JP5362657B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換する電力変換装置に関し、特に太陽電池などの分散電源を電力系統に連系するパワーコンディショナ等に用いる電力変換装置に関するものである。
従来のパワーコンディショナでは、太陽光電圧をチョッパ回路で昇圧した直流電圧を直流電源とした第1のインバータと、他のフルブリッジインバータとの交流側出力端子を直列に接続して、各インバータの発生電圧の総和にて出力電圧を得るようにパワーコンディショナを構成している。第1のインバータは商用周波数のパルス電圧を出力し、電力変換装置の出力波形が正弦波交流になるように、正弦波交流と第1のインバータの出力電圧の差分電圧を他のインバータが出力している(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の別例によるパワーコンディショナは、方形波変換器とPWM変換器とで構成され、方形波変換器にもPWM動作機能を持たせ、系統電圧の大きな変動発生時には全部をPWM変換器とする(例えば、特許文献2参照)。
国際公開WO2006/090674号公報 特開平11−215840号公報
上記特許文献1記載の電力変換装置では、第1のインバータは系統電圧の周期のパルス出力を行っており、その出力期間で第1のインバータが出す電力が電力変換装置の出力電力になるような条件をみたせば、他のインバータの出力電力はトータルで0となり、他のインバータの母線電圧は保たれる。また、他のインバータの母線電圧を第1のインバータの母線電圧値よりも小さくすることで、スイッチング損失を低減する。しかしながら、系統電圧が瞬時電圧低下など大きく変動すると、上記のように他のインバータの母線電圧を保って電力変換装置の運転を継続するのが困難になる。
また、上記特許文献2記載の電力変換装置では、系統電圧の大きな変動発生時には方形波変換器とPWM変換器との双方をPWM制御して運転するものであるが、方形波変換器とPWM変換器とは通常時から直流電源を共用してスイッチング損失の大きい構成であった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、複数のインバータを直列接続して電力系統に連系する電力変換装置において、変換効率の向上を図り、入出力電圧が大きく変動するときも信頼性良く運転を継続することを目的とする。
この発明による電力変換装置は、直流電源の電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを有し、該平滑コンデンサからの直流電力を交流電力に変換する第1のインバータと、該第1のインバータの交流出力線に直列接続され、上記平滑コンデンサの電圧より低電圧の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第2のインバータと、上記DC/DCコンバータおよび上記第1、第2のインバータを出力制御する制御装置とを備え、上記第1、第2のインバータの各出力電圧和による出力を電力系統に連系する。上記制御装置は、通常時の第1の制御モードと、入出力電圧の異常時の第2の制御モードとの2種の制御モードを有し、上記第1の制御モードでは、上記第1のインバータから低周波数でパルス電圧を出力させ、上記第2のインバータを高周波PWM制御して、各出力電圧和による出力電圧を上記系統電圧に制御すると共に、上記第1のインバータの出力発生期間を調整して上記第2のインバータが扱う電力量を1周期で概0に制御し、上記第2の制御モードでは、上記第1のインバータを高周波PWM制御して出力電圧を上記系統電圧に制御し、上記第2のインバータは出力電圧0となるように制御するものである。
この発明による電力変換装置は、第1のインバータと第2のインバータとを組み合わせて出力するため、第1のインバータの入力直流電圧は低いもので良く、通常時はさらに低電圧を直流入力とする第2のインバータによるPWM制御を、電力収支を1周期で概0として行う。このため、装置構成が小型で低コストで、変換効率の高い電力変換装置となる。そして、入出力電圧の異常時の制御モードを有して、異常時には第2のインバータは出力電圧0として、第1のインバータを高周波PWM制御するため、第2のインバータの直流電圧を保持して運転が継続でき、通常時の制御モードへの復帰も速やかに行える。また、異常時の制御モードでは、第1のインバータのみをPWM制御し、第2のインバータはスイッチングしないため、双方をPWM制御するよりもスイッチング損失の増大を抑制できる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による通常時の電力変換装置全体の出力電圧および第1、第2のインバータの出力電圧の波形図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の第2の制御モードを説明する図である。 この発明の実施の形態1による第2の制御モードでの電力変換装置全体の出力電圧および第1、第2のインバータの出力電圧の波形図である。 この発明の実施の形態1による第2のインバータのゲート駆動電源の構成図である。 この発明の実施の形態4による電力変換装置の主回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態4の別例による電力変換装置の主回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態4の第2の別例による電力変換装置の主回路構成を示す図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1による電力変換装置を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成図である。この電力変換装置は、直流電源としての太陽電池1からの直流電力を交流電力に変換して正弦波交流である電力系統7に接続する、即ち電力系統7との連系運転を行う。
図1に示すように、電力変換装置の主回路は、太陽電池1の電圧を昇圧するDC/DCコンバータ11と、DC/DCコンバータ11の出力を直流入力とする第1のインバータ3と、第1のインバータ3の交流出力線の一方に直列接続された第2のインバータ4と、図示しないリアクトルおよびコンデンサから成り、第2のインバータ4の後段に接続された平滑フィルタ6とを備える。
第1のインバータ3は、DC/DCコンバータ11の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとしての第1のコンデンサ2と、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBT等から成る半導体スイッチング素子12〜15から成る単相インバータとから構成される。第2のインバータ4は、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBT等から成る半導体スイッチング素子16〜19から成る単相インバータと、直流電圧源としての第2のコンデンサ5とを備える。そして、第1のインバータ3の出力電圧と第2のインバータ4の出力電圧との電圧和を、平滑フィルタ6を介して電力系統7に接続する。
なお、第2のコンデンサ5の電圧V2は、第1のコンデンサ2の電圧V1に比べて小さく設定されている。
第1、第2のインバータ3、4内の半導体スイッチング素子12〜15、16〜19は、IGBTに限らずMOSFET等の自己消弧型半導体素子を用い、逆並列接続されるダイオードは、素子の寄生ダイオードを用いても良い。各半導体スイッチング素子12〜15、16〜19はそれぞれゲート駆動回路12a〜15a、16a〜19aを備えて駆動される。
また、電力変換装置は、主回路を制御する制御装置としての制御回路10を備え、制御回路10は、DSP(Digital Signal Processor)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の演算素子(図示せず)を有して、DC/DCコンバータ11および第1、第2のインバータ3、4を制御するゲート駆動信号23、8、9を生成する。
制御回路10は、第1の制御モードとしての通常時の制御モードと、異常時の第2の制御モードとの2種の制御モードを有すると共に、電力変換装置の入力電圧や出力電圧、電流等の制御に必要な情報を入力して、それらの情報に基づいてゲート駆動信号23、8、9を生成する。その際、電力系統7の瞬時電圧低下(以下、瞬低と称す)等の電圧異常を検出し、異常時には通常時の制御モードから第2の制御モードに切り替えてゲート駆動信号23、8、9を生成する。図1に示すV1モード、PWMモード、スルーモードは、それぞれDC/DCコンバータ11、第1のインバータ3、第2のインバータ4における第2の制御モードである。
このように構成される電力変換装置の動作を以下に説明する。
通常時の制御モードにおける各部の電圧波形を図2に示す。図2(a)に示すように、系統電圧に制御される電力変換装置の出力電圧20は正弦波となり、第1のインバータ3の出力電圧21は低周波数のパルス電圧である。この場合、第1のインバータ3は、系統電圧(電力変換装置の出力電圧20)の絶対値が所定電圧VTH以上である期間にパルス電圧を出力し、即ち、系統電圧の半周期に1パルスの電圧を出力する。また、図2(b)は第2のインバータ4の出力電圧22を示し、図に示すように、第2のインバータ4は、電力変換装置の出力電圧20と第1のインバータ3の出力電圧21との差分電圧を高周波PWM制御により出力する。
第1のインバータ3と第2のインバータ4とは直列接続されて電力変換装置を構成するため、第1のインバータの出力電圧21と第2のインバータ4の出力電圧22との電圧和が、電力変換装置の出力電圧20となる。
第2のインバータ4の出力電力は正極性、負極性の双方の期間が存在し、第2のコンデンサ5は、第2のインバータ4の出力電力が正極性時に放電し、負極性時に充電される。第1のインバータ3は、第2のインバータ4の半周期あるいは1周期の電力収支が0となるように、即ち、第1のインバータ3の出力電力が電力変換装置全体の出力電力と同等になるように出力発生期間を調整して出力される。この場合、第1のインバータ3の出力電力が電力変換装置全体の出力電力と同等になるように上記所定電圧VTHの値を決定して、半周期に1パルスの電圧を出力する。
なお、DC/DCコンバータ11は、太陽電池1が最大電力点動作するように制御され、太陽電池1の電圧を昇圧して出力する。そして、DC/DCコンバータ11の出力電圧を平滑する第1のコンデンサ2の電圧V1、即ち第1のインバータ3の母線電圧V1に応じて所定電圧VTHの値は決定される。
第2のインバータ4の母線電圧となる第2のコンデンサの電圧V2は、第1のコンデンサの電圧V1より低く、また、第2のインバータ4が要求される電圧を出力するためには、以下の式(1)、式(2)で示す電圧条件を満たす必要がある。
V2≧VTH ・・・式(1)
V2≧V1−VTH ・・・式(2)
第2のコンデンサの電圧V2を上記のように設定することで、電力変換装置は正弦波の出力電圧を信頼性良く出力できる。
次に、電力系統7の瞬低等による電圧異常時の動作について説明する。制御回路10は電力系統7の電圧異常を検出して制御モードを通常モードから第2の制御モードに切り替える。なお、電力変換装置の出力電圧は系統電圧に制御されるため、瞬低等の系統電圧の異常時は、電力変換装置の出力電圧の異常時となる。
図3は、第2の制御モードにおける電力変換装置の制御および動作を説明する図である。図3に示すように、第2の制御モードでは、DC/DCコンバータ11はV1モードで、第1のインバータ3はPWMモードで、第2のインバータ4はスルーモードで制御される。
DC/DCコンバータ11は、異常時のV1モードにおいて、出力電圧が規定電圧V1aになるように制御される。第1のインバータ3の母線電圧V1となるDC/DCコンバータ11の出力電圧は、通常モードでは太陽電池1の最大電力点動作により決定され、系統電圧の通常時(正弦波電圧時)のピーク電圧より低くなるように設計されている。異常時のV1モードでは、第1のインバータ3の母線電圧V1が、系統電圧の通常時のピーク電圧以上の規定電圧V1aになるようにDC/DCコンバータ11は制御される。
第1のインバータ3は、異常時のPWMモードにおいて、高周波PWM制御により系統電圧と同等の電圧を出力する。また、第2のインバータ4は、異常時のスルーモードにおいて、4つの半導体スイッチング素子16〜19のうち高電位側の2素子16、18もしくは低電位側の2素子17、19をオンして、出力電流が第2のコンデンサ5を通過しないようなスイッチング状態であるスルーモードで動作し出力電圧は0となる。
異常時の第2の制御モードにおける各部の電圧波形を図4に示す。図4(a)は、瞬低時の系統電圧に制御される電力変換装置の出力電圧20a、および第1のインバータ3の出力電圧21aを示し、図4(b)は第2のインバータ4の出力電圧22aを示す。なお図4(a)において、第1のインバータ3の出力電圧21aの電圧波形を平滑フィルタ6で平滑すると、電力変換装置の出力電圧20aの電圧波形と一致する。
この実施の形態では、第1のインバータ3と第2のインバータ4とを組み合わせて各出力電圧の電圧和により出力するため、第1のインバータ3の入力直流電圧は低いもので良く、通常時はさらに低電圧を直流入力とする第2のインバータ4による高周波PWM制御を、電力収支を半周期あるいは1周期で概0として行う。
このため、通常時に高周波PWM制御される第2のインバータ4の母線電圧V2を比較的低い電圧にでき、性能の良い低耐圧な素子を選択できると共に、高周波PWM制御によるスイッチング損失を格段と低減できる。また平滑フィルタ6内のリアクトルの小型化、低損失化も期待できる。また、第2のインバータ4は第2のコンデンサ5以外に外部の直流電源を有する必要がない。このように、小型で低コストで電力損失の低減化の促進した装置構成が実現できる。
また、瞬低等の系統電圧の異常時、即ち、電力変換装置の出力電圧の異常時に、電力変換装置の制御モードを上述したような第2の制御モードに切り替える。
系統電圧の異常時に、仮に通常モードを継続する場合について以下に説明する。上述したように、通常モードでは、第1のインバータ3は、第1のインバータ3の出力電力が電力変換装置全体の出力電力と同等になるように上記所定電圧VTHの値を決定して、半周期に1パルスの電圧を出力する。所定電圧VTHは系統電圧、即ち電力変換装置全体の出力電圧に応じて変動する。また、第2のコンデンサの電圧V2は上記式(1)、式(2)に示す電圧条件を満たす必要がある。このため、系統電圧の異常時に、通常モードを継続しようとすると、系統電圧が変動しても第2のコンデンサの電圧V2が上記式(1)、式(2)に示す電圧条件を満たすように、電圧V2を大きく設定する必要があり、高周波PWM制御する第2のインバータ4の電力損失を増大させる。また電圧V2の大きさが充分でないと、通常モードでの電力変換装置の運転が継続できない。
この実施の形態では、系統電圧の異常時に第2の制御モードを用いることで、第2のコンデンサの電圧V2を大きく設定する必要がなく、系統電圧の異常時にも電力変換装置の出力電圧を系統電圧に信頼性良く制御でき運転継続できる。
第2の制御モードでは、比較的高い電圧を母線電圧V1とする第1のインバータ3を高周波PWM制御するが、瞬低時などの異常時のみで短期間であるため、電力損失の増大は僅かである。またその間は、第2のインバータ4のスルーモードを継続させるため電力損失の増大を抑制すると共に、第2のインバータ4の直流電圧を保持して運転が継続でき、通常時の制御モードへの復帰も速やかに行える。
さらに、第2の制御モードでは、第1のインバータ3の母線電圧V1が、系統電圧の通常時のピーク電圧以上の規定電圧V1aになるように、DC/DCコンバータ11が制御される。制御回路10は、系統電圧の電圧異常を検出すると、まずDC/DCコンバータ11をV1モードに切り替え、第1のインバータ3の母線電圧V1を規定電圧V1aに上昇させた後、第2のインバータ4をスルーモードに、第1のインバータ3をPWMモードに切り替える。これにより系統電圧の復帰時に電力系統7から電力変換装置への潮流を防ぐことができる。
また第1のインバータ3の母線電圧V1が十分な値であれば、太陽電池1のような電流源では低出力電流となる方向へ動作点が移動するため、太陽電池1から第1のコンデンサ2への過充電を抑制できる。
なお、上記実施の形態では、異常時の第2の制御モードにおいて、DC/DCコンバータ11をV1モードに切り替えて系統電圧の復帰時の信頼性を向上させたものを示したが、DC/DCコンバータ11は、通常時、異常時とも太陽電池1の最大電力点動作を制御するものでも良い。
また、太陽電池1以外の直流電源を用い、通常時、異常時とも出力電圧制御を行っても良い。その場合も、異常時には、第1のインバータ3の母線電圧V1が、系統電圧の通常時のピーク電圧以上の規定電圧V1aになるように、DC/DCコンバータ11の出力電圧を制御することで、系統電圧の復帰時に電力系統7から電力変換装置への潮流を防ぐことができる。
また、通常時の制御モードにおいて、第1のインバータ3の出力電圧は、半周期に1パルスの電圧としたが、これに限るものではなく、半周期に1〜数パルス程度である低周波数のパルス電圧でも良い。
実施の形態2.
上記実施の形態1による電力変換装置における第2のインバータ4のゲート駆動電源について説明する。なお、図1〜図4で示した回路構成および電圧波形は、この実施の形態2にも同様に適用できる。
図1で示したように、第2のインバータ4は、直列接続された高電位側半導体スイッチング素子16、18と低電位側半導体スイッチング素子17、19とを直列接続した2つのブリッジ回路を第2のコンデンサ5の正負端子間に接続して成り、各半導体スイッチ素子16〜19はゲート駆動回路16a〜19aを備える。
このゲート駆動回路16a〜19aの電源となる第2のインバータ4のゲート駆動電源の回路構成を図5に示す。図に示すように、第2のインバータ4のゲート駆動電源は、低電位側スイッチング素子17(19)を駆動するためのゲート駆動電源24と、ゲート駆動電源24に並列接続されてゲート駆動回路17a(19a)内に配置されるコンデンサ24aと、低電位側スイッチング素子17(19)がオン状態の時にゲート駆動電源24からの電力供給により上記高電位側スイッチング素子16(18)の駆動電圧を生成するブートストラップ回路25とを備える。ブートストラップ回路25は、一端が高電位側半導体スイッチング素子16(18)と低電位側半導体スイッチング素子17(19)との接続点に接続されてゲート駆動回路16a(18a)内に配置されるコンデンサ26aと、このコンデンサ26aの他端とコンデンサ24aとの間に直列接続された充電抵抗26bおよびダイオード26cとを備える。
この場合、系統電圧の異常時の第2の制御モードにおいて、第2のインバータ4をスルーモードで制御する際、2つの低電位側半導体スイッチング素子17、19をオン状態にして第2のインバータ4の出力電圧を0にする。低電位側半導体スイッチング素子17(19)がオン状態の時、ゲート駆動電源24からダイオード26cおよび充電抵抗26bを介して、高電位側のゲート駆動回路16a(18a)内のコンデンサ26aが充電される。このように、高電位側スイッチング素子16(18)の駆動電圧は、ブートストラップ回路25を用いて生成するため、別の絶縁電源が不要で安価な回路構成となる。
なお、第2のインバータ4をスルーモードで制御する際に2つの低電位側半導体スイッチング素子17、19をオン状態にする以外は、上記実施の形態1による電力変換装置と同様の動作を行い、同様の効果が得られる。
実施の形態3.
上記実施の形態1、2では、異常時の第2の制御モードを用いる場合を、電力系統7の電圧異常として説明したが、太陽電池1の電圧異常の場合も同様に制御することができる。この場合も、電力変換装置の回路構成については上記実施の形態1と同様である。
DC/DCコンバータ11は昇圧機能のみ備えるため、太陽電池1の電圧が上昇すると第1のインバータ3の母線電圧V1も上昇する。制御回路10は、電力変換装置の入力電圧となる太陽電池1の電圧が所定電圧以上に上昇すると入力電圧異常を検出して、第1、第2のインバータ3、4の制御モードを、通常時の制御モードから異常時の第2の制御モードに切り替える。なお、DC/DCコンバータ11は通常時の制御モードを継続させる。
上述したように、通常モードでは、第1のインバータ3は、第1のインバータ3の出力電力が電力変換装置全体の出力電力と同等になるように上記所定電圧VTHの値を決定して、半周期に1パルスの電圧を出力する。また、第2のコンデンサの電圧V2は上記式(1)、式(2)に示す電圧条件を満たす必要がある。
所定電圧VTHは、系統電圧と第1のインバータ3の母線電圧V1とに応じて変動する。このため、太陽電池1の電圧が所定電圧以上に上昇する入力電圧異常時に、仮に通常モードを継続しようとすると、第2のコンデンサの電圧V2が上記式(1)、式(2)に示す電圧条件を満たすように、電圧V2を大きく設定する必要があり、高周波PWM制御する第2のインバータ4の電力損失を増大させる。また電圧V2の大きさが充分でないと、通常モードでの電力変換装置の運転が継続できない。
この実施の形態では、電力変換装置の入力電圧異常時に、第1、第2のインバータ3、4を第2の制御モードを用いて制御するため、第2のコンデンサの電圧V2を大きく設定する必要がなく、電力変換装置の出力電圧を系統電圧に信頼性良く制御でき運転継続できる。またこの場合も、第2の制御モードでは、高い電圧を母線電圧V1とする第1のインバータ3を高周波PWM制御するが、異常時のみの短期間であり、しかもその間は、第2のインバータ4のスルーモードを継続させるため電力損失の増大を抑制できる。また、第2のインバータ4をスルーモードで制御するため、第2のインバータ4の直流電圧を保持して運転が継続でき、通常時の制御モードへの復帰も速やかに行える。
このため、上記実施の形態1と同様に、通常時に高周波PWM制御される第2のインバータ4の母線電圧V2を比較的低い電圧にでき、性能の良い低耐圧な素子を選択できると共に、高周波PWM制御によるスイッチング損失を格段と低減でき高効率な電力変換装置を提供できる。また、昇圧機能のみ備えたDC/DCコンバータ11であっても、高い入力電圧に適用でき、装置構成を安価にできる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4による電力変換装置の主回路の構成図である。
上記実施の形態1では、第1のインバータ3に単相インバータを用いたが、この実施の形態では、例えば中性点クランプ型の3レベルインバータ等のマルチレベルインバータから成る第1のインバータ3Aを用いる。
図に示すように、第1のインバータ(3レベルインバータ)3Aは、DC/DCコンバータ11の出力電圧を平滑する平滑コンデンサとしての2直列の第1のコンデンサ2a、2bと、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBT等から成る4個の半導体スイッチング素子27a〜27dおよび2つのダイオード29a、29bとから構成される。なお、28a〜28dは各半導体スイッチング素子27a〜27dのゲート駆動回路である。
この場合も、上記実施の形態1、3と同様の制御が適用でき、即ち、系統電圧異常あるいは太陽電池1の電圧異常の際に、通常時の制御を異常時の第2の制御モードに切り替えることで同様の効果が得られる。
また、第2のインバータ4は、図7に示すように、複数個の単相インバータ4A、4Bの交流側を直列接続して構成してもよい。その場合、各単相インバータ4A、4Bの直流電圧を低減でき、各単相インバータ4A、4Bに用いる素子に低耐圧の素子を選択でき導通時のオン電圧を低減できる。また、複数個の単相インバータ4A、4B間のPWM用キャリア波の位相をずらすことにより各単相インバータ4A、4Bのスイッチング周波数を低減でき、スイッチング損失を低減できる。なお、この場合は2個の単相インバータ4A、4Bなので、スイッチング周波数をそれぞれ半分にしてPWM用キャリア波の位相を180度ずらす。このように、複数個の単相インバータ4A、4Bの交流側を直列接続して第2のインバータ4を構成することにより、さらに電力損失の低減化が可能となる。
さらにまた、電力変換装置は、三相交流システムに適用可能な三相構成であってもよく、その場合の主回路構成の例を図8に示す。
図に示すように、主回路は、太陽電池1の電圧を昇圧するDC/DCコンバータ11と、DC/DCコンバータ11の出力を直流入力とする三相インバータである第1のインバータ3Bと、第1のインバータ3Bの各相交流出力線にそれぞれ直列接続された単相インバータ4A、4B、4Cから成る第2のインバータ4と、第2のインバータ4の後段に接続された平滑フィルタ6とを備える。第2のインバータ4内の各相の単相インバータ4A、4B、4Cは、上記実施の形態1の第2のインバータ4と同様であり、第1のインバータ3Bは、第1のコンデンサ2の正負端子間に2直列の半導体スイッチング素子30aと30b、30cと30d、30eと30fを接続して構成される。なお、31a〜31fは各半導体スイッチング素子31a〜31fのゲート駆動回路である。
この場合も、上記実施の形態1、3と同様の制御が適用でき、即ち、系統電圧異常あるいは太陽電池1の電圧異常の際に、通常時の制御を異常時の第2の制御モードに切り替えることで同様の効果が得られる。
1 直流電源としての太陽電池、
2,2a,2b 平滑コンデンサとしての第1のコンデンサ、
3,3A,3B 第1のインバータ、4 第2のインバータ、
4A〜4C 単相インバータ、5 直流電圧源としての第2のコンデンサ、
7 電力系統、10 制御装置としての制御回路、11 DC/DCコンバータ、
16,18 高電位側半導体スイッチング素子、
17,19 低電位側半導体スイッチング素子、16a〜19a ゲート駆動回路、
20 電力変換装置の出力電圧(系統電圧)、
20a 電力変換装置の出力電圧(瞬低時の系統電圧)、
21,21a 第1のインバータ出力電圧、22,22a 第2のインバータ出力電圧、24 ゲート駆動電源、25 ブートストラップ回路。

Claims (9)

  1. 直流電源の電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、該DC/DCコンバータの出力電圧を平滑する平滑コンデンサを有し、該平滑コンデンサからの直流電力を交流電力に変換する第1のインバータと、該第1のインバータの交流出力線に直列接続され、上記平滑コンデンサの電圧より低電圧の直流電圧源からの直流電力を交流電力に変換する第2のインバータと、上記DC/DCコンバータおよび上記第1、第2のインバータを出力制御する制御装置とを備え、上記第1、第2のインバータの各出力電圧和による出力を電力系統に連系する電力変換装置において、
    上記制御装置は、通常時の第1の制御モードと、入出力電圧の異常時の第2の制御モードとの2種の制御モードを有し、
    上記第1の制御モードでは、上記第1のインバータから低周波数でパルス電圧を出力させ、上記第2のインバータを高周波PWM制御して、各出力電圧和による出力電圧を上記系統電圧に制御すると共に、上記第1のインバータの出力発生期間を調整して上記第2のインバータが扱う電力量を1周期で概0に制御し、
    上記第2の制御モードでは、上記第1のインバータを高周波PWM制御して出力電圧を上記系統電圧に制御し、上記第2のインバータは出力電圧0となるように制御することを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記制御装置は、上記系統電圧が所定の電圧以下となる瞬時電圧低下の発生時に上記第1の制御モードから上記第2の制御モードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記制御装置は、上記直流電源の電圧が所定の電圧以上になると、上記第1の制御モードから上記第2の制御モードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 上記直流電源は、太陽電池であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 上記直流電源は、太陽電池であり、
    上記制御装置は、上記第1の制御モードでは、上記太陽電池が最大電力点で動作して電圧を出力するように上記DC/DCコンバータを制御し、上記第2の制御モードでは、上記DC/DCコンバータの出力電圧が所定の電圧になるように上記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 上記第2の制御モードにおいて、上記DC/DCコンバータの出力電圧は、通常時の系統電圧のピーク電圧以上の電圧を上記所定の電圧として制御されることを特徴とする請求項2または5に記載の電力変換装置。
  7. 上記第2のインバータは、直列接続された高電位側半導体スイッチング素子および低電位側半導体スイッチング素子から成り、上記直流電圧源の正負端子間に接続された2つのブリッジ回路と、上記低電位側スイッチング素子を駆動するためのゲート駆動電源と、上記低電位側スイッチング素子がオン状態の時に上記ゲート駆動電源からの電力供給により上記高電位側スイッチング素子の駆動電圧を生成するブートストラップ回路とを備え、
    上記制御回路は、上記第2の制御モードにおいて、上記第2のインバータ内の上記低電位側半導体スイッチング素子をオン状態にして上記第2のインバータの出力電圧を0にすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 上記第2のインバータ回路は、複数の単相インバータの交流側を直列接続して構成することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 上記第1のインバータは三相インバータであり、該三相インバータの各相交流出力線に、上記第2のインバータ内の各単相インバータがそれぞれ接続されたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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