JP4765539B2 - 電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路及びこれを用いた電力変換装置 - Google Patents

電圧駆動型半導体素子のゲート駆動回路及びこれを用いた電力変換装置 Download PDF

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本発明は、1アーム内で電圧駆動型半導体素子を複数個直列に接続した電力変換装置のゲート駆動装置の構成方法とこれを用いた電力変換装置に関する。
図8に各アームに電圧駆動型半導体素子が複数個直列接続された電力変換装置の回路構成図を示す。図8において、25は三相交流電源、26は整流回路、27は平滑用コンデンサ、28〜33は複数個直列接続された電圧駆動型半導体素子、ゲート駆動回路(GDU)などからなるスイッチングアーム、34はモータ負荷である。図8において、各電圧駆動型半導体素子のゲート駆動装置(GDU)は、異なる基準電位で動作を行なっているため、ゲート駆動装置ごとに絶縁を確保し、各ゲート駆動装置にオンオフ信号を伝送する必要がある。
図9に従来のゲート駆動装置の回路例を示す。図9は各アームに電圧駆動型半導体素子が複数個直列接続された電力変換装置における従来の1アーム分の回路構成例を示したものである。また、図9は電圧駆動型半導体素子としてIGBTを適用し、IGBTを4個直列接続した場合の例である。
図9において、1〜4はダイオードが逆並列接続されたIGBT、14〜17はゲート駆動回路、35は制御回路である。各IGBT1〜4には、ゲート駆動回路14〜17がそれぞれ接続され、各ゲート駆動回路14〜17の信号入力には、制御回路35からのオンオフ信号が、光ファイバケーブルによって個別に光信号で入力されている。このように、光信号によって信号伝送することで、ゲート駆動回路ごとに絶縁を確保し、各ゲート駆動回路にオンオフ信号を伝送することが可能となる。尚、このような信号伝送方法は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開平10−164843号公報 特開2002−204578号公報
上述の方法で、ゲート駆動回路ごとに絶縁を確保し、各ゲート駆動回路にオンオフ信号を伝送することが可能であるが、電圧駆動型半導体素子の直列数が増えると、光ファイバケーブルなどの制御信号線の本数が、直列数に比例して増加するため、装置構成が複雑化し、更には高コスト化してしまうという課題がある。
上述の課題を解決するために、第1の発明では最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、m段目(m=1〜nの整数)以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、m段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力する。
第2の発明においては、最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、直流正極端子と交流端子との間にあるアームにおいて、n段目以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、n段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力する。
第3の発明においては、最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、直流負極端子と交流端子との間にあるアームにおいて、1段目以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、1段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力する。
本発明によれば、各アームに電圧駆動型半導体素子が複数個直列接続された電力変換装置において、制御回路からの一本の制御信号線(例えば光ファイバケーブル)で、複数個直列接続された電圧駆動型半導体素子を同時にスイッチングすることが可能となり、装置の複雑化や高コスト化という課題を解決することができる。また、第2および第3の発明では、さらにスイッチング素子のスイッチングに伴う急峻な電圧変化に起因した制御回路へのコモンモードノイズ電流の流入を小さく抑制することができ、ノイズ対策が容易になる効果もある。
本発明の要点は、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、m段目(m=1〜nの整数)以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、m段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力する点である。
図1に本発明の第1の実施例を示す。この実施例はIGBTが4個直列接続され、1段目のIGBTのゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力する場合の実施例である。また、図9の従来例と同様な機能を有するものには、同様な記号を付けている。図1の実施例において、1〜4はダイオードが逆並列接続されたIGBT、5〜7は磁気結合回路、8〜10は電圧検出回路、11〜13はホールド回路、14〜17はゲート駆動回路、18は制御回路である。
図1に示すように、各IGBT1〜4には、ゲート駆動回路14〜17が接続され、IGBTとゲート駆動回路を接続するゲート線がそれぞれ互いに磁気結合回路5〜7によって磁気結合されている。そして、1段目以外のゲート駆動回路15〜17に、電圧検出回路8〜10と、ホールド回路11〜13を接続し、1段目のゲート駆動回路14に、制御回路18を接続した構成である。
次に本発明によるゲート駆動装置の動作を図2及び図3に基づいて説明する。図2はIGBTが2個直列に接続された場合の例、図3は各部の動作波形である。図2において、制御回路18からのオン信号がゲート駆動回路14に入力され、ゲート駆動回路14がゲートオン信号(順バイアス電圧)を出力すると、ゲート駆動回路14→磁気結合回路5→IGBT1のゲート→IGBT1のエミッタ→ゲート駆動回路14の経路でIGBT1のゲート電流IG(Q1)が流れる。磁気結合回路5の一次巻線に電流IG(Q1)が流れると磁気結合回路5の2次巻線にもゲート電流IG(Q2)が流れる。この結果、IGBT1のゲート電圧VGE(Q1)とIGBT2のゲート電圧VGE(Q2)が上昇し、IGBT1とIGBT2がオン動作を開始する。
これと同時に電圧検出回路8が磁気結合回路5の二次側に発生する電圧VTr2を検出し、その検出結果を受けてホールド回路11がオン信号を出力し続けるため、ゲート駆動回路15のゲートオン信号(順バイアス電圧)が維持され、IGBT2がオン動作を継続する。この時、ホールド回路11の出力に検出遅れΔtを生じる可能性があるが、磁気結合回路5によって、スイッチングタイミングが調整される(IGBT1とIGBT2は既にオン動作を開始している)ため問題はない。尚、この磁気結合によるスイッチングタイミングを調整する方法は、特許文献2に開示されている通りである。以上の動作によって、IGBT1とIGBT2がターンオンする。
次に、制御回路18からのオフ信号がゲート駆動回路14に入力され、ゲート駆動回路14がゲートオフ信号(逆バイアス電圧)を出力すると、ゲート駆動回路14→IGBT1のエミッタ→IGBT1のゲート→磁気結合回路5の一次巻線→ゲート駆動回路14の経路でオン信号入力時と逆の方向にゲート電流IG(Q1)が流れる。磁気結合回路5の一次巻線に電流IG(Q1)が流れると磁気結合回路5の2次巻線にもゲート電流IG(Q2)がオン信号入力時と逆の方向に流れる。この結果、IGBT1のゲート電圧VGE(Q1)とIGBT2のゲート電圧VGE(Q2)が下降し、IGBT1とIGBT2がオフ動作を開始する。
これと同時に電圧検出回路8が磁気結合回路5の二次側に発生する電圧VTr2を検出し、その検出結果を受けてホールド回路11がオフ信号を出力し続けるため、ゲート駆動回路15のゲートオフ信号(逆バイアス電圧)が維持され、IGBT2がオフ動作を継続する。この時、ホールド回路11の出力に検出遅れΔtを生じる可能性があるが、ターンオン時と同様に、磁気結合回路5によって、スイッチングタイミングが調整される(IGBT1とIGBT2は既にオフ動作を開始している)ため問題はない。以上の動作によって、IGBT1とIGBT2がターンオフする。
以上より、1段目のゲート駆動回路に制御信号線(例えば光ファイバケーブル)を接続するだけで、スイッチングタイミング差なく、直列接続されたIGBTを同時にスイッチングすることが可能となる。
図4に本発明の第2の実施例を示す。図4はIGBTが4個直列に接続され、4段目のIGBTの駆動回路に制御回路からオンオフ信号を入力する場合の実施例である。また、図9の従来例、図1の第1の実施例と同様な機能を有するものには、同様な記号を付けている。図4より、各IGBT1〜4には、ゲート駆動回路14〜17が接続され、IGBTとゲート駆動回路を接続するゲート線がそれぞれ互いに磁気結合回路5〜7によって磁気結合されている。そして、4段目以外のゲート駆動回路14〜16に、電圧検出回路19〜21と、ホールド回路22〜24を接続し、4段目のゲート駆動回路17に、制御回路18を接続した構成である。尚、第2の実施例の動作は、第1の実施例と同様であるので省略する。
以上より、4段目のゲート駆動回路に制御信号線(例えば光ファイバケーブル)を接続するだけで、スイッチングタイミング差なく、直列接続されたIGBTを同時にスイッチングすることが可能となる。
図5に本発明の第3の実施例を示す。図5はIGBTが4個直列に接続された場合の実施例である。また、図9の従来例、図1の第1の実施例、図4の第2の実施例と同様な機能を有するものには、同じ記号を付けている。図5より、各IGBT1〜4には、ゲート駆動回路14〜17が接続され、IGBTとゲート駆動回路を接続するゲート線がそれぞれ互いに磁気結合回路5〜7によって磁気結合されている。そして、2段目以外のゲート駆動回路14,16,17に、電圧検出回路9,10,19と、ホールド回路12,13,22を接続し、2段目のゲート駆動回路15に制御回路18を接続した構成である。尚、第3の実施例の動作は、第1の実施例と同様なので省略する。
以上より、2段目のゲート駆動回路に制御信号線(例えば光ファイバケーブル)を接続するだけで、スイッチングタイミング差なく、直列接続されたIGBTを同時にスイッチングすることが可能となる。
図6、図7に本発明の請求項2および請求項3の発明の実施例を説明するための回路ブロック図を示す。
図6は直流から交流を作り出す2レベルインバータまたは交流から直流を作り出す2レベルコンバータの1相分を示すブロック図である。ここで、40は上スイッチングアーム、43は下スイッチングアーム、52はコンデンサ、46は交流端子、47は直流正極端子、49は直流負極端子である。単相交流の場合には上スイッチングアーム40と下スイッチングアーム43の直列回路が2個、三相交流の場合には3個、各々直流コンデンサ52と並列接続される。スイッチングアーム40と43のスイッチング動作により、交流端子46の電位は直流正極端子の電位と直流負極端子の電位で変動する。
コンデンサ52の電圧を仮にEdとすると、交流端子46の電圧は上スイッチングアーム40がオンの時はEd、下スイッチングアーム43がオンの時は0となる。ここで、スイッチングアーム40、43を仮にIGBT4個の直列回路で構成した場合、各IGBTオフ時の電圧分担はEd/4となる。従って、上スイッチングアーム40がオフ、下スイッチングアーム43がオンの状態(即ち交流端子46の電圧が0の状態)では、上スイッチングアーム40の各IGBTのエミッタ端子電圧は直流正極端子側IGBTから順次3Ed/4、2Ed/4、Ed/4、0となる。この状態から、下スイッチングアーム43がオフ、上スイッチングアーム40がオンの状態に切り替わると、上スイッチングアーム40の各IGBTのエミッタ端子電圧は全てEdとなる。以上の結果、上スイッチングアーム40の各IGBTエミッタ端子電圧の変動は直流正極端子側IGBTから順次Ed/4、2Ed/4、3Ed/4、Edとなる。
一方、制御回路とゲート駆動回路を接続する場合、スイッチング素子の電圧変動が大きいと浮遊容量を通ってノイズ電流が流れ込み、制御回路が誤動作するなどの障害が生じるため、対策が必要となる。以上のように上スイッチングアーム40におけるゲート駆動回路の構成は、図4に示した直流正極側端子47に最も近いIGBTのゲート駆動回路17を制御回路18と接続することにより、制御回路へのノイズ電流の流入を抑制することができる。
また、下スイッチングアーム43においては、上スイッチングアーム40がオン、下スイッチングアーム43がオフの状態(即ち交流端子46の電圧がEdの状態)では、下スイッチングアーム40の各IGBTのエミッタ端子電圧は直流負極端子側IGBTから順次0、Ed/4、2Ed/4、3Ed/4となる。この状態から、上スイッチングアーム40がオフ、下スイッチングアーム43がオンの状態に切り替わると、下スイッチングアーム43の各IGBTのエミッタ端子電圧は全て0となる。以上の結果、下スイッチングアーム43の各IGBTのエミッタ端子電圧の変動は直流負極端子側IGBTから順次0、Ed/4、2Ed/4、3Ed/4となる。
一方、制御回路とゲート駆動回路を接続する場合、スイッチング素子の電圧変動が大きいと浮遊容量を通ってノイズ電流が流れ込み、制御回路が誤動作するなどの障害が生じるため、対策が必要となる。以上の理由から下スイッチングアーム40におけるゲート駆動回路の構成は、図1に示した直流負極側端子49に最も近いIGBTのゲート駆動回路14を制御回路18と接続することにより、制御回路へのノイズ電流の流入を抑制することができる。
図7は直流から交流を作り出す3レベルインバータまたは交流から直流を作り出す3レベルコンバータの1相分を示すブロック図である。ここで、40、41は上スイッチングアーム、42、43は下スイッチングアーム、50,51はダイオード、44、45はコンデンサ、46は交流端子、47は直流正極端子、48は直流中性点端子、49は直流負極端子である。単相交流の場合にはスイッチングアーム40〜43とダイオード50、51の回路が2個、三相交流の場合には3個、直流コンデンサ44、45と並列接続される。スイッチングアーム40〜43のスイッチング動作により、交流端子46の電位は直流正極端子の電位、直流中性点端子48の電位および直流負極端子の電位で変動する。
コンデンサ44、45の電圧を仮に各々Ed/2、各スイッチングアームのIGBTの直列数を4、各IGBTの番号をスイッチングアーム内で電位の高い方から順次、40スイッチングアームでは401〜404、41スイッチングアームでは411〜414、42スイッチングアームでは421〜424、43スイッチングアームでは431〜434とし、交流端子46の電圧が0→Ed/2→Edと変化する時の各IGBTのエミッタ電圧を表1に示す。
Figure 0004765539
交流端子46の電圧は上スイッチングアーム40と41がオフで、下スイッチングアーム42と43がオンの時(モード1)は0、上スイッチングアーム40と下スイッチングアーム43がオフで上スイッチングアーム41と下スイッチングアーム42がオンの時(モード2)はEd/2、下スイッチングアーム42、43がオフで上スイッチングアーム40と41がオンの時(モード3)はEdとなる。
表1からわかるように、モード1からモード2に移行する時、下スイッチングアーム43の各IGBTのエミッタ端子の電圧変動は直流負極端子49側から順次、0、Ed/8、2Ed/8、3Ed/8となり、上スイッチングアーム41の各IGBTのエミッタ端子の電圧変動は直流中性点端子(48)側(ダイオード50のカソード側)IGBTから順次Ed/8、2Ed/8、3Ed/8、4Ed/8となる。上スイッチングアーム40は変化なし、下スイッチングアーム42ではIGBT4個とも同じでEd/2となる。
次に、モード2からモード3に移行する時には、下スイッチングアーム42の各IGBTのエミッタ端子の電圧変動は交流端子46側から順次3Ed/8、2Ed/8、Ed/8、0となり、上スイッチングアーム40の各IGBTのエミッタ端子電圧変動は直流正極端子側から順次Ed/8、2Ed/8、3Ed/8、4Ed/8となる。この時、下スイッチングアーム43では電圧変動なし、上スイッチングアーム41ではIGBT4個とも同じでEd/2となる。
以上の説明から判るように、交流端子46と直流正極端子47との間にある上スイッチングアーム40、41においては、スイッチング時の各IGBTのエミッタ端子の電圧変動は直流正極端子47側にあるIGBTが小さく、また、交流端子46と直流負極端子49との間にある下スイッチングアーム42、43においては、スイッチング時の各IGBTのエミッタ端子電圧の変動は直流負極端子49側にあるIGBTが小さいことがわかる。
尚、モード3からモード2へ移行する時、モード2からモード1へ移行する時も同様であるので説明は省略する。
一方、制御回路とゲート駆動回路を接続する場合、スイッチング素子の電圧変動が大きいと浮遊容量を通ってノイズ電流が流れ込み、制御回路が誤動作するなどの障害が生じるため、対策が必要となる。以上の説明からわかるように、3レベル変換装置においては、交流端子46と直流正極端子47との間にある上スイッチングアーム40,41におけるゲート駆動回路の構成は、図4に示した直流正極側端子47に最も近いIGBTのゲート駆動回路17を制御回路18と接続することにより、制御回路へのノイズ電流の流入を抑制することができる。
また、交流端子46と直流負極端子47との間にあるスイッチングアーム42,43におけるゲート駆動回路の構成は、図1に示した直流負極側端子47に最も近いIGBTのゲート駆動回路17を制御回路18と接続することにより、制御回路へのノイズ電流の流入を抑制することができる。
本発明は、スイッチング素子を複数個直列接続して用いる高圧インバータ、高圧コンバータ、高圧電源などへ適用可能である。
本発明の第1の実施例を示す回路図 本発明の第1の実施例を説明するための回路図 図2の動作波形 本発明の第2の実施例を示す回路図 本発明の第3の実施例を示す回路図 本発明の第4の実施例を説明するための回路図 本発明の第5の実施例を説明するための回路図 従来の実施例をしめす変換装置例 図8のゲート駆動回路の詳細
符号の説明
1〜4・・・IGBT 5〜7・・・磁気結合回路
8〜10、19〜21・・・電圧検出回路
11〜13、22〜24・・・ホールド回路
14〜17・・・ゲート駆動回路 18、35・・・制御回路
25・・・交流電源 26・・・整流器
27、44、45、52・・・コンデンサ
28〜33、40〜43・・・スイッチングアーム
34・・・モータ負荷 50、51・・・ダイオード
46・・・交流端子 47直流正極端子
48・・・直流中性点端子 49・・・直流負極端子

Claims (3)

  1. 最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、m段目(m=1〜nの整数)以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、m段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力したことを特徴とする電圧駆動型半導体素子のゲート駆動装置。
  2. 最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、直流正極端子と交流端子との間にあるアームにおいて、n段目以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、n段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力したことを特徴とする電力変換装置。
  3. 最も低電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子を1段目とし、最も高電圧側に接続された電圧駆動型半導体素子をn段目(但し、nは整数)として、各アームに電圧駆動型半導体素子がn個直列接続された電力変換装置において、各電圧駆動型半導体素子にはゲート駆動回路をそれぞれ備え、電圧駆動型半導体素子とゲート駆動回路を接続するゲート線をそれぞれ互いに磁気結合回路により磁気結合し、直流負極端子と交流端子との間にあるアームにおいて、1段目以外のゲート駆動回路に、この磁気結合に基づいて発生する電圧を検出する電圧検出回路と、前記電圧検出回路からの検出結果に応じてオンオフ信号を出力するホールド回路を接続し、1段目のゲート駆動回路に制御回路からのオンオフ信号を入力したことを特徴とする電力変換装置。
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