JP4771631B2 - 薄膜磁性体記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄膜磁性体記憶装置に関し、より特定的には、磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunneling Junction)を有するメモリセルを備えたランダムアクセスメモリに関する。
【0002】
【従来の技術】
低消費電力で不揮発的なデータの記憶が可能な記憶装置として、MRAM(Magnetic Random Memory)デバイスが注目されている。MRAMデバイスは、半導体集積回路に形成された複数の薄膜磁性体を用いて不揮発的なデータ記憶を行ない、薄膜磁性体の各々に対してランダムアクセスが可能な記憶装置である。
【0003】
特に、近年では磁気トンネル接合(MTJ:Magnetic Tunnel Junction)を利用した薄膜磁性体をメモリセルとして用いることによって、MRAMデバイスの性能が飛躍的に進歩することが発表されている。磁気トンネル接合を有するメモリセルを備えたMRAMデバイスについては、“A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.2, Feb. 2000.および“Nonvolatile RAM based on Magnetic Tunnel Junction Elements", ISSCC Digest of Technical Papers, TA7.3, Feb. 2000.等の技術文献に開示されている。
【0004】
図18は、トンネル接合部を有するメモリセル(以下、単にMTJメモリセルとも称する)の構成を示す概略図である。
【0005】
図18を参照して、MTJメモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データのデータレベルに応じて電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子TMRと、アクセストランジスタATRとを含む。アクセストランジスタATRは、ビット線BLおよび接地電圧線GLとの間に、トンネル磁気抵抗素子TMRと直列に接続される。代表的には、アクセストランジスタATRとして、電界効果トランジスタが適用される。
【0006】
MTJメモリセルに対しては、データ書込時およびデータ読出時においてデータ書込電流およびデータ読出電流をそれぞれ流すためのビット線BLと、データ書込時にデータ書込電流を流すためのライトディジット線WDLと、データ読出を指示するためのワード線WLと、データ読出時にトンネル磁気抵抗素子TMRを接地電圧GNDにプルダウンするための接地電圧線GLとが配置される。
【0007】
データ読出時においては、アクセストランジスタATRのターンオンに応答して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧線GL(接地電圧GND)およびビット線BLの間に電気的に結合される。
【0008】
図19は、MTJメモリセルに対するデータ書込動作を説明する概念図である。
【0009】
図19を参照して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、固定された磁化方向を有する磁性体層(以下、単に固定磁化層とも称する)FLと、データ書込電流によって生じるデータ書込磁界に応じた方向に磁化される磁性体層(以下、単に自由磁化層とも称する)VLとを有する。固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間には、絶縁体膜で形成されるトンネルバリアTBが設けられる。自由磁化層VLは、書込まれる記憶データのレベルに応じて、固定磁化層FLと同一方向または反対方向に磁化される。
【0010】
トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間の磁化方向の相対関係によって変化する。具体的には、固定磁化層FLおよび自由磁化層VLの間で磁化方向が揃っている場合には、両者の磁化方向が反対である場合に比べて、電気抵抗は小さくなる。
【0011】
データ書込時においては、ワード線WLが非活性化されて、アクセストランジスタATRはターンオフされる。この状態で、自由磁化層VLを磁化するためのデータ書込電流は、ビット線BLおよびライトディジット線WDLのそれぞれにおいて、書込データのレベルに応じた方向に流される。すなわち、自由磁化層VLの磁化方向は、ビット線BLおよびライトディジット線WDLをそれぞれ流れるデータ書込電流の向きによって決定される。
【0012】
図20は、データ書込電流と自由磁化層VLの磁化との関係を示す概念図である。
【0013】
図20を参照して、横軸に示される磁界Hxは、ライトディジット線WDLを流れるデータ書込電流によって生じる磁界H(WDL)の方向を示す。一方、縦軸に示される磁界Hyは、ビット線BLを流れるデータ書込電流によって生じる磁界H(BL)を示す。
【0014】
自由磁化層VLの磁化方向は、磁界H(WDL)とH(BL)との和が、図中に示されるアステロイド特性線の外側の領域に達する場合においてのみ更新される。すなわち、データ書込を実行するためには、ライトディジット線WDLおよびビット線BLの両方に、所定強度を超える磁界を生じさせるに十分なデータ書込電流を流す必要がある。
【0015】
一方、アステロイド特性線の内側の領域に相当する磁界が印加された場合においては、自由磁化層VLの磁化方向は変化しない。すなわち、ライトディジット線WDLおよびビット線BLの一方のみに所定のデータ書込電流を流す場合には、データ書込は実行されない。MTJメモリセルに一旦書込まれた磁化方向、すなわち記憶データレベルは、新たなデータ書込が実行されるまでの間不揮発的に保持される。
【0016】
図21は、MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。
図21を参照して、データ読出時においては、アクセストランジスタATRは、ワード線WLの活性化に応答してターンオンする。これにより、トンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧GNDでプルダウンされた状態でビット線BLと電気的に結合される。この状態で、ビット線BLおよびトンネル磁気抵抗素子TMRを含む電流経路にデータ読出電流Isを流すことにより、トンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗に応じた、すなわちMTJメモリセルの記憶データのレベルに応じた電圧変化を、ビット線BLに生じさせることができる。たとえば、ビット線BLを所定電圧にプリチャージした後にデータ読出電流Isの供給を開始すれば、ビット線BLの電圧を検知することによって、MTJメモリセルの記憶データを読出すことができる。
【0017】
なお、データ読出時においても、トンネル磁気抵抗素子TMRにデータ読出電流が流れるが、データ読出電流Isは、一般的に上述したデータ書込電流よりも1〜2桁程度小さくなるように設定される。したがって、データ読出時におけるデータ読出電流Isの影響によって、MTJメモリセルの記憶データが誤って書換えられる可能性は小さい。
【0018】
図22は、半導体基板上に作製されたMTJメモリセルの構造図である。
図22を参照して、半導体主基板SUB上に形成されたアクセストランジスタATRは、n型領域であるソース/ドレイン領域310および320と、ゲート330とを有する。ソース/ドレイン領域310は、コンタクトホール341に形成される金属膜を介して、接地電圧線GLと電気的に結合される。
【0019】
ライトディジット線WDLは、接地電圧線GLの上層に設けられた金属配線層に形成される。トンネル磁気抵抗素子TMRは、ライトディジット線WDLの上層側に配置される。トンネル磁気抵抗素子TMRは、ストラップSLおよびコンタクトホール340に形成された金属膜を介して、アクセストランジスタATRのソース/ドレイン領域320と電気的に結合される。ストラップSLは、トンネル磁気抵抗素子TMRをアクセストランジスタATRと電気的に結合するために設けられ、導電性の物質で形成される。
【0020】
ビット線BLは、トンネル磁気抵抗素子TMRと電気的に結合されて、トンネル磁気抵抗素子TMRの上層側に設けられる。既に説明したように、データ書込時においては、ビット線BLおよびライトディジット線WDLの両方にデータ書込電流を流す必要がある。一方、データ読出時においては、ワード線WLをたとえば高電圧状態に活性化することによって、アクセストランジスタATRがターンオンする。これにより、アクセストランジスタATRを介して接地電圧GNDにプルダウンされたトンネル磁気抵抗素子が、ビット線BLと電気的に結合される。
【0021】
データ書込電流およびデータ読出電流が流されるビット線BLおよびデータ書込電流が流されるライトディジット線WDLは、金属配線層を用いて形成される。一方、ワード線WLは、アクセストランジスタATRのゲート電圧を制御するために設けられるので、電流を積極的に流す必要はない。したがって、集積度を高める観点から、ワード線WLは、独立した金属配線層を新たに設けることなく、ゲート330と同一の配線層に、ポリシリコン層やポリサイド層などを用いて形成されるのが一般的である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図22に示されるように、MTJメモリセルに対するデータ読出を実行するために、トンネル磁気抵抗素子TMRとアクセストランジスタATRとを電気的に結合するためのストラップSLおよびコンタクトホール340を、ライトディジット線WDLを回避して設ける必要がある。これにより、複数のMTJメモリセルを集積配置したMRAMデバイスを形成する場合において、レイアウト制約によって高集積化が妨げられて、アレイ面積が増大してしまう。
【0023】
また、MRAMデバイスに適用されるトンネル磁気抵抗素子TMRの電気抵抗は、一般的に数十KΩ程度である。さらに、データ読出時にデータ読出電流が通過するビット線には寄生容量が存在する。したがって、データ読出電流の経路におけるRC時定数が大きくなると、ビット線BLの電圧検知に基づくデータ読出動作の高速化が困難となる。
【0024】
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、MTJメモリセルが集積配置されるメモリアレイの省面積化を図ることが可能な薄膜磁性体記憶装置を提供することである。
【0025】
この発明の他の目的は、データ読出の高速化を図ることが可能な、MTJメモリセルを備える薄膜磁性体記憶装置を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
この発明の構成に従う薄膜磁性体記憶装置は、行列状に配置される複数のメモリセルを含み、列方向に沿って複数の列グループに分割されるメモリアレイを備える。各メモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子を含む。薄膜磁性体記憶装置は、さらに、メモリセル列にそれぞれ対応して配置される複数の第1信号線と、各メモリセル行ごとに、複数の列グループにそれぞれ対応して配置される複数の第2信号線とをさらに備える。各トンネル磁気抵抗素子は、複数の第1および第2信号線のうちの対応する1本ずつの間に電気的に結合される。
【0027】
好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、メモリセル行にそれぞれ対応して配置され、各々がデータ読出時に行選択結果に応じて選択的に活性化される複数のワード線と、複数の第2信号線にそれぞれ対応して配置される複数のアクセストランジスタとをさらに備える。各アクセストランジスタは、対応する第2信号線と第1の電圧との間に電気的に結合されて、対応するワード線が活性化された場合にオンする。
【0028】
さらに好ましくは、各列グループは、L個(L:2以上の整数)ずつのメモリセル列を有し、薄膜磁性体記憶装置は、複数の第1信号線から、複数の列グループのうちのデータ読出対象に選択された列グループに対応するL本の第1信号線を選択するための選択回路と、データ読出時において、選択回路によって選択されたL本の第1信号線と第1の電圧との間に電気的に結合されたL個のメモリセルにそれぞれ記憶されたL個の記憶データを読出すためのL個のデータ読出回路とをさらに備える。
【0029】
特にこのような構成においては、薄膜磁性体記憶装置は、選択されたL本の第1信号線の各々を第2の電圧に駆動するための信号線駆動回路をさらに備える。L個のデータ読出回路は、選択されたL本の第1信号線をそれぞれ流れる電流に応じてL個のデータを読出す。
【0030】
あるいは、さらに好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、複数の第2信号線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2信号線および第1の電圧の間に、対応するアクセストランジスタと直列に接続される複数の選択ゲートをさらに備える。各選択ゲートは、自らが属する列グループがデータ読出対象に選択された選択メモリセルを含む場合を除いてターンオフする。
【0031】
また、好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、メモリセル行にそれぞれ対応して配置され、各々がデータ読出時に行選択結果に応じて選択的に活性化される複数のワード線と、複数の第2信号線にそれぞれ対応して配置される複数のデータ読出回路と、複数の第2信号線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2信号線およびデータ読出回路の間に電気的に結合される複数のアクセストランジスタと、複数の第1信号線にそれぞれ対応して設けられ、データ読出対象に選択された選択メモリセルと接続された第1信号線を第1の電圧に駆動するとともに、それ以外の第1信号線を第2の電圧に駆動するための複数の信号線駆動回路とをさらに備える。各アクセストランジスタは、対応するワード線と結合されたゲートを有し、選択的にターンオンすることによって選択メモリセルと接続された第2信号線を対応するデータ読出回路と電気的に結合する。各データ読出回路は、ターンオンしたアクセストランジスタを介して電気的に結合された対応する第2信号線を第2の電圧で駆動するとともに、対応する第2信号線を流れる電流に応じて記憶データを読出す。
【0032】
さらに好ましくは、第1の電圧は接地電圧であり、第2の電圧は負電圧である。
【0033】
あるいは、さらに好ましくは、第1の電圧は接地電圧であり、第2の電圧は正電圧である。
【0034】
また、さらに好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、複数の第2信号線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2信号線およびデータ読出回路の間に、対応するアクセストランジスタと直列に接続される複数の選択ゲートをさらに備える。各アクセストランジスタは、対応するワード線が活性化された場合にターンオンし、各選択ゲートは、自らが属する列グループがデータ読出対象に選択された選択メモリセルを含む場合を除いてターンオフする。
【0035】
あるいは、さらに好ましくは、各アクセストランジスタは、トンネル磁気抵抗素子が配置される領域の上下領域を避けて配置される。
【0036】
この発明の他の構成に従う薄膜磁性体記憶装置は、各々が、第1および第2のレベルの一方に設定される記憶データを記憶するための複数のメモリセルを備える。各メモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データのレベルに応じて、第1および第2の電気抵抗の一方を有するトンネル磁気抵抗素子を含み、データ読出対象に選択された選択メモリセルは、第1および第2の電圧の間に電気的に結合される。薄膜磁性体記憶装置は、さらに、記憶データが第1のレベルである場合に選択メモリセルを流れる第1の電流および、記憶データが第2のレベルである場合に選択メモリセルを流れる第2の電流の中間値である基準電流を生成するための基準電流発生回路と、選択メモリセルを流れるメモリセル電流と基準電流との比較に基づいて、記憶データを読出すためのデータ読出回路とを備える。
【0037】
好ましくは、基準電流発生回路は、第1および第2の電圧の間に電気的に並列に結合される、第1および第2のダミー磁気抵抗素子と、第1および第2のダミー磁気抵抗素子をそれぞれ流れる電流の平均電流を基準電流として出力する電流変換回路とを含む。第1および第2のダミー磁気抵抗素子の各々は、各トンネル磁気抵抗素子と同様の特性を有し、第1および第2のダミー磁気抵抗素子は、第1および第2のレベルの記憶データをそれぞれ記憶する。
【0038】
好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルの所定領域ごとに設けられるビット線と、選択メモリセルに対応するビット線を第1の電圧に駆動するためのビット線駆動部と、選択メモリセルを、対応するビット線と第2の電圧との間に電気的に結合するためのアクセス部と、選択メモリセルに対応するビット線と接続される内部ノードを有し、メモリセル電流に応じた検出電流を生成するための電流検出回路とをさらに備える。データ読出回路は、電流検出回路からの検出電流と、基準電流発生回路からの基準電流との比較に応じて、記憶データを読出す。
【0039】
さらに好ましくは、、データ読出回路は、電流検出回路と第1の入力ノードとの間に設けられ、アクセス部がオンするタイミングに相当する第1の時刻にオンする第1スイッチ部と、基準電流発生回路と第2の入力ノードとの間に設けられ、第1の時刻にオンする第2スイッチ部と、データ読出開始前から第1の時刻よりも後の第2の時刻までの間、第1および第2のノードを第2の電圧と電気的に結合するとともに、第2の時刻以降において、第1および第2のノードを第2の電圧から電気的に切離すためのイコライズ動作部と、第1および第2のノードの間に、第1および第2の入力ノードを流れる電流差に応じた電圧差を発生させるための電流センス部と、第2の時刻より後の第3の時刻において、第1および第2のノードの電圧差に応じて、記憶データを読出すセンスアンプとを含む。
【0040】
あるいは、好ましくは、薄膜磁性体記憶装置は、複数のメモリセルの所定領域ごとに設けられるビット線と、各ビット線に対応して設けられ、選択メモリセルに対応するビット線を第1の電圧に駆動するためのビット線駆動部と、選択メモリセルを、対応するビット線と第1の入力ノードとの間に電気的に結合するためのアクセス部とをさらに備える。データ読出回路は、少なくともデータ読出開始後の所定期間において、第1の入力ノードを第2の電圧と電気的に結合するための駆動部を含む。
【0041】
さらに好ましくは、データ読出回路は、第1および第2のノードの間に、第1の入力ノードおよび基準電流を基準電流発生回路から受ける第2の入力ノードを流れる電流差に応じた電圧差を発生させるための電流センス部をさらに含む。電流センス部は、第1の入力ノードと第1のノードの間に設けられ、第2のノードに応じた電流経路を形成するための第1のトランジスタと、第2の入力ノードと前記第2のノードの間に設けられ、第1のノードに応じた電流経路を形成するための第2のトランジスタとを有する。駆動部は、データ読出開始前から、アクセス部がオンするタイミングに相当する第1の時刻よりも後の第2の時刻までの間、第1および第2のノードを第2の電圧と電気的に結合するとともに、第2の時刻以降において、第1および第2のノードを第2の電圧から電気的に切離すためのイコライズ動作部を有する。データ読出回路は、第2の時刻より後の第3の時刻において、第1および第2のノードの電圧差に応じて、記憶データを読出すセンスアンプをさらに含む。
【0042】
さらに好ましくは、第1の電圧は、接地電圧であり、第2の電圧は、負電圧である。データ読出回路は、データ読出開始前からデータ読出開始後の第1の時刻までの間、第1の入力ノードおよび基準電流発生回路から基準電流の供給を受ける第2の入力ノードを第1の電圧と電気的に結合するとともに、第1の時刻以降において、第1および第2の入力ノードを第1の電圧から電気的に切離すための第1のイコライズ動作部と、第1の時刻以降において、第1および第2のノードの間に、第1および第2の入力ノードを流れる電流差に応じた電圧差を発生させるための電流センス部とをさらに含む。電流センス部は、第1の入力ノードと第1のノードの間に設けられ、第1の時刻以降において第2のノードの電圧に応じた電流経路を形成するための第1のトランジスタと、第2の入力ノードと前記第2のノードの間に設けられ、第1の時刻以降において第1のノードの電圧に応じた電流経路を形成するための第2のトランジスタとを有する。駆動部は、データ読出開始前から、第1の時刻よりも後の第2の時刻までの間、第1および第2のノードを第2の電圧と電気的に結合するとともに、第2の時刻以降において、第1および第2のノードを第2の電圧から電気的に切離すための第2のイコライズ動作部を有する。データ読出回路は、第2の時刻より後の第3の時刻において、第1および第2のノードの電圧差に応じて、記憶データを読出すセンスアンプをさらに含む。
【0043】
特にこのような構成においては、第1の入力ノードは、それぞれが異なるビット線と対応する複数のメモリセルに対して共通に設けられ、各ビット線駆動部は、選択メモリセルと非結合のビット線を第2の電圧に駆動する。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中における同一符号は、同一または相当部分を示すものとする。
【0045】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【0046】
図1を参照して、実施の形態に従うMRAMデバイス1は、外部からの制御信号CMDおよびアドレス信号ADDに応答してランダムアクセスを行ない、書込データDINの入力および読出データDOUTの出力を実行する。
【0047】
MRAMデバイス1は、制御信号CMDに応答してMRAMデバイス1の全体動作を制御するコントロール回路5と、行列状に配置されたMTJメモリセルMCを含むメモリアレイ10とを備える。
【0048】
後の説明で明らかになるように、本発明の実施の形態においては、複数のトンネル磁気抵抗素子TMRによってアクセストランジスタATRを共有する構成とするので、メモリアレイ10においては、複数のトンネル磁気抵抗素子TMRの各々が、MTJメモリセルMCとして機能する。したがって、メモリアレイ10に行列状に配置された複数のトンネル磁気抵抗素子TMRの行および列を、メモリセル行およびメモリセル列ともそれぞれ称する。
【0049】
トンネル磁気抵抗素子TMRの構成およびデータ記憶原理は、図19で説明したのと同様であるので詳細な説明は繰り返さない。各トンネル磁気抵抗素子TMRは、Hレベル(“1”)およびLレベル(“0”)の一方を記憶データとして記憶し、記憶データのレベルに応じて電気抵抗が変化する。
【0050】
図1においては、代表的に示される1個のMTJメモリセルMC(トンネル磁気抵抗素子TMR)と、これに対応するワード線WL、ライトディジット線WDLおよびビット線BLの配置が示される。ワード線WLおよびライトディジット線WDLは、メモリセル行に対応して配置される。ビット線BLは、メモリセルに対応して配置される。なお、本発明の実施の形態においては、ビット線BLは、メインビット線MBLとサブビット線SBLとに分割して、階層的に設けられる構成例が示される。
【0051】
データ書込時には、選択メモリセルに対応するメモリセル行(以下、選択行とも称する)のライトディジット線WDLと、選択メモリセルに対応するメモリセル列(以下、選択列とも称する)のビット線BLとに対して、行方向および列方向のデータ書込電流がそれぞれ流される。また、データ読出時においては、選択行に対応するワード線WLが活性化されて、データ読出電流が選択メモリセルおよびビット線BLを通過する。
【0052】
メモリアレイ10における、MTJメモリセルおよび上述した信号線群の配置の詳細については後ほど説明する。なお、以下においては、信号、信号線およびデータ等の2値的な高電圧状態(電源電圧Vcc)および低電圧状態(接地電圧GND)を、それぞれ「Hレベル」および「Lレベル」とも称する。
【0053】
MRAMデバイス1は、さらに、アドレス信号によって示されるロウアドレスRAをデコードして、メモリアレイ10における行選択を実行するための行デコーダ20と、アドレス信号ADDによって示されるコラムアドレスCAをデコードして、メモリアレイ10における列選択を実行するための列デコーダ25と、読出/書込制御回路30および35とを備える。読出/書込制御回路30および35は、データ書込時においてビット線BLにデータ書込電流を流すための回路、データ読出時においてビット線BLにデータ読出電流を流すための回路、およびデータ読出時に読出データDOUTを生成するための回路等を総称したものである。
【0054】
各ライトディジット線WDLは、メモリアレイ10を挟んで行デコーダ20と反対側の領域において、接地電圧GNDと結合される。行デコーダ20は、データ書込時において、行選択結果に応じて選択されたライトディジット線WDLを活性化するために電源電圧Vccと結合する。これにより、活性化されたライトディジット線WDLは、その両端を電源電圧Vccおよび接地電圧GNDとそれぞれ接続される。したがって、活性化されたライトディジット線WDLに対して、行方向のデータ書込電流Ipを流すことができる。行方向のデータ書込電流Ipは、書込データのレベルに関らず一定方向である。
【0055】
一方、行デコーダ20は、非選択のライトディジット線WDLについては、接地電圧GNDに維持する。これにより、非選択のライトディジット線WDLに行方向のデータ書込電流Ipが流れることはない。
【0056】
ビット線BLに対する列方向のデータ書込電流の供給については、後程詳細に説明する。対応するライトディジット線WDLおよびビット線BLの両方にデータ書込電流が流されたトンネル磁気抵抗素子TMRにおいて、磁気的なデータ書込が実行される。
【0057】
図2は、図1に示したメモリアレイ10の構成を詳細に説明するための図である。図2においては特に、データ読出動作に関連する構成が示される。
【0058】
図2を参照して、メモリアレイ10は、N行×M列(N,M:自然数)のサブアレイSA−11〜SA−NMに分割される。以下においては、サブアレイSA−11〜SA−NMを総称して単にサブアレイSAとも称する。また、選択メモリセルが属するサブアレイを単に選択サブアレイとも称する。
【0059】
列方向に互いに隣接するN個のサブアレイSAは、同一の列グループを構成する。したがって、メモリアレイ10は、M個の列グループに分割される。各列グループは、L個(L:自然数)のメモリセル列と対応するものとする。同様に、行方向に互いに隣接するM個のサブアレイSAは、同一の行グループを構成する。したがって、メモリアレイ10は、N個の行グループに分割される。以下においては、選択サブアレイを含む行グループを選択アレイ行と称し、選択サブアレイを含む列グループを選択アレイ列とも称することとする。
【0060】
各サブアレイSAにおいて、トンネル磁気抵抗素子TMRは行列状に配される。メモリアレイ10全体では、n行×m列(n,m:自然数)に複数のトンネル磁気抵抗素子TMRが配置される。各トンネル磁気抵抗素子は、MTJメモリセルとして動作する。
【0061】
メモリセル行にそれぞれ対応して、同一の行グループに属するM個のサブアレイSAに対して共通にワード線WL1〜WLnが配置される。また、図2では図示を省略しているが、メモリセル行にそれぞれ対応して、ワード線WL1〜WLnと同様にライトディジット線WDL1〜WDLnが配置されている。
【0062】
メモリセル列にそれぞれ対応して、同一の列グループに属するN個のサブアレイSAに対して共通にメインビット線MBL1〜MBLmが配置される。各メモリセル列ごとに、同一の列グループに属するN個のサブアレイにそれぞれ対応してサブビット線が設けられる。たとえば、メインビット線MBL1に対応して、サブアレイSA−11〜SA−N1にそれぞれ対応するサブビット線SBL11〜SBL1Nが配置される。したがって、メモリアレイ全体においては、サブビット線SBL11〜SBLmNが配置される。
【0063】
なお、以下においては、ワード線WL1〜WLn、ライトディジット線WDL1〜WDLn、メインビット線MBL1〜MBLmおよびサブビット線SBL11〜SBLmNを総称して、ワード線WL、ライトディジット線WDL、メインビット線MBLおよびサブビット線SBLともそれぞれ称する。
【0064】
各サブアレイSAにおいて、各メモリセル行ごとに、行方向に沿った信号線として配置されるストラップSLが設けられる。さらに、各ストラップSLに対応して、アクセストランジスタATRが配置される。すなわち、アクセストランジスタATRおよびストラップSLは、各メモリセル行において、列グループにそれぞれ対応してM個ずつ配置される。各ストラップSLおよびアクセストランジスタATRは、同一サブアレイ中の同一メモリセル行に対応するL個(L:2以上の整数)のトンネル磁気抵抗素子TMRによって共有される。
【0065】
同一のメモリセル行に対応するM個のアクセストランジスタATRの各々のゲートは、対応するワード線WLと結合される。たとえば、図2に示される第1番目のメモリセル行に対応するアクセストランジスタATRの各々のゲートは、ワード線WL1と結合される。各アクセストランジスタATRは、対応するストラップSLと接地電圧GNDとの間に電気的に結合される。
【0066】
行デコーダ20は、データ読出において、ワード線WL1〜WLnのうちの1つを行選択結果に応じて選択的に活性化する。選択的に活性化されたワード線によって、選択行に対応する複数のトンネル磁気抵抗素子TMRは、接地電圧GNDにプルダウンされる。
【0067】
また、メインビット線MBLとサブビット線SBLとの間の接続および非接続は、接続制御部15によって制御される。
【0068】
図3は、各サブアレイの構成を詳細に示す回路図である。
図3においては、一例として各サブアレイSAが、4行×4列(L=4)に配置されたトンネル磁気抵抗素子TMRを含む構成を示している。
【0069】
図3を参照して、サブアレイSA中において、同一のメモリセル行に属する4個(L個)のトンネル磁気抵抗素子TMRは、同一のストラップSLと結合される。4個のトンネル磁気抵抗素子によって共有されるストラップSLごとに、アクセストランジスタATRが配置される。
【0070】
ワード線WLおよびライトディジット線WDLは、同一の行グループに属するM個のサブアレイにまたがって、行方向に延在して配置される。アクセストランジスタATRは、対応するメモリセル行のワード線WLの活性化に応答して、対応するストラップSLを接地電圧GNDと電気的に結合する。
【0071】
N個のサブアレイに対して共通に配置されるメインビット線MBLと、各サブアレイごとに分割配置されるサブビット線SBLとは、各メモリセル列ごとに階層的に配置される。したがって、各サブアレイSAにおいて、各サブビット線SBLの両端とメインビット線MBLとの間に、両者の接続および非接続を制御するための接続制御部15が配置される。
【0072】
メインビット線MBLは、サブビット線SBLよりも上層に配置される。すなわち、メインビット線MBLは、サブビット線SBLよりもトンネル磁気抵抗素子TMRから離れて配置される。
【0073】
図4は、図3に示されるサブアレイのレイアウトの一例を示す図である。図4の中央部には、サブアレイSAの平面図が示されている。
【0074】
この平面図を参照すると、4個のメモリセル行にそれぞれ対応する4本のライトディジット線WDLと4個のメモリセル列にそれぞれ対応する4本のサブビット線SBLとが行方向および列方向に沿って配置されている。さらに、行方向に沿って接地電圧線GLが配置されている。図示しないが、接地電圧線GLは、接地電圧GNDと接続されている。
【0075】
図4中に斜線で示される、サブビット線SBLとライトディジット線WDLとの交点の各々に、MTJメモリセルとして機能するトンネル磁気抵抗素子TMRが配置される。同一のメモリセル行に対応する4個(L個)のトンネル磁気抵抗素子TMRによって共有されるように、各メモリセル行ごとにストラップSLが配置される。
【0076】
図4にはさらに、サブアレイSAの平面図上におけるP−P′断面図、Q−Q′断面図およびR−R′断面図が示される。
【0077】
P−P′断面図は、アクセストランジスタATRが配置される領域を示している。P−P′断面図を参照して、アクセストランジスタATRのソース/ドレイン領域310は、コンタクトホール341を介して接地電圧線GLと電気的に結合されている。ソース/ドレイン領域320は、コンタクトホール340を介して、ストラップSLと電気的に結合される。アクセストランジスタATRのゲート領域には、行方向に延在してワード線WLが配置される。また、ワード線WLとストラップSLとの中間層には、ライトディジット線WDLが行方向に延在して配置されている。
【0078】
ストラップSLを、行方向に隣接する複数のメモリセル間で共有することにより、アクセストランジスタATRを、トンネル磁気抵抗素子TMRの配置個所の上下領域を避けて配置することが可能となる。すなわち、P−P′断面図中に点線で示されるトンネル磁気抵抗素子TMRおよびサブビット線SBLは、この領域には配置されていない。
【0079】
次に、図4中のQ−Q′断面図は、サブビット線SBL上の断面図を示しており、この領域にはトンネル磁気抵抗素子TMRが配置される。Q−Q′断面図を参照して、トンネル磁気抵抗素子TMRは、上層側に配置されるサブビット線SBLおよび下層側に配置されるストラップSLの各々と電気的に結合される。また、Q−Q′断面図には、行方向に延在されるライトディジット線WDLおよび接地電圧線GLも示されている。しかし、トンネル磁気抵抗素子TMRの下層部分には、アクセストランジスタATRは配置されていない。
【0080】
また、図4中のR−R′断面図には、ライトディジット線WDLに対応した断面図が示される。なお、R−R′断面図においては、ライトディジット線WDLの上層側のみが図示されている。
【0081】
ライトディジット線WDLは、トンネル磁気抵抗素子TMRにデータを書込むためのデータ書込電流を流すので、トンネル磁気抵抗素子TMRの直下領域に配置される。したがって、ライトディジット線WDLの上層には、ストラップSLおよびサブビット線SBLと電気的に結合されたトンネル磁気抵抗素子が配置される。なお、上述したように、同一サブアレイ内においては、行方向に隣接する複数のトンネル磁気抵抗素子TMRは、共通のストラップSLが結合される。
【0082】
このように、ストラップSLを行方向に隣接する複数のトンネル磁気抵抗素子で共有する構成とすることにより、各トンネル磁気抵抗素子TMRに対応して、アクセストランジスタATRとトンネル磁気抵抗素子TMRとの間を電気的に結合するためのコンタクトホール340を配置する必要がなくなる。特に、アクセストランジスタATRを、トンネル磁気抵抗素子TMRの配置個所の上下領域を避けて配置することが可能となる。
【0083】
したがって、各トンネル磁気抵抗素子TMRごとにアクセストランジスタATRを設ける構成と比較して、トンネル磁気抵抗素子TMRの行方向配置ピッチおよび列方向配置ピッチは縮小される。この結果、メモリアレイ10全体の小面積化を図ることが可能である。
【0084】
図5は、図3に示されたサブアレイのレイアウトの他の例を示す図である。
図5に示されたサブアレイSAのレイアウトは、図4に示されたレイアウトと比較して、ストラップSLの平面形状が異なる。その他の部分のレイアウトについては、図4と同様であるので詳細な説明は繰返さない。すなわち、図5中のP−P′断面図、Q−Q′断面図およびR−R′断面図のそれぞれは、図4に示されたP−P′断面図、Q−Q′断面図およびR−R′断面図とそれぞれ同様である。
【0085】
図5に示すレイアウトにおいて、各ストラップSLが、同一サブアレイSA内において同一のメモリセル行に属するL数(4個)のトンネル磁気抵抗素子TMRで共有される点は図4に示したレイアウトと同様である。
【0086】
しかし、図5に示したレイアウトにおいては、アクセストランジスタATRとの間にコンタクトホール340を設ける必要がある領域と対応させてストラップSLの幅を広くし、その他の領域においては、トンネル磁気抵抗素子TMRとの電気的なコンタクトが必要な幅に限ってストラップSLを細くして配置する。さらに、列方向に隣接するストラップSL間において、このような形状のストラップを互いに点対称に配置していく。
【0087】
このような構成とすることにより、ストラップSL同士が隣接する領域において、列方向ピッチを縮小することができる。この結果、図4に示すレイアウトと比較して、メモリアレイ10全体をさらに小面積化することができる。
【0088】
次に、各サブアレイSAにおけるデータ書込動作について説明する。
図6は、サブアレイSAにおけるデータ書込に関連する構成を示す回路図である。図6においては、着目する1つのメモリセル列においてデータ書込を実行するための構成が代表的に示される。
【0089】
図6を参照して、各メインビット線MBLの両端にそれぞれ対応して、ビット線ドライバ31aおよび31bが配置される。ビット線ドライバ31aは、列選択結果に応じて、対応するメインビット線MBLが選択されたときに、メインビット線MBLの一端を書込データDINのデータレベルに応じて、電源電圧Vccおよび接地電圧GNDの一方と接続する。ビット線ドライバ31bは、対応するメインビット線MBLが選択されたときに、対応するメインビット線MBLの他端を、ビット線ドライバ31aと相補的に、電源電圧Vccおよび接地電圧GNDの他方と接続する。
【0090】
ビット線ドライバ31aは、論理ゲート32と、CMOSインバータを構成するドライバトランジスタ33および34とを有する。論理ゲート32は、メインビット線MBLの選択信号であるコラム選択信号MCSLと、書込データDINとのNAND論理演算結果を出力する。ドライバトランジスタ33は、PチャネルMOSトランジスタで構成され、メインビット線MBLの一端と電源電圧Vccとの間に設けられる。ドライバトランジスタ34は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、メインビット線MBLの一端と接地電圧GNDとの間に設けられる。ドライバトランジスタ33および34の各々のゲート電圧は、論理ゲート32の出力によって制御される。
【0091】
ビット線ドライバ31bは、論理ゲート37と、CMOSインバータを構成するドライバトランジスタ38および39とを有する。論理ゲート37は、コラム選択信号MCSLと、書込データDINの反転信号/DINとのNAND論理演算結果を出力する。ドライバトランジスタ38は、PチャネルMOSトランジスタで構成され、メインビット線MBLの他端と電源電圧Vccとの間に設けられる。ドライバトランジスタ39は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、メインビット線MBLの他端と接地電圧GNDとの間に設けられる。ドライバトランジスタ38および39の各々のゲート電圧は、論理ゲート37の出力によって制御される。
【0092】
したがって、非選択列のメインビット線MBLに対応するビット線ドライバ31aおよび31bにおいては、論理ゲート32および37の出力はHレベルに設定される。したがって非選択列のメインビット線MBLの両端は、接地電圧GNDと接続される。
【0093】
一方、選択列のメインビット線MBLの両端は、ビット線ドライバ31aおよび31bによって、書込データDINのデータレベルに応じて、電源電圧Vccおよび接地電圧GNDの一方ずつと接続される。
【0094】
サブビット線SBLの両端は、トランジスタスイッチ210および220を介して、メインビット線MBL上のノードN1およびN2と結合される。また、ノードN1およびN2の間に、トランジスタスイッチ200が配置される。サブビット線SBLは、トランジスタスイッチ240を介して接地電圧GNDと電気的に結合される。これらのトランジスタスイッチ200、210、220および240は、図2および図3に示された接続制御部15に含まれる。
【0095】
トランジスタスイッチ200は、メインビット線MBL上において、各メモリセルブロックごとにメインビット線MBLに対して直列に挿入される。トランジスタスイッチ200は、各サブアレイSAにおいてノードN1およびN2の間に配置され、選択サブアレイにおいて、メインビット線MBL上の電流経路を遮断するために設けられる。
【0096】
トランジスタスイッチ210は、サブビット線SBLの一端とメインビット線MBL上ノードN1との間に設けられる。トランジスタスイッチ220は、サブビット線SBLの他端とメインビット線MBL上のノードN2との間に設けられる。トランジスタスイッチ210および220のゲートには、行グループ選択信号BGSLが入力される。行グループ選択信号BGSLは、図2に示した行グループごとに設けられ、対応する行グループが選択サブアレイを含む場合に、Hレベルに活性化される。
【0097】
さらに、サブビット線SBLを接地電圧GNDと結合するためのトランジスタスイッチ240が設けられる。トランジスタスイッチ200および240のゲートには、行グループ選択信号BGSLの反転信号/BGSLが入力される。トランジスタスイッチ240は、トランジスタスイッチ210および220と相補的にオンおよびオフし、サブビット線SBLがメインビット線MBLと非接続である場合に、サブビット線SBLを接地電圧GNDと接続する。
【0098】
図7は、図6に示した構成におけるデータ書込電流の経路を説明する回路図である。
【0099】
図7に示されたサブビット線SBLに接続される選択メモリセルに対してHレベル(“1”)データを書込む場合においては、ビット線ドライバ31aは、メインビット線MBLの一端を電源電圧Vccと接続し、ビット線ドライバ31bはメインビット線MBLの他端を接地電圧GNDと接続する。選択サブアレイにおいては、対応する行グループ選択信号BGSLはHレベルに設定される。
【0100】
これにより、トランジスタスイッチ210および220がターンオンする一方で、トランジスタスイッチ200および240はターンオフされる。この結果、メインビット線MBL上において、ノードN1およびN2の間で電流経路が遮断される。一方、メインビット線MBLは、ノードN1およびN2を介してサブビット線SBLと結合される。
【0101】
一方、同一メインビット線MBL上において、他のサブアレイに対応するトランジスタスイッチ200はターンオンする。したがって、非選択のサブアレイに対応する領域においては、データ書込電流+Iwは、メインビット線MBLを通過する。一方、選択サブアレイにおいては、トランジスタスイッチ200がターンオンするので、メインビット線MBL上の電流経路は遮断され、データ書込電流+Iwは、トランジスタスイッチ210および220を介して、サブビット線SBL上を流される。
【0102】
さらに、行選択結果に基づいて、選択メモリセルに対応するライトディジット線WDLに行方向のデータ書込電流Ipを流すことによって、選択メモリセルに対してHレベル(“1”)のデータを書込むことができる。
【0103】
これに対して、選択メモリセルに対してLレベル(“0”)データを書込む場合には、メインビット線MBLの一端および他端は、Hレベルデータを書込む場合とは反対に、接地電圧GNDおよび電源電圧Vccに設定される。トランジスタスイッチ200〜240のオン・オフについては、Hレベルデータを書込む場合と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0104】
これにより、Lレベルデータを書込む場合には、選択メモリアレイにおいて、サブビット線SBL上に、データ書込電流+Iwとは反対方向のデータ書込電流−Iwを流すことができる。さらに、行選択結果に基づいて、選択メモリセルに対応するライトディジット線WDLに行方向のデータ書込電流Ipを流すことにより、選択メモリセルに対してLレベル(“0”)データを書込むことが可能である。
【0105】
既に説明したように、データ書込対象となる選択メモリセルに対しては、ライトディジット線WDLおよびビット線BLの両方にデータ書込電流を流す必要がある。したがって、選択メモリセルと同一のメモリセル行もしくはメモリセル列に属する非選択メモリセルに対しても、ビット線BLおよびライトディジット線WDLのいずれか一方には、データ書込電流が流されてしまう。これらの非選択メモリセルに対して、理論的にはデータ書込は実行されない。しかし、ノイズ等の影響によって、微小な書込動作が実行されてトンネル磁気抵抗素子の磁化方向に変化が生じる可能性も存在する。このような現象が蓄積されると、記憶データが誤まって書込まれて記憶データが消失してしまう可能性がある。したがって、データ書込時において、このようなデータ誤書込の危険性を抑制することが求められる。
【0106】
実施の形態1に従う構成によれば、非選択のサブアレイにおいては、列方向のデータ書込電流±Iwは、トンネル磁気抵抗素子TMRから離れて配置されたメインビット線MBLを流れる。したがって、非選択のサブアレイ中のトンネル磁気抵抗素子に対するデータ誤書込の発生を防止することができる。
【0107】
一方、選択メモリアレイにおいては、トンネル磁気抵抗素子TMRに近接したサブビット線SBLにデータ書込電流±Iwを流して十分なデータ書込磁界を発生させることができる。
【0108】
次に、実施の形態1に従うデータ読出動作について説明する。
図8は、実施の形態1に従うデータ読出回路の配置を説明するブロック図である。
【0109】
図8を参照して、実施の形態1に従う構成においては、行選択結果に応答して、同一のストラップSLを共有するL個(4個)のトンネル磁気抵抗素子TMRがアクセストランジスタATRを介して接地電圧GNDと並列に結合される。したがって、実施の形態1に従う構成においては、1回のデータ読出においてL個(4個)のデータ読出を並列に実行することができる。
【0110】
したがって、メモリアレイ10に対して、L個(4個)のデータ読出回路55が配置される。列選択部52は、列グループ選択信号GSLに応じて、メモリアレイ10全体に配置されたm本のメインビット線MBL1〜MBLmのうちのL本(4本)を選択して、L個(4個)のデータ読出回路55とそれぞれ接続する。
【0111】
列グループ選択信号GSLは、1本のワード線WLを活性化した場合に、接地電圧GNDと結合されるM個のストラップSLのうちの1個を選択するための信号であり、たとえば図2においてM個の列グループのうちの1つを選択するための制御信号である。
【0112】
基準電流発生回路50は、基準電流Irefを生成する。データ読出回路55の各々は、列選択部52を介して対応付けられるメインビット線MBLを流れる電流と、基準電流Irefとの比較に基づいて、読出データDOUTを生成する。
【0113】
図9は、データ読出回路の構成を示す回路図である。図9においては、1個のデータ読出回路の構成が代表的に示される。
【0114】
図9を参照して、ビット線ドライバ31cは、選択メモリセルに対応するメインビット線MBLを電源電圧Vccに駆動する。また、選択サブアレイにおいて、接続制御部15は、対応するメインビット線MBLおよびサブビット線SBLを接続する。これにより、ビット線ドライバ31c〜メインビット線MBL〜サブビット線SBL〜選択メモリセル(トンネル磁気抵抗素子TMR)〜ストラップSL〜アクセストランジスタATR〜接地電圧GNDの経路に、トンネル磁気抵抗素子TMRの記憶データレベルに応じたメモリセル電流Icellが流される。ここで、メモリセル電流Icellは、トンネル磁気抵抗素子TMRの記憶データレベルがHレベル(“1”)およびLレベル(“0”)である場合に、それぞれI1およびI0であるものとする。
【0115】
ビット線ドライバ31cは、各メインビット線MBLに対応して配置する構成としても、各データ読出回路55ごとに配置する構成としてもよい。後者の構成とする場合には、列選択結果に基づいて、選択メモリセルに対応するメインビット線MBLをビット線ドライバ31cと接続すればよい。
【0116】
図8に示されたデータ読出回路55は、電流検出回路60と、電流センスアンプ70と、ラッチ型センスアンプ85とを含む。
【0117】
電流検出回路60は、カレントミラー構成を有し、選択メモリセルおよびストラップSLを流れるメモリセル電流Icellに応じた検出電流Icを発生する。
【0118】
電流検出回路60は、列選択ゲートSGを介してメインビット線MBLと結合されるノードN1と、ノードN1および接地電圧GNDの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ61と、ノードN2および接地電圧GNDの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ62と、ノードN2およびN3の間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ63と、ノードN3とノードNcとの間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ64と、電源電圧VccとノードN3との間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ65とを含む。
【0119】
選択メモリセルと接続されたメインビット線MBLは、対応する列グループ選択信号GSLの活性化に応答して、列選択ゲートSGを介してノードN1と結合される。NチャネルMOSトランジスタ61および62の各々のゲートはノードN1と接続される。PチャネルMOSトランジスタ63および64の各々のゲートはノードN2と結合される。NチャネルMOSトランジスタ65のゲートには、所定電圧VREFが入力される。
【0120】
このようなカレントミラー構成によって、選択メモリセルと結合されたメインビット線MBLを流れるメモリセル電流Icellに応じた検出電流Icを、ノードNcに発生することができる。なお、チャネルMOSトランジスタ65のゲートに入力される所定電圧VREFを調整することによって、検出電流Icの振幅を制限して、急激な過渡電流が流れることを防止できる。
【0121】
基準電流発生回路50は、メモリセル電流Icellの2種類の電流量I1およびI0の中間値に設定される基準電流Irefを、ノードNrに対して供給する。
【0122】
基準電流発生回路50は、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1と、ビット線ドライバ31dとを含む。ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0は、ノードNd0と接地電圧GNDとの間に結合される。ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd1は、ノードNd1と接地電圧GNDとの間に結合される。ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1は、メモリアレイ10に行列状に配置されたトンネル磁気抵抗素子TMRの各々と同様の構成および特性を有する。
【0123】
ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0は、Lレベル(“0”)のデータを記憶し、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd1は、Hレベル(“1”)のデータを記憶する。ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1の各々において、記憶データの更新は不要であるため、ダミートンネル磁気抵抗素子に対するデータ書込は、たとえばMRAMデバイスの電源起動時に実行すればよい。
【0124】
ビット線ドライバ31dは、データ読出時に、ノードNd0およびNd1を電源電圧Vccに駆動する。これにより、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1のそれぞれに、電流I0およびI1がそれぞれ流される。
【0125】
基準電流発生回路50は、さらに、ノードNd2と接地電圧GNDとの間に設けられるトランジスタ91と、ノードNd0および接地電圧GNDの間に設けられるトランジスタ92と、ノードNd1および接地電圧GNDの間に設けられるトランジスタ93と、ノードNd2および接地電圧GNDの間に設けられるトランジスタ94とを含む。トランジスタ91および92の各々のゲートはノードNd0と結合される。トランジスタ93および94の各々のゲートはノードNd1と結合される。基準電流発生回路50においては、トランジスタ91〜94の各々は、NチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0126】
基準電流発生回路50は、さらに、電源電圧VccとノードNd2の間に値列に結合されるトランジスタ95および96と、トランジスタ95およびノードNrの間に設けられるトランジスタ97とを有する。基準電流発生回路50においては、トランジスタ9および9の各々は、PチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0127】
NチャネルMOSトランジスタ95のゲートには、電流検出回路60内のNチャネルMOSトランジスタ65と同様に所定電圧VREFが入力される。また、トランジスタ96の電流駆動力は、トランジスタ97の電流駆動力の2倍に設定される。
【0128】
トランジスタ92および93と、カレントミラーをそれぞれ構成するトランジスタ91および94によって、ノードNd2にはI0+I1の電流が流される。さらに、カレントミラーを構成するトランジスタ96および97の電流駆動力を、上述したように2:1に設計することによって、ノードNrに流される基準電流Irefを、Iref=(I0+I1)/2に設定することができる。すなわち、基準電流発生回路50中のトランジスタ91〜97によって、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1をそれぞれ流れる電流I0およびI1の平均電流が出力される。なお、トランジスタ96および97の電流駆動力比を2:1以外のk:1(k:1より大きい実数)に設定してもよい。
【0129】
電流センスアンプ70は、2つの入力ノードNiaおよびNibと、入力ノードNiaおよびNibとノードNcおよびNrとの間にそれぞれ設けられるNチャネルMOSトランジスタ71および72と、入力ノードNiaおよびノードNaの間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ73と、入力ノードNibおよびノードNbの間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ74とを含む。
【0130】
NチャネルMOSトランジスタ71および72の各々のゲートには、ワード線WLと同様のタイミングで活性化される制御信号RDが入力される。PチャネルMOSトランジスタ73のゲートは、ノードNbと結合される。一方、PチャネルMOSトランジスタ74のゲートは、ノードNaと結合される。
【0131】
電流センスアンプ70は、さらに、ノードNaおよびNbの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ75と、ノードNaおよびノードNbと接地電圧GNDとの間にそれぞれ設けられるNチャネルMOSトランジスタ76および77とを含む。NチャネルMOSトランジスタ76および77の各々のゲートには、制御信号EQ1が入力され、NチャネルMOSトランジスタ75のゲートには制御信号EQ2が入力される。
【0132】
トランジスタ76および77は、制御信号EQ1に応答して、ノードNaおよびNbを接地電圧GNDと接続あるいは切離す。トランジスタ75は、制御信号EQ1に応答して、ノードNaおよびNbを同電圧にイコライズする。
【0133】
電流センスアンプ70は、さらに、ノードNaおよびNbとノードNdとの間にそれぞれ設けられるPチャネルMOSトランジスタ78および79と、ノードNdと電源電圧Vccとの間に直列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ80および81とを含む。
【0134】
PチャネルMOSトランジスタ78のゲートはノードNbと結合され、PチャネルMOSトランジスタ79のゲートはノードNaと結合される。PチャネルMOSトランジスタ80のゲートにはセンスイネーブル信号/SEが入力される。PチャネルMOSトランジスタ81のゲートには所定電圧VREF2が入力される。所定電圧VREF2を適切に設定することによって、ノードNaおよびNbの電圧振幅が制限される。
【0135】
クロスカップルアンプとして動作するPチャネルMOSトランジスタ73,74および78,79によって、入力ノードNiaおよびNibを流れる電流の差、すなわち検出電流Icおよび基準電流Irefの電流差に応じた電圧差が、ノードNaおよびNbの間に発生される。
【0136】
データ読出回路55は、さらに、ノードNaおよびNbとラッチ型センスアンプ85との間に設けられる伝達ゲート86を有する。伝達ゲート86は、ラッチ信号LSに応答して、ラッチ型センスアンプ85とノードNaおよびNbの間とを接続あるいは切離す。データ読出開始後の所定タイミングにおいて、ラッチ信号LSをLレベルに変化させることによって、当該所定タイミングにおけるノードNaおよびNbの電圧は、ラッチ型センスアンプ85にラッチされる。ラッチ型センスアンプ85は、ラッチした電圧に応じて、読出データDOUTを生成する。
【0137】
次に、データ読出回路55によるデータ読出動作を説明する。
図10は、実施の形態1に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【0138】
図10を参照して、データ読出が開始される時刻T1以前においては、制御信号RDがLレベルに設定され、制御信号EQ1およびEQ2がHレベルに設定され、センスイネーブル信号/SEがHレベルに設定されている。この結果、入力ノードNiaおよびNibは、検出電流Icが伝達されるノードNcおよび基準電流Irefが伝達されるノードNrとはそれぞれ切離されている。また、ノードNaおよびNbは、トランジスタ76および77によって、接地電圧GNDと接続されている。
【0139】
時刻T1においてデータ読出動作が開始されると、選択行に対応するワード線WLが活性化されるとともに、制御信号RDがHレベルに活性化される。これに応答して、選択メモリセルは、メインビット線MBLおよび接地電圧GNDの間に電気的に結合される。また、ノードNcおよびNrは、入力ノードNiaおよびNibと電気的にそれぞれ結合される。
【0140】
時刻T2において、ビット線ドライバ31cによって、選択メモリセルに対応するメインビット線MBL(サブビット線SBL)を電源電圧Vccに駆動するとともに、制御信号EQ1がHレベルからLレベルに変化する。これに応答して、選択メモリセルに、記憶データレベルに応じたメモリセル電流Icellが流される。電流検出回路60は、メモリセル電流Icellに応じた検出電流IcをNチャネルMOSトランジスタ71を介して入力ノードNiaに対して出力する。一方、入力ノードNibに対しては、基準電流Irefが入力される。
【0141】
さらに、トランジスタ75がターンオンした状態の下で、ノードNaおよびNbは、トランジスタ76および77によって、接地電圧GNDと切離される。この結果、ノードNaおよびNbは、トランジスタ75によって同電圧に維持されたまま、検出電流Icおよび基準電流Irefによって電圧が徐々に上昇する。
【0142】
さらに、時刻T3において、制御信号EQ2をLレベルに設定することによって、トランジスタ75がターンオフされる。これにより、時刻T3以降において、ノードNaおよびNbには、検出電流Icおよび基準電流Irefの電流差に応じた電圧差が生じる。
【0143】
ノードNaおよびNbの間に電圧差が生じた状態から、時刻T4において、さらにセンスイネーブル信号/SEをLレベルに活性化することによって、ノードNdに対して電源電圧Vccから一定電流が供給される。これにより、PチャネルMOSトランジスタ73,74および78,79によってそれぞれ構成されるクロスカップルアンプが動作して、ノードNaおよびNbの間の電圧差は増幅される。
【0144】
この際における電源電圧Vccからの一定電流は、PチャネルMOSトランジスタ81のゲート電圧であるVREF2によって調整可能である。また、電流検出回路60を介して検出電流Icを生成しているので、メインビット線MBLに対して、電流の逆流は生じない。
【0145】
このように、ノードNaおよびNbの電圧差が増幅された状態において、時刻T5にラッチ信号LSがHレベルからLレベルに変化する。これにより、時刻T5におけるノードNaおよびNbの電圧がラッチ型センスアンプ85によってラッチされる。ラッチ型センスアンプ85は、時刻T5におけるノードNaおよびNbの電圧差を増幅して、読出データDOUTを、Hレベル(電源電圧Vcc)およびLレベル(接地電圧GND)のいずれかに設定する。
【0146】
データ読出終了時においては、まず時刻T6において、選択メモリセルに対応するワード線WLおよび制御信号RDが非活性化される。さらに、時刻T7において、制御信号EQ2およびセンスイネーブル信号/SEがLレベルからHレベルに変化する。ラッチ信号LSもLレベルからHレベルに変化する。さらにその後、制御信号EQ1をHレベルに変化させて、トランジスタ76および77をターンオンすることにより、データ読出開始前と同様の状態が再現される。
【0147】
このように、選択メモリセルを流れるメモリセル電流Icellと基準電流Irefとの比較に基づいてデータ読出を実行することにより、データ読出の高速化を図ることができる。
【0148】
また、基準電流発生回路50においては、メモリセルと同様のトンネル磁気抵抗素子を用いて基準電流Irefを生成することができる。特に、同一のMRAMデバイス上においては、各MTJメモリセルのトンネル磁気抵抗素子TMRと、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0およびTMRd1とを同様の製造条件で作製できるため、トンネル磁気抵抗素子TMRおよびダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0,TMRd1の製造ばらつきは、同様に生じることが期待される。したがって、トンネル磁気抵抗素子TMRの製造ばらつきに起因して、記憶データレベルに応じてメモリセル電流すなわちI1およびI0の値に変動が生じた場合にも、基準電流Irefを、これらの中間値に正確に設定することができる。
【0149】
[実施の形態1の変形例]
図11は、実施の形態1の変形例に従うサブアレイの構成を示す回路図である。
【0150】
図11を参照して、実施の形態1の変形例に従う構成においては、図3に示した実施の形態1に従う構成と比較して、各ストラップSLと接地電圧GNDとの間に、アクセストランジスタATRと直列に接続される選択ゲートBSGがさらに配置される点が異なる。
【0151】
選択ゲートBSGのゲートには、列グループ選択信号GSLが入力される。すでに説明したように、列グループ選択信号GSLによって、1本のワード線WLと対応するM個のストラップSLのうちの1個が選択される。
【0152】
このような構成とすることにより、選択行に対応するワード線WLが活性化されて、対応する複数(M個)のアクセストランジスタATRがターンオンした場合においても、選択メモリセルに対応する選択ゲートBSGのみがターンオンするので、選択メモリセルと結合されていないストラップSLを接地電圧GNDと結合することなくフローティング状態に維持することができる。
【0153】
この結果、ストラップSLを行方向により複数のメモリセルで共有した構成においても、非選択メモリセルに対応するストラップSLに対して、無用のリーク電流が流れることを防止できる。したがって、データ読出動作の安定化および消費電流の削減が図られる。
【0154】
[実施の形態2]
実施の形態2においては、選択メモリセルを流れるメモリセル電流Icellを直接用いて、より高速にデータ読出を行なうことを目的とした構成について説明する。
【0155】
図12は、実施の形態2に従うデータ読出回路の配置を示すブロック図である。
【0156】
図12を参照して、実施の形態2に従うデータ読出回路100は、各ストラップSLに対応して設けられる。すなわち、各サブアレイにおいて、各メモリセル行ごとに、アクセストランジスタATRは、ストラップSLおよびデータ読出回路100の間に設けられる。アクセストランジスタATRのゲートは、対応するワード線WLと結合される。サブアレイSAにおけるトンネル磁気抵抗素子TMR、サブビット線SBL、ストラップSLおよびライトディジット線WDLの配置は、図3に示した実施の形態1に従う構成と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0157】
実施の形態2に従う構成においては、1つのストラップSLから1つの読出データDOUTを生成することができる。したがって、選択メモリアレイに対応するL本(4本)のメインビット線MBLについて、選択メモリセルに対応する1本の電圧は接地電圧GNDに設定される一方で、他の非選択メモリセルに対応するメインビット線MBL(サブビット線SBL)は、後ほど説明する負電圧Vnnに設定される。
【0158】
これにより、選択メモリセルは、接地電圧GNDに設定されたメインビット線MBL(サブビット線SBL)とデータ読出回路100との間に、ターンオンしたアクセストランジスタATRおよびストラップSLを介して電気的に結合される。
【0159】
図13は、実施の形態2に従うデータ読出回路の構成を示す回路図である。
図13を参照して、実施の形態2に従うデータ読出回路100は、ラッチ型センスアンプ85と、ストラップ駆動部115とを含む。ストラップ駆動部115は、データ読出時において、対応するストラップSLを負電圧Vnnで駆動するとともに、これによって選択メモリセルを流れるメモリセル電流Icellと基準電流Irefと間の電流差に応じて、読出データDOUTを生成する。したがって、選択メモリセルに対応するアクセストランジスタATRをオンさせるために、負電圧Vnnは、“Vnn<GND−Vt”に設定されることが必要である。ここで、Vtは、アクセストランジスタATRのしきい値電圧を示す。
【0160】
ストラップ駆動部115は、入力ノードNiaおよびNibの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ101と、入力ノードNiaおよびNibと接地電圧GNDとの間にそれぞれ設けられるNチャネルMOSトランジスタ102および103とを有する。NチャネルMOSトランジスタ101〜103の各々のゲートには制御信号EQ1が入力される。
【0161】
NチャネルMOSトランジスタ101〜103は、制御信号EQ1の活性化に応答して、入力ノードNiaおよびNibを、接地電圧GNDと接続するイコライズ動作を実行する。イコライズ動作時以外には、NチャネルMOSトランジスタ101〜103は、入力ノードNiaおよびNibを接地電圧GNDから切離す。
【0162】
ストラップ駆動部115は、さらに、入力ノードNiaとノードNaとの間に直列に結合されるNチャネルMOSトランジスタ104およびPチャネルMOSトランジスタ106と、入力ノードNibとノードNbとの間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジスタ105およびPチャネルMOSトランジスタ107とを有する。NチャネルMOSトランジスタ104および105の各々のゲートには、制御信号EQ1の反転信号である/EQ1が入力される。PチャネルMOSトランジスタ106のゲートはノードNbと結合され、PチャネルMOSトランジスタ107のゲートはノードNaと結合される。これにより、制御信号EQ1の活性化期間、すなわち入力ノードNiaおよびNibに対してイコライズ動作が行なわれている期間において、入力ノードNia,NibとノードNa,Nbとの間は電気的に切離されている。
【0163】
ストラップ駆動部115は、さらに、ノードNaおよびNbの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ108と、ノードNaおよびNbと負電圧Vnnとの間にそれぞれ設けられるNチャネルMOSトランジスタ109および110とを有する。NチャネルMOSトランジスタ108〜110の各々のゲートには制御信号EQ2が入力される。
【0164】
NチャネルMOSトランジスタ108〜110は、制御信号EQ2の活性化に応答して、ノードNaおよびNbを負電圧Vnnと接続するイコライズ動作を実行する。イコライズ動作時以外には、NチャネルMOSトランジスタ108〜110は、ノードNaおよびNbを負電圧Vnnから切離す。
【0165】
ストラップ駆動部115は、さらに、ノードNdとノードNaとの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ111と、ノードNdとノードNbとの間に設けられるNチャネルMOSトランジスタ112と、ノードNdと負電圧Vnnとの間に直列に接続されるNチャネルMOSトランジスタ113および114とをさらに有する。
【0166】
NチャネルMOSトランジスタ111のゲートはノードNbと結合される。NチャネルMOSトランジスタ112のゲートはノードNaと結合される。トランジスタ113のゲートにはセンスイネーブル信号SEが入力され、NチャネルMOSトランジスタ114のゲートには所定電圧VREF2が入力される。
【0167】
クロスカップルアンプとして動作するPチャネルMOSトランジスタ106,107およびNチャネルMOSトランジスタ111,112によって、入力ノードNiaおよびNibを流れる電流の差、すなわち検出電流Icおよび基準電流Irefの電流差に応じた電圧差が、ノードNaおよびNbの間に発生される。
【0168】
ラッチ型センスアンプ85とノードNaおよびNbとの間には伝達ゲート86が設けられる。伝達ゲート86はラッチ信号LSに応答して、ノードNaおよびNbとラッチ型センスアンプ85との間を接続あるいは切離す。
【0169】
実施の形態2に従う構成においては、実施の形態1に従う基準電流発生回路50に代えて、基準電流発生回路150が配置される。基準電流発生回路150は、図9に示された基準電流発生回路50と類似の構成を有し、ダミートンネル磁気抵抗素子TMRd0,TMRd1と、トランジスタ91,92,93,94,96,97と、NチャネルMOSトランジスタ99とを備える。
【0170】
基準電流発生回路150においては、トランジスタ91〜94の各々は、NチャネルMOSトランジスタで構成され、トランジスタ96および97の各々は、PチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0171】
トランジスタ96および97は、接地電圧GNDとノードNd2およびNrとの間にそれぞれ設けられる。また、トランジスタ91,92,93,94は、ノードNd3と接続される。ノードNd3は、NチャネルMOSトランジスタ99を介して、負電圧Vnnと電気的に結合される。
【0172】
このように、基準電流発生回路150は、データ読出回路100によってストラップSLがデータ読出時において負電圧Vnnに駆動されることに対応して、基準電流発生回路50と同様の基準電流Irefを生成するための構成を有している。
【0173】
また、NチャネルMOSトランジスタ99のゲートに入力される制御信号REFを、データ読出動作時にのみHレベルに活性化することによって、データ読出時以外において、基準電流Irefの生成を停止させて、無用な電流消費を回避できる。
【0174】
各メインビット線MBLに対応してビット線ドライバ35aが配置される。ビット線ドライバ35aは、列選択結果に応じて、選択列のメインビット線MBLを接地電圧GNDに駆動する一方で、非選択列のメインビット線MBLを負電圧Vnnに駆動する。各ワード線WLは、データ読出時には、接地電圧GNDに設定される。この結果、選択メモリセルのトンネル磁気抵抗素子TMRを流れるメモリセル電流Icellは、入力ノードNiaに直接入力される。
【0175】
一方、データ読出時に接地電圧GNDに設定されるダミーワード線DWLによってターンオンするダミーアクセストランジスタATRdを経由して、もう一方の入力ノードNibに対して、基準電流発生回路150からの基準電流Irefが入力される。
【0176】
次に、実施の形態2に従うデータ読出動作を説明する。
図14は、実施の形態2に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【0177】
図14を参照して、データ読出が開始される時刻T1以前においては、制御信号EQ1、EQ2およびラッチ信号LSはHレベルに設定され、センスイネーブル信号SEはLレベルに設定される。したがって、入力ノードNiaおよびNibは接地電圧GNDと接続される。また、ノードNaおよびNbは、負電圧Vnnと接続される。
【0178】
時刻T1においてデータ読出動作が開始されると、制御信号REFがLレベルからHレベルに活性化される。これに応じて、基準電流発生回路150は、入力ノードNibに対する基準電流Irefの供給を開始する。
【0179】
さらに、時刻T2において、制御信号EQ1をHレベルからLレベルに変化すると、入力ノードNiaおよびNibのイコライズ動作が解除されて、入力ノードNiaおよびNibは接地電圧GNDから切離される。また、制御信号EQ1に応答して、NチャネルMOSトランジスタ104および105がターンオンする。これにより、入力ノードNiaおよびNibは、接地電圧GNDから負電圧Vnnに向かう方向に、NチャネルMOSトランジスタ109および110を介して放電される。これにより、入力ノードNiaおよびNibの電圧は、接地電圧GNDから徐々に下降する。一方、ノードNaおよびNbの電圧は、プリチャージ状態の負電圧Vnnから上昇する。ただし、このタイミングにおいて、NチャネルMOSトランジスタ108はターンオンしているので、ノードNaおよびNbは、同電圧に設定される。
【0180】
図示しないが、非選択列に対応するメインビット線MBLは、ビット線ドライバ35aによって負電圧Vnnに駆動されているので、選択メモリセルと同一ストラップに接続される非選択メモリセルにおいて、メモリセル電流は流れない。
【0181】
さらに、時刻T3において、制御信号EQ2がHレベルからLレベルに変化する。これにより、ノードNaおよびNbの間は切離されるので、メモリセル電流Icellと基準電流Irefとの電流差に応じた電圧差が、ノードNaおよびNbの間に生じ始める。
【0182】
時刻T4において、さらにセンスイネーブル信号SEをLレベルからHレベルに活性化することによって、ノードNdから負電圧Vnnに対して、所定電圧VREF2に応じた一定電流が引抜かれる。これによりNチャネルMOSトランジスタ111および112で構成されるクロスカップルアンプが動作するので、ノードNaおよびNbの間の電圧差は、接地電圧GNDおよび負電圧Vnnにそれぞれ向かって増幅される。
【0183】
さらに、ノードNaおよびNbの間の電圧差が増幅されたタイミングである時刻T5において、ラッチ信号LSをHレベルからLレベルに変化させることによって、このタイミングにおけるノードNaおよびNbの電圧差を、ラッチ型センスアンプ85にラッチすることができる。ラッチ型センスアンプ85は、時刻T5におけるノードNaおよびNbの電圧差を増幅して、読出データDOUTを、Hレベル(電源電圧Vcc)およびLレベル(接地電圧GND)のいずれかに設定する。
【0184】
ラッチ型センスアンプ85に、所定タイミングのノードNaおよびNbの電圧をラッチさせた後は、基準電流Irefの供給は不要である。したがって時刻T6において、制御信号REFはLレベルに非活性化されて、基準電流Irefの供給が停止される。さらに、時刻T7およびT8において、センスイネーブル信号SEが非活性化され、さらに制御信号EQ1およびEQ2がHレベルに復帰することによって、データ読出開始前と同様の状態が再現される。
【0185】
このようなデータ読出を実行することにより、選択メモリセルを流れるメモリセル電流Icellを直接用いてデータ読出を実行できるので、データ読出をさらに高速化できる。また、データ読出開始された後も、ノードNaおよびNbを負電圧Vnnにプリチャージすることによって、専用の駆動回路を配置することなく、ノードNaおよびNbをイコライズするためのトランジスタ用いてストラップSLを負電圧Vnnに駆動することができる。これにより、データ読出回路の回路構成が簡素化される。
【0186】
[実施の形態2の変形例]
図15は、実施の形態2の変形例に従うデータ読出回路120の配置を示すブロック図である。
【0187】
図15を参照して、実施の形態2の変形例に従うデータ読出回路120は、同一の行グループに属するM個のサブアレイで共有されるように、各メモリセル行ごとに配置される。したがって、データ読出回路120は、各ストラップSLと、アクセストランジスタATRおよび選択ゲートBSGを介して電気的に結合される。
【0188】
選択ゲートBSGのゲートには、列グループ選択信号GSLが入力される。列グループ選択信号GSLによって、1本のワード線WLと対応付けられるM本のストラップSLのうちの1個が選択される。このような構成とすることにより、ワード線WLが活性化された選択行において、選択メモリセルに対応するストラップのみがデータ読出回路120と接続される。これにより、同一行グループに属するM個のサブアレイ間で、1個のデータ読出回路120を共有することができる。したがって、データ読出回路120の配置個数を削減することができる。
【0189】
図16は、図15に示されたデータ読出回路120の構成を説明する回路図である。
【0190】
図16を参照して、データ読出回路120は、ラッチ型センスアンプ85と、ストラップ駆動部130とを有する。
【0191】
ストラップ駆動部130は、入力ノードNiaとノードNaとの間に設けられたNチャネルMOSトランジスタ121と、入力ノードNibとノードNbとの間に設けられたNチャネルMOSトランジスタ122とを有する。NチャネルMOSトランジスタ121のゲートはノードNbと結合される。NチャネルMOSトランジスタ122のゲートはノードNaと結合される。
【0192】
ストラップ駆動部130は、さらに、ノードNaおよびNbの間に設けられたNチャネルMOSトランジスタ123と、プリチャージノードNpとノードNaおよびNbとの間にそれぞれ設けられたNチャネルMOSトランジスタ124および125とを有する。NチャネルMOSトランジスタ123〜125の各々のゲートには制御信号EQ1が入力される。
【0193】
プリチャージノードNpは、所定電圧VREFをゲートに受けるNチャネルMOSトランジスタ131aによって電源電圧Vccと電気的に結合される。したがって、プリチャージノードNpは、所定のプリチャージ電圧Vprに設定される。
【0194】
したがって、NチャネルMOSトランジスタ123〜125は、制御信号EQ1の活性化(Hレベル)に応答して、ノードNaおよびNbをプリチャージ電圧Vprに設定するイコライズ動作を実行する。
【0195】
ストラップ駆動部130は、さらに、ノードNaおよびNdとの間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ126と、ノードNbおよびNdの間に設けられるPチャネルMOSトランジスタ127と、ノードNdと電源電圧Vccとの間に直列に接続されるPチャネルMOSトランジスタ128および129をさらに有する。
【0196】
PチャネルMOSトランジスタ126のゲートは、ノードNbと結合される。PチャネルMOSトランジスタ127のゲートは、ノードNaと結合される。PチャネルMOSトランジスタ128のゲートには、センスイネーブル信号/SEが入力される。PチャネルMOSトランジスタ129のゲートは、所定電圧VREF2と結合される。
【0197】
クロスカップルアンプとして動作するPチャネルMOSトランジスタ121,122および126,127によって、入力ノードNiaおよびNibを流れる電流の差、すなわちメモリセル電流Icellおよび基準電流Irefの電流差に応じた電圧差が、ノードNaおよびNbの間に発生される。
【0198】
ラッチ型センスアンプ85とノードNa,Nbとの間には、データ読出回路55および100と同様に、伝達ゲート86が設けられる。
【0199】
基準電流発生回路151は、図13に示した基準電流発生回路150と同様の構成を有し、ストラップ駆動部130は、電源電圧VccによってストラップSLを駆動することに対応して、負電圧Vnnに代えて電源電圧Vccの供給を受けて動作する。その他の構成は、基準電流発生回路150と同様であるので詳細な説明は繰返さない。これにより、基準電流発生回路50および150と同様の基準電流Irefを、入力ノードNibから引抜くことができる。
【0200】
実施の形態2の変形例に従う構成においては、各メインビット線MBLに対応して、ビット線ドライバ35bが配置される。ビット線ドライバ35bと電源電圧Vccとの間にNチャネルMOSトランジスタ131bが設けられる。NチャネルMOSトランジスタ131bのゲートには、NチャネルMOSトランジスタ131aと同様の所定電圧VREFが与えられる。これにより、ビット線ドライバ35bは、ノードNaおよびNbのプリチャージ電圧Vprと接地電圧GNDとの供給を受けて動作する。すなわち、ビット線ドライバ35bは、選択列のメインビット線MBLを接地電圧GNDに設定するとともに、非選択列のメインビット線MBLをプリチャージ電圧Vprに設定する。
【0201】
ストラップSLは、アクセストランジスタATRおよび選択ゲートBSGを介して、ストラップ駆動部130の入力ノードNiaと電気的に結合される。一方、もう一方の入力ノードNibは、ダミーワード線DWLと結合されたゲートを有するダミーアクセストランジスタATRdを介して、ノードNrと電気的に結合される。
【0202】
次に、実施の形態2の変形例に従うデータ読出動作について説明する。
図17は、実施の形態2の変形例に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【0203】
図17を参照して、データ読出が開始される時刻T1以前においては、ワード線WL、制御信号REF、ダミーワード線DWLおよび列グループ選択信号BSLはLレベルに非活性化されている。したがって、ストラップSLと入力ノードNiaとの間は電気的に切離され、入力ノードNibとノードNrとの間も電気的に切離されている。また、基準電流発生回路151による基準電流Irefの生成は停止されている。
【0204】
時刻T1以前においては、さらに、制御信号EQ1、センスイネーブル信号/SEおよびラッチ信号LSはHレベルに設定されている。したがって、トランジスタ123〜125によって、ノードNaおよびNbの各々はプリチャージ電圧Vprに設定されている。
【0205】
データ読出が開始される時刻T1において、選択行に対応するワード線WLがHレベルに活性化される。同様のタイミングにおいて、ダミーワード線DWLおよび選択された列グループに対応する列グループ選択信号GSLもHレベルに活性化される。これにより、入力ノードNiaおよびNibは、ストラップSLおよびノードNrと電気的にそれぞれ結合される。また、基準電流発生回路151は、基準電流Irefの生成を開始する。
【0206】
したがって、入力ノードNiaには、ストラップSLへ向かう方向に、選択メモリセルの記憶データレベルに応じたメモリセル電流Icellが流され始める。同様に、入力ノードNibには、ノードNrに向かう方向に、基準電流Irefが流され始める。
【0207】
したがって、入力ノードNiaおよびNibのそれぞれは、メモリセル電流Icellおよび基準電流Irefに応じて、それぞれ電圧が低下し始める。これに応じて、ノードNaおよびNbの電圧もプリチャージ電圧Vprから徐々に低下するが、制御信号EQ1は、まだHレベルに維持されているので、ノードNaおよびNbの電圧は、等しいままの状態で変化する。
【0208】
なお、図示しないが、非選択列に対応するメインビット線MBLは、ビット線ドライバ35bによってプリチャージ電圧Vprに駆動されているので、選択メモリセルと同一ストラップに接続される非選択メモリセルにメモリセル電流は流れない。
【0209】
時刻T2において、制御信号EQ1がHレベルからLレベルに変化して、ノードNaおよびNbに対するイコライズ動作が解除される。すなわちノードNaおよびNbがプリチャージ電圧Vprと電気的に切離される。これに応答して、ノードNaおよびNbの間に、メモリセル電流Icellおよび基準電流Irefの電流差に応じた電圧差が生じ始める。この電圧差は、クロスカップルアンプをそれぞれ構成するNチャネルMOSトランジスタ121および122によってさらに増幅される。
【0210】
時刻T3において、さらにセンスイネーブル信号/SEが、HレベルからLレベルに活性化される。これにより、電源電圧VccからノードNdに対して一定電流が供給されるので、クロスカップルアンプを構成するPチャネルMOSトランジスタ126および127によって、ノードNaおよびNbの電圧差はさらに増幅される。
【0211】
さらに、時刻T4において、ラッチ信号LSをHレベルからLレベルに変化させることによって、時刻T4におけるノードNaおよびNbの電圧は、ラッチ型センスアンプ85にラッチされる。ラッチ型センスアンプ85は、時刻T4におけるノードNaおよびNbの電圧差に応じて、読出データDOUTをHレベル(電源電圧Vcc)およびLレベル(接地電圧GND)のいずれかに設定する。このようにして、選択メモリセルからのデータ読出が実行される。
【0212】
さらに、時刻T5およびT6において、ワード線WL、制御信号REF、ダミーワード線DWLおよび列グループ選択信号BSLはLレベルに非活性化され、さらに、制御信号EQ1、センスイネーブル信号/SEおよびラッチ信号LSは、再びHレベルに設定される。これにより、入力ノードNia,Nibは、外部と切離され、かつ、ノードNaおよびNbは、再びプリチャージ電圧Vprに設定される。これにより、時刻T1以前におけるデータ読出開始前の状態が再現される。
【0213】
また、制御信号REFをデータ読出終了後に非活性化することによって、基準電流発生回路151における消費電流を、図13に示した基準電流発生回路150と同様に削減することが可能となる。
【0214】
このように、実施の形態2の変形例に従う構成によれば、ストラップSLを、正電圧に駆動する構成として、実施の形態2と同様のデータ読出を実行することができる。
【0215】
さらに、データ読出回路120を同一メモリセル行に対応する複数のストラップ間で共有できるので、アレイ面積の小型化を図ることが可能である。
【0216】
なお、実施の形態2の変形例に従う構成において、データ読出回路120に代えて図13に示したデータ読出回路100を適用する構成とすることも可能である。この場合には、図15に示した選択ゲートBSGに与えられる列グループ選択信号BSLの電圧レベルを適切に設定することが必要である。たとえば、選択されたストラップに対応する列グループ選択信号BSLを接地電圧GNDに設定する一方で、非選択のストラップに対応する列グループ選択信号BSLを負電圧Vnnに設定すればよい。
【0217】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0218】
【発明の効果】
請求項1〜3に記載の薄膜磁性体記憶装置は、トンネル磁気抵抗素子およびアクセストランジスタ等の他の素子の間を電気的に結合するために設けられるレイアウト制約の厳しいコンタクトホールを第2の信号線ごとに設ければよく、各トンネル磁気抵抗素子ごとに配置する必要がない。したがって、トンネル磁気抵抗素子が配置されるメモリアレイの小面積化を図ることができる。さらに、データ読出時において、選択メモリセルと接続された第2信号線を流れる電流を直接用いてデータ読出を実行できるので、データ読出を高速化できる。
【0222】
請求項に記載の薄膜磁性体記憶装置は、選択メモリセルと同一のメモリセル行に対応するものの選択メモリセルと接続されていない非選択の第2信号線にリーク電流が流れることを防止できる。したがって、請求項に従う薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、データ読出動作の安定化および消費電流の削減が図られる。
【0223】
請求項記載の薄膜磁性体記憶装置は、請求項記載の薄膜磁性体記憶装置が奏する効果に加えて、メモリアレイをさらに小面積化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に従うMRAMデバイス1の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】 図1に示したメモリアレイのデータ読出に関連する構成を詳細に説明するための図である。
【図3】 図2に示されるサブアレイの構成を詳細に示す回路図である。
【図4】 図3に示されるサブアレイのレイアウトの一例を示す図である。
【図5】 図3に示されたサブアレイのレイアウトの他の例を示す図である。
【図6】 サブアレイにおけるデータ書込に関連する構成を示す回路図である。
【図7】 図6に示した構成におけるデータ書込電流の経路を説明する回路図である。
【図8】 実施の形態1に従うデータ読出回路の配置を説明するブロック図である。
【図9】 図8に示されたデータ読出回路の構成を示す回路図である。
【図10】 実施の形態1に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【図11】 実施の形態1の変形例に従うサブアレイの構成を示す回路図である。
【図12】 実施の形態2に従うデータ読出回路の配置を示すブロック図である。
【図13】 実施の形態2に従うデータ読出回路の構成を示す回路図である。
【図14】 実施の形態2に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【図15】 実施の形態2の変形例に従うデータ読出回路の配置を示すブロック図である。
【図16】 実施の形態2の変形例に従うデータ読出回路の構成を示す回路図である。
【図17】 実施の形態2の変形例に従うデータ読出動作を説明する動作波形図である。
【図18】 トンネル接合部を有するメモリセルの構成を示す概略図である。
【図19】 MTJメモリセルに対するデータ書込動作を説明する概念図である。
【図20】 データ書込電流と自由磁化層VLの磁化との関係を示す概念図である。
【図21】 MTJメモリセルからのデータ読出動作を説明する概念図である。
【図22】 半導体基板上に作製されたMTJメモリセルの構造図である。
【符号の説明】
1 MRAMデバイス、10 メモリアレイ、15 接続制御部、20 行デコーダ、25 列デコーダ、30,35 読出/書込制御回路、31a,31b,31c,31d,35a,35b ビット線ドライバ、50,150,151基準電流発生回路、55,100,120 データ読出回路、60 電流検出回路、70 電流センスアンプ、85 ラッチ型センスアンプ、115,130ストラップ駆動部、310,320 ソース/ドレイン領域、340,341コンタクトホール、ATR アクセストランジスタ、BSG 選択ゲート、DIN 書込データ、DOUT 読出データ、GND 接地電圧、Ic 検出電流、Icell メモリセル電流、Iref 基準電流、MBL メインビット線、MC MTJメモリセル、Nia,Nib 入力ノード、SA サブアレイ、SBL サブビット線、SL ストラップ、TMR トンネル磁気抵抗素子、Vcc 電源電圧、Vnn 負電圧、WDL ライトディジット線、WL ワード線。

Claims (5)

  1. 行列状に配置される複数のメモリセルを含み、列方向に沿って複数の列グループに分割されるメモリアレイを備え、
    各前記メモリセルは、磁気的に書込まれた記憶データに応じて電気抵抗が変化するトンネル磁気抵抗素子を含み、
    メモリセル列にそれぞれ対応して配置される複数の第1信号線と、
    各メモリセル行ごとに、前記複数の列グループにそれぞれ対応して配置される複数の第2信号線とをさらに備え、
    各前記トンネル磁気抵抗素子は、前記複数の第1および第2信号線のうちの対応する1本ずつの間に電気的に結合され、
    前記メモリセル行にそれぞれ対応して配置され、各々がデータ読出時に行選択結果に応じて選択的に活性化される複数のワード線と、
    前記複数の第2信号線にそれぞれ対応して配置される複数のデータ読出回路と、
    前記複数の第2信号線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2信号線およびデータ読出回路の間に電気的に結合される複数のアクセストランジスタと、
    前記複数の第1信号線にそれぞれ対応して設けられ、データ読出対象に選択された選択メモリセルと接続された第1信号線を第1の電圧に駆動するとともに、それ以外の第1信号線を第2の電圧に駆動するための複数の信号線駆動回路とをさらに備え、
    各前記アクセストランジスタは、対応するワード線と結合されたゲートを有し、選択的にターンオンすることによって前記選択メモリセルと接続された第2信号線を前記対応するデータ読出回路と電気的に結合し、
    各前記データ読出回路は、ターンオンした前記アクセストランジスタを介して電気的に結合された対応する第2信号線を前記第2の電圧で駆動するとともに、前記対応する第2信号線を流れる電流に応じて前記記憶データを読出す、薄膜磁性体記憶装置。
  2. 前記第1の電圧は接地電圧であり、
    前記第2の電圧は負電圧である、請求項に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  3. 前記第1の電圧は接地電圧であり、
    前記第2の電圧は正電圧である、請求項記載の薄膜磁性体記憶装置。
  4. 前記薄膜磁性体記憶装置は、前記複数の第2信号線にそれぞれ対応して設けられ、各々が、対応する第2信号線および前記データ読出回路の間に、対応するアクセストランジスタと直列に接続される複数の選択ゲートをさらに備え、
    各前記アクセストランジスタは、前記対応するワード線が活性化された場合にターンオンし、
    各前記選択ゲートは、自らが属する列グループがデータ読出対象に選択された選択メモリセルを含む場合を除いてターンオフする、請求項に記載の薄膜磁性体記憶装置。
  5. 各前記アクセストランジスタは、前記トンネル磁気抵抗素子が配置される領域の上下領域を避けて配置される、請求項に記載の薄膜磁性体記憶装置。
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