JP4782349B2 - 黒色トリスアゾ金属錯体色素 - Google Patents

黒色トリスアゾ金属錯体色素 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、黒色トリスアゾ錯体色素、その調製方法、および記録用流体、特に、インクジェット印刷プロセス中での使用、また電子写真トナー、粉体コーティング、カラーフィルタのための着色剤としての使用も記述する。インクジェットプロセスは、無接触印刷プロセスであり、通常は、ドロップオンデマンドおよび連続ストリームの2つの形式がある。ドロップオンデマンドの原理は、ノズルからの液滴状のインクを適正な時期に適正な位置に付着させ、一方連続ストリームでは、インクが連続的に放出され、次いで、たとえば紙などの受像媒体上に当り、または偏向されて回収容器に入る。高鮮鋭度で高解像度の印刷物を得るためには、そこに存在する記録用流体および色素は、特に耐光性、耐水性、純度、粒子がないこと、溶解度、保存時の安定性、粘度、表面張力、伝導度、カラー強度、色相、輝度に関する非常に厳しい必要条件に適合しなければならない(EP−A−0 825 233、およびUS−A−5 188 664)。これら全ての中で最も重要な役割は、インク中に用いた色素によって果される。多数の色素が開発されてきたが、最新のインクジェット印刷プロセスの必要条件に適合するものはわずかしかない。
【0002】
当初は、従来の食品、繊維、紙の分野の色素が、インクジェットへ適用するための特別な改変をした後に使用された。その例は、C.I.フードブラック2(1)に関するものであり、構造が類似の化合物も同様、インク中の黒色色素として使用された(JP59−093,766)。
【0003】
【化6】
Figure 0004782349
【0004】
しかし、それがもたらす印刷物は純粋な黒色でなく、青味がかった黒色である。さらに、耐光性が不十分である。この欠点を最小限に抑えるために、C.I.フードブラック2の置換基を変えると、より中性の黒色をもたらし、改善した耐水性を有する一般式(2)の黒色色素が得られる(US−A−5053495)。
【0005】
【化7】
Figure 0004782349
【0006】
実際、カルボキシル基を導入すると、耐水性は改善されたが、同時に色素分子が凝集体を形成し、これが受像媒体中に浸透したとしても極めて少量だけなので、色落ち堅牢度に対する欠点も有している。
【0007】
C.I.ダイレクトブラック62(3)などジスアゾおよびテトラアゾ色素の金属錯体を用いて、耐光性の改善が達成される(DE−A−19831095)。
【0008】
【化8】
Figure 0004782349
【0009】
それによって堅牢性が改善されるが、色素(3)は全ての必要条件は満足しない。たとえば、保存中の安定性が劣ることに加えて、使用媒体中への可溶性が不十分である。
【0010】
したがって、特にインク中の耐光性、耐水性、溶解度、保存中の安定性が従来技術の黒色色素より優れ、同時にインクジェット分野のために必要なその他の特性を持つ色素が必要である。
【0011】
驚くべきことに、前記の必要条件が本明細書で以下に定義する水溶性色素によって実現されることを発見した。
【0012】
したがって、本発明は、一般式(4)のトリスアゾ色素の金属錯体を提供する。
【0013】
【化9】
Figure 0004782349
【0014】
式中、Rは、OH、O(C〜C)−アルキル、O(C〜C)−アルキル−COOM、O(C〜C)−アルキル−SOM、O[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、(C〜C)−アルキル、COOM、SOM、SONH、SON[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、SONH(C〜C)−アルキル、SON[(C〜C)−アルキル]、NH、NH(C〜C)−アルキル、NHアシル、NHアリール、N[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、N[(C〜C)−アルキル]、および ハロゲンからなる群から選択した1個または複数個、たとえば2、3、4、または5個の置換基で置換されたアリールであり、
は、OH、O(C〜C)アルキル、COOM、またはSOMであり、
、RおよびRは、同じかまたは異なり、それぞれが、H、OH、O(C〜C)−アルキル、O(C〜C)−アルキル−COOM、O(C〜C)−アルキル−SOM、O[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、(C〜C)−アルキル、COOM、SOM、SONH、SON[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、SONH(C〜C)−アルキル、SON[(C〜C)−アルキル]、NH、NH(C〜C)−アルキル、NHアシル、NHアリール、N[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、N[(C〜C)−アルキル]、およびハロゲンからなる群から選択され、
は、非置換であるか、またはOH、O(C〜C)−アルキル、O(C〜C)−アルキル−COOM、O(C〜C)−アルキル−SOM、O[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、(C〜C)−アルキル、COOM、SOM、SONH、CONH−フェニル、SONH−フェニル、SON[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、SONH(C〜C)−アルキル、SON[(C〜C)−アルキル]、NH、NH(C〜C)−アルキル、NHアシル、NHアリール、N[ヒドロキシ(C〜C)−アルキル]、N[(C〜C)−アルキル]、ハロゲン、およびフェニルスルホからなる群から選択した1個または複数個、たとえば2、3、4、または5個の置換基で置換された、単環式または二環式の複素環式の芳香族基、あるいは同様に置換されたピラゾールまたはピリドンの基であり、
Mは、水素、1価の金属カチオン、多価金属カチオンの1当量分、または非置換であるか、またはアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシアルキルで置換されたアンモニウムイオンである。
【0015】
本発明において、錯体化した金属原子が、アルミニウム、クロム、鉄、コバルト、ニッケルまたは銅である、式(4)の色素である。
【0016】
上記の定義において、アリールは好ましくはフェニルまたはナフチルであり、アシルは好ましくはホルミル、アセチル、またはプロピオニルである。
【0017】
本発明のトリスアゾ金属錯体色素では、金属原子が好ましくは、式(4a)に示すように結合している。
【0018】
【化10】
Figure 0004782349
【0019】
式中、好ましくはMが、Al、Cr、Fe、Co、NiまたはCu、特にCuであり、
20が、C〜C−アルキルであり、
nが、0またはlであり、
Xが、化学結合、−CO−または−SO−である。
【0020】
好ましくはRが、OH、O(C〜C)−アルキル、COOM、SOM、およびNHからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換された、フェニルまたはナフタレン基であり、
好ましくはRが、OHまたはCOOMであり、
好ましくはRが、H、メチル、またはO(C〜C)−アルキルであり、
好ましくはRおよびRが、それぞれH、COOM、またはSOMであり、
好ましくはRが、OH、O(C〜C)−アルキル、COOM、SOM、NH、NHアリール、NHアシル、およびフェニルスルホからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換されたピリジルまたはピラゾール基であり、
好ましくはMが、H、Na、K、Li、Ca/2またはアンモニウムである。
【0021】
〜RおよびMがそれぞれ上記の好ましい意味を有する、式(4)の色素の銅錯体が特に好まれる。
【0022】
特に好ましい色素は、以下の式(5)〜(13)に従う。
【0023】
【化6】
Figure 0004782349
Figure 0004782349
【0024】
本発明はまた、式(4)のトリスアゾ色素の金属錯体を調製する方法であって、式(14)のナフトールアミンをジアゾ化すること、および
【0025】
【化12】
Figure 0004782349
【0026】
得られたジアゾニウム塩を式(15)の化合物と結合させること、および
H−R (15)
得られた式(16)の化合物を
【0027】
【化13】
Figure 0004782349
【0028】
式(17)のジアゾニウム塩と結合させること、および
【0029】
【化14】
Figure 0004782349
(式中、Xは、アニオン、たとえば塩化物、または硫酸塩である)
金属塩溶液で錯体化することを含む方法を提供する。
【0030】
最初に式(14)の化合物をジアゾニウム塩(17)と結合させ、次にジアゾ化を行い、化合物(15)と結合させることも可能である。
【0031】
さらに、同じ条件下でジアゾニウム塩(17)を構築ブロック(14)に結合させ、次に、もう一方のジアゾ化を行い、化合物(15)と結合させることも可能である。最終ステップは、金属塩溶液で金属化する段階であり、同じ方法にしたがって、または実施例Xに記載の方法によって実施される。
【0032】
上記のジアゾ化および結合のステップは、慣用の方法によって実施してもよい。
【0033】
ジアゾ化は好ましくは、0〜10℃およびpH1〜3で、水溶液または懸濁液中で亜硝酸ナトリウムにより実施される。
【0034】
アゾ結合は好ましくは、0〜20℃およびpH3〜9で、水溶液または 懸濁液中で実施される。
【0035】
個々のジアゾニウム塩と個々の結合成分のモル比は、好ましくは1:(0.8〜2)である。
【0036】
金属Mによる錯体化は、金属塩の水溶液、たとえば金属の硫酸塩、塩化物、臭化物、硫酸水素塩、炭酸水素塩、または炭酸塩を、式(4)のトリスアゾ化合物に加えることによって好都合に達成される。錯体化には、必要なら大気圧を超える圧力下でpHを2〜6に調整し、60〜130℃の温度に加熱するのが好都合である。
【0037】
本発明の色素はまた、混合ノズル、および反応容器中に補助的な反応フェーズを伴なうまたは伴なわない連続流動反応装置中で、酸またはアルカリ水溶液の形の当量の開始材料を連続的に混合することによって調製してもよい。
【0038】
本発明の色素は、得られたままの反応混合物、好ましくは水溶液から、膜ろ過による事前の部分的なまたは完全な脱塩を行いまたは行わずに、塩析、ろ過、噴霧乾燥によって単離することができる。しかし、単離ステップを省略して、本発明の色素を含む反応混合物を、膜ろ過による事前の部分的なまたは完全な脱塩を行いまたは行わずに、有機および/または無機の塩基、および/または湿潤剤を加えることによって直接濃厚な色素溶液に転換してもよい。あるいは、錯体色素は、プレスケーク(望むならば、洗浄プロセス中も含めて)または粉末として使用してもよい。
【0039】
濃厚な色素溶液のための有効な無機の塩基としては、たとえば、水酸化リチウム、炭酸リチウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム、アンモニアがある。有効な有機の塩基としては、たとえば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノプロパノール、3−アミノプロパノール、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、N−メチルアミノエタノール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N−フェニルアミノプロパノール、エチレンジアミン、テトラメチルエチレンジアミン、テトラメチルプロピレンジアミン、テトラメチルヘキシレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ポリエチレンイミンがある。
【0040】
濃厚な色素溶液のための有効な湿潤剤としては、たとえば、ホルムアミド、尿素、テトラメチル尿素、ε−カプロラクタム、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ブチルグリコール、メチルセルソルブ、グリセロール、N−メチルピロリドン、1,3−ジエチル−2−イミダゾリジノン、キシレンスルホン酸ナトリウム、クメンスルホン酸ナトリウム、ブチルモノグリコール硫酸ナトリウムがある。
【0041】
本発明はまた、本発明のトリスアゾ金属錯体色素を、天然または合成繊維材料(たとえば、ポリエステル、絹、ウール、混紡織物)の染色および印刷用、特に様々な記録媒体上への文字と画像の記録用に、また紙またはセルロースのパルプ着色用に使用することも提供する。
【0042】
本発明のトリスアゾ金属錯体色素は、たとえば、電子写真のトナーおよびディベロッパー、たとえば1成分および2成分粉体トナー、磁気トナー、液体トナー、重合トナー、その他の特殊なトナー中の着色剤として有用である。
【0043】
通常のトナーバインダーは、スチレン、スチレン/アクリレート、スチレン/ブタジエン、アクリレート、ポリエステル、フェノールおよびエポキシ樹脂、ポリスルホン、ポリウレタン(単独でまたは組合せて)、またポリエチレンおよびポリプロピレンなど、付加重合、重付加、および重縮合樹脂であり、各バインダーはさらに電荷制御剤、ワックスまたは流動剤などの成分を含むことができ、あるいは後でこの添加剤で改変される。
【0044】
本発明のトリスアゾ金属錯体色素はさらに、粉末および粉体コーティング中、特に、たとえば金属、木材、プラスチック、ガラス、セラミック、コンクリート、繊維材料、紙、またはゴムからなる対象物の表面コーテング用に使用される摩擦電気式または静電気式の吹付け粉体コーティング中の着色剤として有用である。粉体コーティングに用いられる樹脂は、通常エポキシ樹脂、カルボキシルおよびヒドロキシルを含むポリエステル樹脂、ポリウレタンおよびアクリル樹脂であり、慣用の硬化剤と共に用いられる。樹脂の組合せも使用される。たとえば、エポキシ樹脂はしばしばカルボキシルおよびヒドロキシルを含むポリエステル樹脂との組合せで使用される。
【0045】
本発明の錯体色素はまた、加色法だけでなく減色法でも色を生成するためのカラーフィルタ用の着色剤としても有用である(P.Gregory「Topics in Applied Chemistry:High Technology Applications of Organic Colorants」Plenum Press、New York、1991年、15〜25頁)。
【0046】
記載した応用例では、本発明の錯体色素は、それら互いの、または他の色素との、および/または顔料との色素混合物として使用してもよい。さらに、本発明の色素は、イエロー、マゼンタ、シアンのシェードに関するインクセットとして使用してもよい。イエロー、マゼンタ、シアンのシェードには、たとえばC.I.アシッドイエロー17、C.I.アシッドイエロー23、C.I.ダイレクトイエロー86、C.I.ダイレクトイエロー98、C.I.ダイレクトイエロー132、C.I.リアクテブイエロー37、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド289、C.I.リアクテブレッド23、C.I.リアクテブレッド180、C.I.アシッドブルー9、C.I.ダイレクトブルー199などの色素だけでなく、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー83、C.I.ピグメントイエロー97、C.I.ピグメントイエロー120、C.I.ピグメントイエロー139、C.I.ピグメントイエロー151、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド146、C.I.ピグメントレッド176、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメントレッド185、C.I.ピグメントレッド269、C.I.ピグメントバイオレット19、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー15:4などの顔料も含まれる。
【0047】
反応性染料の場合、求核試薬と反応した染料もインクセットに使用することができる。
【0048】
本発明の色素は、特に記録用流体、とりわけ、インクジェット印刷プロセス用の水性または非水性インク、また、ホットメルトプロセスによって機能するまたはマイクロエマルジョンに基づくインク用だけでなく、その他の印刷、複写、マーキング、書写、作図、捺印、または登録のプロセス用のものを調製するのに有用である。
【0049】
さらに、本発明の錯体色素は、有機および無機材料を着色するのに有用である。
【0050】
本発明はまた、1種または複数の本発明による色素を、シェーディング用のその他の水可溶性色素とともにまたはそれなしで含む記録用流体も提供する。その記録用流体の厳密な組成は、所期の目的に適合していなければならない。
【0051】
調製済みの記録用流体は通常、1種または複数、たとえば2、3、または4種のトリスアゾ金属色素を合計で0.1〜50重量%、水0〜99重量%、有機溶媒および/または湿潤剤0.5〜99.5重量%を含む。好ましい実施形態では、記録用流体は、色素0.5〜15重量%、水35〜75重量%、有機溶媒および/または湿潤剤10〜50重量%を含む。別の好ましい実施形態では、色素0.5〜15重量%、水0〜20重量%、有機溶媒および/または湿潤剤70〜99.5重量%を含む。調製済みの記録用流体は、さらに以下の添加剤を含んでもよい。
【0052】
記録用流体調製用の水は、好ましくは蒸留水または脱塩水の形で使用する。記録用流体中に含まれる溶媒および/または湿潤剤は、有機溶媒またはそうした溶媒の混合物でもよく、この場合水溶性溶媒が好ましい。有用な溶媒としては、たとえば一価または多価アルコール、そのエーテルおよびエステル、たとえばメタノール、エタノール、プロパンノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール;二価または三価アルコール(特に炭素原子が2〜6個のもの)、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセロール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール;多価アルコールの低級アルキルエーテル、たとえばエチレングリコールモノメチル、モノエチル、またはモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテル;たとえばアセトン、メチルエチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルペンチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコールなどケトンおよびケトンアルコール;アミド、たとえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン;また尿素、テトラメチル尿素、チオジグリコール、ε−カプロラクタムがある。
【0053】
本発明の記録用流体はさらに慣用の添加剤、たとえば保存剤、カチオン、アニオン、または非イオン性界面活性物質(界面活性剤および湿潤剤)、また粘度調節剤、たとえばポリビニルアルコール、接着性および耐磨耗性を増すための皮膜形成剤またはバインダーとして、セルロース誘導体または水溶性の天然または合成の樹脂を含んでもよい。
【0054】
アミン、たとえばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、ジイソプロピルアミンは、主に記録用流体のpHを上昇させるために使用される。これは記録用流体中に通常0〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%存在する。
【0055】
インクジェット印刷プロセス用の記録用流体は、その印刷プロセスの実施形態、たとえば連続式ジェット、間欠式ジェット、インパルスジェット、コンパウンドジェットプロセスかどうかに応じて、たとえばpH緩衝剤として働くための、電気伝導度、比熱、熱膨張係数、伝導度を調整するための添加剤をさらに含むことができる。
【0056】
本発明による記録用流体を保存した場合、不鮮明な印刷またはノズルの目詰まりをもたらす沈殿物は生成されない。
【0057】
本発明の記録用流体は、粘度および表面張力に関しては、インクジェットプロセスに適する範囲にある。それは、光学濃度が高く、耐光性、耐水性、耐磨耗性、解像力に優れた印刷画像を提供する。
【0058】
実施例1:
1−ヒドロキシ−7−アミノ−3−ナフトエ酸(14)0.05モルを塩酸(10N)18mlに導入し、混合物を室温で18時間撹拌する。次に、反応容器に氷15gを加え、亜硝酸ナトリウム3.6g(脱塩水10mlに溶解した)を1〜2時間かけて滴下し、次にこの混合物を5〜8℃で4時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で除去する。次に、ジアゾ化したナフトエ酸を、予め水酸化ナトリウム水溶液でpHを4〜6に調節し25gの氷で冷却しておいた3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−(4−スルホフェニル)−4−ピラゾール(19)の溶液(脱塩水60ml中に0.05モル溶かした)に10分間かけて加える。酢酸ナトリウム5gを加え、炭酸水素ナトリウム10gでpHを3〜5に調整し、次に、混合物を15〜20°Cで6時間撹拌すると、式(20)の化合物が生成される。
【0059】
別の容器中で、2−[(4−アミノ−3−メトキシフェニル)アゾ]−ナフタレン−6,8−ジスルホン酸(21)0.05モルを塩酸(10N)10mlと混合し、亜硝酸ナトリウム3.4g(水10ml中)をこの溶液に45分かけて滴下する。過剰の亜硝酸ナトリウムをスルファミン酸で壊す。こうして得られた懸濁液を式(20)の化合物に滴下し、この混合物を炭酸ナトリウムでpH5〜6に調整する。最後に結果として生じた式(22)のトリスアゾ化合物に銅を反応させる(copper)ために、pHを3〜5に調整し、反応混合物に硫酸銅7.8gおよび酢酸ナトリウム5.7gを加える。このバッチをオートクレーブに移し、100〜120°C、3バールで12〜20時間撹拌する。反応終了後、チオ硫酸塩6gを加え、このバッチを80〜100°Cで4〜6時間撹拌する。次に、色素溶液を膜ろ過によって脱塩し、乾燥する。
【0060】
収量:黒色粉末52g
UV−VIS(2.238mg/100ml):λmax =412nm λmax =582nm
IR(KBr):3433(COOH)、1637(C=C)、1459、1191(SO )cm−1
【0061】
【化15】
Figure 0004782349
【0062】
実施例2:
実施例1によって調製された色素(9)を、脱塩ステップの後、保存剤、たとえばMergal K 10N0.2重量%と混合すると、インクジェットプロセス用の記録用流体を調製するのにきわめて有用な、安定な色素溶液(10重量%)が得られる。
【0063】
実施例3:
純粋な色素の含有量が4重量%の記録用流体を調製する実施例:実施例1により脱塩された純粋な色素4gを、ジエチレングリコール20.0g、N−メチルピロリドン2.5g、トリエタノールアミン1.0g、および脱塩水76.5gの混合物中に、25℃で撹拌しながら導入し、その中に溶解させる。こうして調製されたインクは、非常に優れた耐光性と耐水性を有するジェット黒色印刷物を提供する。
【0064】
実施例4:
2−[(4−アミノ−3−メトキシフェニル)アゾ]−ナフタレン−6,8−ジスルホン酸(21)0.05モルを塩酸(10N)10mlと混合し、氷で0〜5°Cに冷却する。この溶液に、亜硝酸ナトリウム3.4g(水10ml中)を45分間かけて滴下する。過剰の亜硝酸ナトリウムをスルファミン酸により壊す。こうして得た懸濁液を、pH8.5〜9.0に調整した1−ヒドロキシ−7−アミノ−3−ナフトエ酸(18)0.05モルの溶液に、0〜5°Cで滴下する。カップリング中は炭酸ナトリウムでpHを8.5〜9.0に維持する。次に、pHを塩酸で<1に調整し、反応容器に氷15gを加え、亜硝酸ナトリウム3.8g(脱塩水10mlに溶解した)を1〜2時間かけて滴下し、その後このバッチを5〜10°Cで4時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で除去する。その後、このジアゾ化した構成単位を、予め水酸化ナトリウム水溶液でpHを4〜6に調整し氷25gで冷却した3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−(4−スルホフェニル)−4−ピラゾール(19)(脱塩水60ml中に0.05モルを溶かした)の溶液に、10分間かけて加える。酢酸ナトリウム5gを加え、炭酸水素ナトリウム10gでpHを3〜5に調整し、その後このバッチを15〜20℃で6時間撹拌すると、式(22)の化合物が生成される。次に、色素溶液をジエタノールアミン12gと混合する。この溶液を、予め60℃に加熱した、硫酸銅13g(水50mlに溶解した)およびアンモニア(25%)21mlからなる溶液と混合する。このバッチを88〜90℃に加熱した後、この温度を4時間維持し、最後に、実施例1の記述と同様にチオ硫酸塩を加え、膜ろ過を実施する。
【0065】
収量:黒色粉末53g
UV−VIS(2.442mg/100ml):λmax =414nm λmax =583nm
IR(KBr):3435(COOH)、1640(C=C)、1460、1194(SO )cm−1
【0075】
実施例8:
1−[(4−アミノ−3−メトキシフェニル)アゾ]−フェニル−3−スルホン酸0.05モルを塩酸(10N)10mlと混合し、氷で0〜5°Cに冷却する。この溶液に、亜硝酸ナトリウム3.4g(水10ml中)を45分間かけて滴下する。過剰の亜硝酸ナトリウムをスルファミン酸により壊す。こうして得た懸濁液を、pHを8.5〜9.0に調整した1−ヒドロキシ−7−アミノ−3−ナフトエ酸0.05モルの溶液に、0〜5°Cで滴下する。カップリング中は炭酸ナトリウムでpHを8.5〜9.0に維持する。次に、pHを塩酸で<1に調整し、反応容器に氷15gを加え、亜硝酸ナトリウム3.8g(脱塩水10mlに溶解した)を1〜2時間かけて滴下し、その後このバッチを5〜10°Cで4時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で除去する。その後、このジアゾ化した構成単位を、予め水酸化ナトリウム水溶液でpHを4〜6に調整し氷25gで冷却した3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−(4−スルホフェニル)−4−ピラゾール(脱塩水60ml中に0.05モルを溶かした)の溶液に、10分間かけて加える。酢酸ナトリウム5gを加え、炭酸水素ナトリウム10gでpHを3〜5に調整し、その後このバッチを15〜20℃で6時間撹拌する。次に、色素溶液をジエタノールアミン12gと混合する。この溶液を、予め60℃に加熱した硫酸銅13g(水50mlに溶解した)およびアンモニア(25%)21mlからなる溶液と混合する。このバッチを88〜90℃に加熱した後、この温度を4時間維持し、最後に、実施例1の記述と同様にチオ硫酸塩を加え、膜ろ過を実施する。
【0076】
乾燥により、色素(8)を収量50gで黒色粉末として得る。
【0077】
UV−VIS(2.266mg/100ml):λmax =438nm λmax =588nm
IR(KBr):3425(COOH)、1645(C=C)、1470、1185(SO )cm−1
【0078】
実施例9:
2−ヒドロキシ−1−[(4−アミノ−3−メトキシフェニル)アゾ]−ナフタレン−4−スルホン酸0.05モルを塩酸(10N)10mlと混合し、氷で0〜5°Cに冷却する。この溶液に、亜硝酸ナトリウム3.4g(水10ml中)を45分間かけて滴下する。過剰の亜硝酸ナトリウムをスルファミン酸により壊す。こうして得た懸濁液を、pHを8.5〜9.0に調整した1−ヒドロキシ−7−アミノ−3−ナフトエ酸0.05モルの溶液に、0〜5°Cで滴下する。カップリング中は炭酸ナトリウムでpHを8.5〜9.0に維持する。次に、pHを塩酸で<1に調整し、反応容器に氷15gを加え、亜硝酸ナトリウム3.8g(脱塩水10mlに溶解した)を1〜2時間かけて滴下し、その後このバッチを5〜10°Cで4時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で除去する。その後、このジアゾ化した構成単位を、予め水酸化ナトリウム水溶液でpHを4〜6に調整し氷25gで冷却した3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−(4−スルホフェニル)−4−ピラゾール(脱塩水60ml中に0.05モルを溶かした)の溶液に、10分間かけて加える。酢酸ナトリウム5gを加え、炭酸水素ナトリウム10gでpHを3〜5に調整し、その後このバッチを15〜20℃で6時間撹拌する。次に、色素溶液をジエタノールアミン12gと混合する。この溶液を、予め60℃に加熱した硫酸銅13g(水50mlに溶解した)およびアンモニア(25%)21mlからなる溶液と混合する。このバッチを88〜90℃に加熱した後、この温度を4時間維持し、最後に、実施例1の記述と同様にチオ硫酸塩を加え、膜ろ過を実施する。
【0079】
乾燥により、色素(10)を収量53gで黒色粉末として得る。
【0080】
UV−VIS(2.326mg/100ml):λmax =430nm λmax =580nm
IR(KBr):3440(COOH)、1645(C=C)、1470、1175(SO )cm−1
【0084】
実施例11:
1−[(4−アミノ−3−カルボキシフェニル)アゾ]−フェニル−3−スルホン酸0.05モルを塩酸(10N)10mlと混合し、氷で0〜5°Cに冷却する。この溶液に、亜硝酸ナトリウム3.4g(水10ml中)を45分間かけて滴下する。過剰の亜硝酸ナトリウムをスルファミン酸により壊す。こうして得た懸濁液を、pHを8.5〜9.0に調整した1−ヒドロキシ−7−アミノ−3−ナフトエ酸0.05モルの溶液に、0〜5°Cで滴下する。カップリング中は炭酸ナトリウムでpHを8.5〜9.0に維持する。次に、pHを塩酸で<1に調整し、反応容器に氷15gを加え、亜硝酸ナトリウム3.8g(脱塩水10mlに溶解した)を1〜2時間かけて滴下し、その後このバッチを5〜10°Cで4時間撹拌する。過剰の亜硝酸塩をスルファミン酸で除去する。その後、このジアゾ化した構成単位を、予め水酸化ナトリウム水溶液でpHを4〜6に調整し氷25gで冷却した3−カルボキシ−5−ヒドロキシ−1−(4−スルホフェニル)−4−ピラゾール(脱塩水60ml中に0.05モルを溶かした)の溶液に、10分間かけて加える。酢酸ナトリウム5gを加え、炭酸水素ナトリウム10gでpHを3〜5に調整し、その後このバッチを15〜20℃で6時間撹拌する。次に、色素溶液をジエタノールアミン12gと混合する。この溶液を、予め60℃に加熱した硫酸銅13g(水50mlに溶解した)およびアンモニア(25%)21mlからなる溶液と混合する。このバッチを88〜90℃に加熱した後、この温度を4時間維持し、最後に、実施例1の記述と同様にチオ硫酸塩を加え、膜ろ過を実施する。
【0085】
乾燥により、色素(12)を収量51gで黒色粉末として得る。
【0086】
UV−VIS(2.646mg/100ml):λmax =428nm λmax =590nm
IR(KBr):3430(COOH)、1650(C=C)、1465、1180(SO )cm−1

Claims (9)

  1. 一般式(4)のトリスアゾ色素の配位子
    Figure 0004782349
    [式中、Rは、OH、COOM及びSO Mからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換された、フェニルまたはナフタレン基であり、
    は、OH、またはCOOMであり、
    3 は、H、メチル、またはO(C 〜C )−アルキルであり、
    は、SO Mであり、
    は、Hであり、
    は、OH、COOM、SO M、NH 、NHアリール、NHアシル、およびフェニルスルホからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換されたピリジルまたはピラゾール基であり、
    Mは、水素、1価の金属カチオン、多価金属カチオンの1当量分、または非置換であるか、またはアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシアルキルで置換されたアンモニウムイオンである]
  2. 式(4a)の化合物を特徴とするトリスアゾ色素の金属錯
    Figure 0004782349
    [式中、MがAl、Cr、Fe、Co、NiまたはCu、特にCuであり、
    20が、C〜C−アルキルであり、
    nが、0または1であり、
    Xが、化学結合、−CO−または−SOであり、
    は、OH、COOM及びSO Mからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換された、フェニルまたはナフタレン基であり、
    3 は、H、メチル、またはO(C 〜C )−アルキルであり、
    は、SO Mであり、
    は、Hであり、
    は、OH、COOM、SO M、NH 、NHアリール、NHアシル、およびフェニルスルホからなる群から選択した1、2、または3個の置換基で置換されたピリジルまたはピラゾール基であり、
    Mは、水素、1価の金属カチオン、多価金属カチオンの1当量分、または非置換であるか、またはアルキル、アルコキシアルキルもしくはヒドロキシアルキルで置換されたアンモニウムイオンである]
  3. 請求項1に記載のトリスアゾ色素の配位子を調製する方法であって、式(14)のナフトールアミンをジアゾ化すること、および
    Figure 0004782349
    得られたジアゾニウム塩を式(15)の化合物と結合させること、および
    H−R (15)
    得られた式(16)の化合物を
    Figure 0004782349
    式(17)のジアゾニウム塩と結合させること、
    Figure 0004782349
    [式中、Xは、アニオンである]
    を含む方法。
  4. 請求項2に記載のトリスアゾ色素の金属錯体を調製する方法であって、式(14)のナフトールアミンをジアゾ化すること、および
    Figure 0004782349
    得られたジアゾニウム塩を式(15)の化合物と結合させること、および
    H−R (15)
    得られた式(16)の化合物を
    Figure 0004782349
    式(17)のジアゾニウム塩と結合させること、および
    Figure 0004782349
    [式中、X は、アニオンである]
    金属塩溶液で錯体化することを含む方法。
  5. 請求項2に記載のトリスアゾ色素の金属錯体を使用する方法であって、記録媒体上への文字と画像の記録用として使用する方法。
  6. 請求項2に記載の金属錯体色素を含む記録用流体。
  7. 金属錯体色素0.1〜50重量%と、水0〜99重量%と、有機溶媒、湿潤剤またはその組合せ0.5〜99.5重量%とを含む請求項に記載の記録用流体。
  8. 金属錯体色素0.5〜15重量%と、水35〜75重量%と、有機溶媒、湿潤剤またはその組合せ10〜50重量%とを含む、請求項に記載の記録用流体。
  9. 金属錯体色素0.5〜15重量%と、水0〜20重量%と、有機溶媒、湿潤剤またはその組合せ70〜99.5重量%とを含む、請求項に記載の記録用流体。
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