JP4777955B2 - エンジンのデコンプ装置 - Google Patents
エンジンのデコンプ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4777955B2 JP4777955B2 JP2007260047A JP2007260047A JP4777955B2 JP 4777955 B2 JP4777955 B2 JP 4777955B2 JP 2007260047 A JP2007260047 A JP 2007260047A JP 2007260047 A JP2007260047 A JP 2007260047A JP 4777955 B2 JP4777955 B2 JP 4777955B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- engine
- camshaft
- cam
- cylinder head
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
- Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Description
この点、本発明では、押さえ板を設けるとともに、この押さえ板をばね部材の軸線からずれた位置にて締結するので、ストッパピン及びストッパピン保持部の軸方向長さを短くすることができる。
ストッパピン及びその保持部の長さを短くしたので、デコンプ装置の装着によるエンジンの大型化を招き難くすることができる。
加えて、押さえ板を保持部に締結するねじ穴は、貫通穴とともに車両の長手方向に配置したブリッジ部に並ぶように配置されている。また、ブリッジ部の前部及び後部には、シリンダヘッドをシリンダブロックに締結するボルト穴が配置されている。
つまり、ねじ穴、貫通穴及びボルト穴が、ブリッジ部に並ぶように配置されているので、押さえ板が車両の幅方向に拡がることなく配置可能となる。このため、エンジン上部の限られたスペースに、保持部を効率良く配置できる。この結果、エンジンの一層の小型化を図ることができる。
図1は本発明に係るエンジンのデコンプ装置を搭載した自動二輪車の左側面図であり、
自動二輪車100には、車体フレーム101と、この車体フレーム101には、エンジン10を含むパワーユニット102が懸架されている。
車体フレーム101は、ヘッドパイプ103から斜め前下方に延設され前輪104を支持している左右のフロントフォーク105L、105R(左側の符号105Lのみ示す。)と、ヘッドパイプ103から後下方に傾斜するように延設されているメインフレーム106と、このメインフレーム106の後部から後上方へ延設されているシートレール107L、107R(左側の符号107Lのみ示す。)と、メインフレーム106の後部に下方に向け取り付けられエンジンを懸架するピボットブラケット108L、108R(左側の符号108Lのみ示す。)と、このピボットブラケット108L、108Rから、ピボット軸111を介して後方へ延設され後輪112を支えるリヤスイングアーム113L、113R(左側の符号113Lのみ示す。)と、これらのリヤスイングアーム113L、113Rの後端部とシートレール107L、107Rの中間部の間に取り付けられている左右のリヤクッションユニット114L、114R(左側の符号114Lのみ示す。)と、ピボットブラケット108L、108Rから斜め後上方に延設されシートレール107L、107Rを支持するリヤ支持フレーム115L、115Rとを主要構成とする。リヤ支持フレーム115L、115Rの中間部には、斜め後ろ下方に向け同乗者ステップ116L、116R(左側の符号116Lのみ示す。)が取り付けられるステー117L、117Rが設けられている。
前後に並べて配置されたラゲッジボックス123と燃料タンク124の上方には、乗員が着座する乗員シート125が配置されている。
エンジン10は、シリンダ12cを含むシリンダブロック12が略水平で前方に突出して配置されており、シリンダ12cを覆うシリンダヘッド13の上面には、混合気の入口としての吸気ポート(図4の符号72)が設けられ、この吸気ポート72には、吸気管134を含む燃料供給装置135が取り付けられ、この燃料供給装置135の上部にはエアクリーナ136が取り付けられている。また、エアクリーナ136は、メインフレーム106の前部で且つメインフレーム106の下方に取り付けられている。
メインフレーム106は、後下方に傾斜するように配置され、吸気管134はシリンダ12cの上方に且つメインフレーム106の下方に配置されている。
吸気弁及び排気弁を駆動するいわゆる動弁機構38の詳細は、次図以降で説明する。図中、41はカム軸ドライブスプロケット、42はカムスプロケット、43は補助スプロケットである。
また、シリンダヘッド13の前部には、排気ポート71が形成され、シリンダヘッド13の後部には、吸気ポート72が形成されている。
同様に、所定のタイミングでカムシャフト32に設けた吸気カム35が吸気ロッカーアーム68を押し、吸気ロッカーアーム68が吸気弁67を押し、吸気ポート72の口を開け、燃焼室27に混合気を供給する。
図中、77はシリンダヘッドカバー14をシリンダヘッド13に固定するカバーボルト、78はシール部材である。
デコンプカム81とは、デコンプレッションカムの略称であり、吸気カム35と排気カム36とは別に、カムシャフト32に付設されているカムである。デコンプカム81は、カムシャフト32に一方向クラッチ79を介して嵌められている。
図7は本発明に係るデコンプカムの作用説明図であり、図1を参照しながら説明する。
(a)において、エンジンが回転しているときには、カムシャフト32は矢印a方向に回転し、一方向クラッチ79が滑り、デコンプカム81に突設した係止部83がストッパピン82に当たりデコンプカム81の回転を阻止するため、デコンプカム81のカム山部85は、ロッカーアーム66のピックアップ部87を押すことはなく、デコンプ機能は作用しない。
(a)には実施例が示されており、保持部91に開けた貫通穴92の上方に、ばね部材93を介してストッパピン82を押さえる押さえ板94を設け、ばね部材93は押さえ板94によって押圧される。そして、押さえ板94は、ばね部材93の軸線93Jaからずれた位置にてねじ部材95にて締結されている。押さえ板94は、請求項4に記載した配置により、ヘッドナット62で締結することも可能である。
この結果、前輪分担荷重を上げることができる。また、リヤスイングアーム113L、113Rを長くとることができ、乗り心地の向上に寄与する。リヤスイングアーム113L、113Rを長くしない場合には、ホイールベースを短くすることができ、車体をコンパクトにすることができる。
請求項1では、保持部は、カムシャフトホルダとは別に、シリンダヘッドに立設したものでも良い。また、貫通穴は、エンジンの構造によっては、カムシャフトホルダの上方以外に、カムシャフトホルダの側方に設けることは差し支えない。あるいは、貫通穴の軸線とシリンダヘッド締結するボルト穴の軸線とは平行でなくても良いものとする。
Claims (4)
- シリンダヘッド(13)に設けられ吸気弁(67)及び排気弁(65)を開閉するカムシャフト(32)と、このカムシャフト(32)に設けられカムシャフト(32)がエンジン(10)の回転方向と逆方向に回転するときにカムシャフト(32)の回転力を外部に伝達する一方向クラッチ(79)と、この一方向クラッチ(79)に嵌められ吸気弁(67)又は排気弁(65)を押してエンジン(10)の燃焼室(27)の圧力を下げるデコンプカム(81)と、このデコンプカム(81)に突設され前記シリンダヘッド(13)側に設けたストッパピン(82)に当てることで前記デコンプカム(81)がエンジン(10)の回転方向と同方向に回転することを阻止する係止部(83)とを備え、エンジン(10)が停止したときに、前記燃焼室(27)の圧力によって前記カムシャフト(32)をエンジン(10)の回転方向と逆方向に回転させるとともに、前記デコンプカム(81)をエンジン(10)の回転方向と逆方向に回転させて、前記デコンプカム(81)に設けたカム山部(85)によって前記吸気弁(67)又は前記排気弁(65)を押して前記燃焼室(27)の圧力を下げ、次回始動時のクランキングトルクを低減するエンジンのデコンプ装置において、
前記シリンダヘッド(13)側には、前記ストッパピン(82)を保持する保持部(91)が設けられ、この保持部(91)に開けた貫通穴(92)に前記ストッパピン(82)とばね部材(93)とがこの順に収容され、前記貫通穴(92)の上方には、前記ばね部材(93)を押さえる押さえ板(94)が配置され、この押さえ板(94)は、前記ばね部材(81)の軸線からずれた位置にて締結され、
前記シリンダヘッド(13)には、エンジン(10)の前後にブリッジ部(56L、56R)が掛け渡され、このブリッジ部(56L、56R)の前部及び後部には、各々、前記シリンダヘッド(13)をシリンダブロック(12)に締結するボルト穴(58)が配置され、前記押さえ板(94)を前記保持部(91)に締結するねじ穴(98)は、前記貫通穴(92)とともに前記ブリッジ部(56L、56R)に並ぶように配置されていることを特徴とするエンジンのデコンプ装置。 - 前記保持部(91)は、前記カムシャフト(32)を前記シリンダヘッド(13)に回転自在に保持するカムシャフトホルダ(97)であることを特徴とする請求項1記載のエンジンのデコンプ装置。
- 前記貫通穴(92)は、前記カムシャフトホルダ(97)の上部に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のエンジンのデコンプ装置。
- 前記貫通穴(92)の軸線は、前記ボルト穴(58)の軸線と平行であることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載のエンジンのデコンプ装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007260047A JP4777955B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンのデコンプ装置 |
ARP080104028 AR068457A1 (es) | 2007-10-03 | 2008-09-17 | Descompresor para motores |
CN2008101492949A CN101403327B (zh) | 2007-10-03 | 2008-09-27 | 发动机的减压装置 |
BRPI0803559-8A BRPI0803559B1 (pt) | 2007-10-03 | 2008-09-30 | Dispositivo de descompressão de motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007260047A JP4777955B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンのデコンプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009091901A JP2009091901A (ja) | 2009-04-30 |
JP4777955B2 true JP4777955B2 (ja) | 2011-09-21 |
Family
ID=40537456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007260047A Expired - Fee Related JP4777955B2 (ja) | 2007-10-03 | 2007-10-03 | エンジンのデコンプ装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4777955B2 (ja) |
CN (1) | CN101403327B (ja) |
AR (1) | AR068457A1 (ja) |
BR (1) | BRPI0803559B1 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5197526B2 (ja) * | 2009-08-24 | 2013-05-15 | 本田技研工業株式会社 | 車両用内燃機関のシリンダヘッド構造 |
TWI476320B (zh) * | 2012-03-21 | 2015-03-11 | Kwang Yang Motor Co | Reduce the engine starting torque control method |
CN106704072A (zh) * | 2015-07-27 | 2017-05-24 | 三阳工业股份有限公司 | 启动兼发电装置控制引擎起动的方法 |
CN105781758B (zh) * | 2016-03-02 | 2018-07-13 | 重庆亘富软件开发有限公司 | 用于发动机反向定位减压的启动方法 |
WO2019045813A1 (en) * | 2017-08-30 | 2019-03-07 | The Noco Company | RECHARGEABLE FILLING STARTING DEVICE HAVING A HIGHLY ELECTRICALLY CONDUCTIVE CABLE CONNECTION DEVICE |
JP6967029B2 (ja) * | 2019-03-27 | 2021-11-17 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH066888B2 (ja) * | 1984-07-10 | 1994-01-26 | 富士重工業株式会社 | エンジンのデコンプ装置 |
JPS6220607A (ja) * | 1985-07-19 | 1987-01-29 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の動弁機構 |
JPS62261610A (ja) * | 1986-05-09 | 1987-11-13 | Honda Motor Co Ltd | エンジンのオ−トデコンプ装置 |
JPH0670366B2 (ja) * | 1986-12-25 | 1994-09-07 | 本田技研工業株式会社 | エンジンのオ−トデコンプ装置 |
JP2890218B2 (ja) * | 1991-09-27 | 1999-05-10 | 本田技研工業株式会社 | デコンプ装置付四サイクルエンジン |
JP3354290B2 (ja) * | 1994-07-12 | 2002-12-09 | 本田技研工業株式会社 | エンジンのオートデコンプ装置 |
JP4145447B2 (ja) * | 1999-11-18 | 2008-09-03 | 本田技研工業株式会社 | 4サイクルエンジンのデコンプ装置 |
JP4338333B2 (ja) * | 2001-03-26 | 2009-10-07 | 本田技研工業株式会社 | 4ストロークサイクル内燃機関のデコンプ装置 |
TR200202591T1 (tr) * | 2001-03-30 | 2003-12-22 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | 4 strok çevrimli içten yanmalı motorun dekompresyon cihazı. |
JP3963658B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2007-08-22 | 本田技研工業株式会社 | 4ストロークサイクル内燃機関のデコンプ装置 |
JP4023585B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2007-12-19 | 本田技研工業株式会社 | 4ストロークサイクル内燃機関のデコンプ装置 |
JP4260841B2 (ja) * | 2006-01-20 | 2009-04-30 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のデコンプレッション装置 |
JP4606432B2 (ja) * | 2007-04-04 | 2011-01-05 | 本田技研工業株式会社 | Ohc型内燃機関の動弁装置 |
-
2007
- 2007-10-03 JP JP2007260047A patent/JP4777955B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2008
- 2008-09-17 AR ARP080104028 patent/AR068457A1/es active IP Right Grant
- 2008-09-27 CN CN2008101492949A patent/CN101403327B/zh active Active
- 2008-09-30 BR BRPI0803559-8A patent/BRPI0803559B1/pt active IP Right Grant
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
BRPI0803559B1 (pt) | 2019-10-15 |
AR068457A1 (es) | 2009-11-18 |
CN101403327A (zh) | 2009-04-08 |
CN101403327B (zh) | 2011-03-23 |
JP2009091901A (ja) | 2009-04-30 |
BRPI0803559A2 (pt) | 2009-06-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4777955B2 (ja) | エンジンのデコンプ装置 | |
JP4282968B2 (ja) | 低床式車両の排気管構造 | |
JP5250522B2 (ja) | ハイブリッド式車両 | |
TW200404700A (en) | Rear cushion mounting structure for low-chassis vehicle | |
US5636608A (en) | Power unit for a vehicle | |
JPH0828296A (ja) | 鞍乗型車両用パワーユニット | |
JP5457760B2 (ja) | 鞍乗型車両用エンジンケースの保護カバー構造 | |
WO2018047677A1 (ja) | 鞍乗型車両のバッテリケース | |
JP5706249B2 (ja) | 車両の電子スロットル配置構造 | |
JP3901096B2 (ja) | 自動二輪車の車体フレーム構造 | |
JP2005280507A (ja) | 自動二輪車のエンジン支持装置 | |
JP3917923B2 (ja) | 低床式車両のエンジン吸気系構造 | |
JP4042872B2 (ja) | 自動二輪車の走行用駆動装置 | |
JP3364008B2 (ja) | 頭上弁式内燃機関の動弁装置 | |
JP3664265B2 (ja) | 鞍乗型車両用パワーユニット | |
JP3917922B2 (ja) | 低床式車両のエンジン搭載構造 | |
KR100342970B1 (ko) | 스쿠터형 차량의 스윙식 파워 유닛 및 킥 시동장치 | |
JP4035226B2 (ja) | 車両用エンジンのカムチェーンテンショナ装置 | |
JP3359747B2 (ja) | 車両用パワーユニット | |
JP3877665B2 (ja) | 低床式車両の低床支持構造 | |
JP2777397B2 (ja) | 自動二輪車用2サイクルエンジンの吸、排気系配設構造 | |
JP3989347B2 (ja) | 低床式車両のエアクリーナ構造 | |
JP5386274B2 (ja) | 自動二輪車 | |
JP3877664B2 (ja) | 低床式車両のパワーユニット搭載構造 | |
JP2001071795A (ja) | 自動二輪車におけるシートロック構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20091126 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110324 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110405 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |