本発明のプリントシステムは、写真プリントの注文を受け付け、写真プリントを作成するプリントシステムであって、記録媒体に記録されている複数の画像データファイルを読み出すための読み出し部と、前記読み出し部によって読み出された複数の前記画像データファイルに係る複数の画像のうち少なくとも1つの画像を含む注文画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイに表示されている画像に係るプリント枚数を含む注文情報を入力するための入力部と、前記ディスプレイに表示され且つプリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された一又は複数の画像のうちの少なくとも1つの画像の写真プリントが、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された前記一又は複数の画像に対する注文が確定されるよりも前に作成されるように制御する制御手段とを有している。
本発明のプリント注文受付装置は、記録媒体に記録されている複数の画像データファイルを読み出すための読み出し部と、前記読み出し部によって読み出された複数の前記画像データファイルに係る複数の画像のうち少なくとも1つの画像を含む注文画面を表示するディスプレイと、前記ディスプレイに表示されている画像に係るプリント枚数を含む注文情報を入力するための入力部と、前記ディスプレイに表示され且つプリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された一又は複数の画像のうちの少なくとも1つの画像の写真プリントが、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された前記一又は複数の画像に対する注文が確定されるよりも前に作成されるように制御する制御手段とを有している。
これらの構成によると、プリント枚数を1以上とする注文情報が付与された一又は複数の画像に対する注文が確定された後、写真プリントの作成を開始する場合と比べて、1枚目の写真プリントが早く仕上がる。これにより、顧客は、1枚目の写真プリントを早く手にすることができる。また、顧客は、残りの写真プリントが仕上がるまでの間、既に仕上がった写真プリントを観賞しながら待つことができる。その結果、写真プリントの仕上がりを待つ顧客の待たされ感を低減することができる。
なお、本発明において、「注文が確定される」とは、単に注文画面の切換操作が行われることを意味するのではなく、顧客が写真プリントを発注するための最終的な操作が行われることを意味するとする。
この構成によると、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された一又は複数の画像に対する注文情報が確定される直前に写真プリントの作成を開始する場合と比べて、迅速に写真プリントの作成を開始することが可能となる。
また、例えば、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与される画像が、ディスプレイに初めの方に表示される画像には疎らであり、後の方に表示される画像に集中している場合に、制御手段によって、プリント枚数を1以上とする注文情報が入力部から入力された所定数の画像ごと写真プリントが作成されるように制御されると、プリント枚数を1以上とする注文情報が入力部から入力された画像が所定数に達するまでに時間がかかり、迅速に写真プリントの作成を開始することができない。この構成によると、このような場合であっても、初めの方に表示される画像の写真プリントをより迅速に作成することができる。
これらの構成によると、ディスプレイに新たな注文画面を表示するための操作が行われた、すなわち、プリントシステムの操作者が、その時点で注文画面に表示されている画像の写真プリントが入力部によって入力した注文情報で作成されることに同意した後に、写真プリントを作成することができる。
本発明のプリントシステムは、少なくとも前記入力部によってプリント枚数を1以上とする注文情報が付与された画像に係る画像データファイルに対して整理番号を付与する番号付与手段をさらに有していることが好ましい。
例えば、複数の顧客から同時に写真プリントの注文を受け付けることが可能なプリントシステムである場合や、顧客から受け付けた注文のプリント処理と並行して、フィルムからのプリント処理を行うことが可能なプリントシステムである場合には、顧客が一括注文する複数の画像データファイル(一又は複数の注文画面に表示される画像に係る画像データファイル)のプリント処理が連続して行われず、制御手段の制御によって順次写真プリントが作成される画像データファイルのプリント処理の間に、別の注文に係るプリント処理が行われることがある。しかしながら、上記の構成によると、そのような場合であっても、整理番号から、顧客が一括注文した複数の画像データファイルを知ることができる。したがって、プリントシステムにおける画像データファイルの管理が容易となる。
本発明のプリントシステムは、前記整理番号が、まとめて作成される写真プリントに係る画像データファイルに共通の番号と、まとめて作成される写真プリントに係る画像データファイルごとに共通の番号とを含んでいてもよい。この構成によると、まとめて作成される写真プリントに係る画像データファイルの識別が容易となる。
本発明のプリントシステムは、まとめて作成される写真プリントに係る画像データファイルを格納するデータフォルダのフォルダ名の少なくとも一部を構成していてもよい。この構成によると、ディレクトリ構成から、まとめて作成される写真プリントに係る画像データファイル及び顧客によって一括注文された画像データファイルを識別することが可能となる。
本発明のプリントシステムは、写真プリントの裏面に前記整理番号を印字する印字部をさらに有していることが好ましい。この構成によると、写真プリントの裏面に印字された整理番号から、その写真プリントがどの顧客のものかが分かる。したがって、写真プリントの管理が容易となる。
本発明のプリントシステムは、少なくとも前記整理番号が記載された受付証を印字する受付証印字プリンタをさらに有していることが好ましい。この構成によると、顧客が、自ら行った写真プリントの注文の状況を把握しやすくなる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係るプリントシステムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、プリントシステム1は、顧客から写真プリントの注文を受け付ける2台のプリント注文受付装置101と、写真プリントを作成する写真処理装置201とを備えている。本実施の形態のプリントシステム1は、DP店の既設の写真処理装置201に、イーサネット(登録商標)ケーブル310及びハブ320を含むデータ伝送ネットワーク301により、2台のプリント注文受付装置101を接続することによって構築されたものである。
プリントシステム1では、顧客が、持参したデジタルカメラで撮影された画像データファイルを保存したスマートメディア、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリスティック(登録商標)や、個人で画像データファイルを保存したCD−R、MO等の記録媒体(以降、まとめて「メディア」と称する)をプリント注文受付装置101にセットすると、プリント注文受付装置101が、セットされたメディアから画像データファイルを読み出すと共に、これらの画像データファイル及びこれらの画像データファイルに対して顧客が入力したプリントサイズやプリント枚数等の注文情報を写真処理装置201に送信し、写真処理装置201が、プリント注文受付装置101から受信した画像データファイル及び注文情報に基づいて写真プリントを作成する。
プリント注文受付装置101は、図2に示すように、プリント注文受付装置101を制御するコントローラ120を格納する筐体110と、筐体110の上面に配置されており、プリント注文受付装置101に関する様々な情報を表示して操作者(顧客)に告知するディスプレイ130とを備えている。ディスプレイ130の表面には、注文情報等を入力するためのタッチパネル131が形成されている。また、筐体110の前面(図2における紙面左手前側の面)には、各種メディアにそれぞれ対応する複数のメディアドライブ140が設けられている。メディアドライブ140は、セットされたメディアに記録された画像データファイルを読み出す。さらに、筐体110の上面には、後で詳述する受付証を印字する受付証印字プリンタ150が設けられている。
ここで、図3に、コントローラ120の主要部の構成を示す。図3に示すように、コントローラ120には、データ伝送ネットワーク301に接続するためのネットワークインターフェイス129が接続されている。また、コントローラ120は、番号付与部121、画像記憶部122、表示制御部123、注文情報記憶部124、顧客情報記憶部125、注文情報書換部126、送信部127、及び受付証発行部128を有している。
番号付与部121は、メディアドライブ140によって読み出された複数の画像データファイル、及び当該画像データファイルに対して顧客が入力した注文情報に、注文番号と枝番号とからなる整理番号をそれぞれ付与する。なお、注文情報には、当該注文情報に係る画像データファイルと同一の整理番号が付与される。ここで、注文番号とは、顧客によって一括注文された複数の画像データファイル(顧客が持参したメディアに記録された複数の画像データファイル)に共通する番号である。また、枝番号は、後述する注文画面40(図11、図12参照)に同時に表示される複数のサムネイル画像に係る画像データファイル群に共通する番号である。なお、本実施の形態では、注文画面40に同時に表示可能なサムネイル画像の数は8コマである。したがって、8コマ分の画像に対応する画像データファイルに対して、1つの画像データファイル群として共通の枝番号が付与される。
画像記憶部122は、メディアドライブ140によって読み出された複数の画像データファイル、及び番号付与部121が各画像データファイルに付与した整理番号を記憶する。ここで、画像記憶部122のディレクトリ構成を図16に示す。図16に示すように、本実施の形態では、メディアからImage001.jpg〜Image020.jpgの20個の画像データファイルが読み出される。そして、画像記憶部122は、20個の画像データファイルを、Image001.jpg〜Image008.jpg、Image009.jpg〜Image016.jpg、Image017.jpg〜Image020.jpgの3つの画像データファイル群に分けてデータフォルダに格納する。各画像データファイル群が格納されるデータフォルダのフォルダ名は、番号付与部121によって画像データファイルに付与された整理番号となっている。ここで、図16に示すように、画像データファイルImage001.jpg〜Image020.jpgの注文番号はo0000012であり、3つの画像データファイル群Image001.jpg〜Image008.jpg、Image009.jpg〜Image016.jpg、Image017.jpg〜Image020.jpgの枝番号はそれぞれ01、02、03である。
表示制御部123は、ディスプレイ130に、後で詳述する初期画面10(図8参照)、メディアセット案内画面20(図9参照)、プリントサイズ選択画面30(図10参照)、注文画面40(図11、図12参照)、名前入力画面50(図13参照)、注文内容確認画面60(図14参照)、及び受付証発行画面70(図15参照)を表示する。また、表示制御部123は、8コマのサムネイル画像を含む注文画面40を、画像記憶部122に記憶されている複数の画像データファイルに係る複数の画像のうち、未だディスプレイ130に表示されていない画像を含む別の注文画面40に切り換える。
注文情報記憶部124は、顧客がタッチパネル131を用いて入力した各画像データファイルに対する注文情報、及び番号付与部121が注文情報に付与した整理番号を記憶する。注文情報記憶部124は、顧客が注文する写真プリントのサイズを記憶するプリントサイズ記憶部124aと、画像記憶部122に記憶されている複数の画像データファイルに係る複数の画像のプリント枚数をそれぞれ記憶するプリント枚数記憶部124bとを有している。なお、本実施の形態では、プリントサイズ記憶部124aには、デフォルトでL版サイズでプリントされるように記憶されている。また、プリント枚数記憶部124bには、デフォルトで各画像が1枚ずつプリントされるように記憶されている。顧客情報記憶部125は、図13に示す名前入力画面50で顧客が入力した名前を記憶する。
注文情報書換部126は、プリントサイズ書換部126aと、プリント枚数書換部126bとを有している。プリントサイズ書換部126aは、プリントサイズ記憶部124aに記憶されているプリントサイズを、図10に示すプリントサイズ選択画面30で顧客が選択したプリントサイズに書き換える。プリント枚数書換部126bは、プリント枚数記憶部124bに記憶されている各画像のプリント枚数を、図11、12に示す注文画面40で各画像に対して顧客が入力したプリント枚数に書き換える。
送信部127は、タッチパネル131を用いて、8コマのサムネイル画像を含む注文画面40を別のサムネイル画像を含む別の注面画面40に切り換えるための操作が顧客によって行われた際、及び注文画面40を名前入力画面50に切り換えるための操作が顧客によって行われた際に、タッチパネル131の操作が行われた時点で注文画面40に表示されていたサムネイル画像に係る画像データファイル群、それらのサムネイル画像に対して顧客が入力した注文情報、及びその画像データファイル群に対して付与された整理番号(以降、まとめて「プリント情報」と称する)を写真処理装置201に送信する。なお、プリント不要の画像データファイル、即ちプリント枚数記憶部126bにゼロ枚と記憶されている画像データファイルは、写真処理装置201に送信されない。
受付証発行部128は、図17に示すような受付証が印字されるように受付証印字プリンタ150を制御する。図17に示すように、受付証には、プリント注文受付装置101を特定する端末ID、顧客情報記憶部125に記憶されている顧客の名前、番号付与部121によって付与された注文番号及び枝番号、注文情報記憶部124に記憶されているプリントサイズ及びプリント枚数、顧客が注文した写真プリントの料金等が印字される。
次に、図4を参照しつつ、写真処理装置201の概略構成について説明する。図4に示すように、写真処理装置201は、インターフェイス部210と、フィルムスキャナ220と、コントローラ230と、プリンタプロセッサ250とを有している。
インターフェイス部210では、写真処理装置201とそれを操作するオペレータとの間の情報のやり取りが行われる。インターフェイス部210は、写真処理装置201に関する様々な情報を表示してオペレータに告知するディスプレイ211と、オペレータが写真処理装置201に対して指示を与えるキーボード212やマウス213からなる入力デバイスとを有している。
フィルムスキャナ220は、写真フィルムを副走査方向(図4において矢印Aで示す方向)に一定速度で搬送するフィルムキャリア221と、フィルムキャリア221によって搬送される写真フィルムに光を照射する光源222と、写真フィルムを透過した光を受光するように配置されており、写真フィルムのコマ画像を光電変換するためのCCDラインセンサユニット226と、CCDラインセンサユニット226の出力信号を処理する図示しない処理回路とを有している。
CCDラインセンサユニット226は、約5000個の受光部を写真フィルムの幅方向に配列したCCDラインセンサを3列に並べて備えており、各CCDラインセンサの受光面にはそれぞれ赤色、緑色、青色のカラーフィルタが形成されて、写真フィルムのコマ画像を色分解して検出する。処理回路は、CCDラインセンサユニット226の出力アナログ信号を増幅した後A/D変換を行って出力する。従って、フィルムスキャナ220では、フィルムキャリア221に写真フィルムがセットされると、搬送される写真フィルム上のコマ画像が順次読み取られて、赤色、緑色、青色毎のデジタル画像データファイルがコントローラ230に対して送信される。
コントローラ230では、写真処理装置201の制御が行われる。コントローラ230には、データ伝送ネットワーク301に接続するためのネットワークインターフェイス239が接続されている。さらに、コントローラ230には、CD−R(Compact Disc-Recordable:1度だけ書き込み可能な追記型CD)に対してデータの読み書きを行うCD−Rドライブ261が接続されている。
なお、本実施の形態の写真処理装置201では、CD−Rドライブ261が接続されていることにより、顧客が持参したメディアに記録されている画像データファイル、またはフィルムスキャナ220から取り込まれた画像データファイルをCD−Rに書き込むサービスを提供することができるが、本発明に関連しないので、説明は省略する。
ここで、図5に、コントローラ230の主要部の構成を示す。図5に示すように、コントローラ230は、データ前処理部231、画像記憶部232、プリント管理部233、画像処理部234、搬送制御部235、切断制御部236、露光制御部237、及び印字制御部238を有している。
データ前処理部231は、プリント注文受付装置101から受信したプリント情報を、画像データファイルと注文情報とに区分けする。そして、画像データファイルは、対応する整理番号と共に画像記憶部232に転送される。また、注文情報は、対応する整理番号と共にプリント管理部233に転送される。画像記憶部232は、データ前処理部231から転送された画像データファイル及び整理番号を記憶する。プリント管理部233は、データ前処理部231から転送された注文情報に基づいて、注文通りのプリントサイズとプリント枚数で写真プリントが作成されるように搬送制御部235、切断制御部236、露光制御部237、及び印字制御部238を管理する。
画像処理部234は、画像記憶部234に記憶されている画像データファイルに対して、必要に応じて色・濃度を補正するための処理、プリントサイズに合致した画像サイズに変換するための処理等の画像処理を施す。
搬送制御部235は、プリント管理部233が取得した注文情報通りに写真プリントが作成されるように、後述する搬送ローラ対255の動作を制御する。切断制御部236は、プリント管理部233が取得した注文情報通りに写真プリントが作成されるように、後述するカッター256の動作を制御する。露光制御部237は、画像処理部234によって画像処理が施された画像データファイルに係る画像の潜像が印画紙の乳剤面に形成されるように、後述する露光ユニット258を制御する。印字制御部238は、図19に示すように、印画紙の非乳剤面(写真プリントの裏面)に、顧客が注文を行ったプリント注文受付装置101の端末ID(図19においては、「CT−2」)と、乳剤面に形成される画像に対応する画像データファイルの整理番号(図19においては、「o0000012−01」)と、画像処理部234によって行われた色・濃度補正の補正値(図19においては、「NNNN」)が印字されるように、後述する印字ユニット257を制御する。
プリンタプロセッサ250は、コントローラ230から送信された画像処理済みの画像データファイルに基づいて、印画紙に対して露光を行うプリンタ251と、露光済みの印画紙に対して現像、漂白、安定化などの処理が施されるプロセッサ252と、プロセッサ252から排出された印画紙を乾燥させる仕上げ処理部253とを有している。
プリンタ251は、印画紙を収納するペーパーマガジン254と、印画紙をペーパーマガジン254から引き出しつつ搬送する複数の搬送ローラ対255とを有している。さらに、プリンタ251には、搬送ローラ対255によって搬送される印画紙の搬送方向(図4において矢印Bで示す方向)上流側から順番にカッター256、印字ユニット257、及び露光ユニット258が配置されている。したがって、ペーパーマガジン254から引き出された印画紙は、カッター256によってプリントサイズにカットされた後、上述したように、画像データファイルの整理番号等が、印字ユニット257によって印画紙の非乳剤面に印字される。そして、露光ユニット258によって、印画紙の乳剤面に対して画像処理部234によって画像処理が施された画像データファイルに対応する画像の潜像が形成される。なお、露光ユニット258は、例えばレーザ露光方式、PLZT方式、CRT方式など適宜のものを採用することができる。
そして、プリンタ251において潜像が形成された印画紙は、プロセッサ252を経て仕上げ処理部253へと搬送され、仕上がりの写真プリントとして排出される。
なお、本実施の形態の写真処理装置201では、データ伝送ネットワーク301によって接続されている2台のプリント注文受付装置101からそれぞれ送信される画像データファイルのプリント処理を並列して行うことができる。また、2台のプリント注文受付装置101からそれぞれ信される画像データファイルのプリント処理に加えて、フィルムスキャナ220から送信される画像データファイルのプリント処理を並列して行うこともできる。
ここで、本実施の形態のプリントシステム1において、写真プリントを作成する手順について説明する。まず、図6、図7を用いて、プリント注文受付装置101における処理手順について説明する。図6は、プリント注文受付装置101において写真プリントの注文を受け付ける手順を示すフローチャートである。図7は、図6に示すフローチャート中に行われる割り込み処理の手順を示すフローチャートである。
まず、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図8に示すような初期画面10が表示される(ステップS101)。初期画面10には、図8に示すように、写真プリントの注文を希望する顧客に対して、タッチパネル131となっているディスプレイ130の画面に触れるように促すメッセージが表示される。そして、顧客がディスプレイ130の画面に触れたか否かが判断される(ステップS102)。
顧客がディスプレイ130の画面に触れていないと判断された場合には(ステップS102:NO)、ディスプレイ130の画面に触れたと判断されるまで、ステップS102の判断が繰り返される。一方、顧客がディスプレイ130の画面に触れたと判断された場合には(ステップS102:YES)、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図9に示すようなメディアセット案内画面20が表示される(ステップS103)。メディアセット案内画面20には、図9に示すように、顧客に対して、持参したメディアをメディアドライブ140にセットし、画面右下に表示されているOKボタン21を押すように促すメッセージが表示される。
その後、後で詳述する割り込み処理が開始される(ステップS104)。引き続いて、メディアセット案内画面20のOKボタン21が操作されたか否かが判断される(ステップS105)。OKボタン21が操作されていないと判断された場合には(ステップS105:NO)、OKボタン21が操作されたと判断されるまで、ステップS105の判断が繰り返される。一方、OKボタン21が操作されたと判断された場合には(ステップS105:YES)、メディアドライブ140によって、セットされたメディアに記録された画像データファイルが読み出される(ステップS106)。さらに、番号付与部121によって、メディアから読み出された複数の画像データファイルに対して、整理番号がそれぞれ付与される(ステップS107)。
次いで、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図10に示すようなプリントサイズ選択画面30が表示される(ステップS108)。プリントサイズ選択画面30には、図10に示すように、L版、2L版、六つ切の3つのプリントサイズの大きさ、単価、基本料金がそれぞれ表示される。また、L版選択ボタン31、2L版選択ボタン32、及び六つ切選択ボタン33が表示される。
続いて、L版選択ボタン31、2L版選択ボタン32、または六つ切選択ボタン33のいずれか1つが操作され、プリントサイズが選択されたか否かが判断される(ステップS109)。プリントサイズが選択されていないと判断された場合には(ステップS109:NO)、プリントサイズが選択されたと判断されるまで、ステップS109の判断が繰り返される。一方、プリントサイズが選択されたと判断された場合には(ステップS109:YES)、プリントサイズ記憶部124aに記憶されているプリントサイズが選択されたプリントサイズに書き換えられる(ステップS110)。
その後、メディアから読み出された複数の画像データファイルが、画像記憶部122に記憶される(ステップS111)。このとき、各画像データファイルは、番号付与部121によって付与された整理番号に対応するフォルダ名のデータフォルダに格納される。
さらに、メディアから読み出した複数の画像データファイルに係る複数のサムネイル画像のうち、未だディスプレイ130に表示されていないサムネイル画像が8コマ以下であるか否かが判断される(ステップS112)。
未表示のサムネイル画像が8コマ以下ではないと判断された場合には(ステップS112:NO)、ディスプレイ130に、図11に示すような、注文画面40が表示される(ステップS113)。注文画面40には、図11に示すように、8コマのサムネイル画像と、各サムネイル画像のプリント枚数とが表示される。また、各サムネイル画像のプリント枚数を増加させる増加ボタン41及び減少させる減少ボタン42が表示される。さらに、注文画面40の右下には、注文画面40を未だディスプレイ130表示されていないサムネイル画像を含む別の注文画面40に切り換えるための切換ボタン43が表示される。
続いて、増加ボタン41または減少ボタン42が操作されて、プリント枚数が入力されたか否かが判断される(ステップS114)。プリント枚数の入力が行われていないと判断された場合には(ステップS114:NO)、後述するステップS115を省略してステップS116に進む。一方、プリント枚数の入力が行われたと判断された場合には(ステップS114:YES)、プリント枚数記憶部124bに記憶されているプリント枚数を入力されたプリント枚数に変更する(ステップS115)。
次いで、切換ボタン43が押されたか否かが判断される(ステップS116)。切換ボタン43が押されていないと判断された場合には(ステップS116:NO)、ステップS114に戻り、再びプリント枚数の入力が行われたか否かが判断される。一方、切換ボタン43が押されたと判断された場合には(ステップS116:YES)、切り換えボタン43が押された時点で表示されていた注文画面40に含まれる8コマのサムネイル画像に対応するプリント情報が、すぐに送信部127によって写真処理装置201に送信される(ステップS117)。その後、ステップS112に戻り、再び未表示のサムネイル画像が8コマ以下であるか否かが判断される。
未表示のサムネイル画像が8コマ以下であると判断された場合には(ステップS112:YES)、ディスプレイ130に、図12に示すような、注文画面40の最終ページが表示される(ステップS118)。注文画面40の最終ページには、図11に示す(最終ページでない)注文画面40と同様に、サムネイル画像(8コマ以下)と、各サムネイル画像のプリント枚数と増加ボタン41及び減少ボタン42とが表示される。さらに、最終ページの注文画面40の右下には、図12に示すように、OKボタン44が表示される。
続いて、増加ボタン41または減少ボタン42が操作されて、プリント枚数が入力されたか否かが判断される(ステップS119)。プリント枚数の入力が行われていないと判断された場合には(ステップS119:NO)、後述するステップS120を省略してステップS121に進む。一方、プリント枚数の入力が行われたと判断された場合には(ステップS119:YES)、プリント枚数記憶部124bに記憶されているプリント枚数を入力されたプリント枚数に変更する(ステップS120)。
次いで、OKボタン44が押されたか否かが判断される(ステップS121)。OKボタン44が押されていないと判断された場合には(ステップS121:NO)、ステップS119に戻り、再びプリント枚数の入力が行われたか否かが判断される。一方、OKボタン44が押されたと判断された場合には(ステップS121:YES)、OKボタン44が押された時点で表示されていた最終ページの注文画面40に含まれる8コマ以下のサムネイル画像に対応するプリント情報が、すぐに送信部127によって写真処理装置201に送信される(ステップS122)。
その後、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図13に示すような名前入力画面50が表示される(ステップS123)。名前入力画面50には、図13に示すように、名前を入力する入力キー51と、入力キー51から入力された名前を表示する表示部52とが表示される。また、名前入力画面50の右下には、OKボタン53が表示される。
そして、顧客が入力キー51を用いて名前を入力し、OKボタン53を押したか否かが判断される(ステップS124)。OKボタン53が押されていないと判断された場合には(ステップS124:NO)、OKボタン53が押されたと判断されるまで、ステップS124での判断が繰り返される。一方、OKボタン53が押されたと判断された場合には(ステップS124:YES)、名前入力画面50で入力された名前が、顧客情報記憶部125に記憶される(ステップS125)。
続いて、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図14に示すような注文内容確認画面60が表示される(ステップS126)。注文内容確認画面60には、図14に示すように、顧客の名前、顧客がプリントを注文した画像データファイルに付与された注文番号及び枝番号、プリントサイズ、プリント枚数、料金等が表示される。また、注文内容確認画面60の右下には、OKボタン61が表示される。
ここで、顧客が、注文内容確認画面60に表示された内容を確認し、OKボタン61を押したか否かが判断される(ステップS127)。OKボタン61が押されていないと判断された場合には(ステップS127:NO)、OKボタン61が押されたと判断されるまで、ステップS127の判断が繰り返される。一方、OKボタン61が押されたと判断された場合には(ステップS127:YES)、表示制御部123によって、ディスプレイ130に、図15に示すような受付証発行画面70が表示される(ステップS128)。受付証発行画面70には、図15に示すように、顧客に対してメディアドライブ140からメディアを取り出すように促すメッセージと、受付証を発行していることを告知するメッセージとが表示される。続いて、受付証発行部128が、受付証印字プリンタ150を制御して、図17に示すような受付証を発行する(ステップS129)。
次いで、図7を用いて、図6のフローチャートのステップS104で開始される割り込み処理の手順について説明する。ここで行われる割り込み処理は、図9〜図14に示す、メディアセット案内画面20、プリントサイズ選択画面30、注文画面40、名前入力画面50、及び注文内容確認画面60の右下にそれぞれ表示される戻るボタン91と、左下にそれぞれ表示される中止ボタン92との操作に関する処理であり、図6のフローチャートのステップS105〜ステップS127の処理と並行して行われる。
まず、戻るボタン91が操作されたか否かが判断される(ステップS201)。戻るボタン91が操作されたと判断された場合には(ステップS201:YES)、表示制御部123によって、ディスプレイ130に表示される画面が、直前に表示していた画面に切り換えられる(ステップS202)。具体的には、例えば、1ページ目の注文画面40の戻るボタン91が操作された場合には、プリントサイズ選択画面30に切り換えられる。また、例えば、1ページ目でない注文画面40の戻るボタン91が操作された場合には、直前に表示した注文画面40に切り換えられる。一方、戻るボタン91が操作されていないと判断された場合には(ステップS201:NO)、中止ボタン92が操作されたか否かが判断される(ステップS203)。
中止ボタン92が操作されたと判断された場合には(ステップS203:YES)、表示制御部123によって、ディスプレイ130に表示される画面が、初期画面10に切り換えられる(ステップS204)。一方、中止ボタン92が操作されなかったと判断された場合には(ステップS203:NO)、ステップS201に戻って、再び戻るボタン91が操作されたか否かの判断が繰り返される。
このように、割り込み処理は、ディスプレイ130にメディアセット案内画面20、プリントサイズ選択画面30、注文画面40、名前入力画面50、または注文内容確認画面60が表示されなくなるまで行われる。
次に、図18を用いて、写真処理装置201における処理手順について説明する。図18は、写真処理装置201において写真プリントを作成する手順を示すフローチャートである。
まず、プリント注文受付装置101からプリント情報を受信する(ステップS301)。次に、プリント情報が、データ前処理部231によって、画像データファイル群と注文情報とに区分けされる(ステップS302)。そして、画像データファイル群は整理番号と共に画像記憶部232に転送/記憶され、注文情報は整理番号と共にプリント管理部233に転送される(ステップS303)。
続いて、画像処理部234によって、画像記憶部232に記憶された画像データファイルに対して、各種画像処理が施される(ステップS304)。その後、複数の搬送ローラ対255によって、印画紙の搬送が開始される(ステップS305)。そして、カッター256によって、印画紙が、プリント管理部233が取得した注文情報に含まれるプリントサイズに切断される(ステップS306)。
さらに、印字ユニット257によって、印画紙の非乳剤面に、図19に示すように、プリントの注文が行われたプリント注文受付装置101の端末IDと、画像データファイルの整理番号と、色・濃度補正の補正値が印字される(ステップS307)。その後、露光ユニット258によって、印画紙の乳剤面に露光処理が施され、画像処理済みの画像データファイルに係る画像の潜像が形成される(ステップS308)。
次いで、潜像が形成された印画紙が、プリンタ251からプロセッサ252に送り込まれ、現像・漂白・安定化などの処理が施される(ステップS309)。さらに、画像が顕在化した印画紙が、プロセッサ252から仕上げ処理部253に送り込まれ、乾燥処理が施される(ステップS310)。その後、印画紙は、写真プリントとして写真処理装置201から排出される(ステップS311)。なお、1つの画像データファイル群に含まれる8コマ以下の画像データファイルが連続して写真処理装置201から排出されるように、露光処理などの順序が決められる。
以上のように、本実施の形態のプリントシステム1では、確認画面60のOKボタン61が押されて注文が確定される前に、注文画面40においてプリント枚数を1以上とする注文情報が入力された画像に係るプリント情報が、送信部127によって写真処理装置201に送信される。したがって、メディアから読み出された全ての画像データファイルに対する注文が確定する前に、写真処理装置201において、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が入力された画像データファイルに係る画像の写真プリントの作成を開始することができる。その結果、全ての画像データファイルに対する注文が確定した後に写真プリントの作成を開始する場合と比べて、1枚目の写真プリントが早く仕上がる。これにより、顧客は、1枚目の写真プリントを早く手にすることができる。また、顧客は、残りの写真プリントが仕上がるまでの間、既に仕上がった写真プリントを観賞しながら待つことができる。その結果、写真プリントの仕上がりを待つ顧客の待たされ感を低減することができる。
さらに、本実施の形態のプリントシステム1では、ディスプレイ130に8コマのサムネイル画像が表示されるごとに、当該8コマのサムネイル画像のうちプリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された画像に係るプリント情報が写真処理装置201に送信される。これにより、メディアから読み出された全ての画像データファイルに対する注文が確定される直前に写真プリントの作成を開始する場合と比べて、迅速に写真プリントの作成を開始することが可能となる。また、例えば、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与される画像が、ディスプレイ130に初めの方に表示される画像には疎らであり、後の方に表示される画像に集中している場合であっても、初めの方に表示される画像の写真プリントをより迅速に作成することができる。
また、本実施の形態のプリントシステム1では、注文画面40の切り換えボタン43が押された際に、切り換えボタン43が押された時点で注文画面40に表示されていた8コマのサムネイル画像のうちプリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された画像に係るプリント情報が、送信部127によって写真処理装置201に送信される。したがって、顧客が、注文画面40に表示されている画像に係る写真プリントが、タッチパネル141を用いて入力した注文情報で作成されることに同意した後に、当該注文画面40に含まれる画像の写真プリントを作成することができる。
また、本実施の形態のプリントシステム1では、プリント注文受付装置101の番号付与部121が、メディアドライブ140によって読み出された複数の画像データファイルに対して、整理番号を付与する。したがって、写真処理装置201において、複数台のプリント注文受付装置101からの注文を同時に処理する場合や、フィルムスキャナ220から送信された画像データファイルのプリント処理と並行して処理を行う場合のように、顧客が一括注文する複数の画像データファイルのプリント処理が連続して行われず、写真処理装置201に順次送信された2つの画像データファイル群に係るプリント処理の間に、別の注文に係るプリント処理が行われる場合であっても、整理番号から、各写真プリントがどの顧客のものであるかを判断することができる。したがって、プリントシステム1における画像データファイルの管理が容易となる。
さらに、本実施の形態のプリントシステム1では、整理番号が、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルに共通の部分である注文番号と、注文画面40に同時に表示された8コマ以下のサムネイル画像に係る(送信部127によって一度に送信される)画像データファイル群に共通の部分である枝番号とからなる。したがって、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルの範囲及び注文画面40に同時に表示された8コマ以下のサムネイル画像に係る画像データファイル群の識別が容易となる。
加えて、本実施の形態のプリントシステム1では、整理番号が、注文画面40に同時に表示された8コマ以下のサムネイル画像に係る(送信部127によって一度に送信される)画像データファイル群を格納するデータフォルダのフォルダ名となっている。したがって、ディレクトリ構成から、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルの範囲及び注文画面40に同時に表示された8コマ以下のサムネイル画像に係る画像データファイル群を識別することが可能となる。
さらに、本実施の形態のプリントシステム1では、写真処理装置201が、写真プリントの裏面に整理番号等を印字する印字ユニット257を備えている。したがって、写真プリントの裏面に印字された整理番号から、その写真プリントがどの顧客のものかが分かる。よって、写真プリントの管理が容易となる。
また、本実施の形態のプリントシステム1では、プリント注文受付装置101が、整理番号等が記載された受付証を印字する受付証印字プリンタ150を備えている。したがって、顧客が自ら行った写真プリントの注文の状況を把握しやすくなる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係るプリントシステムについて説明する。第2の実施の形態に係るプリントシステムの構成が、第1の実施の形態に係るプリントシステム1の構成と主に異なる点は、プリントシステム1のプリント注文受付装置101が有する送信部127は、ディスプレイ130に表示されている注文画面40を別の注文画面40に切り換えるための操作が行われた際に、操作が行われた時点で注文画面40に表示されていたサムネイル画像に係るプリント情報を写真処理装置201に送信するのに対して、本実施の形態のプリントシステムのプリント注文受付装置が有する送信部は、注文画面40においてプリント枚数を1以上とする注文情報が入力された画像の数が所定数に達した後、最初に注文画面40を別の注文画面40に切り換えるための操作が行われた際に、当該所定数の画像に係るプリント情報を写真処理装置201に送信する点である。その他の構成については、図1に示すプリントシステム1とほぼ同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、本実施の形態では、第1の実施の形態と同一の構成を有するものについては、第1の実施の形態と同一の符号を用いることとする。
本実施の形態のプリント注文受付装置が有する送信部は、注文画面40においてプリント枚数を1以上とする注文情報が入力された画像の数が5に達した後、最初に注文画面40を別の注文画面40に切り換えるための切り換えボタン43が押された際に、当該5つの画像に係るプリント情報を写真処理装置201に送信する。また、番号付与部は、メディアドライブ140によって読み出された複数の画像データファイルに対して、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルに共通の部分である注文番号と、送信部によって一度に送信される5つの画像に係る画像データファイル群に共通の部分である枝番号とからなる整理番号を付与する。
以上のように、本実施の形態のプリントシステムは、第1の実施の形態のプリントシステム1と同様に、写真プリントの仕上がりを待つ顧客の待たされ感を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。例えば、上述の第1及び第2の実施の形態では、プリント注文受付装置101の番号付与部121が、メディアドライブ140によって読み出された複数の画像データファイルに対して整理番号を付与する場合について説明したが、これには限られない。写真処理装置201で写真プリントが作成される画像データファイル(顧客によってプリント枚数が1以上に設定された画像データファイル)にのみ整理番号が付与されてもよい。また、番号付与部121はなくてもよい。
また、上述の第1及び第2の実施の形態では、整理番号が、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルに共通の部分である注文番号と、送信部によって一度に送信される画像データファイル群に共通の部分である枝番号とからなる場合について説明したが、これには限られない。例えば、番号付与部が、複数の画像データファイルを、送信部によって一度に送信される画像データファイル群毎に連続した整理番号を付与してもよい。つまり、顧客によって一括注文された複数の画像データファイルに付与された複数の整理番号が、共通の部分を含まなくてもよい。さらに、顧客によって一括注文された各画像データファイルに連続した整理番号を付与してもよい。つまり、1つの画像データファイル群に含まれる複数の画像データファイルに付与された複数の整理番号が、共通の部分を含まなくてもよい。このような場合であっても、これら複数の整理番号同士がプリント注文受付装置101の例えば番号付与部が生成した結合データで互いに結合され、その結合データが受付機から写真処理装置201に送られるようにすれば、上述した実施の形態と同様の利益が得られる。
また、上述の第1及び第2の実施の形態では、番号付与部が、注文情報に対して、当該注文情報に係る画像データファイルに付与した整理番号と同一の整理番号を付与する場合について説明したが、これに限らず、画像データファイルに付与した整理番号と異なる整理番号を付与してもよい。
さらに、上述の第1及び第2の実施の形態では、整理番号が、送信部によって一度に送信される画像データファイル群を格納するデータフォルダのフォルダ名となっている場合について説明したが、これには限られない。複数の画像データファイルと番号付与部によって付与された整理番号とを紐付けすることができればよく、例えば、複数の画像データファイルと整理番号との対応関係を示すデータを、別途作成するようにしてもよい。
加えて、上述の第1及び第2の実施の形態では、写真処理装置201が、写真プリントの裏面に整理番号等を印字する印字ユニット257を備えている場合について説明したが、印字ユニット257はなくてもよい。
さらに、上述の第1及び第2の実施の形態では、プリント注文受付装置101が、整理番号等が記載された受付証を印字する受付証印字プリンタ150を備えている場合について説明したが、受付証印字プリンタ150はなくてもよい。
また、上述の第1の実施の形態では、注文画面40の切り換えボタン43が押されるごとに、切り換えボタン43が押された時点で注文画面40に表示されていた8コマのサムネイル画像のうちプリント枚数を1以上とする注文情報が付与された画像に係るプリント情報が、送信部127によって写真処理装置201に送信される場合について説明したが、これには限られない。例えば、ディスプレイ130に表示されたサムネイル画像の総数が所定数(例えば5つ)に達するごとに、送信部127が当該所定数のサムネイル画像のうち、プリント枚数を1以上とする注文情報が付与されたサムネイル画像に係るプリント情報を写真処理装置210に送信するようにしてもよい。また、切り換えボタン43が2回押されることによって、注文画面40が2回切り換えられるごとに、2回目に切り換えボタン43が押された時点で注文画面40に表示されていた8コマのサムネイル画像及び、当該注文画面40の直前に表示されていた注文画面40に表示されていた8コマのサムネイル画像のうち、プリント枚数を1枚以上とする注文情報が付与された画像に係るプリント情報が、送信部127によって写真処理装置201に送信されるようにしてもよい。
さらに、上述の第2の実施の形態では、送信部が、注文画面40においてプリント枚数を1以上とする注文情報が入力された画像の数が5に達した後、最初に注文画面40を別の注文画面40に切り換えるための操作が行われた際に、当該5つの画像に係るプリント情報を写真処理装置201に送信する場合について説明したが、これには限られない。例えば、送信部は、注文画面40においてプリント枚数を1以上とする注文情報が入力された画像の数が5に達した後、すぐに当該5つの画像に係るプリント情報を写真処理装置201に送信してもよい。
また、上述の第1及び第2の実施の形態では、ディスプレイ130の表面にタッチパネル131が形成されており、顧客がタッチパネル131に触れることによって、プリント注文受付装置101に対して、注文情報の入力及びディスプレイ130に表示されている注文画面40を別の注文画面40に切り換えるための操作を行う場合について説明したが、プリント注文受付装置101への注文情報の入力及び注文画面40を切り換えるための操作方法はこれには限られない。例えば、キーボードやマウスを用いてプリント注文受付装置101への注文情報の入力及び注文画面40を切り換えるための操作を行うようにしてもよい。
さらに、上述の第1及び第2の実施の形態では、写真処理装置201のプリンタプロセッサ250において、露光・現像・漂白・安定化・乾燥などの処理を経て画像を形成し、写真プリントを作成する場合について説明したが、画像を形成する方法はこれには限られない。例えば、インクジェット式のプリンタで画像を形成するようにしてもよい。
また、上述の第1及び第2の実施の形態では、データ伝送ネットワーク301により写真処理装置201と接続されており、写真処理装置201と共にプリントシステム1を構築するプリント注文受付装置101について説明したが、プリント注文受付装置101は、プリンタが内蔵された独立型のものであってもよい。