物体の重量が最も小さくて良い。第4レンズ群は変倍に際する移動量が小さく、変倍のための移動機構とフォーカシングのための移動機構を兼用できるメリットもある。
良好な収差補正を保ちながらより小型化を進めるためには非球面が不可欠であり、少なくとも第2レンズ群および第3レンズ群には、それぞれ1面以上の非球面を有することが好ましい。特に第2レンズ群においては「最も物体側の面と最も像側の面の双方」を非球面とすると広角化に伴って増大しかちな歪曲収差・非点収差等の補正に高い効果が得られる。
非球面レンズとしては、光学ガラスや光学プラスチックを成型したもの(ガラスモールド非球面、プラスチックモールド非球面)や、ガラスレンズの面上に薄い樹脂層を成型し、その表面を非球面としたもの(ハイブリッド非球面,レプリカ非球面等と称される)等が使用できる。
開口絞りの開放径は変倍に係わらず一定とするのが機構上簡略となって良いが、長焦点端の開放径短焦点端に比べて大きくすることにより変倍に伴うFナンバの変化を小さくすることもできる。また、像面に到達する光量を減少させる必要があるときには「絞りを小径化」しても良いが、絞り径を大きく変えることなく「NDフィルタ等の挿入により光量を減少」させた方が回折現象による解像力の低下を防止できて好ましい.
以上に説明したように、この発明によれば、開口絞りよりも物体側にある第1レンズ群・第2レンズ群でのレンズ面同士の反射に起因するゴースト像を有効に抑制できるズームレンズを実現できる。このズームレンズは、実施例に示すように、ゴースト像を有効に軽減しつつ、変倍比:およそ4.5倍以上(実施例では6.5倍以上)、広角端における半画角:38度以上を実現できる。
従って、このズームレンズを用いることにより良好な撮像装置や撮影装置を実現できる。
図11、図12を参照して、撮影装置の実施の1形態を説明する。
この実施の形態において、撮影装置は「携帯情報端末装置」として実施されている。
図11、図12に示す如く、携帯情報端末装置30は撮影レンズ31と撮像素子であるエリア型の受光素子(エリアセンサ)45を有し、撮影レンズ31による「撮影対象物の像」を受光素子45上に結像させて受光素子45により読み取るように構成されている。
撮影レンズ31としては請求項1〜13の任意の1に記載されたもの、具体的には、例えば後述の実施例のものが用いられる。また、受光素子45としては、画素数:500万〜800万画素以上のもの、例えば、受光領域の対角長:9.1mm、画素ピッチ:2.35μm、画素数:略700万画素のCCDエリアセンサや、受光領域の対角長:9.1mm、画素ピッチ:2μm、画素数:略1000万画素のCCDエリアセンサ等を使用できる。
図12に示すように、受光素子45からの出力は中央演算装置40の制御を受ける信号処理装置42によって処理されてデジタル情報に変換される。信号処理装置42によってデジタル化された画像情報は、中央演算装置40の制御を受ける画像処理装置41において所定の画像処理を受けた後、半導体メモリ44に記録される。液晶モニタ38には「撮影中の画像」を表示することもできるし、「半導体メモリ44に記録されている画像」を表示することもできる。また、半導体メモリ44に記録した画像は通信カード43等を使用して外部へ送信することも可能である。
図11(a)に示すように、撮影レンズ31は装置携帯時には「沈胴状態」にあり、ユーザが電源スイッチ36を操作して電源を入れると図17(b)に示すように、鏡胴が繰り出される。このとき、鏡胴内部でズームレンズの各群は、例えば「短焦点端の配置」となっており、ズームレバー34を操作することで各群の配置が変化し、長焦点端への変倍を行うことができる。このとき、ファインダ33も撮影レンズ31の画角の変化に連動して変倍する。
シャッタボタン35の半押しによりフォーカシングがなされる。フォーカシングは、実施例1〜4のズームレンズを用いる場合、第2レンズ群または第4レンズ群の移動、もしくは、受光素子45の移動によって行うことができる。シャッタボタン35をさらに押し込むと撮影がなされ、その後は既述の処理がなされる。
半導体メモリ44に記録した画像を液晶モニタ38に表示したり、通信カード43等を使用して外部へ送信したりする際は操作ボタン37の走査により行う。半導体メモリ44および通信カード等43は、それぞれ専用または汎用のスロット39A、39Bに挿入して使用される。
なお、撮影レンズ31が沈胴状態にあるとき、ズームレンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良く、例えば、第3レンズ群が光軸上から退避して「他のレンズ群と並列に収納」されるような機構とすれば情報装置のさらなる薄型化を実現できる。
以上に説明したような携帯情報端末装置には後述の実施例のズームレンズを撮影レンズ31として使用することができ、500万画素〜800万画素以上のクラスの受光素子を使用した高画質で小型の携帯情報端末装置を実現できる。
以下に本発明のズームレンズの具体的な実施例を示す。この実施例における最大像高は3.70mmである。実施例において、第4レンズ群の像面側に配設される平行平板は「光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種フィルタやCCDセンサ等の受光素子のカバーガラス(シールガラス)」を想定したものである。
実施例の収差は十分に補正されており、500万〜800万画素の受光素子に対応することが可能となっている。この発明のズームレンズが、十分な小型化を達成しながら非常に良好な像性能を確保し得ることは実施例より明らかである。
実施例における記号の意味は以下の通りである。
f :全系の焦点距離
F :Fナンバ
ω :半画角
R :曲率半径
D :面間隔
:屈折率
ν :アッベ数
K :非球面の円錐定数
:4次の非球面係数
:6次の非球面係数
:8次の非球面係数
10 :10次の非球面係数
12 :12次の非球面係数
14 :14次の非球面係数
16 :16次の非球面係数
18 :18次の非球面係数
非球面は、近軸曲率半径の逆数(近軸曲率):C、光軸からの高さ:H、上記円錐定数、非球面係数を用いて、周知の次式で表される。
X=CH/[1+√(1−(1+K)C)]
+A・H+A・H+A・H+A10・H10+A12・H12
+A14・H14+A16・H16+A18・H18
「実施例」
f=4.74〜31.88,F=3.49〜5.02,ω=39.20〜6.50
面番号 R D Nd νd 備考
01 35.951 1.00 1.84666 23.78 第1レンズ
02 22.834 3.44 1.49700 81.54 第2レンズ
03 92.407 0.10
04 26.507 2.58 1.80400 46.57 第3レンズ
05 79.541 可変(A)
06* 37.724 0.84 1.80400 46.57 第4レンズ
07 4.355 2.31
08 48.799 2.51 1.76182 26.52 第5レンズ
09 −6.568 0.74 1.83481 42.71 第6レンズ
10* −96.317 可変(B)
11 絞り 可変(C)
12* 7.796 2.85 1.58913 61.15 第7レンズ
13* −10.195 0.10
14 11.746 2.16 1.77250 49.60 第8レンズ
15 −8.479 0.80 1.71736 29.52 第9レンズ
16 4.849 可変(D)
17* 13.600 2.28 1.52470 56.20 第10レンズ
18* −29.129 可変(E)
19 ∞ 0.80 1.51680 64.20 各種フィルタ
20 ∞ 。
非球面(「*」印を付した面)
第6面
K= 0.0,
= 8.99680×10−5,A= 1.17385×10−5
=−2.28174×10−6,A10= 1.61797×10−7
12=−4.87869×10−9,A14= 2.49023×10−11
16= 1.66865×10−12,A18=−2.55153×10−14
第10面
K= 0.0,
=−4.17819×10−4,A=−1.85516×10−5
= 1.73536×10−6,A10=−1.09898×10−7
第12面
K= 0.0,
=−6.52161×10−4,A=−1.64731×10−5
= 5.08316×10−6,A10=−4.47602×10−7
第13面
K= 0.0,
= 3.04932×10−4,A=−1.84286×10−5
= 3.75632×10−6,A10=−2.69027×10−7
第17面
K= 0.0,
= 6.36181×10−5,A=−2.03691×10−5
=−3.14875×10−7,A10=−7.89983×10−9
第18面
K= 0.0,
= 2.63195×10−4,A=−4.01829×10−5
「可変量」
短焦点端 中間焦点距離 長焦点端
f 4.740 12.313 31.883
A 0.600 10.861 21.200
B 7.955 3.420 1.150
C 3.400 2.374 0.750
D 2.745 9.291 13.554
E 3.693 2.706 2.285 。
「各条件のパラメータの数値」
X1/fT=0.646
X3/fT=0.297
|f2|/f3=0.733
f1/fW=9.07
dsw/fT=0.107
m4T=0.742
m4T/m4W=1.118 。
「r/ri+1
i r/ri+1
1 1.57
2 0.25
3 3.49 マルチコート
4 0.33 マルチコート
5 2.11 マルチコート
6 8.66 マルチコート
7 0.09
8 −7.43
9 0.07
10 。
図1は実施例ズームレンズの短焦点端において「光軸と45度の角度をなす光源(略無限遠)」からの光線が、2つのレンズ面で反射され、像面に達してゴースト像となる様子を表している。図中、符号:Iは第1レンズ群、符号:IIは第2レンズ群、符号:IIIは第3レンズ群、符号:IVは第4レンズ群、符号:Sは開口絞りを示す。符号:FLで示す平行平板は前述の「光学ローパスフィルタ・赤外カットフィルタ等の各種フィルタやCCDセンサ等の受光素子のカバーガラス(シールガラス)」等に等価なものである。
ゴースト像となるゴースト光は、第1レンズ群Iの正レンズL3の物体側面で反射し、正レンズL2の像側面で再反射している。
ここで、正レンズL2の像側面がレンズ面:Sに相当し、正レンズL3の物体側面がレンズ面:Si+1に相当すると考えると「r/ri+1=3.49」となり条件(1)、(1A)を満足する。
図2は、図1に示す場合における「ゴースト光の像面におけるスポットダイアグラム」であり、長方形の枠線は「光源が対角方向にある場合の撮影画面」を表す。この実施例に示すズームレンズの「短焦点端における半画角(対角方向)」は約39度であり、光軸と45度の角度をなす光源の像(図中の「光源位置」)は画面外にある。
しかし、ゴースト光によるゴースト像(図中の「ゴースト」)は撮影画面内に入り込んでおり、ゴースト光が収束しているため明るく目立つ。収差補正が成り立つ範囲で「レンズの構成パラメータを変更」したとしても、このゴースト像を撮影画面外に排除するのは困難である。そこで、実施例においては、上記の如く、このゴースト像の抑制のために、正レンズL2の像側面(レンズ面:S)、正レンズL3の物体側面(レンズ面:S)の双方(条件(1)、(1A)を満足する「レンズ面対」をなす。)に反射率低減処理としてマルチコート(図5もしくは図6に示すような分光反射率特性を持つ。)を施している。
マルチコートの目的は反射率を低減することにあるから、マルチコート以外の手段(サブ波長構造等)でも反射率を低減できれば良い。結果として、例えば、図5や図6に示すような分光反射率特性をこれらのレンズ面について得られれば良い。
図6、図7はマルチコートによる分光反射率であり、ともに、条件(2)を満足するように膜設計され、成膜されたものである。
別のレンズ面対について説明する。
図3は、実施例ズームレンズの短焦点端において、光軸と35度の角度をなす光源(略無限遠)からの光線が、2つのレンズ面で反射されゴースト光として像面に達してゴースト像を発生する様子を表している。ゴースト光は、第2レンズ群IIの正レンズL4の物体側面(第2レンズ群の最も物体側の面、レンズ面:S)で反射し、第1レンズ群Iの最も像側の面である正レンズL3の像側面(レンズ面:S)で再反射している。
ここでレンズL3の像側面がS(i=5)に相当し、レンズL4の物体側面がSi+1(i=6)に相当すると考えると「r/ri+1=2.11」となり、条件(1)、(1A)を満足している。
図4は、この場合のゴースト光の像面におけるスポットダイアグラムであり、長方形の枠線は「光源が長辺方向の対称軸線上にある場合の撮影画面」を表す。実施例ズームレンズの短焦点端において、撮影画面の長辺方向の半画角は約32度であり、光軸と35度の角度をなす方向にある光源の像は撮影画面外にある。しかし、ゴースト光は画面内に入り込んでおり、収束しているため明るく目立つゴースト像(図中の「ゴースト」)を生じさせる。収差補正が成り立つ範囲でレンズの構成パラメータを変更したとしても、このゴースト像を撮影画面外に排除するのは困難である。
このゴースト像を抑制するために、第1レンズ群Iの正レンズL3の像側面(レンズ面:S)、第2レンズ群IIのレンズL4の物体側面(レンズ面:S)の双方に反射率軽減処理としてマルチコート(図5もしくは図6に示すような分光反射率特性を持つ。)を施した。
この場合にも、図5もしくは図6に示すような分光反射率特性がこれらレンズ面の個々に付いて得られれば良く、反射率低減処理はマルチコート以外の処理でもよいことはいうまでもない。
図7に、実施例ズームレンズの「変倍に伴うレンズ群I〜IVおよび開口絞りSの変位」を示す。図において、上段図は広角端、中段図は中間焦点距離、下段図は望遠端である。また、図8、図9、図10に順次、実施例の短焦点端(広角端)、中間焦点距離、長焦点端(望遠端)における収差曲線図を示す。球面収差の図中の破線は正弦条件、非点収差の図中の実線はサジタル、破線はメリディオナルをそれぞれ表す。dは「d線」、gは「g線」を表す。
実施例ズームレンズにおいて発生するゴースト光の光路図の1例を示す図である。 図1に示す光路によるゴースト像のスポットダイアグラムである。 実施例ズームレンズにおいて発生するゴースト光の光路図の別例を示す図である。 図2に示す光路によるゴースト像のスポットダイアグラムである。 レンズ面:S、Si+1に与えるべき分光反射率の1例を示す図である。 レンズ面:S、Si+1に与えるべき分光反射率の別の例を示す図である。 実施例ズームレンズの構成と変倍に伴う各レンズ群の変位を示す図である。 実施例ズームレンズの短焦点端における収差曲線図である。 実施例ズームレンズの中間焦点距離における収差曲線図である。 実施例ズームレンズの長焦点端における収差曲線図である。 撮影装置の実施の1形態を説明するための図である。 図11の撮影装置のシステムを説明するための図である。
符号の説明
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
III 第3レンズ群
IV 第4レンズ群
S 開口絞り

Claims (16)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、正の屈折力を有する第4レンズ群を配し、第2レンズ群と第3レンズ群との間に開口絞りを有してなり、
    広角端から望遠端への変倍に際し、上記第1レンズ群と上記第2レンズ群との間隔が増大し、上記第2レンズ群と上記第3レンズ群との間隔が減少するズームレンズにおいて、
    第1レンズ群と第2レンズ群をなすレンズ構成において、物体側から数えて第i番目のレンズ面の曲率半径をr、第i+1番目のレンズ面の曲率半径をri+1とするとき、これらの比:r /r i+1 が、条件:
    (1) 1.0<r/ri+1<5.0
    を満足するレンズ面:SおよびSi+1を有し、
    上記条件(1)を満たすレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面に、ゴースト像の強度を低減するための反射率低減処理が施され、
    広角端から望遠端への変倍に際する第1レンズ群の総移動量:X1、望遠端における全系の焦点距離:fTが、条件:
    (3) 0.30<X1/fT<0.85
    を満足し且つ、
    望遠端における第4レンズ群の結像倍率:m4T、広角端における第4レンズ群の結像倍率:m4Wが、条件:
    (9) 0.60<m4T<0.85
    (10) 1.0<m4T/m4W<1.3
    を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 請求項1記載のズームレンズにおいて、
    条件(1)を満足する全てのレンズ面対をなすレンズ面に、ゴースト像の強度を低減するための反射率低減処理を施したことを特徴とするズームレンズ。
  3. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    レンズ面に施すべき反射率低減処理が、
    波長:450〜650nmの範囲における垂直入射光束の反射率(単位:%):R200が、条件:
    (2) R200<0.7
    となるような処理であることを特徴とするズームレンズ。
  4. 請求項1または2または3記載のズームレンズにおいて、
    条件(1)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nmの範囲で、垂直入射光束に対し、反射率:0.3%以下となる波長領域と、反射率が0.3%より大きい領域とを有し、波長:450〜650nmの範囲にわたって、これらレンズ面の一方もしくは双方の反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることを特徴とするズームレンズ。
  5. 請求項1または2記載のズームレンズにおいて、
    条件(1)を満足するレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面が、波長:450〜650nm内の所望の連続波長範囲で、垂直入射光束に対し、反射率が0.3%以下となるように、上記各レンズ面の反射率低減処理が施されていることを特徴とするズームレンズ。
  6. 請求項1〜5の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1レンズ群と第2レンズ群をなすレンズ構成において、物体側から数えて第i番目のレンズ面の曲率半径をr 、第i+1番目のレンズ面の曲率半径をr i+1 とするとき、これらの比:r /r i+1 が、条件:
    (1A) 2.0<r /r i+1 <5.0
    を満足するレンズ面:S およびS i+1 を有し、
    上記条件(1)を満たすレンズ面対の少なくとも1対をなす各レンズ面に、ゴースト像の強度を低減するための反射率低減処理が施されたことを特徴とするズームレンズ。
  7. 請求項1〜6の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    反射率低減処理が、
    レンズ面に積層形成されて反射率を低減させる機能を有する多層膜、および/または、レンズ面の表面形状として形成されて反射率を低減させるサブ波長構造であることを特徴とするズームレンズ
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1レンズ群が、物体側から順に、像側に曲率の大きな面を向けた負レンズL1、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズL2、物体側に凸面を向けた正レンズL3による3枚で構成され、
    上記正メニスカスレンズL2の像側面がレンズ面:Si、正レンズL3の物体側面がレンズ面:Si+1として、条件(1)または(1A)を満足することを特徴とするズームレンズ
  9. 請求項1〜8の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    第1レンズ群の最も像側の面が凹面で、第2レンズ群の最も物体側の面が凸面であり、上記凹面がレンズ面:Si、上記凸面がレンズ面:Si+1として、条件(1)または(1A)を満足することを特徴とするズームレンズ
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群および第3レンズ群が物体側へ移動することを特徴とするズームレンズ
  11. 請求項10記載のズームレンズにおいて、
    広角端から望遠端への変倍に際する第3レンズ群の総移動量X3、望遠端における全系の焦点距離:fTが、条件:
    (4) 0.15<X3/fT<0.50
    を満足することを特徴とするズームレンズ
  12. 請求項11記載のズームレンズにおいて、
    広角端における全系の焦点距離:f 、最大像高:Y’ max が、条件:
    (5) 0.70<Y’ max /f <1.00
    を満足することを特徴とするズームレンズ
  13. 請求項1〜12の任意の1に記載のズームレンズにおいて、
    変倍比がおよそ4.5倍以上で、広角端における半画角が38度以上であることを特徴とするズームレンズ
  14. エリア型の受光素子と、撮影対象物の像を上記受光素子上に形成する撮影用光学系とを有する撮像装置において、
    撮影用光学系として請求項1〜13の任意の1に記載のズームレンズを用いたことを特徴とする撮像装置
  15. 請求項14記載の撮像装置を有する撮影装置
  16. カメラまたは携帯情報端末装置として構成された請求項15記載の撮影装置
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